JP6912918B2 - ラベルロール品 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のラベルが連続的に連なったラベル連続体を巻き芯に巻き付けたラベルロール品に関する。
物品には、商品名、絵柄、説明書きなどの所望のデザインが表された各種ラベルが装着されている。前記ラベルとしては、例えば、粘着剤や接着剤などの貼着剤を用いて物品に貼り付けられるラベル、熱収縮によって物品に装着されるラベルなどが知られている。これらのラベルは、通常、ラベラー(ラベル装着機)を用いて物品に装着される。そして、ラベラーにてラベルを装着する場合には、通常、複数のラベルが連続的に連なったラベル連続体が用いられる。例えば、ラベルの複数を粘着剤を介して離型シート上に剥離可能に貼付したラベル連続体が用いられる。前記ラベル連続体は、巻き芯の周囲に巻き付けられたラベルロール品の形態で提供され、そのラベルロール品がラベラーに装填される。そして、ラベラーは、装填されたラベルロール品からラベル連続体を引き出し、ラベルを物品に順次装着していく。1つのラベルロール品からラベル連続体を引き出し終わると、そのラベル連続体の終端部に新しいラベルロール品のラベル連続体の始端部を繋ぎ合わせた連結連続体を作製し、同様にして、ラベルを物品に装着していく。以下、繋ぎ合わせる2つのラベル連続体を区別する必要がある場合に、繋ぎ合わされるラベル連続体を「旧ラベル連続体」といい、新しいラベル連続体を「新ラベル連続体」という。
前記ラベルロール品は、例えば、巻き芯と、長尺帯状のラベル連続体と、を有し、前記ラベル連続体の終端部が前記巻き芯の周面に貼り付けられた状態でラベル連続体が巻き芯の周囲に巻き付けられている。
前述のように、旧ラベル連続体の終端部に新ラベル連続体の始端部を繋ぎ合わせるためには、旧ラベル連続体を引き出し終わった際に旧ラベル連続体が巻き芯から何らの抵抗なく確実に剥がれるようにしておかなければならない。
特許文献1には、紙管に両面粘着テープを用いてロール用紙を巻き始める際に、紙管側に両面粘着テープの強粘着性部を配置し、ロール紙先端部に弱粘着性部を配置することにより、最終段階でロール用紙が引っ張られるとき、粘着力の弱いロール紙先端部と両面粘着テープの弱粘着性部との間で剥離し、両面粘着テープが紙管側に残るようにすることが開示されている。
特許文献1の方法は、両面粘着テープの弱粘着性部とロール用紙との間において剥離させ、引き出し終わったロール用紙を紙管から引き剥がすものである。
しかしながら、ロール用紙を紙管に巻いたロール品においては、ロール用紙に巻き圧が加わり、特に、紙管付近のロール用紙には大きな巻き圧が加わるので、経時的に、両面粘着テープの弱粘着性部を構成する粘着剤がロール用紙に移行するようになる。このため、実際の使用状況下においては、両面粘着テープの弱粘着性部とロール用紙との間が剥がれ難くなるおそれがある。
また、両面粘着テープの弱粘着性部とロール用紙との間で剥がれた場合でも、ロール用紙に粘着剤の一部が残存して露出するおそれがある。ロール用紙に粘着剤が露出していると、ロール用紙を搬送する搬送装置などに粘着剤が蓄積するので、装置の動作不良の原因になり、メンテナンスの負荷が増して好ましくない。
特開2000−309472号公報
本発明の目的は、ラベル連続体の終端部が巻き芯から確実に剥がれ、さらに、剥がれた後のラベル連続体の終端部において粘着剤が露出することもないラベルロール品を提供することである。
本発明のラベルロール品は、巻き芯と、長尺帯状のラベル連続体と、を有し、前記ラベル連続体の終端部が介在シート片を介して前記巻き芯の周面に貼り付けられた状態で前記ラベル連続体が巻き芯の周囲に巻き付けられているラベルロール品において、前記介在シート片が、前記ラベル連続体の終端部に強接着された第1基材と、前記巻き芯の周面に強接着された第2基材と、を有し、前記第1基材と第2基材が擬似接着状態で積層されており、前記介在シート片が、平面視において、前記ラベル連続体の始端部側から終端部側に向かって徐々に幅広となる部分を有する
