JP2012176576A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】読取り機構及び記録機構を兼ね備え、省スペース、低コスト、かつ、省電力を実現することが可能な液体噴射装置を提供する。
【解決手段】被記録媒体及び被読取媒体の搬送経路上に設けられ、搬送中の被記録媒体に向けて印字動作を実行する液体噴射ヘッドを有する記録手段と、搬送経路と同一経路上に設けられ、下流側に搬送される被記録媒体及び被読取媒体の印字情報を読取る読取手段と、読取手段により読取った印字情報を印字データとして格納する記憶手段とを備えた態様とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体噴射装置に関し、より詳細には記録機構と読取り機構とが同一の搬送経路上に設けられた液体噴射装置に関する。
近年、記録装置の分野においては、所謂複合機と呼ばれる読取り機構と印字機構とを両方備えた記録装置が開発されており、ユーザーは、その使用用途に合わせて被読取媒体となる原稿や、被記録媒体となる用紙等を所定の位置にセットすることにより、読込んだ原稿をデータ化したデータファイルや、所望のデータを被記録媒体に記録した原稿等を得ることができる。
しかしながら、従来の記録装置においては、印字機構と読取り機構とが別の機構として設けられている関係上、読取り対象を読取り機構上にセットする位置、或いは、読取り機構まで搬送する搬送機構が、被記録媒体をセットする位置や印字機構まで搬送する搬送機構と個別に設けられているため、機器の大型化や製造コスト増大、或いは駆動源を多用することに伴う電力消費を抑制することが困難となっていた。
特開2001−106410号公報 特開2005−199655号公報 特開2010−217831号公報
本発明は、上記課題を解決すべく、読取り機構及び記録機構を兼ね備え、省スペース、低コスト、かつ、省電力を実現することが可能な液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための液体噴射装置の態様として、被記録媒体及び被読取媒体の搬送経路上に設けられ、搬送中の被記録媒体に向けて印字動作を実行する液体噴射ヘッドを有する記録手段と、搬送経路と同一経路上に設けられ、下流側に搬送される被記録媒体及び被読取媒体の印字情報を読取る読取手段と、読取手段により読取った印字情報を印字データとして格納する記憶手段とを備えた態様とした。
本態様によれば、同一の搬送経路上に印字動作を実行する液体噴射ヘッドを有する記録手段と、下流側に搬送される被記録媒体及び被読取媒体の印字情報を読取る読取手段とが設けられ、読取手段により読取った印字情報を印字データとして格納する記憶手段を備えることにより、単一の搬送経路上において記録動作及び読取動作を同時又は個別に実行することができ、省スペース、低コスト、かつ、省電力な複合機能を有する液体噴射装置を得ることができる。
また、液体噴射装置の他の態様として、読取手段が記録手段よりも上流側に設けられた態様とした。
本態様によれば、前記態様から生じる効果に加え、被記録媒体が記録手段に搬送されるよりも前に被記録媒体の印字情報を読取手段により読取ることが可能となる。
また、読取手段及び記録手段を制御する制御装置をさらに備え、制御装置が読取手段に読取られた被記録媒体の印字情報の有無を判別する判別手段と、判別手段により被記録媒体の印字情報が認識されたときに、記録手段による印字動作を中止又は中断する信号を出力する印字停止手段とを有する態様とした。
本態様によれば、制御装置が、判別手段により読取手段に読取られた被記録媒体の印字情報の有無を判別し、印字停止手段により被記録媒体の印字情報が認識されたときに、記録手段による印字動作を中止又は中断する信号を出力するので、前記態様から生じる効果に加えて、搬送中の被記録媒体に既に印字がなされている場合に、下流側の記録手段によって新たな印字が重ねてなされることを確実に防止できる。また、印字動作を中断した場合にあっては、液体の無駄な噴射が行われることを確実に防止できる。
なお、本態様において中止とは、被記録媒体に印字が実行される前に記録手段による印字動作を停止することであり、中断とは、被記録媒体に印字がなされている途中で記録手段による印字動作を停止する意である。
また、被記録媒体を収容する収容室を備え、読取手段と記録手段との離間距離が、収容室に収容可能な被記録媒体の搬送方向最大長さよりも長い態様とした。
本態様によれば、読取手段と記録手段とが、収容室に収容可能な被記録媒体の搬送方向最大長さよりも離間しているので、読取手段による印字情報の読取り中に下流側において記録手段による印字が実行されることがなくなり、記録手段による印字動作を確実に中止できる。
