JP5947103B2 - 衣類乾燥装置 - Google Patents

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Description

本発明は、一般的には衣類乾燥装置に関し、特定的にはヒートポンプを熱源に用いることによって被乾燥対象物を乾燥する衣類乾燥装置に関する。
衣類乾燥装置の熱源として、ヒータの他に、ヒートポンプを用いたヒートポンプ装置が従来から知られている。
ヒートポンプ装置は、圧縮機と、凝縮器と、蒸発器と、絞り手段としての膨張弁とを備えている。圧縮機と凝縮器と蒸発器と膨張弁とが冷媒を流通させる配管によって連結されることにより、ヒートポンプ装置において冷凍サイクルが形成されている。ヒートポンプ装置では、この冷凍サイクルを冷媒が循環する。
ヒートポンプ装置を備えた衣類乾燥装置において、圧縮機によって圧縮された冷媒ガスは、高温化且つ高圧化されて圧縮機から吐出される。凝縮器においては、圧縮機から吐出された冷媒ガスと凝縮器を通過する空気とが熱交換する。これにより、凝縮器を通過する空気が加熱される。衣類等の被乾燥対象物が収容されたドラムにこの加熱された空気が送風されることにより、被乾燥対象物に含まれる水分の蒸発が進行していく。
一方、凝縮器において、冷媒ガスは冷却される。冷却された冷媒ガスは、膨張弁にて圧力が低下されることによって液化する。ドラムの内部からヒートポンプ装置に排出された水蒸気を含む空気は、蒸発器を通過するときに、液化した冷媒と熱交換される。これにより、ヒートポンプ装置に排出された水蒸気を含む空気は、冷却且つ除湿される。このときに冷媒は蒸発し、冷媒ガスとして圧縮機に戻される。
ヒートポンプ装置において、圧縮機の温度が上昇する場合には、圧縮機が減磁し、損傷または故障するおそれがある。このような圧縮機の故障を防止するために、一般的に、圧縮機の温度が過度に上昇することを防止する部品が、ヒートポンプ装置に取り付けられている。このような部品の例として、バイメタルを用いた部品が知られている。
バイメタルを用いた部品によって、圧縮機の駆動を一旦停止させ、且つ、冷媒ガスの温度および圧縮機の温度が十分に低下してから圧縮機を再度駆動させることができる。
ところで、ヒートポンプ装置において被乾燥対象物を乾燥させる動作が続けられる場合には、当該装置全体のエネルギーが、外部から加えられた電力と、外部へ放出された熱量との差だけ増加していく。これにより、冷媒ガスの温度が上昇し、徐々に圧縮機の温度と圧力とが上昇する。圧縮機の温度と圧力とが過度に上昇する場合には、圧縮機が損傷するおそれがある。
このような圧縮機の温度上昇と圧力上昇とを回避するための構成を備えた衣類乾燥装置として、特許第3321945号公報(以下、特許文献1という)に記載された衣類乾燥機が知られている。特許文献1に記載された衣類乾燥機は、当該衣類乾燥機の外部に高湿度の空気を排出することにより、当該衣類乾燥機におけるエネルギーの蓄積を回避している。つまり、特許文献1に記載された衣類乾燥機は、外部に放出される熱量を増加させることが考慮されている。
しかしながら、特許文献1に記載された衣類乾燥機等の衣類乾燥装置の外部に高湿度の空気が大量に排出される場合には、当該装置の周辺にカビが発生する等の様々な不具合が生じる。また、ヒートポンプ装置が消費する電力の一部に相当する熱量を単に排出することは、当該装置の運転に係る電力を無駄に消費する。
一方、特開2009−61163号公報(以下、特許文献2という)に記載された衣類乾燥機のように、消費電力を抑制することが可能な衣類乾燥装置が提案されている。特許文献2に記載の衣類乾燥機においては、圧縮機のモータの駆動にインバータが用いられている。インバータを介してモータに負荷される電力が変化することにより、モータの回転数つまり圧縮機の能力が変化する。
特許文献2に記載の衣類乾燥機においては、冷媒ガスの温度が上昇し、圧縮機の温度または凝縮器の温度が上限値以上に達する場合に、圧縮機の能力が低下される。このように、特許文献2に記載された衣類乾燥機は、外部から加えられる熱量を減少させることが考慮されている。
