JP2008086059A - 回転電機および回転電機の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】環状のヨーク部の内周側から半径方向に突出する複数のティースに巻線を分布巻で巻き付けており、かつ、安価な回転電機を提供する。
【解決手段】環状のヨーク部5と、ヨーク部5の内周側からヨーク部5の半径方向に突出する複数のティース本体部21と、ティース本体部21それぞれに半径方向から嵌め込まれ、ティース本体部21の側面を覆い、ティース本体部21の先端に設けられヨーク部5の周方向に突出する鍔部23を有する複数のティース鞘部22と、ヨーク部5とティース鞘部22で囲まれた複数のスロットに巻装された巻線とを有する。
【選択図】図3
【解決手段】環状のヨーク部5と、ヨーク部5の内周側からヨーク部5の半径方向に突出する複数のティース本体部21と、ティース本体部21それぞれに半径方向から嵌め込まれ、ティース本体部21の側面を覆い、ティース本体部21の先端に設けられヨーク部5の周方向に突出する鍔部23を有する複数のティース鞘部22と、ヨーク部5とティース鞘部22で囲まれた複数のスロットに巻装された巻線とを有する。
【選択図】図3
Description
本発明は、ヨーク部から突出する複数のティース間のスロットに巻線が巻装されている回転電機、および、その回転電機の製造方法に関する。
従来から、回転電機のヨーク部とティースなどの鉄心として用いられている磁心は、磁性粉末を加圧成形して作製した圧粉磁心によって構成できることが知られている。圧粉磁心で鉄心を構成すると、磁性粉末の表面に形成された絶縁皮膜の絶縁性により、鉄心と巻線の間の絶縁物を薄くして巻線を巻装することが可能となり、巻線の巻装スペースを広げることができるため、電気抵抗損の小さい太い巻線を巻装でき、回転電機の効率を向上させることができる。これに基づき、鉄心の一部分を圧粉磁心で構成する技術が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。また、鉄心の全体を圧粉磁心で構成する技術が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開2004−153977号公報(段落0034〜0036、図4)
特開2005−143237号公報(図2)
特開2006−6015号公報(図2)
特開2005−354838号公報(図5)
しかしながら、従来の回転電機は、環状のヨーク部の内周側から半径方向に突出するティース部の各々に巻線を集中巻で巻き付け、ヨーク部とティース部に囲まれたスロットに巻線を配置しているため、巻線の跨りが1スロットまたは跨りなしの巻装のみになり、高調波特性を向上させにくいと考えられた。逆に、高調波特性を向上させるためには、スロット数を多く設定したうえで、複数のティースに巻線を分布巻で巻き付け、巻線の跨りが複数のスロットにおよびスロットピッチよりも大きくすれば良い。しかし、環状のヨーク部の内周側から半径方向に突出するティース部に、分布巻を施そうとすると、巻線がティース部の側面を滑り、ティース部から脱落しやすいので、多大の人手を要し、分布巻を施した回転電機は大変高価なものになると考えられた。また、翻って考察すると、集中巻においても、環状のヨーク部の内周側から半径方向に突出するティース部の各々に巻線を巻こうとすると、隣接するティース部によってスロットは入り口が狭くヨーク部側で広くなっているので、スロット内全域に巻線を敷設するには、少なからず人手を要し、集中巻を施した回転電機も高価なものになっている。
そこで、本発明では、前記した問題を解決し、環状のヨーク部の内周側から半径方向に突出する複数のティースに巻線が巻き付けられており、かつ、安価な回転電機を提供し、また、そのような回転電機の製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明では、環状のヨーク部と、前記ヨーク部の内周側から前記ヨーク部の半径方向に突出する複数のティース本体部と、前記ティース本体部それぞれに前記半径方向から嵌め込まれ、前記ティース本体部の側面を覆い、前記ティース本体部の先端に設けられ前記ヨーク部の周方向に突出する鍔部を有する複数のティース鞘部と、前記ヨーク部と前記ティース鞘部で囲まれた複数のスロットに巻装された巻線とを有する回転電機であることを特徴とする。そして、前記ティース鞘部に前記巻線を巻装し、巻装された前記ティース鞘部を、前記ヨーク部の半径方向から、前記ティース本体部に嵌め込む回転電機の製造方法であることを特徴とする。
このような回転電機とその製造方法によれば、環状のヨーク部の内周側から半径方向に突出する複数のティースに巻線が巻き付けられており、かつ、安価な回転電機を提供することができ、また、そのような回転電機の製造方法を提供することができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る回転電機は、円環状のステータ2と、ステータ2の内側に配置され、回転軸4と一体となって回転するロータ3とを有している。ステータ2は、円環状のヨーク部5と、ヨーク部5の内周側からヨーク部5の半径方向に突出する複数のティース部6と、ヨーク部5とティース部6で囲まれた複数のスロットS1、S2、・・・S35、S36に巻装された巻線11〜14とを有する。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る回転電機は、円環状のステータ2と、ステータ2の内側に配置され、回転軸4と一体となって回転するロータ3とを有している。ステータ2は、円環状のヨーク部5と、ヨーク部5の内周側からヨーク部5の半径方向に突出する複数のティース部6と、ヨーク部5とティース部6で囲まれた複数のスロットS1、S2、・・・S35、S36に巻装された巻線11〜14とを有する。
