JP2008113944A - 衣類乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】衣類の乾燥をヒートポンプで行うもので、蓄電装置など要さずに乾燥運転の開始時から加熱の充分な促進ができるようにする。
【解決手段】乾燥室の空気を循環させる循環装置の凝縮器配設部分と乾燥室連通部分との間にヒータを設け、このヒータと圧縮機の作動について、乾燥運転の開始からヒータのみを作動させる第1区間と、第1区間の経過後にヒータと共に圧縮機を作動させる第2区間と、この第2区間の経過後に圧縮機のみを作動させる第3区間とを設けることにより、一般家庭の入力制限値内で、加熱の促進ができるものであり、よって、蓄電装置など要することなく、乾燥運転の開始時から加熱の充分な促進ができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、衣類の乾燥をヒートポンプで行う衣類乾燥機に関する。
従来より、衣類乾燥機(洗濯乾燥機)において、衣類の乾燥をヒートポンプ(冷凍サイクル)で行うものは、乾燥性能が良く、エネルギーの省減に効果があるものとして注目されている。このヒートポンプを具えた衣類乾燥機においては、衣類を収容する乾燥室の空気を、ヒートポンプの蒸発器と凝縮器とを配設した通風路を通して循環させ、そのうちの蒸発器で空気の冷却除湿をし、凝縮器で空気の加熱をして、乾燥室に逐次送り込み、そして又、衣類から水分を奪った空気を通風路に通すということを繰り返すことにより、衣類を漸次乾燥させるようにしている。
従って、衣類を乾燥させる際に発生する水分を蒸発器で回収し、その折りに吸収した潜熱を圧縮機により高温の冷媒状態に変換し、凝縮器で空気を加熱するエネルギーとして再使用する。このようにすることで、外部には僅かな放熱ロスがある以外、ほとんどエネルギーを逃がさず再利用できる。従って、効率の良い乾燥を実現できるのである(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、このヒートポンプで衣類の乾燥を行う衣類乾燥機においては、乾燥運転の開始直後はヒートポンプを冷媒が安定して循環するようになっておらず、仕事量が少ない。このため、加熱性能は運転の開始からヒータと同等の入力値に至っても70〔%〕程度であり、加えて、乾燥運転の開始直後は蒸発器の温度が低下し、この蒸発器を通って温度低下した空気を凝縮器で加熱するため、加熱効率が悪い。
これに対して、ヒートポンプと共にヒータを具え、このヒータとヒートポンプの圧縮機とを乾燥運転の開始からほゞ同時に作動させることで、循環空気の加熱を促進するようにしたものもある(例えば特許文献2参照)。
特公平6−75628号公報 特開2005-52544号公報
しかしながら、上述の、ヒートポンプと共にヒータを具えものでは、そのヒータとヒートポンプの圧縮機とを乾燥運転の開始からほゞ同時に作動させると、衣類乾燥機の入力値が一般家庭の制限値(例えば1500〔W〕)を早々に超えてしまうため、早期にヒータの作動を停止せざるを得ず、加熱の充分な促進ができない。このために、ヒータに供給する電力を蓄える蓄電装置が具えられているものの、そのような蓄電装置は非常に高価であり、大きさも大きくて、家庭用衣類乾燥機には適さない。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、蓄電装置など要さずに乾燥運転の開始時から加熱の充分な促進ができる衣類乾燥機を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の衣類乾燥機においては、乾燥室と、この乾燥室の空気を循環用送風機により乾燥室外の通風路を通し乾燥室に戻す循環を行わしめる循環装置と、この循環装置の前記通風路に蒸発器と凝縮器とを配設して、それらと圧縮機及び絞り器を、圧縮機、凝縮器、絞り器、蒸発器、及び圧縮機の順に接続することにより冷凍サイクルを構成したヒートポンプとを具え、衣類を乾燥させる乾燥運転を行うものにおいて、前記循環装置の凝縮器配設部分と乾燥室連通部分との間にヒータを設け、このヒータと前記圧縮機の作動について、乾燥運転の開始からヒータのみを作動させる第1区間と、第1区間の経過後にヒータと共に圧縮機を作動させる第2区間と、この第2区間の経過後に圧縮機のみを作動させる第3区間とを設けたことを特徴とする(請求項1の発明)。
