JP2017203870A - トナー容器及び画像形成装置 - Google Patents

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裕章 北川
Hiroaki Kitagawa
裕章 北川
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Abstract

【課題】トナー容器からのトナー漏れを効果的に抑制する。
【解決手段】本発明のトナー容器4は、トナー排出口を有する排出部37を備えた容器本体22と、排出部37に装着方向Aに沿って装着され、トナー排出口を開閉するシャッター29と、排出部37とシャッター29の間に介装されるシール部材32と、を備え、排出部37は押圧部46を備え、シャッター29は、小径部71と大径部72とガイド部73とを備え、シャッター29が排出部37に装着される前の状態では、シール部材32が大径部72よりも装着方向奥側に配置され、シャッター29が排出部37に装着されると、押圧部46がシール部材32を装着方向手前側に向かって押圧し、シール部材32がガイド部73に沿って圧縮変形して排出部37と大径部72の間に挟み込まれることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、トナーを収容するトナー容器と、このトナー容器を備えた画像形成装置と、に関する。
従来、プリンター、複写機、ファクシミリ、複合機等の画像形成装置は、トナーを収容するトナー容器を備えている。
例えば、トナー排出口を有する排出部を備えた容器本体と、トナー排出口を径方向内側から開閉するシャッターと、を備えたトナー容器がある。このようなトナー容器において、排出部とシャッターの間にトナーが入り込むと、このトナーがトナー排出口の周りに付着し、トナー漏れの原因となる恐れがある。そこで、排出部とシャッターの間にシール部材を介装することで、上記のトナー漏れを抑制する技術がある(特許文献1参照)。
特開2008−170899号公報
しかしながら、上記のシール部材は比較的柔らかい材料によって構成されることが多いため、シール部材の形状は不安定になりやすい。このようにシール部材の形状が不安定になると、排出部とシャッターの間にトナーが入り込むのをシール部材によって十分に抑制することが困難になり、トナー容器からのトナー漏れを効果的に抑制することができなくなる恐れがある。
本発明は上記事情を考慮し、トナー容器からのトナー漏れを効果的に抑制することを目的とする。
本発明のトナー容器は、トナー排出口を有する排出部を備えた容器本体と、前記排出部に装着方向に沿って装着され、前記トナー排出口を径方向内側から開閉するシャッターと、前記排出部と前記シャッターの間に介装されるシール部材と、を備え、前記排出部は、前記シール部材の前記装着方向奥側に設けられる押圧部を備え、前記シャッターは、前記押圧部よりも前記装着方向手前側に設けられる小径部と、前記小径部よりも前記装着方向手前側に設けられ、前記小径部よりも外径が大きい大径部と、前記小径部と前記大径部の間に設けられ、前記装着方向手前側に向かって外径が大きくなるガイド部と、を備え、前記シャッターが前記排出部に装着される前の状態では、前記シール部材が前記大径部よりも前記装着方向奥側に配置され、前記シャッターが前記排出部に装着されると、前記押圧部が前記シール部材を前記装着方向手前側に向かって押圧し、前記シール部材が前記ガイド部に沿って圧縮変形して前記排出部と前記大径部の間に挟み込まれることを特徴とする。
このような構成を採用することで、シャッターが排出部に装着された際に、シール部材の形状を安定させることが可能となる。そのため、排出部とシャッターの間にトナーが入り込むのを十分に抑制することが可能となり、トナー容器からのトナー漏れを効果的に抑制することができる。
前記押圧部は、前記装着方向手前側に向かって突出する突起部を備えていても良い。
このような構成を採用することで、押圧部がシール部材を装着方向手前側に向かって押圧する力を大きくすることが可能となる。そのため、シャッターが排出部に装着された際に、シール部材の形状を一層安定させることが可能となる。
前記シール部材は、弾性材料によって構成される第1シール部と、前記第1シール部とは前記装着方向における位置が異なるように配置され、前記第1シール部を構成する前記弾性材料よりも剛性の高い材料によって構成される第2シール部と、を備えていても良い。
このように第1、第2シール部を組み合わせることで、前記弾性材料によってシール部材の全体が構成される場合と比較して、シール部材の形状の安定性を高め、トナー容器からのトナー漏れをより効果的に抑制することが可能となる。また、前記弾性材料よりも剛性の高い材料によってシール部材の全体が構成される場合と比較して、シャッターの摺動性を高めることができ、シャッター開閉時のトルクの上昇を抑制することが可能となる。つまり、第1、第2シール部を組み合わせることで、トナー容器からのトナー漏れの抑制とシャッターの摺動性の向上を同時に実現することが可能となる。
