JP2019136287A - 衣類乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒートポンプを備えるものにあって、圧縮機の過剰な温度上昇を抑えながら、乾燥性能を高める。【解決手段】本実施形態の衣類乾燥機は、ヒートポンプを構成する圧縮機が、循環風路内の凝縮器の下流部分に配設され、循環風が圧縮機を通らない第1の風路と、循環風が該圧縮機を通る第2の風路とが設けられていると共に、風路切替機構が設けられ、吹込口は、ドラムの背面の外周側及び内周側から空気を吹込むように複数が設けられていると共に、吹込口切替機構が設けられ、乾燥運転の初期においては、循環風が第1の風路を通ると共に、吹込口のうち外周側の吹込口が用いられ、乾燥運転の後期においては、循環風が第2の風路を通ると共に、吹込口のうち内周側の吹込口も用いられるように、風路切替機構及び吹込口切替機構が制御される。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、衣類乾燥機に関する。
従来より、衣類乾燥機として、ヒートポンプを採用したドラム式洗濯乾燥機が知られている(例えば、特許文献1参照)。ヒートポンプは、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器を、冷媒配管により順に閉ループに接続して構成され、そのうち、蒸発器及び凝縮器が、循環風路を構成するダクト内に配置される。これにより、衣類の乾燥に供する空気において、蒸発器での除湿、及び、凝縮器での加熱が行われる。ヒートポンプ方式では、ヒータ方式に比して低温度での乾燥を行うため熱による衣類の傷みが少なく、消費電力も抑えることができる。
特開2009−195363号公報
上記のようなヒートポンプを備えた衣類乾燥機においては、近年、熱交換器を大型化することなく、乾燥時間の短縮化を図ることが求められている。そのため、圧縮機を高周波数で運転し続けることにより、熱交換器の熱交換量を大きくすることが行われている。しかし、圧縮機を高周波数で運転し続けると、圧縮機のモータ部分の発熱が大きくなって耐熱温度を超えてしまう虞があり、結局、圧縮機の運転周波数を十分に大きくすることは難しかった。
上記した特許文献1においては、ヒートポンプにより加熱された乾燥空気を、高温となっている圧縮機部分を通して熱交換を行うことにより、乾燥空気の温度を更に高めて乾燥効率を高めることも考えられている。ところが、乾燥風を圧縮機部分に通して熱交換しただけでは、乾燥効率を十分に高めるには至らず、更なる乾燥効果の向上が求められる。
そこで、ヒートポンプを備えるものにあって、圧縮機の過剰な温度上昇を抑えながら、乾燥性能を高めることができる衣類乾燥機を提供する。
実施形態の衣類乾燥機は、衣類が収容されるドラムと、前記ドラムから空気を排出する排出口と該ドラム内に空気を吹込む吹込口との間を該ドラムの外側において連通させるように設けられた循環風路と、前記ドラム内の空気を前記循環風路を通して循環させる送風装置と、圧縮機並びに前記循環風路内に配置された蒸発器及び凝縮器を含んで構成されるヒートポンプとを備え、前記圧縮機は、前記循環風路内の前記凝縮器の下流部分に配設され、前記循環風路のうち、前記圧縮機配設部分は、循環風が前記圧縮機を通らない第1の風路と、循環風が該圧縮機を通る第2の風路とが設けられていると共に、それら第1の風路及び第2の風路における風の流れを切替える風路切替機構が設けられ、前記吹込口は、前記ドラムの背面の外周側及び内周側から空気を吹込むように複数が設けられていると共に、用いる吹込口を切替える吹込口切替機構が設けられ、乾燥運転の初期においては、循環風が前記第1の風路を通ると共に、前記吹込口のうち外周側の吹込口が用いられ、乾燥運転の後期においては、前記循環風が前記第2の風路を通ると共に、前記吹込口のうち内周側の吹込口も用いられるように、風路切替機構及び吹込口切替機構が制御される。
