JP5889250B2 - 電力伝送装置、電力伝送装置用の送電装置及び受電装置 - Google Patents

電力伝送装置、電力伝送装置用の送電装置及び受電装置 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、送電装置から受電装置に非接触で電力を伝送する電力伝送装置と、電力伝送装置用の送電装置及び受電装置に関する。
近年、非接触にて電力を伝送する装置が普及している。電力伝送装置は、電力を送電する送電装置と、送電電力を受け取る受電装置とを含む。電力伝送装置は、電磁誘導方式、磁界共鳴方式または電界結合方式等を利用して、電力を非接触で送電装置から受電装置に伝送する。受電装置は自機を駆動する駆動回路や、受電装置に搭載した2次電池の充電回路等の負荷回路を備えている。
携帯端末やノートパソコン等の電子機器に非接触で電力(数十ワット程度までの電力)を伝送する場合に、電磁誘導方式や電界結合方式を利用すると、一般的には、送電装置と受電装置とを伝送可能領域内にてほぼ密着させる必要がある。一方、磁界共鳴方式を利用すると、送電装置と受電装置とを密着させる必要がなく、例えば送電装置から数cm程度、受電装置を離しても電力の伝送を行うことができる。したがって、受電装置を置く位置に自由度があり、使い勝手に優れるという点で磁界共鳴方式が注目されている。
磁界共鳴方式は、送電装置に設けられたコイルとコンデンサから成る共振素子(共鳴素子ともいう)と、受電装置に設けられたコイルとコンデンサから成る共振素子とが結合することで、電力を伝送することができる。電磁誘導方式においても、送電側のコイルと受電側のコイルの結合だけではなく、送電側と受電側の双方に共振用のコンデンサを設け、送電側及び受電側の素子を共振結合させることで、電力を伝送する距離を伸ばそうとする試みもなされてきており、磁界共鳴方式と電磁誘導方式との区別がなくなってきている。
また電力伝送効率に影響を与えるパラメータとして、送電装置及び受電装置の共振素子間の結合係数kがある。送電装置と受電装置の共振素子間の距離が変動すると、通常は結合係数kも変動する。例えば、共振素子間の距離が離れると、結合係数kは小さくなる。回路のインピーダンスが固定であれば、結合係数kの変化に伴って電力伝送効率は変化する。
送電装置と受電装置の共振素子間の距離の変動に伴って結合係数kが変化しても、電力伝送効率を高く維持する方法として、インピーダンスを可変できるインピーダンス調整手段を設け、結合係数kの変化に応じて、送電装置や受電装置のインピーダンスを変化させる技術が知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、結合係数kが変動した場合に自動的にインピーダンス制御を行うための回路が新たに必要であり、制御も複雑になるという問題点があった。
特開2011−50140号公報
発明が解決しようとする課題は、送電装置の送電コイルと受電装置の受電コイル間の距離が変動しても結合係数kの変動を抑えた非接触式の電力伝送装置を提供することにある。
実施形態に係る電力伝送装置は、送電装置から受電装置へ非接触で電力伝送を行うものであり、前記送電装置は、隣接する第1の面と第2の面で前記受電装置を支える第1の本体と、前記第1の面と前記第2の面が交わる交点を中心に前記第1の本体内の前記第1の面と前記第2の面に対称的にそれぞれ配置した平面状のコイルで成り、前記交点に近い部分から遠ざかるに従ってコイルの占有面積が漸次増加する拡張領域を有する送電コイルと、前記送電コイルを含む共振素子に交流電力を供給する交流電源と、を備え、前記受電装置は、前記第1、第2の面にそれぞれ対向する第3、第4の面を有する第2の本体と、前記第3、第4の面に対応させて、前記第2の本体に配置した受電コイルと、前記受電コイルを含む共振素子に誘起する交流電力を整流する整流回路と、を備える。
第1の実施形態に係る電力伝送装置の構成を示すブロック図と斜視図。 第1の実施形態における送電コイルと受電コイルの構成を概略的に示す斜視図。 第1の実施形態おける送電コイルと受電コイルの位置関係を示す断面図。 第1の実施形態における送電コイルと受電コイルの位置が変化したときの動作を示す説明図。 第1の実施形態での送電コイルと受電コイルの対向面積を示す平面図。 受電コイルの位置が変化した時の対向面積の変化を示す平面図。 受電コイルの位置がさらに変化した時の対向面積の変化を示す平面図。 第1の実施形態での送電コイルと受電コイルの対向面積を示す正面図。 受電コイルの位置が変化した時の対向面積の変化を示す正面図。 受電コイルの位置がさらに変化した時の対向面積の変化を示す正面図。 第1の実施形態における受電コイルの位置が変化した時の、距離と対向面積を示す説明図。 第1の実施形態における送電コイルと受電コイルの位置が変化したときの他の動作を示す説明図。 図8における送電コイルと受電コイル間の距離と、対向面積の関係を示す説明図。 一般的な電力伝送装置の構成を示すブロック図とコイルの構成図。 第1の実施形態に係る電力伝送装置での結合係数kの測定系を示す図。 第1の実施形態と一般例における送・受コイル間の距離と結合係数kの関係を示す特性図。 第2の実施形態における送電コイルと受電コイルの構成を概略的に示す斜視図。 第2の実施形態における送電コイルを上方から見た平面図。 第2の実施形態と一般例における送・受コイル間の距離と結合係数kの関係を示す特性図。 第2の実施形態における送電コイルの変形例を示す平面図。 第2の実施形態における送電コイルの他の変形例を示す平面図。 第3の実施形態における送電コイルを示す斜視図。 第3の実施形態における受電コイルを示す斜視図。 第4の実施形態に係る電力伝送装置における送電装置を示す斜視図。 第4の実施形態における送電装置と受電装置を示す構成図。 第4の実施形態における送電装置と受電装置の他の例を示す構成図。 第4の実施形態の変形例における送電装置と受電装置を示す斜視図。
