JP4925175B2 - 車両用シートのオットマン - Google Patents

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Description

本発明は、先端位置を上下回動させて、座席シートに対して所望高さの使用状態に高さ(角度)調節自在にしたオットマンに係るものである。
従来、座席シートの前側に、左右方向のシャフトの軸周りに回動自在にオットマンを取付け、オットマンの先端高さの調節を、モーターを利用して行うものは公知である。(特許文献1)。
特開平10−236208号公報
前記公知例は、モーターを利用して高さ調節するため、重量が嵩む上に、高価となる課題がある。
本願は、コイルバネの摩擦を利用して無段階に高さ調節できるオットマンを提供するものである。
本発明は、シート1の座席シート2側に固定または着脱自在にオットマン4の左右一対の支持杆5を装着する構成とし、前記支持杆5の基部を、前記オットマン4のオットマンフレーム8の左右方向の上部横杆80に固定し、該上部横杆80には、先端を下部横杆79により連結した左右一対の側部フレーム78を、前記オットマン4が無段階に所望高さ位置でロック可能にロック装置Lを介して回動自在に設けると共に、前記左右の側部フレーム78は前記ロック装置Lのシャフト7および該シャフト7と同心の取付軸81によりそれぞれ前記上部横杆80に対して回動自在に構成し、前記シャフト7は、前記上部横杆80の左右何れか一方側に固定した固定側ブラケット6に固定状態に設けられ、前記側部フレーム78より側方に突出させた構成とし、前記ロック機構Lは、前記オットマン4の回動中心となる前記シャフト7の外周に巻き付く摩擦力でロックするコイル部31を有するロックスプリング30と、前記コイル部31の巻き付きによるロックと緩むアンロックとに切替えする前記コイル部31の一端部に形成した自由端35と、該自由端35が継脱してロック位置とアンロック位置とに保持する切替カム溝38と、該切替カム溝38に自由端35を継脱させる当接部材45とを有して形成し、前記切替カム溝38はシャフト7の軸心と略平行方向のアンロック用カム面36を有し、該切替カム溝38と前記当接部材45はシャフト7の軸方向に並設し、前記切替カム溝38と前記当接部材45のアンロック用当接部47とは、相対的に移動して、前記シャフト7の軸心に対して放射方向に突出する自由端35を、シャフト7の軸心方向に移動させて切替カム溝38に継脱させるように構成すると共に、前記自由端35は、前記アンロック用当接部47と前記アンロック用カム面36とが並んだときに、アンロック用当接部47からアンロック用カム面36に移動するように構成した車両用シートのオットマンとしたものである。
本発明は、前記自由端35は、該自由端35自体の弾性により前記シャフト7の軸心方向であって切替カム溝38への係合方向に常時付勢されるように構成した車両用シートのオットマンとしたものである。
本発明は、前記当接部材45の周縁には前記アンロック用カム面36に当接している自由端35をシャフト7の軸方向の離脱方向に移動させる傾斜解除面52を設けた車両用シートのオットマンとしたものである。
請求項1の発明では、ロックスプリング30の摩擦を利用して無段階に高さ調節できるオットマンを、安価に提供できる。
請求項2の発明では、自由端35は、それ自体の弾性により切替カム溝38に向かって移動するから、簡素な構成でオットマン4のロック解除可能にできる。
請求項3の発明では、アンロック状態の自由端35を、ロック可能状態に復帰させる構成を、簡単に構成でき、安価に提供できる。
本発明の実施例を図面により説明すると、1は車両用シート、2は座席シート、3は座席シート2に傾斜角度調節自在に設けた背凭シート、4は座席シート2の前方に設けたオットマンである。
オットマン4は、例えば、本来使用される所定の使用範囲Aではオットマン4の下方回動をロックして荷重を支受し、且つ、上方回動のみ自在にして高さ調節可能にし、使用範囲Aの上限位置と同じかそれより上方回動させうる所定範囲を戻し範囲Bとし、戻し範囲Bではアンロック状態になって下方回動自在とし、戻し範囲Bから使用範囲Aの最下方位置まで一旦下方回動させて、最下方位置でロック可能状態に復帰させてから使用範囲Aでは上方回動のみ自在となるように構成してている(図2)。
