JP5955044B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、トレッドに複数のブロックが形成された空気入りタイヤに関する。
従来からトレッドに複数のブロックを形成した空気入りタイヤがある(例えば、特許文献1、2)。この種の空気入りタイヤは、ブロックのエッジ部により高いエッジ効果が得られる。
国際公開第2008/146851号 特開2011−98622号公報
特許文献1の空気入りタイヤでは、トレッドの中央部に、タイヤ周方向にジグザグ状に延びる一対の周方向溝とタイヤ幅方向に直線状に延びて一対の周方向溝を連結する複数の横溝とで複数のブロック陸部を形成している。このブロック陸部は、タイヤ周方向の端部(エッジ部)が横溝と同様にタイヤ幅方向に直線状に延びていることから、タイヤ周方向(タイヤ直進方向)にエッジ効果が発揮されるため直進安定性に優れるが、ブロック陸部の上記エッジ部が路面に同時に(接触)衝突するため、衝突音が大きくなる傾向にある。
一方、特許文献2の空気入りタイヤでは、トレッドの中央部に、タイヤ周方向にジグザグ状に延びる一対の周方向細溝とタイヤ幅方向に対して傾斜する方向に延びて一対の周方向細溝を連結する複数のラグ溝とで複数の六角ブロックを形成している。この六角ブロックは、タイヤ周方向の端部(エッジ部)がラグ溝と同様にタイヤ幅方向に対して傾斜する方向に延びていることから、六角ブロックの上記エッジ部が路面に徐々に接触するため衝突音を小さくできる。しかし、六角ブロックのエッジ部がすべて同じ方向に傾斜しているため、タイヤ周方向(タイヤ直進方向)に対して傾斜する方向にエッジ効果が発揮される。このため、上記空気入りタイヤでは、例えば、タイヤ内部に配設される最外層のベルトのコード方向を調整して直進安定性を確保したりするが、ベルトのコード方向に制限が生じるため、タイヤの設計自由度が低下する傾向がある。
本発明は、エッジ効果を得つつ、エッジによる路面衝突音を抑制すると共に直進安定性を確保することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の空気入りタイヤは、トレッドのタイヤ赤道面を挟んで両側に形成され、タイヤ周方向にジグザグ状に延びる一対の中央周方向溝と、前記一対の中央周方向溝間にタイヤ周方向に間隔をあけて複数形成され、タイヤ幅方向に対して傾斜する方向に延びると共に該傾斜する方向がタイヤ周方向で交互に逆向きとされ、前記一対の中央周方向溝のタイヤ赤道面側のジグザグ頂部同士を連結してタイヤ周方向に複数の中央ブロック状陸部を形成する中央ラグ溝と、前記一対の中央周方向溝を挟んで両側に形成され、前記中央周方向溝のタイヤ幅方向外側のジグザグ頂部からタイヤ幅方向外側にタイヤ幅方向に対して傾斜する方向に延び、タイヤ赤道面を挟んで一方側と他方側でタイヤ幅方向に対して傾斜する方向が互いに逆向きとされた外側ラグ溝と、を有し、前記中央ブロック状陸部及び前記一対の中央周方向溝を挟んで両側に形成されるブロック状陸部は全て、タイヤ幅方向両側の幅方向エッジ部が、タイヤ周方向の両端部から中央部に向けて互いに離れる方向に一様に傾斜している
請求項1に記載の空気入りタイヤでは、トレッドに複数の中央ラグ溝と複数の外側ラグ溝を形成していることから、中央ラグ溝により形成されるエッジ部(すなわち、中央ブロック状陸部(以下、適宜「中央ブロック」と記載する。)のタイヤ周方向のエッジ部(以下、適宜「周方向エッジ部」と記載する。))と、外側ラグ溝により形成されるエッジ部(以下、適宜「外側ラグ溝エッジ部」と記載する。)によってエッジ効果が得られる。
上記空気入りタイヤでは、中央ラグ溝をタイヤ幅方向に対して傾斜する方向に延ばしていることから、この中央ラグ溝により形成される中央ブロックの周方向エッジ部もタイヤ幅方向に対して傾斜する。これにより、タイヤ転動時に中央ブロックの周方向エッジ部が路面に徐々に接触(衝突)するようになる。
また、外側ラグ溝をタイヤ幅方向に対して傾斜する方向に延ばしていることから、この外側ラグ溝により形成される外側ラグ溝エッジ部もタイヤ幅方向に対して傾斜する。これにより、タイヤ転動時に外側ラグ溝エッジ部が路面に徐々に接触(衝突)するようになる。
よって、タイヤ転動時の中央ブロックの周方向エッジ部及び外側ラグ溝エッジ部に起因する路面衝突音が抑制される。
上記空気入りタイヤでは、中央ラグ溝をタイヤ幅方向に対して傾斜する方向がタイヤ周方向で交互に逆向きとなるように形成していることから、タイヤ転動時にエッジ効果を発揮する中央ブロックの周方向エッジ部の向きがタイヤ周方向に交互にタイヤ幅方向に対して逆向きとなる。これにより、タイヤ転動時に中央ブロックの周方向エッジ部により発揮されるエッジ効果(抵抗力)の向きがタイヤ周方向に交互にタイヤ幅方向に対して逆向きとなり、タイヤ全周で見た場合の中央ブロックの周方向エッジ部によるエッジ効果の合力の向きがタイヤ周方向(タイヤ直進方向)となる。