本発明のラベルロール品は、ラベル連続体を全部引き出すと、擬似接着された第1基材と第2基材の層間が容易に剥がれるので、ラベル連続体の終端部が巻き芯から確実に剥がれるようになる。ラベル連続体の終端部の裏面に残存する第1基材は粘着性を有さないので、巻き芯から剥がれた後のラベル連続体の終端部には粘着剤が露出することもない。
第1実施形態のラベルロール品の側面図。 同ラベルロール品を表面側(図1の矢印II方向)から見た平面図。 同ラベルロール品のラベル連続体を全部引き出した状態を示す側面図。 同ラベルロール品を表面側(図3の矢印IV方向)から見た平面図。 図4のV−V線で切断した拡大断面図。 介在シート片の平面図。 図6のVII−VII線で切断した断面図。 介在シート片を終端部の裏面に貼り付けた状態のラベル連続体を裏面側から見た中央部省略平面図。 ラベル連続体の終端部が巻き芯から剥がれ始めた状態を示す拡大断面図。 ラベル連続体の終端部が巻き芯から完全に引き剥がされた状態を示す拡大断面図。 引き剥がしたラベル連続体の終端部に新ラベル連続体を繋ぎ合わせて得られる連結連続体の一部省略断面図。 第2実施形態のラベルロール品の側面図。 同ラベルロール品を表面側(図12の矢印XIII方向)から見た平面図。 第3実施形態の介在シート片の平面図。 図14のXV−XV線で切断した断面図。 第4実施形態の介在シート片を終端部の裏面に貼り付けた状態のラベル連続体を裏面側から見た中央部省略平面図。 第1基材と第2基材の剪断強度の測定方法を模式的に表した参考図であり、(a)は、試験片の平面図、(b)は、試験片に支持板を接着させた状態の平面図、(c)は、C−C線で切断した断面図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本明細書において、「裏面」は、巻き芯の周面側に向く面を指し、「表面」は、前記裏面とは反対側の面を指す。また、「平面視」は、表面又は裏面に対して垂直な方向から見ることを言い、「平面視形状」は、前記方向から見たときの形状を言う。「〜」で表される数値範囲は、「〜」の前後の数値を下限値及び上限値として含む数値範囲を意味する。複数の下限値と複数の上限値が別個に記載されている場合、任意の下限値と任意の上限値を選択し、「〜」で結んだ範囲とすることができるものとする。
各図に示される層、部分及び部材の寸法、縮尺及び形状は、実際のものとは異なっている場合があることに留意されたい。
[第1実施形態]
第1実施形態は、離型シートに複数のラベルが所定間隔を開けて貼り付けられているラベル連続体が巻き芯に巻き付けられているラベルロール品に関する。
図1は、ラベルロール品の側面図であり、図2は、そのラベルロール品の平面図である。なお、図1及び図2では、ラベル連続体の始端部を巻き芯から引き出した状態で表しているが、実際には、ラベル連続体の始端部は、片面粘着テープなどでロール品に仮止めされる。
図3は、ラベル連続体の終端部が巻き芯から離れる直前までラベル連続体を引き出した状態を示す側面図であり、図4は、その平面図であり、図5は、一部拡大断面図である。なお、ラベルロール品の製造過程では、図3乃至図5は、巻き芯にラベル連続体を巻き付け始めるときを示す図でもある。
図1及び図2において、本発明のラベルロール品1は、巻き芯2と、長尺帯状のラベル連続体3と、を有し、前記ラベル連続体3の終端部31が介在シート片6を介して前記巻き芯2の周面21に貼り付けられた状態で前記ラベル連続体3が巻き芯2の周囲に巻き付けられている。
<巻き芯>
巻き芯2は、ラベル連続体3を巻く際の芯となる部材である。
巻き芯2は、ラベル連続体3を巻き付ける部分である周面21を有する。図示例では、巻き芯2は、周面21の内側に貫通部22を有する筒状体からなるが、巻き芯2は、前記貫通部を有さない中実状であってもよい。
