JP6002235B2 - ガスエンジン用の燃焼安定化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、混合気の空燃比又は空気過剰率をリーンにして稼働するガスエンジンに適用される燃焼安定化装置に関し、特に、ガス燃料の性状に関わらず燃焼状態の安定化を図る燃焼安定化装置に関する。
ガスエンジンは、主たる燃料にガス燃料を用いる内燃機関であり、ディーゼルエンジンと比べて排ガス中の窒素酸化物を低減可能であるしCO2排出量も少なく、地球環境に優しい内燃機関として脚光を浴びており、例えば、ガスエンジンで発電機を駆動する発電システムへの期待が高まってきている。近年、国内外を問わず産業用プラント内の発電システムにガスエンジンを適用しようとする動きや、舶用の推進及び発電システムにガスエンジンを適用しようとする動きも活発化している。
従来から、ガスエンジンに対し、種々の燃焼室構造様式、燃焼方式及びこれらの組合せが提案されている。この組合せの主要例としての副室式ガスエンジンでは、燃焼室が、主室及び該主室と連通する副室を有し、主室を副室から区画する隔壁に連通穴が設けられている。副室式ガスエンジンでは、まず、副室内の混合気に着火させる。すると、副室内の燃焼ガスが、副室から連通穴を介して主室へと噴出され、噴出されたトーチが火種となり主室内の混合気を着火させる。副室から噴射するトーチの着火力が強いため、主室の空気過剰率を高くしても失火が生じにくくなり、一層の高効率化や低NOX化を図ることができる。
このように、ガスエンジンの近年の主流は、リーンバーン式である。リーンバーン式ガスエンジンで高効率を実現するには、燃焼制御が特に肝要である。高効率化の実現には、点火時期を進角し、燃焼状態をノッキングが発生するかどうかギリギリの状態とすることが有効である。一方、空気過剰率を高くすることで熱効率の向上が可能であるが、空気過剰率が高くなり過ぎれば、失火が生じやすくなる。よって、リーンバーン式ガスエンジンでは、空気過剰率や点火時期を調整して空気過剰率をノッキング限界と失火限界とで囲まれた狭い範囲内に安定的に収めるように燃焼制御を実行し、それにより燃焼状態の安定化と高効率の実現とを両立することが求められる。
前述のとおり、ガスエンジンの適用範囲は、地理的にも分野的にも広がっていく傾向にある。例えば、ガスエンジンを船舶に搭載した場合には、停泊港でガス燃料の補給を受けることが想定される。しかし、ガス燃料の性状は、国ごとに、ガス供給業者ごとに異なる。同じ国で同じガス供給業者から供給されるガス燃料の性状でさえも、時間的に変動する場合がある。
ガス燃料の性状は、着火性に影響を及ぼす。すると、想定された或る性状のガス燃料に対して燃焼制御を最適化していても、これとは異なる性状のガス燃料が供給された場合に、必ずしも燃焼状態を安定化することができないし、目標としていた出力及び効率を得られないおそれがある。状況によっては、ノッキングが許容範囲を超えて発生するほどに燃焼状態が不安定になることもあり得る。そこで従来、特許文献1に開示されるように、ガス燃料の性状の変動に対応するための技術が提案されている。
特許文献1は、ガス燃料の性状が変化すると、着火促進剤又は着火抑制剤の添加量、シリンダの圧縮比、点火プラグの放電電圧、ガス燃料の供給量等を変化させる副室式ガスエンジンを開示しており、このような制御を行うことによって燃焼状態の安定化を図ろうとしている。
特開2003−314316号公報
しかしながら、特許文献1のガスエンジンによれば、着火促進剤や着火抑制剤をガス燃料に添加するための設備を必要とし、また、シリンダを容積可変に構成しなくてはならず、設備全体の導入費及び維持費が高くなる。また、ガス燃料の着火性が変動したのでガス燃料の供給量をこれに応じて変動させるにしても、その供給量をどの程度変動させるのかについて考慮がなされていなければ、ノッキング又は失火が燃焼室室内で生じ、燃焼状態の安定を担保することができないおそれがある。
そこで本発明は、ガスエンジンにおいて、ガス燃料の性状の変動に対応して燃焼状態を安定化することを目的としている。
本件発明者は、上記目的を達成すべくガスエンジン用の燃焼安定化装置を開発する過程で、ガス燃料の性状のうちメタン価は、着火性に影響を及ぼす因子であり、そのため燃焼状態に影響を及ぼす因子であるとの知見を得た。そこで、ガス燃料の性状が変動すると、燃焼制御のための条件を同一としていても、着火性の変動に伴って燃焼状態が変動すると着想した。一方、本件発明者は、燃焼安定化装置を開発する過程で、気筒に供給される給気の圧力及び温度も、燃焼状態に影響を及ぼす因子であるとの知見を得た。そこで、ガス燃料のメタン価が変動した場合には、メタン価と同様に燃焼状態に影響を及ぼす因子である給気の圧力及び温度を意図的に変動させることにより、メタン価の変動に伴う着火性の変動を相殺又は緩和して燃焼状態の変動を抑えることができるとの着想を得た。本発明は、上記目的を達成すべく、これら知見及び着想の下でなされたものである。
すなわち、本発明に係る燃焼安定化装置は、ガスエンジンに適用される燃焼安定化装置であって、ガス燃料のメタン価を検出するメタン価検出部と、給気の圧力又は温度を調整するための給気調整部と、前記給気調整部を制御する給気制御部と、混合気を点火する点火装置と、前記点火装置を制御する点火制御部と、を備え、前記給気制御部は、前記メタン価検出部により検出されたガス燃料のメタン価に応じて給気圧又は給気温の補正量を設定し、給気圧又は給気温を設定された補正量だけ補正するように前記給気調整部を制御し、前記給気制御部は、前記メタン価検出部により検出されたメタン価の現在値と前回値との差が第1の許容値を超えると、前記給気圧又は給気温を補正し、前記点火制御部は、前記メタン価検出部により検出されたメタン価の現在値と前回値との差が第1の許容値よりも大きい第2の許容値を超えると、点火時期を補正する。
