JP5983554B2 - Iii族窒化物半導体発光素子 - Google Patents

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Description

本発明は、光出力を向上させたIII 族窒化物半導体発光素子に関する。
従来から、III 族窒化物半導体発光素子が知られている。例えば、特許文献1において、活性層と活性層を挟むガイド層とをコアとして、コアの両側に、それぞれ、2層構造のn型クラッド層とp型クラッド層とを配置させたレーザが知られている。このレーザでは、活性層に近い側のn型クラッド層とp型クラッド層の不純物濃度を、遠い側のn型クラッド層とp型クラッド層の不純物濃度よりも、それぞれ、低くすることで、自由キャリア吸収損失を減少させて、しきい値電圧を低下させている。また、2層構造のそれぞれのn型クラッド層は、超格子層である。
また、特許文献2において、n型GaNから成るn型コンタクト層、n型AlGaInNから成るn型クラッド層、活性層とを有する発光素子において、n型クラッド層とn型コンタクト層との間に、n型GaNから成るクラック防止層を設けたIII 族窒化物半導体発光素子が知られている。このクラック防止層の不純物濃度は、n型コンタクト層の不純物濃度よりも小さくしている。クラック防止層をGaNとすることで、導波損失の増加を抑制している。
また、特許文献3においては、バッファ層の上に、膜厚0.6μm、Si濃度2×1018/cm3 、電子濃度1×1018/cm3 のSiドープGaNから成るn層(第1低不純物濃度層)、膜厚4.0μm、Si濃度4×1018/cm3 、電子濃度2×1018/cm3 のSiドープGaNから成る高キャリア濃度n+ 層(高不純物濃度層)、膜厚0.5μm、Si濃度1×1018/cm3 、電子濃度5×1017/cm3 のSiドープGaNから成るn層(第2低不純物濃度層)、発光層が、この順に形成された発光素子が知られている。
また、特許文献4においては、n型コンタクト層の上に、膜厚1μm、電子濃度5×1017/cm3 、SiドープのAl0.08Ga0.92Nから成るnクラッド層、膜厚100nm、電子密度5×1017/cm3 のSiドープのGaNから成るnガイド層、その上に活性層を設けたレーザが知られている。
また、特許文献5において、バッファ層の上に、膜厚3μm、Si濃度1×1018/cm3 のSiドープAlGaNから成るコンタクト層、膜厚1μm、Si濃度1×1018/cm3 のSiドープAlGaNから成るクラッド層、膜厚0.1μm、Si濃度1×1018/cm3 のSiドープGaNから成る光導波層、発光層が、この順に形成された発光素子が知られている。
特開2002−299762 特許第3909694 特開平10−4210 特開2001−196702 特開2001−44497
上記特許文献1〜5は、サファイアなどの異種基板の上に、III 族窒化物半導体をMOCVD法によりヘテロエピタキシャル成長させた素子である。発光素子において、発光層の結晶性を低下させないために、発光層と接合するn層のSi濃度を5×1018/cm3 程度以下(不純物無添加を含む)と低濃度にしている。
ところが、本発明者は、成長基板をIII 族窒化物半導体として、III 族窒化物半導体をホモエピタキシャル成長させた発光素子の場合には、発光層と接合するn層のSi濃度を5×1018/cm3 程度以下と低濃度にした場合には、サファイア基板を用いた発光素子に比べて発光出力は、向上しないことを発見した。
この原因について、本願発明者は、次のように考察した。サファイアなどの異種基板の上に、III 族窒化物半導体をMOCVD法によりヘテロエピタキシャル成長させた場合には、基板と成長させるIII 族窒化物半導体との格子不整合が大きいために、図7に示されているように、成長と共に下層から高密度のピットが拡大する。ピットは、発光層の上面において、直径が150nm〜200nmと大きくなり、密度も、1×108 /cm2 〜1×109 /cm2 と大きいものであった。このピットに、p層の半導体が充填されるために、電圧が印加されるn層とp層間の距離が等価的に短くなり、発光層に接合するn層のSi濃度が5×1018/cm3 程度以下と低濃度であって導電率が低くとも、発光層での電子と正孔の再結合が発生し易くなり、高い発光出力が得られる。
