JP2014145165A - 収納家具 - Google Patents
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Abstract
【課題】外側から引戸の引手が目立たない構成にして収納家具の意匠性を良好にする。
【解決手段】収納家具は、天板又は棚板からなる複数の横板3と、該横板に垂直な複数の方立板4,6とが組み付けられて収納空間が区画され、該収納空間S8を前側で開閉する引戸11を備えている。引戸11は、方立板4,6と接触せずにスライド移動可能となるように、方立板4,6よりも前側に配置され、引戸11には、該引戸11の裏面と側端面との間の隅角に引手19が配設され、引手19は、その裏面側及び側端面側が開放した凹部を有し、凹部の底面には、後方に向けて突設された手掛かり部を有する。
【選択図】図4
【解決手段】収納家具は、天板又は棚板からなる複数の横板3と、該横板に垂直な複数の方立板4,6とが組み付けられて収納空間が区画され、該収納空間S8を前側で開閉する引戸11を備えている。引戸11は、方立板4,6と接触せずにスライド移動可能となるように、方立板4,6よりも前側に配置され、引戸11には、該引戸11の裏面と側端面との間の隅角に引手19が配設され、引手19は、その裏面側及び側端面側が開放した凹部を有し、凹部の底面には、後方に向けて突設された手掛かり部を有する。
【選択図】図4
Description
本発明は、収納家具に関し、特に、収納空間を開閉する扉として引戸が用いられている収納家具に関する。
従来からキャビネット及びクローゼット等の収納家具の扉として、収納家具の前方にスペースを取らない、及び開けたままでも邪魔にならない等の理由から引戸が採用されている。通常、収納家具の引戸には、その表面(外側面)に、指を掛けることができて引戸の開閉を容易にするための引手が設けられている。
そのような引手は、種々の形状に形成されており、例えば特許文献1には、引戸の表面(外側面)に引手として凹部が形成されている構成が開示されている。また、特許文献2には、扉の表面から外側に向かって突設された断面視略コ字状の引手が開示されている。
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載の引手を用いると、収納家具の引戸の開閉が容易になるものの、収納家具の正面において、引手が目立つため、引戸の表面と引手とが調和していないと、見映えが悪くなる。また、引戸を閉めるときと開けるときとで、引手に手指を掛ける位置を逆にする必要があり、特に高齢者等では開閉操作が負担となる。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、収納家具の外側において、引戸の引手が目立たない構成にして、収納家具の意匠性を良好にすることにある。
前記の目的を達成するために、本発明は、収納家具における引手が、引戸の裏面と側端面との間の隅角に配設された構成とした。
具体的に、本発明に係る収納家具は、天板又は棚板からなる複数の横板と、該横板に垂直な複数の方立板とが組み付けられて収納空間が区画され、該収納空間を前側で開閉する引戸を備え、引戸は、方立板と接触せずにスライド移動可能となるように、方立板よりも前側に配置され、引戸には、該引戸の裏面と側端面との間の隅角に引手が配設され、引手は、その裏面側及び側端面側が開放した凹部と、該凹部の底面に後方に向けて突設された手掛かり部とを有する。
本発明に係る収納家具によると、引戸の裏面と側端面との間の隅角に引手が設けられているため、収納家具の正面から引手が目立たないので、見映えが悪化することなく、意匠性を良好にできる。また、引手は、後方に向けて突設された手掛かり部を有するため、引手に指を容易に掛けることができるので、引戸の開閉を容易にすることができる。さらに、引き戸の開閉時に手指を掛ける位置を変えることなく操作の負担を軽減できる。
なお、引戸は、横板の下面側に設けられたガイドレールを介して横板に左右方向にスライド移動可能に吊り下げ支持されることで、方立板と接触せずにスライド移動可能に配設され得る。
本発明に係る収納家具において、引戸の下端面には、引戸のスライド移動方向に沿って延びるガイド溝が形成され、引戸下側の横板上面には、先端部がガイド溝内にまで達するガイドピンが上方に向けて突設されて、ガイド溝は、引戸のスライド移動方向端部に壁面を有し、引戸の全閉位置が、ガイド溝の壁面とガイドピンとの当接により位置付けられていてもよい。
このようにすると、引戸を所望の全閉位置で停止でき、また、引戸が横板から脱落することを防止できる。