実施形態に係るインクジェットプリンターの要部を示す側断面図である。 搬送機構の要部を示す平面図である。 制御装置による印刷動作の処理を示すフローチャート。 制御装置による読取り動作及び複写動作の処理を示すフローチャート。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組合せのすべてが発明の解決手段に必須であるとは限らず、選択的に採用される構成を含むものである。
図1は、液体噴射装置の一例としてのインクジェットプリンター1の要部を示す側断面図である。図2は、搬送機構の要部を示す平面図である。以下、液体噴射装置の一例をインクジェットプリンター1に基づいて説明する。
インクジェットプリンター1は、被記録媒体10や被読取媒体10Aの搬送経路上流側に設けられた収容室3と、収容室3内に収容された被記録媒体10や被読取媒体10Aを下流側に送り出す送出ローラー21と、送出ローラー21により送り出された被記録媒体10や被読取媒体10Aを下流側の記録部6に向かって搬送する搬送機構5と、記録部6に向かって搬送される被記録媒体10や被読取媒体10Aの印字情報を読取るスキャナーユニット7と、CPU,ROM,RAM等のハードウェアを有し、インクジェットプリンター1の動作全般を制御する制御装置50とを備える。
収容室3内に収容された被記録媒体10や被読取媒体10Aは、送出ローラー21及び搬送機構5により矢印で示す搬送経路を経て下流側に位置する記録部6まで搬送される。また、搬送中の被記録媒体10に対して印字動作が実行されることにより、記録部6まで搬送された被記録媒体10の表面には、記録部6により文字や図形などが印字される。
なお、本明細書において、収容室3内に収容された被記録媒体10が搬送される方向を下流側とし、下流側と反対方向を上流側とする。
以下、上述の搬送経路に沿ってインクジェットプリンター1の詳細について説明する。収容室3は、ハウジングとしての装置本体2の背面側に傾斜して配置されるトレイ11により構成される。トレイ11は、被記録媒体10や被読取媒体10Aの表面と接する基板部と、被記録媒体10及び被読取媒体10Aの搬送方向(長手方向)に沿って立ちがある壁部とにより上方開口の収容空間を有する。
トレイ11の収容空間は、複数の被記録媒体10や被読取媒体10Aを収容可能であり、被記録媒体10や被読取媒体10Aが単一又は重畳した状態で収容される。また、互いに対向する壁部の間隔や延長長さは、適宜調整可能であり、例えばA3,A4等の異なるサイズの被記録媒体10及び被読取媒体10Aを収容することができる。なお、本実施形態におけるトレイ11は、例えばA3サイズまでの被記録媒体10を収容可能なものとして説明する。
トレイ11に収容される被記録媒体10や被読取媒体10Aは、図外の分離機構により1枚ずつ分離され、送出ローラー21の回転駆動により搬入口2Aを経て下流側の搬送面8に向かって送り出される。搬送面8は、プラテンとも呼ばれる基板であって、被記録媒体10や被読取媒体10Aを略水平状態を維持したまま記録部6まで搬送し、最下流に開設された排出口2Bから排出する。搬送面8内に送り出された被記録媒体10や被読取媒体10Aは、搬送面8内に設けられた搬送機構5によってさらに下流側に向かって搬送される。
搬送機構5は、搬送面8上に設けられた中間ローラー22と、搬送ローラー23と、排出ローラー24と、中間ローラー22、搬送ローラー23及び排出ローラー24を回転駆動するモーターMとにより構成される。
中間ローラー22は、互いに接触する一対のローラー22A,22Bにより構成される。一方のローラー22Aは、駆動ローラーであり、他方のローラー22Bは従動ローラーである。ローラー22Aとローラー22Bとは、外周面が接するように鉛直方向に沿って配置され、被記録媒体10や被読取媒体10Aは、ローラー22Aとローラー22Bとの間に挟み込まれるように下流側に搬送される。
搬送ローラー23は、中間ローラー22よりも下流側に設けられるローラーであって、上流側に位置する中間ローラー22を経た被記録媒体10や被読込媒体10Aをさらに下流側の記録部6に向かって搬送する。搬送ローラー23は、一対のローラー23A,23Bの外周面が互いに接触するように構成される。また、中間ローラー22と同様に、一方のローラー23Aは駆動ローラーであり、他方のローラー23Bは従動ローラーである。
