JP6699152B2 - 液体吐出ユニット、液体吐出装置および液体吐出方法 - Google Patents

液体吐出ユニット、液体吐出装置および液体吐出方法 Download PDF

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Description

本発明は、液体吐出ユニット、液体吐出装置および液体吐出方法に関する。
近年、インクジェットプリンタは、紙などの浸透系メディアのみでなく、フィルムなどの非浸透系メディアへの印刷においても利用されている。非浸透系メディアの中でも、透過性のあるメディアに対しては、白、シルバーといった背景インクが使用されている。
従来のインクジェットプリンタのキャリッジは、カラーインクを吐出するノズル列を有するカラーインク用吐出ヘッドと、背景インクを吐出するノズル列を有する背景インク用吐出ヘッドと、を備える。カラーインク用吐出ヘッドと背景インク用吐出ヘッドの各ノズルは、メディア搬送方向である副走査方向に複数配列されている。そして、背景インク用吐出ヘッドは、副走査方向に直交する主走査方向にカラーインク用吐出ヘッドと重ならない位置に配置される。
実際の画像形成では、主走査方向上の異なる位置のヘッドが用いられる。そのため、背景インク用吐出ヘッドを副走査方向にずらして配置した分、キャリッジが副走査方向に大型化してしまうという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、カラーインク用吐出ヘッドと背景インク用吐出ヘッドとが設けられるキャリッジを有する液体吐出ユニットにおいて、キャリッジの副走査方向のサイズを従来に比して小さくすることができる液体吐出ユニット、液体吐出装置および液体吐出方法を提供することを目的の1つとする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、第1の方向に移動可能であり、第1の液体を吐出する第1のノズル列を有する第1のヘッドと、前記第1のヘッドに対して前記第1の方向と直交する第2の方向にずれた位置に配置され、前記第1の液体と異なる第2の液体を吐出する第2のノズル列を有し、かつ前記第1の方向に、前記第1のノズル列と前記第2のノズル列とが重複する第1の重複領域を有し、前記第1のヘッドと共に移動可能な第2のヘッドと、前記第1の重複領域の前記第1のノズル列および前記第1の重複領域の前記第2のノズル列が液体を吐出する場合に、前記第1の液体および前記第2の液体が被吐出物上の異なる位置に付着するよう前記第1の液体および前記第2の液体の吐出を制御する制御部と、を備え、前記第2のヘッドのノズルと前記第1のヘッドのノズルとが、前記第2の方向での位置が一致するように配置され、前記第1のヘッドのノズルから吐出する液体の色と前記第2のヘッドのノズルから吐出する液体の色とが異なることを特徴とする液体吐出ユニットである。
本発明によれば、第1のヘッドに対して、第1の方向で一部が重なるように第2のヘッドを配置したので、第1のヘッドと第2のヘッドとが配置された領域の第2の方向のサイズを、従来に比して小さくすることができるという効果を有する。
図1は、第1の実施の形態による液体吐出装置の構成の一例を示す側面図である。 図2は、第1の実施の形態によるキャリッジの構成の一例を模式的に示す上面図である。 図3は、第1の実施の形態による記録ヘッドにおけるノズルの配置例の一例を示す平面図である。 図4は、第1の実施の形態による液体吐出装置の主として制御部のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図5は、第1の実施の形態による液体吐出ユニットの印刷モードで使用されるヘッドの状態の一例を示す図である。 図6は、印刷モードによるインク層の積層状態の違いを模式的に示す断面図である。 図7は、第1の実施の形態による表刷り印刷における記録ヘッドのスキャンごとの吐出ブロックの一例を示す図である。 図8は、第1の実施の形態による表刷り印刷時の各スキャンにおけるドット配置順の一例を示す図である。 図9は、記録ヘッドの配置がメディア搬送量の自然数倍でない場合の表刷り印刷における印刷の状態を説明する図である。 図10は、第2の実施の形態によるキャリッジの構造の一例を模式的に示す図である。 図11は、第3の実施の形態によるキャリッジの構造の一例を模式的に示す図である。 図12は、第3の実施の形態によるキャリッジの構造の他の例を模式的に示す図である。
以下に添付図面を参照して、液体吐出ユニット、液体吐出装置および液体吐出方法の実施の形態を詳細に説明する。なお、これらの実施形態により本発明が限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態による液体吐出装置の構成の一例を示す側面図であり、図2は、第1の実施の形態によるキャリッジの構成の一例を模式的に示す上面図である。また、図3は、第1の実施の形態による記録ヘッドにおけるノズルの配置例の一例を示す平面図である。この例では、液体吐出装置として、シリアル型のインクジェット記録装置を例に挙げる。インクジェット記録装置10は、本体の内部に、プラテン11、ロールメディア収納部12、巻取りロール13、搬送部14、および画像形成部20を備える。
