JP5998717B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
記録媒体に画像を形成する液体吐出装置として、特許文献1には、用紙に対してインクを吐出するインクジェット印刷部を有する画像形成装置が開示されている。インクジェット印刷部は、用紙を搬送する用紙搬送ローラ対と、ノズルからインクを吐出するインクジェット記録ヘッドを備えている。この画像形成装置では、インクジェット印刷部においてジャムが発生した場合、インクジェット記録ヘッドに用紙の紙粉やインク等が付着して、以降の画像形成時に悪影響を及ぼすことがあるため、ジャム解消後に、インクジェット記録ヘッドの回復動作が行われる。
特開2006−69163号公報
ところで、記録媒体にモノクロ画像に加えてカラー画像の形成も可能な液体吐出装置が知られている。この液体吐出装置では、通常、黒色の液体を吐出する液体吐出ヘッドに加えて、黒色以外の有色液体を吐出する液体吐出ヘッドを備えている。ここで、記録媒体にモノクロ画像を形成している際にジャムが発生した場合において、全ての液体吐出ヘッドそれぞれに対して回復動作を行うと、ジャム解消後の記録媒体への画像形成の開始時期が遅くなる場合がある。
そこで、本発明の目的は、ジャム解消後の画像形成の開始時期を早くすることが可能な液体吐出装置を提供することにある。
本発明の第1観点に係る液体吐出装置は、記録媒体を搬送するための搬送機構と、第1ノズルを有し、前記第1ノズルを通じて黒色の液体を吐出するための第1液体吐出ヘッドと、第2ノズルを有し、前記第2ノズルを通じて黒色以外の有色液体を吐出するための第2液体吐出ヘッドと、前記搬送機構の前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルに対向する位置における記録媒体のジャムを検知するためのジャム検知手段と、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズル、及び、前記第2液体吐出ヘッドの前記第2ノズルの回復動作を行なうためのメンテナンス機構と、記録媒体に形成される画像に係る画像データを記憶するための記憶部と、前記記憶部に記憶された前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像が、モノクロ画像であるか、カラー画像であるかを判断する判断手段と、前記搬送機構、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記メンテナンス機構を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記画像データに係る画像が記録媒体に形成されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、前記画像データに係る画像を記録媒体に形成している途中に、前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知したときは、前記記録媒体のジャムが解消されるまで前記画像データに係る画像の記録媒体への形成が中断されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、前記判断手段が、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がカラー画像であると判断している場合には、前記記録媒体のジャムの解消後に、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズル、及び、前記第2液体吐出ヘッドの前記第2ノズルの回復動作を行なうように前記メンテナンス機構を制御し、その後、前記記録媒体のジャムによって中断された前記画像データに基づいたカラー画像の記録媒体への形成を行うように前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、前記判断手段が、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がモノクロ画像であると判断している場合には、前記記録媒体のジャムの解消後に、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルの回復動作を行なうように前記メンテナンス機構を制御し、その後、前記記録媒体のジャムによって中断された前記画像データに基づいたモノクロ画像の記録媒体への形成を行うように前記第1液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、前記判断手段は、前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知する前において、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がカラー画像であると判断していた場合において、前記画像データに係る画像を記録媒体に形成している途中に、前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知したときに、当該記録媒体のジャムの解消後に記録媒体に形成される画像の全てがモノクロである場合には、前記判断手段は、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がモノクロ画像であると判断を変更することを特徴とする。
本発明の第2観点に係る液体吐出装置は、記録媒体を搬送するための搬送機構と、第1ノズルを有し、前記第1ノズルを通じて黒色の液体を吐出するための第1液体吐出ヘッドと、第2ノズルを有し、前記第2ノズルを通じて黒色以外の有色液体を吐出するための少なくとも3つの第2液体吐出ヘッドであって、この3つの第2液体吐出ヘッドそれぞれの前記第2ノズルから吐出される有色液体の色がイエロー、マゼンタ及びシアンである、少なくとも3つの第2液体吐出ヘッドと、前記搬送機構の前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルに対向する位置における記録媒体のジャムを検知するためのジャム検知手段と、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズル、及び、前記第2液体吐出ヘッドの前記第2ノズルの回復動作を行なうためのメンテナンス機構と、記録媒体に形成される画像に係る画像データを記憶するための記憶部と、前記記憶部に記憶された前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像が、モノクロ画像であるか、カラー画像であるかを判断する判断手段と、前記搬送機構、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記メンテナンス機構を制御する制御手段と、記録媒体に形成する画像の画質モードとして、通常画質モード、及び前記通常画質モードよりも画質が高い高画質モードの何れかを選択する画質モード選択手段と、前記画像データに係る画像を記録媒体に形成している途中に、前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知したときに、前記記憶部に記憶された前記画像データにおいて、当該記録媒体のジャムの解消後に記録媒体に形成される画像がテキスト画像のみであるか否かを判断するテキスト画像判断手段とを備え、前記制御手段は、前記画像データに係る画像が記録媒体に形成されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、前記画像データに係る画像を記録媒体に形成している途中に、前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知したときは、前記記録媒体のジャムが解消されるまで前記画像データに係る画像の記録媒体への形成が中断されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、前記判断手段が、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がカラー画像であると判断している場合には、前記記録媒体のジャムの解消後に、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズル、及び、前記第2液体吐出ヘッドの前記第2ノズルの回復動作を行なうように前記メンテナンス機構を制御し、その後、前記記録媒体のジャムによって中断された前記画像データに基づいたカラー画像の記録媒体への形成を行うように前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、前記判断手段が、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がモノクロ画像であると判断している場合には、前記記録媒体のジャムの解消後に、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルの回復動作を行なうように前記メンテナンス機構を制御し、その後、前記記録媒体のジャムによって中断された前記画像データに基づいたモノクロ画像の記録媒体への形成を行うように前記第1液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知する前において、前記判断手段が、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がモノクロ画像であると判断している場合には、前記モノクロ画像の黒画素が、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルから吐出される黒色の液体のみで構成される単色ドット、及び、前記3つの第2液体吐出ヘッドそれぞれの前記第2ノズルから吐出される有色液体で構成されるコンポジットブラックからなる複合色ドットの両方を用いて記録媒体に形成されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、前記画像データに係る画像を記録媒体に形成している途中に、前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知したときであって、前記判断手段が、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がモノクロ画像であると判断し、且つ前記画質モード選択手段により前記高画質モードが選択されている場合において、前記テキスト画像判断手段が、当該記録媒体のジャムの解消後に記録媒体に形成される画像がテキスト画像のみではないと判断している場合には、前記記録媒体のジャムの解消後に、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルに加えて、前記第2液体吐出ヘッドの前記第2ノズルについても回復動作を行なうように前記メンテナンス機構を制御し、その後、前記記録媒体のジャムによって中断された前記画像データに基づいたモノクロ画像の記録媒体への形成に際して、当該モノクロ画像の黒画素が、前記単色ドット、及び、前記複合色ドットの両方を用いて形成されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、前記テキスト画像判断手段が、当該記録媒体のジャムの解消後に記録媒体に形成される画像がテキスト画像のみであると判断している場合には、前記記録媒体のジャムの解消後に、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルの回復動作を行なうように前記メンテナンス機構を制御し、その後、前記記録媒体のジャムによって中断された前記画像データに基づいたモノクロ画像の記録媒体への形成に際して、当該モノクロ画像の黒画素が前記単色ドットのみを用いて形成されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御することを特徴とする。
