JP6004276B2 - アルカリ金属−硫黄系二次電池 - Google Patents
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Description
リチウム−硫黄電池については、テトラグライムに対するLi塩(LiCF3SO3)の混合比を、モル換算で約0.12〜0.25(LiCF3SO3が0.5〜1mol/L)に調製した電解液を用いる技術(例えば、非特許文献2,3)、及び本発明者らによる、グライムに対するアルカリ金属塩(LiTFSA等)の混合比を、モル換算で0.50以上に調製した電解液を用いる技術(特許文献4)等が開示されている。
従って、本発明の目的は、充放電時の副反応を抑制してクーロン効率を向上させると共に、充放電の繰り返しによる放電容量の低下を抑制し、電池寿命が長いアルカリ金属−硫黄系二次電池を提供することにある。
を備え、前記電解液がさらに、前記錯体を溶解させるフッ素溶媒であるハイドロフルオロカーボン又はハイドロフルオロエーテルを含み、前記結着剤は、アニオン性高分子であって、前記アルカリ金属を酸性基の対カチオンとするアルカリ金属塩型の高分子であるポリアクリル酸リチウム(PALi)、ナフィオン(登録商標)リチウム塩(Nafion−Li)、ポリメタクリル酸リチウム(PMALi)、ポリスチレンスルホン酸リチウム(PSSLi)、ポリアクリルアミドメチルプロパンスルホン酸リチウム(PAMPSLi)、ポリビニルスルホン酸リチウム(PVSLi)、スルホン酸化ポリイミドリチウム塩(PSPI−Li)、カルボキシメチルセルロースリチウム塩(CMC−Li)、又は、前記アルカリ金属以外のイオンを酸性基の対カチオンとする非アルカリ金属イオン型の高分子であるポリアクリル酸テトラエチルアンモニウム、ポリアクリル酸 1−エチル―3−メチルイミダゾリウム、ポリアクリル酸 テトラブチルホスホニウムであるアルカリ金属−硫黄系二次電池。
なお、本発明に係るアルカリ金属−硫黄系二次電池としては、正極が硫黄系電極活物質を有する電池であるリチウム−硫黄電池、ナトリウム−硫黄電池が例示されるがこれらに限られない。
アルカリ金属−硫黄系二次電池は、従来公知の方法で製造することができる。
正極は、単体硫黄、金属硫化物、金属多硫化物、及び有機硫黄化合物からなる群から選択される少なくとも一つを含む硫黄系電極活物質を有する。硫黄系金属硫化物としては、リチウム多硫化物;Li2Sx(1≦x≦8)が挙げられ、硫黄系金属多硫化物としては、MSx (M=Ni, Co, Cu, Fe, Mo, Ti、1≦n≦4)が挙げられる。又、有機硫黄化合物としては、有機ジスルフィド化合物、カーボンスルフィド化合物が挙げられる。
上記した正極は、上記した硫黄系電極活物質と結着剤とを含む。そして、これら電極材料のスラリー(ペースト)を、導電性の担体(集電体)に塗布して乾燥することにより、電極材料を担体に担持させて正極を製造することができる。集電体としては、アルミニウム、ニッケル、銅、ステンレス鋼などの導電性の金属を、箔、メッシュ、エキスパンドグリッド(エキスパンドメタル)、パンチドメタルなどに形成したものが挙げられる。また、導電性を有する樹脂又は導電性フィラーを含有させた樹脂を集電体として使用してもよい。集電体の厚さは、例えば5〜30μmであるが、この範囲に限定されない。
電極材料の厚さ(塗布層の片面の厚さ)は、好ましくは、10〜500μmであり、より好ましくは20〜300μmであり、さらに好ましくは20〜150μmである。
アニオン性高分子は、酸性基を有する高分子、負極に含まれるアルカリ金属を酸性基の対カチオンとするアルカリ金属塩型の高分子、又はアルカリ金属以外のイオンを酸性基の対カチオンとする非アルカリ金属イオン型の高分子である。
上記したアニオン性高分子は、アニオン性ポリスルフィドとの静電的な反発作用により正極外電解液へのポリスルフィドの溶出を抑制する(Donnan排除効果)。又、結着剤としてカチオン性高分子を用いると、カチオン性結着剤とアルカリ金属イオンの静電反発効果により充放電反応に必要なアルカリ金属イオンが電解液から正極内に取り込まれない。このためカチオン性結着剤を用いた電池は充放電ができず、キャパシタ的挙動を示すことがある。
