JP6378798B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、優れたノイズ性能を発揮しうる空気入りタイヤに関する。
例えばスノータイヤなど積雪路を走行する冬用タイヤにあっては、スノー性能を高めるために、ブロックパターンが一般に採用されている。しかし、このようなブロックパターンのタイヤでは、舗装路面を走行した際のピッチ音やポンピング音が大きくなってノイズ性能を低下させるという問題がある。
他方、ノイズ性能を向上させた空気入りタイヤとして下記の特許文献1のものが知られている。このタイヤは、図4に示すように、タイヤ赤道Cの両側に配されるセンタ周方向主溝a、その外側に配されるショルダ周方向主溝b、センタ周方向主溝a、a間を横切るセンタ横溝d、センタ横溝dとショルダ周方向主溝bとの間を横切るミドル横溝e、及びショルダ周方向主溝bとトレッド端Teとの間を横切るショルダ横溝fを具える。そして、各周方向主溝a、bを矩形波状のジグザグ溝とするとともに、各ジグザグ溝の振幅及び溝幅、並びに、接地面内において1本のジグザグ溝に交わる横溝の本数、横溝の溝幅、横溝間のピッチ長さをそれぞれ規制することで、ノイズ性能の低下を抑制しつつマッド性能或いはスノー性能を向上させている。
しかしながら、近年の市場における高性能化への要求に伴い、ノイズ性能のさらなる向上が強く望まれている。
特開2012−11981号公報
そこで本発明は、スノー性能等を犠牲にすることなくノイズ性能をさらに向上させた空気入りタイヤを提供することを課題としている。
本発明は、トレッド部に、タイヤ赤道両側に配されるセンタ周方向主溝と、該センタ周方向主溝のタイヤ軸方向外側に配されるショルダ周方向主溝と、前記センタ周方向主溝間をタイヤ軸方向に対して角度θcで横切るセンタ傾斜横溝と、前記ショルダ周方向主溝とトレッド端との間をタイヤ軸方向に対して前記角度θsで横切るショルダ傾斜横溝とを具える空気入りタイヤであって、
前記センタ周方向主溝、及びショルダ周方向主溝は、それぞれタイヤ軸方向一方側に傾斜する傾斜溝部と他方側に傾斜する傾斜溝部とが交互に繰り返されるジグザグ溝からなり、
かつ前記ショルダ周方向主溝のジクザグのピッチ長さPsを、センタ周方向主溝のジクザグのピッチ長さPcよりも小とするとともに、
前記センタ傾斜横溝の両端部は、それぞれ前記センタ周方向主溝の傾斜溝部と交わり、かつこの傾斜溝部の傾斜方向は、前記センタ傾斜横溝の傾斜方向と相違し、
前記ショルダ傾斜横溝の角度θsは、前記センタ傾斜横溝の角度θcよりも小、
しかも前記ショルダ傾斜横溝の形成数Nsは、前記センタ傾斜横溝の形成数Ncよりも大であることを特徴としている。
本発明に係る前記空気入りタイヤでは、前記ショルダ傾斜溝のタイヤ軸方向内端部は、前記ショルダ周方向主溝のジクザグの屈曲部分と交わることが好ましい。
本発明に係る前記空気入りタイヤでは、前記センタ周方向主溝とショルダ周方向主溝との間を、タイヤ軸方向に対して角度θmで横切るミドル傾斜横溝を具えるとともに、
前記ミドル傾斜横溝は、そのタイヤ軸方向内端部が前記センタ周方向主溝のジクザグの屈曲部分と交わり、かつタイヤ軸方向外端部が前記ショルダ周方向主溝のジクザグの屈曲部分と交わることが好ましい。
本発明に係る前記空気入りタイヤでは、前記ショルダ周方向主溝の傾斜溝部は、長さが小な第1傾斜溝部と、この第1傾斜溝部とは交互に配される長さが大な第2傾斜溝部とからなり、しかも前記ミドル傾斜溝横溝は、前記第1傾斜溝部と直線状に連なることが好ましい。
本発明において前記「トレッド端」は、正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填された正規状態のタイヤに、正規荷重を負荷してキャンバー角0°で平面に接地させたときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置を意味する。なお前記「正規リム」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めているリムであり、例えば、JATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。前記「正規内圧」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば
"最高空気圧" 、TRAであれば表"TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。前記「正規荷重」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。
