JP2002195323A - ブレーキドラム構造 - Google Patents

ブレーキドラム構造

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JP2002195323A
JP2002195323A JP2000396947A JP2000396947A JP2002195323A JP 2002195323 A JP2002195323 A JP 2002195323A JP 2000396947 A JP2000396947 A JP 2000396947A JP 2000396947 A JP2000396947 A JP 2000396947A JP 2002195323 A JP2002195323 A JP 2002195323A
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brake
input shaft
output shaft
brake drum
spring
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JP2000396947A
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Katsuhiro Inoue
勝博 井上
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Delta Kogyo Co Ltd
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Delta Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作性を改善した上で一方の軸の回動操作を
不可逆的に他の軸に確実に伝達することができるように
する。 【解決手段】 ブレーキ部30には、底板24を有する
ブレーキドラム20と、このブレーキドラム20に同心
で内装されたブレーキシュー31と、ブレーキドラム2
0の内周面とブレーキシュー31の外周面との間に介設
されたブレーキスプリング32と、ブレーキドラム20
およびブレーキシュー31の中心位置に配設され、か
つ、外部から操作可能な入力軸50と、この入力軸50
とブレーキシュー31内で対向した出力軸60とが備え
られるとともに、クラッチ部40は、入力軸50を軸心
回りに往復回動させることにより、往回動時にのみ入力
軸50の回転が出力軸60に伝達される一方、復回動時
には入力軸50の回転が出力軸60に伝達されないよう
に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一方向からの軸
の回転を許容する一方、他方向からの軸の回転を阻止す
るように構成されたブレーキドラム構造の改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば実開平7−19562号公
報に記載された図8(断面視の原理図)に示すようなブ
レーキドラム構造が知られている。このブレーキドラム
構造100は、図8の紙面の裏側位置にある点線で示し
たダイヤル状の操作ハンドル101のハンドル軸101
a回りの回転操作が、同表面側の位置にある二点鎖線で
示した出力軸102に伝達されるのに対し、出力軸10
2側からの回転力が操作ハンドル101には伝達されな
いように構成されたものである。
【0003】かかるブレーキドラム構造100は、円筒
状のストッパーケース103と、このストッパーケース
103に所定の隙間を備えて同心で内装され、かつ、周
面の一部が切り欠かれて形成した切欠き部104aを有
する円柱状のコア104と、このコア104と上記スト
ッパーケース103との間に形成された環状隙間に嵌挿
されたトーションスプリング105と、上記切欠き部1
04aに離間状態で嵌め込まれる円弧状の操作プレート
107を備えた出力部材106とからなっている。
【0004】上記操作ハンドル101は、コア104に
同心で固定され、操作ハンドル101の回動操作がコア
104に伝達されるようになっている。又、上記出力軸
102は、出力部材106に同心で固定され、これによ
って出力部材106と出力軸102とは一体回転し得る
ようになっている。
【0005】また、上記トーションスプリング105
は、その外周面がストッパーケース103の内周面に摺
接するように径寸法が設定されているとともに、両端部
に切欠き部104aに嵌り込む折曲げ部105aがそれ
ぞれ設けられ、各折曲げ部105aが操作プレート10
7の各側部と切欠き部104aの各内側面との間に嵌め
込まれている。
【0006】かかるブレーキドラム構造100の構成に
よれば、操作ハンドル101を軸心回りに、例えば図8
に向かって時計方向に回転操作すれば、この回転操作
は、ハンドル軸101aを介してコア104に伝達さ
れ、コア104は時計方向に向かって回転を開始する。
そうすると、コア104の切欠き部104aの右側の内
側面がトーションスプリング105の右側の折曲げ部1
05aに当止してこれを時計方向に押圧するため、トー
ションスプリング105は僅かであるが径寸法が小さく
なり、これによってコア104の周りを時計方向に回動