前記構成によれば、ガス燃料のメタン価が変動すると混合気の着火性に影響を及ぼすところ、このメタン価が変動して着火性が変動するおそれがあっても、給気圧又は給気温の補正により、この変動を相殺又は緩和することが可能になる。よって、メタン価の変動前後で燃焼状態を維持することができる。また、メタン価の現在値が、過去値に対して、第1の許容値を超え且つ第2の許容値以下の範囲内で変動したときには、給気制御部による給気圧又は給気温の補正が行われる。このように変動幅が小さいときには給気の調整により、燃焼状態を安定化させることができる。メタン価の現在値が、過去値に対して第2の許容値を超えて変動したときには、給気制御部による給気圧又は給気温の補正と、点火制御部による点火時期の補正とが行われる。このように変動幅が大きいときには、給気だけでなく点火時期も調整されるので、性状変動により燃焼状態が大きく変動するおそれがあっても、燃焼状態の変動を抑制することができる。なお、第1の許容値はゼロを含む概念である。
ガス燃料のメタン価が低下すると、前記給気制御部は、給気圧を上昇させるように又は給気温を低下させるように補正し、ガス燃料のメタン価が増加すると、前記給気制御部は、給気圧を低下させるように又は給気温を上昇させるように補正してもよい。
前記構成によれば、メタン価の変動に伴う着火性の変動を、給気圧又は給気温の補正により効果的に相殺又は緩和することができる。メタン価の低下によりノッキングが生じやすくなったときに給気圧を上昇させたり給気温を低下させたりすると、給気の充填効率が向上して混合気の燃料濃度を低下させることができる。よって、ガス燃料の性状の変動によってノッキングが生じやすくなっても、これを抑えることができる。
ス燃料のメタン価が低下すると、前記点火制御部が点火時期を遅角するように補正し、ガス燃料のメタン価が増加すると、前記点火制御部が点火時期を進角するように補正してもよい。
前記構成によれば、メタン価の変動に伴ってノッキングの生じやすさが変動したときに、点火時期を補正することで燃焼圧を変動させることができ、それによりノッキングの発生を抑えたり、効率を高めたりすることができる。
前記ガスエンジンが、主室及び該主室に連通する副室を有する燃焼室を備え、前記副室内の空気過剰率がストイキオメトリ付近を保ち、前記主室内の空気過剰率がリーンに保ってもよい。
前記構成によれば、副室内では混合気の着火性の向上に重点をおくことができ、主室内では効率の向上に重点をおくことができる。このため、副室式のガスエンジンにおいて、性状変動に対応して給気圧や給気温を補正する燃焼制御を実行するにあたって、燃焼状態を安定化させることと効率を高めることとを両立することができる。
前記メタン価検出部が、気筒に供給されるガス燃料のメタン価を検出するメタン価センサで構成されてもよい。また、前記メタン価検出部が、気筒に供給されるガス燃料の発熱量を検出するカロリーメータ、気筒に供給されるガス燃料の組成を検出するガスクロマトグラフィ及び気筒から排出される燃焼排ガスの酸素濃度を検出する酸素濃度センサのうち少なくともいずれか一つと、当該いずれか一つの検出値に基づいてメタン価を算出するメタン価算出部とで構成されてもよい。
前記構成によれば、メタン価の変動を精度よく検出することができるので、ガス燃料の性状が変動してもこれに対処して異常燃焼が生じるのを回避することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ガスエンジンにおいて、ガス燃料の性状の変動に対応して燃焼状態を安定化することができる。
本発明の実施形態に係る燃焼安定化装置を適用した副室式ガスエンジンの全体構成を示す概念図である。 本発明の実施形態に係る燃焼安定化装置の構成を、図1に示す気筒の構成と併せて示す概念図である。 図2に示す制御器の構成を示すブロック図である。 図3に示す給気圧マップを二次元直交座標系内で模式的に示すグラフである。 図3に示す給気温マップを二次元直交座標系内で模式的に示すグラフである。 図3に示す点火時期マップを二次元直交座標系内で模式的に示すグラフである。 図3に示す制御器により実行される燃焼制御の処理内容を示すフローチャートである。 図5に示す燃焼安定化処理の一例を示すフローチャートである。 図5に示す燃焼安定化処理の一例を示すフローチャートである。 図6A及び/又は図6Bに示す処理と共に行われる燃焼安定化処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る燃焼安定化装置の制御器の構成を示すブロック図である。 図7に示すメタン価マップを二次元直交座標系内で模式的に示すグラフである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。なお、同一の又は対応する要素には全ての図を通じて同一の符号を付し、重複する詳細な説明を省略する。
[第1実施形態]
(ガスエンジンの全体構成)
図1は、本発明の実施形態に係るガスエンジン1の全体構成を示す概念図である。図1に示すガスエンジン1は、ガス燃料を使用する4ストロークレシプロエンジンであり、燃焼室構造様式及び燃焼方式に「副室式火花点火」を採用していると共に、混合気の空燃比又は空気過剰率をリーンに保って稼働するリーンバーンガスエンジンである。ガスエンジン1は、ガス燃料を含む混合気を燃焼し、出力軸2で回転出力を発生する。出力軸2は、図1に示すように、例えば交流発電機3と接続される。ガスエンジン1を交流発電機3の駆動源に適用した発電システムは、産業用プラントに導入されてもよいし、船舶に搭載されてもよい。ガスエンジン1が船舶に搭載される場合、出力軸2を交流発電機3に替えて当該船舶の推進器に接続してもよい。
ガスエンジン1は、複数の気筒4を有したエンジン本体5を備えている。なお、気筒4の数及び配列は特に限定されない。ガスエンジン1には、給気を各気筒4に供給する給気ライン6と、排気を各気筒4から排出する排気ライン7と、給気ライン6及び排気ライン7に接続された過給機(ターボチャージャ)8とが設けられている。給気ライン6は、複数の気筒4に対して共通の共通部11と、共通部11を対応する気筒に接続する複数の分岐部12(図2参照)とを含む。排気ライン7も、複数の気筒4に対して共通の共通部16と、対応する気筒4を共通部16に接続する複数の分岐部17とを含む。給気ライン6の分岐部12の下流端部は、エンジン本体5内に形成された給気ポート12aであり、対応する気筒4の燃焼室32(詳しくは主室33)に連通している(図2を参照)。排気ライン7の分岐部17の上流端部は、エンジン本体5内に形成された排気ポート17aであり、対応する気筒4の燃焼室32(詳しくは主室33)に連通している(図2を参照)。過給機8は、排気ライン7の共通部16上のタービン9と、給気ライン6の共通部11上のコンプレッサ10とを有している。過給機8は、排気ライン7を流れる排気により駆動され、給気ライン6を流れるエアを過給する。