一実施形態を示すもので、洗濯乾燥機の概略構成を一部破断して示す右側面図 循環風路部分の概略構成を示す縦断背面図 循環風路及びヒートポンプの構成を模式的に示す図 メインダクト内の各部品の配置を概略的に示す横断上面図 洗濯乾燥機の電気的構成を概略的に示すブロック図 制御装置が実行する風路切替ダンパ及び吹出口ダンパの制御の手順を示すフローチャート ダンパの開閉に伴う圧縮機の温度変動の様子を示す図
以下、洗濯機能及び乾燥機能の双方を備えたドラム式(横軸形)の洗濯乾燥機に適用した一実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1及び図2は、本実施形態に係る衣類乾燥機たる洗濯乾燥機1の全体構成を示しており、この洗濯乾燥機1は、ほぼ矩形箱状をなす外箱2を有している。外箱2内には、円筒状の水槽3が後下がりに傾斜した状態で、図示しない弾性支持機構を介して支持されている。前記水槽3内には、衣類(洗濯物)が収容される収容室としての、円筒状のドラム4が回転可能に支持されている。このドラム4は、前後方向に延び且つ後下がりに傾斜した傾斜軸を中心に回転するように構成されている。
図1に示すように、このドラム4の周壁部及び後壁部には通水、通気用の多数の孔4aが形成され、また、ドラム4の周壁部の内面には、洗濯物撹拌用の図示しない複数個のバッフルが設けられている。このドラム4の前面部には、衣類が出し入れされる開口部4bが設けられている。前記水槽3の前面部には、前記開口部4bに連なる投入口5が形成されており、外箱2の前面には、その投入口5を開閉する扉6が設けられている。
前記水槽3の後部には、例えばアウタロータ形のブラシレスモータからなるドラムモータ7が配置されている。図1に示すように、このドラムモータ7の回転軸7aの先端は、水槽3の背面を貫通して水槽3内に突出し、ドラム4の後部中心に連結固定されている。このような構成により、ドラム4はドラムモータ7により直接的に回転駆動される。このとき、ドラムモータ7には、該ドラムモータ7(ロータ)の回転位置(回転速度)を検出するための回転センサ44(図5参照)が設けられている。
詳しく図示はしないが、前記外箱2内の天井部には、給水源例えば水道からの水を前記水槽3内に給水するための、電磁式の給水弁等からなる給水機構34(図5参照)が設けられている。また、水槽3の下部には、排水管路8が接続され、この排水管路8の途中部には排水弁9設けられている。排水管路8は外箱2の外部まで延びており、水槽3内の水が洗面所などの所定の排水場所に排水されるようになっている。
そして、図2にも示すように、前記水槽3には、後面上部に複数個この場合2個の吹込口10、11が設けられている。これら吹込口10、11については、後述する。また、図1に示すように、水槽3の上面前部に位置して排気口17が設けられている。図3にも示すように、前記吹込口10、11及び排気口17には、水槽3の外側において、循環風路12の両端部が接続されている。循環風路12内には、排気口17から排出された空気を、矢印A方向に循環させながら前記吹込口10、11から水槽3ひいてはドラム4内に供給する送風装置13が設けられる。また、後述するように、外箱2内には、乾燥風を生成するためのヒートポンプ(冷凍サイクル)22が設けられる。
前記循環風路12は、図3にも示すように、排気ダクト14、メインダクト15、給気ダクト16を有している。図1に示すように、前記水槽3の排気口17の上部には、蛇腹状の接続ダクト17aを介して、内部にリントフィルタ(図示せず)を収容するフィルタ装置18が接続されている。図2にも示すように、フィルタ装置18の出口部に前記排気ダクト14の上端部が接続されている。排気ダクト14の下端部は、メインダクト15の入口側(右側、図2では左側)の端部に接続されている。
