JPH05115141A - スロツトレスモータ - Google Patents

スロツトレスモータ

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JPH05115141A
JPH05115141A JP3273851A JP27385191A JPH05115141A JP H05115141 A JPH05115141 A JP H05115141A JP 3273851 A JP3273851 A JP 3273851A JP 27385191 A JP27385191 A JP 27385191A JP H05115141 A JPH05115141 A JP H05115141A
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coil
stator core
coils
stator
slotless motor
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Sukeyasu Mochizuki
資康 望月
Yoshinobu Nakamura
嘉伸 中村
Sadayoshi Hibino
定良 日々野
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定子及び回転子間のギャップを極力小さく
することにより特性の向上を実現する。 【構成】 3相4極の場合12個設けられるコイルU1
〜U4、V1〜V4、W1〜W4を、各コイル辺対が機
械角で90度ずつ占有するように周方向に順次並べ、固
定子鉄心15の内周に沿った単層状の円筒形状に配置す
る。このとき、各コイルは、…コイル辺の固定子鉄心
15の径方向へのターン数分布が、内周に向かうに従っ
て減少する形状、…円筒形状に配置された状態で、隣
接するコイル辺同士が上記のターン数減少部分(図1
の例ではコイル辺全体)で径方向に重なる状態、…
のような各コイル辺のターン数分布は、電気角で60度
の範囲において、正弦波近似形状で連続的に変化する状
態、の各条件を夫々満たす構成となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スロットがない円環状
固定子鉄心に回転磁界形成用のコイルを装着して成るス
ロットレスモータに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のスロットレスモータは、固定子
スロットの存在に起因した高調波磁束による電磁騒音及
びトルクリップルの発生を抑制できるなどの利点がある
ため、低騒音及び低トルクリップルが要求される用途へ
の展開が期待されている。
【0003】このようなスロットレスモータの固定子
は、一般的な内転形モータの場合、回転磁界形成用の複
数個のコイルを、スロットを有しない単純な円環状の積
層鉄心の内周形状に合わせた円筒形に組み立て、斯かる
円筒形コイル体の周囲を樹脂によりモールド成形して固
化整形した後に、前記積層鉄心の内周に絶縁層を介して
嵌合し、この状態で接着などにより固定することによっ
て構成される。
【0004】このように構成されるスロットレスモータ
用固定子の具体例としては、特開平1−252134号
公報に記載されたものが知られている。
【0005】即ち、このものは、図28、図29に示す
ように、U、V、W各相のコイルが夫々略二分されて内
外二層に分けて巻かれる。具体的には、まずU相コイル
u、u′の半分が電気角60度の範囲に渡って巻かれ、
次にこのU相コイルu、u′よりも電気角で120度進
んだ位置にV相コイルv、v′の半分が同様に電気角6
0度の範囲に渡って巻かれ、続いてV相コイルv、v′
よりも電気角で120度進んだ位置にW相コイルw、
w′の半分が電気角60度の範囲に渡って巻かれる。さ
らに、これらの外側に、U、V、W各相コイルu、
u′、v、v′、w、w′の残り半分が、先に巻かれた
各相コイルu、u′、v、v′、w、w′の巻き終わり
の位置から順次夫々電気角60度の範囲に渡って同様に
巻き進められるものであり、最終的に全体として内外二
層で略円筒形をなすコイル体Cが構成される。そして、
斯かる円筒形コイル体Cは、レジン2により円筒形に固
化整形された後に、絶縁層3を介して円環状の鉄心1の
内周に固定される。
【0006】また、他の具体例としては、特公昭57−
21932号公報に記載されたものがある。
【0007】即ち、このものは、図30に示すように、
同一断面の整形コイル4を、スロットレス形固定子鉄心
5の内周面に上コイル4a及び下コイル4bの二層に配
列することにより、二層巻の円筒形電機子コイルを構成
し、斯かる電機子コイルを固定子鉄心5の内周面に絶縁