プラテン11は、液体吐出時にメディア100を非記録面側から支持する。ロールメディア収納部12は、給紙手段であり、巻かれたメディア(被吐出物)100がセットされている。ロールメディア収納部12には、幅方向のサイズが異なるメディア100をセットすることができる。巻取りロール13は、排紙手段であり、画像形成されたメディア100を巻取り、回収する。メディア100がロールメディア収納部12からプラテン11を経て巻取りロール13に到達するように、プラテン11、ロールメディア収納部12および巻取りロール13が配置される。
搬送部14は、メディア100を搬送方向に搬送させる機能を有する部材である。この例では、プラテン11を挟んでその下方に配置される送りローラ141と、プラテン11の上方に配置される押えローラ142と、によって搬送部14が構成される。送りローラ141と押えローラ142との間にメディア100が挟み込まれる。送りローラ141を前方(図1中の矢印方向)に回転させることによって、プラテン11上に搬入されたメディア100を、プラテン11上を前方に向けて搬送することができる。
画像形成部20は、プラテン11と対向する領域内に配置される。画像形成部20は、キャリッジ21を有する。キャリッジ21のプラテン11側の面には、記録ヘッド22が設けられる。記録ヘッド22は、液体を吐出する複数の吐出口であるノズル孔を配列したノズル列を有する液体吐出ヘッドである。第1の実施の形態では、記録ヘッド22は、カラーインク(第1の液体)を吐出する第1のノズル列を有するカラーインク用吐出ヘッド221(第1のヘッド)と、背景インク(第2の液体)を吐出する第2のノズル列を有する背景インク用吐出ヘッド222(第2のヘッド)と、を有する。
図2に示されるように、第1の実施の形態によるインクジェット記録装置10では、第1の方向である主走査方向で、カラーインク用吐出ヘッド221の配置位置に対して背景インク用吐出ヘッド222の一部が重なるように配置される。すなわち、第2の方向である副走査方向でのカラーインク用吐出ヘッド221の配置位置に対して、背景インク用吐出ヘッド222はメディア100の搬送方向の上流側にずれて配置される。ここで、主走査方向は、キャリッジ21が移動される方向であり、メディア100の搬送方向に垂直な方向である。副走査方向は、主走査方向と垂直な方向であり、メディア100の搬送方向と平行な方向である。また、プラテン11を基準にして、ロールメディア収納部12が配置される側を上流側とし、巻取りロール13が配置される側を下流側としている。つまり、図2に示される吐出用ヘッドの配置は表刷り印刷用の配置となる。後述するが、副走査方向でのカラーインク用吐出ヘッド221の配置位置に対して、背景インク用吐出ヘッド222をメディア100の搬送方向の下流側にずれて配置したものは、裏刷り印刷用となる。
キャリッジ21は、走査方向に延在するガイドシャフト23によって、摺動可能に保持される。キャリッジ21は、主走査モータでガイドシャフト23に沿って、移動(主走査)される。なお、キャリッジ21にはメディア100の端部を光学的に検知するセンサが取り付けられている。キャリッジ21の移動とともに、メディア100の端部を検知することで、メディア100端部の主走査方向の位置と、メディア100の幅と、が算出される。このキャリッジ21における主走査領域のうち、印刷が行われる記録領域では、副走査方向にメディア100が間欠的に搬送される。
キャリッジ21は、サブタンクを搭載し、メインタンクからサブタンクに各吐出用ヘッドに液体であるインクを補充供給する構成となっている。なお、この構成に代えて、キャリッジ21に各吐出用ヘッドに液体を供給するインクカートリッジを着脱自在に搭載できる構成としてもよい。
図2の例では、カラーインク用吐出ヘッド221として、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出する4個の液体吐出ヘッドが設けられる。背景インク用吐出ヘッド222は、白、シルバーなどの背景色のインク滴を吐出する1個の液体吐出ヘッドが設けられる。
図3に示されるように、カラーインク用吐出ヘッド221と背景インク用吐出ヘッド222とは、インクを吐出する複数のノズル221a,222aを備える。各吐出用ヘッドにおいて、ノズル221a,222aは、副走査方向に沿って配列される。また、カラーインク用吐出ヘッド221と背景インク用吐出ヘッド222とが重なる重複領域Roにおいて、それぞれの吐出用ヘッドのノズル221a,222aの副走査方向での位置が一致するように、カラーインク用吐出ヘッド221と背景インク用吐出ヘッド222とは配置される。すなわち、重複領域Roにおいて、カラーインク用吐出ヘッド221および背景インク用吐出ヘッド222のノズル221a,222aは、主走査方向で重なって配置される。
カラーインク用吐出ヘッド221と背景インク用吐出ヘッド222とから吐出されるインク滴の吐出態様は、各吐出用ヘッドの各ノズル221a,222aに対応して設けられる駆動素子に印加する駆動パルスによって制御される。駆動素子として、たとえばPZTなどの圧電素子が用いられる。
また、インクジェット記録装置10は、メディア加熱部30と、温風ファン34と、を備える。メディア加熱部30は、プリントヒータ31、プリヒータ32およびポストヒータ33を備える。プリントヒータ31は、画像形成部20が設けられる画像形成領域に設けられ、記録ヘッド22のノズルから噴射されるインク滴を着弾させるメディア100を加熱する。プリヒータ32は、プリントヒータ31のメディア100の搬送方向上流側に設けられ、メディア100を予備的に加熱する。ポストヒータ33は、プリントヒータ31のメディア100の搬送方向下流側に設けられ、メディア100を引き続き加熱し、着弾したインク滴の乾燥を促す。プリントヒータ31、プリヒータ32およびポストヒータ33には、セラミックまたはニクロム線を用いた電熱ヒータ等が用いられる。