ローラー23Aとローラー23Bとは、外周面が接するように位置ずれして配置される。詳細には、上方に位置するローラー23Bの中心軸は、下方に位置するローラー23Aの中心軸よりも下流側に位置する。ローラー23Aとローラー23Bとを位置ずれさせて設けたことにより、ローラー23Aとローラー23Bとの間に挟み込まれる被記録媒体10や被読取媒体10Aには下向きの力が働き、搬送面8からの浮き上がりが防止される。
送出ローラー21、中間ローラー22、搬送ローラー23及び排出ローラー24の回転力は、搬送を担うモーターMの回転力が複数の歯車輪列を介して伝達されることにより付与される。なお、本実施形態における中間ローラー22及び搬送ローラー23の回転速度は、同一又は搬送ローラー23側が僅かに速くなるように設定される。
搬送ローラー23の下流側には、記録手段としての記録部6が設けられ、記録部6を経た被記録媒体10や被読取媒体10Aは、排出ローラー24により下流側の排出口2Bから排出される。
排出ローラー24は、記録ヘッド6Bよりも下流側に設けられ、一対のローラー群24A,24Bが互いに接触するように構成される。一方のローラー群24Aは、複数のローラーを同軸上に配置した駆動ローラーである。他方のローラー群24Bは、ローラー群24Aに対応するように複数のローラーを同軸上に配置した従動ローラーである。ローラー24群Aとローラー群24Bとは、外周面が接するように鉛直方向に沿って配置される。搬送ローラー23によって、下流側に搬送された被記録媒体10や被読取媒体10Aは、ローラー群24Aとローラー群24Bとの間に挟み込まれた状態で下流側に搬送され、排出口2Bを経て排出トレイ12上に排出される。
搬送機構5により下流側に搬送される被記録媒体10や被読取媒体10Aは、搬送経路上に配置されたスキャナーユニット7により読込まれる。
スキャナーユニット7は、中間ローラー22と搬送ローラー23との間に設けられる読取手段であって、下面に形成された読取り面7Aが搬送面8と平行に対向するように配設される。スキャナーユニット7は、断面矩形の棒体であって、延長方向が被記録媒体10や被読取媒体10Aの搬送方向と直交するように配置される。
スキャナーユニット7には、例えば、CIS方式やCCD方式が採用され、搬送される被記録媒体10や被読取媒体10Aの表面と対向する読取り面7Aを通過することにより、桁方向全域の印字情報を読取る。
スキャナーユニット7の読取り面7Aは、搬送中の被記録媒体10や被読取媒体10Aの表面に向かって光を照射する発光部と、被記録媒体10や被読取媒体10Aの表面に反射した光を受光する受光部とを有し、反射光の変化により桁方向全域の印字情報を検出する。
スキャナーユニット7は、インクジェットプリンター1の動作を制御する制御装置50と電気的に接続され、検出した印字情報は制御装置50側に出力される。また、スキャナーユニット7による読取り動作は、制御装置50と接続されたコンピューター15等から出力される信号に基づいて開始される。また、読取り面7Aの対向側には、帯状白色の白基準9が搬送面8と面一となるようにスキャナーユニット7の延長方向に沿って貼付される。
スキャナーユニット7を配置する位置は、中間ローラー22と搬送ローラー23との間に限定されるものではなく、中間ローラー22よりも上流側、或いは、搬送ローラー23又は記録部6よりも下流側の範囲に配置してもよい。
一方で、スキャナーユニット7を記録部6よりも上流側に配置すれば、ユーザーが過って被記録媒体10における既に印字がなされている面を後述の記録ヘッド6Bのノズル面と対向する側に向けて収容室3内に収容した場合であっても、印字情報の有無を記録部6の記録動作の前に検出できるため好適である。より詳細には、既に印字がなされている面を検出したことに基づいて下流側で実行される記録部6による記録動作を中止又は中断させることができ、重複した印字が行われることを防止できる。
具体的には、スキャナーユニット7と下流側の記録部6との離間距離をトレイ11内に収容可能な最大面積を有する被記録媒体(本例ではA3サイズ)の搬送方向長さ(本例では、420mm)よりも長く設定することが好適である。さらに具体的には、スキャナーユニット7における読取り面7Aと、記録部6における記録ヘッド6Bに開設された最も上流側のノズル列の離間距離を上述の長さよりも長く設定することが好適である。
スキャナーユニット7と下流側の記録部6との離間距離をこのように設定することにより、スキャナーユニット7による印字情報の未検出領域が存在する間に下流側において記録部6による印字動作が実行されてしまうことを確実に防ぐことでき、印字動作を確実に中止することが可能となる。
なお、スキャナーユニット7を搬送面8を挟んだ上下方向に一対配設する構成としてもよい。
