JP6002861B2 - トナー容器及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トナーを収容するトナー容器と、このトナー容器を備えた画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置は、感光体ドラム等の表面に形成された静電潜像に現像器からトナーを供給することで、現像処理を行っている。また、この現像処理に用いられるトナーは、トナー容器から現像器に供給されている。例えば、特許文献1には、トナーを収容する容器本体を備えたトナー容器が開示されている。
特開平7−44000号公報
特許文献1に記載されているようなトナー容器では、画像形成装置の仕様等に応じて、容器本体へのトナーの充填量を変化させたい場合がある。しかしながら、従来のトナー容器は、簡易な構成によって上記のような要請に応えることが困難であった。
そこで、本発明は上記事情を考慮し、簡易な構成によって容器本体へのトナーの充填量を変化させることを目的とする。
本発明のトナー容器は、トナーを充填するための充填口及びトナーを排出するための排出口が設けられる容器本体と、前記充填口及び前記排出口と連通する第1空間と、前記充填口及び前記排出口との連通が規制される第2空間と、に前記容器本体の内部空間を分割する分割部材と、を備えていることを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、上記したトナー容器を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成によって容器本体へのトナーの充填量を変化させることが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係るプリンターの概略を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態に係るトナーコンテナの内部構造を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るトナーコンテナを示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るトナーコンテナを示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るトナーコンテナの容器本体を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るトナーコンテナの分割部材を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るトナーコンテナの分割部材を示す平面図である。 本発明の第1の実施形態に係るトナーコンテナの容器本体及び分割部材を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るトナーコンテナにおいて、遮断部材を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るトナーコンテナにおいて、遮断部材を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るトナーコンテナの容器本体、分割部材及び蓋体を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るトナーコンテナを示す側面図である。 本発明の第2の実施形態に係るトナーコンテナを示す断面図である。
<第1の実施形態>
まず、図1を用いて、電子写真方式のプリンター1(画像形成装置)の全体の構成について説明する。以下、図1における紙面左側を、プリンター1の前側とする。各図に適宜付される矢印Fr、Rr、L、R、U、Loは、それぞれプリンター1の前側、後側、左側、右側、上側、下側を示している。
プリンター1は、箱型形状のプリンター本体2を備えており、プリンター本体2の下部には用紙(図示せず)を収納する給紙カセット3が収容され、プリンター本体2の上面には排紙トレイ4が設けられている。プリンター本体2の上面には、排紙トレイ4の前方に上カバー5が開閉可能に取り付けられ、上カバー5の下方には、トナーコンテナ6(トナー容器)が収納されている。
プリンター本体2の上部には、排紙トレイ4の下方にレーザー・スキャニング・ユニット(LSU)で構成される露光器7が配置され、露光器7の下方には、画像形成部8が設けられている。画像形成部8には、像担持体である感光体ドラム10が回転可能に設けられており、感光体ドラム10の周囲には、帯電器11と、現像器12と、転写ローラー13と、クリーニング装置14とが、感光体ドラム10の回転方向(図1の矢印X参照)に沿って配置されている。
