JP5973981B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、雪路性能と操縦安定性能とをバランス良く向上させた空気入りタイヤに関する。
冬用の空気入りタイヤは、雪路の他、乾燥路も走行する機会がある。従って、このような冬用の空気入りタイヤでは、雪路性能だけでなく、操縦安定性能を含めて、高次元でバランス良く向上させることが求められている。
例えば、雪柱せん断力を高めて雪路性能を向上させるために、トレッド部の横溝の容積を大きくすることが提案されている。
しかしながら、上述のような空気入りタイヤでは、トレッド部の剛性が低下するため、操縦安定性能が悪化するという問題があった。このように、雪路性能と操縦安定性能とは、相反関係を有し、これら両性能をバランス良く向上するのは困難であった。関連する技術としては次のものがある。
特開2010−188778号公報
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、センター凹部及びミドル内側凹部の大きさを改善することを基本として、雪路性能と操縦安定性能とをバランス良く向上させた空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部に、タイヤ赤道の両側をタイヤ周方向に連続してのびる一対のセンター主溝と、前記各センター主溝のタイヤ軸方向外側をタイヤ周方向に連続してのびる一対のショルダー主溝とが設けられることにより、前記一対のセンター主溝間のセンター陸部、及び、前記センター主溝と前記ショルダー主溝との間の一対のミドル陸部が区分された空気入りタイヤであって、前記センター主溝は、タイヤ周方向に対して一方側に傾斜する長辺部と、前記長辺部とは逆向きに傾斜しかつ前記長辺部よりもタイヤ周方向の長さが小さい短辺部とが交互に配されたジグザグ状をなし、前記センター陸部には、前記センター主溝からタイヤ赤道側にのびかつ前記センター陸部内で終端するセンター凹部がタイヤ周方向に隔設され、前記センター凹部は、前記センター主溝よりも深さが小、かつ、タイヤ周方向の最大長さが前記長辺部のタイヤ周方向の長さの20%〜40%であり、前記ミドル陸部には、前記センター主溝からタイヤ軸方向外側にのびかつ前記ミドル陸部内で終端するミドル内側凹部がタイヤ周方向に隔設され、前記ミドル内側凹部は、前記センター主溝よりも深さが小、かつ、タイヤ周方向の最大長さが前記センター主溝のタイヤ軸方向の最大長さの40%〜55%であることを特徴とする。
本発明に係る前記空気入りタイヤは、前記センター凹部及び前記ミドル内側凹部の各深さが、前記センター主溝の溝深さの70〜80%であるのが望ましい。
本発明に係る前記空気入りタイヤは、前記センター陸部が、複数本のセンターサイピングを具え、前記センターサイピングの深さは、前記センター主溝の溝深さの65%〜85%であるのが望ましい。
本発明に係る前記空気入りタイヤは、前記ミドル陸部の踏面の平面展開図に、前記センター主溝のタイヤ軸方向外側の溝縁を前記センター主溝の溝底中心線に沿って延長した延長線を加えることにより、前記ミドル内側凹部の前記センター主溝側が閉じられた仮想ミドル陸部踏面を設定したときに、前記延長線で閉じられた前記ミドル内側凹部は、三角形状であるのが望ましい。
本発明に係る前記空気入りタイヤは、前記センター陸部が、前記センター主溝間を継ぐ横溝が設けられていないリブ状体であるのが望ましい。
本発明に係る前記空気入りタイヤは、前記センター陸部のタイヤ軸方向の最大幅が、トレッド接地幅の10〜20%であるのが望ましい。
センター主溝は、タイヤ周方向に対して一方側に傾斜する長辺部と、長辺部とは逆向きに傾斜しかつ長辺部よりもタイヤ周方向の長さが小さい短辺部とが交互に配されたジグザグ状である。このようなセンター主溝は、タイヤ軸方向成分を有するため、雪柱せん断力を発揮し、雪路性能を向上する。
