JP5717346B2 - 画像処理装置、画像処理方法、記録装置および記録方法 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、記録装置および記録方法 Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、記録装置および記録方法に関し、詳しくは、記録ヘッドにおける吐出不良の吐出口がある場合に他の吐出口で代替するための構成に関するものである。
従来、インクジェット記録画像における異なる色のインクの吐出順序や吐出時間差によって記録される色が異なることがある問題が知られている。このような問題を解決する方法として、特許文献1には、インク色ごとのノズル列間で、記録に使用するノズルの範囲ないし位置を異ならせることにより、異なる色のインクの吐出順序や吐出時間差を一定にすることが記載されている。
一方、以上のようなノズル列を構成する複数のノズル中に、目詰まりが生じまたは何らかの原因によって不吐出などインク吐出が正常でないノズルが存在することがある。このような吐出不良が生じると、そのノズルによって記録媒体に形成されるべきインクドットが適切に形成されず、その結果、記録画像に白スジが生じて画像品位を低下させるおそれがある。これに対し、特許文献2には、記録ヘッドの複数回の走査によって画像を完成させるマルチパス記録方式において、ある走査で用いるマスクを変更することによって吐出不良のノズルが記録すべきドットを他の正常なノズルで代替記録することが記載されている。
特開2002−307672号公報 特開2006−168013号公報
しかしながら、特許文献2に記載の他のノズルによる代替記録において、特許文献1に記載のような、記録順序を一定とすべくノズルの範囲を異ならせることを厳格に適用する場合、代替記録を行うノズルも記録順序を一定とすべくノズルの使用範囲が制限される。その結果、例えば、記録媒体先端部において記録媒体搬送を伴わない記録が行われる場合に代替記録そのものができず、白スジなどの濃度むらを生じることがある。
本発明の目的はノズルの記録媒体に対する相対位置が変化しない場合のように記録順序を維持できない場合と維持できる場合それぞれで適切に代替記録を行い全体として良好な記録を行うことが可能な画像処理装置、画像処理方法、記録装置および記録方法を提供することである。
そのために本発明では、第1インクを吐出するためのノズルを副走査方向に配列した第1ノズル列と、前記第1インクとは異なる第2インクを吐出するためのノズルを前記副走査方向に配列した第2ノズル列とが、前記副走査方向と交差する主走査方向に配列した記録ヘッドを用い、記録媒体上の単位領域に対する前記記録ヘッドの複数回の走査で前記単位領域に画像を記録するための画像処理を行う画像処理装置であって、前記第1ノズル列における吐出不良ノズルの情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された吐出不良ノズルで記録すべき画像データに基づいて、吐出不良ではないノズルを用いて画像を記録するためのデータを生成する生成手段と、を備え、記録に用いるノズルを、前記第1ノズル列のノズルのうち第1使用ノズル範囲に含まれるノズルと、前記第2ノズル列のノズルのうち前記副走査方向において前記第1使用ノズル範囲とは異なる範囲の第2使用ノズル範囲に含まれるノズルと、に制限して、前記走査ごとに当該走査方向とは交差する方向に前記所定量の記録媒体の搬送を行って記録が行われる領域に対して画像を記録する場合、前記生成手段は、前記取得手段により取得された前記第1使用ノズル範囲に含まれる吐出不良ノズルで記録すべき画像データに基づいて、前記第1使用ノズル範囲に含まれるノズルのうち吐出不良ではないノズルを用いて画像を記録するためのデータを生成し、また、記録に用いるノズルを、前記第1ノズル列のノズルのうち前記第1使用ノズル範囲に含まれるノズルに制限せず、かつ前記第2ノズル列のノズルのうち前記第2使用ノズル範囲に含まれるノズルに制限して、前記走査ごとに前記所定量の記録媒体の搬送が行われずに記録が行われる領域に対して画像を記録する場合、前記生成手段は、前記取得手段により取得された前記第1使用ノズル範囲に含まれる吐出不良ノズルで記録すべき画像データに基づいて、前記第1ノズル列のノズルのうち前記第1使用ノズル範囲以外のノズルを含む前記第1ノズル列の中の吐出不良でないノズルを用いて画像を記録するためのデータを生成可能であることを特徴とする。
以上の構成によれば、ノズルの記録媒体に対する相対位置が変化しない場合のように記録順序を維持できない場合と維持できる場合それぞれで適切に代替記録を行い全体として良好な記録を行うことが可能となる。
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の用紙搬送系を模式的に示す側面図である。 図1に示した記録装置における制御系の概略構成を示すブロック図である (a)〜(d)は、本発明の第1実施形態に係る記録ヘッドにおけるノズルとマスクを説明する図である。 第1実施形態におけるノズル列間の不吐出ノズルの代替記録が可能なノズルを説明する図である。 (a)および(b)は、本実施形態の記録ヘッドに対する記録に必要な用紙位置を説明する図である。 用紙先端記録の際の不吐出ノズルの代替記録が可能なノズルを説明する図である。 (a)および(b)は、第1実施形態に係るノズル列とマスクの関係を説明する図である。 