JP5955082B2 - 記録ヘッド及びインクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクを吐出して記録を行う記録ヘッド及びその記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置に関する。
近年、インクジェット記録装置はさらなる高速化が求められている。記録紙の幅方向に記録ヘッドを走査しながら記録を行うシリアルスキャンタイプのインクジェット記録装置においても記録速度の高速化を求められている。記録ヘッドによる記録速度を向上させるための手段として、代表的なものに、記録ヘッドにおける吐出口列を長尺化させることがある。記録ヘッドには、吐出口列の形成された基板が、吐出口列の形成された方向に複数接続されることで長尺化されたものがある。これによって一度の走査で記録を行うことのできる記録幅が長くなり、走査回数を減少させることができ、効率的に記録を行うことができる。ところが、吐出口列の形成された基板を複数接続することで記録ヘッドを長尺化させた場合、これによって記録ヘッドが大型化してしまう可能性がある。そのため、吐出基板内の吐出口及びインク供給口を、接続するそれぞれの基板における吐出口列の形成された方向の外側に寄せて配置する方法について、特許文献1に開示されている。これにより、記録素子を駆動させるための駆動部を、お互いの基板同士が重複した部分に配置することができ、記録ヘッドにおける吐出口列の形成された方向に沿った長さを短縮化させることができる。これによって記録ヘッドを小型化することができる。
特開2009−298031号公報
記録ヘッドが一つの色のインクのみを吐出する単色の記録ヘッドであれば、特許文献1に開示された記録ヘッドが用いられることが考えられる。しかしながら、カラー記録が行われる場合においては、カラー記録に対応した複数の吐出口列を備えた基板と、ブラックインクを吐出する吐出口列を備えた基板の両方を備えた記録ヘッドが用いられることが考えられる。そのような場合には、記録ヘッドを十分に小型化することができず、記録ヘッドが大型化してしまう可能性がある。
そこで、本発明は上記の事情に鑑み、複数の吐出口列を備えた基板と、それらの吐出口列よりも長い吐出口列を備えた基板を備えた記録ヘッドが用いられる場合に、より小型化することのできる記録ヘッド及びインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、インクジェット記録装置に取り付け可能で、インクを吐出して記録を行う記録ヘッドであって、インクを吐出する複数の吐出口と、前記吐出口に連通するインク流路内に配置され、駆動されることで前記インク流路内のインクに運動エネルギーを付与しインクを前記吐出口から吐出させる記録素子と、前記記録素子を駆動させるための駆動回路と、前記インク流路にインクを供給するインク供給口と、を有する基板と、前記基板が取り付けられ、取り付けられた基板を支持する支持体とを有し、前記基板は、第1の方向に延在し互いに並列して配される複数の第1のインク供給口と、複数の前記第1のインク供給口のそれぞれに沿って形成される複数の第1の吐出口列と、が形成された第1の基板と、前記第1の方向に延在し、前記第1のインク供給口よりも長く、複数の前記第1のインク供給口よりも少ない数の第2のインク供給口と、前記第2のインク供給口に沿って形成され、前記第1の吐出口列よりも長第2の吐出口列と、が形成された、前記第1の基板に対して前記第1の方向に直交する第2の方向に並置される第2の基板とを含み、前記第1の方向に関して、前記第2の吐出口列の一端部は前記第1の吐出口列と重複しており、前記第2の基板に形成されている前記駆動回路は、前記第2の基板における前記第2の吐出口列よりも前記第1の方向に関して外側に形成され、前記第2の基板における前記第1の吐出口列と前記第2の吐出口列とが重複している重複側に形成された前記駆動回路、前記第2の基板における前記重複側とは逆側に形成された前記駆動回路よりも前記第1の方向に関してことを特徴とする。
本発明によれば、記録ヘッドを小型化することができるので、搭載されるインクジェット記録装置を小型化することができる。従って、省スペース化された、使い勝手の良いインクジェット記録装置を提供することができる。また、記録ヘッド及びインクジェット記録装置の製造コストを低く抑えることができる。
本発明の第一実施形態に係る記録ヘッドの搭載されるインクジェット記録装置の斜視図である。 図1のインクジェット記録装置に搭載される記録ヘッドの斜視図である。 図2の記録ヘッドを矢印Aの方向に矢視して示した平面図である。 (a)は図3におけるカラーインクを吐出するための基板及び配線について示した平面図であり、(b)は比較例として駆動回路を偏って配置させた場合のカラーインクを吐出するための基板及び配線について示した平面図である。 本発明の第二実施形態に係る記録ヘッドにおける基板の配置された面について示した平面図である。 (a)は本発明の第三実施形態に係る記録ヘッドの斜視図であり、(b)は(a)のそれぞれの記録ヘッドにおける基板の配置された面について示した平面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置について説明する。図1は、第1実施形態に係るインクジェット記録装置100についての外観を示した斜視図である。図1に示されるインクジェット記録装置100は、内部に記録ヘッド1が収納されるキャリッジ11を具えている。そして、キャリッジ11は、記録媒体の搬送方向に交差する所定方向、本実施形態では特に搬送方向に直交する方向に走査する。従って、記録ヘッドが記録媒体の搬送される搬送方向と交差する所定方向に走査しながら記録を行う。このように、インクジェット記録装置100は、記録ヘッド1の主走査方向の移動と、記録媒体の副走査方向の搬送と、を伴って画像を記録するいわゆるシリアルスキャンタイプの記録装置である。この本実施形態における走査する方向を以下、主走査方向という。
