JP5967529B2 - フィルム貼付装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パネルにフィルムを高精度に貼り付けるフィルム貼付装置に関する。
従来、RGB{Red(赤)、Green(緑)、Blue(青)}の画素を有するパネルを用いてディスプレイを製造する際に、パネルの表面に、3D(Three Dimensions)の偏光機能を有したフィルムを所定位置に貼付けたり、見る角度に応じて画像を立体に見せるレンチキュラレンズ(フィルム)をパネルに貼り付けたりしている。この様な光学フィルムの貼付により、パネルに表示される画像の各画素の光線方向を制御して、より臨場感のある視認性を実現している。
特許文献1には、光学フィルム貼付け装置、光学フィルム貼付け方法、および表示用パネルの製造方法が記載されている。この技術は、円筒形部材の特定領域において光学フィルムの巻きつけを開始する際に、円筒部材の特定領域には孔が形成され、孔を通して光学フィルムを真空吸着したり圧空剥離したりすることができるようになっている。そして、円筒形部材が回転して表示パネルに光学フィルムが接触すると同時に、円筒形部材の孔に圧空を供給して光学フィルムを円筒形部材から剥離することによって、光学フィルムを皺なく表示パネルに貼り付けることができる。
特許文献2に記載のフィルム貼付装置は、中心軸周りに回転するドラムと、ドラムの外周面の少なくとも一部に設けられ、フィルム部材を保持できる程度の吸着力を有する吸盤としての微細孔が形成された吸着シートと、吸着シートにセパレータ付フィルム部剤を保持させるフィルム供給手段と、パネル供給手段とを備える。パネル供給手段は、ドラムの回転により吸着シートに保持されて搬送されてきたフィルム部材のセパレータが剥離されることによって露出した接着面に、パネル部材の貼始端部を当接させ、その後、ドラムの回転に合わせてパネル部材を水平に移動させるものである。この構成によって、残留応力の影響でカールしたフィルム部材をパネル部材の所定位置に精度良く貼り付けることができるようになっている。
特開2010−145597号公報 特開2011−68028号公報
ところで、パネルに光学フィルムを貼り付ける場合、光学フィルムをパネルの画素に合わせて(所定位置に合わせて)精度良く貼り付けることが必要とされている。
上記の特許文献1では、円筒部材の特定領域に形成された孔を通して光学フィルムを真空吸着したり圧空剥離したりすることができるとしている。しかし、真空吸着したり圧空剥離したりする孔には、光学フィルムのサイズに合わせた孔の径とピッチが必要である。このため、光学フィルムのサイズによっては、光学フィルムを真空吸着で全て保持できるとは限らず、保持できないフィルム領域が必ず存在することになる。このため、光学フィルムをパネルの所定位置に合わせて精度良く貼り付けることができないという問題がある。
特許文献2では、偏光フィルムとパネルの位置決めにおいて、貼り付け前に単体位置の検出をしていない。このため、貼り合わせたフィルムとパネルが、画素に合わせた精度良い貼り付けができているかどうか分からない。言い換えれば、光学フィルムをパネルの所定位置に合わせて精度良く貼り付けることができないという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、フィルムをパネルの所定位置に合わせて精度良く貼り付けることができるフィルム貼付装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、ロールから引き出されたフィルムを、切出手段によりパネルへの貼付長さだけ切出し、この切出したフィルムの位置決めを行い転写手段へ移し取って転写する。この転写フィルムのパネルへの貼付時に、転写フィルムとパネルとの位置決めを行い、転写フィルムをパネルに移し取り貼り付けるようにした。
本発明によれば、フィルムの転写手段への転写時及びパネルへの貼付時の各々において位置決めを行うようにしたので、フィルムをパネルの所定位置に合わせて精度良く貼り付けることができるフィルム貼付装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るフィルム貼付装置の構成図である。 (a)はFPRフィルムの拡大平面図、(b)はFPRフィルムの層構成を示す断面図、(c)はFPRフィルムのカットの態様を示す図である。 本発明の実施形態に係るフィルム貼付装置におけるフィルム転写部の主要部の構成を示す図である。 フィルム転写部における転写ローラへのフィルム転写開始位置の態様を示す図である。 フィルム転写部における転写ローラへのフィルム転写後の態様を示す図である。 本発明の実施形態に係るフィルム貼付装置のフィルム貼付部において転写ローラに転写されたFPRフィルムのパネル貼付時の終端確認態様を示す図である。 フィルム貼付部において転写ローラに転写されたFPRフィルムのパネル貼付時の始端確認態様を示す図である。 フィルム貼付部において転写ローラに転写されたFPRフィルムのパネル貼付時の位置決め確認を行う態様の構成を示し、(a)は転写ローラをこの中心軸と直交方向に切断した際の断面図、(b)は転写ローラをこの中心軸に対して平行方向に切断した際の断面図である。 パネルの画素及びBMラインと、FPRフィルムの白ライン及び黒ラインの境界線を示す図である。 フィルム貼付部におけるパネル貼付開始時の転写ローラの位置を示す構成図である。 フィルム貼付部におけるパネル貼付終了後の転写ローラの位置を示す構成図である。 フィルム貼付装置における制御装置のフィルム貼付動作の制御を説明するためのフローチャートである。 フィルム貼付部における貼付直前位置検出カメラの変形例の構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
<実施形態の構成>
図1は、本発明の実施形態に係るフィルム貼付装置100の構成図である。
フィルム貼付装置100は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等に用いられる画素を有するパネルに、光学フィルムを高精度に貼り付けるものであり、フィルムロール1aに巻き付けられた光学フィルム30を転写ローラ13に移し取って転写するフィルム転写部101と、転写ローラ13に転写された光学フィルム30を、パネル14に貼り付けるフィルム貼付部102とを台座103に備え、更にフィルム貼付装置100のフィルム転写貼付動作を制御する制御装置104を備えて構成されている。
制御装置104は、何れも図示せぬCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、記憶装置(HDD:Hard Disk Drive等)を備える一般的な構成となっており、例えばROMに書き込まれたプログラムをCPUが実行して、後述する各種制御を実現するように構成されている。
フィルム転写部101は、フィルムロール1aを回転自在にセットするフィルムロール取付部1と、ガイドローラ2,3,4と、ニップローラ5と、巻取軸6と、ハーフカッタ(切出手段)7と、まな板8と、フィルムセットテーブル(フィルム保持手段)9と、θテーブル(回転手段)10と、フレーム11と、フィルム認識カメラ(第1検出手段)12a,12bとを備えて構成されている。なお、θテーブル10、フィルム認識カメラ12a,12b及び制御装置104で第1位置決め手段が構成されている。