プリンター本体2の内部には、用紙の搬送経路15が設けられている。搬送経路15の上流端には給紙部16が設けられ、搬送経路15の中流部には、感光体ドラム10と転写ローラー13によって構成される転写部17が設けられ、搬送経路15の下流部には定着装置18が設けられ、搬送経路15の下流端には排紙部20が設けられている。搬送経路15の下方には、両面印刷用の反転経路21が形成されている。
次に、このような構成を備えたプリンター1の画像形成動作について説明する。
プリンター1に電源が投入されると、各種パラメーターが初期化され、定着装置18の温度設定等の初期設定が実行される。そして、プリンター1に接続されたコンピューター等から画像データが入力され、印刷開始の指示がなされると、以下のようにして画像形成動作が実行される。
まず、帯電器11によって感光体ドラム10の表面が帯電された後、露光器7からのレーザー光(図1の二点鎖線P参照)により感光体ドラム10に対して画像データに対応した露光が行われ、感光体ドラム10の表面に静電潜像が形成される。次に、この静電潜像を、トナーコンテナ6から供給されるトナーを用いて現像器12がトナー像に現像する。
一方、給紙部16によって給紙カセット3から取り出された用紙は、上記した画像形成動作とタイミングを合わせて転写部17へと搬送され、転写部17において感光体ドラム10上のトナー像が用紙に転写される。トナー像を転写された用紙は、搬送経路15を下流側へと搬送されて定着装置18に進入し、この定着装置18において用紙にトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙は、排紙部20から排紙トレイ4に排出される。なお、感光体ドラム10上に残留したトナーは、クリーニング装置14によって回収される。
次に、トナーコンテナ6について詳細に説明する。
図2、図3等に示されるように、トナーコンテナ6は、上面が開口された箱型形状の容器本体22と、容器本体22の左側部に収容される分割部材23と、容器本体22の右側部の後下部に収容される搬送スクリュー24(回転部材)と、容器本体22の右側部の略中央に収容される撹拌パドル25(回転部材)と、容器本体22の上側を覆う蓋体26と、容器本体22の右端部の略中央部に装着されるレバー27及び伝達部材28と、容器本体22の右端部の後下部に装着されるシャッター29と、を備えている。なお、図2では、蓋体26、レバー27、伝達部材28及びシャッター29の記載が省略されている。
図2等に示されるように、容器本体22は、左右方向に長い形状を成している。つまり、本実施形態では、左右方向が容器本体22の長手方向である。容器本体22は、内部空間を有している。以下、容器本体22の内部空間のうちの右側の空間を「第1空間S1」と称し、容器本体22の内部空間のうちの左側の空間を「第2空間S2」と称する。第1空間S1には、トナーが充填されている。
容器本体22の右端部の後下部には、円筒状の排出用ダクト41が設けられている。排出用ダクト41の底部(第1空間S1と対応する部分)には、トナーを排出するための排出口42が設けられている。排出口42の外周には、シール片43(図3参照)が取り付けられている。
図4等に示されるように、容器本体22の上端外周には、本体側フランジ部31が設けられている。容器本体22の左壁部22L(第2空間S2側の壁部)の後部には、トナーを充填するための充填口32が設けられている。充填口32は、キャップ33によって閉止されている。なお、キャップ33は、図4を除いて記載が省略されている。
図5等に示されるように、容器本体22の左壁部22Lの右面(内面)の後下部には、第1本体側軸受部34が突設されている。容器本体22の左壁部22Lの右面の略中央部には、第2本体側軸受部35が突設されている。容器本体22の左壁部22Lと前後両壁部22Fr、22Rrの内面の上端部には、それぞれストッパー36が突設されている。容器本体22の下壁部22Loの上面(内面)の略中央部には、係合突部37(第1係合部)が突設されている。容器本体22の下壁部22Loの左方には、段部38が形成されている。段部38は、容器本体22の下壁部22Loよりも上方に位置している。容器本体22の右壁部22R(第1空間S1側の壁部)の右面(外面)の略中央部には、円筒状のボス40が突設されている。
