JP6006538B2 - 吸着テーブル - Google Patents

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本発明は、液晶表示パネルや有機発光パネルのような表示板の保持に適した吸着テーブルに関する。
ガラス基板上に電気回路が形成された液晶表示パネルのような表示板は、例えば製造工程中に、プローバを用いて電気的検査を受ける。この試験では、一般的に、プローバに組み込まれた吸着テーブル上に負圧を利用して被検査体である液晶表示パネルが保持される。
検査を受けた被検査体を吸着テーブルから安全かつ迅速に取り外すために、吸着テーブルには、その吸着面から被検査体を浮き上がらせる複数の昇降ピンが吸着面から突出可能に設けられている(例えば、特許文献1参照)。
突出位置にある昇降ピンは、吸着面の上方で搬送ロボットから被検査体を受け取ると、吸着面下に下降する。この昇降ピンの下降によって前記吸着面上に被検査体が移動すると、吸着テーブルに組み込まれた負圧機構によって前記吸着面に負圧が作用する。前記被検査体が検査を受ける間、該被検査体が前記負圧によって確実に前記吸着面に保持される。検査後、昇降ピンの上昇に伴い、被検査体が吸着面から持ち上げられる。前記昇降ピンによって吸着面から持ち上げられた前記被検査体は、吸着面と被検査体との間に作用する静電気の強い影響を受けることなく、搬送ロボットによって吸着テーブルから除去される。
しかし、前記した昇降ピンと被検査体との接触面積が小さいことから、被検被検査体の大型化による重量増加に伴い、被検査体が昇降ピンとの接触部で受ける局所的な応力は大きくなる。このガラス基板を含む被検査体の局所的な応力の集中は、被検査体に大きな歪力を与えることから望ましいものではない。
そこで、多数の互いに間隔をおいて平行に配置される固定保持部材と、各固定保持部材間で該固定保持部材に関して昇降可能に配置される多数の帯状の昇降部材とで吸着面を構成し、該吸着面への被検査体の受け渡し時に前記昇降部材を前記固定保持部材に関して降下させることが提案された(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に記載の装置によれば、前記昇降部材は、その上昇位置で前記固定保持部材と共同して平坦な吸着面を構成する。吸着面とロボットアームとの被検査体の受け渡し時には、多数の帯状の前記昇降部材が降下することにより形成される空間にロボットアームが挿入可能であることから、ロボットアームと吸着面とが干渉することなく、しかも互いに平行に配置された複数の固定保持部材が広い帯状面積で被検査体を支持することから、被検査体に強い局部的な応力を作用させることなく好適に被検査体を取り扱うことができる。
しかしながら、特許文献2に記載の装置では、被検査体を吸着保持するための負圧を作用させる吸着面は、多数の固定保持部材と、該固定保持部材間でそれぞれ昇降可能な昇降部材とで構成される。そのため、吸着面を形成する支持台の構成が複雑化すると共に、多数の昇降部材を同時的に昇降させる機構を支持台の内部に設置する必要が生じ、支持台の構成が複雑化することから、吸着装置の構成が複雑化して高価になるという欠点があった。
特開2002−246450号公報 特開2011−29565号公報
よって、本発明の目的は、構成の複雑化を招くことなく、被検査体である表示パネルに局部的に強い応力を作用させることなく該表示パネルをその受け渡し時に吸着面上で昇降させることができる吸着テーブルを提供することにある。
本発明は、表示パネルを保持する吸着テーブルであって、負圧開口が開放する吸着面を有する支持台と、前記吸着面を横切って配置される複数の昇降バーと、前記昇降バーを前記吸着面から突出することなく前記支持台内に収容すべく前記吸着面に互いに並行して設けられる複数の凹所と、前記複数の凹所が開放する前記支持台の側部で前記昇降バーを昇降可能に支持する支持機構と、前記昇降バーを前記凹所から突出する上昇位置と、前記凹所に収容される下降位置との間で昇降すべく前記支持機構に関連して設けられる昇降装置とを含む。
本発明に係る前記吸着テーブルでは、前記支持台に前記昇降バーを収容するための前記凹所が前記支持台の前記吸着面を横切って形成されている。前記凹所に収容可能な前記昇降バーは、前記支持台の側部に設けられた前記支持機構によって、前記凹所に収容される下降位置と前記吸着面から突出する上昇位置との間で昇降する。したがって、前記支持台を従来のように多数の固定部材及び可動部材の集合体として形成する必要はなく、また前記吸着テーブルへの前記表示パネルの受け渡しのために該表示パネルを複数の前記昇降バーで前記吸着面上で昇降させることができるので、前記吸着テーブルの構成の複雑化を招くことなく、大型の表示パネルであっても該表示パネルに局部的に強い応力が作用することを防止することができる。