前記第2シール部は、前記第1シール部の前記装着方向奥側に設けられ、前記シャッターが前記排出部に装着されると、前記第1シール部が前記排出部と前記大径部の間に挟み込まれると共に、前記第2シール部が前記押圧部及び前記小径部に密着しても良い。
上記のように第2シール部よりも剛性が低い第1シール部が排出部と大径部の間に挟み込まれることで、排出部と大径部の間にシール部材を確実に挟み込むことができ、トナー容器からのトナー漏れを抑制しやすくなる。また、第1シール部よりも剛性が高い第2シール部が押圧部及び小径部に密着することで、排出部とシャッターの間にトナーが入り込むのをより効果的に抑制することができ、トナー容器からのトナー漏れを一層抑制しやすくなる。
前記シャッターは、前記小径部よりも前記装着方向奥側に設けられる弾性片を更に備え、前記シャッターが前記排出部に装着される途中で、前記押圧部が前記弾性片を押圧して前記弾性片が径方向内側に弾性変形し、前記シャッターが前記排出部に装着されると、前記押圧部による前記弾性片に対する押圧が解除されて前記弾性片が元位置に復元し、前記押圧部の前記装着方向奥側に前記弾性片が配置されても良い。
このような構成を採用することで、圧縮変形したシール部材の復元力によってシャッターが装着方向手前側に押し戻されるのを簡易な構成によって抑制することが可能となる。
前記排出部は、前記装着方向に沿って延びる円筒状を成し、前記シャッターは、前記装着方向に沿って延びる円筒状を成し、前記排出部に回転可能に支持されていても良い。
このような構成を採用することで、シャッターによってトナー排出口を確実に開閉することが可能となる。
前記トナー容器は、前記排出部内のトナーを搬送方向に沿って搬送する搬送部材と、前記トナー排出口の周囲において前記排出部と前記シャッターの間に介装されるシール片と、を更に備え、前記シール部材は、前記シール片よりも前記搬送方向上流側に配置されていても良い。
このような構成を採用することで、トナー排出口の周りにトナーが付着するのを確実に防止することが可能となり、トナー容器からのトナー漏れをより効果的に抑制することができる。
本発明の画像形成装置は、上記いずれかのトナー容器を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、トナー容器からのトナー漏れを効果的に抑制することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る複合機の概略を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るトナーコンテナを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るトナーコンテナを示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るトナーコンテナにおいて、シャッターが容器本体の排出部に装着された状態を示す断面図である。 図4のV部分の拡大断面図である。 本発明の一実施形態に係るトナーコンテナのシール部材を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るトナーコンテナ及びコンテナ装着部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るトナーコンテナにおいて、シャッターが容器本体の排出部に装着される前の状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るトナーコンテナにおいて、シャッターが容器本体の排出部に装着される途中の状態を示す断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る複合機1(画像形成装置)について説明する。各図に適宜付される矢印Fr、Rr、L、R、U、Loは、それぞれ複合機1の前側、後側、左側、右側、上側、下側を示している。
まず、複合機1の構成の概略について説明する。
図1に示されるように、複合機1は、箱型形状の複合機本体2(装置本体)を備えている。複合機本体2の上端部には、原稿画像を読み取るための画像読取装置3が設けられている。複合機本体2の上部には、4個のトナーコンテナ4が設けられている。4個のトナーコンテナ4は、前側から順番に、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーを収容している。4個のトナーコンテナ4は、コンテナ装着部5に着脱可能に装着されている。
複合機本体2の略中央部には、4個のトナーコンテナ4の下側に中間転写ベルト6が収容されている。複合機本体2の略中央部には、中間転写ベルト6の下側に4個の画像形成部7が収容されている。4個の画像形成部7は、前側から順番に、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーに対応している。各画像形成部7は、感光体ドラム8(像担持体)と、帯電器9と、現像器10と、一次転写ローラー11と、クリーニング装置12と、を備えている。一次転写ローラー11は、感光体ドラム8との間に中間転写ベルト6を挟み込んでおり、中間転写ベルト6と感光体ドラム8の間には一次転写ニップN1が形成されている。
