JP6702082B2 - 液処理装置及び配管の監視方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板への処理液の供給を行う配管の状態を監視する技術に関する。
基板である例えば半導体ウエハ(以下、ウエハという)の表面に集積回路の積層構造を形成する半導体装置の製造工程において、回転するウエハの表面に、複数種類の処理液を切り替えて供給し、ウエハの処理を行う液処理装置が知られている。
このような液処理装置において、ウエハへ供給される処理液が配管内を通流する際に、配管を構成する部材との摩擦により配管が帯電する場合がある。
この点につき引用文献1には、導電性の配管(チューブ)を用いて処理液の供給を行うと共に、この配管を接地することにより配管の帯電を抑制する技術が記載されている。
ここで引用文献1に記載のように、液処理装置においては、ウエハに対して処理液を供給するノズル部の移動などに伴って変形可能な、可撓性を有する配管が用いられる場合がある。
しかしながら、導電性の配管の中には、屈曲などの変形に対する耐久性が低いものもある。このような導電性の配管を長期間、使用し続けると、導電性が低下して処理液の帯電抑制作用が十分に得られなくなる。
そこで導電性の配管を用いる場合には、導電性の配管の変形回数などを事前に予想し、帯電抑制作用の低下が発生する前に導電性の配管を交換する処置が講じられている。しかしながら、配管の変形回数は、液処理装置にて実施される液処理の内容によっても変化するため、交換する時期に到達する前に導電性が低下するおそれがある。
特開2014− 78630号公報:段落0021、図3
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は、導電性を有する配管の状態を監視することが可能な液処理装置及び配管の監視方法を提供することにある。
第1の発明の液処理装置は、液処理が行われる基板を保持する基板保持部と、
前記基板保持部に保持された基板に対して、処理液を吐出するノズル部と、
前記ノズル部に接続され、前記処理液が流れる導電性の配管と、
前記配管の所定の位置に設定された上流側位置と、この上流側位置よりも前記処理液の流れ方向下流側に設定された下流側位置とに各々接続された第1電極部及び第2電極部と、
前記第1電極部と第2電極部との間の配管の抵抗値を測定するための抵抗測定部と、
前記基板保持部に保持された基板の上方の処理位置と、前記基板の上方から退避した退避位置との間で前記ノズル部を移動させるノズル移動機構と、を備え、
導電性の前記配管は可撓性を有し、前記上流側位置と下流側位置は、前記ノズル部の移動に伴って変形する前記配管の屈曲部を挟んで設けられ、
前記抵抗測定部は、前記屈曲部を含む配管の抵抗値を測定することを特徴とする。
第2の発明の液処理装置は、液処理が行われる基板を保持する基板保持部と、
前記基板保持部に保持された基板に対して、処理液を吐出するノズル部と、
前記ノズル部に接続され、前記処理液が流れる導電性の配管と、
前記配管の所定の位置に設定された上流側位置と、この上流側位置よりも前記処理液の流れ方向下流側に設定された下流側位置とに各々接続された第1電極部及び第2電極部と、
前記第1電極部と第2電極部との間の導電性の配管に電圧を印加する電源部と、前記電源部から電圧を印加して前記第1電極部と第2電極部との間の前記配管の抵抗値を測定する状態と、前記電源部から配管を切り離して抵抗値の測定を行わない状態とを切り替える第1切替スイッチ部と、を備えた抵抗測定部と、
前記基板保持部に保持された基板の上方の処理位置と、前記基板の上方から退避した退避位置との間で前記ノズル部を移動させるノズル移動機構と、を備え、
前記第1切替スイッチ部は、前記ノズル部が退避位置に移動した期間中に前記配管の抵抗値を測定する状態に切り替えられ、前記処理位置に移動した期間中は前記抵抗値の測定を行わない状態に切り替えられることを特徴とする。
第3の発明の液処理装置は、回転板に接続された回転軸と、この回転軸を回転自在に保持する軸受部とを備え、前記回転板を回転させる回転駆動部と、前記回転板に設けられ、液処理が行われる基板を保持する複数の基板保持ピンと、を備え、前記複数の基板保持ピンに保持された基板が、少なくとも一つの前記基板保持ピンと前記回転板と前記回転軸とを含む基板接地導電路を介して接地される基板保持部と、
前記基板保持部に保持された基板に対して、処理液を吐出するノズル部と、
前記ノズル部に接続され、前記処理液が流れる導電性の配管と、
前記配管の所定の位置に設定された上流側位置と、この上流側位置よりも前記処理液の流れ方向下流側に設定された下流側位置とに各々接続された第1電極部及び第2電極部と、
前記第1電極部と第2電極部との間の配管の抵抗値を測定し、または前記配管から、前記基板接地導電路に至る回路の抵抗値を測定するための抵抗測定部と、を備え、
前記抵抗測定部により、前記第1電極部と第2電極部との間の配管の抵抗値を測定する状態と、導電性の処理液を前記ノズル部に吐出する前記配管から、当該導電性の処理液を介して、前記基板接地導電路に至る回路の抵抗値を測定する状態とを切り替える第2切替スイッチ部をさらに備えることと、を特徴とする。

本発明は、導電性の配管に抵抗測定部を接続して抵抗値を測定することにより、当該配管における帯電抑制作用の発揮状況を監視することできる。