巻き芯2の周面21の側面視形状は、特に限定されない。巻き芯2の周面21は、図1に示したような、側面視略円形状のほか、特に図示しないが、側面視略楕円形状、略三角形状、略四角形状、略六角形状などの平面視略多角形状などでもよい。本明細書において「略」は、本発明の属する技術分野において許容される範囲を意味する。略円及び略楕円の「略」は、例えば、周の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、周の一部が若干直線又は斜線とされた形状などが含まれる。略四角などの略多角の「略」は、例えば、角部が面取りされている形状、辺の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、辺が若干湾曲している形状などが含まれる。なお、角部が面取りされているとは、角張った部分の角を取り去り、その部分を弧状又はなだらかな鈍角状に形成することをいう。
巻き芯2の肉厚及び材質は、ラベルロール品1の使用時に変形しない程度であれば、特に限定されず、適宜設定できる。
巻き芯2の材質としては、厚紙、不織布、合成紙、合成樹脂、金属、陶器などが挙げられる。
例えば、厚紙製の巻き芯2の肉厚は、1mm〜10mmである。
巻き芯2の周面21の周長は、特に限定されず、適宜設定できる。例えば、巻き芯2の周面21の周長は、円相当径で、直径50mm〜500mmである。
巻き芯2の幅は、特に限定されず、図示例では、ラベル連続体3の短手方向長さと同じとされている(図2参照)。もっとも、巻き芯2の幅がラベル連続体3の短手方向長さよりも大きくてもよい。
<ラベル連続体>
ラベル連続体3は、概念的には、複数のラベルが連続的に連なったものである。ラベル連続体3は、長尺帯状であり、その長手方向に複数のラベルが順に並んで配置されている。前記長尺帯状は、長手方向の長さが短手方向よりも十分に長い平面視略長方形状をいう。長尺帯状としては、例えば、長手方向の長さが3m以上であり、好ましくは、長手方向の長さが5m以上である。なお、短手方向は、長手方向と直交する方向である。
本実施形態のラベル連続体3は、図1乃至図5に示すように、複数の粘着ラベル4を備える。粘着ラベル4は、粘着剤を介して物品に貼り付けて使用されるラベルである。粘着ラベル4は、タックラベルなどとも呼ばれる。
粘着ラベル4は、図5に示すように、ラベル基材41と、ラベル基材41の裏面に積層された粘着剤層42と、を有する。
ラベル基材41としては、特に限定されず、従来公知のものを用いることができる。
ラベル基材41としては、例えば、1層の樹脂層又は2層以上の樹脂層からなる合成樹脂製シート、紙、合成紙、発泡樹脂シート、不織布、金属薄膜、これらから選ばれる2種以上の積層体、又は、これらと他の層の積層体などが挙げられる。前記合成樹脂製シートなどの合成樹脂の材質は特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状オレフィン、ポリエチレンを含む共重合ポリマーなどのポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系、ポリアミド系、ポリスチレン系などが挙げられる。
ラベル基材41は、熱収縮性及び/又は自己伸縮性を有していてもよく、或いは、それらを有さない基材でもよい。粘着ラベル4には、通常、熱収縮性及び自己伸縮性を有さないラベル基材41を用いることが多い。なお、熱収縮性及び/又は自己伸縮性を有するラベル基材41を用いる場合、そのラベル基材の主収縮方向及び/又は主伸縮方向をラベル連続体3の長手方向に一致させて配置される。
ラベル基材41の厚みは、特に限定されず、例えば、30μm〜150μm程度である。
ラベル基材41は、透明又は不透明のいずれでもよい。なお、本発明において、透明は、無色透明又は有色透明という意味である。
透明なラベル基材41としては、例えば、透明な合成樹脂製シートなどが挙げられ、不透明なラベル基材41としては、乳白色の合成樹脂製シート、所望の色彩に着色された着色合成樹脂製シート、紙、合成紙、発泡樹脂シート、不織布、又は、これらを含む積層体などが挙げられる。
ラベル基材41(粘着ラベル4)の平面視形状は、特に限定されず、適宜設定される。例えば、粘着ラベル4は、図示のような平面視略四角形状のほか、特に図示しないが、平面視略円形状;平面視略楕円形状;略三角形状、略六角形状などの平面視略多角形状;平面視略T字状;平面視略星形状;これらの形状が組み合わされた異形状;などに形成されていてもよい。