上記手段によれば、乾燥運転の第1区間でヒートポンプの圧縮機を作動させずにヒータのみを作動させ、第2区間でヒータと共にヒートポンプの圧縮機をも作動させることで、一般家庭の入力制限値内で、加熱の促進ができるものであり、よって、蓄電装置など要することなく、乾燥運転の開始時から加熱の充分な促進ができる。
以下、本発明を洗濯乾燥機に適用して、その第1実施例(第1の実施形態)につき、図1ないし図4を参照して説明する。
まず、図2には、洗濯乾燥機、中でもドラム式(横軸形)洗濯乾燥機の全体構成を示しており、外箱1の内部に、水槽2を配設し、水槽2の内部に回転槽(ドラム)3を配設している。
上記水槽2及び回転槽3は、ともに円筒状を成すもので、前側(図中、左側)の端面部にそれぞれの開口部4,5を有しており、そのうちの水槽2の開口部4を、外箱1の前面部に形成した洗濯物出し入れ用の開口部6にベローズ7で連ねている。外箱1の開口部6には扉8を開閉可能に設けている。
回転槽3には又、周側部(胴部)のほゞ全域に孔9を形成しており(一部のみ図示)、この孔9は、洗濯時及び脱水時に通水孔として機能し、乾燥時には通風孔として機能するようになっている。水槽2には、前側の端面部の上部(前記開口部4より上方の部分)に温風出口10を形成しており、後側の端面部の上部に温風入口11を形成している。このほか、水槽2の底部の最後部には、排水口12を形成しており、この排水口12に水槽2外で排水弁13を接続し、更に、排水弁13に排水ホース14を接続して、これらにより水槽2内の水を機外に排出するようにしている。
回転槽3の後側の端面部の後面(背面)には、補強部材15を取付けており、この補強部材15の中心部に回転軸16を取付けて後方へ突出させている。回転槽3の後側の端面部の中心部周りには、多数の温風導入孔17を形成している。
水槽2の後側の端面部の中心部には、軸受ハウジング18を取付けており、この軸受ハウジング18の中心部に上記回転軸16を挿通して軸受19,20により回転可能に支承している。又、それにより、回転槽3を水槽2にそれと同軸状で回転可能に支持している。なお、水槽2は、図示しないサスペンションにより前記外箱1に弾性支持しており、その支持形態は、水槽2の軸方向が前後となる横軸状で、しかも前上がりの傾斜状であり、従って、この水槽2に上述のように支持された回転槽3も、同形態となっている。
前記軸受ハウジング18には、外周に、モータ21のステータ22を取付けており、このステータ22に、回転軸16の後端部に取付けたロータ23を外側から対向させている。従って、モータ21はアウターロータ形であり、更に、この場合、ブラシレスDCモータであって、回転軸16を中心に回転槽3を回転させる駆動装置として機能するようになっている。
水槽2の後側の端面部の内側には、温風カバー24を装着している。一方、前記補強部材15には、前記回転軸16を取付けた中心部の周囲部分に複数の比較的大きな温風導入口25を形成しており、この部分の外周部にシール部材26を装着し、このシール部材26を温風カバー24の前面に圧接させることによって、前記温風入口11から上記温風導入口25へと気密に通じる温風通路27を構成している。
水槽2の下方(外箱1の底面上)には、複数個のクッション28を介して台板29を配置し、この台板29上に通風ダクト30を配置している。この通風ダクト30は、前端部の上部に吸風口31を有しており、この吸風口31に、前記水槽2の温風出口10を還風ダクト32及び接続ホース33を介して接続している。なお、還風ダクト32は前記ベローズ7の左側を迂回するように配管している。
一方、通風ダクト30の後端部には循環用送風機34のケーシング35を接続しており、このケーシング35の出口部36を、接続ホース37及び給風ダクト38を介して、前記水槽2の温風入口11に接続している。なお、給風ダクト38は前記モータ21の左側を迂回するように配管している。
これらの結果、還風ダクト32、接続ホース33、通風ダクト30、ケーシング35、接続ホース37、給風ダクト38により、前記水槽2の温風出口10と温風入口11とを接続して通風路39が設けられており、循環用送風機34は、その通風路39を通じ回転槽3内の空気を回転槽3外に出して回転槽3内に戻す循環を行わしめるようになっており、もって、通風路39と循環用送風機34とにより回転槽3内の空気を循環させる循環装置40が構成されている。
