JP2018129975A - 回転電機、亀甲形コイルの製造方法および亀甲形コイルの製造装置 - Google Patents

回転電機、亀甲形コイルの製造方法および亀甲形コイルの製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】スロットにおける亀甲形コイルの占積率を向上させることができる回転電機を得る。【解決手段】固定子鉄心21のスロット22に固定子巻線23が挿入された固定子2を有する回転電機であって、固定子巻線23は、コイル素線が複数回巻き回された亀甲形コイルであり、亀甲形コイルは、スロット22に挿入される一対の直線部231と、一対の直線部231を繋ぐ一対のコイルエンド部232とを有し、亀甲形コイルは、周方向に分割された複数の層を有している。【選択図】図3

Description

この発明は、亀甲形コイルを備えた回転電機、亀甲形コイルの製造方法および亀甲形コイルの製造装置に関する。
従来、電動機または発電機として使用される、分布巻きの回転電機であって、隣り合うコイルエンド部が当たらないように、台形形状の原形コイルから亀甲形コイルに成形された回転電機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−207840号公報
しかしながら、成形された亀甲形コイルが層ごとに分けて成形されていないため、巻枠に原形コイルが形成された状態で、原形コイルを成形することによって、亀甲形コイルにおけるスロットに挿入される部分である直線部において亀甲形コイルが交差する。これにより、スロットにおける亀甲形コイルの占積率が低くなってしまうという課題があった。
この発明は、スロットにおける亀甲形コイルの占積率を向上させることができる回転電機、亀甲形コイルの製造方法および亀甲形コイルの製造装置を提供するものである。
この発明に係る回転電機は、電機子鉄心のスロットに電機子巻線が挿入された電機子を有する回転電機であって、電機子巻線は、コイル素線が複数回巻き回された亀甲形コイルであり、亀甲形コイルは、スロットに挿入される一対の直線部と、一対の直線部を繋ぐ一対のコイルエンド部とを有し、亀甲形コイルは、周方向に分割された複数の層を有している。
この発明に係る回転電機によれば、亀甲形コイルは、スロットに挿入される一対の直線部と、一対の直線部を繋ぐ一対のコイルエンド部とを有し、周方向に分割された複数の層を有しているので、スロットにおける亀甲形コイルの占積率を向上させることができる。
この発明の実施の形態1に係る回転電機を示す部分断面図である。 図1の回転電機の要部を示す平面図である。 図1の固定子巻線を示す斜視図である。 図2の1つのスロットとスロットに挿入された固定子巻線とを示す図である。 図1の固定子巻線の製造方法を示すフローチャートである。 固定子巻線を製造する製造装置を示す斜視図である。 図6のコイルエンド部櫛歯および芯棒を示す平面図である。 図7のコイルエンド部櫛歯および芯棒を示す斜視図である。 固定子巻線の参考例を示す図である。 固定子巻線を示す図である。 図6の製造装置を用いて六角形状コイルから亀甲形コイルに成形する様子を示す斜視図である。 図1の固定子鉄心および固定子巻線の要部を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2に係る製造装置を示す斜視図である。 図13の製造装置を用いて製造された固定子巻線を示す斜視図である。 図13のコイルエンド部櫛歯および芯棒を示す平面図である。 図14の固定子巻線の製造方法を示すフローチャートである。
