JP5984613B2 - エリア検知装置、これを備えた機械式駐車設備、その制御方法 - Google Patents

エリア検知装置、これを備えた機械式駐車設備、その制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、駐車車両の大きさや形状に合わせて、その周囲に形成される不感帯領域を最小限に設定するようにした、エリア検知装置、これを備えた機械式駐車設備、その制御方法に関するものである。
機械式の駐車設備では、車両にドライバーや同乗者等が乗り降りする乗降エリアにおける安全性の確立が望まれている。特に、車両搬送装置の起動や車両搬送室の扉を閉じるといった操作を行なう場合に、車両の近辺に人やペット等が居残っていると、怪我や閉じ込め等、いわゆる居残り事故の原因になるため、居残りを検知する様々な対策が講じられている。
例えば、特許文献1に開示されている機械式駐車設備では、車体を搬送するパレットの周囲に、人等の存在を検知するマットスイッチが敷設され、このマットスイッチにより人等の存在が検知された場合には制御部がパレットの動作に非常停止を掛けるようになっている。
特開平6−173483号公報
しかしながら、車体を搬送するパレットの大きさは、入庫可能な最大寸法の車両に合わせて設計されているため、より小型な車両がパレットに搭載された場合には、パレットの上に人が立ち得るスペースが発生し、ここに人等が居残っていてもマットスイッチによる検知がなされない。即ち、車両の周囲に、人等の居残りを検知することのできない不感帯領域が発生し、居残り事故が発生する可能性があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、簡素な構成により、機械式駐車設備の乗降エリアにおける安全性を高めることができ、しかも既存の機械式駐車設備にも容易に後付けが可能なエリア検知装置、これを備えた機械式駐車設備、その制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
即ち、本発明に係るエリア検知装置は、機械式駐車設備の乗降エリアに入庫した車両の位置、大きさ、および形状を検知して車両輪郭データを取得可能であるとともに、前記乗降エリア内の状態を検知してリアルタイムデータを取得し、前記車両以外の物体の存在を認識可能な検知手段と、所定信号の入力により、前記検知手段に前記車両輪郭データを取得させ、前記検知手段から入力された前記車両輪郭データの範囲を除いた前記乗降エリアの残る範囲を居残り検出範囲として設定し、この居残り検出範囲の状態を入庫初期データとして記憶する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記機械式駐車設備の起動操作が行われた時に、前記検知手段から入力される前記リアルタイムデータと前記入庫初期データとを比較して相違が有るか無いかを判定し、相違が無いと判定された場合には起動許可信号を発信して前記機械式駐車設備を起動させ、相違が有ると判定された場合には警告を発令することを特徴とする。
上記構成によれば、乗降エリアに車両が入庫すると、検知手段によって車両の位置、大きさ、および形状を基にして車両輪郭データが取得され、これが制御手段に入力される。制御手段は、この車両輪郭データの範囲を除いた乗降エリアの残る範囲を居残り検出範囲として設定し、この居残り検出範囲の状態を入庫初期データとして記憶する。この居残り検出範囲には何の物体も存在していない。
そして、車両からドライバーや同乗者、ペット等が降車して乗降エリアの外に移動し、ドライバーもしくは管理人が機械式駐車設備の起動操作を行った時に、制御装置は、起動許可信号を発信する前に、検知手段から入力される乗降エリア内のリアルタイムデータ、即ち起動の直前の時点における乗降エリア内の現状データと入庫初期データとを比較し、相違が有るか無いかを判定する。
リアルタイムデータと入庫初期データとを比較して相違が無いと判定された場合は、乗降エリアには入庫した車両以外に物体が存在していないことを意味する。このため、制御手段は起動許可信号を発信して機械式駐車設備を起動させる。なお、「機械式駐車設備の起動」とは、例えば、車両の搬送開始、乗降エリアの開閉扉の閉鎖といった動作等が挙げられる。
一方、リアルタイムデータと入庫初期データとの間に相違が有ると判定された場合は、乗降エリアに、入庫車両以外に何らかの物体が居残っていることを意味する。このため、制御手段は起動許可信号を発信する代わりに警告を発令する。これにより、ドライバーまたは管理人が安全確認を促され、乗降エリアに人やペット、または他の物体等が居残っていることを認識できるため、居残り事故を未然に防止することができる。
居残り検出範囲は、検知手段によって取得された入庫車両の個々の車両輪郭データに基づいて制御手段が設定し、記憶するため、車両寸法の大小に拘わらず、車両の周囲に形成される不感帯領域が最小限に設定される。例えば、パレットで車両を搬送するタイプの機械式駐車設備においては、パレットの外形輪郭に対して車両の外形輪郭が小さいために多大な空きスペースが発生し、従来ではこの空きスペースが、人等の居残りを検知することのできない不感帯領域となっていた。本願発明のエリア検知装置によれば、パレット上の空きスペースの分まで含めた領域が居残り検出範囲として記憶されるため、不感帯領域を最小限にすることができる。したがって、乗降エリアに人等が居残って事故に繋がる懸念を排除することができる。
しかも、多くの機械式駐車設備に採用されている位置センサー式の検知手段を、車両の車両輪郭データを取得可能なものに置換するか、あるいは車両の車両輪郭データを取得可能の検知手段を追加設置し、制御装置のプログラムを変更するだけで、既存の機械式駐車設備にも本願発明のエリア検知装置を後付けし、その安全性を格段に高めることができる。