前記昇降バーに作用する衝撃を緩和する衝撃緩和機構を前記支持機構に設けることができる。この衝撃緩和機構により、例えばロボットアームとの間で前記表示パネルを受け渡しするとき、該表示パネルに衝撃が作用することを避けるためにロボットアームの作動を従来のように著しく減速させる必要はない。そのため、ロボットアームの緩慢な動きを不要とすることができるので、タクトタイムの低減を図ることができる。
前記衝撃緩和機構は、前記支持台に支持され、前記昇降バーを上下方向に案内可能に受け入れる案内溝が頂部に形成された支柱と、前記案内溝の底部と前記昇降バーとの間に配置された圧縮コイルスプリングとで構成することができる。
前記昇降バーには、前記圧縮コイルスプリングの端部に当接して該コイルスプリングの圧縮量を調整するための調整ねじを設けることができる。この調整ねじによる圧縮量の調整によって、取り扱われる前記表示パネルの大きさすなわち重量の変化に応じて前記圧縮コイルスプリングの変位量がほぼ一定となるように該圧縮コイルスプリングのばね力を適正に調整することができる。
各支柱には、該支柱の長さ方向の位置の調整を可能とする高さ調整機構を設けることができる。各支柱に設けられた各高さ調整機構は、前記昇降バー毎で該昇降バーの傾斜及び高さ位置の調整を可能とする。
前記支持機構には、前記支持台の両側で該支持台に沿って配置される一対の梁部材を設けることができる。該一対の梁部材は、上下方向に移動可能に前記支持台に支持され、前記昇降装置の作動によって上下方向に移動可能とすることができる。この場合、各梁部材に、前記支柱を介して対応する前記昇降バーの端部が支持することができる。
また、前記梁部材と各支柱との間に、該支柱の高さ位置を調整するための前記高さ調整機構が設けられる。
各昇降バーに、該昇降バー上の前記表示パネルの縁に当接して該表示パネルの脱落を防止する肩部を形成することができる。この肩部のストッパ機能により、前記表示パネルの前記昇降バーからの不意の脱落を確実に防止することができる。
また、前記肩部に関連して、前記昇降バーの上面に、前記肩部に近接して、前記昇降バー上の前記被検体の傾きによる該被検査体の縁と前記上面との干渉を防止するための逃げ溝を設けることができる。これにより、前記被検査体を前記昇降バー上に配置しあるいは該昇降バー上から除去する際に前記被検査体が前記昇降バーに関して傾斜しても、該被検査体の縁と前記昇降バーの上面との当接を防止することができるので、この当接による被検査体の損傷を防止することができる。
本発明によれば、従来のように多数の固定部材及び可動部材の集合体として支持台を形成する必要はなく、前記支持台を前記昇降バーを収容するための前記凹所を有する一体構成とすることができ、また前記昇降バーを前記支持台の側方に設けられた前記昇降装置で昇降させることができる。したがって、前記吸着テーブルの構成の複雑化を招くことなく、大型の表示パネルであっても該表示パネルに局部的に強い応力を作用させることなく該表示パネルを取り扱うことができる吸着テーブルを比較的安価に提供することができる。
本発明に係る吸着テーブルを搬送ロボットと共に示す斜視図である。 図1に示した吸着テーブルの平面図である。 図1に示した吸着テーブルの側面図である。 図3に示された線IV-IVに沿って得られた断面図である。 図3に示された線V-Vに沿って得られた断面図である。 図3に示された線VI-VIに沿って得られた断面図である。 図3に符号Aで示しされた丸印で囲む部分を拡大して示す図面である。 図6に示された符号Bで示された矢印方向へ見た支柱の高さ調整機構の正面図である。 図1に示した吸着テーブルの正面図であり、(a)は昇降バーが上昇位置にある状態を示し、(b)は昇降バーが下降位置にある状態を示す。
本発明に係る吸着テーブル10は、図1に示されているように、液晶パネルや有機発光パネルのような表示板12を検査するためのプローバ(図示せず)に組み込まれて使用される。図1には、搬送ロボット14との間で被検査体12を受け渡しする例が示されている。