特許第3321945号公報 特開2009−61163号公報
しかしながら、バイメタルを用いた部品によって圧縮機の駆動の停止と、圧縮機の駆動の再開とを、所定の温度に応じて精度よく繰り返すことは、当該部品の性能に依存するため、困難である。また、バイメタルを用いた部品の寿命は、非常に限られているため、圧縮機の駆動の停止と、圧縮機の駆動の再開とが長期間において繰り返されることにより、当該部品が損傷するおそれがある。
一方、特許文献2に記載された衣類乾燥機のように圧縮機の能力を低下させる衣類乾燥装置を用いる場合でも、外気の温度が比較的高いときには、圧縮機等の温度の上昇を抑えることが困難である。特に、被乾燥対象物を乾燥させる空気が流通する流路が閉空間である場合には、熱量が蓄積され易いため、圧縮機等の温度が上昇し易い。このように、圧縮機等の温度の上昇を抑えることができない場合には、圧縮機の能力をさらに低下させる必要がある。しかしながら、圧縮機の能力が過度に低下する場合には、圧縮機の振動が増大するような事態、または、圧縮機の運転の効率、延いては衣類乾燥機の運転の効率が急激に悪化するような事態が生じる。
一般的に、外部から加えられる熱エネルギー(入力)が大きい程、被乾燥対象物の乾燥に実際に寄与する熱エネルギー(出力)は大きくなる。ただし、入力が大きくなるに従って、入力に対する出力の割合は小さくなる。言い換えると、入力が大きくなるに従って、乾燥効率が悪化する。特に、被乾燥対象物の乾燥が開始された後に圧縮機等の温度上昇率があまり変化しない時期以降においては、このような乾燥効率の低下が顕著である。また、このような時期以降において、入力を抑えることによって、乾燥に掛かる時間が長期化するとしても、乾燥効率の低下の抑制が可能であることが従来から知られている。
そこで、本発明の目的は、ヒートポンプを用いた衣類乾燥装置であって、乾燥効率の低下の抑制が可能な衣類乾燥装置を提供することである。
本発明に従った衣類乾燥装置は、ヒートポンプ装置と、乾燥室と、空気循環経路と、温度検知器と、制御部とを備えている。ヒートポンプ装置は、圧縮機と凝縮器とを含む。乾燥室には、ヒートポンプ装置において加熱された空気が供給される。空気循環経路は、ヒートポンプ装置と乾燥室とに接続されている。空気循環経路は、閉空間である。温度検知器は、圧縮機の温度または凝縮器の温度を検知する。制御部は、温度検知器によって検知された温度に基づいてヒートポンプ装置を制御する。制御部は、圧縮機の温度が限界に達することを防止するために設定された限界温度よりも低い温度に圧縮機の温度または凝縮器の温度が達する場合に、圧縮機の駆動が停止されるように圧縮機を制御する。
上記のように、外部から加えられる熱エネルギー(入力)が大きくなるに従って、乾燥効率が悪化する。しかしながら、本発明に従った衣類乾燥装置においては、設定された限界温度よりも低い温度において、つまり、乾燥に寄与しない熱エネルギーが多量に発生する前に、圧縮機の駆動が停止される。このようにすることにより、本発明に従った衣類乾燥装置においては、乾燥に寄与しない熱エネルギーの発生を抑制することができる。その結果、乾燥効率の低下を抑制することができる。
したがって、本発明によれば、ヒートポンプを用いた衣類乾燥装置であって、乾燥効率の低下の抑制が可能な衣類乾燥装置を提供することができる。
また、本発明に従った衣類乾燥装置においては、空気循環経路が閉空間であることによって当該衣類乾燥装置に熱が籠り易い。しかしながら、本発明によれば、高温等の過酷な環境下にヒートポンプを用いた衣類乾燥装置が設置され、且つ、被乾燥対象物を乾燥させるための空気が流通する流路としての空気循環経路が閉空間であっても、衣類乾燥装置において乾燥効率の低下を抑制することができる。
一方、本発明に従った衣類乾燥装置においては、空気循環経路が閉空間であることによって、当該衣類乾燥装置の外部に熱エネルギーを無駄に排出することが無い。そのため、熱エネルギーを有効的に利用することにより、被乾燥対象物を効率よく乾燥することができる。また、当該衣類乾燥装置の周辺の衛生状態の悪化を防止することができる。