図6、図7等に示されるように、分割部材23は、分割壁44と、分割壁44の後部から左方に向かって延びる連通筒45と、分割壁44及び連通筒45を支持する支持枠46と、分割壁44の右側に設けられるパッキン47(シール部材)と、を備えている。
図2等に示されるように、分割部材23の分割壁44は、略鉛直姿勢で設けられている。分割壁44は、容器本体22の内部空間を左右方向に分割しており、分割壁44の右側が上記第1空間S1、分割壁44の左側が上記第2空間S2となっている。分割壁44の後部には、円形の導入口50が左右方向に設けられている。分割壁44の右面(第1空間S1側の面)の後下部には、第1軸受部52が突設されている。分割壁44の右面の略中央部には、第2軸受部53が突設されている。
図6等に示されるように、分割部材23の連通筒45は、左右方向に長い円筒状を成している。連通筒45の左端部の外周には、円周方向に間隔をおいて複数のリブ54が突設されている。図6、図8に示されるように、連通筒45の左端部(充填口32側の端部)には、隣接するリブ54とリブ54の間(リブ54の形成間隔)に一対の嵌合凹部55(第1嵌合部)が対向して配置されている。図2に示されるように、連通筒45の右端部は、分割壁44の導入口50に接続されている。図8に示されるように、連通筒45の左端部は、容器本体22の左壁部22L(第2空間S2側の壁部)の充填口32に接続されている。このような構成により、容器本体22の左壁部22Lと分割壁44とに連通筒45が架設され、充填口32と第1空間S1が連通筒45を介して連通している。
図9Aに示されるように、分割部材23の連通筒45には、有底円筒状の遮断部材56が挿入されている。これにより、容器本体22の左壁部22Lの充填口32と第1空間S1の連通が遮断されている。遮断部材56は、左右方向に長い円筒状の本体部57と、本体部57の右端側(第1空間S1側)の開口を塞ぐ円盤状の蓋部58と、を備えている。本体部57は、分割部材23の連通筒45の内周に嵌合している。図9A、図9Bに示されるように、本体部57の左端部(充填口32側の端部)の外周には、分割部材23の連通筒45に設けられた一対の嵌合凹部55(図6、図8等参照)と嵌合可能な一対の嵌合凸部59(第2嵌合部)が設けられている。なお、遮断部材56は、図9A、図9Bを除いて記載が省略されている。
図6、図7に示されるように、分割部材23の支持枠46は、連通筒45の前後両側に設けられると共に右端部が分割壁44に接続される前後両枠部61、62(前枠部61、後枠部62)と、前後両枠部61、62の左端部と連通筒45の左端部を接続する左枠部63と、前後両枠部61、62の左側部と連通筒45の左側部を接続する補強枠部64と、前後両枠部61、62、左枠部63及び補強枠部64の下端部と連通筒45を接続する下枠部65と、下枠部65の右下側と左下側に設けられる基枠部66R、66Lと、を備えている。
図2等に示されるように、分割部材23の支持枠46の前後両枠部61、62(図2では、後枠部62のみを表示)及び左枠部63の上縁部は、容器本体22に設けられた各ストッパー36の下面に当接している。これにより、分割部材23の上方への抜け(容器本体22に対する分割部材23の上下方向(左右方向と交差する方向)の位置ずれ)が規制されている。
図10等に示されるように、分割部材23の右側(図10の図面上は左側)の基枠部66Rの下面は、容器本体22の下壁部22Loの上面(内面)と対向している。右側の基枠部66Rの下面には、係合溝60(第2係合部)が設けられている。係合溝60は、容器本体22の下壁部22Loの係合突部37と係合している。これにより、容器本体22に対する分割部材23の左右方向の位置ずれが規制されている。分割部材23の左側(図10の図面上は右側)の基枠部66Lの下端部は、容器本体22の段部38に当接している。
図2等に示されるように、分割部材23のパッキン47は、分割壁44の右面(第1空間S1側の面)の外縁に沿って設けられている。パッキン47は、方形枠状を成しており、分割壁44の右面の外縁を1周している。パッキン47は、例えば、ゴム等の弾性材料によって形成されている。
図2に示されるように、搬送スクリュー24は、左右方向に長い形状を成している。搬送スクリュー24は、容器本体22の第1空間S1に回転可能に収容されている。搬送スクリュー24の右側部は、容器本体22の排出用ダクト41に挿入されている。搬送スクリュー24は、棒状のスクリュー軸67と、このスクリュー軸67に周設されるスパイラルフィン68と、を備えている。スクリュー軸67の左端部は、分割部材23の分割壁44に設けられた第1軸受部52に軸支されている。スクリュー軸67の右端部は、容器本体22の排出用ダクト41よりも右方に突出しており、この突出部分には搬送用ギア69(図3参照)が固定されている。
