JP5971125B2 - 固定子及びそれを備えた回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、コイル巻線の正確な温度検出を実施し得る固定子とそれを備えた回転電機に関する。
回転電機には、ステータと呼ばれる固定子または、ロータと呼ばれる回転子のいずれかにコイル巻線が設けられる。回転電機の駆動時にはコイル巻線に電流が流れるので、コイル巻線の導体はその電気抵抗に基づいて発熱し温度が上昇する。そのため、コイル巻線にその温度を検出する温度センサを設ける技術が開示されている(例えば特許文献1を参照)。
特開2011−223673号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、固定子のコイルエンドに温度センサを設けるものであるから、冷却風の通風などの影響により実際のコイル温度よりも低い温度が検出される。そのため、回転電機の実際の温度が把握できないという問題がある。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、コイル巻線の正確な温度検出を可能にする構成を有する固定子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、周方向に並んだ複数のスロット(12b)を有する固定子コア(12a)と、前記スロット(12b)に収容されるスロット収容部(19)と前記スロット(12b)の端面から軸方向に突出するコイルエンド部(14)とを有する導体(18)が径方向に積層された巻線と、を備える固定子(12)において、記スロット(12b)内に嵌挿され、前記スロット(12b)の底部の径方向壁面と該径方向壁面に対向する前記導体(18)列の径方向端面との間に配設されるウエッジ(21a)と、前記ウエッジ(21a)に設けられる温度センサ(22)と、を備えことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、周方向に並んだ複数のスロット(12c)を有する固定子コア(12a)と、前記スロット(12c)に収容されるスロット収容部(19)と前記スロット(12c)の端面から軸方向に突出するコイルエンド部(14)とを有する導体(18)が径方向に積層された巻線と、を備える固定子(12)において、前記スロット(12c)内に嵌挿され、前記スロット(12c)の一方の周方向壁面と該周方向壁面に対向する前記導体(18)列の周方向側面との間に配設されるウエッジ(21c)と、前記ウエッジ(21c)に設けられる温度センサ(22)と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、温度センサ(22)は、スロット(12b,12c)の底部の径方向壁面と該径方向壁面に対向する導体(18)列の径方向端面との間、又は、スロット(12b,12c)の一方の周方向壁面と該周方向壁面に対向する導体(18)列の周方向側面との間に配設されるウエッジ(21a,21c)に設けられる。そのため、導体(18)の温度は、スロット(12b,12c)内に配置された温度センサ(22)によって、冷却風の通風などの影響を受けることなく、正確に検出され得るという優れた効果を奏する。
本発明の回転電機の構成例を模式的に示す断面図である。 固定子の構成例を模式的に示す平面図である。 導体の構成例を示す斜視図である。 導体の構成例を示す図3のIV−IV断面図である。 第1実施形態の固定子の一部分を詳細に示す平面図である。 切欠きを有しないウエッジの斜視図である。 切欠きを有するウエッジの斜視図である。 第1実施形態の変形態様のスロットを有する固定子の一部分を詳細に示す平面図である。 第1実施形態の変形態様のスロットに嵌挿する切欠きを有しないウエッジの斜視図である。 第1実施形態の変形態様のスロットに嵌挿する切欠きを有するウエッジの斜視図である。 第2実施形態の固定子においてウエッジを引き抜く前の状態を示す固定子一部分の詳細な平面図である。 第2実施形態の固定子の一部分を詳細に示す平面図である。 第2実施形態の変形態様のスロットを有する固定子においてウエッジを引き抜く前の状態を示す固定子一部分の詳細な平面図である。 第2実施形態の変形態様のスロットを有する固定子の一部分を詳細に示す平面図である。
以下、本発明を具体化した各一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。但し、本明細書中の全図において相互に対応する部分には同一符号を付し、重複部分においては後述での説明を適時省略する。