メインダクト15は、外箱2内の底部後部側を左右方向に延びて配置され、その出口側(左側、図2では右側)の端部が、前記送風装置13のファンケーシング13aの前部の吸込口に接続されている。前記送風装置13は、ファンケーシング13aに、遠心ファン19及びそれを駆動するファンモータ20を備えて構成されている。ファンケーシング13aの上端の出口部は、前記給気ダクト16の下端部に接続され、給気ダクト16の上端部が前記水槽3の吹込口10、11に接続されている。
ここで、図2に示すように、前記吹込口10、11は、水槽3の背面のうち上部(外周寄り)及びその下部(内周側)に位置して設けられている。これにて、上側の吹込口が、ドラム4の背面の外周側から空気を吹込む第1の吹出口10とされ、下側の吹込口が、ドラム4の背面の外周側から空気を吹込む第2の吹込口11とされている。これと共に、前記給気ダクト16は、上端側部分が、風路断面積を拡げるような幅広になっていると共に、その途中から終端部(上端部)までが、仕切壁16aにより、図で上下の風路に分割されている。仕切壁16aにより仕切られた上側の風路が、第1の吹込口10につながり、下側の風路が、第2の吹込口11につながっている。
そして、給気ダクト16の上端の下側風路の入口部分には、内周側の第2の吹込口11を開閉する吹込口ダンパ21が設けられている。この吹込口ダンパ21は、吹込口ダンパモータ35(図5参照)により駆動され、下側風路(第2の吹込口11)を開閉するようになっている。後の作用説明でも述べるように、吹込口ダンパモータ35によって吹込口ダンパ21が開閉されることにより、用いる吹込口10、11が切替えられる。即ち、第1の吹込口10のみからドラム4内に乾燥風を吹込む形態と、第1、第2の吹込口10、11の両方からドラム4内に乾燥風を吹込む形態とが切替え可能とされており、以て、吹込口切替機構が構成されている。
図2〜図4に示すように、前記メインダクト15内には、ヒートポンプ(冷凍サイクル)22を構成する、熱交換器としての蒸発器23及び凝縮器24が、メインダクト15内の循環風路を塞ぐようにして、図で左右に順に位置して配設されている。そして本実施形態では、メインダクト15内には、前記凝縮器24の下流側であり、且つ、前記送風装置13の上流側に位置して、ヒートポンプ22を構成する圧縮機25が配設されている。
図3に示すように、前記ヒートポンプ22は、圧縮機25と、前記凝縮器24と、減圧手段たる膨張弁26と、前記蒸発器23とを、冷媒配管27により閉ループ状に接続して構成されている。ヒートポンプ22の内部には、所要量の冷媒が封入され、冷媒配管27を循環する。尚、本実施形態では、蒸発器23及び凝縮器24は、例えば冷媒パイプを蛇行状に配置すると共に、熱交換フィンを添設した周知のいわゆるフィンチューブ型の熱交換器から構成されている。
また、図3に示すように、ヒートポンプ22においては、圧縮機25の吐出口付近、凝縮器24、蒸発器23、圧縮機25の入口付近に位置して、夫々センサとしての温度センサ28、29、30、31が設けられている。更に、循環風路12において、吹込口10付近、排気口17付近にもそれぞれ温度センサ32、33が設けられている。これら温度センサ28〜33としては、例えばサーミスタが採用される。乾燥運転時には、それら温度センサ28〜33の検出温度に基づき圧縮機25の運転が制御される。
このヒートポンプ22は、乾燥運転時において、圧縮機25が駆動されることにより、冷媒が図3に矢印Bで示す方向に循環する。即ち、圧縮機25から吐出された気体冷媒は、凝縮器24に流入し、該凝縮器24における熱交換により凝縮されて液体冷媒とされる。凝縮器24から流出した液体冷媒が膨張弁26によって膨張させて霧状とされ、その霧状の冷媒が、蒸発器23に流入される。そして、蒸発器23において、外気との熱交換により冷媒が気化され、その気体冷媒が圧縮機25に戻される。圧縮機25にて冷媒が圧縮されて高温、高圧とされて吐出されるという循環が行われる。