敷物6、絶縁充填物7、絶縁リング8で包囲した状態で
装着している。そして、各コイル間に存するギャップに
より生ずる脈動磁束を打ち消すために、上コイル4a及
び下コイル4bのうち半径方向に隣接するコイルを、各
々一部分重なった状態となるように互いに周方向へずら
して配列するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スロットレ
スモータにおいては、固定子及び回転子間のギャップが
その特性に大きな影響を与えるものであり、一般的に
は、上記ギャップが大きくなるのに応じて漏れ磁束が増
大するため、出力トルクの低下並びに力率の悪化を招く
ことになる。従って、固定子及び回転子間のギャップは
なるべく小さくなることが望ましい。
【0009】しかしながら、二例挙げて説明した従来構
成の固定子では、何れのものも固定子コイルが二層構造
となっているため、固定子及び回転子間のギャップを十
分に小さくすることが困難であり、結果的に漏れ磁束の
増大に起因した前述のような特性の悪化を甘受している
のが実情であった。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、スロットレス形の固定子鉄心と回転
子との間にコイルを配置する構成のものでありながら、
固定子及び回転子間のギャップを極力小さく設定するこ
とができて、特性の向上を実現できるなどの効果を奏す
るスロットレスモータを提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、円環状のスロットレス形固定子鉄心の内周
面または外周面に回転磁界形成用のコイルを装着して成
るm相p極の固定子と、永久磁石形回転子とを備えたス
ロットレスモータにおいて、m×p個設けた前記コイル
を各コイル辺対が機械角で(2π/p)度ずつ占有する
ように周方向に順次並べることにより前記固定子鉄心に
沿った円筒形状に配置する構成とした上で、それらの各
コイルを、そのコイル辺の前記固定子鉄心の径方向への
ターン数分布が減少した部分を有した形状に形成すると
共に前記円筒形状の配置状態で隣接するコイル辺同士が
前記ターン数分布の減少部分で径方向に重なるように構
成したものである。
【0012】この場合、各コイルは、そのコイル辺のタ
ーン数分布が内周に向かうに従って減少するように構成
したり、或は、円筒形状に配置された状態で各コイルの
一方のコイル辺が当該円筒形状の内周側に位置し且つ他
方のコイル辺が外周側に位置するように構成することが
できる。
【0013】また、各コイルのコイル辺のターン数分布
が、電気角で(π/m)度の範囲において順次変化する
ように構成しても良く、さらには、このような各コイル
のコイル辺のターン数分布の電気角で(π/m)度の範
囲における変化が正弦波近似形状となるように構成する
こともできる。
【0014】加えて、各コイルを、固定子鉄心に沿った
円筒形状の配置状態でその固定子鉄心と共に樹脂モール
ド成形するように構成し、前記固定子鉄心側に、樹脂モ
ールド成形物の回り止めを行う回り止め手段を形成する
構成としても良い。
【0015】また、各コイルを、磁性体製の粉体が混入
された樹脂によりモールド成形するようにしても良く、
或は、各コイルが巻回されるボビンを設け、このボビン
を固定子鉄心に装着する構成とすることもできる。
【0016】
【作用】円環状のスロットレス形固定子鉄心の内周面ま
たは外周面に沿った状態で円筒形に配置される各コイル
は、そのコイル辺の前記固定子鉄心の径方向へのターン
数分布が減少した部分を有した形状に形成されると共
に、上述の円筒形配置状態で隣接するコイル辺同士が前
記ターン数分布の減少部分で径方向に重なるように構成
されるものであるから、単層構造で済むものであり、従
って固定子及び回転子間のギャップを従来構成に比べて
小さくできる。
【0017】この結果、上記ギャップが小さくなる分だ
け固定子鉄心の径方向寸法(厚み寸法)を大きくするこ
とが可能になるから、漏れ磁束の低減による特性改善を
実現できるようになると共に、固定子鉄心の飽和条件も
緩和できるようになる。また、固定子鉄心の径方向寸法
をそのままとした場合には、ギャップが小さくなった分
だけ固定子鉄心の外径寸法を小さくできるから、モータ
全体の小形化を図り得るようになる。
【0018】各コイルのコイル辺のターン数分布が内周
に向かうに従って減少するように構成されていた場合に
は、m×p個のコイルを、各コイル辺対が機械角で(2
π/p)度ずつ占有するように周方向に順次並べて円筒
形状に配置すると共に、このときに隣接するコイル辺同
士がターン数分布の減少部分で径方向に重なるように配
置した状態において、その重なり部分での両コイル辺の