本発明の実施の形態に係る処理ユニットを備えた基板処理システムの概要を示す平面図である。 前記処理ユニットの概要を示す縦断側面図である。 前記処理ユニットに設けられた処理流体供給部及びノズル部の移動機構の斜視図である。 前記処理流体供給部に処理液を供給する導電性配管の一部破断斜視図である。 前記導電性配管の監視装置の構成例を示す模式図である。 前記導電性配管に対する電極部の接続位置の例を示す説明図である。 前記導電性配管に対する電極部の接続位置の他の例を示す説明図である。 使用時間の経過に伴う前記導電性配管の抵抗値の変化を示す模式図である。 基板保持ピンを介してウエハの帯電抑制を行うことが可能な基板保持機構の第1の説明図である。 前記基板保持機構の第2の説明図である。 前記監視装置を用いてウエハの帯電抑制に係る基板接地導電路側の回路の抵抗を測定する手法に係る説明図である。
図1は、本実施形態に係る基板処理システムの概略構成を示す図である。以下では、位置関係を明確にするために、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする。
図1に示すように、基板処理システム1は、搬入出ステーション2と、処理ステーション3とを備える。搬入出ステーション2と処理ステーション3とは隣接して設けられる。
搬入出ステーション2は、キャリア載置部11と、搬送部12とを備える。キャリア載置部11には、複数枚の基板、本実施形態では半導体ウエハ(以下ウエハW)を水平状態で収容する複数のキャリアCが載置される。
搬送部12は、キャリア載置部11に隣接して設けられ、内部に基板搬送装置13と、受渡部14とを備える。基板搬送装置13は、ウエハWを保持するウエハ保持機構を備える。また、基板搬送装置13は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウエハ保持機構を用いてキャリアCと受渡部14との間でウエハWの搬送を行う。
処理ステーション3は、搬送部12に隣接して設けられる。処理ステーション3は、搬送部15と、複数の処理ユニット16とを備える。複数の処理ユニット16は、搬送部15の両側に並べて設けられる。
搬送部15は、内部に基板搬送装置17を備える。基板搬送装置17は、ウエハWを保持するウエハ保持機構を備える。また、基板搬送装置17は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウエハ保持機構を用いて受渡部14と処理ユニット16との間でウエハWの搬送を行う。
処理ユニット16は、基板搬送装置17によって搬送されるウエハWに対して所定の基板処理を行う。
また、基板処理システム1は、制御装置4を備える。制御装置4は、たとえばコンピュータであり、制御部18と記憶部19とを備える。記憶部19には、基板処理システム1において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御部18は、記憶部19に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって基板処理システム1の動作を制御する。
なお、かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御装置4の記憶部19にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
上記のように構成された基板処理システム1では、まず、搬入出ステーション2の基板搬送装置13が、キャリア載置部11に載置されたキャリアCからウエハWを取り出し、取り出したウエハWを受渡部14に載置する。受渡部14に載置されたウエハWは、処理ステーション3の基板搬送装置17によって受渡部14から取り出されて、処理ユニット16へ搬入される。
処理ユニット16へ搬入されたウエハWは、処理ユニット16によって処理された後、基板搬送装置17によって処理ユニット16から搬出されて、受渡部14に載置される。そして、受渡部14に載置された処理済のウエハWは、基板搬送装置13によってキャリア載置部11のキャリアCへ戻される。
図2に示すように、処理ユニット16は、チャンバ20と、基板保持機構30と、処理流体供給部40と、回収カップ50とを備える。
チャンバ20は、基板保持機構30と処理流体供給部40と回収カップ50とを収容する。チャンバ20の天井部には、FFU(Fan Filter Unit)21が設けられる。FFU21は、チャンバ20内にダウンフローを形成する。
基板保持機構30は、保持部31と、支柱部32と、駆動部33とを備える。保持部31は、ウエハWを水平に保持する。支柱部32は、鉛直方向に延在する部材であり、基端部が駆動部33によって回転可能に支持され、先端部において保持部31を水平に支持する。駆動部33は、支柱部32を鉛直軸まわりに回転させる。かかる基板保持機構30は、駆動部33を用いて支柱部32を回転させることによって支柱部32に支持された保持部31を回転させ、これにより、保持部31に保持されたウエハWを回転させる。
処理流体供給部40は、ウエハWに対して処理流体を供給する。処理流体供給部40は、処理流体供給源70に接続される。
回収カップ50は、保持部31を取り囲むように配置され、保持部31の回転によってウエハWから飛散する処理液を捕集する。回収カップ50の底部には、排液口51が形成されており、回収カップ50によって捕集された処理液は、かかる排液口51から処理ユニット16の外部へ排出される。また、回収カップ50の底部には、FFU21から供給される気体を処理ユニット16の外部へ排出する排気口52が形成される。