搬送ロボット14は、従来よく知られているように、ベース16上を吸着テーブル10へ向けて及びこれから離れる方向へ移動可能の可動台18と、該可動台上に設置された支柱20に同軸的に支持され、軸線の周りに回転動作し、また前記軸線に沿って支柱20に関して伸縮動作する軸部材22とを備える。この回転及び伸縮動作が可能な軸部材22には、従来よく知られているように、被検査体12を載せるためのフォーク状のロボットアーム24が固着されている。
搬送ロボット14は、例えば図示しないカセットから該カセットに収容された表示板すなわち被検査体12をロボットアーム24上に受け取ると、軸部材22を伸長させた状態でロボットアーム24を吸着テーブル10上に向けて移動すべく、可動台18を作動させる。その後、軸部材22が収縮動作され、被検査体12が吸着テーブル10に移されると、この収縮状態でロボットアーム24が吸着テーブル10から離れるように可動台18が作動される。
また、吸着テーブル10上の被検査体12の電気的あるいは視覚的な検査が終了すると、搬送ロボット14は、軸部材22を収縮させた状態でロボットアーム24が吸着テーブル10上の被検査体12の下に挿入されるように、可動台18を吸着テーブル10へ向けて作動させる。その後、軸部材22が伸長動作されることにより、吸着テーブル10上の被検査体12がロボットアーム24上に移されると、搬送ロボット14は、この伸長状態でロボットアーム24が吸着テーブル10から離れるように、可動台18を作動させる。この搬送ロボット14の動作によって、被検査体12が吸着テーブル10から搬送ロボット14を経て前記カセットに移される。
搬送ロボット14との間で被検査体12を受け渡しする吸着テーブル10は、吸着面26aを有する支持台26を備える。吸着テーブル10の支持台26は、図1に示される例では、従来よく知れたXYZθステージ28上に載置されている。したがって、支持台26は、従来におけると同様に垂直軸であるZ軸の周りに回転可能であり、またZ軸に直角なXY面上でそれぞれX軸及びY軸に沿って移動可能である。
吸着テーブル10は、その支持台26の吸着面26aで、搬送ロボット14からの被検査体12を保持する。この吸着面26aは、図1及び図2に示す例では、XY面上で長辺及び短辺を有する矩形形状を有する。また、図2に明確に示されているように、吸着面26aには、その長辺に沿って伸長し、支持台26の両側に両端が開放する従来よく知られた複数の細溝30aが形成されており、また吸着面26a上で矩形を描く負圧溝30bが形成されている。
負圧溝30bには、従来よく知られているように、吸着面26aに被検査体12を保持するとき、該被検査体を吸着するための負圧が負圧源(図示せず)から導入される。細溝30aは、帯電防止用の溝である。細溝30aは、被検査体12を吸着面26aから離反させるとき、従来よく知られているように、被検査体12と吸着面26aとの間に空気を案内することにより、両者12、26a間に生じる空気流を弱め、これにより、この空気流によって被検査体12に導入される静電気の発生を抑制する。
さらに、吸着面26aには、図2に示すように、その長辺に沿って直線状に伸長する複数の凹所32が形成されている。各凹所32は、図3に明確に示されているように、支持台26の両側に達し、該両側で開放する。また、各凹所32に対応して、吸着面26aをその長辺方向に横切る昇降バー34が設けられている。凹所32は、対応する昇降バー34を収容するに十分な幅寸法を有し、また収容した昇降バー34の上面が吸着面26aに一致する深さ寸法を有する。
図2及び図3に示すように、支持台26の両側には、昇降バー34の支持機構36及び昇降装置38がそれぞれ配置されている。支持機構36は、図2及び図3に示されているように、支持台26の側方で該支持台に沿ってほぼ水平に配置された梁部材40と、該梁部材をZ軸に沿って垂直方向に案内する複数のガイド装置42(図3参照)とを備える。
各ガイド装置42は、図4に明確に示されているように、支持台26から下方に伸長するように該支持台に固定された取付板44と、該取付板に取り付けられており、垂直方向に伸びるガイドレール46と、梁部材40に固定され、ガイドレール46によって垂直方向に案内されるスライド部材48とを備える。ガイドレール46の両端には、スライド部材48に当接してその移動範囲を拘束するストッパ46a、46aが設けられている。
したがって、支持台26の両側に配置された一対の梁部材40は、各ガイド装置42により、支持台26の両側で、両ストッパ46a、46a間で垂直方向へ移動可能に支持台26に保持されている。
