JP5972674B2 - 排水栓装置 - Google Patents

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Description

本発明は、槽体の排水口に設けられる排水栓装置に関する。
従来、排水栓装置としては、槽体(例えば、浴槽や洗面化粧台等)の排水口を開閉可能な栓蓋と、当該栓蓋を上下動可能に支持する支持軸を有してなる支持機構、及び、当該支持機構に連結され操作部(押しボタン等)の変位を前記支持機構に伝達する伝達部材(例えば、ワイヤー)を備えてなるレリースと、排水口の内周において前記支持機構(支持軸)を保持するアタッチメント部材とを有するものが知られている。また、排水の流路となる配管を槽体(排水口)に接続するために、外周に雄ねじ部を有する筒状の排水口部材が用いられる。排水口部材は、槽体(排水口)の裏側に配管(例えば、エルボやリング状の管体)を配置した上で、槽体の表側から自身の雄ねじ部を配管の内周に形成された雌ねじ部に螺合し、自身と配管との間で槽体を挟み込むことにより、槽体に配管を接続する(例えば、特許文献1等参照)。
ところで、一般に排水栓装置は、次の手順で槽体に取付けられる。すなわち、排水口部材を配管に螺合した(配管を槽体に接続した)後に、配管の内部から排水口を通してレリースの一端側(支持機構)を引き出し、支持機構をアタッチメント部材に取付ける。そして、アタッチメント部材を排水口部材や槽体に取付けるとともに、前記支持機構の支持軸に栓蓋を取付けることで排水栓装置が槽体に取付けられる。尚、アタッチメント部材の内部に支持軸が設けられ、アタッチメント部材の一部と支持軸とにより支持機構が構成される場合(つまり、支持機構とアタッチメント部材とが一体化される構成の場合)には、配管の内部から排水口を通して伝達部材の一端側が引き出され、引き出された伝達部材の一端部が支持機構に接続された上で、アタッチメント部材が排水口部材や槽体に取付けられる。
しかしながら、手の届かない配管内からレリースの一端側(支持機構や伝達部材)を引き出すことは難しいため、多くの手間や時間を要し、取付作業者に多大な負担を強いることになってしまうおそれがある。また、レリースの引き出し時に、伝達部材が切れたり折れ曲がったりしてしまう等、レリースなどの部材に破損が生じてしまうおそれがある。
そこで、取付作業性の向上や部材の破損防止を図るべく、アタッチメント部材の外周側に雄ねじ部を設けるとともに、当該雄ねじ部を配管に螺合することで、アタッチメント部材及びこれに保持される支持機構(アタッチメント部材及び支持機構が一体化される場合には、当該一体化されたものに伝達部材が接続されたもの)を予め配管に取付けておく(すなわち、支持機構が予め配管から引き出された状態としておく)手法が提案されている(例えば、特許文献2等参照)。
特開平9−60073号公報参照 特開2000−328624号公報
ところが、上記手法では、排水口部材を配管に螺合する際に、排水口部材をアタッチメント部材と一体化させた上で、一体化された排水口部材及びアタッチメント部材を配管へと螺合する。このため、故障対応等のメンテナンスを行う際において、アタッチメント部材や支持機構を取外す必要が生じた場合には、排水口部材を取外さなければ、アタッチメント部材等を取外すことができず、メンテナンス性に劣る。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、支持機構を配管に対して予め取付可能とすること等により、取付作業性等を高めることができ、かつ、排水口部材を取外すことなく、支持機構を保持するアタッチメント部材を取外可能とすることで、メンテナンス性の向上を図ることができる排水栓装置を提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.槽体の排水口に取付けられる排水栓装置であって、
自身の内周に雌ねじ部を有する筒状の配管と、
前記排水口に挿通されるとともに、前記雌ねじ部に螺合可能な雄ねじ部を外周に有し、前記雌ねじ部に前記雄ねじ部を螺合し、前記配管との間で前記槽体を挟み込むことで、前記槽体に前記配管を接続する筒状の排水口部材と、
前記排水口に設けられる栓蓋が取付けられる支持軸を有し、前記栓蓋を上下動可能に支持する支持機構と、
前記支持軸を直接又は間接的に保持する保持部、及び、当該保持部からその外側に向けて延びるアーム部を有するアタッチメント部材とを備え、
前記アタッチメント部材の外周、及び、前記配管の内周のうちの一方には、凸部が設けられるとともに、
前記アタッチメント部材の外周、及び、前記配管の内周のうちの他方には、上下方向に前記凸部を挟んだ状態で前記凸部が係止される把持部が設けられ、
前記排水口部材よりも下方において前記把持部に前記凸部が係止されることで、前記配管に対して前記アタッチメント部材が取付けられ、
前記アタッチメント部材は、前記配管に対して前記排水口部材の上方から取付・取外可能とされることを特徴とする排水栓装置。
上記手段1によれば、支持機構を保持する(又は、支持機構が一体化された)アタッチメント部材を、配管に予め取付けておくことで、配管に対して支持機構を予め取付けておくことができる。このため、配管内から支持機構等を引き出すといった面倒な作業が不要となり、取付作業性の向上や支持機構の引き出し時における部材の破損防止を図ることができる。
また、アタッチメント部材及び配管のうちの一方に設けられた凸部を、アタッチメント部材及び配管のうちの他方に設けられた把持部に係止することで、配管に対してアタッチメント部材をワンタッチで取付けることができる。従って、配管に対してアタッチメント部材を取り付ける際の作業性を向上させることができる。
さらに、アタッチメント部材が、配管に対して排水口部材の上方から取付・取外可能とされている。従って、排水口部材を配管から取外すことなく、アタッチメント部材や支持機構を容易に取外すことができる。その結果、メンテナンス性の向上を図ることができる。
尚、アタッチメント部材を、配管に対して排水口部材の上方から取付・取外可能とするためには、例えば、アタッチメント部材が排水口部材の内周を通過可能となるように構成すればよい。
手段2.前記配管は、
前記雌ねじ部を内周に有する第1筒状部と、