第1実施形態に係る不吐補完制御の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るノズル列間の不吐出ノズルの代替記録が可能なノズルを説明する図である。 第2実施形態に係る不吐補完制御の手順を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態係る先端余白量が小さい場合にノズル列間の不吐出ノズルの代替記録が可能なノズルを説明する図である。 第3実施形態における先端余白量が大きい場合にノズル列間の不吐出ノズルの代替記録が可能なノズルを説明する図である。 第3実施形態に係る不吐補完制御の手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置(以下、単に記録装置ともいう)を示す正面図である。本実施形態のインクジェット記録装置は、用紙などの記録媒体をY方向(走査方向の交差する搬送方向)へと搬送する搬送ユニットを含む記録装置の本体2を備える。この本体2には、ガイド軸33に沿って主走査方向に移動可能に取り付けられたキャリッジ1が設けられている。キャリッジ1はベルト34を介して不図示のキャリッジモータから伝達される駆動力によって往復移動可能に構成されている。このキャリッジ1にはインクを吐出するための記録ヘッド5が複数個搭載されておいる。この記録ヘッド5は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)、淡グレイ(LGy)それぞれのインクごとに複数の吐出口(以下、ノズルとも言う)を配列したノズル列が設けられている。また、キャリッジ1には、上記4種類のインクそれぞれを貯留するインクタンク10が搭載されている。記録ヘッド5に設けられるそれぞれのノズルのインク流路内には、インクを局所的に加熱して膜沸騰を起こさせ、その発泡エネルギでインクを吐出させるための電気熱変換体が設けられている。また、このインクジェット記録装置には、記録ヘッド5の各ノズルの吐出性能を適正な状態に保つため、記録ヘッドの回復手段が備えられている。この回復手段は、記録ヘッド5のノズル先端に形成される吐出口をポンプに連結されているキャップで覆い、ポンプによりキャップ内に発生させた負圧によって、ノズル内の増粘インク等を吸引排出させる、いわゆる吸引回復機構30によって構成される。
キャリッジ1には光学式センサ32が設けられている。この光学センサ32は、キャリッジ1と共に主走査方向へと移動しつつプラテン4上における記録媒体の存否を検出する。また、本実施形態のインクジェット記録装置は、ノズル毎のインク不吐出を検知できる照射部および受光部を有する不吐出ノズル検知ユニット36を備える。具体的には、光路を遮断するインク滴の有無によって光学的に検知するものである。
図2は、本実施形態における用紙の搬送およびプラテンへの吸着装置を示す概略図である。図中の20が記録媒体としてのロール紙を示しており、用紙はプラテン4上を前後し、キャリッジ1に搭載される記録ヘッドによりインクを吐出することで記録が行われる。この時、プラテン下の吸引ファン22により用紙が吸引されることで用紙の紙浮きを防いでいる。ロール紙は21の搬送ローラにより用紙の上下ではさまれており、この搬送ローラが回転することにより紙送りがなされる。
図3は、本実施形態における制御系の概略構成を示すブロック図である。主制御部300は、演算、制御などの処理動作を実行するCPU301と、CPU301によって実行すべき制御プログラム等を格納するROM302と、記録データのバッファ等として用いられるRAM303、および入出力ポート304等を備えている。上記制御プログラムには、図9、11、14にて後述する、マスクを用いた吐出不良ノズルの代替記録に係る制御も含まれている。
入出力ポート304には、搬送モータ(LFモータ)312、キャリッジモータ(CRモータ)313、記録ヘッド5及び切断ユニットにおけるアクチュエータなどの各駆動回路305,306,307,308が接続されている。さらに入出力ポート304には、記録ヘッドの温度を検出するヘッド温度センサ314、およびキャリッジ1が、その回復動作を行うホームポジションの位置に有ることを検出するホームポジションセンサ310が接続されている。また、記録ヘッド5の吐出状態を検査する不吐ノズル検出ユニットなどの検出装置類も接続されている。さらに、主制御部300はインターフェース回路311を介してホストコンピュータ315に接続されている。
以下では、以上説明した構成を有するインクジェット記録装置によって実施される吐出不良ノズルに対する代替記録のいくつかの実施形態を説明する。
(実施形態1)
図4(a)〜(d)は、本発明の第1実施形態に係る記録ヘッドにおけるノズル列とマスクを説明する図である。説明および図示の簡略化のため、ブラックと淡グレイの2つのノズル列のみが示され、また、それぞれ6つのノズルからなるノズル列が示されている。
