JP5015526B2 - オットマン装置及びシート - Google Patents

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Description

本発明は、シートに設けられるオットマン装置及びシートに関する。
従来、例えば車両等に用いられるシートには、シート下部に収納されるオットマン装置が設けられたものがある。
例えば、特許文献1に記載のオットマン装置では、オットマン本体がシート下部に折りたたまれて収納されており、オットマン本体を回転させてシートの前方へ繰り出す構造とされている。そして、オットマン本体に設けられたスライド軸がシートに対して前後方向にスライド可能に取り付けられている。スライド軸には前後二箇所に係合溝が設けられ、シート側に設けられたロック爪を係合溝に係合させることでオットマン本体の前後位置を固定する構造とされている。
特開2002−119377号公報
しかし、スライド軸に設けた係合溝にロック爪を係合させる構造では、オットマン本体の前後位置が係合溝の位置より定まるため、任意の位置にオットマン本体を固定することができなかった。
また、オットマン本体を前方にスライドさせた位置のままでオットマン本体をシート下部に収納しようとすると、オットマン本体の先端が床にぶつかり収納できない。このため、先にオットマン本体を後方にスライドさせてから収納する必要があり、操作が煩雑となっていた。
本発明の課題は、オットマン本体を前後方向の任意の位置に固定でき、簡易な操作でオットマン本体を収納可能なオットマン装置及びシートを提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、基部と、展開することによって前記基部をシートの下部の収納位置から前記シートの前方の足載せ位置へ移動させるとともに、閉じることによって前記基部を前記収納位置へ移動させる展開装置と、前記基部から前方から延び出るように前記基部に対してスライドするとともに、前記基部の前から前記基部へ後退するように前記基部に対してスライドするスライド部と、前記スライド部が前記基部から前方に延び出る方向に前記スライド部を付勢する付勢部材と、第1ドラムと、第2ドラムと、前記第1ドラム及び前記第2ドラムが取り付けられ、前記第1ドラムに回転力が作用すると前記第1ドラムの回転力を前記第2ドラムに伝達して前記第1ドラムと前記第2ドラムを連動して同一方向に回転させ、前記第2ドラムに回転力が作用しても前記第1ドラム及び前記第2ドラムの回転を制限するスプリングブレーキと、前記展開装置に設けられ、前記展開装置の閉じに伴い前記第1ドラムから離れ、前記展開装置の展開に伴い前記第1ドラムに近づく係合部と、基端が前記第1ドラムに固定され、前記第1ドラムに巻かれているとともに前記第1ドラムから前記係合部まで延びて前記係合部に通され、先端が前記係合部に係合可能な第1ケーブルと、基端が前記第2ドラムに固定され、前記第1ケーブルと反対の方向に前記第2ドラムに巻かれているとともに前記第2ドラムから前記基部まで延び、一方向の前記第2ドラムの回転より前記第2ドラムに巻き取られることによって前記基部に対して前記スライド部を後方に引っ張り、前記一方向の反対方向の前記第2ドラムの回転により前記第2ドラムから繰り出されることによって前記付勢部材の付勢力による前記スライド部の前方への移動を許容する第2ケーブルと、を備えることを特徴とする
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のオットマン装置において、前記展開装置が展開して前記スライド部が前記基部から前方から延び出て前記第1ケーブルの先端が前記係合部に係合した状態から前記展開装置が閉じると、前記係合部が前記第1ドラムから離れることによって前記第1ケーブルが前記第1ドラムから引き出されて前記第1ドラムが回転し、前記スプリングブレーキによって前記第1ドラムの回転力が前記第2ドラムに伝達されることによって前記第2ドラムが前記一方向に回転して前記第2ケーブルを巻き取り、前記スライド部が前記付勢部材の付勢力に抗して前記第2ケーブルによって引っ張られて前記基部へ後退することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のオットマン装置において、前記展開装置が閉じて前記基部が前記収納位置に位置して前記第1ケーブルの先端が前記係合部に係合した状態から前記展開装置が展開すると、前記係合部が前記第1ドラムに近づくことによって前記第1ケーブルの先端と前記係合部の係合が解除されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のオットマン装置において、前記第1ドラムと一体に設けられたハンドルを更に備え、前記係合部が前記第1ドラムに近づいて前記第1ケーブルの先端と前記係合部の係合が解除された状態から前記第1ドラムが前記ハンドルによって回転されると、前記第1ドラムの回転力が前記スプリングブレーキによって前記第2ドラムに伝達されて前記第2ドラムが回転し、前記第2ドラムに対する前記第2ケーブルの繰り出し・巻き取りが行われることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何れか一項に記載のオットマン装置において、前記展開装置に設けられ、伸張することで前記展開装置を展開させ、前記展開装置が閉じることによって収縮して前記展開装置を展開する付勢力を蓄積し、伸縮がロックされるダンパーを更に備えることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1から5の何れか一項に記載のオットマン装置を備えることを特徴とするシートである。
本発明によれば、オットマン本体を前後方向の任意の位置に固定することができる。また、簡易な操作でオットマン本体を収納することができる。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は本発明に係るオットマン装置10を取り付けたシート1の側面図である。このシート1は、例えば自動車等のシート1として用いられ、シートボトム2、バックレスト3、ヘッドレスト4等からなる。本発明に係るオットマン装置10は、シートボトム2の前側の下部に折りたたまれた状態で収納されている。
図2はオットマン装置10の分解斜視図であり、図3はオットマン装置10の動作を示す側面図である。オットマン装置10は、図2に示すように、リンク機構20(展開装置)と、オットマン本体30とからなる。なお、図2ではリンク機構20の後述するダンパー26を省略している。
リンク機構20は、固定部21と、リンク22,23,24,25と、ダンパー26(図3参照)とからなる。
固定部21はシートボトム2の前側の下部に取り付けられ、固定部21の前部にリンク22の一端が、後部にリンク25の一端が揺動可能に取り付けられている。また、図1,図2に示すように、左側の固定部21には、後述するチューブ72の一端部を取り付ける取付部21aが設けられている。
リンク22の固定部21と反対側の端部には、リンク23の一端が揺動可能に取り付けられている。リンク23のリンク22と反対側の端部はオットマン本体30の前側に揺動可能に取り付けられている。
また、リンク22の中央部にはリンク24の中央部が回転可能に取り付けられている。リンク24の一端はリンク25の固定部21と反対側の端部に揺動可能に取り付けられており、他端はオットマン本体30の後側に揺動可能に取り付けられている。
リンク25には、固定部21側端部の近傍に、ダンパー26のピストンが取り付けられている(図3参照)。また、図1,図2に示すように、左側のリンク25には、後述するケーブル71が挿通されケーブル71の先端71aと係合する係合部25aが設けられている。
ダンパー26は、例えばガスダンパー等であり、ピストンがリンク25に取り付けられ、シリンダーが固定部21に取り付けられる。
ダンパー26は伸張することでリンク25を固定部21に対して前側に揺動するように付勢し、リンク25が後側に揺動されることで収縮され、付勢力を蓄積する。なお、ダンパー26には図示しないロック機構が設けられる。ロック機構が作用した状態ではダンパー26は伸縮せず、ロック解除された状態でのみ伸縮する。ロック機構の操作はシートボトム2に設けられた図示しないレバーにより行うことができる。
図3(a)に示す収納位置においてロック機構を解除することにより、ダンパー26の付勢力によりリンク25が前側に揺動され、リンク22,23,24が連動し、オットマン本体30は収納位置から図3(b)に示す足載せ位置まで移動する。この状態でロック機構を作用させることで、リンク22,23,24,25が固定され、オットマン本体30の上載荷重を支持することができる。
なお、このとき、係合部25aが取付部21aに対して近づくため、ケーブル71の先端71aが係合部25aから外れることになる。