巻線11〜14は、分布巻で巻装され、巻線11〜14のスロットS1、S2、・・・S35、S36間の跨りは、スロットS1等のスロットピッチよりも大きくなっている。
巻線11〜14に流れる電流によって起磁力が発生するが、この起磁力には空間的な高調波成分が含まれる。高調波成分が大きくなると、電磁騒音や高調波損失が増大する。回転電機の高調波特性に影響の大きい高調波成分の高調波次数は、極数P当りのスロット数N1の2倍(2×N1/P)近辺となる。起磁力の高調波成分の大きさは、高調波次数に反比例することから、高調波成分の大きさを小さくして回転電機の高調波特性を良くするためには、毎相毎極あたりの固定子スロット数を多くとり、スロット数N1をなるべく大きくとれば良い。
第1の実施形態では、具体的に、例えば、スロットS1、S2、・・・S35、S36のスロット数N1を36とし、極数Pを6とし、相数を3としている。極ピッチは、N1/P=36/6=6により、スロットピッチの6倍となる。このため、巻線11〜14の跨りはスロットピッチの6倍前後となる。そして、巻線11の+U相部分と巻線12の+U相部分が2本隣り合って配置され、この隣に巻線14の−W相部分と巻線13の−W相部分が2本隣り合って配置され、この隣に+V相の巻線部分が2本隣り合って配置され、この隣に巻線12の−U相部分と巻線11の−U相部分が2本隣り合って配置され、この隣に巻線13の+W相部分と巻線14の+W相部分が2本隣り合って配置され、この隣に−V相の巻線部分が2本隣り合って配置されている。そして、また、+U相に戻って、−V相の隣に+U相の巻線部分が2本隣り合って配置されている。以下、これらの配置が12本ごとに3セット繰り返される。
巻線11〜14は、分布巻に属する種類の巻き方である同心巻で巻装されている。たとえば、巻線11は、ティース部6を7本巻き込むように巻かれ、スロットの跨りはスロットピッチの7倍になっている。巻線11は、スロットS28とスロットS35内に敷設されている。巻線12は、ティース部6を5本巻き込むように巻かれ、スロットの跨りはスロットピッチの5倍になっている。巻線12は、スロットS29とスロットS34内に敷設されている。巻線13は、ティース部6を5本巻き込むように巻かれ、スロットの跨りはスロットピッチの5倍になっている。巻線13は、スロットS31とスロットS36内に敷設されている。巻線14は、ティース部6を7本巻き込むように巻かれ、スロットの跨りはスロットピッチの7倍になっている。巻線14は、スロットS30とスロットS1内に敷設されている。なお、巻線は巻線11〜14の他にも同様の巻き方で複数本巻かれているが、同心巻の理解を容易にするために、他の巻線は省略している。
第1の実施形態では、巻線11〜14の跨りをスロットピッチよりも大きくとることができ、かつ、スロット数N1を十分大きくすることができるので、毎相毎極あたりのスロット数を多くとれ、高調波特性を向上させることができる。
なお、ステータ2とロータ3とが入れ替わっても良い。すなわち、ロータ3を固定してステータとして、ステータ2を回転させてロータとしても良い。
図2と図3に示すように、ティース部6は、ヨーク部5の内周側からヨーク部5の半径方向に突出する複数のティース本体部21と、ティース本体部21それぞれにヨーク部5の半径方向の内側から外側へ向かう方向から嵌め込まれ、ティース本体部21の側面を覆う複数のティース鞘部22とを有している。ティース鞘部22は、ティース本体部21の先端に設けられヨーク部5の周方向に突出する鍔部23を有している。巻線13、14は、ヨーク部5とティース鞘部22で囲まれた複数のスロットS1、S2、・・・S35、S36に巻装されることになり、実質的には、巻線13、14は、ティース鞘部22に巻かれることになる。
前記ティース本体部21の部材は、前記ティース鞘部22の部材とは異なっている。すなわち、ティース部6は2種類の部材で構成されている。前記ティース本体部21と前記ティース鞘部22は、もともと別個の部材であり、回転電機1の製造過程において、前記ティース本体部21に前記ティース鞘部22が嵌め込まれている。
図4(a)に示すように、前記ティース鞘部22は、絶縁皮膜25が施された磁性粉末24を圧縮成形して形成されている。成形に際しては、バインダ26を用いても良いし、焼結させても良い。
図4(b)に示すように、前記ヨーク部5と前記ティース本体部21は、両面に絶縁皮膜27が施された鋼板7を複数枚積層した積層鋼板で構成されている。