前記第1筒状部の延びる方向と異なる方向に向けて延びる第2筒状部と、
前記第1筒状部の内部及び前記第2筒状部の内部を連通する屈曲筒状部とを備えるとともに、
前記第1筒状部、前記第2筒状部、及び、前記屈曲筒状部は、樹脂により一体的に形成され、
前記第1筒状部は、自身の開口側に向けて内径が一定又は拡径する形状をなし、
前記第2筒状部は、自身の開口側に向けて内径が一定又は拡径する形状をなし、
前記屈曲筒状部は、前記第2筒状部の中心軸と直交する方向に沿ったその内部の幅が、前記第2筒状部の開口側に向けて一定又は拡幅する形状をなし、
前記把持部は、前記アタッチメント部材の外周に設けられるとともに、前記凸部は、前記第1筒状部の下端内周に設けられることを特徴とする手段1に記載の排水栓装置。
尚、「内径が一定又は拡径する形状をなし」とあるのは、全域に亘って、内径が一定とされたり、拡径されたりする場合だけでなく、内径が一定の部位と拡径する部位との双方が形成される場合も含む。また、「幅が一定又は拡幅する形状をなし」とあるのは、全域に亘って、幅が一定とされたり、拡幅されたりする場合だけでなく、幅が一定の部位と拡幅する部位との双方が形成される場合も含む(以下同様)。
上記手段2によれば、第1筒状部は、自身の開口側に向けて内径が一定又は拡径する形状をなし、第1筒状部の下端内周に突起部が設けられている。従って、配管を型成形により形成する際に、第1筒状部の内周面を形成する型を、第1筒状部の開口から抜出すことができる。また、第2筒状部は、自身の開口側に向けて内径が一定又は拡径する形状をなし、屈曲筒状部は、その内部の幅が第2筒状部の開口側に向けて一定又は拡幅する形状をなすように構成されている。従って、第2筒状部及び屈曲筒状部の内周面を形成する型を、第2筒状部の開口から抜出すことができる。すなわち、上記手段2によれば、型成形により、内周に凸部を有してなる配管を容易に製造することができ、生産性の向上を図ることができる。
手段3.第1筒状部は、その開口側に設けられた大径部と、当該大径部の内径よりも内径が小さい小径部とを備え、
前記凸部は、前記小径部のうち前記第2筒状部の内周面及び前記大径部間に位置する部位である凸片部により形成されることを特徴とする手段2に記載の排水栓装置。
上記手段3によれば、型成形により配管を形成する場合において、配管の内周に凸部を容易に設けることができ、優れた生産性を実現することができる。
手段4.第1筒状部は、その開口側に設けられた大径部と、当該大径部の内径よりも内径が小さい小径部とを備え、
前記屈曲筒状部の内周面に対して、前記第2筒状部の中心軸に沿って前記第2筒状部のうち最も内径の小さい部位の内部領域を投影したときにおいて、前記屈曲筒状部の内周面のうち前記内部領域の投影された領域内には、前記第1筒状部に隣接する凹状の溝部が設けられ、
前記凸部は、前記小径部のうち前記第2筒状部の内周面及び前記大径部間に位置する部位である第1凸片部と、前記小径部のうち前記溝部及び前記大径部間に位置する部位である第2凸片部とにより構成されることを特徴とする手段2に記載の排水栓装置。
上記手段4によれば、型成形により配管を形成する場合において、配管の内周に凸部を比較的容易に設けることができ、良好な生産性を実現することができる。
また、上記手段4によれば、凸部が第1凸片部及び第2凸片部により構成されるため、配管に対するアタッチメント部材の取付安定性をより高めることができる。
手段5.前記第1凸片部と前記第2凸片部とは、上下方向において同一の位置に設けられることを特徴とする手段4に記載の排水栓装置。
尚、「上下方向において同一の位置」とあるのは、上下方向において厳密に同一の位置に設けられる場合のみならず、上下方向において若干(例えば、コンマ数mm程度)のずれがある場合も含む(以下、同様)。
上記手段5によれば、第1凸片部と第2凸片部とが上下方向において同一の位置(高さ位置)に設けられるため、アタッチメント部材に設けられる把持部の高さ位置も同一とすることができる。そのため、把持部において、第1凸片部が係止される側と第2凸片部が係止される側とを区別することなく、アタッチメント部材を配管に対して取付けることができる。その結果、配管に対してアタッチメント部材を取り付ける際の作業性を一層向上させることができる。
手段6.前記凸部の下面は、平面とされることを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載の排水栓装置。
上記手段6によれば、凸部の下面に対して把持部をより確実に接触させることができ、配管に対するアタッチメント部材の取付安定性を高めることができる。
手段7.前記配管は、
前記雌ねじ部を内周に有する第1筒状部と、
前記第1筒状部の延びる方向と異なる方向に向けて延びる第2筒状部と、
前記第1筒状部の内部及び前記第2筒状部の内部を連通する屈曲筒状部とを備えるとともに、
前記第1筒状部、前記第2筒状部、及び、前記屈曲筒状部は、樹脂により一体的に形成され、
前記第1筒状部は、自身の開口側に向けて内径が一定又は拡径する形状をなし、
前記第2筒状部は、自身の開口側に向けて内径が一定又は拡径する形状をなし、
前記屈曲筒状部は、前記第2筒状部の中心軸と直交する方向に沿ったその内部の幅が、前記第2筒状部の開口側に向けて一定又は拡幅する形状をなし、
前記第1筒状部の下端内周には、径方向内側に向けて突出する突起部が設けられ、
前記配管は、前記排水口部材の下方に配置され、前記突起部が係止される凹状部を外周に有する筒状の取付部を備え、
前記把持部は、前記取付部の内周に設けられるとともに、前記凸部は、前記アーム部の先端部に設けられることを特徴とする手段1に記載の排水栓装置。
上記手段7によれば、上記手段2と同様の作用効果が奏されることとなる。すなわち、型成形により、内周に突起部を有してなる配管を容易に製造することができ、生産性の向上を図ることができる。
ところで、アタッチメント部材において、アーム部の折損等を防止するためには、アーム部の先端部同士を連結する環状部を設け、アーム部の強度向上を図ることが好ましい。しかしながら、排水口部材の内周に環状部を配置する場合には、排水口部材の内周側に形成される排水流路の通水面積が減少してしまい、排水能力の低下を招いてしまうおそれがある。
