JP2022191833A - メタン価の推定装置、ガスエンジンの制御装置およびメタン価の推定方法 - Google Patents

メタン価の推定装置、ガスエンジンの制御装置およびメタン価の推定方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2022191833000001
【課題】ガスエンジンの運転時に、特別なセンサを用いることなくメタン価を推定可能なメタン価の推定装置、ガスエンジンの制御装置およびメタン価の推定方法を提供する。
【解決手段】対象ガスエンジンに供給されるガス燃料のメタン価を推定するメタン価の推定装置であって、ガスエンジンにおける、点火時期とノッキング強度と供給されるガス燃料のメタン価とが予め関連付けられた第1の関連付け情報、を取得する第1の関連付け情報取得部と、対象ガスエンジンにおける点火時期である対象点火時期を取得する点火時期取得部と、対象ガスエンジンの対象点火時期を含むサイクルにおけるノッキング強度である対象ノッキング強度を取得するノッキング強度取得部と、第1の関連付け情報に基づいて、対象点火時期および対象ノッキング強度から、対象ガスエンジンにおける気筒に供給されたガス燃料のメタン価を推定するメタン価推定部と、を備える。
【選択図】 図3

Description

本開示は、ガスエンジンに供給されるガス燃料のメタン価の推定装置、該メタン価の推定装置を備えるガスエンジンの制御装置、およびメタン価の推定方法に関する。
例えば、天然ガスの産地ごとにガス性状(例えば、メタン価)が異なることが知られている。従来のガスエンジンの運転状態を制御する一般的な制御装置は、ガスエンジンに供給されるガス燃料のガス性状(例えば、メタン価)の変化を捉えることができなかった。このため、ガス燃料の切り替え時などのような、ガスエンジンに供給されるガス燃料のガス性状が変化したときに、ガスエンジンの適切な運転領域から外れて、ノッキングや失火などの異常燃焼が生じる虞がある。
上記ガスエンジンにおいて、メタン価の異なる複数のガス燃料を使用する場合には、複数のガス燃料が混同しないように、ガス燃料の供給系統に弁を設けて、複数のガス燃料のうちの1つのガス燃料のみをガスエンジンに供給することが行われていた。ガス燃料を切り替える際には、ガスエンジンを停止し、新たなガス燃料に対応するように各種パラメータを変更した後に、ガスエンジンを再起動させていた。ガスエンジンを断続運転することは効率上好ましくはないため、ガス燃料を切り替える際にもガスエンジンを連続運転させることが望まれている。
ガス燃料を切り替える際にもガスエンジンを連続運転させるための方策として、ガス燃料を切り替える前にガスエンジンにおけるガス燃料の点火時期を安全側に変更することが考えられる。この場合には、ガスエンジンの出力や燃費性能の低下を招く虞がある。よって、ガスエンジンに供給されるガス燃料のガス性状(例えば、メタン価)の変化を取得することが望まれている。
特許第6002235号公報
特許文献1には、気筒に供給されるガス燃料の発熱量を検出するカロリーメータや、気筒に供給されるガス燃料の組成を検出するガスクロマトグラフィなどの検出値に基づいてメタン価を算出し、算出したメタン価に基づいて点火時期を変更することが開示されている。カロリーメータやガスクロマトグラフィなどの特別なセンサは、通常のガスエンジンに備えられた機器ではないため、特別なセンサの設置や管理のためにガスエンジンの製造コストや管理コストの増大化を招く虞がある。
上述した事情に鑑みて、本開示の少なくとも一実施形態の目的は、ガスエンジンの運転時に、特別なセンサを用いることなくメタン価を推定可能なメタン価の推定装置、ガスエンジンの制御装置およびメタン価の推定方法を提供することにある。
本開示の一実施形態にかかるメタン価の推定装置は、
少なくとも1つの気筒を備えるガスエンジンである対象ガスエンジンに供給されるガス燃料のメタン価を推定するメタン価の推定装置であって、
ガスエンジンにおける、点火時期とノッキング強度と供給されるガス燃料のメタン価とが予め関連付けられた第1の関連付け情報、を取得する第1の関連付け情報取得部と、
前記対象ガスエンジンにおける前記点火時期である対象点火時期を取得する点火時期取得部と、
前記対象ガスエンジンの前記対象点火時期を含むサイクルにおける前記ノッキング強度である対象ノッキング強度を取得するノッキング強度取得部と、
前記第1の関連付け情報に基づいて、前記対象点火時期および前記対象ノッキング強度から、前記対象ガスエンジンにおける前記気筒に供給された前記ガス燃料のメタン価を推定するメタン価推定部と、を備える。
本開示の一実施形態にかかるガスエンジンの制御装置は、
前記メタン価の推定装置と、
前記メタン価の推定装置で推定された前記ガス燃料のメタン価に応じて、前記対象ガスエンジンの点火時期である対象点火時期を制御するように構成された点火時期制御部と、を備える。
本開示の一実施形態にかかるメタン価の推定方法は、
少なくとも1つの気筒を備えるガスエンジンである対象ガスエンジンに供給されるガス燃料のメタン価を推定するメタン価の推定方法であって、
ガスエンジンにおける、点火時期とノッキング強度と供給されるガス燃料のメタン価とが予め関連付けられた第1の関連付け情報、を取得する第1の関連付け情報取得ステップ部と、
前記対象ガスエンジンにおける前記点火時期である対象点火時期を取得する点火時期取得ステップと、
前記対象ガスエンジンの前記対象点火時期を含むサイクルにおける前記ノッキング強度である対象ノッキング強度を取得するノッキング強度取得ステップと、
前記第1の関連付け情報に基づいて、前記対象点火時期および前記対象ノッキング強度から、前記対象ガスエンジンにおける前記気筒に供給された前記ガス燃料のメタン価を推定するメタン価推定ステップと、を備える。
本開示の少なくとも一実施形態によれば、ガスエンジンの運転時に、特別なセンサを用いることなくメタン価を推定可能なメタン価の推定装置、ガスエンジンの制御装置およびメタン価の推定方法が提供される。
本開示の一実施形態にかかるガスエンジンの制御装置を備えるエンジンシステムの概略構成図である。 本開示の一実施形態におけるガス燃料供給系統の概略構成図である。 本開示の第1の実施形態にかかるメタン価の推定方法のフロー図である。 一気筒におけるノッキング強度と点火時期との関係を説明するための説明図である。 特定のノッキング強度を用いたメタン価の推定方法を説明するための説明図である。 本開示の第2の実施形態にかかるメタン価の推定方法のフロー図である。 ガス燃料の産地毎のメタン価と発熱量との関係を示す図である。 ガス燃料毎のガスエンジンにおけるエンジン負荷とガスエンジンに供給されるガス燃料のガス供給量との関係を示す図である。 本開示の第3の実施形態にかかるメタン価の推定方法のフロー図である。 クランク角に対する筒内圧の変化を示す図である。 低位発熱量とガス燃料のメタン価との関係を示す図である。 ガスエンジンに供給されるガス燃料のメタン価とガスエンジンの点火時期との関係を説明するための説明図である。
以下、添付図面を参照して本開示の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本開示の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
なお、同様の構成については同じ符号を付し説明を省略することがある。
(エンジンシステム)
図1は、本開示の一実施形態にかかるガスエンジンの制御装置を備えるエンジンシステムの概略構成図である。
幾つかの実施形態にかかるメタン価の推定装置1(1A、1B、1C)は、少なくとも1つの気筒21を有するガスエンジン2である対象ガスエンジン2tに供給されるガス燃料のメタン価である対象メタン価MNtを推定する装置である。ここで、対象ガスエンジン2tは、メタン価の推定装置1により供給されるガス燃料のメタン価が推定される対象のガスエンジン2である。以下、対象ガスエンジン2tを対象とするパラメータなどについては、対象ガスエンジン2t以外のガスエンジン2と区別するために「対象」の語や符号tを付すことがある。
図示される実施形態では、メタン価の推定装置1は、ガスエンジン2の運転制御や燃焼制御を行う制御装置3に搭載されている。エンジンシステム4は、図1に示されるように、対象ガスエンジン2tと、対象ガスエンジン2tの制御装置3である対象制御装置3tと、対象ガスエンジン2tにおける気筒21の内部にガス燃料を噴射するように構成されたガス燃料噴射装置(図示例では、燃焼噴射弁)41と、ガス燃料噴射装置41にガス燃料を供給するためのガス燃料供給系統5(図2参照)と、対象ガスエンジン2tにおける気筒21の内部のガス燃料を含む気体(混合気)に点火する点火装置(図示例では、点火プラグ)42と、を備える。