これらのことにより、ティース本体部21と巻線13、14の間には、ティース鞘部22の圧粉磁心が配置されている。絶縁皮膜25により、ティース鞘部22は絶縁性を示すので、ティース鞘部22と巻線13、14との間の絶縁膜10を薄くして巻線13、14を巻装することが可能となり、巻線13、14の巻装スペースを広げることができるため、電気抵抗損の小さい太い巻線13、14を巻装でき、回転電機1の効率を向上させることができる。
図3に示すように、スロットS1、S2、・・・S35、S36には、モールド樹脂9が充填されている。このことにより、前記ティース鞘部22は、モールド樹脂9でモールドされ、ティース鞘部22の機械的強度および絶縁強度を増すことができる。なお、図1と図2では、煩雑にしないために、絶縁膜10とモールド樹脂9の記載を省略している。
図2と図3に示すように、ヨーク部5とティース本体部21は、ティース本体部21からヨーク部5までが一枚である鋼板7を複数枚積層して一体の積層鋼板として構成されている。このように構成された積層鋼板によれば、ヨーク部5とティース本体部21との間にギャップが生じず磁気抵抗が減少するため磁気特性を向上させることができる。
複数の前記ティース鞘部22は、互いに離れている。特に、ティース鞘部22の鍔部23は、隣接するティース鞘部22の対向する鍔部23から離れている。このことにより、隣り合うティース鞘部22、特に、鍔部23から漏れる磁束が減少するため、回転電機1の効率を向上させることができる。一方、鍔部23は、ティース鞘部22の先端において、ヨーク部5の周方向に突出しており、ロータ3に対して対向するティース部6の対向面積を大きくし、鍔部23を含めティース部6からロータ3へ磁束が漏れずに結合するため、回転電機1の効率を向上させることができる。
次に、本発明の第1の実施形態に係る回転電機の製造方法について説明する。
図5に示すように、まず、図4(a)の磁性粉末24を圧縮成形してティース鞘部22を形成する。ティース鞘部22には貫通孔28と鍔部23が設けられる。
図6に示すように、複数の位置決め部31が放射状に配置された冶具29を用意する。複数のティース鞘部22の貫通孔28を、複数の位置決め部31に嵌め込む。図7に示すように、冶具29上に複数のティース鞘部22が放射状に固定される。図示を省略したが、ティース鞘部22の側面には、絶縁膜(図3の符号10に相当)を巻く。
次に、巻線13、14を、スロットピッチよりも大きく跨るように、ティース鞘部22に同心巻により巻装する。なお、回転電機1の設計の要請に応じて同心巻等の分布巻でなく、集中巻を施すことができる。ここで、重要なのは、同心巻を施すと、巻線13、14は、巻き上げられて、ティース鞘部22の側面を滑っても、冶具29の方向に滑り、ティース鞘部22から脱落しないことである。そして、このような巻装には、巻線機を使用でき、人手が極力省け、製造コストが低減できることである。また、集中巻においても、ティース鞘部22は放射状に配置され、巻線が巻かれるいわゆるスロットに相当する領域は入り口が広く奥ほど狭くなっているので、領域全域に巻線を容易に敷設することができ、人手が省け、製造コストが低減できる。そして、安価な回転電機1を提供できる。
図8に示すように、予め、積層鋼板で、ティース本体部21とヨーク部5を一体に形成しておく。ティース本体部21それぞれの先端が、冶具29のそれぞれの位置決め部31の先端に重なるように、積層鋼板を配置する。複数の巻装されたティース鞘部22を、ヨーク部5の半径方向の外側に進行する方向に、巻装されたまま一斉に移動させ、ティース本体部21に嵌め込む。すなわち、冶具29の外周側に配置したティース本体部21に、ティース鞘部22と巻線13、14を外周側に膨らませながらスライドさせて、ティース鞘部22を嵌め込む。そして、冶具29を積層鋼板から離す。
図3に示すように、最後に、スロットS1、S2、S35、S36にモールド樹脂9を充填する。以上で、回転電機1が完成する。
冶具29にティース鞘部22を嵌め込み巻線13、14を巻装することで、巻線13、14の跨りをスロットS1、S2、S35、S36のスロットピッチよりも大きく巻装することが可能となる。冶具29を使用せずティース鞘部22がバラバラの状態で巻装すると、巻装そのものが困難になり、巻線13、14の跨りをスロットピッチよりも大きく巻装することは非常に困難になる。また、ティース鞘部22をティース本体部21に嵌め込んだ後に巻線13、14を巻装すると、スロットS1、S2、S35、S36の内周側が狭く巻装が困難となるため巻装コストが増大する。さらに、ティース本体部21の内周側からティース鞘部22と巻線13、14を外周側に膨らませながらティース鞘部22をティース本体部21に嵌め込むことができる構造であるため、ヨーク部5とティース本体部21を一体の積層鋼板で構成することが可能となっている。ヨーク部5とティース本体部21が一体でなく分割されていると、分割部分に空気のギャップができてしまい、磁気抵抗が増え、回転電機の磁気特性が低下してしまうが、ヨーク部5とティース本体部21が一体に成形されているので、ギャップができずに、磁気抵抗が低減でき、回転電機の磁気特性を向上できる。
(第2の実施形態)
図9に示すように、本発明の第2の実施形態に係る回転電機は、ティース鞘部22のそれぞれを、回転電機1の回転軸の方向に、少なくとも2個以上に分割されている点が、第1の実施形態に係る回転電機と異なっている。このように分割されたティース鞘部22によれば、組立性が向上するため製造コストを低減することができる。また、ティース本体部21の回転電機1の回転軸の方向の長さが、貫通孔28の回転電機1の回転軸の方向の長さより長くて、ティース本体部21を貫通孔28に嵌め込めない場合であっても、ティース本体部21の両側から挟むように分割されたティース鞘部22を配置することで、巻線からティース本体部21を絶縁でき、第1の実施形態と同様の効果を発揮することができる。
図9に示すように、本発明の第2の実施形態に係る回転電機は、ティース鞘部22のそれぞれを、回転電機1の回転軸の方向に、少なくとも2個以上に分割されている点が、第1の実施形態に係る回転電機と異なっている。このように分割されたティース鞘部22によれば、組立性が向上するため製造コストを低減することができる。また、ティース本体部21の回転電機1の回転軸の方向の長さが、貫通孔28の回転電機1の回転軸の方向の長さより長くて、ティース本体部21を貫通孔28に嵌め込めない場合であっても、ティース本体部21の両側から挟むように分割されたティース鞘部22を配置することで、巻線からティース本体部21を絶縁でき、第1の実施形態と同様の効果を発揮することができる。
(第3の実施形態)
図10に示すように、本発明の第3の実施形態に係る回転電機は、ティース鞘部22のそれぞれを、前記ヨーク部5の周方向に、少なくとも2個以上に分割されている点が、第1の実施形態に係る回転電機と異なっている。このように分割されたティース鞘部22によれば、組立性が向上するため製造コストを低減することができる。また、ティース本体部21の前記ヨーク部5の周方向の幅が、貫通孔28の前記ヨーク部5の周方向の幅より広くて、ティース本体部21を貫通孔28に嵌め込めない場合であっても、ティース本体部21の両側から挟むように分割されたティース鞘部22を配置することで、巻線からティース本体部21を絶縁でき、第1の実施形態と同様の効果を発揮することができる。
図10に示すように、本発明の第3の実施形態に係る回転電機は、ティース鞘部22のそれぞれを、前記ヨーク部5の周方向に、少なくとも2個以上に分割されている点が、第1の実施形態に係る回転電機と異なっている。このように分割されたティース鞘部22によれば、組立性が向上するため製造コストを低減することができる。また、ティース本体部21の前記ヨーク部5の周方向の幅が、貫通孔28の前記ヨーク部5の周方向の幅より広くて、ティース本体部21を貫通孔28に嵌め込めない場合であっても、ティース本体部21の両側から挟むように分割されたティース鞘部22を配置することで、巻線からティース本体部21を絶縁でき、第1の実施形態と同様の効果を発揮することができる。
(第4の実施形態)
図11に示すように、本発明の第4の実施形態に係る回転電機は、巻線11〜14が、同心巻でなく重ね巻で巻装されている点が、第1の実施形態に係る回転電機と異なっている。重ね巻は、同心巻と同様に、分布巻の一種であり、巻線11〜14のスロットS1、S2、・・・S35、S36間の跨りはスロットピッチよりも大きく、高調波成分を減少させることができ、第1の実施形態と同様の効果を発揮することができる。
図11に示すように、本発明の第4の実施形態に係る回転電機は、巻線11〜14が、同心巻でなく重ね巻で巻装されている点が、第1の実施形態に係る回転電機と異なっている。重ね巻は、同心巻と同様に、分布巻の一種であり、巻線11〜14のスロットS1、S2、・・・S35、S36間の跨りはスロットピッチよりも大きく、高調波成分を減少させることができ、第1の実施形態と同様の効果を発揮することができる。
重ね巻では、具体的に、巻線11は、ティース部6を5本巻き込むように巻かれ、スロットの跨りはスロットピッチの5倍になっている。巻線11は、スロットS29とスロットS34内に敷設されている。巻線12は、ティース部6を5本巻き込むように巻かれ、スロットの跨りはスロットピッチの5倍になっている。巻線12は、スロットS30とスロットS35内に敷設されている。巻線13は、ティース部6を5本巻き込むように巻かれ、スロットの跨りはスロットピッチの5倍になっている。巻線13は、スロットS31とスロットS36内に敷設されている。巻線14は、ティース部6を5本巻き込むように巻かれ、スロットの跨りはスロットピッチの5倍になっている。巻線14は、スロットS32とスロットS1内に敷設されている。なお、巻線は巻線11〜14の他にも同様の巻き方で複数本巻かれているが、重ね巻の理解を容易にするために、他の巻線は省略している。
第4の実施形態でも、巻線11〜14の跨りをスロットピッチよりも大きくとることができ、かつ、スロット数N1を十分大きくすることができるので、毎相毎極あたりのスロット数を多くとれ、高調波特性を向上させることができる。
(第5の実施形態)
図12乃至図14に示すように、本発明の第5の実施形態に係る回転電機は、前記ヨーク部5が周方向に分割されている点と、前記ティース鞘部22がそれぞれ、隣接するティース鞘部22と、前記鍔部23において接続するように、一体成形されている点が、第1の実施形態に係る回転電機と異なっている。また、第5の実施形態に係る回転電機は、巻線13〜16が、第4の実施形態と同様に同心巻でなく重ね巻で巻装されている点が、第1の実施形態に係る回転電機と異なっている。