なお、循環用送風機34は、この場合、遠心ファンであり、ケーシング35の内部に遠心羽根車34aを有していて、その遠心羽根車34aを回転させるモータ34bをケーシング35の外部に有している。
しかして、通風路39中、通風ダクト30の内部には、前部から後部へ順に、フィルタ41、蒸発器42、凝縮器43を配置している。このうち、フィルタ41は、前記水槽2の温風出口10から還風ダクト32及び接続ホース33を通じて通風ダクト30に流入する回転槽3内の空気に運ばれるリント(糸くず)を捕獲するものであり、蒸発器42は、蛇行状を成す例えば銅製の冷媒流通パイプに、例えばアルミニウム製の伝熱フィンを多数装着して成るもので、凝縮器43も同様の構成であり、それらの伝熱フィンの各間を、通風ダクト30を流れる回転槽3内の空気が通るようになっている。
そして、循環装置40の凝縮器43配設部分と乾燥室連通部分である前記水槽2の温風入口11との間(この場合、給風ダクト38内)には、ヒータ44を内設している。このヒータ44は、シーズ線など電気ヒータから成っている。
蒸発器42及び凝縮器43は、図3に示す圧縮機45及び絞り器46と共にヒートポンプ47を構成するもので、このヒートポンプ47においては、接続パイプ48によって、圧縮機45、凝縮器43、絞り器46、蒸発器42の順にこれらをサイクル接続しており(冷凍サイクル)、圧縮機45が作動することによって、サイクルに封入した冷媒を循環させるようになっている。なお、圧縮機45は、図2に示すように、通風ダクト30外に並設している。
又、前記ヒータ44の出力は圧縮機45の定格出力以上に設定している。一例として、圧縮機45に出力が700〔W〕のものを用い、ヒータ44には出力が1000〔W〕のものを用いている。
絞り器46は、この場合、膨張弁(特には電子式膨張弁〔PMV:Pulse Motor Valve〕)から成っており、開度調整機能を有している。
通風ダクト30の側面部中、前記吸風口31と蒸発器42との間における側面部中の、通風ダクト30底面部の最低部30aに臨む部分には、除湿水排出口49を形成しており、この除湿水排出口49は、前記外箱1の側面下部に形成した排水口50に接続パイプ51によって接続している。なお、通風ダクト30は、底面部中の、蒸発器42の直下に位置する部分30bを上記除湿水排出口49に向け下降する傾斜面としている。
一方、前記外箱1内の後上部には給水弁52を配置している。この給水弁52は、出口部を複数有するもので、それらは前記外箱1内の前側の上部に配置した給水ボックス53に接続パイプ54,55によって接続している。更に、給水ボックス53は、詳しくは図示しないが、洗剤投入部並びに柔軟仕上剤投入部を有していて、上記給水弁52は、出口部の開放の選択により、洗い時に接続パイプ54から給水ボックス53の洗剤投入部を経て前記水槽2内に給水し、最終すすぎ時に接続パイプ55から給水ボックス53の柔軟仕上剤投入部を経て同じく水槽2内に給水するようにしている。
このほか、外箱1の前面部の上部の裏側には、制御装置56を設けている。この制御装置56は、例えばマイクロコンピュータから成るもので、洗濯乾燥機の作動全般を制御する制御手段として機能するものであり、図4に示すように、操作パネル(図示省略)が有した各種操作スイッチから成る操作入力部57より各種操作信号が入力されると共に、前記水槽2内の水位を検知するように設けた水位センサ58から水位検知信号が入力され、前記蒸発器42、凝縮器43、圧縮機45、及び圧縮機45の冷媒吐出部、の各温度を検知する温度検知手段である温度センサ59〜62からそれぞれ温度検知信号が、そして、全入力電流値を検知する電流値検知手段である電流値センサ63から電流値検知信号が入力されるようになっている。
制御装置56は、上記各種信号の入力並びにあらかじめ記憶した制御プログラムに基づいて、前記給水弁52と、モータ21、排水弁13、圧縮機45、絞り器46、循環用送風機34のモータ34b、ヒータ44、及び圧縮機冷却用送風機64を、駆動回路65を介して制御するようになっている。なお、圧縮機冷却用送風機64は、図3以外には図示しないが、圧縮機45と並べて、該圧縮機45を冷却するように設けている。
次に、上記構成の洗濯乾燥機の作用を述べる。