前記オットマン4は、一対の支持杆5を有し、支持杆5を座席シート2の座席骨格フレーム(図示省略)の前側に設けた支持部材9に前後移動自在に挿通して取り付け、オットマン4は座席シート2に対して前後位置調節可能に構成すると、オットマン4の使い勝手が向上して好適である。支持杆5を支持部材9に前後移動自在とする前後位置調節機構の構成は任意であり、例えば、支持杆5に係合凹部を形成し、座席骨格フレームの支持部材に係合凹部に係合する係合部材(図示省略)を設ければよい。
前記オットマン4は、前記支持杆5側に固定側ブラケット6を固定状態に設け、該固定側ブラケット6に、左右方向のシャフト7を軸心としてオットマン4のオットマンフレーム8を上下回動自在に取付ける。
シャフト7は途中部分に段部10を形成し(図5)、段部10より一方側のシャフト7は大径部11に形成し、段部10より他方側のシャフト7は小径部12に形成する(図5)。
前記オットマン4のオットマンフレーム8には、バネ取付用ブラケット14を固定し(図5)、バネ取付用ブラケット14の側板15には一方側に突き出る円筒形状のバーリング部16を形成する。バーリング部16は、その内径を前記シャフト7の小径部12の外径と同じに形成して、小径部12をバーリング部16の透孔17に挿通し、バーリング部16の端面18にシャフト7の段部10を当接させる。
前記小径部12の先端には母線方向に切り欠いて係合溝19と係合突起20を円周方向に交互に複数形成する。
シャフト7の各係合突起20はプレート25の各挿通孔26に挿入する。
バーリング部16の透孔17に挿通したシャフト7は、シャフト7の小径部12の係合突起20をプレート25の挿通孔26に挿通させた状態で、シャフト7とプレート25とに通電し、プロジェクション溶接する。
しかして、オットマン4は、そのオットマンフレーム8の基部と固定側ブラケット6との間にロック装置Lを設ける。ロック装置Lは、前記シャフト7の大径部11の外周にロックスプリング30のコイル部31を嵌合させ、コイル部31と大径部11の外周との摩擦によってロックし、摩擦解除によりアンロックとなって高さ(傾斜)調節できるように構成する。
ロックスプリング30の一端はオットマンフレーム8に固定のバネ取付用ブラケット14のステイ32に係合させて一方側端部(固定側端部)33に形成し、ロックスプリング30の他端は他方側端部(自由端)35に形成し、コイル部31は、オットマン4の下動に伴って固定側端部33が回転すると、締まる巻き方向に設定し、これにより、他端が自由端35であってもオットマン4を下方回動させようとすると、シャフト7の大径部11およびバーリング部16の外周とコイル部31の内周との摩擦抵抗によりコイル部31の直径を小にする方向に作用し、この摩擦抵抗によりオットマン4の下方回動を阻止してロックさせる。
前記バネ取付用ブラケット14には、前記ロックスプリング30の自由端35をアンロック位置に保持するアンロック用カム面36を有する切替カム溝38を形成する。
切替カム溝38は、シャフト7の軸心方向と略平行になるように屈曲させたバネ取付用ブラケット14の屈曲板部39に、シャフト7の軸心方向に開口して形成する。
アンロック用カム面36は、切替カム溝38のオットマン4の上方回動方向側(上面側)に形成し、シャフト7の軸心方向に対して外側に至るに従い所定角度に傾斜させて形成する。
切替カム溝38内には、自由端35が切替カム溝38への係合を誘導する案内カム面37を形成する。案内カム面37は、切替カム溝38の下方回動方向側に、切替カム溝38の開口方向(左方向)に至るに従い高くなるように傾斜させて形成し、アンロック用カム面36の外端と案内カム面37の先端との間には自由端35が通り抜け可能な隙間41を設ける(図8)。
また、前記案内カム面37の先端は、アンロック用カム面36の外端より外側で、且つ、上方に位置するように構成する。
即ち、案内カム面37の先端は、アンロック用カム面36の外端に対して外側の上方位置にオーバーハングするように位置して、自由端35が案内カム面37に当接したときにはアンロック用カム面36に確実に案内するように構成している。
前記自由端35は、該自由端35自体の弾性により前記シャフト7の軸心方向であって切替カム溝38への係合方向に常時付勢されるように構成する。