図12乃至図14に示すように、本発明の第5の実施形態に係る回転電機は、前記ヨーク部5が周方向に分割されている点と、前記ティース鞘部22がそれぞれ、隣接するティース鞘部22と、前記鍔部23において接続するように、一体成形されている点が、第1の実施形態に係る回転電機と異なっている。また、第5の実施形態に係る回転電機は、巻線13〜16が、第4の実施形態と同様に同心巻でなく重ね巻で巻装されている点が、第1の実施形態に係る回転電機と異なっている。
前記ヨーク部5は周方向に分割され、分割された前記ヨーク部5はそれぞれ前記ティース本体部21に1つずつ面で接している。
図13に示すように、積層鋼板のある1枚の鋼板7においては、鋼板7は、周方向に複数の分割された鋼板71に分割される。分割された鋼板71は、分割されたヨーク部51と、分割されたヨーク部51に面で接する前記ティース本体部21を1つずつ有している。ティース本体部21は、分割されたヨーク部51の右端に面接触し、一体化している。分割されたヨーク部51とティース本体部21とは、分割後も1枚の鋼板71として一体であるので、磁気抵抗を低減でき、磁気特性を向上することができる。
図14に示すように、積層鋼板の図13に示した鋼板とは異なる他の鋼板7においては、その鋼板7は、周方向に複数の分割された鋼板72に分割される。分割された鋼板72は、分割されたヨーク部52と、分割されたヨーク部52に面で接する前記ティース本体部21を1つずつ有している。ティース本体部21は、分割されたヨーク部52の左端に面接触し、一体化している。分割されたヨーク部52とティース本体部21とは、分割後も1枚の鋼板72として一体であるので、磁気抵抗を低減でき、磁気特性を向上することができる。
ティース本体部21が、分割されたヨーク部51では右端に接続し、分割されたヨーク部52では左端に接続しているので、図12に示すように、分割された鋼板71に分割した鋼板7と、分割された鋼板72に分割した鋼板7とを1枚毎あるいは数枚毎に交互に積み重ねていくことで、分割による磁気抵抗の増加を抑えることができ、磁気特性の低下を緩和できる。
また、後で説明する第5の実施形態に係る回転電機の製造方法でも説明するが、第1の実施形態の回転電機の製造方法ように、ティース鞘部22に巻いた巻線13〜16を冶具29からティース本体部21へシフトさせないので、ティース鞘部22に巻いた巻線13〜16はシフトによって半径方向外側に広がり、密に巻いた巻線が疎になることがなく、巻線13〜16を密に巻けば、スロットS1、S2、S35、S36に高い占有率の巻線を得ることができる。
また、第1の実施形態と異なる点として、前記ティース鞘部22がそれぞれ、隣接するティース鞘部22と、前記鍔部23において接続するように、一体成形されている。前記鍔部23と隣接し対向する鍔部23との間には、橋梁部32が設けられ、隣接する鍔部23同士を隔てながら互いに固定し、全体として、隣接するティース鞘部22同士を互いに固定し一体化している。このことによれば、ステータ2ひいては回転電機1の機械強度が増し信頼性を向上させることができる。また、後で説明する第5の実施形態に係る回転電機の製造方法でも説明するが、第1の実施形態の回転電機の製造方法ように、冶具29を用いて複数のティース鞘部22を放射状に配置することに換えて、第5の実施形態によれば、冶具29を用いることなく、複数のティース鞘部22を放射状に配置することができる。
そして、一体化を推し進め、すべてのティース鞘部22を一体成形することにより、ステータ2ひいては回転電機1の機械強度をさらに増強でき、信頼性を向上することができる。また、一体化の範囲を、毎極毎相に限っても良い。このように構成すれば、巻線の相変わりに起因した高調波起磁力が減少して高調波特性を向上させることができる。
次に、本発明の第5の実施形態に係る回転電機の製造方法について説明する。
図15に示すように、まず、図4(a)の磁性粉末24を圧縮成形してティース鞘部22を形成する。このとき、前記ティース鞘部22がそれぞれ、隣接するティース鞘部22と、前記鍔部23において接続するように、一体成形する。ティース鞘部22には貫通孔28と鍔部23と橋梁部32が設けられる。橋梁部32は、隣り合うティース鞘部22の対向する鍔部23に設けられ、複数のティース鞘部22を放射状に配置しながら一体化する。なお、複数のティース鞘部22を、ヨーク部5の全周にわたり一体に生成する。図15では、ティース鞘部22を3個分しか記載していないが、実際は、全周にわたり一体に生成している。このように、一体化することで、第1の実施形態の回転電機の製造方法ように、冶具29を用いて複数のティース鞘部22を放射状に配置することに換えて、冶具29を用いることなく、複数のティース鞘部22を放射状に配置することができる。図示を省略したが、ティース鞘部22の側面には、絶縁膜(図13の符号10に相当)を巻く。
図16に示すように、巻線13〜16を、第1の実施形態と同様に、スロットピッチよりも大きく跨らせながら、ティース鞘部22に第4の実施形態の重ね巻により巻装する。
図17に示すように、予め、分割された鋼板71を複数枚形成しておく。同様に、図14に示す分割された鋼板72も複数枚形成しておく。なお、分割された鋼板72は、分割された鋼板71を裏返すことで得ることができる。分割された鋼板71のみを製造し、分割された鋼板71を分割された鋼板72に転用することで、資材管理が容易になり製造コストを低減することができる。
