JP6002372B2 - 貫通配線付き接合基板 - Google Patents
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前記電極層と接合樹脂層を介して、前記第一基板と接合された第二基板とを備えた貫通配線付き接合基板であって、
前記第一基板の他面側から前記電極層が露出するまで前記第一基板を貫通する貫通孔と、前記貫通孔の内部において、前記貫通孔の内側面及び前記電極層を覆う貫通配線層と、前記貫通配線層を覆い、前記貫通孔の内部に充填された充填樹脂部とを有し、
前記接合樹脂層の厚さは、30μm〜100μmであり、
前記充填樹脂部を構成する樹脂のヤング率は、前記接合樹脂層を構成する樹脂のヤング率よりも小さいことを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の貫通配線付き接合基板は、請求項1又は2において、前記充填樹脂部を構成する樹脂のガラス転移温度が、前記接合樹脂層を構成する樹脂のガラス転移温度以下であることを特徴とする。
この構成によれば、充填樹脂部又は接合樹脂層のガラス転移温度より高い温度においても、「充填樹脂部のヤング率」<「接合樹脂層のヤング率」の関係を確実に維持できる。一般的な樹脂は、そのガラス転移温度を超えた状態ではヤング率が低下する(軟化する)。よって、本発明の貫通配線付き接合基板の温度が上昇する際、接合樹脂層が軟化するよりも前に充填樹脂部が軟化するので、充填樹脂部の膨張による前記接続部の変形および破損を一層確実に防止できる。
この構成によれば、パッシベーション層によって、電極層を保護できると共に電極層の構造的強度を高められるので、前記接続部の変形および破損を一層確実に防止できる。
この構成によれば、前記電極層の厚さ方向に前記貫通配線層が入り込んでいるため、前記電極層と前記貫通配線層との機械的な結合が強固となる。したがって、前記接続部の破損を一層確実に防止できる。
[貫通配線付き接合基板10A]
図1は本発明にかかる貫通配線付き接合基板の第一実施形態である貫通配線付き接合基板10Aの断面図である。
さらに貫通配線付き接合基板10Aは、第一基板1の他面1b側から電極層2が露出するまで第一基板1を貫通する貫通孔5と、貫通孔5の内部において、貫通孔5の内側面5c及び電極層2を覆う貫通配線層6と、貫通配線層6を覆い貫通孔5の内部に充填された充填樹脂部7とを有している。
また、貫通配線付き接合基板10Aにおいて、充填樹脂部7を構成する樹脂のヤング率E1は、接合樹脂層3を構成する樹脂のヤング率E2よりも小さい。
第二基板4の材料は特に制限されず、公知の配線基板に使用される材料が適用でき、例えばシリコン、ガラス、樹脂等が用いられる。
第一基板1の材料と第二基板4の材料とは、同じであっても異なっていてもよい。
第一基板1の厚さは特に制限されず、本発明の貫通配線付き接合基板の用途に応じて適宜設定できる。例えば5μm〜300μmとすれば良い。
上記範囲の下限値以上であると、電極層2の構造的強度を高められる。上記範囲の上限値以下であると、電極層2と貫通配線層6の電気的接続における電気抵抗を低減できる。
前記孔径としては、例えば50μm〜100μmとすれば良い。前記開口径としては、例えば50μm〜100μmとすれば良い。
前記形状としては、図1の様に、貫通孔5の断面において対向する二つの内側面5cが平行となる形状であっても良いし、非平行であってもよい。非平行の場合、貫通孔5の底部5dから開口部に向けて孔径が拡がるテーパー形状であることが好ましい。このようなテーパー形状であると、熱膨張した充填樹脂部7が開口部側に逃げることがより容易となり、貫通孔5の底部5dに配された電極層2及び貫通配線層6の変形や破損をより一層防止することができる。
上記範囲の下限値以上であると、貫通孔5の孔径が太くなり過ぎず、貫通孔5が第一基板1を占有する体積を小さくすることができると共に、貫通孔5の第一基板1内における配置がより容易となる。
上記範囲の上限値以下であると、第一基板1の温度上昇による充填樹脂部7の熱膨張が生じる際、充填樹脂部7の膨張した部分を、貫通孔5の開口部側(第一基板1の他面1b側)に逃がすことができる。この結果、貫通孔5の底部5dには、充填樹脂部7の熱膨張による応力が加わり難くなり、電極層2及び貫通配線層6の変形や破損をより一層確実に防止できる。