図4(a)において、400はブラック(Bk)および淡グレイ(LGy)の2つのノズル列を示し、これらのノズル列は主走査方向に配列されている。それぞれのノズル列は、0segから5segまで6つのノズルによって構成される。また、408、409は、ブラックおよび淡グレイのマスクを示し、これらのマスクは連続した6回の走査で用いるマスクを示している。具体的には、6回の走査のうち、第1走査でBkノズル列の5segのノズルによる記録を許可し、第2走査でBkノズル列の4segのノズルによる記録を許可し、第3走査でBkノズル列の3segのノズルによる記録を許可する。また、第4走査でLGyノズル列の2segのノズルによる記録を許可し、第5走査でLGyノズル列の1segのノズルによる記録を許可し、第6走査でLGyノズル列の0segのノズルによる記録を許可するものである。また、このようにマスクを用いる場合において、1回の走査ごとに記録媒体は1つのノズルピッチ分搬送され、それぞれのノズルが対応する記録媒体上の記録領域が1ノズル分ずつずれて行く。これにより、6回の走査で、1ノズル分に対応する記録領域の記録が完成する。すなわち、ある1ノズル分に対応する(1ラスタの)記録領域の記録を行う際には第1走査でBkノズル列の5segによる記録がなされ、第2走査でBkノズル列の4segによる記録が、第3走査でBkノズル列の3segによる記録がなされる。また、第4走査でLGyノズル列の2segによる記録がなされ、第5走査でLGyノズル列の1segによる記録が、第6走査でLGyノズル列の0segによる記録がなされる。このように合計6回の走査で1ノズル分に対応する記録領域の記録が完了する。そして、以上の走査の順序とそれに対応するマスクの記録許可の説明からも明らかなように、総ての記録領域(のすべての画素)で、Bkインクが先に吐出され、その後にLGyインクが吐出される。すなわち、片方向記録または双方向記録のいずれの場合にも、インクの吐出順をブラック→淡グレイの順に固定することができる。
なお、記録媒体の搬送量およびそれに応じた走査ごとのマスクONビットの配列が1ノズルピッチ分に対応するのは、説明および図示を簡略化するためのであり、上記搬送量などが1ノズルピッチ分に限られないことはもちろんである。
図4(b)に示すように、Bkノズル列の5segのノズル406が不吐出であるとする。この場合に、他のノズルで代替記録を行うことを考慮すると、Bkマスクの不吐出ノズル406に対応するマスクビット列416の対応するビットをOFFビットとする。これとともに、他のマスクビット列411〜415のいずれか1つにおける上記マスクビット列416の対応するビットと同じ位置のビットをOFFビットからONビットへ変更する(図4(c)、(d))。これにより、不吐出ノズル407に対して正常吐出可能な他のノズルによって代替記録を行うことができる。図4(c)および(d)は、4segのノズルおよび3segのノズルによって交互に代替記録を行うことを示している。
しかしながら、0seg〜2segのノズルに対応するマスクビット列411〜413のいずれかに、不吐出ノズル406の記録データを割り振って代替記録を行うと、本来、ブラック→淡グレイの順に固定されていたインク吐出の順序が崩れてしまうことになる。
図5は、この様子を説明する図であり、代替記録を行うことが可能なノズルを6回の走査の走査ごとに示している。図に示す例では、走査方向が図に示されるように右方向であり片方向記録を行う。図5に示すように、不吐出ノズル506によって行われるべきN走査(パス)目の記録は、ノズル501〜505によって、(N+1)〜(N+5)パス目のいずれかで代替記録を行うことが可能である。すなわち、図4(b)にて説明したように、マスクのONビットを変更することにより、不吐出ノズル406の記録データを他のノズル501〜505のいずれかによって代替吐出を行うことができる。しかし、上述したように、不吐出ノズル406の記録データを0seg〜2segのノズル501〜503に割り振ると、予めインク吐出順序を固定するために規定していた使用ノズル範囲を超える。その結果、代替記録を行った領域のみブラック→淡グレイの記録順が守られず、色味の違いによる細かいスジ等の画質劣化を引き起こすことがある。このため、予め規定したノズルの使用領域内、すなわち、4segまたは3segのノズル504、505を不吐出ノズル506の代替吐出を行うノズルとするのが望ましい。
しかしながら、この代替記録方法では、代替記録そのものができない場合がある。図6は、記録媒体(用紙)がロール紙である場合の先端の記録について示している。図に示すように、用紙の紙浮きを防ぐために吸引ファンを用いてプラテン上に用紙を吸着させる機構を用いる場合、十分な吸引力を生じさせるにはプラテンに配置された吸引口を用紙で覆う必要がある。図6(b)に示すように、用紙先端がプラテン上の吸引口全体を覆えない場合には吸引圧が低下して用紙の効果的な吸引が行えず用紙先端に紙浮きが生じることがある。この場合には、記録ヘッドのノズルに用紙が接触して用紙上の画像を汚したり、記録ヘッド自体を傷めたりするおそれがある。従って、記録を行う際には、図6(a)に示すように用紙先端が記録ヘッド下部の直下となる位置まで用紙を送ることが望ましい。
図7は、このような用紙先端の記録における使用ノズルと、不吐出ノズルの代替記録を行うノズルの関係を説明する図である。用紙先端を記録する際には、記録ヘッド下部の直下となる位置から記録を開始するため、複数回の走査で記録を完成するには、記録開始から数走査は用紙を搬送することができない。すなわち、図7に示す例では、6パス目までは搬送を行わずその代わりに使用ノズル範囲をずらすことによって記録を行い、また、7パス目から用紙の搬送を行い、記録媒体に対する相対的な記録位置を変化させる。ここで、ブラックの3segのノズル703が不吐出であったとする。このとき、6パス目までは記録ヘッドと用紙の相対的位置が変化しないため代替吐出をすることができない。一方、7パス目からは代替記録が可能となる。
図8(a)および(b)は、図7に示したパスごとの記録を可能とする本実施形態に係るマスク変更(生成)処理を説明する図であり、Bkノズル列に対応するマスクの内容がパスごとに変化する様子を示している。