乾燥運転時には、例えば洗濯運転後の濡れた衣類を収容したドラム4が比較的低速で回転され、これと共に、ヒートポンプ22及び送風装置13が駆動される。これにより、図1〜図4に矢印Aで示すように、水槽3(ドラム4)内の空気が、排気口17からフィルタ装置18や排気ダクト14を通ってメインダクト15に至り、メインダクト15内を流れて蒸発器23及び凝縮器24更には圧縮機25部分を順に通った後、給気ダクト16に流れ、吹込口10、11及び孔4aを通ってドラム4内に供給されるという循環風の循環が行われる。
この循環風の循環により、水槽3(ドラム4)内の衣類から湿気を奪って多量の蒸気を含んだ空気が、メインダクト15内の蒸発器23部分を通って冷却され、蒸気が凝縮(あるいは昇華)されて除湿される。そして、その除湿空気が凝縮器24部分を通ることにより加熱されて乾いた温風となり、再びドラム4内に供給され、衣類の乾燥に供されるようになる。この場合、ドラム4内に供給される温風の温度は、例えば70〜75℃とされ、衣類を傷めない程度の温度とされるようになっている。
さて、本実施形態における圧縮機25の配置について、図4も参照して述べる。前記圧縮機25は、詳しく図示はしないが、縦軸円筒状をなすハウジング内の下部に位置して、シリンダ及びロータを備える作動部を備え、上部に位置して前記ロータを駆動するモータ部(駆動部)を備えている。この圧縮機25は、蒸発器23において熱交換の終わった冷媒ガスを吸入し、圧縮して高温高圧とした後、吐出する機能を果たす。
図4は、メインダクト15内の各部品の配置を、便宜上向きを変えて(前方を右側にして)示すものである。図4等に示すように、圧縮機25は、前記メインダクト15内の、凝縮器24の下流であって、送風装置13の上流に位置して配設されている。このとき、本実施形態では、圧縮機25は、メインダクト15内の循環風路12のうち、送風方向に見て一方この場合図で右側(外箱2の前側)に偏った位置に配置されている。これと共に、メインダクト15内の圧縮機25配置部分を仕切るように、上面L字状の仕切板36が設けられている。
前記仕切板36のうち、凝縮器24を向く側の一部には開口部36aが設けられている。これにて、メインダクト15内の循環風路12のうち、凝縮器24の下流であって送風装置13の上流の部分は、循環風が圧縮機25を通らない第1の風路37と、循環風が開口部61aから該圧縮機25を通る第2の風路38とに分割されている。
更に、メインダクト15内には、前記開口部36aを開閉する風路ダンパ39が設けられている。詳しく図示はしないが、この風路ダンパ39は、風路ダンパモータ40(図5参照)を駆動源として開閉動作が行われるように構成され、以て、風路切替機構が構成されている。即ち、風路ダンパ39の閉塞状態では、凝縮器24を通過した空気が第1の風路37のみを通過する。これに対し、風路ダンパ39の開放状態では、凝縮器24を通過した空気が第1の風路37及び第2の風路38の双方を通過するといった風の流れの切替えが行われる。
図5に示すように、外箱2内には、洗濯乾燥機1の動作全般を制御するための制御装置41が設けられている。この制御装置41は、コンピュータなどから構成されている。図5は、制御装置41を中心とした本実施形態の洗濯乾燥機1の電気的構成を概略的に示している。即ち、制御装置41には、外箱2の上部前部に設けられ、ユーザが洗濯・乾燥運転に関する設定、操作を行うための操作パネル42が接続されている。制御装置41には、操作パネル42からの操作信号が入力されると共に、制御装置41が操作パネル6の表示を制御する。
また、制御装置41には、水槽3内の水位を検知する水位センサ43から水位検知信号が入力されると共に、前記ドラムモータ7に設けられた回転センサ44からの検知信号が入力される。更に、制御装置41には、前記各温度センサ28〜33からの温度検知信号が入力される。そして、制御装置41は、前記給水機構34、排水弁9、ドラムモータ7、送風装置13のファンモータ20、ヒートポンプ22の圧縮機25及び膨張弁26、吹込口ダンパモータ35、風路ダンパモータ40を制御する。
