JP6097261B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、ドライ路面での操縦安定性及び雪上性能を向上させた空気入りタイヤに関する。
下記特許文献1は、センター陸部及びショルダー陸部に横溝及びサイプが設けられた空気入りタイヤを提案している。このようなタイヤは、横溝及びサイプがエッジ効果を発揮し、優れたウェット性能及び雪上性能を発揮する。
しかしながら、特許文献1のタイヤは、センター陸部のタイヤ軸方向の幅が、ショルダー陸部の半分程度である。このため、特許文献1のタイヤは、センター陸部が変形し易く、とりわけドライ路面での操縦安定性が低い傾向があった。
しかも、特許文献1のタイヤは、タイヤ周方向に沿ってのびるエッジ成分が、センター主溝及びショルダー主溝の溝縁のみであるため、雪上でのタイヤ軸方向の摩擦力が小さく、例えば、雪上で横滑りが発生し易いという問題があった。
特開2012−136187号公報
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、ドライ路面での操縦安定性と雪上性能とをバランス良く高めた空気入りタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部に、最もトレッド接地端側でタイヤ周方向に連続してのびる一対のショルダー主溝と、前記ショルダー主溝よりもタイヤ軸方向内側でタイヤ周方向に連続してのびるセンター主溝とが設けられることにより、前記各ショルダー主溝よりもタイヤ軸方向外側のショルダー陸部と、前記ショルダー主溝と前記センター主溝との間のセンター陸部とが区分された空気入りタイヤであって、前記ショルダー陸部のタイヤ軸方向の幅W1と前記センター陸部のタイヤ軸方向の幅W2との比W1/W2は、1.2〜1.6であり、前記センター陸部には、前記ショルダー主溝からタイヤ軸方向に対して傾斜してのびかつ前記センター陸部内で終端するセンター浅溝が複数本設けられ、前記ショルダー陸部には、前記ショルダー主溝側に、前記ショルダー主溝よりも小さい溝幅でタイヤ周方向に連続してのびるショルダー副溝が設けられていることを特徴としている。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記ショルダー副溝は、1.2〜3.0mmの溝幅を有するのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記センター浅溝は、タイヤ周方向に対して35〜65°の角度で傾斜しているのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記センター浅溝は、タイヤ周方向に対する角度がタイヤ軸方向内側に向かって漸減しているのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記センター浅溝は、前記センター陸部の幅方向の中心よりもタイヤ軸方向内側で終端しているのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記センター浅溝は、第1センター浅溝と、前記第1センター浅溝よりもタイヤ軸方向の長さが小さい第2センター浅溝とを含み、前記第1センター浅溝と前記第2センター浅溝とは、タイヤ周方向に交互に設けられているのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記第1センター浅溝のタイヤ軸方向の長さL1は、前記センター陸部の前記幅W2の0.50〜0.95倍であり、前記第2センター浅溝のタイヤ軸方向の長さL2は、前記センター陸部の前記幅W2の0.50〜0.90倍であるのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記第2センター浅溝のタイヤ軸方向の内端でのタイヤ周方向に対する角度は、前記第1センター浅溝のタイヤ軸方向の内端でのタイヤ周方向に対する角度よりも大きいのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記センター浅溝は、幅が1.0〜2.5mmの開口部と、前記開口部の底からタイヤ半径方向内側にのびる幅が1mm未満の溝底サイプとを含むのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記ショルダー陸部には、少なくとも前記トレッド接地端からタイヤ軸方向内側にのびかつ前記ショルダー副溝に達することなく終端するショルダーラグ溝が複数設けられているのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤにおいて、前記ショルダー陸部には、前記各ショルダーラグ溝のタイヤ軸方向の内端から前記ショルダー副溝を横切って前記ショルダー主溝まで達する接続サイプが設けられているのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤは、トレッド部に、最もトレッド接地端側でタイヤ周方向に連続してのびる一対のショルダー主溝と、ショルダー主溝よりもタイヤ軸方向内側でタイヤ周方向に連続してのびるセンター主溝とが設けられることにより、各ショルダー主溝よりもタイヤ軸方向外側のショルダー陸部と、ショルダー主溝とセンター主溝との間のセンター陸部とが区分されている。