温風ファン34は、ポストヒータ33のメディア100の搬送方向下流側に設けられ、メディア100のインクが着弾した記録面に温風を吹き付ける。温風ファン34によって、記録面のインクに直接温風が当たる。これによって、記録面周辺の雰囲気の湿度を下げ、巻取りロール13でメディア100が巻き取られる前に完全にインクを乾燥させる。
このように、インクジェット記録装置10には、乾燥機構が搭載されており、塩化ビニル、PET(PolyEthylene Terephthalate)、アクリルなどのインクがしみこまない非浸透系メディアにも印字が可能である。非浸透系メディアに対しては、溶剤系のインク、または樹脂成分の多い水性レジンインクが良好である。
キャリッジ21がメディア100の幅方向に往復運動しながらインクを吐出して画像を形成するインクジェット記録装置10では、片方向印字と双方向印字とを行うことができる。片方向印字は、キャリッジ21の動作が往路のときにのみインクを吐出して画像を形成する方法である。双方向印字は、キャリッジ21の動作が往路復路両方でインクを吐出して画像を形成する方法である。印刷速度は、片方向印字に比して双方向印字の方が速いため、双方向印字で印刷を行うことが望ましい。
図4は、第1の実施の形態による液体吐出装置の主として制御部のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。制御部50は、CPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read Only Memory)52、RAM(Random Access Memory)53、ASIC(Application Specific Integrated Circuits)54、およびI/O55を備える。
CPU51は、インクジェット記録装置10全体の制御を司る。ROM52は、インクジェット記録装置10の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリであり、CPU51が実行するプログラムおよびその他の固定データを格納する。RAM53は、画像データまたは印字データ等を一時的に格納する。ASIC54は、画像データまたは印字データに対する各種信号処理、並び替え等を行なう画像処理、またはその他インクジェット記録装置10全体を制御するための入出力信号を処理する。I/O55は、エンコーダ71およびホイールエンコーダ72からの検出パルス、温度センサ73、インク温度センサ74およびその他の各種センサからの検知信号を入力する。温度センサ73は、プリントヒータ31、プリヒータ32およびポストヒータ33の温度を計測する。インク温度センサ74は、記録ヘッド22の近傍に設置されており、記録ヘッド22が吐出するインクの温度を検出する。
また、制御部50は、ホストI/F56、ヘッド駆動制御部61、主走査モータ駆動部62、搬送モータ制御部63、ヒータ制御部64および温風ファン制御部65を備える。ホストI/F56は、ホスト150側との間でデータおよび信号の送受を行なう。ホスト150として、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などを例示することができる。
ヘッド駆動制御部61は、記録ヘッド22を駆動制御するためのデータ転送手段を含む。なお、記録ヘッド22とヘッド駆動制御部61とが、液体吐出ユニットを構成する。ヘッド駆動制御部61は、画像データ(処理済みデータ、吐出データ)をシリアルデータで記録ヘッド22内部の駆動回路に転送する。また、このときヘッド駆動制御部61は、画像データの転送および転送の確定などに必要な転送クロックおよびラッチ信号、記録ヘッド22からインク(液体)を吐出する際に使用する駆動波形を生成し、記録ヘッド22内部の駆動回路へ入力する。ここで、インクは温度によって粘度が変動するため、ヘッド駆動制御部61は、インク温度センサ74で検出されたインク温度に応じて生成する駆動波形を変更する。ヘッド駆動制御部61によってインク粘度に対応した駆動波形が生成されることで、インクの粘度変化に伴う吐出バラつきが抑制される。駆動回路は、入力された画像データに対応する駆動波形を選択的に、記録ヘッド22の各ノズルの圧電素子(アクチュエータ)に入力する。
主走査モータ駆動部62は、CPU51の制御下で、主走査モータの駆動を制御して、キャリッジ21の主走査方向の移動を制御する。主走査モータ75は、回転駆動することで、タイミングベルトを介して、キャリッジ21を主走査方向に移動させる。エンコーダ71は、主走査モータ75の回転を検出して、検出結果をI/O55を介してCPU51に出力する。
搬送モータ制御部63は、メディア搬送モータ76を駆動する。メディア搬送モータ76は、たとえば図1の送りローラ141を回転させるモータである。搬送モータ制御部63は、CPU51側から与えられる目標値と、ホイールエンコーダ72からの検出パルスをサンプリングして得られる実搬送速度値とに基づいて制御値を算出する。そして、搬送モータ制御部63は、その制御値に基づき内部のモータ駆動回路を介してメディア搬送モータ76を駆動する。
