JP5954096B2 - 液処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液処理に用いられる処理液の帯電を抑える技術に関する。
基板である例えば半導体ウエハ(以下、ウエハという)の表面に集積回路の積層構造を形成する半導体装置の製造工程において、回転するウエハの表面に、複数種類の処理液を切り替えて供給し、ウエハの処理を行う液処理装置が知られている。
このような液処理装置において、ウエハへ供給される際に供給配管内を通流する処理液には、供給配管を構成する部材との摩擦により供給配管に電荷が発生し、処理液が帯電することがある。帯電した処理液がウエハに供給されると、ウエハ表面に形成された回路を短絡させる電流がながれ、当該回路を損傷させてしまうおそれがある。特に、ウエハ表面の回路は損傷を受けやすくなっており、十分に除電された処理液をウエハに供給することが重要となっている。
例えば引用文献1には、継手を用いて直列に接続された複数の導電性配管を一か所で接地するために、導電性配管同士を繋ぐ継手を導電性の材料で成型したり、導電性ではない継手で接続された導電性配管同士に導通用配線を接続したりして、これら導電性配管を電気的に導通させる技術が記載されている。しかしながら、導電性を持つ継手は、一般に流通している部品ではない。また、導電性配管は調達コストが高い。
特開2003−278972号公報:請求項1、段落0017、0023、図1〜3
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡素な手法により低コストで配管内を流れる処理液の帯電を抑制することが可能な液処理装置を提供することにある。
本発明に係る液処理装置は、基板に処理液を供給して液処理を行う液処理装置において、
基板に対する液処理が行われる液処理部と、
前記液処理部を収納し、少なくとも前記液処理部を収納する内側の面が外側に対して絶縁体である筐体と、
前記液処理部内の基板に処理液を供給するために前記筐体内に設けられた導電性配管と、
前記筐体の外部に設けられた絶縁性の外部配管と、
前記筐体に設けられ、前記導電性配管と前記外部配管とを接続するための絶縁体からなる継手と、
前記筐体内にて前記導電性配管に電気的に接続され、前記筐体を貫通して当該筐体の外にて接地された接地用導体と、を備えたことを特徴とする。
上述の液処理装置は以下の特徴を備えていてもよい。
(a)前記導電性配管及び接地用導体のうち、前記筐体内に露出する部分は前記処理液に対する耐食性を備えた材料からなること。前記耐食性を備えた材料は、導電性材料を混合した樹脂であること。
(b)前記導電性配管が複数設けられ、これら導電性配管のうちの一の導電性配管は、前記筐体の外部から当該筐体の壁部を貫通して筐体の内部に配廻されると共に筐体の外部にて接地され、
この接地された導電性配管と、前記絶縁性の外部配管と接続された他の導電性配管とを前記筐体内にて電気的に結合する結合部材を備え、前記接地された導電性配管は接地用導体を兼用すること。このとき、前記複数の導電性配管は可撓性を有し、前記結合部材はこれら導電性配管の側面を保持する導電性ゴムであること。
(c)前記接地用導体は、前記筐体の壁部を貫通すると共に、当該処理液に対する耐食性を備えた結合部材により前記導電性配管と電気的に接続されていること。また、前記接地用導体は処理液に対して腐食性であり、前記筐体の壁部を貫通し、当該処理液に対する耐食性を備えた結合部材によって前記筐体の内部側の部分が覆われた状態で前記導電性配管と電気的に接続されていること。
(d)前記筐体に隣接する位置には、前記導電性配管に処理液を供給する配管に設けられた弁体を覆うための金属製のカバー部材が設けられ、前記接地用導体は、このカバー部材を介して接地されていること。



本発明は、筐体の内側に導電性配管と絶縁性の外部配管を絶縁体からなる継手を介して接続し、導電性配管に少なくとも内側の面が外側に対して絶縁体である筐体を貫通して設けた接地用導体を接続することにより、簡素な手法により低コストで配管内を流れる処理液の帯電を抑制することが可能となる。
実施の形態に関わる液処理装置の縦断側面図である。 前記液処理装置の横断平面図である。 前記液処理装置に設けられているノズルの移動機構及び処理液供給配管の斜視図である。 処理液供給配管の接地手法を示す説明図である。 前記移動機構に設けられた処理液の供給配管及び導電性結合部材の縦断側面図である。 第2の接地手法に係る説明図である。 第3の接地手法に係る説明図である。 第4の接地手法に係る説明図である。