上述の基板処理システムに設けられている処理ユニット16(本例の液処理装置に相当する)は、導電性の配管(導電性配管46)を用いて処理流体供給部40に対する処理液(処理流体)の供給を行う。
以下、図3、図4を参照しながら導電性配管46を備えた処理流体供給部40の構成例について説明する。
本例の処理流体供給部40は、図3に示すようにノズルブロック41に設けられた例えば3本のノズル部411を用いて複数種類の処理液を切り替えて供給することができる。各ノズル部411から供給される処理液としては、アルカリ性や酸性の薬液、リンス洗浄用のDIW(Deionized Water:純水)やウエハWのスピン乾燥を行う際に供給される有機溶剤であるIPA(Isopropyl Alcohol)などを例示することができる。ノズルブロック41に設けられるノズル部411の数は、処理液の種類などに応じて増減してよい。
ノズルブロック41は、ノズルアーム42の先端部に支持されている。ノズルアーム42の基端部は上下方向に伸びる駆動軸43に取り付けられている。駆動軸43の基端部には駆動部44が設けられており、この駆動部44にて駆動軸43を鉛直軸周りに回転させることにより、ノズルブロック41を横方向に移動させることができる。
図3に示すように、ノズルブロック41に保持された各ノズル部411には、可撓性を有する導電性の導電性配管46が接続されている。これらの導電性配管46は、ノズルアーム42上を通って駆動軸43側に配廻された後、駆動軸43の側面に設けられたホルダー451によって複数の導電性配管46が束ねられている。ホルダー451に保持された各導電性配管46の上流側は、チャンバ20の壁面に設けられた絶縁継手47に接続されている。
チャンバ20の外部には、各処理液の処理流体供給源70(図2参照)に接続された不図示の導電性配管(可撓性を有していてもよいし、有していなくてもよい)が設けられ、当該導電性配管の下流側の端部は、既述の絶縁継手47に接続されている。
処理流体供給源70には、各種の処理液を貯留するタンクや処理液の供給量を調節する流量調節機構などが設けられている(不図示)。
ここで図3においては、各導電性配管46がノズルアーム42に支持されている様子を示すため、これらを途中で切断した状態で図示してある。また図3では、図示の便宜上、その一部を省略して記載してあるが、実際には各導電性配管46は、駆動軸43の回転動作の障害とならない程度の十分な長さを備えている。
上述の構成を備えた処理流体供給部40は、保持部(基板保持部)31に保持されたウエハWの上方側の処理位置(図2参照)と、この処理位置から退避した、例えば回収カップ50の外方側の退避位置との間でノズルブロック41(ノズル部411)を移動させることができる。
本例において、ノズルブロック41、ノズルアーム42、駆動軸43及び駆動部44は、処理位置と退避位置との間でノズル部411を移動させるノズル移動機構を構成している。
図4は導電性配管46の構成例を示している。図4に示す導電性配管46は、フッ素樹脂などの樹脂製の配管の外周面側に、導電性部材461を設けた構成となっている。導電性部材461は、フッ素樹脂などの樹脂にカーボンブラックなどの導電性物質を混合してなる細長い帯状の部材として構成されている。導電性配管46の外周面側には、当該導電性配管46の長さ方向に沿って複数の導電性部材461が埋め込まれ、当該外周面には帯状に構成された各導電性部材461の一面が露出した状態となっている。導電性配管46の断面を見たとき、複数の導電性部材461は、導電性配管46の周方向に沿って互いに間隔を開けて等間隔に配置されている。
ここで、本例の処理流体供給部40に採用可能な導電性配管46は、図4に示す例に限定されない。例えば導電性配管46の内周面側にも露出するように導電性部材461を設けてもよいし、樹脂に導電性物質を混合してなる導電性の材料により導電性配管46の本体を構成してもよい。導電性配管46の内周面側に導電性部材461を露出させることにより、導電性配管46の本体のみならず、導電性配管46内を流れる処理液の帯電を抑制することもできる。
上述の処理流体供給部40を備える処理ユニット16において、複数枚のウエハWに対して液処理を実行すると、処理位置と退避位置との間でのノズル部411の移動が繰り返される。ノズル部411の移動に際しては、駆動軸43が回転することによりホルダー451と各絶縁継手47との位置関係が変化する。この結果、ホルダー451と絶縁継手47との間に保持された各導電性配管46の変形が繰り返される。
一方で導電性配管46は、屈曲などの変形に対する耐久性が低いものもある。このため、導電性配管46の変形が繰り返されることにより、導電性が低下して処理液の帯電抑制作用が十分に得られなくなるおそれもある。そこで本例の処理ユニット16は、帯電抑制作用の低下の原因となる導電性配管46の抵抗値を監視する監視装置を備えている。
以下、既述の図3、図4に加えて図5〜図7を参照しながら本例の監視装置の構成例について説明する。
図3、図5に示すように、監視対象となる導電性配管46には、当該導電性配管46内を流れる処理液の流れ方向に沿って見たとき、導電性配管46の所定の位置に設定された上流側位置と、この上流側位置よりも下流側に設定された下流側位置とに電極部6(第1電極部61、第2電極部62)が接続されている。
電極部6は導電性配管46の外周面の周方向に沿って互いに間隔を開けて設けられた複数の導電性部材461と接触するように、導電性配管46の外周面を覆う環状に構成されている(図4)。
