JP6007585B2 - ルーフ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の屋根部に形成された開口部を開閉する可動パネルを備えたルーフ装置に関するものである。
従来、こうしたルーフ装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。図12に示すように、このルーフ装置は、車両の屋根部100に形成された開口部101を開閉する可動パネル102と、開口部101の車両幅方向縁部に設けられ車両前後方向(図12において紙面に直交する方向)に延在するガイドレール103とを備える。そして、ガイドレール103には、可動パネル102の車両幅方向縁部に連係されたリンク部材104が回動自在に連結されている。そして、ルーフ装置は、例えばリンク部材104の回動に伴い可動パネル102の前側部位を支点に後側部位を上昇させることでチルトアップ状態に移行させる。
また、ガイドレール103は、可動パネル102の全閉状態で該可動パネル102の車両幅方向縁端及び開口部101のフランジ状の開口端縁101a間に形成される間隙C100で上向きに立設された縦壁部103aを有する。そして、この縦壁部103aには、車両前後方向に延在する断面略一定のウエザストリップ106が貼着されている。このウエザストリップ106は、可動パネル102の車両幅方向縁端に液密的に接触する断面略D字状の第1シール部107を有するとともに、開口端縁101aに液密的に接触する断面略舌片状の第2シール部108を有する。従って、ウエザストリップ106により、間隙C100からの水滴又は雨滴等の浸入が防止されている。
米国特許出願公開第2007/228779号明細書(第1−5図)
ところで、リンク部材104は、車両幅方向において間隙C100の範囲に配置されており、可動パネル102の後側部位が上昇する際に間隙C100を通って開口部101の上側に突出する。また、可動パネル102の全閉状態では、ウエザストリップ106(第1シール部107)の下側に収まる。つまり、ウエザストリップ106は、間隙C100を通じたリンク部材104の昇降動作を許容するように第1シール部107を弾性変形させることになる。
しかしながら、第1シール部107は全体的に厚肉で、例えばリンク部材104が上昇してもこれにならって上方に撓みにくい形状となっている。このため、第1シール部107が不安定な弾性変形を繰り返して、ウエザストリップ106の寿命を短縮する可能性がある。
本発明の目的は、可動パネルの上昇動作に連動して連動部材が上向きに突出した際、これにならってウエザストリップを円滑に弾性変形させることができるルーフ装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両の屋根部に形成された開口部に対して昇降することで該開口部を開閉する可動パネルと、前記屋根部に設けられた保持部材に保持されるウエザストリップと、前記可動パネルの昇降動作に連動して該可動パネルの周縁端及び前記保持部材間の間隙から車両高さ方向に出没する連動部材とを備えるルーフ装置において、前記ウエザストリップは、前記保持部材に保持される被保持部、並びに該被保持部の上端に接続され全閉状態において前記可動パネルの前記周縁端及び前記開口部の開口端縁にそれぞれ液密的に接触する第1シール部及び第2シール部を有し、前記第1シール部は、前記被保持部の下端部に接続されており、前記被保持部の上端側の第1端部から前記可動パネルの前記周縁端側の折返部に向かって厚さが漸減するとともに、該折返部から前記被保持部の下端部側の第2端部に向かって厚さが漸増し、前記第1端部の厚さよりも前記第2端部の厚さの方が小さく設定され、前記折返部までの前記第1シール部の上端からの車両高さ方向の距離よりも前記第1シール部の下端からの車両高さ方向の距離の方が大きく設定されていることを要旨とする。
同構成によれば、前記第1シール部は、前記被保持部の上端側の前記第1端部から前記折返部に向かって厚さが漸減するとともに、該折返部から前記被保持部の下端部側の前記第2端部に向かって厚さが漸増する。また、前記第1シール部は、前記第1端部の厚さよりも前記第2端部の厚さの方が小さく設定されており、前記折返部までの前記第1シール部の上端からの車両高さ方向の距離よりも前記第1シール部の下端からの車両高さ方向の距離の方が大きく設定されている。従って、前記第1シール部は、前記第1及び第2端部側よりも前記可動パネルの前記周縁端側となる前記折返部の方が弾性変形しやすく、且つ、前記第1端部及び前記折返部間の部位(上部)よりも前記第2端部及び前記折返部間の部位(下部)の方が弾性変形しやすくなっている。
これにより、例えば前記可動パネルの上昇動作に連動して該可動パネルの前記周縁端及び前記保持部材間の間隙から前記連動部材が上向きに突出した際、これにならって前記第1シール部を円滑に弾性変形させることができる。このため、前記第1シール部の弾性変形をより安定化することができ、ひいては前記ウエザストリップを長寿命化することができる。
一方、前記可動パネルの下降動作に伴い該可動パネルの前記周縁端が前記第1シール部上に下りてきた際、これにならって前記第1シール部を円滑に弾性変形させることができる。この場合、前記第1端部及びその近傍の厚さが相対的に大きく設定されており、前記折返部までの前記第1シール部の上端からの車両高さ方向の距離が相対的に小さく設定されていることで、前記折返部側に比べてその下向きの弾性変形を抑えることができる。このため、前記第1シール部を前記折返部側により近い位置で弾性変形させて前記可動パネルの前記周縁端に液密的に接触させることができ、水滴又は雨滴等に対する液密性(シール性)を向上することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のルーフ装置において、前記第1シール部に接続される前記被保持部の上端の前記可動パネルの前記周縁端側の端縁は、前記第1シール部に接続される前記被保持部の下端部の前記可動パネルの前記周縁端側の端縁よりも前記開口部の前記開口端縁側に配置されていることを要旨とする。
同構成によれば、前記可動パネルの上昇動作に連動して該可動パネルの前記周縁端及び前記保持部材間の間隙から前記連動部材が上向きに突出した際、前記第1シール部の弾性変形は、前記第1シール部及び前記被保持部の下端部の接続部位を起点とする上向きの弾性変形が支配的となる。このため、前記第1シール部及び前記被保持部の上端の接続部位における応力集中を緩和することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のルーフ装置において、前記被保持部は、前記保持部材の縦壁部を前記可動パネルの前記周縁端側及び前記開口部の前記開口端縁側から挟み込む一対の突起部を有する嵌合部を備え、前記嵌合部の前記可動パネルの前記周縁端側の端縁よりも前記第1シール部に接続される前記被保持部の下端部の前記可動パネルの前記周縁端側の端縁の方が前記開口部の前記開口端縁側に配置されていることを要旨とする。
同構成によれば、前記ウエザストリップは、前記被保持部(嵌合部)の前記一対の突起部間に前記縦壁部を挟入することで、前記保持部材に保持させることができ、その組付性を向上できる。そして、前記被保持部は、前記嵌合部の前記一対の突起部により前記保持部材の前記縦壁部を挟み込むことで、前記ウエザストリップが上方に抜けようとするときにこれら突起部を前記縦壁部に引っ掛けることができる。これにより、前記ウエザストリップの上方への脱落を抑制することができる。また、前記嵌合部の前記可動パネルの前記周縁端側の端縁よりも前記第1シール部に接続される前記被保持部の下端部の前記可動パネルの前記周縁端側の端縁の方が前記開口部の前記開口端縁側に配置されていることで、前記連動部材が上向きに突出する際の前記第1シール部の上向きの弾性変形を円滑にしながらも、前記嵌合部の厚さを十分に確保して前記ウエザストリップの抜け荷重を増加することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のルーフ装置において、前記第2シール部は、前記被保持部の下端に接続されており、前記被保持部の上端側の第3端部から前記開口部の前記開口端縁側の第2折返部に向かって厚さが漸減するとともに、該第2折返部及び前記被保持部の下端側の第4端部間が下向きに凸となるように屈曲し、前記第3端部の厚さよりも前記第4端部の厚さの方が小さく設定され、前記第2折返部までの前記第2シール部の上端からの車両高さ方向の距離よりも前記第2シール部の下端からの車両高さ方向の距離の方が大きく設定され、前記第2シール部に接続される前記被保持部の上端の前記開口部の前記開口端縁側の端縁は、前記第2シール部に接続される前記被保持部の下端の前記開口部の前記開口端縁側の端縁よりも前記可動パネルの前記周縁端側に配置されていることを要旨とする。
