JP5938433B2 - 通気ラベル - Google Patents

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Description

本発明は、軟質包装材で閉塞された内部空間と該内部空間に軟質包装材を介して隣接する外部空間との間で気体の流通を可能にする通気ラベルに関する。
従来、軟質包装材で閉塞された内部空間に物品が収容されてなる包装体においては、収容される物品の性質によって、包装体の内側の空間(内部空間)と外側の空間(外部空間)との間に気圧差が生じる場合がある。例えば、コーヒー豆や味噌等の物品が収容される場合、斯かる物品からは炭酸ガスが放出されるため、内部空間の気圧が外部空間よりも高くなる。また、焙煎されたコーヒー豆等の加熱された物品が収容される場合、斯かる物品の温度低下に伴って、内部空間の温度も低下することになるため、内部空間の気圧が外部空間よりも低くなる。
上述のように、内部空間と外部空間との間に気圧差が生じると、包装体が膨張して破裂してしまったり、包装体が萎んで軟質包装材にシワや凹凸が生じ、意匠性が低下してしまったりする場合がある。このため、内部空間と外部空間との間に生じた気圧差を解消する方法として、包装体を構成する軟質包装材に貫通孔を形成し、該貫通孔を覆うようにラベルを貼り付ける方法が提案されている。
斯かるラベルとしては、例えば、可撓性を有するフィルム片にスリットが形成されてなるラベルが知られている(特許文献1参照)。斯かるラベルは、軟質包装材に形成された貫通孔を覆うように軟質包装材に貼り付けられる際に、貫通孔とスリットとが重ならないようにすることで、貫通孔とスリットとが離間した状態になる。このため、外部空間から内部空間への異物の侵入を防止することができると共に、内部空間の気体をスリットから外部空間へ排出することが可能となっている。
また、他のラベルとしては、通気孔を設けたシート状の基材フィルムと、該基材フィルムに積層される弁フィルムとの間に気体の流路が形成されるものが知られている(特許文献2参照)。斯かるラベルでは、基材フィルムと弁フィルムとの間の流路となる領域にシリコンオイルが充填されている。そして、基材フィルムの通気孔が軟質包装材の貫通孔と重なるように斯かるラベルが軟質包装材に貼り付けられることで、内部空間の気体が貫通孔および通気孔を通じてシリコンオイル内に入り込み、斯かる気体がシリコンオイル内を移動してラベルの端縁に達することで、内部空間の気体を外部空間へ排出することが可能となっている。
実開平6−57861号公報 特開2006−298467号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたラベルは、軟質包装材の貫通孔から離間した位置にスリットが配置されるものの、スリットと貫通孔とが連通した状態になり易く、外部空間から内部空間への異物の混入を効果的に防止することができない。また、特許文献2に開示されたラベルは、気体の流路がシリコンオイルで充填されているため、流路を通じて外部空間から内部空間へ異物が侵入し難い構造となっている。しかしながら、シリコンオイルを保持するためにも基材フィルムと弁フィルムとが必要であり、ラベルの構造内で気体を流通させるため、ラベルを構成する部材が多く、構造が複雑になる。このため、効率的に製造することができない。
そこで、本発明は、簡素な構成でありながら、軟質包装材で閉塞された内部空間の密封状態を良好に維持することができると共に、必要に応じて内部空間と外部空間との間での気体の流通を可能にして内部空間と外部空間との間の気圧差を解消することができる通気ラベルを提供することを課題とする。
本発明に係る通気ラベルは、変形自在に構成され、軟質包装材に形成された貫通孔を覆うように軟質包装材に貼り付けられた状態で、軟質包装材によって閉塞される内部空間と該内部空間に軟質包装材を介して隣接する外部空間との間で気体の流通を可能にする通気ラベルであって、前記貫通孔を覆うように形成されて軟質包装材に対して接離する領域であって軟質包装材に対して吸着および粘着しないように構成された接離領域と、該接離領域と連続するように形成されて軟質包装材に対して再剥離および再吸着する剥離吸着領域と、軟質包装材に対する剥離強度が剥離吸着領域よりも高くなるように構成された貼付領域とを備えており、前記接離領域は、通気ラベルが軟質包装材に貼り付けられた状態で軟質包装材に当接する層であって軟質包装材に対してタックフリーとなるように形成されて軟質包装材に対して接離する非貼付層を一対備えると共に、該一対の非貼付層間に定義される領域であって通気ラベルが軟質包装材に貼り付けられた状態で一対の非貼付層によって軟質包装材から離間した位置に保持される離間領域を更に備えており、前記剥離吸着領域は、軟質包装材に対して再剥離および再吸着する剥離吸着層を備えており、該剥離吸着層は、接離領域から剥離吸着領域に渡って連続して形成されると共に接離領域に位置する部分前記非貼付層積層されており、剥離吸着層における非貼付層が積層された部分は、通気ラベルが軟質包装材に貼り付けられた状態で剥離吸着層の他の部分から隆起するように構成されており、通気ラベルが軟質包装材に貼り付けられた状態で、剥離吸着層の端縁の少なくとも一部が外部空間と接するように構成される。
斯かる構成によれば、通気ラベルが軟質包装材に貼り付けられた際には、接離領域が貫通孔を覆った状態になると共に、剥離吸着領域が軟質包装材に吸着し、貼付領域が軟質包装材に貼り付いた状態となる。そして、内部空間と外部空間との気圧差が所定値を超えた際に、通気ラベルと軟質包装材との間に気体の流路(以下、通気路とも記す)が形成される。これにより、内部空間と外部空間との間で通気路を通じた気体の流通が可能となり、内部空間と外部空間との気圧差が解消される。
具体的には、上述のように、通気ラベルが軟質包装材に貼り付けられた状態において、内部空間の気圧(以下、内圧とも記す)が外部空間の気圧(以下、外圧とも記す)よりも高くなると、貫通孔から排出される気体の圧力が接離領域に加わることになる。そして、内部空間と外部空間との気圧差が所定値を超えることで、接離領域が貫通孔から排出される気体の圧力によって押圧されて軟質包装材から離れる方向に相対的に変位する。また、このように接離領域が変位することによって、剥離吸着領域が接離領域側の位置において軟質包装材から剥離される。これにより、接離領域と軟質包装材との間に貫通孔から排出された気体が入り込む。