本発明の第3観点に係る液体吐出装置は、記録媒体を搬送するための搬送機構と、第1ノズルを有し、前記第1ノズルを通じて黒色の液体を吐出するための第1液体吐出ヘッドと、第2ノズルを有し、前記第2ノズルを通じて黒色以外の有色液体を吐出するための少なくとも3つの第2液体吐出ヘッドであって、この3つの第2液体吐出ヘッドそれぞれの前記第2ノズルから吐出される有色液体の色がイエロー、マゼンタ及びシアンである、少なくとも3つの第2液体吐出ヘッドと、前記搬送機構の前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルに対向する位置における記録媒体のジャムを検知するためのジャム検知手段と、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズル、及び、前記第2液体吐出ヘッドの前記第2ノズルの回復動作を行なうためのメンテナンス機構と、記録媒体に形成される画像に係る画像データを記憶するための記憶部と、前記記憶部に記憶された前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像が、モノクロ画像であるか、カラー画像であるかを判断する判断手段と、前記搬送機構、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記メンテナンス機構を制御する制御手段と、前記記録部に記憶された前記画像データから、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルから吐出される黒色の液体のみで構成される単色ドットに係る黒色用吐出データ、及び前記3つの第2液体吐出ヘッドそれぞれの前記第2ノズルから吐出される有色液体で構成されるコンポジットブラックからなる複合色ドットに係るカラー用吐出データを作成するデータ作成部とを備え、前記制御手段は、前記画像データに係る画像が記録媒体に形成されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、前記画像データに係る画像を記録媒体に形成している途中に、前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知したときは、前記記録媒体のジャムが解消されるまで前記画像データに係る画像の記録媒体への形成が中断されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、前記判断手段が、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がカラー画像であると判断している場合には、前記記録媒体のジャムの解消後に、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズル、及び、前記第2液体吐出ヘッドの前記第2ノズルの回復動作を行なうように前記メンテナンス機構を制御し、その後、前記記録媒体のジャムによって中断された前記画像データに基づいたカラー画像の記録媒体への形成を行うように前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、前記判断手段が、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がモノクロ画像であると判断している場合には、前記記録媒体のジャムの解消後に、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルの回復動作を行なうように前記メンテナンス機構を制御し、その後、前記記録媒体のジャムによって中断された前記画像データに基づいたモノクロ画像の記録媒体への形成を行うように前記第1液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知する前において、前記判断手段が、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がモノクロ画像であると判断している場合には、前記モノクロ画像の黒画素が、前記単色ドット、及び、前記複合色ドットの両方を用いて記録媒体に形成されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、前記黒色吐出データに基づいて、前記第1ノズルから黒色の液体が吐出されるように前記第1液体吐出ヘッドを制御し、前記カラー用吐出データに基づいて、前記第2ノズルから有色液体が吐出されるように前記3つの第2液体吐出ヘッドそれぞれを制御するものであり、前記画像データに係る画像を記録媒体に形成している途中に、前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知した後において、前記第2液体吐出ヘッドの前記第2ノズルの回復動作を行わずに、前記記録媒体のジャムによって中断された前記画像データに基づいたモノクロ画像の記録媒体への形成を行う場合には、前記メンテナンス機構により前記第1ノズルの回復動作が行われているときに、前記データ作成部が、前記記憶部に記憶された前記画像データから、当該画像データに基づいたモノクロ画像の黒画素が前記単色ドットのみで形成されるように前記黒色吐出データを新たに作成し、前記第1ノズルの回復動作後において、前記制御手段が、前記データ作成部により新たに作成された前記黒色吐出データに基づいて、前記第1液体吐出ヘッドを制御するとともに、前記搬送機構を制御することを特徴とする。
本発明の第4観点に係る液体吐出装置は、記録媒体を搬送するための搬送機構と、第1ノズルを有し、前記第1ノズルを通じて黒色の液体を吐出するための第1液体吐出ヘッドと、第2ノズルを有し、前記第2ノズルを通じて黒色以外の有色液体を吐出するための少なくとも3つの第2液体吐出ヘッドであって、この3つの第2液体吐出ヘッドそれぞれの前記第2ノズルから吐出される有色液体の色がイエロー、マゼンタ及びシアンである、少なくとも3つの第2液体吐出ヘッドと、前記搬送機構の前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルに対向する位置における記録媒体のジャムを検知するためのジャム検知手段と、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズル、及び、前記第2液体吐出ヘッドの前記第2ノズルの回復動作を行なうためのメンテナンス機構と、記録媒体に形成される画像に係る画像データを記憶するための記憶部と、前記記憶部に記憶された前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像が、モノクロ画像であるか、カラー画像であるかを判断する判断手段と、前記搬送機構、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記メンテナンス機構を制御する制御手段と、前記記録部に記憶された前記画像データから、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルから吐出される黒色の液体のみで構成される単色ドットに係る黒色用吐出データ、及び前記3つの第2液体吐出ヘッドそれぞれの前記第2ノズルから吐出される有色液体で構成されるコンポジットブラックからなる複合色ドットに係るカラー用吐出データを作成するデータ作成部とを備え、前記データ作成部は、前記画像データから、記録媒体に形成する画像の黒画素に係る合成吐出データを作成し、当該合成吐出データをマスクパターンで間引いた間引データを前記黒色用吐出データ及び前記カラー用吐出データの何れか一方とし、前記合成吐出データと前記間引きデータとの差分データを、前記黒色用吐出データ及び前記カラー用吐出データの何れか他方とするものであり、前記制御手段は、前記画像データに係る画像が記録媒体に形成されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、前記画像データに係る画像を記録媒体に形成している途中に、前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知したときは、前記記録媒体のジャムが解消されるまで前記画像データに係る画像の記録媒体への形成が中断されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、前記判断手段が、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がカラー画像であると判断している場合には、前記記録媒体のジャムの解消後に、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズル、及び、前記第2液体吐出ヘッドの前記第2ノズルの回復動作を行なうように前記メンテナンス機構を制御し、その後、前記記録媒体のジャムによって中断された前記画像データに基づいたカラー画像の記録媒体への形成を行うように前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、前記判断手段が、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がモノクロ画像であると判断している場合には、前記記録媒体のジャムの解消後に、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルの回復動作を行なうように前記メンテナンス機構を制御し、その後、前記記録媒体のジャムによって中断された前記画像データに基づいたモノクロ画像の記録媒体への形成を行うように前記第1液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知する前において、前記判断手段が、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がモノクロ画像であると判断している場合には、前記モノクロ画像の黒画素が、前記単色ドット、及び、前記複合色ドットの両方を用いて記録媒体に形成されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、前記黒色吐出データに基づいて、前記第1ノズルから黒色の液体が吐出されるように前記第1液体吐出ヘッドを制御し、前記カラー用吐出データに基づいて、前記第2ノズルから有色液体が吐出されるように前記3つの第2液体吐出ヘッドそれぞれを制御するものであり、前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知した後において、前記第2液体吐出ヘッドの前記第2ノズルの回復動作を行わずに、前記記録媒体のジャムによって中断された前記画像データに基づいたモノクロ画像の記録媒体への形成に際して、当該モノクロ画像の黒画素を前記単色ドットのみを用いて形成する場合には、前記制御手段は、前記黒色用吐出データの代わりに前記合成吐出データに基づいて、前記第1液体吐出ヘッドを制御するとともに、前記搬送機構を制御することを特徴とする。
また、本発明の参考例において、液体吐出装置の制御方法は、記録媒体を搬送するための搬送機構と、第1ノズルを有し、前記第1ノズルを通じて黒色の液体を吐出するための第1液体吐出ヘッドと、第2ノズルを有し、前記第2ノズルを通じて黒色以外の有色液体を吐出するための第2液体吐出ヘッドと、前記搬送機構の前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルに対向する位置における記録媒体のジャムを検知するためのジャム検知手段と、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズル、及び、前記第2液体吐出ヘッドの前記第2ノズルの回復動作を行なうためのメンテナンス機構と、記録媒体に形成される画像に係る画像データを記憶するための記憶部とを備えた液体吐出装置の制御方法であって、前記記憶部に記憶された前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像が、モノクロ画像であるか、カラー画像であるかを判断する処理と、前記画像データに係る画像が記録媒体に形成されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御する処理と、前記画像データに係る画像を記録媒体に形成している途中に、前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知したときは、前記記録媒体のジャムが解消されるまで前記画像データに係る画像の記録媒体への形成が中断されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御する処理と、前記判断処理で、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がカラー画像であると判断している場合には、前記記録媒体のジャムの解消後に、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズル、及び、前記第2液体吐出ヘッドの前記第2ノズルの回復動作を行なうように前記メンテナンス機構を制御し、その後、前記記録媒体のジャムによって中断された前記画像データに基づいたカラー画像の記録媒体への形成を行うように前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御する処理と、前記判断処理で、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がモノクロ画像であると判断している場合には、前記記録媒体のジャムの解消後に、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルの回復動作を行なうように前記メンテナンス機構を制御し、その後、前記記録媒体のジャムによって中断された前記画像データに基づいたモノクロ画像の記録媒体への形成を行うように前記第1液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御する処理とを備えていることを特徴とする。