なお、酸性基を有する高分子は、電解液中で一部電離してアニオン性を示す。
導電剤は、導電性を向上させるために配合される添加物であり、黒鉛、ケッチェンブラック、逆オパール炭素、アセチレンブラックなどのカーボン粉末や、気相成長炭素繊維(VGCF)、カーボンナノチューブ(CNT)などの種々の炭素繊維などが挙げられる。又、電極材料が支持塩(下記電解液に含まれる成分)を含んでもよい。
負極としては、リチウム、ナトリウム、リチウム合金、ナトリウム合金、リチウム/ 不活性硫黄の複合物からなる群から選択される1又は2以上の負極活物質を含むものがよい。負極に含まれる負極活物質は、アルカリ金属イオンを吸蔵脱離するよう作用する。負極活物質としては、リチウム、ナトリウム、炭素、ケイ素、アルミニウム、スズ、アンチモン及びマグネシウムからなる群から選ばれる少なくとも一種が好ましい。より具体的には、チタン酸リチウム、リチウム金属、ナトリウム金属、リチウムアルミ合金、ナトリウムアルミ合金、リチウムスズ合金、ナトリウムスズ合金、リチウムケイ素合金、ナトリウムケイ素合金、リチウムアンチモン合金、ナトリウムアンチモン合金等の金属材料、天然黒鉛、人造黒鉛、カーボンブラック、アセチレンブラック、グラファイト、活性炭、カーボンファイバー、コークス、ソフトカーボン、ハードカーボンなどの結晶性炭素材や非結晶性炭素材等の炭素材料といった従来公知の負極材料を用いることができる。このうち、容量、出力特性に優れた電池を構成できることから、炭素材料もしくはリチウム、リチウム遷移金属複合酸化物を用いるのが望ましい。場合によっては、2種以上の負極活物質が併用されてもよい。
負極も、上記した活物質と結着剤と導電剤とを含んでもよい。そして、これら電極材料を、導電性の担体(集電体)に担持して対極を製造することができる。集電体としては上記と同様のものを使用できる。
不織布としては、綿、レーヨン、アセテート、ナイロン(登録商標)、ポリエステル;PP、PEなどのポリオレフィン;ポリイミド、アラミドなど従来公知のものを、単独又は混合して用いる。不織布セパレータの空孔率は50〜90%であることが好ましい。さらに、不織布セパレータの厚さは、好ましくは5〜200μmであり、特に好ましくは10〜100μmである。厚さが5μm未満では電解質の保持性が悪化し、200μmを超える場合には抵抗が増大する場合がある。
本願の電解液は、エーテル化合物及びアルカリ金属塩を含む。
このエーテル化合物は下式で表される。
xは、0〜10を表し、エチレンオキシド単位の繰り返し数を表わす。xは好ましくは1〜6、より好ましくは2〜5、最も好ましくは3又は4である。
上記一般式(化1)で表されるエーテル化合物は共に環を形成してもよく、この環状化合物としては、xが0の場合には、テトラヒドロフラン(THF)やその誘導体である2−メチルテトラヒドロフランが挙げられ、xが1の場合には、1,3−ジオキソランや1,4−ジオキサンが挙げられる。
グライムは、上記一般式(化1)(但し、R3はHを表し、xは1以上を表し、直鎖化合物である。)で表され、モノグライム(G1、x=1)、ジグライム(G2、x=2)、トリグライム(G3、x=3)及びテトラグライム(G4、x=4)等が挙げられる。モノグライム(G1)としては、メチルモノグライム、エチルモノグライム等が挙げられ、ジグライム(G2)としては、エチリジグライム、ブチルジグライム等が挙げられる。
電解液に用いるエーテル化合物は、一種が単独で使用されても、二種以上の混合物の形態で使用されてもよい。
エーテル化合物の種類によっても電解液の酸化電位は変化する。そのため、二次電池に適用することを考慮すると、酸化電位が3.5〜5.3V vs Li/Li+になるように混合比等を調整することが好ましい。酸化電位はより好ましくは4.0〜5.3Vvs Li/Li+である。