複合機本体2の下部には、4個の画像形成部7の下側に露光装置13が収容されている。複合機本体2の下端部には、露光装置13の下側に給紙カセット14が収容されている。給紙カセット14には、用紙S(記録媒体)が収納されている。
複合機本体2の後部には、用紙Sの搬送経路15が設けられている。搬送経路15の下端部(上流端部)には、給紙部16が設けられている。搬送経路15の中流部には、二次転写ローラー17が設けられている。二次転写ローラー17と中間転写ベルト6の間には、二次転写ニップN2が形成されている。搬送経路15の上部(下流部)には、定着装置18が設けられている。搬送経路15の上端部(下流端部)には、排紙ユニット19が設けられている。排紙ユニット19の前方には、排紙トレイ21が設けられている。
次に、このような構成を備えた複合機1の動作について説明する。
複合機1に対して印刷開始の指示がなされると、まず、帯電器9が感光体ドラム8の表面を帯電させる。次に、露光装置13からの光(図1の点線矢印参照)によって、感光体ドラム8の表面に静電潜像が形成される。次に、現像器10が感光体ドラム8にトナーを供給することで、感光体ドラム8の表面に形成された静電潜像が現像され、感光体ドラム8にトナー像が担持される。このトナー像は、一次転写ニップN1において中間転写ベルト6の表面に一次転写される。以上のような動作が各画像形成部7において行われることで、中間転写ベルト6上にフルカラーのトナー像が形成される。なお、感光体ドラム8上に残留したトナーは、クリーニング装置12によって除去される。
また、給紙部16によって給紙カセット14から取り出された用紙Sは、搬送経路15を下流側へと搬送されて、二次転写ニップN2に進入する。この二次転写ニップN2において、中間転写ベルト6上に形成されたフルカラーのトナー像が用紙Sに二次転写される。トナー像を二次転写された用紙Sは、搬送経路15を更に下流側へと搬送されて、定着装置18に進入する。この定着装置18において、用紙Sにトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙Sは、排紙ユニット19によって排紙トレイ21上に排出される。
本実施形態では、現像器10にトナーを補給するトナーコンテナ4をトナー容器とする場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、トナーコンテナ4と現像器10を接続する中間ホッパー等をトナー容器としても良い。
本実施形態では、複合機1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、プリンター、複写機、ファクシミリ等の複合機1以外の画像形成装置に本発明の構成を適用しても良い。
次に、各トナーコンテナ4について更に説明する。
なお、上記のように複合機1には4個のトナーコンテナ4が設けられているが、ブラックのトナーコンテナ4(最も後側に配置されるトナーコンテナ4)の容量がそれ以外のトナーコンテナ4の容量よりも大きい点を除き、各トナーコンテナ4の構成は同様である。そこで、以下、1個のトナーコンテナ4についてのみ説明を行い、残りの3個のトナーコンテナ4については説明を省略する。
図2、図3等に示されるように、トナーコンテナ4は、容器本体22と、容器本体22の中央部に収容される撹拌部材23と、容器本体22の後下部に収容される搬送部材24と、容器本体22の左端部に装着される駆動ギア列25と、駆動ギア列25の左上側に設けられる揺動部材26と、容器本体22の右端部に装着される操作部材27と、操作部材27を覆うように設けられるカバー28と、容器本体22の右後下部に装着されるシャッター29と、シャッター29の下側に設けられるシール片31と、シャッター29の左側部の外周に装着されるシール部材32と、を備えている。
トナーコンテナ4の容器本体22は、収容部34と、収容部34の上側に設けられる蓋部35と、収容部34の左側に設けられる支持枠部36と、収容部34の右下側に設けられる排出部37と、を備えている。なお、各図に適宜付される矢印Aは、排出部37へのシャッター29の装着方向(以下、「装着方向A」と称する)を示している。以下、単に「装着方向手前側」又は「装着方向奥側」と記載する場合には、装着方向Aにおける手前側又は奥側を指すものとする。また、各図に適宜付される矢印Bは、排出部37内におけるトナーの搬送方向(以下、「搬送方向B」と称する)を示している。以下、単に「搬送方向上流側」又は「搬送方向下流側」と記載する場合には、搬送方向Bにおける上流側又は下流側を指すものとする。
図3等に示されるように、容器本体22の収容部34は、上側が開放された箱型形状を成している。収容部34は、左右方向に長い形状を成している。収容部34の内部には、トナー収容空間Pが形成されている。トナー収容空間Pには、トナー(図示せず)が収容されている。
