JP5994771B2 - ワイヤレス給電装置、ワイヤレス受電装置、ワイヤレス電力伝送システムおよびコイル - Google Patents

ワイヤレス給電装置、ワイヤレス受電装置、ワイヤレス電力伝送システムおよびコイル Download PDF

Info

Publication number
JP5994771B2
JP5994771B2 JP2013502387A JP2013502387A JP5994771B2 JP 5994771 B2 JP5994771 B2 JP 5994771B2 JP 2013502387 A JP2013502387 A JP 2013502387A JP 2013502387 A JP2013502387 A JP 2013502387A JP 5994771 B2 JP5994771 B2 JP 5994771B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
coil
feeding
power receiving
receiving coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013502387A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2012118112A1 (ja
Inventor
明 後谷
明 後谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US13/209,868 external-priority patent/US8922064B2/en
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Publication of JPWO2012118112A1 publication Critical patent/JPWO2012118112A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5994771B2 publication Critical patent/JP5994771B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F38/00Adaptations of transformers or inductances for specific applications or functions
    • H01F38/14Inductive couplings
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J50/00Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power
    • H02J50/10Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using inductive coupling
    • H02J50/12Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using inductive coupling of the resonant type
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J50/00Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power
    • H02J50/90Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power involving detection or optimisation of position, e.g. alignment

