JP5949377B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、像担持体を含む画像形成ユニットを支持する装置本体を備えた画像形成装置に関する。
レーザプリンタなどの画像形成装置は、感光体ドラムなどを含む画像形成ユニットを支持する装置本体を備えている。特許文献1の画像形成装置は、装置本体として略箱型に構成された本体フレームを備え、本体フレームは、画像形成ユニットなどを支持する一対の板金フレームと、各板金フレームを下方から支持する一対の樹脂フレームとを備えて構成されている。
特開2010−2626号公報
ところで、従来技術の装置本体は、一対の板金フレームが画像形成ユニットの側面全体を覆うようなサイズであったため、その重量が大きくなり、装置全体の重量を大きくする原因となっていた。一方、装置の軽量化のために装置本体全体を樹脂から形成する方法も考えられるが、樹脂は金属よりも熱膨張率が大きいため、温度変化による寸法変化によって、例えば、感光体ドラムに駆動力を伝達するための、ギヤなどからなる駆動力伝達機構の位置精度を保つことが難しくなるという問題が発生し得る。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、駆動力伝達機構の位置精度を保つとともに装置を軽量化することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
前記した目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、像担持体を含む画像形成ユニットを支持する装置本体と、像担持体に駆動力を伝達するための駆動力伝達機構とを備える。
装置本体は、像担持体の回転軸方向一方側に配置され、駆動力伝達機構が設けられる第1フレームと、像担持体の回転軸方向他方側で第1フレームに対向して配置された第2フレームと、第1フレームと第2フレームを連結する第1連結部材および第2連結部材とを有する。
第1連結部材および第2連結部材は、前記回転軸方向から見て、像担持体を挟んで配置されている。
第1フレームは、金属製であり、第2フレームは、樹脂製である。
このような構成によれば、駆動力伝達機構が設けられる第1フレームが金属製なので、駆動力伝達機構の位置精度を保つことができる。一方、第2フレームが樹脂製なので、装置を軽量化することができる。
前記した画像形成装置において、第2フレームは、画像形成ユニットに電力を供給するための電極が設けられている構成とすることができる。
これによれば、第2フレームは樹脂製なので、金属製のフレームに電極を設ける構成と比較して、絶縁のための構成を簡略化することができる。これにより、装置の構成を簡略化することができるとともに、装置の低コスト化を図ることができる。
前記した画像形成装置は、第2フレームの画像形成ユニット側とは反対側に配置され、電極が接続された基板を備え、第2フレームは、前記回転軸方向に貫通して形成された電極保持部を有し、電極は、第2フレームに電極保持部に保持されるとともに、当該電極保持部を通して基板に接続されている構成とすることができる。
これによれば、樹脂製の第2フレームによって画像形成ユニットと基板の絶縁を確保しつつ、電極の保持構造と接続構造を簡略化することができる。
また、前記した画像形成装置は、第2フレームの画像形成ユニット側とは反対側に配置され、電極が接続された基板を備え、電極は、画像形成ユニットに電気的に接続するように構成されたユニット側接点部と、基板に電気的に接続するように構成された基板側接点部と、ユニット側接点部と基板側接点部を導通させる導通部と、を有し、ユニット側接点部と基板側接点部は、前記回転軸方向から見て、互いにずれた位置に配置されている構成とすることもできる。
これによれば、画像形成ユニットや基板の構成や配置などの自由度を向上させることができるので、画像形成装置の設計自由度を向上させることができる。
前記した画像形成装置において、駆動力伝達機構は、ギヤを含み、第1フレームには、ギヤを位置決めしつつ回転可能に支持するギヤ軸が設けられている構成とすることができる。
これによれば、第1フレームとは別のギヤ軸を設けた金属製のプレートを第1フレームに固定する構成と比較して、部粉点数を減らすことができるとともに、装置をより軽量化することができる。
前記した画像形成装置において、像担持体は、所定方向に沿って配列された複数の感光体ドラムであり、第1連結部材および第2連結部材は、前記回転軸方向から見て、複数の感光体ドラムの回転軸を通る直線を挟んで配置されている構成とすることができる。
感光体ドラムが複数設けられる構成では、第1フレームおよび第2フレームが必然的に大型化するが、本発明は第2フレームが樹脂製なので、装置を効果的に軽量化することができる。また、駆動力伝達機構も必然的に大型化するが、金属製の第1フレームにより位置精度を保つことができる。