そして、剥離吸着領域と軟質包装材との間に入り込んだ気体は、内圧の作用によって剥離吸着領域を軟質包装材から剥離させつつ通気ラベルの端部へ向かって移動する。そして、剥離吸着領域と軟質包装材との間に入り込んだ気体が剥離吸着領域における外部空間と接する端縁にまで達することで、通気ラベル(具体的には、剥離吸着領域および接離領域)と軟質包装材との間に通気路が形成される。該通気路は、貫通孔を介して内部空間と連通すると共に、剥離吸着領域の端縁と重なる位置で外部空間と連通する。つまり、該通気路が形成されることで、内部空間と外部空間とが連通した状態となるため、内部空間の気体が該通気路を通じて外部空間へ放出され、内部空間と外部空間との気圧差を解消することができる。
そして、上記のようにして内部空間と外部空間との気圧差が解消された後は、剥離吸着領域が軟質包装材から剥離した状態および接離領域が変位した状態を内圧によって維持することができなくなるため、剥離吸着領域が軟質包装材に再吸着すると共に、接離領域が変位前の状態に復元する。これにより、貫通孔が密閉されて内部空間の密封状態が再び良好に維持される。
逆に、内圧が外圧よりも低い場合には、外圧の作用によって軟質包装材が変形し、軟質包装材にシワや凹凸が形成される。そして、内部空間と外部空間との気圧差が所定値を超えた際に、軟質包装材の変形によって、剥離吸着領域が軟質包装材から剥離すると共に、接離領域が軟質包装材から離れる方向に相対的に変位する。これにより、通気ラベル(具体的には、剥離吸着領域および接離領域)と軟質包装材との間に、上述したような通気路が形成されるため、外部空間の気体が通気路を通じて貫通孔から内部空間へ流入する。これにより、内部空間と外部空間との気圧差を解消することができる。
上記のようにして内部空間と外部空間との気圧差が解消された後は、軟質包装材の変形が解消されるため、剥離吸着領域が軟質包装材に再吸着すると共に、接離領域が変位前の状態に復元する。これにより、貫通孔が密閉されて内部空間の密封状態が再び良好に維持される。
また、通気ラベルが軟質包装材から部分的に剥離することによって通気ラベルと軟質包装材との間に通気路が形成され、該通気路を通じて内部空間と外部空間との間で気体の流通が可能となる。このため、従来技術のように、ラベルの積層構造内を気体が移動するように構成された場合よりも、簡素な構成の通気ラベルとすることができ、効率的に製造することができる。
また、前記接離領域は、軟質包装材に対して吸着および粘着しないように構成されてもよい。
斯かる構成によれば、接離領域が軟質包装材に対して吸着性および粘着性を有さないように構成されることで、貫通孔から排出される気体の圧力によって接離領域が軟質包装材から離れる方向へ相対的に容易に変位可能となる。このため、内圧が外圧よりも高い場合において内部空間と外部空間との気圧差が比較的小さい場合(即ち、接離領域に加わる気圧が比較的低い場合)であっても、接離領域が軟質包装材から離れる方向に相対的に変位するため、上述のような通気路が形成される。つまり、接離領域に加わる気圧が比較的低圧力であっても通気路を通じて内部空間と外部空間との間で気体の流通が行われるため、内部空間と外部空間との気圧差を解消することができる。
以上のように、本発明によれば、簡素な構成でありながら、軟質包装材で閉塞された内部空間の密封状態を良好に維持することができると共に、必要に応じて内部空間と外部空間との間での気体の流通を可能にして内部空間と外部空間との気圧差を解消することができる。
(a)は、第一実施形態に係る通気ラベルが包装体(軟質包装材)に貼り付けられた状態を示す斜視図と一部拡大図、(b)は、(a)のX−X断面における通気ラベルを示した断面図。 図1(a)のY−Y断面を示した断面図であって、(a)は、内部空間と外部空間との間に気圧差が生じる前の状態を示した断面図、(b)は、気圧差が生じて剥離吸着領域が剥離し始めた状態を示した断面図、(c)は、通気路が形成された状態を示した断面図。 第二実施形態に係る通気ラベルが包装体(軟質包装材)に貼り付けられた状態を示した図であって、(a)は、平面図、(b)は、(a)のX−X断面の通気ラベルを示した断面図、(c)は、(a)のY−Y断面の通気ラベルを示した断面図。 図3(a)のY−Y断面を示した断面図であって、(a)は、内部空間と外部空間との間に気圧差が生じる前の状態を示した断面図、(b)は、気圧差が生じて閉塞領域および剥離吸着領域が剥離し始めた状態を示した断面図、(c)は、通気路が形成された状態を示した断面図。 (a)は、他の実施形態に係る通気ラベルを示した平面図、(b)は、更に他の実施形態に係る通気ラベルを示した平面図、(c)は、更に他の実施形態に係る通気ラベルを示した平面図、(d)は、更に他の実施形態に係る通気ラベルを示した平面図。 (a)は、更に他の実施形態に係る通気ラベルを示した平面図、(b)は、更に他の実施形態に係る通気ラベルを示した平面図、(c)は、更に他の実施形態に係る通気ラベルを示した平面図、(d)は、更に他の実施形態に係る通気ラベルを示した平面図。 (a)は、更に他の実施形態に係る通気ラベルを示した平面図、(b)は、更に他の実施形態に係る通気ラベルを示した平面図、(c)は、更に他の実施形態に係る通気ラベルを示した平面図、(d)は、更に他の実施形態に係る通気ラベルを示した平面図。 (a)は、更に他の実施形態に係る通気ラベルを示した平面図、(b)は、更に他の実施形態に係る通気ラベルを示した平面図、(c)は、更に他の実施形態に係る通気ラベルを示した断面斜視図、(d)は、更に他の実施形態に係る通気ラベルを示した断面斜視図。 更に他の実施形態に係る通気ラベルが包装体(軟質包装材)に貼り付けられた状態を示した図であって、(a)は、平面図、(b)は、(a)のX−X断面の通気ラベルを示した断面図、(c)は、(a)のY−Y断面の通気ラベルを示した断面図。 図9(a)のY−Y断面を示した断面図であって、(a)は、内部空間と外部空間との間に気圧差が生じる前の状態を示した断面図、(b)は、気圧差が生じて閉塞領域および剥離吸着領域が剥離し始めた状態を示した断面図、(c)は、通気路が形成された状態を示した断面図。
<第一実施形態>
以下、本発明の第一実施形態について図1および2を参照しながら説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付しその説明は繰り返さない。
本実施形態に係る通気ラベル1は、図1(a)に示すように、軟質包装材Aに貼り付けられるものである。該軟質包装材Aは、物品を包装可能に構成され、物品を包装した状態で、包装体Bを構成する。また、軟質包装材Aは、貫通孔A1を備える。これにより、包装体Bが形成された状態で軟質包装材Aによって閉塞される内部空間R1と該内部空間R1に軟質包装材Aを介して隣接する外部空間R2とが貫通孔A1によって連通した状態となる。貫通孔A1は、軟質包装材Aにおける通気ラベル1(具体的には、後述する接離領域4)で覆われる領域に複数形成される。貫通孔A1の形状としては、特に限定されるものではなく、開口面を有する形状(例えば、円形状や四角形状等)やスリットのように線状であってもよい。