以下、発明を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付す。
(第1の実施形態)
図1(a)は、一実施形態に係る電力伝送装置の構成を示すブロック図である。図1(b)は、送電装置と受電装置を概略的に示す斜視図である。図1(a)に示すように、電力伝送装置は、電力を送電する送電装置10と、送電された電力を受電する受電装置20とを備える。送電装置10と受電装置20とは、磁界共鳴方式または電磁誘導方式等の結合を利用した方式により電力を伝送する。以下、磁界共鳴方式または電磁誘導方式により電力を伝送する場合について説明する。
送電装置10は、電力を発生する交流電源11と、共振用コンデンサ12と送電コイル13及び14で構成される共振素子15とを備える。交流電源11は、送電用の共振素子15の自己共振周波数と同一、或いはほぼ同一の周波数の交流電力を発生し、共振素子15に供給する。交流電源11は、目的とする周波数の交流電力を発生させるための発振回路と、発振回路の出力を増幅する電力増幅回路を含む。もしくは、交流電源11は、スイッチング電源の構成とし、発振回路の出力でスイッチング素子をオン/オフする構成とすることもできる。
尚、交流電源11には、送電装置10の外部に設けたACアダプタ等から直流の電力が供給されるようになっている。或いは、外部からAC100Vを送電装置10に供給し、送電装置10内にACアダプタまたはAC/DC変換部を設けて、直流電力を交流電源11に供給するようにしてもよい。
受電装置20は、共振用コンデンサ21と受電コイル22から構成される共振素子23と、交流を直流に変換する整流回路24と、負荷回路25とを備える。受電用の共振素子23の自己共振周波数は、送電用の共振素子15の自己共振周波数と同一、或いはほぼ同一であり、互いに電磁結合することで、送電側から受電側に効率よく電力を伝送する。
負荷回路25は、携帯端末やポータブル端末、ポータブルプリンタ等の電子機器の回路であり、受電装置20で受電した電力は、電子機器の動作や、電子機器が内蔵するバッテリーの充電等に利用される。一般的に、負荷回路25は直流電力で動作する。負荷回路25に直流電力を供給するために、受電用の共振素子23に誘起した交流電力を整流して直流電力に変換する整流回路24を設けている。
尚、共振用コンデンサ12、21は必ずしも電子部品で構成する必要はなく、コイルの形状やコイルのインダクタンス値によっては、コイルの線間容量等で代用することもできる。また、共振用コンデンサ12はコイル13、14と直列に配置し、共振用コンデンサ22はコイル22と直列に配置して直列共振回路を構成しているが、それぞれの共振用コンデンサは、コイルと並列に配置するようにして並列共振回路の構成としても良い。
図1(a)の電力伝送装置では、図1(b)に示すように、送電装置10の送電コイル13、14に受電コイル22を重ねることで受電装置20に電力を伝送することになる。即ち、送電コイル13、14に電流を流すことにより、送電コイル13、14に磁界が発生する。一方、受電コイル22には電磁結合の作用により、受電コイル22に電流が流れ、その電流を整流することで電力を得ることができる。
図1(b)において、送電装置10は、受電装置20を載置するL字型の本体である筐体16を有し、筐体16内のL字型の壁面に送電コイル13と14をほぼ直交するように、2つの面17、18に沿って配置している。また受電装置20は、方形状の本体である筐体26を有し、送電装置10上に置くことができる。受電装置20の筐体26内の、送電コイル13、14と対向する面に、ほぼ90度に折り曲げた受電コイル22を配置している。
図2は、送電コイル13、14と受電コイル22の構成を概略的に示す斜視図である。図2(a)は、送電コイル13、14を示し、図2(b)は、受電コイル22を示す。図2(a)に示すように、送電コイル13及び送電コイル14は、送電装置10のL字型の2つの面17、18(第1、第2の面)に沿ってそれぞれ配置し、直列に接続する。
送電コイル13及び14から引き出した線の端部A、A’は、図1(a)の送電装置10内の端子A,A’に相当する。尚、端部AとA’は入れ替わっても構わない。また、送電コイル13及び14は、2つの面17、18に沿って単一の銅線、または複数本で構成されるリッツ線などを平面状に巻いたものである。或いは、リジッドまたはフレキシブルな印刷基板に形成したプリントコイルなどであっても良い。ここで、面17、18はそれぞれ送電コイル13、14を含む面であり、面17と面18とが交わる交点を直線P-P’で表している。
受電コイル22は、図2(b)に示すように、1つのコイルをほぼ90度に湾曲、または折り曲げた形状であり、受電装置20の2つの面27、28(第3、第4の面)に対応して配置する。受電コイル22から引き出した線の端部B、B’は、図1(a)に示した受電装置20内のB,B’に相当する。尚、端部BとB’は入れ替わっても構わない。また、受電コイル22は、単一の銅線、または複数本で構成されるリッツ線などを平面状に巻いたものの他、フレキシブルな印刷基板に形成したプリントコイルなどであっても良い。
送電装置10から受電装置20に非接触で電力伝送を行う場合には、図2(a)に示す送電コイル13、14と、図2(b)に示す受電コイル22が対向して重なるように、送電装置10の筐体16の上に、受電装置20を載置する。送電装置10は、隣接する第1の面17と第2の面18で受電装置20を支える。
次に、送電コイル13、14の具体的な構成について説明する。図2(a)に示すように、送電コイル13、14は、面17と18とが交わる交点(直線P−P’)を中心に、面17と面18に対称的に配置した逆三角形状の平面状のコイルであり、送電コイル13と14は、直列に接続されている。