ガスエンジン1には、ガス燃料を各気筒4に供給する燃料ライン20が設けられている。燃料ライン20は、燃料供給源(不図示)から延び、複数の気筒4に対して共通の共通部21と、共通部21から分岐し、共通部21から対応する気筒4へとガス燃料を導く複数の分岐部22とを含む。また、各気筒4には、主室燃料供給装置26、副室燃料供給装置27及び点火装置28が設けられている。このように1つの気筒4に2つの燃料供給装置26,27が設けられているので、燃料ライン20の分岐部22には、ガス燃料を共通部21から主室燃料供給装置26に導く主分岐部23と、ガス燃料を共通部21から副室燃料供給装置27に導く副分岐部24とが含まれる。
図2は、本発明の実施形態に係る燃焼安定化装置100の構成を、図1に示すガスエンジン1の気筒4の構成と併せて示す概念図である。なお、図2は、1つの気筒4のみの構成を示しているが、他の気筒4も同様の構成を有している。図2に示すように、各気筒4内には、ピストン31が往復動自在に挿入されている。ピストン31は不図示のコネクティングロッドを介して出力軸2に連結されている。
また、各気筒4には、混合気を燃焼させる燃焼室32が設けられている。燃焼室32は、ピストン31の上面側に形成される主室33と、主室33と連通した副室34とを有している。副室34は、主室33の上部に設けられた隔壁35を介して主室33と区画され、また、隔壁35に形成された連通穴36を介して主室33と空間的に連通している。
エンジン本体5は、前述した給気ポート12a及び排気ポート17aを有している。給気ポート12aは、給気ライン6の分岐部12を構成し、その下流端部にて主室33に連通している。排気ポート17aは、排気ライン7の分岐部17を構成し、その上流端部にて主室33に連通している。各気筒4には、給気弁37及び排気弁38が設けられている。給気弁37は、給気ポート12aの下流端部を開閉し、排気弁38は、排気ポート17aの上流端部を開閉する。
主室燃料供給装置26は、燃料ライン20の主分岐部23上に介在し又は主分岐部23の末端に設けられ、ガス燃料を給気ライン6の分岐部12に供給する。本実施形態に係る主室燃料供給装置26は、エンジン本体5に取り付けられ、給気ポート12aにガス燃料を供給する。副室燃料供給装置27は、燃料ライン20の副分岐部24上に介在し又は副分岐部24の末端に設けられ、ガス燃料を副室34内に供給する。
本実施形態では、各気筒4に、前述の隔壁35を有して副室34を形成する副室形成部材39が設けられており、副室形成部材39は、隔壁35が副室形成部材39の下端部をなすようにして、シリンダ軸線に沿って延在している。燃料ライン20の副分岐部24は、副室形成部材39の上部にて副室形成部材39内へと延び、副室34の内上面に開口している。副室燃料供給装置27は、副室形成部材39の外部に配置され、燃料ライン20の副分岐部24上に介在している。
主室燃料供給装置26及び副室燃料供給装置27は、例えば常閉電磁開閉弁であり、開弁指令が与えられている期間に開弁する。主室燃料供給装置26が開弁している間、ガス燃料が給気ポート12aに供給される。副室燃料供給装置27が開弁している間、ガス燃料が副室34に供給される。点火装置28は、副室形成部材39に取り付けられており、火花を発生する部分が副室34内に配置されている。点火装置28は、例えば、通電時に火花を発生する電極を有した点火プラグである。
上記構成のガスエンジン1においては、ピストン31が下動する給気行程では、給気弁37が給気ポート12aを開き、主室燃料供給装置26がガス燃料を給気ポート12aに供給する。これにより、過給機8からの給気と主室燃料供給装置26からのガス燃料との混合気が、給気ポート12aから主室33へと供給される。ピストン31が上動する圧縮行程では、混合気が主室33内で圧縮される。このとき、主室33内の圧縮混合気が連通穴36を通って副室34内に供給される。そして副室燃料供給装置27は、給気行程又は圧縮行程において、副室34内にガス燃料を噴射する。これにより副室34内の混合気の空気過剰率が、主室33内の混合気の空気過剰率と比べて小さくなる。
圧縮行程が終了する時期の近傍で点火装置28が動作し、副室34内で火花が発生する。これにより副室34内の混合気が着火し、副室34内で火炎が発生する。副室34内の火炎は連通穴36を介して主室33内へと噴出され、この噴出されたトーチが主室33内の混合気を着火し、主室33内で火炎が伝播していく。このようにして副室34内及び主室33内の混合気が燃焼し、ピストン31が下動する。この膨張行程後の排気行程では、排気弁38が排気ポート17aを開き、主室33内及び副室34内のガスが排気ライン7へと排出される。
(給気調整部)
排気ライン7を流れる排気は、過給機8のタービン9に供給され、タービン9から外気へと排出される。排気ライン7の共通部16には、タービン9をバイパスするバイパスライン18が接続されており、バイパスライン15上には開度可変のバイパス弁19が設けられている。バイパスライン19の開度を調整することで、タービン9に供給される排気流量を調整することができ、それにより給気圧を調整することができる。
本実施形態に係るガスエンジン1には、給気圧を調整するための装置として、バイパス弁19の他に、戻り弁14と可変ノズル9aとが適用されている。給気ライン6の共通部11には、コンプレッサ10よりも下流をコンプレッサ10よりも上流に接続する戻りライン13が接続されており、戻り弁14は、戻りライン13上に開度可変に設けられている。戻り弁14の開度を調整することで、コンプレッサ10から気筒4に供給される給気流量を調整することができ、それにより給気圧を調整することができる。可変ノズル9aは、過給機8のタービン9に設けられている。可変ノズル9aの動作に応じてタービンブレードの開口面積が変わる。可変ノズル9aを制御することでタービン9の入口圧力を調整し、タービンの回転数を調整することにより給気圧を調整することができる。なお、可変ノズルはコンプレッサ側に設けられていてもよく、コンプレッサの入口圧力の調整を通じて給気圧が調整されてもよい。