本発明の実施の形態として、鉛直軸周りに回転するウエハWの表面に複数種類の処理液を切り替えて供給する液処理が行われる枚葉式の液処理装置の構成について図1、図2を参照しながら説明する。
液処理装置は、ウエハWを水平に支持し、鉛直軸周りに回転自在に構成された基板保持部である円板状の支持プレート31と、この支持プレート31に支持されたウエハWの周縁を囲うカップ部21と、このウエハWの上面側から複数種類の処理液を切り替えて供給するノズル411と、を共通の筐体11内に収めた構造となっている。筺体11内に収められた支持プレート31やカップ部21等は、本例の液処理部に相当する。
筐体11は、天板112によって内部を上下に区画されており、上段側の拡散空間111に、給気管115から受け入れた清浄空気を、天板112に多数設けられた通気孔113を介して下段側の処理空間114に供給する。また、底面に設けられた排気管13から排気を行うことにより、処理空間114内に清浄空気のダウンフローを形成する。筐体11の側壁面には、開閉扉12により開閉自在に構成された搬入出口121が配置されている。ウエハ搬送機構は、この搬入出口121を介して外部から進入し、液処理装置に対してウエハWの搬入出を行う。
処理空間114内に配置された支持プレート31の上面側には、例えば3個の支持ピン33が設けられている。一方、支持プレート31の下面側中央部には、上下方向に伸びる回転軸32が設けられている。回転軸32は、筐体11の床面に固定され内部にベアリングを備えた支持部34によって、鉛直軸周りに回転自在に保持されている。その支持部34には回転軸32を回転させるための駆動機構が備えられている。支持プレート31に保持されたウエハWは、回転軸32を回転させることにより鉛直軸周りに回転する。
回転軸32の内側には、当該回転軸32を上下方向に貫通する昇降軸35が配設されており、昇降軸35の下端部には不図示の昇降駆動機構が接続されている。昇降軸35の上端部には、支持ピン33とウエハWを受け渡すための昇降ピン351が設けられている。そして、支持プレート31の上方のウエハWの受け渡し位置と、支持ピン33よりも下方側の退避位置との間で、昇降軸35を昇降させることにより、昇降ピン351と既述のウエハ搬送機構との間でウエハWの受け渡しを行う。
カップ部21は、回転するウエハWから周囲に振り切られた処理液を受け止め、その底面に設けられた排液管22を介して外部に処理液を排出する。また、カップ部21の底面には、カップ部21に流れ込んだ気流の排気を行う排気管23が設けられている。
支持プレート31に保持されたウエハWの上面(表面)には、ノズルブロック41に設けられた例えば3本のノズル411から、複数種類の処理液が切り替えて供給される。処理液の種類は、ウエハWに対して実行する処理の種類に応じて適宜、選択することができるが、本例では、ウエハWの表面の自然酸化物を除去するためのDHF(Diluted HydroFluoric acid)と、リンス洗浄用のDIW(DeIonized Water)と、液処理後のスピン乾燥に用いるIPA(IsoPropyl Alcohol)と、を供給する場合について説明する。
ノズルブロック41は、ノズルアーム42の先端部に支持されている。ノズルアーム42の基端部は上下方向に伸びる回転軸43に取り付けられている。回転軸43の基端部には駆動部44が設けられており、この駆動部44にて回転軸43を鉛直軸周りに回転させることにより、支持プレート31に保持されたウエハWの中央部上方の処理位置(図2に実線で示してある)と、ウエハWの上方から退避した退避位置(同図中に破線で示してある)との間でノズルブロック41が移動する。ノズルブロック41、ノズルアーム42、回転軸43及び駆動部44は、処理位置と退避位置との間でノズル411を移動させる移動機構を構成している。
ノズルブロック41に保持された各ノズル411は、各々、処理液の供給配管(IPA供給配管51、DIW供給配管52、DHF供給配管53)を介して処理液供給部(IPA供給部61、DIW供給部62、DHF供給部63)に接続されている。これらの処理液供給部には、各種の処理液を貯留するタンクや処理液の供給量を調節する流量調節機構などが設けられている。ここで本例においては、IPA供給部61からノズル411へのIPAの給断を制御する開閉弁511(弁体)が、筐体11の外壁面から例えば十数cm以内の近傍位置に配置されている。またこの開閉弁511を覆う制御ボックスとして金属製のカバー部材501が設けられている。