ラベル基材41には、必要に応じて、所望のデザインが印刷された印刷層(図示せず)が設けられている。印刷層は、ラベル基材41の表面若しくは裏面又は表面及び裏面に設けられる。なお、不透明なラベル基材41を用いた場合には、前記印刷層は、ラベル基材41の少なくとも表面に設けられる。
粘着剤層42は、特に限定されず、従来公知の粘着剤を用いて形成できる。
粘着剤層42を形成する粘着剤としては、例えば、感圧型粘着剤、感熱粘着剤などが挙げられる。図示例では、粘着剤層42は、感圧型粘着剤からなる。前記感圧型粘着剤は、室温で粘着性を有し且つその粘着力が長期間持続している粘着剤であり、例えば、両面粘着テープなどに広く使用されているものである。感熱粘着剤は、室温で粘着性を示さず、加熱することにより粘着力を生じ且つ加熱後の粘着力が室温において長期間持続する粘着剤である。
粘着剤層42の厚みは、特に限定されず、例えば、10μm〜40μmである。
また、図示例では、ラベル基材41の裏面全体に粘着剤層42が積層され且つその粘着剤層42の裏面全体が粘着ラベル4の最裏面を構成している。従って、図示例の粘着ラベル4は、その裏面全体を物品に貼り付けることができるものである。もっとも、粘着ラベル4は、裏面全体を物品に貼り付け可能としたものに限られず、一部分のみが物品に貼り付け可能に構成されていてもよい。一部分のみが貼り付け可能な粘着ラベル4を構成する手法としては、例えば、ラベル基材41の裏面の一部分のみに粘着剤層42を積層する、或いは、ラベル基材41の裏面全体に粘着剤層42を積層し且つその粘着剤層42の裏面の一部分にマスキング層(マスキング層は、粘着剤層42の裏面の粘着力を減殺する層である)を積層するなどの手法が挙げられる(いずれも図示せず)。
前記粘着ラベル4は、粘着剤層42の裏面を離型シート5の離型面上に当接させ、前記離型シート5上に剥離可能に貼付されている。
離型シート5は、一般に離型紙とも呼ばれるシート材であり、例えば、離型面を有する紙や合成樹脂製シートなどが挙げられる。離型シート5は、長尺帯状であり、この離型シート5の表面(離型面)に、複数の粘着ラベル4がその長手方向に一定間隔を開けて順に並んで貼付されている。
従って、本実施形態のラベル連続体3は、長尺帯状の離型シート5と、前記離型シート5の表面に剥離可能な状態で長手方向に連なって貼付された複数の粘着ラベル4と、からなる。
本実施形態の粘着ラベル4は、その全体を物品に貼り付けて使用する通常の使用法のほか、部分的に物品に貼り付けて使用することもできる。部分的に物品に貼り付ける粘着ラベル4は、POPラベル、アイキャッチラベルなどとも呼ばれる。また、本実施形態の粘着ラベル4は、インモールドラベルとして使用することもできる。
<介在シート片>
図6及び図7も参照して、介在シート片6は、ラベル連続体3の終端部31を巻き芯2の周面21に貼り付けるための部材である。介在シート片6は、第1基材61と第2基材62とを有する。第1基材61の裏面と第2基材62の表面が擬似接着された状態で、第1基材61及び第2基材62は互いに積層されている。
ここで、擬似接着は、少しの力で層間剥離できる程度に弱く付着している状態をいう。
擬似接着された第1基材61と第2基材62の層間接着強度は、90度剥離強度で、0.01N/25mm〜2N/25mmであり、且つ、剪断強度で20N/15mm以上である。前記90度剥離強度は、0.05N/25mm〜1N/25mmであることが好ましい。また、前記剪断強度は、30N/15mm以上であることが好ましく、40N/15mm以上であることがより好ましい。前記剪断強度の上限は、特にないが、現実的な数値では、200N/15mm以下である。
ただし、前記90度剥離強度は、JIS Z 0237に準じ、長さ100mm×幅25mmの試験片(重ね合わせ面の全体が擬似接着された第1基材と第2基材の積層物)を準備し、剥離角度を90度、剥離速さを300mm/分、温度を23℃とした条件下の剥離試験において測定される。