また、本発明に係るエリア検知装置は、上記構成において、前記乗降エリアへの出入りを物理的に妨げるエリア閉鎖状態と、前記乗降エリアへの出入りを物理的に可能にするエリア開放状態とを選択的に切り換えて実現するエリア入出規制手段をさらに有し、前記起動許可信号は、前記エリア入出規制手段を前記エリア閉鎖状態にする信号であることを特徴とする。
上記構成によれば、エリア入出規制手段がエリア閉鎖状態に置かれることにより、入庫エリアに人やペットが入り込むのを妨げることができるので、安全性がより向上する。
また、本発明に係るエリア検知装置は、上記構成において、前記車両の停止位置を検知する位置センサーをさらに備え、前記検知手段に前記車両輪郭データを取得させる前記所定信号は、前記車両が前記乗降エリアの定位置に停車したことを前記位置センサーが検知した時に発信されるトリガー信号であることを特徴とする。
上記構成によれば、車両が乗降エリア内の定位置に停止し、人やペットが車両から下りる直前のタイミングで検出手段により車両輪郭データを取得できるため、人やペットやその他移動可能な物体のデータが車両輪郭データに含まれるのを排除でき、車両以外の物まで含んで車両輪郭データとして認識することを防ぐことができる。
また、本発明に係るエリア検知装置は、上記構成において、前記制御手段は、前記乗降エリアに前記車両や他の物体が存在しない空室時に前記検知手段によって取得された空室時データを予め記憶され、前記乗降エリアに前記車両が入庫する前に、機械式駐車設備の起動操作が行われた時に発信されるトリガー信号の入力により、前記検知手段により前記リアルタイムデータを取得させ、このリアルタイムデータと前記空室時データとを比較して相違が有るか無いかを判定し、相違が無いと判定された場合には入庫許可信号を発信して前記車両の入庫を許可し、相違が有ると判定された場合には警告を発令することを特徴とする。
上記構成によれば、乗降エリアに車両が入庫する前に、制御手段は、検知手段から入力される乗降エリア内のリアルタイムデータ、即ち入庫の直前の時点における乗降エリア内のデータと、予め記憶されている空室時データとを比較し、両データ間に相違が有るか無いかを判定する。リアルタイムデータと空室時データとの間に相違が無いと判定された場合は、乗降エリアに何の物体も存在していないことを意味する。このため、制御手段は入庫許可信号を発信して車両の入庫を許可する。
しかし、リアルタイムデータと空室時データとの間に相違があると判定された場合は、乗降エリアに人等、何らかの物体が存在することを意味する。このため、制御手段は入庫許可信号を発信する代わりに警告を発令する。これにより、ドライバーまたは管理人が安全確認を促され、乗降エリアに居る人や物体等の存在を認識することができるため、入庫させようとしている車両との接触事故を未然に防止して安全性を高めることができる。
また、本発明に係るエリア検知装置は、上記構成において、前記制御手段は、前記乗降エリアに前記車両や他の物体が存在しない空室時に前記検知手段によって取得された空室時データを予め記憶され、前記乗降エリアから前記車両が出庫した後で、機械式駐車設備の起動操作が行われた時に発信されるトリガー信号の入力により、前記検知手段から入力される前記リアルタイムデータと前記空室時データとを比較して相違が有るか無いかを判定し、相違が無いと判定された場合には起動許可信号を発信して前記機械式駐車設備を起動させ、相違が有ると判定された場合には警告を発令することを特徴とする。
上記構成によれば、乗降エリアから車両が出庫した後に、制御手段は、検知手段から入力される乗降エリア内のリアルタイムデータ、即ち出庫の直後の時点における乗降エリア内のデータと、予め記憶されている空室時データとを比較し、両データ間に相違が有るか無いかを判定する。リアルタイムデータと空室時データとの間に相違が無いと判定された場合は、乗降エリアに何の物体も存在していないことを意味する。このため、制御手段は起動許可信号を発信して前記機械式駐車設備を起動させる。例えば、乗降エリアの開閉扉を閉鎖する。
しかし、リアルタイムデータと空室時データとの間に相違があると判定された場合は、乗降エリアに人等、何らかの物体が居残っていることを意味する。このため、制御手段は起動許可信号を発信する代わりに警告を発令する。これにより、ドライバーまたは管理人が安全確認を促され、乗降エリアに居残っている人や物体等の存在を認識することができる。このため、居残り自己を未然に防止して安全性を高めることができる。
また、本発明に係るエリア検知装置は、上記構成において、前記検知手段は、前記乗降エリアの定点に設置され、前記乗降エリアに向かって所定の角度範囲で探査波を出力し、その反射波を受信することにより、前記車両や他の物体を検知する測域センサーであることを特徴とする。
上記構成によれば、検知手段である測域センサーが乗降エリアの定点に設置され、乗降エリアに向かって所定の角度範囲で探査波を出力し、その反射波を受信することによって車両や他の物体を検知するため、例えば検知手段を可動させたりする必要性がなく、これによってエリア検知装置の構成を非常に簡素にすることができる。
また、本発明に係るエリア検知装置は、上記構成において、前記測域センサーが、平面視で前記乗降エリアの対角位置に2基設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、検知手段である2基の測域センサーが乗降エリアの対角位置に設けられるため、乗降エリア内に入庫した車両の形状寸法を、最小数量(2基)の測域センサーによって精度良く計測することができる。したがって、エリア検知装置の構成を簡素化することができる。
また、本発明に係る機械式駐車設備は、機械により移動可能なパレットに車両を載せて駐車するものであり、前記乗降エリアと、前記エリア入出規制手段と、前記のいずれかのエリア検知装置を備えたことを特徴とする。
この機械式駐車設備によれば、乗降エリアに入庫した車両の周囲に形成される不感帯領域を最小限にして、居残り事故を防止し、安全性を高めることができる。