当該液処理の動作の例について簡単に説明すると、支持プレート31に支持されたウエハWを所定の回転速度で回転させ、回転するウエハWの上面にノズル411からDHFを供給して自然酸化膜の除去を行った後、ウエハWに供給する処理液をDIWに切り替えてリンス洗浄を行う。そして最後に、ウエハWの表面に供給する処理液をIPAに切り替えてウエハW表面のDIWをIPAに置換し、さらにIPAの供給を停止してウエハWのスピン乾燥を行う。次いで、ウエハWの回転を停止し、ノズルブロック41を退避位置まで退避させ、ウエハWが筐体11から搬出される。
本例の液処理装置は、各供給配管(IPA供給配管51、DIW供給配管52、DHF供給配管53)内を処理液が流れる際に配管部材との摩擦によって帯電した処理液の除電を行う機構を備えている。以下、図3〜図4を参照しながら当該除電機構の詳細について説明する。
ここで既述のようにDHFなどの金属を腐食させる処理液を用いる液処理装置では、腐食雰囲気となる処理空間114内に露出する状態で導電性の金属材料を用いることは適当でない。そこで本例の処理空間114内の各供給配管(IPA供給配管51、DIW供給配管52、DHF供給配管53)は、導電性を備える耐食性材料により構成された導電性配管が採用されている。例えば導電性配管は、塩化ビニールやポリプロピレン、PFA(パーフルオロアルコキシフッ素樹脂)などの樹脂材料を耐食性材料とし、これにカーボン等の導電性材料を混合してチューブ状に成型した、可撓性を有するものが用いられる。
図3に示すように、ノズルブロック41に保持された3本のノズル411には、上述の導電性配管からなるIPA供給配管51、DIW供給配管52、DHF供給配管53の先端部が各々接続されている。これらの処理液供給配管51、52、53は、ノズルアーム42上を通って回転軸43側に配廻された後、各々筐体11の壁面を介して当該筐体11の外部の処理液供給部(IPA供給部61、DIW供給部62、DHF供給部63)に接続されている。なお、図3においては、3本の処理液供給配管51、52、53がノズルアーム42に支持されている様子を示すため、これらを途中で切断した状態で図示してある。また図3では、図示の便宜上、その長さを一部省略して記載してあるが、実際には処理液供給配管51、52、53は、回転軸43の回転動作の障害とならない程度の十分な長さを備えている。
ここで既述のように処理空間114内は金属の腐食雰囲気となることから、本例の筐体11は、樹脂材料などの耐食性材料により構成されている。このため、各処理液供給配管51、52、53は、筐体11の外部にて接地する必要がある。ここで既述のように、本例の液処理装置では、流量調節の事情などから、IPA供給部61からノズル411へのIPAの給断を制御する開閉弁511を筐体11の近傍に設けている。このとき、開閉弁51の周囲は、カバー部材501で覆い、その内部を排気する必要がある。一方、IPAは金属を腐食させる成分ではないことから、金属製のカバー部材501を用いることが可能であり、処理液供給配管51、52、53の接地用導体としても利用できる。
そこで本例の液処理装置は、カバー部材501を利用してIPA供給配管51を接地する一方、DIW供給配管52、DHF供給配管53は、このIPA供給配管51自体を接地用導体として兼用し、IPA供給配管51やカバー部材501を介して接地されている。
具体的な構成を述べると、図3に示すように処理空間114内を配廻されたIPA供給配管51は、筐体11の側壁面を貫通してその基端部が筐体11の外側へ伸び出している。
図4に示すように、IPA供給配管51は筐体11の壁面に設けられた配管支持部721により保持され、この配管支持部721を貫通して筐体11の外側へ伸び出している。配管支持部72は、筐体11に設けられた開口部に固定され、雄ネジが形成された本体部材72と、本体部材72の雄ネジと螺合する雌ネジが形成されたカバー部722とを備えている。そして、IPA供給配管51の側周面に沿って形成された円環状部材500を両部材721、722にて挟み込むことにより、配管支持部72はIPA供給配管51を保持する。処理空間114内に露出する配管支持部72は、樹脂材料などの耐食性材料にて構成されている。