前記剪断強度は、次のような試験方法で測定される。図17(a)に示すように、縦×横=15mm×15mmの試験片(重ね合わせ面の全体が擬似接着された第1基材と第2基材の積層物)を準備し、同図(b)及び(c)に示すように、この試験片の表面(第1基材の表面)及び裏面(第2基材の裏面)に、接着剤を介して第1支持板及び第2支持板をそれぞれ接着する。接着剤は、引張り時に、支持板と試験片が位置ずれしない程度の接着力を有するものを用いる(このような接着力を有する粘着剤を用いてよい)。支持板は、容易に変形しない剛性に優れた平板、例えば、厚み2mmのアクリル樹脂板を用いる。そして、第1支持板の右端部と第2支持板の左端部を、強度測定装置((株)島津製作所製の商品名「オートグラフ AG−I 500N」)のチャックで掴み、温度23℃、引張り速度300mm/分の条件で、同図(c)に示すように、第1支持板と第2支持板を水平方向に且つ互いが離反するように反対方向に引張り、強度を測定する。試験片の第1基材と第2基材が剥離したときの強度を剪断強度とする。
前記第1基材61及び第2基材62は、特に限定されない。第1基材61及び第2基材62としては、それぞれ独立して、例えば、樹脂層、紙、合成紙、発泡樹脂層、不織布、金属薄膜などを用いることができる。例えば、第1基材61及び第2基材62が何れも樹脂層からなる場合、第1基材61が樹脂層からなり且つ第2基材62が紙又は合成紙からなる場合、第1基材61が紙又は合成紙からなり且つ第2基材62が樹脂層からなる場合などが挙げられる。具体例としては、第1基材61がポリエチレンからなる樹脂層からなり且つ第2基材62が紙又はポリエチレン以外の樹脂(例えば、ポリプロピレンなど)からなる樹脂層からなる。或いは、第1基材61が紙又はポリエチレン以外の樹脂からなる樹脂層からなり且つ第2基材62がポリエチレンからなる樹脂層からなる。
第1基材61及び第2基材62は、それぞれ独立して、透明又は不透明のいずれでもよい。不透明な第1基材61を用いる場合には、その第1基材61の色彩は、ラベル連続体3の裏面の色彩とは異なっていることが好ましい。
第1基材61及び第2基材62の厚みは、特に限定されず、それぞれ独立して、例えば、5μm〜50μmである。特に、ラベル連続体3を巻き芯2から引き出し終わった後にラベル連続体側に残存することになる第1基材61は、その厚みが小さいことが好ましく、例えば、第1基材61の厚みは、5μm〜30μmであり、好ましくは、5μm〜20μmである。
第1基材61と第2基材62を擬似接着状態で積層させる方法としては、特に限定されず、例えば、(a)第1基材61の形成材料と第2基材62の形成材料として、互いに水素結合や静電的な結合などによって弱く付着する材料を選択し、両基材を擬似接着状態で積層する、(b)第1基材61の裏面と第2基材62の表面の間に極めて接着力の弱い接着剤を介在させて両基材を擬似接着状態で積層する、(c)第1基材61の裏面と第2基材62の表面の間に接着剤とその接着剤の接着力を軽減する隠蔽層とを介在させて両基材を擬似接着状態で積層する、などの方法が挙げられる。
介在シート片6の平面視形状は、特に限定されず、様々な形状に形成できる。
例えば、介在シート片6は、横方向において縦方向長さが変わらない平面視形状でもよく、或いは、縦方向において横方向長さが変わらない平面視形状でもよい。また、介在シート片6は、横方向において縦方向長さが変化する部分を有する平面視形状でもよく、或いは、縦方向において横方向長さが変化する部分を有する平面視形状でもよい。
ラベル連続体3の終端部31を巻き芯2から引き剥がす際に、第1基材61と第2基材62が層間剥離し易くなることから、介在シート片6は、平面視において、横方向第1側から第2側に向かって徐々に幅広となる部分を有する形状に形成されていることが好ましい。換言すると、介在シート片6は、平面視において、横方向第1側から第2側に向かって、縦方向長さが徐々に大きくなって変化する部分を有する形状に形成されていることが好ましい。より好ましくは、前記横方向第1側から第2側に向かって徐々に幅広となる部分の縁が円弧状に形成される。なお、前記介在シート片6の横方向は、介在シート片6をラベル連続体3及び巻き芯2に接着した際に、ラベル連続体3の長手方向に対応し、介在シート片6の縦方向は、それと直交する方向(ラベル連続体3の短手方向)に対応する。