する。この回動によって操作プレート107が右側の折
曲げ部105aによって時計方向に押圧され、出力部材
106を介して操作プレート107と一体の出力軸10
2が時計方向に回転することになる。操作ハンドル10
1を反時計方向に回動したときは、上記同様の作用で出
力軸102が反時計方向に回転する。
【0007】これに対し、出力軸102側に軸心回りに
回動する力が加わったときには、出力部材106の回動
で操作プレート107がトーションスプリング105を
上記とは逆方向に押圧し、これによってトーションスプ
リング105の径寸法が大きくなるため、トーションス
プリング105の外周面がストッパーケース103の内
周面を押圧して突っ張った状態になり、これによって出
力部材106は回転しないようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来のブレーキドラム構造100においては、出力軸
102を同一方向に回転させようとすると、操作ハンド
ル101を同一方向に回し続けなければならず、操作性
が劣るという問題点を有している。
【0009】また、操作ハンドル101は、指で摘まん
で操作するのが一般的であるが、1回毎の回動操作には
ばらつきがあるため、たとえ操作回数を数えても、出力
軸102の回動量を正確に把握することができないとい
う問題点も存在する。
【0010】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、操作性を改善した上で一方
の軸の回動操作を不可逆的に他の軸に確実に伝達するこ
とができるブレーキドラム構造を提供することを目的と
している。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
底板を有する筒状のブレーキドラムと、このブレーキド
ラムに同心で内装されたブレーキシューと、ブレーキド
ラムの内周面とブレーキシューの外周面との間に介設さ
れたブレーキスプリングと、ブレーキドラムおよびブレ
ーキシューの中心位置に配設され、かつ、外部から操作
可能な入力軸と、この入力軸と上記ブレーキシュー内で
同心で対向した出力軸とを備え、入力軸の回転操作が縮
径した上記ブレーキスプリングおよび上記ブレーキシュ
ーを介して出力軸に伝達される一方、出力軸側から回転
させるように出力軸に加わった力によっては拡径したブ
レーキスプリングとブレーキドラムとの間の摩擦力によ
って出力軸が回転しないように構成されたブレーキドラ
ム構造であって、上記ブレーキシューにはクラッチ構造
が付設され、このクラッチ構造は、入力軸を軸心回りに
往復回動させることにより、往回動時にのみ入力軸の回
転が出力軸に伝達される一方、復回動時には入力軸の回
転が出力軸に伝達されないように構成されていることを
特徴とするものである。
【0012】この発明によれば、クラッチ構造の作用に
より、入力軸を軸心回りに一方向に向けて往復回動操作
することによって往回動操作時にのみ出力軸は同一方向
に回転する一方、復回動操作時には出力軸が回転しな
い。従って、入力軸を軸心回りに一方向に向けて往復回
動操作することで出力軸は間欠的に一方向に向けて回転
する一方、同他方向に向けて往復回動操作することによ
り、出力軸は間欠的に他方向に向けて回転する。
【0013】このように入力軸の往復回動操作によって
出力軸を回転させるようにしているため、入力軸を所定
の方向に向けて連続的に回し続けなければならない従来
のブレーキドラムに比較し、入力軸を把持したままで操
作することが可能になり、操作性が向上する。そして、
例えば入力軸に操作レバーを取り付けると、操作レバー
の往復動によって出力軸を回転させることが可能にな
り、操作性はさらに向上する。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記クラッチ構造は、上記ブレーキシュー
の底板から同心で上記ブレーキドラムの底板の方向に突
出したバーリングと、上記入力軸と一体でブレーキドラ
ムに同心で内装され、かつ、上記バーリングを同心で挟
持する一対のロック突片を備えたクラッチ円板と、径方
向に外方に向かって折り曲げられた各向外方端部が上記
各ロック突片にそれぞれ当接するようにバーリングに外
嵌されたロックスプリングと、上記ブレーキドラムに略
摺接状態で内装され、かつ、上記ロックスプリングの各
向外方端部を上記各ロック突片とでそれぞれ挟持する、
径方向に直交する方向に向かって折り曲げられた一対の
向側方端部を備えた円弧状のリターンスプリングと、リ
ターンスプリングの各向側方端部の離間を阻止するよう
に上記ブレーキドラムの内面に突設された一対の切起し
片とを備えて構成されていることを特徴とするものであ
る。
【0015】この発明によれば、入力軸を軸心回りに一
方向に回動操作すると、この回動操作によって入力軸と
一体のクラッチ円板が同一方向に回動し、これによって
クラッチ円板のロック突片がロックスプリングの一方の
向外方端部を押圧してロックスプリングがバーリングを
締め付けるため、バーリングはロックスプリングを介し
て同一方向に回転し、この回転がブレーキシューを介し
て出力軸に伝えられ、出力軸も同一方向に回転する。
【0016】そして、ブレーキスプリングの回転に際
し、一方の向外方端部がリターンスプリングの一方の向