電極部6の具体的な構成例としては、導電性タイラップ(結束バンド)を用いてもよいし、導電性樹脂からなるシートを巻き付けてもよい。また、導電性ゴムからなるリングの内側に導電性配管46を挿入してもよい。この他、金属製シートで導電性配管46を覆い、さらに金属製シートの外周面を熱収縮性の保護チューブで覆うことにより、チャンバ20内に形成される腐食環境などから金属製シートを保護してもよい。
図4に示すように、各電極部6(第1電極部61、第2電極部62)からは導電線63が引き出され、これらの導電線63は抵抗測定部64に接続されている(図5)。金属製シートの外周面を熱収縮性の保護チューブで覆った場合は、導電線63の一端は金属性シートに接続され、他端は保護チューブを通過して抵抗測定部64に接続されている。
抵抗測定部64は、導電性配管46に抵抗測定用の直流電力を印加する直流電源641と、直流電源641から導電性配管46への電力の供給、停止を行う抵抗測定スイッチ部(第1切替スイッチ部)644と、抵抗測定部64と導電性配管46とを含む回路を流れる電流値を測定する電流計642と、電流計642にて測定された電流値から導電性配管46の抵抗値を算出する抵抗算出部643とを備えている。
直流電源641は例えば正極が電流計642側に接続され、負極が第1電極部61側に接続され、予め設定された電圧を導電性配管46に印加する。電流計642は直流電源641の正極と第2電極部62との間に設けられ、導電性配管46を含む回路を流れる電流値を測定して、当該電流値に対応する電気信号を抵抗算出部643に出力する。
抵抗算出部643は、電流計642から取得した電流値と、直流電源641より印加される電圧値とに基づき、導電性配管46の抵抗値を算出し、当該抵抗値に対応する信号を基板処理システム1の制御装置4に向けて出力する。
制御装置4の記憶部19には、抵抗測定部64にて測定された導電性配管46の抵抗値に基づき、導電性配管46における帯電抑制作用の発揮状況を判断するためのしきい値や、導電性配管46の抵抗値が前記しきい値を超えた場合に、基板処理システム1に併設された不図示のLCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置に表示するアラームに係る情報などが記憶されている。
第1電極部61及び第2電極部62は、ホルダー451と絶縁継手47との間で形状変化する導電性配管46の全体の抵抗値を測定できるように、これらホルダー451及び絶縁継手47の近傍に配置してもよい(図3、図6)。この例では、変形に伴って帯電抑制作用が低下するおそれのある導電性配管46全体を監視することができる。
なお図6においては、ホルダー451を簡略化して示してある。また、図6における実線及び破線で示した変形前後の導電性配管46の形状は、説明の便宜上、簡略化して示したものであり、図3に示した各導電性配管46の形状と対応するものではない。
また図7に示すように、導電性配管46が変形した際に、最も屈曲が大きくなる(屈曲半径が小さくなる)領域を挟むように第1電極部61、第2電極部62を設けることにより、帯電抑制作用が低下しやすい領域における配管の監視感度を向上させてもよい。
図3に示すように、処理流体供給部40に設けられた複数の導電性配管46の各々を監視する場合には、図5に示す抵抗測定部64に対してこれら複数の導電性配管46を並列に接続し、不図示の選択スイッチにより抵抗測定部64の接続先を選択することにより、抵抗値の測定対象となる導電性配管46を切り替えてもよい。なお、複数の抵抗測定部64を設けることが可能な場合には、各導電性配管46に専用の抵抗測定部64を設けてもよいことは勿論である。
また、図5に示す監視装置においては、第1電極部61と直流電源641の負極との間に設けられた接地点65にて、導電性配管46と抵抗測定部64とを含む回路が接地されている。
なお、本例の監視装置が設けられた処理ユニット(液処理装置)16において、支柱部32や駆動部33は、回転駆動部に相当し、基板保持機構30は基板保持部に相当している。
以上に説明した構成を備える導電性配管46の監視装置の作用について説明する。
まず通常の運転状態においては、各処理ユニット16に処理対象のウエハWが搬入されて来たら、退避位置に退避させたノズル部411(ノズルブロック41)を基板保持機構30に保持されたウエハWの上方の処理位置に移動させ、図2を用いて説明した要領にてウエハWの液処理を実施する。ノズルブロック41に複数のノズル部411が設けられている場合には、予め設定された順番で各ノズル部411から順次、異なる処理液を供給することによりウエハWに対して所望の液処理を実行する。
これら、ノズル部411を退避位置に退避させている期間、及びノズル部411を処理位置に移動させて液処理を実行している期間中は、通常、図5に示す抵抗測定スイッチ部644を「オフ」にしておく(導電性配管46の抵抗値の測定を行わない状態)。この結果、導電性配管46から直流電源641が切り離された状態となり、導電性配管46の本体や処理液に発生した電荷は導電性部材461及び第2電極部62を介し、接地点65から外部に向けて放電され、導電性配管46の本体や処理液の帯電を抑制することができる。
なお、図3に示すホルダー451よりも下流側の導電性配管46や、絶縁継手47よりも上流側の導電性配管46は、図5に示す導電性配管46とは別に各々、接地され、これらの領域における導電性配管46本体やその内部の処理液についても帯電を抑制する措置が採られている。
退避位置と処理位置との間でノズル部411を繰り返し移動させ、導電性配管46が繰り返し変形すると、帯電抑制作用が低下する。