図7にて説明したように、用紙先端を記録する際は記録ヘッドに対する用紙の相対位置を変化することができないため、使用するノズルをずらして行く。具体的には、1パス目は0seg、2パス目は0segおよび1seg、3パス目は0seg、1segおよび2segと増して行く。そして、4パス目は1seg〜3seg、5パス目は2seg〜4seg、6パス目は3seg〜5segと、順次1ノズル分ずつ使用するノズルをずらす。これに応じて、図8(a)に示すように、マスクのONビットをずらすように各パスのマスクを変更(生成)する。
ここで、図8(b)に示すように、Bkノズル列の3segのノズル703が不吐出あるいは吐出不良であるとすると、4パス目のノズル703による記録は、7パス目以降で代替記録が可能となる。具体的には、同図に示すように、マスクビット1102のONをOFFに変更するとともに、7、8、9パス目に対応するマスクビット1103、1104、1105のいずれかをONビットに変更することにより対応するノズルから代替吐出を実行する。
例えば、図7に示すように、4パス目のノズル703で記録すべきドットを7パス目のノズル701で代替記録を行い、5パス目のノズル703で記録すべきドットを8パス目のノズル702で代替記録を行う。6パス目にノズル703で記録すべきドットも同様に3パス後のパスで、LGyノズルとの吐出順序を一定とすべく定めた使用ノズル範囲外のノズルによって代替記録を行う。このように、LGyノズルとの吐出順序を一定とすべく定めた使用ノズル範囲のノズルが3つで、マルチパス記録の記録媒体搬送量が1ノズルピッチ分である場合、3回のパスで記録(吐出)順序が逆転した記録が行われる。なお、代替記録するノズルは、上記の例のような3パス後の該当するノズルに限られないことはもちろんである。他のパスで上記使用ノズル範囲外の代替記録が可能なノズルであればいずれのノズルも用いることができる。
一方、7パス目以降のノズル703で記録すべきドットは、図5にて上述したのと同様に、LGyノズルとの吐出順序を一定とすべく定めた範囲内のノズルによって代替記録を行う。すなわち、図7において、7パス目のノズル703で記録すべきドットを6パス目の吐出順序を一定とすべく定めた範囲内のノズルで代替記録を行う。同様に、8パス目のノズル703で記録すべきドットを7パス目の吐出順序を一定とすべく定めた範囲内のノズルで代替記録を行う。9パス目以降にノズル703で記録すべきドットも同様に、1パス前のパスで、LGyノズルとの吐出順序を一定とすべく定めた使用ノズル範囲内のノズルによって代替記録を行う。なお、代替記録するノズルは、この場合も同様に、上記の例のような1パス前の該当するノズルに限られないことはもちろんである。他のパスで上記使用ノズル範囲外の代替記録が可能なノズルであればいずれのノズルも用いることができる。
図9は、図7および図8にて説明した用紙先端での用紙搬送を伴わない記録を含む場合の、特に不吐出ノズルが存在することによる代替記録に関する処理を示すフローチャートである。
先ず、ステップS801で、ノズルの不吐出検知ユニット316(図3)によって記録ヘッドにおける各ノズルの吐出状況を検知する。次に、ステップS802で、ステップS801で不吐出と判断されたノズルを特定する情報を不吐情報としてRAM303に格納するとともに、ステップS803で記録モードを確定する。すなわち、記録ヘッドのノズルのいずれかに不吐出などの吐出不良のノズルがある場合には、上記で説明した代替記録を行うマルチパス記録モードを設定し、吐出不良のノズルがない場合には、代替記録を行わない通常のマルチパス記録モードを設定する。この通常のマルチパス記録モードに設定された場合、処理は、ステップS809に移行して公知のマルチパス記録が開始される。
ステップS803で、代替記録を行う記録モードが設定されたときは、次のステップS804で、RAM303から不吐情報を取得し不吐出ノズルを特定する。そして、ステップS805で、用紙搬送が行われずに記録がなされる領域であるかを判定する。すなわち、図7の1パス目〜6パス目で記録する領域か否かを判断する。用紙搬送が行われる記録領域であると判断されたときは、ステップS806で、代替記録を行うべく、不吐出ノズルが存在するBkノズル列の他のノズルのうち、記録順序を一定にするために規定された使用ノズル範囲のノズルから代替吐出を行うノズルを選択する。一方、用紙搬送を行われないで記録を行う領域であると判断したときは、ステップS807で、図7にて説明した1パス目から6パス目の記録のように、規定された使用ノズル範囲外を含む全使用ノズル範囲から代替記録を行うノズルを選択する。
以上の処理の後、ステップS808では、ステップS805の判断に応じて、図8(a)および(b)にて説明したようにマスクを生成し、このマスクを用いてステップS809で記録を行う。
以上の本実施形態によれば、他のノズルとの間で記録(吐出)順序を一定にするために使用ノズル範囲を制限した場合において、記録媒体の搬送が行われないで記録を行う領域では上記使用ノズル範囲の制限を解除する。これにより代替ノズルを使用可能なノズルの総ての範囲から選択するようにする。一方、記録媒体の搬送に伴って記録を行う通常の記録領域では上記使用ノズル範囲の制限を維持して代替ノズルをその制限されたノズル範囲から選択するようにする。このように記録領域ごとに代替ノズルを選択するノズル範囲を切り替えることにより、代替記録を行うことによって異なる色のノズル間で記録順が異なることになってもその領域を一定の小さな範囲に制限できる。これとともに、代替記録が行えないことによって濃度むらの発生を防ぐことができる。