フィルム貼付部102は、パネル15を載置してセットするパネルセットテーブル(パネル保持手段)14と、θテーブル16と、スライドテーブル17と、ガイド18と、スライド用駆動モータ機構19と、パネル認識カメラ20a,20bと、貼付直前位置検出カメラ21とを備えて構成されている。また、転写ローラ(転写手段)13を、フィルム転写部101及びフィルム貼付部102の上方の所定経路を、矢印Y11〜Y18のように移動させる図示せぬ移動機構(移動手段)を備える。また、上記の各ローラは、軸を中心に回転する円柱状又は円筒状を成す。
なお、θテーブル16、スライドテーブル17、スライド用駆動モータ機構19、パネル認識カメラ20a,20b、貼付直前位置検出カメラ21及び制御装置104で第2位置決め手段が構成されている。θテーブル16及びスライドテーブル17で回転移動手段が構成されている。パネル認識カメラ20a,20b及び貼付直前位置検出カメラ21で第2検出手段が構成されている。
また、フィルム認識カメラ12a,12b、パネル認識カメラ20a,20b及び貼付直前位置検出カメラ21を、単にカメラ12a,12b,20a,20b,21ともいう。更に、フィルムセットテーブル9、パネルセットテーブル14及びスライドテーブル17を、単にテーブル9,14,17ともいう。
また、パネル15は、例として、32〜60型等の液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズディスプレイ等に用いられる画素を有するものである。
図2(a)は光学フィルム30としてのFPR(Film Patterned Retarder)フィルム30の拡大平面図、(b)は層構成を示す断面図、(c)はFPRフィルム30のカットの態様を示す図である。図2(a)に示すように、FPRフィルム30は、フィルム長手方向に直線状に伸びる3Dメガネ用の白ライン(右目用)(第1ライン)30Lと黒ライン(左目用)(第2ライン)30Rとが、フィルム長手方向と直交方向に交互に複数配列されて形成されている。この白ライン30Lと黒ライン30Rは、互いに異なる偏光特性を有しており、人が図示せぬ3Dメガネを通して見た際にFPRフィルム30下のパネル画像が立体的に見えるようになっている。
更に、FPRフィルム30は、図2(b)に示すように、厚み方向に3層構造を成し、上層から順に、保護フィルム30−1、FPR30−2、ベースであるセパレータ30−3の各層が、図示せぬ粘着シート等の粘着剤で貼り合わされて構成されている。この3層構造の他、保護フィルム、FPR、偏光板、ベースであるセパレータの4層構造の場合もある。
<フィルム転写部の構成>
図3はフィルム転写部101の主要部の構成を示す図である。この図3及び図1に示すフィルム転写部101において、フィルムロール1aから引き出されたFPRフィルム30は、ガイドローラ2,3,4で保持され、ニップローラ5でガイドローラ3との間で挟み込まれて引き出され、巻取軸6で巻き取られる。この巻き取り経路の途中に介在するガイドローラ2とフィルムセットテーブル9との間には、FPRフィルム30の下方にまな板8、この上方にハーフカッタ7が配置されている。フィルムロール1aから引き出されたFPRフィルム30は停止され、まな板8に加工されている吸着孔(図示せず)で吸着されて一旦保持される。
この保持状態で、図2(c)に矢印Y1で示すように、ハーフカッタ7をまな板8に沿わせてFPRフィルム30の幅方向に走行させることにより、図3に示すようにFPRフィルム30の厚さの途中まで刃を入れることが可能となっている。この刃入れにより、FPRフィルム30を厚さ方向において、ベース(セパレータ30−3)を除いた第1及び第2層目である保護フィルム30−1及びFPR30−2までをカットすることができる。これは、例えばハーフカッタ7に所定量下降することができるエアシリンダ(図示せず)を設け、このエアシリンダーでハーフカッタ7をまな板8上のFPRフィルム30に対して下降させてフィルム幅方向Y1に移動させることで、FPRフィルム30に第1及び第2層までの部分的な切れ目を入れるといった構成となっている。
このハーフカット処理を、より具体的に説明する。FPRフィルム30は、上述したようにハーフカッタ7によりFPRフィルム30の1層目及び2層目がカットされ、3層目のセパレータ30−3はカットされないようになっている。ここで、まな板8の吸着を停止して、ニップローラ5及び巻取軸6を回転することにより、カットされなかった3層目を、ガイドロール3,4を経由して巻取軸6で巻き取る。この動作により、ハーフカットされた切れ目の部分も、まな板8の位置から前進する。なお、この巻き取り長さは、パネル15に貼り付ける長さとなっている。巻き取り後、再度、上述と同様のハーフカット動作を行うことにより、パネル15に貼り付ける1枚分のFPRフィルム30fを準備することができる。この準備されたFPRフィルム30fは、ニップローラ5で更に搬送され、フィルムセットテーブル9上の所定位置に搬送される。
フィルムセットテーブル9にも図示せぬ吸着孔が加工されており、搬送されたFPRフィルム30fを吸着して保持する。更にフィルムセットテーブル9には、カメラ12a,12bでFPRフィルム30fの位置決め目印を確認するための貫通口9a,9bが開口されている。位置決め目印とは、FPRフィルム30fを転写ローラ13の適正な位置に転写するための目印である。この目印は、例えば図2(a)に示したFPRフィルム30fの白ライン30Lと黒ライン30Rとの境界線30aである。本例では境界線30aの始端部と終端部が位置決め目印となる。この始端部と終端部とは1本の境界線30aのものでも良いが、本例では、各貫通口9a,9bから、FPRフィルム30fの片側辺30c(図2(c)参照)側の複数本の境界線30aの始端部と終端部とが見え、各々の始端部及び終端部をカメラ12a,12bで撮影して検出できるようになっている。
なお、始端部は、ハーフカッタ7によるカットによって生成される部位であるが、カメラ12a、12bによる撮影は、カット部位の近傍であれば、カット部位そのものが写っていてもよいし、写っていなくてもよい。この点は、終端部も同じである。一方、片側辺30cは、FPRフィルム30fの幅方向の端部であり、ハーフカッタ7のカットにより生成される部位ではない。本例では、片側辺30cが写っているのが好ましい。ちなみに、カメラ12aで撮影する部位とカメラ12bで撮影する部位との間の距離は、近いよりも遠い方が位置決め精度は向上するといえる。このため、本例では、始端部と終端部を撮影している。
なお、位置決め目印(第1目印)は、FPRフィルム30fの所定位置の始端部と終端部とに予め付けられた三角や星型などの特有形状のマークでもよい。これら予めのマークは双方を直線で結んだ際に、その直線が境界線30aと平行となるように付される。つまり、第1目印は上位概念では直線状の目印といえる。