通気ラベル1は、軟質包装材Aに対して再剥離性および再吸着性を有する剥離吸着領域2と、軟質包装材Aに対する剥離強度が剥離吸着領域2よりも高い貼付領域3と、貫通孔A1を覆うように形成されて軟質包装材Aに対して接離可能に構成された接離領域4とを備える。
剥離吸着領域2は、通気ラベル1が軟質包装材Aに貼り付けられた状態で、端縁の少なくとも一部が外部空間R2と接するように構成される。具体的には、剥離吸着領域2は、通気ラベル1(具体的には、後述する本体層5)の外周縁よりも内側の位置と通気ラベル1(具体的には、後述する本体層5)の外周縁に重なる位置との間に連続的(具体的には、帯状)に形成される。より詳しくは、剥離吸着領域2は、接離領域4と連続するように形成され、接離領域4と通気ラベル1(具体的には、後述する本体層5)の外周縁に重なる位置との間に連続的に形成される。また、剥離吸着領域2は、四角形状に形成された通気ラベル1(具体的には、後述する本体層5)の一方向に沿って接離領域4を中心に一対形成される。
貼付領域3は、通気ラベル1における剥離吸着領域2および接離領域4以外の領域に形成される。本実施形態では、通気ラベル1(具体的には、後述する本体層5)の一方向に直行する他方向の両端縁と剥離吸着領域2および接離領域4との間に形成される。つまり、本実施形態では、2つの貼付領域3の間に剥離吸着領域2および接離領域4が形成される。
接離領域4は、本実施形態では、軟質包装材Aに対して再剥離性および再吸着性を有するように構成される。また、接離領域4は、通気ラベル1が軟質包装材Aに貼り付けられた際に、複数の貫通孔A1を覆うように形成される。これにより、通気ラベル1が軟質包装材Aに貼り付けられた際に貫通孔A1の周囲に接離領域4が吸着するため貫通孔A1が密閉される。
また、図1(b)に示すように、通気ラベル1は、変形自在な本体層5と、該本体層5の少なくとも一方の面に形成される粘着層6とを備える。本体層5は、変形自在な樹脂フィルムを用いて形成される。特に、軟質包装材Aと同等の柔軟性を有する樹脂フィルムを用いることが好ましい。樹脂フィルムを構成する原料としては、特に限定されるものではなく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等が挙げられる。樹脂フィルムの厚みとしては、特に限定されるものではなく、例えば、12μm以上200μm以下であることが好ましく、16μm以上75μm以下であることがより好ましい。本体層5の面積(即ち、通気ラベル1の面積)としては、貫通孔A1(貫通孔A1が複数の場合には、その全て)を覆うことが可能な面積であれば、特に限定されるものではない。
粘着層6は、軟質包装材Aに対して再剥離性および再吸着性を有する樹脂を用いて形成された剥離吸着層6aと、軟質包装材Aに対する剥離強度が剥離吸着層6aよりも高い貼付層6bとが積層されて構成される。
剥離吸着層6aは、貼付層6bよりも面積が小さくなるように形成され、貼付層6bの外周よりも内側の領域(具体的には、略中央部)に配置される。また、剥離吸着層6aの厚みとしては、特に限定されるものではなく、例えば、1μm以上20μm以下であることが好ましく、6μm前後(具体的には、2μm以上10μm以下)であることがより好ましい。剥離吸着層6aを構成する樹脂としては、特に限定されるものではなく、例えば、シリコーン(メタ)アクリレート類の重合体、長鎖アルキルアクリレート重合体等が挙げられる。剥離吸着層6aの軟質包装材Aに対する剥離強度(即ち、剥離吸着領域2の剥離強度)としては、特に限定されるものではない。
また、剥離吸着層6aを形成する方法としては、特に限定されるものではないが、軟質包装材Aに対して再剥離性および再吸着性を有する樹脂を含有する塗料、インク、又は、ニスから選択される少なくとも一つを本体層5の少なくとも一方の面側(具体的には、貼付層6b)に印刷(好ましくは、フレキソ印刷)する方法を用いることが好ましい。斯かる方法を用いることで、剥離吸着層6aの形状を任意の形状に容易に形成することができる。
貼付層6bは、本体層5の一方の面に粘着剤が塗工されて形成される。そして、上述のように、貼付層6bの一方の面に剥離吸着層6aが積層(好ましくは、印刷)される(即ち、本体層5と剥離吸着層6aとの間に貼付層6bが配置される)ことで、貼付層6bには、剥離吸着層6aによって被覆された領域と、該領域以外であって貼付層6bが露出した領域とが形成される。これにより、剥離吸着層6aと貼付層6bとが積層された領域(換言すれば、剥離吸着層6aで貼付層6bが被覆された領域)によって剥離吸着領域2および接離領域4が形成され、貼付層6bにおける剥離吸着層6aが積層されていない領域(換言すれば、貼付層6bが露出した領域)によって貼付領域3が形成される。
貼付層6bの厚みとしては、特に限定されるものではなく、例えば、10μm以上50μm以下であることが好ましく、15μm以上25μm以下であることがより好ましい。貼付層6bを構成する粘着剤としては、特に限定されるものではなく、例えば、アクリル酸ブチルホモポリマー又はコポリマー、アクリル酸−2−エチルヘキシルホモポリマー又はコポリマー、天然ゴム等が挙げられる。貼付層6bの軟質包装材Aに対する剥離強度(即ち、貼付領域3の剥離強度)としては、特に限定されるものではなく、例えば、200N/m以上1200N/m以下であることが好ましく、400N/m以上800N/m以下であることがより好ましい。
次に、上記のように構成される通気ラベル1の使用方法について説明する。図2(a)に示すように、通気ラベル1の中央部(具体的には、接離領域4)によって複数の貫通孔A1が覆われるように通気ラベル1が軟質包装材A(包装体B)に貼り付けられる。この際、接離領域4は、軟質包装材Aにおける貫通孔A1の周辺領域に吸着するため、貫通孔A1が接離領域4によって密閉される。剥離吸着領域2は、接離領域4から通気ラベル1の端縁に重なる位置まで連続的に軟質包装材Aに吸着する。これらにより、内部空間(包装体Bにおける物品を収容する空間)R1が密封された状態に維持される。
一方、貼付領域3は、軟質包装材Aにおける通気ラベル1と重なる領域のうち、剥離吸着領域2および接離領域4と重なる領域以外の領域に貼り付けられる。これにより、通気ラベル1は、貼付領域3によって軟質包装材Aに固定されるため、軟質包装材Aの変形等の影響によって、通気ラベル1の全体が、軟質包装材A(包装体B)から意図せずに剥離してしまうのが防止される。
上記のようにして軟質包装材Aに貼り付けられた通気ラベル1は、内部空間R1と外部空間R2との気圧差が所定値を超えた際に、内部空間R1と外部空間R2との間で気体の流通を可能にする。