ショルダー陸部のタイヤ軸方向の幅W1とセンター陸部のタイヤ軸方向の幅W2との比W1/W2は、1.2〜1.6である。これにより、大きな接地圧が作用するセンター陸部の幅が確保され、ドライ路面での操縦安定性が高められる。
センター陸部には、ショルダー主溝からタイヤ軸方向に対して傾斜してのびかつセンター陸部内で終端するセンター浅溝が複数本設けられている。このようなセンター浅溝は、センター陸部の剛性を維持しつつ、タイヤ周方向及びタイヤ軸方向にエッジ効果を発揮する。このため、ドライ路面での操縦安定性が維持されつつ、雪上性能が高められる。
ショルダー陸部には、ショルダー主溝側に、ショルダー主溝よりも小さい溝幅でタイヤ周方向に連続してのびるショルダー副溝が設けられている。このようなショルダー副溝は、ドライ路面での操縦安定性を損ねることなく、溝縁のエッジ効果によって雪上でのタイヤ軸方向の摩擦力を高め、雪上での横滑りを効果的に抑制する。
以上のように、本発明の空気入りタイヤは、ドライ路面での操縦安定性と雪上性能とをバランス良く高めることができる。
本実施形態の空気入りタイヤのトレッド部の展開図である。 図1のA−A線断面図である 図1のセンター陸部の拡大図である。 図3のセンター浅溝のB−B線断面図である。 図3の第1センター浅溝のC−C線断面図である。 図3の第2センター浅溝のD−D線断面図である。 図1のショルダー陸部の拡大図である。 図7の接続サイプ及びショルダーラグ溝のE−E線断面図である。 図7のショルダーサイプのF−F線断面図である。 比較例の空気入りタイヤのトレッド部の展開図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある。)1のトレッド部2の展開図である。本実施形態の空気入りタイヤ1は、例えば、乗用車用として好適に使用される。
図1に示されるように、タイヤ1のトレッド部2には、一対のショルダー主溝3と、センター主溝4とが設けられている。
ショルダー主溝3は、最もトレッド接地端Te側でタイヤ周方向に連続してのびている。本実施形態のショルダー主溝3は、タイヤ周方向に沿った直線状である。ショルダー主溝3は、例えば、波状又はジグザグ状でも良い。
「トレッド接地端Te」は、正規リム(図示せず)にリム組みされかつ正規内圧が充填され、しかも無負荷である正規状態のタイヤ1に、正規荷重を負荷してキャンバー角0°で平面に接地させたときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置である。
「正規リム」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めているリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
「正規内圧」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
「正規荷重」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。
センター主溝4は、ショルダー主溝3よりもタイヤ軸方向内側に設けられている。センター主溝4は、タイヤ周方向に連続してのびている。センター主溝4は、例えば、タイヤ周方向に沿った直線状である。本実施形態のセンター主溝4は、1本からなり、タイヤ赤道C上に設けられている。センター主溝4は、例えば、タイヤ赤道Cのタイヤ軸方向両側に各1本設けられても良い。
ショルダー主溝3の溝幅W3及びセンター主溝4の溝幅W4は、例えば、トレッド接地幅TWの3〜10%である。このようなショルダー主溝3及びセンター主溝4は、トレッド部2の剛性を維持しつつ、優れたウェット性能を発揮する。トレッド接地幅TWは、前記正規状態のタイヤ1のトレッド接地端Te、Te間のタイヤ軸方向の距離である。
図2には、図1のA−A線断面図が示されている。図2に示されるように、ショルダー主溝3の溝深さd1及びセンター主溝4の溝深さd2は、乗用車用タイヤの場合、例えば、5〜15mmであるのが望ましい。