次に、複数の分割された鋼板71を、ヨーク部5の半径方向の内側に進行する方向に移動させ、複数の巻装されたティース本体部21の貫通孔28に、ティース本体部21を嵌め込む。ここで、重要なのは、第1の実施形態の回転電機の製造方法のように、冶具29の外周側に配置したティース本体部21に、ティース鞘部22と巻線13〜16を外周側に膨らませながらスライドさせていないので、密に巻いた巻線がスライドによって疎になることがなく、巻線13〜16を密に巻けば、スロットS1、S2、・・・S35、S36に高い占有率の巻線を得ることができる。
図13に示すように、最後に、スロットS1、S2、・・・S35、S36にモールド樹脂9を充填する。以上で、回転電機1が完成する。
複数のティース鞘部22を全周にわたり一体に生成することで、巻線13〜16の跨りをスロットS1、S2、・・・S35、S36のスロットピッチよりも大きく巻装することが可能となる。一体化せずに複数のティース鞘部22がバラバラの状態で巻装すると、巻装そのものが困難になり、巻線13〜16の跨りをスロットピッチよりも大きく巻装することは非常に困難になる。
(第6の実施形態)
図18に示すように、本発明の第6の実施形態に係る回転電機は、前記ティース鞘部22が前記ティース本体部21から抜けないように、前記ティース鞘部22を前記ヨーク部5に固定する固定機構部33を有している点が、第1の実施形態に係る回転電機と異なっている。また、第6の実施形態に係る回転電機は、巻線13〜16が、第4の実施形態と同様に同心巻でなく重ね巻で巻装されている点が、第1の実施形態に係る回転電機と異なっている。固定機構部33は、前記ティース鞘部22に固定され、前記ヨーク部5に引っ掛けられる爪部34と、前記ヨーク部5の内周面に設けられ、前記爪部34を差し込んで引っ掛ける支持部35とを有している。支持部35は、前記ヨーク部5の内周面に設けられ、内部に段差を有する溝である。固定機構部33によれば、ティース鞘部22がヨーク部5の内周側に抜けることの防止になる。
図18に示すように、本発明の第6の実施形態に係る回転電機は、前記ティース鞘部22が前記ティース本体部21から抜けないように、前記ティース鞘部22を前記ヨーク部5に固定する固定機構部33を有している点が、第1の実施形態に係る回転電機と異なっている。また、第6の実施形態に係る回転電機は、巻線13〜16が、第4の実施形態と同様に同心巻でなく重ね巻で巻装されている点が、第1の実施形態に係る回転電機と異なっている。固定機構部33は、前記ティース鞘部22に固定され、前記ヨーク部5に引っ掛けられる爪部34と、前記ヨーク部5の内周面に設けられ、前記爪部34を差し込んで引っ掛ける支持部35とを有している。支持部35は、前記ヨーク部5の内周面に設けられ、内部に段差を有する溝である。固定機構部33によれば、ティース鞘部22がヨーク部5の内周側に抜けることの防止になる。
支持部35がヨーク部5に設けられるので、支持部35に引っ掛ける爪部34は、ヨーク部5の内部に設けられることになる。したがって、爪部34は、ヨーク部5の内周面よりも外周側に配置されることになる。すなわち、スロットS1、S2、・・・S35、S36の深さよりも爪部34を含めたティース鞘部22の高さの方が高くなる。図19に示すように、回転電機の製造方法の巻線13〜16の巻装の工程において、ティース鞘部22の高さが高いので、巻線13〜16の巻装用のスペースを大きくとることができ、爪部34の分だけ、多くの巻線13〜16を巻くことができる。このことが重要になるのは、第1の実施形態の回転電機の製造方法のように、冶具29の外周側に配置したティース本体部21に、ティース鞘部22と巻線13〜16を外周側に膨らませながらスライドさせるときである。巻線13〜16が外周側に膨らんでも、爪部34に巻かれた巻線がスロットS1、S2、S35、S36内に押し込まれるので、巻線13〜16をスロットS1、S2、・・・S35、S36内に密に巻装することができる。スロットS1、S2、・・・S35、S36に高い占有率の巻線13〜16を得ることができ、回転電機1の効率を向上させることが可能となる。
(第7の実施形態)
図20乃至図22に示すように、本発明の第7の実施形態に係る回転電機は、固定機構部33がヨーク部5の外周面およびその近傍に設けられている点が、第6の実施形態に係る回転電機と異なっている。また、第7の実施形態に係る回転電機は、巻線13〜16が、第4の実施形態と同様に同心巻でなく重ね巻で巻装されている。固定機構部33を構成する爪部34は、前記ティース鞘部22に固定され、前記ヨーク部5の外周面まで伸び、その外周面に引っ掛けられている。したがって、その外周面がそのまま支持部35を兼ねている。支持部35としての特別な加工は不要である。また、第6の実施形態と同様に、ティース鞘部22がヨーク部5の内周側に抜けることを防止することができる。
