JP2018147947A - 貫通電極基板及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造工程あるいは取付工程における基板の亀裂や破損の発生を防ぐことが可能な貫通電極基板を提供する。
【解決手段】貫通電極基板は、第1基板面と前記第1基板面に対して反対の側の第2基板面とを有し、前記第1基板面と前記第2基板面と貫通する第1貫通孔を有する基板と、前記第2基板面側に配置されたフレキシブル配線基板と、前記基板の前記第2基板面と前記フレキシブル配線基板との間に配置され、接続孔を有する中間層と、前記第1基板面側から前記第1貫通孔及び前記接続孔を介して前記フレキシブル配線基板まで延びる導電層と、を有する。
【選択図】図1

Description

本開示は、貫通電極基板及びその製造方法に関する。
近年の電子デバイスでは、配線基板に貫通電極基板を介して半導体チップが取り付けられた形態が多く用いられている。特許文献1には、ガラスを基板材料とする貫通電極基板が開示されている。
WO2005/034594号
上述の貫通電極基板の製造工程では、ガラス基板を治具で保持して、当該ガラス基板の上に積層構造が形成される。また、貫通電極基板の取付工程においては、バンプ等を形成し、当該バンプを介して配線基板や半導体チップへ取付けられる。従来、上述の製造工程あるいは取付工程においてガラス基板を扱う際に、ガラス基板に亀裂や破損等の不具合が発生するという課題があった。
本開示は、製造工程あるいは取付工程における基板の亀裂や破損の発生を防ぐことが可能な貫通電極基板を提供する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例をあげるならば、第1基板面と前記第1基板面に対して反対の側の第2基板面とを有し、前記第1基板面と前記第2基板面と貫通する第1貫通孔を有する基板と、前記第2基板面側に配置されたフレキシブル配線基板と、前記基板の前記第2基板面と前記フレキシブル配線基板との間に配置され、接続孔を有する中間層と、前記第1基板面側から前記第1貫通孔及び前記接続孔を介して前記フレキシブル配線基板まで延びる導電層と、を有する貫通電極基板が提供される。
また、他の例によれば、第1基板面と前記第1基板面に対して反対の側の第2基板面とを有し、前記第1基板面と前記第2基板面を貫通する第1貫通孔を有する基板を提供する工程であって、ここで、前記第1基板面に第1導電層が形成され、前記第1貫通孔に第1貫通電極が形成され、前記第2基板面に第2導電層が形成されている、工程と、第1基材面と前記第1基材面に対して反対の側の第2基材面とを有する基材を有するフレキシブル配線基板を提供する工程と、前記第1基材面に中間層を配置し、前記中間層に接続孔を形成する工程と、前記第1貫通孔と前記接続孔とを位置合せした状態で、前記中間層を介して前記基板の前記第2基板面と前記フレキシブル配線基板の前記第1基材面とを接着する工程と、前記第1基板面側から前記第1貫通孔及び前記接続孔を介して前記フレキシブル配線基板まで延びる導電層を形成する工程と、を含む貫通電極基板の製造方法が提供される。
また、他の例によれば、第1基板面と前記第1基板面に対して反対の側の第2基板面とを有し、前記第1基板面と前記第2基板面を貫通する第1貫通孔を有する基板を提供する工程と、第1基材面と前記第1基材面に対して反対の側の第2基材面とを有する基材を有するフレキシブル配線基板を提供する工程と、前記第1基材面に中間層を配置し、前記中間層に接続孔を形成する工程と、前記第1貫通孔と前記接続孔とを位置合せした状態で、前記中間層を介して前記基板の前記第2基板面と前記フレキシブル配線基板の前記第1基材面とを接着する工程と、前記第1基板面側から前記第1貫通孔及び前記接続孔を介して前記フレキシブル配線基板まで延びる導電層を形成する工程と、を含む貫通電極基板の製造方法が提供される。