なお、上記の例では、用紙先端の記録について説明したが、カット紙などの後端を記録する際にも用紙を搬送せずに記録をする領域が存在し、同様の処理を適用することができる。
(実施形態2)
本発明の第2の実施形態は、上述した実施形態1と異なり、用紙搬送に伴って記録が行われる領域でも、規定された使用ノズル範囲を超えた範囲から代替ノズルを選択するケースを含む場合に関するものである。
図10は、Bk、LGyインクをそれぞれ吐出する2つのノズル列を用いた場合の、主に代替記録を説明する図である。それぞれのノズル列は、0seg〜7segまで8つのノズルを備える。これらのノズル列を用い4パスで記録を完成させるマルチパス記録を行う。具体的には、Bk、LGyのノズル列はそれぞれ2パスでインクを吐出して記録を行う。図に示す例では、Bkノズル列の5segのノズル904、および7segのノズル903が不吐出であるとする。この場合、Nパス目のBkノズル列の7segのノズル903の代替吐出を行うことができるノズルは、ノズル901、902のみである。これらのノズルは、Bkノズル列において規定された使用ノズル範囲外であり、これらのノズルを用いて代替吐出を行うと予め定めた記録順と逆の記録順序となる。しかしながら、代替吐出を行わないと白スジなどの濃度むらが生じ、記録順が異なることによる細かいスジよりも目立つ劣悪な画質となる。従って、搬送に伴って記録が行われる通常の領域でも、記録順序を一定のものとするため制限された使用ノズル範囲に代替記録を行うノズルが存在しない場合には、ノズル列における使用ノズルの総てを、代替吐出を行うノズルの選択対象とする。
図11は、本実施形態の特に不吐出ノズルが存在することによる代替記録に関する処理を示すフローチャートである。図11において、ステップS1001〜S1004、およびステップS1008〜S1009は、図9に示したステップS801〜S804、およびステップS808〜S809の処理と同様の処理であるためそれらの説明を省略し、異なる処理のみについて説明する。
ステップS1005では、不吐出のノズルの代替記録が行えるノズルが、その不吐出ノズルが属するノズル列において規定された使用ノズル範囲に存在するか否かを判断する。規定された使用ノズル範囲に代替記録可能なノズルが存在する場合は、ステップS1006で、その使用ノズル範囲から代替記録を行うノズルを選択する。存在しない場合には、ステップS1007で、規定された使用ノズル範囲外を含む全範囲から代替記録を行うノズルを選択する。
以上の実施形態によれば、不吐出が多いなどの事情により代替記録を行えるノズルが限られている場合にも、代替記録が実施された領域でインク記録順が異なることによる画質劣化が生じる領域を一定の小さな範囲に限定できる。これとともに、代替記録が行えないことによる濃度むらを防ぐことができる。
(実施形態3)
本発明の第3の実施形態は、上述した2つの実施形態と異なり余白が存在する記録を行う場合の代替記録を行うノズルの選択に関するものである。詳細には、余白の用紙搬送方向における長さに応じて、ノズル列に対する相対的な画像記録開始位置が異なり、それに応じて代替記録が可能なノズルの範囲が異なることになる。このため、本実施形態では、ノズル列におけるノズル配列長さから用紙搬送量を引いた長さと、余白の用紙搬送方向における長さ(以下、余白量とも言う)との比較に応じて、代替記録を行うノズルの選択範囲を異ならせる。
図12は、余白量1207(3ノズルピッチ分)が、ノズル配列長さ(6ノズルピッチ分)から用紙搬送量(1ノズルピッチ分)を引いた長さ(5ノズルピッチ分)より小さい場合の代替記録を行うノズルの選択を説明する図である。
用紙先端座標1208と画像開始座標1209の距離が用紙先端における余白量1207であり、この余白量が3ノズルピッチ分ある。また、図に示す例はBkノズル列・LGyノズル列のそれぞれが3回の走査で1ノズルピッチ分の幅を有する領域の記録を完成するマルチパス記録を示している。また、画像記録開始位置(座標;具体的にはこの座標の直下のラスタ)において、6パスによる6つのノズルが対応して記録が完成するようにするため、最初の3パスは用紙の搬送を行わず、4パス目以降パスごとに1ノズルピッチ分の用紙搬送をして記録を行う。
ここで、Bkノズル列の3segのノズル1204が不吐出であるとする。このとき、3パス目までは記録ヘッドと用紙の相対的位置が変化しないため代替吐出はできない。このため、4パス目以降で1〜3パス目までの代替記録を行う。すなわち、記録順序を一定に固定するための制限された使用ノズル範囲外のノズル1201〜1203のいずれかを用いて代替記録を行う。
一方、図13は、余白量1304(5ノズルピッチ分)が、ノズル配列長さ(6ノズルピッチ分)から用紙搬送量(1ノズルピッチ分)を引いた長さ(5ノズルピッチ分)と等しいかより大きい場合の代替記録を行うノズルの選択を説明する図である。
用紙先端座標1305と画像開始座標1306の距離が用紙先端における余白量1304であり、この余白量が5ノズルピッチ分である。また、この図に示す例もBkノズル列・LGyノズル列のそれぞれが3回の走査で1ノズルピッチ分の幅を有する領域の記録を完成するマルチパス記録を示している。また、図12の場合と同様、画像記録開始位置(座標)において、6パスによる6つのノズルが対応して記録が完成するようにするため、1パス目以降パスごとに1ノズルピッチ分の用紙搬送をして記録を行う。すなわち、用紙先端における余白量がノズル配列長さから用紙搬送量を引いた長さと等しいため、画像記録開始位置(座標)から5segのノズルでの記録が可能であり、1パス目以降パスごとに1ノズルピッチ分の用紙搬送をして記録を行うことができる。