同構成によれば、前記第2シール部は、前記被保持部の上端側の前記第3端部から前記第2折返部に向かって厚さが漸減するとともに、該第2折返部及び前記被保持部の下端側の前記第4端部間が下向きに凸となるように屈曲する。また、前記第2シール部は、前記第3端部の厚さよりも前記第4端部の厚さの方が小さく設定されており、前記第2折返部までの前記第2シール部の上端からの車両高さ方向の距離よりも前記第2シール部の下端からの車両高さ方向の距離の方が大きく設定されている。従って、前記第2シール部は、前記第3及び第4端部側よりも前記開口部の前記開口端縁側となる前記第2折返部の方が弾性変形しやすく、且つ、前記第3端部及び前記第2折返部間の部位(上部)よりも前記第4端部及び前記第2折返部間の部位(下部)の方が弾性変形しやすくなっている。
これにより、例えば前記開口部に合わせてその下方から前記保持部材と共に前記ウエザストリップを組み付ける際、前記開口部の前記開口端縁に押される前記第2シール部を円滑に弾性変形させることができる。この場合、前記第3端部及びその近傍の厚さが相対的に大きく設定されており、前記第2折返部までの前記第2シール部の上端からの車両高さ方向の距離が相対的に小さく設定されていることで、前記第2折返部側に比べてその下向きの弾性変形を抑えることができる。このため、前記第2シール部を前記第2折返部側により近い位置で弾性変形させて前記開口部の前記開口端縁に液密的に接触させることができ、水滴又は雨滴等に対する液密性(シール性)を向上することができる。特に、前記ウエザストリップ等を組み付ける際、前記第2シール部の弾性変形時に前記下向きに凸となるように屈曲する部位を閉じ変形させることでその弾性変形の逃げ代を確保でき、前記第2シール部及び前記開口部の前記開口端縁の重なり合う範囲を十分に確保したとしてもその組付性を向上できる。以上により、仮に前記屋根部(開口部等)との組付ばらつきが大きかったとしても、前記ウエザストリップ等の組付性を損ねることなく、水滴又は雨滴等に対する液密性(シール性)を向上することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のルーフ装置において、前記ウエザストリップは、前記屋根部の車両幅方向両縁部に配設される一対の側部ウエザストリップであり、車両幅方向に延在して前記一対の側部ウエザストリップの前端間及び後端間をそれぞれ接続する一対の前後部ウエザストリップを備え、前記前後部ウエザストリップは、前記屋根部に設けられた前後部保持部材に保持される樹脂材からなる前後部被保持部、並びに該前後部被保持部の上端に接続され全閉状態において前記可動パネルの前記周縁端及び前記開口部の前記開口端縁にそれぞれ液密的に接触する前記樹脂材よりも柔らかいシール材からなる第1前後部シール部及び第2前後部シール部を有し、前記第1前後部シール部は、前記前後部被保持部の下端部に接続されており、前記前後部被保持部の上端側の第1前後部端部から前記可動パネルの前記周縁端側の第1前後部折返部に向かって厚さが漸減するとともに、該第1前後部折返部から前記前後部被保持部の下端部側の第2前後部端部に向かって厚さが漸増し、前記第1前後部端部の厚さよりも前記第2前後部端部の厚さの方が小さく設定され、前記第1前後部折返部までの前記第1前後部シール部の上端からの車両高さ方向の距離よりも前記第1前後部シール部の下端からの車両高さ方向の距離の方が大きく設定されており、前記第2前後部シール部は、前記前後部被保持部の下端に接続されており、前記前後部被保持部の上端側の第3前後部端部から前記開口部の前記開口端縁側の第2前後部折返部に向かって厚さが漸減するとともに、該第2前後部折返部及び前記前後部被保持部の下端側の第4前後部端部間が下向きに凸となるように屈曲し、前記第3前後部端部の厚さよりも前記第4前後部端部の厚さの方が小さく設定され、前記第2前後部折返部までの前記第2前後部シール部の上端からの車両高さ方向の距離よりも前記第2前後部シール部の下端からの車両高さ方向の距離の方が大きく設定され、前記第2前後部シール部に接続される前記前後部被保持部の上端の前記開口部の前記開口端縁側の端縁は、前記第2前後部シール部に接続される前記前後部被保持部の下端の前記開口部の前記開口端縁側の端縁よりも前記可動パネルの前記周縁端側に配置されていることを要旨とする。
同構成によれば、前記第1前後部シール部は、前記前後部被保持部の上端側の前記第1前後部端部から前記第1前後部折返部に向かって厚さが漸減するとともに、該第1前後部折返部から前記前後部被保持部の下端部側の前記第2前後部端部に向かって厚さが漸増する。また、前記第1前後部シール部は、前記第1前後部端部の厚さよりも前記第2前後部端部の厚さの方が小さく設定されており、前記第1前後部折返部までの前記第1前後部シール部の上端からの車両高さ方向の距離よりも前記第1前後部シール部の下端からの車両高さ方向の距離の方が大きく設定されている。従って、前記第1前後部シール部は、前記第1及び第2前後部端部側よりも前記可動パネルの前記周縁端側となる前記第1前後部折返部の方が弾性変形しやすく、且つ、前記第1前後部端部及び前記第1前後部折返部間の部位(上部)よりも前記第2前後部端部及び前記第1前後部折返部間の部位(下部)の方が弾性変形しやすくなっている。
これにより、例えば前記可動パネルの下降動作に伴い該可動パネルの前記周縁端が前記第1前後部シール部上に下りてきた際、これにならって前記第1前後部シール部を円滑に弾性変形させることができる。この場合、前記第1前後部端部及びその近傍の厚さが相対的に大きく設定されており、前記第1前後部折返部までの前記第1前後部シール部の上端からの車両高さ方向の距離が相対的に小さく設定されていることで、前記第1前後部折返部側に比べてその下向きの弾性変形を抑えることができる。このため、前記第1前後部シール部を前記第1前後部折返部側により近い位置で弾性変形させて前記可動パネルの前記周縁端に液密的に接触させることができ、水滴又は雨滴等に対する液密性(シール性)を向上することができる。
一方、前記第2前後部シール部は、前記前後部被保持部の上端側の前記第3前後部端部から前記第2前後部折返部に向かって厚さが漸減するとともに、該第2前後部折返部及び前記前後部被保持部の下端側の前記第4前後部端部間が下向きに凸となるように屈曲する。また、前記第2前後部シール部は、前記第3前後部端部の厚さよりも前記第4前後部端部の厚さの方が小さく設定されており、前記第2前後部折返部までの前記第2前後部シール部の上端からの車両高さ方向の距離よりも前記第2前後部シール部の下端からの車両高さ方向の距離の方が大きく設定されている。従って、前記第2前後部シール部は、前記第3及び第4前後部端部側よりも前記開口部の前記開口端縁側となる前記第2前後部折返部の方が弾性変形しやすく、且つ、前記第3前後部端部及び前記第2前後部折返部間の部位(上部)よりも前記第4前後部端部及び前記第2前後部折返部間の部位(下部)の方が弾性変形しやすくなっている。
これにより、例えば前記開口部に合わせてその下方から前記前後部保持部材と共に前記前後部ウエザストリップを組み付ける際、前記開口部の前記開口端縁に押される前記第2前後部シール部を円滑に弾性変形させることができる。この場合、前記第3前後部端部及びその近傍の厚さが相対的に大きく設定されており、前記第2前後部折返部までの前記第2前後部シール部の上端からの車両高さ方向の距離が相対的に小さく設定されていることで、前記第2前後部折返部側に比べてその下向きの弾性変形を抑えることができる。このため、前記第2前後部シール部を前記第2前後部折返部側により近い位置で弾性変形させて前記開口部の前記開口端縁に液密的に接触させることができ、水滴又は雨滴等に対する液密性(シール性)を向上することができる。特に、前記前後部ウエザストリップ等を組み付ける際、前記第2前後部シール部の弾性変形時に前記下向きに凸となるように屈曲する部位を閉じ変形させることでその弾性変形の逃げ代を確保でき、前記第2前後部シール部及び前記開口部の前記開口端縁の重なり合う範囲を十分に確保したとしてもその組付性を向上できる。以上により、仮に前記屋根部(開口部等)との組付ばらつきが大きかったとしても、前記前後部ウエザストリップ等の組付性を損ねることなく、水滴又は雨滴等に対する液密性(シール性)を向上することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のルーフ装置において、前記前後部被保持部は、前記前後部保持部材の縦壁部を前記可動パネルの前記周縁端側及び前記開口部の前記開口端縁側から挟み込む前後部嵌合部と、前記前後部保持部材の縦壁部に引っ掛かる少なくとも一つのリップ部とを有することを要旨とする。
同構成によれば、前記前後部ウエザストリップは、前記前後部嵌合部に前記前後部保持部材の縦壁部を挟入することで、前記前後部保持部材に保持させることができ、その組付性を向上できる。そして、前記前後部被保持部は、前記リップ部を前記前後部保持部材の縦壁部に引っ掛けることで、前記前後部ウエザストリップの上方への脱落を抑制することができる。
本発明では、可動パネルの上昇動作に連動して連動部材が上向きに突出した際、これにならってウエザストリップを円滑に弾性変形させることができるルーフ装置を提供することができる。