そこで例えばノズル部411が退避位置に位置している期間中の所定のタイミングにて抵抗測定スイッチ部644を「オン」にして、直流電源641から直流電力を供給する(導電性配管46の抵抗値の測定を行う状態)。この結果、図5中に長い破線の矢印で示すように、導電性配管46を含む回路内を直流電源641から接地点へ向けて電流が流れ、導電性配管46の抵抗値を測定することができる。
またここで、図4に例示したように、導電性部材461が内周面側に露出していない導電性配管46は、導電性配管46内を流れる処理液に対して導電性部材461が接液していないので、ノズル部411が退避位置に位置しているか、処理位置に位置しているかに係らず、常時、導電性配管46に電圧を印加することもできる。この場合は、導電性配管46の抵抗値を常時、測定することが可能となり、急激に抵抗値が上昇するなどの異常が発生した場合は、当該以上の発生をリアルタイムで把握することが可能となる。この場合は、導電性部材461の抵抗測定と、帯電抑制のための接地点65を介した導電性部材461の除電とが並行して行われているといえる。
導電性配管46における変形の繰り返しは、導電性部材461に混入された導電性物質の粒子間を電荷が移動する導電パスの分断を引き起こし、導電性配管46の抵抗値を増大させる(帯電抑制作用を低下させる)要因となる。そこで、例えば予め設定されたタイミングで経時的に導電性配管46の抵抗値を測定することにより、抵抗値の変化に基づき導電性配管46を監視することができる。
図8は、処理流体供給部40に新しい導電性配管46を取り付けた後、複数枚のウエハWに対する液処理を順次、実施した場合における、導電性配管46の使用時間とその抵抗値との関係を模式的に示している。
変形の繰り返しによって、導電性配管46においては導電パスの分断の程度が増大する方向に進行する。この結果、導電性配管46の抵抗値は、図8に示すように使用時間の経過と共に増大する傾向が観察される。
そこで予備実験になどにより、導電性配管46における抵抗値と、帯電抑制作用の低下との対応関係を予め把握しておくことにより、使用中の導電性配管46の寿命を予測することが可能となる。図8には、導電性配管46が寿命に到達すると予測される上限の抵抗値(寿命予測値)を示してある。
例えば既述の制御装置4の記憶部19には、図8に示す対応関係に基づいて予め設置された導電性配管46の抵抗値のしきい値が記憶されている。このしきい値は、前述の寿命予測値に至る前の抵抗値(例えば寿命予測値の60〜80%程度の抵抗値)に設定されている。
また前記しきい値は、より抵抗値が小さい値から複数段階に分けて設定してもよい(図8の「交換推奨レベル」、「交換レベル」)。制御装置4の制御部18は、抵抗測定部64を用いて測定した導電性配管46の抵抗値と、記憶部19に記憶されている各しきい値とを比較し、実際の抵抗値がしきい値以上である場合に、各しきい値に対応付けられたアラームを発報する。
例えば実際の抵抗値が「交換推奨レベル」以上となった場合には、抵抗値の測定を行った導電性配管46の交換を推奨する旨のアラームが既述の表示装置に表示される。また、抵抗値が「交換レベル」以上となった場合には、当該導電性配管46の交換が必要である旨のアラームが表示される。さらに導電性配管46の抵抗値が「交換レベル」以上となった場合には、対象の導電性配管46の交換を行わない限り、その導電性配管46を使用している処理ユニット16においてはウエハWの液処理を停止するインターロック機能を設けてもよい。
上述の動作において制御部18は、抵抗測定部64にて測定された導電性配管46の抵抗値と予め設定されたしきい値とを比較する監視装置の比較部に相当する。また、導電性配管46の交換を促す旨のアラーム情報が表示される表示装置は、監視装置のアラーム発報部に相当する。
なお、アラームの発報の手法は、文字や絵などによりアラーム情報を表示する表示装置を用いる場合に限られない。例えば、前記アラーム情報を音声やブザーなどにより通知するスピーカ装置を設けてもよいし、表示装置とスピーカ装置とを組み合わせてもよい。
また図8には、使用時間の経過と共に導電性配管46の抵抗値が直線的に増大する例を記載した。これに対して、実際に測定される抵抗値は測定の度に上下に変動する場合も予想される。このような場合であっても、導電性配管46の変形が繰り返されることにより導電性配管46の抵抗値が次第に大きくなるという劣化のメカニズムに変化はない。そこで、抵抗値の上下変動が大きい場合には、過去数点の測定結果を平均した移動平均値と、しきい値との比較結果に基づいてアラーム発報の要否などを判断してもよい。
以上に説明した導電性配管46の監視装置備える処理ユニット16によれば以下の効果がある。導電性配管46に抵抗測定部64を接続して抵抗値を測定することにより、当該導電性配管46を監視することできる。
特に、導電性配管46の寿命到達が予測される寿命予測値に至る前の抵抗値をしきい値として予め設定し、導電性配管46の実際の抵抗値がしきい値以上である場合には当該しきい値に対応付けられたアラームを発報することにより、寿命到達に伴う不具合の発生前に導電性配管46を交換することができる。また、導電性配管46における帯電抑制作用の低下状況を実際に把握することができるので、変形回数などを事前に予想して導電性配管46の交換の判断気基準とする場合などと比べて導電性配管46の寿命予測の誤差が少ない。この結果、過度に長い寿命を残した状態で導電性配管46を交換してしまう非効率な交換作業の発生を予防することができる。