この点、上記手段7によれば、配管(取付部)にアタッチメント部材が取付けられた際には、筒状の取付部によってアーム部の先端部同士が連結された状態となるため、アーム部の強度向上を図ることができる。さらに、取付部は、排水口部材の下方に設けられるため、取付部の存在により、排水口部材の内周に形成される排水流路の通水面積が減少してしまうことを効果的に抑制できる。その結果、良好な排水能力を実現することができる。
手段8.前記取付部は、自身の上面部が前記排水口部材の下面部に接触した状態で設けられることを特徴とする手段7に記載の排水栓装置。
上記手段8によれば、取付部は、自身の上面部が排水口部材の下面部に接触した状態で設けられる。すなわち、取付部は、排水口部材の下面部を基準とする適切な配置位置に設けられ、ひいては栓蓋の開口量(ストローク量)が安定することとなる。
詳述すると、栓蓋が槽体に密着することで排水口を閉鎖する構成の場合、排水口部材は、配管との間で槽体を挟み込む際に槽体の表面に接触するが、槽体の表面は裏面等と比較して通常精度よく形成される。そのため、同種の槽体において、栓蓋によるシール位置から、排水口部材が接触する槽体の表面までの距離にバラツキが生じてしまうことが極めて少ない。従って、排水口部材を最終的な配置位置に設けたときに、排水口部材は、栓蓋によるシール位置に対して一定の位置に設けられ、ひいては排水口部材の下面部に接触する取付部も前記シール位置に対して一定の位置に設けられる。その結果、アタッチメント部材及びこれに保持される支持機構もシール位置に対して一定の位置に設けられ、栓蓋の開口量(ストローク量)を安定させることができる。
また、栓蓋が排水口部材に密着することで排水口を閉鎖する構成の場合、上述の通り、取付部の上面部は排水口部材の下面部に接触しているため、排水口部材と取付部との相対配置位置は変化せず、ひいては、排水口部材に対して支持機構やアタッチメント部材が一定の位置に配置されることとなる。そのため、栓蓋の開口量(ストローク)を安定させることができる。
手段9.第1筒状部は、その開口側に設けられた大径部と、当該大径部の内径よりも内径が小さい小径部とを備え、
前記突起部は、前記小径部のうち前記第2筒状部の内周面及び前記大径部間に位置する部位である突起片部により形成されることを特徴とする手段7又は8に記載の排水栓装置。
上記手段9によれば、上記手段3とほぼ同様の作用効果が奏されることとなる。すなわち、配管の内周に突起部を容易に設けることができ、優れた生産性を実現することができる。
手段10.第1筒状部は、その開口側に設けられた大径部と、当該大径部の内径よりも内径が小さい小径部とを備え、
前記屈曲筒状部の内周面に対して、前記第2筒状部の中心軸に沿って前記第2筒状部のうち最も内径の小さい部位の内部領域を投影したときにおいて、前記屈曲筒状部の内周面のうち前記内部領域の投影された領域内には、前記第1筒状部に隣接する凹状の溝部が設けられ、
前記突起部は、前記小径部のうち前記第2筒状部の内周面及び前記大径部間に位置する部位である第1突起片部と、前記小径部のうち前記溝部及び前記大径部間に位置する部位である第2突起片部とにより構成されることを特徴とする手段7又は8に記載の排水栓装置。
上記手段10によれば、上記手段4とほぼ同様の作用効果が奏されることとなる。すなわち、良好な生産性を実現することができるとともに、配管に対するアタッチメント部材の取付安定性をより高めることができる。
手段11.前記第1突起片部と前記第2突起片部とは、上下方向において同一の位置に設けられることを特徴とする手段10に記載の排水栓装置。
上記手段11によれば、第1突起片部と第2突起片部とが上下方向において同一の位置(高さ位置)に設けられるため、取付部に設けられる凹状部の高さ位置も同一とすることができる。そのため、凹状部において、第1突起片部が係止される側と第2突起片部が係止される側とを区別することなく、取付部を設けることができる。その結果、第1筒状部に取付部を設ける際の作業性を向上させることができる。
手段12.前記突起部の下面は、平面とされることを特徴とする手段7乃至11のいずれかに記載の排水栓装置。
上記手段12によれば、突起部の下面に対して取付部をより確実に接触させることができ、ひいては配管に対するアタッチメント部材の取付安定性を高めることができる。
手段13.前記配管は、
前記雌ねじ部を内周に有する第1筒状部と、
前記第1筒状部の延びる方向と異なる方向に向けて延びる第2筒状部と、
前記第1筒状部の内部及び前記第2筒状部の内部を連通する屈曲筒状部とを備えるとともに、
前記第1筒状部、前記第2筒状部、及び、前記屈曲筒状部は、一体的に形成され、
前記把持部は、前記アタッチメント部材の外周に設けられるとともに、前記凸部は、前記第1筒状部の内周に設けられ、
前記凸部は、前記第1筒状部の内周に接合された環状のリング部により構成されることを特徴とする手段1に記載の排水栓装置。
上記手段13によれば、屈曲する配管の内周に対して凸部を容易に設けることができ、生産性の向上を図ることができる。
手段14.前記配管の内周には、径方向内側に向けて突出する突起部が設けられ、
前記配管は、前記排水口部材の下方に配置され、前記突起部が係止される凹状部を外周に有する筒状の取付部を備え、
前記把持部は、前記取付部の内周に設けられるとともに、前記凸部は、前記アーム部の先端部に設けられることを特徴とする手段1に記載の排水栓装置。
上記手段14によれば、上記手段7とほぼ同様の作用効果が奏されることとなる。すなわち、排水口部材の内周側に形成される排水流路の通水面積が十分に確保され、良好な排水能力を維持することができる。また、筒状の取付部によりアーム部の先端部同士が連結された状態となり、アーム部の強度向上を図ることができる。
排水栓装置の構成を示す断面図である。 排水口部材等を示す斜視図である。 配管を形成する際に用いられる外型等の断面図である。 取付部の構成を示す斜視図である。 アタッチメント部材の構成を示す斜視図である。 第2実施形態における配管やアタッチメント部材の構成を示す断面図である。 別の実施形態における配管の構成を示す断面図である。 別の実施形態における配管の構成を示す断面図である。 別の実施形態における配管の構成を示す断面図である。
以下に、実施形態について図面を参照しつつ説明する。