キャリッジ11は、記録媒体の搬送方向に直交する方向に走査されるように、ガイドシャフト6によって貫通されて支持されている。キャリッジ11にはベルト4が取り付けられており、ベルト4にはキャリッジモータ12が取り付けられている。これにより、キャリッジモータ12による駆動力がベルト4を介してキャリッジ11に伝えられので、キャリッジ11がガイドシャフト6によって案内されている主走査方向に移動可能なように構成されている。
また、キャリッジ11には、後述する制御部からの電気信号をヘッドカートリッジ50の記録ヘッドに転送するためのフレキシブルケーブル13が、ヘッドカートリッジ50に接続されるように取り付けられている。また、記録装置100は、記録ヘッドの回復処理を行うために用いられるキャップ141及びワイパブレード143が配置されている。また、インクジェット記録装置100は、記録媒体を積層状態で蓄える給紙部15と、キャリッジ11の位置を光学的に読み取るエンコーダセンサ16なども有している。
図2に、第1実施形態に係る記録ヘッド1の斜視図を示す。記録ヘッド1には、記録媒体と対向する面に、基板120、130が取り付けられている。記録ヘッド1は、基板120、130の取り付けられる支持体160を有している。支持体160に対して基板120、130が取り付けられ、取り付けられた基板120、130を支持している。また、記録ヘッド1がキャリッジ11に設置される際に、記録ヘッド1とキャリッジ11とが接触する部分には、コンタクト基板10が設けられている。インクを吐出するための信号やインクの吐出のための電力は、インクジェット記録装置100から記録ヘッド1へ、コンタクト基板10を介して供給される。コンタクト基板10に供給された信号や電力は、配線部材30を介して、基板120、130へ供給される。
基板120、130には、インクを吐出する複数の吐出口が形成されている。基板120、130内には、吐出口に連通するインク流路が形成され、インク流路内のそれぞれには、インクの吐出のためのエネルギーを発生するエネルギー発生素子としての記録素子が配置されている。記録素子は、電力が供給されることによって駆動されることでインク流路内のインクに運動エネルギーを付与し、インクを吐出口から吐出させる。本実施形態では、記録素子として発熱素子(電気熱変換体)が備えられている。また、基板120、130には、発熱素子を駆動させるための駆動回路124、134が形成されている。基板120、130に形成された駆動回路124、134を介して、それぞれの発熱素子にインクを吐出するための信号やインクの吐出のための電力が供給される。また、基板120、130には、吐出口に連通する基板120、130内部のインク流路にインクを供給するインク供給口122、132が形成されている。不図示のインクタンクから供給されるインクは、インク供給口122、132を通して吐出口に連通するインク流路に供給される。本実施形態では、基板120、130に形成された吐出口は、インク供給口122、132に沿って並べられ、吐出口列121、131が形成されている。吐出口列121、131はインク供給口122、132の両側部に形成され、インク供給口122、132が吐出口列121、131によって挟まれるようにインク供給口122、132及び吐出口列121、131が配置されている。
基板120は、主に文字を記録するために用いられるブラックインクの吐出を行い、また、基板130は、主に写真や図等を記録するのに用いられるカラーインクの吐出を行う。
また、基板120、130には、基板120、130と配線基板とを電気的に接続するためのコンタクトパッド133、発熱素子を駆動するシフトレジスタ、ラッチ回路及びデコーダ等の駆動回路134が形成されている。また、基板120、130には、駆動回路134と各エネルギー発生素子を接続する配線135、等が配置されている(図4(a)参照)。
インクは、記録ヘッド1に着脱自在の各色ごとのインクタンク(不図示)に収納されていて、ホルダー部材20に各色ごとのインクタンクがセットされる。ホルダー部材20にセットされたインク収納容器は、ホルダー部材20内のインク流路と連通して、吐出基板120、130が支持されている吐出ユニット150までインクが供給される。
記録ヘッド1における吐出ユニット150内部のインク流路に貯留されたインクは、インク流路の先端の吐出口にてメニスカスを形成することにより、安定に保持される。本実施形態では、記録素子としての発熱素子に通電させて駆動させることにより、その発熱素子から熱エネルギーを発生させる。これにより、インク流路内のインクが加熱されて膜沸騰により発泡し、そのときの発泡エネルギーによって吐出口からインク滴が吐出される。このように、記録ヘッド1は、インクジェット記録装置100に搭載された状態で、インクジェット記録装置100からの吐出信号に従って、吐出基板120及び130に形成されている吐出口からインクを吐出して記録を行う。記録媒体は、インクジェット記録装置100に挿入された後、搬送ローラによって副走査方向に搬送される。インクジェット記録装置100は、記録ヘッド1を主走査方向に移動させつつ、プラテン上の記録媒体における所定の記録領域に向かってインクを吐出させる記録動作と、その記録幅に対応する距離だけ記録媒体を副走査方向に搬送させる搬送動作と、を繰り返す。これによって記録媒体上に順次画像が記録される。
なお、本実施形態の記録ヘッド1は発熱素子によりインク内で膜沸騰を発生させて発泡させインク滴を吐出する方式としたが、本発明はこれに限定されない。圧電素子を変形させ、これによって記録ヘッド内部の液体を吐出する形式の記録ヘッドが記録装置に適用されても良く、また、他の形式の記録ヘッドが本発明の記録装置に適用されても良い。