図2に示されるように、撹拌パドル25は、左右方向に長い形状を成している。撹拌パドル25は、容器本体22の第1空間S1に回転可能に収容されている。撹拌パドル25は、枠体71と、枠体71によって支持されるシート状の撹拌羽根(図示せず)と、を備えている。枠体71の左端部は、分割部材23の分割壁44に設けられた第2軸受部53に軸支されている。枠体71の右端部は、容器本体22の右壁部22Rに軸支されている。
図4等に示されるように、蓋体26の下端外周には、容器本体22の本体側フランジ部31と対応する形状の蓋体側フランジ部72が設けられている。そして、本体側フランジ部31と蓋体側フランジ部72が超音波溶着されることで、容器本体22と蓋体26が一体化されている。
図11等に示されるように、レバー27は、容器本体22の右壁部22Rのボス40に回転可能に支持されている。レバー27は、側面視で円形の輪郭を有するレバー本体73と、レバー本体73から上方に向かって突出する把持部74と、を備えている。レバー本体73の後下部には、レバー側ギア75が設けられている。
図3に示されるように、伝達部材28は、円盤状の伝達部材本体76と、伝達部材本体76の右面(外面)に突設されるカップリング77と、伝達部材本体76の左面(内面)に突設されるジョイント78と、を備えている。伝達部材本体76の外周には、伝達用ギア79が設けられている。伝達用ギア79は、搬送スクリュー24のスクリュー軸67に固定された搬送用ギア69と噛合している。カップリング77は、モーターなどによって構成される駆動源(図示せず)に接続されている。ジョイント78は、容器本体22の右壁部22Rのボス40を貫通して撹拌パドル25の枠体71(図2参照)に連結されている。
図3に示されるように、シャッター29は、横向き円筒状を成している。シャッター29は、容器本体22の排出用ダクト41の外周に回転可能に装着されている。シャッター29には、開口部80が形成されている。シャッター29の外周には、シャッター側ギア81が設けられている。シャッター側ギア81は、レバー27のレバー本体73のレバー側ギア75と噛合しており、レバー27の回転に伴ってシャッター29がレバー27とは逆方向に回転することで、容器本体22の排出用ダクト41の排出口42をシャッター29が開閉するように構成されている。
上記のように構成されたトナーコンテナ6において、容器本体22の第1空間S1に充填されたトナーを排出する際には、駆動源(図示せず)によって伝達部材28を回転させる。このように伝達部材28が回転すると、伝達部材28と連結された撹拌パドル25が回転し、容器本体22内のトナーが撹拌されながら搬送スクリュー24側へと搬送される。また、上記のように伝達部材28が回転すると、この回転が搬送スクリュー24に伝達され、搬送スクリュー24が回転する。これに伴って、容器本体22の第1空間S1に充填されたトナーが排出口42から排出される。
なお、容器本体22の第2空間S2は、分割部材23の分割壁44によって第1空間S1とは分割されており、排出口42との連通が規制されている。そのため、万が一第2空間S2にトナーが充填されても、第2空間S2からトナーは排出されない。
また、上記のように構成されたトナーコンテナ6において、容器本体22の第1空間S1にトナーを充填する際には、作業者が容器本体22に分割部材23を固定し、容器本体22の充填口32からトナーを充填する。このように充填口32から充填されたトナーは、分割部材23の連通筒45を通過し、分割部材23の分割壁44の導入口50から容器本体22の第1空間S1に充填され、第1空間S1に貯留される。
なお、容器本体22の第2空間S2は、分割部材23の分割壁44によって第1空間S1とは分割されており、充填口32との連通が規制されているため、第2空間S2へのトナーの充填は規制される。そのため、第2空間S2にはトナーが貯留されない。
第1空間S1へのトナーの充填が完了したら、作業者が分割部材23の連通筒45に遮断部材56を挿入し、容器本体22の充填口32と第1空間S1の連通を遮断させる。その後、作業者がキャップ33によって容器本体22の充填口32を閉止する。
上記のように、本実施形態のトナーコンテナ6は、充填口32及び排出口42と連通する第1空間S1と、充填口32及び排出口42との連通が規制される第2空間S2と、に容器本体22の内部空間を分割する分割部材23を備えている。このような構成を採用することで、プリンター1の構成を簡易なものとしつつ、プリンター1の仕様に応じて容器本体22へのトナーの充填量を変化させることが可能となる。