本発明によると、記憶部に記憶された画像データに基づいて記録媒体に形成される画像が、モノクロ画像の場合には、記録媒体のジャム解消後においては、第2液体吐出ヘッドの第2ノズルの回復動作行わずに、記録媒体への画像の形成を行うことで、ジャム解消後の画像形成の開始時期を早くすることができる。
本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタの全体的な構成を示す概略側面図である。 図1のプリンタのヘッドの流路ユニット及びアクチュエータユニットを示す平面図である。 (a)は図2の一点鎖線で囲まれた領域IIIを示す拡大図であり、(b)は図2(a)のIV−IV線に沿った部分断面図であり。(c)は図2(b)の一点鎖線で囲まれた領域を示す拡大図である。 (a)は画像記録動作時のワイパユニットの動作状況図であり、(b)はワイピング動作時のワイパユニットの動作状況図である。 図1に示すコントローラの電気的構成を示すブロック図である。 (a)は合成吐出データ、(b)はマスクパターン、(c)は単色ドット用画像データ、(d)は複合色ドット用画像データである。 図1に示すコントローラの動作フロー図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェットプリンタにおけるコントローラの電気的構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェットプリンタにおけるコントローラの動作フロー図である。
以下、本発明の好適な実施の形態として、液体吐出装置をインクジェットプリンタに適用し、図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
先ず、図1を参照し、本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタ1の全体構成について説明する。プリンタ1は、共に直方体形状で且つサイズが略等しい上筐体1a及び下筐体1bを有する。上筐体1aは下面が開口し、下筐体1bは上面が開口している。上筐体1aが下筐体1b上に重なり、互いの開口面を封止することで、プリンタ1内部の空間が画定される。上筐体1aの天板上部には、排紙部5が設けられている。上及び下筐体1a,1bにより画定される空間には、後述の給紙機構15から排紙部5に向けて、図1に示す太矢印に沿って、記録媒体である用紙Pが搬送される搬送経路が形成されている。
上筐体1aは、その下端の一辺において主走査方向に延在する軸1hを介して下筐体1bに連結されている。そして、上筐体1aは、当該軸1hを中心として、下筐体1bに対して鉛直成分を含む方向に回動可能となっている。上筐体1aは、回動することで、下筐体1bに近接した近接位置と、近接位置のときよりも下筐体1bから離隔した離隔位置とを取り得る。上筐体1aが離隔位置にあるとき、搬送経路の一部が外部に露出され、搬送経路上にユーザの作業空間が確保される。上筐体1aが離隔位置に位置し作業空間が確保されると、ジャム除去作業を行うことが可能となる。ジャム除去作業は、搬送経路においてジャムした用紙Pをユーザが除去する作業である。なお、本実施形態において、上筐体1aは、水平面に対して略35度の傾斜角度まで開くことができる。
上筐体1aは、4つのインクジェットヘッド10(以下、ヘッド10)、用紙センサ41,42、ガイド機構25の下流側のガイド部、ワイパユニット55(図2,4参照)、昇降機構96(図5参照)、タッチパネル50(図5参照)、ヘッド10に供給されるインクを貯留する4つのカートリッジ(不図示)、及びプリンタ1各部の動作を制御するコントローラ100等を収容している。カートリッジは、ヘッド10にチューブ(不図示)及びポンプ(不図示)を介して接続されている。このポンプは、ヘッド10にインクを強制的に送るとき(すなわち、パージ動作時や液体の初期導入時)に駆動される。これ以外は停止状態にあり、ポンプはヘッド10へのインク供給を妨げない。上筐体1aが近接位置から離隔位置に上向回動することで、これらの収容部品がすべて上筐体1aとともに移動する。なお、図1では、上筐体1aに収容されている一部の部品の図示を省略している。
下筐体1bは、給紙機構15、搬送機構30、清掃ユニット40、及びガイド機構25の上流側のガイド部等を収容している。
4つのヘッド10は、主走査方向に長尺な略同一構造を有したラインヘッドであり、副走査方向に沿って互いに隣接配置されている。各ヘッド10の下面は、多数のノズル108(図3参照)が開口した吐出面10aである。4つのヘッド10うち、搬送方向に関して最も上流に配置されたヘッドはブラック用のヘッド11(第1液体吐出ヘッド)であり、当該ヘッド11のノズル108(第1ノズル)からはブラック(K)のインクが吐出される。残り3つのヘッドはカラー用のヘッド12(第2液体吐出ヘッド)であり、これらヘッド12のノズル108(第2ノズル)からは黒色以外の有色(すなわち、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y))のインクが吐出される。また、ヘッド11はヘッドホルダ3を介して上筐体1aに支持されており、3つのヘッド12はヘッドホルダ4を介して上筐体1aに支持されている。ここで、副走査方向とは搬送機構30による用紙Pの搬送方向に平行な方向であり、図1において水平方向に平行な方向である。また、主走査方向とは、図1において水平面に平行且つ副走査方向に直交する方向である。
次に、図2及び図3を参照して、ヘッド10について詳細に説明する。図3(a)では説明の都合上、アクチュエータユニット21の下方にあって破線で描くべき圧力室110、及びノズル108を実線で描いている。ヘッド10は、図2に示すように、流路ユニット9の上面9aに8つのアクチュエータユニット21が固定された積層体である。上面9aには、圧力室110が開口している。アクチュエータユニット21は、図3(b)に示すように、この開口を封止し、圧力室110の側壁を構成する。流路ユニット9は、9枚のステンレス製プレート122〜130を積層した積層体である。流路ユニット9の内部には、インク流路が形成されている。インク流路は、上面のインク供給口105bを一端とし、副マニホールド流路105aに分岐するマニホールド流路105、及び、副マニホールド流路105aの出口から圧力室110を経て下面のノズル108に至る個別インク流路を含む。
次に、アクチュエータユニット21について説明する。図2に示すように、8つのアクチュエータユニット21は、それぞれ台形の平面形状を有しており、インク供給口105bを避けるよう主走査方向に沿って配置されている。アクチュエータユニット21は、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系セラミックスであり、図3(c)に示すように、3枚の圧電層136〜138から構成されている。最上層の圧電層136は、上面に複数の個別電極135が形成され、厚み方向に分極されている。そして、個別電極135と圧力室110で挟まれた部分が、個別のユニモルフ型アクチュエータとして働く。個別電極135及び共通電極134間に分極方向の電界が生じると、アクチュエータ部分が圧力室110に向かって突出(ユニモルフ変形)する。このとき、圧力室内のインクが加圧され、ノズル108からインク滴が吐出される。ここで、共通電極134は、常にグランド電位にある。また、駆動信号は、個別電極135に選択的に供給される。
本実施形態では、インクの吐出に際して、引き打ち法が採用されている。個別電極135は、予め所定の電位にあり、アクチュエータはユニモルフ変形している。駆動信号が供給されると、個別電極135は、一旦共通電極134と同電位となり、所定時間後に所定電位に復帰する。同電位となるタイミングで、アクチュエータがユニモルフ変形を解消して、圧力室110にインクが吸い込まれる。電位の復帰タイミングで、アクチュエータが再びユニモルフ変形して、ノズル108からインク滴が吐出される。
搬送機構30は、2つのベルトローラ31,32、搬送ベルト33、テンションローラ34、プラテン35、ニップローラ36、及び剥離プレート37を有している。搬送ベルト33は、両ローラ31,32の間に巻回されたエンドレスのベルトであり、テンションローラ34によってテンションが付加されている。搬送ベルト33の外周面は、シリコン層(弱粘着性の外周面被覆層)が形成された搬送面であり、用紙Pを保持する。プラテン35は、4つのヘッド10に対向配置され、搬送ベルト33の上側ループを内側から支える。ベルトローラ32は、駆動ローラであって、搬送ベルト33を走行させる。ベルトローラ32は、図示しないモータによって、図1中時計回りに回転される。ベルトローラ31は、従動ローラであって、搬送ベルト33の走行によって回転される。ニップローラ36は、給紙機構15から搬送されてきた用紙Pを搬送ベルト33の搬送面に押さえ付ける。剥離プレート37は、搬送されてきた用紙Pを搬送ベルト33から剥離し、ガイド機構25の下流側のガイド部へと導く。
ガイド機構25は、搬送機構30を挟んで配置された、上流側ガイド部及び下流側ガイド部を含む。上流側ガイド部は、2つのガイド26a,26b及び送りローラ対27を有する。当該上流側ガイド部は、給紙機構15と搬送機構30とを繋ぐ。下流側ガイド部は、2つのガイド28a,28b及び2対の送りローラ対29を有する。当該下流側ガイド部は、搬送機構30と排紙部5とを繋ぐ。送りローラ対27,29は、コントローラ100の制御により回転し、用紙Pを搬送方向に沿って搬送する。
給紙機構15は、給紙トレイ16及び給紙ローラ17を有する。給紙トレイ16は上方に開口する箱であり、用紙Pを収容可能である。給紙ローラ17は、コントローラ100の制御により回転し、給紙トレイ16の最も上方にある用紙Pを送り出す。
ワイパユニット55は、ヘッド10の吐出面10aに付着した異物(インクや紙粉等)を払拭する(ワイピング動作)ものである。本実施形態においては、ワイパユニット55は、1つのヘッド10の吐出面10aに対してしか一度にワイピング動作を行えない構成にされている。また、ワイパユニット55は、4つのヘッド10に対して1つのみ設けられている。従って、複数のヘッド10の吐出面10aに対してワイピング動作を行う際には、ヘッド10それぞれの吐出面10aに対してワイピング動作を順に行う。以下、ワイパユニット55について詳述する。
ワイパユニット55は、図2及び図4に示すように、ワイパ56a、これを支持する基部56b、副走査方向に並んだ2つのガイド57、ガイド移動機構58(図5参照)、及び、ワイパ駆動モータ59(図5参照)を有する。ワイパ56aは、板状の弾性部材(例えば、ゴム)であり、吐出面10aの副走査方向幅より若干長い。基部56bは、副走査方向を長手方向とする直方体であって、長手方向両端に円柱状の孔が形成されている。孔は、基部56bを主走査方向に貫通し、一方の孔の内面には雌ねじが形成されている。2つのガイド57は、主走査方向に沿って延設された丸棒である。一方のガイド57の外周面には雄ねじが形成されており、ねじ同士が螺合する関係で内面に雌ねじが形成された基部56bの孔に貫挿されている。他方のガイド57は外周面には雄ねじが形成されていない丸棒であり、内面に雌ねじが形成されていない基部56bの孔に貫挿されている。
ガイド移動機構58は、コントローラ100による制御の下、2つのガイド57の副走査方向に関する移動動作を行う。2つのガイド57が副走査方向に移動されると、ワイパ56a及び基部56bの副走査方向に関する位置が調整される。ワイパ駆動モータ59は、コントローラ100による制御の下、外周面には雄ネジが形成されたガイド57に回転力を付与する。ワイパ駆動モータ59の正逆回転によって、基部56bがガイド57に沿って往復移動する。このとき、外周面に雄ネジが形成されていない他方のガイド57により基部56bの回転止めが図られる。
この構成において、後述のワイピング動作を行う際には、まず、対象となるヘッド10を第2の位置(後述する)に移動させる。その後、対象となるヘッド10における吐出面10aの副走査方向中心位置と、ワイパ56aの副走査方向中心位置とを一致させる。その後、基部56bを図4中右方に移動させる。これにより、ワイパ56aが吐出面10aに接触しながら、吐出面10aの主走査方向に関する図4中左端部から図4中右端部に向けて移動する。その結果、対象となるヘッド10における吐出面10aに付着した異物が払拭される。その後、基部56bは、図4中左方の待機位置に戻される。