センター陸部には、センター主溝よりも深さが小、かつ、タイヤ周方向の最大長さが長辺部のタイヤ周方向の長さの20%〜40%であるセンター凹部がタイヤ周方向に隔設されている。また、ミドル陸部には、センター主溝よりも深さが小、かつ、タイヤ周方向の最大長さがセンター主溝のタイヤ軸方向の最大長さの40%〜55%であるミドル内側凹部がタイヤ周方向に隔設されている。このようなセンター凹部及びミドル内側凹部は、センター陸部及びミドル陸部の剛性を効果的に維持しつつ、大きな雪柱せん断力を発揮する。従って、本発明の空気入りタイヤは、雪路性能と操縦安定性能とがバランス良く向上する。
本発明の一実施形態を示すトレッド部の展開図である。 図1のトレッド部のセンター陸部及びミドル陸部の拡大図である。 センター陸部近傍の斜視図である。 比較例の実施形態を示すトレッド部の展開図である。 他の比較例の実施形態を示すトレッド部の展開図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1には、本発明の一実施形態を示す空気入りタイヤのトレッド部2の展開図が示される。図1に示されるように、本実施形態の空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある。)は、例えば乗用車用のスタッドレスタイヤとして好適に利用される。
本実施形態のタイヤのトレッド部2には、タイヤ赤道Cのタイヤ軸方向両側をタイヤ周方向に連続してのびる一対のセンター主溝3、3、及び、センター主溝3と接地端Teとの間をタイヤ周方向に連続してのびる一対のショルダー主溝4、4とが設けられる。
前記「接地端」Teは、正規リム(図示せず)にリム組みされかつ正規内圧が充填された無負荷の正規状態のタイヤに、正規荷重を負荷してキャンバー角0°で平面に接地させたときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置として定められる。そして、この接地端Te、Te間のタイヤ軸方向の距離がトレッド接地幅TWとして定められる。特に断りがない場合、タイヤ各部の寸法等は、前記正規状態で測定された値である。
「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めているリムであり、JATMAであれば"標準リム"、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim"である。「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば"最高空気圧"、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。タイヤが乗用車用である場合、正規内圧は、180kPaである。
「正規荷重」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。タイヤが乗用車用の場合、正規荷重は、前記荷重の88%に相当する荷重である。
本実施形態のセンター主溝3は、タイヤ周方向に対して一方側に傾斜する複数本の長辺部8と、長辺部8とは逆向きに傾斜しかつタイヤ周方向の長さが長辺部8よりも小さい複数本の短辺部9とが交互に配されたジグザグ状に形成される。このようなセンター主溝3は、タイヤ軸方向成分を含むため、雪柱せん断力が大きくなり、雪路性能が向上する。
長辺部8及び短辺部9の傾斜の角度は、センター主溝3の溝底中心線3cによって決定される。本明細書では、センター主溝3の溝底中心線3cは、溝の最もタイヤ半径方向内方を形成する溝底の中心線として定義される。図1には、長辺部8と短辺部9とを区別を補助する仮想線が示される。
長辺部8のタイヤ周方向に対する角度α1が小さい場合、タイヤ軸方向成分が低下するおそれがある。長辺部8の角度α1が大きい場合、センター主溝3の両側の陸部の剛性が低下するおそれがある。このため、長辺部8の角度α1は、好ましくは、5〜20度である。同様の観点より、短辺部9のタイヤ周方向に対する角度α2は、好ましくは、30〜60度である。
本実施形態のショルダー主溝4は、タイヤ周方向に沿って直線状にのびている。このような主溝4は、溝内の雪をタイヤ回転方向の後方へスムーズに排雪するとともに、ショルダー主溝4の両側の陸部のタイヤ周方向の剛性を高く確保して、操縦安定性能を向上させる。なお、ショルダー主溝4は、ジグザグ状や波状にのびるものでも良い。
