JP2016208745A - 回転電機、回転電機の製造方法、固定子コイル、コイル樹脂構造体 - Google Patents

回転電機、回転電機の製造方法、固定子コイル、コイル樹脂構造体 Download PDF

Info

Publication number
JP2016208745A
JP2016208745A JP2015089811A JP2015089811A JP2016208745A JP 2016208745 A JP2016208745 A JP 2016208745A JP 2015089811 A JP2015089811 A JP 2015089811A JP 2015089811 A JP2015089811 A JP 2015089811A JP 2016208745 A JP2016208745 A JP 2016208745A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
stator
coil piece
piece portion
slots
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015089811A
Other languages
English (en)
Inventor
野中 剛
Takeshi Nonaka
剛 野中
順一 安川
Junichi Yasukawa
順一 安川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yaskawa Electric Corp filed Critical Yaskawa Electric Corp
Priority to JP2015089811A priority Critical patent/JP2016208745A/ja
Priority to CN201610239367.8A priority patent/CN106067701A/zh
Publication of JP2016208745A publication Critical patent/JP2016208745A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K1/00Details of the magnetic circuit
    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/12Stationary parts of the magnetic circuit
    • H02K1/16Stator cores with slots for windings
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/04Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines of windings, prior to mounting into machines
    • H02K15/0435Wound windings
    • H02K15/0492Diagonally wound hollow coils
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/08Forming windings by laying conductors into or around core parts
    • H02K15/085Forming windings by laying conductors into or around core parts by laying conductors into slotted stators
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/32Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation
    • H02K3/34Windings characterised by the shape, form or construction of the insulation between conductors or between conductor and core, e.g. slot insulation
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/46Fastening of windings on the stator or rotor structure
    • H02K3/50Fastening of winding heads, equalising connectors, or connections thereto

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Windings For Motors And Generators (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Abstract

【課題】固定子コイルのコイルエンド部を小型化する。【解決手段】回転電機10は、固定子30及び回転子20を備え、固定子30は、固定子周方向に複数のスロット31が配列された固定子鉄心32と、複数のスロット31に分布巻方式で収容された複数の固定子コイル41と、を有し、各固定子コイル41は、1つのスロット31に収容された第1コイル片部50と、上記1つのスロット31とは異なる他のスロット31に収容された第2コイル片部51と、第1コイル片部50と第2コイル片部51との間に延在するコイルエンド部52,53と、を備え、丸線42が少なくとも固定子径方向に積層され、固定子径方向における丸線42の積層の配置が第1コイル片部50と第2コイル片部51とで同じになるように構成されている。【選択図】図3A