昇降機構96は、コントローラ100による制御の下、ヘッドホルダ3,4を昇降させる昇降動作を行う。昇降機構96としては、例えば、ラックとピニオンやソレノイド等を用いることができる。昇降機構96は、ヘッドホルダ3,4を昇降させることで、ヘッド10を第1の位置、及び第2の位置に選択的に移動させる。ここで、第1の位置とは、図4(a)に示すように、後述の画像形成動作時においてヘッド10が配置される位置である。このとき、吐出面10aと搬送ベルト33の搬送面との間に画像形成に適した所定の間隙が形成されている。第2の位置とは、図4(b)に示すように、第1の位置よりも上方の位置であり、第1の位置と比べて搬送ベルト33との間隔が広い位置である。ヘッド10が第2の位置に配置されているときには、当該ヘッド10と搬送ベルト33との間の空間を、ワイパユニット55が移動可能である(図4(b)参照)。
清掃ユニット40は、図1に示すように、ブレード40a及び移動機構40b(図5参照)を有し、搬送ベルト33の搬送面をクリーニングする。清掃ユニット40は、搬送ベルト33の右下方であって、ベルトローラ32に対向して配置されている。ブレード40aは、板状弾性部材(例えば、ゴム)で構成され、搬送ベルト33を主走査方向全幅に亘って接触可能である。移動機構40bは、ブレード40aを搬送ベルト33の搬送面に離接させる。後述のクリーニング動作において、ブレード40aにより汚れが搬送面から掻き取られる。
用紙センサ41は、ヘッド11の上流側に位置する個所に設けられ、用紙センサ42は搬送方向に関して最も下流にあるヘッド12の下流側に位置する個所に設けられている。用紙センサ41,42は、光が用紙Pの表面で反射することによって用紙Pを検出する反射型の光学式センサである。これらの用紙センサ41,42は、搬送機構30によって搬送されてきた用紙Pの前端を検出して、コントローラ100に出力する。なお、用紙センサ41,42は、反射型の光学式センサに限定されず、透過型の光学式センサ等であってもよい。
次に、図5を参照しつつ、コントローラ100について詳細に説明する。コントローラ100は、CPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行するプログラム及びこれらプログラムに使用されるデータを書き替え可能に記憶するROM(Read Only Memory)と、プログラム実行時にデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)とを含んでいる。コントローラ100を構成する各機能部は、これらハードウェアとROM内のソフトウェアとが協働して構築されている。図5に示すように、コントローラ100は、画像データ記憶部141、画質モード選択部142、印字モード選択部143、判断部144、データ作成部145、画像形成部146、ジャム検知部147、メンテナンス制御部148、メンテナンス動作決定部149、フラグ記憶部150、及び経過時間計測部151を有している。
画像データ記憶部141は、外部装置(プリンタ1と接続されたPC等)から供給された画像データを記憶する。画像データは、用紙Pに形成される画像に係るデータである。
画質モード選択部142は、用紙Pに形成する画像の画質モードとして、通常画質モードと、当該通常画質モードよりも画質が高い高画質モードの何れかを選択する。具体的には、画質モード選択部142は、画質モード選択画面が表示されるようタッチパネル50を制御する。その後、ユーザにより、タッチパネル50を介して選択された画質モードを、用紙Pに形成する画像の画質モードとして選択する。なお、外部装置から画像データとともにこの画像データに係る画像モードに関する指令が供給され、画質モード選択部142は、この画像モードに関する指令を実行することで、用紙Pに形成する画像の画像モードを選択してもよい。
印字モード選択部143は、用紙Pに形成する画像の印字モードとして、用紙Pにモノクロ画像を形成するモノクロ印字モードと、用紙Pにカラー画像を形成するカラー印字モードの何れかを選択する。具体的には、印字モード選択部143は、印字モード選択画面が表示されるようタッチパネル50を制御する。その後、ユーザにより、タッチパネル50を介して選択された印字モードを、用紙Pに形成する印字モードとして選択する。なお、外部装置から画像データとともにこの画像データに係る印字モードに関する指令が供給され、印字モード選択部143は、この印字モードに関する指令を実行することで、用紙Pに形成する画像の印字モードを選択してもよい。
判断部144は、画像形成部146により後述の画像形成動作が開始される前に、画像データ記録部141に記憶された画像データに基づいて用紙Pに形成される画像がモノクロ画像であるか、カラー画像であるかを判断する。なお、判断部144は、画像データ記録部141に記憶された画像データがカラー画像データである場合でも、印字モード選択部143によりモノクロ印字モードが選択されている場合には、用紙Pに形成される画像がモノクロ画像であると判断する。
データ作成部145は、画像データ記憶部141に記憶された画像データに基づいて、各ヘッド10の吐出データを作成するものであり、色変換部145a、量子化部145b、マスク部145c、及び吐出データ記憶部145dを有している。
色変換部145aは、画像データ記憶部141に記憶された画像データに、判断部144によるに判断結果に応じた色変換処理(濃度変換処理)を行う。本実施形態においては、判断部144により用紙Pに形成される画像がモノクロ画像であると判断されている場合には、色変換部145aは画像データ記憶部141に記憶された画像データからブラックに対応する1つの色変換画像データを作成する。一方、判断部144が用紙Pに形成される画像がカラー画像であると判断している場合には、色変換部145aは画像データ記憶部141に記憶された画像データからブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローにそれぞれ対応する4つの色変換画像データを作成する。なお、色変換部145aによる処理は、色変換テーブルに従って行われる。また、色変換部145aで作成された各色変換画像データは、用紙Pの画像形成領域に対応するマトリクス配置された各画素に関する色の濃度値(階調値)を有している。
量子化部145bは、色変換部145aで作成された高階調(例えば256階調)の色変換画像データから、吐出用の低階調の量子化画像データを作成する。例えば、プリンタ1が「ゼロ,液滴有り」の2階調の画像形成が可能であれば2値の量子化処理(ハーフトーン処理)を行い、「ゼロ,小滴,中滴,大滴」の4階調の画像形成が可能であれば4値の量子化処理を行う。以下、2階調で画像形成する場合を例に挙げて説明する。量子化部145bにより処理されたブラックに対応する量子化画像データの一例を図6(a)に示す。図6(a)の量子化画像データは、用紙Pの画像形成領域に対応するマトリクス配置された各画素に関する吐出の有無を示すデータである。各画素の大きさは、主査方向に関しては、ヘッド10主走査方向に関するノズル108の開口ピッチ又はその整数倍に、副走査方向に関しては、ヘッド10の印字周期と用紙Pの搬送速度とを掛け合わせて得られる大きさに設定されている。
ところで、本実施形態においては、画質モード選択部142により印字モードとして画質モードが選択されている場合には、用紙Pに形成する画像の黒画素を、ブラックのインクのみで構成される単色ドット、及び、イエロー、シアン、及びマゼンタのインクで構成されるコンポジットブラックからなる複合色ドットの両方を用いて用紙Pに形成する。このように画像の黒画素を、複合色ドットを用いて用紙Pに形成することで、単色ドットのみを用いて形成する場合と比べて、画質を向上させることができる。さらに、本実施形態においては、画質モード選択部142により印字モードとして通常画質モードの場合においても、用紙Pに形成する画像がモノクロ画像ときには、ジャム検知部147がジャムを検知するまでの画像形成動作において、当該モノクロ画素の黒画素を、単色ドット、及び複合色ドットを用いて形成する。これにより、用紙Pに形成する画像がモノクロ画像であるときにおいても、ヘッド12のノズル108からインクが吐出されることになるので、ヘッド12のノズル108内のインクが乾燥することを抑制することができる。
マスク部145cは、用紙Pに形成する画像の黒画素が、単色ドット、及び複合色ドットの両方を用いて形成されるように、量子化部145bで処理されたブラックに対応する量子化画像データ(以下、合成吐出データとも称す)から、単色ドット用画像データ、及び複合色ドット用画像データを作成する。具体的には、マスク部145cは、ブラックに対応する量子化画像データ(図6(a)参照)を、マスクパターン(図6(b)参照)で間引いた間引きデータを単色ドット用画像データ(図6(c)参照)とし、量子化画像データと間引きデータとの差分データを複合色ドット用画像データ(図6(d)参照)とする。本実施形態におけるマスクパターンは、図6(b)に示すように、千鳥格子マスクパターンである。これにより、用紙Pに形成される画像において、隣接する黒画素同士は、一方を単色ドットを用いて形成する場合には、他方は複合色ドットを用いて形成されることになる。その結果、画像形成中においてインクの吐出が行われないノズル108が発生しにくくすることができるため、ノズル108内のインクが乾燥することを抑制することができる。変形例として、間引きデータを複合色ドット用画像データとし、差分データを単色ドット用画像データとしてもよい。
吐出データ記憶部145dは、各ヘッド10の吐出データを記憶する。具体的には、吐出データ記憶部145dは、マスク部145cで作成された単色ドット用画像データをヘッド11からインクを吐出させるための黒色用吐出データとして記憶する。また、判断部144により用紙Pに形成される画像がモノクロ画像であると判断されている場合には、マスク部145cで作成された複合色ドット用画像データを各ヘッド12からインクを吐出させるためのカラー用吐出データとして記憶する。また、判断部144により用紙Pに形成される画像がカラー画像であると判断されており、且つ、画質モード選択部142により印字モードとして通常画質モードが選択されている場合には、量子化部145bで処理された、シアン、マゼンタ、及びイエローに対応する量子化画像データをヘッド12それぞれからインクを吐出させるためのカラー用吐出データとして記憶する。また、判断部144により用紙Pに形成される画像がカラー画像であると判断されており、且つ、画質モード選択部142により印字モードとして高画質モードが選択されている場合には、量子化部145bで処理された、シアン、マゼンタ、及びイエローに対応する量子化画像データに、マスク部145cで作成された複合色ドット用画像データを合成したデータをヘッド12それぞれからインクを吐出させるためのカラー用吐出データとして記憶する。
画像形成部146は、外部装置から供給された印字指令に基づいて、画像形成動作を行う。具体的には、画像形成部146は、用紙Pが搬送方向に沿って所定の搬送速度で搬送されるように、給紙機構15、ガイド機構25、及び搬送機構30の各動作を制御する。ここで、画質モード選択部142により画質モードとして高画質モードが選択されている場合には、通常画質モードが選択されている場合と比べて、用紙Pの搬送速度を遅くする。これにより、用紙Pに形成されるドットの位置ずれを小さくすることができるので、画質が向上する。
また、画像形成部146は、吐出データ記憶部145dに記憶されたブラック用吐出データに基づいて、用紙Pに対してブラックのインクを吐出するよう、ヘッド11のインク吐出を制御する。さらに、画像形成部146は、吐出データ記憶部145dに記憶されたカラー用吐出データに基づいて、用紙Pに対してシアン、マゼンタ、及びイエローそれぞれのインクを吐出するよう、各ヘッド12のインク吐出を制御する。インク吐出タイミングは、用紙センサ41による用紙Pの先端検知に基づいて決められ、用紙Pを検知した後の所定時間経過時である。なお、ここでいう所定時間は、ヘッド10のそれぞれについて、用紙センサ41が用紙Pの先端を検知したときの用紙Pの先端から、最も上流にあるノズル108までの搬送経路に沿った距離を、用紙Pの搬送速度で割った時間である。
ジャム検知部147は、画像形成部146による画像形成動作が行われる途中(画像データに係る画像を用紙Pに形成している途中)において、2つの用紙センサ41,42による用紙Pの先端の検出間隔が所定時間を超えたとき、搬送機構30において(吐出面10aと搬送ベルト33との間)でジャムが発生したと検知する。ここでいう所定時間は、2つの用紙センサ41,42間の搬送距離を用紙Pの搬送速度で割った時間である。ジャム検知部147によってジャムが検知されると、画像形成部146は、インクの吐出、及び、用紙Pの搬送を停止する。また、ジャム検知部147は、ジャムを検知すると、ジャムが発生した旨をユーザに報知するための画面を表示するようにタッチパネル50を制御する。本実施形態においては、ジャム検知部47、及び用紙センサ41,42が本発明のジャム検知手段に相当する。