図1に示されるように、トレッド部2には、一対のショルダー陸部7と、一対のセンター陸部8とが区分されている。各ショルダー陸部7は、各ショルダー主溝3のタイヤ軸方向外側に設けられている。各センター陸部8は、ショルダー主溝3とセンター主溝4との間に設けられている。本実施形態では、各溝及び各陸部が、それぞれタイヤ赤道C上の点を中心とした実質的に点対称に形成されるが、必ずしもこのような態様に限定されるものではない。
ショルダー陸部7のタイヤ軸方向の幅W1と、センター陸部8のタイヤ軸方向の幅W2との比W1/W2は、1.2〜1.6の範囲とされる。これにより、大きな接地圧が作用するセンター陸部8の幅が確保され、ドライ路面での操縦安定性が高められる。上述の効果をさらに高めるために、前記比W1/W2は、好ましくは1.3〜1.5である。
図3には、センター陸部8の拡大図が示されている。図3に示されるように、センター陸部8のタイヤ軸方向の幅W2は、例えば、トレッド接地幅TW(図1に示され、以下、同様である。)の0.15〜0.20倍である。
センター陸部8には、センター浅溝12が複数本設けられている。望ましい態様として、センター陸部8は、センター浅溝12以外の排水用の溝が配されていないタイヤ周方向に連続してのびるリブである。
センター浅溝12は、ショルダー主溝3からタイヤ軸方向に対して傾斜してのびかつセンター陸部8内で終端している。このようなセンター浅溝12は、センター陸部8を完全に分断しないため、センター陸部8の剛性を維持し、ドライ路面での操縦安定性を高めることができる。
センター浅溝12は、例えば、タイヤ周方向に対して35〜65°の角度で傾斜している。このようなセンター浅溝12は、タイヤ周方向及びタイヤ軸方向にエッジ効果を発揮し、雪上性能を高める。望ましい態様として、センター浅溝12は、例えば、タイヤ周方向の対する角度θ1がタイヤ軸方向内側に向かって漸減している。このようなセンター浅溝12は、大きな接地圧が作用するタイヤ軸方向内側において、タイヤ周方向のエッジ成分を増加させる。これは、雪上でのタイヤ軸方向の摩擦力を効果的に高める。
センター浅溝12は、例えば、センター陸部8の幅方向の中心8cよりもタイヤ軸方向内側で終端しているのが望ましい。これにより、センター浅溝12のエッジ成分が増し、雪上性能がさらに高められる。
図4には、図3のセンター浅溝12の長さ方向と直交するB−B線断面図が示されている。図4に示されるように、センター浅溝12は、例えば、センター陸部8の踏面8s側で開口した開口部15と、開口部15の底からタイヤ半径方向内側にのびる溝底サイプ14とを含んでいる。本明細書において、「サイプ」とは、幅が1mm未満の切り込みを意味し、排水用の溝とは区別される。
開口部15は、例えば、センター浅溝12の長さ方向と直交する断面において、タイヤ半径方向内側に向かって凸の円弧状の輪郭を有する。
開口部15の前記踏面8sにおける幅W6は、例えば、1.0〜2.5mm、より好ましくは1.5〜2.0mmである。開口部15の深さd4は、例えば、0.5〜1.5mm、より好ましくは0.8〜1.2mmである。
このような開口部15は、センター浅溝12の端縁を起点としたセンター陸部8の欠けや偏摩耗を効果的に抑制することができる。しかも、開口部15は、センター浅溝12の容積を増加させ、センター陸部8の踏面と路面との間の水を排出する。このため、本実施形態のタイヤ1は、雪上性能のみならず、ウェット性能及び氷上性能を高めることができる。
本実施形態の溝底サイプ14の幅W7は、好ましくは0.3〜0.7mmである。センター陸部8の踏面8sから溝底サイプ14の底14dまでの深さd5は、4.5〜6.0mm、より好ましくは5.0〜5.5mmである。このような溝底サイプ14は、走行時、センター陸部8の接地部分での歪みを抑制し、その偏摩耗を抑制するのに役立つ。
図3に示されるように、センター浅溝12は、第1センター浅溝17と、第1センター浅溝17よりもタイヤ軸方向の長さが小さい第2センター浅溝18とを含んでいる。第1センター浅溝17と第2センター浅溝18とは、例えば、タイヤ周方向に交互に設けられている。
第1センター浅溝17のタイヤ軸方向の長さL1は、センター陸部8のタイヤ軸方向の幅W2の好ましくは0.50倍以上、より好ましくは0.70倍以上であり、好ましくは0.95倍以下、より好ましくは0.90倍以下である。
図5には、図3の第1センター浅溝17の長さ方向に沿ったC−C線断面図が示されている。図5に示されるように、第1センター浅溝17は、略一定の深さを有する第1部分19と、第1部分19からショルダー主溝3側に向かって深さが漸減する第2部分20とを含んでいる。このような第1センター浅溝17は、センター陸部8のタイヤ軸方向外側の剛性を維持し、ドライ路面での操縦安定性を維持するのに役立つ。