この場合には搬送面8にスキャナーユニット7の大きさに対応する開口部を開設する必要があるが、被読取媒体10Aにおける表裏面の読取りを同時に行うことができる。また、一対のスキャナーユニット7を配設する際には、互いの白基準9を確保する観点から搬送方向に位置ずれさせることが望ましい。
図2に示すように、制御装置50は、記録部6による記録動作を制御する記録制御部51と、スキャナーユニット7による読取動作を制御する読取制御部52と、スキャナーユニット7により読取った印字情報を印字データとして記憶する記憶部54と、被記録媒体10や被読取媒体10Aの搬送を制御する搬送制御部53とを備え、インクジェットプリンター1における給排動作を一貫して制御する。
記録制御部51により制御される記録部6は、搬送される被記録媒体10上において搬送方向と直交する方向(桁方向)に移動可能なキャリッジ6Aと、キャリッジ6Aの下面に設けられる記録ヘッド6Bとを備える。キャリッジ6Aは、内部に形成された液体収容室内に例えば、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラック等のインクカートリッジを備える。
キャリッジ6Aは、桁方向に掛け渡されたタイミングベルトと接続されており、キャリッジ6Aと接続された図外の駆動モーターが駆動することにより、ガイド軸13に沿って被記録媒体10上を桁方向に沿って往復動作可能である。
記録ヘッド6Bは、ガイド軸13に沿って往復動作するキャリッジ6Aの下面に設けられ、キャリッジ6A及び記録ヘッド6B内に形成されたインク流路を経たインクカートリッジ内のインクを下面に形成されたノズル面から被記録媒体10に向けて噴射する。ノズル面には複数のノズル孔が行列状に開設されており、各ノズル孔からインク滴が噴射される。
記録制御部51は、キャリッジ6Aと接続された図外のモーター、及び、記録ヘッド6B内に形成された圧力印加室内の圧力を変化させるピエゾ素子に所定の電力を供給することにより、記録ヘッド6Bを往復動作させながらインクを噴射することにより、記録部6による印字動作を実行する。なお、図示は省略するが、記録部6は、記録ヘッド6Bの下面を封止するキャッピング機構や、不要なインク滴を回収するフラッシング機構等も有している。
読取制御部52により制御される読取手段としてのスキャナーユニット7は、搬送中の被記録媒体10や被読取媒体10Aの表面をスキャニングし、表面の印字情報を読取る。読取制御部52は、読取られた印字情報を印字データとして記憶部54に一時的に格納し、記録制御部51は格納された印字データに基づいて記録部6の印字動作を制御する。
搬送制御部53は、コンピューター15や装置本体2に設けられた図外の操作釦からの入力に基づいてモーターMに信号を出力して、中間ローラー22と、搬送ローラー23と、排出ローラー24とによる被記録媒体10や被読取媒体10Aの搬送を制御する。
詳細には、コンピューター15や図外の操作釦から制御装置50に対して印刷動作を開始すべき旨の信号が入力された場合には、記録制御部51がコンピューター15、或いは、前述の読取制御部52から記憶部54に対して出力された印字データや、コンピューター15や図外の操作釦により設定される印刷モード等の条件に基づいて、必要なインクや使用するノズル列、印字範囲、キャリッジの動作速度等の印字条件を設定する。
なお、コンピューター15や図外の操作釦から制御装置50に対して読取り動作のみを開始すべき旨の信号が入力された場合には、上記印字動作に必要な処理は実行されず、コンピューター15や図外の操作釦により設定される読取りモードに応じて読取制御部52が読取り条件を設定する。
搬送制御部53は、記録制御部51又は読取制御部52により設定された条件に合った回転速度となるようにモーターMに信号を出力する。
例えば、印刷動作のモードや読取り動作のモードが高精細モードである場合には、被記録媒体10や被読取媒体10Aがゆっくり搬送されるようにモーターMを低速で回転させ、印刷モードや読取りモードが印字速度又は読取速度を優先するモードである場合には、モーターMに高速回転する信号を出力する。
なお、詳細は後述するが本実施形態におけるインクジェットプリンター1は、上記印刷機能、読取り機能の他に、読取った被読取媒体10Aを複写する複写機能を有する。
図3及び図4は、制御装置50における主要な処理を示すフローチャートである。
以下、同図に基づいて各モードに応じたインクジェットプリンター1の動作について説明する。
図3は、印刷動作時に実行される主要な処理を示す。
制御装置50の記録制御部51は、S101において、例えば図外の電源スイッチの押下により電源供給がなされたことに基づいて印刷準備動作を実行する。印刷準備動作とは、例えばインクノズルの詰まりを解消するためにインクを空吐出するフラッシング動作や、ノズル面に付着した不要なインクを拭い去るワイピング動作等を含む。