ここで、上述のジャムが発生すると、ユーザが詰まった用紙Pのジャム除去作業を行うことになる。ユーザは、詰まった用紙Pを除去した後に、タッチパネル50に印刷再開指令を入力することになる。また、上述のジャムが発生して用紙Pが吐出面10aに接触すると、各ヘッド10の吐出面10aに用紙Pの紙粉や隣接するヘッド10から吐出されたインク等が付着することがある。さらには、ヘッド10のノズル108のメニスカスが壊れる虞がある。従って、このままの状態で以降の画像形成動作を行うと、用紙Pに形成される画像の画質が低下する等の悪影響を及ぼす場合がある。そこで、本実施形態においては、ユーザから印刷再開指令が入力されると、メンテナンス動作が実行される。
メンテナンス制御部148は、メンテナンス動作において、ヘッド10、搬送機構30、移動機構40b、ガイド移動機構58、ワイパ駆動モータ59、及び昇降機構96を制御する。メンテナンス動作は、ヘッド10のノズル108の回復動作を行う、フラッシング動作及びワイピング動作、並びに、画像形成に係わる準備を行う清掃動作を含む。また、メンテナンス動作は第1メンテナンス動作、第2メンテナンス動作、及び第3メンテナンス動作が有る。第1メンテナンス動作は、フラッシング動作及びワイピング動作をヘッド11に対してのみ行う動作である。第2メンテナンス動作は、フラッシング動作及びワイピング動作をヘッド11に加えて3つのヘッド12に対しても行う動作である。第3メンテナンス動作は、フラッシング動作及びワイピング動作を3つのヘッド12に対してのみ行う動作である。
フラッシング動作は、ヘッド10のアクチュエータを駆動することによりノズル108からインクを強制的に吐出させる動作である。ワイピング動作は、フラッシング動作の後に行われ、ガイド移動機構58、及びワイパ駆動モータ59を制御することにより、対象となるヘッド10の吐出面10aに付着した異物を払拭する動作である。また、クリーニング動作は、フラッシング動作の後に行われ、搬送機構30及び移動機構40bを制御することにより、搬送ベルト33の搬送面に排出されたインク等を除去する動作である。本実施形態において、ヘッド10のアクチュエータ、及びワイパユニット55が本発明のメンテナンス機構に相当する。
メンテナンス動作決定部149は、ジャム除去作業終了直後のメンテナンス動作として、第1メンテナンス動作及び第2メンテナンス動作の何れを実行するかを決定する。ここで、上述したように、ワイピング動作は1つのヘッド10の吐出面10aに対してしか一度に行うことができないため、第2メンテナンス動作に要する処理時間は、第1メンテナンス動作に要する処理時間と比べて長い。そこで、メンテナンス動作決定部149はジャム解消後の画像形成動作において、ヘッド12のノズル108からインクを吐出させる必要がない場合には、第1メンテナンス動作を実行すると決定する。これにより、ジャム解消後の画像形成動作の開始時期を早くすることができる。具体的には、メンテナンス動作決定部149は、判断部144により用紙Pに形成される画像がモノクロ画像であると判断されており、且つ画質モード選択部142により印字モードとして通常画質モードが選択されている場合には、第1メンテナンス動作を実行すると決定し、それ以外の場合には第2メンテナンス動作を実行すると決定する。
フラグ記憶部150はフラグを記憶する。このフラグは、オン状態のときには第3メンテナンス動作を実行する必要があることを示し、オフ状態のときには実行する必要がないことを示す。なお、フラグは初期状態ではオフ状態にされている。経過時間計測部151は、ジャム検知部147がジャムを検知したときからの経過時間を計測する。
次に、プリンタ1の動作について説明する。図7に示すように、まず、コントローラ100が外部装置から印刷指令を受信すると、画像形成部146は、受信した印刷指令に係る画像形成動作を開始すべく、給紙機構15、ガイド機構25、搬送機構30、及びヘッド10を制御する(S1)。画像形成動作が開始されると、ジャム検知部147は、搬送された用紙Pが搬送機構30(各ヘッド10の吐出面10aと対向する位置)で詰まることによって発生するジャムを検知したか否かを判断する(S2)。
ジャム検知部147が、ジャムを検出したと判断した場合(S2:YES)には、画像形成部146は、用紙Pのジャムが解消されるまで画像形成動作が中断されるよう、給紙機構15、ガイド機構25、搬送機構30、及びヘッド10を制御する(S3)。さらに、ジャム検知部147は、ジャムが発生した旨をユーザに報知するための画面を表示するようにタッチパネル50を制御する。また、このとき経過時間計測部151が当該ジャムからの経過時間の計測を開始する。その後、コントローラ100は、ジャムに係る用紙Pが除去された後に、ユーザからの印刷再開指令を受けるまで待機する(S4)。そして、印刷再開指令を受ければ(S4:YES)、メンテナンス動作決定部149は、判断部144により判断された用紙Pに形成される画像が、モノクロ画像であるか否かを判断する(S5)。モノクロ画像ではないと判断した場合(S5:NO)には、メンテナンス動作決定部149は、第2メンテナンス動作を実行すると決定して、ステップS10の処理に移る。
一方、モノクロ画像であると判断した場合(S5:YES)には、メンテナンス動作決定部149は、画質モード選択部142により選択された画質モードが通常画質モードであるか否かを判断する(S6)。通常画質モードではないと判断した場合(S6:NO)には、メンテナンス動作決定部149は、第2メンテナンス動作を実行すると決定して、ステップS10の処理に移る。このように、画質モードとして高画質モードが選択されている場合には、ジャム解消後の画像形成動作においても、用紙Pに形成する画像の黒画素を、単色ドット、及び複合色ドットを用いて形成することができるので、高画質な画像を形成することができる
一方、ステップS6の処理において、通常画質モードであると判断した場合(S6:YES)には、メンテナンス動作決定部149は、第1メンテナンス動作を実行すると決定する。そして、メンテナンス制御部148が、第1メンテナンス動作を実行すべく、ヘッド11、搬送機構30、移動機構40b、ガイド移動機構58、ワイパ駆動モータ59、及び昇降機構96を制御する(S7)。具体的には、メンテナンス制御部148は、ヘッド11のみを制御して、当該ヘッド11のノズル108のみから搬送ベルト33上にインクを排出させる(フラッシング動作)。次に、メンテナンス制御部148は昇降機構96を制御して、ヘッドホルダ3のみを上昇させて、ヘッド11を第2の位置(図4(b)参照)に移動させる。この後、メンテナンス制御部148は、ガイド移動機構58を制御して、ヘッド11における吐出面10aの副走査方向中心位置と、ワイパ56aの副走査方向中心位置とを一致させる。次に、メンテナンス制御部148は、ワイパ駆動モータ59を制御して、ワイパ56aをヘッド11の吐出面10aに対して相対移動させる(ワイピング動作)。これにより、ヘッド11の吐出面10aに付着した異物が払拭される。この後、メンテナンス制御部148は、昇降機構96を制御してヘッド11を第1の位置(図4(a)参照)に移動させる。そして、メンテナンス制御部148は、移動機構40bを制御して、ブレード40aを搬送ベルト33の搬送面に当接させるとともに、搬送機構30を制御して、搬送ベルト33を走行させる(クリーニング動作)。これにより、搬送ベルト33の搬送面上の排出インクがブレード40aにより掻き取られる。こうして、一連の第1メンテナンス動作が完了する。
また、ステップS7の処理が行われているときに、データ作成部145が、画像データ記憶部141に記憶された画像データから、モノクロ画像の黒画素が単色ドットのみで形成されるように新たな黒色吐出データの作成を開始する。ステップS7の第1メンテナンス動作が完了すると、データ作成部145が、新たに作成された黒色吐出データを吐出データ記憶部145dに記憶させる(S8)。これにより、これ以降の画像形成動作において、用紙Pに形成されるモノクロ画像の黒画素は、ブラックのインクのみで構成される単色ドットで形成されることになる。ステップS8の処理が終了すると、メンテナンス制御部148は、フラグ記憶部150に記憶されているフラグをオン状態にする(S9)。その後、ステップS1の処理に戻り、新たな用紙Pに対する画像形成動作を再び開始する。
ステップS10の処理では、メンテナンス制御部148が、第2メンテナンス動作を実行すべく、ヘッド11,12、搬送機構30、移動機構40b、ガイド移動機構58、ワイパ駆動モータ59、及び昇降機構96を制御する。具体的には、メンテナンス制御部148は、全てのヘッド10を制御して、各ヘッド10のノズル108から搬送ベルト33上にインクを排出させる(フラッシング動作)。次に、メンテナンス制御部148は昇降機構96を制御して、ヘッドホルダ3,4を上昇させて、4つのヘッドを第2の位置に移動させる。この後、メンテナンス制御部148は、ガイド移動機構58を制御して、まず、ヘッド11における吐出面10aの副走査方向中心位置と、ワイパ56aの副走査方向中心位置とを一致させた後、ワイパ駆動モータ59を制御して、ワイパ56aをヘッド11の吐出面10aに対して相対移動させる(ワイピング動作)。その後、3つのヘッド12のうち、搬送方向に関して最も上流に配置されたヘッド12における吐出面10aの副走査方向中心位置と、ワイパ56aの副走査方向中心位置とを一致させた後、ワイパ駆動モータ59を制御して、ワイパ56aをヘッド12の吐出面10aに対して相対移動させる(ワイピング動作)。この後、残りの2つのヘッド12についても同様にワイピング動作を行う。そして、メンテナンス制御部148は、昇降機構96を制御して4つのヘッド10を第1の位置に移動させた後、上述の第1メンテナンス動作のときと同様なクリーニング動作を行う。こうして、一連の第2メンテナンス動作が完了する。このステップS10の処理が終了すると、ステップS1の処理に戻り、新たな用紙Pに対する画像形成動作を再び開始する。
ステップS2の処理において、ジャム検知部147がジャムを検出していないと判断した場合(S2:NO)には、メンテナンス動作決定部149は、フラグ記憶部150に記憶されているフラグがオン状態であるか否かを判断する(S11)。フラグがオン状態ではないと判断した場合(S11:NO)には、3つのヘッド12のノズル108の回復動作(第3メンテナンス動作)を行う必要がないとして、ステップS12の処理に移る。ステップS12では、メンテナンス動作決定部149は、画像形成部146による印刷指令(印刷再開指令)に係る画像形成動作が完了したか否かを判断する。画像形成動作が完了していないと判断した場合(S12:NO)には、画像形成動作を続行すべく、ステップS2の処理に戻る。一方、画像形成動作が完了したと判断した場合(S12:YES)には、本処理動作を終了する。
ステップS11の処理において、フラグがオン状態であると判断した場合(S11:YES)には、メンテナンス動作決定部149は、画像形成部146による印刷指令(印刷再開指令)に係る画像形成動作が完了したか否かを判断する(S13)。画像形成動作が完了したと判断した場合(S13:YES)には、第3メンテナンス動作を行う必要があるとして、ステップS14の処理に移る。
ステップS14の処理では、メンテナンス制御部148が、第3メンテナンス動作を実行すべく、ヘッド12、搬送機構30、移動機構40b、ガイド移動機構58、ワイパ駆動モータ59、及び昇降機構96を制御する。具体的には、メンテナンス制御部148は、3つのヘッド12のみを制御して、各ヘッド12のノズル108から搬送ベルト33上にインクを排出させる(フラッシング動作)。次に、メンテナンス制御部148は昇降機構96を制御して、ヘッドホルダ4のみを上昇させて、3つのヘッド12を第2の位置に移動させる。この後、メンテナンス制御部148は、ガイド移動機構58を制御して、3つのヘッド12のうちの一つのヘッド12における吐出面10aの副走査方向中心位置と、ワイパ56aの副走査方向中心位置とを一致させた後、ワイパ駆動モータ59を制御して、ワイパ56aをヘッド12の吐出面10aに対して相対移動させる(ワイピング動作)。この後、残りの2つのヘッド12についても同様に順にワイピング動作を行う。そして、メンテナンス制御部148は、昇降機構96を制御してヘッド12を第1の位置に移動させた後、上述の第1メンテナンス動作のときと同様なクリーニング動作を行う。こうして、一連の第3メンテナンス動作が完了する。これにより、これ以降の画像形成動作時において、ヘッド12のノズル108からインクを吐出させても、用紙Pに形成される画像の品質が低下することはない。このステップS14の処理が終了すると、メンテナンス制御部148は、フラグ記憶部150に記憶されているフラグをオフ状態にして(S15)、本処理動作を終了する。