本開示によれば、製造工程あるいは取付工程における基板の亀裂や破損の発生を防ぐことが可能な貫通電極基板を提供ことができる。本開示に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、上記した以外の、課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本開示の一実施形態に係る貫通電極基板を示す概略断面図である。 本開示の一実施形態に係る貫通電極基板における基板の概略断面図である。 本開示の一実施形態に係る貫通電極基板における接続孔の部分を示す概略拡大断面図である。 図1の貫通電極基板を製造する方法を説明する図である。 本開示の一実施形態に係る貫通電極基板を示す概略断面図である。 図4の貫通電極基板を製造する方法を説明する図である。
以下、図面を参照して本開示の一実施形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
本明細書等において「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値のそれぞれを下限値及び上限値として含む範囲であることを意味する。
図1は、本開示の一実施形態に係る貫通電極基板1を示す概略断面図である。貫通電極基板1は、基板10と、フレキシブル配線基板20と、基板10とフレキシブル配線基板20との間に配置された中間層30とを備える。
基板10として、ガラス基板、ガラスセラミックス基板、石英基板、サファイア基板、樹脂基板、シリコン基板、炭化シリコン基板、アルミナ(Al)基板、窒化アルミ(AlN)基板、酸化ジリコニア(ZrO)基板等を用いることができる。
好ましくは、基板10は、ガラス基板である。一般に貫通電極基板は、その縁に近い領域ほど熱変形による変位が大きくなる。ガラス基板を用いた貫通電極基板1の場合、この領域に対して、貫通電極基板1の上下に配置される配線基板等との熱膨張率の差を小さくするように対処できるという利点がある。
より好ましくは、基板10として無アルカリガラスが用いられる。無アルカリガラスは、ソーダガラスとは異なりNa、Kなどのアルカリ成分を含まないので、ガラス表面にアルカリ成分が溶出することがない。したがって、この態様では、貫通電極基板1に接続されるべき半導体チップの端子を腐食させる信頼性劣化要因が原理的に生じない利点がある。また、無アルカリガラスは、熱膨張率がシリコンのそれと同程度の大きさであり、接続される半導体チップとの関係で熱膨張率の点で整合性がよい。
基板10は、第1基板面10aと、第1基板面10aに対して反対の側の第2基板面10bとを有する。また、基板10は、第1基板面10aと第2基板面10bとを貫通する第1貫通孔11を有する。
基板10は、第1基板面10aに形成された第1導電層12と、第1貫通孔11に形成された第1貫通電極13と、第2基板面10bに形成された第2導電層14とを備える。第1導電層12と第2導電層14は、それぞれ、第1貫通電極13と電気的に接続されている。また、第2導電層14は、第2基板面10bと中間層30との間に配置されている。
フレキシブル配線基板20は、可撓性を有する配線基板である。フレキシブル配線基板とは、可撓性がある絶縁体基材の少なくとも一方の面に配線層が形成されたものをいう。フレキシブル配線基板20は、基材21を備える。基材21に用いられる材料として、例えば、エポキシ、ポリイミド、LCP(Liquid Crystal Polymer)等を挙げることができる。なお、本実施形態において、フレキシブル配線基板20の基材21の厚みTは、25〜200μmであることが好ましい。
なお、中間層30を介して上下に配置される基板10とフレキシブル配線基板20の基材21との熱膨張率の差を小さくすることが好ましい。基板10と基材21との熱膨張率の差は、20以下であることが好ましい。
また、基材21に用いられる材料は耐熱性を有することが好ましく、基材21の軟化点は、200℃以上であることが好ましい。軟化点とは、温度を徐々に上げていったときに、材料の硬度が失われて軟化する温度をいう。軟化点は、厳密に軟化が開始した温度でなくてもよく、ある程度軟化した時点での温度でもよい。一例として、軟化点は、熱機械分析(Thermo Mechanical Analysis)で測定することができる。熱機械分析では、中間層30に対して一定の圧力でプローブを押し当てながら、温度を徐々に上げる。温度変化により徐々に中間層30が軟化し、プローブの先端が所定の長さだけ中間層30に埋まった時点を軟化点として測定することができる。耐熱性を有する基材21を用いることで、中間層30の接着工程(加熱処理を含む)において基材21の変形を防ぐことができる。