図3は、図2の破線で囲まれた、記録媒体と対向する面となる領域を矢印Aの方向に矢視した際の平面図である。図3には、本実施形態の記録ヘッド1における吐出ユニット150について示されている。
ブラックインクの吐出を行う基板120(第2の基板)は、一つのインク供給口122と、それに対応した吐出口列(第2の吐出口列)121を有する構成となっている。本実施形態では、基板120におけるインク供給口122の吐出口列の延びる方向に沿う長さE1が、0.85inchである。このように、本実施形態では、基板120には、インク供給口(第2のインク供給口)122が一つだけ形成されて、基板120が構成されている。基板120は、吐出口列121及びインク供給口122に平行に延びている。基板120は、基板130におけるインク供給口131よりも長く、基板130に形成されたインク供給口132よりも少ない数のインク供給口122を有している。また、インク供給口122に沿ってインク供給口122の延びる方向に吐出口が並べられると共に、その方向に沿って基板130における吐出口列131よりも長く形成された吐出口列121が形成されている。本実施形態では、文字の記録をより高速に行うために、基板120が、吐出口列121の延びる方向に比較的長く形成されている。
また、複数種類の色に対応したカラーインクの吐出を行う基板130(第1の基板)は、例えば、Y、M、C等の複数色のインクを吐出するため、複数のインク供給口(第1のインク供給口)132を有している。また、基板130は、それぞれのインク供給口132に対応する吐出口列(第1の吐出口列)131を有する構成となっている。すなわち、基板130は、平行に延びた複数のインク供給口132を有している。また、基板130は、複数のインク供給口132のそれぞれに沿って、インク供給口132の延びる方向に吐出口が並べられて形成された吐出口列131を有している。
基板130の吐出口列131の長さH1は、コストの観点から最適な長さを選択するため、本実施形態においてはブラックインクの吐出を行う基板120における吐出口列121よりも短いサイズに形成される。本実施形態では、領域H1の長さが0.43inchと設定されている。基板120、130に形成された吐出口列121、131は、記録媒体の搬送方向に平行に並べられている。また、基板120は、吐出口列の延びる方向に直交する記録ヘッド1の幅方向(第2の方向)に沿って基板130の外側に配置されている。記録媒体は、インクジェット記録装置100内を搬送される際には、記録ヘッド1に対して、記録媒体は図3に示される搬送方向Lに搬送される。記録を行う際には、記録ヘッド1が、走査方向Mの方向に往復動作しながら記録ヘッド1における吐出口からのインクの吐出によって記録が行われる。
ブラックインクを吐出するための基板120の吐出口列121と、カラーインクを吐出するための基板130の吐出口列131の配置は、それぞれの吐出口列の一部が、吐出口列の延びた方向(第1の方向)に領域K1の範囲で重複した配置になっている。すなわち、図3に示されるように、吐出口列の延びる方向に沿って、領域K1の範囲において、基板120に形成された吐出口列121と基板130に形成された吐出口列131とが重複している。
基板120に形成された吐出口列121と基板130に形成された吐出口列131とが、インク供給口及び吐出口列の延びる方向に重複している。本実施形態では、ブラックインクを吐出する基板120において、発熱素子を駆動させるための駆動回路124が、基板120における吐出口列121よりも、吐出口列121の延びた方向に沿った外側に形成されている。そして、基板120における、重複側に形成された駆動回路124が、基板120における重複側とは逆側に形成された駆動回路よりも吐出口列の延びる方向に沿って長く形成されている。
ここで、「重複側」とは、基板120に形成された吐出口列と基板130に形成された吐出口列とが、吐出口列の延びる方向に沿って重複している側のことを言うものとする。つまり、基板120における重複側とは、吐出口列121及びインク供給口122が、基板130の吐出口列131及びインク供給口132との間で重複した領域である領域Kに近い側の部分のことを言うものとする。従って、基板120における重複側に形成された駆動回路は、領域C1に形成された駆動回路のことである。
本実施形態では、発熱素子を駆動させるためのシフトレジスタ等の駆動回路124を重複側の領域C1の内部にまとめて配置している。その結果、基板120における吐出口列121、それに対応したインク供給口122及び駆動回路124が、吐出口列121の延びる方向に沿って、基板130における吐出口列131及びインク供給口132の一部と重複する。そのため、基板120における駆動回路124が、重複側で吐出口列131及びインク供給口132と重複した部分に配置される。基板120については、吐出口列121及びインク供給口122が駆動回路の形成されていない側である重複側とは反対側に偏って配置され、重複側とは反対側に片寄した配置になっている。
仮に、基板120における発熱素子を駆動させるための駆動回路124が吐出口列121の延びた方向の両外側の領域B1、C1に均等に配置されている場合には、重複側とは反対側の駆動回路の占める面積が大きくなる。そのため、基板120が、吐出口列121の延びる方向に沿って、基板130から突出した部分が長くなってしまう。基板120における重複側とは反対側においては、吐出口列121よりも吐出口列の延びる方向に沿った外側の部分が大きくなると、その分、記録ヘッド1内で基板120の占める面積が大きくなる。
これに対して、本実施形態では、基板120において、発熱素子を駆動させるための駆動回路が重複側に集められている。すなわち、基板120における、吐出口列121の延びる方向の両外側の領域B1、C1の長さが、