以下、本発明の各実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、図中、同一符号は、同一または対応する部分を示している。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る回転電機を示す部分断面図、図2は図1の回転電機の要部を示す平面図である。この発明の実施の形態1に係る回転電機100は、有底円筒状のフレーム11およびフレーム11の開口部を塞ぐ端板12を有するハウジング1と、フレーム11の内側に嵌められた状態で固定された電機子である固定子2と、フレーム11の底部および端板12に設けられた一対のベアリング3と、それぞれのベアリング3に回転可能に支持された回転軸4と、回転軸4に固定され、固定子2の内側に配置された回転子5とを備えている。図2では、固定子2および回転子5の要部を軸方向から視た図を示している。
回転軸4は、回転電機100の軸心位置に配置されている。回転子5は、回転軸4に固定された回転子鉄心51と、回転子鉄心51の外周面側に埋め込まれ、周方向に予め設定されたピッチで配列された複数の永久磁石52とを有している。永久磁石52は、回転子5の磁極を構成している。したがって、回転子5は、永久磁石型回転子となっている。
なお、回転子5は、永久磁石型回転子に限らない。例えば、回転子5は、回転子鉄心51の外径側に等間隔に形成された回転子スロットに銅製のバーが挿入されたかご型回転子であってもよい。また、回転子5は、アルミダイキャストによって回転子スロットに導体を充填させ、さらに、回転子5の軸方向端面に設けられた短絡環を用いて、回転子スロットに充填された導体同士を短絡させたかご型回転子であってもよい。
また、回転子5は、回転子鉄心51の外径側に等間隔に形成された回転子スロットに絶縁された導体線が巻き回されることによって構成される巻線型回転子であってもよい。また、回転子5は回転子鉄心51に固定子2と同数の突極性を有し、リラクタンスの差によって発生するトルクを用いて回転子5が回転するリラクタンス型回転子であってもよい。
また、図1では両持ちの回転電機100を示しているが、これに限らず、片持ちの回転電機であってもよい。
固定子2は、電機子鉄心である固定子鉄心21と、固定子鉄心21の内径側に等間隔に形成されたスロット22に挿入された電子機巻線である固定子巻線23とを有している。固定子鉄心21には、複数のスロット22が周方向に等間隔に並べて配置されている。それぞれのスロット22に固定子巻線23が挿入されている。固定子鉄心21は、予め設定された枚数の電磁鋼板が積層されることによって作製されている。積層された電磁鋼板同士の接合は、外径側を軸方向に溶接してもよいし、積層間をカシメによって固定してもよいし、積層間に接着剤を塗布して接着固定してもよい。
次に、固定子鉄心21に挿入される固定子巻線23の構成について説明する。図3は図1の固定子巻線23を示す斜視図、図4は図2の1つのスロット22とスロット22に挿入された固定子巻線23とを示す図である。固定子巻線23は、1層あたり10個のコイル素線から構成されている。また、固定子巻線23は、連続した11層のコイルとなっている。固定子巻線23は、スロット22に挿入される一対の直線部231と、一対の直線部231のそれぞれの両端部を繋ぐ一対のコイルエンド部232とを有している。
この例では、一対の直線部231の中の一方を第1直線部231aとし、他方を第2直線部231bとする。また、この例では、一対のコイルエンド部232の中の一方を第1コイルエンド部232aとし、他方を第2コイルエンド部232bとする。
それぞれのコイルエンド部232は、一対の直線部231のそれぞれの端部から直線部231が延びる方向に対して傾斜する方向に延びる一対の斜辺部233と、隣り合う斜辺部233に渡って設けられ、中間部が斜辺部233から離れる方向に湾曲するノーズ部234とを有している。コイルエンド部232における一対の斜辺部233は、直線部231の端部から離れるにつれて先端部が互いに近づく方向に延びている。
固定子巻線23は、亀甲形コイルとなっている。固定子2は、亀甲形コイルの形状を維持する形状維持部材であるテープ235をさらに有している。固定子巻線23の亀甲形状は、テープ235を用いて保持されている。テープ235を用いて固定される各層のコイルの部分、つまり、固定子巻線23におけるテープ235が取り付けられる箇所は、一対のコイルエンド部におけるそれぞれの斜辺部233の中で、互いに対角線上に配置された一対の斜辺部233のみとなっている。