上記の撮影の際、図3に示すように、貫通口9a,9bを介したフィルム認識カメラ12a,12bの上方に、ライト23a,23bが移動して配置され、ライト23a,23bが下方に位置するFPRフィルム30fの表面を照射する。この照射により、FPRフィルム30fの境界線30aがフィルム裏面からカメラ12a,12bで鮮明に撮影可能となっている。ライト23a,23bは、撮影後、テーブル9の外側に退避するようになっている。
また、撮影された複数本の境界線30aの始端部及び終端部の情報は制御装置104へ送信され、制御装置104において、対向する一対の始端部と終端部とを直線で接続することにより、FPRフィルム30fの片側辺30cから境界線30aを1本ずつ複数本検出することができるようになっている。
この際、制御装置104は、検出した境界線30aと、転写ローラ13の中心軸13aとの双方を比較し、双方が適正な直交状態となっているか否かを確認する。この結果、直交状態となっていない場合は、画素の上に境界線30aが位置して製品としての品質が低下するので、後述のようにθテーブル10を回転制御して境界線30aと中心軸13aとを直交状態とする。この直交状態に補正する構造について詳述する。
図1において、フィルムセットテーブル9は、フレーム11の上に固定されたθテーブル10の上に固定されている。θテーブル10は、水平に配置された台座103に対して垂直な中心軸を持ち、この垂直中心軸を中心として水平に任意角度、回転可能となっている。また、垂直中心軸はフィルムセットテーブル9の中心と一致している。従って、θテーブル10を回転させることでテーブル9をこのテーブル9の中心で回転させることができるので、テーブル9に載置されたFPRフィルム30fを回転させることができる。この回転によって、FPRフィルム30fの境界線30aと、転写ローラ13の中心軸13aとを直交状態とする。
図4はフィルム転写部101における転写ローラ13へのフィルム転写開始位置の態様を示す図である。図5はフィルム転写部101における転写ローラ13へのフィルム転写後の態様を示す図である。
上記で直交状態とした後、図1に矢印Y11で示すように転写ローラ13を下降させて、図4に示すようにFPRフィルム30fと接触させる。この接触位置から、図1に矢印Y12で示すように転写ローラ13をフィルム搬送方向と逆方向へ水平移動させ、図5に示すように、転写ローラ13にFPRフィルム30fを移し取って転写する。この際、転写ローラ13は、反時計回りの方向に(FPRフィルム30fを巻き取る方向に)回転する。転写ローラ13に転写されたFPRフィルム30fがパネル15への貼付フィルムとなる。この転写後、図1に矢印Y13で示すように、転写ローラ13を上方へ退避させる。図5はその退避した際の態様を表している。
ここで、転写ローラ13と、図2(b)に示すFPRフィルム30の第1層30−1との粘着力c1は、第2層30−2と第3層30−3との粘着力c3よりも強い関係となっている。つまり、粘着力の強弱の関係が、c1>c3となっている。このため、転写ローラ13を、テーブル9上のFPRフィルム30fに当接しながらY12方向へ移動させると(つまり転写ローラ13を反時計回りに回転させると)、転写ローラ13にFPRフィルム30fの第1層30−1が貼り付き、この貼り付いた部分の第2層30−2が第3層30−3から剥離するので、転写ローラ13にFPRフィルム30fを転写することができるようになっている。
<フィルム貼付部の構成>
図6はフィルム貼付部102において転写ローラ13に転写されたFPRフィルム30fのパネル貼付時の終端確認態様を示す図である。図7は転写ローラ13に転写されたFPRフィルム30fのパネル貼付時の始端確認態様を示す図である。
FPRフィルム30fが転写された転写ローラ13は、図1に矢印Y14で示すように、パネル15がセットされたパネルセットテーブル14の先端部の上方へ移動され、図6に示すように保持される。但し、パネルセットテーブル14へのパネル15のセットは、図示せぬパネルセット機構により実行される。
その転写ローラ13の保持後、退避位置にあった貼付直前位置検出カメラ21が図示せぬ移動機構で双方向矢印Y2で示す左方向へ移動され、転写ローラ13とパネル15との間に配置される。このカメラ21によって、転写ローラ13に転写されたFPRフィルム30fの位置決め目印である境界線30aの始端部及び終端部が撮影されて確認される。この位置決め目印の確認を行う構成を、図8を参照して説明する。
図8は転写ローラ13に転写されたFPRフィルム30fのパネル貼付時の位置決め確認を行う態様の構成を示し、(a)は転写ローラ13をこの中心軸13aと直交方向に切断した際の断面図、(b)は転写ローラ13をこの中心軸13aに対して平行方向に切断した際の断面図である。
図8に示すように、中心軸13aにボールベアリング13bで回転自在に取り付けられた金属(例えばSUS)製の筒状ドラムである転写ローラ13の内部において、中心軸13aにバックライト25と偏光レンズ26がこの順で固定されている。転写ローラ13には、内部から外部に貫通するピンホール13PS,13PEが、転写されたFPRフィルム30fの始端部の位置と、終端部の位置とに形成されている。始端部の位置に形成されたピンホールを始端ピンホール13PSといい、終端部の位置に形成されたピンホールを終端ピンホール13PEともいう。
各ピンホール13PS,13PEは、例えば直径2mm位である。この直径があまり大きいと転写ローラ13に転写されたFPRフィルム30fにピンホールの跡が付くので、跡が付かない程度のサイズとされている。
始端ピンホール13PSは、FPRフィルム30fの始端部を撮影するためにバックライト25の光(矢印Y3)を、その始端部を介して矢印Y4で示すように外部へ通すものである。即ち、バックライト25の光が偏光レンズ26で絞られ、始端ピンホール13PSを通してFPRフィルム30fに照射される。この照射光のうち所定割合の光がFPRフィルム30fを透過して、FPRフィルム裏側に配置されたカメラ21で始端部が撮影される。これと同様に、カメラ21で、終端ピンホール13PEを通して終端部が撮影される。
なお、図8(b)において、始端ピンホールPSと終端ピンホールPEで、FPRフィルム30fの片側辺30c(図9参照)が撮影できるように、FPRフィルム30fの位置を調整しておくのがよい。即ち、FPRフィルム30fの片側辺30cが始端ピンホールPSと終端ピンホールPEにかかるように調整しておくのがよい。このようにしておけば、撮影される境界線30aが何本目のものかを容易に把握できるようになる。この点は、符号9aや符号9bの貫通口においても同じである。
これらの撮影は、最初に図6に示す転写ローラ13の状態において終端部について行われ、この後、転写ローラ13が図7に示す状態に回転されて始端部について行われる。この撮影された始端部及び終端部の情報は制御装置104へ送られ、制御装置104において、始端部及び終端部を直線接続した境界線30aと、転写ローラ13の中心軸13aとの角度関係が把握される。ここで、適正に転写されていれば、境界線30aと中心軸13aとは直交状態となっている。不適正であれば、境界線30aが中心軸13aに対して何度傾いているかが把握される。言い換えれば、転写ローラ13にFPRフィルム30fが適正位置からずれて転写されていることが把握される。また、貼付直前位置検出カメラ21は、撮影終了後に双方向矢印Y2で示す右方向に退避するようになっている。