基材21は、第1基材面21aと、第1基材面21aに対して反対の側の第2基材面21bとを有する。また、基材21は、第1基材面21aと第2基材面21bとを貫通する第2貫通孔22を有する。基材21は、第1基材面21aに形成された第1配線層23と、第2貫通孔22に形成された第2貫通電極24と、第2基材面21bに形成された第2配線層25とを備える。第1配線層23と第2配線層25は、それぞれ、第2貫通電極24と電気的に接続されている。
中間層30は、基板10の第2基板面10bと基材21の第1基材面21aとの間の接着層として機能する層である。中間層30は、熱接着性樹脂を含む。熱接着性樹脂としては、熱硬化性材料、熱可塑性材料が挙げられる。なかでも熱可塑性材料が好ましく用いられ、熱可塑性材料としては、例えば、ポリイミド等が用いられる。なお、中間層30として用いられる材料の軟化点は、フレキシブル配線基板20の基材21の軟化点よりも小さいことが好ましい。これは、中間層30の接着工程(加熱処理を含む)において、フレキシブル配線基板20の基材21の熱による変形を防ぐためである。また、中間層30として、感光性樹脂が用いられることが好ましい。以降で説明する接続孔31の形成が容易になるためである。
また、基板10側の導電層とフレキシブル配線基板20の配線層との間の絶縁の観点、及び、第2導電層14の厚みを吸収する観点から、中間層30の厚みTは、10μm以上が好ましく、より好ましくは、10〜20μmである。
中間層30は、第1面30aと、第1面30aに対して反対の側の第2面30bとを有する。また、中間層30は、第1面30aと第2面30bとを貫通する接続孔31を有する。接続孔31は、フレキシブル配線基板20の第1配線層23に対応する位置に形成されている。
本実施形態では、基板10の第1基板面10a側から第1貫通孔11及び接続孔31を介してフレキシブル配線基板20まで延びる第3導電層15が形成されている。具体的には、第3導電層15は、第1導電層12の上面12a、第1貫通電極13の内壁面13a、中間層30の第1面30a、接続孔31の内壁面31a、及び、第1配線層23の上面23aにわたって形成されている。なお、第3導電層15は、少なくとも基板10側の第1貫通電極13とフレキシブル配線基板20側の第1配線層23とを接続するように形成されていればよい。また、図1上では、第3導電層15は、第1導電層12及び第1貫通電極13上に形成された別の層として図示されているが、これらが同じ導電性の材料で形成されている場合、層間の境目が認識できない場合がある。したがって、基板10の第1基板面10a側から第1貫通孔11及び接続孔31を介してフレキシブル配線基板20まで延びる導電層が形成されていれば、本開示の技術的範囲に含まれる。
上述の導電層、配線層及び貫通電極の材料として、Au、Al、Cu等の導電性を有する材料が用いられる。なかでも導電性が高く、かつ材料コストの低いCuを用いることが好ましい。導電層の配線パターンについては、金属箔(例えば、Cu等)のエッチングによるサブトラクティブな形成のほか、導電性ペースト(例えば、金属ナノペースト等)の塗布や、めっきによる形成等のアディティブな形成を採用することもできる。
なお、第1貫通孔11における開口幅Wは、接続孔31における開口幅Wよりも大きい。ここで、第1貫通孔11の開口幅とは、第1貫通孔11の外縁が形成する図形の任意の2点間の最大距離をいう。なお、外縁が形成する図形が円形である場合、上述の幅とは、円の直径をいう。同様に、接続孔31の開口幅とは、接続孔31の外縁が形成する図形の任意の2点間の最大距離をいう。例えば、接続孔31の開口幅Wが30〜50μmの場合、当該開口幅Wより大きくなるように、第1貫通孔11における開口幅Wは、50〜80μmで設定されることが好ましい。この構成によれば、以降で説明する製造方法(図4参照)において、第3導電層15の下地となる金属層をスパッタリングで形成する際に、第1貫通孔11及び接続孔31の内部まで成膜しやすくなる。
