JP2014236618A - 誘導モータ - Google Patents

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【課題】誘導モータにおいて、起動時に、トルク発生に有効に寄与しない無駄な大電流の発生を抑制して、低電流でもって起動トルクを確保できるようにする。【解決手段】回転子が、回転子コア13と、該回転子コア13における外周部に周方向に所定間隔をあけて設けられた複数のスロット13b内において、ロータシャフトの回転軸心方向に沿って延びる複数のロータバー14とを有し、上記複数のロータバー14の2つずつが、該2つのロータバー14におけるロータシャフト回転軸心方向の両端部で互いに接続されて略四角形状をなすロータバー対15とされている。【選択図】図2

Description

本発明は、誘導モータに関する技術分野に属する。
一般に、誘導モータは、かご形回転子を有している。この回転子は、ロータシャフトの回転軸心方向に沿って延びかつ周方向に間隔をあけて設けられた複数のロータバーを有している。これら複数のロータバーは、通常、該ロータバーにおけるロータシャフト回転軸心方向の両端部で、一対の短絡環(エンドリングとも呼ばれる)によって短絡されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−239352号公報
上記のようなかご形回転子を有する従来の誘導モータでは、起動時における回転子(回転子コア)の励磁時に、トルク発生に有効に寄与しない大電流が流れるとともに電流値が安定しないという問題がある。これは、回転子の励磁時に、複数のロータバー及び2つの短絡環からなる複数の閉回路のうちのどの閉回路を電流が流れるかが決まっていないために生じるものである。一方、励磁後の負荷運転時は、動的平衡状態となって電流が流れる閉回路が決まり、電流値に対してトルクが一義的に決まるようになる。
ここで、起動時に回転子の励磁の必要がない永久磁石同期モータでは、上記のようなような起動時(励磁時)の問題は生じないが、コストが高いという問題があり、このため、安価な誘導モータを使用することが望まれている。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、誘導モータにおいて、起動時に、トルク発生に有効に寄与しない無駄な大電流の発生を抑制して、低電流でもって起動トルクを確保できるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、本発明では、固定子と回転子とを備えた誘導モータを対象として、上記回転子は、ロータシャフトの周囲に固定された回転子コアと、該回転子コアにおける外周部に周方向に所定間隔をあけて設けられた複数のスロット内において、上記ロータシャフトの回転軸心方向に沿って延びる複数のロータバーとを有し、上記複数のロータバーの2つずつが、該2つのロータバーにおける上記回転軸心方向の両端部で互いに接続されて略四角形状をなすロータバー対とされている、という構成とした。
上記の構成により、複数のロータバーの2つずつが、該2つのロータバーにおけるロータシャフト回転軸心方向の両端部で互いに接続されて略四角形状をなすロータバー対とされているので、ロータバー対の2つのロータバーからなる独立した閉回路が複数形成される。この結果、誘導モータの起動時に、常に、その各閉回路を電流が流れることになり、トルク発生に有効に寄与しない無駄な大電流の発生を抑制することができて、低電流でもって起動トルクを確保することができる。
本発明の一実施形態では、上記回転子コアの各スロット内には、2つ以上のロータバーが配設されており、上記少なくとも2つのロータバーは、互いに異なる上記ロータバー対のものである。
このことにより、ロータバーの数を出来る限り多くすることができ、負荷運転時に誘導モータに大きなトルクを発生させるようにすることができる。また、ロータバーの数を多くしても、誘導モータの起動時に発生する、トルク発生に有効に寄与しない電流値を小さくかつ安定させることができる。
上記の場合、上記ロータバー対は、該ロータバー対の上記回転子コアにおける径方向の位置が互いに異なる複数組に分けられていてもよい。
こうすることで、誘導モータの起動時に発生する、トルク発生に有効に寄与しない電流値を小さくかつ安定させながら、負荷運転時に誘導モータに大きなトルクを発生させるようにすることができる。