前記した画像形成装置において、画像形成ユニットは、複数の感光体ドラムを保持し、装置本体に対して前記所定方向に移動可能なホルダを有し、複数の感光体ドラムは、ホルダを介して第1フレームおよび第2フレームに支持される構成とすることができる。
これによれば、感光体ドラムが材質の異なる第1フレームと第2フレームに直接支持される構成と比較して、各フレームの熱膨張率の違いによる感光体ドラムへの影響を抑制することができる。
前記した画像形成装置において、ホルダは、感光体ドラムの回転軸方向両側に配置され、感光体ドラムの配列方向の間隔を保持する一対の側板を有する構成とすることができる。
これによれば、複数の感光体ドラムの間隔を一対の側板で保持することで、温度変化によって感光体ドラムの間隔が変化した場合であっても、その変化を感光体ドラムの回転軸方向両側で同程度にすることができる。これにより、感光体ドラムの間隔の変化による影響を抑制しやすくなる。
前記した画像形成装置において、一対の側板は、金属製である構成とすることができる。
これによれば、一対の側板を熱膨張率が小さい金属製とすることで、温度変化による感光体ドラムの間隔の変化自体を抑制することができる。
前記した画像形成装置は、第2フレームの感光体ドラムが配置された側に固定された金属フレームを備え、第1フレームおよび金属フレームには、装置本体に装着されたホルダの位置を決めるための位置決め部が設けられている構成とすることができる。
これによれば、熱膨張率が小さく、剛性の高い金属製の部材に位置決め部が設けられているので、装置本体に対する、ホルダ、具体的には感光体ドラムの位置を精度良く決めることができる。
前記した画像形成装置は、感光体ドラムを露光するための露光装置を備え、露光装置は、第1フレームおよび金属フレームに支持されている構成とすることができる。
これによれば、感光体ドラムと露光装置の両方が金属製の部材に支持されることになるので、感光体ドラムと露光装置の位置精度を向上させることができる。
本発明によれば、駆動力伝達機構の位置精度を保つとともに装置を軽量化することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例としてのカラーレーザプリンタの概略構成を示す図である。 本体筐体からプロセスユニットを引き出した状態を示す図である。 本体筐体と露光装置の斜視図である。 第1フレーム、プロセスユニット、金属フレーム、第2フレームおよび基板の斜視図である。 本体筐体の構成を示す断面図である。 金属フレームの正面図である。 ホルダの切欠部がシャフトに係合した状態を示す図(a)と、ホルダの位置決め軸部が位置決め面に当接した状態を示す図(b)である。
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明において、方向は、画像形成装置の一例としてのカラーレーザプリンタ1を使用するユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1における左側を「前」、右側を「後」とし、紙面の手前側を「右」、奥側を「左」とする。また、図1における上下方向を「上下」とする。
<カラーレーザプリンタの概略構成>
図1に示すように、カラーレーザプリンタ1は、装置本体の一例としての本体筐体2内に、用紙Sを供給する給紙部3と、供給された用紙Sに画像を形成する画像形成部4とを主に備えている。そして、画像形成部4は、露光装置5と、画像形成ユニットの一例としてのプロセスユニット6と、転写ユニット7と、定着ユニット8とを主に備えている。
給紙部3は、本体筐体2内の下部に設けられ、用紙Sを収容する給紙トレイ31と、用紙押圧板32と、給紙トレイ31から用紙Sを画像形成部4に供給する給紙機構33とを主に備えている。給紙トレイ31内の用紙Sは、用紙押圧板32によって前端が上方に寄せられ、給紙機構33によって1枚ずつ分離されて画像形成部4に供給される。
露光装置5は、本体筐体2内の上部に設けられ、図示しない複数のレーザ光源やポリゴンミラー、複数のレンズ、複数の反射鏡などを備えている。画像データに基づいてレーザ光源から出射されたレーザ光は、ポリゴンミラーや反射鏡で反射されたり、レンズを通過したりして、鎖線で示したように各感光体ドラム61の表面を露光する。
プロセスユニット6は、給紙トレイ31と露光装置5の間に配置され、ホルダ60と、像担持体の一例としての所定方向、具体的には前後方向に沿って配列された4つの感光体ドラム61と、各感光体ドラム61に対応して1つずつ設けられた帯電器62および現像カートリッジ63とを主に備えている。各現像カートリッジ63は、それぞれ、現像ローラ64や供給ローラ65、層厚規制ブレード66、トナーを収容するトナー収容部67などを備えている。