ここで、Bkノズル列の5segのノズル1303が不吐出であるとする。このとき、2パス目以降で1パス目の代替記録を行う。すなわち、記録順序を一定に固定するための制限された使用ノズル範囲のノズル1301、1302のいずれかを用いて代替記録を行うことができる。
図14は、本実施形態の特に不吐出ノズルが存在することによる代替記録に関する処理を示すフローチャートである。図14において、ステップS1401〜S1404、およびステップS1408〜S1409は、図9に示したステップS801〜S804、およびステップS808〜S809の処理と同様の処理であるためそれらの説明を省略し、異なる処理のみについて説明する。
ステップS1405では、余白量がノズル列の使用可能なノズル配列長さから用紙搬送量を引いた値より小さいか否かを判断する。ノズル配列長さより小さくないと判断された場合(No)には、ステップS1406で、記録順序を一定にするために制限されたノズル使用範囲のノズルから代替記録を行うノズルを選択する。一方、ノズル配列長さより小さいと判断された場合(Yes)には、ステップS1407で上記制限されたノズル使用範囲外のノズルから代替記録を行うノズルを選択する。
以上の実施形態によれば、余白量に応じて代替記録が可能なノズルが限られる場合でも、代替記録が実施された領域でインク記録順が異なることによる画質劣化が生じる領域を一定の小さな範囲に限定できる。また、代替記録が行えないことによる濃度むらを防ぐことができる。
以上のように、本発明の各実施形態では、インクを吐出するための複数のノズルを配列したノズル列を複数種類のインクごとに所定方向に配列した記録ヘッドを用いる。そして、記録ヘッドを記録媒体に対して所定方向に複数回走査することにより、所定量の幅を有した領域の記録を完成する。この場合に、複数のノズル列それぞれにおいて、マスクを用いて複数のノズルと記録データの対応を異ならせることにより記録に用いるノズルを定める使用ノズル制御を行う。そして、吐出不良情報によって特定される吐出不良ノズルが存在するノズル列において、使用ノズル制御によって予め定められた使用ノズル範囲から吐出不良ノズルの代替記録を行うノズルを決定する第1代替ノズル決定を行う。または、使用ノズル制御によって予め定められた使用ノズル範囲外のノズルを含む総てのノズルから前記吐出不良ノズルの代替記録を行うノズルを決定する第2代替ノズル決定を行う。すなわち、切り替え制御によって、第1代替ノズル決定によって決定される代替ノズルまたは第2代替ノズル決定によって決定される代替ノズルが、記録媒体における記録する領域または代替記録が可能なノズルの数に応じて切り替えられる。
なお、上記各実施形態では、本発明の実施に最低限必要である2種のインク間について述べてきたが、本発明の適用範囲はこれに限るものではない。3種以上のインク間でのインク記録順について規定された系においても容易に適応可能であるし、インク記録順を守る必要のない第3のインクが存在しても発明の本質が失われることはない。また、インク記録順において先に記録されるべきインクの代替吐出について述べたが、後に記録されるべきインクの代替吐出についても適用可能である。また、簡便化のため片方向記録についてのみ説明を行ったが、双方向記録についても記録方向に応じて変化する記録順を考慮して代替吐出を行うノズルを選択すれば容易に適用可能である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも含む。
さらに、「インク」とは、上記「記録」の定義と同様広く解釈されるべきものである。つまり本実施形態で用いた「インク」とは、記録媒体上に付与されることで、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
またさらに、「ノズル」とは、特にことわらない限り吐出口、ないしこれに連通する液路およびインク吐出に利用されるエネルギを発生する素子を総括して言うものとする。
また、本発明は、電気熱変換素子を用いてインクを吐出する方式を示したが、ピエゾなどの電気機械変換素子を用いてインクを吐出する方式を採用することも可能である。
また本実施形態では、記録媒体の幅寸法を光学式センサを用いて検出し、その検出データを制御手段であるCPUに入力するようにしたが、記録媒体の幅寸法は、予め使用者が入力手段を介してCPUに入力するようにしてもよい。
加えて、本発明に係るインクジェット記録装置は、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として一体または別体に設けられるものの他、リーダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るものであっても良い。
1 キャリッジ
5 記録ヘッド
300 主制御部
301 CPU
302 ROM
303 RAM
316 不吐ノズル検出ユニット

Claims (8)

  1. 第1インクを吐出するためのノズルを副走査方向に配列した第1ノズル列と、前記第1インクとは異なる第2インクを吐出するためのノズルを前記副走査方向に配列した第2ノズル列とが、前記副走査方向と交差する主走査方向に配列した記録ヘッドを用い、記録媒体上の単位領域に対する前記記録ヘッドの複数回の走査で前記単位領域に画像を記録するための画像処理を行う画像処理装置であって、
    前記第1ノズル列における吐出不良ノズルの情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された吐出不良ノズルで記録すべき画像データに基づいて、吐出不良ではないノズルを用いて画像を記録するためのデータを生成する生成手段と、