上記誘導モータにおいて、上記ロータバー対の2つのロータバーは、上記回転軸心回りの角度で、互いに、上記固定子の極ピッチと同じ角度をなす角度位置に設けられている、ことが好ましい。
このことで、誘導モータの起動時に発生する、トルク発生に有効に寄与しない電流値を出来る限り小さくかつ安定させることができるとともに、負荷運転時に誘導モータに大きなトルクを発生させるようにすることができる。
上記誘導モータにおいて、上記各ロータバー対は、1本の線状部材を折り曲げてその両端部を接合することで形成されてなる、ことが好ましい。
このことにより、ロータバー対を容易にかつ安価に製造することができ、誘導モータのコストを低減することができる。
以上説明したように、本発明の誘導モータによると、複数のロータバーの2つずつが、該2つのロータバーにおけるロータシャフト回転軸心方向の両端部で互いに接続されて略四角形状をなすロータバー対とされていることで、誘導モータの起動時に発生する、トルク発生に有効に寄与しない電流値を出来る限り小さくかつ安定させることができて、低電流でもって起動トルクを確保することができる。
本発明の実施形態に係る誘導モータを示す断面図である。 誘導モータの回転子における回転子コア及びロータバーの構成を示す斜視図である。 固定子コア及び回転子コアを、周方向に展開した状態で示す図であって、ロータシャフトの回転軸心方向の一側から見た図である。 本発明の実施形態に係る誘導モータ(一点鎖線及び実線)と、通常の誘導モータ(二点鎖線及び実線)との電流−トルク特性を示すグラフである。 実施形態2を示す図3相当図である。 実施形態3を示す図3相当図である。 実施形態4を示す図3相当図である。 実施形態5を示す図3相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る誘導モータ1を示す。この誘導モータ1は、回転磁界を発生する環状の固定子2と、この固定子2に対し径方向内側に配設され、固定子2との磁気的作用により回転する回転子11とを備えている。
固定子2は、略円環状のコアバック部3aと該コアバック部3aから径方向内側に突出しかつ周方向に間隔をあけて並ぶ複数のティース部3bとを有する、磁性材料からなる固定子コア3(固定子鉄心)と、通電により磁束を発生させる固定子巻線4とを備えている(図1では、固定子巻線4は簡略化して描いている)。この固定子巻線4は、複数のティース部3間に形成された固定子スロット3cに挿入されて、ティース部3bに巻回されている。本実施形態では、固定子2の極数は8であり(極対数は4となる)、固定子2の極ピッチ(角度)は45°(=360°/8)である。各極ピッチ間に3つのティース部3bが設けられている。
回転子11は、ロータシャフト12と、このロータシャフト12の周囲に固定されかつ磁性材料からなる回転子コア13(回転子鉄心)と、ロータシャフト12の回転軸心方向(図1の紙面に垂直な方向)に沿って延びる複数(偶数個)のロータバー14とを有している。ロータシャフト12が回転子コア13の中心部に形成された挿入孔13aに圧入されることで、回転子コア13がロータシャフト12の周囲に固定されることになる。
複数のロータバー14は、アルミニウム又は銅等の非磁性かつ導電性の金属で構成された断面円形の線状部材からなっていて、回転子コア13における外周部に周方向に所定間隔をあけて設けられた複数の回転子スロット13b内に配設されている。本実施形態では、各回転子スロット13b内に1つのロータバー14が配設されている。各回転子スロット13bは、本実施形態では、回転子コア13の径方向外側(固定子2の側)に開放された切欠き状もので構成されているが、回転子コア13を上記回転軸心方向に貫通する貫通孔で構成してもよい。
従来からある通常の誘導モータの場合には、複数のロータバー14の上記回転軸心方向の両側にそれぞれ配置された2つの短絡環によって、全ロータバー14の両端部をそれぞれ短絡するが、本実施形態では、そのような短絡環は存在しない。すなわち、本実施形態では、図2に示すように、複数のロータバー14の2つずつが、該2つのロータバー14における上記回転軸心方向の両端部で互いに接続されて略四角形状をなすロータバー対15とされている。ロータバー対15は、2つのロータバー14と、これらを接続する、該両ロータバー14と一体の2つの接続部14aとで構成されていると言える。また、ロータバー対15は、回転子コア13(2つの回転子スロット13b)に取り付けられた状態にある。