足載せ位置においてロック機構を解除し、オットマン本体30に上載荷重を作用させると、ダンパー26の付勢力に抗してリンク22,23,24,25が連動し、図3(a)に示す収納位置まで移動する。収納位置でロック機構を作用させることでオットマン本体30は収納位置に固定される。
本発明に係るオットマン装置10では、オットマン本体30を前後方向に伸縮させることができる。以下、オットマン本体30について説明する。
オットマン本体30は、図2に示すように、基部40と、基部40に対してスライド移動するスライド部31とからなる。なお、図示しないが、オットマン本体30には基部40及びスライド部31を覆うパッド材や表面材が設けられる。
図3(b)は足載せ位置においてスライド部31を最も後ろに配置した最短位置であり、図3(c)はスライド部31を最も前に配置した最長位置である。また、図4は図3(b)のIV矢視図であり、図5は図3(c)のV矢視図である。なお、図4,図5において、上側が後側であり、下側が前側である。
基部40には、リンク23,24が取り付けられる取付部41が設けられている。また基部40を貫通する溝42,43が前後方向に形成されている。基部40の左右側部にはスライド部31をスライド移動させるレール44が設けられている。
また、基部40の裏面には、スライド部31を基部40に対してスライド移動させるスライド機構が設けられている。スライド機構は、操作部60のケーブル73及びチューブ74により駆動される。
操作部60は、図1に示すように、シートボトム2の左側部に設けられている。図6は操作部60を正面右側から見た斜視図である。また、図7は図1のVII−VII矢視断面図であり、図8は図7のVIII−VIII矢視断面図である。操作部60は、図7,図8に示すように、ハウジング61、コイルスプリング62、ハンドル63、シャフト64、コア65、係合部材66からなるスプリングブレーキと、第1ドラム67と、第2ドラム68と、を備える。
ハウジング61、コイルスプリング62、第1ドラム67、シャフト64、コア65、係合部材66、第2ドラム68は、図7には図示しない筐体内に収納されている。
ハウジング61は筒状であり、内部にコア65及びコイルスプリング62を収容しており、シャフト64及び係合部材66が回転可能に取り付けられている。
コイルスプリング62はハウジング61の内周面と圧接するように収容されており、コイルスプリング62の両端部62a,62bはハウジング61の内側に突出するように配置されている。
シャフト64にはハウジング61内側の端部にコア65が、ハウジング61の外部に第1ドラム67が、ハウジング61外側の端部にハンドル63が一体に設けられている。コア65は図8に示すように略円板状であり、外周の一部が切り欠かれ、コイルスプリング62の端部62a,62bと係合する係合部65a,65bが設けられている。
図8において、コア65を右回転させる方向に回転力を作用させると、係合部65aがコイルスプリング62の端部62aを右回転させ、コイルスプリング62を縮径させる。これにより、コイルスプリング62とハウジング61の内周面との摩擦が低下し、コア65及びコイルスプリング62の回転が許容される。
同様に、図8において、コア65を左回転させる方向に回転力を作用させると、係合部65bがコイルスプリング62の端部62bを左回転させ、コイルスプリング62を縮径させる。これにより、コイルスプリング62とハウジング61の内周面との摩擦が低下し、コア65及びコイルスプリング62の回転が許容される。
係合部材66はハウジング61の外部に第2ドラム68が、ハウジング61の内側の端部に係合突起66cを有している。係合突起66cはコア65の切り欠き部65cに配置され、コア65に対して相対的に回転することにより係合部65a,65bと当接し、コア65の回転を係合部材66に伝達する。
なお、図8において、係合部材66側に右回転方向の回転力が作用すると、係合突起66cがコイルスプリング62の端部62bを右回転させ、コイルスプリング62を拡径させる。これにより、コイルスプリング62とハウジング61の内周面との摩擦が増大し、コア65、係合部材66及びコイルスプリング62の回転が制限される。
同様に、図8において、係合部材66側に左回転方向の回転力が作用すると、係合突起66cがコイルスプリング62の端部62aを左回転させ、コイルスプリング62を拡径させる。これにより、コイルスプリング62とハウジング61の内周面との摩擦が増大し、コア65、係合部材66及びコイルスプリング62の回転が制限される。