また、本実施形態では、第1導電層12、第1貫通電極13、及び第2導電層14を有する基板10に対して第3導電層15が形成されるため、第3導電層15は、少なくとも基板10側の第1貫通電極13とフレキシブル配線基板20側の第1配線層23とを接続するように形成されればよい。基板10側の第1基板面10a側とフレキシブル配線基板20との電気的接続が、後述する他の実施形態に比べて容易であり、特に、基板10の厚みTがある程度大きい構成に有利である。この点から、本実施形態は、基板10の厚みTが300μm以上である場合に有利である。
本実施形態では、上述の導電層、配線層及び貫通電極を形成するプロセスとして、化学蒸着(CVD)、物理蒸着(PVD)(たとえば、スパッタリング又は蒸着)、又は電気めっきなどを使用することができる。また、パターンを形成するために、フォトリソグラフィを使用することができる。また、不要な材料を除去するために、エッチングプロセスを使用することができる。また、導電層の平坦化プロセスとして、エッチバック、化学的機械的研磨(CMP)などを使用することができる。
なお、貫通電極基板1は、第1導電層12に形成されたバンプ41を介して、上側に配置された配線基板42に接続されてもよい。また、貫通電極基板1は、第2配線層25に形成されたバンプ43を介して、下側に配置された配線基板44に接続されてもよい。
図2は、本開示の一実施形態に係る貫通電極基板1における基板10の概略断面図である。第1貫通孔11は、第2基板面10b側の開口幅が第1基板面10a側の開口幅よりも小さくなるような傾斜面を有するのが好ましい。第1基板面10aの垂直方向に対する第1貫通孔11の内壁面11aの角度θは、0.5〜30°であることが好ましい。この構成によれば、以降で説明する製造方法(図4参照)において、第3導電層15の下地となる金属層をスパッタリングで形成する際に、第1基板面10a側から第1貫通孔11及び接続孔31の内部まで成膜しやすくなる。
図3は、本開示の一実施形態に係る貫通電極基板1における接続孔31の部分を示す概略拡大断面図である。図3(a)に示すように、接続孔31の内壁面31aは、第1配線層23に対して傾斜する傾斜面であってもよい。また、図示したように、中間層30の第1面30aと接続孔31の内壁面31aとの間が曲面状に形成されてもよい。この構成によれば、以降で説明する製造方法(図4参照)において、第1貫通電極13と第1配線層23との間を接続する第3導電層15が形成され易くなる。したがって、第1貫通電極13と第1配線層23との間の電気的接続の信頼性が向上する。
また、図3(b)に示すように、接続孔31の内壁面31aは、第1面30a側から第1配線層23へ曲面状に形成されていてもよい。この場合でも、第1貫通電極13と第1配線層23との間に角部がないため、第1貫通電極13と第1配線層23との間で第3導電層15が分断されにくくなり、第1貫通電極13と第1配線層23との間の電気的接続の信頼性が向上する。
図4は、本開示の一実施形態に係る貫通電極基板1を製造する方法を説明する図である。
図4(a)に示すように、第1基板面10aと第2基板面10bを貫通する第1貫通孔11を有する基板10を準備する。第1基板面10aには第1導電層12が形成され、第1貫通孔11には第1貫通電極13が形成され、第2基板面10bには第2導電層14が形成されている。また、フレキシブル配線基板20を準備する。第1基材面21aには第1配線層23が形成され、第2貫通孔22には第2貫通電極24が形成され、第2基材面21bには第2配線層25が形成されている。第1基材面21aに中間層30を配置する。中間層30において第1配線層23に対応する位置には接続孔31が形成されている。例えば、中間層30が感光性樹脂の場合、第1基材面21aに中間層30を配置した後に、フォトリソグラフィで中間層30の一部(すなわち、第1配線層23に対応する位置)を除去することにより、接続孔31が形成されてもよい。
次に、図4(b)に示すように、中間層30の第1面30aに基板10の第2基板面10bを配置し、基板10の第2基板面10bとフレキシブル配線基板20の第1基材面21aとを中間層30を介して接着する。このとき、第1貫通孔11の位置と接続孔31の位置が合うように位置合せされる。これにより、フレキシブル配線基板20の第1配線層23が、接続孔31及び第1貫通孔11を通して第1基板面10a側に露出するような状態となる。ここでの接着工程は加熱処理を含み、例えば、加熱により熱可塑性材料の中間層30を軟化させ、その後、冷却により中間層30を固化させる。