〔第1実施形態〕
図1に示すように、排水栓装置1は、槽体としての浴槽100の排水口101に取付けられており、排水口部材2と、配管3と、アタッチメント部材4と、支持機構5と、栓蓋6とを備えている。
排水口部材2は、所定の樹脂(例えば、POM等)により筒状に形成されており、前記排水口101の中心軸と自身の中心軸とがほぼ一致するように排水口101に挿設されている。また、排水口部材2の上端側には、外周側に突出形成された環状の張出部21が形成されており、当該張出部21よりも下端側の外周面には、雄ねじ部22が形成されている。そして、排水口部材2は、自身の張出部21が、排水口101のうちその下端から径方向内側に向けて膨出する鍔部101Aに載置された上で、自身の雄ねじ部22が、排水用の前記配管3の内周に形成された雌ねじ部3Aに螺合されている。これにより、排水口部材2及び配管3間で浴槽100が挟み込まれた状態となり、その結果、浴槽100に対して配管3が接続され、ひいては排水口101から配管3へと通じる排水路が形成されている。尚、本実施形態では、前記鍔部101Aの背面と配管3の上面との間に、例えば、EPDMゴム等の弾性材料からなる環状のシール部材7が介在されており、当該シール部材7により、浴槽100及び配管3間がシールされている。
さらに、図2(尚、図2では、栓蓋6を不図示)に示すように、排水口部材2は、その上面部に、凹状の工具係止部23を備えている。工具係止部23は、排水口部材2を配管3に螺合する際に取付用の工具が係止される部位であり、本実施形態では、周方向に沿って間欠的に複数(本実施形態では、3つ)設けられている。
図1に戻り、配管3は、ほぼ直角に屈曲する形状をなし、鉛直方向に延びる第1筒状部31と、当該第1筒状部31と異なる方向(本実施形態では、略水平方向)に延びる第2筒状部32と、両筒状部31,32の内部を連通する屈曲筒状部33とを備えている。また、各筒状部31,32,33は、型成形によって、所定の樹脂により一体的に形成されている。
より詳しくは、図3(尚、図3は、外型MP1等を概略的に示すものである)に示すように、配管3の外周形状に対応する内周面を有する外型MP1の内部に、第1筒状部31の内周形状に対応する外周面(尚、雌ねじ部3Aに対応する部分は円筒状とされる)を有する第1中型MP2と、第2筒状部32及び屈曲筒状部33の内周形状に対応する外周面を有する第2中型MP3とを配置し、型閉めする。次いで、外型MP1の内周面及び両中型MP2,MP3の外周面により形成されたキャビティ部CAに軟化状態にある樹脂を流し込む。樹脂が固化した後、外型MP1を取外すとともに、前記固化した樹脂の一端側開口(すなわち、第1筒状部31の開口)から第1中型MP2を引き抜き、前記樹脂の他端側開口(すなわち、第2筒状部32の開口)から第2中型MP3を引き抜く。そして最後に、第1筒状部31に対応する部位の内周にねじ切り加工を施し、前記雌ねじ部3Aを形成することで、配管3が得られる。
図1に戻り、第1筒状部31は、自身の内周に前記雌ねじ部3Aが形成されており、自身の開口側(排水口101側であり、配管3の一端側開口)に向けて内径が一定又は拡径する形状とされている(尚、雌ねじ部3Aにおける内径は、雌ねじ部3Aのねじ山部分における内径に相当する)。すなわち、第1筒状部31は、第1中型MP2を自身の開口側から抜出すことができる形状(アンダーカット形状ではない形状)とされている。
また、第2筒状部32は、第1筒状部31と同様に、自身の開口側(配管3の他端側開口)に向けて内径が一定又は拡径する形状とされている。加えて、屈曲筒状部33は、第2筒状部32の中心軸L1と直交する方向に沿った内部の幅が、第2筒状部32の開口側に向けて拡幅する形状とされている。つまり、第2筒状部32及び屈曲筒状部33は、両筒状部32,33の内周面を形成する第2中型MP3を第2筒状部32の開口側から抜出すことができる形状(アンダーカット形状ではない形状)とされている。
加えて、屈曲筒状部33の内周のうち、第1筒状部31に隣接する部位には、凹状の溝部33Aが設けられている。本実施形態では、屈曲筒状部33の内周面に対して、第2筒状部32の中心軸L1に沿って第2筒状部32のうち最も内径の小さい部位の内部領域を投影したときにおいて、屈曲筒状部33の内周面のうち前記内部領域の投影された領域内に、前記溝部33Aが設けられている。すなわち、溝部33Aは、屈曲筒状部33の内周面のうち第2中型MP3により形成可能な領域に設けられており、本実施形態では、第2中型MP3により形成されている。
加えて、第1筒状部31は、その開口側に設けられた大径部31Aと、当該大径部よりも下方側に設けられ、自身の内径が大径部31Aの外径よりも小さい小径部31Bとを備えている。そして、第1筒状部31の下端内周には、小径部31Bのうち第2筒状部32の内周面及び大径部31A間に位置する部位である突起片部34Aにより形成された突起部34が設けられている。さらに、本実施形態では、突起部34の下面34Sが平面とされている。
加えて、配管3は、所定の樹脂(例えば、POM等)により形成された環状の取付部35を備えている。取付部35は、排水口部材2よりも下方に配置されており、自身の上面部が排水口部材2の下面部に接触している。
また、取付部35は、図4に示すように、筒状の本体部36と、当該本体部36の内周面から内周側に突出するアーム支持部37とを備えている。加えて、本体部36の下端側外周面には、凹状部36Aが設けられており、凹状部36Aが突起部34に係止されることで、取付部35が第1筒状部31に取付けられている。尚、取付部35が第1筒状部31に取付けられた状態において、本体部36の外周に設けられた段差部36Pが小径部31B上に載置されるように構成されている(図1参照)。加えて、本実施形態では、本体部36の内径が排水口部材2の内径とほぼ同一とされており、本体部36の内周部分が、排水口部材2の内周面から内周側に向けてほとんど突出しないように構成されている。
さらに、本体部36の内周には、凹状(本実施形態では、本体部36の内周及び外周を貫通する形状)の把持部38が設けられている。把持部38は、周方向に沿って等間隔に複数(本実施形態では、4つ)設けられている。尚、本体部36の内周面のうち、把持部38の上方に位置する部位は、下方側に向けて徐々に内径が小さくなる傾斜面とされている。