例えば、高速機(印刷速度の速いプリンター1)用のトナーコンテナ6については、低速機(印刷速度の遅いプリンター1)用のトナーコンテナ6よりも分割部材23の分割壁44の位置が左側(第2空間S2側)に設定される。これにより、高速機用のトナーコンテナ6へのトナーの充填量を低速機用のトナーコンテナ6へのトナーの充填量よりも多くすることが可能となる。
また、互いに異なる容量(トナー充填量)を有する複数のトナーコンテナ6の中から、希望するプリント枚数に応じた容量を有するトナーコンテナ6をユーザーが選択することも可能である。一例として、トナーの使用頻度が高い(頻繁に印刷する)ユーザーであれば、高価であっても容量の多いトナーコンテナ6を選択することができる。一方で、トナーの使用頻度が低い(頻繁には印刷しない)ユーザーであれば、容量が少なくても廉価なトナーコンテナ6を選択することができる。
また、容器本体22の左壁部22L(第2空間S2側の壁部)には、トナーの充填口32が設けられ、分割部材23は、第1空間S1と第2空間S2とに容器本体22の内部空間を分割する分割壁44と、容器本体22の左壁部22Lと分割壁44とに架設され、充填口32と第1空間S1を連通させる連通筒45と、を備えている。このような構成を採用することで、連通筒45を介して第1空間S1にトナーを確実に充填することが可能となる。
また、トナーコンテナ6は、連通筒45に挿入される遮断部材56を備えており、この遮断部材56によって充填口32と第1空間S1の連通が遮断されている。このような構成を採用することで、第1空間S1に充填されたトナーが連通筒45を介して外部に漏れるのを抑制することが可能となる。
また、トナーコンテナ6は、第1空間S1に回転可能に収容される搬送スクリュー24及び撹拌パドル25を備え、分割部材23の分割壁44の右面(第1空間S1側の面)には、搬送スクリュー24のスクリュー軸67の左端部を軸支する第1軸受部52及び撹拌パドル25の枠体71の左端部を軸支する第2軸受部53が設けられている。このような構成を採用することで、第1空間S1と第2空間S2を分割する分割壁44を搬送スクリュー24及び撹拌パドル25の軸受として併用することが可能となる。
また、分割部材23は、分割壁44の右面(第1空間S1側の面)の外縁に沿って設けられるパッキン47を備えている。このような構成を採用することで、第1空間S1の気密性を高めることが可能となり、第1空間S1から第2空間S2にトナーが漏れるのを防止することができる。
また、分割部材23の分割壁44は、容器本体22の内部空間を左右方向(容器本体22の長手方向)に分割している。このような構成を採用することで、容器本体22の右側部(長手方向の一側部)に第1空間S1を形成し、容器本体22の左側部(長手方向の他側部)に第2空間S2を形成することが可能となる。
また、容器本体22には、第1空間S1と対応する部分のみにトナーの排出口42が設けられている(第2空間S2と対応する部分にはトナーの排出口42が設けられていない)。そのため、第1空間S1からトナーを排出することが可能になると共に、第2空間S2からのトナーの排出を規制することが可能となる。
本実施形態では、プリンター1の仕様(印刷速度)に応じて容器本体22へのトナーの充填量を変化させる場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、プリンター1の仕向地や容器本体22に充填されるトナーの色等に応じて容器本体22へのトナーの充填量を変化させても良い。
本実施形態では、トナーコンテナ6に本発明の構成を適用する場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、廃棄トナーボトル等のトナーコンテナ6以外のトナー容器に本発明の構成を適用しても良い。即ち、本発明の構成は、トナーを充填可能なすべてのトナー容器に適用することが可能である。
本実施形態では、プリンター1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、複写機、ファクシミリ、複合機等のプリンター以外の画像形成装置に本発明の構成を適用しても良い。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態に係るトナーコンテナ90(トナー容器)について、図12を用いて説明する。なお、分割部材91以外の構成については、第1の実施形態と同様であるため、第1の実施形態と同一の符号を図12において各部材に付し、説明を省略する。