(第1実施形態)
図1に示す回転電機10は、インナロータ型電動発電機の一例であって、固定子(ステータ)12、回転子(ロータ)13、回転軸20などをケース部材11内に有する。回転電機10と電力変換装置30との間は入出力線17等で接続される。回転電機10のケース部材11と、電力変換装置30のケース部材とは、個別に形成されて固定手段で固定されるか、一体に形成される。前者の固定手段は、例えばボルト・ナット、雄ネジ・雌ネジ、貫通穴・割ピン、溶接等の接合、端片のかしめなどが該当する。これらのうちで二以上の手段を適宜に選択して組み合わせて固定してもよい。なお、入出力線17は後述する導体18を延伸させたものであってもよい。
回転軸20は、軸受け15(ベアリング等)を介してケース部材11に回転自在に支持される。回転軸20は回転子13の中心部に上記固定手段によって固定されるか、あるいは一体に形成される。いずれの構成にせよ、回転軸20と回転子13は協働して回転する。
円筒形状に形成される固定子12は、その内径面が回転子13の外径面と対面するように配置される。回転子13の外径面の磁極位置には永久磁石16が設けられている。固定子12は、図2に示すように、複数のスロット12bが円周方向に並べて形成され、上記固定手段によってケース部材11に固定される。スロット12bの配置間隔は任意であるが、磁束の流れを均一化してトルクを増加させる点で等間隔に配置するのがよい。スロット12b相互間には、ティース12dが形成される。
図2に示すスロット12bは、スロット倍数S(Sは正の整数)を2とし、磁極数Mn(Mnは正の整数)を8極とし、相数p(pは正の整数)を3相とする例を示す。この例におけるスロット12bの数(スロット数Sn)は、Sn=S×Mn×p=2×8×3=48になる。
スロット12bには、巻線を構成する導体18が収容される。例えば図5に示すように、一つのスロット12bに複数本(本例では4本)の導体18が径方向に積層・整列して収容される。固定子コア12aのスロット12b端面から軸方向に突出する導体18の部位はターン部14となる(図3参照)。ターン部14の全体をコイルエンド部とも称する。ターン部14の一部はリード線として、図1に示すように、延伸し電力変換装置30に接続される。
導体18は、図3に示すように、U字状に形成され、ターン部14、スロット収容部19、端部14aなどを有する。ターン部14には、複数段の階段形状からなる階段状部位14sが形成されている。階段状部位14sの1段の高さHは、任意に設定してよい。当該高さHは導体18の高さ(すなわち厚みTh)とほぼ等しくすると、径方向に導体18どうしを積み重ね易くなる。階段状部位14sの段数は任意に設定してよく、例えばスロット収容部19相互間の幅に応じた段数を設定してよい。
階段状部位14sの中央部には、導体18を径方向にずらすためにクランク状に曲げられるクランク部位14cが形成される。クランク部位14cは、固定子コア12aの端面からの突出高さが最も高くなる。径方向にずらす量は任意に設定してよい。導体18の幅Wdとほぼ等しくすると、径方向に複数の導体18をずらし易くなる。なお、導体18は、階段状の形状を有さず、クランク状に曲げられたクランク部位14cのみを持つものであってもよい。
一部の端部14aには、二点鎖線で示すようなターミナルTが備えられる。端部14aの相互間や、端部14aとターミナルTとの間における接続は、例えばハンダ付けや溶接等による接合が好ましい。溶接には、融接(例えばガス溶接,アーク溶接,エレクトロスラグ溶接,電子ビーム溶接,レーザービーム溶接等)、圧接(抵抗溶接や鍛接等)を含む。
図4には、図3のIV−IV線で示す導体18の断面を示す。導体18のうちでターン部14とスロット収容部19は、絶縁を確保するため、導電性の金属部材18m(例えば銅線等)に絶縁皮膜18r(例えば樹脂等)が被覆されている。これに対して、導体18の端部14aは接続を行うために金属部材18mが露出し、絶縁皮膜で被覆されていない。
このような導体18は、図5に示すように、一連の各スロット12b内に予め定められた配置順序に従って順次挿入して収容され、U相、V相及びW相毎に積層される。そして、Y(スター)結線、Δ(デルタ)結線、Y−Δ混成結線のいずれかが形成されるように、端部14aの相互間や、端部14aとターミナルTとが接続されて固定子コア12aに卷回されたコイル巻線が形成される。