Description

開示の実施形態は、回転電機、回転電機の製造方法、固定子コイル、コイル樹脂構造体に関する。
特許文献1には、固定子鉄心の複数のスロットに収容される複数のコイル各々の第1直線部及び第2直線部が互いに異なるスロットに収容され、各コイルの周方向位置が順次ずらされて重ね巻きされた、回転電機が記載されている。
国際公開第2013/183188号
このような回転電機では、固定子コイルのコイルエンド部の小型化が要望されている。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、固定子コイルのコイルエンド部を小型化することが可能な、回転電機、回転電機の製造方法、固定子コイル、コイル樹脂構造体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一の観点によれば、固定子及び回転子を備えた回転電機であって、前記固定子は、周方向に複数のスロットが配列された固定子鉄心と、前記複数のスロットに分布巻方式で収容された複数の固定子コイルと、を有し、各前記固定子コイルは、1つの前記スロットに収容された第1コイル片部と、前記1つのスロットとは異なる他の前記スロットに収容された第2コイル片部と、前記第1コイル片部と前記第2コイル片部との間に延在するコイルエンド部と、を備え、丸線が少なくとも前記固定子の径方向に積層され、前記径方向における前記丸線の積層の配置が前記第1コイル片部と前記第2コイル片部とで同じになるように構成されている、回転電機が適用される。
また、本発明の別の観点によれば、固定子及び回転子を備え、前記固定子が、周方向に複数のスロットが配列された固定子鉄心と、前記複数のスロットに分布巻方式で収容された複数の固定子コイルと、を有し、前記固定子鉄心が、分割コア要素が前記周方向に複数配列されることで構成され、各前記固定子コイルが、1つの前記スロットに収容された第1コイル片部と、前記1つのスロットとは異なる他の前記スロットに収容された第2コイル片部と、前記第1コイル片部と前記第2コイル片部との間に延在するコイルエンド部と、を備え、丸線が少なくとも前記固定子の径方向に積層され、前記径方向における前記丸線の積層の配置が前記第1コイル片部と前記第2コイル片部とで同じになるように構成されている、回転電機の製造方法であって、前記複数の固定子コイルを前記分布巻方式で配列しつつ一体的に樹脂成形し、コイル樹脂構造体を形成する工程と、形成された前記コイル樹脂構造体に、前記複数の分割コア要素を組み付けることで、前記固定子鉄心を構成する工程と、を有する、回転電機の製造方法が適用される。
また、本発明のさらに別の観点によれば、回転電機の固定子鉄心において周方向に配列された複数のスロットに分布巻方式で複数収容される固定子コイルであって、1つの前記スロットに収容される第1コイル片部と、前記1つのスロットとは異なる他の前記スロットに収容される第2コイル片部と、前記第1コイル片部と前記第2コイル片部との間に延在するコイルエンド部と、を備え、丸線が少なくとも前記固定子鉄心の径方向に積層され、前記径方向における前記丸線の積層の配置が前記第1コイル片部と前記第2コイル片部とで同じになるように構成されている、固定子コイルが適用される。
また、本発明のさらに別の観点によれば、回転電機の固定子鉄心において周方向に配列された複数のスロットに分布巻方式で収容される複数の固定子コイルが前記分布巻方式で配列され一体的に樹脂成形されたコイル樹脂構造体であって、各前記固定子コイルは、1つの前記スロットに収容される第1コイル片部と、前記1つのスロットとは異なる他の前記スロットに収容される第2コイル片部と、前記第1コイル片部と前記第2コイル片部との間に延在するコイルエンド部と、を備え、丸線が少なくとも前記固定子鉄心の径方向に積層され、前記径方向における前記丸線の積層の配置が前記第1コイル片部と前記第2コイル片部とで同じになるように構成されている、コイル樹脂構造体が適用される。
本発明の回転電機等によれば、固定子コイルのコイルエンド部を小型化することができる。
一実施形態の回転電機の全体構成の一例を表す縦断面図である。 図1中II−II断面による横断面図である。 固定子コイルの構成の一例を表す斜視図である。 図3A中矢印IIIB方向から見た矢視図である。 複数の固定子コイル及び複数の分割コア要素を抽出して示す平面図である。 コイル樹脂構造体の外観の一例を表す斜視図である。 回転電機の製造方法の一例を表す工程図である。 固定子コイルの製造工程の一例を説明するための模式図である。 固定子コイルの製造工程の一例を説明するための模式図である。
以下、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下において、回転電機等の構成の説明の便宜上、上下左右等の方向を適宜使用する場合があるが、回転電機等の各構成の位置関係を限定するものではない。
<1.回転電機の全体構成の例>
まず、図1及び図2を参照しつつ、本実施形態の回転電機の全体構成の一例について説明する。
図1及び図2に示すように、回転電機10は、モータ又は発電機として使用される。回転電機10は、固定子30と、回転子20と、を有する。固定子30は、フレーム11の内周に設けられている。回転子20は、固定子30の内周側に配置され、シャフト16の外周に設けられている。
なお、本明細書では、固定子30(固定子鉄心32)の軸方向(図1中左右方向)を「固定子軸方向」、固定子30(固定子鉄心32)の周方向を「固定子周方向」、固定子30(固定子鉄心32)の径方向を「固定子径方向」という。また、回転電機10に対し負荷が取り付けられる側、つまりこの例ではシャフト16が突出する側(図1中右側)を「負荷側」、その反対側(図1中左側)を「反負荷側」という。
フレーム11の負荷側には、負荷側ブラケット12が設けられている。フレーム11の反負荷側には、反負荷側ブラケット14が設けられている。負荷側ブラケット12の負荷側端部には、ダストシール18が設けられている。このダストシール18により、回転電機10内への異物の侵入が抑制されている。