ガスエンジン1には、給気を冷却するための冷却水が流れる冷却水ライン40が設けられている。本実施形態では、冷却水は閉ループを成す冷却水ライン40に沿って循環するが、ガスエンジン1が、外部より低温の冷却水を取水可能であり且つ給気と熱交換した後の冷却水を外部に排水可能な環境下におかれているのであれば、冷却水ライン40は閉ループを成していなくてもよい。
冷却水ライン40には、放熱器41と、冷却水ポンプ42と、インタークーラ43と、冷却水弁44とが設けられている。放熱器41は、冷却水を冷却する。冷却水ポンプ42は、放熱器42で冷却された冷却水をインタークーラ43に圧送する。インタークーラ43は、供給された冷却水を給気と熱交換させ、それにより給気を冷却する。給気系から見れば、インタークーラ43は、給気ライン6の共通部11のうちコンプレッサ10よりも下流側(戻り弁14を備える場合は戻りライン13との分岐点よりも気筒4側)に設けられており、給気は各気筒4へと供給されるよりも前にインタークーラ43で冷却される。給気と熱交換した冷却水は、放熱器41に送られ、そこで冷却される。
冷却水弁44は、冷却水ライン40のうち、放熱器41からインタークーラ43に向かう部分に開度可変に設けられている。冷却水弁44の開度を調整することにより、インタークーラ43を流れる冷却水の流量を調整することができ、それにより給気温を調整可能になっている。
冷却水弁44の他、放熱器41及び冷却水ポンプ42を制御することによっても、給気温を調整することができる。放熱器41に付属されたファン又はブロアを制御することにより、放熱器41での冷却性能を調整し、それにより給気温を調整してもよい。また、冷却水ポンプ42の容量等を変更することによりインタークーラ43に送られる冷却水の流量を調整し、それにより給気温を調整してもよい。
このように、ガスエンジン1は、給気圧又は給気温を調整するための装置として、バイパス弁19、戻り弁14、可変ノズル9a、冷却水弁44、放熱器41及び冷却水ポンプ42を備えている。以降では、前者3つをまとめて、給気圧を調整するための「給気圧調整部71」と称し、後者3つをまとめて、給気温を調整するための「給気温調整部72」と称し、更にこれら給気圧調整部71と給気圧調整部72とをまとめて、給気圧又は給気温を調整するための「給気調整部70」と称する場合がある。なお、ガスエンジン1は、給気圧調整部71として、バイパス弁19、戻り弁14及び可変ノズル9aを全て備えている必要はなく、これらのうち少なくともいずれか一つを備えていればよい。
(燃焼安定化装置)
図2に示すように、このガスエンジン1には、燃焼安定化装置100が適用されており、燃焼安定化装置100は、ガス燃料の性状の変動に対応して燃焼状態を安定化させることを目的とした燃焼制御を実行する。燃焼安定化装置100は、前述した主室燃料供給装置26、副室燃料供給装置27、点火装置28及び給気調整部70(バイパス弁19、戻り弁14、可変ノズル9a、冷却水弁44、放熱器41及び冷却水ポンプ42)を備えている。更に、燃焼安定化装置100は、給気圧センサ51、給気温センサ52、冷却水温センサ53、メタン価センサ54及び制御器60を備えている。燃焼安定化装置100は、メタン価センサ54に替えて又はメタン価センサ54に加えて、カロリーメータ55、酸素濃度センサ56及び/又はガスクロマトグラフィ(図示せず)を備えていてもよい。
制御器60は、CPU、ROM、RAM及び入出力インターフェイスを備えている。制御器60の入力側は、給気圧センサ51、給気温センサ52、冷却水温センサ53、メタン価センサ54と接続される。場合により、制御器60は、メタン価センサ54に替えて又はメタン価センサ54と共に、カロリーメータ55、酸素濃度センサ56及び/又はガスクロマトグラフィ(図示せず)と接続される。制御器60の出力側は、主室燃料供給装置26、副室燃料供給装置27、点火装置28及び給気調整部70と接続されている。
給気圧センサ51及び給気温センサ52は、給気ライン6のうち過給機8よりも下流側に設けられており、給気圧センサ51は、過給機8から気筒4へと供給される給気の圧力を検出し、給気温センサ52は、当該給気の温度を検出する。冷却水温センサ53は、冷却水ライン40に設けられ、図2では放熱器41からインタークーラ43に向かう部分に設けた場合を例示している。
ガス燃料の性状のなかでもメタン価は、混合気の着火性に影響を及ぼす因子である。このため、燃料供給源からのガス燃料の性状が変動し、それに伴ってメタン価が変動すると、燃焼状態が変化して異常燃焼が生ずるおそれがある。一方で、給気圧及び給気温も、燃焼速度に影響を及ぼす因子である。そこで制御器60は、ガス燃料のメタン価に応じて給気圧及び給気温を補正する。それにより、性状の変動により生ずる着火性の変動を、給気圧及び/又は給気温の補正に伴う燃焼速度の変化でもって相殺又は緩和する。更に制御器60は、ガス燃料のメタン価に応じて点火時期を補正し、それにより性状の変動により生ずる着火性の変動を、点火時期の補正に伴う燃焼圧の変化でもって緩和する。
上記給気圧センサ51、給気温センサ52及び冷却水温センサ53は、給気圧及び給気温のフィードバック制御に利用される。給気圧、給気温又は冷却水温の実際の値を制御に用いない場合には、これらセンサ51〜53を適宜省略可能である。
メタン価センサ54、カロリーメータ55、酸素濃度センサ56及びガスクロマトグラフィは、制御器60がガス燃料のメタン価に応じた制御を実行するために用いられるセンサである。メタン価センサ54は、メタン価そのものを検出する。カロリーメータ55、酸素濃度センサ56及びガスクロマトグラフィは、メタン価を算出若しくは推定するために有用な指標を検出する。燃焼安定化装置100は、これら4種のセンサのうち少なくともいずれか一つを備え、これら4種のセンサの検出値のうちの少なくともいずれか一つを用いて給気圧及び/又は給気温の制御を実行するように構成されていればよい。
本実施形態では、燃焼安定化装置100が、メタン価センサ54からの検出値のみを用いて給気圧及び/又は給気温を制御する場合を例示する。カロリーメータ55及び酸素濃度センサ56を用いて制御を実行する場合は、後述の別実施形態で説明する。このため、本実施形態においては、図2に示す燃焼安定化装置100から、カロリーメータ55及び酸素濃度センサ56が省略されていてもよい。