ロータバー対15の2つのロータバー14は、上記回転軸心回りの角度で、互いに、固定子2の極ピッチと同じ角度(本実施形態では、45°)をなす角度位置に設けられている。本実施形態では、上記回転軸心方向の一側から見た図3に示すように、回転子コア13の周方向に並ぶ複数のロータバー14において相隣接する2つのロータバー14を挟むその更に両側に位置する2つのロータバー14がロータバー対15とされ、複数のロータバー対15が、回転子コア13の周方向に、予め決められた角度(本実施形態では、相隣接する2つの回転子スロット13bがなす上記回転軸心回りの角度)の分だけ、互いにずれた状態で、回転子コア13の周方向に並んでいる。尚、図3では、理解し易いように、固定子コア3及び回転子コア13を周方向に展開した状態で描いているとともに、固定子巻線4を省略している。
上記各ロータバー対15は、1本の線状部材を折り曲げてその両端部を溶接等により接合することで形成されてなる。具体的には、2つのロータバー14と2つの接続部14aのトータル長さと略同じ長さの1本の線状部材を略U字状(略コ字状)に折り曲げ、その略U字状の両側部分を、回転子コア13の所定の2つの回転子スロット13bに挿入し、その後に、上記両側部分の少なくとも一方を折り曲げて、上記線状部材の両端部を接合する。これにより、ロータバー対15が回転子コア13に取り付けられた状態になる。このことを繰り返して全てのロータバー対15を回転子コア13に取り付ける。最後に、回転子コア13の挿入孔13aにロータシャフト12を挿入することで、回転子11が完成する。尚、回転子コア13の挿入孔13aにロータシャフト12を挿入した後に、ロータバー対15を回転子コア13に取り付けるようにしてもよい。
ここで、ロータバー14における上記回転軸心方向の両側に、短絡環がそれぞれ配置されて、該短絡環によって全ロータバー14の両端部がそれぞれ短絡された通常の誘導モータ(従来の誘導モータ)の場合には、図4に二点鎖線で示すように、起動時における回転子コア13の励磁時に、トルク発生に有効に寄与しない大電流が流れるとともに電流値が安定しない(電流−トルク特性が複数描かれているように、一定でない)という問題がある。これは、回転子コア13の励磁時に、複数のロータバー14及び2つの短絡環16からなる複数の閉回路のうちのどの閉回路を電流が流れるかが決まっていないために生じるものである。一方、励磁後の負荷運転時には、動的平衡状態となって電流が流れる閉回路が決まり、図4に実線で示すように、電流値に対してトルクが一義的に決まるようになる。
これに対し、本実施形態に係る誘導モータ1では、複数のロータバー14の2つずつが、該2つのロータバー14における上記回転軸心方向の両端部で互いに接続されて略四角形状をなすロータバー対15とされているので、ロータバー対15の2つのロータバー14(及び接続部14a)からなる独立した閉回路が複数形成される。この結果、誘導モータ1の起動時に、常に、その各閉回路を電流が流れることになり、よって、図4に一点鎖線で示すように、起動時に発生する、トルク発生に有効に寄与しない電流値を出来る限り小さくかつ安定させることができて、低電流でもって起動トルクを確保することができる。また。励磁後の負荷運転時は、上記通常の誘導モータの場合と同様の電流−トルク特性が得られる(図4の実線参照)。
尚、上記実施形態1では、上記ロータバー対15を、1本の線状部材を折り曲げてその両端部を接合することで形成したが、これに限らず、例えば、2つのロータバー14の一端部同士及び他端部同士を、ロータバー14とは別の部材(接続部14aに相当する部材)でそれぞれ接合することでロータバー対15を形成するようにしてもよい(後述の実施形態2〜5も同様)。
(実施形態2)
図5は、本発明の実施形態2を示し(尚、以下の各実施形態では、図3と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明を省略する)、回転子コア13の各回転子スロット13bに、2つのロータバー14を回転子コア13の径方向に並ぶように配設したものである。
上記各回転子スロット13b内の2つのロータバー14は、互いに異なるロータバー対15のものであり、そのうちの1つのロータバー14は、当該ロータバー14に対して、回転子コア13の周方向の一方側の位置であって上記回転軸心回りの角度で上記固定子の極ピッチと同じ角度(本実施形態では、45°)をなす角度位置に設けられたロータバー14と接続部14aを介して接続され、もう1つのロータバー14は、当該ロータバー14に対して、回転子コア13の周方向の他方側の位置であって上記回転軸心回りの角度で上記固定子の極ピッチと同じ角度(本実施形態では、45°)をなす角度位置に設けられたロータバー14と接続部14aを介して接続されている。