シャフト16は、負荷側ブラケット12に設けられた負荷側軸受13と、反負荷側ブラケット14に設けられた反負荷側軸受15と、により、回転自在に支持されている。シャフト16における負荷側軸受13と回転子20の負荷側端面との間には、負荷側側板8が取り付けられている。シャフト16における反負荷側軸受15と回転子20の反負荷側端面との間には、反負荷側側板9が取り付けられている。これら負荷側側板8及び反負荷側側板9により、回転子20の固定子軸方向の移動が規制されている。シャフト16における負荷側側板8と負荷側軸受13との間には、位置決め用側板7が取り付けられている。シャフト16の反負荷側端部には、シャフト16の回転位置を検出するエンコーダ17が設けられている。
なお、この例では、回転電機10を、エンコーダ17を有する構成としたが、エンコーダ17を有しない構成としてもよい。
固定子30の固定子鉄心32(詳細は後述)の反負荷側端面には、固定子30の複数の固定子コイル41(詳細は後述)が結線処理された結線部44が配置されている。結線部44には、図示しないリード線を介して図示しない外部電源が接続されており、外部電源からリード線及び結線部44を介して各固定子コイル41への給電が行われる。
回転子20は、固定子30の内周面と固定子径方向に磁気的空隙を介して対向配置された回転子鉄心22と、回転子鉄心22に1極ごとにV字状に埋設された複数極(この例では8極)の永久磁石23と、を有する。回転子鉄心22には、穴部21が形成されており、回転子鉄心22は、穴部21がシャフト16と嵌合することで、シャフト16の外周面に固定されている。
なお、この例では、回転子20を、永久磁石23が回転子鉄心22にV字状に埋設された構成としたが、永久磁石23が回転子鉄心22にI字状に埋設された構成としてもよい。また、この例では、回転子20を永久磁石23が回転子鉄心22に埋設された、いわゆるIPM(Internal Permanent Magnet)型の構成としたが、永久磁石23が回転子鉄心22の表面に設けられた、いわゆるSPM(Surface Permanent Magnet)型の構成としてもよい。
なお、上記で説明した回転電機10の構成は、あくまで一例であり、上記以外の構成であってもよい。
<2.固定子の構成の例>
固定子30は、全周に亘って複数(この例では48個)のスロット31が配列された略円環状の固定子鉄心32と、複数のスロット31に2層重ね巻方式(「分布巻方式」「重ね巻方式」の一例に相当)で収容された複数(この例では48個)の固定子コイル41と、を有する。すなわち、固定子鉄心32におけるスロット31の数Nは、この例では48である。
固定子鉄心32は、横断面形状が略扇状の分割コア要素33が全周に亘って複数(この例では48個)配列されることで構成されている。各分割コア要素33は、固定子径方向の内側に、横断面形状が略矩形状のティース部34を備える。隣り合う分割コア要素33,33の各々のティース部34,34の間に、上記スロット31が形成されている。各スロット31は、横断面形状が固定子径方向の内側に向けて狭まる略扇状(略台形)となっている。
複数の固定子コイル41は、2層重ね巻方式で配列されつつ、モールド樹脂により一体的に樹脂成形され固められることで、コイル樹脂構造体45(詳細は後述)として形成されている。
なお、上記で説明した固定子30の構成は、あくまで一例であり、上記以外の構成であってもよい。また、複数の固定子コイル41は、一体的に樹脂成形されなくてもよい。
(2−1.固定子コイルの構成・配列の例)
以下、図2、図3A,B及び図4を参照しつつ、固定子コイル41の構成・配列の一例について説明する。なお、図3A中では、上側が負荷側、下側が反負荷側に相当し、図3B中及び図4中では、紙面手前側が負荷側、紙面奥行き側が反負荷側に相当する。
図2、図3A,B、及び図4に示すように、各固定子コイル41は、適宜の絶縁皮膜(図示せず)で被覆された、横断面形状が略円形状の丸線42が、後述のコイル片部50,51に対応する部分で固定子径方向及び固定子周方向に積層されるように複数回(この例では22回)巻回され、所定部位が加圧成形されることで、それぞれが変形した断面形状を有する空芯コイルとして形成されている。各固定子コイル41では、丸線42は、コイル片部50,51に対応する部分で固定子径方向に複数層(この例では5層)に積層されるように(途中部分でループ状にひねり曲げられることなく)ドラム状に巻回され、またその積層の外周側で同様に複数層(この例では6層)に積層されるように巻回され、さらにその積層の外周側で同様に複数層(この例では5層)に積層されるように巻回され、またさらにその積層の外周側で同様に複数層(この例では6層)に積層されるように巻回されている。各固定子コイル41では、丸線42の一方の端部(例えば巻き始め端部)54及び他方の端部(例えば巻き終わり端部)55は、反負荷側に突出している。
なお、固定子コイル41は、後述のコイル片部50,51に対応する部分で(固定子周方向に積層されず)固定子径方向に積層されるように複数回巻回される構成であってもよい。
各固定子コイル41は、第1コイル片部50と、第2コイル片部51と、2つのコイルエンド部52,53と、を備える。
第1コイル片部50は、例えば略亀甲型に複数回(この例では22回)巻回された丸線42の巻回体80(後述の図7参照)の一方の長辺部分(図示せず)の外形が、スロット31の固定子径方向の内側(「一方側」の一例に相当)の横断面形状に合致するように加圧成形されることで、形成されている。第1コイル片部50は、固定子軸方向に沿って延在し、1つのスロット31の固定子径方向の内側(以下適宜「内周側」という)に収容されている。
第1コイル片部50では、丸線42は、固定子周方向に4層に積層されている。また、第1コイル片部50では、固定子コイル41で最も内周側の丸線42の積層(以下適宜「第1A積層」という)aは、固定子径方向に5層に積層され、上記第1A積層aの外周側の丸線42の積層(以下適宜「第1B積層」という)bは、固定子径方向に6層に積層され、上記第1B積層bの外周側の丸線42の積層(以下適宜「第1C積層」という)cは、固定子径方向に5層に積層され、上記第1C積層cの外周側(固定子コイル41で最も外周側)の丸線42の積層(以下適宜「第1D積層」という)dは、固定子径方向に6層に積層されている。第1コイル片部50を構成する丸線42の第1A〜第1D積層a〜dの各々では、固定子径方向の最も内側の丸線42部分が固定子周方向の寸法が小さくかつ固定子径方向の寸法が大きく、固定子径方向の外側の丸線42部分になる程、断面形状が扁平状となり、固定子径方向の最も外側の丸線42部分が固定子周方向の寸法が大きくかつ固定子径方向の寸法が小さい。