これにて、制御装置41は、操作パネル42にてユーザにより設定される運転コースに応じて、各センサからの入力信号や予め記憶された制御プログラムに基づき、洗濯乾燥機1の各機構を制御し、洗い行程、すすぎ行程、脱水行程からなる洗濯運転や、その後の乾燥運転を自動で実行する。洗濯運転の各行程の詳細については、周知であるのでここでは説明を省略する。また、乾燥運転は、例えばドラム4内の衣類の重量に応じた、所定の乾燥時間(例えば、7kgの場合60分間)だけ実行される。
本実施形態では、制御装置41は、乾燥運転を行うにあたっては、上記したように、ヒートポンプ22を駆動すると共に、送風装置13(ファンモータ20)を駆動し、更にドラム4を低速で回転させる。この場合、ヒートポンプ22の圧縮機25の制御は、温度センサ28〜33の検出温度に基づいて行われる。そして、本実施形態では、制御装置41は、吹込口ダンパモータ35の通電制御により、吹込口ダンパ21を開閉制御すると共に、風路ダンパモータ40の通電制御により、風路ダンパ39を開閉制御する。
このとき、次の作用説明でも述べるように、制御装置41は、風路ダンパモータ40及び吹込口ダンパモータ35を制御することにより、乾燥運転の初期においては、風路ダンパ39の閉塞状態として、循環風を第1の風路37のみを通すと共に、吹込口ダンパ21を閉塞状態として、第1の吹込口10のみからドラム4内に乾燥風を吹込むようにする。そして、乾燥運転の後期においては、風路ダンパ39を開放状態として、循環風を第1の風路37及び第2の風路38の双方を通すと共に、吹込口ダンパ21を開放状態として、第1、第2の吹込口10、11の両方からドラム4内に乾燥風を吹込むようにする。
より具体的には、制御装置41は、ヒートポンプ22の高温側の冷媒の温度、この場合圧縮機25の吐出側の冷媒温度を検出する温度センサ28の検出温度に基づいて、風路ダンパ39及び吹込口ダンパ21を開閉制御する。この場合、制御装置41は、風路ダンパ39及び吹込口ダンパ21の閉塞状態で乾燥運転を開始し、温度センサ28の検出温度が所定値度(例えば100℃)以上となったときに、乾燥運転の後期と判断し、風路ダンパ39及び吹込口ダンパ21を開放させる。更に、温度センサ28の検出温度が所定値を下回った場合には、風路ダンパ39及び吹込口ダンパ21を閉塞させる。
次に、上記構成の洗濯乾燥機1の作用について、図6及び図7も参照して述べる。洗濯乾燥機1において、例えばドラム4内の衣類を洗濯する洗濯運転が終了すると、引続き乾燥運転が開始される。この乾燥運転では、ドラムモータ7の駆動によりドラム4が低速で正逆両方向に回転され、圧縮機25が駆動されてヒートポンプ22が運転される。これと共に、送風装置13が駆動される。これにより、図1〜図3等に矢印Aで示すように、水槽3(ドラム4)内の空気が、排気口17から循環風路12を通り、吹込口10、11を通ってドラム4内に供給される循環が行われる。
上記した構成の洗濯乾燥機1にあっては、ヒートポンプ22の蒸発器23及び凝縮器24の熱交換量を大きくして乾燥時間の短縮化を図るためには、圧縮機25を高周波数で運転し続ける必要がある。しかし、それに伴って、圧縮機25のモータ部の発熱が大きくなり、動作限界温度(例えば115℃)を越えてしまう虞がある。効率の良い乾燥運転を行うためには、乾燥運転開始時の低温状態から圧縮機25の温度を早期に上昇させ、その後は、過剰に温度上昇しないように、動作限界近くの高い温度(例えば100℃前後の範囲)を維持させながら駆動することが、最も望ましい。
そこで、本実施形態では、乾燥運転時には、制御装置41は、図6のフローチャートに示す手順で、風路ダンパ39及び吹込口ダンパ21に対する開閉制御を実行する。即ち、乾燥運転が開始されると、まずステップS1では、ドラム4内の衣類の重量により設定される所定の乾燥時間(例えば60分)が経過したかどうかが判断される。乾燥時間が経過していない場合には(ステップS1にてNo)、次のステップS2にて、(例えば100℃)以上となったかどうかが判断される。