合計ターン数の分布が周方向に均一化されるようにな
る。この結果、円筒形状に配置されたコイル全体の厚み
寸法が平均化されるようになって、固定子及び回転子間
に必要なギャップが大きくなる事態が防止されるように
なる。
【0019】各コイルが円筒形状に配置された状態で、
各コイルの一方のコイル辺が当該円筒形状の内周側に位
置し、他方のコイル辺が外周側に位置した構成となって
いた場合には、各コイルのコイル辺と回転子との間の平
均距離、ひいてはコイル群から回転子に作用する回転磁
界強度が均一化されるようになり、トルクリップルが抑
制されるようになる。
【0020】各コイルのコイル辺のターン数分布が、電
気角で(π/m)度の範囲において順次変化する構成と
なっていた場合には、各コイルによる起磁力の分布波形
の凹凸が少なくなるから、高調波磁束が発生し難くなっ
て、電磁騒音及びトルクリップルが抑制されるようにな
る。
【0021】各コイルのコイル辺のターン数分布が、電
気角で(π/m)度の範囲において正弦波近似形状で連
続的に変化する構成となっていた場合には、各コイルに
よる起磁力の分布波形が正弦波に近い状態となるから、
高調波磁束がさらに発生し難くなって、電磁騒音及びト
ルクリップル抑制効果が増大するようになる。
【0022】各コイルが固定子鉄心と共にモールド成形
され、固定子鉄心側に樹脂モールド成形物の回り止めを
行う回り止め手段が設けられた構成となっていた場合に
は、各コイルの位置ずれに起因したモータ特性の劣化を
未然に防止できる。
【0023】各コイルが磁性体製の粉体が混入された樹
脂によりモールド成形されていた場合には、回転子及び
固定子間の見掛上のギャップが小さくなって、漏れ磁束
が減少するようになる。
【0024】各コイルが巻回されるボビンを備えた構成
となっていた場合には、コイルをモールド成形する場合
に比べて、全体の製作所要時間を短縮できると共に、モ
ータ全体の軽量化を図り得るようになる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について図1〜図
8を参照しながら説明する。
【0026】図1は、内転形スロットレスモータの概略
的な横断面構造を示すものである。この図1において、
フレーム11内に図示しない軸受を介して支持された回
転子12は、4極の磁極を形成するための永久磁石13
を備えた構成となっている。フレーム11内に回転子1
2を囲繞するように設けられた3相4極の固定子14
は、フレーム11の内周に固定された固定子鉄心15
と、この固定子鉄心15の内周に装着された回転磁界形
成用のコイル16とによって構成されている。
【0027】この場合、上記固定子鉄心15は、一般的
な電磁鋼板を環状に形成したものを多数枚積層すること
により、スロットを有しない単純な円筒形状に構成され
ている。また、コイル16は、固定子14の相数をm、
極数をpとした場合、m×p個(この実施例ではm=
3、p=4であるから、3×4=12個)設けられるも
のであり、以下においては、必要に応じて、第1相(U
相)の4個のコイル16を夫々U1〜U4、第2相(V
相)の4個のコイル16を夫々V1〜V4、第3相(W
相)の4個のコイル16を夫々W1〜W4で示すことに
する。
【0028】図2は、固定子鉄心15に装着されたコイ
ル16(U1〜U4、V1〜V4、W1〜W4)の横断
面形状を、その配置例と共に示すものであり、以下これ
について説明する。即ち、コイルU1〜U4、V1〜V
4、W1〜W4は、各コイル辺対が、機械角で(2π/
p)度ずつ、つまり機械角で90度ずつ占有するように
周方向に順次並べることにより、固定子鉄心15の内周
に沿った円筒形状に配置されるものであり、以下〜
の各条件を満たすように構成されている。
【0029】…各コイルは、そのコイル辺の固定子鉄
心15の径方向へのターン数分布が、内周に向かうに従
って減少する形状となっている。
【0030】…円筒形状に配置された状態で、隣接す
るコイル辺同士が前記のターン数減少部分(この例で
は、コイル辺全体)で径方向に重なる状態となってい
る。
【0031】…のような各コイル辺のターン数分布
は、電気角で(π/m)度、つまり電気角で60度の範
囲において、正弦波近似形状で連続的に変化する状態と
なっている。
【0032】ここで、コイルU1〜U4、V1〜V4、
W1〜W4の各コイル辺のターン数分布を、上記のよ
うな条件を満たすように構成した場合には、回転子12
及び固定子14間のギャップにおけるコイルU1〜U
4、V1〜V4、W1〜W4による起磁力分布波形が正
弦波に近い状態となるものであり、以下においてはその
理由について説明する。
【0033】即ち、一般的なスロット付き固定子におい