第1部分19と第2部分20との境界22は、センター陸部8の幅方向の中心8c(図3に示される)よりもタイヤ軸方向外側に位置しているのが望ましい。このような第1部分19及び第2部分20は、第1センター浅溝17の容積を確保し、サイプの吸水性能を高める。
特に好ましい態様として、第1センター浅溝17の外端17oは、開口部15のみで形成される。即ち、第1センター浅溝17の溝底サイプ14は、タイヤ軸方向外側に向かって深さを漸減させながら、ショルダー主溝3に連通することなく、ショルダー主溝3の手前で終端しているのが望ましい。このような第1センター浅溝17は、センター陸部8のタイヤ軸方向外側の剛性を維持し、その偏摩耗を抑制することができる。
図3に示されるように、第2センター浅溝18のタイヤ軸方向の長さL2は、センター陸部8のタイヤ軸方向の幅W2の好ましくは0.50倍以上、より好ましくは0.65倍以上であり、好ましくは0.90倍以下、より好ましくは0.75倍以下である。
第2センター浅溝18の前記長さL2と第1センター浅溝17の前記長さL1との比L2/L1は、好ましくは0.65以上、より好ましくは0.70以上であり、好ましくは0.85以下、より好ましくは0.80以下である。このような第1センター浅溝17及び第2センター浅溝18は、ドライ路面での操縦安定性と雪上性能とをバランス良く高める。
第2センター浅溝18のタイヤ軸方向の内端18iでのタイヤ周方向に対する角度θ3は、第1センター浅溝17のタイヤ軸方向の内端17iでのタイヤ周方向に対する角度θ2よりも大きいのが望ましい。これにより、走行時、センター陸部8の接地部分の歪みがさらに効果的に抑制され、その偏摩耗が抑制される。
図6には、図3の第2センター浅溝18の長さ方向に沿ったD−D線断面図が示されている。図6に示されるように、第2センター浅溝18は、略一定の深さでタイヤ軸方向にのびる底面23を有している。このような第2センター浅溝18は、走行時、センター陸部8の接地部分の歪みを抑制し、その偏摩耗を抑制するのに役立つ。
特に好ましい態様として、第2センター浅溝18の外端18oは、開口部15のみで形成される。即ち、第2センター浅溝18の溝底サイプ14は、ショルダー主溝3に連通することなく、ショルダー主溝3の手前で終端しているのが望ましい。このような第2センター浅溝18は、センター陸部8のタイヤ軸方向外側の剛性を維持し、その偏摩耗を抑制することができる。
図7には、ショルダー陸部7の拡大図が示されている。図7に示されるように、ショルダー陸部7のタイヤ軸方向の幅W1は、例えば、トレッド接地幅TWの0.18〜0.32倍である。
ショルダー陸部7には、ショルダー主溝3側に、タイヤ周方向に連続してのびるショルダー副溝28が設けられている。
本実施形態のショルダー副溝28は、例えば、直線状にのびているが、これに限定されず、ジグザグ状又は波状でも良い。
ショルダー副溝28は、ショルダー主溝3よりも小さい溝幅W9を有する。ショルダー副溝28の溝幅W9は、好ましくは2mm以上、より好ましくは2.5mm以上であり、好ましくは4mm以下、より好ましくは3.5mm以下である。
図2に示されるように、ショルダー副溝28の溝深さd7は、好ましくは2mm以上、より好ましくは2.5mm以上であり、好ましくは4mm以下、より好ましくは3.5mm以下である。
このようなショルダー副溝28は、ショルダー陸部7の横剛性等を低下させることなく、その溝縁のエッジ効果によって雪上でのタイヤ軸方向の摩擦力を高め、雪上での横滑りを効果的に抑制する。
図7に示されるように、ショルダー陸部7は、ショルダー副溝28のタイヤ軸方向内側の第1ショルダー陸部31と、ショルダー副溝28のタイヤ軸方向外側の第2ショルダー陸部32とを含んでいる。
第1ショルダー陸部31のタイヤ軸方向の幅W10は、例えば、ショルダー陸部7のタイヤ軸方向の幅W1の0.1〜0.2倍が望ましい。これにより、ショルダー陸部7のタイヤ軸方向内側の剛性が高められ、ひいてはドライ路面での操縦安定性が高められる。
第2ショルダー陸部32は、第1ショルダー陸部31よりも大きい幅W11を有している。第2ショルダー陸部32の幅W11は、例えば、ショルダー陸部7の前記幅W1の0.75〜0.80倍が望ましい。
ショルダー陸部7には、例えば、タイヤ周方向に隔設された複数のショルダーラグ溝34と、各ショルダーラグ溝34の間に設けられたショルダーサイプ35とが設けられている。
ショルダーラグ溝34は、少なくともトレッド接地端Teからタイヤ軸方向内側に向かってのびている。ショルダーラグ溝34は、ショルダー副溝28に達することなく終端している。このようなショルダーラグ溝34は、ショルダー陸部7のタイヤ軸方向内側の剛性を維持しつつ、ウェット性能及び雪上性能を高める。