温度センサ28の検出温度が所定値未満である場合には(ステップS2にてNo)、ステップS3にて、風路ダンパ39及び吹込口ダンパ21が、共に閉塞状態とされる。この場合、乾燥運転の初期(前期)においては、圧縮機25が未だ温まっていないため、冷媒の吐出温度も比較的低く、風路ダンパ39及び吹込口ダンパ21が閉塞した状態で乾燥運転が実行される。この後、ステップS1に戻り上記処理が繰返される。
ステップS3の、風路ダンパ39及び吹込口ダンパ21が共に閉塞された状態では、メインダクト15内では、凝縮器24を通過した空気が第1の風路37のみを通過する。従って、圧縮機25の温度が低い初期の状態では、循環風が圧縮機25部分を通らず熱交換を行うことはないので、圧縮機25の温度を早期に上昇させることができ。ヒートポンプ22の効率を早期に高めることができる。また、給気ダクト16の終端部のうち下側の風路が閉塞されて第1の吹込口10のみからドラム4内に乾燥風が吹込まれるようになる。従って、乾燥運転の初期には、ドラム4の背面の外周寄り部位から乾燥風が供給され、主として衣類の表面からの水分の蒸発が促進されるようになる。
一方、乾燥運転が進んで圧縮機25の温度が上がって温度センサ28の検出温度が所定値(例えば100℃)以上となった場合には(ステップS2にてYes)、ステップS4にて、風路ダンパ39及び吹込口ダンパ21が、共に開放状態とされる。この状態では、メインダクト15内で、凝縮器24を通過した循環風が第1の風路37及び第2の風路38の双方を通過するようになり、開口部36aから第2の風路38に流れた空気が、より高温の圧縮機25に当たって熱交換が行われる。これにより、圧縮機25が冷却されると共に、より高温の空気となって乾燥に供されるようになる。
これと共に、吹込口ダンパ21の開放状態では、外周寄りの第1の吹込口10と、内周寄りの第2の吹込口11との双方から、ドラム4内に乾燥風が吹込まれるようになる。これにて、衣類の乾燥がある程度進んだ乾燥運転の後期においては、ドラム4内の内周寄り部位からも乾燥風を当てることにより、衣類の中(奥側)まで乾燥風を当てて乾燥させることができる。このようにして、乾燥度合いが偏ることを防止して、衣類全体をむらなく乾燥することができる。しかも、乾燥運転の後期において、複数の吹込口10、11を用いることにより、吹込口全体としての面積を大きくすることができ、送風装置13(遠心ファン19)の回転数を高くすることなく、ドラム4内に吹込まれる風量を増加させることができる。従って、圧縮機25を通して循環風をより高温とすることができることと相まって、より一層乾燥効率を高めることができる。
この後、ステップS1に戻り上記処理が繰返される。従って、ステップS4にて風路ダンパ39及び吹込口ダンパ21が共に開放状態とされた後も、圧縮機25の温度が低下して温度センサ28の検出温度が所定値を下回ると(ステップS2にてNo)、再びステップS3にて風路ダンパ39及び吹込口ダンパ21が共に閉塞状態とされる。これにて、圧縮機25と循環風との熱交換が停止されることにより、圧縮機25の温度が過剰に低下してしまうことも防止することができる。そして、所定の乾燥時間が経過すると(ステップS1にてYes)、ヒートポンプ22、送風装置13、ドラム4が停止され、乾燥運転が終了する。
図7は、乾燥運転時即ちヒートポンプ22駆動時における、圧縮機25の温度(温度センサ28の検出温度)の変化の様子を、風路ダンパ39及び吹込口ダンパ21の開閉状態と共に示している。乾燥運転開始時(時刻T0)には、風路ダンパ39及び吹込口ダンパ21は閉塞状態とされており、運転が開始されるに従って、圧縮機25の温度は次第に上昇していく。そして、温度センサ28の検出温度が所定温度(例えば100℃)以上になったときに(時刻T1)、風路ダンパ39及び吹込口ダンパ21が開放される。この場合、例えば運転開始から10〜20分程度で、所定温度が検出される。