テープ235は、絶縁材料から構成されることが望ましい。また、テープ235は、片面が粘着層となっているフィルム状のポリイミドでもよいし、薄いメタ系アラミド繊維でまとめた後に接着剤で固める構成であってもよい。
固定子巻線23は、スロット22の中において、層ごとに分かれて配置されている。したがって、固定子巻線23のコイル素線同士が交差することがない。図4において層を区切っている線Aは、仮想の線であり、実際には存在しない。
なお、図4における固定子巻線23のコイル素線の整列は、一例であり、コイルエンド部を2か所のみで固定していることからも、実際には、スロット22の内部でのコイル素線の自由度は高く、コイル素線同士の俵積みのように占積率が高くなるようになっている。実施の形態1では、1層あたりのコイル素線の個数を10個とし、固定子巻線23の層数を11層としたが、スロット22の形状に合わせて、これらの組み合わせを自由に変更してもよい。
次に、固定子2の製造方法について説明する。図5は図1の固定子巻線23の製造方法を示すフローチャートである。固定子巻線23の製造方法は、導体線を巻き回すことによって、複数層の平面形状の六角形状コイルを重ねた状態で形成する巻線工程S101と、巻線工程S101を経て造られた六角形状コイルを広げ、固定子巻線23の形状にする成形工程S102と、成形した固定子巻線23の斜辺部233を、テープ235を用いて固定する固定工程S103とを備えている。
図6は固定子巻線23を製造する製造装置を示す斜視図である。亀甲形コイルの製造装置である製造装置6は、コイル素線を層ごとに分けるための、コイルエンド部櫛歯61および直線部櫛歯62を備えている。コイルエンド部櫛歯61には、コイル素線におけるコイルエンド部232となる部分が配置される。直線部櫛歯62には、コイル素線における直線部231となる部分が配置される。
また、製造装置6は、六角形状コイルにおける一方の直線部231と他方の直線部231とを、直線部櫛歯62を直線部231に対して垂直の方向に相追移動させて、六角形状コイルから亀甲形コイルに成形する成形機構と、六角形状コイルにおける一方の直線部231と他方の直線部231とを、直線部231に対して垂直の方向に相追移動させる時に、コイルエンド部櫛歯61を六角形状コイルの内側に引き寄せる引寄機構とを備えている。
また、製造装置6は、コイル素線の位置が幅方向にずれないようにコイル素線を誘導するコイル素線誘導溝63と、コイルエンド部櫛歯61を固定し、亀甲形コイルの成形時に亀甲形コイルの径方向の寸法を変えるための芯棒64と、コイルエンド部櫛歯61、直線部櫛歯62および芯棒64を支持する巻枠プレート65と、巻枠プレート65を回すモータ66とを備えている。コイルエンド部櫛歯61、直線部櫛歯62、芯棒64および巻枠プレート65から巻枠67が構成されている。
この例では、図6に示すように、芯棒64に対して平行な方向をX方向とし、巻枠プレート65に対して平行な方向をY方向とし、X方向およびY方向のそれぞれに対して垂直な方向をZ方向とする。直線部櫛歯62は、コイル素線がZ方向について飛び出さないように、Z方向の寸法が大きく設定されている。なお、製造装置6は、直線部櫛歯62のZ方向の寸法を小さくして、さらに、直線部櫛歯62をZ方向外側から塞ぐ蓋を備えてもよい。
モータ66は、図6の矢印Bの方向の回転力を出力し、巻枠67を矢印Bの方向に回転させる。
コイルエンド部櫛歯61には、コイルエンド部232が設けられる。直線部櫛歯62は、4か所に設けられている。直線部櫛歯62には、一方の直線部231における両端部分であるコイルエンド部232側の部分と、他方の直線部231における両端部分であるコイルエンド部232側の部分とが設けられる。
図7は図6のコイルエンド部櫛歯61および芯棒64を示す平面図、図8は図7のコイルエンド部櫛歯61および芯棒64を示す斜視図である。コイルエンド部櫛歯61の数は、固定子巻線23の層数に1を加えた数となっている。コイルエンド部櫛歯61のピッチは、芯棒64に設けられたワッシャ68の厚さ方向の寸法で決められる。