ホルダ60は、4つの感光体ドラム61などを保持する部材であり、本体筐体2に対して前後方向に移動可能に支持されている。これにより、ホルダ60、言い換えるとプロセスユニット6は、図2に示すように、本体筐体2の前側に設けられたフロントカバー21を開き、前側に引き出すことで、二点鎖線で示す装着位置から実線で示す引出位置に移動可能となっている。各現像カートリッジ63は、ホルダ60に対して着脱可能に保持されており、プロセスユニット6を引出位置に移動させることで交換可能となっている。
図1に戻り、転写ユニット7は、給紙トレイ31とプロセスユニット6の間に設けられ、駆動ローラ71と、従動ローラ72と、駆動ローラ71と従動ローラ72の間に張設された無端状の搬送ベルト73と、4つの転写ローラ74とを主に備えている。搬送ベルト73は、外側の面が各感光体ドラム61に接しており、その内側には各転写ローラ74が各感光体ドラム61との間で搬送ベルト73を挟持するように配置されている。
定着ユニット8は、プロセスユニット6および転写ユニット7の後方に設けられ、加熱ローラ81と、加熱ローラ81と対向配置されて加熱ローラ81を押圧する加圧ローラ82とを主に備えている。
画像形成部4では、感光体ドラム61の表面が、帯電器62により一様に帯電された後、露光装置5からのレーザ光の高速走査によって露光されることで、露光された部分の電荷が除去され、感光体ドラム61上に画像データに基づく静電潜像が形成される。また、トナー収容部67内のトナーは、供給ローラ65を介して現像ローラ64に供給され、現像ローラ64と層厚規制ブレード66との間に進入して一定厚さの薄層として現像ローラ64上に担持される。
そして、現像ローラ64上に担持されたトナーが対応する感光体ドラム61上に形成された静電潜像に供給されることで、静電潜像が可視像化されて感光体ドラム61上にトナー像が形成される。その後、給紙部3から供給された用紙Sが、感光体ドラム61と搬送ベルト73の間を搬送されることで、各感光体ドラム61上に形成されたトナー像が用紙S上に順次重ね合わせて転写される。
トナー像が転写された用紙Sは、加熱ローラ81と加圧ローラ82の間を搬送されることでトナー像が熱定着される。トナー像が熱定着された用紙Sは、本体筐体2内に設けられた搬送ローラ23や排出ローラ24によって本体筐体2内から外部に排出され、排紙トレイ22上に載置される。
<本体筐体の詳細構成>
次に、本発明の特徴部分に係る本体筐体2の詳細な構成について説明する。
図3に示すように、本体筐体2は、第1フレーム100と、第2フレーム200と、露光装置5を支持する第1連結部材の一例としてのスキャナプレート300と、第2連結部材の一例としてのフロントビーム410およびリアビーム420とから主に構成される枠体を有し、この枠体を覆うようにしてカラーレーザプリンタ1の外観を構成する図示しない外装カバーなどが取り付けられることで形成されている。
図4に示すように、第1フレーム100は、亜鉛めっき鋼板などの金属板を折り曲げるなどして形成されており、感光体ドラム61の回転軸方向一方側としての左側に配置されている。図5に示すように、第1フレーム100には、プロセスユニット6、具体的には感光体ドラム61や現像カートリッジ63などに駆動力を伝達するための駆動力伝達機構110が設けられている。
駆動力伝達機構110は、本体筐体2内に配置された図示しないモータからの駆動力をプロセスユニット6に伝達するための複数のギヤや、当該複数のギヤによって構成されるギヤ列からの駆動力をプロセスユニット6に入力するための公知のカップリング119などを含んで構成されている。図5では、前記した複数のギヤのうちの一部のギヤ111,112のみを図示している。なお、駆動力伝達機構110を構成する複数のギヤなどの配置や、ギヤ列からカップリング119へ駆動力を入力するための構成については、広く公知の構成を採用することができるので、本明細書では詳細な説明を省略する。
また、第1フレーム100には、駆動力伝達機構110を構成する各ギヤに対応して、対応するギヤを位置決めしつつ、回転可能に支持する複数のギヤ軸が設けられている。図5では、複数のギヤ軸のうちの一部のギヤ軸121,122のみを図示している。各ギヤ軸121,122は、その一端が、第1フレーム100に貫設された状態でかしめられることで、第1フレーム100に固定された状態で設けられている。
図3に示すように、第2フレーム200は、ABSなどの絶縁性の樹脂を射出成形するなどして形成されており、感光体ドラム61の回転軸方向他方側としての右側で第1フレーム100に対向して配置されている。この第2フレーム200および前記した第1フレーム100は、それぞれ、感光体ドラム61の回転軸方向である左右方向から見て、前後および上下の寸法が、図1に示した給紙部3や画像形成部4を投影面内に含むように形成されており、カラーレーザプリンタ1の左右の側壁を構成する部材のうち最大サイズの部材となっている。