B1<C1
の関係になっている。
また、本実施形態では、基板120に形成されている発熱素子を駆動させるための駆動回路124は、吐出口列の延びる方向に沿って、基板130と重複する部分に収まるように配置されている。特に、本実施形態では、基板120における重複側の端部は、基板130における重複側とは逆側の端部よりも、吐出口列の延びる方向の内側に形成されている。従って、基板120において、基板130の重複していない側の端部よりも突出した部分が存在しないように駆動回路124が配置されている。
また、カラーインクを吐出するための基板130においては、駆動回路が一方の側に集めて形成されているわけではなく、両側に均等に配置されている。そのため、基板130では、駆動回路の占める面積はF1とG1でほぼ等しく、吐出口列131及びインク供給口132は、吐出口列方向にほぼ均等に配置されている。(F1≒G1)
さらに、各基板の吐出口列の両外側の領域における吐出口列の延びる方向Lに沿った長さB1、C1、F1、G1の関係は、
C1/B1>G1/F1
となっている。
つまり、基板120における重複側の端部と基板120のインク供給口122の重複側の端部との間の長さをC1とし、基板120における重複側とは逆側の端部と基板120のインク供給口122の重複側とは逆側の端部との間の長さをB1とする。また、基板130における重複側とは逆側の端部と基板130のインク供給口132の重複側とは逆側の端部との間の長さG1とし、基板130における重複側の端部と基板130のインク供給口132の重複側の端部との間の長さをF1とする。このとき、C1をB1で除した値C1/B1は、G1をF1で除したG1/F1よりも大きい。
これにより、ブラックインクを吐出するための基板120とカラーインクを吐出するための基板130とを合わせた、吐出口列の延びる方向Lに関する長さI1を小さくすることが可能となる。そのため、記録ヘッド1における全体の長さJ1を小さくすることで記録ヘッド1を小型化させることができる。また、記録ヘッド1を小型化させることで、記録ヘッド1の製造コストを低く抑えることができる。
また、記録ヘッド1を小型化させることができるので、記録媒体の搬送経路における記録ヘッド1の上流側及び下流側に配置された搬送ローラによって記録媒体を搬送させる場合には、搬送ローラの間隔を小さくすることができる。記録媒体を搬送させるための搬送ローラ同士の間隔を小さくすることができるので、搬送ローラ同士の間で記録媒体が波打つことを抑えることができる。そのため、記録媒体の変形によって記録媒体と記録ヘッド1の記録面が接触することを抑えることができ、搬送ローラによる紙押さえを安定して行うことができる。
本実施形態では、カラーインクを吐出するための基板130においては、発熱素子を駆動させるための駆動回路134を片側の端部に寄せる構成にはなっていない。つまり、基板120のように、発熱素子を駆動させるための駆動回路が、基板120と基板130との重複した部分に配置される構成とはなっていない。基板130における発熱素子を駆動させるための駆動回路134は、基板130の吐出口列の延びる方向Lに沿った両方の外側に、均等に配置されている。
すなわち、本実施形態では、基板130に形成されている駆動回路134は、基板130における吐出口列131よりも吐出口列の延びる方向に沿った両方の外側に形成されている。そして、基板130における重複側とは逆側の駆動回路134の吐出口列の延びる方向Lに沿った長さを、重複側の駆動回路134の吐出口列の延びる方向Lに沿った長さで除した値が、ほぼ1である。つまり、基板130においては、吐出口列の延びる方向Lに沿って吐出口列よりも外側に形成された領域F1、G1については、吐出口列の延びる方向Lに沿う長さはほぼ等しく形成されている。
図4(a)に、吐出口列の延びる方向Lに関して、駆動回路134が両方の外側に均等に配置された場合の、基板130について拡大した平面図を示す。駆動回路134が吐出口列の延びる方向Lの両方の外側に均等に配置されている場合には、駆動回路134からそれぞれの発熱素子に接続される配線135は、それぞれの駆動回路134から吐出口列の延びる方向に関して半分までの発熱素子に接続されれば良い。それぞれの発熱素子は、配置されている位置から近い側に配置されている駆動回路134に接続されれば良いので、それぞれの駆動回路134は、吐出口列における駆動回路134から近い側に位置した半分の吐出口に接続されれば良い。そのため、図3の方向Mに関して記録ヘッド1を短く形成することができる。
これに対して、基板120と同様に基板130についても、駆動回路134を重複側に偏って配置させる構成が考えられる。図4(b)に、比較例として、吐出口列の延びる方向Lに関して、基板120と基板130とが重複した側の駆動回路134の長さを、重複していない領域側の駆動回路の長さよりも長くした場合の、基板130について拡大した平面図を示す。このように、駆動回路134を配置することにより、基板130における基板120と重複していない側の駆動回路の占める領域を小さくすることができる。そのため、基板120における駆動回路124の配置と同様に、方向Lに関して、記録ヘッド1を短く形成することができる。
ところが、基板130においても、発熱素子を駆動させるための駆動回路を基板120と基板130とが重複した側に偏らせて配置させた場合、これによって、吐出口列の延びる方向に直交する方向に関し、記録ヘッド1が長くなってしまう。すなわち、基板120と基板130とが重複する領域F1側の駆動回路134の長さが、重複していない領域G1側の長さよりも長くなるように、駆動回路134を配置した場合には、配線135により、図3の方向Mに関して記録ヘッド1が長くなってしまう。