て起磁力分布波形を正弦波状とする場合はコイル数が有
限個となり、スロット数をZ、極数をp、相数をmとす
ると、各コイルは、q=Z/(p・m)個に分割して巻
かれる。従って、例えば3相、4極、36スロットであ
った場合には、各コイルは、q=Z/(p・m)=3個
に分割して巻かれる。毎相の導体数をnとした場合、上
記のように分割して巻かれる各コイルの導体数の分布
は、夫々をC1 、C2 、C3 とすると、 C1 = [n/ {2sin (αq/2) ・cosec(α/2)}] ・ sin {(q−1/2) α} ……(1) C2 = [n/ {2sin (αq/2) ・cosec(α/2)}] ・ sin {(q−3/2) α} ……(2) C3 = [n/ {2sin (αq/2) ・cosec(α/2)}] ・ sin {(q−5/2) α} ……(3) で得られる。但し、α=(2π/Z)・(p/2)
(rad.) スロットレス固定子の場合は、このような導体数の分布
を連続したものにする必要があり、p・m=12個に分
割された各コイルの最外側は、機械角で360/12=
30度を占有し、電気角では60度になる。
【0034】ここで、前記(1)式中における、sin
{(q−1/2) α} を求める。
【0035】 qα={Z/(p・m)}・(2π/Z)・(p/2) だから、qα=π/3=60度となる。
【0036】また、最内側のコイル分布は次のようにし
て求める。
【0037】 sin [{q−( 2q−1)/2} α] =sin (α/2) ここで、α/2=(1/2)・(2π/Z)・(p/
2)=πp/(2Z)であるから、Zを無限大にしたも
のと想定した場合には、この{πp/(2Z)}は0度
となる。また、中間部分のコイル分布は、{q−( 2q
−1)/2}にαを乗じた値に基づいた正弦波状分布と
なる。
【0038】従って、sin 0°からsin 60°の波形に
対応させて導体数を分布させた状態、つまり、コイルU
1〜U4、V1〜V4、W1〜W4の各コイル辺のター
ン数分布を電気角で60°の範囲で正弦波状に分布させ
た状態とすれば、起磁力分布波形を正弦波状とすること
ができる。
【0039】さて、上述した構成の固定子14は、次に
述べるような工程を経て製造されるものである。即ち、
まず、図3に示すように、外周面が円筒形の巻型治具1
7に対し、1個目のコイル16を配置し、この後に2個
目以降のコイル16を周方向にずらし且つ必要に応じて
隣接するコイル辺を重ね合わせながら配置するものであ
り、全部のコイル16の配置後に巻型治具17を抜き取
ることにより、図4に示すような円筒状コイル18を得
る。
【0040】尚、上記のようなコイル16の配置時に
は、各コイル16間にポリエステルフィルム、アラミド
繊維紙のような絶縁紙(図示せず)を挟み込むことによ
り、それらをコイル間絶縁紙として機能させている。ま
た、組み上がった円筒状コイル18に対し、ワニス含浸
処理を施すことにより各コイル16の一体化を図るよう
にしても良い。
【0041】次に、図5に示すように、円筒状コイル1
8の周囲をポリエステルフィルム、アラミド繊維紙のよ
うな絶縁保護紙19で包囲し、固定子鉄心15内に挿入
する。次いで図6、図7に示すように、円筒状コイル1
8内に円筒状モールド治具20を挿入した状態にて、全
体を熱硬化性樹脂によりモールド成形し、固定子鉄心1
5及び円筒状コイル18を一体化する。尚、この場合に
おいて、上記モールド樹脂に対し磁性体製の粉体を予め
混入する構成としても良い。
【0042】そして、モールド樹脂の硬化後にモールド
治具20を抜き取った後に、固定子鉄心15及び円筒状
コイル18の一体物をフレーム11内に挿入して、その
フレーム11及び固定子鉄心15間を固定し、図8に示
すような固定子14を得る。この場合、フレーム11に
対する固定子鉄心15の固定は、圧入、ボルト締め、か
しめ、焼き嵌めなどの手段を利用して行う。
【0043】尚、ここでは、固定子鉄心15及び円筒状
コイル18をモールド成形して成る一体物をフレーム1
1内に挿入固定するようにしたが、固定子鉄心15及び
円筒状コイル18をフレーム11内に挿入した状態でモ
ールド成形を行う構成、或はフレーム11内に固定子鉄
心15を挿入固定した後に、その固定子鉄心15内に円
筒状コイル18を挿入し、この状態でモールド成形を行
う構成なども採用できる。また、固定子鉄心15及び円
筒状コイル18のモールド成形時に、そのモールド用樹
脂により強固な外殻を同時に形成する構成とすれば、フ
レーム11を不要としたフレームレスモータとして構成
とすることもできる。
【0044】しかして、上記した本実施例によれば次に
述べるような数々の効果を得ることができる。