第2コイル片部51は、上記巻回体80の他方の長辺部分(図示せず)の外形が、スロット31の固定子径方向の外側(「他方側」の一例に相当)の横断面形状に合致するように加圧成形されることで、形成されている。すなわち、第2コイル片部51は、上記第1コイル片部50よりも扁平状に形成されている。第2コイル片部51は、第1コイル片部50と略固定子周方向に所定離間した位置で固定子軸方向に沿って延在し、上記1つのスロット31とは異なる(この例では固定子周方向に4つ離間した)他のスロット31の固定子径方向の外側(以下適宜「外周側」という)に収容されている。
第2コイル片部51では、丸線42は、固定子周方向に4層に積層されている。また、第2コイル片部51では、固定子コイル41で最も内周側の丸線42の積層(以下適宜「第2A積層」という)eは、固定子径方向に5層に積層され、上記第2A積層eの外周側の丸線42の積層(以下適宜「第2B積層」という)fは、固定子径方向に6層に積層され、上記第2B積層fの外周側の丸線42の積層(以下適宜「第2C積層」という)gは、固定子径方向に5層に積層され、上記第2C積層gの外周側(最も外周側)の丸線42の積層(以下適宜「第2D積層」という)hは、固定子径方向に6層に積層されている。第2コイル片部51を構成する丸線42の第2A〜第2D積層e〜hの各々では、固定子径方向の最も内側の丸線42部分が固定子周方向の寸法が小さくかつ固定子径方向の寸法が大きく、固定子径方向の外側の丸線42部分になる程、断面形状が扁平状となり、固定子径方向の最も外側の丸線42部分が固定子周方向の寸法が大きくかつ固定子径方向の寸法が小さい。
すなわち、各スロット31の内周側には、1つの固定子コイル41の第1コイル片部50が収容され、外周側には、固定子周方向に4つ離間したスロット31の内周側に第1コイル片部50が収容された他の固定子コイル41の第2コイル片部51が収容されている。このような配置を実現するために、各固定子コイル41のコイル片部50,51間の離間距離Lは、(上記内・外周側の位置の違いを加味した)略固定子周方向における4つのスロット31分の離間距離Xにほぼ等しくなっている。
そして、各固定子コイル41では、第1コイル片部50を構成する丸線42の第1A〜第1D積層a〜dの各々での固定子径方向における丸線42の積層の配置(順番)と、第2コイル片部51を構成する丸線42の第2A〜第2D積層e〜hの各々での固定子径方向における丸線42の積層の配置(順番)と、が同じになっている。
すなわち、第1コイル片部50側の第1A積層aにおいて固定子径方向の最も内側に位置する丸線42部分は、第2コイル片部51側の第2A積層eにおいても固定子径方向の最も内側に配置されている。また、第1コイル片部50側の第1A積層aにおいて固定子径方向の2番目の内側に位置する丸線42部分は、第2コイル片部51側の第2A積層eにおいても固定子径方向の2番目の内側に配置されている。また、第1コイル片部50側の第1A積層aにおいて固定子径方向の3番目の内側に位置する丸線42部分は、第2コイル片部51側の第2A積層eにおいても固定子径方向の3番目の内側に配置されている。また、第1コイル片部50側の第1A積層aにおいて固定子径方向の4番目の内側に位置する丸線42部分は、第2コイル片部51側の第2A積層eにおいても固定子径方向の4番目の内側に配置されている。また、第1コイル片部50側の第1A積層aにおいて固定子径方向の最も外側に位置する丸線42部分は、第2コイル片部51側の第2A積層eにおいても固定子径方向の最も外側に配置されている。他の、第1コイル片部50側の第1B積層b及び第2コイル片部51側の第2B積層f、第1コイル片部50側の第1C積層c及び第2コイル片部51側の第2C積層g、第1コイル片部50側の第1D積層d及び第2コイル片部51側の第2D積層hにおいても同様である。
コイルエンド部52は、上記巻回体80における上記2つの長辺部分の一端部を繋ぐように当該2つの長辺部分間に延在する一方の略山なり部分81(後述の図6参照)の外形が加圧成形されることで、形成されている。コイルエンド部52は、コイル片部50,51の各々の負荷側端部を繋ぐようにコイル片部50,51間に延在し、スロット31の外部に配置されている。コイルエンド部52では、丸線42は、(固定子軸方向に概ね沿って積層されるのではなく)固定子軸方向に垂直な面方向に概ね沿って積層されている。コイルエンド部52は、固定子軸方向の外方側、つまりこの例では負荷側に隆起した隆起部56と、固定子軸方向に垂直な面方向に対し傾斜した2つの傾斜部57,58と、を備える。傾斜部57,58は、隆起部56とコイル片部50,51の各々の負荷側端部とを各々繋ぐように隆起部56の両側に位置し、互いに逆向きに傾斜している。隆起部56は、コイルエンド部52の中間部分(この例では略中央部分)が、当該コイルエンド部52の延在方向両側から挟み込むように加圧成形されることで、形成されている。
コイルエンド部53は、上記巻回体80における上記2つの長辺部分の他端部を繋ぐように当該2つの長辺部分間に延在する他方の略山なり部分(図示せず)の外形が加圧成形されることで、形成されている。コイルエンド部53は、コイル片部50,51の各々の反負荷側端部を繋ぐようにコイル片部50,51間に延在し、スロット31の外部に配置されている。コイルエンド部53では、丸線42は、(固定子軸方向に概ね沿って積層されるのではなく)固定子軸方向に垂直な面方向に概ね沿って積層されている。コイルエンド部53は、固定子軸方向の外方側、つまりこの例では反負荷側に隆起した隆起部59と、固定子軸方向に垂直な面方向に対し傾斜した2つの傾斜部60,61と、を備える。傾斜部60,61は、隆起部59とコイル片部50,51の各々の反負荷側端部とを各々繋ぐように隆起部59の両側に位置し、互いに逆向きに傾斜している。隆起部59は、コイルエンド部53の中間部分(この例では略中央部分)が、当該コイルエンド部53の延在方向両側から挟み込むように加圧成形されることで、形成されている。