即ち、自由端35自体の弾性は、コイル部31の円周方向のみならずシャフト7の軸心方向にも作用するようにしている。
しかして、アンロック用カム面36の外端の一部は、円弧形状のカム溝案内面40に形成し、カム溝案内面40よりも上側部分の屈曲板部39は、シャフト7の軸心方向に対して交差方向のフランジ面42を形成し、フランジ面42は前記案内カム面37の先端より内側に位置させる。
一方、シャフト7の大径部11の端部には、オットマン4の回動により移動する自由端35が当接する当接部材45を設ける(図5)。当接部材45は、シャフト7の軸心に対して交差方向の板部材46をシャフト7の大径部11の端部に固定し、板部材46には切替カム溝38に自由端35を嵌合(係合)させるアンロック用当接部47を設ける(図8)。
アンロック用当接部47はロック状態の自由端35に当接し、アンロック用当接部47により上方回動が停止された自由端35は切替カム溝38と一致すると切替カム溝38に向かって軸方向に移動して嵌合する。
これにより自由端35はアンロック用カム面36に係合し、ロックスプリング30のコイル部31を緩ませてアンロック状態に保持する。
なお、自由端35自体の弾性により、アンロック用当接部47からアンロック用カム面36に乗り移るが、自由端35が切替カム溝38と一致しても切替カム溝38に係合しないときに、案内カム面37が自由端35を切替カム溝38に嵌合させる。
しかして、板部材46のアンロック用当接部47の内端より後側の周縁は、アンロック保持面48に形成する。アンロック保持面48は屈曲板部39のフランジ面42より内側に位置し、アンロック用カム面36に当接した自由端35が切替カム溝38より外れるの防止する作用を期待する。
しかして、アンロック用カム面36とアンロック用当接部47とは、アンロック用当接部47とアンロック用カム面36が並んだ(略直線状)位置となったとき、自由端35がアンロック用当接部47の内端からアンロック用カム面36の外端に乗り移るように構成する。
即ち、自由端35がアンロック用カム面36に衝突するのは、アンロック用当接部47の端部を過ぎたときにアンロック用カム面36との間に段差が生じるからであり、アンロック用当接部47からアンロック用カム面36に受け渡す自由端35の移動タイミングを、アンロック用当接部47とアンロック用カム面36が略直線状になったときとし、自由端35がアンロック用当接部47からアンロック用カム面36に段差がないときに乗り移るように構成する。
しかして、アンロック用当接部47の内端の一部は円弧形状の当接部案内面49に形成し、屈曲板部39の切替カム溝38のアンロック用カム面36の外端部には円弧形状のカム溝案内面40を形成し、製造組立ての公差の存在によるアンロック用当接部47とアンロック用カム面36との間に段差が生じても、当接部案内面49および/またはカム溝案内面40により段差を吸収し、自由端35は当接部案内面49およびカム溝案内面40に摺接しながら移動して、自由端35がアンロック用カム面36に衝突する異音の発生を防止するようにしている。
そのため、カム溝案内面40および当接部案内面49は、公差より大きい半径の円弧面に形成すると、アンロック用当接部47とアンロック用カム面36との間の段差を吸収し、自由端35はアンロック用当接部47とアンロック用カム面36に常時摺接しながら移動して、自由端35がアンロック用カム面36に衝突する異音は発生しない。
また、屈曲板部39のフランジ面42と当接部材45のアンロック保持面48とが互いにシャフト7の軸方向に重なるように配置する。
したがって、カム溝案内面40と当接部案内面49の円弧面は互いにシャフト7の軸方向に重なり、アンロック用当接部47からアンロック用カム面36への移動は円滑となり、異音発生を抑制する。
自由端35はフランジ面42に摺接しながらアンロック用当接部47により押されて切替カム溝38のアンロック用カム面36に向かいつつ、フランジ面42からカム溝案内面40を通ってアンロック用カム面36に当接し、カム溝案内面40を過ぎた自由端35は引き続き当接部案内面49の円弧面で内側に向けてアンロック用カム面36に摺接しながら押される。
したがって、フランジ面42に当接していた自由端35は、屈曲板部39の側縁から切替カム溝38に離れることなく係合するため、自由端35自体の弾力により屈曲板部39の側縁あるいは切替カム溝38の内周と衝突するのが防止され、不快な異音(打撃音・金属衝突音)の発生を防止する。