本発明の一実施形態の全閉状態を示す斜視図。 同実施形態の開状態を示す斜視図。 図1のA−A線に沿った断面図。 図2のB−B線に沿った断面図。 側部ウエザストリップを示す横断面図。 前後部ウエザストリップを示す横断面図。 同実施形態の全閉状態を示す縦断面図。 同実施形態のチルトアップ状態を示す縦断面図。 同実施形態のポップアップ動作の移行状態を示す縦断面図。 同実施形態のポップアップ状態を示す縦断面図。 本発明の変形形態を示す横断面図。 従来形態を示す横断面図。
図1〜図10を参照して本発明の一実施形態について説明する。なお、以下では、車両前後方向を「前後方向」といい、車両高さ方向上方及び下方をそれぞれ「上方」及び「下方」という。また、車室内方に向かう車両幅方向内側を「車内側」といい、車室外方に向かう車両幅方向外側を「車外側」という。
図1及び図2に示すように、自動車などの車両の屋根部としてのルーフ10には、開口部としての略四角形のルーフ開口部11が形成されるとともに、例えばガラス板からなる略四角形の可動パネル12及び固定パネル13が設置されている。可動パネル12は、ルーフ開口部11の前部を開閉可能に取り付けられている。すなわち、可動パネル12は、その前側部位を支点に後側部位が上昇するチルトアップ動作、前側部位及び後側部位が共に上昇するポップアップ動作、及び前後方向へのスライド動作可能に取り付けられている。可動パネル12によるルーフ開口部11の前部の開閉作動においては、ポップアップ状態のままスライド動作する、いわゆるアウタースライディング式が採用されている。一方、固定パネル13は、ルーフ開口部11の後部を常時閉塞するように取り付けられている。
また、ルーフ10には、ルーフ開口部11の周縁部に沿って略四角環状のシール部材20が設置されている。このシール部材20は、車両幅方向両側に配設されて前後方向に延在するウエザストリップとしての一対の側部ウエザストリップ21と、車両幅方向に延在して一対の側部ウエザストリップ21の前端間及び後端間を型成形の角部23を介してそれぞれ接続する一対の前後部ウエザストリップ22とを備える。側部ウエザストリップ21は、前後方向に一定断面を有しており、前後部ウエザストリップ22は、車両幅方向に一定断面を有している。これら側部ウエザストリップ21及び前後部ウエザストリップ22等は、ルーフ開口部11の開口端縁に液密的に接触する。
一方、可動パネル12は、その周縁部に沿って例えば樹脂材からなる略四角環状の縁部91を有するとともに、固定パネル13は、その周縁部に沿って例えば樹脂材からなる略四角環状の縁部92を有する。縁部91は、両側部ウエザストリップ21の前部及び前側の前後部ウエザストリップ22に液密的に接触しており、縁部92は、両側部ウエザストリップ21の後部及び後側の前後部ウエザストリップ22に液密的に接触している。これにより、ルーフ開口部11は、可動パネル12の全閉状態において全周に亘ってシールされている。
なお、上方(即ち意匠面側)から見たとき、シール部材20は、各側部ウエザストリップ21において、可動パネル12及び固定パネル13の境界部も含めてルーフ開口部11の前後方向略全長に亘って略直線状に延在する。また、上方から見たとき、全閉状態において各側部ウエザストリップ21に接触する可動パネル12の縁部91は、同じく各側部ウエザストリップ21に接触する固定パネル13の縁部92に対して略直線状に並ぶ。つまり、可動パネル12の縁部91及び固定パネル13の縁部92は、車両幅方向において互いに同等の位置に配置されている。
次に、可動パネル12の開閉作動等に係る構造について説明する。なお、当該構造は、基本的に車両幅方向で対称(左右対称)であるため、以下では車両幅方向片側についてのみ説明する。
図3及び図4に示すように、ルーフ10の車両幅方向各縁部には、ルーフ開口部11の下側で、例えばアルミニウム合金の押出材からなるガイドレール14が前後方向(図3において紙面に直交する方向)に延設されている。このガイドレール14は、前後方向に延びる略長尺状の底壁14aを有するとともに、該底壁14aから上向きに立設された縦壁部15を有する。この縦壁部15は、車両幅方向において、ルーフ開口部11の下向きに延びるフランジ状の開口端縁11a及び全閉状態にある可動パネル12の下向きに延びるフランジ状の車両幅方向縁端12a間に形成される間隙C1内に配置されている。あるいは、この縦壁部15は、車両幅方向において、ルーフ開口部11の開口端縁11a及び固定パネル13の下向きに延びるフランジ状の車両幅方向縁端13a間に形成される間隙C2内に配置されている。
また、ガイドレール14は、縦壁部15の上端から車内側に突設されたフランジ状の第1係止部16を有するとともに、該第1係止部16の下側で縦壁部15から車外側に突設されたフランジ状の第2係止部17を有する。そして、縦壁部15の上部には、前記側部ウエザストリップ21が嵌着されている。なお、ガイドレール14は、底壁14aの上側であり、且つ、間隙C1,C2よりも車内側で、車外側に開口する断面略U字状のレール部14bを有する。
また、図7に示すように、ルーフ10の前側縁部には、ルーフ開口部11の下側で、例えば樹脂材からなるフロントハウジング18が車両幅方向(図7において紙面に直交する方向)に延設されている。このフロントハウジング18は、前記開口端縁11a及び全閉状態にある可動パネル12の下向きに延びるフランジ状の前側縁端12b間に形成される間隙C3で上向きに立設された縦壁部19を有する。そして、縦壁部19の上部には、前記前後部ウエザストリップ22が嵌着されている。
ガイドレール14には、その前端部に前側ガイド部材30が取り付けられるとともに、該前側ガイド部材30の後方に駆動シュー40が前後方向に移動可能に設けられている。また、ガイドレール14には、略平板状の前側リンク部材50及び後側リンク部材60が支持されている。一方、可動パネル12の下面には、ガイドレール14の上側で前後方向に延びる略長尺状の支持ブラケット70が固設されている。そして、前側リンク部材50及び後側リンク部材60は、支持ブラケット70の前端部及び後端部にそれぞれ連結されている。なお、ガイドレール14の底壁14a上には、規制ブロック80が固設されている。
前側ガイド部材30は、前後方向に延びる前側溝部31、該前側溝部31の後端に接続されるとともに斜め後上方に延びる傾斜溝部32、及び該傾斜溝部32の後端に接続されて前後方向に延びる後側溝部33を有している。前側溝部31はガイドレール14(底壁14a)の最下端よりも下方に位置し、その前端は閉塞されている。また、後側溝部33はガイドレール14の最下端よりも上方に位置し、その後端は開放されている。そして、後側溝部33は、その後方でガイドレール14の前記レール部14bに連通している。
駆動シュー40は、全閉状態にある可動パネル12等の下方に収まるように成形されており、前後方向に延びる平板状のシュー本体41と、該シュー本体41において前後方向に延在する長溝状の第1溝部42及び第2溝部43とを有している。駆動シュー40は、シュー本体41において適宜のアクチュエータ(図示略)に駆動連結されており、該アクチュエータにより前後方向に移動するように駆動される。
第1溝部42は、前後方向に延びる後側溝42aと、該後側溝42aの前端に接続されて斜め前上方に延びる前側溝42bとを有している。後側溝42aの後端及び前側溝42bの前端は共に閉塞されている。
第2溝部43は、第1溝部42よりも後側に位置するとともに、該第1溝部42とは独立している。第2溝部43は、後側前後溝43aと、該後側前後溝43aの前端に接続されて斜め前上方に延びる後側傾斜溝43bと、該後側傾斜溝43bの前端に接続されて中央前後溝43cと、該中央前後溝43cの前端に接続されて斜め前上方に延びる前側傾斜溝43dと、該前側傾斜溝43dの前端に接続される前側前後溝43eとを有している。なお、後側前後溝43a、中央前後溝43c及び前側前後溝43eは、前後方向に延びている。そして、後側前後溝43aの後端及び前側前後溝43eの前端は共に閉塞されている。
前側リンク部材50は、側面視で前後方向に延びる略逆三角形状をなしており、可動パネル12の全閉状態ではその下方に収まるように底辺に相当する部位が前後方向に沿っている。そして、前側リンク部材50には、その前上端部に前側連結ピン51が車両幅方向に突設されるとともに、後端部に前側係合ピン52が車両幅方向に突設されている。また、前側リンク部材50には、前下端部に前側支持ピン53が車両幅方向に突設されるとともに、前側係合ピン52の近傍に規制ピン54が形成されている。
前側連結ピン51は、支持ブラケット70の前端部に対して相対回動可能に連結されている。前側係合ピン52は、前記駆動シュー40の第1溝部42に挿入されており、駆動シュー40に対して回動可能に、且つ、前後方向に相対移動可能に係合している。そして、可動パネル12の全閉状態において、前側係合ピン52は後側溝42aの後端に位置している。