各主溝3、4の溝幅(溝底中心線と直角方向に測定される溝幅で、他の溝についても同様とする。)W1及び溝深さD1(図3に示す)については、慣例に従って種々定めることができる。しかしながら、これらの溝幅又は溝深さが小さくなると、雪路性能が悪化するおそれがある。逆に、これらの溝幅又は溝深さが大きくなると、陸部の剛性が小さくなり、操縦安定性能が悪化するおそれがある。このため、各主溝3、4の溝幅W1は、例えば、トレッド接地幅TWの2〜6%が望ましい。各主溝3、4の溝深さD1は、例えば、10〜15mmが望ましい。
トレッド部2は、各主溝3、4によって、センター陸部5と、ミドル陸部6と、ショルダー陸部7とが形成される。
センター陸部5は、一対のセンター主溝3、3間に配されている。センター陸部5には、センター主溝3、3間を継ぐ横溝が設けられていないリブ状体である。これにより、大きな接地圧が作用するセンター陸部5の剛性が高く確保されるため、直進走行時の操縦安定性能が向上する。
図2には、センター陸部5の拡大平面図が示される。図2に示されるように、センター陸部5には、センター主溝3からタイヤ赤道C側にのびかつセンター陸部5内で終端するセンター凹部11がタイヤ周方向に隔設されている。このようなセンター凹部11は、タイヤ軸方向成分を有するため、雪柱せん断力を発揮して、雪路性能を向上する。
センター凹部11は、本実施形態では、センター主溝3の最もタイヤ赤道C側の位置に設けられている。このように、センター凹部11は、直進走行時、より大きな接地圧の作用する領域に設けられるため、高い雪柱せん断力を発揮する。このため、雪路性能が向上する。
図3には、センター陸部5の斜視図が示される。図3に示されるように、センター凹部11は、短辺部9のタイヤ軸方向内側の溝壁面9aと滑らかに連続する壁面11aを持つように、長辺部8の一端側に設けられている。これにより、センター陸部5の剛性が高く維持される。また、センター凹部11からセンター主溝3へ雪がスムーズに排出される。本実施形態では、センター凹部11の壁面11aと、短辺部9の溝壁面9aとは、同一の面で形成されている。
センター凹部11の深さD2は、センター主溝3の溝深さD1よりも小さい。これにより、センター陸部5の剛性が高く確保される。センター凹部11の深さD2が過度に小さい場合、雪柱せん断力が低下するおそれがある。このため、センター凹部11の深さD2は、好ましくは、センター主溝3の溝深さD1の70%〜80%である。
図2に示されるように、センター凹部11は、センター主溝3からタイヤ軸方向に沿ってのびる壁面11bを有している。このようなセンター凹部11は、大きな雪柱せん断力を発揮しうる。なお、「タイヤ軸方向に沿って」とは、タイヤ軸方向に対する角度θ1が10度以下の壁面を含んでいる。
センター凹部11のタイヤ周方向の最大長さL1は、長辺部8のタイヤ周方向の長さLaの20%〜40%である。センター凹部11の最大長さL1が長辺部8の長さLaの20%未満の場合、雪柱せん断力が小さくなる。センター凹部11の最大長さL1が、長辺部8の長さLaの40%を超える場合、センター陸部5の剛性が小さくなる。
センター陸部5は、切り込み状の複数本のセンターサイピング12を具えている。本実施形態のセンターサイピング12は、ジグザグ状にのびている。このようなセンターサイピング12は、多方向にエッジ効果を発揮するため、氷路性能を向上する。なお、センターサイピング12は、ジグザグ状に限定されるものではなく、直線状や波状でも良い。
センターサイピング12は、ジグザグの振幅中心線12cがタイヤ軸方向にのびている。これにより、大きな駆動力及び制動力を発揮しうる。このような作用を効果的に発揮させるため、センターサイピング12の振幅中心線12cのタイヤ軸方向に対する角度θ2は、好ましくは10度以内、より好ましくは8度以内である。
センターサイピング12は、その両端がセンター主溝3又はセンター凹部11に連通している。即ち、センターサイピング12は、フルオープンタイプである。このようなセンターサイピング12は、大きなエッジ効果を発揮する。