【0045】即ち、図2に示すように、スロットレス形
の固定子鉄心15の内周面に各コイル辺対が機械角で9
0度ずつ占有するように円筒形に配置される12個のコ
イルU1〜U4、V1〜V4、W1〜W4は、そのコイ
ル辺の前記固定子鉄心15の径方向へのターン数分布が
内周に向かうに従って順次減少した形状に形成されると
共に、その配置状態で隣接するコイル辺同士が上記のよ
うな前記ターン数分布の減少部分で径方向に重なるよう
に構成されるているから、単層構造で済むと共に、上記
のようなコイル辺の重なり部分での合計ターン数の分布
が周方向に均一化されるものであり、従ってコイルU1
〜U4、V1〜V4、W1〜W4全体の各部における厚
み寸法が小さくなって、回転子12及び固定子14間の
ギャップを従来構成に比べて大幅に小さくできる。
【0046】この結果、上記のようにギャップが小さく
なる分だけ固定子鉄心15の径方向寸法(厚み寸法)を
大きくすることが可能になるから、漏れ磁束の低減によ
る特性改善を実現できるようになると共に、固定子鉄心
15の飽和条件も緩和できるようになる。また、固定子
鉄心15の径方向寸法を大きくする必要がない場合に
は、ギャップが小さくなった分だけ固定子鉄心15の外
径寸法を小さくできるから、モータ全体の小形化を図り
得るようになる。
【0047】また、各コイルU1〜U4、V1〜V4、
W1〜W4のコイル辺のターン数分布は、電気角で60
度の範囲において正弦波近似形状で連続的に変化する構
成となっているから、回転子12及び固定子14間のギ
ャップにおけるコイルU1〜U4、V1〜V4、W1〜
W4による起磁力分布波形を正弦波に近い状態とするこ
とができ、これにより高調波磁束が発生し難くなって、
電磁騒音及びトルクリップルの発生が抑制されるように
なる。
【0048】しかも、各コイルU1〜U4、V1〜V
4、W1〜W4は、円筒形状に配置された状態で、一方
のコイル辺が当該円筒形状の内周側に位置し、他方のコ
イル辺が外周側に位置した構成となっているから、各コ
イルU1〜U4、V1〜V4、W1〜W4のコイル辺と
回転子12との間の平均距離、ひいてはコイルU1〜U
4、V1〜V4、W1〜W4から回転子12に作用する
回転磁界強度が均一化するようになり、この面からもト
ルクリップルが抑制されるようになる。
【0049】さらに、各コイルU1〜U4、V1〜V
4、W1〜W4は、固定子鉄心15と共に樹脂モールド
成形されているから、それらコイルU1〜U4、V1〜
V4、W1〜W4と回転子12との間で電磁力が作用し
たときにおいても、各コイルの位置ずれに起因したモー
タ特性の劣化を未然に防止できるようになる。
【0050】また、このように各コイルU1〜U4、V
1〜V4、W1〜W4及び固定子鉄心15をモールド成
形する際に、そのモールド樹脂内に磁性体製の粉体が混
入された構成となっていた場合には、回転子12及び固
定子14間の見掛上のギャップが小さくなって、漏れ磁
束が減少するようになり、出力トルク特性の向上を図り
得るようになる。但し、このような磁性体製粉体のモー
ルド材料への混入は必要に応じて行えば良い。
【0051】尚、上記実施例では、各コイルU1〜U
4、V1〜V4、W1〜W4のコイル辺のターン数分布
が、コイル内周に向かうに従って減少し、且つその減少
状態が電気角で60度の範囲において正弦波近似形状で
連続的に変化するように構成したが、コイル辺のターン
数分布の変化状態は、必ずしも上述のような正弦波近似
形状とする必要はなく、図9〜図15に示すような各状
態で変化する構成としても良いものであり、以下におい
ては、これら図9〜図15に示す変形例について簡単に
説明しておく。
【0052】図9の例では、コイルU1〜U4、V1〜
V4、W1〜W4のコイル辺のターン数分布を、電気角
で60度の範囲において、直線形状で連続的に変化する
状態としている。
【0053】図10の例では、コイルU1〜U4、V1
〜V4、W1〜W4のコイル辺のターン数分布を、電気
角で60度の範囲において、3段階に順次変化する状態
としている。
【0054】図11の例では、コイルU1〜U4、V1
〜V4、W1〜W4のコイル辺のターン数分布を、電気
角で60度の範囲において、略中間部位まで直線形状で
連続的に変化すると共に、その中間部位で階段状に変化
し、さらに残りの部分で直線形状で連続的に変化する状
態としている。
【0055】図12の例では、コイルU1〜U4、V1
〜V4、W1〜W4のコイル辺のターン数分布を、電気
角で60度の範囲において、両側の各1/3部位におい
てのみ直線形状で連続的に変化する状態としている。
【0056】図13の例では、コイルU1〜U4、V1
〜V4、W1〜W4のコイル辺のターン数分布を、その
内周寄りの一部のみが直線状に変化する状態としてい