また、外側ラグ溝をタイヤ赤道面を挟んで一方側と他方側でタイヤ幅方向に対する傾斜する方向が互いに逆向きとなるように形成していることから、タイヤ転動時にエッジ効果を発揮する外側ラグ溝エッジ部の向きがタイヤ赤道面を挟んで一方側と他方側でタイヤ幅方向に対して傾斜する方向が互いに逆向きとなる。これにより、タイヤ転動時に外側ラグ溝エッジ部によって発揮されるエッジ効果(抵抗力)の向きがタイヤ周方向に交互にタイヤ幅方向に対して逆向きとなり、タイヤ全周で見た場合の外側ラグ溝エッジ部によるエッジ効果の合力の向きがタイヤ周方向(タイヤ直進方向)となる。
よって、トレッドに中央ブロックの周方向エッジ部及び外側ラグ溝エッジ部が形成されてもタイヤ転動時の直進安定性が確保される。
また、中央ラグ溝をタイヤ幅方向に対して傾斜する方向がタイヤ周方向で交互に逆向きとなるように形成していることから、入力に対して踏面上で中央ブロックの回転が抑制され、中央ブロックが変形し難く、偏摩耗の発生が抑制される。
さらに、上記空気入りタイヤでは、一対の中央周方向溝のタイヤ赤道面側のジグザグ頂部同士を中央ラグ溝で連結していることから、例えば、直線状の中央周方向溝を中央ラグ溝で連結するものと比べて、中央ラグ溝と中央周方向溝との間の角度が広くなり、中央ブロックの中央ラグ溝と中央周方向溝との間の角部の剛性が高くなる。これにより、前記角部に偏摩耗が生じるのを抑制することができる。
さらに、上記空気入りタイヤでは、外側ラグ溝を中央周方向溝のタイヤ幅方向外側のジグザグ頂部からタイヤ幅方向外側に延ばしていることから、例えば、外側ラグ溝を中央周方向溝の上記ジグザグ頂部以外の部位からタイヤ幅方向外側に延ばしているものと比べて、外側ラグ溝と中央周方向溝との間の角度が広くなり、中央ブロックのタイヤ幅方向外側に形成される陸部の外側ラグ溝と中央周方向溝との間の角部の剛性が高くなる。これにより、前記角部に偏摩耗が生じるのを抑制することができる。
以上、請求項1に記載の空気入りタイヤによれば、エッジ効果を得つつ、エッジによる路面衝突音を抑制すると共に直進安定性を確保することができる。さらに、中央ブロック及び該中央ブロックのタイヤ幅方向外側に形成される陸部に偏摩耗が生じるのを抑制することができる。
本発明の請求項2に記載の空気入りタイヤは、請求項1に記載の空気入りタイヤにおいて、前記中央ブロック状陸部に形成され、前記中央ラグ溝よりも溝幅が狭く、タイヤ幅方向に対して傾斜する方向に延びると共に該傾斜する方向がタイヤ周方向で交互に逆向きとされた中央細溝、を有する。
請求項2に記載の空気入りタイヤでは、トレッドに複数の中央細溝を形成していることから、中央細溝により形成されるエッジ部(以下、適宜「中央細溝エッジ部」と記載する。)によってエッジ効果が得られる。
上記空気入りタイヤでは、中央細溝をタイヤ幅方向に対して傾斜する方向に延ばしていることから、この中央細溝により形成される中央細溝エッジ部もタイヤ幅方向に対して傾斜する。これにより、タイヤ転動時に中央細溝エッジ部が路面に徐々に接触(衝突)するようになる。
よって、タイヤ転動時の中央ブロックの中央細溝エッジ部に起因する路面衝突音が抑制される。
また、上記空気入りタイヤでは、中央細溝をタイヤ幅方向に対して傾斜する方向がタイヤ周方向で交互に逆向きとなるように形成していることから、タイヤ転動時にエッジ効果を発揮する中央細溝エッジ部の向きがタイヤ周方向で交互にタイヤ幅方向に対して逆向きとなる。これにより、タイヤ転動時に中央細溝エッジ部により発揮されるエッジ効果(抵抗力)の向きがタイヤ周方向に交互にタイヤ幅方向に対して逆向きとなり、タイヤ全周で見た場合の中央細溝エッジ部によるエッジ効果の合力の向きがタイヤ周方向(タイヤ直進方向)となる。
よって、トレッドに中央ブロックの中央細溝エッジ部が形成されてもタイヤ転動時の直進安定性が確保される。
本発明の請求項3に記載の空気入りタイヤは、請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤにおいて、前記一対の中央周方向溝を挟んで両側に形成され、タイヤ周方向にジグザグ状に延び、タイヤ赤道面側のジグザグ頂部に前記外側ラグ溝が連結されて前記中央周方向溝との間にタイヤ周方向に複数の外側ブロック状陸部が形成された外側周方向溝、を有している。
請求項3に記載の空気入りタイヤでは、外側周方向溝のタイヤ赤道面側のジグザグ頂部に外側ラグ溝が連結されて、中央周方向溝と外側周方向溝との間にタイヤ周方向に複数の外側ブロック状陸部(以下、適宜「外側ブロック」と記載する。)が形成されている。このように、外側ラグ溝を外側周方向溝のタイヤ赤道面側のジグザグ頂部に連結していることから、例えば、外側ラグ溝を直線状の外側周方向溝に連結するものや、ジグザグ状の外側周方向溝のタイヤ赤道面側のジグザグ頂部に連結するものと比べて、外側ラグ溝と外側周方向溝との間の角度が広くなり、外側ブロックの外側ラグ溝と外側周方向溝との間の角部の剛性が向上する。これにより、前記角部に偏摩耗が生じるのを抑制することができる。
本発明の請求項4に記載の空気入りタイヤは、請求項3に記載の空気入りタイヤにおいて、タイヤ赤道面を挟んで両側の前記外側ブロック状陸部にそれぞれ形成され、前記外側ラグ溝よりも溝幅が狭く、タイヤ幅方向に対して傾斜する方向に延び、タイヤ赤道面を挟んで一方側と他方側でタイヤ幅方向に対して傾斜する方向が互いに逆向きとされた外側細溝、を有している。