したがって、係合部材66側からコア65側に回転力が伝達されることはなく、常にコア65側から係合部材66側に回転力が伝達される。
第1ドラム67にはケーブル71の一端が固定されている。ケーブル71はチューブ72に挿通され、ケーブル71の他端は左側のリンク25に設けられた係合部25aに係合している。チューブ72の両端は固定部21の取付部に取り付けられている。なお、チューブ72の一端を操作部60の筐体に固定してもよい。
図1,図8においてハンドル63を左方向(前方向)に回転させることでケーブル71が第1ドラム67に巻き取られる。
また、図1,図8においてハンドル63を右方向(後方向)に回転させることでケーブル71はチューブ72から繰り出され、逆にケーブル71をチューブ72から引き出す方向に引っ張ることで第1ドラム67及びハンドル63に右回転方向の回転力が作用する。
第2ドラム68にはケーブル73の一端が固定されている。ケーブル73はチューブ74に挿通され、ケーブル73の他端は後述するスライド機構のアーム51aの先端に設けられた係合部に係合している。チューブ74の一端はシートボトム2のフレームに固定されており、チューブ74の他端は後述するスライド機構の基部40の取付部に取り付けられている。なお、チューブ74の一端をシートボトム2の操作部60のハウジング61に固定してもよい。
図1,図8においてハンドル63を右方向(後方向)に回転させることでケーブル73が第2ドラム68に巻き取られ、ハンドル63を左方向(前方向)に回転させることでケーブル73はチューブ74から繰り出される。
スライド機構は、リンク51,52と、バネ54(付勢部材)等とから概略構成される。
リンク51は2つのアーム51a,51bを有し、その中央部で基部40の裏面に揺動可能に取り付けられている。図4,図5において、リンク51が左回転するとアーム51aの先端が後方に、アーム51bの先端が前方に移動し、リンク51が右回転するとアーム51aの先端が前方に、アーム51bの先端が後方に移動する。
一方のアーム51aの先端には、ケーブル73が挿通されケーブル73の先端73aと係合する係合部51cが設けられている。ケーブル73はチューブ74に挿通され、ケーブル73の他端側がチューブ74から延出して、ケーブル73の他端側がシートボトム2に設けられた操作部60の第2ドラム68に巻き付けられる。
ケーブル73は操作部60のハンドル63を操作することによりチューブ74に対して長さ方向にスライド移動される。なお、チューブ74はケーブル73が後ろ向きに繰り出されるように基部40に取り付けられており、チューブ74からケーブル73を繰り出すと、ケーブル73の先端73aは後方に移動する。
他方のアーム51bの先端には、リンク52の一端が揺動可能に取り付けられている。リンク52の他端には溝42に挿通されるピン53が設けられている。リンク52のピン53が設けられた端部は、ピン53が溝42に挿通されているため、溝42に沿って前後にスライド移動する。
溝42に挿通されたピン53の先端は基部40の表側においてスライド部31に固定される。
スライド部31の左右側部にはレールガイド32が設けられ、レールガイド32は基部40に設けられたレール44に対してスライド移動する。
また、スライド部31の裏面には、バネ引張部33が取り付けられる。バネ引張部33は基部40の溝43に挿通され、溝43に沿って前後にスライド移動する。
バネ引張部33の後端部には、基部40の裏側においてバネ54の一端が取り付けられている。バネ54の他端は基部40の裏面に設けられたバネ固定部45に固定されている。バネ54はバネ引張部33が前後にスライド移動するのに伴って伸縮する。
バネ54は自然長よりも伸張されているので、バネ引張部33、スライド部31及びリンク52が前方向に付勢され、リンク51が図4,図5において左回転方向に付勢されている。しかし、アーム51aの先端に係合するケーブル73の張力がリンク51を左回転方向に付勢するバネ54の引張力に抗するため、ケーブル73の先端73aの位置を動かさない限り、スライド部31は静止している。なお、図4に示す最短位置では、チューブ74から繰り出されたケーブル73の長さが最も短く、図5に示す最長位置では、チューブ74から繰り出されたケーブル73の長さが最も長い。
次に、スライド機構によるオットマン本体30の伸縮について説明する。