メタン価センサ54は、燃料ライン20に設けられ、燃料供給源(図示せず)から気筒4へと供給されるガス燃料のメタン価を検出する。このようにメタン価センサ54はメタン価を直接的に検出するセンサであるため、メタン価センサ54は単体でメタン価を検出するメタン価検出部を構成することができる。よって、本実施形態に係る制御器60は、メタン価センサ54の検出値を参照して給気圧及び/又は給気温を補正することができ、また、点火時期を補正することができる。
(制御内容)
図3は、第1実施形態に係る制御器60の構成を示すブロック図である。図3に示すように、制御器60は、ガス燃料の性状の変動に対応した燃焼制御を実行するための機能ブロックとして、給気制御部62と、点火制御部63とを有する。給気制御部62は、給気圧を制御する給気圧制御部64と、給気温を制御する給気温制御部65とを有する。上記のとおり、本実施形態に係る燃焼安定化装置100では、メタン価センサ54が単体でメタン価を検出するメタン価検出部として機能する。
給気圧制御部64は、メタン価センサ54により検出されたメタン価に応じて、給気圧の補正量を設定し、設定された補正量だけ給気圧が補正されるように給気圧調整部71を制御する。給気温制御部65は、メタン価センサ54により検出されたメタン価に応じて、給気温の補正量を設定し、設定された補正量だけ給気温が補正されるように給気温調整部72を制御する。点火制御部63は、メタン価センサ54により検出されたメタン価に応じて、点火時期の補正量を設定し、設定された補正量だけ点火時期が補正されるように点火装置28を制御する。
メタン価に応じた補正量の設定のため、制御器60は、メタン価と給気圧補正量との対応関係を定めた給気圧マップ67、メタン価と給気温補正量との対応関係を定めた給気温マップ68、メタン価と点火時期補正量との対応関係を定めた点火時期マップ69を予め記憶している。給気圧制御部64は、給気圧マップ67を参照してメタン価に応じた給気圧の補正量を設定する。給気温制御部65は、給気温マップ68を参照してメタン価に応じた給気温の補正量を設定する。点火制御部63は、点火時期マップ69を参照してメタン価に応じた点火時期の補正量を設定する。なお、給気圧制御部64が、給気圧調整部71を構成するいずれの装置を制御するのかについては、特段限定されない。給気温制御部65と給気温調整部72との関係についてもこれと同様である。
図4Aに示すように、本実施形態に係る給気圧マップ67によれば、メタン価が低下すると給気圧が上昇するよう補正され、メタン価が増加すると給気圧が低下するよう補正される。図4Bに示すように、本実施形態に係る給気温マップ68によれば、メタン価が低下すると給気温が低下するよう補正され、メタン価が増加すると給気温が上昇するよう補正される。図4Cに示すように、本実施形態に係る点火時期マップ69によれば、メタン価が低下すると点火時期が遅角されるよう補正され、メタン価が増加すると点火時期が進角されるよう補正される。なお、図4Aは、給気圧がメタン価の変化に応じて線形に変化する場合を示しているが、これは単なる一例に過ぎず、上に凸の曲線を描くように変化してもよいし、下の凸の曲線を描くように変化してもよいし、階段状に変化してもよいし、これらが組み合わされていてもよい。図4B及び図4Cにおいても同様である。
図5は、第1実施形態に係る制御器60が実行する燃焼制御の処理内容を示すフローチャートである。図6A〜Cは、図5に示す燃焼安定化処理の処理内容をそれぞれ示すフローチャートである。図5に示す処理は、ガスエンジン1が稼働している間、ガス燃料の性状の地理的又は時間的な変動に対処するとの目的を達成するのに十分な時期ごとに行われればよい。なお、船舶に搭載されている場合には、寄港のたび図5に示すフローが実行されてもよい。また、定期的なメンテナンスを行った後など、ガスエンジン1の起動時に実行されてもよい。
図5に示すように、まず、メタン価検出部(本実施形態では、メタン価センサ54)がメタン価を検出する(ステップS100)。次に、検出されたメタン価に応じて給気温及び給気圧を補正し、更には点火時期を補正し、それによりガスエンジン1内の燃焼状態を安定化を図る処理(以下、「燃焼安定化処理」と称する)を実行する(ステップS200(S200A〜C))。図6Aは、給気圧制御部64により実行される燃焼安定化処理(S200A)を示し、給気圧の補正により燃焼状態の安定化を図ろうとするものである。図6Bは、給気温制御部65により実行される燃焼安定化処理(S200B)を示し、給気温の補正により燃焼状態の安定化を図ろうとするものである。図6Cは、点火制御部63により実行される燃焼安定化処理(S200C)を示し、点火時期の補正により燃焼状態の更なる安定化を図ろうとするものである。
本実施形態では、図5に示す燃焼安定化処理(S200)の内容として、給気制御部62による燃焼安定化処理(S200A,S200B)が優先的に選択され、点火制御部63による燃焼安定化処理(S200C)は、給気制御部62による処理に付帯的に行われる。給気圧制御部64による燃焼安定化処理(S200A)及び給気温制御部65による燃焼安定化処理(S200B)に関しては、これら2つの処理(S200A,S200B)のうち少なくともいずれか一方が実行される。ガスエンジン1が稼働している間は(S300:No)、ステップS100からの処理が必要とされるタイミングで再び実行され、ガスエンジン1の運転が終了すると(S300:Yes)、この一連の処理が終了する。
図6Aに示すように、給気圧制御部64による燃焼安定化処理(S200A)を実行するときには、まず、給気圧制御部64(給気制御部62)が、メタン価検出部(本実施形態では、メタン価センサ54)により検出されたメタン価が変動したか否かを判定する(ステップS211)。メタン価の変動の有無の判定方法は、特に限定されない。例えば、今回実行されている処理中にステップS100で取得されたメタン価(以下、説明の便宜上「(メタン価の)現在値」と称する)が、前回又はそれ以前に実行された処理中にステップS100で取得されたメタン価(以下、説明の便宜上「(メタン価の)過去値」と称する)と比較される。そして、メタン価の現在値が、過去値を基準として許容値(以下、説明の便宜のため「第1の許容値」と称する)を超えて変動している場合(すなわち、メタン価の現在値と過去値との差分が第1の許容値を超えている場合)に、給気圧制御部64(給気制御部62)が、メタン価が変動したと判定してもよい。逆に、メタン価の現在値と過去値との差分が第1の許容値以下である場合に、給気圧制御部64(給気制御部62)は、メタン価が変動していないと判定してもよい。このような許容値を考慮せず、メタン価の現在値が過去値と異なっていれば、メタン価が変動したと判定してもよい。すなわち、第1の許容値はゼロであってもよい。