図2(a)において、送電コイル13を含む面17内に直線P−P’と平行で、かつ所定間隔で引いた直線Q1、R1を想定する。直線Q1とR1は、それぞれ送電コイル13と交わる位置にあり、直線R1は直線Q1よりも、直線P-P’から遠い位置にあるものとする。また直線Q1と送電コイル13の外縁部との交点をA1、B1とし、直線R1と送電コイル13の外縁部との交点をA2、B2とすると、交点をA1とB1を結ぶ線分と、交点A2とB2を結ぶ線分は、
線分(A1-B1)<(線分A2-B2)
の関係になるように送電コイル13を構成する。即ち、送電コイル13は、直線P-P’から離れるにしたがって、コイルの幅が拡張する構成となっている。
同様に、送電コイル14を含む面18内に、直線P-P’と平行で、かつ所定間隔で引いた直線S1、T1を想定する。直線S1とT1は、それぞれ送電コイル14と交わる位置にあり、直線T1は直線S1よりも、直線P-P’から遠い位置にあるものとする。また直線S1と送電コイル14の外縁部との交点をC1、D1とし、直線T1と送電コイル14の外縁部との交点をC2、D2とすると、
(線分C1-D1)<(線分C2-D2)
の関係になるように送電コイル14を構成する。即ち、送電コイル14は、送電コイル13と同様に、直線P-P’から離れるにしたがって、コイルの幅が拡張する構成となっている。
図3は、送電装置10の上に、受電装置20を載置したときの、送電コイル13、14と受電コイル22との位置関係を示す断面図である。送電コイル13、14は、送電装置10の2つの隣接する面17、18に沿って配置し、受電コイル22は、受電装置20の2つの面27、28に対応して配置する。面17、18はそれぞれ送電コイル13、14を含む面で、面17と面18とが交わる部分を図2(a)及び図3の直線P-P’で表す。
図3に示すように、送電装置10は厚みを持った、例えば樹脂製の筐体16を有している。面17や面18の厚みは、受電装置20を支えるために十分な強度を持つ必要がある。受電装置20の重さにもよるが、重さが500g〜1kg程度のポータブル機器のような受電装置20を載せる場合、面17は一般的な樹脂であれば2〜3mm程度の厚さが必要である。通常は、安全性や耐久性等を考慮して、送電コイル13、14は、筐体16の面17、18の内側にそれぞれ配置される。
受電装置20は筐体26を有し、受電コイル22は、送電コイル13、14に対向する筐体26の面27、28に沿って配置する。図3に示す例では、受電コイル22は面27、28に沿って筐体26内に設置しているが、筐体26内に限らず、筐体26の外側に受電コイル22を設け、受電コイル22を例えば保護フィルムで覆う等の絶縁処理を施してもよい。
受電コイル22は、図2(b)に示すように、1つのコイルを湾曲、または折り曲げたものであるが、折り曲げ部分29は、面27と面28とが交わる角度、即ち直角に曲げても良いし、図3に示すように適当な円弧を付けて曲げるか、点線22’として示すように緩やかな円弧を描くように湾曲させてもよい。
次に、第1の実施形態に係る電力伝送装置の動作について説明する。図3に示した送電コイル13、14と受電コイル22との位置関係は、通常の使用、即ち充電台である送電装置10に、充電される側のポータブル機器である受電装置20を最も近接するように置いたときの様子を示している。例えば、ポータブル機器を持ち運びや保護のためにソフトケースやキャリングケース等のケース類に入れたまま充電台に置くと、ケース類の厚み分だけ送電コイル13、14と受電コイル22との距離が離れることになる。
従来であれば、送電コイルと受電コイルとの距離が変わると、結合係数kが変化し、回路定数を変化させなければ、受電装置20が受電できる電力量や電力伝送効率も変化していた。従来では、大抵は、ある特定の距離において受電できる電力量が最大となり、特定の距離から離れたり近づくと受電できる電力量は低下する。第1の実施形態では、コイル間の距離が変化しても結合係数kがほとんど変化しないので、受電できる電力量や電力伝送効率もほとんど変化しない。以下、その理由について述べる。
図4は、送電コイル13、14と受電コイル22との距離が変化した場合に、結合係数kに与える影響について説明する図である。図4では、送電コイル13、14と受電コイル22の位置関係のみを示しており、送電装置10及び受電装置20の筐体等は省略している。図4では、受電コイル22の位置をP1、P2、P3で示す位置に変えた状態を示している。
また図5A〜図5Cは、送電コイル13の概略的な平面図であり、送電コイル13と、送電コイル13に対向する受電コイル22との位置関係を示した図である。図5A〜図5Cは、図4で示すように、受電コイル22をP1、P2、P3の位置に変えた場合を示している。尚、P1,P2、P3の位置において、送電コイル13と受電コイル22との距離はそれぞれH1、H2、H3(図4)となるが、高さ方向の変化については、図5A〜図5Cでは描かれていない。
また、簡単のために、送電コイル13の最大幅n1と受電コイル22の最大幅mは、ほぼ等しいとして説明するが、必ずしもそれぞれのコイルの幅n1、mが等しい必要はない。
図4に示すように、受電装置20を直接、送電装置10の上に置いた場合や、受電装置20をケース類に入れて送電装置10に置いた場合等で、受電コイル22の位置は矢印Yの方向に変化する。例えば送電コイル13、14に対して受電コイル22の位置がP1、P2、P3のように変化して相対距離が変わった場合について説明する。
図4及び図5Aにおいて、受電コイル22と送電コイル13とが対向する部分について考える。位置P1の場合には、送電コイル13と受電コイル22との距離(垂直方向)はH1で、位置P1〜P3の中では最も近距離となる。ここで、送電コイル13と受電コイル22とが対向する部分の面積を求める。
送電コイル13に対向する受電コイル22の長さをJ1とする。送電コイル13と受電コイル22とが対向する部分の直線P-P’に最も近い部分の、送電コイル13の外縁部の2点をそれぞれ点A11、B11とする。また送電コイル13と受電コイル22とが対向する部分の直線P-P’に最も遠い部分の、送電コイル13の外縁部の2点をそれぞれ点A21、B21とする。送電コイル13と受電コイル22とが対向する部分は、A11,B11,B21,A21を結ぶ台形となり、その面積S5aは、