図示される実施形態では、対象ガスエンジン2tは、複数の気筒21を有する。ガス燃料噴射装置41や点火装置42は、気筒21毎に個別に設けられる。
対象ガスエンジン2t(2)は、内部でガス燃料を燃焼させることで動力を発生させるように構成されている。図示される実施形態では、エンジンシステム4は、対象ガスエンジン2tの駆動シャフト22に接続された発電機43をさらに備える。発電機43は、駆動シャフト22を介して対象ガスエンジン2tが発生させた動力が伝達され、対象ガスエンジン2tから伝達された動力により発電するように構成されている。
(エンジンシステムに搭載される測定機器)
エンジンシステム4は、対象ガスエンジン2t(2)の気筒21毎に設けられるノッキングセンサ44と、対象ガスエンジン2t(2)の気筒21毎に設けられる筒内圧センサ45と、を備える。ノッキングセンサ44や筒内圧センサ45は、通常のガスエンジンに搭載される測定機器である。エンジンシステム4には、カロリーメータやガスクロマトグラフィなどの特別なセンサは搭載されていない。
ノッキングセンサ44は、装着された気筒21の振動に応じた電気を発生させるように構成されている。或る実施形態では、ノッキングセンサ44は、装着された気筒21の振動に応じてセンサに内蔵された重りが振動し、重りの振動により圧電素子(圧電セラミックス)に力が加わることで電気を発生させる。ノッキング発生時には通常時よりも振動が大きくなるため、圧電素子が発生させる電気力が増大する。ノッキングセンサ44で生じる電気量を対象制御装置3t(3)でモニタリングすることで、ノッキングセンサ44が装着された気筒21におけるノッキングの発生の有無を検知できる。
筒内圧センサ45は、装着された気筒21の内部の圧力に応じた電気を発生させるように構成されている。或る実施形態では、筒内圧センサ45は、圧電素子や歪ゲージなどを圧力検出素子として用いる。筒内圧センサ45で生じる電気量を対象制御装置3t(3)でモニタリングすることで、筒内圧センサ45が装着された気筒21の内部の圧力を監視できる。
(ガスエンジンの制御装置)
対象制御装置3t(3)は、対象ガスエンジン2tやガス燃料噴射装置41、点火装置42などのエンジンシステム4が備える各装置の運転を制御するためのエンジンコントロールユニットからなる。対象制御装置3t(3)は、図1に示されるように、エンジン制御部31と、燃焼制御部32と、燃焼診断部33と、ガス燃料供給量制御部34と、点火時期制御部35と、上記メタン価の推定装置1と、を備える。
例えば、メタン価の推定装置1などの対象制御装置3t(3)の各部には、対象ガスエンジン2tなどのエンジンシステム4が備える各装置から対象ガスエンジン2tの運転に関する情報が送られるようになっている。上記対象ガスエンジン2tの運転に関する情報には、例えば、対象ガスエンジン2tの回転数、エンジン(発電機43の)出力、エンジン(発電機43の)負荷、入口圧力、出口圧力、入口温度、出口温度、若しくは圧力比、気筒21のクランク角、ノッキングセンサ44の検出値、又は筒内圧センサ45の検出値などが含まれる。
燃焼診断部33は、ノッキングセンサ44の検出値、筒内圧センサ45の検出値などの対象ガスエンジン2tの運転に関する情報に基づいて、対象ガスエンジン2tにおける各気筒21の燃焼診断を実行可能に構成されている。燃焼制御部32は、燃焼診断部33から送られた燃焼診断の結果や対象制御装置3t(3)の各部から送られる情報に基づいて、対象ガスエンジン2tにおける各気筒21に供給されるガス燃料の供給量や対象ガスエンジン2tにおける各気筒21の点火時期を決定するように構成されている。
ガス燃料供給量制御部34は、燃焼制御部32において決定されたガス燃料の供給量が、対象ガスエンジン2tにおける各気筒21に供給されるように、ガス燃料供給系統5に設けられた弁やガス燃料噴射装置41の開閉を制御するように構成されている。点火時期制御部35は、燃焼制御部32において決定された点火時期に点火装置42が点火するように、点火装置42の点火時期を制御するように構成されている。
エンジン制御部31は、対象ガスエンジン2tの運転に関する情報や対象制御装置3t(3)の各部から送られる情報に基づいて、対象ガスエンジン2tの運転や停止を制御するように構成されている。
(ガス燃料供給系統)
図2は、本開示の一実施形態におけるガス燃料供給系統の概略構成図である。図2に示されるように、ガス燃料供給系統5は、第1のガス燃料を貯留する第1のガス燃料貯留装置(図示例では、ガス燃料貯留タンク)51と、第1のガス燃料とはメタン価が異なる第2のガス燃料を貯留する第2のガス燃料貯留装置(図示例では、ガス燃料貯留タンク)52と、第1のガス燃料貯留装置51から対象ガスエンジン2t(具体的には、対象ガスエンジン2tにおけるガス燃料噴射装置41)に第1のガス燃料を送るための第1のガス燃料供給ライン53と、第2のガス燃料貯留装置52から対象ガスエンジン2t(具体的には、対象ガスエンジン2tにおけるガス燃料噴射装置41)に第2のガス燃料を送るための第2のガス燃料供給ライン54と、対象ガスエンジン2tに送られるガス燃料の供給元を、第1のガス燃料貯留装置51又は第2のガス燃料貯留装置52に切り替え可能に構成され切り替え装置55と、を備える。
図示される実施形態では、第2のガス燃料供給ライン54は、合流部56において第1のガス燃料供給ライン53に合流している。切り替え装置55は、第1のガス燃料供給ライン53の合流部56よりも上流側(第1のガス燃料貯留装置51側)に設けられる第1の弁551と、第2のガス燃料供給ライン54の合流部56よりも上流側(第2のガス燃料貯留装置52側)に設けられる第2の弁552と、を含む。第1の弁551および第2の弁552の夫々は、ガス燃料の供給路を開閉する弁体を可動させることで、上記弁体よりも下流側(対象ガスエンジン2t側)に供給されるガス燃料の流量を調整可能である。
図2に示される実施形態では、第1のガス燃料貯留装置51に貯留されるガス燃料は、第1の液化ガスからなる。第2のガス燃料貯留装置52に貯留されるガス燃料は、第1の液化ガスとはメタン価が異なる第2の液化ガスからなる。図2中の実線部において、ガス燃料は液体状であり、図2中の点線部において、ガス燃料は気体状である。
第1のガス燃料供給ライン53は、第1のポンプ531により第1のガス燃料貯留装置51から抜き出した第1の液化ガスを、第1の気化装置532で気化させた後に第1の弁551に導くための第1の液化ガス供給ライン533と、第1のガス燃料貯留装置51内で第1の液化ガスが気化した第1のボイルオフガスを第1の弁551に導くための第1のボイルオフガス供給ライン534と、を含む。
第2のガス燃料供給ライン54は、第2のポンプ541により第2のガス燃料貯留装置52から抜き出した第2の液化ガスを、第2の気化装置542で気化させた後に第2の弁552に導くための第2の液化ガス供給ライン543と、第2のガス燃料貯留装置52内で第2の液化ガスが気化した第2のボイルオフガスを第2の弁552に導くための第2のボイルオフガス供給ライン544と、を含む。
(第1のメタン価の推定方法)
図3は、本開示の第1の実施形態にかかるメタン価の推定方法のフロー図である。
幾つかの実施形態にかかるメタン価の推定方法100は、上述した対象メタン価MNtを推定するための方法である。メタン価の推定方法100は、図3に示されるように、第1の関連付け情報取得ステップS101と、点火時期取得ステップS102と、ノッキング強度取得ステップS103と、メタン価推定ステップS104と、を備える。
図示される実施形態では、メタン価の推定方法100における幾つかのステップ(第1の関連付け情報取得ステップS101、点火時期取得ステップS102、ノッキング強度取得ステップS103、メタン価推定ステップS104)は、メタン価の推定装置1(1A)により行われる。メタン価の推定装置1(1A)は、第1の関連付け情報取得ステップS101、点火時期取得ステップS102、ノッキング強度取得ステップS103およびメタン価推定ステップS104を実行可能に構成されており、これらのステップを行うようになっている。なお、メタン価の推定方法100における幾つかのステップは、メタン価の推定装置1(1A)以外の装置や機器により行われてもよいし、手動により行うようにしてもよい。