さらに、本発明に従った衣類乾燥装置においては、設定された限界温度よりも低い温度に圧縮機の温度または凝縮器の温度が達する場合に、圧縮機の駆動が停止される。そのため、圧縮機およびヒートポンプ装置は、バイメタルを用いた機構等によって構成された部品を備えていなくてもよい。これにより、圧縮機およびヒートポンプ装置の構成を簡略化することができる。
以上のように、本発明によれば、ヒートポンプを用いた衣類乾燥装置であって、乾燥効率の低下の抑制が可能な衣類乾燥装置を提供することができる。
本発明に従った衣類乾燥装置の一例であるドラム式洗濯乾燥機の構成を示す概略図である。 35℃の環境下に設置された本発明に従った衣類乾燥装置の一例であるドラム式洗濯乾燥機において乾燥行程が実施されるときに、温度検知器によって検知される圧縮機の吐出部の温度の変化と、運転時間との関係の一例を示すグラフである。 35℃の環境下に設置された本発明に従った衣類乾燥装置の一例であるドラム式洗濯乾燥機において乾燥行程が実施されるときに、圧縮機が消費する電力の変化と、運転時間との関係の一例を示すグラフである。
発明者は、鋭意研究の結果、入力が大きくなるに従い乾燥効率が顕著に低下することに着目し、乾燥に寄与しない熱エネルギーの発生を抑制するために、圧縮機の温度が限界に達することを防止するために設定された限界温度よりも低い温度において圧縮機の駆動を停止させることによって、乾燥効率の低下の抑制が可能であることを見出した。本発明は、以上のような知見に基づいてなされたものである。
図1に、本発明に従った衣類乾燥装置の一例であるドラム式洗濯乾燥機100を示す。図1に示すように、ドラム式洗濯乾燥機100は、外箱1を備えている。外箱1は、ドラム式洗濯乾燥機100の本体の外形を形成している。外箱1は略直方体形状を有している。また、ドラム式洗濯乾燥機100は水槽2と回転ドラム3とモータ4とを備えている。
回転ドラム3は、水平方向または水平方向から傾斜した方向に延びる回転軸線を中心に回転する。回転ドラム3の材質としては、ステンレス鋼板が一般的に用いられている。回転ドラム3の周壁3aと底部3bには、給水、排水および通気のための複数の小孔(図示せず)が形成されている。周壁3aは、回転ドラム3のうちの筒状の部分である。ドラム式洗濯乾燥機100では、周壁3aは略円筒形状を有している。また、周壁3aは、回転軸線が延びる方向と平行な方向に延びている。
周壁3aには、複数のバッフル(図示せず)が配置されている。バッフルは、回転軸線と略平行に延びている。また、バッフルは、回転軸線を中心とする円の半径方向の内方に向かって周壁3aから突出している。
水槽2は、有底筒形状を有している。回転ドラム3は、水槽2の内部の空間に収容されている。回転ドラム3の開口部の縁の外側には、図示しない液体バランサが取り付けられている。
回転ドラム3は、被乾燥対象物としての洗濯物5を収納する。回転ドラム3の底部3bの外側面には、駆動軸41が固定されている。モータ4は、水槽2の底部2bの外側面に取り付けられている。モータ4は、駆動軸41に連結されている。
ドラム式洗濯乾燥機100は、ヒートポンプ装置13を熱源として利用する衣類乾燥装置である。ヒートポンプ装置13は、圧縮機7と凝縮器8と蒸発器10と絞り部としての膨張弁9とを備えている。圧縮機7は、冷媒を圧縮して冷媒の温度を上昇させる。凝縮器8は、圧縮機7によって圧縮された冷媒と空気とを熱交換させることによって空気を加熱させる。膨張弁9は、空気を加熱させた冷媒の圧力を減圧する。蒸発器10は、減圧された冷媒と空気とを熱交換させることによって空気を冷却させる。また、ヒートポンプ装置13は、冷媒配管14を備えている。冷媒配管14は、圧縮機7、凝縮器8、膨張弁9、および、蒸発器10の順に冷媒が循環するように、圧縮機7と凝縮器8と膨張弁9と蒸発器10とを連結する。なお、絞り部としては、キャピラリチューブで構成してもよい。