スライド部31を前進させるときは、操作部60のハンドル63を前方向に倒し、ケーブル73の第2ドラム68からの繰り出し長さを増やし、ケーブル73の先端73aを後ろ方向に移動させることにより、リンク51の回転を許容する。すると、バネ54の引張力によりスライド部31、バネ引張部33及びリンク52が前進し、リンク52によりアーム51bの先端が前方に引っ張られ、リンク51が図4,図5において左回りに回転し、アーム51aの先端がケーブル73の先端73aの位置まで後方に移動する。
このとき、第1ドラム67によりケーブル71が巻き取られ、ケーブル71の先端71aが係合部25aの位置まで移動する。
スライド部31を後退させるときは、操作部60のハンドル63を後方向に倒し、ケーブル73の繰り出し長さを減らし、ケーブル73の先端73aを前方向に移動させる。すると、アーム51aがケーブル73により前方向に引っ張られ、リンク51が図4,図5において右回りに回転し、アーム51bの先端がリンク52を後方に引っ張り、スライド部31及びバネ引張部33が後退し、バネ54の弾性力に抗してバネ54が伸張される。
このとき、第1ドラム67よりケーブル71が繰り出され、先端71aが係合部25aの位置から離れる。
このように、スライド部31の変位量はケーブル73の繰り出し長さに依存するため、ケーブル73の繰り出し長さを変えることで、任意の変位量だけスライド部31を前進または後退させることができる。
ここで、ケーブル73は操作部60の第2ドラム68に巻き付けられているため、ケーブル73の繰り出し長さを任意とすることができる。
したがって、シート1に設けられた操作部60のハンドル63を操作して第2ドラム68にケーブル73を任意の長さだけ巻き取ることで、スライド部31を付勢方向と反対方向に駆動し、第2ドラム68からケーブル73を任意の長さだけ繰り出してスライド部31の付勢方向への移動を許容するので、スライド部31を前後方向の任意の位置に固定することができる。
また、本発明にかかるオットマン装置では、オットマン本体30を伸張させた状態のまま、オットマン本体30を収納位置に移動させようとすることで、以下に示すように、スライド部31を後退させオットマン本体30を短縮させることができる。
すなわち、スライド部31が前進した状態では、図3(c)に示すように、ケーブル71の先端71aが係合部25aの位置にある。この状態でオットマン本体30を収納位置に移動させようとすると、リンク25が下方に回転し、係合部25aが取付部21aから遠ざかるため、ケーブル71の先端71aが係合部25aにより引っ張られ、チューブ72から引き出される。
ケーブル71がチューブ72から引き出される方向に引っ張られると、第1ドラム67及びハンドル63に回転方向の回転力が作用する。すると、第1ドラム67、ハンドル63及び第2ドラム68が回転し、ケーブル73が第2ドラム68に巻き取られる。
ケーブル73の繰り出し長さが減ると、ケーブル73の先端73aが前方向に移動し、アーム51aがケーブル73により前方向に引っ張られ、リンク51が図4,図5において右回りに回転し、アーム51bの先端がリンク52を後方に引っ張り、スライド部31及びバネ引張部33が後退し、バネ54の弾性力に抗してバネ54が伸張される(図4)。
このように、本発明によれば、オットマン本体30のスライド部31を後退させる操作をすることなく、オットマン本体30を収納位置に移動させることができる。
なお、以上の実施形態においては、バネ54によりスライド部31を基部40に対して前方向に付勢し、ケーブル73を繰り出すことによりスライド部31を前進させ、ケーブル73を引っ張ることによりスライド部を後退させたが、逆に、バネ54によりスライド部31を基部40に対して後方向に付勢し、ケーブル73を繰り出すことによりスライド部31を後退させ、ケーブル73を引っ張ることによりスライド部を前進させてもよい。
また、以上の実施形態においては、固定部21にチューブ72の一端部を取り付ける取付部21aを設け、リンク25にケーブル71の先端71aと係合する係合部25aを設けたが、オットマン本体30を足載せ位置から収納位置に移動させるときにケーブル71が引っ張られるような位置であれば、他の任意の位置に取付部、係合部を設けてもよい。
その他の具体的な細部構造についても適宜変更可能である。
本発明に係るオットマン装置10を取り付けたシート1の側面図である。 オットマン装置10の分解斜視図である。 (a)〜(c)はオットマン装置10の動作を示す側面図である。 図3(b)のIV矢視図である。 図3(c)のV矢視図である。 操作部60を正面右側から見た斜視図である。 図1のVII−VII矢視断面図である。 図7のVIII−VIII矢視断面図である。