駆動回路134を一方の側に偏らせて形成すると、一方の側に形成された駆動回路134から、吐出口列を構成する吐出口のうち、遠い側に形成された発熱素子に電気的に接続される必要が生じる。特に、駆動回路134が重複側の一方の側にのみ形成されている場合には、その駆動回路から、吐出口列を形成する吐出口のうち、駆動回路134から最も遠い位置に配置されている吐出口に対応する発熱素子にまで接続される必要がある。そのため、駆動回路134には、近い側に配置された発熱素子への配線335が接続されると共に、遠い側に配置された発熱素子への配線336が接続される。
この場合には、一方の側に偏って配置された駆動回路134に接続される配線の量が多くなり、これに伴い、駆動回路134の周囲に配線のために必要とされるスペースが大きくなってしまう。従って、図4(b)に示されるように、記録ヘッド1における図3に示される方向Mに関する長さが長くなってしまい、これによって基板130が大型化してしまう可能性がある。また、駆動回路134と、そこから遠くに位置した発熱素子との間を電気的に接続するには、駆動回路134と発熱素子との間の配線の距離が長くなる。そのため、駆動回路134の近くに位置した発熱素子と、遠くに位置した発熱素子との間の配線抵抗差を考慮すると、遠くに位置した発熱素子については各配線の幅を太くすることが必要となる。従って、吐出口列の延びる方向に直交する方向Mに配線のためのスペースを拡大する必要があり、基板130が方向Mに関してさらに拡大する可能性がある。基板130が大型化することにより、記録ヘッド1が大型化する可能性がある。また、記録ヘッド1の大型化に伴い、記録ヘッド1の製造コストが上昇してしまう可能性がある。
また、基板130については、カラーインクの吐出に対応するために、インクの種類の数に対応した複数種類の吐出口列が形成されている。そのため、基板130に形成されている全ての吐出口列について駆動回路134を一方の側に偏って配置させた場合、吐出口列の数の分だけさらに方向Mに関する長さが長くなってしまう。これによって、基板130がさらに大型化してしまう可能性があり、それに伴って、記録ヘッド1がさらに大型化する可能性がある。ブラックインクを吐出するための基板120においては、吐出口列121が1色分のインクのみに対応しているだけであるため、駆動回路124を一方の側に偏って配置させたとしても記録ヘッド1の方向Mのへの拡大はそれほど大きくならない。そのため、方向Mに関して記録ヘッド1の大型化を少なく抑えたまま、方向Lについて記録ヘッド1を短くすることができる。従って、本実施形態では、基板120においては、駆動回路124を一方の側に偏って配置させる形式が採用されている。しかしながら、基板130においては、吐出口列が複数形成されているため、駆動回路134を偏って配置させた場合に、これによって記録ヘッド1の方向Mへの拡大量が無視できないくらいに大きくなってしまう可能性がある。そのため、本実施形態では、複数列の吐出口列が配置された基板130においては、駆動回路134を一方の側に偏って配置させる形式は採用されない方が好ましい。
従って、本実施形態では、記録ヘッド1は、図4(b)のように駆動回路134が重複側の一方に偏って配置されずに、図4(a)に示されるように駆動回路134が吐出口列の延びる方向Lに沿って吐出口列の両方の外側に均等に配置されている。これにより、記録ヘッド1が方向Mに関して大型化することを抑えることができる。また、記録ヘッド1の製造コストを低く抑えることができる。
なお、本実施形態では、基板130については、吐出口列の延びる方向Lに沿って、発熱素子を駆動させるための駆動回路を両方の外側に均等に配置させることとしたが、本発明はこれに限定されない。基板130において、駆動回路の一方の側への偏った配置に伴う吐出口列の延びる方向Lへの基板130の長さの縮小が、その方向に直交する方向Mへの基板130の長さの増加よりも優先されるような場合には、駆動回路が一方の側に偏って配置されても良い。つまり、領域F1にある駆動回路134が、領域G1にある駆動回路134よりも長くなるように、それぞれの駆動回路134が形成されても良い。これにより、基板130においても、駆動回路134によって吐出口列よりも方向Lに関して突出した部分を、基板120と基板130とが重複した部分に配置させることができる。そのため、基板130で、基板120と基板130とが重複していない側において、吐出口列よりも方向Lに関して外側に突出した部分を少なく抑えることができる。こうすることで、吐出口列の延びる方向に直交する方向Mへの基板130の長さは増加するが、吐出口列の延びる方向Lについては基板130を短縮化させることができる。その結果、記録ヘッド1における領域G1の長さを減少させることができ、領域I1の長さをさらに減少させることができる。そのため、方向Lに関して、記録ヘッド1をさらに小型化させることができる。
本実施形態によれば、少なくともブラックインクを吐出するための基板120において、基板120と基板130とが重複する重複側で、駆動回路における吐出口列の延びる方向に沿った長さを、重複側とは反対側よりも長く形成している。従って、記録ヘッド1における吐出口列の延びる方向に沿った長さを短縮させることができる。これにより、記録ヘッド1を小型化することができると共に、記録ヘッド1の製造コストを低く抑えることができる。また、記録媒体の搬送経路に沿って記録ヘッド1の上流及び下流に搬送ローラが設置されている場合には、搬送ローラ同士の間隔を小さくすることができる。これにより、記録媒体に紙浮きが生じることをより確実に抑えることができ、記録媒体が記録ヘッドと接触して記録画像の品質を低下させることを抑えることができる。