ヒータ制御部64は、プリントヒータ31、プリヒータ32およびポストヒータ33の制御を行う。ヒータ制御部64は、プリントヒータ31、プリヒータ32およびポストヒータ33の温度を、それぞれの近傍に設けられた各温度センサ73を用いて監視する。また、ヒータ制御部64は、各温度センサ73から取得した温度データに基づいて、プリントヒータ31、プリヒータ32およびポストヒータ33を制御する。また、ヘッドタンクおよびインク経路上に設けられたヒータについても同様に制御する。温風ファン制御部65は、所定の温度の、所定の風量の送風が行われるように温風ファン34を制御する。
また、制御部50には、インクジェット記録装置10に必要な情報の入力および表示を行なうための操作パネル160が接続されている。操作パネル160は、例えばタッチパネル等で構成される。
このような構成の液体吐出装置における動作の概要について説明する。制御部50は、ホストI/F56を介して、ホスト150側からの印刷データ等をケーブルまたはネットワークを介して受信する。そして、CPU51は、ホストI/F56に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析する。続いて、ASIC54にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行ない、この処理済みデータ(画像データ)をヘッド駆動制御部61を介して記録ヘッド22に転送する。なお、画像を出力するためのドットパターンデータの生成は、例えばROM52にフォントデータを格納して行ってもよいし、ホスト側のプリンタドライバで画像データをビットマップデータに展開して、インクジェット記録装置10側に転送するようにしてもよい。
つぎに、第1の実施の形態によるインクジェット記録装置10での液体吐出方法について説明する。以下では、まず印刷モードについて説明した後、印刷シーケンスについて説明する。
<印刷モード>
印刷モードには、表刷り印刷、裏刷り印刷、および白なし印刷がある。図5は、第1の実施の形態による液体吐出ユニットの印刷モードで使用されるヘッドの状態の一例を示す図であり、図6は、印刷モードによるインク層の積層状態の違いを模式的に示す断面図である。各図において、(a)は表刷り印刷モードの場合を示し、(b)は裏刷り印刷モードの場合を示し、(c)は白なし印刷モードの場合を示している。また、図5において、印刷に使用される吐出用ヘッドにはハッチングが付されている。
表刷り印刷では、図5(a)に示されるように、カラーインク用吐出ヘッド221と、カラーインク用吐出ヘッド221に対してメディア100の搬送方向上流側に配置される背景インク用吐出ヘッド222と、を有する記録ヘッド22が用いられる。最初に、メディア100の搬送方向上流側の背景インク用吐出ヘッド222から背景インクがメディア100上に滴下される。背景インクは乾燥されて背景インク層101となる。その後、カラーインク用吐出ヘッド221からカラーインクが背景インク層101上に滴下される。カラーインクは乾燥されてカラーインク層102となる。その結果、表刷り印刷で形成された画像の断面は、図6(a)に示されるようになる。
裏刷り印刷では、図5(b)に示されるように、カラーインク用吐出ヘッド221と、カラーインク用吐出ヘッド221に対してメディア100の搬送方向下流側に配置される背景インク用吐出ヘッド222と、を有する記録ヘッド22が用いられる。最初に、メディア100の搬送方向上流側のカラーインク用吐出ヘッド221からカラーインクがメディア100上に滴下される。カラーインクは乾燥されてカラーインク層102となる。その後、背景インク用吐出ヘッド222から背景インクがカラーインク層102上に滴下される。背景インクは乾燥されて背景インク層101を形成する。その結果、裏刷り印刷で形成された画像の断面は、図6(b)に示されるように、メディア100上のカラー画像を覆うように背景が形成される。
白なし印刷では、図5(c)に示されるように、カラーインク用吐出ヘッド221のみ使用され、背景インク用吐出ヘッド222は使用されない。つまり、白なし印刷は、表刷り印刷用の記録ヘッド22でも、裏刷り印刷用の記録ヘッド22でも、行うことができる。最初に、カラーインク用吐出ヘッド221からカラーインクがメディア100上に滴下される。そして、カラーインクを乾燥させて、カラーインク層102を形成する。その結果、白なし印刷で形成された画像の断面は、図6(c)に示されるようになる。このように背景インク層101を持たないため、主に非透過性メディアで使用される。
<印刷シーケンス>
図7は、第1の実施の形態による表刷り印刷における記録ヘッドのスキャンごとの吐出ブロックの一例を示す図である。背景インク用吐出ヘッド222の上流側端部からカラーインク用吐出ヘッド221の下流側端部までの間を、メディア100の搬送方向(副走査方向)に沿って7等分し、7つの領域に区切っている。そして、メディア100の搬送方向の上流側の領域から下流側の領域に向かって、第1のブロック、第2のブロック、・・・、第7のブロックとする。
図8は、第1の実施の形態による表刷り印刷時の各スキャンにおけるドット配置順の一例を示す図である。なお、この図において、○印は背景インクのドットを示し、□印はカラーインクのドットを示している。また、ハッチングが付されている○印または□印は、該当するスキャンで形成されるドットを示している。さらに、○印または□印内に記載される数字は、何スキャン目か(記録ヘッド22のどのブロックを使用したか)を示すものである。
また、以下の説明では、カラーインクと背景インクともに4回のスキャン(ドット形成)で画像を完成させたときの例であり、1スキャン目に形成した背景インクのドットが4スキャン目には乾燥していることを前提とする。つまり、ドット形成後、2スキャン分の時間経過でドットが乾燥することを前提としている。