る。
【0057】図14の例では、コイルU1〜U4、V1
〜V4、W1〜W4のコイル辺のターン数分布を、その
内周寄りの略1/2部位のみが減少した状態としてい
る。
【0058】図15の例では、コイルU1〜U4、V1
〜V4、W1〜W4のコイル辺のターン数分布を、その
内周寄りの一部分における両側部位においてのみ直線状
に変化する状態としている。
【0059】以上のような図9〜図15に示す各状態に
構成した場合でも、各コイルU1〜U4、V1〜V4、
W1〜W4による起磁力の分布波形の凹凸が少なくなっ
て、高調波磁束が発生し難くなるものであるから、電磁
騒音及びトルクリップルの抑制効果をある程度発揮でき
るようになる。
【0060】さらに、上記実施例では、一般的な電磁鋼
板を積層して固定子鉄心15を形成したが、その固定子
鉄心15を6.5%珪素入り電磁鋼板を利用して形成す
ることにより、電磁気的特性を高めることも可能にな
る。即ち、6.5%珪素入り電磁鋼板は、電磁気的特性
が良好であるため、これを利用すればインバータ駆動時
における高調波成分による悪影響を抑制できるようにな
るが、脆性が高いため複雑な形状に打ち抜くことは困難
である。しかるに、本実施例における固定子鉄心15
は、単純な環状に形成した鋼板を積層すれば済むもので
あるから、これを6.5%珪素入り電磁鋼板の積層によ
り形成することが可能になる。
【0061】この場合、固定子鉄心15の全体を6.5
%珪素入り電磁鋼板により形成する必要はなく、例えば
本発明の第2実施例を示す図16のように、固定子鉄心
15の軸方向両端部分のみを6.5%珪素入り電磁鋼板
の積層部Mとしても良いものである。
【0062】また、本発明の第3実施例を示す図17の
ように、長尺状の電磁鋼板をヘリカル巻により積層する
ことにより固定子鉄心15Aを形成する構成、或は本発
明の第3実施例を示す図18のように、固定子鉄心15
Bを所謂巻鉄心として構成すれば、固定子鉄心用の材料
の歩留まりを大幅に高めることができる。
【0063】加えて、固定子鉄心15の形状は、これが
スロットを有しないものであれば、上記した実施例のよ
うに単純な円筒形状に限定されるものではない。
【0064】即ち、図19及び図20に示すように、固
定子鉄心15の内周に、その軸方向へ延びる複数本(こ
の例では4本)の溝21を回り止め手段として形成する
構成を採用しても良いものであり、このように構成した
場合には、固定子鉄心15及び円筒状コイル18をモー
ルド成形により一体物化する工程において、そのモール
ド樹脂が上記溝21内に入り込むことになるから、その
円筒状コイル18の回り止めを確実に行い得るようにな
る。
【0065】また、図21に示すように、固定子鉄心1
5の内周に、その軸方向へ延びる例えば4本の突条22
を回り止め手段として形成する構成としても良いもので
あり、このような構成によれば、固定子鉄心15及び円
筒状コイル18をモールド成形したときに、そのモール
ド樹脂内に上記突条22が食い込んだ状態となるから、
この場合にも円筒状コイル18の回り止めを確実に行い
得るようになる。
【0066】さらに、図22に示すように、固定子鉄心
15の内周そのものを多角形状の回り止め手段23とし
て構成したり、或は図23に示すように、固定子鉄心1
5の内周に円弧状の多数の凹部24を回り止め部として
設ける構成としても、円筒状コイル18の回り止めを同
様に行い得るものであり、特に図23の例において、凹
部24の数をコイル16の個数(相数m及び極数pの積
で、本実施例の場合12個)に設定すれば、円筒状コイ
ル18の外周にコイル16の数だけ生ずる凸部を上記凹
部24内に位置させることができて、その収納効率が向
上するようになる。
【0067】図24、図25には、本発明の第5実施例
が示されており、以下これについて前記第1実施例と異
なる部分のみ説明する。
【0068】即ち、この第5実施例は、コイル16の固
定をモールド成形に代わる手段により行ったことを特徴
とするもので、図24に示すような非磁性材料例えば樹
脂製のボビン25を用意する。このボビン25は、環状
部25aの外周から12個のリブ25bを等間隔で放射
状に突出形成することにより、各リブ25b間にコイル
巻回用の凹部25cを設けた形状となっている。
【0069】そして、図25に示すように、上記ボビン
25に対して、コイル16を第1実施例と同様の状態に
巻回し、この後にボビン25を固定子鉄心15内に挿入
して接着などにより固定する。
【0070】このような構成の本実施例によれば、長時
間を要するモールド工程が不要になるため、全体の製作
所要時間を短縮できると共に、モータ全体の軽量化を図
ることができるようになり、また、自動組立が可能にな