本発明は叙上の如く、センタ周方向主溝とショルダ周方向主溝とを、ジグザグ溝として形成している。このようにジグザグ溝を多く配置することで、エッジ効果を高め、ノイズ性能には悪影響を与えることなくスノー性能を向上させている。
しかも、またショルダ周方向主溝のジクザグのピッチ長さPsを、センタ周方向主溝のジクザグのピッチ長さPcよりも小としている。これにより、ショルダ周方向主溝のジグザグ数(ジグザグのピッチ数)が増し、タイヤ軸方向のエッジ成分長さを増やすことができる。従って、スノー性能への影響が大きいショルダ側においてエッジ効果が高まり、スノートラクションを増加させることができる。またショルダ周方向主溝のジグザグ数が増すことで、ショルダ側の剛性が減じ、パターンノイズを減少させることができる。
またセンタ傾斜横溝の両端部が、センタ周方向主溝の傾斜溝部と交わり、かつこの傾斜溝部の傾斜方向を、センタ傾斜横溝の傾斜方向と相違させている。これにより、ピッチバリエーション効果が生まれ、パターンノイズを低減させることができる。
またショルダ傾斜横溝の角度θsを、センタ傾斜横溝の角度θcよりも小としている。これにより、スノー性能への影響が大きいショルダ側においてエッジ効果が高まり、スノートラクションを増加させることができる。その反面、前記角度θsが小となることでノイズ性能の悪化を招くが、センタ傾斜横溝の角度θcが大となることで、このノイズ性能の悪化分を補うことができる。
またショルダ傾斜横溝の形成数Nsを、センタ傾斜横溝の形成数Ncよりも大としている。即ち、前記形成数Nsを大とすることで、タイヤ軸方向のエッジ成分長さを増やすことができ、スノー性能への影響が大きいショルダ側においてエッジ効果が高まり、スノートラクションを増加させることができる。また形成数Nsが増すことで、ショルダ側の剛性が減じ、パターンノイズを減少させることができる。
そしてこれらの効果が互いに協働して、スノー性能を犠牲にすることなく優れたノイズ性能を発揮させることが可能になる。
本発明の一実施形態の空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開図である。 図1におけるミドル領域及びショルダ領域を示す拡大図である。 図1におけるセンタ領域を示す拡大図である。 従来技術を示すトレッドパターンを示す展開図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤ1は、トレッド部2に、タイヤ赤道Cの両側に配されるセンタ周方向主溝3、3と、そのタイヤ軸方向外側に配されるショルダ周方向主溝4、4とを具える。
また前記トレッド部2には、センタ周方向主溝3、3間のセンタ領域Ycを横切る複数本のセンタ傾斜横溝5、及びショルダ周方向主溝4とトレッド端Teとの間のショルダ領域Ysを横切る複数本のショルダ傾斜横溝6が配される。これにより、前記センタ領域Ycは、複数のセンタブロックBcに区分され、前記ショルダ領域Ysは、複数のショルダブロックBsに区分される。また本例では、トレッド部2には、センタ周方向主溝3とショルダ周方向主溝4との間のミドル領域Ymを横切るミドル傾斜横溝7が設けられ、これによりミドル領域Ymを、複数のミドルブロックBmに区分している。
本例では、前記空気入りタイヤ1が、スノータイヤとして形成される場合が示される。
図2に示すように、前記センタ周方向主溝3は、タイヤ軸方向の一方側に傾斜する傾斜溝部3aと、他方側に傾斜する傾斜溝部3bとが交互に繰り返されるジグザグ溝として形成される。前記傾斜溝部3aと傾斜溝部3bとが交差する部分を、ジクザグの屈曲部分3cと呼ぶ。
また前記ショルダ周方向主溝4も同様に、タイヤ軸方向の一方側に傾斜する傾斜溝部4aと、他方側に傾斜する傾斜溝部4bとが交互に繰り返されるジグザグ溝として形成される。傾斜溝部4aと傾斜溝部bとが交差する部分を、ジクザグの屈曲部分4cと呼ぶ。
センタ周方向主溝3及びショルダ周方向主溝4の溝幅及び溝深さについては、慣例に従って種々定めることができる。しかし、溝幅及び/又は溝深さが小さくなるとスノー性能やウエット性能が低下傾向となり、逆に大きくなるとドライ路面での操縦安定性が低下傾向となる。そのため、溝幅はトレッド幅TW(図1に示す)の3〜9%が好ましく、また溝深さは6〜16mmが好ましい。本例では、スノー性能への影響が大きいショルダ周方向主溝4の溝幅W4を、センタ周方向主溝3の溝幅W3よりも大とし、限られたランド比の中でスノー性能を高めている。なお溝幅が部分的に変化する場合、その最大幅と最小幅との平均値により溝幅W3及びW4が定義される。なお溝深さに関しては、センタ周方向主
溝3とショルダ周方向主溝4とは同深さとしている。