また、本発明に係る機械式駐車設備の制御方法は、機械式駐車設備の乗降エリアに入庫した車両の位置および形状を検知して車両輪郭データを取得する車両輪郭データ取得ステップと、前記車両輪郭データの範囲を除いた前記乗降エリアの残る範囲を居残り検出範囲として設定する居残り検出範囲設定ステップと、前記居残り検出範囲の状態を入庫初期データとして記憶する記憶ステップと、前記機械式駐車設備の起動操作が行われた時に、前記乗降エリア内のリアルタイムデータと前記入庫初期データとを比較して相違が有るか無いかを判定する起動時比較判定ステップと、前記起動時比較判定ステップにおいて相違が無いと判定された場合に、前記機械式駐車設備の起動動作として、前記エリア入出規制手段を前記エリア閉鎖状態にする入庫時起動ステップと、前記起動時比較判定ステップにおいて相違が有ると判定された場合に警告を発令する起動時警告発令ステップと、を有することを特徴とする。
上記制御方法によれば、乗降エリアに車両が入庫すると、まず車両輪郭データ取得ステップにおいて車両の車両輪郭データが取得され、次に居残り検出範囲設定ステップにおいて車両輪郭データの範囲を除いた乗降エリアの残る範囲が居残り検出範囲に設定される。さらに、次の記憶ステップにおいて居残り検出範囲の状態が入庫初期データとして記憶される。
機械式駐車設備の起動操作がなされると、起動時比較判定ステップにおいて乗降エリア内の状態を示すリアルタイムデータと入庫初期データとが比較され、両データ間に相違が有るか無いかが判定される。この起動時比較判定ステップにおいて相違が無いと判定された場合には入庫時起動ステップにおいて、機械式駐車設備の起動として、エリア入出規制手段をエリア閉鎖状態にするように入出規制手段を動作させ、相違が有ると判定された場合には起動時警告発令ステップにおいて警告が発令される。
この制御方法によれば、機械式駐車設備の起動時に、万一乗降エリアに人やペット、または他の物体等が居残っていた場合には、リアルタイムデータと入庫初期データとの間に相違が生じるため、機械式駐車設備の起動(車両搬送開始や開閉扉の閉鎖動作等)が行われず、代わりに警告が発令される。したがって、ドライバーまたは管理人が危険を認識でき、安全確認を促されるため、居残り事故を未然に防止して機械式駐車設備の安全性を高めることができる。また、乗降エリアの人等が居残っていないことが確認された後は、入出規制手段が人等の入場を妨げるため、安全性の向上を図れる。
居残り検出範囲は、入庫車両の車両輪郭データに基づいて設定され、記憶されるため、車両寸法の大小に拘わらず、車両の周囲に形成される不感帯領域が最小限に設定される。このため、車両の周囲に居残っている人等を検知することのできない不感帯領域を最小限にすることができ、居残り事故を確実に防止することができる。
また、本発明に係る機械式駐車設備の制御方法は、上記制御方法において、前記乗降エリアに前記車両が入庫する前に、前記リアルタイムデータと、予め記憶された空室時データとを比較して相違が有るか無いかを判定する入庫時比較判定ステップと、前記入庫時比較判定ステップにおいて相違が無いと判定された場合に前記車両の入庫を許可する入庫ステップと、前記入庫時比較判定ステップにおいて相違が有ると判定された場合に警告を発令する入庫時警告発令ステップと、をさらに有することを特徴とする。
上記制御方法によれば、乗降エリアに車両が入庫する時に、まず入庫時比較判定ステップにおいて乗降エリア内のリアルタイムデータと、予め記憶された空室時データとの間に相違が有るか無いかが比較され、両データ間に相違が無いと判定された場合には入庫ステップにおいて車両の入庫が許可され、相違が有ると判定された場合には入庫時警告発令ステップにおいて警告が発令される。
これにより、ドライバーまたは管理人が、乗降エリアに居る人や物体等の存在を認識することができ、安全確認を促されるため、入庫させようとしている車両との接触事故を未然に防止して安全性を高めることができる。
また、本発明に係る機械式駐車設備の制御方法は、上記制御方法において、前記乗降エリアから前記車両が出庫した後に、乗降エリア内の状態を示すリアルタイムデータと、予め記憶された空室時データとを比較して相違が有るか無いかを判定する出庫時比較判定ステップと、前記出庫時比較判定ステップにおいて相違が無いと判定された場合に、前記機械式駐車設備の起動動作として、前記エリア入出規制手段を前記エリア閉鎖状態にする出庫時起動ステップと、前記出庫時比較判定ステップにおいて相違が有ると判定された場合に警告を発令する出庫時警告発令ステップと、をさらに有することを特徴とする。
上記制御方法によれば、乗降エリアから車両が出庫した後に、出庫時比較判定ステップにおいて乗降エリア内のリアルタイムデータと、予め記憶された空室時データとの間に相違が有るか無いかが比較され、両データ間に相違が無いと判定された場合には出庫時起動ステップにおいて機械式駐車設備の起動として、入出規制手段が人等の出入りを妨げること(例えば開閉扉の閉鎖等)が行われ、相違が有ると判定された場合には出庫時警告発令ステップにおいて警告が発令される。
これにより、ドライバーまたは管理人が、乗降エリアに居残っている人や物体等の存在を認識することができ、安全確認を促されるため、居残り自己を未然に防止して安全性を高めることができる。また、乗降エリアに人等が居残っていないことが確認された後は入出規制手段が人等の入ることを妨げるため、安全性の向上を図れる。
以上のように、本発明に係るエリア検知装置、これを備えた機械式駐車設備、その制御方法によれば、簡素な構成により、機械式駐車設備の乗降エリアにおける居残り事故や接触事故等を未然に防止して安全性を高めることができ、しかも既存の機械式駐車設備にも容易にエリア検知装置を後付けして改良することができる。