図20乃至図22に示すように、本発明の第7の実施形態に係る回転電機は、固定機構部33がヨーク部5の外周面およびその近傍に設けられている点が、第6の実施形態に係る回転電機と異なっている。また、第7の実施形態に係る回転電機は、巻線13〜16が、第4の実施形態と同様に同心巻でなく重ね巻で巻装されている。固定機構部33を構成する爪部34は、前記ティース鞘部22に固定され、前記ヨーク部5の外周面まで伸び、その外周面に引っ掛けられている。したがって、その外周面がそのまま支持部35を兼ねている。支持部35としての特別な加工は不要である。また、第6の実施形態と同様に、ティース鞘部22がヨーク部5の内周側に抜けることを防止することができる。
また、爪部34はヨーク部5の外周面の近傍まで延びていることになるので、伸びた爪部34の分だけ、さらに多くの巻線13〜16を巻くことができる。そして、最終的に巻線13〜16をスロットS1、S2、S35、S36内に押し込むことにより、スロットS1、S2、・・・S35、S36内に高密度に巻装することができる。
(第8の実施形態)
図23と図24に示すように、本発明の第8の実施形態に係る回転電機は、ヨーク部5の外周面に設置した回転軸方向に切り欠かれた切り欠き36内に爪部34を配置して、切り欠き36の底部に爪部34を引っ掛けている点が、第7の実施形態に係る回転電機と異なっている。このことにより、爪部34を、ヨーク部5の最外周面よりも内側にすることができ、ヨーク部5と回転電機1のフレームを密着させることができる。ヨーク部5と回転電機1のフレームとの間の伝熱性が上がり、冷却性能を高めることができる。
図23と図24に示すように、本発明の第8の実施形態に係る回転電機は、ヨーク部5の外周面に設置した回転軸方向に切り欠かれた切り欠き36内に爪部34を配置して、切り欠き36の底部に爪部34を引っ掛けている点が、第7の実施形態に係る回転電機と異なっている。このことにより、爪部34を、ヨーク部5の最外周面よりも内側にすることができ、ヨーク部5と回転電機1のフレームを密着させることができる。ヨーク部5と回転電機1のフレームとの間の伝熱性が上がり、冷却性能を高めることができる。
(第9の実施形態)
図25と図26に示すように、本発明の第9の実施形態に係る回転電機は、ヨーク部5の外径を回転軸方向の両端部のみ小さくする周方向の切り欠き37内に爪部34を配置して、切り欠き37の底部に爪部34を引っ掛けている点が、第7の実施形態に係る回転電機と異なっている。このことにより、第8の実施形態と同様に、爪部34を、ヨーク部5の最外周面よりも内側にすることができ、ヨーク部5と回転電機1のフレームを密着させることができる。ヨーク部5と回転電機1のフレームとの間の伝熱性が上がり、冷却性能を高めることができる。
図25と図26に示すように、本発明の第9の実施形態に係る回転電機は、ヨーク部5の外径を回転軸方向の両端部のみ小さくする周方向の切り欠き37内に爪部34を配置して、切り欠き37の底部に爪部34を引っ掛けている点が、第7の実施形態に係る回転電機と異なっている。このことにより、第8の実施形態と同様に、爪部34を、ヨーク部5の最外周面よりも内側にすることができ、ヨーク部5と回転電機1のフレームを密着させることができる。ヨーク部5と回転電機1のフレームとの間の伝熱性が上がり、冷却性能を高めることができる。
(第10の実施形態)
本発明の第10の実施形態に係る回転電機は、図15に示すような、複数のティース鞘部22が一体成形されている場合に適用される。
本発明の第10の実施形態に係る回転電機は、図15に示すような、複数のティース鞘部22が一体成形されている場合に適用される。
図27は、複数のティース鞘部22を、回転軸から半径方向に眺めた図である。図27に示すように、本発明の第10の実施形態に係る回転電機は、スロットS1、S2、S35、S36が、ティース鞘部22の鍔部23と隣接するティース鞘部22の鍔部23と橋梁部32とに囲まれたスロット開口部38を有する点において、第5の実施形態に係る回転電機と異なっている。このように、第5の実施形態の全閉スロット構造から、第10の実施形態の半閉スロット構造にすることにより、鍔部23から隣接する鍔部23に漏れる磁束が減少するため磁気特性を向上させることができる。
1 回転電機
2 ステータ
4 回転軸
5 ヨーク部
6 ティース部
7 鋼板
9 モールド樹脂
10 絶縁膜
11乃至16 巻線
21 ティース本体部
22 ティース鞘部
23 鍔部
24 磁性粉末
25 絶縁皮膜
27 絶縁皮膜
32 橋梁部
33 固定機構部
34 爪部
35 支持部
38 スロット開口部
2 ステータ
4 回転軸
5 ヨーク部
6 ティース部
7 鋼板
9 モールド樹脂
10 絶縁膜
11乃至16 巻線
21 ティース本体部
22 ティース鞘部
23 鍔部
24 磁性粉末
25 絶縁皮膜
27 絶縁皮膜
32 橋梁部
33 固定機構部
34 爪部
35 支持部
38 スロット開口部
Claims (20)
- 環状のヨーク部と、
前記ヨーク部の内周側から前記ヨーク部の半径方向に突出する複数のティース本体部と、
前記ティース本体部それぞれに前記半径方向から嵌め込まれ、前記ティース本体部の側面を覆い、前記ティース本体部の先端に設けられ前記ヨーク部の周方向に突出する鍔部を有する複数のティース鞘部と、
前記ヨーク部と前記ティース鞘部で囲まれた複数のスロットに巻装された巻線とを有することを特徴とする回転電機。 - 前記ティース本体部の部材は、前記ティース鞘部の部材とは異なっていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