S5a=J1×(A11_B11+A21_B21)/2
となる(A11_B11は、点A11とB11間の距離、A21_B21は、点A12とB12間の距離を示す)。
同様に、位置P2、P3の場合には、送電コイル13と受電コイル22との距離(垂直方向)はそれぞれH2、H3となり、図5B、図5Cに示すように、送電コイル13と受電コイル22とが対向する部分は、それぞれA12,B12,B22,A22で示す台形、及びA13,B13B,23A,23で示す台形となる。対向する部分の面積S5b、S5cはそれぞれ
S5b=J1×(A12_B12+A22_B22)/2、
S5c=J1×(A13_B13+A23_B23)/2
となる。ここで、それぞれの台形S5a,S5b,S5cの面積を比較すると、
S5a<S5b<S5c
の関係になる。
次に受電コイル22と送電コイル14とが対向する部分について、図4及び図6A〜6Cを参照して説明する。図6Aは、受電コイル22が位置P1にある場合の、送電コイル14の正面図である。受電コイル22が位置P1にある場合には、送電コイル14と受電コイル22との距離(水平方向)はW1で、位置P1〜P3の中では最も近距離となる。
ここで送電コイル14と受電コイル22とが対向する面積を求める。図4に示す位置関係において、送電コイル14に対向する受電コイル22の長さをK1とする。送電コイル14と受電コイル22とが対向する部分の直線P-P’に最も近い部分の、送電コイル13の外縁部の2点をそれぞれ点C11、D11とする。送電コイル14と受電コイル22とが対向する部分の直線P-P’に最も遠い部分の、送電コイル13の外縁部の2点を、それぞれ点をC21、D21とする。送電コイル14と受電コイル22とが対向する部分は、C11,D11,D21,C21を結ぶ台形となり、その面積S6aは、
S6a=K1×(C11_D11+C21_D21)/2
となる(C11_D11は、点C11とD11間の距離、C21_D21は、点C12とD12間の距離を示す)。
同様に、位置P2、P3の場合には、送電コイル14と受電コイル22との距離(水平方向)はそれぞれW2、W3となり、図6B、図6Cに示すように、送電コイル14と受電コイル22とが対向する面積S6b、S6cはそれぞれ
S6b=K1×(C12_D12+C22_D22)/2
S6c=K1×(C13_D13+C23_D23)/2
となる。ここで、それぞれの台形S6a,S6b,S6c面積を比較すると、
S6a<S6b<S6c
の関係になっている。
つまり、送電コイル13,14は、第1の面17と第2の面18が交わる交点(P-P’)を中心に筐体16内の第1の面17と第2の面18に対称的にそれぞれ配置した平面状のコイルであって、交点(P-P’)に近い部分から遠ざかるに従ってコイルの占有面積が漸次増加する拡張領域を有する構成となっている。
以上の関係を一覧にまとめると、図7のようになる。図7(a)は、送電コイル13と受電コイル22との距離H、送電コイル13と受電コイル22との対向面積(13−22)、送電コイル14と受電コイル22との距離W、及び送電コイル14と受電コイル22との対向面積(14−22)を示す。
ここで、距離H、距離Wに関して、
H1<H2<H3、W1<W2<W3
の関係がある。
一般に、コイル間の距離が近いほど、また、対向するコイルの面積が大きいほど、結合係数kは大きくなる傾向にある。そこで、定性的ではあるが、受電コイル22の位置がP2の場合の距離、対向面積を基準(○)とし、結合係数kが大きくなる要素は(◎)、小さくなる要素は(△)として表現すると、図7(a)は、図7(b)のように書き換えることができる。
図7(b)に示すように、受電コイル22がP1の位置にあるときは、距離H及びWが小さくなり、結合係数kが大きくなる作用があるが、その反面、対向面積(13−22)及び(14−22)が小さくなることにより結合係数kが小さくなる作用があるため、結果として相殺されて結合係数kは、受電コイル22がP2の位置にあるときと殆ど変わらない。
また受電コイル22がP3の位置にあるときは、距離H及びWが大きくなり、結合係数kが小さくなる作用があるが、その反面、対向面積(13−22)及び(14−22)が大きくなることにより結合係数kが大きくなる作用があるため、結果として相殺されて、結合係数kは受電コイル22がP2の位置にあるときと殆ど変わらない。つまり、送電コイル13、14と受電コイル22間の距離が変化すると、送電コイル13、14と受電コイル22の対向面積は相補的に変化する。
したがって、図4に示すように、受電コイル22が送電コイル13、14に対してP1、P2、P3のように位置を変えても、結合係数kがほとんど変化しない電力伝送装置を提供することができる。
次に、図8に示すように、受電コイル22を送電コイル13に沿って水平方向に動かした場合の結合係数kの変化について説明する。受電コイル22と送電コイル13間の距離(垂直方向)H1は一定とする。
図9(a)は、受電コイル22が送電コイル13及び14に最も近づく位置P1から、送電コイル13に沿って動き、位置P4、P5になった場合の、送電コイル13と受電コイル22との距離H、送電コイル13と受電コイル22との対向面積(13−22)、送電コイル14と受電コイル22との距離W、及び送電コイル14と受電コイル22との対向面積(14−22)をそれぞれ示す。尚、受電コイルの位置P1は、図4に示す位置P1と同じである。
ここで、簡単のために、P4、P5の位置に受電コイル22があるときの、送電コイル14との距離W4、W5が、それぞれ図4に示す距離W2、W3と等しいとする。この場合、受電コイル22と送電コイル13とが対向する面積は、受電コイルがP1の位置にあるときは、図5Aに示す面積S5aに等しく、受電コイル22がP4、P5の位置にあるときは、それぞれ図5B、図5Cに示す面積S5b、S5cに等しくなる。