次に、FPRフィルム30fに対して、パネルセットテーブル14にセットされたパネル15の位置決めを行う。パネルセットテーブル14には、図6及び図7に示すように、パネル15の位置決め目印を確認するための2つの貫通口14a,14bが開口されている。一方の貫通口14aがパネル15の位置決め目印の始端部の位置に形成され、他方の貫通口14bが位置決め目印の終端部の位置に形成されている。始端部の位置に形成された貫通口14aを始端貫通口14aといい、終端部の位置に形成された貫通口14bを終端貫通口14bともいう。
各貫通口14a,14bの下方には、パネル認識カメラ20a,20bが配置されており、各カメラ20a,20bが各貫通口14a,14bを通してパネル15の位置決め目印を撮影する。この位置決め目印は、例えば図9に示すブラックマトリックスライン(BMライン)15bである。なお、パネルセットテーブル14は、テーブル自体が透明であれば、各貫通口14a,14bは不要である。
図9はパネル15の画素15a及びBMライン15bと、FPRフィルム30fの白ライン30L及び黒ライン30Rの境界線30aを示す図である。
FPRフィルム30fをパネル15に貼り付ける場合、BMライン15bに境界線30aを上下で一致させる位置合わせを行う。この位置合わせは、図9に示すようにパネル15の片側辺15cに最も近いBMライン15bと、FPRフィルム30fの片側辺30cに最も近い境界線30aとが一致するように行う。このように一致させることにより、FPRフィルム30fの境界線30aが、パネル15の画素15aに重なることが無いように張り合わせることができる。境界線30aが画素15aに重なって張り合わされた場合、3D画像が適正に見えなくなるという不具合が生じるが、これを防止可能となる。
上記の一致を行うために、パネル15の片側辺15cに最も近い位置決め目印としてのBMライン15bの始端部及び終端部を、図6に示す各貫通口14a,14bを通してパネル認識カメラ20a,20bで撮影する。この撮影された始端部及び終端部の情報を制御装置104へ送り、制御装置104において、始端部及び終端部を直線接続したBMライン15bの位置関係を把握する。つまり、転写ローラ13に転写されたFPRフィルム30fの境界線30aと、BMライン15bとの配置関係を把握する。
なお、パネル15の位置決め目印(第2目印)は、パネル15の所定位置の始端部と終端部とに予め付けられた三角や星型などの特有形状のマークでもよい。これらマークは双方を直線を結んだ際に、その直線がBMライン15bと平行となるように付される。つまり、第2目印は上位概念では直線状の目印といえる。
ここで、境界線30aとBMライン15bとが上下で一致していれば、互いの位置関係は適正状態である。しかし、不一致の場合、パネル15を移動させて境界線30aと一致させる位置決めを行わなければならない。この位置決めを、図6に示す転写ローラ13に対して水平状態に回転動作を行うθテーブル16と、転写ローラ13の軸方向へ移動を行うスライドテーブル17とを有するスライド用テーブル機構で行う。
スライト用テーブル機構は、スライドテーブル17と、スライドテーブル17を支えるガイド18と、ボールネジ等から構成されるスライド用駆動モータ機構19とを備えて構成されている。ここで、パネルセットテーブル14にセットされたパネル15のBMライン15bが、転写ローラ13に転写されたFPRフィルム30fの境界線30aとずれている場合を想定する。
この場合、図9を参照するBMライン15bと境界線30aとは平行関係にあるが、フィルム幅方向(中心軸13a方向)にずれているとする。この際、スライド用駆動モータ機構19により、スライドテーブル17を転写ローラ13の中心軸13aの軸線方向に移動させることでパネルセットテーブル14を軸線方向に移動させて、BMライン15bを境界線30aに一致させる。
一方、BMライン15bと境界線30aとが、ある回転角度ずれているとすると、この場合、θテーブル16を回転させることでパネルセットテーブル14を回転させて、BMライン15bを境界線30aに一致させる。或いは、その回転させた際に、BMライン15bと境界線30aとは平行関係となったが、フィルム幅方向(中心軸13a方向)にずれている場合、上述したようにスライドテーブル17を中心軸13aの軸線方向に移動させて、BMライン15bを境界線30aに一致させる。
図10はフィルム貼付部102におけるパネル貼付開始時の転写ローラ13の位置を示す構成図である。図11はパネル貼付終了後の転写ローラ13の位置を示す構成図である。
上記のように、BMライン15bを境界線30aに一致させた後、図1に矢印Y15で示す下方向に転写ローラ13を移動させ、図10に示すように、パネル15の所定位置に、転写ローラ13に転写されたFPRフィルム30fの始端を当接させる。この後、転写ローラ13を図1に矢印Y16で示すように、パネル15の表面に平行移動させ、図11に示すようにパネル15にFPRフィルム30fを貼り付ける。
ここで、パネル15と、転写ローラ13に転写されたFPRフィルム30fの第2層30−2との粘着力c2は、転写ローラ13と第1層30−1との粘着力c1よりも強い関係となっている。つまり、粘着力の強弱の関係が、c2>c1となっており、これによってパネル15にFPRフィルム30fを貼り付けることが可能となっている。
ここで、上記のc2>c1の粘着力の強度関係に、前述した第2層30−2と第3層30−3との粘着力c3を入れて、粘着力c3、c2、c1の3つの強度関係を考えると、c3とc1の強度関係は前述のようにc1>c3だったので、c2>c1>c3の強度関係となっている。
この関係により、まず、転写ローラ13にFPRフィルム30fの第1層30−1が転写されると同時に、当該転写部分下方の第2層30−2が第3層30−3から剥離して、転写ローラ13にFPRフィルム30fが転写される。次に、パネル15の先端位置に、転写ローラ13に転写されたFPRフィルム30fの始端を当接させ、転写ローラ13をパネル15の後端に向かって平行移動させる。この際、転写ローラ13のFPRフィルム30fの第2層30−2がパネル15に貼り付きながら、当該貼り付き部分上方の第1層30−1が転写ローラ13から剥離して、パネル15にFPRフィルム30fが貼り付けられるようになっている。
但し、上記のc2>c1>c3の粘着力の強度関係があれば、フィルム転写及び貼付が適正に行われるので、FPRフィルム30fは、少なくとも3D機能に必要なFPR30−2とセパレータ30−3の2層があればよい。
この2層間の粘着力を上記c3とすれば、転写ローラ13に第1層としてのFPR30−2が転写されると同時に、当該転写部分下方の第2層としてのセパレータ30−3がFPR30−2から剥離して、転写ローラ13にFPR30−2が転写される。また、転写ローラ13とFPR30−2との粘着力をc1とすれば、パネル15への貼付時には、転写ローラ13の転写FPR30−2の一面が粘着力c2でパネル15に貼り付きながら、粘着力c1の他面が転写ローラ13から剥離し、これによりパネル15にFPR30−2が貼り付けられるからである。