しかして、板部材46の前側部分には前記切替カム溝38のアンロック用カム面36に係合している自由端35をアンロック用カム面36から離脱させて自由状態に復帰させるアンロック解除部50を設ける(図5、図8)。アンロック解除部50は板部材46の前端部をバネ取付用ブラケット14に向けて屈曲させた屈曲部51により形成する。
屈曲部51の上面側は先端より基部に至るに従い低く下側(上方回動方向側)に傾斜する傾斜解除面52を形成し、傾斜解除面52の先端部は切替カム溝38(アンロック用カム面36)よりも内側に位置させ、アンロック用カム面36に当接している自由端35をアンロック解除部50の傾斜解除面52により案内移動させてアンロック用カム面36(切替カム溝38)から離脱させて、アンロック状態からロック可能状態に切替える。
即ち、傾斜解除面52は、シャフト7の軸心に対して所定角度傾斜させた傾斜面に形成することで、アンロック用カム面36に当接している自由端35をシャフト7の軸方向の外側に移動させる。
しかして、当接部材45の板部材46の内側には樹脂ワッシャ60を設ける(図6)。樹脂ワッシャ60は前記当接部材45の板部材46の内面とロックスプリング30のコイル部31との間に挟持されるように位置する。樹脂ワッシャ60は自由端35を屈曲板部39のフランジ面42に常時押し付けるように作用すると共に、アンロック用カム面36から離脱する自由端35が当接するようにして、異音の発生を抑制するものである。
しかして、前記当接部材45の板部材46には係合孔70を形成し、係合孔70にシャフト7の大径部11の外端部に形成した係合突起71を係合させて取付位置不動にする。
この状態で、オットマンフレーム8の窓孔72よりプレート25およびプレート25の各挿通孔26より内側に突き出るシャフト7の各係合突起20を突出させ、各係合突起20は固定側ブラケット6の係合孔73に係合させ、当接部材45の外側からボルト等の止着部材74によりシャフト7を固定側ブラケット6に固定する(図6)。
したがって、シャフト7とプレート25と当接部材45は固定側ブラケット6に固定であり、オットマンフレーム8に固定されたバネ取付用ブラケット14はシャフト7に対して移動側部材となり、このバネ取付用ブラケット14(オットマンフレーム8)にロックスプリング30の固定側端部33を係止している。
それゆえ、ロックスプリング30の固定側端部33は、オットマン4の回動と共にシャフト7中心に回転移動するが、理解を容易にするため、ロックスプリング30の自由端35に対して「固定」と表現しているが、これらの表現によって構成は限定されない。
しかして、オットマン4は、オットマンフレーム8にクッション材(図示省略)を取付け、クッション材の外周を表皮部材77により被覆して構成し、前記オットマンフレーム8の構成は任意であるが、一例を示すと、オットマンフレーム8は、左右一対の側部フレーム78の先端を下部横杆79により連結して構成する(図3,図4)。一方、前記支持杆5の基部は上部横杆80に固定し、上部横杆80の左右何れか一方側には固定側ブラケット6を固定し、固定側ブラケット6にロック装置Lを介してオットマンフレーム8の一方の側部フレーム78を取付け、上部横杆80の左右何れか他方側にはオットマンフレーム8の他方の側部フレーム78をシャフト7と同心の取付軸81により取り付ける。
(実施例の作用)
オットマン4は略水平位置を含む使用範囲Aで使用状態となり、使用範囲Aでは、ロック装置Lは作動(ロック可能)状態となって、上方回動(オットマン4を上方回動させること)はできるが下方回動(オットマン4を下方回動させること)はロックして荷重を支持する。
そこで、オットマン4は所望位置まで上方回動させて停止させて、オットマン4の下方回動をロックすることで、オットマン4の高さ調節を行う。
次に、使用範囲Aの最上位置までオットマン4を上方回動させると、この位置がオットマン4の下方回動をロックして荷重を支持する上側の限界位置であり、これを一旦越えると、戻し範囲Bとなり、戻し範囲Bではロック装置Lは下方回動をアンロック状態にするので、オットマン4を、使用範囲Aの一旦最下方位置にまで下方回動させる。