第1基材61及び第2基材62は、平面視において、同じ形状且つ同じ面積でもよく、或いは、同じ形状且つ異なる面積でもよく、或いは、異なる形状且つ同じ面積でもよい。なお、第1基材61と第2基材62の平面視形状が異なる場合には、前記介在シート片6の平面視形状は、第1基材61の平面視形状に相当するものとする。
また、第1基材61の裏面と第2基材62の表面のうち重なり合った領域の全てが擬似接着されていてもよく、或いは、前記重なり合った領域の一部分が擬似接着されていてもよい。
本実施形態では、第1基材61及び第2基材62は、平面視において同じ形状且つ同じ面積で、その全体が擬似接着状態で積層されている。
図示例では、介在シート片6は、横方向において縦方向長さが変わらない不変部691と、前記不変部691の横方向第1側に配置され且つ横方向第1側から第2側に向かって縦方向長さが徐々に大きくなる第1変化部692と、前記不変部691の横方向第2側に配置され且つ横方向第2側から第1側に向かって縦方向長さが徐々に大きくなる第2変化部693と、からなる。第1変化部692の縁形状は、横方向第1側の先端縁692aから第2側に向かって外側に膨らんだ弧状に形成されており、全体として平面視略円弧状(好ましくは略半円状)である。第2変化部の縁形状は、横方向第2側の先端縁693aから第1側に向かって外側に膨らんだ弧状に形成されており、全体として平面視略円弧状(好ましくは略半円状)である。
介在シート片6の大きさは、特に限定されず、適宜設定できる。
ラベル連続体3の裏面内に介在シート片6を収めることが好ましいことから、介在シート片6の縦方向長さ(ラベル連続体3の短手方向長さに対応する)の最大値は、ラベル連続体3の短手方向長さと同じ又はそれよりも小さいことが好ましい。また、ラベル連続体3の裏面からはみ出さないように介在シート片6を容易に接着できることから、介在シート片6の縦方向長さの最大値は、ラベル連続体3の短手方向長さよりも小さいことがより好ましい。例えば、介在シート片6の縦方向長さの最大値は、ラベル連続体3の短手方向長さ×0.3倍〜ラベル連続体3の短手方向長さ×0.9倍であり、好ましくは、ラベル連続体3の短手方向長さ×0.6倍〜ラベル連続体3の短手方向長さ×0.9倍である。
また、介在シート片6の横方向長さ(ラベル連続体3の長手方向長さに対応する)は、特に限定されないが、余りに小さいとラベル連続体3の巻き芯2に対する貼り付けが不安定になるおそれがあり、余りに大きいと費用対効果の点の好ましくない。かかる観点から、介在シート片6の横方向長さの最大値は、10mm〜100mmが好ましく、さらに、20mm〜80mmがより好ましい。
本実施形態の介在シート片6は、図6及び図7に示すように、第1基材61の表面に貼着剤層71が積層され、第2基材62の裏面に貼着剤層72が積層されている。以下、第1基材61の表面に設けられた貼着剤層71を「第1貼着剤層71」といい、第2基材62の裏面に設けられた貼着剤層72を「第2貼着剤層72」という。
第1貼着剤層71は、介在シート片6の第1基材61をラベル連続体3の終端部31の裏面に強接着させるために、第1基材61の表面に設けられている。第2貼着剤層72は、介在シート片6の第2基材62を巻き芯2の周面21に強接着させるために、第2基材62の裏面に設けられている。
図示例では、第1貼着剤層71は第1基材61の表面全体に積層され且つその第1貼着剤層71の表面全体が介在シート片6の最表面を構成している。従って、図示例の介在シート片6は、その表面全体をラベル連続体3の終端部31の裏面に強固に接着できる。また、第2貼着剤層72は第2基材62の裏面全体に積層され且つその第2貼着剤層72の裏面全体が介在シート片6の最裏面を構成している。従って、図示例の介在シート片6は、その裏面全体を巻き芯2の周面21に強固に接着できる。もっとも、第1基材61は、粘着ラベル4の粘着剤層42と同様な手法により、一部分のみがラベル連続体3に接着可能に構成されていてもよい。また、第2基材62も、粘着ラベル4の粘着剤層42と同様な手法により、一部分のみが巻き芯2に接着可能に構成されていてもよい。