請求項4に記載の空気入りタイヤでは、トレッドに複数の外側細溝を形成していることから、外側細溝により形成されるエッジ部(以下、適宜「外側細溝エッジ部」と記載する。)によってエッジ効果が得られる。
上記空気入りタイヤでは、外側細溝をタイヤ幅方向に対して傾斜する方向に延ばしていることから、この外側細溝により形成される外側細溝エッジ部もタイヤ幅方向に対して傾斜する。これにより、タイヤ転動時に外側細溝エッジ部が路面に徐々に接触(衝突)するようになる。
よって、タイヤ転動時の外側細溝エッジ部に起因する路面衝突音が抑制される。
上記空気入りタイヤでは、外側細溝をタイヤ赤道面を挟んで一方側と他方側でタイヤ幅方向に対する傾斜する方向が互いに逆向きとなるように形成していることから、タイヤ転動時にエッジ効果を発揮する外側細溝エッジ部の向きがタイヤ赤道面を挟んで一方側と他方側でタイヤ幅方向に対して傾斜する方向が互いに逆向きとなる。これにより、タイヤ転動時に外側細溝エッジ部によって発揮されるエッジ効果(抵抗力)の向きがタイヤ周方向に交互にタイヤ幅方向に対して逆向きとなり、タイヤ全周で見た場合の外側細溝エッジ部によるエッジ効果の合力の向きがタイヤ周方向(タイヤ直進方向)となる。
よって、トレッドに外側細溝エッジ部が形成されてもタイヤ転動時の直進安定性が確保される。
なお、請求項1〜4に記載の「中央周方向溝」、「中央ラグ溝」、「外側ラグ溝」、「中央細溝」、「外側周方向溝」、及び「外側細溝」は、いずれも、トレッドが路面に接地した際に閉じることのないような溝幅を有するものである。
以上説明したように、本発明の空気入りタイヤは、エッジ効果を得つつ、エッジによる路面衝突音を抑制すると共に直進安定性を確保することができる。
第1実施形態の空気入りタイヤのトレッド平面図である。 図1の空気入りタイヤに形成された各エッジ部のエッジ効果の向きを示すトレッド平面図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤについて図1〜図2を参照しながら説明する。
本実施形態に係る空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」と記載する。)10は、主にトラックやバスなどに用いられる重荷重用の空気入りタイヤである。図1では、タイヤ10のトレッド12の接地端12Eまでを平面図で示している。なお、図1中の矢印Sはタイヤ周方向、図中の矢印Wはタイヤ幅方向を示し、符号CLはタイヤ赤道面を示している。
また、ここでいう「接地端」とは、タイヤ10をJATMA YEAR BOOK(日本自動車タイヤ協会規格、2011年度版)に規定されている標準リムに装着し、JATMA YEAR BOOKでの適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力(内圧−負荷能力対応表の太字荷重)に対応する空気圧(最大空気圧)の100%の内圧を充填し、最大負荷能力を負荷したときの接地面のタイヤ幅方向外側端を指している。また、タイヤ10の使用地又は製造地においては、JATMA規格に代わりTRA規格またはETRTO規格が適用される。
タイヤ10は、内部構造として従来公知の空気入りタイヤの内部構造と同様のものを用いることができる。このため、タイヤ10の内部構造に関しては、説明を省略する。
図1に示すように、タイヤ10の路面との接地部位を構成するトレッド12には、タイヤ赤道面CLを挟んで両側に、タイヤ周方向にジグザグ状に延びる一対の中央周方向溝14が形成されている。これらの中央周方向溝14は、各々のジグザグ部のジグザグ頂部(言い換えると、折れ曲り部)がタイヤ周方向にずれるように配置されている。なお、中央周方向溝14は、本発明の中央周方向溝の一例である。
トレッド12には、一対の中央周方向溝14を挟んで両側にタイヤ周方向にジグザグ状に延びる一対の外側周方向溝16が形成されている。この外側周方向溝16は、中央周方向溝14よりも溝幅が広くなっている。なお、外側周方向溝16は、本発明の外側周方向溝の一例である。
また、トレッド12の一対の中央周方向溝14間には、タイヤ周方向に間隔をあけて複数の中央ラグ溝18が形成されている。この中央ラグ溝18は、タイヤ幅方向に対して傾斜する方向に直線状に延びると共に該傾斜する方向がタイヤ周方向で交互に逆向きとされている。言い換えると、タイヤ周方向に互いに隣り合う中央ラグ溝18は、タイヤ幅方向に対して傾斜する方向が互いに逆向きとされている。なお、中央ラグ溝18は、本発明の中央ラグ溝の一例である。
また、各々の中央ラグ溝18は、それぞれ一方の中央周方向溝14から他方の中央周方向溝14へ延びて、これらの中央周方向溝14同士を連結している。これらの中央ラグ溝18により、一対の中央周方向溝14間には、タイヤ周方向に複数の中央ブロック状陸部(以下、適宜「中央ブロック」と記載する。)20が形成されている。なお、中央ブロック20は、本発明の中央ブロック状陸部の一例である。また、各々の中央ラグ溝18から中央周方向溝14に向って排水が流れるため、トレッド12の中央部(中央ブロック20周り)の排水性が向上する。