第1の関連付け情報取得ステップS101では、ガスエンジン2における、点火時期ITとノッキング強度KIと供給されるガス燃料のメタン価MNとが予め関連付けられた第1の関連付け情報AI1、を取得することが行われる。図示される実施形態では、第1の関連付け情報取得部11が、第1の関連付け情報取得ステップS101を実行する。第1の関連付け情報AI1は、第1の関連付け情報取得ステップS101よりも前に予め作成され、データベース部46に記憶されている。第1の関連付け情報取得部11は、データベース部46から第1の関連付け情報AI1を取得する。
データベース部46は、図3に示される実施形態では、メタン価の推定装置1の外部に設けられているが、他の幾つかの実施形態では、メタン価の推定装置1の内部に設けられていてもよい。また、データベース部46は、制御装置3の内部に設けられていてもよいし、ガスエンジン2や制御装置3から遠隔地に設けられて、ネットワーク回線などを介して、メタン価の推定装置1と通信可能に設けられていてもよい。
第1の関連付け情報AI1は、ガスエンジン2における点火時期ITと、ガスエンジン2におけるノッキング強度KIと、ガスエンジン2に供給されるガス燃料のメタン価MNと、の間の対応関係を示すものであり、点火時期ITおよびノッキング強度KIを入力情報とした際に、入力情報である点火時期ITおよびノッキング強度KIに対応するメタン価MNを出力情報として取得できるものであればよい。
点火時期取得ステップS102では、対象ガスエンジン2tにおける点火時期ITである対象点火時期ITtを取得することが行われる。図示される実施形態では、点火時期取得部12が、点火時期取得ステップS102を実行する。点火時期取得部12は、燃焼制御部32や点火時期制御部35などから対象点火時期ITtを取得する。
ノッキング強度取得ステップS103では、対象ガスエンジン2tの対象点火時期ITtを含むサイクルにおけるノッキング強度KIである対象ノッキング強度KItを取得することが行われる。図示される実施形態では、ノッキング強度取得部13が、ノッキング強度取得ステップS103を実行する。
対象ノッキング強度KItは、エンジンシステム4において一般的に測定されるパラメータ(例えば、ノッキングセンサ44の検出値および筒内圧センサ45の検出値)を用いて公知の手法により算出される。或る実施形態では、ノッキング強度取得部13は、ノッキングセンサ44の検出値および筒内圧センサ45の検出値を取得し、ノッキングセンサ44の検出値から横軸をクランク角とし、縦軸を圧力とする波形を形成する。ノッキング強度取得部13は、上記波形から筒内圧センサ45の検出値を用いて低周波成分を除去した後の、各サイクルにおける最大圧力振幅を対象ノッキング強度KItとしている。なお、燃焼診断部33が対象ノッキング強度KItを算出している場合には、ノッキング強度取得部13は、燃焼診断部33が算出した対象ノッキング強度KItを取得してもよい。
メタン価推定ステップS104では、上述した第1の関連付け情報AI1に基づいて、対象点火時期ITtおよび対象ノッキング強度KItから、対象メタン価MNtを推定することが行われる。図示される実施形態では、メタン価推定部14が、メタン価推定ステップS104を実行する。具体的には、メタン価推定部14が、第1の関連付け情報取得部11が取得した第1の関連付け情報AI1に基づいて、点火時期取得部12が取得した対象点火時期ITtおよびノッキング強度取得部13が取得した対象ノッキング強度KItから、対象メタン価MNtを推定する。
上記の方法によれば、ガスエンジン2における、点火時期ITとノッキング強度KIと供給されるガス燃料のメタン価MNとの関係性を示す第1の関連付け情報AI1を利用することで、対象点火時期ITtおよび対象ノッキング強度KItから、対象メタン価MNtを推定できる。点火時期ITやノッキング強度KIは、対象ガスエンジン2tの運転時において対象ガスエンジン2tに通常装着されるセンサなどから取得可能である。よって、上記の方法によれば、対象ガスエンジン2tの運転時に、カロリーメータなどの特別なセンサを用いることなく対象メタン価MNtを推定可能である。
幾つかの実施形態では、上述したメタン価の推定装置1(1A)は、図3に示されるように、上述した第1の関連付け情報AI1を取得する第1の関連付け情報取得部11と、上述した対象点火時期ITtを取得する点火時期取得部12と、上述した対象点火時期ITtを含むサイクルにおける対象ノッキング強度KItを取得するノッキング強度取得部13と、上述した第1の関連付け情報AI1に基づいて、対象点火時期ITtおよび対象ノッキング強度KItから、対象メタン価MNtを推定するメタン価推定部14と、を備える。
上記の構成によれば、ガスエンジン2における、点火時期ITとノッキング強度KIと供給されるガス燃料のメタン価MNとの関係性を示す第1の関連付け情報AI1を利用することで、対象点火時期ITtおよび対象ノッキング強度KItから、対象メタン価MNtを推定できる。点火時期ITやノッキング強度KIは、対象ガスエンジン2tの運転時において対象ガスエンジン2tに通常装着されるセンサなどから取得可能である。よって、上記の構成によれば、対象ガスエンジン2tの運転時に、カロリーメータなどの特別なセンサを用いることなく対象メタン価MNtを推定可能である。
図4は、一気筒におけるノッキング強度を点火時期との関係を説明するための説明図である。図5は、特定のノッキング強度を用いたメタン価の推定方法を説明するための説明図である。
幾つかの実施形態では、上述したメタン価推定部14(メタン価推定ステップS104)は、図5に示されるように、対象ガスエンジン2tの対象エンジン負荷ELtが一定である一定負荷条件において、特定のノッキング強度KIsに到達したときの対象ノッキング強度KIt1、および特定のノッキング強度KIsに到達したときの対象ノッキング強度KIt1を含むサイクルにおける対象点火時期ITt1から、第1の関連付け情報AI1に基づいて、対象ガスエンジン2tにおける気筒21に供給されたガス燃料のメタン価(対象メタン価MNt)を推定する。
図4は、対象ガスエンジン2tの対象エンジン負荷ELtが一定である一定負荷条件における、一つの気筒21の時間Tの経過に対する、ノッキング強度KIと点火時期ITの変化が示されている。図4に示されるように、点火時期ITを徐々に進角させると、ノッキング強度KI(振幅幅)が徐々に増大し、特定のノッキング強度KIsを超える。
図5では、対象ガスエンジン2tの対象エンジン負荷ELtが一定である一定負荷条件において、対象ガスエンジン2tの一つの気筒21の点火時期ITを横軸とし、上記一つの気筒21のノッキング強度KIを縦軸とするグラフが示されている。上記グラフには、第1のメタン価を有するガス燃料における点火時期ITとノッキング強度KIとの関係を示す第1の曲線C1と、第1のメタン価よりも高い第2のメタン価を有するガス燃料における点火時期ITとノッキング強度KIとの関係を示す第2の曲線C2と、が示されている。第1の曲線C1や第2の曲線C2は、上述した第1の関連付け情報AI1に含まれる。
上述したメタン価推定部14(メタン価推定ステップS104)は、図5に示されるように、対象ガスエンジン2tの一つの気筒21において、対象ノッキング強度KItが特定のノッキング強度KIsに到達するまで、予め設定された設定点火時期ITsから対象点火時期ITtを進角させるように、点火時期制御部35に対して指示する。
上述したメタン価推定部14(メタン価推定ステップS104)は、図5に示されるように、対象ノッキング強度KItが特定のノッキング強度KIsに到達した(特定のノッキング強度KIsを上回った)サイクルにおける対象ノッキング強度KIt1および対象点火時期ITt1を求める。上述したメタン価推定部14(メタン価推定ステップS104)は、第1の曲線C1の特定のノッキング強度KIsにおける点火時期ITc1および第2の曲線C2の特定のノッキング強度KIsにおける点火時期ITc2から、対象点火時期ITt1の割合を求め、対象点火時期ITt1の割合と第1のメタン価と第2のメタン価から対象メタン価MNtを算出できる。
特定のノッキング強度KIsを高く設定するほど、ガス燃料毎の対象点火時期ITtの差を大きくできるため、対象メタン価MNtの推定精度の向上が図れるが、ノッキングが生じる可能性が高くなる虞がある。上記の構成によれば、特定のノッキング強度KIsに到達したサイクルにおける対象ノッキング強度KIt1や対象点火時期ITt1を用いて対象メタン価MNtを推定することで、対象ガスエンジン2tのノッキングを抑制しつつ、対象メタン価MNtの推定精度を高いものにすることができる。