本実施形態においても、各回転子スロット13bは、回転子コア13の径方向外側(固定子2の側)に開放された切欠き状もので構成されているが、回転子コア13を上記回転軸心方向に貫通する貫通孔で構成してもよい。この場合、各回転子スロット13bは、回転子コア13の径方向に並ぶ独立の2つの断面円形の貫通孔で構成されることになるが、回転子コア13の周方向において同じ位置(上記回転軸心回りで同じ角度位置)にあって上記回転軸心からの距離が互いに異なる複数の貫通孔は、同じ回転子スロット13bを構成するものとする。すなわち、各回転子スロット13b内における2つのロータバー14間に非導電性部材が配設されているとする。
また、本実施形態においても、上記実施形態1と同様の製造方法により回転子11が製造される。
本実施形態では、複数のロータバー対15を、上記実施形態1よりも密に回転子コア13の周方向に並べることができ、この結果、ロータバー14(ロータバー対15)の数を多くすることができ、負荷運転時に誘導モータ1に大きなトルクを発生させるようにすることができる。また、このようにロータバー14(ロータバー対15)の数が多くなっても、全てのロータバー14の両端部を2つの短絡環でそれぞれ短絡する構成とは異なり、誘導モータ1の起動時に発生する、トルク発生に有効に寄与しない電流値を小さくかつ安定させることができる。
尚、上記実施形態2では、回転子コア13の各回転子スロット13bに2つのロータバー14を配設したが、3つ以上のロータバー14(互いに異なるロータバー対15のもの)を配設するようにしてもよい。
(実施形態3)
図6は、本発明の実施形態3を示す。本実施形態では、ロータバー対15は、該ロータバー対15の回転子コア13における径方向の位置が互いに異なる複数組(本実施形態では、2組であって、径方向外側の組及び径方向内側の組)に分けられている。
本実施形態においても、上記実施形態2と同様に、回転子コア13の各回転子スロット13b内に2つのロータバー14(互いに異なるロータバー対15のもの)が回転子コア13の径方向に並ぶように配設されているが、その各回転子スロット13b内の2つのロータバー14は、上記組が異なるロータバー対15のものである。
径方向外側の組のロータバー対15の周方向の並び、及び、径方向内側の組のロータバー対15の周方向の並びは共に、上記実施形態1と同様である。
本実施形態においても、各回転子スロット13bは、回転子コア13の径方向外側(固定子2の側)に開放された切欠き状もので構成されているが、回転子コア13を上記回転軸心方向に貫通する貫通孔で構成してもよい。また、本実施形態においても、上記実施形態1と同様の製造方法により回転子11が製造される。
本実施形態においても、上記実施形態2と同様に、誘導モータ1の起動時に発生する、トルク発生に有効に寄与しない電流値を小さくかつ安定させながら、負荷運転時に誘導モータ1に大きなトルクを発生させるようにすることができる。
(実施形態4)
図7は、本発明の実施形態4を示し、回転子コア13の各回転子スロット13b内に4つのロータバー14(互いに異なるロータバー対15のもの)を回転子コア13の径方向に並ぶように配設したものである。本実施形態においても、上記実施形態3と同様に、ロータバー対15は、該ロータバー対15の回転子コア13における径方向の位置が互いに異なる2組(径方向外側の組及び径方向内側の組)に分けられている。
本実施形態では、各回転子スロット13b内の4つのロータバー14のうち径方向外側の2つは、上記組が同じロータバー対15(径方向外側の組のロータバー対15)のものであり、残りの径方向内側の2つも、上記組が同じロータバー対15(径方向内側の組のロータバー対15)のものである。径方向外側の組のロータバー対15の周方向の並び、及び、径方向内側の組のロータバー対15の周方向の並びは共に、上記実施形態2と同様である。
本実施形態においても、各回転子スロット13bは、回転子コア13の径方向外側(固定子2の側)に開放された切欠き状もので構成されているが、回転子コア13を上記回転軸心方向に貫通する貫通孔で構成してもよい。また、本実施形態においても、上記実施形態1と同様の製造方法により回転子11が製造される。