この場合、ガイドピンは、引戸の全閉位置が、引戸の引手が設けられた側端面側に指を通すことが可能な隙間が空いた位置となるように配置されていることが好ましい。
このようにすると、引戸が全閉位置にあるときに、収納家具の側方の壁、又は同一の横板に吊り下げ支持された他の引戸等と接触せずに、引戸の引手に指が届く隙間があるため、常に引戸の開閉が容易となり、さらに、指を挟むことをも防止できる。
本発明に係る収納家具によると、収納家具の正面から引手を目立たなくできるため、見映えが悪化することなく、意匠性を良好にできると共に、引き戸の開閉時に手指を掛ける位置を変えることなく操作の負担を軽減できる。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでない。
(収納家具の構成)
まず、本発明の一実施形態に係る収納家具の全体的な構成について図1〜図3を参照しながら説明する。図1は本実施形態の収納家具の正面図であり、図2はその平面図であり、図3はその側面図である。なお、図1〜図3では、図の簡略化のために、後に説明する各扉のスライド機構を省略している。
まず、本発明の一実施形態に係る収納家具の全体的な構成について図1〜図3を参照しながら説明する。図1は本実施形態の収納家具の正面図であり、図2はその平面図であり、図3はその側面図である。なお、図1〜図3では、図の簡略化のために、後に説明する各扉のスライド機構を省略している。
図1〜図3において、Fは例えば住宅におけるリビングルーム等の室内の床、Wはその壁部であって、この壁部W前側の床F上には収納家具1が設置されている。この収納家具1は、床Fと平行な横板である4枚の棚板3,3,…(最上に位置するものは天板ともいう)と、棚板3,3,…と垂直に上下方向(鉛直方向)に延びると共に棚板3で分断された左右4枚の方立板4,4,…とを備えている。この収納家具1では、それら棚板3,3,…と方立板4,4,…とを格子状に組んで一体化しており、それらにより、複数の収納空間が区画されている。
例えば、収納家具1の左右中央下部寄りには、例えば薄型テレビ(図示せず)を収納するためのテレビ収納空間S1が区画されている。また、この収納家具1のテレビ収納空間S1の左右両側に隣接する左側及び右側の2枚の方立板4,4間にはそれぞれ水平方向に延びると共に収納空間S1で分断された横板である分割棚板5,5が掛け渡されている。また、テレビ収納空間S1の上側に位置する3枚の棚板3,3,…間には、収納家具1の左右中央に位置する上下方向(鉛直方向)に延びる分割方立板6が配設されている。さらに、収納家具1の下部(テレビ収納空間S1よりも下側)に位置する4枚の方立板4,4,…間には水平方向に延びる底板7が掛け渡されている。以上の方立板4,4,…、分割方立板6、棚板3,3,…、分割棚板5,5及び底板7により、収納家具1にはテレビ収納空間S1以外に15の収納空間S2,S2,…,S9が区画されている。
また、収納家具1の前部には、左右2枚の縦長の引戸であるアウトセット扉10,10と、このアウトセット扉10,10よりも後側に位置し、収納家具1の上端部に位置する左右2枚の引戸である上側インセット扉11,11、及び該上側インセット扉11,11の下側に位置する左右2枚の引戸である下側インセット扉12,12とがそれぞれ後述するスライド機構により左右方向にスライド移動可能に取付支持されている。なお、このような引戸の取付及びスライド機構については、後に詳細に説明する。
上記各アウトセット扉10は、テレビ収納空間S1の左右半部及び該テレビ収納空間S1の上側に隣接する収納空間S7と、テレビ収納空間S1の左右に隣接する上下2つの収納空間S3,S4及び該両収納空間S3,S4の上側に隣接する収納空間S5との間をスライド移動して、前者の収納空間S1,S7及び後者の収納空間S3〜S5を交互に開閉する。また、上側インセット扉11は、収納家具1上端の左右中央寄りの収納空間S8,S8と、その左右両側に隣接する収納空間S6,S6との間を移動して両収納空間S8,S6を交互に開閉する。さらに、下側インセット扉12,12は、上から2番目でテレビ収納空間S1の上側に隣接する収納空間S7,S7と、その左右両側に隣接する収納空間S5,S5との間を移動して両収納空間S7,S5を交互に開閉する。
また、収納家具1において、テレビ収納空間S1真下の収納空間S9には例えばAV機器(図示せず)が設置される。そのため、この収納空間S9の周囲に位置する部分である収納家具1前端部には透明ガラス製の開閉扉13が例えば下端部にて左右水平方向の軸心を有するヒンジ(図示せず)により揺動可能に支持され、この開閉扉13により収納空間S9を開閉するようにしている。