まず、図8(a)に示されるように、1スキャン目では、背景インク用吐出ヘッド222の第1のブロックに属するノズルを使用して背景インクの第1のドット301をメディア100上に形成する。キャリッジ21は主走査方向に走査されるので、たとえば図の左側から右側に向けて背景インクの第1のドット301が滴下される。主走査方向における隣接する第1のドット301間の距離を第1のピッチとする。
また、主走査方向でのある位置にキャリッジ21が存在する際に、副走査方向には第1のブロックに存在するノズルから複数の背景インクの第1のドット301が滴下される。この例では、3つの第1のドット301が滴下される。副走査方向における隣接する第1のドット301間の距離を第2のピッチとする。その結果、1スキャン目には、メディア100上に9点の第1のドット301が形成される。
図8(b)に示されるように、2スキャン目では、背景インク用吐出ヘッド222の第2のブロックに属するノズルを使用して背景インクの第2のドット302をメディア100上に形成する。第2のドット302は、第1のドット301から主走査方向に第1のピッチの半分だけずれ、さらにメディア100の搬送方向下流側に第2のピッチの半分だけずれた位置に配置される。第2のドットの形成時も、キャリッジ21の主走査方向への移動に伴って、9点の第2のドット302が形成される。なお、2スキャン目は、図中右側から左側に向けてキャリッジ21が走査されたものとする。以降、奇数スキャン目では、図中左側から右側に向けてキャリッジ21が走査され、偶数スキャン目では、図中右側から左側に向けてキャリッジ21が走査されるものとする。
図8(c)に示されるように、3スキャン目では、背景インク用吐出ヘッド222の第3のブロックに属するノズルを使用して背景インクの第3のドット303をメディア100上に形成する。第3のドット303は、第2のドット302から主走査方向に第1のピッチの半分だけずれた位置に配置される。第3のドット303の形成時も、キャリッジ21の主走査方向への移動に伴って、9点のドットが形成される。
図8(d)に示されるように、4スキャン目では、背景インク用吐出ヘッド222とカラーインク用吐出ヘッド221との第4のブロックに属するノズルが使用される。背景インク用吐出ヘッド222の第4のブロックに属するノズルから背景インクの第4aのドット304aがメディア100上に滴下される。また、カラーインク用吐出ヘッド221の第4のブロックに属するノズルからカラーインクの第4bのドット304bが背景インクの第1のドット301上に滴下される。なお、4スキャン目にインクが乾燥している前提であるので、第4bのドット304bは、乾燥した第1のドット301上に滴下されることになる。このように、4スキャン目では、背景インクとカラーインクとが異なる位置に同時に滴下されるようにヘッド駆動制御部61によって制御される。第4aのドット304aと第4bのドット304bの形成時には、キャリッジ21の主走査方向への移動に伴って、18点のドットが形成される。
図8(e)に示されるように、5スキャン目では、カラーインク用吐出ヘッド221の第5のブロックに属するノズルを使用してカラーインクの第5のドット305を、乾燥した第2のドット302上に形成する。第5のドット305の形成時には、キャリッジ21の主走査方向への移動に伴って、9点のドットが形成される。
図8(f)に示されるように、6スキャン目では、カラーインク用吐出ヘッド221の第6のブロックに属するノズルを使用してカラーインクの第6のドット306を、乾燥した第3のドット303上に形成する。第6のドット306の形成時も、キャリッジ21の主走査方向への移動に伴って、9点のドットが形成される。
そして、図8(g)に示されるように、7スキャン目では、カラーインク用吐出ヘッド221の第7のブロックに属するノズルを使用してカラーインクの第7のドット307を、乾燥した第4aのドット304a上に形成する。第7のドット307の形成時も、キャリッジ21の主走査方向への移動に伴って、9点のドットが形成される。
その後は、メディア100が搬送方向下流側に第2のピッチの3倍分だけ搬送され、上記した図8(a)〜(g)の処理が繰り返し行われることになる。
また、以上では、表刷り印刷の場合を説明したが、裏刷り印刷の場合には、カラーインクのドットと背景インクのドットとの形成順が逆になる点を除いて、同じである。すなわち、裏刷り印刷の場合には、図8において、○印がカラーインクのドットを示し、□印が背景インクのドットを示すことになる。
ここで、カラーインク用吐出ヘッド221と背景インク用吐出ヘッド222との重複領域の長さ(以下、重複ノズル長という)と1スキャン当たりの印字長との関係について説明する。図3に示されるように重複ノズル長をLとし、図7に示されるように1スキャン当たりの印字長(メディア搬送量)をaとすると、次式(1)に示す関係を有する。
L=n・a (ただし、nは自然数) ・・・(1)
図8の例では、n=1の場合を示していた。nは、背景インク用吐出ヘッド222とカラーインク用吐出ヘッド221との印字スキャンを共通化する回数と同数となる。つまり、nを大きくすることで、ノズルを効率よく使用することができる結果、スキャン回数を減らすことができ、印刷速度を高めることができる。
図9は、記録ヘッドの配置がメディア搬送量の自然数倍でない場合の表刷り印刷における印刷の状態を説明する図であり、(a)はn=0の場合であり、(b)はn<1の場合であり、(c)は自然数倍でないn>1の場合である。なお、ここでも、4スキャン目にインクが乾燥すること、つまり、ドット形成後、2スキャン分の時間経過でドットが乾燥することを前提とする。