前記アーム支持部37は、周方向に沿って等間隔に複数(本実施形態では、4つ)設けられている。そして、各アーム支持部37上には、アタッチメント部材4の後述するアーム部42が配置され、アーム支持部37によりアーム部42が支持されるようになっている。
図1に戻り、アタッチメント部材4は、所定の樹脂(例えば、POM等)により形成されるとともに、取付部35(配管3)に取付けられている。また、図5に示すように、アタッチメント部材4は、保持部41とアーム部42とを備えている。
保持部41は、筒状をなし、自身の内周において前記支持機構5を保持している。具体的には、保持部41は、自身の上端側内周面に径方向内側に突出する上側突出部41Aを備え、自身の下端側内周面に径方向内側に向けて突出する下側突出部41B(図1参照)を備えている。そして、両突出部41A,41Bで支持機構5を挟み込むことにより、保持部41は、支持機構5を保持している。尚、本実施形態において、保持部41には、その中心軸方向に沿って延びる複数のスリット41Cが設けられている。そして、支持機構5は、前記スリット41Cを拡幅し保持部41の下端側開口を拡径した上で、当該下端側開口から挿通されることにより、保持部41の内周に配置されている。
アーム部42は、保持部41のうち前記スリット41C間に位置する部位から径方向外側に向けて延び、周方向に沿って等間隔に複数(本実施形態では、4つ)設けられている。また、各アーム部42は、保持部41の軸方向に沿って延びる隙間43を備えるとともに、その先端部(下端側外周部)に、外周側に突出する凸部44を備えている。そして、隙間43の幅の変動に伴い、凸部44は径方向に沿って弾性変形可能とされている。尚、アタッチメント部材4は、凸部44を内周側に弾性変形させることにより、排水口部材2の内周を通過可能とされている。
アタッチメント部材4は排水口部材2の内周を通過可能とされている。
加えて、凸部44が前記把持部38に係止されることで、アタッチメント部材4は、取付部35(配管3)に対して取付けられている。ここで、メンテナンス時等において、アタッチメント部材4を取付部35(配管3)に取付ける際には、まず、排水口部材2の上方から、アタッチメント部材4を取付部35に対して接近させる(排水口部材2の内周を通過させる)。その上で、アタッチメント部材4をさらに下方へと移動させ、凸部44を取付部35(本体部36)の内周に形成された傾斜面を這わせることで、凸部44が内周側に向けて弾性変形し、凸部44が把持部38に到達すると、凸部44が弾性復帰し、把持部38に凸部44が係止される。その結果、取付部35(配管3)にアタッチメント部材4が取付けられる。尚、取付部35(配管3)にアタッチメント部材4を取付けた状態において、前記アーム支持部37上にアーム部42が配置される。
一方で、メンテナンス時等において、アタッチメント部材4を取付部35(配管3)から取外す際には、凸部44の上面部が傾斜面とされていることから、排水口部材2の上方から、アタッチメント部材4を上方側に向けて引っ張ることで、凸部44が径方向内側に向けて弾性変形し(つまり、把持部38に対する凸部44の係止力が解除され)、アタッチメント部材4が取付部35(配管3)から取外される。すなわち、本実施形態によれば、排水口部材2の上方から、取付部35(配管3)に対して、アタッチメント部材4を容易に取付・取外可能とされている。
図1に戻り、前記支持機構5は、前記保持部41に対して上下方向に相対移動可能な樹脂製の支持軸51と、押しボタン等により構成された操作部(図示せず)の変位を前記支持軸51に伝達するための伝達部材52(例えば、金属製のワイヤー)とを備えている。
支持軸51は、その先端部が栓蓋6の背面に形成された筒状部位に嵌着されており、支持軸51により栓蓋6は上下動可能に支持されている。
伝達部材52は、その外周に設けられた筒状のチューブ53内を往復移動可能に構成されており、前記操作部の変位によりチューブ53内を移動するようになっている。本実施形態では、前記操作部の操作に伴い、伝達部材52を介して上昇端(実際には、上昇端よりも若干下方)における支持軸51のロックと、ロック解除に伴う支持軸51の下降とが交互に行われるようになっている。すなわち、前記操作部を操作する度に栓蓋6の上昇・下降(排水口101の開閉)が交互に行われるようになっている。
栓蓋6は、POM等の樹脂からなる蓋部61と、当該蓋部61の下方側外周に設けられた弾性変形可能な素材(例えば、樹脂やEPDMゴム等)からなる環状のパッキン62とを備えている。前記蓋部61は、その表面がなだらかに湾曲する形状をなしており、当該表面は、外観品質の向上を図るべく、金属製の被覆部61Aで覆われている。また、パッキン62は、外周側に向けて徐々に薄くなるように構成されており、排水口101の閉時には、その外周部分の全周が浴槽100に対して接触するようになっている。
次いで、上述した排水栓装置1の浴槽100に対する配設手順について説明する。
まず、凹状部36Aに突起部34を係止することで、取付部35を第1筒状部31に予め取付けておくとともに、把持部38に凸部44を係止することで、内周にて支持機構5を保持するアタッチメント部材4を取付部35(配管3)に予め取付けておく。尚、取付部35やアタッチメント部材4の取付は、例えば、工場など、浴槽100の設置場所以外の場所で行うことができる。
次いで、アタッチメント部材4等が取付けられた配管3を、排水口101の背面側において、シール部材7を介して浴槽100に接触させる。そして、排水口101に排水口部材2を挿入するとともに、所定の取付用治具(図示せず)を前記排水口部材2の工具係止部23に係止させた上で、浴槽100の表面側から排水口部材2を配管3にねじ込む。これにより、浴槽100に対して配管3が接続される。尚、本実施形態では、配管3に対する排水口部材2の螺合が完了した時点で、排水口部材2の下面部が取付部35の上面部に接触するように構成されている。従って、取付部35に取付けられたアタッチメント部材4及び当該アタッチメント部材4に保持された支持機構5は、排水口部材2及び当該排水口部材2が取付けられた浴槽100に対して一定の配置位置に設けられる。