昇降装置38は、一対の梁部材40を両ストッパ46a、46a間で昇降させるべく、支持台26の両側に設けられている。昇降装置38は、図3及び図5に示す例では、支持台26に取付板50を介して固定されたシリンダ本体38aと、該シリンダ本体から突出するピストンロッド38bとを備える流体シリンダ装置38から成る。シリンダ装置38は、空気圧あるいは油圧で作動する。シリンダ装置38は、その軸線を垂直方向に沿って配置されており、ピストンロッド38bの先端が梁部材40に固定された結合部材52に固定されている。
したがって、支持台26の両側に配置された一対の流体シリンダ装置38を同期的に作動させることにより、支持台26の両側で該支持台に沿って配置された一対の梁部材40を同期的に昇降することができる。
前記支持機構36は、さらに、図3に示すように、各昇降バー34を対応する梁部材40に結合する支柱54を備える。各支柱54の上端部には、図6及び図7に示すように、衝撃緩和機構56が設けられており、各昇降バー34の端部は、各衝撃緩和機構56を介して対応する支柱54の上端部に弾性的に結合されている。
各衝撃緩和機構56は、支柱54の上端に開放して対応する昇降バー34の端部を遊びを以て受け入れる凹部58と、昇降バー34を横切って形成され、該昇降バーの端部をほぼ水平方向に貫通するスロット60と、該スロット内を貫通し両端が凹部58の垂直壁58aに支持されるガイドピン62と、昇降バー34の端部と凹部58の底壁58bとの間に配置された圧縮コイルスプリング64とを備える。
圧縮コイルスプリング64の下端は、凹部58の底壁58bに設けられた穴66に受け入れられ、圧縮コイルスプリング64の上端はすりわり付きの止めねじ部材68に当接する。止めねじ部材68は、昇降バー34の端部で該昇降バーの上方から昇降バー34に螺合し、下端を昇降バー34の下面から突出させる。圧縮コイルスプリング64は、このすりわり付きの止めねじ部材68の下端に当接することにより、昇降バー34及び底壁58b間に位置決められている。またスロット60は、圧縮コイルスプリング64の圧縮変形を伴う昇降バー34の上下方向への移動を許すべく、上下(Z軸)方向に伸長する。したがって、圧縮コイルスプリング64のばね力によって、昇降バー34の各端部は重力方向へ作用する外力に対して支柱54に弾性支持されている。
スロット60と該スロットに受け入れられたガイドピン62との干渉によって昇降バー34及び凹部58の底壁58b間の距離が規制されていることから、止めねじ部材68の上端からの回転操作によって圧縮コイルスプリング64を圧縮することができ、これにより、圧縮コイルスプリング64のばね力を調整することができる。その結果、止めねじ部材68は、圧縮コイルスプリング64の圧縮量を調整する調整ねじとして機能する。
また、各昇降バー34の端部には、図6に示すように、昇降バー34の上面34aに被検査体12が載ったとき、該被検査体の縁に当接して被検査体12が昇降バー34の端部からはみ出すことを防止する肩部34bが形成されている。さらに、昇降バー34の上面34aの肩部34bに近接する領域には、被検査体12の昇降バー34上での傾きによって被検査体12の縁部が昇降バー34の上面34aに当接することを防止するための凹状の逃げ溝70が形成されている。
各支柱54は、その下部に設けられた高さ調整機構72を介して対応する梁部材40に支持されている。各高さ調整機構72は、図6及び図8に示されているように、各支柱54の下部に固定ねじ74で固定されたアンカ部材76と、該支持台を対応する梁部材40に解除可能に結合する締結具78と、締結具78を緩めた状態で梁部材40に対するアンカ部材76の高さ位置を調整するためのすりわり付きの止めねじ80とを備える。
アンカ部材76には、締結具78の挿通を許すべくアンカ部材76を梁部材40へ向けて貫通する一対のスロット82が形成されている。スロット82は、図6に明確に示されているように、対応する締結具78を上下方向に遊びを以て受け入れるべく、アンカ部材76を上下方向に伸長する。各スロット82を貫通する締結具78は、先端が梁部材40に形成されたねじ穴84に螺合するボルト部材からなる。したがって、ボルト部材78を緩めた状態では、アンカ部材76及び該支持台に下端が固定された支柱54の高さ位置をスロット82の上下方向の長さ寸法の範囲で調整することができる。