容器本体22の収容部34の右側壁34Rの上部には、トナー収容空間Pにトナーを充填するためのトナー充填口38が設けられている。トナー充填口38は、キャップ39によって閉止されている。収容部34の左側壁34Lの下部には、第1挿入筒部41及び第2挿入筒部42が設けられている。収容部34の上端外周には、下側フランジ部43が設けられている。
容器本体22の蓋部35は、収容部34とは別体に成型されている。蓋部35は、下側が開放された箱型形状を成している。蓋部35の下端外周には、上側フランジ部44が設けられている。上側フランジ部44は、収容部34の下側フランジ部43に固定されている。
容器本体22の支持枠部36は、収容部34と一体に成型されている。支持枠部36は、収容部34の左側壁34Lの外周から左側(外側)に向かって延出している。
容器本体22の排出部37は、収容部34と一体に成型されている。排出部37は、収容部34の右側壁34Rの下端部から右側(装着方向手前側)に向かって延出している。排出部37は、装着方向Aに沿って延びる円筒状を成している。排出部37の内部には、トナー排出空間Qが形成されている。トナー排出空間Qは、収容部34のトナー収容空間Pと連通している。排出部37の下面には、トナー排出口45が設けられている。
図4等に示されるように、容器本体22の排出部37の左端部(装着方向奥側の端部且つ搬送方向上流側の端部)には、円環状の押圧部46が径方向内側に向かって突設されている。押圧部46は、シール部材32の左側(装着方向奥側)に設けられている。押圧部46の右面(装着方向手前側の面)の径方向外側の端部には、円環状の突起部47が設けられている。突起部47は、右側(装着方向手前側)に向かって突出している。
図2等に示されるように、トナーコンテナ4の撹拌部材23は、容器本体22の収容部34のトナー収容空間Pに収容されている。撹拌部材23は、取付枠51と、取付枠51に取り付けられる撹拌羽根52と、を備えている。取付枠51は、左右方向に沿って延びている。撹拌羽根52は、例えば樹脂製のフィルムによって構成されており、シート状を成している。
図3等に示されるように、トナーコンテナ4の搬送部材24の左側部及び左右方向中央部は、容器本体22の収容部34のトナー収容空間Pに収容されている。搬送部材24の右側部は、容器本体22の排出部37のトナー排出空間Qに収容されている。搬送部材24は、回転軸53と、回転軸53の外周に設けられるフィン54と、を備えている。回転軸53は、左右方向に沿って延びている。フィン54は、螺旋状を成しており、回転軸53の左端側から右端側まで連続して設けられている。
トナーコンテナ4の駆動ギア列25は、第1駆動ギア55と、第1駆動ギア55の上側に設けられる第2駆動ギア56と、を備えている。
駆動ギア列25の第1駆動ギア55は、モーター等によって構成される駆動源57に接続されている。第1駆動ギア55の一部は、容器本体22の収容部34の第1挿入筒部41に挿入され、搬送部材24の回転軸53に固定されている。これにより、第1駆動ギア55と搬送部材24が一体に回転可能となっている。
駆動ギア列25の第2駆動ギア56は、第1駆動ギア55に噛合している。第2駆動ギア56の一部は、容器本体22の収容部34の第2挿入筒部42に挿入され、撹拌部材23の取付枠51に固定されている。これにより、第2駆動ギア56と撹拌部材23が一体に回転可能となっている。
トナーコンテナ4の揺動部材26は、容器本体22の支持枠部36に揺動可能に支持されている。揺動部材26の左上部には、基板58が固定されている。基板58の左面(外面)には、接続端子59が設けられている。
図2等に示されるように、トナーコンテナ4の操作部材27は、支点部61と、支点部61から上側に向かって延出するレバー部62(図2では上端部のみ表示)と、支点部61の右面(外面)に突設される第1係合部63と、を備えている。操作部材27は、支点部61を中心に回転可能となるように容器本体22の収容部34の右側壁34Rに支持されている。
トナーコンテナ4のカバー28は、容器本体22の収容部34に固定されており、収容部34の右側壁34Rを右側(外側)から覆っている。カバー28の上部には窓部64が設けられており、この窓部64を介して操作部材27のレバー部62の上端部がトナーコンテナ4の外部に露出している。
トナーコンテナ4のシャッター29は、装着方向Aに沿って容器本体22の排出部37に装着されるように構成されている。図4等に示されるように、シャッター29は、筒状部66と、筒状部66の右端部(装着方向手前側の端部)に固定される閉止部67と、を備えている。
シャッター29の筒状部66は、装着方向Aに沿って延びる円筒状を成しており、容器本体22の排出部37の径方向内側に挿入されている。このような構成により、シャッター29が排出部37に回転可能に支持されている。筒状部66には、搬送部材24の右側部が挿入されている。