排水口部材2等の取付後、支持機構5の先端部に栓蓋6を固定することで、浴槽100に対する排水栓装置1の配設が完了することとなる。
尚、排水栓装置1の取付後においては、排水口部材2の上方からアタッチメント部材4を引き抜くことで、排水口部材2を取外すことなく、アタッチメント部材4やこれに保持された支持機構5を取外すことが可能である。
以上詳述したように、本実施形態によれば、支持機構5を保持するアタッチメント部材4を、配管3に予め取付けておくことで、配管3に対して支持機構5を予め取付けておくことができる。このため、配管3内から支持機構5等を引き出すといった面倒な作業が不要となり、取付作業性の向上や支持機構5の引き出し時における部材の破損防止を図ることができる。
また、アタッチメント部材4に設けられた凸部44を、配管3に設けられた把持部38に係止することで、配管3に対してアタッチメント部材4をワンタッチで取付けることができる。従って、配管3に対してアタッチメント部材4を取り付ける際の作業性を向上させることができる。
さらに、アタッチメント部材4が、配管3に対して排水口部材2の上方から取付・取外可能とされている。従って、排水口部材2を配管3から取外すことなく、アタッチメント部材4や支持機構5を容易に取外すことができる。その結果、メンテナンス性の向上を図ることができる。
加えて、本実施形態では、配管3を型成形により形成する際に、第1筒状部の内周面を形成する第1中型MP2を、第1筒状部31の開口から抜出すことができ、第2筒状部32及び屈曲筒状部33の内周面を形成する第2中型MP3を、第2筒状部32の開口から抜出すことができる。従って、型成形により、内周に突起部34を有してなる配管3を容易に製造することができ、生産性の向上を図ることができる。
併せて、突起部34は、小径部31Bのうち第2筒状部32の内周面及び大径部31A間に位置する部位である突起片部34Aにより形成されている。従って、配管3の内周に突起部34を容易に設けることができ、優れた生産性を実現することができる。
また、突起部34の下面34Sは平面とされているため、突起部34の下面34Sに対して取付部35をより確実に接触させることができ、ひいては配管3に対するアタッチメント部材4の取付安定性を高めることができる。
加えて、筒状の取付部35により、アーム部42の先端部同士が連結された状態となるため、アーム部42の強度向上を図ることができる。さらに、取付部35は、排水口部材2の下方に設けられ、かつ、その内径が排水口部材2の内径以下とされているため、取付部35の存在により、排水口部材2の内周に形成される排水流路の通水面積が減少してしまうことをより確実に抑制できる。その結果、良好な排水能力を実現することができる。
〔第2実施形態〕
次いで、第2実施形態について、上記第1実施形態との相違点を中心に説明する。上記第1実施形態において、アタッチメント部材4は、第1筒状部31に対して取付部35を介して取付けられている。これに対して、本第2実施形態では、図6(図6では、支持機構5及び栓蓋6を不図示)に示すように、アタッチメント部材8は、取付部35を介することなく、配管9の第1筒状部91に対して直接的に取付けられている。以下、アタッチメント部材8及び配管9の構成について詳述する。
本第2実施形態において、配管9は、上記第1実施形態と同様に、自身の開口側(排水口101側)に向けて内径が一定又は拡径する形状をなす第1筒状部91と、自身の開口側に向けて内径が一定又は拡径する形状をなす第2筒状部92と、両筒状部91,92の内部を連通し、第2筒状部92の中心軸L2と交差する方向に沿った内部の幅が、第2筒状部92の開口側に向けて一定又は拡幅する形状をなす屈曲筒状部93とを備えている。
また、第1筒状部91は、その開口側に設けられた大径部91Aと、当該大径部91Aの下方においてこれと隣接し、自身の外径が大径部91Aの外径よりも小さくされた小径部91Bとを備えている。加えて、屈曲筒状部93の内周には、上記第1実施形態と同様に、溝部93Aが設けられている。溝部93Aは、屈曲筒状部93の内周面に対して、前記中心軸L2に沿って第2筒状部92のうち最も内径の小さい部位の内部領域を投影したときにおいて、屈曲筒状部93の内周面のうち前記内部領域の投影された領域内に設けられている。
加えて、上記第1実施形態において、凸部44は、アタッチメント部材4に設けられているが、本第2実施形態において、凸部94は配管9に設けられている。具体的には、凸部94は、第1筒状部91の下端内周に設けられており、小径部91Bのうち第2筒状部92の内周面及び大径部91A間に位置する部位である第1凸片部94Aと、小径部91Bのうち前記溝部93A及び大径部91A間に位置する部位である第2凸片部94Bとにより構成されている。また、両凸片部94A,94Bは、相対向しており、上下方向において同一位置に設けられている。さらに、凸部94の下面(第1凸片部94A及び第2凸片部95Bの双方の下面)は、平面とされている。
アタッチメント部材8は、支持機構5を保持する保持部81と、当該保持部81の外周から径方向外側に延び、周方向に沿って等間隔に設けられた複数のアーム部82と、各アーム部82の先端(外周)が内周に連接された筒状の環状部83とを備えている。また、環状部83の下面部には、下方側に延びる脚部84,85がアタッチメント部材8の中心軸を挟んで一対設けられている。加えて、脚部84,85の下方には、径方向外側に向けて突出する突状部84A,85Aが設けられており、環状部83の下面部及び突出部84A(85B)間に位置する凹み部分により、把持部86A,86Bが形成されている。そして、排水口部材2よりも下方において、把持部86A,86Bに凸部94(両凸片部94A,94B)が係止されることで、配管9に対してアタッチメント部材8が取付けられている。
また、アタッチメント部材8は、突状部84A,84Bを内周側に弾性変形させることにより、排水口部材2の内周を通過可能とされている。
以上、本第2実施形態によれば、基本的には上記第1実施形態と同様の作用効果が奏されることとなる。すなわち、支持機構5を保持するアタッチメント部材8を、配管9に予め取付けておくことで、配管9に対して支持機構5を予め取付けておくことができる。このため、取付作業性の向上や支持機構5の引き出し時における部材の破損防止を図ることができる。