上記構成の洗濯乾燥機では、標準的な運転コースが開始されると、最初に洗濯(洗い及びすすぎ)運転が開始される。この洗濯運転では、給水弁52にて水槽2内に給水する動作が行われ、続いて、モータ21が作動されることにより、回転槽3が低速で正逆両方向に交互に回転される。
洗濯運転が終了すると、次に脱水運転が開始される。この脱水運転では、水槽2内の水を排出した後、回転槽3を高速で一方向に回転させる動作が行われる。これにより、回転槽3内の洗濯物は遠心脱水される。
脱水運転が終了すると、次に乾燥運転が実行される。この乾燥運転では、最初に、回転槽3を低速で正逆両方向に回転させつつ、ヒータ44を作動させると共に、循環用送風機34のモータ34bを作動させる。すると、遠心羽根車34aの送風作用で、図2に矢印で示すように、回転槽3内の空気が水槽2の温風出口10から通風路39の還風ダクト32及び接続ホース33を経て通風ダクト30内に流入される。この通風ダクト30内に流入した空気は、フィルタ41、蒸発器42、凝縮器43を順に通るものの、このときにはヒートポンプ47の圧縮機45を作動させておらず、従って、蒸発器42及び凝縮器43による作用を受けない。凝縮器43を通った空気は、その後、遠心羽根車34aで加速されて給風ダクト38を経る過程でヒータ44に接し、それによる加熱作用を受けて温度上昇し、温風となって温風入口11から水槽2内に戻され、更に、温風通路27、温風導入口25を経て、温風導入孔17から回転槽3内に戻される。
回転槽3内に戻された温風は洗濯物の水分を奪った後、前記温風出口10から還風ダクト32及び接続ホース33を経て通風ダクト30内に流入するものであり、かくして、回転槽3内の洗濯物の乾燥が開始される。従って、この時、回転槽3内は乾燥室として機能する。
そして、そのような運転を所定時間行った後には、ヒートポンプ47の圧縮機45の作動を加える。ヒートポンプ47の圧縮機45を作動させると、ヒートポンプ47に封入した冷媒が圧縮機45で圧縮されて高温高圧の冷媒となり、その高温高圧の冷媒が次に凝縮器43に流れて、通風ダクト30内を上述のように通る空気と熱交換する。その結果、通風ダクト30内を通る空気が加熱され、反対に、冷媒の温度は低下して液化される。この液化された冷媒が、次に、絞り器46を通過して減圧された後、蒸発器42に流入し、気化する。それにより、蒸発器42は通風ダクト30内を上述のように通る空気を冷却する。蒸発器42を通過した冷媒は圧縮機45に戻る。
これらにより、前記水槽2内から通風ダクト30内に流入した空気は、蒸発器42で冷却されて除湿され、その後に凝縮器43で加熱されて温風化される。そして、その温風が給風ダクト38を経る過程で更にヒータ44により加熱されて、上述のように回転槽3内に戻され、回転槽3内で洗濯物の水分を奪った後、通風ダクト30内に流入するものであり、かくして、回転槽3内の洗濯物の乾燥が進められる。
そして又、そのような運転を一般家庭の入力制限値に達するまで行った後には、ヒータ44の作動を停止させ、以後、回転槽3の回転と、循環用送風機34の作動、及びヒートポンプ47の圧縮機45の作動で乾燥運転を続ける。
図1は、このような乾燥運転の様子を、ヒータ44と圧縮機45の作動に限って、消費電力の変化と、凝縮器43の温度並びに蒸発器42の温度の変化とで示している。乾燥運転の初期には、加熱を早期に行うことが乾燥速度を上げる上で非常に重要である。それに対して、上記構成のものでは、乾燥運転の開始から所定時間までは、第1区間として、ヒータ44のみを作動させるようにしており、それにより、回転槽3内の温度が上昇する。又、このときの消費電力は、ヒータ44の作動に要するのみであり、例えば1000〔W〕である。
この第1区間の経過後には、第2区間として、ヒータ44と共に圧縮機45を作動させるようにしており、それにより、回転槽3内の温度が更に上昇する。このとき、最初は圧縮機45が冷媒を安定して循環させる領域となっておらず、仕事量が少ない。よって、圧縮機45を作動させる消費電力も多くはなく、この圧縮機45を作動させる消費電力の多くないときに、ヒータ44と圧縮機45の双方を作動させることにより、回転槽3内の温度上昇を早める。