メタン価推定部14が推定した対象メタン価MNtは、燃焼制御部32に送られる。燃焼制御部32は、メタン価推定部14が推定した対象メタン価MNtに基づいて、対象ガスエンジン2tにおける各気筒21の点火時期を決定する。点火時期制御部35は、メタン価推定部14が推定した対象メタン価MNtに基づいて、燃焼制御部32において決定された点火時期に点火装置42が点火するように、点火装置42の点火時期を制御するように構成されている。つまり、点火時期制御部35は、メタン価推定部14が推定した対象メタン価MNtに応じて、対象点火時期ITtを制御するように構成されている。
幾つかの実施形態では、メタン価の推定装置1又は制御装置3の少なくとも一方は、対象ガスエンジン2tの一つの気筒21においてメタン価推定部14が推定した対象メタン価MNtを、対象ガスエンジン2tの上記一つの気筒21以外の他の気筒21に反映させてもよい。この場合には、対象メタン価MNtを推定する際の対象ガスエンジン2tの性能変化の影響を小さくできる。
幾つかの実施形態では、メタン価の推定装置1は、対象ガスエンジン2tの気筒21毎に対象メタン価MNtを推定してもよい。この場合には、気筒21毎に適切な対象メタン価MNtを推定できるため、気筒21毎の燃焼のばらつきを抑制できる。
(第2のメタン価の推定方法)
図6は、本開示の第2の実施形態にかかるメタン価の推定方法のフロー図である。
幾つかの実施形態にかかるメタン価の推定方法200は、上述した対象メタン価MNtを推定するための方法である。メタン価の推定方法200は、図6に示されるように、第2の関連付け情報取得ステップS201と、エンジン負荷取得ステップS202と、ガス供給量取得ステップS203と、メタン価推定ステップS204と、を備える。
図示される実施形態では、メタン価の推定方法200における幾つかのステップ(第2の関連付け情報取得ステップS201、エンジン負荷取得ステップS202、ガス供給量取得ステップS203、メタン価推定ステップS204)は、メタン価の推定装置1(1B)により行われる。メタン価の推定装置1(1B)は、第2の関連付け情報取得ステップS201、エンジン負荷取得ステップS202、ガス供給量取得ステップS203およびメタン価推定ステップS204を実行可能に構成されており、これらのステップを行うようになっている。なお、メタン価の推定方法200における幾つかのステップは、メタン価の推定装置1(1B)以外の装置や機器により行われてもよいし、手動により行うようにしてもよい。
第2の関連付け情報取得ステップS201では、ガスエンジン2における、エンジン負荷ELと供給されるガス燃料のガス供給量FSとガス燃料のメタン価MNとが予め関連付けられた第2の関連付け情報AI2、を取得することが行われる。図示される実施形態では、第2の関連付け情報取得部61が、第2の関連付け情報取得ステップS201を実行する。第2の関連付け情報AI2は、第2の関連付け情報取得ステップS201よりも前に予め作成され、データベース部46に記憶されている。第2の関連付け情報取得部61は、データベース部46から第2の関連付け情報AI2を取得する。
第2の関連付け情報AI2は、ガスエンジン2におけるエンジン負荷ELと、ガスエンジン2に供給されるガス燃料のガス供給量FSと、ガスエンジン2に供給されるガス燃料のメタン価MNと、の間の対応関係を示すものであり、エンジン負荷ELおよびガス供給量FSを入力情報とした際に、入力情報であるエンジン負荷ELおよびガス供給量FSに対応するメタン価MNを出力情報として取得できるものであればよい。
図7は、ガス燃料の産地毎のメタン価と発熱量との関係を示す図である。図7では、発熱量を横軸とし、メタン価を縦軸とするグラフが示されており、このグラフ上に産地毎にガス燃料がプロットされている。図7に示されるように、発熱量の増加に伴い、メタン価が低減する傾向がある。
図8は、ガス燃料毎のガスエンジンにおけるエンジン負荷とガスエンジンに供給されるガス燃料のガス供給量との関係を示す図である。図8では、ガスエンジンにおけるエンジン負荷を横軸とし、ガスエンジンに供給されるガス燃料のガス供給量を縦軸とするグラフが示されている。上記グラフには、第1のメタン価を有するガス燃料における上記エンジン負荷と上記ガス供給量との関係を示す第1の直線SL1と、第1のメタン価よりも高い第2のメタン価を有するガス燃料における上記エンジン負荷と上記ガス供給量との関係を示す第2の直線SL2と、が示されている。図8に示されるように、エンジン負荷の増加に伴い、ガス供給量が増加する傾向がある。
一般的に、発熱量の増加に伴い、ガス供給量が低減する傾向がある。以上から、ガス供給量と発熱量とメタン価との間には、一定の相関がある。発熱量の増加に伴い、ガス供給量とメタン価とが低減する傾向がある。第2の関連付け情報AI2には、ガス供給量と発熱量とメタン価との間の相関を示す情報が含まれる。
エンジン負荷取得ステップS202では、対象ガスエンジン2tにおけるエンジン負荷ELである対象エンジン負荷ELtを取得することが行われる。図示される実施形態では、エンジン負荷取得部62が、エンジン負荷取得ステップS202を実行する。エンジン負荷取得部62は、対象ガスエンジン2tや対象ガスエンジン2tから動力を伝達可能に接続された発電機43、対象ガスエンジン2tに通常装着されるセンサ、エンジン制御部31、燃焼制御部32などから対象エンジン負荷ELtを取得する。なお、上記エンジン負荷ELや対象エンジン負荷ELtは、ガスエンジン2に動力を伝達可能に接続された発電機の負荷であってもよい。エンジン負荷取得ステップS202では、上述した発電機43の負荷を対象エンジン負荷ELtとして取得してもよい。
ガス供給量取得ステップS203では、対象ガスエンジン2tの対象エンジン負荷ELtを取得した期間におけるガス供給量FSである対象ガス供給量FStを取得することが行われる。図示される実施形態では、ガス供給量取得部63が、ガス供給量取得ステップS203を実行する。ガス供給量取得部63は、対象ガスエンジン2tや対象ガスエンジン2tに通常装着されるセンサ、燃焼制御部32、ガス燃料供給量制御部34などから対象ガス供給量FStを取得する。
メタン価推定ステップS204では、上述した第2の関連付け情報AI2に基づいて、対象エンジン負荷ELtおよび対象ガス供給量FStから、対象メタン価MNtを推定することが行われる。図示される実施形態では、メタン価推定部64が、メタン価推定ステップS204を実行する。具体的には、メタン価推定部64が、第2の関連付け情報取得部61が取得した第2の関連付け情報AI2に基づいて、エンジン負荷取得部62が取得した対象エンジン負荷ELtおよびガス供給量取得部63が取得した対象ガス供給量FStから、対象メタン価MNtを推定する。
上記の方法によれば、ガスエンジン2における、エンジン負荷ELと供給されるガス燃料のガス供給量FSとメタン価MNとの関係性を示す第2の関連付け情報AI2を利用することで、対象エンジン負荷ELtおよび対象ガス供給量FStから、対象メタン価MNtを推定できる。エンジン負荷ELやガス供給量FSは、対象ガスエンジン2tの運転時において対象ガスエンジン2tに通常装着されるセンサなどから取得可能である。よって、上記の方法によれば、対象ガスエンジン2tの運転時に、カロリーメータなどの特別なセンサを用いることなく対象メタン価MNtを推定可能である。
幾つかの実施形態では、上述したメタン価の推定装置1(1B)は、図6に示されるように、上述した第2の関連付け情報AI2を取得する第2の関連付け情報取得部61と、上述した対象エンジン負荷ELtを取得するエンジン負荷取得部62と、上述した対象エンジン負荷ELtを取得した期間における対象ガス供給量FStを取得するガス供給量取得部63と、上述した第2の関連付け情報AI2に基づいて、対象エンジン負荷ELtおよび対象ガス供給量FStから、対象メタン価MNtを推定するメタン価推定部64と、を備える。
上記の構成によれば、ガスエンジン2における、エンジン負荷ELと供給されるガス燃料のガス供給量FSとメタン価MNとの関係性を示す第2の関連付け情報AI2を利用することで、対象エンジン負荷ELtおよび対象ガス供給量FStから、対象メタン価MNtを推定できる。エンジン負荷ELやガス供給量FSは、対象ガスエンジン2tの運転時において対象ガスエンジン2tに通常装着されるセンサなどから取得可能である。よって、上記の構成によれば、対象ガスエンジン2tの運転時に、カロリーメータなどの特別なセンサを用いることなく対象メタン価MNtを推定可能である。
(第3のメタン価の推定方法)
図9は、本開示の第3の実施形態にかかるメタン価の推定方法のフロー図である。