さらに、テレビ収納空間S1よりも下側の左右の収納空間S2,S2にはそれぞれ引出し14,14が前後方向にスライド移動可能に収容されている。
(引戸及びそのスライド機構)
次に、本実施形態に係る引戸である上記上側インセット扉11及びそのスライド機構の詳細について図4(a)、(b)及び図5を参照しながら説明する。図4は、収納家具1の上側インセット扉11及びそのスライド機構を示す正面図であり、(a)は収納空間S8を閉じた状態を示し、(b)は収納空間S8を開いた状態を示す。図5は上側インセット扉11及びそのスライド機構を示す斜視図である。
次に、本実施形態に係る引戸である上記上側インセット扉11及びそのスライド機構の詳細について図4(a)、(b)及び図5を参照しながら説明する。図4は、収納家具1の上側インセット扉11及びそのスライド機構を示す正面図であり、(a)は収納空間S8を閉じた状態を示し、(b)は収納空間S8を開いた状態を示す。図5は上側インセット扉11及びそのスライド機構を示す斜視図である。
図4(a)及び(b)に示すように、上記のスライド機構として、上側インセット扉11,11の上部には吊り車15が取り付けられている一方、棚板3の下面には方立板4及び分割方立板6の板面と垂直方向に延びる溝16aが形成されており、その溝16aには、同様に方立板4及び分割方立板6の板面と垂直方向に延びるガイドレール16が嵌合されている。
具体的に、図5に示すように、上側インセット扉11の裏面の上部には取付穴部11aが設けられ、吊り車15の下部に配置した取付部15aが取付穴部11aに嵌合されることにより、上側インセット扉11に吊り車15が取り付けられる。取付穴部11aは、上側インセット扉11の裏面(収納空間側)から上端面に亘って形成された穴部の壁面及びその周縁部を覆い、且つ吊り車15の取付部15aの形状に対応するように形成された金属部材により構成されている。
吊り車15は、上記の通り、上記取付穴部11aに嵌合される取付部15aを有し、また、その上部には車輪部15bが設けられている。車輪部15bは、上記棚板3の下面に形成された溝16a(図5では図示せず)に配設される断面略C字状のガイドレール16内に収容されて、その内底面上を走行自在となるように取り付けられている。
これにより、図4(a)及び(b)に示すように、上側インセット扉11,11は、吊り車15を介して棚板3に吊り下げ支持され、また、ガイドレール16に沿って左右にスライド移動可能となっている。
また、ガイドレール16は、方立板4及び分割方立板6よりも収納空間S8外側(前側)に配置されており、このことで、上側インセット扉11は、方立板4及び分割方立板6と接触することなく、その前方をガイドレール16に沿ってスライド移動可能に構成されている。
上側インセット扉11の下端面には、上側インセット扉11のスライド移動方向(左右方向)に延びるガイド溝17が形成されている。但し、ガイド溝17は、上側インセット扉11の側端にまで達しないように形成されており、すなわち、ガイド溝17の長さ方向(左右方向)の端部には壁面17a,17bがある。一方、上側インセット扉11の下側に位置する棚板3の上面には、上方に突出してその先端部がガイド溝17内にまで達するガイドピン18が設けられている。ガイドピン18は、同一の棚板3に吊り下げ支持された左右一対の上側インセット扉11,11同士が、収納空間S8,S8を全閉(収納空間S6,S6は全開)した状態のときに、上側インセット扉11,11同士のそれぞれの側端面が互いに接触しないように、ガイド溝17の壁面17aに当接して上側インセット扉11,11のスライド移動を規制できるように配置されている。このため、左右一対の上側インセット扉11,11の両方が収納空間S8を全閉した状態であっても、上側インセット扉11,11の互いに対向する側端面同士の間に常に隙間が形成される。このとき、その隙間は手指が通る程度の隙間となるようにガイドピン18は配置されており、これにより、上側インセット扉11,11同士の間で指を挟むおそれがない。さらに、後に詳細に説明するが、上側インセット扉11の引手19は、上側インセット扉11の裏面と側端面との間の隅角に設けられ、言い換えると、その裏面から側端面にまで亘って設けられており、上側インセット扉11,11同士の間に常に隙間が形成されるので、常に引手19に手を掛けることが可能となる。
なお、ガイドピン18は、上側インセット扉11が収納空間S8を全閉(収納空間S6を全開)した状態のときに、ガイド溝17の一方の壁面17aと当接し、反対に、上側インセット扉11が収納空間S8を全開(収納空間S6を全閉)した状態のときには、ガイドピン18がガイド溝17の他方の壁面17bと当接するように配置されていることが好ましい。このようにすると、上側インセット扉11をその全開位置と全閉位置との間のみでスライド移動させることが可能となる。