シャッター29の筒状部66は、小径部71と、小径部71よりも右側(装着方向手前側)に設けられる大径部72と、小径部71と大径部72の間に設けられるガイド部73と、小径部71よりも左側(装着方向奥側)に設けられる挿入部74と、大径部72よりも右側(装着方向手前側)に設けられる開閉部75と、を備えている。
図5等に示されるように、シャッター29の筒状部66の小径部71は、容器本体22の排出部37の押圧部46よりも右側(装着方向手前側)に設けられている。小径部71の外径は、左端部(装着方向奥側の端部)から右端部(装着方向手前側の端部)まで一定である。筒状部66の大径部72の外径は、左端部(装着方向奥側の端部)から右端部(装着方向手前側の端部)まで一定であり、小径部71の外径よりも大きい。筒状部66のガイド部73の外径は、ガイド部73の全域にわたって、右側(装着方向手前側)に向かって大きくなっている。
図4等に示されるように、シャッター29の筒状部66の挿入部74は、容器本体22の収容部34のトナー収容空間Pに挿入されている。挿入部74の外径は、小径部71の外径と同一である。挿入部74には、周方向に間隔をおいて複数の弾性片76が設けられている。各弾性片76は、装着方向Aに沿って延びる腕部77と、腕部77の右端部から径方向外側に向かって突出する突部78と、を備えている。各弾性片76の周りには、切欠部79が設けられている。
シャッター29の筒状部66の開閉部75の外径は、小径部71の外径よりも大きく、大径部72の外径よりも小さい。開閉部75と大径部72の間には、段差部81が形成されている。開閉部75の右側部(装着方向手前側の部分)には、係止リブ82が径方向外側に向かって突設されている。開閉部75には、係止リブ82よりも左側(装着方向奥側)に開口部83が設けられている。シャッター29は、容器本体22の排出部37のトナー排出口45(図3等参照)に開口部83を一致させてトナー排出口45を径方向内側から開放する位置と、トナー排出口45から開口部83をずらしてトナー排出口45を径方向内側から閉止する位置と、の間で回転するように構成されている。つまり、シャッター29は、トナー排出口45を径方向内側から開閉するように構成されている。
図4等に示されるように、シャッター29の閉止部67は、ベース部84と、ベース部84の左面(内面)に突設される軸受部85と、ベース部84の右面(外面)に突設される第2係合部86と、を備えている。ベース部84は、円板状を成しており、筒状部66の右端部(装着方向手前側の端部)を閉止している。軸受部85は、円筒状を成しており、搬送部材24の回転軸53の右端部を軸支している。
図3等に示されるように、トナーコンテナ4のシール片31は、トナー排出口45の周囲において容器本体22の排出部37とシャッター29の筒状部66の間に介装されている。シール片31は、開口部83の周囲において筒状部66の開閉部75の外周面に固定されている。シール片31は、開閉部75の係止リブ82によって右側(装着方向手前側)から係止されている。
図4等に示されるように、トナーコンテナ4のシール部材32は、シール片31よりも左側(装着方向奥側且つ搬送方向上流側)に配置されている。シール部材32は、円環状を成しており、容器本体22の排出部37とシャッター29の筒状部66の間に介装されている。なお、図4、図5では、排出部37にシャッター29が装着された時の状態でシール部材32が表示されている。これに対して、図6では、排出部37にシャッター29が装着される前の状態でシール部材32が表示されている。
図5、図6等に示されるように、シール部材32は、第1シール部91と、第1シール部91の左側(装着方向奥側)に設けられる第2シール部92と、を備えている。つまり、第2シール部92は、第1シール部91とは装着方向Aにおける位置が異なるように配置されている。例えば、第1シール部91はゴムスポンジ(弾性材料)によって構成され、第2シール部92はウレタンフォーム(ゴムスポンジよりも剛性が高い弾性材料)によって構成されている。第1シール部91の左面と第2シール部92の右面は固定されている。
次に、コンテナ装着部5について更に説明する。
図7等に示されるように、コンテナ装着部5には、各トナーコンテナ4(図8では1個のみ表示)の後方に装着溝93が設けられている。装着溝93には、各トナーコンテナ4のカバー28が係合している。
各装着溝93の前下部には、第1伝達部材94が設けられている。第1伝達部材94は、各トナーコンテナ4の操作部材27に設けられた第1係合部63(図2等参照)に係合している。
図7等に示されるように、コンテナ装着部5の各装着溝93の下端部には、第2伝達部材95が設けられている。第2伝達部材95は、ギア機構(図示せず)を介して第1伝達部材94に接続されている。第2伝達部材95は、各トナーコンテナ4のシャッター29の閉止部67に設けられた第2係合部86(図2等参照)に係合している。
上記のように構成された複合機1において、各トナーコンテナ4の容器本体22の排出部37に設けられたトナー排出口45を開閉する動作について説明する。