図5に示すように、第2フレーム200には、プロセスユニット6に電力を供給するための、より具体的には、帯電器62や現像ローラ64などに所定のバイアスを印加するための第1電極210と第2電極220が設けられている。図5では、第1電極210と第2電極220をそれぞれ1つだけしか図示していないが、第2フレーム200には、第1電極210と第2電極220が各帯電器62や各現像ローラ64などに対応して複数設けられている。
第1電極210は、左端が略半球状をなし、右端部が平面状をなす略筒状のユニット側接点部材211と、ユニット側接点部材211の右端部に電気的に接続されたコイル状の基板側接点部材212とを有している。第2フレーム200には、左右方向に貫通する孔状の電極保持部201が形成されており、ユニット側接点部材211は、その左端が第2フレーム200から突出するように電極保持部201に保持され、電極保持部201の内周面に沿って左右方向に移動可能となっている。
第2フレーム200のプロセスユニット6側とは反対側の右側には、プロセスユニット6に印加するバイアスを制御するための基板250が第2フレーム200に固定された状態で配置されており、第1電極210は、基板側接点部材212の右端部である基板側接点部212Aが基板250に電気的に接続されることで、電極保持部201を通して基板250に電気的に接続されている。
このような第1電極210は、ユニット側接点部材211の左端部であるユニット側接点部211Aが本体筐体2に装着されたホルダ60の右側壁に設けられたホルダ第1電極60Eと当接することで、プロセスユニット6に電気的に接続され、基板250からのバイアスをプロセスユニット6に印加可能となっている。なお、基板側接点部材212はバネ性を有しており、これによって、第1電極210は、ホルダ第1電極60Eに弾性的に当接する。
第2電極220は、第1電極210の下方に設けられており、左端が略半球状をなし、右端部が平面状をなす略筒状のユニット側接点部材221と、コイル状の基板側接点部材222と、導通部の一例としての導通板223および導通バネ224とを有している。ユニット側接点部材221は、その左端が第2フレーム200から突出するように第2フレーム200のプロセスユニット6側に形成された略凹状の電極保持部202に保持されており、電極保持部202の内周面に沿って左右方向に移動可能となっている。また、基板側接点部材222は、左端が第2フレーム200の基板250側に形成された凹部203内に配置されており、右端部である基板側接点部222Aが基板250に電気的に接続されている。
導通板223は、第2フレーム200内に埋設されるように設けられ、基板250に沿って配置されている。この導通板223の下端は、凹部203の底で露出しており、基板側接点部材222の左端部に電気的に接続されている。また、導通板223の上端は、略凹状の電極保持部202の底で露出しており、導通バネ224を介してユニット側接点部材221に電気的に接続されている。このような構成により、ユニット側接点部材221と基板側接点部材222は、互いに導通し、かつ、左右方向から見て互いにずれた位置、より詳細には、上下方向にずれた位置に配置されている。
このような第2電極220は、ユニット側接点部材221の左端部であるユニット側接点部221Aがホルダ60の右側壁のホルダ第1電極60Eの下方に設けられたホルダ第2電極60Fと当接することで、プロセスユニット6に電気的に接続され、基板250からのバイアスをプロセスユニット6に印加可能となっている。なお、導通バネ224はバネ性を有しており、これによって、ユニット側接点部材221は、ホルダ第2電極60Fに弾性的に当接する。
図3および図4に示すように、第2フレーム200の感光体ドラム61が配置された側である左側の面には、亜鉛めっき鋼板などの金属板から形成された金属フレーム230が固定されている。図6に示すように、金属フレーム230は、略L形状をなす第1金属フレーム231と、略I形状をなす第2金属フレーム232とから構成されており、第1金属フレーム231の前部と第2金属フレーム232の上部が、第1金属フレーム231が左側に、第2金属フレーム232が右側となるように重ねられた状態で、図6では図示しない第2フレーム200の内面に固定されている。
この金属フレーム230は、第1金属フレーム231および第2金属フレーム232の上部からなる前後方向に長い本体部233と、本体部233の前後両端から下方に向けて延びる一対の延出部234,235とを有している。本体部233は、図3に示す金属フレーム230が第2フレーム200の内面に固定された状態において、第1電極210を保持する電極保持部201の上に配置されており、図6において符号を省略して示す、金属フレーム230を第2フレーム200に固定するためのネジ穴や、スキャナプレート300を固定するためのネジ穴などを有している。