本発明に係るエリア検知装置を適用可能な垂直循環式の機械式駐車設備の縦断面図である。 乗降エリアの平面図である。 測域センサーの作動状態を示す乗降エリアの平面図である。 本発明の実施形態を示す、乗降エリア内における車両の車両輪郭データと、居残り検出範囲と、不感体領域とを示す平面図である。 入庫車両の車内から見た入庫指示灯の正面図である。 入庫時の制御の流れの前半部を示すフローチャートである。 入庫時の制御の流れの後半部を示すフローチャートである 出庫時の制御の流れを示すフローチャートである。
以下に、本発明の実施形態について、図1〜図7を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係るエリア検知装置を適用可能な機械式駐車設備の縦断面図である。この機械式駐車設備1は、複数の車両2を収容可能な垂直循環式の立体駐車場施設であり、地上部に車両2の入出庫口3が開口する駐車塔4を備えている。駐車塔4は、例えば鉄骨で形成された躯体5の外面に軽量コンクリート板6が設置された構造であり、入出庫口3の内側のスペースは車両2が乗り入れる乗入室7(乗降エリア)となっている。
機械式駐車設備1の搬送装置10は、広く周知のものと同様である。即ち、駐車塔4の内部上方に軸支されたドライブスプロケット11と、駐車塔4の内部下方に軸支されたドリブンスプロケット12との間に無端状の搬送チェーン13が巻装されて上下方向に延びる長円形状のケージ循環路14が形成されており、搬送チェーン13にアタッチメント15を介して複数の車両搬送ケージ16が等間隔に吊設されている。各車両搬送ケージ16には、それぞれ車両2を搭載するためのパレット17が着脱可能に載置されている。パレット17は車両搬送ケージ16に下方から保持されながら搬送される。
ドライブスプロケット11は、図示しない駆動用モータと減速装置により回転駆動され、これにより各車両搬送ケージ16がケージ循環路14を循環し、駐車塔4の最下部の乗入室7に停止した車両搬送ケージ16のパレット17に車両2が搭載されるか、もしくはパレット17に搭載されていた車両2が降ろされる。ドライバーや同乗者は、この乗入室7で車両2に乗り降りする。
乗入室7にはパレット反転機構21が設けられる場合がある。パレット反転機構21は乗入室7の底部に掘設されたピット22内に設置され、乗入室7に停止した車両搬送ケージ16に搭載されたパレット17を下方から持ち上げて車両搬送ケージ16から浮き上がらせ、前後の向きを反転させた後、再び該パレット17を下降させて車両搬送ケージ16上に載置する。これにより、乗入室7内に前進入庫した車両2が、出庫時にも前進で楽に出庫することができる。なお、乗入室7は必ずしも駐車塔4の最下部に設けられるとは限らず、パレット反転機構21と共に駐車塔4の中間部や最上部に設けられることもある。
図2は、乗入室7の平面図である。
入出庫口3には入出庫扉25(エリア入出規制手段)が設けられている。この入出庫扉25は、閉じられている時には乗降エリア(7)への車両2や人の出入りを物理的に妨げ(エリア閉鎖状態)、開いている時には乗降エリア(7)への車両2や人の出入りを可能にする(エリア開放状態)。
また、乗入室7の外部かつ入出庫扉25の近傍に操作盤28が設置されている。入庫する車両2のドライバー、もしくは機械式駐車設備1の管理人は、この操作盤28を操作して機械式駐車設備1の起動操作を行なう。ここで言う起動操作とは、入出庫扉25の開閉操作および搬送装置10、パレット反転機構21の起動操作のことを指す。操作盤28は制御装置30(制御手段)に接続されており、制御装置30には搬送装置10やパレット反転機構21、入出庫扉25の開閉装置32等が接続されている。
乗入室7内には、パレット17の定位置に車両2を誘導するための、周知の複数基の位置センサー34a〜34j(光電管式センサー等)が設置されている。位置センサー34a,34bと、34c,34dにより、パレット17上における車両2の前後位置を規定する前後位置規定線RAとRBが設定される。また、位置センサー34e,34fと、34g,34hにより、車両2の左右位置を規定するとともにドアの閉め忘れ等を検知する左右位置規定線RCとRDが設定される。さらに、位置センサー34i,34jにより、車両の有無を検知する車両検知線DLが設定される。この車両検知線DLはパレット17上を対角方向に横切るように設定される。
また、2基の測域センサー36A,36B(検知手段)が、乗入室7内の定点、好ましくは対角位置に設置されている。これら2基の測域センサー36A,36Bと、複数の位置センサー34a〜34jは、それぞれ制御装置30に接続されてエリア検知装置40を構成している。そして、位置センサー34a〜34jおよび測域センサー36A,36Bの検知データが制御装置30に出力される。
測域センサー36A,36Bは、図3に示すように、例えばレーザー光線や超音波等の、目標物に当たって反射する性質のある探査波Wを出力し、その反射波を受信しながら所定の角度範囲を水平方向にスキャニング(走査)することにより、得られる角度情報と距離情報に基づいて、被検知対象物の位置・大きさ・形状を算出できる。このようにして、乗入室7に入庫して定位置に停車した車両2の位置、大きさ、および形状を検知し、図4に示すように、車両2の車両輪郭データVを取得して制御装置30に出力する。ここで、車両輪郭データVとは車両2の二次元データ、つまり平面輪郭形状であるが、例えば三次元データであってもよい。
また、測域センサー36A,36Bは、乗入室7に車両2や他の物体が存在していない空室時における乗入室7内の状況を空室時データD1として取得して予め制御装置30に出力し、制御装置30はこれを記憶している。
さらに、測域センサー36A,36Bは、乗入室7内のリアルタイムデータD2、即ち現状のデータ、つまり乗入室7内に車両2が居る、居ないに拘わらず、乗入室7の内部状況のデータを検知し、制御装置30に出力することができる。このように、測域センサー36A,36Bは、乗入室7内における車両2およびそれ以外の物体や人等の存在を認識できる。