図9(a)は、n=0の場合、すなわち重複ノズル長Lが0である従来例の場合である。この場合には、図から明らかなように8スキャンが必要になる。
図9(b)に示されるように、n<1の場合、すなわち重複ノズル長Lがメディア搬送量a未満の場合、4スキャン目に、第4のブロックに属する背景インク用吐出ヘッド222とカラーインク用吐出ヘッド221とのノズルが使用される。しかし、カラーインク用吐出ヘッド221のノズルから吐出されるインクは、メディア搬送量aに比して短いbの領域でしか吐出されない。そのため8スキャン目に4スキャン目で行った領域に対して再度カラーインクを滴下しなければならない。そのため、従来例と同様に、8スキャン必要になり、印刷速度は同じである。
図9(c)に示されるように、n>1の場合、すなわち重複ノズル長Lがメディア搬送量aよりも長い場合、カラーインク用吐出ヘッド221のメディア100の搬送方向上流側端部は第3のブロック内に存在することになる。すなわち、3スキャン目に、カラーインク用吐出ヘッド221からカラーインクを吐出可能な状態となる。しかし、4スキャン目にインクが乾燥することが前提であるため、3スキャン目に、カラーインク用吐出ヘッド221からカラーインクを吐出することができない。そのため、カラーインク用吐出ヘッド221の使用できるノズル長が短くなる。すなわち、図中で、領域cに属するノズルが使用可能なノズル長となる。その結果、印刷速度が第1の実施の形態の場合に比して遅くなってしまう。また、7スキャン目では、メディア搬送量aに比して短いdの領域でしか吐出されない。そのため、8スキャン目に7スキャン目で行った領域に対して再度カラーインクを滴下しなければならない。
仮に、3スキャン目で背景インクが乾燥した場合には、従来例に対しては、印刷速度が速くなる。しかし、n<1の場合と同様に、3スキャン目で印字されなかった領域eに対して、7スキャン目で印字を行う必要がある。そのため、背景インク用吐出ヘッド222とカラーインク用吐出ヘッド221とを重複させた効果を十分に得ることができない。具体的には、n=2とした場合に比して、1回分スキャン回数が増えてしまう。以上のような理由により、(1)式を満たすように重複ノズル長Lを設定することが望ましい。
第1の実施の形態では、カラーインク用吐出ヘッド221に対して、主走査方向で一部が重なるように背景インク用吐出ヘッド222を配置した。これによって、カラーインク用吐出ヘッド221と背景インク用吐出ヘッド222とを備えるキャリッジ21の副走査方向のサイズを、従来に比して小さくすることができるという効果を有する。
また、カラーインク用吐出ヘッド221と背景インク用吐出ヘッド222との主走査方向で重なった重複領域では、カラーインク用吐出ヘッド221からカラーインクを吐出し、背景インク用吐出ヘッド222から背景インクを、カラーインクの吐出位置とは異なる位置に同時に吐出した。これによって、従来に比して印刷時のスキャン回数を減らすことができ、印刷速度を上げることができるという効果も有する。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、カラーインク用吐出ヘッドに対して、背景インク用吐出ヘッドを主走査方向で一部が重なるように、副走査方向の上流側または下流側にずらして配置した。そのため、液体吐出ユニットは、表刷り印刷と裏刷り印刷のいずれか一方にしか対応することができない。第2の実施の形態では、表刷り印刷と裏刷り印刷の両方に対応することができる液体吐出ユニットについて説明する。
図10は、第2の実施の形態によるキャリッジの構造の一例を模式的に示す図である。この図において、第1のヘッドであるカラーインク用吐出ヘッド221のメディア100の搬送方向の上流側に第2のヘッドである背景インク用吐出ヘッド222が配置され、下流側に第3のヘッドである背景インク用吐出ヘッド223が配置される。また、背景インク用吐出ヘッド222は、カラーインク用吐出ヘッド221に対して主走査方向で一部が重なるように配置され、背景インク用吐出ヘッド223は、カラーインク用吐出ヘッド221に対して主走査方向で一部が重なるように配置される。ここで、一部が重なるように配置されるものであり、全部は重ならない。
なお、第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略している。また、このような構造の記録ヘッドを有する液体吐出ユニットでの印刷方法は、第1の実施の形態で説明したものと同様であるので、その説明を省略する。
第2の実施の形態では、カラーインク用吐出ヘッド221に対してメディア100の搬送方向の上流側と下流側とに、背景インク用吐出ヘッド222,223をそれぞれ配置し、それぞれが主走査方向でカラーインク用吐出ヘッド221と一部が重なるようした。これによって、1つの記録ヘッド22で、表刷り印刷と裏刷り印刷のいずれにも対応することができるという効果を第1の実施の形態の効果に加えて得ることができる。
(第3の実施の形態)
第2の実施の形態では、カラーインク用吐出ヘッドに対してメディア搬送方向の上流側と下流側とのそれぞれに背景インク用吐出ヘッドを配置して、表刷り印刷と裏刷り印刷の両方に対応することができる液体吐出ユニットを示した。第3の実施の形態では、表刷り印刷と裏刷り印刷の両方に対応することができる他の態様の液体吐出ユニットについて説明する。