<実施形態の動作>
以上のようなフィルム貼付動作の制御は、制御装置104で次の通りに実行される。
図12はフィルム貼付装置100における制御装置104のフィルム貼付動作の制御を説明するためのフローチャートである。
ステップS1において、制御装置104のフィルム切出し制御により、図1に示すフィルムロール1aに巻き付けられたFPRフィルム30の切出しが行われる。まず、フィルムロール1aから引き出されたFPRフィルム30がガイドローラ2,3,4で保持され、ガイドローラ3とニップローラ5との間で挟み込まれて送り出されながら、巻取軸6で所定長さ巻き取られる。そして、FPRフィルム30の送り出しが停止され、まな板8の吸着孔(図示せず)で吸着されて一旦保持される。この保持状態で、図2(c)に矢印Y1で示すように、ハーフカッタ7がまな板8に沿ってFPRフィルム30の幅方向に走行されることにより、図3に示すようにFPRフィルム30が厚さ方向に第1層30−1及び第2層30−2まで切断(ハーフカット)される。
このハーフカット後、まな板8の吸着が停止され、ニップローラ5及び巻取軸6が一定回転数だけ回転されることにより、切断されなかった第3層30−3がガイドロール3,4を経由して巻取軸6で巻き取られる。この巻き取りにより、第3層30−3のみが残った部分に後続する全層30−1〜30−3を有するFPRフィルム30が、パネル15への1枚分の貼付長さ引き出される。
引き出し後、このFPRフィルム30は、上記同様、まな板8の吸着により保持され、ハーフカット動作が行われる。これによりパネル15に貼り付ける1枚分のFPRフィルム30fが切出される。この1枚分のFPRフィルム30fは、ニップローラ5で更に送り出され、フィルムセットテーブル9上の所定位置に搬送されて載置される。この載置されたFPRフィルム30fは、フィルムセットテーブル9の吸着孔(図示せず)で吸着され、テーブル9上に保持される。
次に、ステップS2において、制御装置104のフィルム位置決め目印の確認制御により、フィルムセットテーブル9上に保持されたFPRフィルム30fの位置決め目印が確認される。まず、図3に示すように、テーブル9の2つの貫通口9a,9bの上方にライト23a,23bが移動されて配置され、このライト23a,23bで下方に位置するFPRフィルム30fの表面が照射される。この照射により、図2(a)に示すFPRフィルム30fの片側辺30c側の複数本の境界線30aの始端部及び終端部が、フィルム裏面からカメラ12a,12bで撮影される。
この撮影された複数本の境界線30aの始端部及び終端部の情報が、制御装置104へ送信され、制御装置104において、互いに対向する一対の始端部と終端部とが直線で接続される。この接続により、FPRフィルム30fの片側辺30cから順に、境界線30aが1本ずつ複数本検出される。
次に、ステップS3において、制御装置104の第1位置関係確認制御により、FPRフィルム30fと転写ローラ13との位置関係が適正か否かが判断される。これは、上記ステップS2で検出されたFPRフィルム30fの位置決め目印である境界線30aと、図3に示す転写ローラ13の中心軸13aとの双方が比較され、双方が適正な直交状態となっていれば、ステップS5へ進む。一方、直交状態となっていない場合は、双方の位置関係を適正に補正しなければならないのでステップS4へ進む。
ステップS4では、制御装置104のフィルム転写位置補正制御により、フィルムセットテーブル9上に保持されたFPRフィルム30fが、転写ローラ13に対して適正な位置関係となるように補正される。この補正は、フィルムセットテーブル9の下に固定されたθテーブル10が回転されて行われる。この回転は、テーブル9上のFPRフィルム30fの境界線30aが、転写ローラ13の中心軸13aに適正な直交状態となるまで行われる。
次に、ステップS5において、制御装置104のフィルム転写制御により、FPRフィルム30fが転写ローラ13に移し取られる(転写される)。この転写は、まず、転写ローラ13が、図示せぬ移動機構によって、図1に矢印Y11で示すようにFPRフィルム30fと接触(図4参照)するまで下降される。次に、転写ローラ13が、その接触位置からFPRフィルム30f表面を当接しながら、図1に矢印Y12で示すようにフィルム搬送方向と逆方向に、水平移動されて実行される。この転写後、図1に矢印Y13で示すように、転写ローラ13が上方へ退避されると、図5に示すように、転写ローラ13にFPRフィルム30fが転写された状態となる。
ここで、ステップS6において、制御装置104のパネルセット制御により、パネル15がパネルセットテーブル14上の所定位置にセットされる。このセッティングは、次のステップS7における転写ローラ13の移動前であれば、どのタイミングで行ってもよい。
次に、ステップS7において、制御装置104の転写ローラ移動制御により、FPRフィルム30fが転写された転写ローラ13が、図1に矢印Y14で示すように、フィルム貼付部102へ移動される。この移動は、パネル15がセットされたパネルセットテーブル14の先端部上方の所定位置へ行われ、図6に示すように保持される。
次に、ステップS8において、制御装置104のフィルム転写位置検出制御により、転写ローラ13上のFPRフィルム30fの転写位置が検出される。即ち、転写ローラ13の中心軸13aと、転写ローラ13上のFPRフィルム30fの片側辺30c(図9参照)に最も近い境界線30aとの位置関係が検出される。
これは、まず、図6に示す貼付直前位置検出カメラ21が双方向矢印Y2で示す左方向へ移動され、転写ローラ13とパネル15との間に配置される。次に、転写ローラ13の内部で中心軸13aに固定された図8に示すバックライト25の光が偏光レンズ26で絞られ、終端ピンホール13PEを通してFPRフィルム30fに照射される。この照射光がFPRフィルム30fを透過して、FPRフィルム裏側に配置されたカメラ21で、FPRフィルム30fの位置決め目印である境界線30aの終端部が撮影される。この後、転写ローラ13が図7に示す状態に回転され、カメラ21で始端ピンホール13PSを通して境界線30aの始端部が撮影される。
この撮影された始端部及び終端部の情報は制御装置104へ送られ、制御装置104において、始端部及び終端部を直線接続した境界線30aと、転写ローラ13の中心軸13aとの位置関係(角度関係)が検出される。また、撮影終了後に、カメラ21が双方向矢印Y2で示す右方向に退避される。
次に、ステップS9において、制御装置104のパネル位置決め目印検出制御により、パネル15の位置決め目印が検出される。即ち、パネルセットテーブル14上のパネル15の片側辺15c(図9参照)に最も近い位置決め目印としてのBMライン15bの始端部及び終端部が、図6に示す各貫通口14a,14bを通してパネル認識カメラ20a,20bで撮影される。この撮影された始端部及び終端部の情報は制御装置104へ送られ、制御装置104において、始端部及び終端部を直線接続したBMライン15bの位置が検出される。なお、ステップS9のパネル位置決め目印の検出は、ステップS6の処理終了後に行ってもよい。すなわち、ステップS6・S9は、ステップS1〜S8と並列で行ってもよい。