これにより、上記したように、圧縮機25の温度はしばらく緩やかに上昇した後緩やかに低下していき、温度センサ28の検出温度が所定温度を下回ると(時刻T2)、風路ダンパ39及び吹込口ダンパ21は再び閉塞状態とされる。すると、図示はしないが、圧縮機25の温度がしばらく緩やかに下降した後、再び緩やかに上昇していき、温度センサ28の検出温度が所定温度以上となったときには、再び、風路ダンパ39及び吹込口ダンパ21が開放される。このような制御により、圧縮機25の温度が、比較的高い温度(100℃前後の範囲)で維持されながら、ヒートポンプ22の駆動が行われるのである。
このように本実施形態によれば、次のような優れた効果を得ることができる。即ち、乾燥運転の開始初期といった圧縮機25の温度が低い状態では、循環風を第1の風路37のみに流すことにより、圧縮機25の温度上昇を速くしてヒートポンプ22の効率を早期に高めることができる。これと共に、ドラム4内の外周寄りの第1の吹込口10から乾燥風を供給して衣類に当てることにより、衣類の主として表面からの水分の蒸発を促進することができる。
そして、圧縮機25が十分に温まった乾燥運転の後期においては、循環風を第2の風路38にも流すことにより、循環風とより高温の圧縮機25との間で熱交換することができ、圧縮機25が冷却されると共に、より一層高温となった乾燥風をドラム4内に供給することができる。これと共に、乾燥が進んだ後期においては、内周寄りの第2の吹込み口11からも乾燥風を供給することにより、衣類の中(奥側)まで乾燥風を当てて乾燥させることができ、乾燥運転全体として、衣類の乾燥度合いが偏ることを防止して、衣類全体をむらなく乾燥することができる。
しかも、乾燥運転の後期において、両方の吹込口10、11を開放させることにより、吹込口全体としての面積を大きくすることができ、送風装置12の回転数を高くすることなく、風量を増加させることができる。圧縮機25を通して循環風をより高温とすることができることと相まって、より一層乾燥効率を高めることができる。この結果、本実施形態の洗濯乾燥機1によれば、ヒートポンプ22を備えるものにあって、圧縮機25の温度上昇を抑制することができながら、乾燥性能を高めることができるという優れた効果を奏する。或いは、言い換えると、ヒートポンプ22の能力を下げても、乾燥性能を確保することができるので、省エネや圧縮機25の寿命の向上を図ることができる。
特に本実施形態では、ドラム4内に乾燥風を吹込む吹込口として、外周側の第1の吹込口10と内周側の第2の吹込口11との2つを設け、吹込口切替機構を、ドラム4の内周側の第2の吹込口11を開閉するための吹込口ダンパ21を開閉させるように構成した。これにより、比較的簡単な構成で、吹込口切替機構としての必要な機能を実現することができる。
また、本実施形態では、ヒートポンプ22の制御のために設けられている複数の温度センサ28〜33のうち、圧縮機25の吐出側の冷媒温度を検出する温度センサ28の検出温度に基づいて、風路ダンパ39及び吹込口ダンパ21の開閉状態の切替え、言い換えれば乾燥運転の初期、後期の判断を行うように構成した。これにより、適切な制御を行うことができると共に、ヒートポンプ22の制御のために必要な元々備えられている温度センサ28を利用することができ、簡単で安価な構成で済ませることができる。圧縮機25の冷媒吐出側の温度センサ28の検出温度を採用したことにより、圧縮機25の温度をより一層正確に検出できるので、より一層適切な制御を行うことができる。