    を備え、
    記録に用いるノズルを、前記第1ノズル列のノズルのうち第1使用ノズル範囲に含まれるノズルと、前記第2ノズル列のノズルのうち前記副走査方向において前記第1使用ノズル範囲とは異なる範囲の第2使用ノズル範囲に含まれるノズルと、に制限して、前記走査ごとに当該走査方向とは交差する方向に前記所定量の記録媒体の搬送を行って記録が行われる領域に対して画像を記録する場合、前記生成手段は、前記取得手段により取得された前記第1使用ノズル範囲に含まれる吐出不良ノズルで記録すべき画像データに基づいて、前記第1使用ノズル範囲に含まれるノズルのうち吐出不良ではないノズルを用いて画像を記録するためのデータを生成し、また、記録に用いるノズルを、前記第1ノズル列のノズルのうち前記第1使用ノズル範囲に含まれるノズルに制限せず、かつ前記第2ノズル列のノズルのうち前記第2使用ノズル範囲に含まれるノズルに制限して、前記走査ごとに前記所定量の記録媒体の搬送が行われずに記録が行われる領域に対して画像を記録する場合、前記生成手段は、前記取得手段により取得された前記第1使用ノズル範囲に含まれる吐出不良ノズルで記録すべき画像データに基づいて、前記第1ノズル列のノズルのうち前記第1使用ノズル範囲以外のノズルを含む前記第1ノズル列の中の吐出不良でないノズルを用いて画像を記録するためのデータを生成可能であることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記取得手段は、前記第2ノズル列における吐出不良ノズルの情報を取得可能であり、前記生成手段は、記録に用いるノズルを前記第1使用ノズル範囲及び前記第2使用ノズル範囲に含まれるノズルに制限して画像を記録する場合、前記取得手段により取得された前記第2使用ノズル範囲の吐出不良ノズルで記録すべき画像データに基づいて、前記第2使用ノズル範囲のノズルのうち吐出不良ではないノズルを用いて画像を記録するためのデータを生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1使用ノズル範囲は、前記第2使用ノズル範囲よりも前記記録媒体の搬送方向下流側であり、前記第1のインクは、前記第2インクと同系色で前記第2インクよりも色材濃度の低いインクであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 第1インクを吐出するためのノズルを副走査方向に配列した第1ノズル列と、前記第1インクとは異なる第2インクを吐出するためのノズルを前記副走査方向に配列した第2ノズル列とが、前記副走査方向と交差する主走査方向に配列した記録ヘッドを用い、記録媒体上の単位領域に対する前記記録ヘッドの複数回の走査で前記単位領域に画像を記録するための画像処理を行う画像処理方法であって、
    前記第1ノズル列における吐出不良ノズルの情報を取得する取得工程と、前記取得工程において取得された吐出不良ノズルで記録すべき画像データに基づいて、吐出不良ではないノズルを用いて画像を記録するためのデータを生成する生成工程と、
    を備え、
    記録に用いるノズルを、前記第1ノズル列のノズルのうち第1使用ノズル範囲に含まれるノズルと、前記第2ノズル列のノズルのうち前記副走査方向において前記第1使用ノズル範囲とは異なる範囲の第2使用ノズル範囲に含まれるノズルと、に制限して、前記走査ごとに当該走査方向とは交差する方向に前記所定量の記録媒体の搬送を行って記録が行われる領域に対して画像を記録する場合、前記生成工程において、取得された前記第1使用ノズル範囲に含まれる吐出不良ノズルで記録すべき画像データに基づいて、前記第1使用ノズル範囲に含まれるノズルのうち吐出不良ではないノズルを用いて画像を記録するためのデータを生成し、また、
    記録に用いるノズルを、前記第1ノズル列のノズルのうち前記第1使用ノズル範囲に含まれるノズルに制限せず、かつ前記第2ノズル列のノズルのうち前記第2使用ノズル範囲に含まれるノズルに制限して、前記走査ごとに前記所定量の記録媒体の搬送が行われずに記録が行われる領域に対して画像を記録する場合、前記生成工程において、取得された前記第1使用ノズル範囲に含まれる吐出不良ノズルで記録すべき画像データに基づいて、前記第1ノズル列のノズルのうち前記第1使用ノズル範囲以外のノズルを含む前記第1ノズル列の中の吐出不良でないノズルを用いて画像を記録するためのデータを生成可能であることを特徴とする画像処理方法。
  5. 第1インクを吐出するためのノズルを副走査方向に配列した第1ノズル列と、前記第1インクとは異なる第2インクを吐出するためのノズルを前記副走査方向に配列した第2ノズル列とが、前記副走査方向と交差する主走査方向に配列した記録ヘッドを用い、記録媒体上の単位領域に対する前記記録ヘッドの複数回の走査で前記単位領域に画像を記録する記録装置であって、
    前記第1ノズル列における吐出不良ノズルの情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された吐出不良ノズルで記録すべき画像データに基づいて、吐出不良ではないノズルを用いて画像を記録するように前記記録ヘッドを制御する制御手段と、
    を備え、