次に、図4(c)に示すように、第1基板面10a側から第1貫通孔11及び接続孔31を介してフレキシブル配線基板20まで延びる金属層(下地層)51を形成する。例えば、下地層51は、蒸着法やスパッタリング法などの物理成膜法によって形成されてもよい。下地層51は、第1導電層12の上面12a、第1貫通電極13の内壁面13a、中間層30の第1面30a、接続孔31の内壁面31a、及び、第1配線層23の上面23aに形成される。
次に、図4(d)に示すように、第1基板面10aにレジスト層52を形成する。続いて、図4(e)に示すように、電解めっきによって、レジスト層52によって覆われていない下地層51上にめっき層を形成する。当該めっき層によって、第1導電層12の上面12a、第1貫通電極13の内壁面13a、中間層30の第1面30a、及び接続孔31の内壁面31a、及び、フレキシブル配線基板20の第1配線層23の上面23aに、第3導電層15を形成することができる。
次に、図4(f)に示すように、第1基板面10aのレジスト層52を除去する。この方法によれば、基板10側の第1貫通電極13とフレキシブル配線基板20側の第1配線層23とが第3導電層15を介して接続された貫通電極基板1を製造することができる。
本実施形態によれば、基板10にフレキシブル配線基板20が接着された貫通電極基板1を提供することができる。フレキシブル配線基板20によって基板10を保護することができ、製造工程あるいは取付工程における基板10の亀裂や破損の発生を防ぐことができる。
図5は、本開示の一実施形態に係る貫通電極基板1を示す概略断面図である。以下では、図5において、図1の構成と同じ構成については同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施形態においては、導電層16が、基板10の第1基板面10aから第1貫通孔11及び接続孔31を介してフレキシブル配線基板20まで延びている。具体的には、導電層16は、第1基板面10a、第1貫通孔11の内壁面11a、中間層30の第1面30a、接続孔31の内壁面31a、及び、第1配線層23の上面23aにわたって形成されている。
また、本実施形態では、第1貫通孔11の近傍において第2基板面10bに対向する第1基材面21aに、第1配線層23とは異なる第3配線層26が形成されている。図1の構成では、第2基板面10bに第2導電層14が形成されているため、第1貫通孔11の近傍において第1基材面21aに配線層を形成すると、第2導電層14との間でショートが起こるなどの不具合が生じるおそれがある。これに対して、本実施形態では、第1貫通孔11の位置において第2基板面10bに第2導電層がないため、第3配線層26を形成することができる。これにより、フレキシブル配線基板20における配線密度をより高めることができる。
また、本実施形態では、図1の構成と異なり、第2基板面10bに第2導電層14がないため、中間層30の厚みTを図1の構成に比べて薄くでき、よりサイズの小さい貫通電極基板1を提供することができる。好ましくは、本実施形態における中間層30の厚みTは、4.0〜10μmである。
また、導電層16の下地となる金属層をスパッタリングで形成する際に、第1貫通孔11及び接続孔31の内部まで成膜しやすくするために、本実施形態に図2及び図3で示した構成が適用されるのが好ましい。
また、本実施形態では、第1基板面10a側からフレキシブル配線基板20側の第1配線層23までの電気的接続を導電層16のみで担保することから、以降で説明する製造方法(図5参照)において、導電層16の下地となる金属層をスパッタリングで形成する際に、第1貫通孔11及び接続孔31の内部まで成膜しやすい構成であることが好ましい。この点を考慮すると、本実施形態では、基板10の厚みTが300μm以下であることが好ましい。
図6は、本開示の一実施形態に係る貫通電極基板1を製造する方法を説明する図である。