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Description

本発明は、ワイヤレス給電に関し、特に、そのパワー制御に関する。
電源コードなしで電力を供給するワイヤレス給電技術が注目されつつある。現在のワイヤレス給電技術は、(A)電磁誘導を利用するタイプ(近距離用)、(B)電波を利用するタイプ(遠距離用)、(C)磁場の共振現象を利用するタイプ(中距離用)の3種類に大別できる。
電磁誘導を利用するタイプ(A)は、電動シェーバーなどの身近な家電製品において一般的に利用されているが、近距離でしか使えないという課題がある。電波を利用するタイプ(B)は、遠距離で使えるが電力が小さいという課題がある。共振現象を利用するタイプ(C)は、比較的新しい技術であり、数m程度の中距離でも高い電力伝送効率を実現できることから特に期待されている。たとえば、EV(Electric Vehicle)の車両下部に受電コイルを埋め込み、地中の給電コイルから非接触にて電力を送り込むという案も検討されている。以下、タイプ(C)を「磁場共振型」とよぶ。
磁場共振型は、マサチューセッツ工科大学が2006年に発表した理論をベースとしている(特許文献1参照)。特許文献1では、4つのコイルを用意している。これらのコイルを給電側から順に「エキサイトコイル」、「給電コイル」、「受電コイル」、「ロードコイル」とよぶことにする。エキサイトコイルと給電コイルは近距離にて向かい合わされ、電磁結合する。同様に、受電コイルとロードコイルも近距離にて向かい合わされ、電磁結合する。これらの距離に比べると、給電コイルから受電コイルまでの距離は「中距離」であり、比較的大きい。このシステムの目的は、給電コイルから受電コイルにワイヤレス給電することである。
エキサイトコイルに交流電力を供給すると、電磁誘導の原理により給電コイルにも電流が流れる。給電コイルが磁場を発生させ、給電コイルと受電コイルが磁気的に共振すると、受電コイルには大きな電流が流れる。電磁誘導の原理によりロードコイルにも電流が流れ、ロードコイルと直列接続される負荷から電力が取り出される。磁場共振現象を利用することにより、給電コイルから受電コイルの距離が大きくても高い電力伝送効率を実現できる(特許文献2〜4参照)。
米国公開2008/0278264号公報 特開2006−230032号公報 国際公開2006/022365号公報 米国公開2009/0072629号公報 特開2010−141977号公報 特開2010−130878号公報 特開2010−239777号公報 特開2010−63245号公報 特開2011−19291号公報 特開2010−98257公報 特開2011−97671公報 特開2010−98896公報 特開2010−124522公報
本発明者は、ワイヤレス給電の利用可能性を拡げるためには、給電電力の大きさや給電方向を制御する仕組みが必要であると考える。特許文献5では、受電側の入力インピーダンスを可変キャパシタによって調整することにより、受電電力の大きさを調整している。特許文献6〜8においても、可変キャパシタや可変インダクタにより給電や受電を制御しているが、いずれも構成が複雑にならざるをえない。
特許文献10、11では楕円形状の給電コイルと楕円形状の受電コイルを長軸同士が直交するように配置している。これは、給電コイルと受電コイルが水平方向にずれたときに電力伝送効率が変化するのを抑制するためである。特許文献12では給電コイルの位置および受電コイルの位置に応じて、給電コイルまたは受電コイルの向きを変化させている。特許文献13では給電コイルと受電コイルのコイル間距離に応じて、給電コイルに対するエキサイトコイルの角度や受電コイルに対するロードコイルの角度を変化させている。
本発明は、磁場結合型のワイヤレス給電において、給電電力の大きさをより簡易な構成にて実現することを主たる目的とする。
本発明にかかるワイヤレス給電装置は、給電コイルと受電コイルの磁場結合に基づき、給電コイルから受電コイルにワイヤレス給電するための装置である。この装置は、回転可能に形成される給電コイルと、給電コイルに交流電力を供給することにより、給電コイルから受電コイルに交流電力を給電させる送電制御回路を備える。給電コイルは、周方向における磁気特性が不均一となるように形成される。
ここでいう不均一化とは、コイル平面における磁束密度が一様とならないように、コイル平面の一部における磁場を局所的に増加させたり、あるいは、低減させることをいう。コイルの形状や材質を部分的に変化させることにより、このような不均一化が可能となる。このような不均一型の給電コイルを回転させると、給電コイルと受電コイルの間の相互インダクタンスが変化するため、結果として、給電電力の大きさ、あるいは、給電方向も変化する。なお、ここでいう回転可能とは、給電コイル全体が回転することを必須条件とするものではない。たとえば、コイルの一部の部品が回転することであってもよい。いずれにしても、周方向における磁気特性が不均一な給電コイルによる磁場の分布状態を変化させることができればよい。
給電コイルの周縁の一部のみに磁性体を配置することにより、給電コイルの周方向における磁気特性を不均一化してもよい。この場合には、給電コイルと磁性体を一体化して回転させてもよいし、磁性体のみを回転させてもよい。更に、給電コイルや受電コイルに対する磁性体の位置を変更しても、磁気特性を変化させることができる。たとえば、給電コイルの一部に取り付けられた磁性体をいったん取り外し、別の部分に取り付ければ、結果として給電コイルの磁気特性を変化させることもできる。
送電制御回路は、給電コイルを回転させることにより、給電コイルから受電コイルに供給される交流電力を調整してもよい。
本発明にかかるワイヤレス受電装置は、給電コイルと受電コイルの磁場結合に基づき、給電コイルからワイヤレスにて送電される交流電力を受電コイルにて受電する装置である。この装置は、回転可能に形成される受電コイルと、受電コイルと磁場結合することにより受電コイルから交流電力を受電するロードコイルと、ロードコイルから交流電力を供給される負荷とを含むロード回路を備える。受電コイルは、周方向における磁気特性が不均一となるように形成される。
受電コイルの周縁の一部のみに磁性体を配置することにより、受電コイルの周方向における磁気特性を不均一化してもよい。
受電コイルを回転させることにより、受電コイルが受電する交流電力を調整する受電調整回路、を更に備えてもよい。
本発明にかかるワイヤレス電力伝送システムは、給電コイルと受電コイルの磁場結合に基づき、給電コイルから受電コイルにワイヤレス給電するためのシステムである。このシステムはワイヤレス給電装置およびワイヤレス受電装置を備える。ワイヤレス給電装置は、給電コイルと、給電コイルに交流電力を供給することにより、給電コイルから受電コイルに交流電力を給電させる送電制御回路を含む。ワイヤレス受電装置は、受電コイルと、受電コイルと磁場結合することにより受電コイルから交流電力を受電するロードコイルと、ロードコイルから交流電力を供給される負荷とを含むロード回路を含む。給電コイルおよび受電コイルの双方または一方は、回転可能に形成され、かつ、周方向における磁気特性が不均一な不均一型コイルとして形成される。
受電コイルを不均一型のコイルとして形成しておき、ワイヤレス受電装置は、受電コイルを回転させることにより受電コイルが受電する交流電力を調整してもよい。
給電コイルを不均一型のコイルとして形成しておき、送電制御回路は、給電コイルを回転させることにより、給電コイルから受電コイルに供給される交流電力を調整してもよい。
1つのワイヤレス給電装置に対して複数のワイヤレス受電装置を設けてもよい。この場合、1つの給電コイルから供給される交流電力を一以上の受電コイルにより受電してもよい。
本発明にかかるコイルは、周方向における磁気特性が不均一となるように構成される。コイルの周縁の一部のみに磁性体を配置することにより、周方向における磁気特性を不均一化してもよい。たとえば、コイルの周縁の内側または外側に沿って円弧状の磁性体を配置することにより、周方向における磁気特性を不均一化してもよい。
本発明にかかるワイヤレス給電装置は、給電コイルと受電コイルの磁場結合に基づき、給電コイルから受電コイルにワイヤレス給電する。この装置は、回転可能に形成される給電コイルと、給電コイルに交流電力を供給することにより、給電コイルから受電コイルに交流電力を給電させる送電制御回路と、を備える。送電制御回路は、更に、給電コイルを巻線方向に沿って回転させて給電コイルと受電コイルの対向面積を変化させることにより、給電コイルから受電コイルへ供給される交流電力を調整する。
このように給電コイルから発生して受電コイルを通過する磁束を給電コイルの回転によって変化させれば、電力伝送効率を制御できる。
本発明にかかるワイヤレス受電装置は、給電コイルと受電コイルの磁場結合に基づき、給電コイルからワイヤレスにて送電される交流電力を受電コイルにて受電する装置である。この装置は、回転可能に形成される受電コイルと、受電コイルが受電する交流電力を出力する受電制御回路と、を備える。受電制御回路は、更に、受電コイルを巻線方向に沿って回転させて給電コイルと受電コイルの対向面積を変化させることにより、受電コイルが受電する交流電力を調整する。
本発明にかかるワイヤレス電力伝送システムは、給電コイルと受電コイルの磁場結合に基づき、給電コイルから受電コイルにワイヤレス給電する。このシステムは、ワイヤレス給電装置およびワイヤレス受電装置を備える。ワイヤレス給電装置は、給電コイルと、給電コイルに交流電力を供給することにより、給電コイルから前記受電コイルに前記交流電力を給電させる送電制御回路と、を含む。ワイヤレス受電装置は、受電コイルと、受電コイルが受電する交流電力を出力する受電制御回路と、を備える。給電コイルおよび受電コイルの双方または一方は、回転可能に形成される。送電制御回路および受電制御回路の双方または一方は、送電コイルおよび受電コイルの双方または一方をその巻線方向に沿って回転させて給電コイルと受電コイルの対向面積を変化させることにより、受電コイルが受電する交流電力を調整する。
本発明によれば、磁場結合型のワイヤレス給電において、給電電力の大きさを簡易な構成にて制御しやすくなる。