本実施形態の中央ラグ溝18は、中央周方向溝14のタイヤ赤道面側のジグザグ頂部14Aに連結されている。すなわち、中央ラグ溝18は、一対の中央周方向溝14のタイヤ赤道面CL側のそれぞれのジグザグ頂部14A同士を連結している。
本実施形態の中央ブロック20は、中央ラグ溝18により形成されるタイヤ周方向のエッジ部(以下、適宜「周方向エッジ部」と記載する。)22と、中央周方向溝14により形成されるタイヤ幅方向の2段階に傾斜したエッジ部24(以下、適宜「幅方向エッジ部」と記載する。)と、を有しており、トレッド平面視で六角形状とされている。
より具体的に説明すると、中央ラグ溝18は、タイヤ幅方向に対して傾斜する方向に直線状に延び、タイヤ周方向に間隔をあけて形成される複数の第1中央ラグ溝18Aと、タイヤ幅方向に対して第1中央ラグ溝18Aの延在方向と逆方向に直線状に延び、タイヤ周方向に互いに隣り合う第1中央ラグ溝18A間に形成される第2中央ラグ溝18Bと、で構成され、第1中央ラグ溝18Aと第2中央ラグ溝18Bは、タイヤ周方向に交互に形成されている。なお、図1では、第1中央ラグ溝18Aは左下から右上へ延びる溝であり、第2中央ラグ溝18Bは、右下から左上へ延びる溝である。
また、中央ブロック20は、第1中央ブロック20Aと、この第1中央ブロック20Aとタイヤ周方向に対して左右対称形状とされた第2中央ブロック20Bと、で構成され、第1中央ブロック20Aと第2中央ブロック20Bはタイヤ周方向に交互に形成されている。なお、図1では、第1中央ブロック20Aは第1中央ラグ溝18Aの上側に形成された陸部であり、第2中央ブロック20Bは第2中央ラグ溝18Aの上側に形成された陸部である。
中央ブロック20には、タイヤ幅方向に対して傾斜する方向に延びる中央細溝26が形成されている。この中央細溝26は、中央ラグ溝18よりも溝幅が狭く、中央ブロック20を横断して一対の中央周方向溝14を連結している。この中央細溝26により、中央ブロック20のタイヤ周方向の剛性低下を抑制しつつ、中央細溝26から中央周方向溝14に向って排水を流すことができるため、トレッド12の中央部(中央ブロック20周り)の排水性がさらに向上する。なお、中央細溝26は、本発明の中央細溝の一例である。
また、中央細溝26は、それぞれの中央ブロック20に一つずつ形成され、タイヤ幅方向に対して傾斜する方向がタイヤ周方向で交互に逆向きとされている。言い換えると、タイヤ周方向に互いに隣り合う中央細溝26は、タイヤ幅方向に対して傾斜する方向が互いに逆向きとされている。
中央細溝26には、延在方向の中間部に該延在方向と交差する方向に屈曲する屈曲部26Aが形成されている。この屈曲部26Aは、中央細溝26よりもタイヤ幅方向に対する角度が大きくなっている。
また、本実施形態では、中央細溝26の溝深さを中央ラグ溝18よりも浅くしているが、本発明はこの構成に限定されず、中央細溝26の溝深さを中央ラグ溝18と同じ深さとしてもよい。
一対の中央周方向溝14を挟んで両側には、タイヤ周方向に間隔をあけて複数の中間ラグ溝28が形成されている。なお、中間ラグ溝28は、本発明の外側ラグ溝の一例である。
中間ラグ溝28は、中央周方向溝14のタイヤ幅方向外側のジグザグ頂部14Bからタイヤ幅方向外側にタイヤ幅方向に対して傾斜する方向に直線状に延びて外側周方向溝16のタイヤ赤道面CL側のジグザグ頂部16Aに連結されている。これらの中間ラグ溝28は、タイヤ赤道面を挟んで一方側と他方側でタイヤ幅方向に対して傾斜する方向が互いに逆向きとされている。また、これらの中間ラグ溝28によって中央周方向溝14と外側周方向溝16との間に中間ブロック状陸部(以下、適宜「中間ブロック」と記載する。)30がタイヤ周方向に複数形成されている。なお、中間ブロック30は、本発明の外側ブロック状陸部の一例である。また、各々の中間ラグ溝28から中央周方向溝14または外側周方向溝16のどちらか一方に向って排水が流れるため、トレッド12の中間部(中間ブロック30周り)の排水性が向上する。
本実施形態の中間ブロック30は、中間ラグ溝28により形成されるタイヤ周方向のエッジ部(以下、適宜「周方向エッジ部」と記載する。)32と、中央周方向溝14により形成されるタイヤ幅方向の2段階に傾斜したエッジ部(以下、適宜「幅方向エッジ部」と記載する。)34と、外側周方向溝16により形成されるタイヤ幅方向の2段落に傾斜したエッジ部(以下、適宜「幅方向エッジ部」と記載する。)35と、を有しており、トレッド平面視で六角形状とされている。
また、中間ブロック30は、タイヤ赤道面CLを挟んで一方側(図1では左側)と他方側(図1では右側)がタイヤ周方向に対して左右対称形状とされている。