るという利点も生まれる。
【0071】尚、図26に示すように、固定子鉄心15
側に、ボビン25のリブ25bの先端部が嵌まり込む凹
部15aを形成する構成とすれば、ボビン25の回り止
めを確実に行い得るようになる。
【0072】また、内転形スロットレスモータに限ら
ず、本発明の第6実施例を示す図27のように外転形ス
ロットレスモータに適用した場合でも第1実施例と同様
の効果を奏するものである。
【0073】即ち、図27において、図示しない軸受を
介して支持された回転子26は、カップ状のヨーク26
aの内周に4極の磁極を形成するための永久磁石27を
備えた構成となっている。この回転子26により囲繞さ
れた状態で配置された3相4極の固定子28は、円環状
の固定子鉄心29と、この固定子鉄心29の外周に第1
実施例と同様の配置状態で装着された回転磁界形成用の
コイル16とにより構成されている。
【0074】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、請
求項1の発明によれば、スロットレス形のm相p極の固
定子鉄心と永久磁石形回転子との間に、m×p個のコイ
ルを配置したスロットレスモータにおいて、前記コイル
を各コイル辺対が機械角で(2π/p)度ずつ占有する
ように周方向に順次並べることにより固定子鉄心に沿っ
た円筒形状に配置する構成とした上で、それらの各コイ
ルを、そのコイル辺の前記固定子鉄心の径方向へのター
ン数分布が減少した部分を有した形状に形成すると共に
前記円筒形状の配置状態で隣接するコイル辺同士が前記
ターン数分布の減少部分で径方向に重なるように構成し
たので、各コイルを単層構造で配置することができて固
定子及び回転子間のギャップを小さくできるようにな
り、これにより漏れ磁束の低減による特性改善を実現で
きると共に、モータ全体の小形化を図り得るようにな
る。
【0075】請求項2の発明では、各コイルのコイル辺
のターン数分布が内周に向かうに従って減少するように
構成したから、上述のように隣接するコイル辺同士が前
記ターン数分布の減少部分で径方向に重なるように配置
した状態において、その重なり部分での両コイル辺の合
計ターン数の分布が周方向に均一化される。従って、円
筒形状に配置されたコイル全体の厚み寸法が平均化され
るようになって、固定子及び回転子間に必要なギャップ
が大きくなる事態を防止できるようになり、この面から
も特性改善に寄与できる。
【0076】請求項3の発明では、各コイルが円筒形状
に配置された状態で、各コイルの一方のコイル辺が当該
円筒形状の内周側に位置し、他方のコイル辺が外周側に
位置する構成としたから、各コイルのコイル辺と回転子
との間の平均距離、ひいてはコイル群から回転子に作用
する回転磁界強度を均一化できるようになり、以てトル
クリップルの抑制に寄与できるようになる。
【0077】請求項4の発明では、各コイルのコイル辺
のターン数分布が、電気角で(π/m)度の範囲におい
て順次変化する構成としたから、各コイルによる起磁力
の分布波形の凹凸が少なくなり、これにより高調波磁束
に起因した電磁騒音及びトルクリップルの発生を抑制で
きるようになる。
【0078】請求項5の発明では、各コイルのコイル辺
のターン数分布が、電気角で(π/m)度の範囲におい
て正弦波近似形状で連続的に変化する構成としたから、
各コイルによる起磁力の分布波形が正弦波に近い状態と
なって高調波磁束がさらに発生し難くなり、電磁騒音及
びトルクリップル抑制効果が増大するようになる。
【0079】請求項6の発明では、各コイルを固定子鉄
心と共にモールド成形すると共に、固定子鉄心側に樹脂
モールド成形物の回り止めを行う回り止め手段を設ける
構成としたので、各コイルに電磁力が作用した場合でも
それらの位置ずれが確実に防止されるようになり、その
位置ずれに起因したモータ特性の劣化を未然に防止でき
るようになる。
【0080】請求項7の発明では、各コイルを磁性体製
の粉体が混入された樹脂によりモールド成形する構成と
したので、回転子及び固定子間の見掛上のギャップを小
さくできて、漏れ磁束の減少による特性の向上を実現で
きるようになる。
【0081】請求項8の発明では、各コイルが巻回され
るボビンを設け、このボビンを固定子鉄心に装着する構
成としたので、コイルをモールド成形する場合に比べ
て、全体の製作所要時間の短縮、並びにモータ全体の軽
量化を図り得るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体の概略的な横断
面図
【図2】コイル配置を示す図
【図3】固定子の組み立て途中の状態を示す斜視図その
【図4】固定子の組み立て途中の状態を示す斜視図その
【図5】固定子の組み立て途中の状態を示す斜視図その