第1〜第3、第5実施形態におけるワイヤレス電力伝送システムの原理図である。 給電コイルL2と受電コイルL3の両方に磁性体を設置した場合の各コイルの斜視図である。 第1実施形態におけるワイヤレス電力伝送システムの模式図である。 給電コイルの回転角度と電力伝送効率の関係を示すグラフである。 給電側磁性体F2が設置される給電コイルL2と受電側磁性体F3が設置される受電コイルL3を水平方向に移動させた場合におけるコイル間距離と電力伝送効率の関係を示すグラフである。 図5の磁性体あり回転あり特性に対応する表である。 磁性体あり・回転ありの場合における給電の駆動周波数と電力伝送効率の関係を示すグラフである。 磁性体あり・回転なしの場合における給電の駆動周波数と電力伝送効率の関係を示すグラフである。 給電側磁性体F2が設置される給電コイルL2と受電側磁性体F3が設置される受電コイルL3を垂直方向に移動させた場合におけるコイル間距離と電力伝送効率の関係を示すグラフである。 図9の磁性体あり回転あり特性に対応する表である。 給電コイルL2と受電コイルL3の一方に磁性体を設置した場合の各コイルの斜視図である。 給電側磁性体F2なしの給電コイルL2と受電側磁性体F3が設置される受電コイルL3を水平方向に移動させた場合におけるコイル間距離と電力伝送効率の関係を示すグラフである。 第2実施形態におけるワイヤレス電力伝送システムの模式図である。 1つのワイヤレス給電装置から複数のワイヤレス受電装置に給電する場合のワイヤレス電力伝送システムのシステム構成図である。 1つの給電コイルL2と2つの受電コイルL3a、L3bを対向させたときの各コイルの配置図(−90度)である。 1つの給電コイルL2と2つの受電コイルL3a、L3bを対向させたときの各コイルの配置図(−45度)である。 1つの給電コイルL2と2つの受電コイルL3a、L3bを対向させたときの各コイルの配置図(0度)である。 1つの給電コイルL2と2つの受電コイルL3a、L3bを対向させたときの各コイルの配置図(90度)である。 1つの給電コイルL2と2つの受電コイルL3a、L3bを対向させた場合における給電コイルL2の回転角度と電力伝送効率の関係を示すグラフである。 1つの給電コイルL2と3つの受電コイルL3a、L3b、L3cを対向させたときの各コイルの配置図である。 1つの給電コイルL2と4つの受電コイルL3a、L3b、L3c、L3dを対向させたときの各コイルの配置図である。 第3実施形態におけるワイヤレス電力伝送システムの模式図である。 給電コイルL2、中継コイルL5、受電コイルL3の配置図である。 第4実施形態におけるワイヤレス電力伝送システムの原理図である。 第4実施形態におけるワイヤレス電力伝送システムのシステム構成図の一例である。 第4実施形態におけるワイヤレス電力伝送システムのシステム構成図の別例である。 第1構成例におけるコイルの構成図である。 第2構成例におけるコイルの構成図である。 第3構成例におけるコイルの構成図である。 第4構成例におけるコイルの構成図である。 第5構成例におけるコイルの構成図である。 第6構成例におけるコイルの構成図である。 第7構成例におけるコイルの構成図である。 第8構成例におけるコイルの構成図である。 第9構成例におけるコイルの構成図である。 第10構成例におけるコイルの構成図である。 第11構成例におけるコイルの構成図である。 第12構成例におけるコイルの構成図である。 第13構成例におけるコイルの構成図である。 第14構成例におけるコイルの構成図である。 第5実施形態におけるコイルの斜視図である。 受電コイルL3を垂直方向に移動させた場合におけるコイル間距離と電力伝送効率の関係を示すグラフである。 図42の回転あり特性に対応する表である。 受電コイルL3を水平方向に移動させた場合におけるコイル間距離と電力伝送効率の関係を示すグラフである。 受電コイルの移動にともなう給電コイルL2と受電コイルL3の対向面積の変化を示す模式図である。 第15構成例におけるコイルの構成図である。 第16構成例におけるコイルの構成図である。 第17構成例におけるコイルの構成図である。 第18構成例におけるコイルの構成図である。 第19構成例におけるコイルの構成図である。 第20構成例におけるコイルの構成図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を説明する。
図1は、第1、第2、第3、第5実施形態におけるワイヤレス電力伝送システム100の原理図である。第1、第2、第3、第5実施形態におけるワイヤレス電力伝送システム100は、ワイヤレス給電装置116とワイヤレス受電装置118を含む。ワイヤレス給電装置116は給電LC共振回路300を含む。ワイヤレス受電装置118は、受電コイル回路130とロード回路140を含む。そして、受電コイル回路130により受電LC共振回路302が形成される。
給電LC共振回路300は、キャパシタC2と給電コイルL2を含む。受電LC共振回路302は、キャパシタC3と受電コイルL3を含む。給電コイルL2と受電コイルL3の磁場結合を無視できるほど両者が充分に離れた状態において給電LC共振回路300および受電LC共振回路302それぞれの共振周波数が同一となるように、キャパシタC2、給電コイルL2、キャパシタC3、受電コイルL3が設定される。この共通の共振周波数をfr0とする。
給電コイルL2と受電コイルL3を充分に磁場結合できる程度に近づけた状態では、給電LC共振回路300、受電LC共振回路302およびその間に発生する相互インダクタンスにより新たな共振回路が形成される。この新共振回路は、相互インダクタンスの影響により2つの共振周波数fr1、fr2を有する(fr1<fr0<fr2)。ワイヤレス給電装置116が、給電源VGから共振周波数fr1にて交流電力を給電LC共振回路300に供給すると、新共振回路の一部である給電LC共振回路300は共振点1(共振周波数fr1)で共振する。給電LC共振回路300が共振すると、給電コイルL2は共振周波数fr1の交流磁場を発生させる。同じく新共振回路の一部である受電LC共振回路302もこの交流磁場により共振する。給電LC共振回路300と受電LC共振回路302が同一の共振周波数fr1にて共振するとき、給電コイルL2から受電コイルL3に最大の電力伝送効率にてワイヤレス給電がなされる。ワイヤレス受電装置118の負荷LDから受電電力が出力電力として取り出される。なお、新共振回路は、共振点1(共振周波数fr1)だけでなく共振点2(共振周波数fr2)でも共振可能である。
この原理図に示すワイヤレス給電装置116はエキサイトコイルを含んでいないが、エキサイトコイルを含む場合でも基本的な原理は同じである。
図2は、給電コイルL2と受電コイルL3の両方に磁性体を設置した場合の各コイルの斜視図である。同図右方向、いいかえれば、給電方向にz軸を設定する。以降の図においても同様である。本実施形態における給電コイルL2および受電コイルL3はともに円形コイルである。給電コイルL2の内部には給電側磁性体F2が設置される。受電コイルL3の内部には受電側磁性体F3が設置される。本実施形態における給電側磁性体F2と受電側磁性体F3の材質はどちらもフェライトであるが、他の磁性材料であってもよい。
給電側磁性体F2と受電側磁性体F3は、共に、円弧形状を有する。給電側磁性体F2は給電コイルL2の内側面の一部のみを覆い、受電側磁性体F3は受電コイルL3の内側面の一部のみを覆う。この結果、給電コイルL2と受電コイルL3は、xy平面上における、いいかえれば、周方向における磁気特性が不均一となる。具体的には、給電コイルL2の磁場は、給電側磁性体F2近辺において局所的に大きくなる。受電コイルL3も同様であり、受電側磁性体F3近辺において局所的に大きな磁場が発生する。詳しくは後述するが、図2に示すように給電側磁性体F2と受電側磁性体F3を正対しているとき、電力伝送効率が最大となる。
[第1実施形態]
図3は、第1実施形態におけるワイヤレス電力伝送システムの模式図である。送電制御回路200は、交流電源として機能し、駆動周波数foの交流電力を給電コイルL2に供給する。第1実施形態における送電制御回路200は、単なる給電源VG(図1)として機能する。駆動周波数foは固定周波数であってもよい。たとえば、駆動周波数foは共振周波数fr1と同一となるように設定されてもよい。もちろん、送電制御回路200は駆動周波数foを変更できてもよい。
ワイヤレス受電装置118は、受電コイル回路130とロード回路140を含む。受電コイル回路130においては、受電コイルL3とキャパシタC3により受電LC共振回路302が形成される(図1参照)。給電コイルL2が共振周波数fr1にて交流磁場を発生させると、給電コイルL2と受電コイルL3が磁場結合し、受電コイル回路130に交流電流が流れる。給電コイルL2が発生させる交流磁場によってワイヤレス給電装置116と受電コイル回路130はどちらも共振する。
ロード回路140は、ロードコイルL4と負荷LDが直列接続された回路である。受電コイルL3とロードコイルL4は互いに向かい合っている。受電コイルL3とロードコイルL4の距離はほぼゼロである。このため、受電コイルL3とロードコイルL4は電磁的に強く結合(電磁誘導による結合)している。受電コイルL3に交流電流が流れることにより、ロード回路140に起電力が発生し、ロード回路140にも交流電流が流れる。
ワイヤレス給電装置116の給電コイルL2から送電された交流電力は、ワイヤレス受電装置118の受電コイルL3により受電され、負荷LDから取り出される。
第1実施形態における送電制御回路200は、単なる交流電源であるため、既知の技術の応用により形成されればよい。
第1実施形態における受電コイルL3は、回転可能に形成される。受電制御回路202は、負荷LDの電力を計測し、その計測結果に応じて受電コイルL3を回転させる。たとえば、受電電力の目標値をあらかじめ受電制御回路202に設定しておく。受電制御回路202は、受電コイルL3を回転させながら、負荷LDに供給される電力(受電電力)を計測する。受電コイルL3を回転させると給電側磁性体F2と受電側磁性体F3の距離が変化する。受電コイルL3の回転により、給電コイルL2と受電コイルL3の相互インダクタンスが変化するため、電力伝送効率も変化する。受電制御回路202は、受電電力が目標値と一致したとき受電コイルL3の回転を停止させればよい。このような制御方法によれば、ワイヤレス受電装置118において、受電コイルL3を回転させるというシンプルな構成にて受電電力を調整できる。
受電制御回路202は、負荷LDの電力を既知の電力計測方式により検知すればよい。あるいは、特願2010−182830号に記載されているように、負荷LDに印加される電圧値を制御目標としてもよい。
なお、受電コイルL3ではなく、給電コイルL2を回転させてもよいし、給電コイルL2と受電コイルL3の両方を回転させてもよい。給電コイルL2を回転させる場合には、受電制御回路202は受電コイルL3ではなく給電コイルL2を回転させるように変更すればよい。なお、給電コイルL2と受電コイルL3は同一サイズや同一形状である必要はない。また、給電コイルL2と受電コイルL3は対向設置である必要はなく、並列設置されてもよい。
図4は、給電コイルL2の回転角度と電力伝送効率の関係を示すグラフである。給電側磁性体F2と受電側磁性体F3が正対するときの回転角度を0度としている。このグラフは、給電コイルL2を回転させた場合の電力伝送効率を示しているが、受電コイルL3を回転させる場合も同様である。回転角度0度における電力伝送効率は約59%となっている。給電コイルL2を回転させ、給電側磁性体F2と受電側磁性体F3がずれるほど、電力伝送効率は低下している。
図5は、給電側磁性体F2が設置される給電コイルL2と受電側磁性体F3が設置される受電コイルL3を水平方向に移動させた場合におけるコイル間距離と電力伝送効率の関係を示すグラフである。横軸は、給電コイルL2と受電コイルL3を水平方向(たとえば、x方向)にずらした場合のコイル間距離を示す。ここでは、給電コイルL2と受電コイルL3とが正対している場合に、コイル間距離(給電コイルL2と受電コイルL3との間の距離)を0mmとしている。たとえば、給電コイルL2に対して受電コイルL3をx軸と平行に40mmずらした場合のコイル間距離を40mmとする。この例においては、給電側磁性体F2を設置しない給電コイルL2(以下、「通常型の給電コイルL2」ともよぶ)と受電側磁性体F3を設置しない受電コイルL3(以下、「通常型の受電コイルL3」ともよぶ)のコイル間距離が40mmのときの電力伝送効率が最大となるように駆動周波数foが設定されている。したがって、通常型の給電コイルL2と通常型の受電コイルL3とのコイル間距離に対する電力伝送効率特性を示す磁性体なし特性204では、コイル間距離40mmのとき電力伝送効率が最大となる。コイル間距離が40mmからずれると電力伝送効率は急低下している。