このアンカ部材76の高さ位置すなわち支柱54の高さ位置の調整を容易とすべく、止めねじ80は、梁部材40に固定されたねじ台86のねじ穴86aから上端を突出可能に螺合する。ねじ穴86aはねじ台86を上下方向に貫通し、該ねじ穴から突出する止めねじ80の上端は、アンカ部材76の底面に当接する。
したがって、前記したようにボルト78を緩めた状態で、止めねじ80を回転操作することによって、該止めねじの上端でアンカ部材76を例えば押し上げることができ、これにより支柱54の高さ位置をスロット82の前記長さ寸法の範囲で調整することができる。この止めねじ80による高さ位置の調整後、ボルト78でアンカ部材76を梁部材40に締め付けることにより、各支柱54の高さ調整作業が終了する。
この支柱54の高さ位置の調整により、各支柱54に端部を支持された昇降バー34の傾斜や高さ位置のばらつきを修正することができ、昇降バー34の上面34aを支持台26の吸着面26aに平行な仮想平面に一致させることができる。
前記したアンカ部材76を支柱54と一体に形成することができる。また高さ調整機構72を不要とすることができる。
一対の流体シリンダ装置38(図5参照)は、図9(a)に示すように、すべての昇降バー34が支持台26の吸着面26aの凹所32から突出して吸着面26aの上方に位置する上昇位置と、図9(b)に示すように、昇降バー34が凹所32に収容されてその上面34aが吸着面26a以下にある下降位置との間ですべての昇降バー34を同期的作動させるべく、同期して作動される。
図9(a)に示す上昇位置で、前記したように、搬送ロボット14のロボットアーム24上の被検査体12が昇降バー34上に移される。このとき、搬送ロボット14の軸部材22の収縮動作によるロボットアーム24の下降動作に伴って被検査体12の重量に応じた衝撃が昇降バー34に作用する。しかしながら、被検査体12が昇降バー34に移されるとき、各昇降バー34と支柱54との間に設けられた衝撃緩和機構56の弾性支持作用により、被検査体12が衝撃が受けることはない。
また、衝撃緩和機構56が設けられていることから、前記したロボットアーム24の下降動作を従来のように減速することなく、被検査体12に作用する衝撃を防止することができるので、ロボットアーム24の緩慢な動きを不要とし、タクトタイムの短縮化を図ることができる。
衝撃緩和機構56は、前記したように、取り扱う被検査体12の重量の増減に応じた止めねじ部材68の回転操作によって、被検査体12の重量の増減に拘わらず、被検査体12の重量による圧縮コイルスプリング64の変形量をほぼ一定に保持することができる。したがって、被検査体12の重量に応じた止めねじ部材68の回転操作により、衝撃緩和機構56によって衝撃を効果的に吸収することができる。
ロボットアーム24から各昇降バー34に被検査体12が移るとき、該被検査体がたとえ昇降バー34の長手方向に関して傾斜を生じても、各昇降バー34の両端部には、肩部34bに近接して逃げ溝70が形成されているので、被検査体12の下方に傾く縁が昇降バー34の上面34aに当接することはない。これにより、被検査体12は昇降バー34との当接による損傷を受けることなく該昇降バーに移され、昇降バー34上に移された被検査体12は昇降バー34の肩部34bにより、昇降バー34からの脱落を確実に防止される。
被検査体12が昇降バー34上に移され、ロボットアーム24が支持台26上から後退すると、一対の流体シリンダ装置38は、同期的に収縮動作し、これにより昇降バー34は、図9(b)に示した下降位置に保持される。
昇降バー34が下降位置に移動すると、前記したように、負圧溝30bに作用する負圧によって被検査体12が確実に支持台26に保持され、被検査体12が所定の検査を受ける。
被検査体12の前記検査が終了すると、一対の流体シリンダ装置38の作動により、昇降バー34が図9(a)に示した上昇位置へ向けて移動する。この流体シリンダ装置38に伴い、支持台26上の被検査体12が昇降バー34によって支持台26の吸着面26aから浮上しようとするとき、前記したように細溝30aの空気案内作用により、被検査体12での静電気の発生が抑制される。
上昇位置にある昇降バー34上の検査済の被検査体12は、搬送ロボット14のロボットアーム24が昇降バー34間に挿入された状態で軸部材22が伸長動作されることにより、ロボットアーム24に移され、その後搬送ロボット14によって前記カセットに戻される。