オットマン4を、使用範囲Aの一旦最下方位置にまで下方回動させると、ロック装置Lはロック作動状態に復帰するので、前記の作動(操作)の反復して高さ調節を行う。
しかして、ロック装置Lの作動を具体的に説明すると、固定側ブラケット6に左右方向のシャフト7の基部を固定し、シャフト7の大径部11の外周にロックスプリング30のコイル部31を嵌合させ、ロックスプリング30の一端をバネ取付用ブラケット14に設けたステイ32に係合させ、ロックスプリング30の他端は自由端35に形成し、コイル部31はオットマン4の下方回動に伴って固定側端部33が回転移動すると締まるように巻き方向を設定しているから、使用範囲Aではオットマン4を下方回動させようとすると、オットマン4と共にバネ取付用ブラケット14が下方回動して固定側端部33を回転移動させ、これによりコイル部31の内周とシャフト7の大径部11の外周との間に摩擦抵抗が発生し、この抵抗によりコイル部31の直径を小にするように作用し、この抵抗でオットマン4の下方回動を阻止してロックさせる。
したがって、オットマン4に掛かる荷重は下方回動を規制してロックするが、オットマン4を上方回動させると、固定側端部33がコイル部31を緩む巻き方向に回動して、高さ調節は自在となる。
しかして、使用範囲Aの最上位置までオットマン4を上方回動させると、自由端35はオットマン4と共に上方回動して、シャフト7に固定の当接部材45の板部材46のアンロック用当接部47に当接する。
自由端35がアンロック用当接部47に当接すると、自由端35の移動のみが規制され、停止する。
自由端35がアンロック用当接部47により移動を停止させられても、オットマン4の上方回動はコイル部31を緩ませる方向であるから、オットマン4は引き続き上方回動して戻し範囲Bに至り、オットマン4はバネ取付用ブラケット14をシャフト7中心に回転させる。
しかして、戻し範囲Bではアンロック用当接部47により移動を止められている自由端35がアンロック用カム面36に並ぶと、自由端35は切替カム溝38(内側)に向かってシャフト7の軸方向に移動しながら切替カム溝38内に入ってアンロック用カム面36に係合する。
このとき、自由端35は、該自由端35自体の弾性により前記シャフト7の軸心方向であって切替カム溝38への係合方向に常時付勢されているから、アンロック用当接部47により上方回動が停止された自由端35は切替カム溝38と一致すると切替カム溝38に向かって軸方向に移動して嵌合する。
また、アンロック用当接部47の内端には円弧形状の当接部案内面49を形成しているから、自由端35は当接部案内面49により押されてアンロック用カム面36に向かって移動し、切替カム溝38に嵌合する。
しかして、自由端35が切替カム溝38に嵌合すると、自由端35はバネ取付用ブラケット14の切替カム溝38と共に移動し、ロックスプリング30の固定側端部33はバネ取付用ブラケット14のステイ32と共に回転移動し、自由端35と固定側端部33の位置関係は変わらないから、コイル部31の直径は変化せず、ロック装置Lはアンロック状態となって、オットマン4は下方回動自在となる。
したがって、自由端35が切替カム溝38に嵌合する位置は、オットマン4がオットマン4として本来使用される使用範囲Aの上限位置に設定しているから、使用範囲Aを越えた戻し範囲Bになると、常時自由端35は切替カム溝38に嵌合してアンロック状態となる。
しかして、当接部材45には切替カム溝38に嵌合している自由端35を離脱させて自由状態に復帰させるアンロック解除部50を設けているから、一旦ロック装置Lをアンロック状態にして、使用範囲Aの最下方位置にまでオットマン4を下方回動させると、自由端35はアンロック解除部50の傾斜解除面52に当たり、更に、オットマン4を下方回動により下降する自由端35は、傾斜解除面52により外側に案内され、アンロック用カム面36をシャフト7の軸方向外側に移動し、アンロック用カム面36の外端を過ぎて隙間41を通って切替カム溝38から離脱する。
自由端35が切替カム溝38から離脱すると、屈曲板部39のフランジ面42に当接し、固定側端部33に対する自由端35の位置が変化可能となって、ロック装置Lは作動状態となり、オットマン4は上方回動は自由であり、下方回動はロック状態となって、高さ調節可能となる。
以上のように、切替カム溝38に自由端35を継脱させる構成は、切替カム溝38の形状と、自由端35に当接する当接部材45を設ければよいので、作動が確実で安価にできる。