各隆起部56,59は、各々の固定子周方向における角度範囲θが360°を上記スロット31の数N(この例ではN=48)で割った範囲(スロットピッチ)以下となるように、つまりθ≦360°/Nとなるように、形成されている。
すなわち、複数の固定子コイル41は、コイルエンド部52側では、隆起部56の固定子周方向位置が順次ずれつつ、隣り合う固定子コイル41,41の傾斜部57,57同士及び傾斜部58,58同士が固定子軸方向に重なるように、コイルエンド部53側では、隆起部59の固定子周方向位置が順次ずれつつ、隣り合う固定子コイル41,41の傾斜部60,60同士及び傾斜部61,61同士が固定子軸方向に重なるように、密集して配列されている。
なお、上記で説明した固定子コイル41の構成・配列は、あくまで一例であり、上記以外の構成・配列であってもよい。例えば、一方のコイルエンド部のみ上記のような構成として小型化を図ってもよい。
(2−2.コイル樹脂構造体の構成の例)
次に、図5を参照しつつ、上記コイル樹脂構造体45の構成の一例について説明する。
図5に示すように、コイル樹脂構造体45は、上記複数の固定子コイル41が、θ≦360°/Nとなるように2層重ね巻方式で配列されつつ、モールド樹脂により一体的に樹脂成形され固められることで、全体として円筒形に近い糸巻き形に形成されている。コイル樹脂構造体45は、短い略円筒状の端部65と、短い略円筒状の端部66と、端部65,66間に位置する中間部67と、を有する。
端部65には、各固定子コイル41のコイルエンド部52が被覆され内包されている。端部66には、各固定子コイル41のコイルエンド部53が被覆され内包されている。端部66からは、各固定子コイル41の端部54,55が突出している。
中間部67の外径は、端部65,66の外径よりも小さくなっている。中間部67には、コイル樹脂構造体45の周方向に、略矩形状の複数の板部68が配列されている。各板部68には、1つの固定子コイル41の第1コイル片部50、及び、当該1つの固定子コイル41とは異なる(この例ではコイル樹脂構造体45の周方向に4つ離間した)他の固定子コイル41の第2コイル片部51が、コイル樹脂構造体45の径方向の内側及び外側の各々に配置されるように重ねられ積層された状態で、被覆され内包されている。隣り合う板部68,68間の隙間69には、コイル樹脂構造体45の径方向外側から上記分割コア要素33のティース部34が嵌め込まれる。
すなわち、コイル樹脂構造体45に複数の分割コア要素33が組み付けられることで、上記固定子鉄心32が構成されると共に、コイル樹脂構造体45と固定子鉄心32とが一体に組み付けられ、固定子30が組み立てられる。組み立てられた固定子30は、コイル樹脂構造体45の端部65が上記負荷側ブラケット12に嵌合されることで、負荷側ブラケット12に取り付けられる。このとき、各固定子コイル41のコイルエンド部52は、負荷側ブラケット12と上記モールド樹脂を介して密着する。
なお、上記で説明したコイル樹脂構造体45の構成は、あくまで一例であり、上記以外の構成であってもよい。
<3.回転電機の製造方法の例>
次に、図6〜図8を参照しつつ、回転電機10の製造方法の一例について説明する。
図6に示すように、固定子コイル41の製造工程では、まず、丸線42が例えば略亀甲型に複数回巻回される。このとき、丸線42は、上述のように、コイル片部50,51に対応する部分で固定子径方向に複数層に積層されるように(途中部分でループ状にひねり曲げられることなく)ドラム状に巻回され、またその積層の外周側で同様に複数層に積層されるように巻回され、さらにその積層の外周側で同様に複数層に積層されるように巻回され、またさらにその積層の外周側で同様に複数層に積層されるように巻回される。
その後、図7に示すように、巻回体80を治具70,71間にセットし、治具71が固定された状態で治具70を下降させ、巻回体80の幅方向(図7中左右方向)の一方側と他方側とを巻回体80の厚み方向(図7中上下方向)にずらす。
そして、巻回体80の幅方向の一方側と他方側との向きを調整する。その後、巻回体80の一方の長辺部分の外形を上記スロット31の内周側の横断面形状に合致するように金型で加圧成形して、第1コイル片部50を形成する。また、巻回体80の他方の長辺部分の外形を上記スロット31の外周側の横断面形状に合致するように金型で加圧成形して、第2コイル片部51を形成する。
そして、図8に示すように、巻回体80を金型72,73,74間にセットし、金型74が固定された状態で金型72,73を下降させ、巻回体80の略山なり部分81の外形を金型72,73と金型74との間で挟み込むように加圧成形して、コイルエンド部52を形成する。その後、コイルエンド部52の略中央部分を金型72,73間で挟み込むように加圧成形して、隆起部59及び傾斜部57,58を形成する。なお、コイルエンド部53側も上記と同様にして形成される。これにより、固定子コイル41が完成する。
また、コイル樹脂構造体45の製造工程では、まず、上記製造された複数の固定子コイル41をθ≦360°/Nとなるように2層重ね巻方式で配列する。その後、配列した複数の固定子コイル41をモールド樹脂により一体的に樹脂成形し固める。これにより、コイル樹脂構造体45が完成する。
また、固定子30の製造工程では、上記製造されたコイル樹脂構造体45の各隙間69に、コイル樹脂構造体45の径方向外側から各分割コア要素33のティース部34を嵌め込むことで、コイル樹脂構造体45に複数の分割コア要素33を組み付ける。これにより、固定子鉄心32を構成すると共に、コイル樹脂構造体45と固定子鉄心32とを一体に組み付ける。この結果、固定子30が完成する。
その後、上記製造された固定子30をコイル樹脂構造体45の端部65が負荷側ブラケット12に嵌合するように負荷側ブラケット12に取り付ける。そして、負荷側ブラケット12に取り付けられた固定子30をフレーム11の内周に挿入して取り付ける。その後、シャフト16、及び、シャフト16の外周に取り付けられた回転子20を、フレーム11の内周に取り付けられた固定子30の内周側に挿入して取り付ける。そして、反負荷側ブラケット14をフレーム11の反負荷側端部に取り付ける。これにより、回転電機10が完成する。
