JP2008094175A - シール部材を介在するガラスサンルーフパネル - Google Patents
シール部材を介在するガラスサンルーフパネル Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 本発明は、ガラスパネル(5)と、金属製のガラスホルダ(4)と、EPDMからなるシール部材(12)と、シール部材の内周縁に密着するウレタン樹脂層(6)とで構成されるガラスサンルーフパネル(3)において、塗板プライマとEPDMプライマとの混合からなる混合プライマの層を形成することによる、ガラスサンルーフパネルの接着構造を提供する。
【選択図】図2
Description
ここで、上記の各部材、すなわち前記ガラスパネル、前記ガラスホルダ、前記シール部材及び前記クッション部材相互の構造は、接着、嵌着もしくは充填等によって形成されている(特許文献3、特許文献4参照)。
前述の難接着材料同士を接着するためには予めプライマを表面に塗布することによって接着力を得ることができる。ところが、1回のプライマ塗布によって、金属、ガラス、ウレタン及びEPDMという異なる部材間において、高い接着力が得られ、接着構造のみでガラスルーフパネル構造に適用できるプライマの選択は困難であった。
ただし、特許文献4に開示されているように2コート方式のプライマ塗布を行い、各部材間を接着すれば、設計的に十分な接着強度を得ることは可能である。しかし、この手段は、2度のプライマ塗布工程(表面あらし、塗布、乾燥等)によって作業が煩雑かつ長時間となること、材料に無駄が生じ費用的な損失になること等の問題があった。
同様に、特許文献4にはブレンドポリマーのEPDM系ゴム配合物によりプライマを使用せず接着する技術が開示されているが、ブレンドポリマーのゴム配合物の製造という工程が加わるという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ガラスサンルーフパネル構造の製造における生産性向上を目的とする。
図1は、本発明が適用されたサンルーフ装置の概要を示す車両の要部斜視図である。車両の固定ルーフ1には、車体幅方向を長辺とする概ね矩形をなす開口2が形成されている。この開口2は、開口2の内周輪郭に対応した形状に形成された可動パネル3(ガラスサンルーフパネル)により、開閉可能にされている。
そしてガラスパネル5に装着されたシール部材12の下側の後記する溝18にガラスホルダ4の一部が挟まれており、ガラスパネル5とガラスパネル4とがシール部材12を介して一体となっている。このようにガラスパネル5とガラスホルダ4との間に介在するシール部材12によってガラスパネル5とガラスホルダとの間や、可動パネル3が閉鎖しているときの開口2との隙間(図1参照)がシールされるようになっている。
一つは、EPDM用プライマとして「K500」(住友スリーエム社製)と塗板用プライマとして「#435−98」(サンスター技研社製)との混合であり、他はEPDM用プライマとして「PP6」(サンスター技研社製)と塗板用プライマとして「#435−98」(サンスター技研社製)との混合である。
これらのプライマは一般に流通している製品であり、入手は容易である。
なお、「K500」は、トルエンを主成分としており、一方、「PP6」は、キシレンを主成分としている。また、塗板用プライマ「#435−98」は、イソシアネート系を主成分としている。
また、比較例としてEPDM用プライマのみ、または塗板用プライマのみ、前記の混合比の表記を使えば、100:0、0:100の2通りを「K500」と「PP6」に対して行っており、全部で4通り行っている。
加えて、参考例としてEPDM用プライマを塗布、乾燥後に塗板用プライマを塗布した「2コート」方式を「K500」と「PP6」に対して行っている。
ここで、実施例は表1及び図4のNoのP2ないしP4及びK2ないしK4の6通りであり、比較例はP1、P5及びK1、K5の4通りであり、参考例はP6、K6の2通りとなる。
具体的な試験方法は、ピール幅を10mm、ピール速度を200mm/min、ピール長さを30mm、接着層厚さを1mmとした。また、設計的な評価としてはピール強度50N/25mm以上であり、かつ制作する試験片に界面剥離が生じていないこととした。
なお、ピール試験において強度評価する上での「剥がれ」は、シール部材と接着剤間で生じている。試験は、同じ体積混合比の試験片及び2コートの試験片を各々3個製作し、3個の平均強度を示した。
従って、比較例1と5の体積混合比100:0及び0:100のグループであるK1,K5、P1、P5、換言すれば混合プライマ30でないプライマについては、試験に供した接着構造では設計基準を満足しないものであった。
参考例P6及びK6に示す2コート方式のプライマを塗布した試験片の接着強度は、EPDM用プライマが異なっても、ほぼ同じで高い強度が得られている。
参考例P6及びK6に示す2コート方式のプライマ試験片と比べると、実施例P3に示すEPDM用プライマ「PP6」と塗板用プライマ「#435−98」との体積混合比50:50の混合プライマ30の試験結果のみが、2コート方式を上回っているが、その他の実施例では参考例P6及びK6に示す2コート方式を上回るものはない。
2 開口
3 可動パネル
4 ガラスホルダ
5 ガラスパネル
6 ウレタン樹脂層
12 シール部材
13 開口当接部
14 可動パネル結合部
15 ガラスパネル当接部
16 シール部材−ガラスホルダ当接部
17 立ち上げ縁
18 溝
19 ガラスホルダ結合部
30 混合プライマ
31 ウレタン接着剤
32 塗板用プライマ
Claims (1)
- ガラスパネルと、
前記ガラスパネルの下面の周縁に取り付けられた金属製のガラスホルダと、
前記ガラスパネルの下面の周縁と前記ガラスホルダとをシールするEPDMからなるシール部材と、
前記ガラスパネルと前記ガラスホルダとの間に介在し、前記シール部材の内周縁に密着するウレタン樹脂層と、
を有するガラスサンルーフパネルであって、
前記シール部材と前記ウレタン樹脂層との間及び前記シール部材と前記ガラスホルダとの間の少なくとも一方に、
塗板プライマとEPDMプライマとの混合からなる混合プライマ層を有することを特徴とするガラスサンルーフパネル。
Priority Applications (1)
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JP2006276104A JP2008094175A (ja) | 2006-10-10 | 2006-10-10 | シール部材を介在するガラスサンルーフパネル |
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JP2006276104A Pending JP2008094175A (ja) | 2006-10-10 | 2006-10-10 | シール部材を介在するガラスサンルーフパネル |
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2006
- 2006-10-10 JP JP2006276104A patent/JP2008094175A/ja active Pending
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