図3に示されるように、本実施形態のセンターサイピング12の深さDaは、好ましくは、センター主溝3の溝深さD1の65%〜85%である。センターサイピング12の深さDaが85%を超える場合、センター陸部5の剛性が低下するおそれがある。センターサイピング12の深さDaが65%未満の場合、氷路性能が低下するおそれがある。
上述の作用を効果的に発揮させるため、センターサイピング12の幅W2は、好ましくは、0.2〜1.0mmである。
図1に示されるように、このようなセンター陸部5は、タイヤ軸方向の最大幅Waが、好ましくは、トレッド接地幅TWの10%〜20%である。センター陸部5の最大幅Waがトレッド接地幅TWの20%を超える場合、ミドル陸部6又はショルダー陸部7のタイヤ軸方向の剛性が小さくなり、とりわけ、旋回性能が悪化するおそれがある。センター陸部5の最大幅Waがトレッド接地幅TWの10%未満の場合、センター陸部5のタイヤ軸方向の剛性が小さくなり、とりわけ直進安定性能が悪化するおそれがある。
図2に示されるように、ミドル陸部6は、センター主溝3とショルダー主溝4との間に設けられる。
ミドル陸部6には、センター主溝3とショルダー主溝4との間を継ぐミドル横溝14が、タイヤ周方向に隔設されている。これにより、ミドル陸部6は、センター主溝3とショルダー主溝4とミドル横溝14とで区分されたミドルブロック6Aがタイヤ周方向に並んだブロック列として形成されている。
ミドル横溝14は、直線状かつ一定の方向に傾斜している。このようなミドル横溝14は、ミドルブロック6Aの剛性を大きく維持しつつ、大きな雪柱せん断力を発揮する。
ミドル横溝14は、長辺部8のタイヤ周方向の中間位置に連通している。これにより、長辺部8と短辺部9とで形成されるジグザグの頂部が、ミドルブロック6Aのタイヤ周方向の中央部分に配される。このため、ミドルブロック6Aのタイヤ周方向の両側の剛性が高く確保される。「長辺部8のタイヤ周方向の中間位置」とは、長辺部8の溝底中心線8cの中点から長辺部8のタイヤ周方向の長さLaの15%の距離をタイヤ周方向の両側に離間したタイヤ周方向の位置を含んでいる。
ミドル横溝14のタイヤ軸方向に対する角度α3は、好ましくは、5〜15度である。これにより、ミドルブロック6Aのタイヤ軸方向の剛性を大きく確保しつつ、大きな雪柱せん断力を発揮する。
ミドル横溝14の溝幅W3及び溝深さD3(図3に示す)は、慣例によって定められる。例えば、ミドル横溝14の溝幅W3は、好ましくは1.0〜10.0mmである。ミドル横溝14の溝深さD3は、6.5〜10.0mmである。
ミドルブロック6Aには、ブロックの踏面を切り欠いたミドル内側凹部15とミドル外側凹部16とがそれぞれ複数本設けられている。
ミドル内側凹部15は、センター主溝3からタイヤ軸方向外側にのびかつミドル陸部6内で終端している。このようなミドル内側凹部15は、タイヤ軸方向成分を有し、さらに雪柱せん断力を発揮させる。
ミドル陸部6の踏面の平面展開図において、センター主溝3のタイヤ軸方向外側の溝縁3aにセンター主溝3の溝底中心線3cに沿って延長した延長線3eを加えることにより、ミドル内側凹部15のセンター主溝3側が閉じられた仮想ミドル陸部踏面を設定する。この仮想ミドル陸部踏面において、延長線3eで閉じられた各ミドル内側凹部15は、三角形状になる。このようなミドル内側凹部15は、ミドル陸部6の剛性低下を抑制しつつ、雪柱せん断力やエッジ効果を高めうる。なお、三角形状とは、延長線3eを除く二辺が直線状で交差する態様はもちろん、前記二辺が円弧で交差する態様も含んでいる。
本実施形態のミドル内側凹部15は、短辺部9に設けられる。本実施形態では、ミドル内側凹部15の開口縁15aが、短辺部9の全長さに亘って形成される。これによりミドル内側凹部15内の雪がスムーズに長辺部8に排出される。従って、より一層、雪路性能が向上する。