また、並べられた複数のコイルエンド部櫛歯61における直線部櫛歯62側の面は、上方から視た場合に、固定子巻線23の層分だけコイルエンド部櫛歯61の隣り合う方向に対して斜めに形成されている。これは、巻枠67の構成を簡略化するためである。図9に示すように、円弧の中心をCの1点とすると、内径側と外径側とで固定子巻線23の円弧の径が変化し、コイルエンド部櫛歯61の厚さを層ごとに1枚ずつ変える必要がある。一方、図10に示すように、層ごとに円弧の中心を設定することで、内径側と外径側とで固定子巻線23の円弧の径が一定となり、コイルエンド部櫛歯61の厚さ方向の寸法を一定にすることができる。並べられた複数のコイルエンド部櫛歯61における直線部櫛歯62側の面は、上方から視た場合に、複数のコイルエンド部櫛歯61の中で円弧の中心に近い側が、円弧の中心から遠い側よりも直線部櫛歯62から離れて配置されている。
それぞれのコイルエンド部櫛歯61の形状は、コの字形状となっており、芯棒64を挟むようにして、芯棒64に取り付けられる。それぞれのコイルエンド部櫛歯61には、芯棒64の径方向に垂直な直線に沿って離れて設けられた一対の突起部611が形成されている。コイルエンド部櫛歯61を芯棒64に取り付ける場合には、ワッシャ68と同じ厚さの区切りをもつクランプで一対の突起部611を挟み、ワッシャ68にコイルエンド部櫛歯61を取り付ける。その後、芯棒64の軸方向に離れて配置された一対のナット69を芯棒64に締め付けることによって、コイルエンド部櫛歯61をワッシャ68に固定する。コイルエンド部櫛歯61を芯棒64から取り外す場合には、ワッシャ68と同じ厚さの区切りをもつクランプで一対の突起部611を挟み、ナット69を緩ませて、隣り合うコイルエンド部櫛歯61の間の隙間が大きく変わらないようにコイルエンド部櫛歯61を芯棒64から取り外す。
次に、製造装置6の機構について説明する。図11は図6の製造装置を用いて六角形状コイルから亀甲形コイルに成形する様子を示す斜視図である。巻枠プレート65は、X方向について正方向および負方向にそれぞれ1つずつ左側プレート65Lおよび図示しない右側プレートを有している。左側プレート65LはX方向に相追移動できる機構となっている。ここで、相追移動とは、六角形状コイルにおける一方の直線部231を固定して、他方の直線部231をX方向に移動させてもよいし、一方の直線部231を固定せずに相対的に他方の直線部231を移動させてもよい。製造装置6は、相追移動と同時に、コイルエンド部櫛歯61が六角形状コイルの内側に引き寄せられる引寄機構を有している。
巻線工程S101において、コイルエンド部櫛歯61と直線部櫛歯62とを含む六角形状の巻枠67に対して、コイル素線誘導溝63にアルミニウム、銅などの導体線の外周面にエナメル層の絶縁被膜が付いたコイル素線を通し、一方のコイルエンド部櫛歯61、一方の直線部櫛歯62におけるZ方向一方部、他方の直線部櫛歯62におけるZ方向一方部、他方のコイルエンド部櫛歯61、他方の直線部櫛歯62におけるZ方向他方部、一方の直線部櫛歯62におけるZ方向他方部、コイルエンド部櫛歯61の順にコイル素線を巻き回して、平面状の六角形状の巻線中間体24を造る。巻線中間体24が六角形状コイルである。この時、コイルエンド部櫛歯61および直線部櫛歯62のそれぞれにおける歯と歯との間の溝は、コイル素線が1本だけ入る隙間となっている。したがって、コイルエンド部櫛歯61および直線部櫛歯62のそれぞれの溝に一列に整列して並んだコイルが、溝の数だけ並べて形成される。
成形工程S102において、六角形状コイルの一方の直線部231と他方の直線部231とを直線部231に対して垂直の方向に相追移動させる。この時、製造装置6の構成によって、コイルエンド部櫛歯61が六角形状コイルの内側に引き寄せられることで、亀甲形コイルである固定子巻線23が成形される。固定子巻線23の成形が完了した後、固定工程S103において、固定子巻線23の斜辺部233にテープ235を巻き付けて、固定子巻線23を固定し、固定子巻線23が完成する。