ドラム式洗濯乾燥機100は、乾燥室32と送風機11と空気循環経路18と圧縮能力可変部15とサーミスタ16と制御部20とを備えている。回転ドラム3の内部の空間が乾燥室32として機能する。また、乾燥室32には、ヒートポンプ装置13で加熱された空気、詳細には、凝縮器8で加熱された空気が供給される。送風機11は、凝縮器8で加熱された空気を乾燥室32へ送風する。空気循環経路18は、往路12と復路6を有している。往路12は、凝縮器8で加熱された空気が乾燥室32へ供給されるように凝縮器8と乾燥室32との間に配置されている。復路6は、乾燥室32にて洗濯物5の乾燥に利用された空気が蒸発器10に向かって流れるように乾燥室32と蒸発器10との間に配置されている。なお、ドラム式洗濯乾燥機100において、空気循環経路18は閉空間である。つまり、空気循環経路18には、乾燥用空気を排出する開口等が形成されていない。
圧縮能力可変部15は、圧縮機7の駆動部(図示せず)を駆動させる。圧縮能力可変部15は、駆動部を駆動させるための電圧を制御するインバータ回路等から構成されている。圧縮能力可変部15は、ヒートポンプ装置13の一部であってもよく、より詳細には、圧縮機7の一部であってもよい。ドラム式洗濯乾燥機100は、ヒートポンプ装置13の所定の箇所の温度として、圧縮機7の温度を検出するサーミスタ16を備えている。
サーミスタ16は、圧縮機7の吐出部に配置されている。なお、圧縮機7の吐出部とは、圧縮機7の一部であって、冷媒が圧縮機7に流入する側の部分よりも冷媒が圧縮機7から流出する側に位置する部分のことである。あるいは、圧縮機7の吐出部とは、圧縮機7から流出した冷媒が通る冷媒配管14の一部であって、冷媒配管14と圧縮機7との接続部分であってもよい。
凝縮器8と蒸発器10とは、フィンチューブ型の熱交換器である。ヒートポンプ装置13の内部では、蒸発器10と凝縮器8とをこの順序で乾燥用空気が流れる。
制御部20は、温度検知部21を有している。制御部20は、サーミスタ16に電子的または電気的に接続されている。これにより、制御部20において、温度検知部21は、サーミスタ16が検出する圧縮機7の吐出部の温度を検知する。ドラム式洗濯乾燥機100において、制御部20の温度検知部21と、サーミスタ16とによって、温度検知器の一例が構成されている。後述するように、制御部20は、温度検知部21によって検知された温度に基づいてヒートポンプ装置13の圧縮機7を制御する。
ドラム式洗濯乾燥機100において、ドラム式洗濯乾燥機100の運転に必要な制御についての判断は、制御部20によって判断されている。また、制御部20には、ドラム式洗濯乾燥機100の運転に必要なデータ等が格納されている。
制御部20は、温度検知部21によって検知された冷媒の温度に基づき、ヒートポンプ装置13と送風機11とを制御する。また、モータ4が制御部20に制御されることにより、回転ドラム3の回転、停止、および、回転数が調整される。
以上のように構成されたドラム式洗濯乾燥機100の乾燥行程を説明する。モータ4が駆動されることによって回転ドラム3が回転されると共に、送風機11とヒートポンプ装置13との駆動が開始される。乾燥用空気は、送風機11が発生させる気流により、白抜きの矢印のように空気循環経路18を流れる。なお、図1にて示す白抜きの矢印は、気流が流れる方向を概略的に示すものであり、気流の速度または規模を示すものではない。
送風機11が発生させた気流により、乾燥室32に流入した空気は、乾燥室32で撹拌される洗濯物5から水分を得て、ヒートポンプ装置13へ向かって復路6を流通する。復路6からヒートポンプ装置13へ流入した空気は、蒸発器10で露点以下に除湿される。除湿された後の空気は、凝縮器8で加熱され、乾燥用空気として再び回転ドラム3に流入する。このような空気の流れが繰り返されることにより、洗濯物5の乾燥が進行する。
次に、ヒートポンプ装置13の冷凍サイクルと乾燥用空気との熱交換について説明する。圧縮機7によって高温化且つ高圧化された気体状態の冷媒(R134a)は、凝縮器8へ送られる。凝縮器8において、冷媒の熱量が乾燥用空気へ放熱されることにより、冷媒の液化が進行する。凝縮器8を通過した冷媒は、膨張弁9で減圧される。膨張弁9において、減圧と流量が制御された冷媒は、熱量を放出して、低温且つ低圧の液体に変化する。蒸発器10においては、乾燥室32からヒートポンプ装置13に戻ってきた空気から熱量が吸収されることにより、冷媒のガス化が進行する。