図11は、第3の実施の形態によるキャリッジの構造の一例を模式的に示す図である。この図において、カラーインク用吐出ヘッド221は、キャリッジ21の下面の副走査方向のほぼ中央部付近に固定されている。背景インク用吐出ヘッド222は、カラーインク用吐出ヘッド221の主走査方向側の一方の端部に設けられる。キャリッジ21には、背景インク用吐出ヘッド222を副走査方向に移動可能な構成の切替部を有する。
切替部は、たとえばキャリッジ21の下面のカラーインク用吐出ヘッド221に隣接して設けられた背景インク用ガイド225と、背景インク用ガイド225に沿って移動可能なヘッド保持部と、を有する。ヘッド保持部は、背景インク用吐出ヘッド222を保持する。なお、(1)式を満たす位置に背景インク用吐出ヘッド222を配置することができるように、背景インク用ガイド225の副走査方向側の端部の位置が設定される。
表刷り印刷を行う場合には、切替部によって、たとえば図11に示される位置に背景インク用吐出ヘッド222を配置する。このとき、重なり領域におけるカラーインク用吐出ヘッド221のノズルの位置と、背景インク用吐出ヘッド222のノズルの位置と、は、主走査方向で重なっている。
一方、裏刷り印刷を行う場合には、切替部によって、たとえば図11の破線で示される位置222Aに背景インク用吐出ヘッド222を配置する。このとき、重なり領域におけるカラーインク用吐出ヘッド221のノズルの位置と、背景インク用吐出ヘッド222のノズルの位置と、は、主走査方向で重なっている。
なお、切替部による切り替えは、n=1の場合だけでなく、n≧2となるように切り替えてもよい。また、図11では、背景インク用吐出ヘッド222の方に切替部を設けて背景インク用吐出ヘッド222を副走査方向に移動させる場合を示した。しかし、カラーインク用吐出ヘッド221の方に切替部を設けて、カラーインク用吐出ヘッド221の方を副走査方向に移動させてもよい。第1の実施の形態で説明したものと同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略している。
図12は、第3の実施の形態によるキャリッジの構造の他の例を模式的に示す図である。この図において、カラーインク用吐出ヘッド221と背景インク用吐出ヘッド222とは、副走査方向に移動可能に構成さている。キャリッジ21には、カラーインク用吐出ヘッド221と背景インク用吐出ヘッド222とを副走査方向に互いに逆向きに移動させる構成の切替部が設けられる。
切替部は、カラーインク用ガイド226と、背景インク用ガイド225と、カラーインクヘッド保持部と、背景インクヘッド保持部と、を備える。カラーインク用ガイド226は、カラーインク用吐出ヘッド221の配置領域に設けられる。背景インク用ガイド225は、背景インク用吐出ヘッド222の配置領域に設けられる。カラーインクヘッド保持部は、カラーインク用ガイド226内でカラーインク用吐出ヘッド221を保持し、カラーインク用ガイド226に沿って移動可能な構成を有する。背景インクヘッド保持部は、背景インク用ガイド225内で背景インク用吐出ヘッド222を保持し、背景インク用ガイド225に沿って移動可能な構成を有する。
なお、カラーインク用ガイド226と背景インク用ガイド225とは、異なる方向に移動するように構成される。たとえば、カラーインク用ガイド226を副走査方向の上流側に移動させると、背景インク用ガイド225は下流側に移動する。また、このときの副走査方向への移動量はともに同じであることが望ましい。
また、図12では、表刷り印刷用の記録ヘッドの配置状態を示している。裏刷り印刷の場合には、カラーインク用吐出ヘッド221がメディア100の搬送方向の上流側に位置し、背景インク用吐出ヘッド222がメディア100の搬送方向の下流側に位置する。これらの場合において、カラーインク用吐出ヘッド221と背景インク用吐出ヘッド222とは、(1)式を満たすように主走査方向に一部が重なっている。なお、切替部による切り替えは、n=1の場合だけでなく、n≧2となるように切り替えてもよい。
第3の実施の形態では、カラーインク用吐出ヘッド221と背景インク用吐出ヘッド222とのうち少なくとも一方を他方に対して副走査方向に移動可能な構成とした。これによって、背景インク用吐出ヘッド222が1つであっても、表刷り印刷および裏刷り印刷のいずれにも対応することができるという効果を第1の実施の形態の効果に加えて得ることができる。
上記実施の形態では、液体吐出装置として、主としてインクジェット記録装置10として説明したが、コピー装置、ファクシミリ装置、プロッタ装置等、およびこれらの複合機に対しても適用可能であり、同様の効果を得ることができる。
10 インクジェット記録装置
11 プラテン
12 ロールメディア収納部
13 巻取りロール
14 搬送部
20 画像形成部
21 キャリッジ
22 記録ヘッド
23 ガイドシャフト
30 メディア加熱部
31 プリントヒータ
32 プリヒータ
33 ポストヒータ
34 温風ファン
141 送りローラ
142 押えローラ
221 カラーインク用吐出ヘッド
222,223 背景インク用吐出ヘッド
225 背景インク用ガイド
226 カラーインク用ガイド
特開2012−71559号公報

Claims (7)

  1. 第1の方向に移動可能であり、第1の液体を吐出する第1のノズル列を有する第1のヘッドと、
    前記第1のヘッドに対して前記第1の方向と直交する第2の方向にずれた位置に配置され、前記第1の液体と異なる第2の液体を吐出する第2のノズル列を有し、かつ前記第1の方向に、前記第1のノズル列と前記第2のノズル列とが重複する第1の重複領域を有し、前記第1のヘッドと共に移動可能な第2のヘッドと、