トナー排出口45を閉止状態から開放状態に切り替える際には、図2に矢印Cで示されるように、作業者が操作部材27のレバー部62を後側に向かって押圧する。この押圧により、操作部材27が支点部61を中心に右側面視で時計回りに回転し、この回転がコンテナ装着部5の第1、第2伝達部材94、95を介してシャッター29に伝達され、シャッター29が一方向に回転する。これに伴って、トナー排出口45が閉止状態から開放状態に切り替わる。
一方で、トナー排出口45を開放状態から閉止状態に切り替える際には、作業者が操作部材27のレバー部62を前側に向かって押圧する。この押圧により、操作部材27が支点部61を中心に右側面視で反時計回りに回転し、この回転がコンテナ装着部5の第1、第2伝達部材94、95を介してシャッター29に伝達され、シャッター29が上記一方向とは逆方向に回転する。これに伴って、トナー排出口45が開放状態から閉止状態に切り替わる。
次に、上記のように構成された複合機1において、各トナーコンテナ4から各画像形成部7の現像器10にトナーを補給する動作について説明する。
各トナーコンテナ4から各画像形成部7の現像器10にトナーを補給する際には、駆動源57(図3等参照)を駆動させる。このように駆動源57が駆動すると、駆動源57の回転駆動力が第1、第2駆動ギア55、56を介して撹拌部材23に伝達され、撹拌部材23が回転する。これに伴って、容器本体22の収容部34のトナー収容空間Pに収容されたトナーが撹拌部材23によって撹拌される。
また、上記のように駆動源57が駆動すると、駆動源57の回転駆動力が第1駆動ギア55を介して搬送部材24に伝達され、搬送部材24が回転する。これに伴って、容器本体22の収容部34のトナー収容空間Pに収容されたトナーが搬送部材24によって左側から右側に向かって搬送され、容器本体22の排出部37のトナー排出空間Qに導入される。このようにトナー排出空間Qに導入されたトナーは、搬送部材24によって搬送方向Bに沿って左側から右側に向かって搬送され、シャッター29の筒状部66の開口部83及び容器本体22の排出部37のトナー排出口45を介して各トナーコンテナ4の外部に排出される。このように各トナーコンテナ4の外部に排出されたトナーは、補給管(図示せず)を介して各画像形成部7の現像器10に補給される。
次に、上記のように構成された複合機1において、各トナーコンテナ4の容器本体22の排出部37にシャッター29を装着する動作について説明する。
図8に示されるように、排出部37にシャッター29が装着される前の状態(排出部37の右側(装着方向手前側)にシャッター29が配置された状態)では、各弾性片76の突部78とガイド部73の間にシール部材32が非圧縮状態で配置されている。つまり、大径部72よりも左側(装着方向奥側)にシール部材32が非圧縮状態で配置されている。
この状態から、図9に示されるように、シャッター29の筒状部66が排出部37に挿入されていくと、シャッター29が排出部37に装着される途中で、押圧部46の径方向内側の面が各弾性片76の突部78を押圧する。この押圧により、各弾性片76が径方向内側に弾性変形する。
この状態からシャッター29の筒状部66が排出部37に更に挿入されてシャッター29が排出部37に装着されると、図4に示されるように、押圧部46の径方向内側の面による各弾性片76の突部78に対する押圧が解除される。これに伴って、各弾性片76が元位置に復元し、押圧部46の左側(装着方向奥側)に各弾性片76の突部78が配置される。
また、上記のようにシャッター29が排出部37に装着されると、押圧部46の右面(装着方向手前側の面)がシール部材32の第2シール部92を右側(装着方向手前側)に向かって押圧する。この押圧により、図5に点線矢印で示されるように、ガイド部73に沿ってシール部材32が圧縮変形し、第1シール部91が大径部72に乗り上げて排出部37と大径部72の間に挟み込まれる。また、押圧部46の右面(装着方向手前側の面)と小径部71に第2シール部92が密着する。
この状態では、図5に示されるように、押圧部46(特に押圧部46の突起部47)から第2シール部92に対して押圧力F1が作用する。また、ガイド部73から第1、第2シール部91、92に対して押圧力F2が作用する。また、第1シール部91から排出部37に対して押圧力F3が作用する。また、第1シール部91から大径部72に対して押圧力F4が作用する。
本実施形態では上記のように、シャッター29が排出部37に装着される前の状態では、シール部材32が大径部72よりも左側(装着方向奥側)に配置され、シャッター29が排出部37に装着されると、押圧部46がシール部材32を右側(装着方向手前側)に向かって押圧し、シール部材32がガイド部73に沿って圧縮変形して排出部37と大径部72の間に挟み込まれるようになっている。そのため、シャッター29が排出部37に装着された際に、シール部材32の形状を安定させることが可能となる。これに伴って、排出部37とシャッター29の間にトナーが入り込むのを十分に抑制することが可能となり、各トナーコンテナ4からのトナー漏れを効果的に抑制することができる。