なお、上記で説明した回転電機10の製造方法は、あくまで一例であり、回転電機10の製造方法は、上記で説明した順序に沿って時系列的に行われる工程はもちろん、必ずしも時系列的に実行されなくても、並列的に又は個別的に実行される工程をも含む。また、時系列的に実行される工程でも、場合によっては適宜順序を変更することが可能である。
<4.本実施形態による効果の例>
以上説明したように、本実施形態の回転電機10では、固定子鉄心32の複数のスロット31に、複数の固定子コイル41が分布巻方式で収容されている。各固定子コイル41は、丸線42が少なくとも固定子径方向に積層され、固定子径方向における丸線42の積層の配置が第1コイル片部50と第2コイル片部51とで同じになるように構成されている。これにより、コイルエンド部52,53において、丸線42を(固定子軸方向に概ね沿って積層するのではなく)固定子軸方向に垂直な面方向に概ね沿って積層することができる。その結果、コイルエンド部52,53において丸線42を固定子軸方向に概ね沿って積層する場合に比べ、コイルエンド部52,53の固定子軸方向の寸法を小さくできる。したがって、コイルエンド部52,53を小型化できる。また、本実施形態では、固定子コイル41の導体として丸線42を用いるので、固定子コイル41の各部の形状を加圧成形により容易に調整できる。その結果、導体として平角線を用いる場合に比べ、より大きな導体断面積で巻回でき、また種々の形状のスロット31に対応可能である。また、本実施形態のようにスロット31の形状が略扇状等の場合には、導体として平角線を用いる場合に比べ、占積率を高くできる。
また、本実施形態では特に、各固定子コイル41のコイルエンド部52は、固定子軸方向の外方側に隆起した隆起部56と、隆起部56の両側に各々位置する、固定子軸方向に垂直な面方向に対し傾斜した2つの傾斜部57,58と、を備える。また、各固定子コイル41のコイルエンド部53は、固定子軸方向の外方側に隆起した隆起部59と、隆起部59の両側に各々位置する、固定子軸方向に垂直な面方向に対し傾斜した2つの傾斜部60,61と、を備える。これにより、複数の固定子コイル41を、コイルエンド部52側では、隆起部56の固定子周方向位置が順次ずれつつ、隣り合う固定子コイル41,41の傾斜部57,57同士及び傾斜部58,58同士が固定子軸方向に重なるように、コイルエンド部53側では、隆起部59の固定子周方向位置が順次ずれつつ、隣り合う固定子コイル41,41の傾斜部60,60同士及び傾斜部61,61同士が固定子軸方向に重なるように、近接させて配列できる。その結果、分布巻方式で収容される複数の固定子コイル41を実現できる。
また、本実施形態では特に、各固定子コイル41における隆起部56,59は、コイルエンド部52,53の中間部分の加圧成形により形成されている。これにより、隆起部56,59を、コイルエンド部52,53の中間部分を複数の金型で挟み込むように加圧成形して形成することで、隆起部56,59が設けられたコイルエンド部52,53の径方向の寸法を小さくすることが可能となる。その結果、固定子30を小型化したり、固定子30の大きさはそのままにして固定子30における固定子コイル41の数(スロット31の数)を増加させることが可能となる。また、隆起部56,59を加圧成形により形成することで、隆起部56,59の幅を所望の幅に調整できるので、固定子コイル41を種々の大きさの回転電機10に対し用いることが可能となる。
また、本実施形態では特に、複数の固定子コイル41は、複数のスロット31に重ね巻方式で収容されている。これにより、複数のスロット31に重ね巻方式で複数の固定子コイル41が収容された回転電機10において、コイルエンド部52,53の小型化を実現できる。
また、本実施形態では特に、各固定子コイル41は、第1コイル片部50が1つのスロット31の内周側に収容されると共に、第2コイル片部51が他のスロット31の外周側に収容されている。これにより、複数のスロット31に2層重ね巻方式で複数の固定子コイル41が収容された回転電機10において、コイルエンド部52,53の小型化を実現できる。
また、本実施形態では特に、各固定子コイル41における隆起部56,59は、θ≦360°/Nとなるように(角度範囲θがスロットピッチ以下となるように)形成されている。これにより、複数の固定子コイル41を密集させて配列できるので、2層重ね巻方式で収容される複数の固定子コイル41を実現できる。
<5.変形例等>
なお、実施形態は、上記内容に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
以上の説明において、「垂直」「平行」「平面」等の記載がある場合には、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「垂直」「平行」「平面」等とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に垂直」「実質的に平行」「実質的に平面」等という意味である。
また、以上の説明において、外観上の寸法や大きさが「同一」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」等とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同一」「実質的に等しい」「実質的に異なる」等という意味である。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用してもよい。
その他、一々例示はしないが、上記実施形態や各変形例は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
10 回転電機
20 回転子
30 固定子
33 分割コア要素
31 スロット
32 固定子鉄心
41 固定子コイル
45 コイル樹脂構造体
50 第1コイル片部
51 第2コイル片部
52 コイルエンド部
53 コイルエンド部
56 隆起部
57 傾斜部
58 傾斜部
59 隆起部
60 傾斜部
61 傾斜部