ステップS9での検出後、ステップS10において、制御装置104の第2位置関係確認制御により、転写ローラ13上のFPRフィルム30fと、パネルセットテーブル14上のパネル15との位置関係が適正か否かが判断される。即ち、制御装置104において、上記ステップS8で検出された転写ローラ13の中心軸13aに対するFPRフィルム30fの境界線30aの位置と、上記ステップS9で検出されたパネル15のBMライン15bとの位置関係が適正か否かが判断される。ここで、境界線30aとBMライン15bとが上下で一致していれば適正と判断される。この場合、ステップS12へ進む。
一方、図9を参照するBMライン15bと境界線30aとは平行関係にあるが、フィルム幅方向、即ち転写ローラ13の中心軸13a方向にずれていると判断されたとする。
この場合、ステップS11において、制御装置104のパネル位置補正制御により、パネル15の位置が補正される。即ち、スライド用駆動モータ機構19により、スライドテーブル17が転写ローラ13の中心軸13aの軸線方向に移動されることでパネルセットテーブル14が軸線方向に移動される。この移動が、パネル15の片側辺15cに最も近いBMライン15bが、FPRフィルム30fの片側辺30cに最も近い境界線30aと一致するまで行われる。
又は、ステップS10において、境界線30aとBMライン15bとが、ある回転角度ずれていると判断された場合、ステップS11において、θテーブル16が回転されることでパネルセットテーブル14が回転される。この回転が、BMライン15bが境界線30aと一致するまで行われる。
或いは、その回転により、BMライン15bが境界線30aとは一致せず、双方が平行関係で且つ中心軸13aの軸線方向にずれたとする。この場合、スライドテーブル17が軸線方向に移動され、この移動が、BMライン15bが境界線30aと一致するまで行われる。
このような補正後、ステップS12において、制御装置104のフィルム貼付制御により、転写ローラ13上のFPRフィルム30fがパネル15に貼り付けられる。即ち、上記ステップS11での補正によるBMライン15bと境界線30aとの一致後、図1に矢印Y15で示す下方向に転写ローラ13が移動され、図10に示すようにパネル15の所定位置に、転写ローラ13上のFPRフィルム30fの始端が当接される。この後、転写ローラ13が図1に矢印Y16で示すように、パネル15の表面において終端に向かって平行移動され、図11に示すようにパネル15にFPRフィルム30fが貼り付けられる。この貼り付け後、転写ローラ13は図1の矢印Y17,Y18で示すように、上方向並びにフィルム搬送方向と逆方向に移動され、フィルム転写開始位置にセットされる。
<実施形態の効果>
このように本実施形態のフィルム貼付装置100によれば、次のような効果を得ることができる。
フィルムロール1aから引き出したFPRフィルム30を、ハーフカッタ7によりパネル15への貼付長さだけ切出し、この切出したFPRフィルム30fの位置決め(第1位置決め)を行い転写ローラ13へ移し取って転写する。この転写されたFPRフィルム30fを転写FPRフィルム30fともいう。転写FPRフィルム30fをパネル15へ貼付時に、転写FPRフィルム30fとパネル15との位置決め(第2位置決め)を行い、転写FPRフィルム30fをパネル15に移し取り貼り付けるようにした。
従って、FPRフィルム30fの転写ローラ13への転写時及びパネル15への貼付時の各々において位置決めを行うので、FPRフィルム30fをパネル15の所定位置に適正に貼り付けることができる。
また、位置決めされたFPRフィルム30fをフィルムセットテーブル9の平面上に保持して、転写ローラ13に転写するので、皺や弛みなく転写することができる。更に、転写後に転写ローラ13を図示せぬ移動機構によりパネル15の上方の所定位置に移動して、転写FPRフィルム30fとパネル15との位置決めを行うので、パネル15にFPRフィルム30fを貼り付ける際の位置決めを容易に行うことができる。更には、その貼り付けをパネルセットテーブル14の平面上で転写ローラ13を移動しながら行うので、皺や弛み更に気泡の発生なくパネル15へのFPRフィルム30fの貼り付けを行うことができる。
また、転写ローラ13へのフィルム転写時の位置決めを、FPRフィルム30fの位置決め目印(第1目印)をカメラ撮影し、撮影情報を制御装置104で検出し、この検出結果に応じてθテーブル10を回転させ、これによりFPRフィルム30fを転写ローラ13の転写位置に補正するので、高精度に転写を行うことができる。更に、転写ローラ13の転写FPRフィルム30fの第1目印とパネル15の位置決め目印(第2目印)とをカメラ撮影し、各撮影情報を制御装置104で検出し、この検出結果に応じてθテーブル16を回転させ、またスライドテーブル17を移動させて位置決めを行う。従って、パネル15へのFPRフィルム30fの貼付時の位置決めを高精度に行うことができる。これによってパネル15へのフィルム貼付を高精度に行うことができる。
また、FPRフィルム30fの第1目印を境界線30aとし、パネル15の第2目印をBMライン15bとすれば、位置決め用の目印を付ける装置が不要となり、そのコストを削減することができる。
また、境界線30a及びBMライン15bを検出する際に、FPRフィルム30fの片側辺30cに最も近い境界線30aと、パネル15の片側辺15cに最も近いBMライン15bとを検出すれば、FPRフィルム30fとパネル15との全体がずれるといった不具合を無くすことができる。
また、転写ローラ13の内部にバックライト25と偏光レンズ26を備えると共に、転写ローラ13の周回壁にピンホール13PS,13PEを備え、ピンホール13PS,13PEの位置に第1目印が位置するようにFPRフィルム30fを転写するようにした。これにより、バックライト25の光が偏光レンズ26を通してピンホール13PS,13PEから外部へ照射され、この照射光で第1目印が外部へ投射される。従って、外部から貼付直前位置検出カメラ21で、第1目印を適正に撮影することができる。
<変形例1>
図13は貼付直前位置検出カメラ21Aの変形例の構成を示す図である。このカメラ21Aは、上述した第2検出手段を構成するものであり、上方に転写FPRフィルム30fの第1目印である境界線30aを撮影するレンズ部21aと、下方にパネル15のBMライン15bを撮影するレンズ部21bと、プリズム等の偏光機構21cとを備えている。偏光機構21cは、撮影光が何れかのレンズ部21a又は21bから入射されるように切り換える機能を有し、この切り換え制御は、制御装置104で制御されるようになっている。
即ち、レンズ部21aで上方の転写FPRフィルム30fの境界線30aを撮影した後に、下方のレンズ部21bに切り換え、このレンズ部21bで下方のパネル15のBMライン15bを撮影する。このようにすれば、上記実施形態のようにパネル認識カメラ20a,20bと貼付直前位置検出カメラ21との2台を用いなくても、1台のカメラ21Aで上方の第1目印と、下方の第2目印とを撮影することができる。従って、その分、装置の小型、低コスト化を図ることができる。
<変形例2>
