JP2008228859A - 把手 - Google Patents

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JP2008228859A JP2007070034A JP2007070034A JP2008228859A JP 2008228859 A JP2008228859 A JP 2008228859A JP 2007070034 A JP2007070034 A JP 2007070034A JP 2007070034 A JP2007070034 A JP 2007070034A JP 2008228859 A JP2008228859 A JP 2008228859A
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Shiyuuichi Sakakibara
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Abstract

【課題】デザイン的に統一され、安全な使用が期待できる把手を提供する。
【解決手段】前面左右端縁11が高さ方向に渡り円弧状に形成された化粧板2の高さ方向の一端部2aにその幅方向に渡って取付けられるものにして、帯状の背板3の上端より前方へ帯状の指掛けリップ片4aを前端に設けたL字板片4を水平突設した引手5と、背板3の下方に前記一端部2aの前後端面を背板3とで挟持する対峙板片6を設けた溝型の嵌着部7とから成り、引手5と嵌着部7において化粧板2の前面左右端縁11に対応する各前方左右隅角部X、Yを、前記前面左右端縁11の円弧形状に対応する様に平面視円弧状に形成する。
【選択図】図6

Description

本発明は、主に家具の引出し前板や扉に取付けて使用する把手に関する。
従来、この種の把手は、アルミニウム製等の金属製にして、前方が開放された溝状の引手を設け、該引手を化粧板の上端部又は下端部にその幅方向に渡って取付け、かかる化粧板を家具の引出し前板や扉として備え付けて使用している(例えば、特許文献1参照)。
そして、特許文献1に開示されている把手では、引手の前端に使用時に指先が掛けられる指掛けリップ片を設けると共に、引手の下方に化粧板の上端部の前後端面を挟持する溝状の嵌着部を設けている。
実公昭60−13390号公報(図1)
しかしながら、上記把手にあっては、引手の指掛けリップ片及び嵌着部の前方左右隅角部が角張っているため、使用時には引手に差し入れる指先を傷つけ易いといった危険を招来している。
又、把手が取り付けられる化粧板にあっても、デザイン的に把手における引手及び嵌着部の前方左右隅角部に対応する様にその前面左右端縁が角張ったものが使用される傾向にあるため、かかる部位が指先以外の体の各所に接触した時に傷を負い易いといった不具合を有している。
そこで、本発明ではデザイン的に統一され、安全な使用が期待できる把手を提供することを目的としている。
上記課題に鑑み、本発明の把手は、前面左右端縁が高さ方向に渡り円弧状に形成された化粧板の高さ方向の一端部にその幅方向に渡って取付けられるものにして、帯状の背板の上端より前方へ帯状の指掛けリップ片を前端に設けたL字板片を水平突設した引手と、背板の下方に前記一端部の前後端面を背板とで挟持する対峙板片を設けた溝型の嵌着部とから成り、引手と嵌着部において化粧板の前面左右端縁に対応する各前方左右隅角部を、前記前面左右端縁の円弧形状に対応する様に平面視円弧状に形成したことを特徴とする。
又、背板を上方へ垂直に延設し、上記L字板片における水平板片は、下方へ平行に転位して指掛けリップ片の上端部を水平板片上より突出させると共に、前記上端部と背板との間隔を別途化粧板の高さ方向の一端部の肉厚に対応する様に設定したことを特徴とする。
要するに請求項1に係る発明では、帯状の背板の上端より前方へ帯状の指掛けリップ片を前端に設けたL字板片を水平突設した引手と、背板の下方に化粧板の一端部の前後端面を背板とで挟持する対峙板片を設けた溝型の嵌着部とから成る把手において、引手と嵌着部における化粧板の前面左右端縁に位置対応した各前方左右隅角部を、化粧板の前面左右端縁の円弧形状に対応する様に平面視円弧状に形成したので、把手が取付けられた化粧板を家具の引出し前板や扉として装備すれば、その使用時に引手と嵌着部の各前方左右隅角部に指先等が引っ掛かって傷つくことはなく安全である。