図12は図1の固定子鉄心21および固定子巻線23の要部を示す斜視図である。固定子巻線23が完成した後、固定子鉄心21のスロット22に固定子巻線23を挿入する。固定子巻線23をスロット22に挿入する時、図に示すように、固定子鉄心21と固定子巻線23とを絶縁するためにスロットセル25を固定子巻線23の直線部231に巻き付ける。
固定子巻線23をスロット22に挿入する時、固定子巻線23は斜辺部233でのみ固定されているため、スロット22の開口幅Cに合わせて固定子巻線23の直線部231を細くすることができ、固定子巻線23をスロット22に挿入することができる。
固定子巻線23をスロット22に順次挿入し、最後に挿入された固定子巻線23と、最初に挿入した固定子巻線23の下側に挿入させるため、最初に挿入した固定子巻線23を変形させて、最後の固定子巻線23を挿入する一般的に上げコイルと呼ばれる方法によって、固定子2が完成する。
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係る回転電機100によれば、亀甲形コイルは、周方向に分割された複数の層を有しているので、層ごとに分けられた亀甲形コイルは、スロット22の内部でコイル素線が交差しない。その結果、スロット22におけるコイル素線の占積率が向上され、かつ、コイル素線同士の接触によるコイル素線の断面変形が低減され、コイル素線の断線および絶縁不良を低減させることができる。
また、互いに対角線上に配置された一対の斜辺部233がテープ235を用いて固定されるので、固定子巻線23における2か所のみが固定される。これにより、作業工程を削減することができ、固定子巻線23におけるスロット22に挿入される部分の形状の自由度が増大し、固定子巻線23の挿入が容易となる。その結果、占積率を向上させることができる。
また、この発明の実施の形態1に係る亀甲形コイルの製造方法によれば、コイル素線を層ごとに分けるためのコイルエンド部櫛歯61および直線部櫛歯62を含む六角形状の巻枠67にコイル素線を巻き回す巻線工程と、六角形状コイルにおける一方の直線部231と他方の直線部231とを直線部231に対して垂直な方向に相追移動させると同時に、コイルエンド部櫛歯61が六角形状コイルの内側に引き寄せられる成形工程とを備えているので、層ごとに分けられた亀甲形コイルは、スロット22の内部でコイル素線が交差しない。その結果、スロット22におけるコイル素線の占積率が向上され、かつ、コイル素線同士の接触によるコイル素線の断面変形が低減され、コイル素線の断線および絶縁不良を低減させることができる。
また、この亀甲形コイルの製造方法は、亀甲形コイルにおける斜辺部233を固定する固定工程を備えているので、固定子巻線23におけるスロット22に挿入される部分の形状の自由度が増大し、固定子巻線23の挿入が容易となる。その結果、占積率を向上させることができる。
また、この発明の実施の形態1に係る亀甲形コイルの製造装置6によれば、亀甲形コイルを層ごとに分けるためのコイルエンド部櫛歯61および直線部櫛歯62と、直線部櫛歯62を六角形状コイルの一方の直線部231に対して垂直な方向に相追移動させて、六角形状コイルから亀甲形コイルに成形する成形機構と、直線部櫛歯62を相追移動させる時に、コイルエンド部櫛歯61を六角形状コイルの内側に引き寄せる引寄機構とを備えているので、スロット22におけるコイル素線の占積率が向上され、かつ、コイル素線同士の接触によるコイル素線の断面変形が低減され、コイル素線の断線および絶縁不良を低減させることができる亀甲形コイルを製造することができる。
また、この亀甲形コイルの製造装置6は、層ごとに分けて巻き回した六角形状コイルを巻枠67から外すことなく、層ごとに分けたまま亀甲形コイルに成形することができる。これにより、コイル素線同士が交差することなく、亀甲形コイルが成形されるため、スロット22の内部でコイル素線が交差せず、スロット22におけるコイル素線の占積率が向上され、かつ、コイル素線の断面変形を低減させることができる。
実施の形態2.