具体的には、内部空間R1の気圧(以下、内圧とも記す)が外部空間R2の気圧(以下、外圧とも記す)よりも高くなると、貫通孔A1から排出される気体の圧力が接離領域4に加わることになる。そして、内部空間R1と外部空間R2との気圧差が所定値を超えることで、図2(b)に示すように、接離領域4が貫通孔A1から排出される気体の圧力によって押圧されて軟質包装材Aから離れる方向に相対的に変位(具体的には、接離領域4が軟質包装材Aから剥離)する。また、このような接離領域4の変位によって、剥離吸着領域2が接離領域4側の位置において軟質包装材Aから剥離される。これにより、接離領域4と軟質包装材Aとの間に貫通孔A1から排出された気体が剥離吸着領域2と軟質包装材Aとの間に入り込む。
そして、剥離吸着領域2と軟質包装材Aとの間に入り込んだ気体は、内圧の作用によって剥離吸着領域2を軟質包装材Aから剥離させつつ通気ラベル1の端部へ向かって移動する。そして、剥離吸着領域2と軟質包装材Aとの間に入り込んだ気体が剥離吸着領域2における外部空間R2と接する端縁(通気ラベル1の端縁)にまで達することで、図2(c)に示すように、通気ラベル1(具体的には、剥離吸着領域2および接離領域4)と軟質包装材Aとの間に通気路Vが形成される。該通気路Vは、貫通孔A1を介して内部空間R1と連通すると共に、剥離吸着領域2の端縁と重なる位置で外部空間R2と連通する。つまり、該通気路Vが形成されることで、内部空間R1と外部空間R2とが連通した状態となるため、内部空間R1の気体が該通気路Vを通じて外部空間R2へ放出され、内部空間R1と外部空間R2との気圧差を解消することができる。なお、気圧差が解消された状態とは、気圧差が0である場合、又は、気圧差が所定の範囲内である場合をいう。
そして、上記のようにして内部空間R1と外部空間R2との気圧差が解消された後は、剥離吸着領域2が軟質包装材Aから剥離した状態および接離領域4が変位した状態を内圧によって維持することができなくなるため、剥離吸着領域2が軟質包装材Aに再吸着すると共に、接離領域4が変位前の状態に復元して軟質包装材Aに吸着する。これにより、貫通孔A1が密閉されて内部空間R1の密封状態が再び維持される。
逆に、内圧が外圧よりも低い場合には、外圧によって軟質包装材Aが変形し、軟質包装材Aにシワや凹凸が形成される。そして、内部空間R1と外部空間R2との気圧差が所定値を超えた際に、軟質包装材Aの変形によって、剥離吸着領域2が軟質包装材Aから剥離すると共に、接離領域4が軟質包装材Aから離れる方向に相対的に変位(具体的には、接離領域4が軟質包装材Aから剥離)する。これにより、通気ラベル1(具体的には、剥離吸着領域2および接離領域4)と軟質包装材Aとの間に、上述したような通気路Vが形成されるため、外部空間R2の気体が通気路Vを通じて貫通孔A1から内部空間R1へ流入する。これにより、内部空間R1と外部空間R2との気圧差を解消することができる。
そして、上記のようにして内部空間R1と外部空間R2との気圧差が解消された後は、軟質包装材Aの変形が解消されるため、剥離吸着領域2が軟質包装材Aに再吸着すると共に、接離領域4が変位前の状態に復元して軟質包装材Aに再吸着する。これにより、貫通孔A1が密閉されて内部空間R1の密封状態が再び維持される。
以上のように、通気ラベル1を用いることによって、内部空間R1の密封状態を維持することができると共に、必要に応じて内部空間R1と外部空間R2との間で気体の流通を可能して、内部空間R1と外部空間R2との気圧差を解消することができる。
また、通気ラベル1が軟質包装材Aから部分的に剥離することによって通気ラベル1と軟質包装材Aとの間に通気路Vが形成され、該通気路Vを通じて内部空間R1と外部空間R2との間で気体の流通が可能となる。このため、従来技術のように、ラベルの積層構造内を気体が移動するように構成されたラベルよりも、簡素な構成の通気ラベルとすることができ、効率的に製造することができる。
<第二実施形態>
次に、本発明の第二実施形態について、図3および4を用いて説明する。第二実施形態に係る通気ラベル10は、主に、接離領域40の構成が異なり、それに伴って粘着層60の構成も一部異なる。従って、以下では、第一実施形態と異なる点を中心に説明し、同一の構成に対しては同一の符号を付すこととして説明を省略する。
通気ラベル10は、軟質包装材Aに対して吸着性および粘着性を有さない(以下、タックフリーとも記す)ように構成された接離領域40を備える。該接離領域40は、図3(a)に示すように、剥離吸着領域2の幅方向の端縁よりも貼付領域3の内側に部分的に突出するように形成される。
また、通気ラベル10は、図3(b)および図3(c)に示すように、剥離吸着層6aおよび貼付層6bに加え、軟質包装材Aに対して接離可能に(具体的には、タックフリーとなるように)構成された非貼付層40aを備える。つまり、通気ラベル10は、剥離吸着層6aと貼付層6bと非貼付層40aとから構成される粘着層60を備える。非貼付層40aは、軟質包装材Aにおける貫通孔A1が形成された領域を覆うように形成される。また、非貼付層40aは、剥離吸着層6aおよび貼付層6bよりも面積が小さくなるように形成され、本体層5の外周縁よりも内側の領域に配置される。具体的には、非貼付層40aは、本体層5の外周縁よりも内側の領域において、剥離吸着層6aの一方の面(具体的には、略中央部)に積層されると共に、貼付層6bの一方の面における剥離吸着層6aに隣接する領域に積層される。つまり、非貼付層40aは、剥離吸着層6aと貼付層6bとの境界を跨ぐように配置される。これにより、粘着層60における剥離吸着層6aと貼付層6bと非貼付層40aとが積層された領域(換言すれば、非貼付層40aで剥離吸着層6aが被覆された領域)によって接離領域40が形成され、剥離吸着層6aにおける非貼付層40aが積層されていない領域(換言すれば、剥離吸着層6aが露出した領域)によって剥離吸着領域2が形成され、貼付層6bにおける剥離吸着層6aおよび非貼付層40aが積層されていない領域(換言すれば、貼付層6bが露出した領域)によって貼付領域3が形成される。
非貼付層40aの厚みとしては、特に限定されるものではなく、例えば、12μm以上100μm以下であることが好ましく、16μm以上80μm以下であることが好ましい。また、非貼付層40aを形成する方法としては、特に限定されるものではないが、軟質包装材Aに対して吸着性および粘着性を有さない樹脂を含有する塗料を本体層5の少なくとも一方の面側(具体的には、剥離吸着層6a)に印刷(好ましくは、フレキソ印刷)して非貼付層40aを形成する方法を用いることが好ましい。斯かる方法を用いることで、非貼付層40aの形状を任意の形状に容易に形成することができる。又は、軟質包装材Aに対して吸着性および粘着性を有さない樹脂フィルムを本体層5の少なくとも一方の面側(具体的には、剥離吸着層6a)に積層して非貼付層40aを形成する方法であってもよい。