なお、理解を容易にするために、自由端35が切替カム溝38に継脱する状態を、自由端35自体の弾性、自由端35の配置、カム溝案内面40と当接部案内面49の存在等により個別または関連させて説明しているが、これらを取捨選択して組合せることも可能であり、これらの記載により本発明が限定されることはない。
シートの斜視図。 シートの側面図。 オットマンフレームの斜視図。 同斜視図。 ロック装置の分解斜視図。 上部横杆の一端に設けたロック装置の断面図。 上部横杆の他端の断面図。 カム溝と自由端と当接部材の位置関係説明図。 ロック可能状態の正面図。 同側面図。
符号の説明
1…シート、2…座席シート、3…背凭シート、4…オットマン、5…支持杆、6…固定側ブラケット、7…シャフト、10…段部、11…大径部、12…小径部、13…オットマンフレーム、14…バネ取付用ブラケット、15…側板、16…バーリング部、17…透孔、18…端面、19…係合溝、20…係合突起、25…プレート、26…挿通孔、27…溝底面、28…プロジェクション突起、30…ロックスプリング、31…コイル部、32…ステイ、33…固定側端部、35…自由端、36…アンロック用カム面、37…案内カム面、38…切替カム溝、39…屈曲板部、40…カム溝案内面40、41…隙間、42…フランジ面、45…当接部材、46…板部材、47…アンロック用当接部、48…アンロック保持面、49…当接部案内面、50…アンロック解除部、52…傾斜解除面、60…樹脂ワッシャ、61…筒部、62…開口部、63…フランジ部、65…膨出部、64…バネ端部用開口部、70…係合孔、71…係合突起、72…係合孔、74…止着部材、75…開口孔、77…表皮部材、78…側部フレーム、79…下部横杆、80…上部横杆、81…取付軸。

Claims (3)

  1. シート1の座席シート2側に固定または着脱自在にオットマン4の左右一対の支持杆5を装着する構成とし、前記支持杆5の基部を、前記オットマン4のオットマンフレーム8の左右方向の上部横杆80に固定し、該上部横杆80には、先端を下部横杆79により連結した左右一対の側部フレーム78を、前記オットマン4が無段階に所望高さ位置でロック可能にロック装置Lを介して回動自在に設けると共に、前記左右の側部フレーム78は前記ロック装置Lのシャフト7および該シャフト7と同心の取付軸81によりそれぞれ前記上部横杆80に対して回動自在に構成し、前記シャフト7は、前記上部横杆80の左右何れか一方側に固定した固定側ブラケット6に固定状態に設けられ、前記側部フレーム78より側方に突出させた構成とし、前記ロック機構Lは、前記オットマン4の回動中心となる前記シャフト7の外周に巻き付く摩擦力でロックするコイル部31を有するロックスプリング30と、前記コイル部31の巻き付きによるロックと緩むアンロックとに切替えする前記コイル部31の一端部に形成した自由端35と、該自由端35が継脱してロック位置とアンロック位置とに保持する切替カム溝38と、該切替カム溝38に自由端35を継脱させる当接部材45とを有して形成し、前記切替カム溝38はシャフト7の軸心と略平行方向のアンロック用カム面36を有し、該切替カム溝38と前記当接部材45はシャフト7の軸方向に並設し、前記切替カム溝38と前記当接部材45のアンロック用当接部47とは、相対的に移動して、前記シャフト7の軸心に対して放射方向に突出する自由端35を、シャフト7の軸心方向に移動させて切替カム溝38に継脱させるように構成すると共に、前記自由端35は、前記アンロック用当接部47と前記アンロック用カム面36とが並んだときに、アンロック用当接部47からアンロック用カム面36に移動するように構成した車両用シートのオットマン。
  2. 請求項1において、前記自由端35は、該自由端35自体の弾性により前記シャフト7の軸心方向であって切替カム溝38への係合方向に常時付勢されるように構成した車両用シートのオットマン。
  3. 請求項2において、前記当接部材45の周縁には前記アンロック用カム面36に当接している自由端35をシャフト7の軸方向の離脱方向に移動させる傾斜解除面52を設けた車両用シートのオットマン。
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