次いで、図9〜図10を参照しながら、ウエハWを保持する基板保持機構(基板保持部)30に保持されたウエハWの帯電を抑制する導電路(後述の「基板接地導電路300」)の導通状態を、既述の抵抗測定部64を用いて測定する実施の形態について説明する。
図9〜図10において、図1〜図7を用いて説明した実施の形態に係る基板処理システム1、処理ユニット16、導電性配管46の監視装置と共通の機能を持つ構成要素には、これらの図に示したものと同じ符号を付してある。
図9、図10に示すように、本例の基板保持機構30においては、メカチャックを構成する複数の保持ピン34を用いて保持部(回転板)31の上方側にウエハWを保持する。
本例の保持部31は、裏面側中央部に支柱部(回転軸)32が接続された回転板本体312と、この回転板本体312の上面に載置される昇降回転板311とに分割されている(図9)。
回転板本体312の周縁部には、複数本、例えば3本の保持ピン34が回転板本体312の周方向に沿って間隔を開けて配置されている。保持ピン34は、回転板本体312の周縁部に固定して設けられた2本の固定保持ピン344と、水平方向に伸びる回動軸を含む支持機構343を介して回転板本体312に保持され、前記回動軸周りに回動自在に構成された1本の可動保持ピン341とを含む。可動保持ピン341の下端部には、回転板本体312の中央部側へ向けてレバー部342が伸び出している。図10に示すように、可動保持ピン341は、ウエハWに当接する上端部が、回転板本体312の径方向外側へ向けて倒れる方向に付勢された状態で前記支持機構343に支持されている。
図10に示すように、保持部31の回転を停止した状態では、不図示の押上げピンによって押し上げられることにより、昇降回転板311は回転板本体312の上方側へと移動することができる。
さらに昇降回転板311の上面には、基板搬送装置17との間でウエハWの受け渡しを行うための複数の支持ピン351が設けられている。
また回転板本体312の裏面に接続された支柱部32は、例えばチャンバ20の底面を貫通する位置にて軸受部321に保持されている。軸受部321は、支柱部32を回転自在に保持する。
軸受部321は例えばボールベアリングにより構成され、支柱部32とボールベアリングのハウジングは、ボールを介して物理的、電気的に接触している(ボール及びハウジングはいずれも不図示)。
上述の構成を備える基板保持機構30は、昇降回転板311を上昇させて外部の基板搬送装置17から支持ピン351上にウエハWを受け取り、昇降回転板311を降下させると、昇降回転板311の裏面によりレバー部342が押し下げられて可動保持ピン341を回動させる。この結果、可動保持ピン341の上端部が回転板本体312の径方向内側へ向けて移動してウエハWの側面に当接する。さらに、可動保持ピン341が固定保持ピン344側の当接面へ向けてウエハWを押し当てることにより、これら可動保持ピン341、固定保持ピン344によってウエハWが保持される。
上述の基板保持機構30において、例えば固定保持ピン344、回転板本体312、支柱部32及び軸受部321は、ウエハWの帯電を抑制するための基板接地導電路300を構成している。軸受部321には接地点322が設けられ、基板保持機構30に保持されたウエハWは前記基板接地導電路300を介して接地点322にて接地されている(図11)。
本例の基板保持機構30において、ウエハWと固定保持ピン344との間の導通状態や基板接地導電路300自体の導通状態が低下してしまうと、ウエハWの帯電抑制作用が低下してしまう。そこで、当該基板保持機構30を備える処理ユニット16は、導電性配管46の監視装置を活用し、保持部31に保持されたウエハWから、接地点322に至る回路の抵抗値を測定することにより、当該回路の導通状態を確認することができる。
例えば図11に示すように、既述の抵抗測定部64を備える監装置には、導電性配管46の第1電極部61と抵抗測定部64側の接地点65との間に切替スイッチ部(第2切替スイッチ部)645が設けられている。制御装置4により、切替スイッチ部645を「オフ」にすると、導電性配管46から抵抗測定部64の一端が切り離される。
この状態で抵抗測定スイッチ部644を「オン」とし、ノズル部411からウエハWへ向けて電解質などを含む導電性の処理液(例えば希フッ酸など)を供給する。この結果、図11中に長い破線の矢印で示すように、抵抗測定部64→第1電極部61の下流側の導電性配管46→ノズル部411から吐出された処理液L→ウエハW→基板接地導電路300→接地点322へと電流が流れる回路(基板接地導電路300側の回路)が形成される。
このように、直流電源641を用い、処理液Lを介して基板接地導電路300側の回路の抵抗を測定する場合には、導電性配管46に設けられた導電性部材461は、導電性配管46の内周面側に露出して、処理液Lに接液させる構成を採用する場合が考えられる。
そして、前記基板接地導電路300側の回路を流れる電流値と、直流電源641から印加される電圧値とに基づき、当該回路の抵抗値を求めると、この抵抗値に基づいてウエハWから接地点322に至る回路の導通状態を確認することができる。導通状態の悪化を把握することができれば、固定保持ピン344とウエハWとの間や支柱部32と軸受部321との間などの電気的な接触状態を改善する機器メンテナンスなどを行い、基板接地導電路300側の回路の導通状態の回復を図ることができる。