Claims (10)

  1. 固定子及び回転子を備えた回転電機であって、
    前記固定子は、
    周方向に複数のスロットが配列された固定子鉄心と、
    前記複数のスロットに分布巻方式で収容された複数の固定子コイルと、を有し、
    各前記固定子コイルは、
    1つの前記スロットに収容された第1コイル片部と、
    前記1つのスロットとは異なる他の前記スロットに収容された第2コイル片部と、
    前記第1コイル片部と前記第2コイル片部との間に延在するコイルエンド部と、を備え、
    丸線が少なくとも前記固定子の径方向に積層され、前記径方向における前記丸線の積層の配置が前記第1コイル片部と前記第2コイル片部とで同じになるように構成されている
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 前記各固定子コイルの前記コイルエンド部は、
    前記固定子の軸方向の外方側に隆起した隆起部と、
    前記隆起部の両側に各々位置する、前記軸方向に垂直な面方向に対し傾斜した傾斜部と、を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記各固定子コイルにおける前記隆起部は、
    前記コイルエンド部の中間部分の加圧成形により形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記複数の固定子コイルは、
    前記複数のスロットに重ね巻方式で収容されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記各固定子コイルは、
    前記第1コイル片部が前記1つのスロットの前記径方向の一方側に収容されると共に、前記第2コイル片部が前記他のスロットの前記径方向の他方側に収容されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の回転電機。
  6. 前記各固定子コイルにおける前記隆起部は、
    前記周方向における角度範囲をθ、前記スロットの数をNとした場合に、
    θ≦360°/N
    となるように形成されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の回転電機。
  7. 固定子及び回転子を備え、
    前記固定子が、
    周方向に複数のスロットが配列された固定子鉄心と、
    前記複数のスロットに分布巻方式で収容された複数の固定子コイルと、を有し、
    前記固定子鉄心が、
    分割コア要素が前記周方向に複数配列されることで構成され、
    各前記固定子コイルが、
    1つの前記スロットに収容された第1コイル片部と、
    前記1つのスロットとは異なる他の前記スロットに収容された第2コイル片部と、
    前記第1コイル片部と前記第2コイル片部との間に延在するコイルエンド部と、を備え、
    丸線が少なくとも前記固定子の径方向に積層され、前記径方向における前記丸線の積層の配置が前記第1コイル片部と前記第2コイル片部とで同じになるように構成されている、
    回転電機の製造方法であって、
    前記複数の固定子コイルを前記分布巻方式で配列しつつ一体的に樹脂成形し、コイル樹脂構造体を形成する工程と、
    形成された前記コイル樹脂構造体に、前記複数の分割コア要素を組み付けることで、前記固定子鉄心を構成する工程と、を有する
    ことを特徴とする回転電機の製造方法。
  8. 前記複数の固定子コイルは、
    前記複数のスロットに重ね巻方式で収容され、
    前記各固定子コイルは、
    前記第1コイル片部が前記1つのスロットの前記径方向の一方側に収容されると共に、前記第2コイル片部が前記他のスロットの前記径方向の他方側に収容され、
    前記各固定子コイルの前記コイルエンド部は、
    当該コイルエンド部の中間部分の加圧成形により形成された、前記固定子の軸方向の外方側に隆起した隆起部と、
    前記隆起部の両側に各々位置する、前記軸方向に垂直な面方向に対し傾斜した傾斜部と、を備え、
    前記コイル樹脂構造体を形成する工程は、
    前記複数の固定子コイルを、前記周方向における前記隆起部の角度範囲をθ、前記スロットの数をNとした場合に、
    θ≦360°/N
    となるように、前記重ね巻方式で配列する工程を備える
    ことを特徴とする請求項7に記載の回転電機の製造方法。
  9. 回転電機の固定子鉄心において周方向に配列された複数のスロットに分布巻方式で複数収容される固定子コイルであって、
    1つの前記スロットに収容される第1コイル片部と、
    前記1つのスロットとは異なる他の前記スロットに収容される第2コイル片部と、
    前記第1コイル片部と前記第2コイル片部との間に延在するコイルエンド部と、を備え、
    丸線が少なくとも前記固定子鉄心の径方向に積層され、前記径方向における前記丸線の積層の配置が前記第1コイル片部と前記第2コイル片部とで同じになるように構成されている
    ことを特徴とする固定子コイル。
  10. 回転電機の固定子鉄心において周方向に配列された複数のスロットに分布巻方式で収容される複数の固定子コイルが前記分布巻方式で配列され一体的に樹脂成形されたコイル樹脂構造体であって、
    各前記固定子コイルは、
    1つの前記スロットに収容される第1コイル片部と、
    前記1つのスロットとは異なる他の前記スロットに収容される第2コイル片部と、
    前記第1コイル片部と前記第2コイル片部との間に延在するコイルエンド部と、を備え、
    丸線が少なくとも前記固定子鉄心の径方向に積層され、前記径方向における前記丸線の積層の配置が前記第1コイル片部と前記第2コイル片部とで同じになるように構成されている
    ことを特徴とするコイル樹脂構造体。
JP2015089811A 2015-04-24 2015-04-24 回転電機、回転電機の製造方法、固定子コイル、コイル樹脂構造体 Pending JP2016208745A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015089811A JP2016208745A (ja) 2015-04-24 2015-04-24 回転電機、回転電機の製造方法、固定子コイル、コイル樹脂構造体
CN201610239367.8A CN106067701A (zh) 2015-04-24 2016-04-18 旋转电机及其制造方法、定子线圈、线圈树脂结构体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015089811A JP2016208745A (ja) 2015-04-24 2015-04-24 回転電機、回転電機の製造方法、固定子コイル、コイル樹脂構造体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016208745A true JP2016208745A (ja) 2016-12-08