ショルダ周方向主溝4は、そのジクザグのピッチ長さPsが、センタ周方向主溝3のジクザグのピッチ長さPcよりも小に設定されている。これにより、ミドル領域Ymは、領域幅を増減させながらタイヤ周方向に延在する。なおセンタ領域Ycでは、センタ周方向主溝3が略同位相で並列することで、領域幅を略一定としている。なおピッチ長さPs、Pcがバリアブルピッチ法等により変化する場合には、タイヤ赤道Cでのタイヤ一周長さ(周長)をジグザグのピッチ数で除した値を、それぞれピッチ長さPs、Pcと定義する。
このように、Ps<Pcとすることで、ショルダ周方向主溝4のジグザグ数が増し、タイヤ軸方向のエッジ成分長さを増加させることができる。従って、スノー性能への影響が大きいショルダ側においてエッジ効果が高まり、スノートラクションを増加させることができる。またショルダ周方向主溝4のジグザグ数が増すことで、ショルダ側の剛性が減じ、ジクザグに起因するパターンノイズを減少させることができる。
前記ピッチ長さPsは、ピッチ長さPcの1.0倍より小であれば特に規制されないが、1/1.5倍以下、さらには1/2倍以下が、上記の効果の点で好ましい。
ショルダ周方向主溝4において、その傾斜溝部4a、4bのうちの一方(本例では傾斜溝部4b)は、長さが小な第1傾斜溝部8として形成され、他方(本例では傾斜溝部4a)は、長さが大な第2傾斜溝部9として形成される。また本例の第2傾斜溝部9(傾斜溝部4a)は、センタ周方向主溝3における傾斜溝部3a、3bの一方(本例では傾斜溝部3a)と、略平行に配される。これにより傾斜溝部3a、4a間では、ミドル領域Ymが略一定幅となり、操縦安定性に有利となる。なお「略平行」とは、平行、及び第2傾斜溝部9と傾斜溝部3aとが5°以下の角度で傾斜する場合が含まれる。
前記センタ周方向主溝3のジグザグの振幅J3、及びショルダ周方向主溝4のジグザグの振幅J4は特に規制されないが、振幅J4が振幅J3の0.75〜1.5倍であるのが好ましい。この範囲から外れると、ミドル領域Ymでの偏摩耗性に不利となる。なお振幅J3、J4が変化する場合には、それぞれ振幅の最大幅と最小幅との平均値により、振幅J3、J4が特定される。
次に、前記ショルダ傾斜横溝6は、タイヤ軸方向に対して角度θsで傾斜し、そのタイヤ軸方向内端部は、前記ショルダ周方向主溝4の屈曲部分4cと交わる。即ち、ショルダ傾斜横溝6の溝壁面間に、屈曲部分4cが介在する。
これに対して、図3に示すように、前記センタ傾斜横溝5は、タイヤ軸方向に対して角度θcで傾斜し、その両端部が、それぞれセンタ周方向主溝3の傾斜溝部3a又は3b(本例では傾斜溝部3b)と交わる。即ち、センタ傾斜横溝5の溝壁面間に、屈曲部分3cが介在しない。そしてセンタ傾斜横溝5が交わる傾斜溝部3bの傾斜方向は、センタ傾斜横溝5の傾斜方向とは相違する。これにより、センタ周方向主溝3のジグザグとセンタ傾斜横溝5とによりピッチバリエーション効果が生まれ、センタ側においてパターンノイズを低減させることができる。
しかも前記角度θsは、角度θcよりも小に設定される。これにより、スノー性能への影響が大きいショルダ側においてエッジ効果が高まり、スノートラクションを増加させることができる。その反面、前記角度θsが小となることでノイズ性能の悪化を招くが、センタ傾斜横溝5の角度θcが大となることで、このノイズ性能の悪化分を補うことができる。特に前記角度θsは、5〜14°の範囲が好ましく、5°を下回ると、そのノイズ性
能の悪化分をセンタ傾斜横溝5が補うことが難しくなる。逆にθsが14°を越えると、スノートラクションの増加が十分見込めなくなる。また角度θcは、15°以上が好ましく、さらには20〜40°の範囲が好ましい。角度θcが15°を下回ると、ノイズ性能の改善が見込めなくなる。
図2に示すように、前記ミドル傾斜横溝7は、タイヤ軸方向に対して角度θmで傾斜し、そのタイヤ軸方向内端部は、センタ周方向主溝3の屈曲部分3cと交わる。即ち、ミドル傾斜横溝7の溝壁面間に、屈曲部分3cが介在する。またミドル傾斜横溝7のタイヤ軸方向外端部は、ショルダ周方向主溝4の屈曲部分4cと交わる。即ち、ミドル傾斜横溝7の溝壁面間に、屈曲部分4cが介在する。なおミドル傾斜横溝7の傾斜方向は、センタ傾斜横溝5の傾斜方向とは相違する。
ここで、雪路走行時において、ジグザグ溝では、傾斜溝部の長さ方向終端位置である屈曲部分において雪が強く圧縮する。従って、本例のように、ミドル傾斜横溝7の内端部及び外端部が、屈曲部分3c、4cと連結することで、センタ周方向主溝3内の雪柱と、ショルダ周方向主溝4内の雪柱と、ミドル傾斜横溝7内の雪柱とが協働して、強固なツリー状の雪柱を形成することができる。即ち、スノートラクションを増加させうる。また同様に、ショルダ部傾斜横溝5の内端部が、屈曲部分4cと連結することで、ショルダ周方向主溝4内の雪柱と、ショルダ傾斜横溝6内の雪柱とが協働して、強固なツリー状の雪柱を形成することができる。即ち、スノートラクションを増加させうる。