中間ブロック30には、タイヤ幅方向に対して傾斜する方向に延びる中間細溝36が形成されている。この中間細溝36は、中間ラグ溝28よりも溝幅が狭く、さらに、中間ブロック30を横断して中央周方向溝14と外側周方向溝16を連結している。この中間細溝36により、中間ブロック30のタイヤ周方向の剛性低下を抑制しつつ、中間細溝36から中央周方向溝14または外側周方向溝16のどちらか一方に向って排水を流すことができるため、トレッド12の中間部(中間ブロック30周り)の排水性がさらに向上する。特に、本実施形態では、中間細溝36が外側周方向溝16のジグザグ頂部16Aとジグザグ頂部16Bとの間に連結されていることから、中間細溝36からの排水と後述する側部細溝46からの排水が外側周方向溝16にタイヤ周方向に交互に流れ込むため、流れ込んだ排水が外側周方向溝16を通って効率的に接地面外に排出される。なお、中間細溝36は、本発明の外側細溝の一例である。
また、中間細溝36は、それぞれの中間ブロック30に一つずつ形成され、タイヤ幅方向に対して傾斜する方向がタイヤ周方向で同じ向きとされている。また、中間細溝36は、タイヤ赤道面を挟んで一方側と他方側でタイヤ幅方向に対して傾斜する方向が互いに逆向きとされている。
中間細溝36には、延在方向の中間部に該延在方向と交差する方向に屈曲する屈曲部36Aが形成されている。この屈曲部36Aは、中間細溝36よりもタイヤ幅方向に対する角度が大きくなっている。
また、本実施形態では、中間細溝36の溝深さを中間ラグ溝28よりも浅くしているが、本発明はこの構成に限定されず、中間細溝36の溝深さを中間ラグ溝28と同じ深さとしてもよい。
一対の外側周方向溝16を挟んで両側には、タイヤ周方向に間隔をあけて複数の側部ラグ溝38が形成されている。
側部ラグ溝38は、外側周方向溝16のタイヤ幅方向外側のジグザグ頂部16Bからタイヤ幅方向外側にタイヤ幅方向に対して傾斜する方向に直線状に延びている。これらの側部ラグ溝38は、タイヤ赤道面CLを挟んで一方側と他方側でタイヤ幅方向に対して傾斜する方向が互いに逆向きとされている。また、これらの側部ラグ溝38によって外側周方向溝16のタイヤ幅方向外側に側部ブロック状陸部(以下、適宜「側部ブロック」と記載する。)40がタイヤ周方向に複数形成されている。なお、各々の側部ラグ溝38から外側周方向溝16または、それよりもタイヤ幅方向外側(接地面外)に向って排水が流れるため、トレッド12の側部(側部ブロック40周り)の排水性が向上する。
本実施形態の側部ブロック40は、側部ラグ溝38により形成されるタイヤ周方向のエッジ部(以下、適宜「周方向エッジ部」と記載する。)42と、外側周方向溝16により形成されるタイヤ幅方向の2段階に傾斜したエッジ部(以下、適宜「幅方向エッジ部」と記載する。)44と、を有している。
また、側部ブロック40は、タイヤ赤道面CLを挟んで一方側(図1では左側)と他方側(図1では右側)がタイヤ周方向に対して左右対称形状とされている。
側部ブロック40には、タイヤ幅方向に対して傾斜する方向に延びる側部細溝46が形成されている。この側部細溝46は、側部ラグ溝38よりも溝幅が狭く、さらに、側部ブロック40を横断している。この側部細溝46により、側部ブロック40のタイヤ周方向の剛性低下を抑制しつつ、側部細溝46から外側周方向溝16または、それよりもタイヤ幅方向外側(接地面外)に向って排水を流すことができるため、トレッド12の側部(側部ブロック40周り)の排水性がさらに向上する。特に、本実施形態では、側部細溝46が外側周方向溝16のジグザグ頂部16Aとジグザグ頂部16Bとの間で且つ中間細溝36が連結された部分に対してタイヤ周方向にずれた部分に連結されていることから、中間ラグ溝28からの排水、中間細溝36からの排水、及び側部細溝46からの排水が外側周方向溝16にタイヤ周方向に交互に流れ込むため、流れ込んだ排水が外側周方向溝16を通って効率的に接地面外に排出される。
また、側部細溝46は、それぞれの側部ブロック40に一つずつ形成され、タイヤ幅方向に対して傾斜する方向がタイヤ周方向で同じ向きとされている。また、側部細溝46は、タイヤ赤道面を挟んで一方側と他方側でタイヤ幅方向に対して傾斜する方向が互いに逆向きとされている。
側部細溝46には、延在方向の中間部に該延在方向と交差する方向に屈曲する屈曲部46Aが形成されている。この屈曲部46Aは、側部細溝46よりもタイヤ幅方向に対する角度が大きくなっている。
なお、本実施形態では、側部細溝46の溝深さを側部ラグ溝38よりも浅くしているが、本発明はこの構成に限定されず、側部細溝46の溝深さを側部ラグ溝38と同じ深さとしてもよい。
また、図1に示されるように、タイヤ赤道面CLを挟んで一方側(図1では左側)の中間ラグ溝28及び側部ラグ溝38はともに同じ方向(図1では右上がり方向)に傾斜し、他方側の中間ラグ溝28及び側部ラグ溝38はともに同じ方向(図1では左上がり方向)に傾斜している。
さらに、タイヤ赤道面CLを挟んで一方側(図1では左側)の中間細溝36及び側部細溝46はともに同じ方向(図1では右上がり方向)に傾斜し、他方側の中間細溝36及び側部細溝46はともに同じ方向(図1では左上がり方向)に傾斜している。
なお、本実施形態の中央周方向溝14、外側周方向溝16、中央ラグ溝18、中央細溝26、中間ラグ溝28、中間細溝36、側部ラグ溝38、及び、側部細溝46は、いずれも、トレッド12が路面に接地した際に閉じることのない溝幅を有している。