また、記録制御部51は、S102において、例えばコンピューター15や図外の操作釦から印刷動作を開始すべき旨の信号が入力され、記憶部54に印刷対象となる印字データが格納されたかを判定し、YESの場合S103に移行し、NOの場合処理を終了する。
制御装置50の搬送制御部53は、S103においてモーターMを回転させることにより、被記録媒体10の搬送に必要な送出ローラー21、中間ローラー22、搬送ローラー23及び排出ローラー24を回転させる搬送動作を開始する。搬送動作の開始により収容室3内に収容された被記録媒体10は、排出口2B側へ向かって徐々に搬送される。
制御装置50の読取制御部52は、S104においてスキャナーユニット7からの入力に基づいて搬送中の被記録媒体10の表面上に既に印字がなされている領域(既印字領域)が有るかを判定し、YESの場合S105に移行し、NOの場合S107に移行する。
制御装置50の読取制御部52は、S105において記録制御部51に対して印刷中止信号を出力し、当該信号の入力に基づいて記録制御部51はキャリッジ6Aの往復動作、及び、記録ヘッド6Bによるインクの噴射動作を停止する。つまり、被記録媒体10に対する印字動作を中止又は中断する。
制御装置50の搬送制御部53は、S106において、モーターMの回転数を増加し、搬送中であった既印字領域を有する被記録媒体10を直ちに排出口2B側へ向かって搬送する排出動作を実行し、S102に移行する。排出された被記録媒体10は、排出動作により排出口2Bを経て排出トレイ12上に排出される。
一方、制御装置50の記録制御部51は、S104の判定がNOであることに基づいてS107において記憶部54に格納された印字データに基づく記録部6による印字動作を継続する。そして、印字が完了した被記録媒体10は、排出口2B側へ向かって徐々に搬送され、排出口2Bを経て排出トレイ12上に排出される。
つまり、S104及びS105に渡る処理により、搬送される被記録媒体10の表面に既印字領域がある場合には印字動作が中止又は中断されることから、ユーザーが収容室3内に過って印字済みの被記録媒体10を収容した場合であっても、当該被記録媒体10の表面上に新たな印字が重なって印刷されるようなことがなくなり、被記録媒体10が無駄となることを確実に防止できる。
また、前述のとおり、スキャナーユニット7と記録部6との離間距離をトレイ11内に収容可能な最大面積を有する被記録媒体の搬送方向長さよりも長く設定すれば、S104における判定中に、下流側において記録動作が実行されてしまうことがなくなり、印字動作を確実に中止することが可能となる。
また、S103乃至S107の処理は、S102における判定により記憶部54に蓄積された印字データがなくなるまで継続し、対応する印字データに相当する枚数分の被記録媒体10への印字が完了するまで繰り返される。
次に、図4(a),(b)を参照して、読取り動作時、及び、複写動作時に実行される主要な処理を示す。なお、読取り動作及び複写動作に共通する処理は同一の符号を用いる。
制御装置50の搬送制御部53は、S201においてモーターMを回転させることにより、被読取媒体10Aの搬送に必要な送出ローラー21、中間ローラー22、搬送ローラー23及び排出ローラー24の回転を開始させる。収容室3内に収容された被読取媒体10Aは、当該処理により排出口2B側へ向かって徐々に搬送される。
制御装置50の読取制御部52は、S202においてスキャナーユニット7から逐次入力される検出信号に基づいて、搬送中の被読取媒体10Aの表面上に印字されている印字情報を印字データとして記憶部54に格納する。
読取り動作時においては、S303により、単一又は複数枚の被読取媒体10Aの読取りが完了した時点で単一又は複数枚分の印字データを所定の形式に変換してコンピューター15に出力する。即ち、図4(a)のS201乃至S303の処理により読取り動作が完了する。
一方、複写動作時においては引き続き、記憶部54内に格納された被読取媒体10Aの印字データに基づいて前述の印字動作処理が実行される。
即ち、記録制御部51は、S203において、記憶部54に複写の対象となる印字データが格納されているかを判定し、YESの場合S204に移行し、NOの場合、処理を終了する。
S204において制御装置50の搬送制御部53は、モーターMを回転させることにより、複写用の被記録媒体10の搬送に必要な送出ローラー21、中間ローラー22、搬送ローラー23及び排出ローラー24を回転させる搬送動作を開始する。