また、押圧部46は、右側(装着方向手前側)に向かって突出する突起部47を備えている。このような構成を採用することで、押圧部46がシール部材32を右側(装着方向手前側)に向かって押圧する力を大きくすることが可能となる。そのため、シャッター29が排出部37に装着された際に、シール部材32の形状を一層安定させることが可能となる。
また、シール部材32は、ゴムスポンジ(弾性材料)によって構成される第1シール部91と、第1シール部91とは装着方向Aにおける位置が異なるように配置され、ウレタンフォーム(ゴムスポンジよりも剛性が高い弾性材料)によって構成される第2シール部92と、を備えている。
このようにゴムスポンジによって構成される第1シール部91を設けることで、ウレタンフォームによってシール部材32の全体が構成される場合と比較して、シャッター29の摺動性を高めることができ、シャッター29の回転時におけるトルクの上昇を抑制することが可能となる。これに伴って、操作部材27の操作性を向上させることが可能となる。また、ウレタンフォームによってシール部材32の全体が構成される場合と比較して、シール部材32の製造コストを安くすることが可能となる。
また、上記のようにウレタンフォームによって構成される第2シール部92を設けることで、ゴムスポンジによってシール部材32の全体が構成される場合と比較して、シール部材32の形状の安定性を高め、各トナーコンテナ4からのトナー漏れをより効果的に抑制することが可能となる。また、ゴムスポンジによってシール部材32の全体が構成される場合と比較して、シール部材32の形状の経時変化を抑制することができるため、各トナーコンテナ4からのトナー漏れをより一層効果的に抑制することが可能となる。
以上のように、本実施形態では、第1、第2シール部91、92を組み合わせることで、各トナーコンテナ4からのトナー漏れの抑制とシャッター29の摺動性の向上を同時に実現することが可能となっている。
また、第2シール部92は、第1シール部91の左側(装着方向奥側)に設けられ、シャッター29が排出部37に装着されると、第1シール部91が排出部37と大径部72の間に挟み込まれると共に、第2シール部92が押圧部46及び小径部71に密着するようになっている。上記のように弾性材料によって構成される第1シール部91が排出部37と大径部72の間に挟み込まれることで、排出部37と大径部72の間にシール部材32を確実に挟み込むことができ、各トナーコンテナ4からのトナー漏れを抑制しやすくなる。また、第1シール部91よりも剛性が高い第2シール部92が押圧部46及び小径部71に密着することで、排出部37とシャッター29の間にトナーが入り込むのをより効果的に抑制することができ、各トナーコンテナ4からのトナー漏れを一層抑制しやすくなる。
また、シャッター29が排出部37に装着される途中で、押圧部46が各弾性片76を押圧して各弾性片76が径方向内側に弾性変形し、シャッター29が排出部37に装着されると、押圧部46による各弾性片76に対する押圧が解除されて各弾性片76が元位置に復元し、押圧部46の左側(装着方向奥側)に各弾性片76が配置されるようになっている。このような構成を採用することで、圧縮変形したシール部材32の復元力によってシャッター29が右側(装着方向手前側)に押し戻されるのを簡易な構成によって抑制することが可能となる。
また、排出部37は、装着方向Aに沿って延びる円筒状を成し、シャッター29は、装着方向Aに沿って延びる円筒状を成し、排出部37に回転可能に支持されている。このような構成を採用することで、シャッター29によってトナー排出口45を確実に開閉することが可能となる。
また、シール部材32は、シール片31よりも左側(搬送方向上流側)に配置されている。このような構成を採用することで、トナー排出口45の周りにトナーが付着するのを確実に防止することが可能となり、各トナーコンテナ4からのトナー漏れをより効果的に抑制することができる。
本実施形態では、第1シール部91の左面と第2シール部92の右面が固定される場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、第1シール部91と第2シール部92が固定されていなくても良い。
本実施形態では、弾性材料であるゴムスポンジによって第1シール部91が構成される場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、ウレタンフォームなどのゴムスポンジ以外の弾性材料によって第1シール部91が構成されていても良いし、剛性材料(弾性を有しない材料)によって第1シール部91が構成されていても良い。但し、排出部37と大径部72の間に第1シール部91を確実に挟み込むためには、少なくとも第1シール部91が弾性材料によって構成されているのが好ましい。