図13はこの発明の実施の形態2に係る製造装置を示す斜視図、図14は図13の製造装置を用いて製造された固定子巻線23を示す斜視図、図15は図13のコイルエンド部櫛歯61および芯棒64を示す平面図である。実施の形態2では、実施の形態1と比較して、亀甲形コイルの製造装置である製造装置6の構造が3連続巻きを行う構造となっているが、必要に応じて、連続巻きの数を変更してもよい。
図16は図14の固定子巻線23の製造方法を示すフローチャートである。実施の形態2における基本的な製造方法は、実施の形態1と同様である。実施の形態2における実施の形態1と異なる点は、11層分の1巻線目のコイル素線を巻き回す巻線工程S201の後、2巻線目に入るためにX方向に巻枠67を移動させ、コイル素線を巻き回す巻線工程S202と、3巻線目のコイル素線を巻き回す巻線工程S203とを行う点である。これによって、3連続巻きの六角形状コイルが完成する。この六角形状コイルを実施の形態1と同様に、成形工程S204と、固定工程S205とを行うことによって、3連続巻きの固定子巻線23が完成する。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
以上説明したように、この発明の実施の形態2に係る亀甲形コイルの製造方法によれば、複数の巻線工程を備えているので、連続巻きの亀甲形コイルを製造することができる。
1 ハウジング、2 固定子、3 ベアリング、4 回転軸、5 回転子、6 製造装置、11 フレーム、12 端板、21 固定子鉄心、22 スロット、23 固定子巻線、24 巻線中間体、25 スロットセル、51 回転子鉄心、52 永久磁石、61 コイルエンド部櫛歯、62 直線部櫛歯、63 コイル素線誘導溝、64 芯棒、65 巻枠プレート、66 モータ、67 巻枠、68 ワッシャ、69 ナット、100 回転電機、231 直線部、231a 第1直線部、231b 第2直線部、232 コイルエンド部、232a 第1コイルエンド部、232b 第2コイルエンド部、233 斜辺部、234 ノーズ部、235 テープ。

Claims (5)

  1. 電機子鉄心のスロットに電機子巻線が挿入された電機子を有する回転電機であって、
    前記電機子巻線は、コイル素線が複数回巻き回された亀甲形コイルであり、
    前記亀甲形コイルは、前記スロットに挿入される一対の直線部と、一対の前記直線部を繋ぐ一対のコイルエンド部とを有し、
    前記亀甲形コイルは、周方向に分割された複数の層を有している回転電機。
  2. 前記コイルエンド部は、前記直線部から延びる斜辺部と、前記斜辺部に接続されるノーズ部とを有し、
    前記亀甲形コイルにおける前記亀甲形コイルの形を維持する形状維持部材が取り付けられる箇所は、一対の前記コイルエンド部におけるそれぞれの前記斜辺部であって、互いに対角線上に配置された一対の前記斜辺部である請求項1に記載の回転電機。
  3. コイル素線が巻き回された平面形状の六角形状コイルから立体形状の亀甲形コイルを成形する亀甲形コイルの製造方法であって、
    前記コイル素線を層ごとに分けるためのコイルエンド部櫛歯および直線部櫛歯を含む六角形状の巻枠にコイル素線を巻き回す巻線工程と、
    前記六角形状コイルの一対の直線部における一方の前記直線部と他方の前記直線部とを前記直線部に対して垂直な方向に相追移動させると同時に、前記コイルエンド部櫛歯を前記六角形状コイルの内側に引き寄せる成形工程と
    を備えた亀甲形コイルの製造方法。
  4. 前記亀甲形コイルにおける斜辺部を固定する固定工程をさらに備えた請求項3に記載の亀甲形コイルの製造方法。
  5. コイル素線が巻き回された平面形状の六角形状コイルから立体形状の亀甲形コイルに成形する亀甲形コイルの製造装置であって、
    前記亀甲形コイルを層ごとに分けるためのコイルエンド部櫛歯および直線部櫛歯と、
    前記直線部櫛歯を、前記六角形状コイルの一対の直線部に対して垂直な方向に相追移動させて、前記六角形状コイルから前記亀甲形コイルに成形する成形機構と、
    前記直線部櫛歯を相追移動させる時に、前記コイルエンド部櫛歯を前記六角形状コイルの内側に引き寄せる引寄機構と
    を備えている亀甲形コイルの製造装置。
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