Family

ID=57419181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015089811A Pending JP2016208745A (ja) 2015-04-24 2015-04-24 回転電機、回転電機の製造方法、固定子コイル、コイル樹脂構造体

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2016208745A (ja)
CN (1) CN106067701A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018121498A (ja) * 2017-01-27 2018-08-02 株式会社豊田中央研究所 回転電機
JP2018129975A (ja) * 2017-02-10 2018-08-16 三菱電機株式会社 回転電機、亀甲形コイルの製造方法および亀甲形コイルの製造装置
JP2021136764A (ja) * 2020-02-26 2021-09-13 日本発條株式会社 ステータ分割体、ステータ、モータ及びステータ分割体の製造方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108512331B (zh) * 2018-05-23 2024-03-01 醴陵市辉泰电子有限公司 一种双层绕组的线圈端部结构
CN110011450B (zh) * 2019-03-27 2024-08-02 汇川新能源汽车技术(常州)有限公司 定子组件及驱动电机
JP7476484B2 (ja) * 2019-04-19 2024-05-01 株式会社デンソー 回転電機

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008104293A (ja) * 2006-10-19 2008-05-01 Hitachi Ltd 回転電機、クランク形状の連続巻きコイル、分布巻き固定子及びそれらの形成方法
WO2011074114A1 (ja) * 2009-12-18 2011-06-23 トヨタ自動車株式会社 ステータ
JP2012528558A (ja) * 2009-05-29 2012-11-12 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 電気機械、特に交流発電機のステータ巻線を製造するための方法
WO2013183188A1 (ja) * 2012-06-08 2013-12-12 株式会社安川電機 回転電機及び回転電機の製造方法
WO2014065026A1 (ja) * 2012-10-22 2014-05-01 三菱電機株式会社 電気機械用電機子巻線に用いられる巻線体の製造方法
JP2014079102A (ja) * 2012-10-11 2014-05-01 Mitsubishi Electric Corp 電気機械
JP2014233176A (ja) * 2013-05-30 2014-12-11 三菱電機株式会社 電気機械の電機子およびその製造方法
WO2015029579A1 (ja) * 2013-08-26 2015-03-05 三菱電機株式会社 回転電機

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008104293A (ja) * 2006-10-19 2008-05-01 Hitachi Ltd 回転電機、クランク形状の連続巻きコイル、分布巻き固定子及びそれらの形成方法
JP2012528558A (ja) * 2009-05-29 2012-11-12 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 電気機械、特に交流発電機のステータ巻線を製造するための方法
WO2011074114A1 (ja) * 2009-12-18 2011-06-23 トヨタ自動車株式会社 ステータ
WO2013183188A1 (ja) * 2012-06-08 2013-12-12 株式会社安川電機 回転電機及び回転電機の製造方法
JP2014079102A (ja) * 2012-10-11 2014-05-01 Mitsubishi Electric Corp 電気機械
WO2014065026A1 (ja) * 2012-10-22 2014-05-01 三菱電機株式会社 電気機械用電機子巻線に用いられる巻線体の製造方法
JP2014233176A (ja) * 2013-05-30 2014-12-11 三菱電機株式会社 電気機械の電機子およびその製造方法
WO2015029579A1 (ja) * 2013-08-26 2015-03-05 三菱電機株式会社 回転電機

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018121498A (ja) * 2017-01-27 2018-08-02 株式会社豊田中央研究所 回転電機
JP2018129975A (ja) * 2017-02-10 2018-08-16 三菱電機株式会社 回転電機、亀甲形コイルの製造方法および亀甲形コイルの製造装置
JP7210128B2 (ja) 2017-02-10 2023-01-23 三菱電機株式会社 回転電機、亀甲形コイルの製造方法および亀甲形コイルの製造装置
JP2021136764A (ja) * 2020-02-26 2021-09-13 日本発條株式会社 ステータ分割体、ステータ、モータ及びステータ分割体の製造方法
JP7569600B2 (ja) 2020-02-26 2024-10-18 日本発條株式会社 ステータ及びモータ

Also Published As

Publication number Publication date
CN106067701A (zh) 2016-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6208365B2 (ja) ステータ及び回転機
JP6060257B2 (ja) 回転機
JP2016208745A (ja) 回転電機、回転電機の製造方法、固定子コイル、コイル樹脂構造体
US8610328B2 (en) Rotary electric machine
JP5904416B2 (ja) 回転電機
JP5831775B2 (ja) 回転電機及び回転電機の製造方法
WO2015159329A1 (ja) アキシャルエアギャップ型回転電機
JPH05115141A (ja) スロツトレスモータ
CN109478813B (zh) 轴向间隙型旋转电机
JP5181627B2 (ja) 回転電機および回転電機の製造方法
JP5911018B2 (ja) 電機子およびその電機子を備えた回転電機
JP6622995B2 (ja) 回転電機、回転電機の製造方法、固定子コイル、コイル樹脂構造体
JP2020089059A (ja) 電機子モールド構造
JP6789062B2 (ja) 回転電機の固定子および固定子巻線の製造方法
JP3999798B2 (ja) 内転型電動機の固定子の製造方法
JP2015027175A (ja) 回転電機及び回転電機の製造方法
JP6331978B2 (ja) 固定子巻線の製造方法
JP6776958B2 (ja) ステータの製造方法
WO2019102736A1 (ja) 回転電機、固定子
WO2017158700A1 (ja) 回転電機、回転電機の製造方法
JP6436825B2 (ja) 固定子および固定子の製造方法
JP2019037104A (ja) ステータ及びモータ
JP5916650B2 (ja) 回転電機の電機子、回転電機、回転電機のコイルの製造方法、回転電機の電機子の製造方法
JP6764921B2 (ja) 3相モータの電機子構造
JP2008086059A (ja) 回転電機および回転電機の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170921

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170920

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180402

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181009