図6(a)に示すように、第1基板面10aと第2基板面10bを貫通する第1貫通孔11を有する基板10を準備する。また、フレキシブル配線基板20を準備する。第1基材面21aには第1配線層23が形成され、第2貫通孔22には第2貫通電極24が形成され、第2基材面21bには第2配線層25が形成されている。図示のように、第1基材面21aに中間層30を配置する。中間層30において第1配線層23に対応する位置には接続孔31が形成されている。例えば、中間層30が感光性樹脂の場合、第1基材面21aに中間層30を配置した後に、フォトリソグラフィで中間層30の一部(すなわち、第1配線層23に対応する位置)を除去することにより、接続孔31が形成されてもよい。
次に、図6(b)に示すように、中間層30の第1面30aに基板10の第2基板面10bを配置し、基板10の第2基板面10bとフレキシブル配線基板20の第1基材面21aとを中間層30を介して接着する。このとき、第1貫通孔11の位置と接続孔31の位置が合うように位置合せされる。これにより、フレキシブル配線基板20の第1配線層23が、接続孔31及び第1貫通孔11を通して第1基板面10a側に露出するような状態となる。ここでの接着工程は加熱処理を含み、例えば、加熱により熱可塑性材料の中間層30を軟化させ、その後、冷却により中間層30を固化させる。
次に、図6(c)に示すように、第1基板面10a側から第1貫通孔11及び接続孔31を介してフレキシブル配線基板20まで延びる金属層(下地層)53を形成する。例えば、下地層53は、蒸着法やスパッタリング法などの物理成膜法によって形成されてもよい。下地層53は、第1基板面10a、第1貫通孔11の内壁面11a、中間層30の第1面30a、接続孔31の内壁面31a、及び、第1配線層23の上面23aに形成される。
次に、図6(d)に示すように、第1基板面10aにレジスト層54を形成する。続いて、図6(e)に示すように、電解めっきによって、レジスト層54によって覆われていない下地層53上にめっき層を形成する。当該めっき層によって、第1基板面10a、第1貫通孔11の内壁面11a、中間層30の第1面30a、接続孔31の内壁面31a、及び、第1配線層23の上面23aにわたって、導電層16を形成することができる。
次に、図6(f)に示すように、第1基板面10aのレジスト層54を除去する。この方法によれば、第1貫通孔11及び接続孔31を介して第1基板面10a側とフレキシブル配線基板20とを電気的に接続した貫通電極基板1を製造することができる。
本実施形態によれば、基板10にフレキシブル配線基板20が接着された貫通電極基板1を提供することができる。フレキシブル配線基板20によって基板10を保護することができ、製造工程あるいは取付工程における基板10の亀裂や破損の発生を防ぐことができる。特に、本実施形態では、基板10に対してあらかじめ導電層や貫通電極を形成せずに、基板10をフレキシブル配線基板20に接着した後に、基板10の第1基板面10a側から第1貫通孔11及び接続孔31を介してフレキシブル配線基板20まで延びる導電層16を形成する。そのため、基板10に対してあらかじめ導電層や貫通電極を形成する際の亀裂や破損などのおそれがなく、また、フレキシブル配線基板20によって基板10を保護する時間も長くなる。これにより、製造工程あるいは取付工程における基板10の亀裂や破損の発生を防ぐことができる。
なお、本開示は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の様々な変形例が含まれる。例えば、上述した実施形態は本開示を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることがあり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 …貫通電極基板
10 …基板
11 …第1貫通孔
12 …第1導電層
13 …第1貫通電極
14 …第2導電層
15 …第3導電層
16 …導電層
20 …フレキシブル配線基板
21 …基材
22 …第2貫通孔
23 …第1配線層
24 …第2貫通電極
25 …第2配線層
30 …中間層
31 …接続孔

Claims (12)

  1. 第1基板面と前記第1基板面に対して反対の側の第2基板面とを有し、前記第1基板面と前記第2基板面と貫通する第1貫通孔を有する基板と、
    前記第2基板面側に配置されたフレキシブル配線基板と、