ショルダーラグ溝34のタイヤ軸方向内側には、ショルダーラグ溝34の内端34iからショルダー副溝28を横切ってショルダー主溝3まで達する接続サイプ36が設けられているのが望ましい。このような接続サイプ36は、走行時、ショルダーラグ溝34のタイヤ軸方向内側の接地部分の歪みを抑制し、その偏摩耗を抑制する。
図8には、図7の接続サイプ36の長さ方向に沿ったE−E線断面図が示されている。図8に示されるように、接続サイプ36は、ショルダー主溝3側の第1部分37と、第1部分37よりもトレッド接地端Te側で底面が隆起した第2部分38とを含んでいる。このような接続サイプ36は、ショルダーラグ溝34の内端付近でのショルダー陸部7の偏摩耗を抑制する。
第1部分37は、例えば、略一定の深さd9を有し、ショルダー副溝28を横切っている。第1部分37の深さd9は、例えば、2.5〜3.5mmである。望ましい態様として、第1部分37は、ショルダー副溝28と等しい深さを有している。これにより、ドライ路面での操縦安定性と雪上性能とがバランス良く高められる。
第2部分38は、第1部分37とショルダーラグ溝34との間に設けられている。第2部分38の深さd10は、好ましくは第1部分37の深さd9の0.40倍以上、より好ましくは0.45倍以上であり、好ましくは0.60倍以下、より好ましくは0.55倍以下である。このような第2部分38は、接続サイプ36の吸水性能を維持しつつ、ドライ路面での操縦安定性を高めるのに役立つ。
図7に示されるように、ショルダーサイプ35は、例えば、タイヤ周方向に互いに隣り合うショルダーラグ溝34、34の間に1〜2本設けられている。ショルダーサイプ35は、例えば、ショルダーラグ溝34と略平行にのびている。
ショルダーサイプ35は、例えば、少なくともトレッド接地端Teからタイヤ軸方向内側に向かってのびている。ショルダーサイプ35は、例えば、ショルダー副溝28に達することなく終端している。望ましい態様として、ショルダーサイプ35の内端35iは、ショルダーラグ溝34の内端34iよりもタイヤ軸方向内側に位置している。このようなショルダーサイプ35は、走行時、第2ショルダー陸部32の接地部分の歪みを抑制する。
ショルダーサイプ35のタイヤ軸方向に対する角度θ4は、例えば、0〜15°である。望ましい態様として、ショルダーサイプ35の前記角度θ4は、タイヤ軸方向内側に向かって漸増しているのが望ましい。このようなショルダーサイプ35は、雪上でのトラクション性能を高めつつ、タイヤ軸方向の摩擦力も高めることができる。
図9には、図7のショルダーサイプ35の長さ方向に沿ったF−F線断面図が示されている。図9に示されるように、ショルダーサイプ35は、例えば、底面39が部分的に隆起した隆起部40を有している。このような隆起部40は、ショルダーサイプ35の開口を抑制し、そのエッジ効果を高めることができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施されうる。
図1の基本パターンを有する空気入りタイヤが、表1の仕様に基づき試作された。比較例として、図10に示されるように、センター浅溝及びショルダー副溝を有しないタイヤが試作された。各テストタイヤのドライ路面での操縦安定性、ウェット性能、及び、雪上性能がテストされた。各テストタイヤの共通仕様は、以下の通りである。
タイヤサイズ:185/65R15
リムサイズ:15×5.5
タイヤ内圧:200kPa
トレッド接地幅TW:132mm
ショルダー主溝の溝幅W3及びセンター主溝の溝幅W4:9.0mm
ショルダー主溝の溝深さd1及びセンター主溝の溝深さd2:7.4mm
テスト方法は、以下の通りである。
<ドライ路面での操縦安定性>
下記テスト車両でドライ路面のテストコースを走行したときの操縦安定性が、運転者の官能により評価された。結果は、比較例1を100とする評点であり、数値が大きい程、操縦安定性が優れていることを示す。
テスト車両:排気量1500cc、前輪駆動車
テストタイヤ装着位置:全輪
<ウェット性能>
上記テスト車両で、水深5mmかつ長さ20mの水たまりが設けられた半径100mのアスファルト路面を走行し、前輪の横加速度(横G)が計測された。結果は、速度50〜80km/hの平均横Gであり、比較例1の値を100とする指数で表されている。数値が大きい程、ウェット性能が優れていることを示す。
<雪上性能>
上記テスト車両で雪路を走行したときの雪上性能が、運転者の官能により評価された。結果は、比較例1を100とする評点であり、数値が大きい程、雪上性能が優れていることを示す。
テスト結果が表1に示される。
Figure 0006097261
Figure 0006097261
テストの結果、実施例の空気入りタイヤは、ドライ路面での操縦安定性と雪上性能とをバランス良く高めていることが確認できた。