上記中央ラグ溝18及び中間ラグ溝28の配置により、図1に示すように、タイヤ赤道面を挟んで片側において、一つの中央ブロック20に対して二つの中間ブロック30がタイヤ幅方向で重なる。このため、トレッド12にタイヤ幅方向に対する過度な入力(例えば、急な旋回による横力など)があった場合に、中央ブロック20及び中間ブロック30が互いに支持し合うため、中央ブロック20や中間ブロック30に不具合(例えば、欠けなど)が生じにくい。特に、中央周方向溝14は、外側周方向溝16よりも溝幅が狭いため、タイヤ幅方向に対する過度な入力によって隣り合うブロック同士が支持し合う効果が得やすい。
次に、タイヤ10の作用効果について説明する。
タイヤ10では、トレッド12に複数の中央ラグ溝18、複数の中央細溝26、複数の中間ラグ溝28、複数の中間細溝36、複数の側部ラグ溝38、及び側部細溝46を形成していることから、各溝が形成するエッジ部によって高いエッジ効果が得られる。
また、タイヤ10では、中央ラグ溝18をタイヤ幅方向に対して傾斜する方向に延ばしていることから、この中央ラグ溝18により形成される中央ブロック20の周方向エッジ部22もタイヤ幅方向に対して傾斜している。
同様に、中間ラグ溝28、側部ラグ溝38をタイヤ幅方向に対して傾斜する方向にそれぞれ延ばしていることから、中間ラグ溝28により形成される中間ブロック30の周方向エッジ部32もタイヤ幅方向に対して傾斜し、側部ラグ溝38により形成される側部ブロック40の周方向エッジ部42もタイヤ幅方向に対して傾斜している。
これにより、タイヤ転動時に中央ブロック20の周方向エッジ部22、中間ブロック30の周方向エッジ部32、及び側部ブロック40の周方向エッジ部42がそれぞれ路面に徐々に接触(衝突)するようになる。
一方、中央細溝26、中間細溝36、及び側部細溝46をタイヤ幅方向に対して傾斜する方向にそれぞれ延ばしていることから、中央細溝26により形成される中央細溝エッジ部27、中間細溝36により形成される中間細溝エッジ部37、及び側部細溝46により形成される側部細溝エッジ部47もそれぞれタイヤ幅方向に対して傾斜している。
これにより、タイヤ転動時に中央細溝エッジ部27、中間細溝エッジ部37、及び側部細溝エッジ部47がそれぞれ路面に徐々に接触(衝突)するようになる。
よって、タイヤ転動時の各溝が形成するエッジ部に起因する路面衝突音が抑制される。
タイヤ10では、中央ラグ溝18を、タイヤ幅方向に対して傾斜する方向がタイヤ周方向で交互に逆向きとなるように形成していることから、タイヤ転動時(図2に示す矢印R方向にタイヤ10を転動させた時)にエッジ効果を発揮する中央ブロック20の周方向エッジ部22の向きがタイヤ周方向に交互にタイヤ幅方向に対して逆向きとなる。これにより、タイヤ転動時に中央ブロック20の周方向エッジ部22により発揮されるエッジ効果(抵抗力)の向きがタイヤ周方向に交互にタイヤ幅方向に対して逆向きとなり、タイヤ全周で見た場合の中央ブロック20の周方向エッジ部22によるエッジ効果の合力の向きがタイヤ周方向(タイヤ直進方向)となる。なお、図2では、中央ブロック20の周方向エッジ部22によるエッジ効果の向きを矢印F1、F2で表している。
また、中央細溝26をタイヤ幅方向に対して傾斜する方向がタイヤ周方向で交互に逆向きとなるように形成していることから、タイヤ転動時にエッジ効果を発揮する中央細溝エッジ部27の向きがタイヤ周方向で交互にタイヤ幅方向に対して逆向きとなる。これにより、タイヤ転動時に中央細溝エッジ部27により発揮されるエッジ効果(抵抗力)の向きがタイヤ周方向に交互にタイヤ幅方向に対して逆向きとなり、タイヤ全周で見た場合の中央細溝エッジ部27によるエッジ効果の合力の向きがタイヤ周方向(タイヤ直進方向)となる。なお、図2では、中央細溝エッジ部27によるエッジ効果の向きを矢印F3、F4で表している。この中央細溝26のエッジ効果の向きF3、F4は、それぞれの中央細溝26の延在方向に延びる直線((図2の一点鎖線)から延ばしている。
以上により、トレッド12に中央ブロック20の周方向エッジ部22及び中央細溝エッジ部27が形成されてもタイヤ10の直進安定性が確保される。
特に、中央ブロック20は、タイヤ赤道面CL上に形成されることから、直進時には必ず路面と接触するので、タイヤ10の直進安定性に対する周方向エッジ部22及び中央細溝エッジ部27の寄与率が高くなっている。
なお、中央ラグ溝18をタイヤ幅方向に対して傾斜する方向がタイヤ周方向で交互に逆向きとなるように形成していることから、入力に対して踏面上で中央ブロック20の回転が抑制され、中央ブロック20が変形し難く、偏摩耗の発生が抑制される。
さらに、上記タイヤ10では、中間ラグ溝28をタイヤ赤道面CLを挟んで一方側と他方側でタイヤ幅方向に対して傾斜する方向が互いに逆向きとなるように形成していることから、タイヤ転動時にエッジ効果を発揮する中間ブロック30の周方向エッジ部32の向きがタイヤ赤道面CLを挟んで一方側と他方側でタイヤ幅方向に対して傾斜する方向が互いに逆向きとなる。これにより、タイヤ転動時に中間ブロック30の周方向エッジ部32によって発揮されるエッジ効果(抵抗力)の向きがタイヤ周方向に交互にタイヤ幅方向に対して逆向きとなり、タイヤ全周で見た場合の上記周方向エッジ部32によるエッジ効果の合力の向きがタイヤ周方向(タイヤ直進方向)となる。なお、図2では、中間ブロック30の周方向エッジ部32によるエッジ効果の向きを矢印F5、F6で表している。