幾つかの実施形態にかかるメタン価の推定方法300は、上述した対象メタン価MNtを推定するための方法である。メタン価の推定方法300は、図9に示されるように、第3の関連付け情報取得ステップS301と、熱発生量取得ステップS302と、供給量取得ステップS303と、低位発熱量算出ステップS304と、メタン価推定ステップS305と、を備える。
図示される実施形態では、メタン価の推定方法300における幾つかのステップ(第3の関連付け情報取得ステップS301、熱発生量取得ステップS302、供給量取得ステップS303、低位発熱量算出ステップS304、メタン価推定ステップS305)は、メタン価の推定装置1(1C)により行われる。メタン価の推定装置1(1C)は、第3の関連付け情報取得ステップS301、熱発生量取得ステップS302、供給量取得ステップS303、低位発熱量算出ステップS304およびメタン価推定ステップS305を実行可能に構成されており、これらのステップを行うようになっている。なお、メタン価の推定方法300における幾つかのステップは、メタン価の推定装置1(1C)以外の装置や機器により行われてもよいし、手動により行うようにしてもよい。
第3の関連付け情報取得ステップS301では、低位発熱量LHVと供給されるガス燃料のメタン価MNとが予め関連付けられた第3の関連付け情報AI3、を取得することが行われる。図示される実施形態では、第3の関連付け情報取得部71が、第3の関連付け情報取得ステップS301を実行する。第3の関連付け情報AI3は、第3の関連付け情報取得ステップS301よりも前に予め作成され、データベース部46に記憶されている。第3の関連付け情報取得部71は、データベース部46から第3の関連付け情報AI3を取得する。
第3の関連付け情報AI3は、ガスエンジン2における低位発熱量LHVと、ガスエンジン2に供給されるガス燃料のメタン価MNと、の間の対応関係を示すものであり、低位発熱量LHVを入力情報とした際に、入力情報である低位発熱量LHVに対応するメタン価MNを出力情報として取得できるものであればよい。
熱発生量取得ステップS302では、対象ガスエンジン2tにおける1サイクルあたりの熱発生量QCである対象熱発生量QCtを取得することが行われる。図示される実施形態では、熱発生量取得部72が、熱発生量取得ステップS302を実行する。
図10は、クランク角に対する筒内圧の変化を示す図である。図10では、クランク角θを横軸とし、筒内圧を縦軸とするグラフが示されている。このグラフには、対象ガスエンジン2tにおいてガス燃料を燃焼させた場合における複数の筒内圧センサ45の検出値の平均値から形成された波形PCAと、対象ガスエンジン2tにおいてガス燃料を燃焼させない場合における筒内圧センサ45の検出値から形成された波形PCMとが示されている。
熱発生量取得部72は、筒内圧センサ45の検出値から形成された波形から1サイクルあたりの対象熱発生量QCtを導出する。1サイクルあたりの対象熱発生量QCtは、1サイクルあたりの筒内圧の変化や気筒21内容積の変化から、公知の手法により導出可能である。或る実施形態では、1サイクルあたりの筒内圧の変化や気筒21内容積の変化から、クランク角θ毎の熱発生速度を導出し、クランク角θ毎の熱発生速度を積分することで、1サイクルあたりの対象熱発生量QCtを算出する。
供給量取得ステップS303では、対象熱発生量QCtを取得した期間における対象ガスエンジン2tに供給されるガス燃料の1サイクルあたりの供給量MFである対象供給量MFtを取得することが行われる。図示される実施形態では、供給量取得部73が、供給量取得ステップS303を実行する。供給量取得部73は、対象ガスエンジン2tや対象ガスエンジン2tに通常装着されるセンサ、燃焼制御部32、ガス燃料供給量制御部34などから対象供給量MFtを取得する。
低位発熱量算出ステップS304では、対象熱発生量QCtと対象供給量MFtから、対象ガスエンジン2tにおける低位発熱量LHVである対象低位発熱量LHVtを算出することが行われる。図示される実施形態では、低位発熱量算出部74が、低位発熱量算出ステップS304を実行する。
図示される実施形態では、低位発熱量算出部74は、以下の式(1)を用いて、熱発生量取得部72で取得した対象熱発生量QCtと、供給量取得部73で取得した対象供給量MFtから、対象低位発熱量LHVtを算出する。
LHVt = (QCt+Qhl)/MFt ・・・(1)
なお、上記式(1)におけるQhlは、熱損失であり、定数としてもよい。
なお、低位発熱量算出部74は、上記式(1)で算出した対象低位発熱量LHVtにカルマンフィルターなどのフィルタを用いて推定した対象低位発熱量LHVtを、低位発熱量算出部74で取得する対象低位発熱量LHVtとしてもよい。
図11は、低位発熱量とガス燃料のメタン価との関係を示す図である。図11では、低位発熱量LHVを横軸とし、ガス燃料のメタン価MNを縦軸とするグラフである。このグラフには、産地ごとのガス燃料がプロットされており、プロットから形成された回帰直線RLが示されている。図11に示されるように、低位発熱量LHVの増大に伴い、メタン価が低減する傾向がある。
メタン価推定ステップS305では、上述した第3の関連付け情報AI3に基づいて、対象低位発熱量LHVtから、対象メタン価MNtを推定することが行われる。図示される実施形態では、メタン価推定部75が、メタン価推定ステップS305を実行する。具体的には、メタン価推定部75が、第3の関連付け情報取得部71が取得した第3の関連付け情報AI3に基づいて、低位発熱量算出部74が算出した対象低位発熱量LHVtから、対象メタン価MNtを推定する。
上記の方法によれば、ガスエンジン2における、低位発熱量LHVと供給されるガス燃料のメタン価MNとの関係性を示す第3の関連付け情報AI3を利用することで、対象低位発熱量LHVtから、対象メタン価MNtを推定できる。低位発熱量LHVは、対象ガスエンジン2tの運転時において対象ガスエンジン2tに通常装着されるセンサなどから取得できる、上記熱発生量QCおよび上記供給量MFから算出できる。よって、上記の方法によれば、対象ガスエンジン2tの運転時に、カロリーメータなどの特別なセンサを用いることなく対象メタン価MNtを推定可能である。
幾つかの実施形態では、上述したメタン価の推定装置1(1C)は、図9に示されるように、上述した第3の関連付け情報AI3を取得する第3の関連付け情報取得部71と、上述した対象熱発生量QCtを取得する熱発生量取得部72と、上述した対象熱発生量QCtを取得した期間における対象供給量MFtを取得する供給量取得部73と、上述した対象熱発生量QCtと上述した対象供給量MFtから、対象低位発熱量LHVtを算出する低位発熱量算出部74と、上述した第3の関連付け情報AI3に基づいて、対象低位発熱量LHVtから、対象メタン価MNtを推定するメタン価推定部75と、を備える。
上記の構成によれば、ガスエンジン2における、低位発熱量LHVと供給されるガス燃料のメタン価MNとの関係性を示す第3の関連付け情報AI3を利用することで、対象低位発熱量LHVtから、対象メタン価MNtを推定できる。低位発熱量LHVは、対象ガスエンジン2tの運転時において対象ガスエンジン2tに通常装着されるセンサなどから取得できる、熱発生量QCおよび供給量MFから算出できる。よって、上記の構成によれば、対象ガスエンジン2tの運転時に、カロリーメータなどの特別なセンサを用いることなく対象メタン価MNtを推定可能である。
上述した第1の関連付け情報AI1、第2の関連付け情報AI2および第3の関連付け情報AI3の夫々には、上記入力情報と上記出力情報との対応関係を示すリストや表、マップ、関数、機械学習のモデルなどが含まれる。第1の関連付け情報AI1、第2の関連付け情報AI2および第3の関連付け情報AI3の夫々は、定常試験データを基に作成してもよいし、定常試験データ以外の過去の実績値や実験値、数値解析結果などを基に作成してもよい。
上述した第1の関連付け情報AI1、第2の関連付け情報AI2および第3の関連付け情報AI3の夫々は、対象ガスエンジン2tから取得される情報だけでなく、対象ガスエンジン2t以外のガスエンジン2から取得される情報を含んでいてもよい。また、第1の関連付け情報AI1、第2の関連付け情報AI2および第3の関連付け情報AI3の夫々は、対象ガスエンジン2tから取得される情報を含まずに対象ガスエンジン2t以外のガスエンジン2から取得される情報のみを含んでいてもよい。これらの場合には、情報を取得する対象ガスエンジン2t以外のガスエンジン2は、対象ガスエンジン2tと同一機種や類似機種であることが望ましい。