筐体11の外側へ伸び出したIPA供給配管51は、接地ライン512を介してカバー部材501に電気的に接続され、このカバー部材501を接地することによりIPA供給配管51が接地される。従って、接地ライン512、カバー部材501はIPA供給配管51の接地用導体の一部を構成している。
また、本例ではIPA供給配管51の基端部は、絶縁体である樹脂製の継手部513を介して導電性の外部配管514と接続されており、この外部配管514もIPA供給配管51と独立して接地されている。なお、図4には、外部配管514をカバー部材501に電気的に接続した例を示したが、外部配管514は、その配設位置に応じて利用しやすい接地先を選択するとよい。
一方、図3に示すようにDIW供給配管52、DHF供給配管53は処理空間114内を配廻された後、筐体11の底面に設けられた配管継手71に接続されている。図5に示すように各配管継手71は、これらDIW供給配管52、DHF供給配管53の基端部と、筐体11の外部に配設された外部配管521、531の先端部とを各々継ぎ合せてDIWやDHFの流路を形成する。
各配管継手71は、筐体11に設けられた開口部に固定され、処理空間114側及び筐体11の外側へ向けて突出する雄ネジが形成された本体部材711と、これら雄ネジと各々螺合する雌ネジが形成されたカバー部材712、713とを備えている。本体部材711の内面には、内側へ向けて円環状に突出する突出部714が形成されており、この突出部714によってDIW供給配管52、DHF供給配管53の基端部と、外部配管521、531の先端部が各々係止される。さらに、各配管52、53、521、531の側周面に沿って形成された円環状部材500を本体部材711とカバー部材712、713との間で挟み込むことによりこれらの配管52、53、521、531が固定される。但し、絶縁体からなる配管継手71の構造は、上述の構成例に限られるものではなく、DIW供給配管52、DHF供給配管53が他の接地先と電気的に接続されていない状態を維持しながら、これらの供給配管52、53と外部配管521、531とを継ぎ合せるものであれば他の構造であってもよい。
例えば図5に示した外部配管521、531は絶縁性配管などにより構成されている一方、既述のように突出部714を介して継ぎ合わされているDIW供給配管52、DHF供給配管53と外部配管521、531とは電気的には接続されていない。また、処理空間114内に露出する配管支持部72は、樹脂材料などの耐食性材料からなり導電性のない絶縁体が用いられている。従って、DIW供給配管52、DHF供給配管53と外部配管521、531とは電気的に接続されていないので、別途、DIW供給配管52、DHF供給配管53の接地が必要となる。
そこで本例の液処理装置では、導電性結合部材45を用いてこれらDIW供給配管52、DHF供給配管53をIPA供給配管51と電気的に接続する(図5)。
導電性結合部材45は、例えば耐食性を有すると共に、弾力性を備える合成ゴムなどの樹脂材料に、カーボン等の導電性材料を混合した導電性ゴムが用いられる。導電性結合部材45は細長い板状に成型され、各処理液供給配管51、52、53を貫通させるための貫通口が短辺方向に穿設されている。
各貫通口の直径は、導電性結合部材45が処理液供給配管51、52、53の外周面と密着できる大きさに形成されている。そして、これらの貫通口に各処理液供給配管51、52、53を通すと、IPA供給配管51に対してDIW供給配管52及びDHF供給配管53が電気的に接続された状態となる。この結果、IPA供給配管51、DIW供給配管52、DHF供給配管53を各々流れ、配管との摩擦により各処理液に発生した電荷は、接地用導体や結合部材(IPA供給配管51の場合は、IPA供給配管51自体、接地ライン512、及びカバー部材501である。また、DIW供給配管52、DHF供給配管53の場合は、DIW供給配管52、DHF供給配管53自体、導電性結合部材45、IPA供給配管51、接地ライン512及びカバー部材501である)を通って除去され、除電された処理液がウエハWの表面に供給される。これら複数の接地用導体や結合部材のうち、IPA供給配管51は、筐体11を貫通して当該筐体11の外部にて接地される役割を果たす。
DIW供給配管52やDHF供給配管53の接地用導体を兼用するという観点において、IPA供給配管51は本例の一の導電性配管に相当し、このIPA供給配管51を介して接地されるDIW供給配管52、DHF供給配管53は他の電性配管に相当している。また、導電性結合部材45は、これらIPA供給配管51とDIW供給配管52、DHF供給配管53とを電気的に結合する結合部材である。