2 トレッド部
3 ショルダー主溝
4 センター主溝
7 ショルダー陸部
8 センター陸部
12 センター浅溝
28 ショルダー副溝

Claims (11)

  1. トレッド部に、最もトレッド接地端側でタイヤ周方向に連続してのびる一対のショルダー主溝と、タイヤ周方向に連続してのびかつ前記一対のショルダー主溝の間で1本のみ配されたセンター主溝とが設けられることにより、
    前記トレッド部が、前記各ショルダー主溝よりもタイヤ軸方向外側の一対のショルダー陸部、及び、前記一対のショルダー陸部の間に配された一対のセンター陸部の4つの陸部で構成された空気入りタイヤであって、
    前記ショルダー陸部のタイヤ軸方向の幅W1と前記センター陸部のタイヤ軸方向の幅W2との比W1/W2は、1.2〜1.6であり、
    前記センター陸部には、前記ショルダー主溝からタイヤ軸方向に対して傾斜してのびかつ前記センター陸部内で終端するセンター浅溝が複数本設けられ、
    前記ショルダー陸部には、前記ショルダー主溝側に、前記ショルダー主溝よりも小さい溝幅でタイヤ周方向に連続してのびるショルダー副溝が設けられていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記センター浅溝は、前記センター陸部の踏面側で開口した開口部と、前記開口部の底から前記開口部より小さく、かつ、1mm未満の幅でタイヤ半径方向内側にのびる溝底サイプとを含み、
    前記溝底サイプは、前記ショルダー主溝に連通することなく、前記ショルダー主溝の手前で終端し、
    前記センター浅溝のタイヤ軸方向の外端は、前記開口部のみで形成されている請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記センター浅溝は、タイヤ周方向に対して35〜65°の角度で傾斜している請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記センター浅溝は、タイヤ周方向に対する角度がタイヤ軸方向内側に向かって漸減している請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記センター浅溝は、前記センター陸部の幅方向の中心よりもタイヤ軸方向内側で終端している請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記センター浅溝は、第1センター浅溝と、前記第1センター浅溝よりもタイヤ軸方向の長さが小さい第2センター浅溝とを含み、
    前記第1センター浅溝と前記第2センター浅溝とは、タイヤ周方向に交互に設けられており、
    前記第1センター浅溝は、一定の深さを有する第1部分と、第1部分からショルダー主溝側に向かって深さが漸減する第2部分とを含んでいる請求項1乃至5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記第1センター浅溝のタイヤ軸方向の長さL1は、前記センター陸部の前記幅W2の0.50〜0.95倍であり、
    前記第2センター浅溝のタイヤ軸方向の長さL2は、前記センター陸部の前記幅W2の0.50〜0.90倍である請求項6記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記第2センター浅溝のタイヤ軸方向の内端でのタイヤ周方向に対する角度は、前記第1センター浅溝のタイヤ軸方向の内端でのタイヤ周方向に対する角度よりも大きい請求項6又は7記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記センター浅溝は、幅が1.0〜2.5mmの開口部と、前記開口部の底からタイヤ半径方向内側にのびる幅が1mm未満の溝底サイプとを含む請求項1乃至8のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記ショルダー陸部には、少なくとも前記トレッド接地端からタイヤ軸方向内側にのびかつ前記ショルダー副溝に達することなく終端するショルダーラグ溝が複数設けられている請求項1乃至9のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  11. 前記ショルダー陸部には、前記各ショルダーラグ溝のタイヤ軸方向の内端から前記ショルダー副溝を横切って前記ショルダー主溝まで達する接続サイプが設けられ、
    前記接続サイプは、前記ショルダー主溝側の第1部分と、前記第1部分よりも前記トレッド接地端側で底面が隆起した第2部分とを含む請求項10記載の空気入りタイヤ。
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