また、中間細溝36をタイヤ赤道面CLを挟んで一方側と他方側でタイヤ幅方向に対して傾斜する方向が互いに逆向きとなるように形成していることから、タイヤ転動時にエッジ効果を発揮する中間細溝エッジ部37の向きがタイヤ赤道面CLを挟んで一方側と他方側でタイヤ幅方向に対して傾斜する方向が互いに逆向きとなる。これにより、タイヤ転動時に中間細溝エッジ部37によって発揮されるエッジ効果(抵抗力)の向きがタイヤ周方向に交互にタイヤ幅方向に対して逆向きとなり、タイヤ全周で見た場合の中間細溝エッジ部37によるエッジ効果の合力の向きがタイヤ周方向(タイヤ直進方向)となる。なお、図2では、中間細溝エッジ部37によるエッジ効果の向きを矢印F7、F8で表している。この中間細溝36のエッジ効果の向きF7、F8は、それぞれの中間細溝36の延在方向に延びる直線((図2の一点鎖線)から延ばしている。
以上により、トレッド12に中間ブロック30の周方向エッジ部32及び中間細溝エッジ部37が形成されてもタイヤ10の直進安定性が確保される。
またさらに、上記タイヤ10では、側部ラグ溝38をタイヤ赤道面CLを挟んで一方側と他方側でタイヤ幅方向に対して傾斜する方向が互いに逆向きとなるように形成していることから、タイヤ転動時にエッジ効果を発揮する側部ブロック40の周方向エッジ部42の向きがタイヤ赤道面CLを挟んで一方側と他方側でタイヤ幅方向に対して傾斜する方向が互いに逆向きとなる。これにより、タイヤ転動時に側部ブロック40の周方向エッジ部42によって発揮されるエッジ効果(抵抗力)の向きがタイヤ周方向に交互にタイヤ幅方向に対して逆向きとなり、タイヤ全周で見た場合の周方向エッジ部42によるエッジ効果の合力の向きがタイヤ周方向(タイヤ直進方向)となる。なお、図2では、側部ブロック40の周方向エッジ部42によるエッジ効果の向きを矢印F9、F10で表している。
側部細溝46をタイヤ赤道面CLを挟んで一方側と他方側でタイヤ幅方向に対して傾斜する方向が互いに逆向きとなるように形成していることから、タイヤ転動時にエッジ効果を発揮する側部細溝エッジ部47の向きがタイヤ赤道面CLを挟んで一方側と他方側でタイヤ幅方向に対して傾斜する方向が互いに逆向きとなる。これにより、タイヤ転動時に側部細溝エッジ部47によって発揮されるエッジ効果(抵抗力)の向きがタイヤ周方向に交互にタイヤ幅方向に対して逆向きとなり、タイヤ全周で見た場合の側部細溝エッジ部47によるエッジ効果の合力の向きがタイヤ周方向(タイヤ直進方向)となる。なお、図2では、側部細溝エッジ部47によるエッジ効果の向きを矢印F11、F12で表している。この側部細溝46のエッジ効果の向きF11、F12は、それぞれの側部細溝46の延在方向に延びる直線((図2の一点鎖線)から延ばしている。
以上により、トレッド12に側部ブロック40の周方向エッジ部42及び側部細溝エッジ部47が形成されてもタイヤ10の直進安定性が確保される。
以上、タイヤ10によれば、エッジ効果を得つつ、エッジによる路面衝突音を抑制させると共に直進安定性を確保することができる。
なお、各エッジ部によって発揮されるエッジ効果の合力は、タイヤ10のトラクション性能やブレーキ性能に寄与する。
また、タイヤ10では、一対の中央周方向溝14のタイヤ赤道面CL側のジグザグ頂部14A同士を中央ラグ溝18で連結していることから、中央ラグ溝18と中央周方向溝14との間の角度が広くなり、中央ブロック20の中央ラグ溝18と中央周方向溝14との間の角部20Cの剛性が高くなる。これにより、中央ブロック20の角部20Cに偏摩耗が生じるのを抑制することができる。
さらに、タイヤ10では、中間ラグ溝28を中央周方向溝14のタイヤ幅方向外側のジグザグ頂部14Bからタイヤ幅方向外側に延ばしていることから、中間ラグ溝28と中央周方向溝14との間の角度が広くなり、中間ブロック30の中間ラグ溝28と中央周方向溝14との間の角部30Aの剛性が高くなる。そして、中間ラグ溝28を外側周方向溝16のタイヤ赤道面CL側のジグザグ頂部16Aに連結していることから、中間ラグ溝28と外側周方向溝16との間の角度が広くなり、中間ブロック30の中間ラグ溝28と外側周方向溝16との間の角部30Bの剛性が高くなる。
以上により、中間ブロック30の角部30A及び角部30Bに偏摩耗が生じるのを抑制することができる。
またさらに、タイヤ10では、側部ラグ溝38を外側周方向溝16のタイヤ幅方向外側のジグザグ頂部16Bからタイヤ幅方向外側に延ばしていることから、側部ラグ溝38と外側周方向溝16との間の角度が広くなり、側部ブロック40の側部ラグ溝38と外側周方向溝16との間の角部40Aの剛性が高くなる。これにより、側部ブロック40の角部40Aに偏摩耗が生じるのを抑制することができる。
また、中央細溝26、中間細溝36、及び側部細溝46にそれぞれ屈曲部26A、屈曲部36A、及び屈曲部46Aを形成していることから、これらの屈曲部でタイヤ幅方向のエッジ効果が得られる。