非貼付層40aを形成する原料としては、特に限定されるものではなく、例えば、ポリプロピレン,ポリエチレン,ポリスチレン等を用いることができる。なお、包装体Bに収容される内容物が食品である場合には、非貼付層40aを形成する原料として食品衛生法の溶出基準を満たすものを用いることが好ましい。これにより、内容物が接離領域40に接触した場合であっても、食品衛生法の溶出基準に挙げられる物質によって内容物が汚染されるのを防止することができる。
次に、上記のように構成される通気ラベル10の使用方法について説明する。図4(a)に示すように、通気ラベル10の中央部(具体的には、接離領域40)によって複数の貫通孔A1が覆われるように通気ラベル10が軟質包装材A(包装体B)に貼り付けられる。この際、接離領域40(具体的には、非貼付層40a)は、軟質包装材Aにおける貫通孔A1の周辺領域に当接(密着)するため、貫通孔A1が接離領域40(具体的には、非貼付層40a)によって閉塞される。剥離吸着領域2は、接離領域40から通気ラベル10の端縁に重なる位置まで連続的に軟質包装材Aに吸着する。これらにより、内部空間(包装体Bにおける物品を収容する空間)R1が密封された状態に維持される。
一方、貼付領域3は、軟質包装材Aにおける通気ラベル10と重なる領域のうち、剥離吸着領域2および接離領域40と重なる領域以外の領域に貼り付けられる。これにより、通気ラベル10は、貼付領域3によって軟質包装材Aに固定されるため、軟質包装材Aの変形等の影響によって、通気ラベル10の全体が、軟質包装材A(包装体B)から意図せずに剥離してしまうのが防止される。
上記のようにして軟質包装材Aに貼り付けられた通気ラベル10は、内部空間R1と外部空間R2との気圧差が所定値を超えた際に、内部空間R1と外部空間R2との間で気体の流通を可能にする。
具体的には、内圧が外圧よりも高くなると、貫通孔A1から排出される気体の圧力が接離領域40に加わることになる。そして、内部空間R1と外部空間R2との気圧差が所定値を超えることで、図4(b)に示すように、接離領域40が貫通孔A1から排出される気体の圧力によって押圧されて軟質包装材Aから離れる方向に相対的に変位(具体的には、接離領域40が軟質包装材Aから離間)する。ここで、非貼付層40aは、軟質包装材Aに対して接離可能であるため(具体的には、タックフリーであるため)、内圧によって接離領域40が軟質包装材Aから容易に離間する。そして、斯かる接離領域40の変位に伴って剥離吸着領域2が接離領域40側の位置において軟質包装材Aから剥離される。これにより、接離領域40と軟質包装材Aとの間に貫通孔A1から排出された気体が剥離吸着領域2と軟質包装材Aとの間に入り込む。
このように剥離吸着領域2と軟質包装材Aとの間に入り込んだ気体は、内圧の作用によって剥離吸着領域2を軟質包装材Aから剥離させつつ通気ラベル10の端部へ向かって移動する。そして、剥離吸着領域2と軟質包装材Aとの間に入り込んだ気体が剥離吸着領域2における外部空間R2と接する端縁(通気ラベル10の端縁)にまで達することで、図4(c)に示すように、通気ラベル10(具体的には、剥離吸着領域2および接離領域40)と軟質包装材Aとの間に通気路Vが形成される。該通気路Vは、貫通孔A1を介して内部空間R1と連通すると共に、剥離吸着領域2の端縁と重なる位置で外部空間R2と連通する。つまり、該通気路Vが形成されることで、内部空間R1と外部空間R2とが連通した状態となるため、内部空間R1の気体が該通気路Vを通じて外部空間R2へ放出され、内部空間R1と外部空間R2との気圧差を解消することができる。
そして、上記のようにして内部空間R1と外部空間R2との気圧差が解消された後は、軟質包装材Aから剥離吸着領域2が剥離した状態および接離領域40が変位した状態を内圧によって維持することができなくなるため、剥離吸着領域2が軟質包装材Aに再吸着すると共に、接離領域40が変位前の状態に復元して軟質包装材Aに当接する。これにより、貫通孔A1が閉塞されて内部空間R1の密封状態が再び維持される。
逆に、内圧が外圧よりも低い場合には、外圧によって軟質包装材Aが変形し、軟質包装材Aにシワや凹凸が形成される。そして、内部空間R1と外部空間R2との気圧差が所定値を超えた際に、軟質包装材Aの変形によって、剥離吸着領域2が軟質包装材Aから剥離すると共に、接離領域40が軟質包装材Aから離れる方向に相対的に変位(具体的には、接離領域40が軟質包装材Aから離間)する。これにより、通気ラベル10(具体的には、剥離吸着領域2および接離領域40)と軟質包装材Aとの間に、上述したような通気路Vが形成されるため、外部空間R2の気体が通気路Vを通じて貫通孔A1から内部空間R1へ流入する。これにより、内部空間R1と外部空間R2との気圧差を解消することができる。
そして、上記のようにして内部空間R1と外部空間R2との気圧差が解消された後は、軟質包装材Aの変形が解消されるため、剥離吸着領域2が軟質包装材Aに再吸着すると共に、接離領域40が変位前の状態に復元し軟質包装材Aに当接して貫通孔A1が閉塞される。これにより、貫通孔A1が密閉されて内部空間R1の密封状態が再び維持される。
以上のように、接離領域40が軟質包装材Aに対して吸着性および粘着性を有さないように(タックフリーに)構成されることで、貫通孔A1から排出される気体の圧力によって接離領域40が軟質包装材Aから離れる方向へ相対的に容易に変位可能となる。このため、内圧が外圧よりも高い場合において内部空間と外部空間との気圧差が比較的小さい場合(即ち、接離領域40に加わる気圧が比較的低い場合)であっても接離領域40が軟質包装材Aから離れる方向に相対的に変位するため、上述のような通気路Vが形成される。つまり、接離領域40に加わる気圧が比較的低圧力であっても通気路Vを通じて内部空間と外部空間との間で気体の流通が行われるため、内部空間と外部空間との気圧差を解消することができる。
なお、本発明に係る通気ラベルは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。また、上記した複数の実施形態の構成や方法等を任意に採用して組み合わせてもよく(1つの実施形態に係る構成や方法等を他の実施形態に係る構成や方法等に適用してもよく)、さらに、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
例えば、上記実施形態では、通気ラベル1,10の一方向に沿った領域にのみ剥離吸着領域2が形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、図5(a)に示す通気ラベル11のように、該一方向に直行する他方向に沿った領域においても剥離吸着領域2が形成されてもよい。つまり、四角形状の通気ラベル11では、一方向に位置する両辺間、および、他方向に位置する両辺間のそれぞれに、剥離吸着領域2が形成される。