受電コイル22は、送電コイル13に沿って点Pから離れる方向に動かすため、垂直方向の距離HはH1で一定であり、また対向面積(14−22)も図6Aに示す面積S6aに等しく、一定である。
受電コイル22の位置がP4の場合の距離H、Wと、対向面積(13−22、14−22)を基準(○)とし、結合係数kが大きくなる要素は(◎)、小さくなる要素は(△)として表現すると、図9(a)は、
S5a<S5b<S5c、
W1<W4(=W2)<W5(=W3)
の関係から、図9(b)のように書き換えることができる。
図9(b)に示すように、受電コイル22がP1の位置にあるときは、対向面積(13−22)が小さくなり、結合係数kが小さくなるが、その反面、距離Wが小さくなることで結合係数kが大きくなるため、結果として相殺されて結合係数kは受電コイル22の位置が変わっても殆ど変わらない。また受電コイル22がP5の位置にあるときは、対向面積(13−22)が大きくなり、結合係数kが大きくなるが、その反面、距離Wが大きくなることにより結合係数kが小さくなるため、結果として相殺されて、結合係数kは受電コイル22の位置が変わっても殆ど変わらない。
したがって、図8に示すように、受電コイル22が送電コイル13、14に対して、P1、P4、P5のように位置を変えても、結合係数kがほとんど変化しない電力伝送装置を提供することができる。
同様の考え方で、受電コイル22を送電コイル14に沿って垂直方向に移動させた場合には、距離Hが小さくなると結合係数kが大きくなるが、その反面、受電コイル22と送電コイル14とが対向する面積(14−22)が小さくなるため、結果として相殺されて結合係数kは受電コイル22の位置が変わっても殆ど変わらない。また距離Hが大きくなると結合係数kが小さくなるが、その反面、対向面積(14−22)が大きくなることにより結合係数kが大きくなるため、結果として相殺されて、結合係数kは受電コイル22の位置が変わっても殆ど変わらない。
上述したように、第1の実施形態によれば、受電コイル22の位置が、送電コイル13、14に対して水平及び垂直方向に移動しても、水平方向または垂直方向のみに移動しても、結合係数kがほとんど変化しない電力伝送装置を提供することができる。
次に、従来の場合の結合係数kと、第1の実施形態における電力伝送装置との結合係数kを、実際に測定して比較した結果を、図10〜図12を用いて説明する。
図10(a)は、非接触で電力伝送を行う一般的な電力伝送装置の構成を示している。送電装置30は交流電源31、共振用コンデンサ32、送電コイル33等から成る。また受電装置40は、受電コイル41、共振用コンデンサ42、整流回路43、負荷回路44等から成る。図10(b)は、送電コイル33と受電コイル41の一例を示し、例えば平板状で渦巻き状の送電コイル33と受電コイル41を対向して配置している。
結合係数kは、自己インダクタンスLopen と漏れインダクタンスLsc を実測し、式(1)により求めることができる。
Figure 0005889250
図11は、電力伝送装置での結合係数kの測定系を示す図である。図11に示すように、一方のコイル51をLCRメータ等の測定器50に接続し、他方のコイル52の両端53、54が開放の場合の、自己インダクタンスLopenと、両端53、54を短絡したときの漏れインダクタンスLscとをそれぞれ測定器50で測定し、式(1)により結合係数kを求める。
図10(b)に示す、平板状の送電コイル33と受電コイル41との間隔、即ち送受コイル間の距離を変化させたときの結合係数kの測定結果を図12の線Bに示す。ここで、使用した送電コイル33及び受電コイル41のサイズは、渦巻き状のコイルパターンの外形寸法が直径約100mmで、100kHzで測定した場合のインダクタンス値は約2.5μHである。
送受コイル間距離が10mmのときの結合係数kは0.42で、送受コイル間距離が長くなるにしたがって結合係数kは減少し、送受コイル間の距離が30mmのときには結合係数kは0.21まで低下する。送受コイル間距離が10mm〜30mmの範囲において、結合係数kは、0.315±33%の範囲で変化する。送受コイル間の距離が20mm程度(コイルの直径の20%の距離に相当)の変化で、結合係数kが±33%の範囲で変化するのは、コイルの直径(100mm)と送受コイル間距離(20mm)との比率(20%)からみて、ごく一般的と考えられる。
一方、第1の実施形態における電力伝送装置の送電コイル13、14と受電コイル22を使用した場合の結合係数kの変化を測定した結果を、図12の実線Aに示す。送電コイル13、14は、図2(a)に示すような形状で、渦巻き状のコイルパターンは例えばプリント基板で形成し、いずれもコイルパターンの外形寸法が約120mm×90mmで、コイルの幅n1=n2=120mmである。100kHzで測定した場合のインダクタンス値はそれぞれ約0.87μHで、送電コイル13と送電コイル14とを直列に接続し、合計約1.74μHとなっている。
受電コイル22は、図2(b)に示すような形状で、渦巻き状のコイルパターンは例えばフレキシブル基板で形成する。コイルパターンの外形寸法は約100mm×100mmで、これを受電装置の2つの面27、28に沿った受電コイル22の2つの面が、それぞれ約50mm×100mmとなるように略直角に折り曲げる。折り曲げ部29については、適当なR(円弧)を持たせている。尚、図2(b)の受電コイル22の幅mは100mmである。送電コイル13、14を配置したときの断面図は、図3に示すようになっていて、送電コイル13、14を含む面17,18は直線P-P’で接している。ただし、送電コイル13、14の導体部は、直線P-P’を介して接触していない。尚、送電コイル13と送電コイル14の長さL13、L14は、それぞれ約90mmである。