図4および図6に示すように、金属フレーム230と前記した第1フレーム100には、本体筐体2に装着されたホルダ60の位置を決めるための位置決め部の一例として、位置決め孔100A,230Aおよび位置決め面100B,230Bが設けられている。
位置決め孔100Aは、第1フレーム100に設けられた貫通孔であり、位置決め孔230Aは、金属フレーム230の後側の延出部234の下部に設けられた貫通孔である。この位置決め孔100A,230Aは、前後および上下方向において同位置に設けられており、それぞれ、金属製のシャフト500の一端部が挿通されている。シャフト500は端部がそれぞれ第1フレーム100または金属フレーム230に固定されており、略水平方向に沿って延びるように配設されている。
位置決め面100Bは、第1フレーム100の前端に設けられた前方が開放された凹部106の下縁であり、位置決め面230Bは、金属フレーム230の前側の延出部235の下部前端に設けられた前方が開放された凹部236の下縁である。この位置決め面100B,230Bは、前後および上下方向において同位置に設けられており、略水平方向に沿ってまっすぐ延びるように配設されている。
ここで、位置決め孔100A,230Aおよび位置決め面100B,230Bによって位置決めされるホルダ60の構成について簡単に説明する。
図4に示すように、ホルダ60は、二点鎖線で示す上下が開口した略枠状に形成された樹脂製のホルダフレーム60Aと、配列された4つの感光体ドラム61の左右方向両側に配置された一対の側板60Bと、ロッド状の位置決め軸部60Cとを主に有して構成されている。
左右一対の側板60Bは、亜鉛めっき鋼板などの金属板から形成されており、それぞれ、ホルダフレーム60Aの左右の側壁60Dの内面に固定されており、4つの感光体ドラム61の配列方向の間隔を保持することで各感光体ドラムの前後方向の位置を決めている。各側板60Bの後端には、それぞれ、後方が開放された切欠部60Nが形成されている。位置決め軸部60Cは、左右の側板60Bと側壁60Dを貫通した状態で設けられており、側壁60Dの側面前端部から左右方向外側に向けて突出している。この位置決め軸部60Cは、各側板60Bの前端部に設けられた貫通孔60Hに嵌合しており、一対の側板60Bに位置決めされた状態で固定されている。
ホルダ60は、本体筐体2に装着されると、図7(a)に示すように、切欠部60Nがシャフト500に係合し、図7(b)に示すように、位置決め軸部60Cが位置決め面100B,230Bに上から当接する。これにより、図4などに示すように、ホルダ60、言い換えるとプロセスユニット6は、位置決め孔100A,230Aおよび位置決め面100B,230Bに対して位置決めされた状態で、第1フレーム100、および、金属フレーム230が固定された第2フレーム200に支持されることとなる。また、4つの感光体ドラム61は、ホルダ60を介して第1フレーム100および第2フレーム200に支持されることとなる。
図3に示すように、スキャナプレート300、フロントビーム410およびリアビーム420は、第1フレーム100と第2フレーム200を連結する部材であり、亜鉛めっき鋼板などの金属板を折り曲げるなどして形成されている。より詳細に、スキャナプレート300は、第1フレーム100の上部と、金属フレーム230を介して第2フレーム200の上部とを連結する部材である。また、フロントビーム410は、第1フレーム100の下部前側と第2フレーム200の下部前側とを連結する部材であり、リアビーム420は、第1フレーム100の下部後側と第2フレーム200の下部後側とを連結する部材である。これにより、図1に示すように、スキャナプレート300と、フロントビーム410およびリアビーム420とは、左右方向から見て、4つの感光体ドラム61の回転軸を通る直線Lを挟んで配置されている。
図3に戻り、スキャナプレート300は、第1フレーム100と第2フレーム200を連結するように延びる板状部310と、板状部310の左右両端から上方に向けて延び、第1フレーム100または金属フレーム230にネジB1により固定される左右一対の固定部320とを主に有している。板状部310には、露光装置5から出射される4条のレーザ光が個別に通過する、左右方向に長い4つのスリット状の開口311や、露光装置5の下面に設けられた図示しない位置決めボスが係合する一対の略円形状の位置決め穴312などが形成されている。
露光装置5は、下面に設けられた図示しない位置決めボスを板状部310の位置決め穴312に係合させることで本体筐体2に対する位置が決められ、この状態でネジB2により板状部310の上面に固定されている。これにより、露光装置5は、スキャナプレート300を介して第1フレーム100および金属フレーム230に支持される。