    前記基板の前記第2基板面と前記フレキシブル配線基板との間に配置され、接続孔を有する中間層と、
    前記第1基板面側から前記第1貫通孔及び前記接続孔を介して前記フレキシブル配線基板まで延びる導電層と、
    を有する貫通電極基板。
  2. 前記第1貫通孔の開口幅は、前記接続孔の開口幅よりも大きい、請求項1に記載の貫通電極基板。
  3. 前記第1貫通孔は、前記第2基板面側の開口幅が前記第1基板面側の開口幅よりも小さくなるような傾斜面を有する、請求項1又は2に記載の貫通電極基板。
  4. 前記接続孔の内壁面は、前記フレキシブル配線基板に対して傾斜する傾斜面、又は、曲面を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の貫通電極基板。
  5. 前記中間層は、熱可塑性樹脂を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の貫通電極基板。
  6. 前記導電層と電気的に接続され、前記中間層と前記第2基板面の間に配置された第2導電層をさらに備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載の貫通電極基板。
  7. 前記フレキシブル配線基板は、前記第1貫通孔の近傍において前記第2基板面に対向する面に配線層をさらに備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載の貫通電極基板。
  8. 前記フレキシブル配線基板は、
    第1基材面と前記第1基材面に対して反対の側の第2基材面とを有し、前記第1基材面と前記第2基材面と貫通する第2貫通孔を有する基材と、
    前記第1基材面に形成された第1配線層と、
    前記第2基材面に形成された第2配線層と
    前記第2貫通孔に形成され、前記第1配線層及び前記第2配線層と電気的に接続された第2貫通電極と、
    を備え、
    前記導電層が前記第1配線層と電気的に接続されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の貫通電極基板。
  9. 第1基板面と前記第1基板面に対して反対の側の第2基板面とを有し、前記第1基板面と前記第2基板面を貫通する第1貫通孔を有する基板を提供する工程であって、ここで、前記第1基板面に第1導電層が形成され、前記第1貫通孔に第1貫通電極が形成され、前記第2基板面に第2導電層が形成されている、工程と、
    第1基材面と前記第1基材面に対して反対の側の第2基材面とを有する基材を有するフレキシブル配線基板を提供する工程と、
    前記第1基材面に中間層を配置し、前記中間層に接続孔を形成する工程と、
    前記第1貫通孔と前記接続孔とを位置合せした状態で、前記中間層を介して前記基板の前記第2基板面と前記フレキシブル配線基板の前記第1基材面とを接着する工程と、
    前記第1基板面側から前記第1貫通孔及び前記接続孔を介して前記フレキシブル配線基板まで延びる導電層を形成する工程と、
    を含む貫通電極基板の製造方法。
  10. 前記基板の厚みは、300μm以上である、請求項9に記載の貫通電極基板の製造方法。
  11. 第1基板面と前記第1基板面に対して反対の側の第2基板面とを有し、前記第1基板面と前記第2基板面を貫通する第1貫通孔を有する基板を提供する工程と、
    第1基材面と前記第1基材面に対して反対の側の第2基材面とを有する基材を有するフレキシブル配線基板を提供する工程と、
    前記第1基材面に中間層を配置し、前記中間層に接続孔を形成する工程と、
    前記第1貫通孔と前記接続孔とを位置合せした状態で、前記中間層を介して前記基板の前記第2基板面と前記フレキシブル配線基板の前記第1基材面とを接着する工程と、
    前記第1基板面側から前記第1貫通孔及び前記接続孔を介して前記フレキシブル配線基板まで延びる導電層を形成する工程と、
    を含む貫通電極基板の製造方法。
  12. 前記基板の厚みは、300μm以下である、請求項11に記載の貫通電極基板の製造方法。
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