圧縮機45が冷媒の循環を安定して行うようになるに従って消費電力は増加するものであり、その消費電力が一般家庭の制限値近く(例えば1400〔W〕)に達すれば、第3区間として、ヒータ44の作動を停止させ、圧縮機45のみを作動させるようにしている。このときには、圧縮機45は冷媒の循環を安定して行うようになっており、又、回転槽3内の温度上昇の充分になっているから、以後、この圧縮機45のみを作動させることにより乾燥運転を乾燥終了まで行う。
このように上記構成のものでは、乾燥運転の第1区間でヒートポンプ47の圧縮機45を作動させずにヒータ44のみを作動させ、第2区間でヒータ44と共にヒートポンプ47の圧縮機45をも作動させることで、一般家庭の入力制限値内で、加熱の促進ができるものであり、よって、蓄電装置など要することなく、乾燥運転の開始時から加熱の充分な促進ができ、乾燥速度を上げることができる。
以上に対して、図5ないし図9は本発明の第2ないし第6実施例(第2ないし第6の実施形態)を示すもので、それぞれ、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
[第2実施例]
図5に示す第2実施例においては、第1区間におけるヒータ44の発熱度を、第2区間におけるヒータ44の発熱度より高くするようにしている。具体的には、第1区間におけるヒータ44の発熱度を、ヒータ44単独の消費電力で一般家庭の制限値近く(例えば1400〔W〕)とし、第2区間におけるヒータ44の発熱度を、圧縮機45の作動と合わせた消費電力が最大で一般家庭の制限値近く(例えば1400〔W〕)となるようにしている。
これにより、第1区間における加熱速度を第1実施例のそれ以上に高めることができ、しかも、一般家庭の消費電力の制限以内での制御ができる。
[第3実施例]
図6に示す第3実施例においては、第2区間における絞り器46の開度(P)を、第3区間における絞り器46の開度(P)より大きくするようにしている。
絞り器46の開度を大きくすると、蒸発器42と凝縮器43との温度差が小さくなり、消費電力も少なくなる。反対に、絞り器46の開度を小さくすると、蒸発器42と凝縮器43との温度差が大きくなり、消費電力も多くなる。
従って、第2区間における絞り器46の開度を、第3区間における絞り器46の開度より大きくすることで、第2区間における消費電力が第3区間における消費電力より抑えられ、その分、第2区間を長く延ばすことができて、ヒータ44の作動による加熱効果を長く与え、増すことができる。
[第4実施例]
図7に示す第4実施例においては、第2区間以降に、温度センサ59〜62で検知する、蒸発器42、凝縮器43、圧縮機45、及び圧縮機45の冷媒吐出部、の各温度のいずれかが所定値以上となったときに、圧縮機冷却用送風機64を作動、絞り器46の開度を大きくする、ヒータ44の作動を停止させる、圧縮機45の作動を停止させる、の順に制御を行うようにしている。
例えば外気温が高い場合や、乾燥運転を行った直後など、温度や圧力が高くなり過ぎて本来の使用範囲を逸脱する場合がある。このようなとき、乾燥性能の向上効果を必要以上に下げずに対処するものである。図示例は、具体的に、凝縮器43の温度が図7の最下段に破線で示す所定値を超えた場合を示しており、凝縮器43の温度は圧縮機45の内部圧力に対応して上昇する。
そして、この場合、凝縮器43の温度が所定値を超えたことに基づいて、圧縮機冷却用送風機64を作動(オフ→オン)、絞り器46の開度を大きくする(P→P)、の順に制御を行うようにしている。
この結果、圧縮機45が冷却され、内部の温度、圧力が降下される。又、絞り器46の開度を大きくすることで、前述のように、蒸発器42と凝縮器43との温度差が小さくなり、冷媒が液体の状態で循環しやすくなるので、圧縮機45の内部温度、圧力の降下に一層の効果がある。そしてそ、それらにより、凝縮器43の温度は所定値より低下する。又、この場合、ヒータ44の作動は停止させないので、加熱の促進効果を失わず、従って、乾燥性能の向上効果を必要以上に下げずに対処できるものである。
なお、この場合、上述の圧縮機冷却用送風機64を作動、絞り器46の開度を大きくする、の制御を行っても、凝縮器43の温度が所定値より低下しない場合には、更に、ヒータ44の作動を停止させる(オン→オフ)制御を行うことで、温度、圧力を降下させ、それでもなお凝縮器43の温度が所定値より低下しない場合には、更に、圧縮機45の作動を停止させる(オン→オフ)制御を行うことで、異状に最終対応をし、安全性の確保をする。
[第5実施例]