側方端部を押圧するため、一方の向側方端部が切起し片
によって移動が阻止されている他方の向側方端部に向か
って移動しながらリターンスプリングは弾性変形して付
勢力が貯められた状態になる。
【0017】従って、入力軸を最大回動量まで回動操作
した後、回動操作を中止すると、今まで向側方端部を押
圧していた一方の向外方端部がリターンスプリングの付
勢力によってその向側方端部によって先とは逆方向に押
圧され、これによってロックスプリングによるバーリン
グの締付けが解除されるため、バーリングは回転するこ
となくロックスプリングが元の位置に復帰する。入力軸
を他方向に往復回動操作したときは、上記と同様の作用
で出力軸は他方向に向けて間欠的に回転することにな
る。
【0018】このように入力軸の往回動操作時にロック
スプリングによるバーリングの締付けで出力軸が回転す
る一方、復回動操作時にはロックスプリングのバーリン
グに対する締付けが解除された出力軸が回転しないた
め、入力軸を往復回動操作することにより、出力軸はロ
ックスプリングを介して入力軸の往回動操作の方向に間
欠的に回転することになる。
【0019】そして、リターンスプリングの回動範囲が
切起し片によって設定されているため、つねに入力軸を
最大量回動操作するようにすれば、往復回動操作を行っ
た回数によって出力軸の回転量を正確に知ることが可能
になる。
【0020】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、ブレーキドラム構造がシートの高
さ位置調整用のものであることを特徴とするものであ
る。
【0021】この発明によれば、シートの高さ位置調整
用の機器が簡単な構成でありながら操作が容易なものに
なる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るブレーキド
ラム構造が採用されたブレーキドラムユニットの一実施
形態を示す分解斜視図であり、図2は、その組立て斜視
図である。また、図3は、図2のA−A線断面図、図4
は、図2のB−B線断面図、図5は図2のC−C線断面
図である。これらの図に示すように、ブレーキドラムユ
ニット10は、有底で円筒状のブレーキドラム20と、
このブレーキドラム20に同心で内装されたブレーキ部
30と、同クラッチ部40と、往復回動操作を入力する
ための、クラッチ部40およびブレーキ部30貫通した
入力軸50と、この入力軸50の軸心回りの回動をクラ
ッチ部40およびブレーキ部30を介して出力する出力
軸60とを備えた基本構成を有している。
【0023】上記入力軸50は、棒状の入力軸本体51
と、この入力軸本体51の図1における左端部に同心で
連設された操作円柱体52とを備えて構成されている。
操作円柱体52は、径寸法が入力軸本体51の径寸法よ
り大径に寸法設定されているとともに、外周面には軸心
方向に延びる滑り止めの溝が全周に亘って凹設され、こ
れによって操作円柱体52を指で摘まんで回動操作し易
くしている。そして、この操作円柱体52を軸心回りに
所定の方向に往復回動操作することにより、この回動操
作が入力軸本体51、クラッチ部40およびブレーキ部
30を介して出力軸60に伝達され、往回動操作時のみ
出力軸60はその方向に回動する一方、復回動操作時に
は後に詳述するブレーキ部30の作用で回転しないよう
になっている。
【0024】上記ブレーキドラム20は、大径ドラム2
1と、この大径ドラム21の図1における左方に一体に
形成された大径ドラム21より径寸法が若干小さい小径
ドラム22とからなっている。大径ドラム21の右端部
には、全周に亘り径方向の外方に向かって突設されたフ
ランジ23が設けられている。このフランジ23は、ブ
レーキドラムユニット10を図略の機器に装着するため
のものであり、その適所に図1の右方に向けて折り曲げ
られて形成した装着用の装着突片23aが複数個設けら
れている。
【0025】上記小径ドラム22は、その左端面に底板
24を有している。この底板24の中心位置には、入力
軸50の基端部を嵌挿するための中心孔24aが穿設さ
れているとともに、この中心孔24aの図1における下
部位置には、後述するストッパー44を挿通するための
円弧孔24bが穿設されている。また、小径ドラム22
の周面であって、上記中心孔24aを挟んで円弧孔24
bの反対側の位置には、後述するリターンスプリング4
6を係止するための径方向内方に向かって切り起された
周方向一対の切起し片25が設けられている。
【0026】上記ブレーキ部30は、ブレーキドラム2
0の大径ドラム21に内装されるものであり、上記出力
軸60と、この出力軸60が同心で内装されるブレーキ
シュー31と、このブレーキシュー31に装着される2
つのブレーキスプリング32とを備えて構成されてい
る。
【0027】上記出力軸60は、円筒状の出力軸本体6
1と、この出力軸本体61の外周面に周方向等ピッチで
突設された軸心方向に延びる複数本の突条62と、隣接
する突条62間から径方向の外方に向かって突設された
2つの角部材63とからなっている。出力軸本体61
は、内径寸法が入力軸本体51の外径寸法より僅かに小
さく寸法設定され、入力軸本体51に外嵌された状態で
入力軸本体51回りに摺接状態で回転し得るようになっ
ている。