フロントビーム410およびリアビーム420は、断面視略U形状をなしており、図示は省略するが、それぞれ、溶接やネジ止めなどによって第1フレーム100および第2フレーム200に固定されている。
以上のように構成されたカラーレーザプリンタ1によれば以下のような作用効果を得ることができる。
図5に示したように、駆動力伝達機構110が設けられる第1フレーム100が、樹脂と比較して熱膨張率が小さく、剛性の高い金属製であるため、駆動力伝達機構110の位置精度を保つことができる。一方、第2フレーム200が、金属と比較して軽量な樹脂製なので、カラーレーザプリンタ1を軽量化することができる。
第2フレーム200には第1電極210や第2電極220が設けられているが、第2フレーム200が樹脂製なので、金属製のフレームに電極を設ける構成と比較して、絶縁のための構成を簡略化することができる。これにより、カラーレーザプリンタ1の構成を簡略化することができるとともに、カラーレーザプリンタ1の低コスト化を図ることができる。
基板250が第2フレーム200のプロセスユニット6側とは反対側に配置されているので、樹脂製の第2フレーム200によって基板250とプロセスユニット6の絶縁を確保することができる。また、第1電極210が第2フレーム200を貫通して形成された電極保持部201に保持され、かつ、電極保持部201を通して基板250に接続されているので、プロセスユニット6と基板250の絶縁を確保しつつ、第1電極210の保持構造と接続構造を簡略化することができる。
第2電極220のユニット側接点部材221と基板側接点部材222、より詳細には、ユニット側接点部221Aと基板側接点部222Aが上下にずれた位置に配置されているので、プロセスユニット6や基板250の構成や配置などの自由度を向上させることができる。これにより、カラーレーザプリンタ1の設計自由度を向上させることができる。
第1フレーム100に駆動力伝達機構110のギヤ111,112を支持するギヤ軸121,122が設けられているので、第1フレームとは別のギヤ軸を設けた金属製のプレートを第1フレームに固定するような構成と比較して、部粉点数を減らすことができるとともに、カラーレーザプリンタ1をより軽量化することができる。
図4などに示したように、感光体ドラム61が複数設けられているので、第1フレーム100や第2フレーム200が必然的に大型化するが、第2フレーム200が樹脂製であることで、カラーレーザプリンタ1を効果的に軽量化することができる。同様に、駆動力伝達機構110も必然的に大型化するが、金属製の第1フレーム100により位置精度を保つことができる。
複数の感光体ドラム61がホルダ60を介して第1フレーム100および第2フレーム200に支持されているので、感光体ドラムが材質の異なる第1フレームと第2フレームに直接支持される構成と比較して、各フレーム100,200の熱膨張率の違いによる感光体ドラム61への影響を抑制することができる。
また、本実施形態では、4つの感光体ドラム61の間隔を一対の側板60Bで保持しているので、温度変化による側板60Bの膨張などによって感光体ドラム61の間隔が変化した場合であっても、その変化を感光体ドラム61の左右で同程度にすることができる。これにより、感光体ドラム61の間隔の変化による影響を抑制しやすくなる。
さらに、本実施形態では、一対の側板60Bは、熱膨張率が小さい金属製であるため、温度変化による感光体ドラムの間隔の変化自体を抑制することができる。
熱膨張率が小さく、剛性の高い金属製の第1フレーム100、および、第2フレーム200の内側に固定された金属フレーム230に位置決め孔100A,230Aと位置決め面100B,230Bが設けられているので、本体筐体2に対する、ホルダ60、具体的には感光体ドラム61の位置を精度良く決めることができる。
感光体ドラム61がホルダ60を介して第1フレーム100および金属フレーム230に支持され、露光装置5がスキャナプレート300を介して第1フレーム100および金属フレーム230に支持されていることで、感光体ドラム61と露光装置5の両方が金属製の部材に支持されることになるため、感光体ドラム61と露光装置5の位置精度を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、下記のように本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
前記実施形態では、金属製の第1フレーム100が感光体ドラム61の左側に配置され、樹脂製の第2フレーム200が感光体ドラム61の右側に配置されていたが、本発明はこれに限定されず、例えば、第1フレームが右側に配置され、第2フレームが左側に配置されていてもよい。