簡単のために、受電コイル22を動かす方向は、図4に示すY方向のみとし、受電コイル22と送電コイル13との距離H1、H2、H3は、受電コイル22と送電コイル14との距離W1、W2、W3にそれぞれ等しいものとする。したがって、送受コイル間の距離が10mmの場合は、距離H、距離Wともに10mm、送受コイル間距離が30mmの場合は距離H、距離Wともに30mmなどとなる。
図12の実線Aに示す結果のように、本実施形態の構成では、送受コイル間距離が10mm〜30mmの範囲で変化しても、結合係数kは0.105〜0.083の範囲でしか変化せず、0.094±12%となっている。したがって、従来の特性Bに対して、結合係数kの変化率は約1/3になっており、結合係数kの変化率が大幅に減少していることがわかる。
このように、送電コイル13及び14と、受電コイル22との距離が変化しても、結合係数kの変化が非常に小さい特性が得られるため、受電装置20で得られる電力の変化も少なく、また、電力伝送効率の変化も少なくすることができる。
従来は、結合係数kの変化に応じて回路定数を変化させるような制御回路が必要であったが、第1の実施形態では制御回路は必要なく、コイル間距離の変化に対して非常に安定した受電電力特性が得られ、また同時に、高い電力伝送効率を維持することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、送電コイル13、14の外形形状が、図2(a)に示すような略三角形になっている例を挙げた。送電コイルと受電コイルとの距離が変化しても結合係数kの変化を少なくするためには、第1の実施形態に示したように、送電コイル13と送電コイル14とが含まれる面17、18が交わる直線P-P’から離れるにしたがって、送電コイル13、14は拡張する形状とすることで実現可能である。
ただし、必ずしも三角形状のように、どこまでも拡がっていくような形状である必要はない。特に直線P-P’からある程度離れた部分においては、必ずしも拡がる形状でなくても良い。
図13は、送電コイル13A、14Aの構成を概略的に示す斜視図である。図13に示すように、送電コイル13A及び14Aは、送電装置10のL字型の2つの面17、18(第1、第2の面)に沿ってそれぞれ配置し、直列に接続する。ここで、送電コイル13Aを含む面17内に直線P-P’に平行で、かつ所定間隔で引いた直線Q2、R2を想定する。直線R2は直線P-P’から見て、直線Q2よりも遠くに位置する直線である。また直線Q2と送電コイル13Aの外縁部との交点をA3、B3とし、直線R2と送電コイル13Aの外縁部との交点をA4、B4とする。このとき、
(線分A3-B3)≦(線分A4-B4)
の関係にあるように、送電コイル13Aを構成する。即ち、送電コイル13Aは、直線P-P’から離れるにしたがって、コイルの幅が広がっていくような構成となっているが、ある位置(例えば図13の直線131)を境にして、コイルの幅は拡がらず、ほぼ一定の幅になるように構成される。
送電コイル14Aについても、送電コイル13と同様に、直線P-P’から離れるにしたがって、コイルの幅が拡張する構成となっているが、ある位置(例えば図13の直線132)を境にして、コイルの幅は拡がらず、ほぼ一定の幅になるように構成される。送電コイル14Aを含む面18内に直線P-P’に平行で、かつ所定間隔で引いた直線S2、T2を想定する。直線T2は直線P-P’から見て、直線S2よりも遠くに位置する直線である。また直線S2と送電コイル14Aの外縁部との交点をC3,D3とし、直線T2と送電コイル14Aの外縁部との交点をC4,D4とする。
このとき、
(線分C3-D3)≦(線分C4-D4)
の関係にあるように、送電コイル14Aを構成する。即ち、送電コイル14Aは、直線P-P’から離れるにしたがって、コイルの幅が拡張する構成となっているが、ある位置(例えば図13の直線132)を境にして、コイルの幅は拡がらず、ほぼ一定の幅になるように構成される。
つまり送電コイル13A,14Aは、第1の面17と第2の面18が交わる交点(P-P’)を中心に筐体16内の第1の面17と第2の面18に対称的にそれぞれ配置した平面状のコイルであって、交点(P-P’)に近い部分から遠ざかるに従ってコイルの占有面積が漸次増加する拡張領域(頂点141から直線131までの領域、又は頂点142から直線132までの領域)を有する構成となっている。
送電コイル13A及び14Aから引き出した線の端部A、A’は、図1(a)の送電装置10内の端子A、A’に相当する。尚、端部AとA’は入れ替わっても構わない。また、送電コイル13A及び14Aは、2つの面17、18に沿って単一の銅線、または複数本で構成されるリッツ線などを平面状に巻いたものである。或いは、リジッドまたはフレキシブルな印刷基板に形成したプリントコイルなどであっても良い。
図14は、第2の実施形態における送電コイル13Aを上方から見た平面図である。送電コイル14Aも同様の構成であり、送電コイル13A(14A)は、例えばプリントパターンで渦巻き状のコイルパターンを形成し、外形寸法は、横がn3(n4)、縦がn31(n41)である。また送電コイル13A(14A)の幅n3、n4が一定となる部分の長さはn32(n42)である。
図15は、第2の実施形態における送電コイル13A、14Aと受電コイル22とを使用した場合の結合係数kの変化を測定した結果を示す図である。送電コイル13A、14Aは、ともに図14に示すような形状で、例えばプリントパターンでコイルを形成し、いずれも渦巻き状のコイルパターンの外形寸法、n3=n4=120mm、n31=n41=90mmである。それぞれのコイルの頂点141または142は、図13に示すように直線P-P’に近い側に配置され、幅n3(n4)が一定となる部分の長さn32、n42は、ともに約40mmとした。このとき、100kHzで測定した場合のインダクタンス値はそれぞれ約0.87μHで、送電コイル13Aと送電コイル14Aとを直列に銅線等を用いて接続し、端部A、A’からみた合計のインダクタンス値は約1.74μHとなっている。
簡単のために、受電コイル22を動かす方向は、第1の実施形態と同様に、図4に示したY方向と同じとする。