又、化粧板の前面左右端縁も円弧状のため、かかる部位が体の各所に触れても傷を負うことはなく、家具をより安全に使用できる。
更に、把手(引手と嵌着部)における前方左右隅角部と化粧板の前面左右端縁はともに平面視で同一の円弧状に形成されているため、デザイン的に家具全体が統一され、正面からみても均整のとれた美観を有する。
請求項2に係る発明では、背板を上方へ垂直に延設し、上記L字板片における水平板片は、下方へ平行に転位して指掛けリップ片の上端部を水平板片上より突出させると共に、前記上端部と背板との間隔を別途化粧板の高さ方向の一端部の肉厚に対応する様に設定したので、一方の化粧板を嵌着部に取付け、他方の化粧板を水平板片上の指掛けリップ片の上端部と背板間に挟持する様に取付けることにより、把手の上下に前記各化粧板を連結した一枚の化粧板と成すことができ、家具に用いられる引出し前板や扉が、請求項1の様に化粧板の上端部又は下端部に把手を取付けた形態でなく、一枚の化粧板の高さ方向の適宜位置に把手を横手に配することができるため、その化粧板における把手を所望高さ位置に変更可能と成すことができ、かかる引出し前板や扉を用いることでバリエーションに富んだ家具を構成できると共に、請求項1に係る発明と同様なる効果を奏する。
更に、本発明によれば、請求項1に係る把手を基礎として、指掛けリップ片の形態を変更せずに、L字板片における水平板片を、指掛けリップ片の上端部が水平板片上より突出する様に下方へ平行に転位して成るので、化粧板に取付けられた把手は、正面視形状が請求項1に係る把手と同一となり、従って化粧板における本発明の把手の高さ位置を、別途化粧板に取付けた請求項1に係る把手の高さ位置に一致させることより、同一形状の把手が横手に並びデザイン的に統一がとれた家具を提供することができる。
又、化粧板における把手の高さ位置が自由に設定されるので、従来品では使用できない扉、例えばクロゼットなどに使用される背丈ほどある長尺な折戸や観音開きの扉にも適用可能であり、本発明の把手を用いることで汎用性に富んだ引出し前板や扉を提供できる等その実用的効果甚だ大である。
以下本発明の実施の一形態例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る把手の斜視図、図2は図1の一部破断正面図、図3は図1の一部破断背面図、図4は図1の一部破断平面図、図5は図1の側面図である。
この把手1は化粧板2に取付けられ、流し台、厨房台、洗面化粧台等の家具における引出し前板や扉などに使用される。
把手1は、化粧板2の高さ方向の一端部(図示例では上端部)2aにその幅方向に渡って取付けられるものにして、アルミニウム、ステンレス等の金属製から成り、帯状の背板3の上端より前方へ帯状の指掛けリップ片4aを前端に設けたL字板片4を水平突設した引手5と、背板3の下方に化粧板2の上端部2aの前後端面を背板3とで挟持する対峙板片6を設けた溝型の嵌着部7とから構成されている。
引手5におけるL字板片4は背板3と同幅に形成され、L字板片4における水平板片4bは化粧板2の肉厚と略同一の奥行きを有している。
対峙板片6は、背板3と同幅の帯状に形成され、背板3上端より所定高さ下方部位から前方に向かって斜め下方へ傾斜突設して成り、その下端は背板3の下端より上方に位置すると共に、対峙板片6の下端前端面には、背板3と平行で丈の短い帯状の突片8を設け、対峙板片6と背板3とで化粧板2の上端部2aの前後端面を挟持可能と成した溝型の嵌着部7を構成している。
又、対峙板片6に対向する背板3の下方部には、その幅方向に所定間隔を置いて皿ビスを挿通する複数の座繰り穴9を貫設している。
尚、背板3と対峙板片6の基端との間は補強のため肉付けされており、このため嵌着部7の溝形状は断面台形状に形成される。
そして、対峙板片6、L字板片4及び背板3により前方が開放された溝状の指挿入部10を構成している。
化粧板2は、木製から成り、その前面左右端縁11は図6に示す様に高さ方向に渡り円弧状に形成されると共に、化粧板2の表面には図示しない化粧シートを貼着している。
又、化粧板2は、上端部2aが対峙板片6と背板3との間に挿嵌可能と成す様に断面台形状に形成され、上端部2aの後端面は背板3の下方部に対応した切欠12が形成され、化粧板2の下端面は水平に形成されている。