【0028】また、上記角部材63は、突条62の左方
側に寄せられて設けられ、これによって角部材63より
右方側の出力軸本体61と突条62とで歯車が形成され
た状態になっている。出力軸60の回転がこの歯車を介
して所定の機器の駆動に伝達されるようになっている。
【0029】上記ブレーキシュー31は、円形の一部が
周縁部から中心に向かって切り欠かれた、ハート形に類
似の形状を有する底板33と、この底板33の縁部から
図1の右方に向かって突設された円弧状を呈する一対の
円弧板34と、底板33から同心で左方に向かって突設
された円筒状のバーリング35とからなっている。底板
33の切り欠かれた部分(切欠き部33a)は、周方向
の寸法が上記一対の角部材63の周方向外幅寸法より大
きく寸法設定されているとともに、上記一対の円弧板3
4は、切欠き部33aの各端部から底板33の縁部に沿
って周方向に延びるように底板33に取り付けられてい
る。
【0030】各円弧板34の右端縁部には、径方向の外
方に向かって突設された扇状縁部34aが設けられてい
る。各扇状縁部34aの外径寸法は上記大径ドラム21
の内径寸法より僅かに小さく寸法設定されているととも
に、円弧板34の外径寸法はブレーキスプリング32が
摺接状態で外嵌され得るように寸法設定されている。か
かる各円弧板34の切欠き部33aを挟んだ各縁部によ
ってブレーキスプリング32を操作する操作縁部34b
が形成されている。
【0031】上記バーリング35は、底板33の中心位
置に穿設された中心孔33bに連通するように底板33
の左側面に固定されている。かかるバーリング35は、
内径寸法が入力軸本体51の径寸法より大きく寸法設定
され、これによって入力軸本体51がバーリング35を
貫通し、円弧板34内で出力軸本体61に内嵌されるよ
うになっている。
【0032】そして、上記入力軸本体51がバーリング
35に貫通された状態で、バーリング35の内周面と入
力軸本体51の外周面との間の環状隙間を埋めるため
に、合成樹脂製のブッシュ36をバーリング35内の中
心孔51に外嵌するようにしている。かかるブッシュ3
6は、外径寸法がバーリング35の内径寸法より僅かに
小さいブッシュ本体36aと、このブッシュ本体36a
の右端部に形成されたフランジ36bとから構成され、
ブッシュ本体36aをバーリング35に嵌入した状態で
フランジ36bが底板33に当止し、これによってブッ
シュ36がバーリング35内に没入してしまうのが防止
されるようになっている。
【0033】上記一対のブレーキスプリング32は、い
わゆるコイルばねによって形成され、内径寸法がブレー
キ部30の円弧板34に摺接状態で外嵌され得るように
設定されているとともに、外径寸法が大径ドラム21の
内径寸法より僅かに小さく寸法設定されている。かかる
各ブレーキスプリング32は、離間距離がブレーキシュ
ー31の操作縁部34b間の寸法より小さく寸法設定さ
れた各一対の向内方端部37を有している。かかる向内
方端部37は、ブレーキスプリング32の各端部が径方
向に中心に向かって折り曲げられることによって形成さ
れている。
【0034】従って、ブレーキスプリング32が円弧板
34に外嵌された状態では、図3に示すように、各向内
方端部37は、切欠き部33aを通ってブレーキシュー
31の内方に没入しているとともに、円弧板34の操作
縁部34bと切欠き部33aに位置した出力軸60の角
部材63との間に位置した状態になっているため、ブレ
ーキシュー31を軸心回りに所定の方向に回動させる
と、一方の操作縁部34bが一方の向内方端部37に当
止してこれを回動方向に向けて押圧し、ブレーキスプリ
ング32が円弧板34を締め付けるように縮径し、これ
によってブレーキスプリング32はブレーキシュー31
と連れ回りしながらその向内方端部37が角部材63を
押圧し、出力軸60が回転することになる。
【0035】一方、出力軸60を所定の方向に回転させ
ようとすると、この回転は、角部材63を介して向内方
端部37に伝達されるが、この伝達によってブレーキス
プリング32の径寸法は大きくなるため、ブレーキスプ
リング32の外周面が大径ドラム21の内周面を押圧
し、この押圧による摩擦力でブレーキスプリング32の
回動が抑止され、これによってたとえ出力軸60に軸心
回りの力を加えても出力軸60は回転しないようになっ
ている。
【0036】上記クラッチ部40は、ブレーキドラム2
0の小径ドラム22に内装されるものであり、上記入力
軸50と、この入力軸50の入力軸本体51の基端部に
同心で外嵌固定されたクラッチ部材41と、このクラッ
チ部材41に装着されるコイル状のロックスプリング4
5と、大径ドラム21の内周面に摺接するように径寸法
が設定されたリターンスプリング46とを備えて構成さ
れている。
【0037】上記クラッチ部材41は、上記バーリング
35よりロックスプリング45の針金の径寸法分だけ大
径に径設定された円形のクラッチ板42と、このクラッ
チ板42の縁部から図1における右方に向かって突設さ
れた一対のロック突片43と、クラッチ板42の図1に
おける下縁部から左方に向けて突設されたストッパー4
4とからなっている。
【0038】上記一対のロック突片43は、入力軸50
を回動操作することによってロックスプリング45を操
作するものであり、図1における上方の縁部にロックス