    前記第1の重複領域の前記第1のノズル列および前記第1の重複領域の前記第2のノズル列が液体を吐出する場合に、前記第1の液体および前記第2の液体が被吐出物上の異なる位置に付着するよう前記第1の液体および前記第2の液体の吐出を制御する制御部と、
    を備え
    前記第2のヘッドのノズルと前記第1のヘッドのノズルとが、前記第2の方向での位置が一致するように配置され、
    前記第1のヘッドのノズルから吐出する液体の色と前記第2のヘッドのノズルから吐出する液体の色とが異なる、
    ことを特徴とする液体吐出ユニット。
  2. 前記第1の重複領域の前記第2の方向の長さは、前記第1のヘッドおよび前記第2のヘッドの1スキャン当たりの印字長以上であることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ユニット。
  3. 前記第1の重複領域の前記第2の方向の長さは、前記1スキャン当たりの印字長の自然数倍であることを特徴とする請求項2に記載の液体吐出ユニット。
  4. 前記第1のヘッドおよび前記第2のヘッドのうち少なくとも一方は、前記第2の方向に移動可能に構成されることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の液体吐出ユニット。
  5. 前記第1のヘッドに対して前記第2のヘッドが配置されていない側の前記第2の方向にずれた位置に配置され、前記第2の液体を吐出する第3のノズル列を有し、かつ前記第1の方向に、前記第1のノズル列と前記第3のノズル列とが重複する第2の重複領域を有し、前記第1のヘッドおよび前記第2のヘッドと共に移動可能な第3のヘッドをさらに備え、
    前記制御部は、
    前記第1のヘッドと前記第2のヘッドとを使用する第1のモードでは、前記第1の重複領域の前記第1のノズル列および前記第1の重複領域の前記第2のノズル列が液体を吐出する場合に、前記第1の液体および前記第2の液体が被吐出物上の異なる位置に付着するよう前記第1の液体および前記第2の液体の吐出を制御し、
    前記第1のヘッドと前記第3のヘッドとを使用する第2のモードでは、前記第2のモードで使用される場合には、前記第2の重複領域の前記第1のノズル列および前記第2の重複領域の前記第3のノズル列が液体を吐出する場合に、前記第1の液体および前記第2の液体が前記被吐出物上の異なる位置に付着するよう前記第1の液体および前記第2の液体の吐出を制御することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ユニット。
  6. 第1の方向に移動可能であり、第1の液体を吐出する第1のノズル列を有する第1のヘッドと、
    前記第1のヘッドに対して前記第1の方向と直交する第2の方向にずれた位置に配置され、前記第1の液体と異なる第2の液体を吐出する第2のノズル列を有し、かつ前記第1の方向に、前記第1のノズル列と前記第2のノズル列とが重複する第1の重複領域を有し、前記第1のヘッドと共に移動可能な第2のヘッドと、
    被吐出物を前記第2の方向に搬送する搬送手段と、
    前記第1のヘッドおよび前記第2のヘッドを前記第1の方向に走査させるとともに、前記被吐出物を前記第2の方向に移動させる制御部と、
    を備え、
    前記第2のヘッドのノズルと前記第1のヘッドのノズルとが、前記第2の方向での位置が一致するように配置され、
    前記第1のヘッドのノズルから吐出する液体の色と前記第2のヘッドのノズルから吐出する液体の色とが異なり、
    前記制御部は、前記第1の重複領域の前記第1のノズル列および前記第1の重複領域の前記第2のノズル列が液体を吐出する場合に、前記第1の液体および前記第2の液体が前記被吐出物上の異なる位置に付着するよう前記第1の液体および前記第2の液体の吐出を制御することを特徴とする液体吐出装置。
  7. 第1の方向に移動可能であり、第1の液体を吐出する第1のノズル列を有する第1のヘッドと、
    前記第1のヘッドに対して前記第1の方向と直交する第2の方向にずれた位置に配置され、前記第1の液体と異なる第2の液体を吐出する第2のノズル列を有し、かつ前記第1の方向に、前記第1のノズル列と前記第2のノズル列とが重複する重複領域を有し、前記第1のヘッドと共に移動可能な第2のヘッドと、
    を備える液体吐出ユニットを用いた液体吐出方法であって、
    前記重複領域以外の前記第1のノズル列が前記第1の液体を吐出する場合に、被吐出物上の所定の位置に前記第1の液体を吐出する工程と、
    前記重複領域の前記第1のノズル列および前記重複領域の前記第2のノズル列が液体を吐出する場合に、前記第1の液体および前記第2の液体が前記被吐出物上の異なる位置に付着するよう前記第1の液体および前記第2の液体を吐出する工程と、
    前記重複領域以外の前記第2のノズル列が前記第2の液体を吐出する場合に、前記被吐出物上の所定の位置に前記第2の液体を吐出する工程と、
    を含み
    前記第2のヘッドのノズルと前記第1のヘッドのノズルとが、前記第2の方向での位置が一致するように配置され、
    前記第1のヘッドのノズルから吐出する液体の色と前記第2のヘッドのノズルから吐出する液体の色とが異なる、
    ことを特徴とする液体吐出方法。
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