本実施形態では、弾性材料であるウレタンフォームによって第2シール部92が構成される場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、ゴムスポンジなどのウレタンフォーム以外の弾性材料によって第2シール部92が構成されていても良いし、剛性材料(弾性を有しない材料)によって第2シール部92が構成されていても良い。但し、排出部37とシャッター29の間にトナーが入り込むのを効果的に抑制するためには、少なくとも第1シール部91よりも剛性が高い材料によって第2シール部92が構成されているのが好ましい。
本実施形態では、異なる材料によって構成される複数の部分(第1、第2シール部91、92)を備えたシール部材32を用いる場合について説明した。一方で、他の異なる実施形態では、単一の材料によって構成される単一の部分のみを備えたシール部材32を用いても良い。
本実施形態では、複合機1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、プリンター、複写機、ファクシミリ等の複合機1以外の画像形成装置に本発明の構成を適用しても良い。
1 複合機(画像形成装置)
4 トナーコンテナ(トナー容器)
22 容器本体
24 搬送部材
29 シャッター
31 シール片
32 シール部材
37 排出部
45 トナー排出口
46 押圧部
47 突起部
71 小径部
72 大径部
73 ガイド部
76 弾性片
91 第1シール部
92 第2シール部
A 装着方向
B 搬送方向

Claims (8)

  1. トナー排出口を有する排出部を備えた容器本体と、
    前記排出部に装着方向に沿って装着され、前記トナー排出口を径方向内側から開閉するシャッターと、
    前記排出部と前記シャッターの間に介装されるシール部材と、を備え、
    前記排出部は、前記シール部材の前記装着方向奥側に設けられる押圧部を備え、
    前記シャッターは、
    前記押圧部よりも前記装着方向手前側に設けられる小径部と、
    前記小径部よりも前記装着方向手前側に設けられ、前記小径部よりも外径が大きい大径部と、
    前記小径部と前記大径部の間に設けられ、前記装着方向手前側に向かって外径が大きくなるガイド部と、を備え、
    前記シャッターが前記排出部に装着される前の状態では、前記シール部材が前記大径部よりも前記装着方向奥側に配置され、
    前記シャッターが前記排出部に装着されると、前記押圧部が前記シール部材を前記装着方向手前側に向かって押圧し、前記シール部材が前記ガイド部に沿って圧縮変形して前記排出部と前記大径部の間に挟み込まれることを特徴とするトナー容器。
  2. 前記押圧部は、前記装着方向手前側に向かって突出する突起部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のトナー容器。
  3. 前記シール部材は、
    弾性材料によって構成される第1シール部と、
    前記第1シール部とは前記装着方向における位置が異なるように配置され、前記第1シール部を構成する前記弾性材料よりも剛性の高い材料によって構成される第2シール部と、を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のトナー容器。
  4. 前記第2シール部は、前記第1シール部の前記装着方向奥側に設けられ、
    前記シャッターが前記排出部に装着されると、前記第1シール部が前記排出部と前記大径部の間に挟み込まれると共に、前記第2シール部が前記押圧部及び前記小径部に密着することを特徴とする請求項3に記載のトナー容器。
  5. 前記シャッターは、前記小径部よりも前記装着方向奥側に設けられる弾性片を更に備え、
    前記シャッターが前記排出部に装着される途中で、前記押圧部が前記弾性片を押圧して前記弾性片が径方向内側に弾性変形し、
    前記シャッターが前記排出部に装着されると、前記押圧部による前記弾性片に対する押圧が解除されて前記弾性片が元位置に復元し、前記押圧部の前記装着方向奥側に前記弾性片が配置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のトナー容器。
  6. 前記排出部は、前記装着方向に沿って延びる円筒状を成し、
    前記シャッターは、前記装着方向に沿って延びる円筒状を成し、前記排出部に回転可能に支持されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のトナー容器。
  7. 前記排出部内のトナーを搬送方向に沿って搬送する搬送部材と、
    前記トナー排出口の周囲において前記排出部と前記シャッターの間に介装されるシール片と、を更に備え、
    前記シール部材は、前記シール片よりも前記搬送方向上流側に配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のトナー容器。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のトナー容器を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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