本例では、前記ミドル傾斜溝横溝7は、ショルダ周方向主溝4の前記第1傾斜溝部8と直線状に連なる。そのため、排雪性が高まりスノー性能に有利となる。
また空気入りタイヤ1では、一つのショルダ領域Ysに形成されるショルダ傾斜横溝6の形成数Nsは、センタ傾斜横溝5の形成数Ncよりも大に設定される。本例では、形成数Nsが形成数Ncの2倍である場合が示される。
このように、Ns>Ncとすることで、ショルダ傾斜横溝6によるタイヤ軸方向のエッジ成分長さを増やすことができる。即ち、スノー性能への影響が大きいショルダー側において、エッジ効果が高まり、スノートラクションを増加させることができる。また形成数Nsが増すことで、ショルダー側の剛性が減じ、ジクザグおよびショルダ傾斜横溝6に起因するパターンノイズを減少させることができる。
なお本例では、センタブロックBc、ミドルブロックBm、及びショルダブロックBsには、サイピング20が形成され、氷路面に対するグリップ性を確保している。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施されうる。
図1の基本パターンを有するサイズ265/70R17のスノータイヤが、表1の仕様に基づき試作された。各テストタイヤのスノー性能及びノイズ性能がテストされた。各テストタイヤの共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
装着リム:17×7.5
タイヤ内圧:220kPa
テスト車両:排気量2400cc、四輪駆動車
タイヤ装着位置:全輪
<スノー性能>
上記テスト車両にて雪路面を走行したときのトラクション性を、ドライバーの官能により評価された。結果は、比較例1を100とする評点であり、数値が大きい程、スノー性能が優れていることを示す。
<ノイズ性能>
タイヤを、ドラム上で速度80km/hにて走行させ、そのときのパターンノイズに起因する騒音レベルを測定した。そして比較例1を基準値として、その差で評価した。−(マイナス)表記は、基準値よりも小であり、ノイズ性能に優れることを示す。
Figure 0006378798
表に示すように実施例は、スノー性能を高く維持しながら、ノイズ性能を向上しうるのが確認できる。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 センタ周方向主溝
3a、3b 傾斜溝部
3c 屈曲部分
4 ショルダ周方向主溝
4a、4b 傾斜溝部
4c 屈曲部分
5 センタ傾斜横溝
6 ショルダ傾斜横溝
7 ミドル傾斜横溝
8 第1傾斜溝部
9 第2傾斜溝部

Claims (5)

  1. トレッド部に、タイヤ赤道両側に配されるセンタ周方向主溝と、該センタ周方向主溝のタイヤ軸方向外側に配されるショルダ周方向主溝と、前記センタ周方向主溝間をタイヤ軸方向に対して角度θcで横切るセンタ傾斜横溝と、前記ショルダ周方向主溝とトレッド端との間をタイヤ軸方向に対して角度θsで横切るショルダ傾斜横溝とを具える空気入りタイヤであって、
    前記センタ周方向主溝、及び前記ショルダ周方向主溝は、それぞれタイヤ軸方向一方側に傾斜する傾斜溝部と他方側に傾斜する傾斜溝部とが交互に繰り返されるジグザグ溝からなり、
    かつ前記ショルダ周方向主溝のジクザグのピッチ長さPsを、前記センタ周方向主溝のジクザグのピッチ長さPcよりも小とするとともに、
    前記センタ傾斜横溝の傾斜方向は、前記ショルダ傾斜横溝の傾斜方向と同一であり、
    前記ショルダ傾斜横溝の形成数Nsは、前記センタ傾斜横溝の形成数Ncよりも大であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記センタ傾斜横溝の両端部は、それぞれ前記センタ周方向主溝の前記傾斜溝部と交わり、かつこの傾斜溝部の傾斜方向は、前記センタ傾斜横溝の傾斜方向と相違する請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ショルダ傾斜横溝の角度θsは、前記センタ傾斜横溝の角度θcよりも小である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記ショルダ周方向主溝の溝幅W4は、前記センタ周方向主溝の溝幅W3よりも大である請求項1乃至3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記ショルダ周方向主溝のジグザグの振幅J4は、前記センタ周方向主溝のジグザグの振幅J3の0.75〜1.5倍である請求項1乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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