符号の説明
1 シート
10 オットマン装置
20 リンク機構(展開装置)
30 オットマン本体
31 スライド部
40 基部
54 バネ(付勢部材)
64 シャフト
67 第1ドラム
68 第2ドラム
71 第1ケーブル
73 第2ケーブル

Claims (6)

  1. 基部と、
    展開することによって前記基部をシートの下部の収納位置から前記シートの前方の足載せ位置へ移動させるとともに、閉じることによって前記基部を前記収納位置へ移動させる展開装置と、
    前記基部から前方から延び出るように前記基部に対してスライドするとともに、前記基部の前から前記基部へ後退するように前記基部に対してスライドするスライド部と、
    前記スライド部が前記基部から前方に延び出る方向に前記スライド部を付勢する付勢部材と、
    第1ドラムと、
    第2ドラムと、
    前記第1ドラム及び前記第2ドラムが取り付けられ、前記第1ドラムに回転力が作用すると前記第1ドラムの回転力を前記第2ドラムに伝達して前記第1ドラムと前記第2ドラムを連動して同一方向に回転させ、前記第2ドラムに回転力が作用しても前記第1ドラム及び前記第2ドラムの回転を制限するスプリングブレーキと、
    前記展開装置に設けられ、前記展開装置の閉じに伴い前記第1ドラムから離れ、前記展開装置の展開に伴い前記第1ドラムに近づく係合部と、
    基端が前記第1ドラムに固定され、前記第1ドラムに巻かれているとともに前記第1ドラムから前記係合部まで延びて前記係合部に通され、先端が前記係合部に係合可能な第1ケーブルと、
    基端が前記第2ドラムに固定され、前記第1ケーブルと反対の方向に前記第2ドラムに巻かれているとともに前記第2ドラムから前記基部まで延び、一方向の前記第2ドラムの回転より前記第2ドラムに巻き取られることによって前記基部に対して前記スライド部を後方に引っ張り、前記一方向の反対方向の前記第2ドラムの回転により前記第2ドラムから繰り出されることによって前記付勢部材の付勢力による前記スライド部の前方への移動を許容する第2ケーブルと、を備えることを特徴とするオットマン装置。
  2. 前記展開装置が展開して前記スライド部が前記基部から前方から延び出て前記第1ケーブルの先端が前記係合部に係合した状態から前記展開装置が閉じると、前記係合部が前記第1ドラムから離れることによって前記第1ケーブルが前記第1ドラムから引き出されて前記第1ドラムが回転し、前記スプリングブレーキによって前記第1ドラムの回転力が前記第2ドラムに伝達されることによって前記第2ドラムが前記一方向に回転して前記第2ケーブルを巻き取り、前記スライド部が前記付勢部材の付勢力に抗して前記第2ケーブルによって引っ張られて前記基部へ後退することを特徴とする請求項1に記載のオットマン装置。
  3. 前記展開装置が閉じて前記基部が前記収納位置に位置して前記第1ケーブルの先端が前記係合部に係合した状態から前記展開装置が展開すると、前記係合部が前記第1ドラムに近づくことによって前記第1ケーブルの先端と前記係合部の係合が解除されることを特徴とする請求項1又は2に記載のオットマン装置。
  4. 前記第1ドラムと一体に設けられたハンドルを更に備え、
    前記係合部が前記第1ドラムに近づいて前記第1ケーブルの先端と前記係合部の係合が解除された状態から前記第1ドラムが前記ハンドルによって回転されると、前記第1ドラムの回転力が前記スプリングブレーキによって前記第2ドラムに伝達されて前記第2ドラムが回転し、前記第2ドラムに対する前記第2ケーブルの繰り出し・巻き取りが行われることを特徴とする請求項3に記載のオットマン装置。
  5. 前記展開装置に設けられ、伸張することで前記展開装置を展開させ、前記展開装置が閉じることによって収縮して前記展開装置を展開する付勢力を蓄積し、伸縮がロックされるダンパーを更に備えることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のオットマン装置。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載のオットマン装置を備えることを特徴とするシート。
JP2006230979A 2006-08-28 2006-08-28 オットマン装置及びシート Active JP5015526B2 (ja)

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