これに対して、成長基板をIII 族窒化物半導体として、III 族窒化物半導体をホモエピタキシャル成長させた場合には、エピタキシャル成長層の結晶性が良くなり、発光層におけるピット密度が低く、ピットの直径も小さいものとなる。このため、発光層に接するn層におけるSi濃度を、サファイア基板を用いた素子と同様に、5×1018/cm3 程度と低濃度にすると、上記のピットに充填されるp層の効果が小さくなり、電圧が印加されるp層とn層との等価距離が長くなる。このため、発光層での電子と正孔の再結合の率が低下して、サファイア基板を用いた発光素子と比べて、高い発光出力が得られないものと、本願発明者らは考えた。
そこで、本発明の目的は、III 族窒化物半導体を成長基板として、III 族窒化物半導体をエピタキシャル成長させて形成した発光素子において、発光出力の低下を抑制することである。
また、他の発明の目的は、基板にIII 族窒化物半導体でない異種基板を用いた場合においても、発光層でのピット密度やピット直径が小さい発光素子において、発光出力の低下を抑制することである。
第1の発明は、III 族窒化物半導体から成る基板の面上に、複数のIII 族窒化物半導体から成る層を有した発光素子において、発光素子は、n電極が形成されるn型コンタクト層と、発光層と、発光層とn型コンタクト層との間に形成されたn型クラッド層とを有し、n型クラッド層は、発光層に対して近い側に位置し発光層と接合する単層の第1n型クラッド層と、第1n型クラッド層よりも発光層に対して遠い側に位置し第1n型クラッド層と接合する単層の第2n型クラッド層との少なくとも2層の構造を有し、第1n型クラッド層におけるSi濃度を、第2n型クラッド層のSi濃度よりも大きく、第1n型クラッド層の厚さを、第2n型クラッド層の厚さよりも薄くし、第1n型クラッド層のSi濃度は、1.2×10 19 /cm 3 以上、2.5×10 19 /cm 3 以下であり、第1n型クラッド層の厚さは、5nm以上、50nm以下であり、発光層のn型クラッド層と反対側に位置する上面におけるピット密度は、5.0×10 6 /cm 2 以下であり、発光層のn型クラッド層と反対側に位置する上面におけるピットの直径は100nm以下であり、第2n型クラッド層におけるSi濃度は、1.0×10 18 /cm 3 以上、5.0×10 18 /cm 3 以下であり、第2n型クラッド層の厚さは、100nm以上、500nm以下であり、発光出力を、第1n型クラッド層のSi濃度が1.0×10 19 /cm 3 より少ない場合に比べて大きくしたことを特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子である。
本発明の発光素子は、III 族窒化物半導体基板、n型コンタクト層、n型クラッド層、発光層、p型クラッド層、p型コンタクト層を、少なくとも有すれば、他の機能を果たす層が、複数存在していても良い。また、発光層と第1n型クラッド層とは、直接、接合している。発光層は、単層であっても、一つの井戸層と両側に障壁層とを有するSQW、井戸層と障壁層との多周期構造から成るMQWであっても良い。基板の材料は、GaN、AlGaN、InGaN、AlGaInNなど、任意組成比のIII 族窒化物半導体を用いることができる。基板の上に成長させる半導体層であるn型コンタクト層、n型クラッド層、発光層、p型クラッド層、p型コンタクト層などは、任意組成比の4元系のAlGaInN、3元系のAlGaN又はInGaN、2元系のGaNの半導体を用いることができる。これらの半導体において、Al、Ga、Inの一部を他の第13族元素(第3B族元素)であるBやTlで置換したもの、Nの一部を他の第15族元素(第5B族元素)であるP、As、Sb、Biで置換したものであっても良い。
本発明において、第1n型クラッド層のSi濃度は、1.2×1019/cm3 以上、2.5×1019/cm3 以下である。また、第1n型クラッド層の厚さは、5nm以上、50nm以下である。発光層のn型クラッド層と反対側に位置する上面におけるピット密度は、5.0×106 /cm2 以下である。下限値は、小さい程望ましいが、ホモエピタキシャル成長において、ピットの発生を避けられない状態の値である。発光層のn型クラッド層と反対側に位置する上面におけるピットの直径は100nm以下である。ピット直径も小さい程望ましいが、下限値は、ホモエピタキシャル成長において、ピットの発生を避けられない状態の値である。第2n型クラッド層におけるSi濃度は、1.0×1018/cm3 以上、5.0×1018/cm3 以下であることが望ましい。すなわち、従来のn型クラッド層のSi濃度程度である。この範囲のときに、発光素子の発光出力は、サファイア基板を用いた発光素子の発光出力よりも大きい。第2n型クラッド層の厚さは、100nm以上、500nm以下である。