また、第一実施形態では、剥離吸着領域2と接離領域4とが略同一幅となるように形成されているが、これに限定されものではなく、例えば、図5(b)に示す通気ラベル12のように、剥離吸着領域2と接離領域4との幅が異なる(具体的には、剥離吸着領域2の幅の方が狭くなる)ように構成されてもよい。なお、接離領域4の幅とは、一の剥離吸着領域2の長手方向を一方向とした場合に、該一方向に直行する他方向に位置する接離領域4の両端間の長さをいう。
また、上記の通気ラベル12では、剥離吸着領域2が一つ形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、図5(c)に示す通気ラベル13のように、二つの剥離吸着領域2が一方向に沿って形成され、二つの剥離吸着領域2の間に接離領域4が形成されてもよい。
また、通気ラベル12,13では、一方向に沿ってのみ剥離吸着領域2が形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、図5(d)に示す通気ラベル14のように、該一方向に沿って形成される剥離吸着領域2に加えて、該一方向に直行する他方向に沿って剥離吸着領域2が更に形成されてもよい。つまり、本実施形態では、四つの剥離吸着領域2のそれぞれが、接離領域4から四角形状の通気ラベル14の各端辺に向かって形成される。
また、上記の通気ラベル12では、一つの剥離吸着領域2が通気ラベル12の一方向に位置する一端縁と重なるように構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、図6(a)に示す通気ラベル15のように、複数の剥離吸着領域2が通気ラベル15の一方向に位置する一端縁と重なるように構成されてもよい。本実施形態では、三つの剥離吸着領域2が通気ラベル15の一方向に位置する一端縁と重なるように形成されると共に、他の三つの剥離吸着領域2が通気ラベル15の一方向に位置する他端縁と重なるように形成される。
また、上記の通気ラベル15では、各剥離吸着領域2が一方向に沿ってのみ形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、図6(b)に示す通気ラベル16のように、該一方向に沿って形成される各剥離吸着領域2に加えて、一方向に直行する他方向に沿っても剥離吸着領域2が複数形成されてもよい。
また、上記実施形態では、剥離吸着領域2は、各通気ラベルの一方向や他方向に沿った領域に形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、図6(c)(d)の通気ラベル17,18のように、一方向および他方向のそれぞれに対して交差する方向に沿った領域にも(つまり、放射状に)剥離吸着領域2が形成されてもよい。
また、上記の通気ラベル12〜16は、一方向に沿って略同一幅になるように剥離吸着領域2が形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、図7(a)〜(d)に示す通気ラベル19〜22のように、剥離吸着領域2が接離領域4から離れるに従って拡開するように形成されてもよい。
また、図8(a)の通気ラベル23のように、接離領域4の周囲に放射線状に複数の貼付領域3が形成され、隣り合う貼付領域3の間に剥離吸着領域2が形成されてもよい。
また、第二実施形態では、剥離吸着層6aと貼付層6bとの境界を跨ぐように非貼付層40aが配置されて、接離領域40が形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、上記の通気ラベル1〜23における剥離吸着層6aの内側に(即ち、剥離吸着層6aと貼付層6bとの境界を跨ぐことなく)、非貼付層40aが配置されて、接離領域40が形成されてもよい。これにより、例えば、図8(b)に示す通気ラベル24のように、剥離吸着領域2の内側に接離領域40が形成される。
また、上記実施形態では、貼付層6bの一方の面に剥離吸着層6aが積層され、剥離吸着層6aの一方の面に非貼付層40aが積層されることで、剥離吸着領域2と、貼付領域3と、接離領域40とが形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、図8(c)に示す通気ラベル25のように、本体層5における剥離吸着領域2に対応する領域に剥離吸着層6aのみが積層されて剥離吸着領域2が形成されてもよく、本体層5における貼付領域3に対応する領域に貼付層6bのみが積層されて貼付領域3が形成されてもよく、本体層5における接離領域40に対応する領域に非貼付層40aのみが積層されて接離領域40が形成されてもよい。又は、図8(d)に示す通気ラベル26のように、本体層5の一方の面に貼付層6bを積層し、該貼付層6bにおける剥離吸着領域2に対応する領域に剥離吸着層6aのみが積層されて剥離吸着領域2が形成されてもよく、貼付層6bにおける接離領域40に対応する領域に非貼付層40aのみが積層されて接離領域40が形成されてもよく、貼付層6bにおいて剥離吸着層6aおよび非貼付層40aが積層されていない領域によって貼付領域3が形成されてもよい。
また、上記の通気ラベル11〜23において、粘着層6が非貼付層40aを備えるように構成されてもよい。斯かる場合、該非貼付層40aは、剥離吸着領域2の内側にのみ形成されてもよく、剥離吸着層6aと貼付層6bとの境界を跨ぐように形成されてもよい。
また、上記実施形態では、各通気ラベルは、軟質包装材Aに貼り付けられた際に、全体が軟質包装材Aに密着するように構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、図9および10に示す通気ラベル27のように、軟質包装材Aに貼り付けられた際に、軟質包装材Aから部分的に離間した領域が形成されるように構成されてもよい。
斯かる通気ラベル27は、図9(a)に示すように、主に、軟質包装材Aに対して吸着性および粘着性を有さない(以下、タックフリーとも記す)ように構成された接離領域41を備える点で、第一実施形態の通気ラベル1と異なる。接離領域41は、通気ラベル27(具体的には、本体層5)の外周縁よりも内側(本実施形態では、略中央部)に形成される。そして、通気ラベル27では、剥離吸着領域2は、接離領域41の外縁と接する位置から通気ラベル27(本体層5)の外周縁と重なる位置まで連続的に形成される。本実施形態では、接離領域41を中心に一方向に沿って一対の剥離吸着領域2,2が形成される。また、接離領域41は、2つの剥離吸着領域2,2と、2つの貼付領域3とによって囲まれた領域に形成される。また、接離領域41は、剥離吸着領域2の幅方向の端縁よりも貼付領域3側に部分的に突出するように形成される。