本発明のエーテル化合物としては、トリグライム(G3)及びテトラグライム(G4)が好ましい。
Mとしては特に制限はなく、通常の電池に支持塩や活物質として使用されているアルカリ金属がいずれも使用可能である。具体的には、Li、Na、K、Rb及びCsが挙げられる。より好ましくはLi、Na及びKであり、汎用性の点から最も好ましくはLiである。
Xとしては、特に制限はないが、Cl、Br、I、BF4、PF6、CF3SO3、ClO4、CF3CO2、AsF6、SbF6、AlCl4、N(CF3SO2)2、N(CF3CF2SO2)2、PF3(C2F5)3、N(FSO2)2、N(FSO2)(CF3SO2)、N(CF3CF2SO2)2、N(C2F4S2O4)、N(C3F6S2O4)、N(CN)2、N(CF3SO2)(CF3CO)、R 4 FBF3(但し、R 4 F=n-CmF2m+1、m=1〜4の自然数)及びR 5 BF3(但し、R 5 =n−CpH2p+1、p=1〜5の自然数)からなる群から選ばれる少なくとも一種であると好ましい。エーテル化合物に対する溶解性や、錯構造の形成しやすさの点から、より好ましくはN(CF3SO2)2、N(CF3CF2SO2)2、及びPF6である。
HFCは、CaFbHc(式中、aは3以上の整数、bは1以上の整数、cは1以上の整数であり、b+c=2a+2またはb+c=2aである。)で表される化合物であり、例えば、1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-トリデカフルオロオクタンが挙げられる。
HFEは、Rd−O−Re (式中、Rd及びReは、それぞれ独立にアルキル基または含フッ素アルキル基であり、Rd及びReの少なくとも一方が含フッ素アルキル基である。また、Rd及びReに含まれる水素原子の数の合計は1個以上であり、かつRd及びReに含まれる炭素原子の数の合計は7〜10である。)で表される化合物であり、例えば、2-トリフルオロメチル-3-エトキシドデカフルオロヘキサン、1-メチル-2,2,3,4,4,4-ヘキサフルオロブチル(1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロピル)エーテル、1,1,2,2-テトラフルオロエチル(2,2,3,3-テトラフルオロプロピル)エーテル、2,2,2-トリフルオロエチル(1,1,2,2-テトラフルオロエチル)エーテルが挙げられる。
本発明者が検討したところ、アルカリ金属−硫黄系二次電池の電解液として、上記エーテル化合物とアルカリ金属塩にさらに上記フッ素系溶媒を加えると、充電時及び放電時の出力密度が向上することが判明した。この理由は明確ではないが、電解液が上記溶媒を含有すると、イオン伝導率が増大して電流が流れやすくなり、また電解液の粘性率が低下し、硫黄-炭素複合電極内の細孔内部まで電解液が浸透しやすくなり、電極と電解液が電気化学反応できる界面が増大するためと考えられる。
(フッ素系溶媒)/(アルカリ金属塩)で表される比がモル換算で0.50未満であると、フッ素系溶媒が少なくて上述した効果が生じず、出力密度が向上しない。一方、上記比が6.0を超えても上述したフッ素系溶媒による効果が飽和し、コストアップとなることがある。
なお、電解液にフッ素系溶媒を加えると、上述のように出力密度が向上するものの、クーロン効率が低下する傾向にある。そこで、電解液にフッ素系溶媒を含有させつつ、正極にアニオン性高分子からなる結着剤を含有させることで、出力密度とクーロン効率が共に向上するので好ましい。
図6、図7は、それぞれエーテル化合物としてトリグライム(G3)及びテトラグライム(G4)を用い、アルカリ金属塩として後述するLiTFSAを用いた電解液の熱重量測定の結果(温度上昇と重量減少の関係)のグラフを示す。なお、各エーテル化合物とLiTFSAの混合比(モル換算)を変えた電解液を調製し、電解液の温度を室温から550oCまで、10 oC min-1の昇温速度で上昇させて熱重量測定を行った。又、測定装置として、示唆熱熱重量同時測定装置(セイコーインスツル社製のTG/DTA 6200)を用いた。