また、記録媒体が波打つことを抑えることができるので、記録ヘッド1と記録媒体との間の距離が一定せずにばらつくことを抑えることができ、これによって記録画像に色ムラが生じることを抑えることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る記録ヘッド200について説明する。なお、上記第1実施形態と同様に構成できる部分については図中同一符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図5に、本発明の第2実施形態に係る記録ヘッド200における基板120、130の配置された面を記録媒体の側から見た平面図を示す。第1実施形態では、ブラックインクを吐出する基板120とカラーインクを吐出する基板130とがそれぞれ一つずつ支持体160に取り付けられて、記録ヘッドが形成されている。これに対して第2の実施形態における記録ヘッド200は、ブラックインクを吐出する基板として、基板220、240と二つを有している。そして、この記録ヘッドでは、二つの基板220、240が、吐出口列の延びる方向に直交する方向に沿って、カラーインクを吐出する基板230の両方の外側に、基板130を挟むように配置されている。
このように、本実施形態では、ブラックインクを吐出するための基板220、240の数が増加している。従って、ブラックインクによって記録される部分について、基板220及び基板240の両方によって記録を行うように設定すれば、ブラックインクによって記録される文字等の記録画像の記録速度をさらに向上させることができる。
また、本実施形態では、二つのブラックインクを吐出するための基板220、240が、カラーインクを吐出するための基板230を挟んで対称に配置されている。このように、基板220、240及び基板230が対称に配置されるので、記録ヘッドが往復して走査を行う際に、往方向への移動及び復方向への移動のいずれの際にもインク吐出に用いられる基板が記録領域を通過する際の順番を一定にすることができる。
例えば、記録ヘッド200がM1方向に走査する際には基板220及び基板230のみが用いられ、記録ヘッドがM2方向に走査する際には基板240及び基板230のみが用いられるように、インク吐出に使用される基板を設定する。このとき、記録ヘッド200が図5に示されるM1方向に移動する際には、記録媒体における記録領域上を、ブラックインクを吐出する基板220が先に通過し、その後カラーインクを吐出する基板230が通過する。また記録ヘッド200が図5に示されるM2方向に移動する際には、記録媒体における記録領域上を、ブラックインクを吐出する基板240が先に通過し、その後カラーインクを吐出する基板230が通過する。このようにインク吐出に使用される基板が設定されることで、記録画像を形成する際に、ブラックインクが先に吐出され、その後にカラーインクが吐出されるという順番が一定になる。
このように、記録の際に、ブラックインクを吐出する基板220、240と、カラーインクを吐出する基板230との間における記録領域を通過する際の順番が一定になるので、往方向への移動と復方向への移動との間で、記録画像に差が生じることが抑えられる。また、記録画像の品質の低下が抑えられたまま、記録ヘッドによる往方向への走査及び復方向への走査の両方で記録を行うことができる。従って、記録におけるスループットを向上させることができ、記録を効率的に行うことができる。
なお、この順番については、上記の順番に限定されず、カラーインクが先に吐出され、ブラックインクが後に吐出されるように設定されても良い。
また、ブラックインクとカラーインクによる吐出の順番を往方向と復方向との間で揃える場合には、カラーインクを吐出する基板230については、それぞれの色のインクを吐出する吐出口列について対称に配置されていることが好ましい。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る記録ヘッドについて説明する。なお、上記第1実施形態及び第2実施形態と同様に構成できる部分については図中同一符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
第1実施形態及び第2実施形態では、同一の支持体にブラックインクを吐出するための基板とカラーインクを吐出するための基板が取り付けられ、それぞれの基板が同一の記録ヘッドに取り付けられた記録ヘッドについて説明した。これに対し、第3実施形態では、ブラックインクを吐出する基板と、カラーインクを吐出する基板とが、それぞれ別々の記録ヘッドに取り付けられた構成について説明する。
図6(a)に、本発明の第3実施形態に係る記録ヘッドの斜視図を示し、図6(b)に、図6(a)の記録ヘッドを矢印Bに沿って矢視した平面図を示す。
記録ヘッド401(第1の記録ヘッド)には、基板430(第1の基板)が取り付けられている。基板430には、平行に延びた複数のインク供給口432と、複数のインク供給口432のそれぞれに沿って、インク供給口432の延びる方向に吐出口が並べられた吐出口列(第1の吐出口列)431が形成されている。基板430は、カラーインクの吐出を行う。本実施形態では、基板430における吐出口列の長さが0.43inchとなるように、基板430が形成されている。
記録ヘッド400(第2の記録ヘッド)には、基板420(第2の基板)が取り付けられている。基板420には、吐出口の延びる方向に平行に延び、インク供給口432よりも長く、インク供給口432よりも少ない数のインク供給口422が形成されている。本実施形態では、一つのインク供給口422のみが記録ヘッド400に取り付けられている。また、基板420には、インク供給口422に沿って吐出口が並べられると共に、吐出口列431よりも長く形成された吐出口列(第2の吐出口列)421が形成されている。基板420は、ブラックインクの吐出を行う。本実施形態では、ブラックインクを吐出する基板420は、文字の記録をより高速に行うために、吐出口列421の長さE4が0.85inchとなるように形成されている。