図9〜図11を用いて説明した実施の形態において、基板接地導電路300の構成例は図9〜図11を用いた例に限定されない。例えば、可動保持ピン341を用いて基板接地導電路300を構成してもよいし、カーボンブラシなどのブラシ接点を介して支柱部32を接地してもよい。
さらに、導電性配管46の監視装置を利用して基板接地導電路300側の回路の抵抗値を測定する手法に替え、当該回路の抵抗値を測定するための専用の抵抗測定部を備えた導通状態監視装置を設けてもよい。
以上、図3〜図11を用いて説明した各実施の形態に係る処理ユニット16、監視装置において、抵抗測定部64は導電性配管46や基板接地導電路300側の回路の抵抗値を算出した後、当該抵抗値に対応する電気信号を制御装置4に出力する構成例を説明した。これに対して、例えば電流計642から制御装置4に対して電流値の測定結果を直接出力し、制御装置4内の制御部18にて前記電流値の測定結果と、直流電源641より印加される電圧値とに基づき、各回路の抵抗値を算出してもよい。この場合には、制御装置4内の制御部18も抵抗測定部の一部を構成していることとなる。
また、抵抗測定部64については、図5、図11に示した構成例に限定されない。例えば、直流電源641の正極と負極の向きを反転させ、第1電極部61側に向けて電流を供給してもよい。この場合には、接地点65は例えば抵抗測定スイッチ部644と直流電源641の負極との間の位置に設けられる。
さらに導電性配管46の抵抗を測定する手法は直流電力を用いる場合に限定されない。例えば直流電源641に替えて交流電源を設け、導電性配管46や基板接地導電路300側の回路のインピーダンスを測定した結果から導電性配管46における帯電抑制作用や基板接地導電路300側の回路の導通状態を監視してもよい。
この他、ノズル部411を移動させるノズル移動機構の構成例は図11に示した例に限定されない。例えば、処理位置の上方側から、退避位置の上方側へ至る領域に走行レールを設け、当該走行レールに沿って移動するノズルブロック41にノズル部411を設けてもよい。この場合においても、ノズル部411の移動に伴って変形を繰り返す導電性配管46に監視装置を設けることにより、導電性配管46の交換時期などを把握することができる。
そして、監視装置により監視される導電性配管46は、繰り返しの変形が発生する領域に設けられているものに限定されない。例えば、変形が発生しない領域に設けられている導電性配管46であっても、処理液の化学作用などに伴う劣化に起因して帯電抑制作用の低下が発生する場合もある。このような領域に設けられている導電性配管46(例えば図3のホルダー451よりも下流側に設けられている導電性配管46)についても、抵抗測定部64を用いて抵抗値を測定することにより、当該領域の導電性配管46における帯電抑制作用を把握し、交換時期を予測することができる。
W ウエハ
300 基板接地導電路
31 保持部
32 支柱部
34 保持ピン
351 支持ピン
411 ノズル部
46 導電性配管
61 第1電極部
62 第2電極部
64 抵抗測定部

Claims (13)

  1. 液処理が行われる基板を保持する基板保持部と、
    前記基板保持部に保持された基板に対して、処理液を吐出するノズル部と、
    前記ノズル部に接続され、前記処理液が流れる導電性の配管と、
    前記配管の所定の位置に設定された上流側位置と、この上流側位置よりも前記処理液の流れ方向下流側に設定された下流側位置とに各々接続された第1電極部及び第2電極部と、
    前記第1電極部と第2電極部との間の配管の抵抗値を測定するための抵抗測定部と、
    前記基板保持部に保持された基板の上方の処理位置と、前記基板の上方から退避した退避位置との間で前記ノズル部を移動させるノズル移動機構と、を備え、
    導電性の前記配管は可撓性を有し、前記上流側位置と下流側位置は、前記ノズル部の移動に伴って変形する前記配管の屈曲部を挟んで設けられ、
    前記抵抗測定部は、前記屈曲部を含む配管の抵抗値を測定することを特徴とする液処理装置。
  2. 液処理が行われる基板を保持する基板保持部と、
    前記基板保持部に保持された基板に対して、処理液を吐出するノズル部と、
    前記ノズル部に接続され、前記処理液が流れる導電性の配管と、
    前記配管の所定の位置に設定された上流側位置と、この上流側位置よりも前記処理液の流れ方向下流側に設定された下流側位置とに各々接続された第1電極部及び第2電極部と、
    前記第1電極部と第2電極部との間の導電性の配管に電圧を印加する電源部と、前記電源部から電圧を印加して前記第1電極部と第2電極部との間の前記配管の抵抗値を測定する状態と、前記電源部から配管を切り離して抵抗値の測定を行わない状態とを切り替える第1切替スイッチ部と、を備えた抵抗測定部と、
    前記基板保持部に保持された基板の上方の処理位置と、前記基板の上方から退避した退避位置との間で前記ノズル部を移動させるノズル移動機構と、を備え
    前記第1切替スイッチ部は、前記ノズル部が退避位置に移動した期間中に前記配管の抵抗値を測定する状態に切り替えられ、前記処理位置に移動した期間中は前記抵抗値の測定を行わない状態に切り替えられることを特徴とする液処理装置。
  3. 回転板に接続された回転軸と、この回転軸を回転自在に保持する軸受部とを備え、前記回転板を回転させる回転駆動部と、前記回転板に設けられ、液処理が行われる基板を保持する複数の基板保持ピンと、を備え、前記複数の基板保持ピンに保持された基板が、少なくとも一つの前記基板保持ピンと前記回転板と前記回転軸とを含む基板接地導電路を介して接地される基板保持部と、