メタン価が変動していないと判定した場合には(S211:変化なし)、給気圧制御部64は、メタン価に応じた給気圧の補正をしない(ステップS212)。このように給気圧の補正をしなければ、主室33に供給される空気量が変動しないので、主室燃料供給装置22の開弁期間を変更しない限りにおいて、主室33内の混合気の空燃比及び燃料濃度は変動しない。なお、メタン価の変動がないと判定している状況下では、ガス燃料の組成に応じて定まる理論空気量の変動も小さく、そのため主室33内の空気過剰率も殆ど変動しない。よって、主室33内の燃焼状態が、今回処理の実行前後で変動しない。後述のとおり、仮にメタン価が変動したとしても燃焼状態を安定的に維持することができるので、メタン価の変動がない場合には、今回処理の実行前における安定的な燃焼状態を、今回処理の実行後にも維持することができる。
メタン価が低下変動したと判定した場合には(S211:低下)、給気圧制御部64は、給気圧を増加補正するように給気圧調整部71を制御する(ステップS213)。この補正に際して給気圧制御部64は、前述のとおり、給気圧マップ67を参照し、メタン価の現在値に応じて給気圧の補正量を算出し、当該補正量に基づいて給気圧調整部71への動作指令値を求める。このとき、給気圧センサ51の検出値を参照しながら動作指令値を制御してもよい。
メタン価が低下した場合には、ガス燃料の組成が、重質な炭化水素をより多く含むように変化し、それにより混合気が着火しやすくなるし燃焼速度が上昇する。このため、ノッキング限界が下がってノッキングが生じやすくなる。一方、給気圧が上昇すると、給気の充填効率が向上して気筒4に供給される空気量が増加する。このため、主室燃料供給装置22から供給される燃料量が変わらない限りにおいて、気筒4の空燃比及び空気過剰率が上昇する。メタン価が変動すると理論空気量も若干変動するものの、気筒4の燃料濃度を下げることができれば、空気過剰率を増加させて混合気をリーン側にシフトすることが可能になる。混合気をリーン側にシフトさせると、ノッキング限界を上げることができるので、それによりメタン価の低下に伴うノッキング限界の下降を相殺又は緩和することができる。また、混合気がリーン側にシフトすると、燃焼が鈍化して燃焼速度を低下させることができる。これによりメタン価の低下に伴う燃焼速度の上昇を相殺又は緩和することができる。したがって、メタン価の低下に伴って生じるおそれがある異常燃焼を回避して、性状の変動前後で燃焼状態を安定状態のまま維持することが可能になる。
逆に、メタン価が上昇変動したと判定した場合には(S211:上昇)、メタン価低下時と同様、給気圧制御部64は、給気圧マップ67を参照してメタン価の現在値に応じて給気圧が低下補正されるように、給気圧調整部71を制御する(ステップS214)。これにより、メタン価低下時と逆の作用が得られ、その結果、メタン価の上昇に伴って生じるおそれのある異常燃焼を回避して、性状の変動前後で燃焼状態を安定状態のまま維持することが可能になる。
給気圧制御部64は、給気圧を補正するにあたり、給気圧調整部71に含まれる装置(例えば、バイパス弁19、戻り弁14、可変ノズル9a)のうちいずれを制御してもよく、2以上の装置を同時に制御してもよい。給気圧を上昇させようとする場合、典型的には、バイパス弁19の開度を小さくし、戻り弁14の開度を小さくし、可変ノズル9aを絞ればよい。給気圧を低下させようとする場合は、これと逆になる。ただし、2以上の装置を同時に制御する場合においては、これら2以上の装置が動作した結果として給気圧が目標どおりに上昇又は低下すればよいので、当該2以上の装置のうちのいずれかが、この典型的な動作態様とは逆に動作してもよい。
図6Bに示すように、給気温制御部65による燃焼安定化処理(S200B)を実行するときにも、まず、給気温制御部65(給気制御部62)が、メタン価検出部により検出されたメタン価が変動したか否かを判定する(ステップS221)。
メタン価が変動していないと判定した場合には(S221:変化なし)、給気温制御部65は、メタン価に応じた給気温の補正をしない(ステップS222)。メタン価が低下変動したと判定した場合には(S221:低下)、給気温制御部65は、給気温を低下補正するように給気温調整部72を制御する(ステップS223)。この補正に際して給気温制御部65は、前述のとおり、給気温マップ68を参照し、メタン価の現在値に応じて給気温の補正量を算出する。そして、給気温制御部65は、算出された補正量に基づいて、給気温調整部72への動作指令値を求める。このとき、給気温センサ52及び冷却水温センサ53の検出値を参照して動作指令値を制御してもよい。
メタン価が低下した場合には、前述のとおり、混合気が着火しやすくなって燃焼速度が上昇する。一方、給気温が低下すると、混合気の着火性が弱まって燃焼速度を低下させることができる。また、給気温が低下すると、給気の充填効率が向上し、混合気の燃料濃度の低下が図られる。これにより、メタン価の低下に伴う燃焼速度の上昇を相殺又は緩和することができる。したがって、メタン価の低下に伴って生じるおそれがある異常燃焼を回避して、性状の変動前後で燃焼状態を安定状態のまま維持することが可能になる。
メタン価が上昇変動したと判定した場合には(S221:上昇)、メタン価低下時と同様に、給気温制御部65は、給気温マップ68を参照してメタン価の現在値に応じて給気温が上昇補正されるように、給気温調整部72を制御する(ステップS224)。これにより、メタン価低下時と逆の作用が得られ、その結果、メタン価の上昇に伴って生じるおそれのある異常燃焼を回避して、性状の変動前後で燃焼状態を安定状態のまま維持することが可能になる。
給気温制御部65は、給気温を補正するにあたり、給気温調整部72に含まれる装置(例えば、冷却水弁44、放熱器41、冷却水ポンプ42)のうちいずれを制御してもよく、2以上の装置を同時に制御してもよい。給気圧制御部64による制御と同様、2以上の装置を同時に制御する場合には、これら2以上の装置の動作の結果として給気温を目標どおりに補正すればよいので、当該2以上の装置のうちのいずれかが、当該補正のための典型的な動作態様(例えば、給気温上昇補正のため冷却水弁44の開度を絞る等)とは逆の動作をしてもよい。