また、図示しないが、上側インセット扉11が収納空間S8を全開及び全閉する位置に対応して、ガイドレール16に吊り車15の走行を規制するストッパ部材が設けられていてもよい。このようにすることで、該ストッパ部材がガイド溝17及びガイドピン18と共同して、上側インセット扉11を全開位置と全閉位置との間のみでスライド移動させることが可能となり、さらに、吊り車15がガイドレール16から脱落することを防止できる。
(引手)
次に、上側インセット扉11の引手について、図6(a)、(b)及び図7を参照しながら説明する。図6(a)は上側インセット扉11の表面側の斜視図であり、(b)は上側インセット扉11の裏面側の斜視図である。図7(a)〜(c)は、引手の形状のバリエーションを示す、図6のVII-VII線における端面図である。なお、図6(a)及び(b)では、図の簡略化のために、取付穴部11a及び吊り車15を省略している。
次に、上側インセット扉11の引手について、図6(a)、(b)及び図7を参照しながら説明する。図6(a)は上側インセット扉11の表面側の斜視図であり、(b)は上側インセット扉11の裏面側の斜視図である。図7(a)〜(c)は、引手の形状のバリエーションを示す、図6のVII-VII線における端面図である。なお、図6(a)及び(b)では、図の簡略化のために、取付穴部11a及び吊り車15を省略している。
図6(a)及び(b)に示すように、上側インセット扉11には、その裏面と側端面との間の隅角に引手19が設けられている。具体的に、引手19は、上側インセット扉11の裏面と接する裏面片19aと、該裏面片19aに対して略垂直であり且つ上側インセット扉11の側端面と接する側端面片19bとを含む。また、裏面片19aは、その厚さ方向に窪んだ凹部19cを有する。凹部19cは、その裏面側(収納空間側)のみならず、側端面側も開放した形状である。すなわち、凹部19cは、底面と、上側、下側及び上側インセット扉11の中央側の3つの壁面とを有する。
このような引手19を上側インセット扉11に取り付ける場合、上側インセット扉11にも凹部19cに対応するように、その裏面から側端面に亘って窪み部を形成し、形成されたその窪み部に引手19の凹部19cを嵌め込む。さらに、凹部19cの周辺における裏面片19a及び側端面片19bをビス等の取付部材(図示せず)により上側インセット扉11の裏面及び側端面に取り付けることで、引手19を上側インセット扉11に固定することができる。このような引手19は、上記の通り、上側インセット扉11の裏面側及び側端面側が開放した凹部19cを有するため、上側インセット扉11の側端面側から裏面側に向かって手を入れて、引手19に指を掛けることができる。
本実施形態に係る引手19は、上側インセット扉11の裏面から側端面に跨って設けられているため、上側インセット扉11の表面側から目立たず、収納家具1の正面視における引戸の意匠性を悪化することがない。また、本実施形態では、上記の通り、左右一対の上側インセット扉11,11の両方が全閉状態であっても、ガイド溝17及びガイドピン18により、上側インセット扉11,11同士の間に常に隙間があるので、引手19に手を掛けることが可能となる。
また、図7(a)に示すように、本実施形態に係る引手19は、その凹部19cにおける上側インセット扉11の側端面側の端部に、手掛かり部として、後方(収納空間側)に突出した凸部20が形成されている。これにより、引手19に指が容易に掛かるため、上側インセット扉11の開閉を容易にできる。ここでは、引手19の手掛かり部として凸部20を形成した例を示したが、これに限られず、図7(b)に示すように、引手19において、凸部20に、その上側インセット扉11の側端面側の端部から引手19の中央部に向かって突出高さが徐々に低くなる傾斜面21が形成されていてもよい。このような形状であっても、上記と同様に、引手19に指が容易に掛かるようになるため、上側インセット扉11の開閉を容易にできる。さらに、図7(c)に示すように、凸部20の傾斜面21に凹凸部22が形成されていてもよく、このようにすると、指が引手19により掛かりやすくなり、上側インセット扉11の開閉をより容易にできる。図7(a)〜(c)に示す各手掛かり部は、引手19の凹部19cにおける上側インセット扉11の側端面側の端部に配置されているが、指が掛かりやすい位置であれば、これに限られない。