【図6】固定子の組み立て途中の状態を示す斜視図その
【図7】固定子の組み立て途中の状態を示す斜視図その
【図8】固定子の組み立て完成状態を示す斜視図
【図9】コイル配置の第1の変形例を示す図
【図10】コイル配置の第2の変形例を示す図
【図11】コイル配置の第3の変形例を示す図
【図12】コイル配置の第4の変形例を示す図
【図13】コイル配置の第5の変形例を示す図
【図14】コイル配置の第6の変形例を示す図
【図15】コイル配置の第7の変形例を示す図
【図16】本発明の第2実施例を示す固定子鉄心の斜視
【図17】本発明の第3実施例を示す固定子鉄心の斜視
【図18】本発明の第4実施例を示す固定子鉄心の斜視
【図19】固定子鉄心の形状の第1の変形例を示す平面
【図20】同第1の変形例の斜視図
【図21】固定子鉄心の形状の第2の変形例を示す平面
【図22】固定子鉄心の形状の第3の変形例を示す平面
【図23】固定子鉄心の形状の第4の変形例を示す平面
【図24】本発明の第5実施例を示す要部の斜視図
【図25】固定子の組み立て途中の状態を示す斜視図
【図26】同第5実施例の変形例を示す図25相当図
【図27】本発明の第6実施例を示す全体の概略的な横
断面図
【図28】従来例を示す平面図
【図29】同従来例の縦断面図
【図30】異なる従来例を示す要部の横断面図
【符号の説明】
図面中、11はフレーム、12は回転子、13は永久磁
石、14は固定子、15、15A、15Bは固定子鉄
心、16、U1〜U4、V1〜V4、W1〜W4はコイ
ル、21は溝(回り止め手段)、22は突条(回り止め
手段)、23は回り止め手段、24は凹部(回り止め手
段)、25はボビン、26は回転子、27は永久磁石、
28は固定子、29は固定子鉄心を示す。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円環状のスロットレス形固定子鉄心の内
    周面または外周面に回転磁界形成用のコイルを装着して
    成るm相p極の固定子と、永久磁石形回転子とを備えた
    スロットレスモータにおいて、 前記コイルをm×p個設けて、それらのコイルを各コイ
    ル辺対が機械角で(2π/p)度ずつ占有するように周
    方向に順次並べることにより前記固定子鉄心に沿った円
    筒形状に配置する構成とし、 前記各コイルを、そのコイル辺の前記固定子鉄心の径方
    向へのターン数分布が減少した部分を有した形状に形成
    し、前記円筒形状の配置状態で隣接するコイル辺同士が
    前記ターン数分布の減少部分で径方向に重なるように構
    成したことを特徴とするスロットレスモータ。
  2. 【請求項2】 各コイルは、そのコイル辺のターン数分
    布が内周に向かうに従って減少するように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のスロットレスモー
    タ。
  3. 【請求項3】 各コイルが円筒形状に配置された状態で
    は、各コイルの一方のコイル辺が当該円筒形状の内周側
    に位置し且つ他方のコイル辺が外周側に位置するように
    構成されていることを特徴とする請求項1記載のスロッ
    トレスモータ。
  4. 【請求項4】 各コイルのコイル辺のターン数分布は、
    電気角で(π/m)度の範囲において順次変化するよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1記載のスロ
    ットレスモータ。
  5. 【請求項5】 各コイルのコイル辺のターン数分布は、
    電気角で(π/m)度の範囲において正弦波近似形状で
    連続的に変化するように構成されていることを特徴とす
    る請求項1記載のスロットレスモータ。
  6. 【請求項6】 各コイルは、固定子鉄心に沿った円筒形
    状に配置された状態でその固定子鉄心と共に樹脂モール
    ド成形されるように構成され、前記固定子鉄心側には、
    樹脂モールド成形物の回り止めを行う回り止め手段が形
    成されていることを特徴とする請求項1記載のスロット
    レスモータ。
  7. 【請求項7】 各コイルは、磁性体製の粉体が混入され
    た樹脂によりモールド成形されることを特徴とする請求
    項1記載のスロットレスモータ。
  8. 【請求項8】 各コイルが巻回されるボビンを備え、こ
    のボビンを固定子鉄心に装着するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のスロットレスモータ。
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