プリング45を操作する操作縁部43aを有している。
また、上記ストッパー44は、底板24の円弧孔24b
に差し込まれるものであり、入力軸50の操作円柱体5
2が中心孔24aに嵌入された状態で、ストッパー44
が円弧孔24bの各端部に当接することによりクラッチ
部材41の回動範囲が規制されるようになっている。
【0039】上記ロックスプリング45は、内径寸法が
バーリング35に摺接状態で外嵌されるように寸法設定
されている。かかるロックスプリング45は、各端部が
径方向の外方に向かって突出した一対の向外方端部47
を有している。これらの向外方端部47間の寸法は、ロ
ック突片43の操作縁部43a間の隙間寸法と同一に寸
法設定され、これによってバーリング35に外嵌された
ロックスプリング45が一対のロック突片43間に装着
されることにより、図4に示すように、各向外方端部4
7が対応した各操作縁部43aに当接するようになって
いる。
【0040】上記リターンスプリング46は、各端部が
一旦径方向に向かって折り曲げられてからさらに入力軸
50と平行に左方に向けて折り曲げられた向側方端部4
8を有している。各向側方端部48間の距離は、小径ド
ラム22に設けられた一対の切起し片25間の隙間寸法
より大きく寸法設定され、付勢力を付与した状態(絞っ
た状態)で各向側方端部48を一対の切起し片25間に
嵌め込むことにより、リターンスプリング46は所定の
付勢力が付与された状態で大径ドラム21内の図1にお
ける左端部に装着されるようになっている。
【0041】そして、リターンスプリング46が小径ド
ラム22内に装着された状態で、リターンスプリング4
6とブレーキシュー31との間には、リターンスプリン
グ押え板49が介設されている。このリターンスプリン
グ押え板49は、中心位置にバーリング35の外径寸法
より大きい径寸法で穿設された中心孔49aを有してい
るとともに、外径寸法が小径ドラム22の内周面に摺接
状態で内嵌され得るように寸法設定されている。そし
て、上記中心孔49aをバーリング35に外嵌した状態
でバーリング35をブレーキドラム20に内装された入
力軸本体51に嵌め込むことにより、切起し片25に係
止されたリターンスプリング46がリターンスプリング
押え板49によって押えられ、リターンスプリング46
の装着状態が安定するようになっている。
【0042】図6は、クラッチ部40の作用を説明する
ための説明図であり、(イ)は、ロックスプリング45
が中立位置に位置設定された状態、(ロ)は、クラッチ
部材41の回動によってロックスプリング45とバーリ
ング35とが連れ回りした状態をそれぞれ示している。
【0043】まず、図6の(イ)に示す状態では、ロッ
クスプリング45の一対の向外方端部47がロック突片
43の各操作縁部43aに当接した状態になっていると
ともに、リターンスプリング46の一対の向側方端部4
8は、小径ドラム22の各切起し片25にそれぞれ当止
した状態になっている。
【0044】この状態で操作円柱体52(図2)を、軸
心回りに図6における時計方向に往回動操作することに
より、操作円柱体52と一体のクラッチ部材41が同方
向に回動してロック突片43の操作縁部43aがロック
スプリング45の左側の向外方端部47を時計方向に押
圧するため、ロックスプリング45がバーリング35を
締め付けた状態になり、バーリング35が時計方向にロ
ックスプリング45と連れ回りする。このバーリング3
5の連れ回りは、ブレーキスプリング32を介して出力
軸60に伝達され、出力軸60が同方向に回転する。
【0045】そして、クラッチ部材41が最大回動量ま
で回動されると、ストッパー44が小径ドラム22の円
弧孔24bの図6における左端縁部に当止し、図6の
(ロ)に示すように、クラッチ部材41はそれ以上の回
動が阻止される。この状態では、リターンスプリング4
6の左側の向側方端部48がロックスプリング45の左
側の向外方端部47に時計方向に押圧されて時計方向に
移動し、付勢力が貯められる。
【0046】この状態で把持している操作円柱体52か
ら手を離すことにより、ロックスプリング45の向外方
端部47がリターンスプリング46の付勢力で向側方端
部48によって反時計方向に押圧される。この押圧によ
ってロックスプリング45は径寸法が大きくなり、バー
リング35を回転させることなく、図6の(イ)に示す
元の中立位置に戻される。
【0047】従って、操作円柱体52の時計方向に向け
た往復回動操作を繰り返すことにより、クラッチ部材4
1が時計方向に間欠的に回動し、この回動が出力軸60
(図2)に伝達されることになる。そして、操作円柱体
52を逆方向に往復回動操作することにより、方向が逆
の上記と同様の作用によって出力軸60は反時計方向に
回転する。
【0048】本発明のブレーキドラムユニット10は、
以上詳述したように、ブレーキ部30およびクラッチ部
40とを備えて構成され、上記ブレーキ部30には、底
板24を有するブレーキドラム20と、このブレーキド
ラム20に同心で内装されたブレーキシュー31と、ブ
レーキドラム20の内周面とブレーキシュー31の外周
面との間に介設されたブレーキスプリング32と、ブレ
ーキドラム20およびブレーキシュー31の中心位置に
配設され、かつ、外部から操作可能な入力軸50と、こ