本実施形態では、図4(a)及び(b)に示すように引手19を上側インセット扉11の裏面から一方の側端面にまで亘って形成しているが、裏面から両方の側端面において引手19が形成されていてもよい。このようにすると、隣接する収納空間S6,S8における上側インセット扉11,11の開閉がより容易となる。
また、本実施形態では、上術の通り、ガイドピン18は、左右一対の上側インセット扉11,11同士が、収納空間S8,S8を全閉した状態のときに、それらのそれぞれの側端面が互いに接触せずに、左右一対の上側インセット扉11,11同士の間に指を通すことができる程度の隙間が残るように配置され、すなわち、引手19,19に指が掛かる隙間が生じるように配置されている。但し、これに限られず、例えば収納家具1がその後側だけでなく左側又は右側が壁部に接して設置されている場合、上側インセット扉11と上記壁部との間に引手19に指を掛けることを可能とする隙間が生じるように配置されていてもよい。
また、本実施形態では、上側インセット扉11に掘り込んだ凹部に金属又は樹脂製の別部材を取り付けて引手19を設けているが、それと同様の形状となるように、上側インセット扉11に対してNCルーター等を用いて直接に加工して引手19を設けてもよい。
なお、上側インセット扉11は、前記方立板4及び分割方立板6と接触せずに棚板3に沿ってスライド移動できれば、その支持固定方法は限定されない。
また、本実施形態では、上側インセット扉11を例として引戸、そのスライド機構及び引手について説明したが、当然にアウトセット扉10及び下側インセット扉12にも、上記の引戸、そのスライド機構及び引手を同様に適用可能である。但し、アウトセット扉10の場合、スライド機構において、吊り車15がアウトセット扉10の裏面側上部に取り付けられており、その吊り車15が棚板3の下面側の溝に設けられたガイドレール16に取り付けられることで、アウトセット扉10が棚板3に吊り下げ支持される。
本発明は、外側から引戸の引手が目立たずに意匠性が高いので、収納空間を開閉する扉として引戸が用いられた収納家具等に有用である。
1 収納家具
3 棚板(横板)
4 方立板
5 分割棚板(横板)
6 分割方立板
7 底板
10 アウトセット扉(引戸)
11 上側インセット扉(引戸)
11a 取付穴部
12 下側インセット扉(引戸)
13 開閉扉
14 引出し
15 吊り車
15a 取付部
15b 車輪部
16 ガイドレール
16a 溝
17 ガイド溝
18 ガイドピン
19 引手
19a 裏面片
19b 側端面片
19c 凹部
20 凸部(手掛かり部)
21 傾斜面(手掛かり部)
22 凹凸部(手掛かり部)
3 棚板(横板)
4 方立板
5 分割棚板(横板)
6 分割方立板
7 底板
10 アウトセット扉(引戸)
11 上側インセット扉(引戸)
11a 取付穴部
12 下側インセット扉(引戸)
13 開閉扉
14 引出し
15 吊り車
15a 取付部
15b 車輪部
16 ガイドレール
16a 溝
17 ガイド溝
18 ガイドピン
19 引手
19a 裏面片
19b 側端面片
19c 凹部
20 凸部(手掛かり部)
21 傾斜面(手掛かり部)
22 凹凸部(手掛かり部)
Claims (4)
- 天板又は棚板からなる複数の横板と、該横板に垂直な複数の方立板とが組み付けられて収納空間が区画され、該収納空間を前側で開閉する引戸を備えた収納家具において、
前記引戸は、前記方立板と接触せずにスライド移動可能となるように、前記方立板よりも前側に配置され、
前記引戸には、該引戸の裏面と側端面との間の隅角に引手が配設され、
前記引手は、その裏面側及び側端面側が開放した凹部と、該凹部の底面に後方に向けて突設された手掛かり部とを有することを特徴とする収納家具。 - 前記引戸は、前記横板の下面側に設けられたガイドレールを介して前記横板に左右方向にスライド移動可能に吊り下げ支持されていることを特徴とする請求項1に記載の収納家具。
- 前記引戸の下端面には、前記引戸のスライド移動方向に沿って延びるガイド溝が形成され、
前記引戸下側の横板上面には、先端部が前記ガイド溝内にまで達するガイドピンが上方に向けて突設されて、
前記ガイド溝は、前記引戸のスライド移動方向端部に壁面を有し、
前記引戸の全閉位置が、前記ガイド溝の壁面と前記ガイドピンとの当接により位置付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の収納家具。 - 前記ガイドピンは、前記引戸の全閉位置が、前記引戸の前記引手が設けられた側端面側に指を通すことが可能な隙間が空いた位置となるように配置されていることを特徴とする請求項3に記載の収納家具。
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