なお、図6のLiTFSA/G3=1は、エーテル化合物に対するLiTFSAの混合比(モル換算)が1であることを示す。又、図6のG3の示す曲線は、トリグライムのみからなる電解液の熱重量測定を示す。図7も同様である。
(1)100〜200℃までの重量減少は、錯形成していないエーテル化合物の蒸発に由来する
(2)200〜400℃までの重量減少は、錯形成しているエーテル化合物の蒸発に由来する
(3)400℃以上での重量減少は、アルカリ金属塩(LiTFSA)の熱分解に由来する
従って、上記 (2)のプロセスが熱重量測定の結果から確認できる場合、エーテル化合物が錯形成していると考えることができる。
なお、エーテル化合物に対するLiTFSAの混合比(モル換算)が1より大きい系では、すべてのエーテル化合物が錯体を形成しているため、(1)のプロセスがなく、200℃以上から重量減少が始まることがわかる。
上記した非特許文献2,3に記載されているように、従来、リチウム−硫黄電池において、テトラグライムに対するLi塩(LiCF3SO3)の混合比を、モル換算で0.25以下(LiCF3SO3が1mol/ L以下)に調製した電解液を用いることが知られている。ところが、本発明者が検討したところ、このようなリチウム−硫黄電池の充放電を繰り返すと、充電時に副反応が生じてクーロン効率(放電容量/充電容量)が低下すると共に、充放電の繰り返しによって放電容量が大幅に低下し、電池寿命が短いことが判明した。
上記混合比が0.50以上であると、充電時の副反応が抑制されクーロン効率が95%以上に向上すると共に、充放電の繰り返しによる放電容量の低下が抑制され放電容量維持率が向上し、電池寿命が長くなる。なお、上記混合比が高いほど、クーロン効率及び放電容量維持率が向上するが、混合比が上記エーテル化合物中の上記アルカリ金属塩の飽和濃度で決まる値を超えて高くなるとアルカリ金属塩がエーテル化合物に溶解しなくなる。
以上のことより、上記混合比をモル換算で0.50以上、上記エーテル化合物中の上記アルカリ金属塩の飽和濃度で決まる値以下に規定すると好ましい。
エーテル化合物としてG3(トリエチレングリコールジメチルエーテル(トリグライムともいう))を用い、アルカリ金属塩をLi塩とした場合、G3中のLi塩の飽和濃度によって決まる上記混合比は、モル換算で1.67である。
エーテル化合物としてG4(テトラエチレングリコールジメチルエーテル(テトラグライムともいう))を用い、アルカリ金属塩をLi塩とした場合、G4中のLi塩の飽和濃度によって決まる上記混合比は、モル換算で2.00である。
エーテル化合物として、テトラグライム(以下「G4」と称する)(キシダ化学社製)を用いた。
又、アルカリ金属塩として、以下の式2で示すリチウムビス(トリフルオロメタンスルフォニル)アミド (以下「LiTFSA」と称する) (森田化学工業社製)を用いた。
単体硫黄(S8)を硫黄系電極活物質とし、単体硫黄を60 wt%、導電剤としてケッチェンブラックを30 wt%、結着剤として以下の化合物を10 wt%の割合で混合し、正極の電極材料2a(図1参照)を調製した。まず、単体硫黄とケッチェンブラックを混合後、155 oCで加熱することで単体硫黄とケッチェンブラックを複合化した。この混合物に対し、さらに以下の化合物を溶解した適量のNMP (N-メチルピロリドン)又は水を加え、スラリー状に混錬した。得られたスラリーを厚さ10μmのアルミニウム箔(集電体)2bに塗布した後、NMP の場合は80oCで12時間乾燥し、水の場合は110oCで12時間乾燥してこれらNMP又は水を蒸発させた後、プレスして正極2(図1参照)を得た。厚さ200μmのリチウム金属板を厚さ0.5mmのステンレスディスクに貼り付けて負極を作製した。
結着剤として、それぞれ上述したPALi、Nafion-Li、及びPAAを用いた。又、比較となる結着剤として、PVA (ポリビニルアルコール)を用いた。