ここで図3に示すように導電性結合部材45は、回転軸43の側壁面であって、ノズル411の移動動作に際して導電性結合部材45や各処理液供給配管51、52、53がノズルブロック41やノズルアーム42の移動経路と干渉しない位置に、ホルダー451によって保持される。
また、回転軸43を回転させると、処理液供給配管51、52、53を保持する導電性結合部材45と配管支持部72や配管継手71との位置関係が変化し、処理液供給配管51、52、53が変形する。この変形の影響を受けて導電性結合部材45による保持位置にて処理液供給配管51、52、53に加わる力が変化し、処理液供給配管51、52、53の保持位置がずれることがある。この動作が繰り返し行われると、処理液供給配管51、52、53の外周面と導電性結合部材45とが繰り返し擦れてしまう。そこで弾力性を有するゴムにて導電性結合部材45を構成することにより、これら処理液供給配管51、52、53の損傷を抑えることができる。
本実施の形態の液処理装置によれば以下の効果がある。筐体11の内側に導電性配管(DIW供給配管52、DHF供給配管53)と絶縁性の外部配管(外部配管521、531)を絶縁体からなる継手(配管継手71)を介して接続し、前記導電性配管に少なくとも内側の面が外側に対して絶縁体である筐体11を貫通して設けた接地用導体(本例においてはIPA供給配管51)を接続する。これにより、簡素な手法により低コストで配管内を流れる処理液の帯電を抑制することが可能となる。
ここで上述の実施の形態では、接地用導体を構成するカバー部材501が近傍に設けられているIPA供給配管51を接地される一の導電性配管として選択した。但し、接地される導電性配管となる処理液供給配管は、各配管の配置位置やその近傍に接地用導体として利用可能な金属部材が有るかどうかなどに応じて適宜、選択される。
また、接地導体として兼用される導電性配管として、一時的または恒久的に処理液の供給を行わない導電性の配管を利用してもよい。特に、恒久的に処理液の供給を行わない導電性の配管を利用する場合には、導電性の配管の先端部は、ノズル411と接続されていなくてもよく、その先端部は少なくとも導電性結合部材45に到達し、他の導電性配管を接地することができればよい。
また、恒久的に処理液の供給を行わない導電性の配管を用いる場合には、当該配管の基端部は外部配管514等に接続されていなくてもよい。図6は、筐体11の外面側から例えば金属製のネジを接地部材724として挿入し、この接地部材724に導電性の配管54の基端部を接触させて接地を行った例である。筐体11の処理空間114側には、導電性の配管54を支持すると共に、金属製の接地部材724が腐食雰囲気に接することを防止するめの樹脂材料からなる支持部材723が設けられている。この場合には、導電性配管54は、導電性結合部材45と共に、筐体11の壁部を途中まで貫通する接地用導体である接地部材724と、処理液の供給を行う導電性配管50aとを電気的に接続する結合部材としての機能を果たしているといえる。またこれらの例において、導電性の配管54に替えて、内部が空洞でない導電性樹脂(樹脂材料に導電性材料を混合したもの)製の部材を用いてもよいことは勿論である。
また、絶縁体からなる配管継手71を介して筐体11内に設けられた導電性配管50aを接地する手法は、接地された導電性配管を利用する場合に限定されない。例えば図7に示すように、筐体11を貫通して処理空間114に露出するネジ状の接地用導体726を用い、この接地用導体726を導電性樹脂にて構成し、接地された接地用導体726と導電性配管50aとを導電性結合部材45aで接続してもよい。この結果、従来に比べて導電性配管50aを接地するためのコストを低減できる。
ここで、図6等に示すように、導電性配管50aと絶縁性の外部配管50bとの2本の配管50a、50bを接続することにより、施工の際の配廻性が優れる。また配管継手71として、パネルマウント継手などの汎用品を用いることが可能であり、コスト低減の効果がある。そして、筐体11の外部では絶縁性の外部配管50bを用いることにより、コストの高い導電性配管50aの使用量を低減できる。
なお、導電性配管50aが大きく変形せず、導電性結合部材45aと擦れることにより導電性配管50aが損傷するおそれが小さい場合には、導電性結合部材45aは導電性のゴムに限らずより固い導電性樹脂を用いてもよい。図7に示した例では、導電性結合部材45aは、樹脂製の締結部材725によって接地用導体726に締結されている。