の入力軸50とブレーキシュー31内で対向した出力軸
60とが備えられるとともに、上記クラッチ部40は、
入力軸50を軸心回りに往復回動させることにより、往
回動時にのみ入力軸50の回転が出力軸60に伝達され
る一方、復回動時には入力軸50の回転が出力軸60に
伝達されないように構成されているため、入力軸50を
軸心回りに一方向に向けて往復回動操作することで出力
軸60を間欠的に一方向に向けて回転させることができ
る一方、同他方向に向けて往復回動操作することによ
り、出力軸60を間欠的に他方向に向けて回転させるこ
とができる。
【0049】このように入力軸50の往復回動操作によ
って出力軸60を回転させるようにしているため、入力
軸50を所定の方向に向けて連続的に回し続けなければ
ならない従来のブレーキドラム20に比較し、入力軸5
0を把持したままで操作することが可能になり、操作性
が向上する。そして、例えば入力軸50に操作レバーを
取り付けると、操作レバーの往復動によって出力軸60
を回転させることが可能になり、操作性はさらに向上す
る。
【0050】そして、クラッチ部40のクラッチ構造
を、ブレーキシュー31の底板24から同心でブレーキ
ドラム20の底板24の方向に突出したバーリング35
と、入力軸50と一体でかつブレーキドラム20に同心
で内装され、かつ、バーリング35を同心で挟持する一
対のロック突片43を備えたクラッチ部材41と、径方
向に外方に向かって折り曲げられた各向外方端部47が
各ロック突片43にそれぞれ当接するようにバーリング
35に外嵌されたロックスプリング45と、ブレーキド
ラム20に略摺接状態で内装され、かつ、ロックスプリ
ング45の各向外方端部47を各ロック突片43とでそ
れぞれ挟持する、径方向に直交する方向に向かって折り
曲げられた一対の向側方端部48を備えた円弧状のリタ
ーンスプリング46と、リターンスプリング46の各向
内方端部の離間を阻止するようにブレーキドラム20の
内面に突設された一対の切起し片25とを備えて構成す
ることにより、入力軸50を軸心回りに一方向に回動操
作すると、この回動操作によって入力軸50と一体のク
ラッチ部材41が同一方向に回動し、これによってクラ
ッチ部材41のロック突片43がロックスプリング45
の一方の向外方端部47を押圧し、これによってロック
スプリング45がバーリング35を締め付けるため、バ
ーリング35はロックスプリング45を介して同一方向
に回転し、この回転がブレーキシュー31を介して出力
軸60に伝えられ、出力軸60も同一方向に回転する。
【0051】そして、ブレーキスプリング32の回転に
際し、一方の向外方端部47がリターンスプリング46
の一方の向側方端部48を押圧するため、一方の向側方
端部48が切起し片25によって移動が阻止されている
他方の向側方端部48に向かって移動しながらリターン
スプリング46は弾性変形して付勢力が貯められた状態
になる。
【0052】従って、入力軸50を最大回動量まで回動
操作した後、回動操作を中止すると、今まで向側方端部
48を押圧していた一方の向外方端部47がリターンス
プリング46の付勢力によってその向側方端部48によ
って先とは逆方向に押圧され、これによってロックスプ
リング45によるバーリング35の締付けが解除される
ため、バーリング35は回転することなくロックスプリ
ング45を元の位置に復帰させることができる。
【0053】このように操作円柱体52を介した入力軸
50の往回動操作時にロックスプリング45によるバー
リング35の締付けで出力軸60が回転する一方、復回
動操作時にはロックスプリング45のバーリング35に
対する締付けが解除された出力軸60が回転しないた
め、入力軸50を往復回動操作することにより、出力軸
60を、ロックスプリング45を介して入力軸50の往
回動操作の方向に間欠的に回転させることができる。
【0054】以下、本発明の使用形態について説明す
る。図7は、本発明に係るブレーキドラムユニット10
が適用されたシートの高さ位置調節機構の一実施形態を
示す斜視図である。この図に示すように、シート70
は、シートボトム71と、このシートボトム71の後部
に立設されたシートバック72と、上記シートボトム7
1およびシートバック72を支持する幅方向一対のサイ
ドフレーム73と、各サイドフレーム73の前後動を案
内するスライドレール74とを備えて構成されている。
スライドレール74は、フロアに固定されたロアレール
74aと、このロアレール74aに上から外嵌された前
後動可能なアッパーレール74bとからなっており、上
記サイドフレーム73は、このスライドレール74の天
板上に固定されている。
【0055】そして、このようなシート70の一対のサ
イドフレーム73間にシートボトム71の高さ位置を調
節する高さ調節機構80が設けられている。この高さ調
節機構80は、一対のサイドフレーム73間に架設され
た前後方向一対の架設ロッド81と、各サイドフレーム
73の内側で架設ロッド81に直交するように固定され
て上方に延びる互いに平行な各前後方向一対のリンクロ
ッド82と、これら一対のリンクロッド82間にリンク
軸83回りに回動可能に架橋された幅方向一対のシート
ボトム支持ロッド84と、前方のリンクロッド82の一
方側(図1に示す例では左側)から前方に向けて突設さ