本実施形態では、図6(b)に示されるように、吐出口列の延びる方向に沿って、領域K4の範囲において、基板430に形成された吐出口列431と基板420に形成された吐出口列421とが重複している。
記録の行われる際には、記録ヘッド400及び記録ヘッド401が、同一の走査を行いながら記録が行われる。記録の際には、図6(b)に示される矢印Mの方向に沿って記録ヘッドが走査を行う。
このように、ブラックインクを吐出する基板と、カラーインクを吐出する基板とが、それぞれ別々の記録ヘッドに取り付けられていたとしても良い。
なお、本実施形態では、ブラックインクを吐出する基板と、カラーインクを吐出する基板とが、それぞれ別々の記録ヘッドに取り付けられている構成について説明したが、本発明はこれに限定されない。ブラックインクを吐出する基板の取り付けられた記録ヘッド及びカラーインクを吐出する基板の取り付けられた記録ヘッドのコンタクト基板10や配線部材30等が一体に形成され、支持体のみが別々に形成された一体の記録ヘッドが用いられても良い。すなわち、記録ヘッドが、共通のコンタクト基板10及び配線部材30を用いる一体の記録ヘッドとして構成され、それぞれの基板の取り付けられた支持体のみが別々の部材となる構成であっても良い。この場合、記録ヘッドとしては、一体として形成される。また、支持体には、基板430が取り付けられて基板430を支持する支持体(第1の支持体)と、基板420が取り付けられて基板420を支持する支持体(第2の支持体)とが含まれる。そして、基板430の取り付けられた支持体と、基板420の取り付けられた支持体とが別々に配置される。このように、記録ヘッドが一体に形成され、ブラックインクを吐出する基板とカラーインクを吐出する基板の取り付けられるそれぞれの支持体のみが別々に構成される形態であっても良い。
なお、本明細書において、「記録」とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わずに用いられる。また、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または記録媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録装置」とは、プリンタ、プリンタ複合機、複写機、ファクシミリ装置などのプリント機能を有する装置、ならびにインクジェット技術を用いて物品の製造を行なう製造装置を含む。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものを表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録」の定義と同様広く解釈されるべきものである。記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
1、200、400、401 記録ヘッド
120、130 基板
121、131 吐出口列
122、132 インク供給口
124、134 駆動回路
100 インクジェット記録装置
160 支持体

Claims (11)

  1. インクジェット記録装置に取り付け可能で、インクを吐出して記録を行う記録ヘッドであって、
    インクを吐出する複数の吐出口と、前記吐出口に連通するインク流路内に配置され、駆動されることで前記インク流路内のインクに運動エネルギーを付与しインクを前記吐出口から吐出させる記録素子と、前記記録素子を駆動させるための駆動回路と、前記インク流路にインクを供給するインク供給口と、を有する基板と、前記基板が取り付けられ、取り付けられた基板を支持する支持体とを有し、
    前記基板は、第1の方向に延在し互いに並列して配される複数の第1のインク供給口と、複数の前記第1のインク供給口のそれぞれに沿って形成される複数の第1の吐出口列と、が形成された第1の基板と、
    前記第1の方向に延在し、前記第1のインク供給口よりも長く、複数の前記第1のインク供給口よりも少ない数の第2のインク供給口と、前記第2のインク供給口に沿って形成され、前記第1の吐出口列よりも長第2の吐出口列と、が形成された、前記第1の基板に対して前記第1の方向に直交する第2の方向に並置される第2の基板とを含み、
    前記第1の方向に関して、前記第2の吐出口列の一端部は前記第1の吐出口列と重複しており、前記第2の基板に形成されている前記駆動回路は、前記第2の基板における前記第2の吐出口列よりも前記第1の方向に関して外側に形成され、前記第2の基板における前記第1の吐出口列と前記第2の吐出口列とが重複している重複側に形成された前記駆動回路、前記第2の基板における前記重複側とは逆側に形成された前記駆動回路よりも前記第1の方向に関してことを特徴とする記録ヘッド。
  2. 前記第2の基板に形成されている前記駆動回路は、前記第1の方向に関して、前記第1の基板と重複する部分に収まるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の記録ヘッド。
  3. 前記支持体は、前記第1の基板が取り付けられて、前記第1の基板を支持する第1の支持体と、前記第2の基板が取り付けられて、前記第2の基板を支持する第2の支持体とを含み、前記第1の支持体と前記第2の支持体とが別々に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の記録ヘッド。
  4. 前記第1の基板には、複数の前記第1のインク供給口のそれぞれに沿ってそれぞれの前記第1のインク供給口の両側部に前記吐出口が並べられ、それぞれの前記第1のインク供給口を挟んで前記第1の吐出口列が形成され、