磁性体あり回転なし特性206は、給電コイルL2、受電コイルL3に給電側磁性体F2、受電側磁性体F3を設置するが(以下、「不均一型の給電コイルL2」「不均一型の受電コイルL3」ともよぶ)、給電コイルL2も受電コイルL3も共に回転はさせない場合の電力伝送効率特性を示す。この場合にも、コイル間距離が40mmからずれると電力伝送効率が急低下する。
図6は、図5の磁性体あり回転あり特性208に対応する表である。磁性体あり回転あり特性208は、給電コイルL2(不均一型)を水平方向に移動させるときに、受電コイルL3(不均一型)も回転させて受電電力を安定させる場合の電力伝送効率特性を示す。コイル間距離が40mmのときの回転角度を0度に設定している。磁性体あり回転あり特性208によれば、コイル間距離が20mmから45mmくらいまで60%近い電力伝送効率を維持できている。これは、コイル間距離の変化にともなう電力伝送効率の低下を、受電コイルL3(不均一型)の回転により補償しているためである。
たとえば、コイル間距離が40mm、回転角度0度の状態から、コイル間距離を35mmに変更したとする。給電コイルL2および受電コイルL3を回転させなければ(磁性体あり回転なし特性206)、給電側磁性体F2と受電側磁性体F3も5mm分近づくため、共振周波数特性が大きく変化し、電力伝送効率は低下する。しかし、給電コイルL2と受電コイルL3を近づけるときに、給電側磁性体F2と受電側磁性体F3が離れる方向に受電コイルL3を回転させてやれば、給電側磁性体F2と受電側磁性体F3の距離はそれほど変化しないため、電力伝送効率を維持しやすくなる。すなわち、距離の変化による影響を回転によって減殺または相殺することが可能となる。この結果、距離の変化に強いワイヤレス給電が可能となる。
図7は、磁性体あり・回転ありの場合における給電の駆動周波数と電力伝送効率の関係を示すグラフである。図1に関連して説明したように、ワイヤレス電力伝送システム100は、共振周波数fr1、fr2において電力伝送効率が最大となる。図7に示す3本の曲線は、異なるコイル間距離(近距離、中距離、長距離)のそれぞれに対応し、駆動周波数foと電力伝送効率の関係を示している。図5、図6に関連して説明したように、コイル間距離の変化を受電コイルL3の回転によって補償できるため、コイル間距離に対して共振周波数特性が安定する。図7によれば、共振周波数fr1、fr2は、コイル間距離によってあまり変化していない。
図8は、磁性体あり・回転なしの場合における給電の駆動周波数と電力伝送効率の関係を示すグラフである。図8は、受電コイルL3を回転させない場合の駆動周波数foと電力伝送効率の関係を示している。図8に示す3本の曲線は、図7の3つのコイル間距離に対応する。図8によれば、コイル間距離の変化を受電コイルL3の回転によって補償できないため、共振周波数特性がコイル間距離に大きく依存している。すなわち、共振周波数fr1、fr2は、コイル間距離によって大きく変化している。
図9は、給電側磁性体F2が設置される給電コイルL2と受電側磁性体F3が設置される受電コイルL3を垂直方向に移動させた場合におけるコイル間距離と電力伝送効率の関係を示すグラフである。横軸は、給電コイルL2と受電コイルL3を垂直方向(z方向)にずらした場合のコイル間距離を示す。ここでは、給電コイルL2と受電コイルL3とが対向して接しているときのコイル間距離を0mmとしている。たとえば、給電コイルL2に対して、受電コイルL3をz軸方向に20mmずらした場合に、コイル間距離を20mmとする。この例においては、通常型の給電コイルL2と通常型の受電コイルL3のコイル間距離が20mmのときに電力伝送効率が最大となるように駆動周波数foを固定している。したがって、磁性体なし特性204では、コイル間距離20mmのとき電力伝送効率が最大となり、コイル間距離が20mmからずれると電力伝送効率は急低下している。
磁性体あり回転なし特性206は、給電コイルL2、受電コイルL3に給電側磁性体F2、受電側磁性体F3を設置するが、給電コイルL2も受電コイルL3をも共に回転させない場合の特性を示す。この場合にも、コイル間距離が20mmからずれると電力伝送効率が急低下する。
図10は、図9の磁性体あり回転あり特性208に対応する表である。磁性体あり回転あり特性208は、不均一型の給電コイルL2を垂直方向に移動させるときに、不均一型の受電コイルL3も回転させて受電電力を安定させる場合の制御特性を示す。コイル間距離が20mmのときの回転角度を0度に設定している。磁性体あり回転あり特性208によれば、コイル間距離が12mmから20mmくらいまで60%近い電力伝送効率を維持できている。すなわち、垂直方向(給電方向)の距離の変化による影響も受電コイルL3の回転によって減殺または相殺することが可能となる。
図11は、給電コイルL2と受電コイルL3の一方に磁性体を設置した場合の各コイルの斜視図である。図11における給電コイルL2の内部には、給電側磁性体F2は設置されていない。受電コイルL3の内部には、図2と同じく受電側磁性体F3が設置される。すなわち、給電コイルL2は通常型、受電コイルL3は不均一型である。このように、給電コイルL2および受電コイルL3の一方のみ、周方向の磁気特性を不均一化してもよい。この場合にも、不均一型のコイルを回転させることにより、相互インダクタンスを調整できる。
図12は、給電側磁性体F2なしの給電コイルL2と受電側磁性体F3が設置される受電コイルL3を水平方向に移動させた場合におけるコイル間距離と電力伝送効率の関係を示すグラフである。横軸は、給電コイルL2と受電コイルL3を水平方向(たとえば、x方向)にずらした場合のコイル間距離を示す。この例においては、通常型の給電コイルL2と通常型の受電コイルL3のコイル間距離が40mmのときに電力伝送効率が最大となるように駆動周波数foを設定している。したがって、磁性体なし特性204では、コイル間距離40mmのとき電力伝送効率が最大となり、コイル間距離が40mmからずれると電力伝送効率は急低下している。
磁性体あり回転なし特性206は、受電コイルL3に受電側磁性体F3を設置するが、受電コイルL3を回転させない場合の特性を示す。この場合にも、コイル間距離が40mmからずれると電力伝送効率が急低下する。
磁性体あり回転あり特性208は、通常型の給電コイルL2を水平方向に移動させるときに、不均一型の受電コイルL3を回転させて受電電力を安定させる場合の制御特性を示す。コイル間距離が40mmのときの回転角度を0度に設定している。磁性体あり回転あり特性208によれば、コイル間距離が20mmから40mmくらいまで40%以上の電力伝送効率を維持できる。このように、給電コイルL2に給電側磁性体F2を設置せず、受電コイルL3に受電側磁性体F3を設置する場合も、距離の変化による影響を受電コイルL3の回転によって減殺または相殺できる。ただし、一方のコイルを通常型とした場合、両方のコイルを不均一型とする場合に比べて全体としての電力伝送効率は低下している。
[第2実施形態]
図13は、第2実施形態におけるワイヤレス電力伝送システムの模式図である。第2実施形態においては、受電制御回路202ではなく、送電制御回路200が不均一型の給電コイルL2を回転させることにより、給電電力を制御する。給電コイルL2の内部には、給電側磁性体F2が設置される。受電コイルL3の内部には、受電側磁性体F3が設置されないものとする。したがって、給電コイルL2の周方向における磁気特性が不均一となるが、受電コイルL3の周方向における磁気特性は均一となっている。
送電制御回路200は、交流電源として機能し、駆動周波数foの交流電力を給電コイルL2に供給する。第2実施形態における送電制御回路200は、給電源VG(図1)として機能するだけでなく、給電コイルL2を回転させる機能も備える。駆動周波数foは固定周波数であってもよいし、可変周波数であってもよい。
不均一型の給電コイルL2は、回転可能に形成される。送電制御回路200は、給電コイルL2からの反射電力を計測し、その計測結果に応じて給電コイルL2を回転させる。具体的には、送電制御回路200はネットワークアナライザ等により反射電力を計測すればよい。電力伝送効率が高いほど反射電力は小さくなる。
反射電力の目標値をあらかじめ送電制御回路200に設定しておく。送電制御回路200は、給電コイルL2を回転させながら、反射電力を計測する。送電制御回路200は、反射電力が目標値と一致したとき給電コイルL2の回転を中止させる。このような制御方法によれば、ワイヤレス給電装置116において、給電コイルL2を回転させるというシンプルな構成にて給電電力や受電電力を調整できる。
なお、送電制御回路200は、給電コイルL2の電流位相と電圧位相を計測し、その位相のずれを制御目標としてもよい。共振時においては電流位相と電圧位相は一致するため、位相のずれは0となる。したがって、位相のずれの大きさを計測することにより、共振状態からの乖離の大きさを測ることができる。具体的には、特願2010−147538に記載の方法にて位相差を検出すればよい。
図14は、1つのワイヤレス給電装置116から複数のワイヤレス受電装置118に給電する場合のワイヤレス電力伝送システム100のシステム構成図である。図14に示すように1つのワイヤレス給電装置116に対して複数のワイヤレス受電装置118を設置してもよい。図14では、2つのワイヤレス受電装置118の受電コイル回路130a、130bのみを示している。送電制御回路200は、給電コイルL2を回転させることにより、2つの受電コイル回路130a、130bへの給電配分を変化させることもできる。詳細を以降に述べる。
図15は、1つの給電コイルL2と2つの受電コイルL3a、L3bを対向させたときの各コイルの配置図(−90度)である。図15〜図18、図20、図21は、給電コイルL2と2つの受電コイルL3a、L3bをz軸方向からみたときの配置図である。
給電側磁性体F2の円弧の長さは、給電コイルL2の内周の約1/4である。同様に、受電側磁性体F3a、F3bの円弧の長さは、受電コイルL3a、L3bの内周の約1/4である。送電制御回路200は、給電コイルL2をz軸を中心軸として時計回りに回転させる。x軸方向を回転角度0度としているため、図15は回転角度−90度を示している。回転角度−90度のとき、給電側磁性体F2と受電側磁性体F3aは対向しているが、給電側磁性体F2と受電側磁性体F3bは大きく離れている。この結果、受電コイルL3aの受電電力は大きくなるが、受電コイルL3bの受電電力は小さくなる。
図16は、1つの給電コイルL2と2つの受電コイルL3a、L3bを対向させたときの各コイルの配置図(−45度)である。図16は、図15の状態から給電コイルL2を時計回りに45度回転させたときの状態(回転角度−45度)を示している。回転角度−45度のとき、給電側磁性体F2と受電側磁性体F3aはすこしずれるので、受電コイルL3aの受電電力は若干低下する。しかし、受電側磁性体F3bと給電側磁性体F2aは依然として離れているため、受電コイルL3bはほとんど受電しない。
図17は、1つの給電コイルL2と2つの受電コイルL3a、L3bを対向させたときの各コイルの配置図(0度)である。図17は、図16の状態から給電コイルL2を時計回りに45度回転させたときの状態(回転角度0度)を示している。給電側磁性体F2は、受電側磁性体F3a、F3bのいずれからも離れているので受電コイルL3a、L3bはどちらもほとんど受電しない。