また、配管9に対してアタッチメント部材8をワンタッチで取付けることができ、配管9に対してアタッチメント部材8を取り付ける際の作業性を向上させることができる。
さらに、排水口部材2を配管9から取外すことなく、アタッチメント部材8や支持機構5を容易に取外すことができ、メンテナンス性の向上を図ることができる。
併せて、凸部94の下面は平面とされているため、凸部94の下面に対して把持部86A,86Bをより確実に接触させることができ、配管9に対するアタッチメント部材8の取付安定性を高めることができる。
加えて、本第2実施形態では、凸部94が第1凸片部94A及び第2凸片部94Bにより構成されるため、配管9に対するアタッチメント部材8の取付安定性をより高めることができる。
さらに、第1凸片部94Aと第2凸片部94Bとが上下方向において同一の位置(高さ位置)に設けられているため、アタッチメント部材8に設けられる把持部86A,86Bの高さ位置も同一とすることができる。そのため、把持部86A,86Bにおいて、第1凸片部94Aが係止される側と第2凸片部94Bが係止される側とを区別することなく、アタッチメント部材8を配管9に取付けることができる。その結果、配管9に対してアタッチメント部材8を取り付ける際の作業性を一層向上させることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記第1実施形態における突起部34の構成は例示であって、突起部の構成はこれに限定されるものではない。従って、例えば、図7に示すように、突起部39を、小径部31Bのうち第2筒状部32の内周面及び大径部31A間に位置する部位である第1突起片部39Aと、小径部31Bのうち溝部33A及び大径部31A間に位置する部位である第2突起片部39Bとにより構成し、取付部35の外周に設けられた一対の凹状部36C,36Dに突起片部39A,39Bを係止することとしてもよい。この場合には、第1筒状部31に対する取付部35の取付安定性をより高めることができる。
尚、両突起片部39A,39Bを設ける場合には、両突起部39A,39Bを上下方向において同一の位置に設けることが好ましい。
(b)上記第2実施形態における凸部94の構成は例示であって、凸部の構成はこれに限定されるものではない。従って、例えば、図8に示すように、凸部95を、小径部91Bのうち第2筒状部92の内周面及び大径部91A間に位置する凸片部95Aにより構成してもよい。
(c)上記第2実施形態において、凸部94は、第1筒状部91と一体に形成されているが、図9に示すように、第1筒状部91の内周に接合された環状のリング部96により凸部97を構成してもよい。この場合には、屈曲する配管9の内周に対して凸部97を容易に設けることができ、生産性の向上を図ることができる。
(d)上記実施形態では、栓蓋6が浴槽100に密着することで排水口101を閉鎖するように構成されているが、栓蓋6が排水口部材2に密着することで排水口101を閉鎖するように構成してもよい。尚、この場合においても、取付部35の上面部を排水口部材2の下面部に接触させることで、シール面となる排水口部材2に対して支持機構5や栓蓋6を一定の位置に配置することができる。そのため、栓蓋6の開口量(ストローク)を安定化させることができる。
(e)上記実施形態では、槽体として浴槽100を例示しているが、本発明の技術思想を適用可能な槽体は浴槽に限定されるものではない。従って、例えば、ユニットバスや洗面化粧台、流し台などの槽体に対して、本発明の技術思想を適用することとしてもよい。
(f)上記実施形態において、配管3(9)は、第1筒状部31(91)、第2筒状部32(92)、及び、屈曲筒状部33(93)を備えているが、配管の構成は、これに限定されるものではない。従って、例えば、配管として、内周面に雌ねじ部を有するリング状(直管状)のものを用いてもよい。
(g)上記実施形態では、排水口部材2や取付部35が樹脂材料により形成されているが、排水口部材2等を耐腐食性に優れる金属材料(例えば、ステンレス等)により形成することとしてもよい。
(h)上記実施形態において、支持機構5は、保持部41により保持されているが、保持部41の内部に支持軸51を設け、支持軸51及び保持部41により支持機構を構成することとしてもよい(すなわち、支持機構とアタッチメント部材とを一体化してもよい)。従って、保持部41は、支持軸51を直接的に保持してもよいし、間接的に保持してもよい。
1…排水栓装置、2…排水口部材、3,9…配管、3A…雌ねじ部、4,8…アタッチメント部材、5…支持機構、6…栓蓋、22…雄ねじ部、31,91…第1筒状部、31A,91A…大径部、31B,91B…小径部、32,92…第2筒状部、33,93…屈曲筒状部、33A,93A…溝部、34,39…突起部、36A,36C,36D…凹状部、38,86A,86B…把持部、39A…第1突起片部、39B…第2突起片部、41,81…保持部、42,82…アーム部、44,94,97…凸部、51…支持軸、94A…第1凸片部、94B…第2凸片部、100…浴槽、101…排水口、L1,L2…(第2筒状部の)中心軸。

Claims (14)

  1. 槽体の排水口に取付けられる排水栓装置であって、
    自身の内周に雌ねじ部を有する筒状の配管と、
    前記排水口に挿通されるとともに、前記雌ねじ部に螺合可能な雄ねじ部を外周に有し、前記雌ねじ部に前記雄ねじ部を螺合し、前記配管との間で前記槽体を挟み込むことで、前記槽体に前記配管を接続する筒状の排水口部材と、
    前記排水口に設けられる栓蓋が取付けられる支持軸を有し、前記栓蓋を上下動可能に支持する支持機構と、
    前記支持軸を直接又は間接的に保持する保持部、及び、当該保持部からその外側に向けて延びるアーム部を有するアタッチメント部材とを備え、
    前記アタッチメント部材の外周、及び、前記配管の内周のうちの一方には、凸部が設けられるとともに、
    前記アタッチメント部材の外周、及び、前記配管の内周のうちの他方には、上下方向に前記凸部を挟んだ状態で前記凸部が係止される把持部が設けられ、
    前記排水口部材よりも下方において前記把持部に前記凸部が係止されることで、前記配管に対して前記アタッチメント部材が取付けられ、