図15の実線Aに示すように、第2の実施形態の構成では、送受コイル間距離が10mm〜30mmの範囲で変化しても、結合係数kは0.132〜0.096の範囲でしか変化せず、0.114±13%となっている。一方、図10で述べたように、平板の送電コイル33、受電コイル41を用いた従来技術では、送受コイル間距離が10mmのときの結合係数kは0.42で、送受コイル間の距離が30mmのときには結合係数kは0.21まで低下し、送受コイル間距離が10mm〜30mmの範囲において、結合係数kは、0.315±33%の範囲で変化する。したがって、第2の実施形態の送電コイル13A、14Aを用いても、従来の特性Bと比較して結合係数kの変化率は約1/3になっており、結合係数kの変化率が大幅に減少していることがわかる。
尚、上述した第2の実施形態では、送電コイル13A及び送電コイル14Aを直列に接続する例を示した。図1に示した共振素子15の共振に必要なインダクタンス値をLとすると、送電コイルを直列に接続することで、送電コイル13A及び送電コイル14Aのインダクタンス値は、L/2ずつで済む。ただし、L/2ずつに限定する必要はなく、送電コイル13Aと送電コイル14Aのインダクタンス値の和がLになっていればよい。また、送電コイル13Aと14Aが同一の形状について説明したが、必ずしも同一の形状である必要はない。
結合係数kの変動を小さくできる送電コイルの形状としては、第1実施形態に述べた三角形や、第2の実施形態で述べた略五角形(野球のベース状)に限るものではなく、特に直線P-P’から離れていくにしたがって、コイルの幅が拡がる要素を持っていれば、結合係数kの変動を小さくできる効果を得ることができる。
図16、図17は第2の実施形態に係る送電コイル13A(14A)の変形例を示す平面図である。図16は、面17に沿って配置した送電コイル13Aを上方から見た図である。送電コイル13Aの外形は曲線形状となっており、直線P-P’に近い側から離れるにしたがって、コイルの幅が広くなっている。
また、図17は第2の実施形態に係る送電コイル13A(14A)の他の変形例を示す平面図である。送電コイル13Aの外形の幅は直線P-P’から離れても一定となっているが、直線P-P’に近い側においては、コイル配線のない領域171を設けている。したがって、直線P-P’から遠ざかるにしたがってコイルの幅が広くなることと同等の効果を得ている。
以上述べた実施形態によれば、送電装置10と受電装置20の共振素子間の距離が変動しても結合係数kがほとんど変動しない非接触電力伝送装置を提供することができる。
(第3の実施形態)
上述した実施形態では、送電コイル13及び送電コイル14を直列に接続する例を示したが、第3の実施形態では、送電コイル13と送電コイル14を並列に接続した例に関する。
図18は、送電コイル13と送電コイル14を並列に接続した例を示す。送電コイル13と送電コイル14を並列に接続しても、直列接続の場合と同様に、コイル間距離が変化しても結合係数kが変化しにくい特性が得られる。但し、図1の端子Aからみたインダクタンス値が、直列接続の場合と同様のインダクタンス値Lとなるためには、送電コイル13と送電コイル14のインダクタンス値は、直列接続の場合の4倍(送電コイル13と送電コイル14でそれぞれ2L)とする必要がある。したがって、送電コイル13と送電コイル14を直列に接続する方がコイルの巻き数を少なく済ませられるという利点があるものの、並列接続で構成することも可能である。
一方、受電コイル22においても、図2(b)に示したような、1つのコイルを折り曲げた形状以外に、2つのコイルを直列または並列に接続し、例えば図19(a)、(b)に示すような構成とすることもできる。
図19(a)は、受電コイル22として、2つのコイル221、222を直列に接続した例である。図19(b)は、受電コイル22として、2つのコイル223、224を並列に接続した例である。図19(a)、(b)のいずれも、図1に示した共振用コンデンサ21と受電コイル221、222(または223、224)から構成される共振素子23の自己共振周波数は、送電用の共振素子15の自己共振周波数とほぼ同じになるように、各コイルのインダクタンス値や共振用コンデンサ21の値を調整する。
(第4の実施形態)
第4の実施形態は、送電装置10の筐体の形状を変えたものである。送電装置10上に、受電装置20を置く場合、受電装置20が適正な位置に置かれれば、適正な結合係数kが得られ、正常に電力伝送が行える(図3参照)。しかしながら、送電装置10に対して受電装置20の位置が大きくずれる場合には、結合係数kが小さくなり、結果として電力伝送可能な電力が小さくなる。
第4の実施形態では、受電装置20の置き方のずれによって正常に電力伝送が行えなくなることを避けるために、送電装置10の構成を図20に示すような形状にしている。
図20は、第2の実施形態における送電装置10を示す斜視図である。即ち、送電装置10は、筐体16の面17Aと面18Aのなす角度が略直角であり、面17Aを水平面に対して傾け、面18Aを垂直面から傾けている。面17Aと面18Aと接する部分Pは低い位置にあり、それぞれの面17A、18Aに沿って送電コイル13及び14を配置している。送電装置10にポータブル機器等の受電装置20を載せると、面17Aが傾斜しているため、受電装置20は自重により面17Aに沿って面18Aの方向に滑り、面18Aに接した状態になる。
図21は、図20の送電装置10に受電装置20を載せたときの断面図である。 受電装置20は、受電コイル22、整流回路24、負荷回路25等を備え、受電装置20の底面と側面が、送電装置10の面17Aと面18Aにそれぞれ接する。