れたセクトギヤ85と、このセクトギヤ85に噛合する
突条62を備えた出力軸60を有する本発明のブレーキ
ドラムユニット10とを備えて構成されている。
【0056】そして、各サイドフレーム73と、これら
サイドフレーム73に架設ロッド81を介して連結され
た各一対のリンクロッド82と、これらリンクロッド8
2にリンク軸83を介して連結された幅方向一対のシー
トボトム支持ロッド84とで四辺形リンク構造が形成さ
れている。
【0057】ブレーキドラムユニット10の入力軸50
(図2)には、操作レバー90が取り付けられており、
この操作レバー90を操作することによる出力軸60の
回転でギヤに噛合したセクトギヤ85を架設ロッド81
回りに共回りさせ、これによる四辺形リンク構造のリン
ク運動でシートボトム支持ロッド84を昇降させ、シー
トボトム71の高さ位置を調節するようになっている。
【0058】そして、このようなシート70に本発明に
係るブレーキドラムユニット10を適用することによ
り、操作レバー90を中立位置からいずれかの方向に向
けて往復動させるという簡単な操作でシートボトム71
を昇降させることが可能になり、ダイヤルを指で摘まん
で回転させることにより回転方向に応じてシートボトム
71を昇降させる従来のものに比べてシートボトム71
を昇降させる操作性を極めて良好なものにすることがで
きる。
【0059】本発明は上記の実施形態に限定されるもの
ではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0060】(1)上記の実施形態においては、リター
ンスプリング46とブレーキシュー31の底板33との
間にリターンスプリング押え板49を介在させてリター
ンスプリング46のがたつきを防止しているが、本発明
は、リターンスプリング46およびブレーキシュー31
の底板33間にリターンスプリング押え板49を介在さ
せることに限定されるものではなく、切起し片25の設
置位置を適正に設定してリターンスプリング46が直接
上記底板33に当接するようにしてもよい。
【0061】(2)上記の実施形態においては、出力軸
本体61の外周面に複数の突条62を突設して出力軸6
0を歯車状にしているが、本発明は、出力軸60を歯車
状にすることに限定されるものではなく、円筒状のまま
であってもよいし、円柱状の外周面にキー溝を設けたも
のであってもよい。
【0062】(3)上記の実施形態においては、ブレー
キシュー31のバーリング35にブッシュ36が嵌挿さ
れているが、ブッシュ36に代えてベアリングを嵌挿し
てもよいし、バーリング35の孔径を入力軸本体51が
摺接状態で嵌入される寸法に設定した場合には、ブッシ
ュ36を設ける必要がなくなる。
【0063】(4)上記の実施形態においては、ブレー
キスプリング32は2連でブレーキシュー31に装着さ
れるようにしているが、本発明は、ブレーキスプリング
32が2連であることに限定されるものではなく、1つ
のみでもよいし3連以上であってもよい。
【0064】(5)上記の使用形態においては、ブレー
キドラムユニット10をシート70の昇降操作に利用し
ているが、本発明は、ブレーキドラムユニット10をシ
ート70の昇降操作に適用することに限定されるもので
はなく、物体を吊り上げるクレーン装置や、物体を牽引
するウインチ等にも適用することができる。
【0065】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ブレーキ
シューに付設されたクラッチ構造を、入力軸を軸心回り
に往復回動させることにより、往回動時にのみ入力軸の
回転が出力軸に伝達される一方、復回動時には入力軸の
回転が出力軸に伝達されないように構成したため、入力
軸を軸心回りに一方向に向けて往復回動操作することに
よって往回動操作時にのみ出力軸は同一方向に回転する
一方、復回動操作時には出力軸を回転させないようにす
ることができる。従って、入力軸を軸心回りに一方向に
向けて往復回動操作することで出力軸を間欠的に一方向
に向けて回転させることができる一方、同他方向に向け
て往復回動操作することにより、出力軸を間欠的に他方
向に向けて回転させることができる。
【0066】このように入力軸の往復回動操作によって
出力軸を回転させるようにしているため、入力軸を所定
の方向に向けて連続的に回し続けなければならない従来
のブレーキドラムに比較し、入力軸を把持したままで操
作することが可能になり、操作性を向上させることがで
きる。
【0067】請求項2記載の発明によれば、入力軸の往
回動操作時にロックスプリングによるバーリングの締付
けで出力軸が回転する一方、復回動操作時にはロックス
プリングのバーリングに対する締付けが解除された出力
軸が回転しないため、入力軸を往復回動操作することに
より、出力軸をロックスプリングを介して入力軸の往回
動操作の方向に間欠的に回転させることができる。
【0068】このように、ブレーキシューにバーリング
を設けるとともに、このバーリングにロックスプリング
を嵌め込むことでクラッチ構造を構成することにより、
クラッチ構造を簡単なものにした上で確実なクラッチ作
用を得ることができる。
【0069】請求項3記載の発明によれば、ブレーキド
ラム構造をシートの高さ位置調整用に適用することによ