幾つかの実施形態にかかるガスエンジン2の制御装置3は、図1に示されるように、上述したメタン価の推定装置1(1A、1B、1C)と、メタン価の推定装置1で推定されたガス燃料の対象メタン価MNtに応じて、対象ガスエンジン2tの点火時期ITである対象点火時期ITtを制御するように構成された点火時期制御部35と、を備える。
図12は、ガスエンジンに供給されるガス燃料のメタン価とガスエンジンの点火時期との関係を説明するための説明図である。図12に示されるように、メタン価MNが高ければ、その分だけ点火時期ITを進角させることができる。点火時期制御部35は、対象メタン価MNtが高くなった場合には、その分だけ対象点火時期ITtを進角させ、対象メタン価MNtが低くなった場合には、その分だけ対象点火時期ITtを遅角させることで、対象ガスエンジン2tの高効率での運転が可能となる。
上記の構成によれば、ガスエンジン2の制御装置3は、点火時期制御部35において、メタン価の推定装置1で推定されたガス燃料のメタン価MNtに応じて、対象ガスエンジン2tの点火時期ITである対象点火時期ITtを制御することで、対象ガスエンジン2tにおける気筒21に供給されるガス燃料のメタン価(対象メタン価MNt)の変化に応じた対象ガスエンジン2tの燃焼制御が可能となる。この場合には、ガス燃料の切り替え時に連続してガス燃料のメタン価MNtを推定し、連続して対象点火時期ITtを調整できるため、ガス燃料の切り替え時に対象ガスエンジン2tを停止させずに高効率での連続運転が可能となる。
メタン価の推定装置1は、供給されるガス燃料が、第1の液化ガスを気化した気化ガスと第1のボイルオフガスの混合ガス、第2の液化ガスを気化した気化ガスと第2のボイルオフガスの混合ガス、又は第1の液化ガスを気化した気化ガスと第2の液化ガスを気化した気化ガスの混合ガスの何れにおいても対象メタン価を推定可能である。このため、上記制御装置3を備える対象ガスエンジン2tは、上述した混合ガスがガス燃料として供給された場合においても、高効率での連続運転が可能である。
本開示は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
上述した幾つかの実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握されるものである。
1)本開示の少なくとも一実施形態にかかるメタン価の推定装置(1A(1))は、
少なくとも1つの気筒(21)を備えるガスエンジン(2)である対象ガスエンジン(2t)に供給されるガス燃料のメタン価(MNt)を推定するメタン価の推定装置(1A)であって、
ガスエンジン(2)における、点火時期(IT)とノッキング強度(KI)と供給されるガス燃料のメタン価(MN)とが予め関連付けられた第1の関連付け情報(AI1)、を取得する第1の関連付け情報取得部(11)と、
前記対象ガスエンジン(2t)における前記点火時期(IT)である対象点火時期(ITt)を取得する点火時期取得部(12)と、
前記対象ガスエンジン(2t)の前記対象点火時期(ITt)を含むサイクルにおける前記ノッキング強度(KI)である対象ノッキング強度(KIt)を取得するノッキング強度取得部(13)と、
前記第1の関連付け情報(AI1)に基づいて、前記対象点火時期(ITt)および前記対象ノッキング強度(KIt)から、前記対象ガスエンジン(2t)における前記気筒(21)に供給された前記ガス燃料のメタン価(MNt)を推定するメタン価推定部(14)と、を備える。
上記1)の構成によれば、ガスエンジン(2)における、点火時期(IT)とノッキング強度(KI)と供給されるガス燃料のメタン価(MN)との関係性を示す第1の関連付け情報(AI1)を利用することで、対象点火時期(ITt)および対象ノッキング強度(KIt)から、対象メタン価MNt(対象ガスエンジン2tにおける気筒21に供給されたガス燃料のメタン価)を推定できる。点火時期(IT)やノッキング強度(KI)は、対象ガスエンジン(2t)の運転時において対象ガスエンジン(2t)に通常装着されるセンサなどから取得可能である。よって、上記1)の構成によれば、対象ガスエンジン(2t)の運転時に、カロリーメータなどの特別なセンサを用いることなく対象メタン価(MNt)を推定可能である。
2)幾つかの実施形態では、上記1)に記載のメタン価の推定装置(1A)であって、
前記メタン価推定部(14)は、
前記対象ガスエンジン(2t)のエンジン負荷(ELt)が一定である一定負荷条件において、特定のノッキング強度に到達したときの前記対象ノッキング強度(KIt1)、および前記特定のノッキング強度に到達したときの前記対象ノッキング強度(KIt1)を含むサイクルにおける前記対象点火時期(ITt1)から、前記第1の関連付け情報(AI1)に基づいて、前記対象ガスエンジン(2t)における前記気筒(21)に供給された前記ガス燃料のメタン価(MNt)を推定する。
特定のノッキング強度を高く設定するほど、ガス燃料毎の対象点火時期(ITt1)の差を大きくできるため、対象メタン価(MNt)の推定精度の向上が図れるが、ノッキングが生じる可能性が高くなる虞がある。上記2)の構成によれば、特定のノッキング強度に到達したサイクルにおける対象ノッキング強度(KIt1)や対象点火時期(ITt1)を用いて対象メタン価(MNt)を推定することで、対象ガスエンジン(2t)のノッキングを抑制しつつ、対象メタン価(MNt)の推定精度を高いものにすることができる。
3)本開示の少なくとも一実施形態にかかるメタン価の推定装置(1B(1))は、
少なくとも1つの気筒(21)を備えるガスエンジン(2)である対象ガスエンジン(2t)に供給されるガス燃料のメタン価(MNt)を推定するメタン価の推定装置(1B)であって、
ガスエンジン(2)における、エンジン負荷(EL)と供給されるガス燃料のガス供給量(FS)と前記ガス燃料のメタン価(MN)とが予め関連付けられた第2の関連付け情報(AI2)、を取得する第2の関連付け情報取得部(61)と、
前記対象ガスエンジン(2t)における前記エンジン負荷(EL)である対象エンジン負荷(ELt)を取得するエンジン負荷取得部(62)と、
前記対象ガスエンジン(2t)の前記対象エンジン負荷(ELt)を取得した期間における前記ガス供給量(FS)である対象ガス供給量(FSt)を取得するガス供給量取得部(63)と、
前記第2の関連付け情報(AI2)に基づいて、前記対象エンジン負荷(ELt)および前記対象ガス供給量(FSt)から、前記対象ガスエンジン(2t)における前記気筒(21)に供給された前記ガス燃料のメタン価(MNt)を推定するメタン価推定部(64)と、を備える。
上記3)の構成によれば、ガスエンジン(2)における、エンジン負荷(EL)と供給されるガス燃料のガス供給量(FS)とメタン価(MN)との関係性を示す第2の関連付け情報(AI2)を利用することで、対象エンジン負荷(ELt)および対象ガス供給量(FSt)から、対象メタン価(MNt、対象ガスエンジン2tにおける気筒21に供給されたガス燃料のメタン価)を推定できる。エンジン負荷(EL)やガス供給量(FS)は、対象ガスエンジン(2t)の運転時において対象ガスエンジン(2t)に通常装着されるセンサなどから取得可能である。よって、上記3)の構成によれば、対象ガスエンジン(2t)の運転時に、カロリーメータなどの特別なセンサを用いることなく対象メタン価(MNt)を推定可能である。
4)本開示の少なくとも一実施形態にかかるメタン価の推定装置(1C(1))は、
少なくとも1つの気筒(21)を備えるガスエンジン(2)である対象ガスエンジン(2t)に供給されるガス燃料のメタン価(MNt)を推定するメタン価の推定装置(1C)であって、
ガスエンジン(2)における、低位発熱量(LHV)と供給されるガス燃料のメタン価(MN)とが予め関連付けられた第3の関連付け情報(AI3)、を取得する第3の関連付け情報取得部(71)と、
前記対象ガスエンジン(2t)における1サイクルあたりの熱発生量(QC)である対象熱発生量(QCt)を取得する熱発生量取得部(72)と、
前記対象熱発生量(QCt)を取得した期間における前記対象ガスエンジン(2t)に供給されるガス燃料の1サイクルあたりの供給量(MF)である対象供給量(MFt)を取得する供給量取得部(73)と、
前記対象熱発生量(QCt)と前記対象供給量(MFt)から、前記対象ガスエンジン(2t)における低位発熱量(LHV)である対象低位発熱量(LHVt)を算出する低位発熱量算出部(74)と、