制御装置50の読取制御部52は、S205においてスキャナーユニット7からの入力に基づいて搬送中の被記録媒体10の表面上に既印字領域が有るかを判定し、YESの場合S206に移行し、NOの場合S208に移行する。
制御装置50の読取制御部52は、S206において記録制御部51に対して印刷中止信号を出力し、当該信号の入力に基づいて記録制御部51はキャリッジ6Aの往復動作、及び、記録ヘッド6Bによるインクの噴射動作を停止する。つまり、被記録媒体10に対する印字動作を中止又は中断する。
即ち、複写動作時においても、S205及びS206に渡る処理により、複写用の被記録媒体10の表面に既に印字された領域がある場合には、印字動作が中止或いは中断されることから、ユーザーが収容室3内に過って印字済みの被記録媒体10を収容した場合であっても、当該被記録媒体10の表面上に新たな印字が重なって印刷されるようなことがなくなり、被記録媒体10が無駄になることを確実に防止できる。
また、S204乃至S208の処理は、S203における判定により記憶部54に蓄積された印字データ、即ち、被読取媒体10Aから読取った印字データがなくなるまで継続し、対応する印字データに相当する枚数分の被記録媒体10への印字が完了するまで繰り返される。
以上、本実施形態に係るインクジェットプリンター1の構成によれば、同一の搬送機構5上にスキャナーユニット7、及び、インクを噴射する記録ヘッド6Bを備える記録部6が配設されたことにより、印刷動作、読取り動作、複写動作の全てを同一の搬送経路上で一括して実行することが可能である。よって、本実施形態によれば、被記録媒体10や被読取媒体10Aを供給する搬入口2Aや排出口2B、或いは、搬送機構5を個別に設けることなく、各機能の数に応じて部品点数を増加させる必要がないため、所謂複合機としての機能を維持したまま、省スペース、低コスト、かつ、省電力の要素を兼ね備えたプリンターを得ることが可能となる。
また、本実施形態に係るインクジェットプリンター1は、記録ヘッド6Bよりも搬送経路上流側に配設されたスキャナーユニット7を有することにより、既に印字された領域が存在する被記録媒体10に対して新たな印字が重ねて印刷されるようなことがなくなり、被記録媒体10が無駄になることを確実に防止できる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能である。
特に、液体噴射装置をインクジェットプリンターとして説明したが、液体を噴射可能な記録ヘッドを備えていればファクシミリ等その他の装置をも含む。また、液体はインクに限定されるものではなく、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルター等の製造に採用される電極材や色材を分散又は溶解した状態のものを含む。また、被記録媒体、或いは、被読取媒体は、所謂普通紙のみに限らず、上記フィルム等、記録部に対して搬送可能なものであれば、特に限定されない。
1 記録装置、2 装置本体、3 収容室、5 搬送機構、6 記録部、
7 スキャナーユニット、8 搬送面、10 被記録媒体、10A 被読取媒体、
21 送出ローラー、22 中間ローラー、23 搬送ローラー、24 排出ローラー、
50 制御装置、51 記録制御部、52 読取制御部、53 搬送制御部、
54 記憶部。

Claims (4)

  1. 被記録媒体及び被読取媒体の搬送経路上に設けられ、搬送中の被記録媒体に向けて印字動作を実行する液体噴射ヘッドを有する記録手段と、
    前記搬送経路と同一経路上に設けられ、下流側に搬送される被記録媒体及び被読取媒体の印字情報を読取る読取手段と、
    前記読取手段により読取った印字情報を印字データとして格納する記憶手段とを備えた液体噴射装置。
  2. 前記読取手段が前記記録手段よりも上流側に設けられた請求項1記載の液体噴射装置。
  3. 前記読取手段及び記録手段を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、前記読取手段に読取られた被記録媒体の印字情報の有無を判別する判別手段と、
    前記判別手段により前記被記録媒体の印字情報が認識されたときに、前記記録手段による印字動作を中止又は中断する信号を出力する印字停止手段とを有する請求項2記載の液体噴射装置。
  4. 前記被記録媒体を収容する収容室を備え、
    前記読取手段と記録手段との離間距離が、前記収容室に収容可能な被記録媒体の搬送方向最大長さよりも長い請求項3記載の液体噴射装置。
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