第1貼着剤層71及び第2貼着剤層72は、それぞれ貼着剤を用いて形成できる。
貼着剤は、前記のように第1基材61とラベル連続体3、及び、第2基材62と巻き芯2を強固に接着できるものであれば特に限定されず、例えば、粘着剤、接着剤などを用いることができる。本明細書において、粘着剤は、人力で被着体から引き剥がすことができ、引き剥がした後も室温で粘着性を有して再貼付できるものをいう。接着剤は、人力で被着体から引き剥がすことができない又は引き剥がすことが困難で、引き剥がしたとしても粘着性を有さず再貼付できないものをいう。粘着剤としては、上述の感圧型粘着剤、感熱粘着剤などが挙げられる。また、接着剤としては、その硬化形態での分類で、加熱によって接着性を生じる感熱型、紫外線や可視光などで硬化する光硬化型、有機溶剤揮発型、水系溶媒乾燥型、2液反応型などが挙げられる。
第1貼着剤層71及び第2貼着剤層72は、同種の貼着剤から形成されていてもよく、或いは、異種の貼着剤から形成されていてもよい。図示例では、第1貼着剤層71及び第2貼着剤層72は、いずれも感圧型粘着剤から形成されている。
第1貼着剤層71及び第2貼着剤層72の厚みは、特に限定されず、それぞれ独立して、例えば、10μm〜40μmである。
なお、図6及び図7は、ラベルロール品に具備される前の介在シート片6を図示しており、通常、感圧型粘着剤からなる第1貼着剤層71の表面には、離型シート711が剥離可能に貼付されている。同様に、感圧型粘着剤からなる第2貼着剤層72の裏面には、離型シート721が剥離可能に貼付されている。
<ラベルロール品>
図6及び図7に示す介在シート片6の第1貼着剤層71側に貼付された離型シート711を剥離し、介在シート片6の第1基材61を第1貼着剤層71を介して長尺帯状のラベル連続体3の終端部31の裏面に貼り付ける(図8参照)。次に、介在シート片6の第2貼着剤層72側に貼付された離型シート721を剥離し、介在シート片6の第2基材62を第2貼着剤層72を介して巻き芯2の周面21の一部分に貼り付ける(図3乃至図5参照)。このようにして、ラベル連続体3の終端部31と巻き芯4の周面21の間に、介在シート片6が具備される。
そして、図3の矢印に示すように、ラベル連続体3を巻き芯2の周面21の周りに巻き付けていくことにより、図1及び図2に示すように、ラベル連続体3の終端部31が介在シート片6を介して前記巻き芯2の周面21の一部分に貼り付けられた状態で前記ラベル連続体3が巻き芯2の周囲に巻き付けられているラベルロール品1が得られる。なお、介在シート片6の第2貼着剤層72側に貼付された離型シート721を剥離し、介在シート片6の第2基材62を巻き芯2に貼り付けた後、第1貼着剤層71側に貼付された離型シート711を剥離して介在シート片6の第1基材61をラベル連続体3に貼り付け、ラベル連続体3を巻き付けてラベルロール品1を作製してもよい。
介在シート片6の第1基材61は、第1貼着剤層71を介してラベル連続体3の終端部31に強接着され、介在シート片6の第2基材62は、第2貼着剤層72を介して巻き芯2の周面21に強接着されている。
ここで、強接着は、人力で引き剥がすことができない又は引き剥がすことが困難なほどに強く接着していることをいう。例えば、強接着の層間接着強度は、上記90度剥離強度で3N/25mm以上である。
上述のように、第1基材61と第2基材62は擬似接着状態で積層されているが、その両基材61,62の層間の剪断強度が20N/15mm以上であるので、介在シート片6を介して終端部31を巻き芯2の周面21に貼り付けたラベル連続体3を巻き芯2に巻き付ける際、第1基材61と第2基材62の層間が剥離することがなく、ラベル連続体3を巻き芯2の周囲に確実に巻き付けることができる。