第1及び第2位置決めを、ハーフカッタ7によるFPRフィルム30の切出しが所定回数行われる毎に実行するようにしてもよい。通常、第1及び第2位置決めを1回行えば、その後、フィルム転写及び貼付を所定回数行っても、その位置決めがずれることは無い。従って、そのずれることが無い間、位置決め動作を省略すれば、その分動作を簡略化して機器の摩耗や消費電力などのコストを削減することができる。
<変形例3>
エアーを噴射する図示せぬ噴射装置(噴射手段)を備え、転写ローラ13へのFPRフィルム30fの第1層30−1の転写時に、第2層30−2と第3層30−3との間(FPRフィルム30fが2層構造の場合は第1層と第2層の間)に噴射装置からエアーを噴射して剥離する。更に、転写された第2層30−2のパネル15への貼付時に、第1層30−1と転写ローラ13との間(FPRフィルム30fが2層構造の場合は第1層と転写ローラ13との間)に噴射装置からエアーを噴射して第1層30−1をスムーズに剥離するようにしてもよい。
この構成によれば、フィルム転写時に、FPRフィルム30fから転写に不要な第3層30−3(又は第2層)を確実に剥離することができる。更に、フィルム貼付時に、貼付対象の転写FPRフィルム30fを転写ローラ13から確実に剥離してパネル15に貼り付けることができる。
<変形例4>
フィルムロール1aに巻かれたFPRフィルム30が、少なくとも第1層と第2層のフィルムが粘着された2層構造を成し、転写ローラ13が、この周回面にフィルム30の第1層を、第1層と第2層との粘着力よりも強く且つパネル15への第1層の貼付時の粘着力よりも弱い吸引力で吸引するバキューム機構(図示せず)を備えてもよい。この場合、バキューム機構での転写ローラ13への第1層の吸引時に第1層が第2層から剥離して転写され、この転写された第1層のパネル15への貼付時に、第1層が転写ローラ13から剥離する。このバキューム機構を備える構成でも適正にフィルム転写及び貼付を行うことができる。
なお、転写ローラ13のバキューム機構は、言い換えれば、真空吸着機構である。このような真空吸着機構によれば、転写ローラ13下降時に、FPRフィルム30fと接触するまで下降しなくても、真空による吸引力でFPRフィルム30fが引き付けられる力が作用し、転写ローラ13への保持力が向上するという効果を発揮する。
何故なら、転写ローラ13にバキュームや真空吸着機構が無い場合、図4のように、転写ローラ13でFPRフィルム30fを巻き取る際に、転写ローラ13を下降させて、FPRフィルム30fと接触させ、この接触位置から転写ローラ13を水平移動させる。しかし、この場合、転写ローラ13の下降位置によっては、若干の粘着シートつぶれで、微小であるが位置ずれが発生し易く、また、押し付け力不足によって、FPRフィルム30fが転写ローラ13から離脱するなどの不具合が生じる可能性がある。しかし、上記のように、転写ローラ13にバキュームや真空吸着機構を採用した場合、それらの不具合を防止することができる。
更に、FPRフィルム30fの転写ローラ13への転写面に粘着性がある場合でも、転写開始時に当初にFPRフィルム30fの端部をバキュームや真空吸着機構で吸引し、FPRフィルム30fがある程度の長さ転写された時点で吸引を停止するようにしてもよい。この場合、最初はFPRフィルム30fの端部を吸引するので、上記の不具合も発生せず最初の転写動作がスムーズに実行されるといったメリットがある。
<変形例5>
転写ローラ13の始端部及び終端部の位置に設けられたピンホール13PS,13PEに代え、始端部と終端部とを直線状に接続する細長いスリットを形成してもよい。この場合、そのスリットで始端部から終端部まで連続的に1本の境界線30aを確認することができる。
転写ローラ13に上記のスリットを形成する構造の場合、転写ローラ13が小型な程、構造的に強度が低下して弱くなる。そこで、スリットに透明樹脂等の透明な補強部材を埋め込めば強度の低下を防止することができる。
更に、転写ローラ13の始端部と終端部とを結ぶ直線上に、更にピンホールを断続的に複数設けてもよい。この場合も、始端部から終端部までの直線状に伸びる断続的なピンホールで1本の境界線30aを確認することができ、また、上記スリットのみを形成する構成に比較して強度の低下をさほど招かないといったメリットがある。
<変形例6>
なお、図8の例において、カメラ21を転写ローラ13の内部に、また、バックライト25などを転写ローラ13の外に備えるようにしてもよい。つまり、図8の例において、カメラ21とバックライト25(偏向レンズ26)の位置を逆にしてもよい。偏向レンズ25は、カメラ21の側にあってもよい。
また、32型、40型、60型などのように、サイズの異なるパネル15に対して、FPRフィルム30fを貼り付ける際、パネル15及びFPRフィルム30fの互いの角部分の始端部又は終端部を基準としてカット並びに貼り付けを行うようにした。従って、パネル15のサイズが異なり、これに貼り付けるフィルムの長さが異なっても、フィルム角部分の始端部(又は終端部)を貫通口で検出してカット並びに貼り付けを行えばよい。従来では、始端貫通口から異なるパネルサイズに応じた位置までの後端貫通口が各々のサイズに応じて必要であった。しかし、本例では、角部分に1つ貫通口があればよいので、始端貫通口に対して、パネルサイズ毎に位置の異なる複数の終端貫通口を必要としないといったメリットがある。
この他、本例のフィルム貼付装置100は、画素を有するパネル15への光学フィルム30fの貼り付けに限定されず、太陽光パネルへの保護フィルムの貼り付けなど幅広い用途に応用することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることも可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部(制御部)、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウエアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、IC(Integrated Circuit)カード、SD(Secure Digital memory)カード、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1a フィルムロール
2,3,4 ガイドローラ
5 ニップローラ
6 巻取軸
7 ハーフカッタ
8 まな板
9 フィルムセットテーブル
10 θテーブル
11 フレーム
12 フィルム認識カメラ
13 転写ローラ
14 パネルセットテーブル
15 パネル
15a 画素
15b BM(ブラックマトリックス)ライン
16 θテーブル
17 スライドテーブル
18 ガイド
19 スライド用駆動モータ機構
20 パネル認識カメラ
21 貼付直前位置検出カメラ
25 バックライト
26 偏光レンズ
30,30f FPRフィルム
30a 境界線
100 フィルム貼付装置
101 フィルム転写部
102 フィルム貼付部
103 台座
104 制御装置

Claims (10)

  1. ロールに巻かれたフィルムを引き出し、この引き出しフィルムをパネルへの貼付長さ切出す切出手段と、