2基の測域センサー36A,36Bを乗入室7内の対角位置に配置することにより、車両2の位置、大きさ、形状を正確に把握するとともに、車両2以外の物体や人等の存在を確実に検知することができる。
一方、制御装置30は、図4に示すように、測域センサー36A,36Bから入力された車両輪郭データVの範囲を除いた乗入室7の残る範囲を居残り検出範囲Eとして設定し、この居残り検出範囲Eの状態を入庫初期データD3として記憶する。この居残り検出範囲Eは、パレット17の大きさや形状とは無関係に形成される。この居残り検出範囲Eが設定された時点では、居残り検出範囲Eには何の物体も存在していない。
図5にも示すように、乗入室7内の奥側の壁面、即ち入庫した車両2の正面に位置する壁面には、位置センサー34a,34b,34c,34dに連動する入庫指示灯45が設けられている。この入庫指示灯45には、前進指示灯45aと、停車指示灯45bと、後退指示灯45cと、各種の注意事項が記載された注意表示部45d,45eとが設けられている。車両2が乗入室7内のパレット17上に乗り入れる際、ドライバーは前進指示灯45aが停車指示灯45bに切り替わるまで車両2を前進させる。車両2の後端が前後位置規定線RB(図2参照)よりも前に進むと停車指示灯45bが点灯する。また、前に進み過ぎると車両2の前端が前後位置規定線RAにかかるため、後退指示灯45cが点灯する。この場合、ドライバーは後退指示灯45cが停車指示灯45bに切り替わるまで車両2を後退させる。
操作盤28における入出庫扉25の閉扉操作は、停車指示灯45bが点灯しない限り実行不可能となっている。また、例えば車両2のドアが開いたままであると、ドアが左右位置規定線RCまたはRD(図2参照)にかかるため、同様に操作盤28による入出庫扉25の閉扉操作が不可能になる。なお、入庫指示灯45の下には、車両2が乗入室7内に進入する時にドライバーが車両2の左右位置を目視確認できるように鏡46が設置されている。
前述したように、制御装置30には、乗入室7に車両2や他の物体が存在していない空室時に、測域センサー36A,36Bによって測定(取得)された空室時データD1が予め記憶されている。また、制御装置30には、測域センサー36A,36Bから、乗入室7のリアルタイムデータD2が随時、もしくは車両2の入庫の直前、即ち入出庫扉25が開いて入庫が許可される直前)および入出庫扉25が閉じる直前に送信される(図3、図4参照)。
以上のように構成された機械式駐車設備1において、車両2が乗入室7に入庫する時の制御の流れを、図6、図7に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、入出庫扉25の手前で車両2が停車し、車両2のドライバーが車両2から降車して操作盤28に向かい、認証操作を行うことから制御がスタートする。ドライバーが認証操作を終えると、例えば操作盤28の盤面(タッチパネル)に入出庫操作の画面が表示され(ステップS1)、ドライバーがこの入出庫操作の画面に表示されている開扉ボタンをタッチすると入出庫扉25が開かれる(ステップS2)。なお、認証操作が不要な場合は最初から操作盤28の盤面に入出庫操作の画面と開扉ボタンが表示されている。さらに、ドライバーの代わりに機械式駐車設備1の管理人が操作盤28を操作する場合もある。
制御装置30は、入出庫扉25が開くと同時に発信される第1のトリガー信号を受信し、測域センサー36A,36Bにより乗入室7内のリアルタイムデータD2を取得する(ステップS3)。次に、予め記憶されている乗入室7内の空室時データD1と、測域センサー36A,36Bから入力される乗入室7内のリアルタイムデータD2とを比較して相違が有るか無いかを判定する(ステップS4:入庫時比較判定ステップ)。そして、両データD1,D2間に相違が無いと判定された場合(ステップS4→No)には入庫指示灯点灯信号Sa(入庫許可信号:図4参照)を発信して車両2の入庫を許可する(ステップS5:入庫ステップ)。具体的には、入庫指示灯45の前進指示灯45aを点灯させる。これを見てドライバーは車両2を前進させて入庫させる(ステップS6)。
しかし、空室時データD1とリアルタイムデータD2との間に相違が有ると判定された場合(ステップS4→Yes)には、乗入室7に人等、何らかの物体が存在することを意味する。例えば車両2から降車していた子供やペット等が、入出庫扉25の開扉と同時に乗入室7内に入ってしまったこと等が考えられる。このような場合には制御装置30は警告を発令する(ステップS7:入庫時警告発令ステップ)。
具体的な警告方法としては、入庫指示灯45の前進指示灯45aを点灯させずに、注意表示部45dまたは45eに、「乗入室内の安全を確認して下さい」といった表示を行うとともに、音声による注意喚起を行う。これにより、ドライバー(あるいは管理人)が安全確認を促され、乗入室7に居る人やペット、物体等の存在を認識することができる。このため、入庫させようとしている車両2との接触事故を未然に防止して安全性を高めることができる。以後、ステップS4の判定結果がNoになるまで、ステップS3,S4,S7のルーティンが繰り返される。
車両2が乗入室7内に入庫してパレット17の上に停車すると、車両2が定位置に停車しているか否かが判定される(ステップS8)。定位置に停車したという条件は、車両2が前後位置規定線RAとRBおよび左右位置規定線RCとRDに掛かっていないこと、即ち位置センサー34a,34b,34c,34dが全てOFFになっていることと、車両2が車両検知線DLに掛かっていること、即ち位置センサー34i,34jがONになっていることである。この定位置停車条件が満たされていると判定された場合(ステップS8→Yes)には入庫指示灯45の停車指示灯45bが点灯する(図7のステップS9に移行)。また、定位置停車条件が満たされていないと判定された場合(ステップS8→No)には、入庫指示灯45の前進指示灯45aや後退指示灯45cを点灯させることによって停車位置を修正するよう指示がなされる(ステップS10)。