図18は、1つの給電コイルL2と2つの受電コイルL3a、L3bを対向させたときの各コイルの配置図(90度)である。図18は、図17の状態から給電コイルL2を時計回りに更に90度回転させたときの状態(回転角度90度)を示している。給電側磁性体F2は、受電側磁性体F3bと対向するため、受電コイルL3bの受電電力が大きくなる。
図19は、1つの給電コイルL2と2つの受電コイルL3a、L3bを対向させた場合における給電コイルL2の回転角度と電力伝送効率の関係を示すグラフである。横軸は給電コイルL2の回転角度を示し、縦軸は受電コイルL3a、L3bそれぞれに対する電力伝送効率を示す。図15から図18に関連して説明したように、給電コイルL2を回転させるにつれて、受電コイルL3aの受電電力が減少し、受電コイルL3bの受電電力が増加している。すなわち、給電コイルL2の回転により、受電コイルL3a、L3bに対して選択的に給電できる。このような制御方法によれば、ワイヤレス給電装置116において、給電コイルL2を回転させるというシンプルな構成にて給電方向を調整できる。
図20は、1つの給電コイルL2と3つの受電コイルL3a、L3b、L3cを対向させたときの各コイルの配置図である。図20に示すように1つの給電コイルL2に対して3つの受電コイルL3を対向させてもよい。図20の場合には、給電コイルL2を120度回転させるごとにより、3つの受電コイルL3a〜L3cから給電対象を選択できる。
図21は、1つの給電コイルL2と4つの受電コイルL3a、L3b、L3c、L3dを対向させたときの各コイルの配置図である。図21に示すように1つの給電コイルL2に対して4つの受電コイルL3を対向させてもよい。図21の場合には、給電コイルL2を90度回転させるごとにより、4つの受電コイルL3a〜L3dから給電対象を選択できる。もちろん、1つの給電コイルL2に対して5つ以上の受電コイルL3を対向させてもよい。
[第3実施形態]
図22は、第3実施形態におけるワイヤレス電力伝送システム100の模式図である。第3実施形態におけるワイヤレス電力伝送システム100には、中継装置210が追加される。受電コイルL3には受電側磁性体F3が設置されている。その他の点は第2実施形態と同様である。
中継装置210は、受電コイルL3と同一の共振特性をもつLC共振回路であり、中継コイルL5とキャパシタC5を含む。中継コイルL5には、給電側磁性体F2や受電側磁性体F3と同様の設置方法にて、中継側磁性体F5が配置される。ワイヤレス給電装置116から給電された交流電力は、いったん中継コイルL5により受電される。すなわち、中継装置210は、ワイヤレス給電装置116の給電コイルL5から給電された交流電力を、ワイヤレス受電装置118の受電コイルL3に受け渡す機能を有する。中継コイルL5は更に、受電コイルL3に給電する。中継装置210をワイヤレス給電装置116と受電コイル回路130の間に介在させることにより、給電コイルL2から、中継コイルL5、受電コイルL3の順に電力をリレー伝送してもよい。また、複数の中継装置210をワイヤレス給電装置116と受電コイル回路130の間に介在させてもよい。
図23は、給電コイルL2、中継コイルL5a、L5b、受電コイルL3の配置図である。図23は、給電コイルL2と2つの中継コイルL5a、L5b、受電コイルL3をz軸方向からみたときの配置図である。図23のように、中継コイルL5は、中継コイルL5a、L5bのような複数のコイルの集合であってもよい。
送電制御回路200は、給電コイルL2を回転させる。図23の場合、給電側磁性体F2は、中継側磁性体F5bよりも中継側磁性体F5aに近い。このため、給電コイルL2の給電電力は、中継コイルL5bを経由するルートよりも中継コイルL5aを経由するルートから受電コイルL3に電送される。このように、複数の中継コイルL5を有するワイヤレス電力伝送システム100においては、給電コイルL2の回転角度により電力伝送ルートを制御できる。複数の伝送ルートのうち、より給電環境のよい伝送ルートを選ぶという制御が可能である。
なお、給電コイルL2に限らず、中継装置210の中継コイルL5や受電コイル回路130の受電コイルL3を回転させてもよい。
[第4実施形態]
図24は、第4実施形態におけるワイヤレス電力伝送システム100の原理図である。第4実施形態におけるワイヤレス電力伝送システム100も、ワイヤレス給電装置116とワイヤレス受電装置118を含む。ただし、ワイヤレス受電装置118は受電LC共振回路302を含むが、ワイヤレス給電装置116は給電LC共振回路300を含まない。すなわち、給電コイルL2は、LC共振回路の一部とはなっていない。より具体的には、給電コイルL2は、ワイヤレス給電装置116に含まれる他の回路要素とは共振回路を形成しない。給電コイルL2に対しては、直列・並列のいずれにもキャパシタが挿入されない。したがって、電力を伝送するときの周波数においては、給電コイルL2は非共振となる。
給電源VGは、共振周波数fr1の交流電流を給電コイルL2に供給する。給電コイルL2は共振しないが、共振周波数fr1の交流磁場を発生させる。受電LC共振回路302は、この交流磁場により共振する。この結果、受電LC共振回路302には大きな交流電流が流れる。検討の結果、ワイヤレス給電装置116においては必ずしもLC共振回路を形成する必要がないことが判明した。給電コイルL2は、給電LC共振回路の一部ではないため、ワイヤレス給電装置116としては共振周波数fr1にて共振状態には移らない。一般的には、磁場共振型のワイヤレス給電は、給電側と受電側双方に共振回路を形成し、それぞれの共振回路を同一の共振周波数fr1(=fr0)で共振させることにより、大電力の送電が可能となると解釈されている。しかし、給電LC共振回路300を含まないワイヤレス給電装置116であっても、ワイヤレス受電装置118が受電LC共振回路302を含んでさえいれば、磁場共振型のワイヤレス給電を実現可能であることがわかった。
給電コイルL2と受電側コイルL3とが磁場結合しても、キャパシタC2が省略されているため新たな共振回路(共振回路同士の結合による新たな共振回路)が形成されない。この場合、給電コイルL2と受電側コイルL3との磁場結合は、その結合が強くなればなるほど受電LC共振回路302の共振周波数に影響を及ぼす。この共振周波数、すなわち共振周波数fr1近傍の周波数の交流電流を給電コイルL2に供給することにより、磁場共振型のワイヤレス給電が実現可能となる。また、キャパシタC2が不要であるためサイズやコスト面でも有利となる。
図25は、第4実施形態におけるワイヤレス電力伝送システム100のシステム構成図の一例である。図25に示す第4実施形態のワイヤレス電力伝送システム100においては、キャパシタC2が省略されている。その他の点は、図3に示した第1実施形態におけるワイヤレス電力伝送システム100と同様である。
図26は、第4実施形態におけるワイヤレス電力伝送システム100のシステム構成図の別例である。図26に示す第4実施形態のワイヤレス電力伝送システム100においても、キャパシタC2が省略されている。その他の点は、図13に示した第2実施形態におけるワイヤレス電力伝送システム100と同様である。なお、図22に示した第3実施形態におけるワイヤレス電力伝送システム100においても、キャパシタC2を省略可能である。
以降においては、コイル(給電コイルL2、受電コイルL3、中継コイルL5)の周方向における磁気特性を不均一化させるためのさまざまな構成について説明する。図27から図40は、いずれもコイルをz軸方向からみたときの配置図である。
図27は、第1構成例におけるコイルLの構成図である。同図に示すように、第1構成例においては、円弧状の磁性体FがコイルLの内側面ではなく外側面側に設置されている。
図28は、第2構成例におけるコイルLの構成図である。第2構成例においては、3つの磁性体Fa〜Fcと3つの樹脂Ra〜Rcが交互につながるリングがコイルLの内側面に設置されている。磁性体Fa〜Fc近辺は磁界が強く、樹脂Ra〜Rc近辺は磁界が弱くなるため、コイルLの周方向の磁気特性が不均一化される。
図29は、第3構成例におけるコイルLの構成図である。第3構成例においては、第2構成例における磁性体Fと樹脂RがつながったリングがコイルLの内側面ではなく外側面側に設置されている。
図30は、第4構成例におけるコイルLの構成図である。第4構成例においては、4つの磁性体Fa〜Fdと4つの樹脂Ra〜Rdが交互につながるリングがコイルLの内側面に設置されている。
図31は、第5構成例におけるコイルLの構成図である。第5構成例においては、第4構成例における磁性体Fと樹脂RがつながったリングがコイルLの内側面ではなく外側面側に設置されている。
図32は、第6構成例におけるコイルLの構成図である。第6構成例においては、コイルLが楕円形状となっている。そして、コイルLの内側面の一部に円弧状の磁性体Fが配置される。給電コイルL2が楕円形状であるため、長軸側の磁場は短軸側の磁場よりも強くなる。更に、磁性体Fを配置することにより、磁界特性がいっそう不均一化される。
図33は、第7構成例におけるコイルLの構成図である。第7構成例においては、コイルLが正方形となっている。そして、コイルLの一辺の内側面に板状の磁性体Fが配置される。
図34は、第8構成例におけるコイルLの構成図である。第8構成例においては、コイルLが六角形となっている。そして、コイルLの一辺の内側面に板状の磁性体Fが配置される。
図35は、第9構成例におけるコイルLの構成図である。第9構成例においては、コイルLが八角形となっている。そして、コイルLの二辺の内側面に板状の磁性体Fが配置される。このように、給電コイルL2を真円形状以外、たとえば、楕円形や正方形、長方形として形成することにより、磁界特性を不均一化することができる。磁性体FはコイルLの内側面側に限らず、外側面側に設置されてもよい。また、楕円形等の真円形状以外の給電コイルL2(あるいは受電コイルL3)を利用するときには磁性体Fすら必須ではない。真円形状以外のコイルは回転方向における磁気特性が均一ではないため、コイルを回転させることにより磁気特性を積極的に変化させることができるためである。
図36は、第10構成例におけるコイルLの構成図である。第10構成例においては、円弧状ではなく扇形の磁性体FがコイルLの内側面に配置される。
図37は、第11構成例におけるコイルLの構成図である。第11構成例においては、コイルLの内部が3種類の扇形の磁性体Fa〜Fcによって覆われている。磁性体Fa〜Fcの透磁率は互いに異なる。このような構成の場合にも、コイルLの周方向における磁気特性が不均一化される。
図38は、第12構成例におけるコイルLの構成図である。第12構成例においては、コイルLの内部が4種類の扇形の磁性体Fa〜Fdによって覆われている。磁性体Fa〜Fdの透磁率も互いに異なる。
図39は、第13構成例におけるコイルLの構成図である。第13構成例においては、コイルLの内部に扇形の金属板Mが設置される。フェライトのような磁性材料や、樹脂のようなほとんど磁性をもたない材料に限らず、さまざまな材料をコイルLの一部に配置することにより、コイルLの磁気特性を不均一化することができる。
図40は、第14構成例におけるコイルLの構成図である。第14構成例においては、コイルLの円周の一部が金属板Mによって覆われている。