    周回面を有し、前記切出されたフィルムを当該周回面に移し取って転写する転写手段と、
    前記切出手段により切出されたフィルムを前記周回面に移し取って転写するまで保持するフィルム保持手段と、
    前記転写を行う前に、前記切出されたフィルムを前記周回面に予め定められた状態で転写可能なように、前記周回面に対する当該フィルムの位置決めを行う第1位置決め手段と、
    前記転写手段に転写された転写フィルムを、前記パネルに予め定められた状態で貼付可能なように、前記転写フィルムに対する前記パネルの位置決めを行う第2位置決め手段と
    を備え、
    前記転写手段は、前記第2位置決め手段による前記パネルの位置決め後に、この位置決めされたパネルに前記転写フィルムを移し取って貼り付ける
    ことを特徴とするフィルム貼付装置。
  2. 請求項1に記載のフィルム貼付装置であって、
    前記パネルを保持するパネル保持手段と、
    前記フィルムが転写された前記転写手段を、前記パネルの上方に移動する移動手段と
    を更に備え、
    前記転写手段は、前記第1位置決め手段による位置決め後に、前記フィルム保持手段に保持されたフィルムを当該転写手段の周回面に移し取って転写し、
    前記第2位置決め手段は、前記移動手段により前記パネルの上方に前記転写手段が移動された後、当該転写手段の転写フィルムに対する前記パネルの位置決めを行う
    ことを特徴とするフィルム貼付装置。
  3. 請求項2に記載のフィルム貼付装置であって、
    前記フィルムに直線状の第1目印が付けられると共に、前記パネルに直線状の第2目印が付けられており、
    前記転写手段が、中心軸を中心に回転する円筒状の転写ローラから成り、
    前記第1位置決め手段が、前記フィルム保持手段を回転させる回転手段と、前記第1目印を検出する第1検出手段とを備え、
    前記第2位置決め手段が、前記パネル保持手段を回転及び移動させる回転移動手段と、
    前記第1及び第2目印を検出する第2検出手段とを備え、
    前記フィルム保持手段は、前記フィルムを、前記転写ローラの下方で当該転写ローラの中心軸の軸方向と当該フィルムの前記引き出し方向とが交差するように保持し、
    前記第1位置決め手段は、前記保持されたフィルムの前記第1目印を前記第1検出手段で検出し、この検出された第1目印が、前記転写ローラの中心軸と予め定められた角度で交差するように、前記回転手段で前記フィルム保持手段を回転させ、
    前記パネル保持手段は、前記パネルを、前記フィルムが転写された転写ローラの下方で当該転写ローラの中心軸の軸方向と当該パネルの予め定められた方向とが交差するように保持し、
    前記第2位置決め手段は、前記転写されたフィルムの前記第1目印と、前記保持されたパネルの第2目印とを前記第2検出手段で検出し、これら検出された第1目印と第2目印とが上下で一致するように、前記回転移動手段で前記パネル保持手段を回転及び移動させる
    ことを特徴とするフィルム貼付装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のフィルム貼付装置であって、
    前記第1位置決め手段による前記フィルムの位置決めと、前記第2位置決め手段による前記パネルの位置決めとは、前記切出手段による前記フィルムの切出しが予め定められた回数行われる毎に、実行される
    ことを特徴とするフィルム貼付装置。
  5. 請求項3または請求項3を引用する請求項4に記載のフィルム貼付装置であって、
    前記第1検出手段は前記第1目印を撮影する第1カメラを備え、
    前記第2検出手段は前記第1目印及び前記第2目印の何れか一方の撮影光に切り換える偏光機構を有する第2カメラを備える
    ことを特徴とするフィルム貼付装置。
  6. 請求項3、請求項3を引用する請求項4、又は、請求項5のいずれか1項に記載のフィルム貼付装置であって、
    前記フィルムは、互いに異なる偏光特性を有する第1ラインと第2ラインとが、前記引き出し方向に沿って伸び、この伸びる第1及び第2ラインが当該引き出し方向と直交方向に交互に複数配列された光学フィルムであり、
    前記パネルが、ブラックマトリックスであるBMライン間に画素が配列された構成を成し、
    前記第1目印は、前記第1ラインと前記第2ラインとの境界線であり、前記第2目印は、前記BMラインである
    ことを特徴とするフィルム貼付装置。
  7. 請求項6に記載のフィルム貼付装置であって、
    前記第1検出手段は、前記フィルムの前記引き出し方向の片側辺に最も近い前記境界線を前記第1目印として検出し、
    前記第2検出手段は、前記転写ローラに転写されたフィルムの前記片側辺に最も近い前記境界線を前記第1目印として検出すると共に、前記パネルのフィルム貼付方向の片側辺に最も近い前記BMラインを前記第2目印として検出する
    ことを特徴とするフィルム貼付装置。
  8. 請求項3、請求項3を引用する請求項4、又は、請求項5〜7のいずれか1項に記載のフィルム貼付装置であって、
    前記転写ローラは、この内部においてライトと偏光レンズとをこの順で備え、前記ライトの光を前記偏光レンズを通して当該転写ローラの外部へ照射するためのピンホールが当該転写ローラの周回壁に形成されており、
    前記ピンホールの位置に前記第1目印が配置される状態で前記フィルムが前記転写ローラに転写されるようにした
    ことを特徴とするフィルム貼付装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のフィルム貼付装置であって、
    前記フィルムは、少なくとも第1層と第2層のフィルムが粘着された2層構造を成し、
    前記転写手段に転写される前記フィルムの第1層と当該転写手段とを粘着する第1粘着力は、前記第1層と前記第2層とを粘着する第2粘着力よりも強く、前記転写手段に転写された前記第1層と前記パネルとを粘着する第3粘着力は、前記第1粘着力よりも強い関係となっており、
    前記転写手段への前記第1層の転写時に、当該第1層が前記第2層から剥離し、前記転写手段に転写された第1層の前記パネルへの貼付時に、当該第1層が当該転写手段から剥離する
    ことを特徴とするフィルム貼付装置。
  10. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のフィルム貼付装置であって、
    前記フィルムは、少なくとも第1層と第2層のフィルムが粘着された2層構造を成し、
    前記転写手段は、当該転写手段の周回面に前記フィルムの第1層を、当該第1層と前記第2層との粘着力よりも強く且つ前記パネルへの当該第1層の貼付時の粘着力よりも弱い吸引力で吸引するバキューム機構を備え、
    前記バキューム機構での前記転写手段への前記第1層の吸引時に当該第1層が前記第2層から剥離し、前記転写手段に転写された第1層の前記パネルへの貼付時に、当該第1層が当該転写手段から剥離する
    ことを特徴とするフィルム貼付装置。
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