前述のとおり、図6Aに示す処理(S200A)と図6Bに示す処理(S200B)とは、いずれか一方のみが実行されてもよいし、両方とも実行されてもよい。必要に応じていずれか一方のみを実行するか両方とも実行するかを選択してもよい。このとき、例えば、メタン価の現在値の過去値に対する変動量(差分)が所定値を超えた場合に、両方実行するようにしてもよい。
このように給気制御部62による燃焼安定化処理(特に、給気圧制御部63による燃焼安定化処理)は、気筒4に供給される空気量、ひいては混合気の燃料濃度や空燃比や空気過剰率を変えるものであるが、副室34内の空気過剰率をストイキオメトリ(理論空燃比)付近に保ち、主室33内の空気過剰率をリーンに保つことが好ましい。このようにすれば、副室34内では混合気の着火性の向上に重点をおくことができ、主室33内では効率の向上に重点をおくことができる。このため、副室式ガスエンジン1において、性状変動に対応して給気圧や給気温を補正するという燃焼制御を実行するにあたって、燃焼状態を安定化させることと効率を高めることとを両立することができる。
図6Cに示すように、点火制御部63による燃焼安定化処理(S200C)を実行するときにも、まず、点火制御部63が、メタン価検出部により検出されたメタン価が変動したか否かを判定する(ステップS231)。本実施形態では、点火制御部63による処理(S200C)が、給気制御部62による処理(S200A及び/又はS200B)に付帯的に実行される。このため、ステップS231では、ステップS211に関連して前述した第1許容値よりも大きい第2の許容値を用いて性状変動の有無を判定してもよい。つまり、給気制御部62では性状が変動したと判定される一方で、点火制御部63では性状が変動したとは判定されない状況があってもよい。別の言い方をすれば、点火制御部63に設定されるメタン価変動不感帯が、給気制御部62において設定されるメタン価変動不感帯よりも大きくてもよい。
メタン価が変動していないと判定した場合には(S231:変化なし)、点火制御部63はメタン価に応じた点火時期の補正をしない(ステップS232)。メタン価が低下変動したと判定した場合には(S231:低下)、点火制御部63は、点火時期を遅角補正するように点火装置28を制御する(ステップS233)。この補正に際して点火制御部63は、点火時期マップ69を参照してメタン価に応じて点火時期の遅角補正量を算出し、補正後の点火時期で混合気が点火されるように点火装置28に動作指令を与える。この動作指令を与えるに際し、不図示のクランク角センサの検出値を参照してもよい。
メタン価が低下した場合には、前述のとおり、混合気が着火しやすくなって燃焼速度が上昇する。一方、点火時期が遅角されると燃焼圧が低下し、燃焼圧をノッキング限界から安全側に遠ざけることができる。これにより、メタン価の低下に伴ってノッキング等の異常燃焼が生じやすくなっても、これを回避することができる。よって、給気圧及び/又は給気温の補正制御と、当該点火時期の補正制御とを組み合わせることにより、ガスエンジン1の異常燃焼をより確実に回避することができるようになる。
逆に、メタン価が上昇変動したと判定した場合には(S231:上昇)、点火制御部63は、メタン価低下時と同様に点火時期マップ69を参照し、メタン価の現在値に応じて点火時期が進角補正されるように点火装置28を制御する(ステップS234)。これにより、メタン価低下時と逆の作用が得られ、その結果、ガスエンジン1の効率を極力高くすることができるようになる。
メタン価の検出は、起動時に行うことが好ましい。これにより、給気圧及び/又は給気温の変動によって燃焼状態を安定させるための時間を確保することができる。応答性の高い点火時期に即座に頼らなくても、メタン価の変動に応じて燃焼状態を良好に安定させることができる。
[第2実施形態]
図7は、本発明の第2実施形態に係る燃焼安定化装置200の制御器260の構成を示すブロック図である。第2実施形態は、センサ及び制御器が協動してメタン価を算出する点で、第1実施形態と相違する。以下、上記実施形態との相違点を中心して、本実施形態に係る燃焼安定化装置200について説明する。
図7に示すように、本実施形態に係る燃焼安定化装置200は、前述したカロリーメータ55を備えている。カロリーメータ55は、燃料ライン20に設けられ(図2参照)、燃料供給源(図示せず)から気筒4へと供給されるガス燃料の単位体積当たり発熱量を検出する。なお、燃焼安定化装置200は、カロリーメータ55に替えて又は加えて、酸素濃度センサ56(図2参照)又はガスクロマトグラフィ(図示せず)を備えていてもよい。酸素濃度センサ56は、排気ライン7に設けられ(図2参照)、燃焼排ガス中の酸素濃度(以下、説明の便宜上「残存酸素濃度」と称する)を検出する。ガスクロマトグラフィは、燃料ライン20に設けられ、燃料供給源(図示せず)から気筒4へと供給されるガス燃料の組成を検出する。
一般的な傾向として、ガス燃料のメタン価が大きいときには軽質の炭化水素の濃度が高くなり、ガス燃料のメタン価が小さいときには重質の炭化水素の濃度が高くなる。軽質の炭化水素の濃度が高くなると、ガス燃料の単位体積当たり発熱量が小さくなるし、残存酸素濃度は小さくなる。重質の炭化水素の濃度が高くなると、これとは逆になる。このように、ガス燃料の単位体積当たり発熱量及び残存酸素濃度は、メタン価と相関する。よって、メタン価の把握に用いる検出値として、ガス燃料の単位体積当たり発熱量や残存酸素濃度を適用することができる。なお、ガスクロマトグラフィは、ガス燃料の組成を検出するので、その検出値に基づいてメタン価を精度よく算出することができる。
ガス燃料の単位体積当たり発熱量、残存酸素濃度及びガス燃料の組成は、メタン価そのものと異なる指標である。このため、カロリーメータ55、酸素濃度センサ56又はガスクロマトグラフィを燃焼安定化装置200に適用する場合、制御器260が、これらセンサ等の検出値に応じてメタン価に相当する値(以下、単にメタン価という)を算出し、算出された値に応じて給気圧及び/又は給気温を制御する。このように、カロリーメータ55、酸素濃度センサ56及び/又はガスクロマトグラフィを適用する場合、適用されたセンサと、制御器260内でメタン価を算出する機能を有した部分とが、メタン価を検出するためのメタン価検出部を構成する。