前記第3の関連付け情報(AI3)に基づいて、前記対象低位発熱量(LHVt)から、前記対象ガスエンジン(2t)における前記気筒(21)に供給された前記ガス燃料のメタン価(MNt)を推定するメタン価推定部(75)と、を備える。
上記4)の構成によれば、ガスエンジン(2)における、低位発熱量(LHV)と供給されるガス燃料のメタン価(MN)との関係性を示す第3の関連付け情報(AI3)を利用することで、対象低位発熱量(LHVt)から、対象メタン価(MNt、対象ガスエンジン2tにおける気筒21に供給されたガス燃料のメタン価)を推定できる。低位発熱量(LHV)は、対象ガスエンジン(2t)の運転時において対象ガスエンジン(2t)に通常装着されるセンサなどから取得できる、上記熱発生量(QC)および上記供給量(MF)から算出できる。よって、上記4)の構成によれば、対象ガスエンジン(2t)の運転時に、カロリーメータなどの特別なセンサを用いることなく対象メタン価(MNt)を推定可能である。
5)本開示の少なくとも一実施形態にかかるガスエンジン(2)の制御装置(3)は、
上記1)から4)までの何れかに記載のメタン価の推定装置(1(1A、1B、1C))と、
前記メタン価の推定装置(1)で推定された前記ガス燃料のメタン価(MNt)に応じて、前記対象ガスエンジン(2t)の点火時期(IT)である対象点火時期(ITt)を制御するように構成された点火時期制御部(35)と、を備える。
上記5)の構成によれば、ガスエンジン(2)の制御装置(3)は、点火時期制御部(35)において、メタン価の推定装置(1)で推定されたガス燃料のメタン価(MNt)に応じて、対象ガスエンジン(2t)の点火時期(IT)である対象点火時期(ITt)を制御することで、対象ガスエンジン(2t)における気筒(21)に供給されるガス燃料のメタン価(MNt)の変化に応じた対象ガスエンジン(2t)の燃焼制御が可能となる。この場合には、ガス燃料の切り替え時に連続してガス燃料のメタン価(MNt)を推定し、連続して対象点火時期(ITt)を調整できるため、ガス燃料の切り替え時に対象ガスエンジン(2t)を停止させずに高効率での連続運転が可能となる。
6)本開示の少なくとも一実施形態にかかるメタン価の推定方法(100)は、
少なくとも1つの気筒(21)を備えるガスエンジン(2)である対象ガスエンジン(2t)に供給されるガス燃料のメタン価(MNt)を推定するメタン価の推定方法(100)であって、
ガスエンジン(2)における、点火時期(IT)とノッキング強度(KI)と供給されるガス燃料のメタン価(MN)とが予め関連付けられた第1の関連付け情報(AI1)、を取得する第1の関連付け情報取得ステップ(S101)と、
前記対象ガスエンジン(2t)における前記点火時期(IT)である対象点火時期(ITt)を取得する点火時期取得ステップ(S102)と、
前記対象ガスエンジン(2t)の前記対象点火時期(ITt)を含むサイクルにおける前記ノッキング強度(KI)である対象ノッキング強度(KIt)を取得するノッキング強度取得ステップ(S103)と、
前記第1の関連付け情報(AI1)に基づいて、前記対象点火時期(ITt)および前記対象ノッキング強度(KIt)から、前記対象ガスエンジン(2t)における前記気筒(21)に供給された前記ガス燃料のメタン価(MNt)を推定するメタン価推定ステップ(S104)と、を備える。
上記6)の方法によれば、ガスエンジン(2)における、点火時期(ITt)とノッキング強度(KI)と供給されるガス燃料のメタン価(MN)との関係性を示す第1の関連付け情報(AI1)を利用することで、対象点火時期(ITt)および対象ノッキング強度(KIt)から、対象ガスエンジン(2t)における気筒(21)に供給されたガス燃料のメタン価(対象メタン価MNt)を推定できる。点火時期(IT)やノッキング強度(KI)は、対象ガスエンジン(2t)の運転時において対象ガスエンジン(2t)に通常装着されるセンサなどから取得可能である。よって、上記6)の方法によれば、対象ガスエンジン(2t)の運転時に、カロリーメータなどの特別なセンサを用いることなく対象メタン価(MNt)を推定可能である。
7)本開示の少なくとも一実施形態にかかるメタン価の推定方法(200)は、
少なくとも1つの気筒(21)を備えるガスエンジン(2)である対象ガスエンジン(2t)に供給されるガス燃料のメタン価(MNt)を推定するメタン価の推定方法(200)であって、
ガスエンジン(2)における、エンジン負荷(EL)と供給されるガス燃料のガス供給量(FS)と前記ガス燃料のメタン価(MN)とが予め関連付けられた第2の関連付け情報(AI2)、を取得する第2の関連付け情報取得ステップ(S201)と、
前記対象ガスエンジン(2t)における前記エンジン負荷(EL)である対象エンジン負荷(ELt)を取得するエンジン負荷取得ステップ(S202)と、
前記対象ガスエンジン(2t)の前記対象エンジン負荷(ELt)を取得した期間における前記ガス供給量(FS)である対象ガス供給量(FSt)を取得するガス供給量取得ステップ(S203)と、
前記第2の関連付け情報(AI2)に基づいて、前記対象エンジン負荷(ELt)および前記対象ガス供給量(FSt)から、前記対象ガスエンジン(2t)における前記気筒(21)に供給された前記ガス燃料のメタン価(MNt)を推定するメタン価推定ステップ(S204)と、を備える。
上記7)の方法によれば、ガスエンジン(2)における、エンジン負荷(EL)と供給されるガス燃料のガス供給量(FS)とメタン価(MN)との関係性を示す第2の関連付け情報(AI2)を利用することで、対象エンジン負荷(ELt)および対象ガス供給量(FSt)から、対象メタン価(MNt、対象ガスエンジン2tにおける気筒21に供給されたガス燃料のメタン価)を推定できる。エンジン負荷(EL)やガス供給量(FS)は、対象ガスエンジン(2t)の運転時において対象ガスエンジン(2t)に通常装着されるセンサなどから取得可能である。よって、上記7)の方法によれば、対象ガスエンジン(2t)の運転時に、カロリーメータなどの特別なセンサを用いることなく対象メタン価(MNt)を推定可能である。
8)本開示の少なくとも一実施形態にかかるメタン価の推定方法(300)は、
少なくとも1つの気筒(21)を備えるガスエンジン(2)である対象ガスエンジン(2t)に供給されるガス燃料のメタン価(MNt)を推定するメタン価の推定方法(300)であって、
ガスエンジン(2)における、低位発熱量(LHV)と供給されるガス燃料のメタン価(MN)とが予め関連付けられた第3の関連付け情報(AI3)、を取得する第3の関連付け情報取得ステップ(S301)と、
前記対象ガスエンジン(2t)における1サイクルあたりの熱発生量(QC)である対象熱発生量(QCt)を取得する熱発生量取得ステップ(S302)と、
前記対象熱発生量(QCt)を取得した期間における前記対象ガスエンジン(2t)に供給されるガス燃料の1サイクルあたりの供給量(MF)である対象供給量(MFt)を取得する供給量取得ステップ(S303)と、
前記対象熱発生量(QCt)と前記対象供給量(MFt)から、前記対象ガスエンジン(2t)における低位発熱量(LHV)である対象低位発熱量(LHVt)を算出する低位発熱量算出ステップ(S304)と、
前記第3の関連付け情報(AI1)に基づいて、前記対象低位発熱量(LHVt)から、前記対象ガスエンジン(2t)における前記気筒(21)に供給された前記ガス燃料のメタン価(MNt)を推定するメタン価推定ステップ(S305)と、を備える。
上記8)の方法によれば、ガスエンジン(2)における、低位発熱量(LHV)と供給されるガス燃料のメタン価(MN)との関係性を示す第3の関連付け情報(AI3)を利用することで、対象低位発熱量(LHVt)から、対象メタン価(MNt、対象ガスエンジン2tにおける気筒21に供給されたガス燃料のメタン価)を推定できる。低位発熱量(LHV)は、対象ガスエンジン(2t)の運転時において対象ガスエンジン(2t)に通常装着されるセンサなどから取得できる、上記熱発生量(QC)および上記供給量(MF)から算出できる。よって、上記8)の方法によれば、対象ガスエンジン(2t)の運転時に、カロリーメータなどの特別なセンサを用いることなく対象メタン価(MNt)を推定可能である。
1,1A~1C メタン価の推定装置
2 ガスエンジン
2t 対象ガスエンジン
3 制御装置
3t 対象制御装置
4 エンジンシステム
5 ガス燃料供給系統
11 第1の関連付け情報取得部
12 点火時期取得部
13 ノッキング強度取得部
14 メタン価推定部
21 気筒
22 駆動シャフト
31 エンジン制御部
32 燃焼制御部