    記録に用いるノズルを、前記第1ノズル列のノズルのうち第1使用ノズル範囲に含まれるノズルと、前記第2ノズル列のノズルのうち前記副走査方向において前記第1使用ノズル範囲とは異なる範囲の第2使用ノズル範囲に含まれるノズルと、に制限して、前記走査ごとに当該走査方向とは交差する方向に前記所定量の記録媒体の搬送を行って記録が行われる領域に対して画像を記録する場合、前記制御手段は、前記取得手段により取得された前記第1使用ノズル範囲に含まれる吐出不良ノズルで記録すべき画像データに基づいて、前記第1使用ノズル範囲に含まれるノズルのうち吐出不良ではないノズルを用いて画像を記録するように制御し、また、
    記録に用いるノズルを、前記第1ノズル列のノズルのうち前記第1使用ノズル範囲に含まれるノズルに制限せず、かつ前記第2ノズル列のノズルのうち前記第2使用ノズル範囲に含まれるノズルに制限して、前記走査ごとに前記所定量の記録媒体の搬送が行われずに記録が行われる領域に対して画像を記録する場合、前記制御手段は、前記取得手段により取得された前記第1使用ノズル範囲に含まれる吐出不良ノズルで記録すべき画像データに基づいて、前記第1ノズル列のノズルのうち前記第1使用ノズル範囲以外のノズルを含む前記第1ノズル列の中の吐出不良でないノズルを用いて画像を記録するように制御可能であることを特徴とする記録装置。
  6. 第1インクを吐出するためのノズルを副走査方向に配列した第1ノズル列と、前記第1インクとは異なる第2インクを吐出するためのノズルを前記副走査方向に配列した第2ノズル列とが、前記副走査方向と交差する主走査方向に配列した記録ヘッドを用い、記録媒体上の単位領域に対する前記記録ヘッドの複数回の走査で前記単位領域に画像を記録する記録方法であって、
    前記第1ノズル列における吐出不良ノズルの情報を取得する取得工程と、前記取得工程において取得された吐出不良ノズルで記録すべき画像データに基づいて、吐出不良ではないノズルを用いて画像を記録するように前記記録ヘッドを制御する記録工程と、
    を有し、
    記録に用いるノズルを、前記第1ノズル列のノズルのうち第1使用ノズル範囲に含まれるノズルと、前記第2ノズル列のノズルのうち前記副走査方向において前記第1使用ノズル範囲とは異なる範囲の第2使用ノズル範囲に含まれるノズルと、に制限して、前記走査ごとに当該走査方向とは交差する方向に前記所定量の記録媒体の搬送を行って記録が行われる領域に対して画像を記録する場合、前記記録工程において、取得された前記第1使用ノズル範囲に含まれる吐出不良ノズルで記録すべき画像データに基づいて、前記第1使用ノズル範囲に含まれるノズルのうち吐出不良ではないノズルを用いて画像を記録し、また、
    記録に用いるノズルを、前記第1ノズル列のノズルのうち前記第1使用ノズル範囲に含まれるノズルに制限せず、かつ前記第2ノズル列のノズルのうち前記第2使用ノズル範囲に含まれるノズルに制限して、前記走査ごとに前記所定量の記録媒体の搬送が行われずに記録が行われる領域に対して画像を記録する場合、前記記録工程において、取得された前記第1使用ノズル範囲に含まれる吐出不良ノズルで記録すべき画像データに基づいて、前記第1ノズル列のノズルのうち前記第1使用ノズル範囲以外のノズルを含む前記第1ノズル列の中の吐出不良でないノズルを用いて画像を記録することが可能であることを特徴とする記録方法。
  7. 前記走査ごとに当該走査方向とは交差する方向に前記所定量の記録媒体の搬送を行って記録が行われる領域は、記録媒体の中央部であり、前記走査ごとに前記所定量の記録媒体の搬送が行われずに記録が行われる領域は、記録媒体の先端部であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 第1インクを吐出するためのノズルを副走査方向に配列した第1ノズル列と、前記第1インクとは異なる第2インクを吐出するためのノズルを前記副走査方向に配列した第2ノズル列とが、前記副走査方向と交差する主走査方向に配列した記録ヘッドを用い、記録媒体上の単位領域に対する前記記録ヘッドの複数回の走査で前記単位領域に画像を記録するための画像処理を行う画像処理装置であって、
    前記第1ノズル列における吐出不良ノズルの情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された吐出不良ノズルで記録すべき画像データに基づいて、吐出不良ではないノズルを用いて画像を記録するためのデータを生成する生成手段と、
    を備え、
    記録に用いるノズルを、前記第1ノズル列のノズルのうち第1使用ノズル範囲に含まれるノズルと、前記第2ノズル列のノズルのうち前記副走査方向において前記第1使用ノズル範囲とは異なる範囲の第2使用ノズル範囲に含まれるノズルと、に制限し、記録媒体における余白の前記副走査方向における長さが前記第1ノズル列のノズル配列長さから前記単位領域の前記副走査方向の長さを引いた長さ以上の場合、前記生成手段は、前記第1使用ノズル範囲に含まれるノズルのうち吐出不良ではないノズルを用いて画像を記録するためのデータを生成し、記録に用いるノズルを、前記第1ノズル列のノズルのうち前記第1使用ノズル範囲に含まれるノズルに制限せず、かつ前記第2ノズル列のノズルのうち前記第2使用ノズル範囲に含まれるノズルに制限し、記録媒体における余白の前記副走査方向における長さが前記第1ノズル列のノズル配列長さから前記単位領域の前記副走査方向の長さを引いた長さより小さい場合、前記第1ノズル列のノズルのうち前記第1使用ノズル範囲以外のノズルを含む前記第1ノズル列の中の吐出不良でないノズルを用いて画像を記録するためのデータを生成可能であることを特徴とする画像処理装置。
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