図3に示されるように、本実施形態のミドル内側凹部15は、長辺部8のタイヤ軸方向外側の溝壁面8aと滑らかに連続する壁面15eをもつ。これにより、ミドル内側凹部15内の雪を、一層、スムーズにセンター主溝3へ導くことができる。本実施形態では、溝壁面8aと壁面15eとは同一の面で形成される。
ミドル内側凹部15の深さD4は、センター主溝3の溝深さD1よりも小さい。これにより、ミドル陸部6の剛性が高く確保される。ミドル内側凹部15の深さD4が、過度に小さい場合、雪柱せん断力が低下するおそれがある。このため、ミドル内側凹部15の深さD4は、好ましくは、センター主溝3の溝深さD1の70%〜80%である。
図2に示されるように、ミドル内側凹部15のタイヤ周方向の最大長さL2は、センター主溝3のタイヤ軸方向の最大長さWbの40%〜55%である。ミドル内側凹部15の最大長さL2がセンター主溝3の前記最大長さWbの40%未満の場合、雪柱せん断力が小さくなる。ミドル内側凹部15の最大長さL2がセンター主溝3の前記最大長さWbの55%を超える場合、ミドル陸部6の剛性が小さくなる。
ミドル外側凹部16は、ショルダー主溝4からタイヤ軸方向内側にのびミドル陸部6内で終端している。このようなミドル外側凹部16は、タイヤ軸方向成分を有するため、さらに、雪柱せん断力を高める。
特に限定されるものではないが、ミドル陸部6の剛性を確保しつつ、雪柱せん断力を高めるため、ミドル外側凹部16の深さ(図示省略)は、ショルダー主溝4の溝深さD1の70〜80%である。また、ミドル外側凹部16のタイヤ周方向の最大長さL3は、ミドル横溝14の1ピッチPの5〜20%である。
ミドル陸部6には、ミドルサイピング18が設けられている。本実施形態のミドルサイピング18は、両端がミドルブロック6A内で終端するクローズドタイプの第1部分18aと、一端がセンター主溝3又はショルダー主溝4に連通するとともに、他端がミドルブロック6A内で終端するセミオープンタイプの第2部分18bとを含んでいる。これにより、氷路性能を高めつつ、ミドルブロック6Aの剛性低下を抑制している。
このようなミドルサイピング18の深さDb(図3に示す)は、好ましくは、センター主溝3の溝深さD1の65%〜85%である。
図1に示されるように、ショルダー陸部7は、ショルダー主溝4と接地端Teとの間に配されている。ショルダー陸部7には、ショルダー主溝4と接地端Teとの間を継ぐ複数本のショルダー横溝20が設けられる。これにより、ショルダー陸部7は、ショルダー主溝4と接地端Teとショルダー横溝20とで区分されたショルダーブロック7Aがタイヤ周方向に並んだブロック列として形成されている。
ショルダー横溝20は、本実施形態では、ショルダー主溝4から接地端Te側に向かって一方側へ傾斜する傾斜部20aと、傾斜部20aと接地端Teとの間を継ぎかつタイヤ軸方向に沿ってのびる軸方向部20bとを含んでいる。
ショルダー陸部7には、ショルダー横溝20に沿ってのびる複数本のショルダーサイピング21が設けられている。本実施形態のショルダーサイピング21は、例えば、傾斜部20aに沿って傾斜してのびる内側部分21aと、軸方向部20bに沿ってタイヤ軸方向にのびる外側部分21bとを含んでいる。このようなショルダーサイピング21は、操縦安定性能と氷路性能とをバランス良く高める。
以上、本発明の空気入りタイヤについて詳細に説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施される。
図1の基本パターンを有するサイズ205/85R16の空気入りタイヤが、表1の仕様に基づき試作され、各試供タイヤの雪路性能、及び、操縦安定性能がテストされた。各試供タイヤの共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
トレッド接地幅TW:162mm
各主溝の溝幅W1:6.0mm
各主溝の溝深さD1:13.5mm
<雪路性能・操縦安定性能>
各テストタイヤが、下記の条件で、排気量が3000ccの3屯積み2−D車の全輪に装着された。そして、テストドライバーが、上記車両を雪路(圧雪路)及び乾燥アスファルト路面のテストコース上を走行させ、このときのハンドル応答性、剛性感、グリップ等に関する走行特性を官能により評価した。結果は、実施例1の値を100とする評点で表示されている。数値が大きいほど良好である。