[第5実施形態]
図41は、第5実施形態における給電コイルL2および受電コイルL3の配置を示す斜視図である。同図上方向、いいかえれば、給電方向にz軸を設定する。第5実施形態における給電コイルL2および受電コイルL3の形状はともに楕円形である。第1〜第4実施形態においては給電側磁性体F2や受電側磁性体F3により不均一型の給電コイルL2や受電コイルL3を形成したが、第5実施形態においてはコイルそのものを非真円形状(楕円形状や多角形形状など)で形成することにより、給電コイルL2や受電コイルL3の周方向における磁気特性を不均一化している。
第5実施形態においても、図1、図3に示したシステム構成によりワイヤレス給電装置116とワイヤレス受電装置118を構成する。ただし、給電コイルL2に給電側磁性体F2、受電コイルL3に受電側磁性体F3を設置するのではなく、図41に示すような楕円形状の給電コイルL2、受電コイルL3を使用する。受電制御回路202は、楕円形状の受電コイルL3をz軸方向(給電方向)を中心として回転させる。
受電制御回路202は、負荷LDの電力を計測し、その計測結果に応じて受電コイルL3を回転させる。たとえば、受電電力の目標値をあらかじめ受電制御回路202に設定しておく。受電制御回路202は、受電コイルL3を回転させながら、負荷LDに供給される電力(受電電力)を計測する。受電コイルL3を回転させると給電コイルL2と受電コイルL3の対向面積が変化する(図45に関連して後に詳述する)。受電コイルL3の回転により、給電コイルL2と受電コイルL3の相互インダクタンスが変化するため、電力伝送効率も変化する。受電制御回路202は、受電電力が目標値と一致したとき、いいかえれば電力伝送効率が目標値に達したとき受電コイルL3の回転を停止させればよい。このような制御方法によれば、ワイヤレス受電装置118において、受電コイルL3を回転させるというシンプルな構成にて受電電力を調整できる。なお、受電コイルL3ではなく、給電コイルL2を回転させてもよいし、給電コイルL2と受電コイルL3の両方を回転させてもよい。送電制御回路200は、給電コイルL2からの反射電力(送電制御回路200への反射電力)や給電コイルL2の給電電力(電流と電圧)を計測してもよい。送電制御回路200はその計測結果を受電制御回路202に通知し、計測結果に応じて受電制御回路202は受電コイルL3を回転させてもよい。受電制御回路202は、給電コイルL2からの給電電力が目標値と一致したとき、受電コイルL3の回転を停止させればよい。いずれにしても、給電コイルL2および受電コイルL3の双方または一方を回転させることにより給電コイルL2の給電電力または受電コイルL3の受電電力を制御すればよい。上述のように、送電制御回路200や受電制御回路202は、給電コイルL2の電流位相と電圧位相を計測し、その位相のずれを制御目標としてもよい。送電制御回路200や受電制御回路202は、受電コイルL3の電流位相と電圧位相を計測してもよい。位相のずれと給電電力または受電電力が相関するためである。
図42は、第5実施形態において給電コイルL2と受電コイルL3を垂直方向に移動させた場合におけるコイル間距離と電力伝送効率の関係を示すグラフである。横軸は、給電コイルL2と受電コイルL3を垂直方向(z方向)にずらした場合のコイル間距離を示す。ここでは、給電コイルL2が受電コイルL3と接しているときのコイル間距離(給電コイルL2と受電コイルL3との間の距離)を0mmとしている。コイル間距離が0mmのときの電力伝送効率が最大となるように駆動周波数foが設定されている。受電コイルL3を回転させないときの電力伝送効率特性を示す回転なし特性214では、コイル間距離0mmのとき電力伝送効率が最大となり、コイル間距離が大きくなるにつれて電力伝送効率は低下する。回転あり特性212は、受電コイルL3を垂直方向に移動させるときに、受電コイルL3を回転させた場合の電力伝送効率特性を示す。
図43は、図42の回転あり特性212に対応する表である。回転あり特性212は、受電コイルL3を垂直方向に移動させるときに、受電コイルL3を回転させて受電電力を安定させる場合の電力伝送効率特性を示す。コイル間距離が0mmのときの回転角度を90度に設定している。ここでいう90度とは、給電コイルL2の長軸と受電コイルL3の長軸が直交する状態を示す。詳細は後述するが、回転角度90度では給電方向(z軸方向)からみたときの給電コイルL2と受電コイルL3の対向面積(重なり)がもっとも小さくなり、回転角度0度のときに対向面積がもっとも大きくなる。したがって、回転角度を0度に近づけるほど、電力伝送効率が高くなる。回転あり特性212によれば、コイル間距離が0mmから7mmくらいまで80%程度の電力伝送効率を維持できている。これは、コイル間距離の変化にともなう電力伝送効率の低下を、受電コイルL3の回転により補償しているためである。
図44は、第5実施形態において給電コイルL2と受電コイルL3を水平方向に移動させた場合におけるコイル間距離と電力伝送効率の関係を示すグラフである。横軸は、給電コイルL2と受電コイルL3を水平方向(たとえば、x方向)にずらした場合のコイル間距離を示す。ここでは、給電コイルL2と受電コイルL3の中心軸が一致したときのコイル間距離(給電コイルL2と受電コイルL3との間の距離)を0mmとしている。給電コイルL2と受電コイルL3のコイル間距離が0mmのときの電力伝送効率が最大となるように駆動周波数foが設定されている。受電コイルL3を回転させないときの電力伝送効率特性を示す回転なし特性214では、コイル間距離0mmのとき電力伝送効率が最大となり、コイル間距離が16mm以上となると電力伝送効率が低下しはじめる。一方、回転あり特性212では、コイル間距離が28mm程度となるまでは電力伝送効率はほとんど変化しない。
図45は、受電コイルの移動にともなう給電コイルL2と受電コイルL3の対向面積の変化を示す模式図である。図45の上図では、給電コイルL2と受電コイルL3の中心軸が一致している。受電コイルL3の回転角度は90度である。すなわち、給電コイルL2の長軸と受電コイルL3の長軸は直交しているため、給電コイルL2と受電コイルL3の対向面積(図45の斜線部分)は小さい。
図45の下図に示すように受電コイルL3をx軸方向に移動させたとする。このとき、受電制御回路202は受電コイルL3の移動量に応じて受電コイルL3を回転させる。回転角度が0度に近づくほど対向面積は大きくなるが、給電コイルL2と受電コイルL3が離れていくため、実質的には対向面積は変化しない。すなわち、受電コイルL3の移動にともなう対向面積の減少を受電コイルL3の回転によって補償している。結果として、電力伝送効率を安定維持しやすくなる。
第5実施形態においても、図7および図8に関連して説明したようにコイル移動量に対して共振周波数特性を安定化させることができる。受電コイルL3を回転させるときには、図7に示すように共振周波数fr1、fr2のコイル移動量による変化が抑制される。受電コイルL3を回転させないときには、図8に示したように共振周波数fr1、fr2はコイル移動量に応じて大きく変化する。
受電制御回路202は、受電コイルL3が移動するときその移動量を計測してもよい。あるいは、受電コイルL3の位置を既知のセンサで計測し、その位置変化により移動量を計測してもよい。なお、受電コイルL3ではなく給電コイルL2が移動するときには、送電制御回路200が給電コイルL2の移動量を計測し、その計測結果を受電制御回路202に送信してもよい。
図13に関連して説明したように、受電コイルL3ではなく給電コイルL2を送電制御回路200が回転させてもよい。この場合には、送電制御回路200は給電コイルL2からの反射電力や、給電コイルL2を流れる電流と電圧とを計測し、給電コイルL2からの給電電力の変化に応じて給電コイルL2を回転させればよい。上述のように、受電電力やコイル間距離に応じて給電コイルL2を回転させればよい。また、第5実施形態は、図24のように給電コイルL2をキャパシタC2と共振させない構成にも適用可能である。図25、図26に関しても同様である。
以降においては、第5実施形態におけるコイル(給電コイルL2、受電コイルL3)のさまざまな構成について説明する。図46から図51は、いずれもコイルをz軸方向からみたときの配置図である。
図46は第15構成例におけるコイルLの構成図である。同図に示すように、第15構成例においては、コイルは三角形となっている。
図47は第16構成例におけるコイルLの構成図である。同図に示すように、第16構成例においては、コイルは四角形となっている。
図48は第17構成例におけるコイルLの構成図である。同図に示すように、第17構成例においては、コイルは五角形となっている。
図49は第18構成例におけるコイルLの構成図である。同図に示すように、第18構成例においては、コイルは六角形となっている。
図50は第19構成例におけるコイルLの構成図である。同図に示すように、第19構成例においては、コイルは三日月形となっている。
図51は第20構成例におけるコイルLの構成図である。同図に示すように、第20構成例においては、コイルは星形となっている。
このように、給電コイルL2や受電コイルL3は、多角形や楕円形のような非真円形状として形成されればよい。なお、給電コイルL2と受電コイルL3の双方が非真円形状である必要はない。たとえば、受電コイルL3を回転制御対象とするときには、給電コイルL2を真円形状、受電コイルL3を非真円形状として形成してもよい。非真円形状を有するコイルを回転させれば給電コイルL2と受電コイルL3の対向面積を変化させることができるからである。同様に、給電コイルL2と受電コイルL3の双方を楕円形状とする必要はない。たとえば、給電コイルL2を五角形、受電コイルL3を楕円形として形成してもよい。
以上、本実施形態におけるワイヤレス電力伝送システム100について説明した。ワイヤレス電力伝送システム100によれば、給電コイルL2や受電コイルL3、中継コイルL5などの各種コイルの回転角度を制御することにより、電力伝送効率や電力の伝送方向を制御できる。先行文献に示されるような複雑な電気回路が不要であるため、シンプルな構成にてワイヤレス給電の電力制御が可能となる。これは、周方向における磁気特性が不均一となるように構成されたコイルを利用することにより、コイルの回転と磁界の強さを相関させることができるためである。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、いろいろな変形および変更が本発明の特許請求範囲内で可能なこと、またそうした変形例および変更も本発明の特許請求の範囲にあることは当業者に理解されるところである。従って、本明細書での記述および図面は限定的ではなく例証的に扱われるべきものである。
ワイヤレス電力伝送システム100において伝送される「交流電力」は、エネルギーに限らず、信号として伝送されてもよい。アナログ信号やデジタル信号をワイヤレスにて送電する場合にも、本発明におけるワイヤレス電力伝送方法を適用可能である。
給電コイルL2等のコイルの回転方向は、z軸を中心として回転する必要はない。x軸やy軸などの任意の軸を中心として回転させてもよい。
本実施形態においては、磁場の共振現象を利用する「磁場共振型」を対象として説明したが、本発明においては磁場の共振は必須要件ではない。たとえば、「磁場共振型」と同様に給電コイルと受電コイルとが磁場結合(誘導結合)する、上述の(A)電磁誘導を利用するタイプ(近距離用)にも適用可能である。