図5に示すように、任意の一のスロット12bを除く他の全てのスロット12b内には、径方向に積層して収容された複数本(本例では4本)の導体18列の両端に、ウエッジ21が嵌挿して設けられている。ウエッジ21は、図6に示すように、導体18の幅Wdと同寸法の幅、及び導体18のスロット収容部19と同寸法の長辺長さを有する短冊状の板部材である。ウエッジ21の板厚は、スロット12bの深さ寸法と導体18列の長さ寸法との差に応じて、スロット12b内で隙間が生じないように適宜な寸法に設定される。
ウエッジ21の材質は、合成樹脂であることが好ましい。適用され得る合成樹脂は、汎用樹脂である熱可塑性塩化ビニル樹脂やABS樹脂などであってもよい。しかしながら、回転電機10を多く搭載する車両などは環境温度と負荷状況が厳しく、回転電機10が高温になりやすい。したがって、150℃以上の環境に長時間耐えるスーパーエンジニアリングプラスチックであるポリフェニレンスルファイド(PPS)やポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などがより好ましく採用される。
任意の一のスロット12bにおいて、固定子12内径側のスロット12b開口部であるスロット12bの径方向壁面とそれに対向する導体18列の一方の端面との間には、他の全てのスロット12bのものと同じウエッジ21が設けられる。一方、固定子12外径側のスロット12b底部であるスロット12bの径方向壁面とそれに対向する導体18列の他方の端面との間には、他の全てのスロット12bのウエッジ21に換えてウエッジ21aが設けられている。なお、ウエッジ21aは、スロット12b底部ではなくスロット12b開口部と導体18列の端面との間に設けられるようにしてもよい。
ウエッジ21aは、図7に示すように、ウエッジ21に切欠き23を増設したようなものである。切欠き23は、ウエッジ21aの長手方向端部に設けられ、固定子12の軸方向端面に開口する。切欠き23は段差状のものとして図示したが、切欠き23の形状と寸法は、切欠き23部分に配設する温度センサ22の外形状に応じて様々に変更され得るものである。また、切欠き23は溝状であってもよいし、貫通穴又は穿孔であってもよい。
切欠き23に取り付ける温度センサ22は、切欠き23に収容可能な小型のものが好ましい。温度センサ22としては、検出原理は異なるが、サーミスタやサーモカップルなどが好適に用いられる。
上述のように構成された回転電機10は次のように作動する。図1において、電力変換装置30から供給される電力変換された駆動電流に基づいて固定子12を励磁させると、その励磁作用によって回転トルク(動力となる場合を含む)が発生して回転子13が回転する。この場合、回転電機10は電動機として作動する。発生した回転トルクは、回転子13と回転軸20を介して回転体(例えば車輪やプロペラ等)に出力される。回転軸20と回転体との間に動力伝達機構を介在させてもよい。当該動力伝達機構には、例えばシャフト,カム,ラック&ピニオン,歯車(ギア)などのうちで一以上を含む。
電力変換装置30が電力変換信号を出力せず、かつ、回転体が回転力(動力を含む)を発生する場合には、回転体の回転力を受けて回転子13も回転するので、固定子12の導体18に逆起電力が発生する。発生した逆起電力(回生電力)は、電力変換装置30を介してバッテリに充電することができる。この場合、回転電機10は発電機として作動する。
このように回転電機10が、電動機又は発電機のいずれの場合であっても、固定子12の導体18は通電され発熱する。その温度は、スロット12b、12c壁面と導体18との間に設けた温度センサ22によって正確に計測可能となる。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態の回転電機10の固定子12によれば、スロット12b,12cは、層状に導体18を収容するように形成され、スロット12b,12c内に配置される温度センサ22を備える。そのため、温度センサ22は、冷却風の通風などの影響を受けることなく、正確にコイル巻線の温度を検出することができるという優れた効果を奏する。
また、温度センサ22は、スロット12b,12c内に嵌挿されたウエッジ21a,21cに設けられる。そのため、温度センサ22の配設が極めて容易になるとともに、ウエッジ21a,21cを導体18とスロット12b,12cとの間に嵌挿することにより導体18のスロット12b,12c内での占積率を下げることなく温度センサ22の取付け空間を確保することができる。
また、温度センサ22は、ウエッジ21a,21cに設けられた切欠き23に配置されるので、温度センサ22の配設が極めて容易になるとともに、正確に導体18の温度を検出することができる。