第1実施形態では、中央ラグ溝18の溝幅を延在方向に対して一定としているが、本発明はこの構成に限定されず、周方向エッジ部22のタイヤ幅方向に対して傾斜する方向がタイヤ周方向に交互に逆方向となるのであれば、中央ラグ溝18の溝幅は、延在方向の一方から他方へ向って狭くなったり、広くなったりしても構わない。なお、中央細溝26、中間ラグ溝28、中間細溝36、側部ラグ溝38、及び側部細溝46も同様に、各エッジ部が前述した条件を満たすのであれば、溝幅が延在方向の一方から他方へ向って狭くなったり、広くなったりしても構わない。
また、第1実施形態では、中央ブロック20をトレッド平面視で六角形状に形成しているが、本発明はこの構成に限定されず、周方向エッジ部22のタイヤ幅方向に対して傾斜する方向がタイヤ周方向に交互に逆方向となるのであれば、中央ブロック20の形状はどのような形状でもよい。例えば、中央ブロック20の形状を四角形や八角形などの多角形状としてもよく、中央ブロック20のタイヤ幅方向の幅方向エッジ部24を波形状(中央周方向溝14をタイヤ周方向に波形となるジグザグ形状にする)などとしてもよい。なお、中間ブロック30、及び側部ブロック40も同様に、各周方向エッジ部32、42が前述した条件を満たすのであれば、中間ブロック30、及び側部ブロック40の形状はどのような形状でもよい。例えば、中間ブロック30及び側部ブロック40の形状を四角形や八角形などの多角形状としてもよく、中間ブロック30及び側部ブロック40のタイヤ幅方向の幅方向エッジ部34、35、44を波形状(中央周方向溝14または外側周方向溝16をタイヤ周方向に波形となるジグザグ形状にする)などとしてもよい。
さらに、第1実施形態では、一つの中央ブロック20に一つの中央細溝26を形成しているが、本発明はこの構成に限定されず、タイヤ周方向に互いに隣り合う中央細溝26のタイヤ幅方向に対して傾斜する方向がタイヤ周方向で互いに逆向きとなるのであれば、一つの中央ブロック20に複数の中央細溝26を形成してもよい。
第1実施形態では、タイヤ10をトラックやバスなどに用いられる重荷重用の空気入りタイヤとしているが、本発明はこの構成に限定されず、乗用車用、航空機用、及び、建築車両用の空気入りタイヤとしてもよい。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
10 タイヤ(空気入りタイヤ)
12 トレッド
14 中央周方向溝
14A ジグザグ頂部(中央周方向溝のタイヤ赤道面側のジグザグ頂部)
14B ジグザグ頂部(中央周方向溝のタイヤ幅方向外側のジグザグ頂部)
16 外側周方向溝
16A ジグザグ頂部(外側周方向溝のタイヤ赤道面側のジグザグ頂部)
18 中央ラグ溝
20 中央ブロック(中央ブロック状陸部)
26 中央細溝
28 中間ラグ溝(外側ラグ溝)
30 中間ブロック(外側ブロック状陸部)
36 中間細溝(外側ラグ溝)
CL タイヤ赤道面
W タイヤ幅方向
S タイヤ周方向

Claims (4)

  1. トレッドのタイヤ赤道面を挟んで両側に形成され、タイヤ周方向にジグザグ状に延びる一対の中央周方向溝と、
    前記一対の中央周方向溝間にタイヤ周方向に間隔をあけて複数形成され、タイヤ幅方向に対して傾斜する方向に延びると共に該傾斜する方向がタイヤ周方向で交互に逆向きとされ、前記一対の中央周方向溝のタイヤ赤道面側のジグザグ頂部同士を連結してタイヤ周方向に複数の中央ブロック状陸部を形成する中央ラグ溝と、
    前記一対の中央周方向溝を挟んで両側に形成され、前記中央周方向溝のタイヤ幅方向外側のジグザグ頂部からタイヤ幅方向外側にタイヤ幅方向に対して傾斜する方向に延び、タイヤ赤道面を挟んで一方側と他方側でタイヤ幅方向に対して傾斜する方向が互いに逆向きとされた外側ラグ溝と、
    を有し、前記中央ブロック状陸部及び前記一対の中央周方向溝を挟んで両側に形成されるブロック状陸部は全て、タイヤ幅方向両側の幅方向エッジ部が、タイヤ周方向の両端部から中央部に向けて互いに離れる方向に一様に傾斜している空気入りタイヤ。
  2. 前記中央ブロック状陸部に形成され、前記中央ラグ溝よりも溝幅が狭く、タイヤ幅方向に対して傾斜する方向に延びると共に該傾斜する方向がタイヤ周方向で交互に逆向きとされた中央細溝、を有する請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記一対の中央周方向溝を挟んで両側に形成され、タイヤ周方向にジグザグ状に延び、タイヤ赤道面側のジグザグ頂部に前記外側ラグ溝が連結されて前記中央周方向溝との間にタイヤ周方向に複数の外側ブロック状陸部が形成された外側周方向溝、を有する請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. タイヤ赤道面を挟んで両側の前記外側ブロック状陸部にそれぞれ形成され、前記外側ラグ溝よりも溝幅が狭く、タイヤ幅方向に対して傾斜する方向に延び、タイヤ赤道面を挟んで一方側と他方側でタイヤ幅方向に対して傾斜する方向が互いに逆向きとされた外側細溝、を有する請求項3に記載の空気入りタイヤ。
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