Claims (24)

  1. 給電コイルと受電コイルの磁場の共振現象による磁場結合に基づき、前記給電コイルから前記受電コイルにワイヤレス給電するための装置であって、
    回転可能に形成される前記給電コイルと、
    前記給電コイルに交流電力を供給することにより、前記給電コイルから前記受電コイルに前記交流電力を給電させる送電制御回路と、を備え、
    前記給電コイルは、周方向における磁気特性が不均一となるように形成されたコイルであることを特徴とするワイヤレス給電装置。
  2. 前記給電コイルの周縁の一部のみに磁性体を配置することにより、前記給電コイルの周方向における磁気特性が不均一化されることを特徴とする請求項1に記載のワイヤレス給電装置。
  3. 前記送電制御回路は、前記給電コイルを回転させることにより、前記給電コイルから前記受電コイルに供給される交流電力を調整することを特徴とする請求項1に記載のワイヤレス給電装置。
  4. 給電コイルと受電コイルの磁場の共振現象による磁場結合に基づき、前記給電コイルからワイヤレスにて送電される交流電力を受電コイルにて受電する装置であって、
    回転可能に形成される前記受電コイルと、
    前記受電コイルと磁場結合することにより前記受電コイルから前記交流電力を受電するロードコイルと、前記ロードコイルから前記交流電力を供給される負荷とを含むロード回路と、を備え、
    前記受電コイルは、周方向における磁気特性が不均一となるように形成されたコイルであることを特徴とするワイヤレス受電装置。
  5. 前記受電コイルの周縁の一部のみに磁性体を配置することにより、前記受電コイルの周方向における磁気特性が不均一化されることを特徴とする請求項4に記載のワイヤレス受電装置。
  6. 前記受電コイルを回転させることにより、前記受電コイルが受電する交流電力を調整する受電調整回路、を更に備えることを特徴とする請求項4に記載のワイヤレス受電装置。
  7. 給電コイルと受電コイルの磁場の共振現象による磁場結合に基づき、前記給電コイルから前記受電コイルにワイヤレス給電するためのシステムであって、ワイヤレス給電装置およびワイヤレス受電装置を備え、
    前記ワイヤレス給電装置は、
    前記給電コイルと、
    前記給電コイルに交流電力を供給することにより、前記給電コイルから前記受電コイルに前記交流電力を給電させる送電制御回路と、を含み、
    前記ワイヤレス受電装置は、
    前記受電コイルと、
    前記受電コイルと磁場結合することにより前記受電コイルから前記交流電力を受電するロードコイルと、前記ロードコイルから前記交流電力を供給される負荷とを含むロード回路と、を含み、
    前記給電コイルおよび前記受電コイルの双方または一方は、回転可能に形成され、かつ、周方向における磁気特性が不均一な不均一型コイルとして形成されることを特徴とするワイヤレス電力伝送システム。
  8. 前記受電コイルは前記不均一型のコイルとして形成され、
    前記ワイヤレス受電装置は、前記受電コイルを回転させることにより前記受電コイルが受電する交流電力を調整する受電調整回路、を更に含むことを特徴とする請求項7に記載のワイヤレス電力伝送システム。
  9. 前記給電コイルは前記不均一型のコイルとして形成され、
    前記送電制御回路は、前記給電コイルを回転させることにより、前記給電コイルから前記受電コイルに供給される交流電力を調整することを特徴とする請求項7に記載のワイヤレス電力伝送システム。
  10. 1つの前記ワイヤレス給電装置に対して複数の前記ワイヤレス受電装置が設けられ、1つの前記給電コイルから供給される交流電力を一以上の前記受電コイルにより受電することを特徴とする請求項7に記載のワイヤレス電力伝送システム。
  11. 給電コイルと受電コイルの磁場結合に基づき、前記給電コイルから前記受電コイルにワイヤレス給電するための装置であって、
    回転可能に形成される前記給電コイルと、
    前記給電コイルに交流電力を供給することにより、前記給電コイルから前記受電コイルに前記交流電力を給電させる送電制御回路と、を備え、
    前記給電コイルは、前記給電コイルの周縁の一部のみに磁性体を配置することにより、前記給電コイルの周方向における磁気特性が不均一となるように形成されたコイルであることを特徴とするワイヤレス給電装置。
  12. 給電コイルと受電コイルの磁場結合に基づき、前記給電コイルから前記受電コイルにワイヤレス給電するための装置であって、
    回転可能に形成される前記給電コイルと、
    前記給電コイルに交流電力を供給することにより、前記給電コイルから前記受電コイルに前記交流電力を給電させる送電制御回路と、を備え、
    前記送電制御回路は、更に、前記給電コイルを巻線方向に沿って回転させて前記給電コイルと前記受電コイルの対向面積を変化させることにより、前記給電コイルから前記受電コイルへ供給される前記交流電力を調整することを特徴とするワイヤレス給電装置。
  13. 前記給電コイルは、非真円形状として形成されることを特徴とする請求項12に記載のワイヤレス給電装置。
  14. 前記給電コイルは、楕円形状または多角形形状として形成されることを特徴とする請求項13に記載のワイヤレス給電装置。
  15. 前記送電制御回路は、前記給電コイルの給電電力または前記受電コイルの受電電力に応じて前記給電コイルの回転量を調整することを特徴とする請求項12に記載のワイヤレス給電装置。
  16. 前記送電制御回路は、前記給電コイルの給電電力または前記受電コイルの受電電力が所定目標値と一致するまで前記給電コイルを回転させることを特徴とする請求項15に記載のワイヤレス給電装置。
  17. 前記送電制御回路は、前記給電コイルから前記受電コイルまでの距離に応じて前記給電コイルの回転量を調整することを特徴とする請求項12に記載のワイヤレス給電装置。
  18. 給電コイルと受電コイルの磁場結合に基づき、前記給電コイルからワイヤレスにて送電
    される交流電力を受電コイルにて受電する装置であって、
    回転可能に形成される前記受電コイルと、
    前記受電コイルが受電する交流電力を出力する受電制御回路と、を備え、
    前記受電制御回路は、更に、前記受電コイルを巻線方向に沿って回転させて前記給電コイルと前記受電コイルの対向面積を変化させることにより、前記受電コイルが受電する前記交流電力を調整することを特徴とするワイヤレス受電装置。
  19. 前記受電コイルは、非真円形状として形成されることを特徴とする請求項18に記載のワイヤレス受電装置。
  20. 前記受電コイルは、楕円形状または多角形形状として形成されることを特徴とする請求項19に記載のワイヤレス受電装置。
  21. 前記受電制御回路は、前記受電コイルが受電する前記交流電力に応じて前記受電コイルの回転量を調整することを特徴とする請求項18に記載のワイヤレス受電装置。
  22. 前記受電制御回路は、前記給電コイルの給電電力または前記受電コイルの受電電力が所定目標値と一致するまで前記受電コイルを回転させることを特徴とする請求項18に記載のワイヤレス受電装置。
  23. 前記受電制御回路は、前記給電コイルから前記受電コイルまでの距離に応じて前記受電コイルの回転量を調整することを特徴とする請求項18に記載のワイヤレス受電装置。
  24. 給電コイルと受電コイルの磁場結合に基づき、前記給電コイルから前記受電コイルにワイヤレス給電するためのシステムであって、ワイヤレス給電装置およびワイヤレス受電装置を備え、
    前記ワイヤレス給電装置は、
    前記給電コイルと、
    前記給電コイルに交流電力を供給することにより、前記給電コイルから前記受電コイルに前記交流電力を給電させる送電制御回路と、を含み、
    前記ワイヤレス受電装置は、
    前記受電コイルと、
    前記受電コイルが受電する交流電力を出力する受電制御回路と、を備え、
    前記給電コイルおよび前記受電コイルの双方または一方は、回転可能に形成され、
    前記送電制御回路および前記受電制御回路の双方または一方は、前記給電コイルおよび前記受電コイルの双方または一方をその巻線方向に沿って回転させて前記給電コイルと前記受電コイルの対向面積を変化させることにより、前記受電コイルが受電する前記交流電力を調整することを特徴とするワイヤレス電力伝送システム。
JP2013502387A 2011-03-01 2012-02-29 ワイヤレス給電装置、ワイヤレス受電装置、ワイヤレス電力伝送システムおよびコイル Expired - Fee Related JP5994771B2 (ja)