一方、ステップS13の処理において、画像形成動作が完了していないと判断した場合(S13:NO)には、メンテナンス動作決定部149は、経過時間計測部151により計測されている経過時間が所定時間以上となっているか否かを判断する(S16)。経過時間が所定時間未満であると判断した場合(S16:NO)には、画像形成動作を続行すべく、ステップS2の処理に戻る。一方、経過時間が所定時間以上であると判断した場合(S16:YES)には、第3メンテナンス動作を行う必要があるとして、画像形成部146が、第3メンテナンス動作が終了するまで画像形成動作が中断されるよう、給紙機構15、ガイド機構25、搬送機構30、及びヘッド10を制御し、ステップS17の処理に移る。ステップS17の処理では、メンテナンス制御部148は、上述したステップS14の処理と同様な第3メンテナンス動作を行う。ここで、ジャムが発生後長時間の間、ヘッド12のノズル108の回復動作を行わないままの状態にしていると、その後において回復動作を行うときに、ノズル108を回復させるのが困難になったり(例えば、ノズル108から排出させるインクの多量化など)、ノズル108を完全に回復させることができなくなる虞がある。しかしながら、本実施形態においては、ヘッド12のノズル108の回復動作が行われずにジャム発生後から所定時間以上経過した場合には、第3メンテナンス動作が必ず行われるため、ヘッド12のノズル108を容易かつ確実に回復させることができる。このステップS17の処理が終了すると、メンテナンス制御部148は、フラグ記憶部150に記憶されたフラグをオフ状態にして(S18)、画像形成動作を再開すべく、ステップS1の処理に戻る。以上、プリンタ1の動作について説明した。
以上のように、本実施形態のプリンタ1によると、用紙Pに形成される画像がモノクロ画像であり、且つ、画質モードとして通常画質モードが選択されている場合には、用紙Pのジャム解消後においては、3つのヘッド12のノズル108の回復動作が行わずに、画像形成動作が再開される。その結果、ジャム解消後の画像形成の開始時期を早くすることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図8及び図9を参照しつつ説明する。第2実施形態において第1実施形態と異なる点は、図8に示すように、コントローラ100が、用紙Pに形成される画像がテキスト画像のみであるか否かを判断するテキスト画像判断部152を有している点である。また、第2実施形態においては、判断部144は、画像形成動作が開始される前の時点に加えて、ジャム検知部147によりジャムを検出したときにも、画像データ記録部141に記憶された画像データに基づいて用紙Pに形成される画像がモノクロ画像であるか、カラー画像であるかを判断する。さらに、吐出データ記憶部145dは、吐出データに加えて、量子化部145bで処理されたブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローそれぞれに対応する量子化画像データを記憶する。以下においては、上述した第1実施形態と同一の箇所については同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
ところで、用紙Pに形成される画像がテキスト画像のみの場合、当該テキスト画像をブラックのインクのみ(単色ドットのみ)で形成したとしても画質の低下が起こりにくい。そこで、本実施形態においては、画質モード選択部142により高画質モードが選択されている場合でも、ジャム検知部147がジャムを検知したときにおいてテキスト画像判断部152が用紙Pに形成される画像がテキスト画像のみであると判断している場合には、第2メンテナンス動作を行わずに第1メンテナンス動作を行うことで、ジャム解消後の画像形成動作の開始時期を早くする。
テキスト画像判断部152は、画像データ記憶部141に記憶された画像データに基づいて、当該ジャムの解消後に用紙Pに形成されるモノクロ画像がテキスト画像のみであるか否かを判断する。ここで、モノクロ画像では、イメージ画像と比べてテキスト画像は全画素数に対する黒画素数の比率が小さい。そこで、テキスト画像判断部152は、画像データ記憶部141に記憶された画像データに基づいて用紙Pに形成されるモノクロ画像の全画素数に対する黒画素数の比率が所定値未満のときテキスト画像であると判断し、上記所定値以上のときイメージ画像であると判断する。このように、本実施形態では、モノクロ画像がテキスト画像であるか否かを簡易な方法で判断することができる。
加えて、画像データ記憶部141に記憶された画像データがカラー画像データである場合でも、当該カラー画像データの内容によっては、画像形成動作の途中から用紙Pに形成される画像が全てモノクロである場合がある。そこで、本実施形態においては、判断部144は、画像形成動作が開始される前の時点において用紙Pに形成される画像がカラー画像であると判断している場合でも、ジャム検知部147によりジャムを検出したときにおいて、ジャムの解消後に用紙Pに形成される画像の全てがモノクロである場合には、用紙Pに形成される画像がモノクロ画像であると判断を変更する。
以下、本実施形態のプリンタ1の動作について説明する。図7に示すように、まず、上述の実施形態のステップS1〜S3と同様なステップF1〜F3の処理をする。ステップF3の処理が終了すると、判断部144は、画像データ記憶部141に記憶された画像データに基づいて(吐出データ記憶部145dに記憶されている量子化画像データに基づいて)、ジャムの解消後に用紙Pに形成される画像の全てがモノクロであるか否かを判断することで、用紙Pに形成される画像がモノクロ画像であるか、カラー画像であるかを判断する(F4)。その後、コントローラ100は、ジャムに係る用紙Pが除去された後に、ユーザからの印刷再開指令を受けるまで待機する(F5)。そして、印刷再開指令を受ければ(F5:YES)、メンテナンス動作決定部149は、ステップF4の処理で判断部144により判断された用紙Pに形成される画像が、モノクロ画像であるか否かを判断する(F6)。モノクロ画像ではないと判断した場合(F6:NO)には、メンテナンス動作決定部149は、第2メンテナンス動作を実行すると決定して、ステップF12の処理に移る。
一方、モノクロ画像であると判断した場合(F6:YES)には、メンテナンス動作決定部149は、画質モード選択部142により選択された画質モードが通常画質モードであるか否かを判断する(F7)。通常画質モードではないと判断した場合(F7:NO)には、テキスト画像判断部152が、画像データ記憶部141に記憶された画像データに基づいて(吐出データ記憶部145dに記憶された量子化画像データに基づいて)、当該ジャムの解消後に用紙Pに形成されるモノクロ画像がテキスト画像のみであるか否かを判断する(F8)。テキスト画像のみではないと判断した場合(F8:NO)には、メンテナンス動作決定部149は、第2メンテナンス動作を実行すると決定して、ステップF12の処理に移る。
ステップF7の処理において通常画質モードであると判断した場合(F7:YES)、及び、ステップF8の処理において、テキスト画像のみであると判断した場合(F8:YES)には、メンテナンス動作決定部149は、第1メンテナンス動作を実行すると決定して、ステップF9の処理に移る。ステップF9では、上述の第1実施形態におけるステップS7と同様な第1メンテナンス動作が行われる。なお、このとき、第1実施形態において行われていたデータ作成部145による新たな黒色用データの作成は行われない。ステップF9の処理が終了すると、メンテナンス制御部148は、吐出データ記憶部145dに記憶されている合成吐出データ(ブラックに対する量子化画像データ)を、黒色用吐出データとして記憶内容の変更処理を行う(F10)。このように、吐出データ記憶部145dに記憶されている合成吐出データを黒色用吐出データとするので、上述の第1実施形態のように画像データから黒食用処理データを作成する場合と比べて、コントローラ100の処理負担を軽減することができる。このステップF10の処理が終了すると、ステップF11の処理に移る。ステップF11〜F20の処理は、上述の第1実施形態におけるステップS9〜ステップS18と略同様なので説明を省略する。以上、プリンタ1の動作について説明した。
以上のように、本実施形態のプリンタ1によると、用紙Pに形成される画像がモノクロ画像であり、且つ、画質モードとして高画質モードが選択されている場合でも、用紙Pに形成される画像がテキスト画像である場合には、用紙Pのジャム解消後においては、3つのヘッド12のノズル108の回復動作が行わずに、画像形成動作が再開される。その結果、ジャム解消後の画像形成の開始時期を早くすることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。上述の実施形態では、メンテナンス動作時において、ヘッド10のノズル108内のインクをフラッシング動作により排出する構成であるが、パージ動作により排出する構成であってもよい。また、上述の実施形態においては、ヘッド10のノズル108の回復動作はフラッシング動作及びワイピング動作であるが、特にこれに限定されるものではなく、ノズル108を回復させることができるものであればよい。
また、上述の実施形態では、データ作成部145は、合成吐出データから、単色ドット用画像データ及び複合色用画像データを作成していたが、マスクパターンを用いずにこれらを作成してもよい。例えば、プリンタ1が、2階調よりも大きい階調で画像形成可能なプリンタである場合には、量子化画像データの階調値に応じて単色ドット用画像データ及び複合色用画像データを作成してもよい。また。マスクパターンは、千鳥格子マスクパターンに限らず、様々な種類のマスクパターンを採用することができる。
また、上述の実施形態においては、同一の画素に対して、イエロー、シアン、及びマゼンタのインクを吐出させてコンポジットブラックを表現していたが、イエロー、シアン、及びマゼンタのインクを複数の画素に散らして吐出させることで、コンポジットブラックを表現してもよい。この場合、データ作成部145が複合色ドット用画像データに基づいて、各ヘッド12から吐出されるインクのドットが重ならないように、各ヘッド12のカラー用吐出データを作成すればよい。
さらに、上述の実施形態では、メンテナンス動作において、フラッシング動作後の、ワイピング動作、及びクリーニング動作は異なるタイミングで行う構成であるが、これらを同時に行う構成であってもよい。
また、上述の実施形態では、3つのヘッド12が互いに異なる色のインク滴を吐出する構成であるが、2、3又は5以上のヘッド12が互いに異なる色のインク滴を吐出する構成であってもよいし、1つのヘッド12が複数の色のインク滴を吐出する構成であってもよい。
また、第1メンテナンス動作に要する処理時間が第2メンテナンス動作に要する処理時間と比べて短い関係を満たすのであれば、複数のワイパユニット55が設けられており、同時に複数のヘッド10の吐出面10aに対するワイピング動作を実行することが可能に構成されていてもよい。
本発明は、インク以外の液体を吐出する液体吐出装置にも適用可能である。さらに、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機などにも適用可能である。
1 インクジェットプリンタ
11 インクジェットヘッド(第1液体吐出ヘッド)
12 インクジェットヘッド(第2液体吐出ヘッド)
30 搬送機構
41,42 用紙センサ
55 ワイパユニット
100 コントローラ
141 画像データ記憶部
144 判断部
147 ジャム検知部

Claims (10)

  1. 記録媒体を搬送するための搬送機構と、
    第1ノズルを有し、前記第1ノズルを通じて黒色の液体を吐出するための第1液体吐出ヘッドと、
    第2ノズルを有し、前記第2ノズルを通じて黒色以外の有色液体を吐出するための第2液体吐出ヘッドと、
    前記搬送機構の前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルに対向する位置における記録媒体のジャムを検知するためのジャム検知手段と、
    前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズル、及び、前記第2液体吐出ヘッドの前記第2ノズルの回復動作を行なうためのメンテナンス機構と、
    記録媒体に形成される画像に係る画像データを記憶するための記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像が、モノクロ画像であるか、カラー画像であるかを判断する判断手段と、
    前記搬送機構、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記メンテナンス機構を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記画像データに係る画像が記録媒体に形成されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、