車両2がパレット17上の定位置に停車して入庫指示灯45の停車指示灯45bが点灯すると、第2のトリガー信号が発信される(ステップS9)。制御装置30がこの第2のトリガー信号を受信することにより、直ちに測域センサー36A,36Bによって車両2のスキャニングが行われ、車両2の位置、大きさ、および形状を基にして車両輪郭データVが取得される(ステップS11:車両輪郭データ取得ステップ)。このスキャニングは、車両2からドライバーや同乗者が降車する前(ドアが開く前)に短時間(例えば1〜2秒間)で行われる。
取得された車両輪郭データVは、前述したように制御装置30に出力され(ステップS12)、制御装置30は入力された車両輪郭データVの範囲を除いた乗入室7の残る範囲を居残り検出範囲Eとして設定し(ステップS13:居残り検出範囲設定ステップ)、この居残り検出範囲Eの状態を入庫初期データD3として記憶する(ステップS14:記憶ステップ)。
そして、車両2からドライバーや同乗者、ペット等が降車して乗入室7の外に移動し(ステップS15)、ドライバー(もしくは管理人)が機械式駐車設備1の起動操作、即ちここでは入出庫扉25の閉扉操作を行なうと、第3のトリガー信号が発信される(ステップS16)、制御装置30がこの第3のトリガー信号を受信することにより、入出庫扉25の開閉装置32に閉扉信号Sb(起動許可信号:図4参照)を発信する前に、測域センサー36A,36Bにより乗入室7内のリアルタイムデータD2が取得される(ステップS17)。次に、測域センサー36A,36Bから入力される乗入室7内のリアルタイムデータD2、即ち乗入室7内の現状データと、入庫初期データD3とを比較し、相違が有るか無いかを判定する(ステップS18:起動時比較判定ステップ)。
リアルタイムデータD2と入庫初期データD3とを比較して相違が無いと判定された場合(ステップS18→No)は、乗入室7には入庫した車両2以外に物体が存在していないことを意味するため、制御装置30は閉扉信号Sbを発信し(ステップS19:入庫時起動ステップ)、入出庫扉25を閉じる(ステップS20)。そして、搬送装置10が起動し(ステップS21)、制御が終了する。
一方、リアルタイムデータD2と入庫初期データD3との間に相違が有ると判定された場合(ステップS18→Yes)は、乗入室7に、入庫した車両2以外に何らかの物体が居残っていることを意味する。例えば、同乗していた子供やペットが居残っていたり、何らかの物品が置き忘れられている、あるいは車両2のドアが開きっ放しになっている、といった可能性が考えられる。このため、制御装置30は閉扉信号Sbを発信する代わりに警告を発令する(ステップS22:起動時警告発令ステップ)。
具体的な警告方法としては、操作盤28の盤面(タッチパネル)に、「乗入室内の安全を確認して下さい」といった表示を行うとともに、音声による注意喚起を行う。これにより、ドライバー(あるいは管理人)が安全確認を促され(ステップS23)、乗入室7に居る人やペット、物体等の存在を認識したり、車両2のドア等を確認することができるため、人やペット等の居残り事故を未然に防止し、乗入室7における安全性を高めることができる。この確認の後、再度、入出庫扉25の閉扉操作が行われ(ステップS16)、以後、ステップS18の判定結果がNoになるまで、ステップS16,S17,S18,S22,S23のルーティンが繰り返される。
次に、車両2が出庫する時の制御の流れを、図8に示すフローチャートを参照しながら説明する。
車両2の出庫時には、まず、車両2のドライバーが操作盤28に向かい、認証操作を行うことから制御がスタートする。ドライバーが認証操作を終えると、操作盤28の盤面(タッチパネル)に入出庫操作の画面が表示され(ステップS31)、ドライバーがこの入出庫操作の画面に表示されている開扉ボタンをタッチすると入出庫扉25が開かれる(ステップS32)。なお、ドライバーの代わりに機械式駐車設備1の管理人が操作盤28を操作する場合もある。
入出庫扉25が開かれると、ドライバーは車両2に乗車し、乗入室7の外に出庫する(ステップS33)。そして、ドライバー(もしくは管理人)が機械式駐車設備1の起動操作、即ちここでは入出庫扉25の閉扉操作を行なう(ステップS34)。これにより、第4のトリガー信号が発信される。制御装置30がこの第4のトリガー信号を受信することにより、入出庫扉25の開閉装置32に閉扉信号Sb(起動許可信号:図4参照)を発信する前に、測域センサー36A,36Bにより乗入室7内のリアルタイムデータD2が取得される(ステップS35)。
次に、測域センサー36A,36Bから入力される乗入室7内のリアルタイムデータD2、即ち乗入室7内の現状データと、予め記憶されている乗入室7内の空室時データD1とが比較され、相違が有るか無いかが判定される(ステップS36:出庫時比較判定ステップ)。
空室時データD1とリアルタイムデータD2とを比較して相違が無いと判定された場合(ステップS36→No)は、乗入室7には何の物体も存在しないことを意味するため、制御装置30は閉扉信号Sb(起動許可信号)を発信し(ステップS37:出庫時起動ステップ)、入出庫扉25を閉じ(ステップS38)、制御が終了する。
しかし、空室時データD1とリアルタイムデータD2との間に相違が有ると判定された場合(ステップS36→Yes)は、乗入室7に何らかの物体が居残っていることを意味する。例えば、同乗していた子供やペットが居残っていたり、何らかの物品が置き忘れられている可能性が考えられる。このため、制御装置30は閉扉信号Sbを発信する代わりに警告を発令する(ステップS39:出庫時警告発令ステップ)。