    前記アタッチメント部材は、前記配管に対して前記排水口部材の上方から取付・取外可能とされることを特徴とする排水栓装置。
  2. 前記配管は、
    前記雌ねじ部を内周に有する第1筒状部と、
    前記第1筒状部の延びる方向と異なる方向に向けて延びる第2筒状部と、
    前記第1筒状部の内部及び前記第2筒状部の内部を連通する屈曲筒状部とを備えるとともに、
    前記第1筒状部、前記第2筒状部、及び、前記屈曲筒状部は、樹脂により一体的に形成され、
    前記第1筒状部は、自身の開口側に向けて内径が一定又は拡径する形状をなし、
    前記第2筒状部は、自身の開口側に向けて内径が一定又は拡径する形状をなし、
    前記屈曲筒状部は、前記第2筒状部の中心軸と直交する方向に沿ったその内部の幅が、前記第2筒状部の開口側に向けて一定又は拡幅する形状をなし、
    前記把持部は、前記アタッチメント部材の外周に設けられるとともに、前記凸部は、前記第1筒状部の下端内周に設けられることを特徴とする請求項1に記載の排水栓装置。
  3. 第1筒状部は、その開口側に設けられた大径部と、当該大径部の内径よりも内径が小さい小径部とを備え、
    前記凸部は、前記小径部のうち前記第2筒状部の内周面及び前記大径部間に位置する部位である凸片部により形成されることを特徴とする請求項2に記載の排水栓装置。
  4. 第1筒状部は、その開口側に設けられた大径部と、当該大径部の内径よりも内径が小さい小径部とを備え、
    前記屈曲筒状部の内周面に対して、前記第2筒状部の中心軸に沿って前記第2筒状部のうち最も内径の小さい部位の内部領域を投影したときにおいて、前記屈曲筒状部の内周面のうち前記内部領域の投影された領域内には、前記第1筒状部に隣接する凹状の溝部が設けられ、
    前記凸部は、前記小径部のうち前記第2筒状部の内周面及び前記大径部間に位置する部位である第1凸片部と、前記小径部のうち前記溝部及び前記大径部間に位置する部位である第2凸片部とにより構成されることを特徴とする請求項2に記載の排水栓装置。
  5. 前記第1凸片部と前記第2凸片部とは、上下方向において同一の位置に設けられることを特徴とする請求項4に記載の排水栓装置。
  6. 前記凸部の下面は、平面とされることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の排水栓装置。
  7. 前記配管は、
    前記雌ねじ部を内周に有する第1筒状部と、
    前記第1筒状部の延びる方向と異なる方向に向けて延びる第2筒状部と、
    前記第1筒状部の内部及び前記第2筒状部の内部を連通する屈曲筒状部とを備えるとともに、
    前記第1筒状部、前記第2筒状部、及び、前記屈曲筒状部は、樹脂により一体的に形成され、
    前記第1筒状部は、自身の開口側に向けて内径が一定又は拡径する形状をなし、
    前記第2筒状部は、自身の開口側に向けて内径が一定又は拡径する形状をなし、
    前記屈曲筒状部は、前記第2筒状部の中心軸と直交する方向に沿ったその内部の幅が、前記第2筒状部の開口側に向けて一定又は拡幅する形状をなし、
    前記第1筒状部の下端内周には、径方向内側に向けて突出する突起部が設けられ、
    前記配管は、前記排水口部材の下方に配置され、前記突起部が係止される凹状部を外周に有する筒状の取付部を備え、
    前記把持部は、前記取付部の内周に設けられるとともに、前記凸部は、前記アーム部の先端部に設けられることを特徴とする請求項1に記載の排水栓装置。
  8. 前記取付部は、自身の上面部が前記排水口部材の下面部に接触した状態で設けられることを特徴とする請求項7に記載の排水栓装置。
  9. 第1筒状部は、その開口側に設けられた大径部と、当該大径部の内径よりも内径が小さい小径部とを備え、
    前記突起部は、前記小径部のうち前記第2筒状部の内周面及び前記大径部間に位置する部位である突起片部により形成されることを特徴とする請求項7又は8に記載の排水栓装置。
  10. 第1筒状部は、その開口側に設けられた大径部と、当該大径部の内径よりも内径が小さい小径部とを備え、
    前記屈曲筒状部の内周面に対して、前記第2筒状部の中心軸に沿って前記第2筒状部のうち最も内径の小さい部位の内部領域を投影したときにおいて、前記屈曲筒状部の内周面のうち前記内部領域の投影された領域内には、前記第1筒状部に隣接する凹状の溝部が設けられ、
    前記突起部は、前記小径部のうち前記第2筒状部の内周面及び前記大径部間に位置する部位である第1突起片部と、前記小径部のうち前記溝部及び前記大径部間に位置する部位である第2突起片部とにより構成されることを特徴とする請求項7又は8に記載の排水栓装置。
  11. 前記第1突起片部と前記第2突起片部とは、上下方向において同一の位置に設けられることを特徴とする請求項10に記載の排水栓装置。
  12. 前記突起部の下面は、平面とされることを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載の排水栓装置。
  13. 前記配管は、
    前記雌ねじ部を内周に有する第1筒状部と、
    前記第1筒状部の延びる方向と異なる方向に向けて延びる第2筒状部と、
    前記第1筒状部の内部及び前記第2筒状部の内部を連通する屈曲筒状部とを備えるとともに、
    前記第1筒状部、前記第2筒状部、及び、前記屈曲筒状部は、一体的に形成され、
    前記把持部は、前記アタッチメント部材の外周に設けられるとともに、前記凸部は、前記第1筒状部の内周に設けられ、
    前記凸部は、前記第1筒状部の内周に接合された環状のリング部により構成されることを特徴とする請求項1に記載の排水栓装置。
  14. 前記配管の内周には、径方向内側に向けて突出する突起部が設けられ、
    前記配管は、前記排水口部材の下方に配置され、前記突起部が係止される凹状部を外周に有する筒状の取付部を備え、
    前記把持部は、前記取付部の内周に設けられるとともに、前記凸部は、前記アーム部の先端部に設けられることを特徴とする請求項1に記載の排水栓装置。
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