    前記画像データに係る画像を記録媒体に形成している途中に、前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知したときは、前記記録媒体のジャムが解消されるまで前記画像データに係る画像の記録媒体への形成が中断されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、
    前記判断手段が、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がカラー画像であると判断している場合には、前記記録媒体のジャムの解消後に、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズル、及び、前記第2液体吐出ヘッドの前記第2ノズルの回復動作を行なうように前記メンテナンス機構を制御し、その後、前記記録媒体のジャムによって中断された前記画像データに基づいたカラー画像の記録媒体への形成を行うように前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、
    前記判断手段が、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がモノクロ画像であると判断している場合には、前記記録媒体のジャムの解消後に、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルの回復動作を行なうように前記メンテナンス機構を制御し、その後、前記記録媒体のジャムによって中断された前記画像データに基づいたモノクロ画像の記録媒体への形成を行うように前記第1液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、
    前記判断手段は、
    前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知する前において、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がカラー画像であると判断していた場合において、
    前記画像データに係る画像を記録媒体に形成している途中に、前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知したときに、当該記録媒体のジャムの解消後に記録媒体に形成される画像の全てがモノクロである場合には、前記判断手段は、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がモノクロ画像であると判断を変更することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記第2液体吐出ヘッドを少なくとも3つ備え、この3つの第2液体吐出ヘッドそれぞれの前記第2ノズルから吐出される有色液体の色は、イエロー、マゼンタ及びシアンであり、
    前記制御手段は、
    前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知する前において、前記判断手段が、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がモノクロ画像であると判断している場合には、前記モノクロ画像の黒画素が、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルから吐出される黒色の液体のみで構成される単色ドット、及び、前記3つの第2液体吐出ヘッドそれぞれの前記第2ノズルから吐出される有色液体で構成されるコンポジットブラックからなる複合色ドットの両方を用いて記録媒体に形成されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 記録媒体に形成する画像の画質モードとして、通常画質モード、及び前記通常画質モードよりも画質が高い高画質モードの何れかを選択する画質モード選択手段を更に備えており、
    前記画像データに係る画像を記録媒体に形成している途中に、前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知した場合において、前記判断手段が、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がモノクロ画像であると判断しているときでも、前記画質モード選択手段により前記高画質モードが選択されているときには、前記記録媒体のジャムの解消後に、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルに加えて前記第2液体吐出ヘッドの前記第2ノズルの回復動作も行なうように前記メンテナンス機構を制御し、その後、前記記録媒体のジャムによって中断された前記画像データに基づいたモノクロ画像の記録媒体への形成に際して、当該モノクロ画像の黒画素が、前記単色ドット、及び前記複合色ドットの両方を用いて形成されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御することを特徴とする請求項に記載の液体吐出装置。
  4. 記録媒体を搬送するための搬送機構と、
    第1ノズルを有し、前記第1ノズルを通じて黒色の液体を吐出するための第1液体吐出ヘッドと、
    第2ノズルを有し、前記第2ノズルを通じて黒色以外の有色液体を吐出するための少なくとも3つの第2液体吐出ヘッドであって、この3つの第2液体吐出ヘッドそれぞれの前記第2ノズルから吐出される有色液体の色がイエロー、マゼンタ及びシアンである、少なくとも3つの第2液体吐出ヘッドと、
    前記搬送機構の前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルに対向する位置における記録媒体のジャムを検知するためのジャム検知手段と、
    前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズル、及び、前記第2液体吐出ヘッドの前記第2ノズルの回復動作を行なうためのメンテナンス機構と、
    記録媒体に形成される画像に係る画像データを記憶するための記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像が、モノクロ画像であるか、カラー画像であるかを判断する判断手段と、
    前記搬送機構、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記メンテナンス機構を制御する制御手段と
    記録媒体に形成する画像の画質モードとして、通常画質モード、及び前記通常画質モードよりも画質が高い高画質モードの何れかを選択する画質モード選択手段と、
    前記画像データに係る画像を記録媒体に形成している途中に、前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知したときに、前記記憶部に記憶された前記画像データにおいて、当該記録媒体のジャムの解消後に記録媒体に形成される画像がテキスト画像のみであるか否かを判断するテキスト画像判断手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記画像データに係る画像が記録媒体に形成されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、
    前記画像データに係る画像を記録媒体に形成している途中に、前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知したときは、前記記録媒体のジャムが解消されるまで前記画像データに係る画像の記録媒体への形成が中断されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、
    前記判断手段が、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がカラー画像であると判断している場合には、前記記録媒体のジャムの解消後に、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズル、及び、前記第2液体吐出ヘッドの前記第2ノズルの回復動作を行なうように前記メンテナンス機構を制御し、その後、前記記録媒体のジャムによって中断された前記画像データに基づいたカラー画像の記録媒体への形成を行うように前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、
    前記判断手段が、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がモノクロ画像であると判断している場合には、前記記録媒体のジャムの解消後に、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルの回復動作を行なうように前記メンテナンス機構を制御し、その後、前記記録媒体のジャムによって中断された前記画像データに基づいたモノクロ画像の記録媒体への形成を行うように前記第1液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、
    前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知する前において、前記判断手段が、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がモノクロ画像であると判断している場合には、前記モノクロ画像の黒画素が、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルから吐出される黒色の液体のみで構成される単色ドット、及び、前記3つの第2液体吐出ヘッドそれぞれの前記第2ノズルから吐出される有色液体で構成されるコンポジットブラックからなる複合色ドットの両方を用いて記録媒体に形成されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、
    前記画像データに係る画像を記録媒体に形成している途中に、前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知したときであって、前記判断手段が、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がモノクロ画像であると判断し、且つ前記画質モード選択手段により前記高画質モードが選択されている場合において、
    前記テキスト画像判断手段が、当該記録媒体のジャムの解消後に記録媒体に形成される画像がテキスト画像のみではないと判断している場合には、前記記録媒体のジャムの解消後に、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルに加えて、前記第2液体吐出ヘッドの前記第2ノズルについても回復動作を行なうように前記メンテナンス機構を制御し、その後、前記記録媒体のジャムによって中断された前記画像データに基づいたモノクロ画像の記録媒体への形成に際して、当該モノクロ画像の黒画素が、前記単色ドット、及び、前記複合色ドットの両方を用いて形成されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、
    前記テキスト画像判断手段が、当該記録媒体のジャムの解消後に記録媒体に形成される画像がテキスト画像のみであると判断している場合には、前記記録媒体のジャムの解消後に、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルの回復動作を行なうように前記メンテナンス機構を制御し、その後、前記記録媒体のジャムによって中断された前記画像データに基づいたモノクロ画像の記録媒体への形成に際して、当該モノクロ画像の黒画素が前記単色ドットのみを用いて形成されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御することを特徴とする液体吐出装置。
  5. 前記テキスト画像判断手段は、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像の全画素数に対する黒画素数の比率が、所定値未満のときテキスト画像であると判断し、前記所定値以上のときテキスト画像ではないと判断することを特徴とする請求項に記載の液体吐出装置。
  6. 記録媒体を搬送するための搬送機構と、
    第1ノズルを有し、前記第1ノズルを通じて黒色の液体を吐出するための第1液体吐出ヘッドと、