また、接離領域41は、通気ラベル27が軟質包装材Aに貼り付けられた際に、軟質包装材Aから離間した位置に保持される離間領域41aと、該離間領域41aの周囲に部分的に(又は、該全周に亘って)形成されて軟質包装材Aに対して接離可能に(具体的には、タックフリーに)構成された非貼付領域41bとから構成される。
離間領域41aは、通気ラベル27が軟質包装材Aに貼り付けられた際に、軟質包装材Aにおける貫通孔A1が形成された領域を覆うように構成される。一方、非貼付領域41bは、離間領域41aの周囲の対称位置に一対形成される。つまり、一対の非貼付領域41b,41bの間に離間領域41aが形成される。
また、非貼付領域41bは、離間領域41aの外周に沿って長手となるように帯状に形成される。具体的には、非貼付領域41bの長手方向の長さが剥離吸着領域2の幅よりも長くなるように形成される。そして、一対の非貼付領域41b,41bによって接離領域41の外周の一部が構成され、一対の非貼付領域41b,41bそれぞれにおける長手方向の両端部間に剥離吸着領域2が連結される。
また、図9(b)および図9(c)に示すように、通気ラベル27は、剥離吸着層6aおよび貼付層6bに加え、剥離吸着層6aと貼付層6bとの間にアンカー層6cを備える。該アンカー層6cは、軟質包装材Aに対してタックフリーとなるように構成される。また、アンカー層6cは、剥離吸着層6aと貼付層6bとの間に配置されることで、剥離吸着層6aと貼付層6bとを間接的に接合する。つまり、アンカー層6cは、一方の面に剥離吸着層6aが吸着し他方の面に貼付層6bが貼り付けられることで、剥離吸着層6aと貼付層6bとを間接的に接合する。
また、通気ラベル27は、非貼付領域41bに対応する領域から剥離吸着領域2に対応する領域に渡って剥離吸着層6aが連続的に形成され、離間領域41aに対応する領域には剥離吸着層6aが形成されないように構成される。これにより、アンカー層6cにおける離間領域41aに対応する領域が通気ラベル27の一方の面側(軟質包装材Aに貼り付けられる側)に露出した状態となる。
アンカー層6cは、軟質包装材Aに対して粘着性および吸着性を有さないシート材から構成されてもよく、軟質包装材Aに対して粘着性および吸着性を有さない樹脂が印刷又は塗工されて構成されてもよい。非貼付層41cを構成する原料としては、特に限定されるものではなく、例えば、ポリプロピレン,ポリエチレン,ポリスチレン等を用いることができる。
更に、通気ラベル27は、軟質包装材Aに対して接離可能に(具体的には、タックフリーとなるように)構成された非貼付層41cを備える。つまり、通気ラベル27は、剥離吸着層6aと貼付層6bとアンカー層6cと非貼付層41cとから構成される粘着層61を備える。非貼付層41cは、非貼付領域41bに対応する領域に形成され、一対の非貼付層41c,41c間の領域が離間領域41aとなる。つまり、非貼付領域41bでは、剥離吸着層6aにおける離間領域41a側の端部61aと非貼付層41cとが積層されるように構成される。
非貼付層41cは、軟質包装材Aに対して粘着性および吸着性を有さないシート材から構成されてもよく、軟質包装材Aに対して粘着性および吸着性を有さない樹脂が印刷又は塗工されて構成されてもよい。非貼付層41cを構成する原料としては、特に限定されるものではなく、例えば、ポリプロピレン,ポリエチレン,ポリスチレン等を用いることができる。
そして、上記のように構成される通気ラベル27が軟質包装材Aに貼り付けられることで、図10(a)に示すように、一対の非貼付層41c,41cが軟質包装材Aに当接して離間領域41aが軟質包装材Aから離間した状態に保持(支持)される。これにより、離間領域41aと軟質包装材Aとの間に空間(以下、ラベル内空間とも記す)27Rが形成される。該ラベル内空間27Rは、軟質包装材Aの貫通孔A1を介して内部空間R1と連通する。これにより、内圧が外圧よりも高くなることで、内部空間R1の気体が貫通孔A1から排出されてラベル内空間27Rに流入する。
また、通気ラベル27が軟質包装材Aに貼り付けられた状態で、剥離吸着層6aにおける離間領域41a側の端部(即ち、非貼付領域41bに位置する端部)61aが他の部位から隆起する。なお、以下の説明では、剥離吸着層6aにおける隆起した端部61aを隆起部61aと記す。
そして、内圧と外圧との差が所定の範囲を超えた場合には、図10(b)に示すように、ラベル内空間27Rに流入した気体の圧力によって離間領域41aが押し上げられる(軟質包装材Aからさらに離間する)。ここで、非貼付層41cは、軟質包装材Aに対して接離可能であるため(具体的には、タックフリーであるため)、内圧による離間領域41aの押し上げに伴って非貼付領域41bが軟質包装材Aから容易に離間する。これにより、接離領域41が軟質包装材Aから離れる方向へ変位する。そして、斯かる接離領域41の変位(具体的には、非貼付領域41bの離間)に伴って剥離吸着領域2が接離領域41側の位置において軟質包装材Aから剥離される。これにより、ラベル内空間27R内の気体が剥離吸着領域2と軟質包装材Aとの間に入り込む。
このように剥離吸着領域2と軟質包装材Aとの間に入り込んだ気体は、内圧の作用によって剥離吸着領域2を軟質包装材Aから剥離させつつ通気ラベル27の端部へ向かって移動する。そして、剥離吸着領域2と軟質包装材Aとの間に入り込んだ気体が剥離吸着領域2における外部空間R2と接する端縁(通気ラベル1の端縁)にまで達することで、図10(c)に示すように、通気ラベル27(具体的には、剥離吸着領域2および接離領域41)と軟質包装材Aとの間に通気路Vが形成される。該通気路Vは、貫通孔A1を介して内部空間R1と連通すると共に、剥離吸着領域2の端縁と重なる位置で外部空間R2と連通する。つまり、該通気路Vが形成されることで、内部空間R1と外部空間R2とが連通した状態となるため、内部空間R1の気体が該通気路Vを通じて外部空間R2へ放出され、内部空間R1と外部空間R2との気圧差を解消することができる。
そして、上記のようにして内部空間R1と外部空間R2との気圧差が解消されて所定の範囲となった後は、剥離吸着領域2が軟質包装材Aに再吸着すると共に、非貼付領域41bが軟質包装材Aに当接する。これにより、内部空間R1の密封状態が再び維持される。
以上のように、通気ラベル27は、離間領域41aおよび非貼付領域41b(非貼付層41c)を備えることで、貫通孔A1から排出される気体の圧力による離間領域41aの変位に伴って非貼付領域41b(非貼付層41c)が容易に軟質包装材Aから離間する。また、隆起部61aが形成されることで、隆起部61aが形成されない場合(即ち、剥離吸着層6aの全体が軟質包装材Aに吸着している場合)よりも低圧で(詳しくは、内部空間と外部空間との気圧差が比較的小さい場合であっても)、剥離吸着領域2を軟質包装材Aから剥離させることができる。