尚、上記実施形態では、圧縮機25の冷媒吐出側の温度センサ28の検出温度に基づいて、風路ダンパ39及び吹込口ダンパ21の開閉制御を行うようにした。それ以外でも、ヒートポンプ22の高温側の冷媒の温度(凝縮器24の温度)を検出する温度センサ29の検出温度を用いたり、或いは、或いは給気ダクト16の吹込み風の温度を検出する温度センサ32の検出温度を用いたりしても良い。また、上記実施形態では、いわゆるフィンチューブ型の凝縮器14(及び蒸発器23)を採用したが、マルチフロー型の熱交換器を採用しても良い。
その他、洗濯機能のない乾燥専用の衣類乾燥機にも適用できる。ヒートポンプの全体的な構成例えば循環風路の構成についても、外箱内の上部にメインダクトを配置するような構成としても良い。吹込口についても、3か所以上に設けるようにしても良い。また、温度センサの検出温度の所定値や、乾燥運転の時間などの数値についても、一例をあげたものに過ぎず、適宜変更が可能である。
上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。本実施形態およびその変形は、発明の範囲および要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1は洗濯乾燥機(衣類乾燥機)、4はドラム、10は第1の吹込口、11は第2の吹込口、12は循環風路、13は送風装置、15はメインダクト、16は給気ダクト、16aは仕切壁、21は吹込口ダンパ、22はヒートポンプ、23は蒸発器、24は凝縮器、25は圧縮機、26は膨張弁、27は冷媒配管、28〜33は温度センサ、35は吹込口ダンパモータ、36は仕切板、36aは開口部、37は第1の風路、38は第2の風路、39は風路ダンパ、40は風路ダンパモータ、41は制御装置を示す。

Claims (4)

  1. 衣類が収容されるドラムと、
    前記ドラムから空気を排出する排出口と該ドラム内に空気を吹込む吹込口との間を該ドラムの外側において連通させるように設けられた循環風路と、
    前記ドラム内の空気を前記循環風路を通して循環させる送風装置と、
    圧縮機並びに前記循環風路内に配置された蒸発器及び凝縮器を含んで構成されるヒートポンプとを備え、
    前記圧縮機は、前記循環風路内の前記凝縮器の下流部分に配設され、
    前記循環風路のうち、前記圧縮機配設部分は、循環風が前記圧縮機を通らない第1の風路と、循環風が該圧縮機を通る第2の風路とが設けられていると共に、それら第1の風路及び第2の風路における風の流れを切替える風路切替機構が設けられ、
    前記吹込口は、前記ドラムの背面の外周側及び内周側から空気を吹込むように複数が設けられていると共に、用いる吹込口を切替える吹込口切替機構が設けられ、
    乾燥運転の初期においては、循環風が前記第1の風路を通ると共に、前記吹込口のうち外周側の吹込口が用いられ、
    乾燥運転の後期においては、前記循環風が前記第2の風路を通ると共に、前記吹込口のうち内周側の吹込口も用いられるように、前記風路切替機構及び前記吹込口切替機構が制御される衣類乾燥機。
  2. 前記吹込口切替機構は、前記ドラムの内周側の吹込口を開閉するための吹込口ダンパを開閉させるように構成されている請求項1記載の衣類乾燥機。
  3. 前記ヒートポンプの高温側の冷媒の温度或いは吹込み風の温度を検出する温度センサを備え、
    前記温度センサの検出温度が所定温度以上となったときに、乾燥運転の後期と判断される請求項1又は2記載の衣類乾燥機。
  4. 前記温度センサは、前記圧縮機の吐出側の冷媒温度を検出するものである請求項3記載の衣類乾燥機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022050757A1 (en) * 2020-09-04 2022-03-10 Lg Electronics Inc. Laundry treatment apparatus

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