また、ウエッジ21aは、導体18列の径方向端面とそれに対向するスロット12bの径方向壁面との間に設けられるので、温度センサ22の配設が極めて容易になるとともに、正確に導体18の温度を検出することができる。
(第1実施形態の変形態様)
次に、スロット12bの変形態様であるスロット12cを用いた構成を、図8に基づいて説明する。
スロット12bの軸方向断面は径方向を長手とする長方形を呈し、隣り合うスロット12bとの間に形成されるティース12dの形状は、上底を幅W1とし下底を幅W2とする台形になる。これに対し、スロット12cの軸方向断面は台形を呈し、隣り合うスロット12cとの間に形成されるティース12eの形状は、固定子コア12aの内径側の短辺を幅W1とし固定子コア12aの外径側の短辺を幅W3とする長方形になる。すなわち、幅W2は、それより小さい幅寸法を有する幅W3に移行し、幅W3と幅W1とは同寸法になっている。また、幅W3は、温度センサ22が十分に入るだけの幅であるという条件を満たしていれば良いため、W1<W3<W2の範囲で任意に設定できる。
この場合、ティース12eの磁気回路としての断面積は幅W1の部分が最小となり、ティース12dのものと同一であるから、幅W3が幅W2より小さくなることが磁気回路に影響することはない。むしろ、磁気回路的に不要な部分が削除されることにより、固定子コア12aが痩身し、回転電機10の低重量化に貢献することができる。
任意の一のスロット12cの一方の長手側壁(周方向壁面)を除く他の全てのスロット12cにおける長手側壁(周方向壁面)と導体18列の周方向側面との間の楔状空間には、ウエッジ21bが嵌挿されている。なお、図8には、導体18列の両端面にウエッジ21を配設するように図示したが、導体18列両端面のいずれか一方側にのみウエッジ21を配設するか又は、導体18列両端面側にウエッジ21を配設しないようにしてもよい。
ウエッジ21bは、図9に示すように、前記楔状空間とほぼ同形状の楔状の板部材である。ウエッジ21bの材質については、上述したウエッジ21のものと同一であるから記載を省略する。
任意の一のスロット12cにおける一方の長手側壁(周方向壁面)と導体18列の周方向側面との間の楔状空間には、ウエッジ21cが嵌挿されている。ウエッジ21cは、図10に示すように、ウエッジ21bに切欠き23aを増設したようなものである。切欠き23aは、ウエッジ21cの楔形状の一方の端面の任意の位置(図示は角部)に設けられ、固定子12の軸方向端面に開口する。切欠き23aは段差状のものとして図示したが、切欠き23aの寸法と形状は、切欠き23aに配設する温度センサ22の外形状に応じて様々に変更され得るものである。また、切欠き23aは溝状であってもよいし、貫通穴又は穿孔であってもよい。
以上詳述したことから明らかなように、変形態様によれば、ウエッジ21cは、導体18列の周方向側面とスロット12cの長手側壁(周方向壁面)との間に設けられるので、磁気回路に悪影響が及ばないのみならず、磁気回路の不要な部分が削除されることにより、固定子コア12aが痩身し、回転電機10を低重量化させる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、温度センサ22は、ウエッジ21a又はウエッジ21cに設けられる例を示した。これに対し第2実施形態では、温度センサ22は、スロット12b,12c内にウエッジ21,21bを嵌挿した状態で絶縁樹脂の含浸処理を行って導体18を固定した後、ウエッジを引き抜いて形成される空間24a,24b内に配置される。
以下、第2実施形態の構成について、図11及び図12を参照しつつ説明する。
図11及び図12に示すように、スロット12b内には、導体18が積層して配設され列をなしている。この導体18列の径方向端面とそれに対向するスロット12bの径方向壁面との間には、ウエッジ21が嵌挿されている。但し、導体18列両端面のいずれか一方側にのみウエッジ21を配設するようにしてもよい。
ウエッジ21は、導体18列をスロット12b内に固定するため、導体18列とともにワニスなどの絶縁樹脂により含浸処理が実施される。含浸処理が行われた後、ウエッジ21は引き抜かれる。そのことにより、図12に示すように、ウエッジ21が嵌挿されていた位置に空間24aが形成される。任意の一の空間24aには温度センサ22が設けられる。