送電装置10の面17Aの水平面に対する角度θ1は、受電装置20を送電装置10に載せたときに、自然に面17Aに沿って滑り落ちる程度の角度がよく、送電装置10や受電装置20の材質にもよるが、20度〜30度以上の角度が良い。面18Aの水平面に対する角度θ2は、90度−θ1であり、60度〜70度以下の角度となる。一例として、角度θ1及びθ2がともに45度の場合や、θ1が30度でθ2が60度、θ1が60度でθ2が30度等の例が挙げられるが、他の角度の組み合わせでも構わない。尚、面17Aと面18Aとの角度は直角に限らず、受電装置20の形状に合わせた角度としても良い。
また、ポータブル機器等の受電装置20は、持ち運びや保護等のために、ソフトケースやキャリングケース等のケース類に入れて使うことがしばしばある。第2の実施形態では、ケース類に受電装置20を入れた状態でも、送電コイル13、14と受電コイル22との位置関係を適切に保つことが可能となる。
図22は、受電装置20をソフトケース60に入れて送電装置10に載置した状態を示す断面図である。送電装置10の面17Aが傾斜していることから、ソフトケース60に入れられた受電装置20は、面17Aに沿って滑り落ち、面18Aにソフトケース60が接した状態で置かれる。
送電コイル13、14と受電コイル22との位置関係は、結合係数kが適正な値になるような位置関係、即ち送電コイル13、14と受電コイル22とが離れ過ぎず、また送電コイル13、14と対向する受電コイル22の面積も十分確保された状態となっている。したがって、送電装置10から受電装置20に対して、良好な効率で電力を伝送することができる。
図23は、第4の実施形態の変形例を示す斜視図である。即ち、送電装置10は、筐体16の面17Aを水平面に対して傾け、面18Aを垂直面から傾けている点は図20と同じである。さらに受電装置20の幅方向(矢印Z方向)の位置を規制するため筐体16にガイド面19A、19Bを設けている。
図23では、送電装置10にポータブル機器等の受電装置20を載せると、面17Aが水平面に対して傾斜しているため、受電装置20は自重により面17Aに沿って面18Aの方向に滑り、面18Aに接した状態になる。また受電装置20の両サイドはガイド面19A、19Bによってガイドされ、位置決めされる。したがって、送電コイル13、14と受電コイル22は、結合係数kが適正な値になるような位置関係に正確に保たれる。
以上述べた少なくとも一つの実施形態によれば、送電装置10と受電装置20の共振素子間の距離が変動しても結合係数kがほとんど変動しない非接触電力伝送装置を提供することができる。
本発明のいくつかの実施形態を述べたが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…送電装置
11…交流電源
12…共振用コンデンサ
13、14、13A、14A…送電コイル
15、23…共振素子
16、26…筐体(本体)
20…受電装置
21…共振用コンデンサ
22…受電コイル
24…整流回路
25…負荷回路
17、17A…第1の面
18、18A…第2の面
20…受電装置
21…共振用コンデンサ
22、221、222…受電コイル
24…整流回路
25…負荷回路
27…第3の面
28…第4の面

Claims (5)

  1. 送電装置から受電装置へ非接触で電力伝送を行う電力伝送装置において、
    前記送電装置は、
    隣接する第1の面と第2の面で前記受電装置を支える第1の本体と、
    前記第1の面と前記第2の面が交わる交点を中心に前記第1の本体内の前記第1の面と前記第2の面に対称的にそれぞれ配置した平面状のコイルで成り、前記交点に近い部分から遠ざかるに従ってコイルの占有面積が漸次増加する拡張領域を有する送電コイルと、
    前記送電コイルを含む共振素子に交流電力を供給する交流電源と、を備え、
    前記受電装置は、
    前記第1、第2の面にそれぞれ対向する第3、第4の面を有する第2の本体と、前記第3、第4の面に対応させて、前記第2の本体に配置した受電コイルと、
    前記受電コイルを含む共振素子に誘起する交流電力を整流する整流回路と、
    を備える電力伝送装置。
  2. 前記送電コイルは、前記交点を中心に前記第1の面と前記第2の面に対称的に逆三角形状に形成した第1、第2の平面状のコイルパターンを含む請求項1記載の電力伝送装置。
  3. 前記受電コイルは、前記第3の面及び前記第4の面に対応させて、1つのコイルを湾曲させて配置した請求項1記載の電力伝送装置。
  4. 第3の面と第4の面を有する第2の本体と、前記第3、第4の面に対応させて、前記第2の本体内に配置された受電コイルとを備えた受電装置に対して非接触で電力の伝送を行う送電装置であって、
    隣接する第1の面と第2の面で前記受電装置を支える第1の本体と、
    前記第1の面と前記第2の面が交わる交点を中心に前記第1の本体内の前記第1の面と前記第2の面に対称的にそれぞれ配置した平面状のコイルで成り、前記交点に近い部分から遠ざかるに従ってコイルの占有面積が漸次増加する拡張領域を有する送電コイルと、
    前記送電コイルを含む共振素子に交流電力を供給する交流電源と、を備え、
    前記第1の面と前記第2の面が前記受電装置の前記第3、第4の面を支えるように前記受電装置を載置可能である送電装置。
  5. 隣接する第1の面と第2の面を有する第1の本体と、前記第1の面と前記第2の面が交わる交点を中心に前記第1の本体内の前記第1の面と前記第2の面に対称的にそれぞれ配置した平面状のコイルであって、前記交点に近い部分から遠ざかるに従ってコイルの占有面積が漸次増加する拡張領域を有する送電コイルとを備えた送電装置から非接触で電力を受電する受電装置であって、
    第3、第4の面を有する第2の本体と、
    前記第3、第4の面に対応させて前記第2の本体内に配置された受電コイルと、
    前記受電コイルを含む共振素子に誘起する交流電力を整流する整流回路と、
    を備え、
    前記第3の面と前記第4の面が、前記送電装置の前記第1の面と第2の面により支えられるように前記送電装置に載置可能である受電装置。
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