前側支持ピン53は、例えば可動パネル12の全閉状態において前記前側ガイド部材30内に挿入されており、該前側ガイド部材30に対して回動可能に、且つ、前後方向に相対移動可能に係合している。そして、可動パネル12の全閉状態において、前側支持ピン53は前側溝部31の前端に位置している。規制ピン54は、前側係合ピン52の前下側に配置されており、可動パネル12の全閉状態において前記規制ブロック80の前側に位置して該規制ブロック80の前側端面である規制面80aに当接している。このとき、規制面80aは前側係合ピン52の直下に位置している。なお、規制ブロック80には、規制面80aの上端から斜め後上方に延びるガイド面80bが形成されている。
後側リンク部材60は、側面視で前後方向に延びる略逆三角形状をなしており、可動パネル12の全閉状態ではその下方に収まるように底辺に相当する部位が前後方向に沿っている。そして、後側リンク部材60には、その後端部に後側連結ピン61が車両幅方向に突設されるとともに、下端部に後側係合ピン62が車両幅方向に突設され、更に前端部に後側支持ピン63が車両幅方向に突設されている。
後側連結ピン61は、支持ブラケット70の後端部に対して相対回動可能に連結されている。後側係合ピン62は、後側リンク部材60の長手方向中間部に配置されて、前記駆動シュー40の第2溝部43に挿入されており、駆動シュー40に対して回動可能に、且つ、前後方向に相対移動可能に係合している。そして、可動パネル12の全閉状態において、後側係合ピン62は後側前後溝43aの後端に位置している。後側支持ピン63は、ガイドレール14の前記レール部14bに挿入されており、該レール部14bに対して回動可能に、且つ、前後方向に相対移動可能に係合している。
ここで、図7に示すように、可動パネル12が全閉状態にあるときに駆動シュー40が後方に移動したとする。このとき、前側リンク部材50は、規制ピン54が規制ブロック80の前側に位置して規制面80aに当接していることで、支持ブラケット70と共に後方への移動が係止されている。従って、駆動シュー40は、第1溝部42(後側溝42a)内で前側係合ピン52を空走させつつ、前側リンク部材50に対して後方に移動する。一方、後側リンク部材60は、後側係合ピン62が第2溝部43に案内されることで、後方に移動することなく後側支持ピン63を支点に後側連結ピン61が上昇するように回動する。
従って、前側リンク部材50及び後側リンク部材60に前端部及び後端部の連結された支持ブラケット70は、可動パネル12と共にその前側部位を支点に後側部位が上昇するチルトアップ動作をする。そして、図8に示すように、後側リンク部材60の後側係合ピン62が第2溝部43の中央前後溝43cに到達すると、可動パネル12が前側部位を支点に後側部位を上昇させたチルトアップ状態への移行を完了する。
その後、駆動シュー40が後方に更に移動したとする。このとき、同様にして前側リンク部材50及び後側リンク部材60に前端部及び後端部の連結された支持ブラケット70が、可動パネル12と共に更にチルトアップ動作をする。そして、図9に示すように、後側リンク部材60の後側係合ピン62に第2溝部43の前側前後溝43eが到達すると、後側係合ピン62に対する駆動シュー40の後方への移動が係止される。同時に、前側リンク部材50の前側係合ピン52に第1溝部42の前側溝42bが到達することで、前側係合ピン52に対する駆動シュー40の後方への移動も係止される。このとき、前側リンク部材50及び後側リンク部材60は、駆動シュー40と一体で後方に移動しようとすることで、規制ピン54は、規制ブロック80のガイド面80bに沿って斜め後上方に変位する。これにより、前側リンク部材50は、規制ピン54が規制ブロック80を乗り越えることで、後方への移動係止が解除される。
従って、駆動シュー40が後方に更に移動すると、第1溝部42の前側溝42b及び第2溝部43の前側前後溝43eに前側係合ピン52及び後側係合ピン62の引っ張られる前側リンク部材50及び後側リンク部材60は、支持ブラケット70と共に一体で後方に移動する。このとき、後側リンク部材60は、第2溝部43の前側前後溝43eに配置される後側係合ピン62及びレール部14bを摺動する後側支持ピン63によりその姿勢が保持されている。一方、前側リンク部材50は、前側支持ピン53が前側ガイド部材30に案内されることで、前側係合ピン52を支点に前側連結ピン51が上昇するように回動する。そして、前側リンク部材50及び後側リンク部材60に前端部及び後端部の連結された支持ブラケット70は、可動パネル12と共にその後側部位(後側連結ピン61)を支点に前側部位を上昇させて、ルーフ10に対し全体的に上昇するポップアップ動作をする。
これに伴い、前側ガイド部材30に案内される前側支持ピン53がガイドレール14のレール部14bに導入されると、可動パネル12がルーフ10に対し全体的に上昇するポップアップ状態への移行が完了する。従って、駆動シュー40が後方に更に移動すると、前側リンク部材50及び後側リンク部材60は、前側支持ピン53及び後側支持ピン63をそれぞれレール部14bに摺動させつつ、一体で後方に移動する。このとき、前側リンク部材50は、第1溝部42の前側溝42bに配置される前側係合ピン52及びレール部14bを摺動する前側支持ピン53によりその姿勢が保持されている。後側リンク部材60が、第2溝部43の前側前後溝43eに配置される後側係合ピン62及びレール部14bを摺動する後側支持ピン63によりその姿勢が保持されていることはいうまでもない。そして、図10に示すように、可動パネル12は、ポップアップ状態のまま後方に移動して、ルーフ開口部11を開放する。
また、可動パネル12の開状態(ポップアップ状態)で、駆動シュー40が前方に移動したとする。このとき、第1溝部42(駆動シュー40)の前側溝42bに押圧される前側リンク部材50は、後側リンク部材60及び支持ブラケット70と共に一体で前方に移動する。この際、前側リンク部材50及び後側リンク部材60は、前述の態様で各々の姿勢が保持されることで、可動パネル12は、ポップアップ状態のまま前方に移動して、ルーフ開口部11を閉鎖する。
これに伴い、レール部14bを摺動する前側支持ピン53が前側ガイド部材30に導入されると、該前側ガイド部材30に案内される前側リンク部材50は、前側係合ピン52を支点に前側連結ピン51が下降するように回動する。そして、前側リンク部材50は、前側支持ピン53が前側ガイド部材30の前側溝部31に到達すると、前方への移動が係止される。前側リンク部材50及び後側リンク部材60に前端部及び後端部の連結された支持ブラケット70は、可動パネル12と共にその後側部位(後側連結ピン61)を支点に前側部位を下降させて、チルトアップ状態への移行を完了する(チルトアップ状態に復帰する)。また、これに合わせて、前側リンク部材50の規制ピン54が規制ブロック80の前側に位置する。
その後、駆動シュー40が、第1溝部42(後側溝42a)内で前側係合ピン52を空走させつつ前方に更に移動すると、後側リンク部材60は、後側係合ピン62が第2溝部43に案内されることで、前方に移動することなく後側支持ピン63を支点に後側連結ピン61が下降するように回動する。
従って、前側リンク部材50及び後側リンク部材60に前端部及び後端部の連結された支持ブラケット70は、可動パネル12と共にその前側部位を支点に後側部位が下降するチルトダウン動作をする。そして、図7に示すように、後側リンク部材60の後側係合ピン62が第2溝部43の後側前後溝43aに到達すると、可動パネル12が全閉状態に復帰する。
図4に示すように、駆動シュー40を介してガイドレール14に支持された後側リンク部材60は、車両幅方向において、縦壁部15及び固定パネル13の車両幅方向縁端13a間(縦壁部15及び可動パネル12の車両幅方向縁端12a間)に配置されている。そして、可動パネル12がルーフ開口部11(ルーフ10)に対して上昇してこれを開放する状態にあるとき、間隙C2(又は間隙C1)を通って側部ウエザストリップ21の上方に突出する。前側リンク部材50についても同様である。
また、図10に前側リンク部材50及び後側リンク部材60における側部ウエザストリップ21の下面の位置を2点鎖線にて描画したように、これら前側リンク部材50及び後側リンク部材60は、可動パネル12がルーフ開口部11(ルーフ10)に対して上昇してこれを開放する際に、側部ウエザストリップ21の下側から上向きに突出する。このとき、側部ウエザストリップ21は上向きに変形する。また、可動パネル12がポップアップ状態でスライド動作する際、側部ウエザストリップ21を摺動する。あるいは、前側リンク部材50及び後側リンク部材60は、可動パネル12がルーフ開口部11(ルーフ10)に対して下降してこれを閉鎖する際に、側部ウエザストリップ21の下方に引っ込む。このとき、可動パネル12の車両幅方向縁端12aは、側部ウエザストリップ21を変形させつつ該側部ウエザストリップ21に接触する。
次に、本実施形態の側部ウエザストリップ21について説明する。
図5に示すように、側部ウエザストリップ21は、樹脂材からなる被保持部24、並びに該被保持部24の上端に接続され前記樹脂材よりも柔らかいシール材(例えばスポンジ材)からなる第1シール部26及び第2シール部27を有する。そして、被保持部24は、縦壁部15に嵌着される嵌合部25を有する。この嵌合部25は、縦壁部15を車内側(可動パネル12の車両幅方向縁端12a側、即ち周縁端側)及び車外側(ルーフ開口部11の開口端縁11a側)から挟み込む一対の突起部25a,25bを有する。
一方の突起部25aは、第1係止部16にならって車内側に凸となるように湾曲している。そして、突起部25aの下端部には、第1係止部16の下面に係止される略爪状の第1係止爪25cが形成されている。他方の突起部25bは、第2係止部17にならって車外側に僅かに略台状に突出している。そして、突起部25bの下端部には、第2係止部17の下面に係止される略爪状の第2係止爪25dが形成されている。被保持部24は、縦壁部15に嵌合部25が嵌合する状態でこれら第1及び第2係止爪25c,25dが第1及び第2係止部16,17の下面に係止されることで、該縦壁部15に対して抜け止めされている。
第1シール部26は、車内側(可動パネル12の周縁端側)に凸となるように断面略弓形に曲成されている。そして、第1シール部26は、突起部25a(被保持部24)の下端部の車内側面に接続されている。従って、第1シール部26は、被保持部24と協働して縦壁部15の車内側に第1中空部H1を形成する。そして、第1シール部26は、全閉状態において可動パネル12の車両幅方向縁端12a(可動パネルの周縁端)に車両高さ方向で一部重なるように弾性変形してこれに液密的に接触する。
自由状態(弾性復帰状態)において、第1シール部26は、被保持部24の上端側の根元となる第1端部26aから中間部26bに向かって、更に該中間部26bから可動パネル12の車両幅方向縁端12a側(可動パネルの周縁端側)の第1折返部26cに向かって厚さが漸減する。また、第1シール部26は、第1折返部26cから被保持部24の下端部側の根元となる第2端部26dに向かって厚さが漸増する。さらに、第1シール部26は、第1端部26aの厚さよりも第2端部26dの厚さの方が小さく設定されている。さらにまた、第1折返部26cまでの第1シール部26の上端からの車両高さ方向の距離L11よりも第1シール部26の下端からの車両高さ方向の距離L12の方が大きく設定されている。
なお、第1シール部26に接続される被保持部24の上端の可動パネル12の車両幅方向縁端12a側(可動パネルの周縁端側)の端縁24aは、第1シール部26に接続される嵌合部25(被保持部24)の下端部の可動パネル12の車両幅方向縁端12a側の端縁25eよりもルーフ開口部11の開口端縁11a側に配置されている。また、嵌合部25の可動パネル12の車両幅方向縁端12a側の端縁25fよりも嵌合部25の下端部の前記端縁25eの方がルーフ開口部11の開口端縁11a側に配置されている。
第2シール部27は、車外側(ルーフ開口部11の開口端縁11a側)に凸となるように断面略弓形に曲成されている。そして、第2シール部27は、突起部25b(被保持部24)の下端に接続されている。従って、第2シール部27は、被保持部24と協働して縦壁部15の車外側に第2中空部H2を形成する。そして、第2シール部27は、ルーフ開口部11の開口端縁11aに車両高さ方向で一部重なるように弾性変形してこれに液密的に接触する。
自由状態(弾性復帰状態)において、第2シール部27は、被保持部24の上端側の根元となる第3端部27aから中間部27bに向かって、更に該中間部27bからルーフ開口部11の開口端縁11a側の第2折返部27cに向かって厚さが漸減する。また、第2シール部27は、第2折返部27c及び被保持部24の下端側の根元となる第4端部27d間の部位27eが下向きに凸となるように断面略V字状に屈曲する。さらに、第2シール部27は、第3端部27aの厚さよりも第4端部27dの厚さの方が小さく設定されている。さらにまた、第2折返部27cまでの第2シール部27の上端からの車両高さ方向の距離L21よりも第2シール部27の下端からの車両高さ方向の距離L22の方が大きく設定されている。
なお、第2シール部27に接続される被保持部24の上端のルーフ開口部11の開口端縁11a側の端縁24bは、第2シール部27に接続される嵌合部25(被保持部24)の下端のルーフ開口部11の開口端縁11a側の端縁25gよりも可動パネル12の車両幅方向縁端12a側(可動パネルの周縁端側)に配置されている。
次に、本実施形態の前側の前後部ウエザストリップ22について説明する。
図6に示すように、前後部ウエザストリップ22は、樹脂材からなる前後部被保持部28、並びに該前後部被保持部28の上端に接続され前記樹脂材よりも柔らかいシール材(例えばスポンジ材)からなる第1前後部シール部96及び第2前後部シール部97を有する。
前後部被保持部28は、前記フロントハウジング18の縦壁部19に嵌着される前後部嵌合部29を有する。この前後部嵌合部29には、縦壁部19に嵌合する略U字溝上の嵌合溝29aが形成されており、縦壁部19を後側(可動パネル12の周縁端側)及び前側(ルーフ開口部11の開口端縁11a側)から挟み込む。また、前後部被保持部28は、縦壁部19の後側で前後部嵌合部29から下方に延びる断面略フック状のリップ部28aを有する。なお、前後部嵌合部29には、縦壁部19の前側の下端部に略爪状の突部29bが形成されている。前後部被保持部28は、縦壁部19に前後部嵌合部29が嵌合する状態でこれらリップ部28a及び突部29bが縦壁部19に引っ掛かることで、該縦壁部19に対して抜け止めされている。
第1前後部シール部96は、後側(可動パネル12の周縁端側)に凸となるように断面略弓形に曲成されている。そして、第1前後部シール部96は、前後部嵌合部29(前後部被保持部28)の下端部の車内側面に接続されている。従って、第1前後部シール部96は、前後部被保持部28と協働して縦壁部19の前側に第1中空部H11を形成する。そして、第1前後部シール部96は、全閉状態において可動パネル12の前側縁端12b(可動パネルの周縁端)に車両高さ方向で一部重なるように弾性変形してこれに液密的に接触する。
自由状態(弾性復帰状態)において、第1前後部シール部96は、前後部被保持部28の上端側の根元となる第1前後部端部96aから中間部96bに向かって、更に該中間部96bから可動パネル12の前側縁端12b側(可動パネルの周縁端側)の第1前後部折返部96cに向かって厚さが漸減する。また、第1前後部シール部96は、第1前後部折返部96cから前後部被保持部28(前後部嵌合部29)の下端部側の根元となる第2前後部端部96dに向かって厚さが漸増する。さらに、第1前後部シール部96は、第1前後部端部96aの厚さよりも第2前後部端部96dの厚さの方が小さく設定されている。さらにまた、第1前後部折返部96cまでの第1前後部シール部96の上端からの車両高さ方向の距離L13よりも第1前後部シール部96の下端からの車両高さ方向の距離L14の方が大きく設定されている。
なお、第1前後部シール部96に接続される前後部被保持部28の上端の可動パネル12の前側縁端12b側(可動パネルの周縁端側)の端縁28bは、第1前後部シール部96に接続される前後部嵌合部29(前後部被保持部28)の下端部の可動パネル12の前側縁端12b側の端縁29cよりもルーフ開口部11の開口端縁11a側に配置されている。
第2前後部シール部97は、前側(ルーフ開口部11の開口端縁11a側)に凸となるように断面略弓形に曲成されている。そして、第2前後部シール部97は、前後部嵌合部29(前後部被保持部28)の下端に接続されている。従って、第2前後部シール部97は、前後部被保持部28と協働して縦壁部19の前側に第2中空部H12を形成する。そして、第2前後部シール部97は、ルーフ開口部11の開口端縁11aに車両高さ方向で一部重なるように弾性変形してこれに液密的に接触する。
自由状態(弾性復帰状態)において、第2前後部シール部97は、前後部被保持部28の上端側の根元となる第3前後部端部97aから中間部97bに向かって、更に該中間部97bからルーフ開口部11の開口端縁11a側の第2前後部折返部97cに向かって厚さが漸減する。また、第2前後部シール部97は、第2前後部折返部97c及び前後部被保持部28の下端側の根元となる第4前後部端部97d間の部位97eが下向きに凸となるように断面略V字状に屈曲する。さらに、第2前後部シール部97は、第3前後部端部97aの厚さよりも第4前後部端部97dの厚さの方が小さく設定されている。さらにまた、第2前後部折返部97cまでの第2前後部シール部97の上端からの車両高さ方向の距離L23よりも第2前後部シール部97の下端からの車両高さ方向の距離L24の方が大きく設定されている。
なお、第2前後部シール部97に接続される前後部被保持部28の上端のルーフ開口部11の開口端縁11a側の端縁28cは、第2前後部シール部97に接続される前後部嵌合部29(前後部被保持部28)の下端のルーフ開口部11の開口端縁11a側の端縁28dよりも可動パネル12の前側縁端12b側(可動パネルの周縁端側)に配置されている。
後側の前後部ウエザストリップ22については、可動パネル12を固定パネル13に置き換えて前後方向を入れ替えれば同様の構成となるためその説明を割愛する。
次に、本実施形態の動作について説明する。
既述のように、前側リンク部材50及び後側リンク部材60は、可動パネル12がルーフ開口部11(ルーフ10)に対して上昇してこれを開放する状態にあるとき、間隙C2(又は間隙C1)を通って側部ウエザストリップ21の上方に突出する。このとき、図4に示すように、側部ウエザストリップ21の第1シール部26は、車両高さ方向における後側リンク部材60等との重なり量の増加に伴い、これにならって上向きに弾性変形する。
本実施形態では、第1シール部26は、被保持部24の上端側の第1端部26aから第1折返部26cに向かって厚さが漸減するとともに、該第1折返部26cから被保持部24の下端部側の第2端部26dに向かって厚さが漸増する。また、第1シール部26は、第1端部26aの厚さよりも第2端部26dの厚さの方が小さく設定されており、第1折返部26cまでの第1シール部26の上端からの車両高さ方向の距離L11よりも第1シール部26の下端からの車両高さ方向の距離L12の方が大きく設定されている。従って、第1シール部26は、第1及び第2端部26a,26d側よりも可動パネル12の車両幅方向縁端12a側(可動パネルの周縁端側)となる第1折返部26cの方が弾性変形しやすく、且つ、第1端部26a及び第1折返部26c間の部位(上部)よりも第2端部26d及び第1折返部26c間の部位(下部)の方が弾性変形しやすくなっている。
これにより、例えば可動パネル12の上昇動作(チルトアップ動作、ポップアップ動作)に連動して該可動パネル12の車両幅方向縁端12a(可動パネルの周縁端)及び縦壁部15間の間隙から前側リンク部材50又は後側リンク部材60が上向きに突出した際、これにならって第1シール部26を円滑に弾性変形させることができる。
一方、可動パネル12の下降動作に伴い該可動パネル12の車両幅方向縁端12a(可動パネルの周縁端)が第1シール部26上に下りてきた際、これにならって第1シール部26を円滑に弾性変形させることができる。この場合、第1端部26a及びその近傍の厚さが相対的に大きく設定されており、第1折返部26cまでの第1シール部26の上端からの車両高さ方向の距離L11が相対的に小さく設定されていることで、第2端部26d側に比べてその下向きの弾性変形を抑えることができる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、例えば可動パネル12の上昇動作(チルトアップ動作、ポップアップ動作)に連動して該可動パネル12の車両幅方向縁端12a(可動パネルの周縁端)及び縦壁部15間の間隙から前側リンク部材50又は後側リンク部材60が上向きに突出した際、これにならって第1シール部26を円滑に弾性変形させることができる。このため、第1シール部26の弾性変形をより安定化することができ、ひいては側部ウエザストリップ21を長寿命化することができる。一方、可動パネル12の下降動作に伴い該可動パネル12の車両幅方向縁端12a(可動パネルの周縁端)が第1シール部26上に下りてきた際、第1端部26a及びその近傍の下向きの弾性変形を第2端部26d側に比べて抑えることができる。このため、第1シール部26を第1折返部26c側により近い位置で弾性変形させて可動パネル12の車両幅方向縁端12a(可動パネルの周縁端)に液密的に接触させることができ、水滴又は雨滴等に対する液密性(シール性)を向上することができる。
(2)本実施形態では、第1シール部26に接続される被保持部24の上端の可動パネル12の車両幅方向縁端12a(可動パネルの周縁端)は、第1シール部26に接続される被保持部24の下端部の可動パネル12の車両幅方向縁端12a側の端縁25eよりもルーフ開口部11の開口端縁11a側に配置されている。このため、可動パネル12の上昇動作に連動して該可動パネル12の車両幅方向縁端12a及び縦壁部15間の間隙から前側リンク部材50又は後側リンク部材60が上向きに突出した際、第1シール部26の弾性変形は、第1シール部26及び被保持部24の下端部の接続部位を起点とする上向きの弾性変形が支配的となる。このため、第1シール部26及び被保持部24の上端の接続部位における応力集中を緩和することができる。
(3)本実施形態では、側部ウエザストリップ21は、被保持部24(嵌合部25)の一対の突起部25a,25b間に縦壁部15を挟入することで、ガイドレール14に保持させることができ、その組付性を向上できる。そして、被保持部24は、嵌合部25の一対の突起部25a,25bによりガイドレール14の縦壁部15を挟み込むことで、側部ウエザストリップ21が上方に抜けようとするときにこれら突起部25a,25b(第1及び第2係止爪25c,25d)を縦壁部15(第1及び第2係止部16,17)に引っ掛けることができる。これにより、側部ウエザストリップ21の上方への脱落を抑制することができる。
また、嵌合部25の可動パネル12の車両幅方向縁端12a側の端縁25fよりも第1シール部26に接続される被保持部24の下端部の可動パネル12の車両幅方向縁端12a側の端縁25eの方がルーフ開口部11の開口端縁11a側に配置されている。このため、前側リンク部材50又は後側リンク部材60が上向きに突出する際の第1シール部26の上向きの弾性変形を円滑にしながらも、嵌合部25(突起部25a)の厚さを十分に確保して側部ウエザストリップ21の抜け荷重を増加することができる。
(4)本実施形態では、第2シール部27は、被保持部24の上端側の第3端部27aから第2折返部27cに向かって厚さが漸減するとともに、該第2折返部27c及び被保持部24の下端側の第4端部27d間が下向きに凸となるように屈曲する。また、第2シール部27は、第3端部27aの厚さよりも第4端部27dの厚さの方が小さく設定されており、第2折返部27cまでの第2シール部27の上端からの車両高さ方向の距離L21よりも第2シール部27の下端からの車両高さ方向の距離L22の方が大きく設定されている。従って、第2シール部27は、第3及び第4端部27a,27d側よりもルーフ開口部11の開口端縁11a側となる第2折返部27cの方が弾性変形しやすく、且つ、第3端部27a及び第2折返部27c間の部位(上部)よりも第4端部27d及び第2折返部27c間の部位(下部)の方が弾性変形しやすくなっている。
これにより、例えばルーフ開口部11に合わせてその下方からガイドレール14と共に側部ウエザストリップ21を組み付ける際、ルーフ開口部11の開口端縁11aに押される第2シール部27を、車両高さ方向における開口端縁11aとの重なり量の増加に伴って円滑に弾性変形させることができる。この場合、第3端部27a及びその近傍の厚さが相対的に大きく設定されており、第2折返部27cまでの第2シール部27の上端からの車両高さ方向の距離L21が相対的に小さく設定されていることで、第2折返部27c側に比べてその下向きの弾性変形を抑えることができる。このため、第2シール部27を第2折返部27c側により近い位置で弾性変形させてルーフ開口部11の開口端縁11aに液密的に接触させることができ、水滴又は雨滴等に対する液密性(シール性)を向上することができる。特に、側部ウエザストリップ21等を組み付ける際、図5に2点鎖線にて描画したように、第2シール部27の弾性変形時に前記下向きに凸となるように屈曲する部位27eを閉じ変形させることでその弾性変形の逃げ代を確保できる。これにより、第2シール部27及びルーフ開口部11の開口端縁11aの重なり合う範囲を十分に確保したとしてもその組付性を向上できる。以上により、仮にルーフ10(ルーフ開口部11等)との組付ばらつきが大きかったとしても、側部ウエザストリップ21等の組付性を損ねることなく、水滴又は雨滴等に対する液密性(シール性)を向上することができる。
(5)本実施形態では、前後部ウエザストリップ22は、前後部嵌合部29にフロントハウジング18の縦壁部19を挟入することで、フロントハウジング18に保持させることができ、その組付性を向上できる。そして、前後部被保持部28は、リップ部28a等をフロントハウジング18の縦壁部19に引っ掛けることで、凹凸のない縦壁部19に対しても前後部ウエザストリップ22の上方への脱落を抑制することができる。
(6)本実施形態では、第1前後部シール部96は、前後部被保持部28の上端側の第1前後部端部96aから第1前後部折返部96cに向かって厚さが漸減するとともに、該第1前後部折返部96cから前後部被保持部28の下端部側の第2前後部端部96dに向かって厚さが漸増する。また、第1前後部シール部96は、第1前後部端部96aの厚さよりも第2前後部端部96dの厚さの方が小さく設定されており、第1前後部折返部96cまでの第1前後部シール部96の上端からの車両高さ方向の距離L13よりも第1前後部シール部96の下端からの車両高さ方向の距離L14の方が大きく設定されている。従って、第1前後部シール部96は、第1及び第2前後部端部96a,96d側よりも可動パネル12の前側縁端12b側(可動パネル12の周縁端側)となる第1前後部折返部96cの方が弾性変形しやすくなっている。且つ、第1前後部端部96a及び第1前後部折返部96c間の部位(上部)よりも第2前後部端部96d及び第1前後部折返部96c間の部位(下部)の方が弾性変形しやすくなっている。
これにより、例えば可動パネル12の下降動作に伴い該可動パネル12の前側縁端12bが第1前後部シール部96上に下りてきた際、これにならって第1前後部シール部96を円滑に弾性変形させることができる。この場合、第1前後部端部96a及びその近傍の厚さが相対的に大きく設定されており、第1前後部折返部96cまでの第1前後部シール部96の上端からの車両高さ方向の距離L13が相対的に小さく設定されていることで、第1前後部折返部96c側に比べてその下向きの弾性変形を抑えることができる。このため、第1前後部シール部96を第1前後部折返部96c側により近い位置で弾性変形させて可動パネル12の前側縁端12bに液密的に接触させることができ、水滴又は雨滴等に対する液密性(シール性)を向上することができる。
一方、第2前後部シール部97は、前後部被保持部28の上端側の第3前後部端部97aから第2前後部折返部97cに向かって厚さが漸減するとともに、該第2前後部折返部97c及び前後部被保持部28の下端側の第4前後部端部97d間が下向きに凸となるように屈曲する。また、第2前後部シール部97は、第3前後部端部97aの厚さよりも第4前後部端部97dの厚さの方が小さく設定されており、第2前後部折返部97cまでの第2前後部シール部97の上端からの車両高さ方向の距離L23よりも第2前後部シール部97の下端からの車両高さ方向の距離L24の方が大きく設定されている。従って、第2前後部シール部97は、第3及び第4前後部端部97a,97d側よりもルーフ開口部11の開口端縁11a側となる第2前後部折返部97cの方が弾性変形しやすくなっている。且つ、第3前後部端部97a及び第2前後部折返部97c間の部位(上部)よりも第4前後部端部97d及び第2前後部折返部97c間の部位(下部)の方が弾性変形しやすくなっている。
これにより、例えばルーフ開口部11に合わせてその下方からフロントハウジング18と共に前後部ウエザストリップ22を組み付ける際、ルーフ開口部11の開口端縁11aに押される第2前後部シール部97を、車両高さ方向における開口端縁11aとの重なり量の増加に伴って円滑に弾性変形させることができる。この場合、第3前後部端部97a及びその近傍の厚さが相対的に大きく設定されており、第2前後部折返部97cまでの第2前後部シール部97の上端からの車両高さ方向の距離L23が相対的に小さく設定されていることで、第2前後部折返部97c側に比べてその下向きの弾性変形を抑えることができる。このため、第2前後部シール部97を第2前後部折返部97c側により近い位置で弾性変形させてルーフ開口部11の開口端縁11aに液密的に接触させることができ、水滴又は雨滴等に対する液密性(シール性)を向上することができる。特に、前後部ウエザストリップ22等を組み付ける際、第2前後部シール部97の弾性変形時に前記下向きに凸となるように屈曲する部位97eを閉じ変形させることでその弾性変形の逃げ代を確保でき、第2前後部シール部97及びルーフ開口部11の開口端縁11aの重なり合う範囲を十分に確保したとしてもその組付性を向上できる。以上により、仮にルーフ10(ルーフ開口部11等)との組付ばらつきが大きかったとしても、前後部ウエザストリップ22等の組付性を損ねることなく、水滴又は雨滴等に対する液密性(シール性)を向上することができる。
(7)本実施形態では、前後部ウエザストリップ22の第1前後部シール部96及び第2前後部シール部97の断面形状が、第1シール部26及び第2シール部27の断面形状とそれぞれ同等であること。このため、例えば前後部被保持部28に第1前後部シール部96及び第2前後部シール部97を型成形(押出成形)する際の金型の一部を共通化することができ、金型の個数を削減することができる。
(8)本実施形態では、第1シール部26の第1端部26a及びその近傍の下向きの弾性変形を第2端部26d側に比べて抑えたことで、第1シール部26の弾性変形に伴い可動パネル12の車両幅方向縁端12a及び第1シール部26の境界部に生じる凹みの範囲を低減することができ、見栄えを向上することができる。特に、側部ウエザストリップ21の上方から見える部位(意匠面)は、同一材料(シール材)からなる第1及び第2シール部26,27のみとなるため、見栄えをいっそう向上することができる。
(9)本実施形態では、第1前後部シール部96の第1前後部端部96a及びその近傍の下向きの弾性変形を第2前後部端部96d側に比べて抑えたことで、第1前後部シール部96の弾性変形に伴い可動パネル12の前側縁端12b及び第1前後部シール部96の境界部に生じる凹みの範囲を低減することができ、見栄えを向上することができる。特に、前後部ウエザストリップ22の上方から見える部位(意匠面)は、同一材料(シール材)からなる第1及び第2前後部シール部96,97のみとなるため、見栄えをいっそう向上することができる。
(10)本実施形態では、可動パネル12のスライド動作時、該可動パネル12を前後一対の前側リンク部材50及び後側リンク部材60でガイドレール14上にそれぞれ保持することで、可動パネル12の保持剛性を向上させることができる。
(11)本実施形態では、側部ウエザストリップ21をガイドレール14に取着したことで、例えばルーフ10側(ボデー側)に取り付ける必要がない。同様に、前側の前後部ウエザストリップ22をフロントハウジング18に取着したことで、例えばルーフ10側(ボデー側)に取り付ける必要がない。このため、これら側部ウエザストリップ21及び前後部ウエザストリップ22に関して、例えば車両工場での組付工数や管理工数を解消することができる。また、側部ウエザストリップ21又は前後部ウエザストリップ22を、例えば両面テープでルーフ10側(ボデー側)に貼着する場合のように、両面テープの剥離紙がゴミとなることもない。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態においては、側部ウエザストリップ21をサンルーフ装置のユニット側(ガイドレール14)に取着した。これに対し、図11に示すように、ボデー側(開口端縁11a)に取着される側部ウエザストリップ110であってもよい。すなわち、この側部ウエザストリップ110は、保持部材としてのルーフ開口部11の開口端縁11aに保持される被保持部111を有する。また、側部ウエザストリップ110は、被保持部111の上端に接続され全閉状態において可動パネル12の車両幅方向縁端12a及びルーフ開口部11の開口端縁11aにそれぞれ液密的に接触する第1シール部112及び舌片状(即ち非中空形状)の第2シール部113を有する。そして、側部ウエザストリップ110は、被保持部111において両面テープ114を介してルーフ開口部11の開口端縁11aに貼着(固着)されている。なお、第1シール部112は、前述の第1シール部26(又は第1前後部シール部96)と同等の断面形状を有する。
また、前後部ウエザストリップ22を同様の形状にして、ボデー側(開口端縁11a)に取着してもよい。
・前記実施形態において、前後部ウエザストリップ22(前後部被保持部28)のリップ部28aを複数配設してもよい。あるいは、リップ部28aを割愛して前後部ウエザストリップ22の前後部嵌合部29を縦壁部19に嵌合させるのみの構造にしてもよい。あるいは、前後部ウエザストリップ22の前後部嵌合部29を割愛して、例えば両面テープにて縦壁部19に前後部被保持部28を貼着(固着)するようにしてもよい。
・前記実施形態において、前後部ウエザストリップ22の形状は任意である。例えば第1及び第2前後部シール部96,97の断面形状は、第1及び第2シール部26,27の断面形状とはそれぞれ異なっていてもよい。
・前記実施形態において、第1シール部26に接続される被保持部24の下端部の可動パネル12の車両幅方向縁端12a側の端縁25eは、嵌合部25の可動パネル12の車両幅方向縁端12a側の端縁25fよりもルーフ開口部11の開口端縁11a側に配置されていなくてもよい。また、側部ウエザストリップ21(嵌合部25)の第1及び第2係止爪25c,25dを割愛して嵌合部25を縦壁部15に嵌合させるのみの構造にしてもよい。あるいは、側部ウエザストリップ21(嵌合部25)の嵌合部25を割愛して、例えば両面テープにて縦壁部15に被保持部24を貼着(固着)するようにしてもよい。
・前記実施形態において、第1シール部26に接続される被保持部24の上端の可動パネル12の車両幅方向縁端12a(可動パネルの周縁端)は、第1シール部26に接続される被保持部24の下端部の可動パネル12の車両幅方向縁端12a側の端縁25eよりもルーフ開口部11の開口端縁11a側に配置されていなくてもよい。
・前記実施形態において、被保持部は樹脂材(ゴム材を含む)に限定されず、第1シール部及び第2シール部も被保持部より柔らかい材料であればスポンジ材に限定されず例えば樹脂材(ゴム材を含む)であってもよい。
・前記実施形態においては、可動パネル12の昇降動作に連動して、側部ウエザストリップ21を弾性変形させつつ車両高さ方向に出没する前側リンク部材50及び後側リンク部材60について説明した。これに対し、可動パネル12の昇降動作(開閉動作)に連動して車両高さ方向に出没する連動部材は、例えば側面視でルーフ10及び可動パネル12間に生じる間隙を目隠し等するための遮蔽板であってもよいし、風切り用のデフレクタの腕部などであってもよい。つまり、連動部材は、可動パネル12のスライド動作に連動して側部ウエザストリップ21を摺動(前後移動)するものでなくてもよい。
・前記実施形態において、可動パネル12の昇降動作に連動して、前後部ウエザストリップ22を弾性変形させつつ車両高さ方向に出没する適宜の連動部材であってもよい。この場合、例えば可動パネル12の上昇動作に連動して該可動パネル12の前側縁端12b及びフロントハウジング18(縦壁部19)間の間隙から連動部材が上向きに突出した際、これにならって第1前後部シール部96を円滑に弾性変形させることができる。このため、第1前後部シール部96の弾性変形をより安定化することができ、ひいては前後部ウエザストリップ22を長寿命化することができる。
・前記実施形態において、駆動シュー40と、前側リンク部材50及び後側リンク部材60の連係態様は一例である。例えば、前側リンク部材50及び後側リンク部材60に第1溝部42及び第2溝部43と逆向きのガイド溝をそれぞれ形成し、それらガイド溝に移動可能に嵌入する前側係合ピン及び後側係合ピンを駆動シューにそれぞれ固着してもよい。
・前記実施形態において、チルトアップ状態を保ったままスライド動作する可動パネルであってもよいし、チルトアップ・チルトダウン動作のみ可能な(スライド動作不能な)可動パネルであってもよい。
・前記実施形態において、固定パネル13に代えて、例えばチルトアップ動作可能な可動パネルを採用してもよい。
10…ルーフ(屋根部)、11…ルーフ開口部(開口部)、11a…開口端縁、12…可動パネル、12a…車両幅方向縁端(周縁端)、12b…前側縁端(周縁端)、14…ガイドレール(保持部材)、15,19…縦壁部、18…フロントハウジング(前後部保持部材)、20…シール部材、21,110…側部ウエザストリップ(ウエザストリップ)、22…前後部ウエザストリップ、23…角部、24,111…被保持部、24a,24b,25e,25f,25g,28b,28c,28d,29c…端縁、25…嵌合部、25a,25b…突起部、26,112…第1シール部、26a…第1端部、26c…第1折返部(折返部)、26d…第2端部、27,113…第2シール部、27a…第3端部、27c…第2折返部、27d…第4端部、27e…部位、28…前後部被保持部、28a…リップ部、29…前後部嵌合部、50…前側リンク部材(連動部材)、60…後側リンク部材(連動部材)、91,92…縁部、96…第1前後部シール部、96a…第1前後部端部、96c…第1前後部折返部、96d…第2前後部端部、97…第2前後部シール部、97a…第3前後部端部、97c…第2前後部折返部、97d…第4前後部端部、97e…部位。

Claims (6)

  1. 車両の屋根部に形成された開口部に対して昇降することで該開口部を開閉する可動パネルと、
    前記屋根部に設けられた保持部材に保持されるウエザストリップと、
    前記可動パネルの昇降動作に連動して該可動パネルの周縁端及び前記保持部材間の間隙から車両高さ方向に出没する連動部材とを備えるルーフ装置において、
    前記ウエザストリップは、前記保持部材に保持される被保持部、並びに該被保持部の上端に接続され全閉状態において前記可動パネルの前記周縁端及び前記開口部の開口端縁にそれぞれ液密的に接触する第1シール部及び第2シール部を有し、
    前記第1シール部は、前記被保持部の下端部に接続されており、前記被保持部の上端側の第1端部から前記可動パネルの前記周縁端側の折返部に向かって厚さが漸減するとともに、該折返部から前記被保持部の下端部側の第2端部に向かって厚さが漸増し、前記第1端部の厚さよりも前記第2端部の厚さの方が小さく設定され、前記折返部までの前記第1シール部の上端からの車両高さ方向の距離よりも前記第1シール部の下端からの車両高さ方向の距離の方が大きく設定されていることを特徴とするルーフ装置。
  2. 請求項1に記載のルーフ装置において、
    前記第1シール部に接続される前記被保持部の上端の前記可動パネルの前記周縁端側の端縁は、前記第1シール部に接続される前記被保持部の下端部の前記可動パネルの前記周縁端側の端縁よりも前記開口部の前記開口端縁側に配置されていることを特徴とするルーフ装置。
  3. 請求項1又は2に記載のルーフ装置において、
    前記被保持部は、前記保持部材の縦壁部を前記可動パネルの前記周縁端側及び前記開口部の前記開口端縁側から挟み込む一対の突起部を有する嵌合部を備え、
    前記嵌合部の前記可動パネルの前記周縁端側の端縁よりも前記第1シール部に接続される前記被保持部の下端部の前記可動パネルの前記周縁端側の端縁の方が前記開口部の前記開口端縁側に配置されていることを特徴とするルーフ装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のルーフ装置において、
    前記第2シール部は、前記被保持部の下端に接続されており、前記被保持部の上端側の第3端部から前記開口部の前記開口端縁側の第2折返部に向かって厚さが漸減するとともに、該第2折返部及び前記被保持部の下端側の第4端部間が下向きに凸となるように屈曲し、前記第3端部の厚さよりも前記第4端部の厚さの方が小さく設定され、前記第2折返部までの前記第2シール部の上端からの車両高さ方向の距離よりも前記第2シール部の下端からの車両高さ方向の距離の方が大きく設定され、
    前記第2シール部に接続される前記被保持部の上端の前記開口部の前記開口端縁側の端縁は、前記第2シール部に接続される前記被保持部の下端の前記開口部の前記開口端縁側の端縁よりも前記可動パネルの前記周縁端側に配置されていることを特徴とするルーフ装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のルーフ装置において、
    前記ウエザストリップは、前記屋根部の車両幅方向両縁部に配設される一対の側部ウエザストリップであり、
    車両幅方向に延在して前記一対の側部ウエザストリップの前端間及び後端間をそれぞれ接続する一対の前後部ウエザストリップを備え、
    前記前後部ウエザストリップは、前記屋根部に設けられた前後部保持部材に保持される樹脂材からなる前後部被保持部、並びに該前後部被保持部の上端に接続され全閉状態において前記可動パネルの前記周縁端及び前記開口部の前記開口端縁にそれぞれ液密的に接触
    する前記樹脂材よりも柔らかいシール材からなる第1前後部シール部及び第2前後部シール部を有し、
    前記第1前後部シール部は、前記前後部被保持部の下端部に接続されており、前記前後部被保持部の上端側の第1前後部端部から前記可動パネルの前記周縁端側の第1前後部折返部に向かって厚さが漸減するとともに、該第1前後部折返部から前記前後部被保持部の下端部側の第2前後部端部に向かって厚さが漸増し、前記第1前後部端部の厚さよりも前記第2前後部端部の厚さの方が小さく設定され、前記第1前後部折返部までの前記第1前後部シール部の上端からの車両高さ方向の距離よりも前記第1前後部シール部の下端からの車両高さ方向の距離の方が大きく設定されており、
    前記第2前後部シール部は、前記前後部被保持部の下端に接続されており、前記前後部被保持部の上端側の第3前後部端部から前記開口部の前記開口端縁側の第2前後部折返部に向かって厚さが漸減するとともに、該第2前後部折返部及び前記前後部被保持部の下端側の第4前後部端部間が下向きに凸となるように屈曲し、前記第3前後部端部の厚さよりも前記第4前後部端部の厚さの方が小さく設定され、前記第2前後部折返部までの前記第2前後部シール部の上端からの車両高さ方向の距離よりも前記第2前後部シール部の下端からの車両高さ方向の距離の方が大きく設定され、
    前記第2前後部シール部に接続される前記前後部被保持部の上端の前記開口部の前記開口端縁側の端縁は、前記第2前後部シール部に接続される前記前後部被保持部の下端の前記開口部の前記開口端縁側の端縁よりも前記可動パネルの前記周縁端側に配置されていることを特徴とするルーフ装置。
  6. 請求項5に記載のルーフ装置において、
    前記前後部被保持部は、前記前後部保持部材の縦壁部を前記可動パネルの前記周縁端側及び前記開口部の前記開口端縁側から挟み込む前後部嵌合部と、前記前後部保持部材の縦壁部に引っ掛かる少なくとも一つのリップ部とを有することを特徴とするルーフ装置。
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