JP5940912B2 - オットマン装置 - Google Patents
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Description
座席下部に取り付けられ、フットレストプレートを座席前方へ展開する展開動作と、フットレストプレートを座席下部に格納する格納動作とが四点リンク機構によって可能とされたオットマン装置であって、
展開動作に連動してフットレストプレートを前方へ迫り出させるとともに、格納動作に連動してフットレストプレートを後退させる連動迫出機構を備えたことを特徴とするオットマン装置
を提供することによって解決される。
まず、第一実施態様のオットマン装置について説明する。図1は、第一実施態様のオットマン装置10の展開状態(実線部)と格納状態(二点鎖線部)を示した側面図である。第一実施態様のオットマン装置10は、図1に示すように、座席50の下部に取り付けられ、フットレストプレート11を座席50の前方へ展開する展開動作と、フットレストプレート11を座席50の下部に格納する格納動作とが四点リンク機構12によって可能とされたものとなっており、展開動作に連動してフットレストプレート11を前方へ迫り出させる(前方へ突き出る距離を図1における距離ΔL分増大させる)とともに、格納動作に連動してフットレストプレート11を後退させる連動迫出機構13を備えたものとなっている。四点リンク機構12は、フットレストプレート取付部12aと、第一リンク12bと、第二リンク12cと、第三リンク12dと、第四リンク12eと、座席取付部12fとを点P1〜P7で相対的に回動可能に連結した構造としている。
続いて、第二実施態様のオットマン装置について説明する。図5は、第二実施態様のオットマン装置10におけるフットレストプレート11の周辺を拡大して示した側面図である。第二実施態様のオットマン装置10は、図5に示すように、四点リンク機構12に滑車機構15を組み合わせることにより、フットレストプレート11の迫出量ΔLが倍増されたものとなっている。滑車機構15は、第一リンク12bの先端部に軸支された動滑車15aと、動滑車15aに掛け回されたワイヤー15bとで構成している。ワイヤー15bの一端部は、フットレストプレート11の裏面に設けられたワイヤー連結部11bに連結され(図5の点Q3)、ワイヤー15bの他端部は、フットレスト取付部12aに設けられたワイヤー連結部12gに連結されている(図5の点Q2)。
続いて、第三実施態様のオットマン装置について説明する。図6は、第三実施態様のオットマン装置10におけるフットレストプレート11の周辺を拡大して示した側面図である。第三実施態様のオットマン装置10は、図6に示すように、その連動迫出機構13として、フットレストプレート11の前端部に回動可能に設けられた可動部11cを上方に回動させることによりフットレストプレート11を実質的に迫り出させ、可動部11cを下方に回動させることによりフットレストプレート11を実質的に後退させる跳上げ機構を利用したものとなっている。
続いて、第四実施態様のオットマン装置について説明する。図7は、第四実施態様のオットマン装置10におけるフットレストプレート11の周辺を拡大して示した側面図である。第四実施態様のオットマン装置10は、図7に示すように、迫り出し状態にあるフットレストプレート11の角度を調節するための角度調節機構17を備えたものとなっている。この角度調節機構17は、図示省略の角度調節操作手段(操作レバーやハンドルなど)によって操作することができるようになっている。角度調節手段は、通常、フットレストプレート11の側方か、操作ワイヤーなどを介して座席脇などに設けられる。
最後に、第五実施態様のオットマン装置について説明する。図8は、第五実施態様のオットマン装置10におけるフットレストプレート11の周辺を拡大して示した底面図である。第五実施態様のオットマン装置10では、図8に示すように、安全機構14aを、コイルバネ14aと、揺動部材14bとで構成している。コイルバネ14aの一端部は、フットレストプレート11の裏面側に設けられたバネ受け部11aに連結され、コイルバネ14aの他端部は、揺動部材14bの一端部に連結されている。揺動部材14bの他端部は、連結部材12hを介してフットレストプレート取付部12aに一体的に設けられた軸支部12iに軸支されており、揺動部材14bは、図8における点T1を中心として揺動することができるようになっている。フットレストプレート11は、その裏面側に固定された一対のスライドレール11eを介してフットレストプレート取付部12aに支持された状態となっており、フットレストプレート取付部12aに対して相対的に前後方向へスライドすることができるようになっている。
本発明のオットマン装置は、その用途を限定されず、各種の座席に備え付けることができる。なかでも、本発明のオットマン装置は、座席下のスペースが狭い場合でも大きな迫出量を確保することができるため、車両用シートや、航空機シートなど、オットマン装置を取り付ける座席下のスペースを確保しにくい場合に好適に採用することができる。
11 フットレストプレート
11a バネ受け部
11b 第一ワイヤー連結部
11c 可動部(跳ね上げ機構)
11d 被操作部(跳ね上げ機構)
11e スライドレール
12 四点リンク機構
12a フットレストプレート取付部
12b 第一リンク
12c 第二リンク
12d 第三リンク
12e 第四リンク
12f 座席取付部
12g 第二ワイヤー連結部
12h 連結部材
13 連動迫出機構
14 安全機構
14a コイルバネ
14b 揺動部材
15 滑車機構
15a 動滑車
15b ワイヤー
16 連結部材(跳ね上げ機構)
17 角度調節機構
17a 支持基体
17b カム