さらに図8には、接地された金属製のネジからなる接地用導体727が筐体11を貫通し、導電性結合部材45bを用いて接地用導体727と導電性配管50aと接続する例を示している。処理空間114側に突出した接地用導体727は導電性結合部材45bにて覆われており、金属製の接地用導体727が腐食雰囲気に晒されないようになっている。接地用導体727と導電性結合部材45bとは、例えばカーボン等の導電性材料を混合した導電性接着剤などを用いて張り合わせる。
さらにここで、絶縁体の配管継手71にて外部配管と接続された導電性配管を介して供給される処理液の種類は、上述のDHFやDIW、IPAに限られるものではない。例えばアルカリ性の処理液であり、有機性の汚れやパーティクルを除去するためのSC−1(アンモニアと過酸化水素との混合水溶液)やその他の種類の薬液を用いる場合にも本発明は適用可能である。
これに加え、液処理装置は、カップ部21の内側に支持プレート31を配置し、ウエハWを鉛直軸周りに回転させながら液処理を行う種類のものに限定されない。
W ウエハ
11 筐体
21 カップ部
31 支持プレート
41 ノズルブロック
411 ノズル
42 ノズルアーム
43 回転軸
44 駆動部
45、45a、45b
導電性結合部材
50a 導電性配管
51 IPA供給配管
513 継手部
514 外部配管
52 DIW供給配管
521 外部配管
53 DHF供給配管
54 導電性の配管
531 外部配管
71、71a、71b
配管継手
711 本体部材
712、713
カバー部材
72 配管支持部
726 接地用導体
727 接地用導体

Claims (8)

  1. 基板に処理液を供給して液処理を行う液処理装置において、
    基板に対する液処理が行われる液処理部と、
    前記液処理部を収納し、少なくとも前記液処理部を収納する内側の面が外側に対して絶縁体である筐体と、
    前記液処理部内の基板に処理液を供給するために前記筐体内に設けられた導電性配管と、
    前記筐体の外部に設けられた絶縁性の外部配管と、
    前記筐体に設けられ、前記導電性配管と前記外部配管とを接続するための絶縁体からなる継手と、
    前記筐体内にて前記導電性配管に電気的に接続され、前記筐体を貫通して当該筐体の外にて接地された接地用導体と、を備えたことを特徴とする液処理装置。
  2. 前記導電性配管及び接地用導体のうち、前記筐体内に露出する部分は前記処理液に対する耐食性を備えた材料からなることを特徴とする請求項1に記載の液処理装置。
  3. 前記耐食性を備えた材料は、導電性材料を混合した樹脂であることを特徴とする請求項2に記載の液処理装置。
  4. 前記導電性配管が複数設けられ、これら導電性配管のうちの一の導電性配管は、前記筐体の外部から当該筐体の壁部を貫通して筐体の内部に配廻されると共に筐体の外部にて接地され、
    この接地された導電性配管と、前記絶縁性の外部配管と接続された他の導電性配管とを前記筐体内にて電気的に結合する結合部材を備え、前記接地された導電性配管は接地用導体を兼用することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の液処理装置。
  5. 前記複数の導電性配管は可撓性を有し、前記結合部材はこれら導電性配管の側面を保持する導電性ゴムであることを特徴とする請求項4に記載の液処理装置。
  6. 前記接地用導体は、前記筐体の壁部を貫通すると共に、当該処理液に対する耐食性を備えた結合部材により前記導電性配管と電気的に接続されていることを特徴とする請求項2または3に記載の液処理装置。
  7. 前記接地用導体は処理液に対して腐食性であり、前記筐体の壁部を貫通し、当該処理液に対する耐食性を備えた結合部材によって前記筐体の内部側の部分が覆われた状態で前記導電性配管と電気的に接続されていることを特徴とする請求項2または3に記載の液処理装置。
  8. 前記筐体に隣接する位置には、前記導電性配管に処理液を供給する配管に設けられた弁体を覆うための金属製のカバー部材が設けられ、前記接地用導体は、このカバー部材を介して接地されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一つに記載の液処理装置。
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