また、第2の発明は、III 族窒化物半導体と異なる異種基板の面上に、複数のIII 族窒化物半導体から成る層を有した発光素子において、発光素子は、n電極が形成されるn型コンタクト層と、発光層と、発光層とn型コンタクト層との間に形成されたn型クラッド層とを有し、発光層のn型クラッド層と反対側に位置する上面におけるピット密度は5.0×106 /cm2 以下、ピットの直径は100nm以下であり、n型クラッド層は、発光層に対して近い側に位置し発光層と接合する単層の第1n型クラッド層と、第1n型クラッド層よりも発光層に対して遠い側に位置し第1n型クラッド層に接合する単層の第2n型クラッド層との少なくとも2層の構造を有し、第1n型クラッド層におけるSi濃度を、第2n型クラッド層のSi濃度よりも大きく、第1n型クラッド層の厚さを、第2n型クラッド層の厚さよりも薄くし、第1n型クラッド層のSi濃度は、1.2×10 19 /cm 3 以上、2.5×10 19 /cm 3 以下であり、第1n型クラッド層の厚さは、5nm以上、50nm以下であり、第2n型クラッド層におけるSi濃度は、1.0×10 18 /cm 3 以上、5.0×10 18 /cm 3 以下であり、第2n型クラッド層の厚さは、100nm以上、500nm以下であり、発光出力を、第1n型クラッド層のSi濃度が1.0×10 19 /cm 3 より少ない場合に比べて大きくしたことを特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子である。
第1の発明において、発光層のn型クラッド層と反対側に位置する上面におけるピット密度は、5.0×106 /cm2 以下であり、ピットの直径は100nm以下が得られていることが測定された。本発明者らの上記の考察によると、発光出力の低下が、ピット密度とピット直径の低減にあるので、異種基板を用いた発光素子においても、横方向成長、サーファクタントを用いた成長、MBEやその他の成長法や、MOCVD法の進化などにより、発光層の上面におけるピット密度とピット直径が上記の値以下となる場合には、本願発明の要部構成を用いることができる。
すなわち、第1の本発明の要部である第1n型クラッド層におけるSi濃度を、第2n型クラッド層のSi濃度よりも大きく、第1n型クラッド層の厚さを、第2n型クラッド層の厚さよりも薄くする構成は、発光層の上面でのピット密度が5.0×106 /cm2 以下、ピット直径が100nm以下となっている場合には、採用することが可能である。したがって、上記の第2発明が成立する。第2発明の基板材料は、サファイア、炭化珪素、シリコン、二酸化亜鉛などを用いることができる。
第2発明において、第1n型クラッド層のSi濃度は、1.0×1019/cm3 以上、2.5×1019/cm3 以下であることが望ましい。また、第1n型クラッド層の厚さは、5nm以上、50nm以下であることが望ましい。第2n型クラッド層におけるSi濃度は、1.0×1018/cm3 以上、5.0×1018/cm3 以下であることが望ましい。第2n型クラッド層の厚さは、100nm以上、500nm以下であることが望ましい。数値範囲の意義は、第1の発明と同一であり、他の構成についても、第1の発明において説明した事項が成立する。
本発明によれば、n型クラッド層を、発光層に対して近い側に位置する第1n型クラッド層と、第1n型クラッド層よりも発光層に対して遠い側に位置する第2n型クラッド層との少なくとも2層を有する構造とし、第1n型クラッド層におけるSi濃度を、第2n型クラッド層のSi濃度よりも大きく、第1n型クラッド層の厚さを、第2n型クラッド層の厚さよりも薄くしたことにより、サファイア基板を用いた発光素子(単一のn型クラッド層を用いた点を除き、他の構成と寸法は同一)に比べて発光強度を向上させることができた。
本発明の実施例1に係る発光素子を示した構造図。 発光素子の製造工程を示した素子の断面図。 本発明の実施例1に係る発光素子の第1n型クラッド層のSi濃度と発光出力との関係を示した特性図。 従来例に係るサファイア基板を用いた発光素子のn型クラッド層のSi濃度と発光出力との関係を示した特性図。 本発明の実施例2に係る発光素子を示した構造図。 本発明の実施例3に係る発光素子を示した構造図。 従来例に係るサファイア基板を用いた発光素子に発生するピットを示した構造図。
以下、本発明の具体的な実施例について図を参照して説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
本実施例の発光素子は、主面がc面であるGaN基板上に、III 族窒化物半導体から成る複数の層を成長させた発光素子である。