前記実施形態では、第1フレーム100に駆動力伝達機構110のギヤ111,112を支持するギヤ軸121,122が設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1フレームにギヤ軸は設けずに、第1フレームとは別のギヤ軸を設けた金属製のプレートなどを第1フレームに固定するような構成としてもよい。
前記実施形態で示した第1電極210や第2電極220の構成は一例であり、本発明の電極は前記実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、画像形成ユニットに電気的に接続されるユニット側接点部材は、板状であってもよい。また、前記実施形態では、ユニット側接点部材211,221が第2フレーム200に対し左右方向に移動可能に保持されていたが、これに限定されず、ユニット側接点部材は、第2フレームに対し変位しないように固定されていてもよい。また、前記実施形態では、電極がユニット側接点部材や基板側接点部材などを有する複数の部品から構成されていたが、これに限定されず、電極は1部品、例えば、コイルバネ状の電極などとして構成されていてもよい。また、電極と基板は配線によって接続されていてもよい。
前記実施形態では、第1連結部材として、板状のスキャナプレート300を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、第1連結部材は、前記実施形態のフロントビーム410やリアビーム420のような梁状の部材であってもよい。また、前記実施形態では、第2連結部材として、梁状のフロントビーム410およびリアビーム420を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、板状の部材であってもよい。また、前記実施形態では、第1連結部材が1つ設けられ、第2連結部材が2つ設けられていたが、各連結部材の数は特に限定されるものではない。また、本発明において、各連結部材と、第1フレームおよび第2フレームとの固定方法は特に限定されるものではない。例えば、図3を参考にして説明すると、前記実施形態のスキャナプレート300は、溶接により第1フレーム100、および、第2フレーム200に固定された金属フレーム230に固定されていてもよい。
前記実施形態では、露光装置5がスキャナプレート300を介して第1フレーム100および金属フレーム230に支持されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、露光装置は、第1フレームと金属フレームに直接固定されることで、第1フレームと金属フレームに支持されていてもよい。
前記実施形態では、金属フレーム230が第1金属フレーム231と第2金属フレーム232からなる2部品として構成されていたが、本発明はこれに限定されず、例えば、金属フレームは、1部品として構成されていてもよいし、3部品以上から構成されていてもよい。また、前記実施形態では、カラーレーザプリンタ1が金属フレーム230を備えていたが、本発明はこれに限定されず、金属フレームを備えない構成であってもよい。
前記実施形態では、ホルダ60の一対の側板60Bが金属製であったが、本発明はこれに限定されず、例えば、一対の側板は、樹脂製であってもよい。また、前記実施形態では、ホルダ60が、樹脂製のホルダフレーム60Aと、金属製の一対の側板60Bとを有して構成されていたが、本発明はこれに限定されず、例えば、ホルダの枠体は、すべて樹脂から形成されていてもよいし、すべて金属から形成されていてもよい。また、前記実施形態では、ホルダ60が一対の側板60Bによって感光体ドラム61の配列方向の間隔を保持していたが、本発明はこれに限定されず、例えば、ホルダは、感光体ドラムを多少の遊びを有した状態で保持するように構成されていてもよい。この場合、画像形成装置は、ホルダが装置本体に装着されたときに、感光体ドラムの配列方向の間隔が決まるように構成されていることが望ましい。また、前記実施形態では、画像形成ユニットとしてのプロセスユニット6がホルダ60を有していたが、本発明はこれに限定されず、例えば、画像形成ユニットは、ホルダを有しない構成であってもよい。
前記実施形態では、像担持体として、配列された複数の感光体ドラム61を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、像担持体は、1つの感光体ドラムであってもよい。すなわち、本発明の画像形成装置は、1つの感光体ドラムを備え、モノクロ画像のみを形成可能なプリンタであってもよい。また、像担持体は、感光体ドラムに限定されず、例えば、感光体ベルトや中間転写ドラム、中間転写ベルトなどであってもよい。