リム(全輪):16×5.5J
内圧(全輪):600kPa
積載荷重:1.5トン
テストの結果が表1に示される。
Figure 0005973981
Figure 0005973981
テストの結果、いずれの実施例のタイヤも、比較例に比べて各性能の結果の合計が大きく、また、実施例の結果は、いずれも100付近であった。このため、雪路性能、及び、操縦安定性能がバランス良く向上していることが確認できた。
2 トレッド部
3 センター主溝
5 センター陸部
6 ミドル陸部
8 長辺部
9 短辺部
11 センター凹部
15 ミドル内側凹部

Claims (6)

  1. トレッド部に、タイヤ赤道の両側をタイヤ周方向に連続してのびる一対のセンター主溝と、前記各センター主溝のタイヤ軸方向外側をタイヤ周方向に連続してのびる一対のショルダー主溝とが設けられることにより、
    前記一対のセンター主溝間のセンター陸部、及び、前記センター主溝と前記ショルダー主溝との間の一対のミドル陸部が区分された空気入りタイヤであって、
    前記センター主溝は、タイヤ周方向に対して一方側に傾斜する長辺部と、前記長辺部とは逆向きに傾斜しかつ前記長辺部よりもタイヤ周方向の長さが小さい短辺部とが交互に配されたジグザグ状をなし、
    前記センター陸部には、前記センター主溝からタイヤ赤道側にのびかつ前記センター陸部内で終端するセンター凹部がタイヤ周方向に隔設され、
    前記センター凹部は、前記センター主溝よりも深さが小、かつ、タイヤ周方向の最大長さが前記長辺部のタイヤ周方向の長さの20%〜40%であり、
    前記ミドル陸部には、前記センター主溝からタイヤ軸方向外側にのびかつ前記ミドル陸部内で終端するミドル内側凹部がタイヤ周方向に隔設され、
    前記ミドル内側凹部は、前記センター主溝よりも深さが小、かつ、タイヤ周方向の最大長さが前記センター主溝のタイヤ軸方向の最大長さの40%〜55%であり、
    前記ミドル内側凹部は、その開口縁が、前記短辺部の全長さに亘って形成されることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記センター凹部及び前記ミドル内側凹部の各深さは、前記センター主溝の溝深さの70〜80%である請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記センター陸部は、複数本のセンターサイピングを具え、
    前記センターサイピングの深さは、前記センター主溝の溝深さの65%〜85%である請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記センター主溝のタイヤ軸方向外側の溝縁は、前記長辺部を形成する前記溝縁の一端と滑らかに連続する一方側の溝縁、及び、前記長辺部を形成する前記溝縁の他端と前記一方側の溝縁の一端とを継ぐ他方側の溝縁を含み、
    前記ミドル陸部の踏面の平面展開図に、前記センター主溝のタイヤ軸方向外側の溝縁を前記センター主溝の溝底中心線に沿って延長した延長線を加えることにより、前記ミドル内側凹部の前記センター主溝側が閉じられた仮想ミドル陸部踏面を設定したときに、
    前記延長線で閉じられた前記ミドル内側凹部は、前記延長線と、前記一方側の溝縁と、前記他方側の溝縁とで形成される三角形状である請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記センター凹部は、前記短辺部のタイヤ軸方向内側の溝壁面と滑らかに連続する壁面をもつ請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記センター陸部のタイヤ軸方向の最大幅は、トレッド接地幅の10〜20%である請求項1乃至5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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