又、把手1の引手5と嵌着部7において化粧板2の前面左右端縁11に対応する各前方左右隅角部X、Yを化粧板2の前面左右端縁11の円弧形状に対応する様に平面視円弧状に切欠形成している(図2、4、6参照)。
次に、把手1を変形させた把手1aについて図7〜12に基づき説明する。
尚、把手1と同一又は相当部分には同じ符号を図中に付し、説明を省略する。
この把手1aは、嵌着部7に取付けられる化粧板2(以下便宜上、下方化粧板13bと称する。)と同一の横幅を有する別途化粧板13a(以下上方化粧板13aと称する。)を取付ける別途嵌着部14をL字板片4の水平板片4b上に設けるために上記把手1の背板3とL字板片4を変形したものであって、上下一対の上方及び下方化粧板13a、13b間に、その幅方向に渡って介装される様に成し、上方及び下方化粧板13a、13bを連結することで把手1aを上下方向の適宜位置に横手に配した化粧板13を構成する様に成すものである。
背板3は上方へ垂直に所定長さ延設され、その延出した背板3の上方部には、幅方向に所定間隔を置いて皿ビスを挿通する複数の座繰り穴9を貫設している。
L字板片4における水平板片4bは、図11において二点鎖線で示す把手1の水平板片4bを、下方へ平行に転位して指掛けリップ片4aの上端部を水平板片4b上より突出させると共に、指掛けリップ片4aの上端部と背板3との間隔Lを上方化粧板13aの高さ方向の一端部(図示例では下端部)の肉厚に対応する様に設定している。
そして、水平板片4より上方突出する指掛けリップ片4aの上端と背板3の上方部とで上方化粧板13aの下端部を挿嵌可能な凹溝状の嵌着部14を形成している。
上方化粧板13aは、下方化粧板13bと同様に木製から成り、その前面左右端縁15は図12に示す様に高さ方向に渡り下方化粧板13bの前面左右端縁11と同一の円弧状に形成され、その上端面は水平に形成され、下端部を嵌着部14の凹状に合致させてその後端面に背板3上方部の形状に対応した切欠16を形成し、表面には図示しない化粧シートを貼着している。
尚、上方及び下方化粧板13a、13bの高さは、使用用途によって適宜設定される。
又、上記と同様に、把手1の引手5と嵌着部7において、上方及び下方化粧板13a、13bの前面左右端縁15、11に対応する各前方左右隅角部X、Yは、上方及び下方化粧板13a、13bの前面左右端縁15、11の円弧形状に対応する様に平面視円弧状に切欠形成されている(図8、10、12参照)。
そして、把手1にあっては、嵌着部7に化粧板2の上端部2aを挿嵌し、背板3の下方部に設けた座繰り穴9に挿通した皿ビス(図示せず)を化粧板2にねじ込むことにより、化粧板2の上端部2aに把手1を固定配置し、該把手1の引手5と嵌着部7における各前方左右隅角部X、Yの円弧形状は、化粧板2の前面左右端縁11の円弧に合致する(図6参照)。
又、把手1aにあっては、下方の嵌着部7に下方化粧板13bの上端部2aを挿嵌し、上方の嵌着部14に上方化粧板13aの下端部を挿嵌し、背板3の上方部及び下方部の夫々に設けた座繰り穴9に挿通した皿ビス(図示せず)を上方及び下方化粧板13a、13bにねじ込むことにより、上下方向の適宜位置に把手1aを横手に配した化粧板13を構成し、把手1aの引手5と嵌着部7における各前方左右隅角部X、Yの円弧形状は、化粧板13(上方及び下方化粧板13a、13b)の前面左右端縁15、11の円弧に合致する(図12参照)。
この化粧板13における把手1aの高さ位置は、上方及び下方化粧板13a、13bの高さによって変更可能である。
そして、図13に示す様に、把手1、1aを配した化粧板2、13を家具(図示例ではキッチンキャビネット)の引出し前板や扉として備え付ける。
尚、本実施例では、把手1は化粧板2の上端部2aに取付けたものを示したが、把手1を上下反転して化粧板2の下端部2aに取付けて引出し前板や扉として使用することも可能であり、同様に化粧板13(把手1a)も上下反転して引出し前板や扉として使用することも可能である。
図13において、上端に把手1を取付けた化粧板2から成る引出し前板及び扉の夫々に符号M、Nを付し、下端に把手1を取付けた化粧板2から成る引出し前板及び扉の夫々に符号M1、N1を付し、把手1aを取付けた化粧板13から成る扉に符号Pを付す。