具体的には、上述のように非貼付領域41bが軟質包装材Aから離間することによって隆起部61aも軟質包装材Aから離間する方向に変位する。この際、剥離吸着層6aにおける軟質包装材Aに吸着している領域のうち隆起部61aと連なる部分に対して軟質包装材Aから剥離する方向(隆起部61aの変位する方向)に効率的に力が加わることになる。これにより、内部空間と外部空間との気圧差が比較的小さい場合であっても、剥離吸着領域2が軟質包装材Aから剥離して通気路Vが形成されるため、内部空間と外部空間との気圧差を解消することができる。
また、離間領域41aに剥離吸着層6aが形成されず、アンカー層6cが露出した状態であり、更にアンカー層6cがタックフリーであるため、離間領域41aが軟質包装材A側へ付勢されて湾曲し軟質包装材Aと接触した状態となっても、離間領域41aが軟質包装材Aに付着するのを防止することができる。
また、上記の各実施形態では、剥離吸着領域2が本体層5の端縁と重なるように形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、剥離吸着領域2が本体層5の端縁よりも本体層5の内側に(つまり、本体層5の端縁と重ならないように)形成されてもよい。斯かる場合には、通気ラベルが軟質包装材Aに貼り付けられた状態では、本体層5と軟質包装材Aとの間で剥離吸着領域2が外部空間R2と接するように構成される。
軟質包装材Aとしては、各実施形態の通気ラベルの部分的な変位(変形)に伴って変形可能な程度に軟質なものであれば、特に限定されるものではなく、シート状であっても板状であってもよい。
以下、本発明の実施例について説明する。
1.試験体の作製
PET系樹脂からなる軟質包装材をピロー包装機を用いて成形し、閉塞された内部空間を備える包装体を作製した。具体的には、軟質包装材を筒状にして重なる端部をヒートシールすると共に、軸方向の両端開口部をヒートシールして閉塞することで閉塞された内部空間(容積:500cc)を備える包装体を形成した。軟質包装材には、8mm×8mmの領域内に貫通孔(φ0.1mm)が6個形成されており、複数の貫通孔が形成された領域は、包装材の中央部に位置する。
上記実施形態に係る通気ラベル1,11〜23のそれぞれを用いて、貫通孔を密閉し、各通気ラベル毎に試験体を作製した。各通気ラベルの大きさは、4cmとした。なお、試験体は、通気ラベルの種類毎に5個ずつ作製した。使用した各通気ラベルについては、下記表1に示す。
2.内圧の測定
各試験体に、内圧を測定するシール強度試験機の針を差し込んで、針の周囲を密閉した。その後、シール強度試験機の針から内部空間に空気を送り込んで内部空間を加圧しつつ内圧を測定した。そして、通気ラベルの作用によって貫通孔から内部空間の気体が流出した際の内圧(以下、最低開口圧とする)を読み取った。試験結果については、下記表1に示す。
3.再開口性、再密閉性の試験
上記のようにして、試験体の内部空間を加圧し、通気ラベルの作用によって貫通孔から内部空間の気体を流出させることで、内圧を低下させた後、加圧を停止して5分間放置した。これにより、通気ラベルの剥離吸着領域を軟質包装材に再吸着させた。その後、再度、内部空間を加圧して内圧を測定し、内圧の上昇度合いを確認した。つまり、内圧が上昇すれば再密閉性が良好であり、上記の最低開口圧(平均値)と同等の内圧で上昇が止まれば、再開口性が良好である。なお、再開口性および再密閉性については、A〜Eの5段階で評価し、Aが最も良好な状態を示す。
Figure 0005938433
4.まとめ
表1を見ると、各通気ラベルとも、内圧を効果的に低減できることが認められる。特に、通気ラベル1,12の構成を有することで、低い内圧であっても効果的に内圧を低減できることが認められる。また、軟質包装材に接触する面積における剥離吸着領域が占める割合が大きいものほど、最大気圧に達した後の内圧低下が迅速であることが認められるが、再密閉性が悪い(時間がかかる)ことが認められる。なお、再開口性については、各試験体とも、良好な開口性を示すことが認められた。また、再密閉性については、試験体毎に密閉されるまでの時間に差があり、斯かる時間の差によってA〜Eの評価が付されているが、各試験体とも良好な再密閉性を示すことが認められた。
1〜27…通気ラベル、2…剥離吸着領域、3…貼付領域、4,40,41…接離領域、5…本体層、6,60,61…粘着層、6a…剥離吸着層、6b…貼付層、6c…アンカー層、27R…ラベル内空間、40a,41c…非貼付層、41a…離間領域、41b…非貼付領域、61a…隆起部、A…軟質包装材、A1…貫通孔、B…包装体、R1…内部空間、R2…外部空間、V…通気路

Claims (1)

  1. 変形自在に構成され、軟質包装材に形成された貫通孔を覆うように軟質包装材に貼り付けられた状態で、軟質包装材によって閉塞される内部空間と該内部空間に軟質包装材を介して隣接する外部空間との間で気体の流通を可能にする通気ラベルであって、
    前記貫通孔を覆うように形成されて軟質包装材に対して接離する領域であって軟質包装材に対して吸着および粘着しないように構成された接離領域と、該接離領域と連続するように形成されて軟質包装材に対して再剥離および再吸着する剥離吸着領域と、軟質包装材に対する剥離強度が剥離吸着領域よりも高くなるように構成された貼付領域とを備えており、
    前記接離領域は、通気ラベルが軟質包装材に貼り付けられた状態で軟質包装材に当接する層であって軟質包装材に対してタックフリーとなるように形成されて軟質包装材に対して接離する非貼付層を一対備えると共に、該一対の非貼付層間に定義される領域であって通気ラベルが軟質包装材に貼り付けられた状態で一対の非貼付層によって軟質包装材から離間した位置に保持される離間領域を更に備えており、
    前記剥離吸着領域は、軟質包装材に対して再剥離および再吸着する剥離吸着層を備えており、
    該剥離吸着層は、接離領域から剥離吸着領域に渡って連続して形成されると共に接離領域に位置する部分前記非貼付層積層されており、
    剥離吸着層における非貼付層が積層された部分は、通気ラベルが軟質包装材に貼り付けられた状態で剥離吸着層の他の部分から隆起するように構成されており、
    通気ラベルが軟質包装材に貼り付けられた状態で、剥離吸着層の端縁の少なくとも一部が外部空間と接するように構成される通気ラベル。
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