ここで、乾燥行程におけるエネルギーの授受について考える。圧縮機7が駆動することによって冷媒を循環させることにより、凝縮器8で温熱が作り出され、且つ、蒸発器10で冷熱が作り出される。これら凝縮器8と蒸発器10とにおいて作り出された熱エネルギーが洗濯物5に与えられる。ただし、圧縮機7の駆動によって作り出されたエネルギーのすべてが洗濯物5に与えられるわけではない。圧縮機7の駆動によって作り出された熱エネルギーの一部は、洗濯物5の乾燥に使用されず、外箱1、ドラム式洗濯乾燥機100のその他の構成部品、もしくは、周辺空気が温められることに消費される。洗濯物5の乾燥に使用されないエネルギーと、洗濯物5に与えられることによって洗濯物5の乾燥に使われるエネルギーと、圧縮機7の駆動によって作り出されるエネルギーとのバランスは、洗濯物5の状態またはドラム式洗濯乾燥機100が設置される周囲の環境等の条件によって変化する。
図2は、ドラム式洗濯乾燥機が35℃の環境下に設置された場合に、以下のように所定の乾燥行程が実施されるときに、温度検知部21(図1参照)によって検知される圧縮機7(図1参照)の吐出部の温度の変化と運転時間との関係を示すグラフである。
乾燥行程の開始の時点において、圧縮機7が2300rpmで駆動するように、圧縮機7の回転数が設定されている。そのため、まず、圧縮機7が2300rpmで駆動するように、圧縮機7が起動する。乾燥行程が進行するに従って、検知される温度が上昇する。制御部20(図1参照)は、検知される温度の変化量に基づいて、圧縮機7の回転数を低下させるように圧縮能力可変部15を制御する。
なお、圧縮機7の回転数の下限値は、例えば1800rpm以上の値に設定されている。下限値が1800rpmよりも小さい値である場合には、圧縮機7における冷媒の圧縮効率が悪く、圧縮機7の振動が増大する。そのため、圧縮機7の回転数の下限値は、1800rpm以上の値に設定されていることが好ましい。
圧縮機7の回転数が1800rpmに低下される場合でも、乾燥行程がさらに進行するに従って、検知される温度の上昇は抑制されずにさらに上昇する。乾燥行程が開始されてから約28分が経過した時点において、検知される温度が80℃に到達した。検知される温度が80℃に到達したことが判定される場合に、制御部20(図1参照)は、圧縮機7の駆動が停止されるように圧縮機7の圧縮能力可変部15を制御する。
このように、圧縮機7の駆動を停止するための閾値としての温度は、例えばドラム式洗濯乾燥機100が設置される環境の温度および洗濯物5の量等の条件ごとに、予め設定されたうえでデータ化されている。閾値を示すデータは、制御部20に格納されている。ドラム式洗濯乾燥機100においては、圧縮機7の温度が限界に達することを防止するために設定された限界温度よりも低い温度の一例として、温度80℃が閾値として設定されている。
圧縮機7の駆動を一旦停止させた場合には、凝縮器8と蒸発器10とを含む熱交換器の各部において冷媒の圧力が均等になるまで、圧縮機7を再起動させることができない。あるいは、圧縮機7を一旦停止させた直後に再起動させた場合には、温度上限の80℃に再び到達する時間が短くなるため、一旦停止と再起動とが繰り返される頻度が高くなる。
これらの理由と洗濯物5の温度低下量とを考慮して、圧縮機7の再起動の条件は、一例として温度54℃に設定されている。この条件に従って、圧縮機7の駆動が停止されてから7分後に圧縮機7が再起動された。その後、これらの条件に従って、圧縮機7の駆動の一旦停止と圧縮機7の再起動とが繰り返され、運転時間120分で所定の乾燥度に到達して、乾燥行程が終了する。
図3には、ドラム式洗濯乾燥機100の圧縮機7が消費する電力と運転時間との関係を示す。ドラム式洗濯乾燥機100において、300W以上では乾燥動作が継続されないように、圧縮機7の停止と再起動とが繰り返されている。300W以上の電力で乾燥行程が実施される場合には、乾燥効率が悪くなる。
このように、ドラム式洗濯乾燥機100においては、乾燥に寄与しないエネルギーが増加することが判断される時点として、圧縮機7の温度が限界に達することを防止するために設定された限界温度よりも低い温度である80℃に圧縮機7の吐出部の温度が達する場合に、圧縮機7の駆動が停止される。このようにすることによって、乾燥効率の低下を抑制することができる。