前記実施形態では、画像形成装置としてのカラーレーザプリンタ1は、感光体ドラム61を露光装置5からのレーザ光で露光するように構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、画像形成装置は、感光体ドラムをLEDなどから出射される光で露光するように構成されていてもよい。また、画像形成装置は、プリンタに限定されず、例えば、フラットベッドスキャナなどの原稿読取装置を備える複写機や複合機などであってもよい。
1 カラーレーザプリンタ
2 本体筐体
5 露光装置
6 プロセスユニット
60 ホルダ
60B 側板
61 感光体ドラム
100 第1フレーム
100A 位置決め孔
100B 位置決め面
110 駆動力伝達機構
111 ギヤ
112 ギヤ
121 ギヤ軸
122 ギヤ軸
200 第2フレーム
201 電極保持部
210 第1電極
220 第2電極
221A ユニット側接点部
222A 基板側接点部
223 導通板
224 導通バネ
230 金属フレーム
230A 位置決め孔
230B 位置決め面
250 基板
300 スキャナプレート
410 フロントビーム
420 リアビーム

Claims (8)

  1. 所定方向に沿って配列された複数の感光体ドラムを含む画像形成ユニットを支持する装置本体と、
    前記感光体ドラムに駆動力を伝達するための駆動力伝達機構と、を備えた画像形成装置であって、
    前記装置本体は、前記感光体ドラムの回転軸方向一方側に配置され、前記駆動力伝達機構が設けられる金属製の第1フレームと、前記感光体ドラムの回転軸方向他方側で前記第1フレームに対向して配置された樹脂製の第2フレームと、前記第1フレームと前記第2フレームを連結する第1連結部材および第2連結部材と、前記第2フレームの前記感光体ドラムが配置された側に固定された金属フレームとを有し、
    前記第1連結部材および前記第2連結部材は、前記回転軸方向から見て、前記複数の感光体ドラムの回転軸を通る直線を挟んで配置されており、
    前記画像形成ユニットは、前記複数の感光体ドラムを保持し、前記装置本体に対して前記所定方向に移動可能なホルダを有し、
    前記複数の感光体ドラムは、前記ホルダを介して前記第1フレームおよび前記第2フレームに支持され、
    前記第1フレームおよび前記金属フレームには、前記装置本体に装着された前記ホルダの位置を決めるための位置決め部が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2フレームには、前記画像形成ユニットに電力を供給するための電極が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第2フレームの前記画像形成ユニット側とは反対側に配置され、前記電極が接続された基板を備え、
    前記第2フレームは、前記回転軸方向に貫通して形成された電極保持部を有し、
    前記電極は、前記第2フレーム前記電極保持部に保持されるとともに、当該電極保持部を通して前記基板に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2フレームの前記画像形成ユニット側とは反対側に配置され、前記電極が接続された基板を備え、
    前記電極は、前記画像形成ユニットに電気的に接続するように構成されたユニット側接点部と、前記基板に電気的に接続するように構成された基板側接点部と、前記ユニット側接点部と前記基板側接点部を導通させる導通部と、を有し、
    前記ユニット側接点部と前記基板側接点部は、前記回転軸方向から見て、互いにずれた位置に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記駆動力伝達機構は、ギヤを含み、
    前記第1フレームには、前記ギヤを位置決めしつつ回転可能に支持するギヤ軸が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記ホルダは、前記感光体ドラムの回転軸方向両側に配置され、前記感光体ドラムの配列方向の間隔を保持する一対の側板を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記一対の側板は、金属製であることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  8. 前記感光体ドラムを露光するための露光装置を備え、
    前記露光装置は、前記第1フレームおよび前記金属フレームに支持されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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