本発明に係る吸着テーブル10によれば、昇降バー34を収容するための凹所32を支持台26に形成し、昇降バー34を支持台26の側方に設けられた昇降装置38で昇降させることができる。したがって、吸着テーブル10の構成の複雑化を招くことなく、大型の表示パネル12であっても該表示パネルに局部的に強い応力を作用させることなく該表示パネルを取り扱うことができる吸着テーブル10を比較的安価に提供することができる。
前記したところでは、凹所32を吸着面26aの長辺に平行に形成した例を示したが、これに代えて、凹所32が吸着面26aの長辺と角度的に伸長するように、複数の凹所32を並行に形成することができる。
また、この凹所32の深さ寸法を昇降バー34の高さ寸法よりも大きくして昇降バー34の下降位置で該昇降バーの上面を吸着面26a下に設定することができる。
昇降装置38には、前記した流体シリンダ装置に代えて、電動モータ及びラックピニオンあるいはリニアモータ等の種々の昇降装置を適宜用いることができる。
本発明は、上記実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない限り、種々に変更することができる。
10 吸着テーブル
12 被検査体(表示パネル)
26 支持台
26a 吸着面
32 凹所
34 昇降バー
36 支持機構
38 昇降装置
40 梁部材
54 支柱
56 衝撃緩和機構
58 支柱の凹部
58b 凹部の底壁b
64 圧縮コイルスプリング
68 止めねじ部材(調整ねじ)
70 逃げ溝
72 高さ調整機構

Claims (7)

  1. 表示パネルを保持する吸着テーブルであって、
    負圧開口が開放する吸着面を有する移動可能な支持台と、
    前記吸着面を横切って配置される複数の昇降バーと、
    前記昇降バーを前記吸着面から突出することなく前記支持台内に収容すべく前記吸着面に互いに並行して設けられる複数の凹所と、
    前記複数の凹所が開放する前記支持台の側部で前記昇降バーを昇降可能に支持する支持機構と、
    前記昇降バーを前記凹所から突出する上昇位置と、前記凹所に収容される下降位置との間で昇降すべく前記支持機構に関連して前記支持台に設けられる昇降装置とを備え、
    前記支持機構は、
    前記支持台の両側で該支持台に沿って配置され、上下方向に移動可能に前記支持台に支持され、前記昇降装置の作動によって上下方向に移動可能の一対の梁部材と、
    各梁部材に支持される複数の支柱と、
    各支柱と対応する前記梁部材との間に設けられ、該支柱の高さ位置を調整することにより前記昇降バーの傾斜及び高さ位置を調整する高さ調整機構と、
    各支柱の上端部と対応する前記昇降バーの端部とを弾性的に結合し、前記昇降バーに作用する衝撃を緩和する衝撃緩和機構と、
    を備える吸着テーブル。
  2. 前記衝撃緩和機構は、
    前記支柱の頂部に形成された前記昇降バーを上下方向に案内可能に受け入れる凹部と、
    前記凹部の底面と前記昇降バーとの間に配置された圧縮コイルスプリングとを備える、
    請求項に記載の吸着テーブル。
  3. 前記昇降バーには、前記圧縮コイルスプリングの端部に当接して該コイルスプリングの圧縮量を調整するための調整ねじが設けられている、
    請求項に記載の吸着テーブル。
  4. 前記高さ調整機構は、
    前記支柱の下部に固定されており、上下方向に遊びを以て前記梁部材へ向けて貫通するスロットが形成されたアンカ部材と、
    前記スロットに挿通して前記アンカ部材を前記梁部材に解除可能に結合する締結具と、
    前記締結具を緩めた状態で、前記スロットの上下方向の長さ寸法の範囲で前記支柱の高さ位置を調整するための止めねじとを有する
    請求項1に記載の吸着テーブル。
  5. 前記高さ調整機構は、
    前記梁部材に固定され、上下方向に貫通するねじ穴を有するねじ台をさらに有し、
    前記止めねじは、前記ねじ穴から上端を突出可能に螺合し、前記アンカ部材の底面に当接する
    請求項4に記載の吸着テーブル。
  6. 前記昇降バーには、
    該昇降バー上の前記表示パネルの縁に当接して該表示パネルの脱落を防止する肩部が形成されている
    請求項1に記載の吸着テーブル。
  7. 前記昇降バーの上面には、
    前記肩部に近接して、前記昇降バー上の前記表示パネルの傾きによる該表示パネルの縁と前記上面との干渉を防止するための逃げ溝が形成されている、
    請求項に記載の吸着テーブル。
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