    前記第2の基板には、前記第2のインク供給口に沿って前記第2のインク供給口の両側部に前記吐出口が並べられ、前記第2のインク供給口を挟んで前記第2の吐出口列が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の記録ヘッド。
  5. 前記第2の基板における前記重複側の端部と前記第2のインク供給口の前記重複側の端部との間の長さを、前記第2の基板における前記重複側とは逆側の端部と前記第2のインク供給口の前記重複側とは逆側の端部との間の長さで除した値は、前記第1の基板における前記重複側とは逆側の端部と前記第1のインク供給口の前記重複側とは逆側の端部との間の長さを、前記第1の基板における前記重複側の端部と前記第1のインク供給口の前記重複側の端部との間の長さで除した値よりも大きいことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の記録ヘッド。
  6. 前記第1の基板に形成されている前記駆動回路は、前記第1の基板における前記第1の吐出口列よりも前記第1の方向に関して両方の外側に形成され、
    前記第1の基板における前記重複側とは逆側の前記駆動回路の前記第1の方向に関する長さを、前記重複側の前記駆動回路の前記第1の方向に関する長さで除した値が、ほぼ1であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の記録ヘッド。
  7. 前記第2の基板における前記重複側の端部は、前記第1の基板における重複側とは逆側の端部よりも、前記第1の方向の内側に形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の記録ヘッド。
  8. 前記第2の基板には、前記第2のインク供給口が、一つだけ形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の記録ヘッド。
  9. 前記第2の基板を二つ有し、二つの前記第2の基板が、前記第2の方向に沿った前記第1の基板の両方の外側に、前記第1の基板を挟むように配置されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の記録ヘッド。
  10. インクを吐出して記録を行う記録ヘッドを有するインクジェット記録装置であって、
    前記記録ヘッドは、インクを吐出する複数の吐出口と、前記吐出口に連通するインク流路内に配置され、駆動されることで前記インク流路内のインクに運動エネルギーを付与しインクを前記吐出口から吐出させる記録素子と、前記記録素子を駆動させるための駆動回路と、前記インク流路にインクを供給するインク供給口と、を有する基板と、前記基板が取り付けられ、取り付けられた基板を支持する支持体とを有し、
    前記基板は、第1の方向に延在し互いに並列して配される複数の第1のインク供給口と、複数の前記第1のインク供給口のそれぞれに沿って形成される複数の第1の吐出口列と、が形成された第1の基板と、
    前記第1の方向に延在し、前記第1のインク供給口よりも長く、複数の前記第1のインク供給口よりも少ない数の第2のインク供給口と、前記第2のインク供給口に沿って形成され、前記第1の吐出口列よりも長第2の吐出口列と、が形成された、前記第1の基板に対して前記第1の方向に直交する第2の方向に並置される第2の基板とを含み、
    前記第1の方向に関して、前記第2の吐出口列の一端部は前記第1の吐出口列と重複しており、前記第2の基板に形成されている前記駆動回路は、前記第2の基板における前記第2の吐出口列よりも前記第1の方向に関して外側に形成され、前記第2の基板における前記第1の吐出口列と前記第2の吐出口列とが重複している重複側に形成された前記駆動回路、前記第2の基板における前記重複側とは逆側に形成された前記駆動回路よりも前記第1の方向に関してことを特徴とするインクジェット記録装置。
  11. インクを吐出して記録を行う第1の記録ヘッド及び第2の記録ヘッドを有するインクジェット記録装置であって、
    前記第1の記録ヘッド及び第2の記録ヘッドは、インクを吐出する複数の吐出口と、前記吐出口に連通するインク流路内に配置され、駆動されることで前記インク流路内のインクに運動エネルギーを付与しインクを前記吐出口から吐出させる記録素子と、前記記録素子を駆動させるための駆動回路と、前記インク流路にインクを供給するインク供給口と、を有する基板と、前記基板が取り付けられ、取り付けられた基板を支持する支持体とを有し、
    前記第1の記録ヘッドには、第1の方向に延在し互いに並列して配される複数の第1のインク供給口と、複数の前記第1のインク供給口のそれぞれに沿って形成される複数の第1の吐出口列と、が形成された第1の基板が取り付けられ、
    前記第2の記録ヘッドには、前記第1の方向に延在し、前記第1のインク供給口よりも長く、複数の前記第1のインク供給口よりも少ない数の第2のインク供給口と、前記第2のインク供給口に沿って形成され、前記第1の吐出口列よりも長第2の吐出口列と、が形成された、前記第1の基板に対して前記第1の方向に直交する第2の方向に並置される第2の基板が取り付けられ、
    前記第1の方向に関して、前記第2の吐出口列の一端部は前記第1の吐出口列と重複しており、前記第2の基板に形成されている前記駆動回路は、前記第2の基板における前記第2の吐出口列よりも前記第1の方向に関して外側に形成され、前記第2の基板における前記第1の吐出口列と前記第2の吐出口列とが重複している重複側に形成された前記駆動回路、前記第2の基板における前記重複側とは逆側に形成された前記駆動回路よりも前記第1の方向に関してことを特徴とするインクジェット記録装置。
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