20 ロック機構(フットレストプレート高さ調節機構)
21 ドラム
22 ロックバネ
22a ロックバネ自由端
22b ロックバネ固定端
23 先端受けパイプ
24 第一ロックバネ緩め片
25 第一ロックバネ緩め部材
26 第二ロックバネ緩め片
27 第二ロックバネ緩め部材
28 ロックバネ固定部材
29 リターンバネ
30 ロック解除機構(フットレストプレート高さ調節機構)
31 操作ワイヤー
32 外筒体
40 ロック軸
50 座席
A 溶接部
L 連動迫出機構がない場合の迫出量
ΔL 連動迫出機構による迫出量の増加分
P1 フットレストプレート取付部と第一リンクの連結点(フットレストプレート取付部の前端部)
P2 フットレストプレート取付部と第三リンクの連結点(フットレストプレート取付部の後端部及び第三リンクの先端部)
P3 第一リンクと第二リンクの連結点(第一リンクの基端部及び第二リンクの先端部)
P4 第二リンクと第三リンクの連結点(第二リンクの中間部及び第三リンクの中間部)
P5 第三リンクと第四リンクの連結点(第三リンクの基端部及び第四リンクの先端部)
P6 第二リンクと座席取付部の連結点(第二リンクの基端部及び座席取付部の前端部)
P7 第四リンクと座席取付部の連結点(第四リンクの基端部及び座席取付部の後端部)
Q1 フットレストプレートと第一リンクの連結点(第一リンクの先端部)
Q2 フットレストプレート取付部とワイヤーの連結点
Q3 フットレストプレートとワイヤーの連結点
R1 フットレストプレートの可動部と本体部の連結点
R2 フットレストプレートの可動部と第一リンクの連結点
S1 支持基体とカムの連結点
S2 支持基体とフットレストプレートの連結点
T1 コイルバネと揺動部材の連結点
X 動滑車のスライド量
Claims (5)
- 座席下部に取り付けられ、フットレストプレートを座席前方へ展開する展開動作と、フットレストプレートを座席下部に格納する格納動作とがリンク機構によって可能とされたオットマン装置であって、
前記リンク機構が、
フットレストプレートを前後方向へスライド可能な状態で支持するフットレストプレート取付部と、
その先端側の支点P 1 でフットレストプレート取付部に対して回動可能に連結された第一リンクと、
その先端側の支点P 3 で第一リンクの基端側に対して回動可能に連結された第二リンクと、
その先端側の支点P 2 でフットレストプレート取付部における支点P 1 よりも後側の部分に対して回動可能に連結され、その中途部分の支点P 4 で第二リンクの中途部分に対して回動可能に連結された第三リンクと、
その先端側の支点P 5 で第三リンクの基端側に対して回動可能に連結された第四リンクと、
座席に取り付けられ、その前方の支点P 6 に第二リンクの基端側が回動可能に連結され、支点P 6 よりも後側の支点P 7 に第四リンクの基端側が回動可能に連結された座席取付部と、
フットレストプレートの裏面に設けられたバネ受け部と、
一端側がフットレストプレート取付部に連結されて他端側がバネ受け部に押し当てられ、バネ受け部を介してフットレストプレートを常に前方へ付勢するコイルバネと
で構成され、
第一リンクが、支点P 1 よりも先端側に延長された部分を有し、当該部分における支点Q 1 が、フットレストプレートに連結されるとともにバネ受け部の前方に位置するようにし、
前記リンク機構の展開動作によって支点Q 1 が前方へ変位すると、フットレストプレートを支点Q 1 に連動させてコイルバネで付勢しながら前方へ迫り出させる一方、前記リンク機構の格納動作によって支点Q 1 が後方へ変位すると、フットレストプレートを支点Q 1 に連動させてコイルバネに抗いながら後退させることにより、展開動作と格納動作に連動してフットレストプレートを前進又は後退させる連動迫出機構を設けるとともに、
迫り出し状態にあるフットレストプレートの前方から異常負荷が掛かった際にフットレストプレートをコイルバネに抗って後退させる安全機構を設けた
ことを特徴とするオットマン装置。 - 第一リンクの支点Q 1 に軸支された動滑車と、
動滑車に掛け回されるとともに、その一端部がフットレストプレートに設けられたフットレストプレート側ワイヤー連結部に連結され、その他端部がフットレスト取付部に設けられたフットレスト取付部側ワイヤー連結部に連結されたワイヤーと、
で構成された滑車機構を組み合わせることにより、フットレストプレートの迫出量を増大させた請求項1記載のオットマン装置。 - フットレストプレートの裏面側に配されてフットレストプレートの後端部が回動可能な状態で後端部に取り付けられた支持基体と、支持基体の前端部に回動可能な状態で取り付けられたカムとを有し、カムを操作することにより、迫り出し状態にあるフットレストプレートの角度を調節可能とする角度調節機構を備えた請求項1又は2記載のオットマン装置。
- 前記リンク機構をロックするロック機構が、荷重が掛かった際にロックバネが巻増し方向に引っ張られて前記リンク機構におけるいずれかの軸の外周部を締め付け、ロック機構を解除するロック解除機構が作動した際にロックバネの軸に対する締め付けが解除される締付型ロックバネ機構を利用したものでフットレストプレートの高さ調節が可能な請求項1〜3いずれか記載のオットマン装置。
- 前記リンク機構をロックするロック機構が、荷重が掛かった際にロックバネが拡径方向に押し込まれて前記リンク機構におけるドラムの内部で張り出して該可動軸の内周面に密着した状態となり、ロック機構を解除するロック解除機構が作動した際にロックバネの張り出した状態が解除される張出型ロックバネ機構を利用したものでフットレストプレートの高さ調節が可能な請求項1〜3いずれか記載のオットマン装置。
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