以上詳述したことから明らかなように、第2実施形態によれば、温度センサ22は、スロット12b,12c内にウエッジ21,21bを嵌挿した状態で絶縁樹脂の含浸処理を行って導体18を固定した後、ウエッジを引き抜いて形成される空間24a,24b内に配置される。そのため、温度センサ22の配設が極めて容易に行われ得るとともに、空間24a、24bにオイルや空気を流通させて固定子12を冷却させることができる。
(第2実施形態の変形態様)
次に、上記第2実施形態の変形態様について、図13及び図14を参照しつつ説明する。
図13に示すように、スロット12c内には、導体18が積層して配設され列をなしている。導体18列の周方向側面とスロット12cの周方向壁面との間には、ウエッジ21bが嵌挿されている。また、導体18列の径方向端面とそれに対向するスロット12cの径方向壁面との間には、ウエッジ21が嵌挿されている。但し、ウエッジ21は、導体18列両端面のいずれか一方側にのみ配設するようにしてもよい。また、導体18列の両端面にウエッジ21を配設しなくてもよい。
ウエッジ21及びウエッジ21bは、導体18列をスロット12c内に固定するため、導体18列とともにワニスなどの絶縁樹脂により含浸処理が実施される。含浸処理が行われた後、ウエッジ21及びウエッジ21bは引き抜かれる。そのことにより、図14に示すように、ウエッジ21及びウエッジ21bが嵌挿されていた位置に空間24a及び空間24bがそれぞれ形成される。空間24a又は空間24bいずれかの任意の一の空間24a又は空間24bには温度センサ22が設けられる。
以上詳述したことから明らかなように、第2実施形態の変形態様によれば、上述した第2実施形態と同様の効果を奏する。
なお、本発明は、当業者の知識に基づいて様々な変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものを含む。また、前記変更等を加えた実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限りいずれも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
10 回転電機
12 固定子
12b,12c スロット
18 導体
21,21a,21b,21c ウエッジ
22 温度センサ
23 切欠き
24a,24b 空間

Claims (5)

  1. 周方向に並んだ複数のスロット(12b)を有する固定子コア(12a)と、前記スロット(12b)に収容されるスロット収容部(19)と前記スロット(12b)の端面から軸方向に突出するコイルエンド部(14)とを有する導体(18)が径方向に積層された巻線と、を備える固定子(12)において、
    記スロット(12b)内に嵌挿され、前記スロット(12b)の底部の径方向壁面と該径方向壁面に対向する前記導体(18)列の径方向端面との間に配設されるウエッジ(21a)と、
    前記ウエッジ(21a)に設けられる温度センサ(22)と、
    を備えことを特徴とする固定子(12)。
  2. 周方向に並んだ複数のスロット(12c)を有する固定子コア(12a)と、前記スロット(12c)に収容されるスロット収容部(19)と前記スロット(12c)の端面から軸方向に突出するコイルエンド部(14)とを有する導体(18)が径方向に積層された巻線と、を備える固定子(12)において、
    前記スロット(12c)内に嵌挿され、前記スロット(12c)の一方の周方向壁面と該周方向壁面に対向する前記導体(18)列の周方向側面との間に配設されるウエッジ(21c)と、
    前記ウエッジ(21c)に設けられる温度センサ(22)と、
    を備えることを特徴とする固定子(12)。
  3. 前記スロット(12c)の一方の周方向壁面と該周方向壁面に対向する前記導体(18)列の周方向側面との間に楔状空間が形成されており、
    前記ウエッジ(21c)は、前記楔状空間と同形状の楔状の板部材であることを特徴とする請求項2に記載の固定子(12)。
  4. 前記ウエッジ(21a,21c)は、切欠き(23)を有し、
    前記温度センサ(22)は、前記切欠き(23)に配置されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の固定子(12)。
  5. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の固定子(12)と、前記固定子(12)と対面して回転可能な回転子(13)とを備えたことを特徴とする回転電機(10)。
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