(1)充放電試験
上記のようにして得られた二次電池について、充放電試験を行い、放電容量を求めた。充放電評価は、電流密度を1/12 C (12 時間率、電極活物質の理論容量をn (時間) で放電又は充電する電流値を1/n のC レートと表す)として定電流充電し、充放電電圧は1.5−3.3Vの範囲として実施した。同様に、放電条件を1/12 Cとした。評価は、30℃一定に保持された恒温槽中で実施した。
なお、正極(硫黄電極)は充電状態で作製されるため、充放電サイクルの第1サイクルは放電過程のみ進行し、第2サイクル目以降は充電と放電過程が進行する。したがって、充放電の順序は、第1サイクルの放電→第2サイクルの充電→第2サイクルの放電→第3サイクルの充電→第3サイクルの放電となる。充放電サイクルは40サイクル行った。
また、表1に示すように、テトラグライム(G4)に代わりに、他のグライム(G1、G2)(キシダ化学社製)又はTHF(和光純薬工業社製)を用いて、同様にして実験を行った。
なお、結着剤として、Liを対イオンとする側鎖を有しないPAAを用いた場合、電解液の正極への浸み込みが良好でないためPVAに比べて放電容量が低下した。
4 負極(対極)
50 リチウム−硫黄電池
Claims (5)
- 単体硫黄、リチウム多硫化物;Li 2 S x (1≦x≦8)、及び有機硫黄化合物からなる群から選択される少なくとも一つを含む硫黄系電極活物質と、結着剤とを有する正極と、
下記式
前記正極の対極であって、前記アルカリ金属、前記アルカリ金属を含む合金、又は炭素を有する負極と、
を備え、
前記電解液がさらに、前記錯体を溶解させるフッ素溶媒であるハイドロフルオロカーボン又はハイドロフルオロエーテルを含み、
前記結着剤は、アニオン性高分子であって、前記アルカリ金属を酸性基の対カチオンとするアルカリ金属塩型の高分子であるポリアクリル酸リチウム(PALi)、ナフィオン(登録商標)リチウム塩(Nafion−Li)、ポリメタクリル酸リチウム(PMALi)、ポリスチレンスルホン酸リチウム(PSSLi)、ポリアクリルアミドメチルプロパンスルホン酸リチウム(PAMPSLi)、ポリビニルスルホン酸リチウム(PVSLi)、スルホン酸化ポリイミドリチウム塩(PSPI−Li)、カルボキシメチルセルロースリチウム塩(CMC−Li)、又は、前記アルカリ金属以外のイオンを酸性基の対カチオンとする非アルカリ金属イオン型の高分子であるポリアクリル酸テトラエチルアンモニウム、ポリアクリル酸 1−エチル―3−メチルイミダゾリウム、ポリアクリル酸 テトラブチルホスホニウムであるアルカリ金属−硫黄系二次電池。 - 前記結着剤は、ポリアクリル酸リチウム(PALi)、または、ナフィオン(登録商標)リチウム塩(Nafion−Li)である請求項1に記載のアルカリ金属−硫黄系二次電池。
- 前記エーテル化合物が、トリグライムまたはテトラグライムである請求項1に記載のアルカリ金属−硫黄系二次電池。
- 前記アルカリ金属塩がMXで表され、ここで、Mはアルカリ金属であるリチウム、Xは、Cl、Br、I、BF4、PF6、CF3SO3、ClO4、CF3CO2、AsF6、SbF6、AlCl4、N(CF3SO2)2、N(CF3CF2SO2)2、PF3(C2F5)3、N(FSO2)2、N(FSO2)(CF3SO2)、N(CF3CF2SO2)2、N(C2F4S2O4)、N(C3F6S2O4)、N(CN)2、N(CF3SO2)(CF3CO)、R 4 FBF3(但し、R 4 F=n-CmF2m+1、m=1〜4の自然数)及びR 5 BF3(但し、R 5 =n−CpH2p+1、p=1〜5の自然数)からなる群から選ばれる少なくとも一種である請求項1〜3のいずれか一項に記載のアルカリ金属−硫黄系二次電池。
- 前記正極がさらに、導電剤を含む請求項1〜4のいずれかに記載のアルカリ金属−硫黄系二次電池。
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