本実施形態では、誘導モータ1の起動時に発生する、トルク発生に有効に寄与しない電流値を小さくかつ安定させながら、ロータバー14(ロータバー対15)の数を更に多くすることができ、負荷運転時に誘導モータ1により一層大きなトルクを発生させるようにすることができる。
(実施形態5)
図9は、本発明の実施形態5を示す。本実施形態においても、上記実施形態3及び4と同様に、ロータバー対15は、該ロータバー対15の回転子コア13における径方向の位置が互いに異なる2組(径方向外側の組及び径方向内側の組)に分けられている。尚、本実施形態では、回転子コア13の回転子スロット13bの数が、上記実施形態1〜4とは異なっている。
各組のロータバー対15における2つのロータバー14は、周方向に連続する3つの回転子スロット13bを間に挟む2つの回転子スロット13bにそれぞれ配設されている。そして、各組の複数のロータバー対15が、回転子コア13の周方向に、1つの回転子スロット13bを間に挟む2つの回転子スロット13bがなす上記回転軸心回りの角度の分だけ、互いにずれた状態で、回転子コア13の周方向に並んでいる。
また、2組のロータバー対15の周方向の位置が、相隣接する2つの回転子スロット13bがなす上記回転軸心回りの角度の分だけ互いにずれている。各回転子スロット13bには、2つのロータバー(互いに異なるロータバー対15のもの)が配設されているが、これら2つのロータバー14は、上記組が同じロータバー対15のものである。相隣接する2つの回転子スロット13bのうちの1つの回転子スロット13bに配設された2つのロータバー14がそれぞれ含まれるロータバー対15と、もう1つの回転子スロット13bに配設された2つのロータバー14がそれぞれ含まれるロータバー対15とは、上記組が互いに異なる。
本実施形態においても、上記実施形態1〜4と同様に、誘導モータ1の起動時に発生する、トルク発生に有効に寄与しない電流値を小さくかつ安定させることができる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、請求の範囲の主旨を逸脱しない範囲で代用が可能である。
上述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本発明の範囲を限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明は、ロータバーを有する回転子を備えた誘導モータに有用である。
1 誘導モータ
2 固定子
11 回転子
12 ロータシャフト
13 回転子コア
13b 回転子スロット
14 ロータバー
15 ロータバー対

Claims (5)

  1. 固定子と回転子とを備えた誘導モータであって、
    上記回転子は、ロータシャフトの周囲に固定された回転子コアと、該回転子コアにおける外周部に周方向に所定間隔をあけて設けられた複数のスロット内において、上記ロータシャフトの回転軸心方向に沿って延びる複数のロータバーとを有し、
    上記複数のロータバーの2つずつが、該2つのロータバーにおける上記回転軸心方向の両端部で互いに接続されて略四角形状をなすロータバー対とされていることを特徴とする誘導モータ。
  2. 請求項1記載の誘導モータにおいて、
    上記回転子コアの各スロット内には、2つ以上のロータバーが配設されており、
    上記少なくとも2つのロータバーは、互いに異なる上記ロータバー対のものであることを特徴とする誘導モータ。
  3. 請求項2記載の誘導モータにおいて、
    上記ロータバー対は、該ロータバー対の上記回転子コアにおける径方向の位置が互いに異なる複数組に分けられていることを特徴とする誘導モータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の誘導モータにおいて、
    上記ロータバー対の2つのロータバーは、上記回転軸心回りの角度で、互いに、上記固定子の極ピッチと同じ角度をなす角度位置に設けられていることを特徴とする誘導モータ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の誘導モータにおいて、
    上記各ロータバー対は、1本の線状部材を折り曲げてその両端部を接合することで形成されてなることを特徴とする誘導モータ。
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