具体的な警告方法としては、操作盤28の盤面(タッチパネル)に、「乗入室内の安全を確認して下さい」といった表示を行うとともに、音声による注意喚起を行う。これにより、ドライバー(あるいは管理人)が安全確認を促され(ステップS40)、乗入室7に居る人やペット、物体等の存在を確認することができる。このため、人やペット等の居残り事故を未然に防止し、乗入室7における安全性を高めることができる。この確認の後、再度、入出庫扉25の閉扉操作が行われ(ステップS34)、以後、ステップS36がNoになるまで、ステップS34,S35,S36,S39,S40のルーティンが繰り返される。
以上のように構成されたエリア検知装置40、これを備えた機械式駐車設備1、およびその制御方法によれば、図4に示すように、乗入室7内に乗り入れた車両2の個々の形状に基づいて測域センサー36A,36Bが車両輪郭データVを取得してこれを制御装置30に送信し、制御装置30は、この車両輪郭データVを除いた残りの範囲を居残り検出範囲Eとして設定し、記憶するため、車両寸法の大小に拘わらず、車両2の周囲に形成される不感帯領域Nを最小限に設定することができる。
即ち、従来では、車両2の大きさに合わせて不感帯領域Nを設定することが行われていなかったため、パレット17の外形輪郭と、車両2の外形輪郭との間に多大な空きスペースが発生し、この空きスペースが、人等の居残りを検知することのできない不感帯領域となっていた。これに対し、このエリア検知装置40によれば、パレット17上の空きスペースの分まで含めた領域が居残り検出範囲Eとして記憶されるため、不感帯領域Nを最小限にすることができる。したがって、乗入室7内に人等が居残った状態で入出庫扉25が閉じられてしまうことを確実に防止することができ、事故に繋がる懸念を排除して安全性を高めることができる。
しかも、多くの機械式駐車設備に採用されている位置センサー式の検知手段を、車両の車両輪郭データVを取得可能な測域センサー36A,36B等に置換し、制御装置のプログラムを変更するだけで、既存の機械式駐車設備にも本願発明のエリア検知装置40を後付けし、安全性を格段に高めることができる。
このエリア検知装置40における測域センサー36A,36Bは、乗入室7の定点に設置されており、乗入室7に向かって所定の角度範囲で探査波Wを出力し、その反射波を受信することにより、車両2や他の物体を検知する測域センサーであるため、例えば測域センサー36A,36Bを可動させたりする必要性がなく、これによってエリア検知装置40の構成を非常に簡素にし、故障率を低下させて信頼性を高めるとともに、価格を低減させることができる。
しかも、このような測域センサー36A,36Bが、平面視で乗入室7の対角位置に2基設けられた構成であるため、乗入室7内に入庫した車両2の形状寸法を、最小数量(2基)の測域センサー36A,36Bによって精度良く計測することができる。したがって、エリア検知装置40の構成を簡素化し、信頼性を高めるとともに、価格を低減させることができる。
さらに、測域センサー36A,36Bに加えて、車両2の停止位置を検知する位置センサー34a〜34jがさらに備えられており、車両2が乗降エリア7内の定位置に停車したことを位置センサー34a〜34jが検知した時に、測域センサー36A,36Bに車両輪郭データVを取得させる第2のトリガー信号が発信されるため、車両2が乗降エリア7内の定位置に停止し、人やペットが車両2から降りる直前のタイミングで測域センサー36A,36Bにより車両輪郭データVを取得することができる。
このため、人やペットやその他移動可能な物体のデータが車両輪郭データVに含まれてしまうことを排除でき、車両2以外の物まで含んで車両輪郭データVとして誤認することを防ぐことができる。
なお、本発明に係るエリア検知装置40およびその制御方法は、上記実施形態の構成のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更や改良を加えることができ、このように変更や改良を加えた実施形態も本発明の権利範囲に含まれるものとする。
例えば、上記実施形態では、エリア検知装置40が垂直循環式の機械式駐車設備1に適用された例について説明したが、垂直循環式に限らず、平面循環式、多層循環式、エレベータ式、コンベア搬送式等、入出庫する車両に対してドライバーおよび同乗者が乗降する乗降エリアを備えているものであれば、幅広い種類の機械式駐車設備に適用することができる。そして、他の種類の機械式駐車設備に適用する場合には、機械式駐車設備の起動操作としては、上記実施形態のように乗降エリア(乗入室)の入出庫扉の閉扉操作に限らず、例えば車体搬送装置(エレベータ装置、コンベア装置、タワー装置等)の起動操作等であることが考えられる。
1 機械式駐車設備
2 車両
3 入出庫口
7 乗降エリア
25 入出庫扉(エリア入出規制手段)
30 制御装置(制御手段)
34a〜34j 位置センサー
36A,36B 測域センサー(検知手段)
40 エリア検知装置
D1 空室時データ
D2 リアルタイムデータ
D3 入庫初期データ
E 居残り検出範囲
S4 入庫時比較判定ステップ
S5 入庫ステップ
S7 入庫時警告発令ステップ
S11 車両輪郭データ取得ステップ
S13 居残り検出範囲設定ステップ
S14 記憶ステップ
S18 起動時比較判定ステップ
S19 入庫時起動ステップ
S22 起動時警告発令ステップ
S36 出庫時比較判定ステップ
S37 出庫時起動ステップ
S39 出庫時警告発令ステップ
Sa 入庫指示灯点灯信号(入庫許可信号)
Sb 閉扉信号(起動許可信号)
V 車両輪郭データ
W 探査波

Claims (11)

  1. 機械式駐車設備の乗降エリアに入庫した車両の位置、大きさ、および形状を検知して車両輪郭データを取得可能であるとともに、前記乗降エリア内の状態を検知してリアルタイムデータを取得し、前記車両以外の物体の存在を認識可能な検知手段と、