33 燃焼診断部
34 ガス燃料供給量制御部
35 点火時期制御部
41 燃料噴射弁
41 ガス燃料噴射装置
42 点火装置
43 発電機
44 ノッキングセンサ
45 筒内圧センサ
46 データベース部
51 第1のガス燃料貯留装置
52 第2のガス燃料貯留装置
53 第1のガス燃料供給ライン
54 第2のガス燃料供給ライン
55 切り替え装置
56 合流部
61 第2の関連付け情報取得部
62 エンジン負荷取得部
63 ガス供給量取得部
64 メタン価推定部
71 第3の関連付け情報取得部
72 熱発生量取得部
73 供給量取得部
74 低位発熱量算出部
75 メタン価推定部
100,200,300 メタン価の推定方法
AI1 第1の関連付け情報
AI2 第2の関連付け情報
AI3 第3の関連付け情報
EL エンジン負荷
ELt 対象エンジン負荷
FS ガス供給量
FSt 対象ガス供給量
IT,ITc1,ITc2 点火時期
ITs 設定点火時期
ITt,ITt1 対象点火時期
KI,KIs ノッキング強度
KIt,KIt1 対象ノッキング強度
LHV 低位発熱量
LHVt 対象低位発熱量
MF 供給量
MFt 対象供給量
MN メタン価
MNt 対象メタン価
QC 熱発生量
QCt 対象熱発生量
S101 第1の関連付け情報取得ステップ
S102 点火時期取得ステップ
S103 ノッキング強度取得ステップ
S104 メタン価推定ステップ
S201 第2の関連付け情報取得ステップ
S202 エンジン負荷取得ステップ
S203 ガス供給量取得ステップ
S204 メタン価推定ステップ
S301 第3の関連付け情報取得ステップ
S302 熱発生量取得ステップ
S303 供給量取得ステップ
S304 低位発熱量算出ステップ
S305 メタン価推定ステップ

Claims (8)

  1. 少なくとも1つの気筒を備えるガスエンジンである対象ガスエンジンに供給されるガス燃料のメタン価を推定するメタン価の推定装置であって、
    ガスエンジンにおける、点火時期とノッキング強度と供給されるガス燃料のメタン価とが予め関連付けられた第1の関連付け情報、を取得する第1の関連付け情報取得部と、
    前記対象ガスエンジンにおける前記点火時期である対象点火時期を取得する点火時期取得部と、
    前記対象ガスエンジンの前記対象点火時期を含むサイクルにおける前記ノッキング強度である対象ノッキング強度を取得するノッキング強度取得部と、
    前記第1の関連付け情報に基づいて、前記対象点火時期および前記対象ノッキング強度から、前記対象ガスエンジンにおける前記気筒に供給された前記ガス燃料のメタン価を推定するメタン価推定部と、を備える、
    メタン価の推定装置。
  2. 前記メタン価推定部は、
    前記対象ガスエンジンのエンジン負荷が一定である一定負荷条件において、特定のノッキング強度に到達したときの前記対象ノッキング強度、および前記特定のノッキング強度に到達したときの前記対象ノッキング強度を含むサイクルにおける前記対象点火時期から、前記第1の関連付け情報に基づいて、前記対象ガスエンジンにおける前記気筒に供給された前記ガス燃料のメタン価を推定する、
    請求項1に記載のメタン価の推定装置。
  3. 少なくとも1つの気筒を備えるガスエンジンである対象ガスエンジンに供給されるガス燃料のメタン価を推定するメタン価の推定装置であって、
    ガスエンジンにおける、エンジン負荷と供給されるガス燃料のガス供給量と前記ガス燃料のメタン価とが予め関連付けられた第2の関連付け情報、を取得する第2の関連付け情報取得部と、
    前記対象ガスエンジンにおける前記エンジン負荷である対象エンジン負荷を取得するエンジン負荷取得部と、
    前記対象ガスエンジンの前記対象エンジン負荷を取得した期間における前記ガス供給量である対象ガス供給量を取得するガス供給量取得部と、
    前記第2の関連付け情報に基づいて、前記対象エンジン負荷および前記対象ガス供給量から、前記対象ガスエンジンにおける前記気筒に供給された前記ガス燃料のメタン価を推定するメタン価推定部と、を備える、
    メタン価の推定装置。
  4. 少なくとも1つの気筒を備えるガスエンジンである対象ガスエンジンに供給されるガス燃料のメタン価を推定するメタン価の推定装置であって、
    ガスエンジンにおける、低位発熱量と供給されるガス燃料のメタン価とが予め関連付けられた第3の関連付け情報、を取得する第3の関連付け情報取得部と、
    前記対象ガスエンジンにおける1サイクルあたりの熱発生量である対象熱発生量を取得する熱発生量取得部と、
    前記対象熱発生量を取得した期間における前記対象ガスエンジンに供給されるガス燃料の1サイクルあたりの供給量である対象供給量を取得する供給量取得部と、
    前記対象熱発生量と前記対象供給量から、前記対象ガスエンジンにおける低位発熱量である対象低位発熱量を算出する低位発熱量算出部と、
    前記第3の関連付け情報に基づいて、前記対象低位発熱量から、前記対象ガスエンジンにおける前記気筒に供給された前記ガス燃料のメタン価を推定するメタン価推定部と、を備える、
    メタン価の推定装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載のメタン価の推定装置と、
    前記メタン価の推定装置で推定された前記ガス燃料のメタン価に応じて、前記対象ガスエンジンの点火時期である対象点火時期を制御するように構成された点火時期制御部と、を備える、
    ガスエンジンの制御装置。
  6. 少なくとも1つの気筒を備えるガスエンジンである対象ガスエンジンに供給されるガス燃料のメタン価を推定するメタン価の推定方法であって、
    ガスエンジンにおける、点火時期とノッキング強度と供給されるガス燃料のメタン価とが予め関連付けられた第1の関連付け情報、を取得する第1の関連付け情報取得ステップと、
    前記対象ガスエンジンにおける前記点火時期である対象点火時期を取得する点火時期取得ステップと、
    前記対象ガスエンジンの前記対象点火時期を含むサイクルにおける前記ノッキング強度である対象ノッキング強度を取得するノッキング強度取得ステップと、
    前記第1の関連付け情報に基づいて、前記対象点火時期および前記対象ノッキング強度から、前記対象ガスエンジンにおける前記気筒に供給された前記ガス燃料のメタン価を推定するメタン価推定ステップと、を備える、
    メタン価の推定方法。
  7. 少なくとも1つの気筒を備えるガスエンジンである対象ガスエンジンに供給されるガス燃料のメタン価を推定するメタン価の推定方法であって、
    ガスエンジンにおける、エンジン負荷と供給されるガス燃料のガス供給量と前記ガス燃料のメタン価とが予め関連付けられた第2の関連付け情報、を取得する第2の関連付け情報取得ステップと、
    前記対象ガスエンジンにおける前記エンジン負荷である対象エンジン負荷を取得するエンジン負荷取得ステップと、
    前記対象ガスエンジンの前記対象エンジン負荷を取得した期間における前記ガス供給量である対象ガス供給量を取得するガス供給量取得ステップと、
    前記第2の関連付け情報に基づいて、前記対象エンジン負荷および前記対象ガス供給量から、前記対象ガスエンジンにおける前記気筒に供給された前記ガス燃料のメタン価を推定するメタン価推定ステップと、を備える、
    メタン価の推定方法。
  8. 少なくとも1つの気筒を備えるガスエンジンである対象ガスエンジンに供給されるガス燃料のメタン価を推定するメタン価の推定方法であって、
    ガスエンジンにおける、低位発熱量と供給されるガス燃料のメタン価とが予め関連付けられた第3の関連付け情報、を取得する第3の関連付け情報取得ステップと、
    前記対象ガスエンジンにおける1サイクルあたりの熱発生量である対象熱発生量を取得する熱発生量取得ステップと、
    前記対象熱発生量を取得した期間における前記対象ガスエンジンに供給されるガス燃料の1サイクルあたりの供給量である対象供給量を取得する供給量取得ステップと、
    前記対象熱発生量と前記対象供給量から、前記対象ガスエンジンにおける低位発熱量である対象低位発熱量を算出する低位発熱量算出ステップと、
    前記第3の関連付け情報に基づいて、前記対象低位発熱量から、前記対象ガスエンジンにおける前記気筒に供給された前記ガス燃料のメタン価を推定するメタン価推定ステップと、を備える、
    メタン価の推定方法。
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