- 前記ヨーク部と前記ティース本体部は、積層鋼板で構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機。
- 前記ティース鞘部は、絶縁皮膜が施された磁性粉末を圧縮成形して形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の回転電機。
- 前記ヨーク部と前記ティース本体部は、前記ティース本体部から前記ヨーク部までが一枚である鋼板を複数枚積層して構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の回転電機。
- 前記ヨーク部は周方向に分割され、分割された前記ヨーク部は前記ティース本体部に1つずつ接することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の回転電機。
- 前記巻線は、分布巻で巻装され、前記巻線の前記スロット間の跨りは、前記スロットのスロットピッチよりも大きいことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の回転電機。
- 前記巻線は、重ね巻で巻装されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の回転電機。
- 前記巻線は、同心巻で巻装されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の回転電機。
- 前記ティース鞘部のそれぞれを、少なくとも2個以上に分割していることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の回転電機。
- 前記ティース鞘部のそれぞれを、前記回転電機の回転軸の方向に、少なくとも2個以上に分割していることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の回転電機。
- 前記ティース鞘部のそれぞれを、前記ヨーク部の周方向に、少なくとも2個以上に分割していることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の回転電機。
- 前記ティース鞘部はそれぞれ、隣接する前記ティース鞘部と、前記鍔部において接続するように、一体成形されていることを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の回転電機。
- 前記ティース鞘部はそれぞれ、隣接する前記ティース鞘部と、前記鍔部において接続するように、毎相毎極に一体成形されていることを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の回転電機。
- すべての前記ティース鞘部は、隣接する前記ティース鞘部と、前記鍔部において接続するように、一体成形されていることを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の回転電機。
- 前記ティース鞘部が前記ティース本体部から抜けないように、前記ティース鞘部を前記ヨーク部に固定する固定機構部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項15のいずれか1項に記載の回転電機。
- 前記固定機構部は、
前記ティース鞘部に固定され、前記ヨーク部に引っ掛けられる爪部と、
前記ヨーク部に設けられ、前記爪部を引っ掛ける支持部とを有していることを特徴とする請求項16に記載の回転電機。 - 前記ティース鞘部は、モールド樹脂でモールドされていることを特徴とする請求項1乃至請求項17のいずれか1項に記載の回転電機。
- 前記ティース鞘部の前記鍔部と隣接する前記ティース鞘部の前記鍔部との間には、前記ティース鞘部の前記鍔部と隣接する前記ティース鞘部の前記鍔部とを隔てる橋梁部が設けられ、
前記スロットは、前記ティース鞘部の前記鍔部と隣接する前記ティース鞘部の前記鍔部と前記橋梁部とに囲まれたスロット開口部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項18のいずれか1項に記載の回転電機。 - 環状のヨーク部と、
前記ヨーク部の内周側から前記ヨーク部の半径方向に突出する複数のティース本体部と、
前記ティース本体部の先端に設けられ前記ヨーク部の周方向に突出する鍔部を有する複数のティース鞘部と、
前記ヨーク部と前記ティース鞘部で囲まれた複数のスロットに巻装された巻線とを有する回転電機の製造方法において、
前記ティース鞘部に前記巻線を巻装し、
巻装された前記ティース鞘部を、前記ヨーク部の半径方向から、前記ティース本体部に嵌め込むことを特徴とする回転電機の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006259948A JP2008086059A (ja) | 2006-09-26 | 2006-09-26 | 回転電機および回転電機の製造方法 |
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