本発明の貫通配線付き接合基板における貫通孔は、必ずしも第一基板の一面及び他面に垂直に延設されている必要はなく、第一基板の一面及び他面に対して斜めに延設されていても良い。
一方、接合樹脂層3が比較的厚い場合(例えば30μm〜100μm)には、第二基板4の間接的な支持が得られないため、実質的に接合樹脂層3のみで、貫通配線層6及び電極層2を支持することになる。この場合、接合樹脂層3を構成する樹脂のヤング率と充填樹脂部7を構成する樹脂のヤング率との関係が特に重要となる。
各樹脂のヤング率は温度によって変化するが、前記所定の関係は、各樹脂のガラス転移温度を超えない限り維持される。したがって、本発明の貫通配線付き接合基板は上記温度範囲で使用することが好ましい。
このガラス転移温度の関係を満たす樹脂の組み合わせであると、充填樹脂部7又は接合樹脂層3のガラス転移温度より高い温度においても、「充填樹脂部7のヤング率E2」<「接合樹脂層3のヤング率E1」の関係を確実に維持できる。一般的な樹脂は、そのガラス転移温度を超えた状態ではヤング率が低下する(軟化する)。よって、本発明の上記貫通配線付き接合基板の温度が上昇する際、接合樹脂層3が軟化するよりも前に充填樹脂部7が軟化するので、充填樹脂部7の熱膨張による貫通配線層6及び電極層2の変形および破損を一層確実に防止できる。
図4は本発明にかかる貫通配線付き接合基板の第二実施形態である貫通配線付き接合基板10Bの断面図である。
図4において、図1〜2に示したものと同じ構成部材には同じ符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態が、前述の第一実施形態と異なる点は、電極層2の第二基板4側に、パッシベーション層11が形成されている点である。パッシベーション層11によって、電極層2を保護できると共に、電極層2の構造的強度を高められるので、貫通配線層6及び電極層2の変形および破損を一層確実に防止できる。
本発明の貫通配線付き接合基板の製造方法を、貫通配線付き接合基板10Aを例として、図5を参照しながら説明する。
図示しないデバイスが形成されたシリコンからなる第一基板1の一面1aに、TEOSを用いたプラズマCVD等によってSiO2からなる絶縁層12を形成する。次に前記絶縁層12の所定の位置に、スパッタ法やフォトリソグラフィによって銅からなる電極層2を形成する。この後、必要に応じて、CVD等によってパッシベーション層を形成してもよい。
つづいて、第一基板1の一面1aに、スクリーン印刷法等によって接合樹脂を塗工して、さらに石英ガラス製の第二基板4の一面4aを塗工面に貼り合せることによって、厚さ10〜50μmの接合樹脂層3を形成する(図5(a))。この後、必要に応じて、第一基板1の他面1bを研磨することによって、第一基板1の薄肉化を行う。
次に、形成した貫通孔5の内側面5c及び第一基板1の他面1bに、TEOSを用いたプラズマCVD等によってSiO2からなる絶縁層13を形成する(図5(c))。
以上の製法によって、本発明に掛かる貫通配線付き接合基板10Aが得られる。
Claims (4)
- 一面に電極層が形成された第一基板、及び
前記電極層と接合樹脂層を介して、前記第一基板と接合された第二基板を備えた貫通配線付き接合基板であって、
前記第一基板の他面側から前記電極層が露出するまで前記第一基板を貫通する貫通孔と、前記貫通孔の内部において、前記貫通孔の内側面及び前記電極層を覆う貫通配線層と、前記貫通配線層を覆い、前記貫通孔の内部に充填された充填樹脂部とを有し、
前記接合樹脂層の厚さは、30μm〜100μmであり、
前記充填樹脂部を構成する樹脂のヤング率は、前記接合樹脂層を構成する樹脂のヤング率よりも小さいことを特徴とする貫通配線付き接合基板。 - 前記接合樹脂層を構成する樹脂のヤング率/前記充填樹脂部を構成する樹脂のヤング率で表されるヤング率比が、5〜40であることを特徴とする請求項1に記載の貫通配線付き接合基板。
- 前記充填樹脂部を構成する樹脂のガラス転移温度が、前記接合樹脂層を構成する樹脂のガラス転移温度以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の貫通配線付き接合基板。
- 前記電極層の前記第二基板側に、パッシベーション層が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の貫通配線付き接合基板。
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