本実施形態に係る制御器260は、メタン価を算出するメタン価算出部261を有している。メタン価算出部261は、制御器260に予め記憶されたメタン価マップ266を参照し、燃焼安定化装置200に適用されたセンサ(カロリーメータ55、酸素濃度センサ56及び/又はガスクロマトグラフィ)の検出値に応じて、メタン価を算出する。メタン価マップ266は、メタン価検出部を構成するセンサの検出値(例えば、ガス燃料の単位体積当たり発熱量や残存酸素濃度やガス燃料の組成)と、メタン価との対応関係又は相関を定めている。
図8は、図7に示すメタン価マップ266を二次元直交座標系内で模式的に示すグラフである。図8に示すように、メタン価マップ266によれば、ガス燃料の単位体積当たり発熱量が高くなればなるほど、メタン価として小さい値が算出されるようになっている。また、メタン価マップ266によれば、残存酸素濃度が高くなればなるほど、メタン価として小さい値が算出されるようになっている。このメタン価マップ266によって定められている対応関係又は相関は、前述した一般的傾向に符合している。
本実施形態に係る燃焼安定化装置200が実行する制御の処理内容に関しては、上記実施形態でのメタン価の検出処理(図4中のS100参照)において、メタン価算出部261がメタン価を算出することとなる。その後の処理の流れは、上記実施形態と同一である。すなわち、給気圧制御部64は、メタン価算出部261により算出されたメタン価に応じて給気圧を補正する。給気温制御部65は、メタン価算出部261により算出されたメタン価に応じて給気温を補正する。点火制御部63は、メタン価算出部261により算出されたメタン価に応じて点火時期を補正する。
このように、メタン価を直接的に検出するセンサを備えていなくても、メタン価と相関を有する指標の値を検出するセンサを備えていれば、制御器260の内部処理との協働によりメタン価を精度よく検出することができる。このようにして検出されたメタン価に応じて給気圧、給気温及び点火時期を補正した場合であっても、ガス燃料の性状変動に対応して燃焼状態の安定化を図ることができる。
これまで本発明の実施形態について説明したが、上記構成は本発明の範囲内で適宜変更可能である。上記実施形態は、燃焼室構造様式及び燃焼方式にいわゆる副室火花点火式を採用したガスエンジンに適用されたが、他のガスエンジンにも本発明は好適に適用可能である。例えば、副室を持たない燃焼室を備えた単室式ガスエンジンに適用してもよい。点火装置としてパイロット油を噴射するバルブを備えたマイクロパイロット着火式ガスエンジンに適用してもよい。
本発明は、ガス燃料の性状の変動に対応して燃焼状態を安定化することができるとの顕著な作用効果を奏し、気筒に供給される給気の圧力又は温度を調整可能に構成されたガスエンジンに適用すると有益である。
100,200 燃焼安定化装置
1 ガスエンジン
4 気筒
6 給気ライン
7 排気ライン
8 過給機
9a 可変ノズル
13 戻りライン
14 戻り弁
18 バイパスライン
19 バイパス弁
28 点火装置
32 燃焼室
33 主室
34 副室
36 連通穴
40 冷却水ライン
41 放熱器
42 冷却水ポンプ
43 インタークーラ
54 メタン価センサ
55 カロリーメータ
56 酸素濃度センサ
60,260 制御器
62 給気制御部
63 点火制御部
64 給気圧制御部
65 給気温制御部
261 メタン価算出部
70 給気調整部
71 給気圧調整部
72 給気温調整部

Claims (6)

  1. ガスエンジンに適用される燃焼安定化装置であって、
    ガス燃料のメタン価を検出するメタン価検出部と、
    給気の圧力又は温度を調整するための給気調整部と、
    前記給気調整部を制御する給気制御部と、
    混合気を点火する点火装置と、
    前記点火装置を制御する点火制御部と、を備え、
    前記給気制御部は、前記メタン価検出部により検出されたガス燃料のメタン価に応じて給気圧又は給気温の補正量を設定し、給気圧又は給気温を設定された補正量だけ補正するように前記給気調整部を制御し、
    前記給気制御部は、前記メタン価検出部により検出されたメタン価の現在値と前回値との差が第1の許容値を超えると、前記給気圧又は給気温を補正し、
    前記点火制御部は、前記メタン価検出部により検出されたメタン価の現在値と前回値との差が第1の許容値よりも大きい第2の許容値を超えると、点火時期を補正する、ガスエンジン用の燃焼安定化装置。
  2. ガス燃料のメタン価が低下すると、前記給気制御部は、給気圧を上昇させるように又は給気温を低下させるように補正し、
    ガス燃料のメタン価が増加すると、前記給気制御部は、給気圧を低下させるように又は給気温を上昇させるように補正する、請求項1に記載のガスエンジン用の燃焼安定化装置。
  3. ス燃料のメタン価が低下すると、前記点火制御部が点火時期を遅角するように補正し、ガス燃料のメタン価が増加すると、前記点火制御部が点火時期を進角するように補正する、請求項1又は2に記載のガスエンジン用の燃焼安定化装置。
  4. 前記ガスエンジンが、主室及び該主室に連通する副室を有する燃焼室を備え、前記副室内の空気過剰率がストイキオメトリ付近に保たれ、前記主室内の空気過剰率がリーンに保たれる、請求項1乃至のいずれか1項に記載のガスエンジン用の燃焼安定化装置。
  5. 前記メタン価検出部が、気筒に供給されるガス燃料のメタン価を検出するメタン価センサで構成される、請求項1乃至のいずれか1項に記載のガスエンジン用の燃焼安定化装置。
  6. 前記メタン価検出部が、気筒に供給されるガス燃料の発熱量を検出するカロリーメータ、気筒に供給されるガス燃料の組成を検出するガスクロマトグラフィ及び気筒から排出される燃焼排ガスの酸素濃度を検出する酸素濃度センサのうち少なくともいずれか一つと、当該いずれか一つの検出値に基づいてメタン価を算出するメタン価算出部とで構成される、請求項1乃至のいずれか1項に記載のガスエンジン用の燃焼安定化装置。
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