分割部材91は、分割壁部93と、分割壁部93の上端外周に設けられる分割部材側フランジ部94と、を備えている。
図12に実線で示される分割壁部93の位置は、例えば、高速機(印刷速度の速いプリンター1)用のトナーコンテナ90における分割壁部93の位置である。図12に一点鎖線で示される分割壁部93の位置は、例えば、中速機(印刷速度が中程度のプリンター1)用のトナーコンテナ90における分割壁部93の位置である。図12に二点鎖線で示される分割壁部93の位置は、例えば、低速機(印刷速度の遅いプリンター1)用のトナーコンテナ90における分割壁部93の位置である。第1空間S1の容積(第1空間S1へのトナーの充填量)は、高速機用のトナーコンテナ90が最も大きく、中速機用のトナーコンテナ90が次に大きく、低速機用のトナーコンテナ90が最も小さい。このような構成を採用することで、プリンター1の構成を簡易なものとしつつ、プリンター1の仕様(印刷速度)に応じて容器本体22へのトナーの充填量を変化させることが可能となる。
分割壁部93は、容器本体22の内部空間を上下方向(容器本体22の長手方向(左右方向)と交差する方向)に分割している。このような構成を採用することで、容器本体22の下部(上下方向の一側部)に第1空間S1を形成し、容器本体22の上部(上下方向の他側部)に第2空間S2を形成することが可能となる。
分割部材側フランジ部94は、容器本体22の本体側フランジ部31と蓋体26の蓋体側フランジ部72を溶着する際に、本体側フランジ部31及び蓋体側フランジ部72に溶着されている。つまり、本体側フランジ部31、蓋体側フランジ部72及び分割部材側フランジ部94は、1度に溶着されている。これにより、トナーコンテナ90の製造工程の複雑化が抑制されている。

Claims (10)

  1. トナーを充填する充填口及びトナーを排出する排出口が設けられる容器本体と、
    前記充填口及び前記排出口と連通する第1空間と、前記充填口及び前記排出口との連通が規制される第2空間と、に前記容器本体の内部空間を分割する分割部材と、を備え
    前記排出口は、前記容器本体の前記第1空間と対応する部分に設けられ、
    前記充填口は、前記容器本体の前記第2空間側の壁部に設けられ、
    前記分割部材は、
    前記第1空間と前記第2空間とに前記容器本体の前記内部空間を分割する分割壁と、
    前記容器本体の前記第2空間側の前記壁部と前記分割壁とに架設され、前記充填口と前記第1空間を連通させる連通筒と、を備えていることを特徴とするトナー容器。
  2. 前記連通筒に挿入され、前記充填口と前記第1空間の連通を遮断する遮断部材を更に備えていることを特徴とする請求項に記載のトナー容器。
  3. 前記遮断部材は、
    前記連通筒の内周に嵌合する筒状の本体部と、
    前記本体部の前記第1空間側の開口を塞ぐ蓋部と、を備えていることを特徴とする請求項に記載のトナー容器。
  4. 前記連通筒の前記充填口側の端部には、第1嵌合部が設けられ、
    前記本体部の前記充填口側の端部の外周には、前記第1嵌合部と嵌合可能な第2嵌合部が設けられていることを特徴とする請求項に記載のトナー容器。
  5. 前記容器本体の内面には、第1係合部が設けられ、
    前記分割部材は、前記分割壁及び前記連通筒を支持する支持枠を更に備え、前記支持枠には、前記容器本体の前記内面と対向する面に、前記第1係合部と係合可能な第2係合部が設けられていることを特徴とする請求項に記載のトナー容器。
  6. 前記容器本体の内面には、ストッパーが突設され、
    前記支持枠が前記ストッパーに当接することで、前記分割部材の上方への抜けが規制されることを特徴とする請求項に記載のトナー容器。
  7. 前記第1空間に回転可能に収容される回転部材を更に備え、
    前記分割壁の前記第1空間側の面には、前記回転部材の一端部を軸支する軸受部が設けられていることを特徴とする請求項に記載のトナー容器。
  8. 前記分割部材は、前記分割壁の前記第1空間側の面の外縁に沿って設けられるシール部材を更に備えていることを特徴とする請求項に記載のトナー容器。
  9. 前記分割部材は、前記容器本体の前記内部空間を前記容器本体の長手方向に分割することを特徴とする請求項1に記載のトナー容器。
  10. 請求項1に記載のトナー容器と、
    前記トナー容器から供給されるトナーを用いて画像形成動作を行う画像形成部と、
    を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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