図1は、本発明の実施例に係る発光素子1の構成を示した図である。発光素子1は、不純物無添加のGaN基板100上にIII 族窒化物半導体からなるn型コンタクト層101、ESD層(静電耐圧改善層)102、n型クラッド層103、発光層104、p型クラッド層106、p型コンタクト層107、が積層されている。p型コンタクト層107上に透明電極(ITOなど)であるp電極108が形成され、p電極108の角部にパッド電極109が形成されている。p型コンタクト層107側から一部領域がエッチングされて露出したn型コンタクト層101上にn電極130が形成されている。また、GaN基板100の裏面100bには、アルミニウムから成る反射膜90が形成されている。本実施例の発光素子は、p電極108(ITOなど)の側から光を出力するフェースアップ型とした。
n型コンタクト層101は、厚さ2μmのSi濃度が1×1018/cm3 以上のn−GaNである。また、n型コンタクト層101の貫通転位密度は、厚さ1μm以上において、5.0×106 /cm2 以下である。n電極130とのコンタクトを良好とするために、n型コンタクト層101をキャリア濃度の異なる複数の層で構成してもよい。
ESD層102は、n型コンタクト層101側から第1ESD層110、第2ESD層111、第3ESD層112、第4ESD層113の4層構造である。第1ESD層110は、Si濃度が1×1016〜5×1017/cm3 のn−GaNである。第1ESD層110の厚さは200〜1000nmである。
第2ESD層111は、SiがドープされたGaNであり、Si濃度(/cm3 )と膜厚(nm)の積で定義される特性値が0.9×1020〜3.6×1020(nm/cm3 )である。たとえば、第2ESD層111の厚さを30nmとする場合にはSi濃度は3.0×1018〜1.2×1019/cm3 である。
第3ESD層112は、ノンドープのGaNである。第3ESD層112の厚さは50〜200nmである。第3ESD層112はノンドープであるが、残留キャリアによりキャリア濃度が1×1016〜1×1017/cm3 となっている。なお、第3ESD層112には、キャリア濃度が5×1017/cm3 以下となる範囲でSiがドープされていてもよい。
第4ESD層113は、SiがドープされたGaNであり、Si濃度(/cm3 )と膜厚(nm)の積で定義される特性値が0.9×1020〜3.6×1020(nm/cm3 )である。たとえば、第4ESD層113の厚さを30nmとする場合にはSi濃度は3.0×1018〜1.2×1019/cm3 である。
n型クラッド層103は、第2n型クラッド層132と、その上に形成された第1n型クラッド層131との2層構造である。第2n型クラッド層132は、厚さ140nmのSi濃度1.0×1018/cm3 のSiドープのAl0.2 Ga0.8 Nである。また、第1n型クラッド層131は、厚さ10nmのSi濃度2.0×1019/cm3 のSiドープのAl0.2 Ga0.8 Nである。n型クラッド層103の全体の厚さは、150nmである。n型クラッド層103の全体の厚さは、105nm以上、550nm以下が望ましい。
なお、第2n型クラッド層132の厚さは、100nm以上、500nm以下とすることができる。100nmよりも薄いと、正孔のブロックの機能が低下し、正孔及び光を発光層104に閉じ込める効果が低減する。また、500nmよりも厚いと、クラッド層として必要以上に厚くなり、クラッド層の抵抗が大きくなり、また、製造時間が長くなるので望ましくない。第2n型クラッド層132におけるSi濃度は、1.0×1018/cm3 以上、5.0×1018/cm3 以下が望ましい。Si濃度が1.0×1018/cm3 よりも低いと、導電率が低下し、駆動電圧が上昇するので望ましくない。Si濃度が5.0×1018/cm3 より高いと、発光層104の結晶性が低下するので望ましくない。
また、第1n型クラッド層131の厚さは、5nm以上、50nm以下とすることができる。第1n型クラッド層131の厚さが、5nmよりも薄いと、この層のSi濃度を大きくして電子濃度を向上させた効果が低減し、第1n型クラッド層131に対する発光層104の界面の電位を面上一様にすることが困難となり、発光出力の向上が実現されない。また、第1n型クラッド層131の厚さが、50nmよりも厚くなると、高濃度のSiにより発光層104の結晶性が低下したり、発光層104へのSiの拡散量が多くなるので望ましくない。第1n型クラッド層131のSi濃度は、1.0×1019/cm3 以上、2.5×1019/cm3 以下が望ましい。Si濃度が1.0×1019/cm3 よりも低いと、第1n型クラッド層131に対する発光層104の界面において、面上一様な電位を印加できないので望ましくない。Si濃度が2.5×1019/cm3 より高いと、発光層104へのSiの拡散量が増加したり、発光層104の結晶性が低下するので望ましくない。
発光層104(活性層ともいう)は、厚さ2.4nmのAl0.05Ga0.95N層141、厚さ3.2nmのIn0 .2Ga0.8 N層142、厚さ0.6nmのGaN層143、厚さ0.6nmのAl0.2 Ga0.8 N層144の4層を順に積層させたものを1単位として、この単位構造を8回繰り返し積層させたMQW構造である。ただし、最初に形成する層、すなわち、第1n型クラッド層131に接する層をAl0.05Ga0.95N層141、最後に形成する層、すなわち、p型クラッド層106に接する層をAl0.2 Ga0.8 N層144としている。発光層104の全体の厚さは54.4nmである。発光層104の全ての層は、ノンドープである。
p型クラッド層106は、厚さ33nmのAl0.3 Ga0.7 Nから成り、p型不純物としてMgが濃度1×1020/cm3 にドープされている。p型コンタクト層107は、Mgをドープしたp−GaNである。p電極とのコンタクトを良好とするために、p型コンタクト層107をキャリア濃度の異なる複数の層で構成してもよい。n型クラッド層103とp型クラッド層106は発光素子104に正孔と電子と光を閉じ込める機能を有する。
なお、p型クラッド層106は、超格子構造として良い。例えば、厚さ1.7nmのp−In0.05Ga0.95N層、厚さ3.0nmのp−Al0.3 Ga0.7 N層を順に積層させたものを1単位として、この単位構造を多数回、例えば、5〜12回程度繰り返し積層させた構造としても良い。ただし、最初に形成する層、すなわち、発光層104に接する層をp−In0.05Ga0.95N層、最後に形成する層、すなわち、p型コンタクト層107に接する層をp−Al0.3 Ga0.7 N層とするのが良い。
次に、発光素子1の製造方法について図2を参照して説明する。ただし、図2では、図1で示された超格子の周期構造の表示は省略されている。用いた結晶成長方法は有機金属化合物気相成長法(MOCVD法)である。ここで用いられたガスは、キャリアガスは水素と窒素(H2 又はN2 )を用い、窒素源には、アンモニアガス(NH3 )、Ga源には、トリメチルガリウム(Ga(CH3)3:以下「TMG」と書く。) 、In源には、トリメチルインジウム(In(CH3)3:以下「TMI」と書く。) 、Al源には、トリメチルアルミニウム(Al(CH3)3:以下「TMA」と書く。) 、n型ドーパントガスには、シラン(SiH4 )、p型ドーパントガスには、シクロペンタジエニルマグネシウム(Mg(C5 5 2 :以下「CP2 Mg」と書く。)を用いた。
まず、GaN基板100を1080℃、水素雰囲気中で加熱してクリーニングを行い、GaN基板100表面の付着物を除去した。その後、基板温度を1020℃にして、MOCVD法によって、原料ガスとしてTMG及びアンモニアガスと、不純物ガスとしてシランガス、キャリアガスとして水素ガスとを流しながら、Si濃度が4.5×1018/cm3 のGaNよりなるn形コンタクト層101を厚さ2μmに形成した(図2(a))。n型コンタクト層101の貫通転位密度は、厚さ1μm以上において、5×106 /cm2 以下であった。
次に、以下のようにしてESD層102を形成した。まず、n型コンタクト層101上に、MOCVD法によって厚さ200〜1000nm、Si濃度1×1016〜5×1017/cm3 のn−GaNである第1ESD層110を形成した。成長温度は900℃以上とし、ピット密度の低い良質な結晶が得られるようにした。成長温度は1000℃以上とすると、さらに良質な結晶となり望ましい。
次に、第1ESD層110上に、MOCVD法によってSi濃度(/cm3 )と膜厚(nm)の積で定義される特性値が0.9×1020〜3.6×1020(nm/cm3 )のn−GaNである第2ESD層111を形成した。成長温度は800〜950℃とした。次に、第2ESD層111の上に、MOCVD法によって厚さ50〜200nmのノンドープGaNである第3ESD層112を形成した。成長温度は800〜950℃とし、キャリア濃度5×1017/cm3 以下の結晶が得られるようにした。
次に、第3ESD層112上に、MOCVD法によってSi濃度(/cm3 )と膜厚(nm)の積で定義される特性値が0.9×1020〜3.6×1020(nm/cm3 )のn−GaNである第4ESD層113を形成した。成長温度は800〜950℃とした。以上の工程により、n型コンタクト層101上にESD層102を形成した(図2(b))。
次に、ESD層102上に、基板温度を950℃にして、Si濃度1.0×1018/cm3 のSiドープのAl0.2 Ga0.8 Nから成る第2n型クラッド層132を厚さ140nmに形成した。次に、基板温度を950℃に保持にして、第2n型クラッド層132の上に、Si濃度2.0×1019/cm3 のSiドープAl0.2 Ga0.8 Nから成る第1n型クラッド層131を厚さ10nmに形成した。
次に、第1n型クラッド層131の上に、発光層104を形成した。発光層104の各層であるAl0.05Ga0.95N層141、In0 .2Ga0.8 N層142、GaN層143、Al0.2 Ga0.8 N層144の4層の周期構造を8回繰り返して形成した。Al0.05Ga0.95N層141の成長温度は800〜950℃の範囲の任意の温度とし、In0 .2Ga0.8 N層142、GaN層143及びAl0.2 Ga0.8 N層144の成長温度は、770℃とした。勿論、各層の成長において、各層を成長させる基板温度は、一定の770℃にしても良い。それぞれの原料ガスを供給して、発光層104を形成した。
次に、発光層104の上に、p型クラッド層106を形成した。基板温度を855℃にして、CP2 Mg、TMA、TMG、アンモニアを供給して、p−Al0.3 Ga0.7 Nから成るp型クラッド層106を厚さ33nmに形成した。
次に、基板温度を1000℃にして、TMG、アンモニア、CP2 Mgを用いて、Mgを1×1020cm-3ドープしたp形GaNよりなる厚さ50nmのp形コンタクト層107を形成した。このようにして、図2(c)に示す素子構造が形成された。p形コンタクト層107のMg濃度は、1×1019〜1×1021cm-3の範囲で使用可能である。また、p形コンタクト層107の厚さは、10nm〜100nmの範囲としても良い。
次に、熱処理によってMgを活性化した後、p型コンタクト層107の表面側からドライエッチングを行ってn型コンタクト層101に達する溝を形成した。そして、p型コンタクト層107の表面にITOから成るp電極108を、ドライエッチングによって溝底面に露出したn型コンタクト層101上にV/Al/Ti/Ni/Ti/Au(n型コンタクト層101側からこの順に積層させた構造)からなるn電極130を形成した。また、GaN基板100の裏面100bにAlから成る反射膜90を形成し、p電極108の角部に、Ni/Au/Al(p電極108の側からこの順に積層させた構造)から成るパッド電極109を形成した。以上によって図1に示す発光素子1が製造された。
以上の方法により、第1n型クラッド層131のSi濃度を、それぞれ、0/cm3 (シランを流さずに製造)、2×1018/cm3 、4×1018/cm3 、8×1018/cm3 、1.2×1019/cm3 、1.4×1019/cm3 、1.6×1019/cm3 、1.8×1019/cm3 、2.0×1019/cm3 、2.2×1019/cm3 、2.4×1019/cm3 とした発光素子を、製造した。そして、発光強度を測定した。
その結果を、図3に示す。なお、図3の横軸は対数であるので、Siを添加しなかった場合(Si濃度0の場合)は、プロットできないが、このときの、発光出力は、0.74(a.u.)であった。測定点であるSi濃度が1.2×1019/cm3 以上、2.4×1019/cm3 以下の場合には発光出力は0.97(a.u.)以上と、Si濃度が4.0×1018/cm3 以下の場合の発光出力0.84(a.u.)に比べて発光出力が、15%以上、大きくなっていることが分かる。Si濃度が1.4×1019/cm3 の時には、発光出力は1(a.u.)と最大となり、Si濃度が1.4×1019/cm3 以上の場合に、発光出力はほぼ1(0.99(a.u.))で、一定であることが分かる。したがって、発光出力が飽和する開始Si濃度は、図3の特性から、測定点ではないが、Si濃度が1.0×1019/cm3 であることが理解される。したがって、Si濃度が1.0×1019/cm3 の場合も発光出力の増大に効果があることが理解される。また、上限値に関しても、Si濃度が、2.0×1019/cm3 、2.2×1019/cm3 、2.4×1019/cm3 と増加しても、発光出力は減少していないことから、2.5×1019/cm3 の場合も発光出力は1(0.99(a.u.)が得られることが容易に理解でき、発光出力の向上に効果があることが理解される。したがって、第1n型クラッド層131のSi濃度は、図3の特性から、Si濃度が1.0×1019/cm3 以上、2.5×1019/cm3 以下の範囲において、発光出力の向上が見られることが理解される。
Si濃度が2.0×1019/cm3 を越えると、逆電流阻止特性が多少劣化した。したがって、第1n型コンタクト層131のSi濃度は、逆電流阻止特性の多少の劣化を考慮すると、測定点である1.2×1019/cm3 以上、2.0×1019/cm3 以下が望ましい。また、図3から得られる特性と逆電流阻止特性の多少の劣化を考慮した場合には、Si濃度は、1.0×1019/cm3 以上、2.0×1019/cm3 以下が望ましいことが分かる。
また、比較のために、基板としてサファイアを用いて、サファイア基板の上にバッファ層を形成した後、図1のn型コンタクト層101からp型コンタクト層107まで成長させた発光素子を製造した。ただし、この場合には、n型クラッド層103は2層構造ではなく、厚さ150nmの単層とした。すなわち、厚さ10nmの第1n型クラッド層131と厚さ140nmの第2n型クラッド層132の代わりに、厚さ150nmの単層のn型クラッド層103とした。単層のn型クラッド層のSi濃度を、4.5×1017/cm3 、6.5×1017/cm3 、8.0×1017/cm3 、1.0×1018/cm3 とした。各発光素子の出力特性を測定した。その結果を図4に示す。n型クラッド層のSi濃度は、6.5×1017/cm3 の時に、発光出力が最大となり、Si濃度がその値よりも小さくても、大きくても、発光出力は低下することが分かった。
このことから、本願発明のn型クラッド層を2層構造として、第1n型クラッド層のSi濃度を第2n型クラッド層のSi濃度よりも大きく、第1n型クラッド層の厚さを第2n型クラッド層の厚さよりも薄くすることで、発光出力に関して優位な効果があることが理解される。
実施例1の発光素子1は、フェースアップ型の発光素子とした。実施例2では、フェースダウン型の発光素子2とした。実施例1と同一機能を果たす要素については、同一の符号が付されている。図5において、図1におけるESD層102、発光層104を構成する複数の層は、省略されている。p型コンタクト層107の全面に形成されるp電極118はp型コンタクト層107側から積層したNi/Al/Ag/Alから成る反射膜とした。p電極118はフレームに発光素子2を接合するランドパッドを兼ねている。また、n電極130は実施例1と同一の金属積層体であり、p電極118の上面ととn電極130の上面とは同一面である。GaN基板100の素子層が形成されていない側の面100aが光出力面となる。本発明に係る第1n型クラッド層131、第2n型クラッド層132の構成(Si濃度、厚さ)は、実施例1と同一である。このように、本願発明は、フェースダウン型(フリップチップ型)の発光素子とすることも可能である。
図6の実施例3の発光素子3は、対向電極型の発光素子である。実施例1と同一機能を果たす要素には図1と同一符号が付されている。GaN基板100は、Siが4×1018/cm3 程度に添加されたn型GaNである。GaN基板100の裏面100bの全面にn電極140が形成されている。n電極140は、GaN基板100の裏面100bの側から順に積層されたAl/Ag/Al金属膜である。このn電極140は光の反射膜を兼用している。p型コンタクト層107の上面の全面には、ITOから成るp電極128が形成されており、そのp電極の角部にパッド電極109が形成されている。この発光素子3は、p型コンタクト層107の側から光が出力される。
なお、p型コンタクト層107の上に、光反射膜を形成し、GaN基板100の素子層の形成されていない面100bに透光性のn電極を形成して、GaN基板100の側から光を出力するようにしても良い。
[変形例]
上記の全実施例において、第1n型クラッド層131と発光層104とは直接接合させている。また、全実施例において、第1n型クラッド層131と第2n型クラッド層132は、Al0.2 Ga0.8 Nとしているが、他の組成比のAlGaNであっても、発光層104の井戸層よりバンドギャップが大きいならば、GaN、InGaNであっても良い。また、第1n型クラッド層131と第2n型クラッド層132とは、同一材料の半導体としているが、異なる組成、同一組成で異なる組成比の半導体としても良い。例えば、第2n型クラッド層132を、AlGaN又はGaNとして、第1n型クラッド層131を高い電子濃度が得られ易いInGaNとしても良い。また、全実施例において、ESD層102はなくとも良い。p型クラッド層106は複数の層の周期構造としても良い。例えば、任意組成比のAlGaNと任意組成比のInGaNとの超格子、AlGaNとGaNとの超格子、GaNとInGaNとの超格子であっても良い。p型クラッド層106のMg濃度は、5×1019/cm3 〜5×1020/cm3 とすることができる。
図1に示す実施例1の発光素子1、図5に示す発光素子2は、GaN基板100に代えてサファイア基板を用いた場合に、発光層104のn型クラッド層と反対側に位置する上面(p型クラッド層106との界面)におけるピット密度が5.0×106 /cm2 以下、ピットの直径が100nm以下と低い場合にも、適用することができる。発光層の上面において、ピット密度、ピット直径が上記の値以下の場合には、発光出力が低下することが推定される。よって、本願の特徴である、n型クラッド層を少なくとも2層の構造として、第1n型クラッド層におけるSi濃度を、第2n型クラッド層のSi濃度よりも大きく、第1n型クラッド層の厚さを、第2n型クラッド層の厚さよりも薄くした構成により、発光出力を向上させることができる。
本発明は、高い出力のIII 族窒化物半導体発光素子に用いることができる。
100:GaN基板
101:n型コンタクト層
102:ESD層
103:n型クラッド層
131:第1n型クラッド層
132:第2n型クラッド層
104:発光層
106:p型クラッド層
107:p型コンタクト層
108:p電極
130:n電極

Claims (2)

  1. III 族窒化物半導体から成る基板の面上に、複数のIII 族窒化物半導体から成る層を有した発光素子において、
    前記発光素子は、n電極が形成されるn型コンタクト層と、発光層と、前記発光層と前記n型コンタクト層との間に形成されたn型クラッド層とを有し、
    前記n型クラッド層は、前記発光層に対して近い側に位置し前記発光層と接合する単層の第1n型クラッド層と、前記第1n型クラッド層よりも前記発光層に対して遠い側に位置し前記第1n型クラッド層と接合する単層の第2n型クラッド層との少なくとも2層の構造を有し、
    前記第1n型クラッド層におけるSi濃度を、前記第2n型クラッド層のSi濃度よりも大きく、前記第1n型クラッド層の厚さを、前記第2n型クラッド層の厚さよりも薄くし、
    前記第1n型クラッド層のSi濃度は、1.2×10 19 /cm 3 以上、2.5×10 19 /cm 3 以下であり、
    前記第1n型クラッド層の厚さは、5nm以上、50nm以下であり、
    前記発光層の前記n型クラッド層と反対側に位置する上面におけるピット密度は、5.0×10 6 /cm 2 以下であり、
    前記発光層の前記n型クラッド層と反対側に位置する上面におけるピットの直径は100nm以下であり、
    前記第2n型クラッド層におけるSi濃度は、1.0×10 18 /cm 3 以上、5.0×10 18 /cm 3 以下であり、
    前記第2n型クラッド層の厚さは、100nm以上、500nm以下であり、
    発光出力を、前記第1n型クラッド層のSi濃度が1.0×10 19 /cm 3 より少ない場合に比べて大きくした
    ことを特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子。
  2. III 族窒化物半導体と異なる異種基板の面上に、複数のIII 族窒化物半導体から成る層を有した発光素子において、
    前記発光素子は、n電極が形成されるn型コンタクト層と、発光層と、前記発光層と前記n型コンタクト層との間に形成されたn型クラッド層とを有し、
    前記発光層の前記n型クラッド層と反対側に位置する上面におけるピット密度は5.0×106 /cm2 以下、ピットの直径は100nm以下であり、
    前記n型クラッド層は、前記発光層に対して近い側に位置し前記発光層と接合する単層の第1n型クラッド層と、前記第1n型クラッド層よりも前記発光層に対して遠い側に位置し前記第1n型クラッド層に接合する単層の第2n型クラッド層との少なくとも2層の構造を有し、
    前記第1n型クラッド層におけるSi濃度を、前記第2n型クラッド層のSi濃度よりも大きく、前記第1n型クラッド層の厚さを、前記第2n型クラッド層の厚さよりも薄くし、
    前記第1n型クラッド層のSi濃度は、1.2×10 19 /cm 3 以上、2.5×10 19 /cm 3 以下であり、
    前記第1n型クラッド層の厚さは、5nm以上、50nm以下であり、
    前記第2n型クラッド層におけるSi濃度は、1.0×10 18 /cm 3 以上、5.0×10 18 /cm 3 以下であり、
    前記第2n型クラッド層の厚さは、100nm以上、500nm以下であり、
    発光出力を、前記第1n型クラッド層のSi濃度が1.0×10 19 /cm 3 より少ない場合に比べて大きくした
    ことを特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子。
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