以上のように、ドラム式洗濯乾燥機100は、ヒートポンプ装置13と、乾燥室32と、空気循環経路18と、サーミスタ16と、温度検知部21を有する制御部20とを備えている。ヒートポンプ装置13は、圧縮機7を含む。乾燥室32には、ヒートポンプ装置13において加熱された空気が供給される。空気循環経路18は、ヒートポンプ装置13と乾燥室32とに接続されている。空気循環経路18は、閉空間である。サーミスタ16は、圧縮機7の温度を検出する。温度検知部21は、サーミスタ16によって検出された温度に基づいて圧縮機7の温度を検知する。制御部20は、温度検知部21によって検知された温度に基づいてヒートポンプ装置13を制御する。制御部20は、圧縮機7の温度が限界に達することを防止するために設定された限界温度よりも低い温度に圧縮機7の温度が達する場合に、圧縮機7の駆動が停止されるように圧縮機7を制御する。
ドラム式洗濯乾燥機100においては、設定された限界温度よりも低い温度において、つまり、乾燥に寄与しない熱エネルギーが多量に発生する前に、圧縮機7の駆動が停止される。このようにすることにより、ドラム式洗濯乾燥機100においては、乾燥に寄与しない熱エネルギーの発生を抑制することができる。その結果、乾燥効率の低下を抑制することができる。
以上のように、ドラム式洗濯乾燥機100は、乾燥効率の低下を抑制することができる衣類乾燥装置である。
なお、本発明に従った衣類乾燥装置は、ドラム式洗濯乾燥機100のように乾燥機能に加えて、洗濯、すすぎおよび脱水の機能を有するものに限定されず、洗濯等の機能を有しておらず且つ乾燥機能のみを有する乾燥装置であってもよい。
なお、ドラム式洗濯乾燥機100において、圧縮機7の温度が限界に達することを防止するために設定された限界温度よりも低い温度の一例は、80℃である。ただし、圧縮機7の温度が限界に達することを防止するために設定された限界温度よりも低い温度の例は、温度80℃に限定されず、別の温度であってもよい。
なお、ドラム式洗濯乾燥機100の温度検知部21は、冷媒配管14の表面温度として圧縮機7の吐出部の温度を検知する代わりに、凝縮器8の温度を検知していてもよい。つまり、サーミスタ16は、凝縮器8の温度を検出することができる位置に配置されていてもよい。温度検知部21は、サーミスタ16が検出する凝縮器8の温度を検知していてもよい。制御部20は、温度検知部21によって検知された凝縮器8の温度に基づいてヒートポンプ装置13を制御していてもよい。
なお、ドラム式洗濯乾燥機100において制御部20が配置される位置は、特に限定されない。図1に示す制御部20は、概略的に示されるものであって、上述のように所望の機能を奏するものであればよい。
以上に開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正と変形を含むものである。
7:圧縮機、8:凝縮器、13:ヒートポンプ装置、16:サーミスタ、18:空気循環経路、20:制御部、21:温度検知部、32:乾燥室、100:ドラム式洗濯乾燥機

Claims (1)

  1. 圧縮機と凝縮器とを含むヒートポンプ装置と、
    前記ヒートポンプ装置において加熱された空気が供給される乾燥室と、
    前記ヒートポンプ装置と前記乾燥室とに接続され、閉空間である空気循環経路と、
    前記圧縮機の温度または前記凝縮器の温度を検知する温度検知器と、
    前記温度検知器によって検知された温度に基づいて前記ヒートポンプ装置を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記圧縮機の温度が限界に達することを防止するために設定された限界温度よりも低い温度に前記圧縮機の温度または前記凝縮器の温度が達する場合に、前記圧縮機の駆動が停止されるように前記圧縮機を制御する、衣類乾燥装置。
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