    第2ノズルを有し、前記第2ノズルを通じて黒色以外の有色液体を吐出するための少なくとも3つの第2液体吐出ヘッドであって、この3つの第2液体吐出ヘッドそれぞれの前記第2ノズルから吐出される有色液体の色がイエロー、マゼンタ及びシアンである、少なくとも3つの第2液体吐出ヘッドと、
    前記搬送機構の前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルに対向する位置における記録媒体のジャムを検知するためのジャム検知手段と、
    前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズル、及び、前記第2液体吐出ヘッドの前記第2ノズルの回復動作を行なうためのメンテナンス機構と、
    記録媒体に形成される画像に係る画像データを記憶するための記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像が、モノクロ画像であるか、カラー画像であるかを判断する判断手段と、
    前記搬送機構、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記メンテナンス機構を制御する制御手段と
    前記記録部に記憶された前記画像データから、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルから吐出される黒色の液体のみで構成される単色ドットに係る黒色用吐出データ、及び前記3つの第2液体吐出ヘッドそれぞれの前記第2ノズルから吐出される有色液体で構成されるコンポジットブラックからなる複合色ドットに係るカラー用吐出データを作成するデータ作成部とを備え、
    前記制御手段は、
    前記画像データに係る画像が記録媒体に形成されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、
    前記画像データに係る画像を記録媒体に形成している途中に、前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知したときは、前記記録媒体のジャムが解消されるまで前記画像データに係る画像の記録媒体への形成が中断されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、
    前記判断手段が、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がカラー画像であると判断している場合には、前記記録媒体のジャムの解消後に、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズル、及び、前記第2液体吐出ヘッドの前記第2ノズルの回復動作を行なうように前記メンテナンス機構を制御し、その後、前記記録媒体のジャムによって中断された前記画像データに基づいたカラー画像の記録媒体への形成を行うように前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、
    前記判断手段が、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がモノクロ画像であると判断している場合には、前記記録媒体のジャムの解消後に、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルの回復動作を行なうように前記メンテナンス機構を制御し、その後、前記記録媒体のジャムによって中断された前記画像データに基づいたモノクロ画像の記録媒体への形成を行うように前記第1液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、
    前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知する前において、前記判断手段が、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がモノクロ画像であると判断している場合には、前記モノクロ画像の黒画素が、前記単色ドット、及び、前記複合色ドットの両方を用いて記録媒体に形成されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、
    前記黒色吐出データに基づいて、前記第1ノズルから黒色の液体が吐出されるように前記第1液体吐出ヘッドを制御し、前記カラー用吐出データに基づいて、前記第2ノズルから有色液体が吐出されるように前記3つの第2液体吐出ヘッドそれぞれを制御するものであり、
    前記画像データに係る画像を記録媒体に形成している途中に、前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知した後において、前記第2液体吐出ヘッドの前記第2ノズルの回復動作を行わずに、前記記録媒体のジャムによって中断された前記画像データに基づいたモノクロ画像の記録媒体への形成を行う場合には、前記メンテナンス機構により前記第1ノズルの回復動作が行われているときに、前記データ作成部が、前記記憶部に記憶された前記画像データから、当該画像データに基づいたモノクロ画像の黒画素が前記単色ドットのみで形成されるように前記黒色吐出データを新たに作成し、前記第1ノズルの回復動作後において、前記制御手段が、前記データ作成部により新たに作成された前記黒色吐出データに基づいて、前記第1液体吐出ヘッドを制御するとともに、前記搬送機構を制御することを特徴とする液体吐出装置。
  7. 記録媒体を搬送するための搬送機構と、
    第1ノズルを有し、前記第1ノズルを通じて黒色の液体を吐出するための第1液体吐出ヘッドと、
    第2ノズルを有し、前記第2ノズルを通じて黒色以外の有色液体を吐出するための少なくとも3つの第2液体吐出ヘッドであって、この3つの第2液体吐出ヘッドそれぞれの前記第2ノズルから吐出される有色液体の色がイエロー、マゼンタ及びシアンである、少なくとも3つの第2液体吐出ヘッドと、
    前記搬送機構の前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルに対向する位置における記録媒体のジャムを検知するためのジャム検知手段と、
    前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズル、及び、前記第2液体吐出ヘッドの前記第2ノズルの回復動作を行なうためのメンテナンス機構と、
    記録媒体に形成される画像に係る画像データを記憶するための記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像が、モノクロ画像であるか、カラー画像であるかを判断する判断手段と、
    前記搬送機構、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記メンテナンス機構を制御する制御手段と
    前記記録部に記憶された前記画像データから、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルから吐出される黒色の液体のみで構成される単色ドットに係る黒色用吐出データ、及び前記3つの第2液体吐出ヘッドそれぞれの前記第2ノズルから吐出される有色液体で構成されるコンポジットブラックからなる複合色ドットに係るカラー用吐出データを作成するデータ作成部とを備え、
    前記データ作成部は、前記画像データから、記録媒体に形成する画像の黒画素に係る合成吐出データを作成し、当該合成吐出データをマスクパターンで間引いた間引データを前記黒色用吐出データ及び前記カラー用吐出データの何れか一方とし、前記合成吐出データと前記間引きデータとの差分データを、前記黒色用吐出データ及び前記カラー用吐出データの何れか他方とするものであり、
    前記制御手段は、
    前記画像データに係る画像が記録媒体に形成されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、
    前記画像データに係る画像を記録媒体に形成している途中に、前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知したときは、前記記録媒体のジャムが解消されるまで前記画像データに係る画像の記録媒体への形成が中断されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、
    前記判断手段が、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がカラー画像であると判断している場合には、前記記録媒体のジャムの解消後に、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズル、及び、前記第2液体吐出ヘッドの前記第2ノズルの回復動作を行なうように前記メンテナンス機構を制御し、その後、前記記録媒体のジャムによって中断された前記画像データに基づいたカラー画像の記録媒体への形成を行うように前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、
    前記判断手段が、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がモノクロ画像であると判断している場合には、前記記録媒体のジャムの解消後に、前記第1液体吐出ヘッドの前記第1ノズルの回復動作を行なうように前記メンテナンス機構を制御し、その後、前記記録媒体のジャムによって中断された前記画像データに基づいたモノクロ画像の記録媒体への形成を行うように前記第1液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、
    前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知する前において、前記判断手段が、前記画像データに基づいて記録媒体に形成される画像がモノクロ画像であると判断している場合には、前記モノクロ画像の黒画素が、前記単色ドット、及び、前記複合色ドットの両方を用いて記録媒体に形成されるように、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御し、
    前記黒色吐出データに基づいて、前記第1ノズルから黒色の液体が吐出されるように前記第1液体吐出ヘッドを制御し、前記カラー用吐出データに基づいて、前記第2ノズルから有色液体が吐出されるように前記3つの第2液体吐出ヘッドそれぞれを制御するものであり、
    前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知した後において、前記第2液体吐出ヘッドの前記第2ノズルの回復動作を行わずに、前記記録媒体のジャムによって中断された前記画像データに基づいたモノクロ画像の記録媒体への形成に際して、当該モノクロ画像の黒画素を前記単色ドットのみを用いて形成する場合には、前記制御手段は、前記黒色用吐出データの代わりに前記合成吐出データに基づいて、前記第1液体吐出ヘッドを制御するとともに、前記搬送機構を制御することを特徴とする液体吐出装置。
  8. 前記モノクロ画像の黒画素を、前記単色ドット、及び、前記複合色ドットの両方を用いて記録媒体に形成する際に、前記制御手段は、当該モノクロ画像において隣接する黒画素同士は、一方を前記単色ドットを用いて形成する場合には、他方は前記複合色ドットを用いて形成するように、前記第1液体吐出ヘッド、前記第2液体吐出ヘッド、前記搬送機構を制御することを特徴とする請求項の何れか一項に記載の液体吐出装置。
  9. 前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知した後において、前記第2液体吐出ヘッドの前記第2ノズルの回復動作を行わずに、前記記録媒体のジャムによって中断された記録媒体への画像の形成を行った場合には、
    前記制御手段は、
    前記記録部に記憶された前記画像データに基づいた画像の記録媒体への形成が終了したとき、又は前記ジャム検知手段が前記搬送機構における記録媒体のジャムを検知してから所定時間経過したときに、前記第2液体吐出ヘッドの前記第2ノズルの回復動作を行うように前記メンテナンス機構を制御することを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の液体吐出装置。
  10. 前記メンテナンス機構は、前記第1液体吐出ヘッド及び第2液体吐出ヘッドを含む複数の液体吐出ヘッドのうち、一つの前記液体吐出ヘッドの回復動作しか一度に行えないものであり、前記複数の液体吐出ヘッドの回復動作を行う際には、前記液体吐出ヘッドそれぞれの回復動作を順に行うことを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の液体吐出装置。
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