    前記基板保持部に保持された基板に対して、処理液を吐出するノズル部と、
    前記ノズル部に接続され、前記処理液が流れる導電性の配管と、
    前記配管の所定の位置に設定された上流側位置と、この上流側位置よりも前記処理液の流れ方向下流側に設定された下流側位置とに各々接続された第1電極部及び第2電極部と、
    前記第1電極部と第2電極部との間の配管の抵抗値を測定し、または前記配管から、前記基板接地導電路に至る回路の抵抗値を測定するための抵抗測定部と、を備え
    前記抵抗測定部により、前記第1電極部と第2電極部との間の配管の抵抗値を測定する状態と、導電性の処理液を前記ノズル部に吐出する前記配管から、当該導電性の処理液を介して、前記基板接地導電路に至る回路の抵抗値を測定する状態とを切り替える第2切替スイッチ部をさらに備えることと、を特徴とする液処理装置。
  4. 前記抵抗測定部にて測定された配管の抵抗値と、予め設定されたしきい値とを比較する比較部と、
    前記比較部にて比較された配管の抵抗値がしきい値以上である場合に、アラームを発報するアラーム発報部と、を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の液処理装置。
  5. 前記アラームは、前記しきい値以上の抵抗値が測定された配管の交換を促す情報を含むことを特徴とする請求項に記載の液処理装置。
  6. 前記配管には、当該配管の長さ方向に沿って導電性部材が設けられていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一つに記載の液処理装置。
  7. 前記第1電極部と第2電極部との間の配管と抵抗測定部とを含む回路には、前記配管を接地する接地点が設けられていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一つに記載の配管の液処理装置。
  8. 基板保持部に保持された基板に対して、導電性の配管に接続されたノズル部から処理液を吐出して液処理を行う工程と、
    前記配管所定位置に設定された上流側位置と、この上流側位置よりも前記処理液の流れ方向下流側に設定された下流側位置との間の前記配管の抵抗値を測定する工程と、
    前記基板保持部に保持された基板の上方の処理位置と、前記基板の上方から退避した退避位置との間で前記ノズル部を移動させる工程と、を含み、
    導電性の前記配管は可撓性を有し、前記上流側位置と下流側位置は、前記ノズル部の移動に伴って変形する前記配管の屈曲部を挟んで設けられ、
    前記配管の抵抗値を測定する工程では、前記屈曲部を含む配管の抵抗値を測定することを特徴とする配管の監視方法。
  9. 基板保持部に保持された基板に対して、導電性の配管に接続されたノズル部から処理液を吐出して液処理を行う工程と、
    前記配管所定位置に設定された上流側位置と、この上流側位置よりも前記処理液の流れ方向下流側に設定された下流側位置との間の前記配管の抵抗値を測定する工程と、
    前記基板保持部に保持された基板の上方の処理位置と、前記基板の上方から退避した退避位置との間で前記ノズル部を移動させる工程と、を含み、
    前記配管の抵抗値を測定する工程は、前記上流側位置と下流側位置との間の導電性の配管に、電源部から電圧を印加して行われ、前記抵抗値の測定を行わないとき、前記電源部から配管を切り離す工程を更に含むことと、
    前記配管の抵抗値を測定する工程は、前記ノズル部が退避位置に移動した期間中に実施され、前記電源部から配管を切り離す工程は、前記ノズル部が処理位置に移動した期間中に実施されることと、を特徴とする配管の監視方法。
  10. 回転板に接続された回転軸と、この回転軸を回転自在に保持する軸受部とを備え、前記回転板を回転させる回転駆動部と、前記回転板に設けられ、液処理が行われる基板を保持する複数の基板保持ピンを備え、前記複数の基板保持ピンに保持された基板が、少なくとも一つの前記基板保持ピンと前記回転板と前記回転軸とを含む基板接地導電路を介して接地される基板保持部に保持された基板に対して、導電性の配管に接続されたノズル部から処理液を吐出して液処理を行う工程と、
    前記配管所定位置に設定された上流側位置と、この上流側位置よりも前記処理液の流れ方向下流側に設定された下流側位置との間の前記配管の抵抗値を測定する工程と、
    導電性の処理液を前記ノズル部に吐出する前記配管から、当該導電性の処理液を介して、前記基板接地導電路に至る回路の抵抗値を測定する工程と、を含み、
    前記配管の抵抗値を測定する工程と、前記配管から基板接地導電路に至る回路の抵抗値を測定する工程とが切り替えて実施されることを特徴とする配管の監視方法。
  11. 前記抵抗値を測定する工程にて測定された配管の抵抗値と、予め設定されたしきい値とを比較する工程と、
    前記しい位置と比較された配管の抵抗値がしきい値以上である場合に、アラームを発報する工程と、を含むことを特徴とする請求項8ないし10のいずれか一つに記載の配管の監視方法。
  12. 前記アラームは、前記しきい値以上の抵抗値が測定された配管の交換を促す情報を含むことを特徴とする請求項11に記載の配管の監視方法。
  13. 前記配管は、当該配管の長さ方向に沿って導電性部材が設けられたものであることを特徴とする請求項ないし12のいずれか一つに記載の配管の監視方法。
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