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201161447849P 2011-03-01 2011-03-01
US61/447,849 2011-03-01
US13/209,868 2011-08-15
US13/209,868 US8922064B2 (en) 2011-03-01 2011-08-15 Wireless power feeder, wireless power receiver, and wireless power transmission system, and coil
US13/405,878 US9035500B2 (en) 2011-03-01 2012-02-27 Wireless power feeder, wireless power receiver, and wireless power transmission system, and coil
US13/405,878 2012-02-27
PCT/JP2012/055041 WO2012118112A1 (ja) 2011-03-01 2012-02-29 ワイヤレス給電装置、ワイヤレス受電装置、ワイヤレス電力伝送システムおよびコイル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2012118112A1 JPWO2012118112A1 (ja) 2014-07-07
JP5994771B2 true JP5994771B2 (ja) 2016-09-21

Family

ID=46752884

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013502387A Expired - Fee Related JP5994771B2 (ja) 2011-03-01 2012-02-29 ワイヤレス給電装置、ワイヤレス受電装置、ワイヤレス電力伝送システムおよびコイル

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9035500B2 (ja)
JP (1) JP5994771B2 (ja)
WO (1) WO2012118112A1 (ja)

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101222777B1 (ko) * 2011-10-25 2013-01-15 삼성전기주식회사 무선 충전용 코일 구조체 및 이를 구비한 무선 충전 장치
JP5865822B2 (ja) * 2012-04-17 2016-02-17 日東電工株式会社 磁界空間の形成方法
JP6095957B2 (ja) * 2012-04-17 2017-03-15 日東電工株式会社 無線電力伝送装置、給電装置、及び受電装置
JP6059522B2 (ja) * 2012-04-17 2017-01-11 日東電工株式会社 無線電力供給システム、給電装置、受電装置、及び、磁界空間の形成方法
JP6189439B2 (ja) * 2012-07-30 2017-08-30 ニューロプレックス インコーポレイテッド 神経障害の治療用の磁気刺激のための装置および方法
US9748774B2 (en) * 2012-09-07 2017-08-29 Access Business Group International Llc System and method for bidirectional wireless power transfer
JPWO2014076801A1 (ja) * 2012-11-15 2016-09-08 中国電力株式会社 非接触給電システム、及び非接触給電システムの制御方法
CN106505643B (zh) * 2013-03-06 2019-02-19 海兹株式会社 非接触电力供给装置
JP2014204452A (ja) * 2013-04-01 2014-10-27 日東電工株式会社 受電装置
JP5889250B2 (ja) * 2013-07-12 2016-03-22 東芝テック株式会社 電力伝送装置、電力伝送装置用の送電装置及び受電装置
CN103325555B (zh) * 2013-07-16 2016-01-13 上海交通大学 无线供能的接收线圈
JP6289868B2 (ja) * 2013-10-31 2018-03-07 パイオニア株式会社 コイルユニット及び電力伝送システム
KR20150139731A (ko) * 2014-06-03 2015-12-14 주식회사 히타치엘지 데이터 스토리지 코리아 무선 전력 전송 장치
US10224142B2 (en) * 2015-02-03 2019-03-05 Avago Technologies International Sales Pte. Limited Reconfigurable distributed active wireless charging system
CN105245033A (zh) * 2015-11-02 2016-01-13 李德生 芯o形连体平移无触点控磁调功装置
CN105245028A (zh) * 2015-11-02 2016-01-13 李德生 环环形分体中点旋转无触点控磁调功装置
CN105245030A (zh) * 2015-11-02 2016-01-13 李德生 环i形连体中点旋转无触点控磁调功装置
US20170236638A1 (en) * 2016-02-15 2017-08-17 Qualcomm Incorporated Wireless power transfer antenna having auxiliary winding
WO2017159330A1 (ja) * 2016-03-18 2017-09-21 株式会社村田製作所 送電装置、受電装置およびワイヤレス給電システム
DE112017008098T5 (de) * 2017-11-13 2020-06-25 Tdk Electronics Ag Dynamisches Übertragungsspulen-Positionierungssystem, drahtloses Energieübertragungssystem und Verfahren zur Positionierung einer Übertragungsspule
CN108565983A (zh) * 2018-04-26 2018-09-21 东南大学 基于磁耦合谐振的自适应高效无线充电系统及其实现方法
JP2022134313A (ja) * 2021-03-03 2022-09-15 株式会社Ihi 給電装置及び給電システム

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04368107A (ja) * 1991-06-14 1992-12-21 Showa Denko Kk 平板型ロータリートランスコア
JPH0590922U (ja) * 1992-05-12 1993-12-10 ティーディーケイ株式会社 ロータリートランス用平板コア
JP2000182864A (ja) * 1998-12-18 2000-06-30 Dainippon Printing Co Ltd フェライトコア及びフェライトコアコイルユニット及び電源伝送装置及びロータリージョイント
JP2001044054A (ja) * 1999-07-29 2001-02-16 Dainippon Printing Co Ltd 信号及び電源伝送装置並びにロータリージョイント並びに信号伝送基板
JP2005020850A (ja) * 2003-06-25 2005-01-20 Aichi Electric Co Ltd 非接触給電装置
JP2007088011A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Yaskawa Electric Corp 非接触給電用変圧器
JP2008235690A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Toshiba Corp 回転型変圧器,電力供給システム及び回転型変圧器の通電方法

Family Cites Families (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2910661A (en) * 1956-04-09 1959-10-27 Collins Radio Co Variable inductor
DE69330516T2 (de) * 1992-05-10 2002-04-25 Auckland Uniservices Ltd System zur berührungslosen energieübertragung
JPWO2006022365A1 (ja) 2004-08-27 2008-05-08 北伸電機株式会社 非接触電力伝送装置
JP4774217B2 (ja) 2005-02-15 2011-09-14 高石 好 電力伝送装置、電力伝送方法
US7825543B2 (en) 2005-07-12 2010-11-02 Massachusetts Institute Of Technology Wireless energy transfer
EP2306616B2 (en) 2005-07-12 2023-06-21 Massachusetts Institute of Technology (MIT) Wireless non-radiative energy transfer
CN104283332B (zh) 2007-09-17 2018-08-07 高通股份有限公司 无线功率磁谐振器中的高效率和功率转移
CN101828300A (zh) * 2007-09-17 2010-09-08 高通股份有限公司 用于无线能量转移的发射器和接收器
US8487479B2 (en) 2008-02-24 2013-07-16 Qualcomm Incorporated Ferrite antennas for wireless power transfer
JP4911148B2 (ja) * 2008-09-02 2012-04-04 ソニー株式会社 非接触給電装置
US8569914B2 (en) 2008-09-27 2013-10-29 Witricity Corporation Wireless energy transfer using object positioning for improved k
US8324759B2 (en) 2008-09-27 2012-12-04 Witricity Corporation Wireless energy transfer using magnetic materials to shape field and reduce loss
JP5381011B2 (ja) 2008-10-20 2014-01-08 トヨタ自動車株式会社 給電システム
JP5277858B2 (ja) 2008-10-20 2013-08-28 トヨタ自動車株式会社 給電システム及び移動体用給電装置
JP5308127B2 (ja) 2008-11-17 2013-10-09 株式会社豊田中央研究所 給電システム
JP4759610B2 (ja) 2008-12-01 2011-08-31 株式会社豊田自動織機 非接触電力伝送装置
JP5515659B2 (ja) 2008-12-01 2014-06-11 株式会社豊田自動織機 非接触電力伝送装置
JP5114371B2 (ja) 2008-12-09 2013-01-09 株式会社豊田自動織機 非接触電力伝送装置
JP5114372B2 (ja) 2008-12-09 2013-01-09 株式会社豊田自動織機 非接触電力伝送装置における電力伝送方法及び非接触電力伝送装置
JP5689587B2 (ja) 2009-03-31 2015-03-25 富士通株式会社 電力伝送装置
JP5353376B2 (ja) 2009-03-31 2013-11-27 富士通株式会社 無線電力装置、無線電力受信方法
JP5499534B2 (ja) 2009-07-07 2014-05-21 ソニー株式会社 非接触受電装置、非接触受電装置における受電方法および非接触給電システム
JP5434330B2 (ja) 2009-07-22 2014-03-05 ソニー株式会社 電力受信装置、電力伝送システム、充電装置および電力伝送方法
JP5506327B2 (ja) 2009-10-27 2014-05-28 株式会社ヘッズ 非接触電力供給装置
US8174134B2 (en) * 2010-10-28 2012-05-08 General Electric Company Systems for contactless power transfer

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04368107A (ja) * 1991-06-14 1992-12-21 Showa Denko Kk 平板型ロータリートランスコア
JPH0590922U (ja) * 1992-05-12 1993-12-10 ティーディーケイ株式会社 ロータリートランス用平板コア
JP2000182864A (ja) * 1998-12-18 2000-06-30 Dainippon Printing Co Ltd フェライトコア及びフェライトコアコイルユニット及び電源伝送装置及びロータリージョイント
JP2001044054A (ja) * 1999-07-29 2001-02-16 Dainippon Printing Co Ltd 信号及び電源伝送装置並びにロータリージョイント並びに信号伝送基板
JP2005020850A (ja) * 2003-06-25 2005-01-20 Aichi Electric Co Ltd 非接触給電装置
JP2007088011A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Yaskawa Electric Corp 非接触給電用変圧器
JP2008235690A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Toshiba Corp 回転型変圧器,電力供給システム及び回転型変圧器の通電方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2012118112A1 (ja) 2012-09-07
JPWO2012118112A1 (ja) 2014-07-07
US9035500B2 (en) 2015-05-19
US20120223594A1 (en) 2012-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5994771B2 (ja) ワイヤレス給電装置、ワイヤレス受電装置、ワイヤレス電力伝送システムおよびコイル
US8922064B2 (en) Wireless power feeder, wireless power receiver, and wireless power transmission system, and coil
US10361589B2 (en) Power transmission device, and power transmitter and power receiver for the same
JP5476917B2 (ja) ワイヤレス給電装置、ワイヤレス受電装置およびワイヤレス電力伝送システム
US20160013661A1 (en) Resonators for wireless power transfer systems
EP2937719B1 (en) Foreign-object detecting device, wireless electric-power transmitting device, and wireless electric-power transmission system
KR101108925B1 (ko) 비접촉 전력 전송 장치
JP5522271B2 (ja) ワイヤレス給電装置、ワイヤレス受電装置、ワイヤレス電力伝送システム
US20130257173A1 (en) Wireless power transmission system
US8174134B2 (en) Systems for contactless power transfer
JP5941046B2 (ja) 誘導性電力受信機装置
JP6079026B2 (ja) コイルユニットおよびそれを用いたワイヤレス給電装置
JP5958170B2 (ja) 送電装置、受電装置および電力伝送システム
WO2016051484A1 (ja) 非接触給電装置
WO2012115117A1 (ja) ワイヤレス給電装置、ワイヤレス受電装置およびワイヤレス電力伝送システム
JP2012182975A (ja) ワイヤレス給電装置およびワイヤレス電力伝送システム
JP2013034367A (ja) 非接触給電装置
JP2011045045A (ja) 送受電用アンテナ及び送電器
JP2012023913A (ja) 非接触給電装置
WO2012132144A1 (ja) 充電台
JP6149209B2 (ja) 非接触給電装置
KR101222137B1 (ko) 자기공진유도 방식 지향성 무선 전력 전송 장치
JP6819951B2 (ja) 無線電力伝送システム
US20150048689A1 (en) Power supply system
JP6507036B2 (ja) 非接触給電装置及び非接触受電装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160726

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5994771

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees