JP5974964B2 - 金属化樹脂フィルムの巻き締りの評価方法および金属化樹脂フィルムの製造方法 - Google Patents
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本発明の長尺フィルムの巻き締りの評価方法は、1)巻取軸に巻き取られた長尺フィルムを水平に支持し、2)該長尺フィルムの鉛直方向最下部表面を、第1の荷重値で押圧して第1の押圧量を測定し、3)次に、第1の荷重値よりも所定量だけ大きい第2の荷重値で押圧して第2の押圧量を測定し、4)第1の押圧量と第2の押圧量との差を、所定の評価値と比較して、該差が該所定の評価値よりも小さい場合に正常と、該差が該所定の評価値より大きい場合には不良と評価する工程により構成される。ここで、第1の押圧量または第2の押圧量とは、長尺フィルムの鉛直方向最下部表面に第1の荷重値または第2の荷重値で押圧した場合の、該長尺フィルムの鉛直方向最下部表面の鉛直方向の変形量を、それぞれ意味する。
以下、図1を用いて、本発明の長尺フィルムの巻き締りの評価方法について説明する。
本発明の長尺フィルムの巻き締りの評価装置は、巻取軸(21)に巻き取られた長尺フィルム(22)を水平方向に支持する架台(23)と、長尺フィルム(22)の鉛直方向最下部表面に作用する荷重を測定可能に配置された荷重測定装置(25)と、荷重測定装置(25)を載置し、荷重測定装置(25)を鉛直方向に上下動可能な昇降装置(24)とを備える。
荷重測定装置(25)としては、特に限定されることはないが、ロードセルやピエゾ素子など荷重を電気信号に変化することができる装置を用いることが好ましい。このような装置として、電子上皿天秤を挙げることができる。電子上皿天秤は、ロードセルなどを内蔵し、リアルタイムで荷重を表示することができるため、本発明の荷重測定装置(25)として好適に使用することができる。
昇降装置(24)としては、荷重測定装置(25)を静的に上下動することができるものである限り特に限定されず、たとえば、ジャッキなどを使用することができ、基準位置に対する上昇量を表示するスケールが付いているものを好適に使用することができる。
なお、図示の装置では、荷重測定装置(25)の上部に、ブロックなどの治具(26)が固定されており、この治具(26)が、昇降装置(24)の上昇に伴い、長尺フィルム(22)の最下部と接触することとなる。すなわち、このような治具(26)がないと、荷重測定装置(25)が、直接的に長尺フィル(22)に接触することとなるが、この場合、長尺フィルム(22)が荷重測定装置(25)と接触したときに、この荷重測定装置(25)から受ける荷重によって接触部の形状が変形し、これによって、長尺フィルム(22)と荷重測定装置(25)の接触面積が変化する。このように接触面積が変化すると、同一の荷重が作用する場合であっても、長尺フィルム(22)の変形量が異なったものとなる。この場合、第1の荷重値F1および第2の荷重値F2を設定する場合に、この変形量も考慮しなければならなくなる。このため、長尺フィルム(22)と荷重測定装置(25)の接触面積を一定に保つ観点から、荷重測定装置(25)の上部に、ブロックなどの治具(26)を固定することが好ましい。
この装置を用いる場合、長尺フィルム(22)の下方に、昇降装置(24)に載置された荷重測定装置(25)を配置する。このときの昇降装置(24)の上面の位置を基準位置(S)とする(図1(a)参照)。
本発明の長尺フィルムの巻き締りの評価方法は、特に、連続めっき法により、めっき処理がされた後、巻取軸に巻き取られた長尺フィルムに好適に適用することができる。より具体的には、図4に示すような連続めっき装置(1a)を用いた連続めっき法により、4N/mm2以下の搬送張力によって巻き取られた長尺フィルムの巻き締りを評価するに際に好適に適用することができる。以下、この連続めっき装置(1a)を用いた連続めっき法について説明するが、連続めっき処理を施すまでの工程については、従来技術の連続めっき法と同様であるため、当該部分の説明は省略する。
以下のようにして、ロット番号1〜10の長尺フィルムを得た。
このようにして得られたロット番号1〜10の長尺フィルム(22)を、巻取軸の両端を架台によって支持し、以下の方法により評価した。
本実施例では、第1の荷重値F1を0.5kg、第2の荷重値F2を2.5kgとして、以下の操作を行った。
巻取軸の両端を架台によって支持された長尺フィルムの左側面について、スケールを用いて、長尺フィルムの上端部から巻取軸の上端部までの距離L1を測定するとともに、長尺フィルムの下端部から巻取軸の下端部までの距離L2を測定した。
巻取軸を略水平に保持された長尺フィルムの両端を触診することにより評価した。具体的には、端部を下部より指で押し上げた時に、側面形状が変形しなかったものを「良品(○)」と、側面形状が変形したものを「不良品(×)」として評価した。
2 金属薄膜付き樹脂フィルム
3 金属化樹脂フィルム
11a〜d 電気めっき層
12 巻き出しロール
13 反転ロール
14a〜h アノード
15a、b 張力カットロール
16a〜e 給電ロール
17 駆動ロール
18 張力センサロール
20 巻き締り評価装置
21 巻取軸
22 長尺フィルム
23 架台
24 昇降装置
25 荷重測定装置
26 治具
Claims (5)
- 巻取軸に巻き取られ、厚さ10μm〜100μmのポリイミドフィルムの表面に、厚さが5μm〜15μmの金属層からなる金属導電体が形成された、長尺の金属化樹脂フィルムを水平に支持し、該金属化樹脂フィルムの鉛直方向最下部表面を、0.1kg以上の所定値である第1の荷重値で押圧して第1の押圧量を測定し、次に、第1の荷重値よりも1.0kg〜3.9kg大きく、かつ、4kg以下の所定値である第2の荷重値で押圧して第2の押圧量を測定し、第1の押圧量と第2の押圧量との差を、所定の評価値と比較して、該差が該所定の評価値よりも小さい場合に正常と、該差が該所定の評価値より大きい場合には不良と評価することを特徴とする、金属化樹脂フィルムの巻き締りの評価方法。
- 前記長尺フィルムの巻取軸方向の両側の端部において、第1の押圧量および第2の押圧量を測定する、請求項1に記載の金属化樹脂フィルムの巻き締りの評価方法。
- 前記長尺フィルムが、幅20cm〜100cm、長さ500m〜4000mである、請求項1に記載の金属化樹脂フィルムの巻き締りの評価方法。
- 巻取軸に巻き取られ、厚さ10μm〜100μmのポリイミドフィルムの表面に、厚さが5μm〜15μmの金属層からなる金属導電体が形成された、長尺の金属化樹脂フィルムを水平方向に支持する架台と、該金属化樹脂フィルムの鉛直方向最下部表面に作用する荷重を測定可能に配置された荷重測定装置と、該荷重測定装置を載置し、該荷重測定装置を鉛直方向に上下動可能な昇降装置とを備える、金属化フィルムの巻き締り評価装置を用いて、
前記金属化樹脂フィルムの鉛直方向最下部表面を、前記昇降装置に載置された前記荷重測定装置または該荷重測定装置に固定された治具に接触させ、該荷重測定装置の示す値が、0.1kg以上の所定値である第1の荷重値となるまで、該昇降装置により、該荷重測定装置を上昇させた後、該荷重測定装置の示す値が、前記第1の荷重値よりも1.0kg〜3.9kg大きく、かつ、4kg以下の所定値である第2の荷重値となるまで、該昇降装置により、該荷重測定装置をさらに上昇させ、
前記荷重測定装置が第1の荷重値を示したときの、前記昇降装置の基準面に対する高さと、該荷重測定装置が第2の荷重値を示したときの、該昇降装置の基準面に対する高さとの差を、第1の押圧量と第2の押圧量の差として用いる、請求項1に記載の金属化樹脂フィルムの巻き締り評価方法。 - 長尺の樹脂フィルムの表面に、スパッタリング方法を用いて、下地金属層および該下地金属層の表面に形成される銅の薄膜をそれぞれ成膜して、金属薄膜付き樹脂フィルムを得る、第一工程と、
前記金属薄膜付き樹脂フィルムの銅の薄膜の表面に、連続めっき装置を用いて、電気めっきを行って、金属化樹脂フィルムを得て、該得られた金属化樹脂フィルムを、4N/mm 2 以下の搬送張力でロール状に巻き取る、第二工程と、
ロール状に巻き取られた前記金属化樹脂フィルムを、請求項1〜4のいずれかに記載の金属化樹脂フィルムの巻き締り評価方法で評価する、第三工程と、
を備える、金属化樹脂フィルムの製造方法。
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