    所定信号の入力により、前記検知手段に前記車両輪郭データを取得させ、前記検知手段から入力された前記車両輪郭データの範囲を除いた前記乗降エリアの残る範囲を居残り検出範囲として設定し、この居残り検出範囲の状態を入庫初期データとして記憶する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記機械式駐車設備の起動操作が行われた時に、前記検知手段から入力される前記リアルタイムデータと前記入庫初期データとを比較して相違が有るか無いかを判定し、
    相違が無いと判定された場合には起動許可信号を発信して前記機械式駐車設備を起動させ、
    相違が有ると判定された場合には警告を発令することを特徴とするエリア検知装置。
  2. 前記乗降エリアへの出入りを物理的に妨げるエリア閉鎖状態と、前記乗降エリアへの出入りを物理的に可能にするエリア開放状態とを選択的に切り換えて実現するエリア入出規制手段をさらに有し、
    前記起動許可信号は、前記エリア入出規制手段を前記エリア閉鎖状態にする信号であることを特徴とする請求項1に記載のエリア検知装置。
  3. 前記車両の停止位置を検知する位置センサーをさらに備え、前記検知手段に前記車両輪郭データを取得させる前記所定信号は、前記車両が前記乗降エリアの定位置に停車したことを前記位置センサーが検知した時に発信されるトリガー信号であることを特徴とする請求項1または2に記載のエリア検知装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記乗降エリアに前記車両や他の物体が存在しない空室時に前記検知手段によって取得された空室時データを予め記憶され、
    前記乗降エリアに前記車両が入庫する前に、機械式駐車設備の起動操作が行われた時に発信されるトリガー信号の入力により、前記検知手段により前記リアルタイムデータを取得させ、このリアルタイムデータと前記空室時データとを比較して相違が有るか無いかを判定し、
    相違が無いと判定された場合には入庫許可信号を発信して前記車両の入庫を許可し、
    相違が有ると判定された場合には警告を発令することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のエリア検知装置。
  5. 前記制御手段は、
    前記乗降エリアに前記車両や他の物体が存在しない空室時に前記検知手段によって取得された空室時データを予め記憶され、
    前記乗降エリアから前記車両が出庫した後で、機械式駐車設備の起動操作が行われた時に発信されるトリガー信号の入力により、前記検知手段から入力される前記リアルタイムデータと前記空室時データとを比較して相違が有るか無いかを判定し、
    相違が無いと判定された場合には起動許可信号を発信して前記機械式駐車設備を起動させ、
    相違が有ると判定された場合には警告を発令することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のエリア検知装置。
  6. 前記検知手段は、前記乗降エリアの定点に設置され、前記乗降エリアに向かって所定の角度範囲で探査波を出力し、その反射波を受信することにより、前記車両や他の物体を検知する測域センサーであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のエリア検知装置。
  7. 前記測域センサーは、平面視で前記乗降エリアの対角位置に2基設けられていることを特徴とする請求項6に記載のエリア検知装置。
  8. 機械により移動可能なパレットに車両を載せて駐車する機械式駐車設備において、
    前記乗降エリアと、前記エリア入出規制手段と、請求項2〜7のいずれかに記載のエリア検知装置と、を備えたことを特徴とする機械式駐車設備。
  9. 機械式駐車設備の乗降エリアに入庫した車両の位置および形状を検知して車両輪郭データを取得する車両輪郭データ取得ステップと、
    前記車両輪郭データの範囲を除いた前記乗降エリアの残る範囲を居残り検出範囲として設定する居残り検出範囲設定ステップと、
    前記居残り検出範囲の状態を入庫初期データとして記憶する記憶ステップと、
    前記機械式駐車設備の起動操作が行われた時に、前記乗降エリア内のリアルタイムデータと前記入庫初期データとを比較して相違が有るか無いかを判定する起動時比較判定ステップと、
    前記起動時比較判定ステップにおいて相違が無いと判定された場合に、前記機械式駐車設備の起動動作として、前記エリア入出規制手段を前記エリア閉鎖状態にする入庫時起動ステップと、
    前記起動時比較判定ステップにおいて相違が有ると判定された場合に警告を発令する起動時警告発令ステップと、を有することを特徴とする機械式駐車設備の制御方法。
  10. 前記乗降エリアに前記車両が入庫する前に、前記リアルタイムデータと、予め記憶された空室時データとを比較して相違が有るか無いかを判定する入庫時比較判定ステップと、
    前記入庫時比較判定ステップにおいて相違が無いと判定された場合に前記車両の入庫を許可する入庫ステップと、
    前記入庫時比較判定ステップにおいて相違が有ると判定された場合に警告を発令する入庫時警告発令ステップと、をさらに有することを特徴とする請求項9に記載の機械式駐車設備の制御方法。
  11. 前記乗降エリアから前記車両が出庫した後に、前記リアルタイムデータと、予め記憶された空室時データとを比較して相違が有るか無いかを判定する出庫時比較判定ステップと、
    前記出庫時比較判定ステップにおいて相違が無いと判定された場合に、前記機械式駐車設備の起動動作として、前記エリア入出規制手段を前記エリア閉鎖状態にする出庫時起動ステップと、
    前記出庫時比較判定ステップにおいて相違が有ると判定された場合に警告を発令する出庫時警告発令ステップと、をさらに有することを特徴とする請求項9に記載の機械式駐車設備の制御方法。
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