図8に示す第5実施例においては、電流値センサ63で検知する全入力電流値が所定値以上となったときに、絞り器46の開度を大きくする、ヒータ44の作動を停止させる、圧縮機45の作動を停止させる、の順に制御を行うようにしている。この場合、それらの制御は全入力電流値の降下に効果があるが、圧縮機冷却用送風機64を作動させても、全入力電流値の降下に効果がないことから、それは行わない。
又、この場合も、図示例では、全入力電流値が図8の最下段に破線で示す所定値に達したことに基づいて、絞り器46の開度を大きくする(P→P)の制御のみを行うようにしているが、それでもなお凝縮器43の温度が所定値より低下しない場合には、ヒータ44の作動を停止させる(オン→オフ)、圧縮機45の作動を停止させる(オン→オフ)、の順に制御を行って全入力電流値を降下させ、消費電力の低減、安全性の確保をする。
[第6実施例]
図9に示す第6実施例においては、まず、乾燥運転の初期に脱水運転(回転槽3高速回転)を行って、洗濯物の乾燥が更に効果的に行われるようにしている。そして、そのときに電流値センサ63で検知する全入力電流値が所定値以上となった場合には、絞り器46の開度を大きくする、ヒータ44の作動を停止させる、圧縮機45の作動を停止させる、の順に制御を行うようにしている。
又、この場合も、図示例では、全入力電流値が図9の最下段に破線で示す所定値に達したことに基づいて、絞り器46の開度を大きくする(P→P)の制御のみを行うようにしているが、それでもなお凝縮器43の温度が所定値より低下しない場合に、ヒータ44の作動を停止させる(オン→オフ)、圧縮機45の作動を停止させる(オン→オフ)、の順に制御を行って全入力電流値を降下させ、消費電力の低減、安全性の確保をする。
以上、本発明の第1ないし第6実施例を説明したが、本発明はそれらに限定されるものではなく、特にヒータとヒートポンプの圧縮機とを共に作動させる第2区間は、複数段に分けて消費電力を段階的に上げるようにしても良いし、又、洗濯乾燥機の全体も、上述の横軸形に限られず、水槽及び回転槽を縦軸状に有する縦軸形であっても良い。更に、乾燥室は回転しなくても良いし、又、本来的には洗濯と乾燥の両機能を有する洗濯乾燥機に限られず、乾燥機能のみを有する衣類乾燥機に適用できるなど、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
本発明の第1実施例を示す特性図 全体の縦断側面図 ヒートポンプのサイクル構成図 電気的構成のブロック図 本発明の第2実施例を示す特性図 本発明の第3実施例を示す特性図 本発明の第4実施例を示すタイムチャート 本発明の第5実施例を示すタイムチャート 本発明の第6実施例を示すタイムチャート
符号の説明
図面中、3は回転槽(乾燥室)、34は循環用送風機、39は通風路、40は循環装置、42は蒸発器、43は凝縮器、44はヒータ、45は圧縮機、46は絞り器、47はヒートポンプ、56は制御装置(制御手段)を示す。

Claims (3)

  1. 乾燥室と、
    この乾燥室の空気を循環用送風機により乾燥室外の通風路を通し乾燥室に戻す循環を行わしめる循環装置と、
    この循環装置の前記通風路に蒸発器と凝縮器とを配設して、それらと圧縮機及び絞り器を、圧縮機、凝縮器、絞り器、蒸発器、及び圧縮機の順に接続することにより冷凍サイクルを構成したヒートポンプとを具え、
    衣類を乾燥させる乾燥運転を行うものにおいて、
    前記循環装置の凝縮器配設部分と乾燥室連通部分との間にヒータを設け、
    このヒータと前記圧縮機の作動について、
    乾燥運転の開始からヒータのみを作動させる第1区間と、
    第1区間の経過後にヒータと共に圧縮機を作動させる第2区間と、
    この第2区間の経過後に圧縮機のみを作動させる第3区間とを設けたことを特徴とする衣類乾燥機。
  2. ヒータが発熱度調整機能を有し、第1区間におけるヒータの発熱度を、第2区間におけるヒータの発熱度より高くするようにしたことを特徴とする請求項1記載の衣類乾燥機。
  3. 絞り器が開度調整機能を有し、第2区間における絞り器の開度を、第3区間における絞り器の開度より大きくするようにしたことを特徴とする請求項1記載の衣類乾燥機。
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