り、シートの高さ位置調整用の構造を簡単な構成であり
ながら操作が容易なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るブレーキドラム構造が採用された
ブレーキドラムユニットの一実施形態を示す分解斜視図
である。
【図2】図1に示すブレーキドラムユニットの組立て斜
視図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図2のB−B線断面図である。
【図5】図2のC−C線断面図である。
【図6】クラッチ部の作用を説明するための説明図であ
り、(イ)は、ロックスプリングが中立位置に位置設定
された状態、(ロ)は、クラッチ部材の回動によってロ
ックスプリングとバーリングとが連れ回りした状態をそ
れぞれ示している。
【図7】本発明に係るブレーキドラムユニットの一使用
形態を示す斜視図である。
【図8】従来のブレーキドラム構造の原理を説明するた
めの断面視の説明図である。
【符号の説明】
10 ブレーキドラムユニット 20 ブレーキドラム 21 大径ドラム 22 小径ドラム 23 フランジ 23a 装着突片 24b 円弧孔 24a 中心孔 24 底板 25 切起し片 30 ブレーキ部 32 ブレーキスプリング 31 ブレーキシュー 33b 中心孔 33 直接上記底板 33 底板 33a 切欠き部 34 円弧板 34a 扇状縁部 34b 操作縁部 35 バーリング 36b フランジ 36 ブッシュ 36a ブッシュ本体 37 向内方端部 40 クラッチ部 41 クラッチ部材 42 クラッチ板 43 ロック突片 43a 操作縁部 44 ストッパー 45 ロックスプリング 46 リターンスプリング 47 向外方端部 48 向側方端部 49a 中心孔 49 リターンスプリング押え板 50 入力軸 51 中心孔 51 入力軸本体 52 操作円柱体 60 出力軸 61 出力軸本体 62 突条 63 角部材 70 シート 71 シートボトム 72 シートバック 73 サイドフレーム 74 スライドレール 74a ロアレール 74b アッパーレール 80 調節機構 81 架設ロッド 82 リンクロッド 84 シートボトム支持ロッド 85 セクトギヤ 83 リンク軸 90 操作レバー 100 ブレーキドラム構造 101a ハンドル軸 101 操作ハンドル 102 出力軸 103 ストッパーケース 104 コア 104a 切欠き部 104a 部 105 トーションスプリング 105a 折曲げ部 106 出力部材 107 操作プレート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底板を有する筒状のブレーキドラムと、
    このブレーキドラムに同心で内装されたブレーキシュー
    と、ブレーキドラムの内周面とブレーキシューの外周面
    との間に介設されたブレーキスプリングと、ブレーキド
    ラムおよびブレーキシューの中心位置に配設され、か
    つ、外部から操作可能な入力軸と、この入力軸と上記ブ
    レーキシュー内で同心で対向した出力軸とを備え、入力
    軸の回転操作が縮径した上記ブレーキスプリングおよび
    上記ブレーキシューを介して出力軸に伝達される一方、
    出力軸側から回転させるように出力軸に加わった力によ
    っては拡径したブレーキスプリングとブレーキドラムと
    の間の摩擦力によって出力軸が回転しないように構成さ
    れたブレーキドラム構造であって、 上記ブレーキシューにはクラッチ構造が付設され、この
    クラッチ構造は、入力軸を軸心回りに往復回動させるこ
    とにより、往回動時にのみ入力軸の回転が出力軸に伝達
    される一方、復回動時には入力軸の回転が出力軸に伝達
    されないように構成されていることを特徴とするブレー
    キドラム構造。
  2. 【請求項2】 上記クラッチ構造は、上記ブレーキシュ
    ーの底板から同心で上記ブレーキドラムの底板の方向に
    突出したバーリングと、上記入力軸と一体でブレーキド
    ラムに同心で内装され、かつ、上記バーリングを同心で
    挟持する一対のロック突片を備えたクラッチ円板と、径
    方向に外方に向かって折り曲げられた各向外方端部が上
    記各ロック突片にそれぞれ当接するようにバーリングに
    外嵌されたロックスプリングと、上記ブレーキドラムに
    略摺接状態で内装され、かつ、上記ロックスプリングの
    各向外方端部を上記各ロック突片とでそれぞれ挟持す
    る、径方向に直交する方向に向かって折り曲げられた一
    対の向側方端部を備えた円弧状のリターンスプリング
    と、リターンスプリングの各向側方端部の離間を阻止す
    るように上記ブレーキドラムの内面に突設された一対の
    切起し片とを備えて構成されていることを特徴とする請
    求項1記載のブレーキドラム構造。
  3. 【請求項3】 シートの高さ位置調整用のものであるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載のブレーキドラム
    構造。
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