又、化粧板2、13を扉として使用する場合、化粧板2、並びに上方及び下方化粧板13a、13bの両方又は一方に板硝子Gを配しても良い。
尚、図13においては、化粧板13を扉として用いたもののみを示したが、引出しの前板としても使用可能である。
上記の様に化粧板2の前面左右端縁11の円弧と把手1の各前方左右隅角部X、Yの円弧形状は合致し、化粧板13の前面左右端縁15、11の円弧と把手1aの各前方左右隅角部X、Yの円弧形状は合致しているので、把手1、1aを夫々に配した化粧板2、13の前方左右端縁は、その高さ方向に渡り同一円弧状に形成されているため、平面視及び正面視においてデザイン的に統一のとれた美観を呈すると共に、使用において、前方左右隅角部X、Yが角張らず円弧状のため、把手1、1aの指挿入部10に差し入れられる指先が傷つくことはなく、又化粧板2、13の前面左右端縁11、15、11も円弧状のため、かかる部位が体の各所に触れても傷を負うこともなく安全である。
又、把手1aは、把手1を基礎として指掛けリップ片4aの形態を変更することなく、L字板片4における水平板片4bを、指掛けリップ片4aの上端部が水平板片4b上より突出する様に下方へ平行に転位して成るので、化粧板13に取付けられた把手1aは、正面視形状が把手1と同一となり、従って家具に把手1、1aを配した化粧板2、13の夫々を引出し前板や扉として備え付ける場合、化粧板13における把手1aの高さ位置を、化粧板2に取付けた把手1の高さ位置に一致させることより、同一形状の把手1、1aが横手に並んでその家具にデザイン的な統一性を付与できる(図13参照)。
把手1aは上方及び下方化粧板13a、13bの高さを変更することで化粧板13における高さ位置を自由に設定できるので、図13の様に把手1と共に家具の引出し前板や扉として使用される把手1aとしてだけでなく、例えばクロゼットなどに使用される背丈ほどある長尺な折戸や観音開きの扉にも適用可能であり、その一例として図14に化粧板13を用いたクロゼットの扉を示す。
図14に示すクロゼットの扉は、クロゼット開口部の左右に化粧板13を2枚一組の折戸Qとして備え付けており、この場合でも各化粧板13を反転して使用することも可能である。
把手の斜視図である。 図1の一部破断正面図である。 図1の一部破断背面図である。 図1の一部破断平面図である。 図1の側面図である。 把手を取付けた化粧板の斜視図である。 把手の変形例を示す斜視図である。 図7の一部破断正面図である。 図7の一部破断背面図である。 図7の一部破断平面図である。 図7の側面図である。 図7の把手を取付けた化粧板の斜視図である。 各種把手をキッチンキャビネットに用いた使用例を示す正面図である。 図7の把手をクロゼットに用いた使用例を示す正面図である。
符号の説明
2 化粧板
2a 一端部
3 背板
4 L字板片
4a 指掛けリップ片
5 引手
6 対峙板片
7 嵌着部
11 前面左右端縁
13a 化粧板
L 間隔
X、Y 前方左右隅角部

Claims (2)

  1. 前面左右端縁が高さ方向に渡り円弧状に形成された化粧板の高さ方向の一端部にその幅方向に渡って取付けられるものにして、帯状の背板の上端より前方へ帯状の指掛けリップ片を前端に設けたL字板片を水平突設した引手と、背板の下方に前記一端部の前後端面を背板とで挟持する対峙板片を設けた溝型の嵌着部とから成り、引手と嵌着部において化粧板の前面左右端縁に対応する各前方左右隅角部を、前記前面左右端縁の円弧形状に対応する様に平面視円弧状に形成したことを特徴とする把手。
  2. 上記背板を上方へ垂直に延設し、上記L字板片における水平板片は、下方へ平行に転位して指掛けリップ片の上端部を水平板片上より突出させると共に、前記上端部と背板との間隔を別途化粧板の高さ方向の一端部の肉厚に対応する様に設定したことを特徴とする請求項1記載の把手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011083348A (ja) * 2009-10-14 2011-04-28 Noritz Corp 小物入れ付きキャビネット
JP2013085920A (ja) * 2011-10-24 2013-05-13 Panasonic Corp 厨房家具

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