本発明のラベルロール品1は、例えば、従来公知のラベラーに装填して使用される。ラベラーは、ラベル連続体3を始端部32側から引き出していき、離型シート5から粘着ラベル4を引き剥がし、その粘着ラベル4を順次物品に装着していく。ラベラーにて、ラベル連続体3が巻き芯2から全部引き出されると、図5に示すような、ラベル連続体3の終端部31が巻き芯2の周面21に貼り付いた状態となる。この状態から、さらにラベル連続体3が引き出されると、図9に示すように、介在シート片6の横方向第1側の先端縁692aに応力が加わり、擬似接着された第1基材61と第2基材62の層間で剥離し始め、図10に示すように、ラベル連続体3の終端部31が巻き芯2から完全に離反する。
上述のように、第1基材61と第2基材62は擬似接着状態で積層されているので、ラベル連続体3の終端部31を引き出すと、第1基材61と第2基材62が容易に層間剥離し、ラベル連続体3の終端部31が巻き芯2から確実に剥がれるようになる。
特に、ラベル連続体3の始端部32側から終端部31側に向かって徐々に幅広となる部分を有するように介在シート片6が貼り付けられている場合には、ラベル連続体3を引き剥がす際(ラベル連続体3を終端部31側に向かって引き剥がしていく際)、第1基材61と第2基材62が極めて容易に剥離するようになる。
巻き芯2から引き剥がされた後のラベル連続体3の終端部31の裏面には、第1基材61が残存しているが、第1基材61の裏面は粘着性を有さないので、ラベル連続体3の終端部31がラベラーの搬送装置に付着するおそれもない。また、第1貼着剤層71として粘着剤が用いられている場合でも、その第1貼着剤層71の裏面が前記粘着性を有さない第1基材61で覆われているので、巻き芯2から剥がれた後のラベル連続体3の終端部31において粘着剤が露出することもない。
なお、ラベル連続体3の裏面の色彩とは異なる色彩を呈する第1基材61を用いた場合には、両者の色彩の相違から、完全に剥がれた後のラベル連続体3の終端部31を第1基材61を通じて確認できるので好ましい。
ラベラーにて、完全に引き出されたラベル連続体3(旧ラベル連続体)は、新ラベル連続体と繋ぎ合わされる。
前記繋ぎ合わせは、図11に示すように、旧ラベル連続体3’(巻き芯2から終端部31が剥がれたラベル連続体3)の終端部31’と新ラベル連続体3”の始端部32”を片面粘着テープなどの接続テープAを用いて繋ぎ合わせる。具体的には、旧ラベル連続体3’の終端縁31a’と新ラベル連続体3”の始端縁32a”を突き合わせ、旧ラベル連続体3’の終端部31’の裏面と新ラベル連続体3”の始端部32”の裏面に跨がって片面接続テープAを介して貼り付ける。このようにして旧ラベル連続体3’と新ラベル連続体3”を長手方向に繋げることにより、ラベラーにて連続的に粘着ラベルを物品に装着できる。なお、接続テープAは、基材A2と粘着剤層A1とからなる。
旧ラベル連続体3’の終端縁31a’と粘着ラベル4’の縁の間の長さL’、及び、新ラベル連続体3”の始端縁32a”と粘着ラベル4”の縁の間の長さL”が、次の関係を満たすように設定されていることが好ましい。関係:旧ラベル連続体3’の終端縁31a’と粘着ラベル4’の縁の間の長さL’+新ラベル連続体3”の始端縁32a”と粘着ラベル4”の縁の間の長さL”=旧ラベル連続体3’の隣接する粘着ラベル4’,4’間の長さL=新ラベル連続体3”の隣接する粘着ラベル4”,4”間の長さL。このように設定されていることにより、旧ラベル連続体3’と新ラベル連続体3”とを繋ぎ合わせることによって得られた連結連続体Bは、前記継ぎ合わせ部分を含んで全体的に粘着ラベルが一定間隔で並んだものとなる。
また、図11に示すように、旧ラベル連続体3’の終端部31’の裏面に残存している第1基材61と接続テープAとの間で段差Cを生じるように、接続テープAを貼り付けることにより、連結連続体Bをラベラーにて搬送時に、その連結連続体Bの裏面側が搬送装置に干渉し難くなる。特に、本実施形態のように、離型シート5と粘着ラベル4からなるラベル連続体3を用いる場合、ラベラーは、剥離プレートの先端部で離型シート5を反転させることによって粘着ラベル4を離型シート5から剥離する。この点、図11に示すように、第1基材61の端部と接続テープAとが階段状に配置されている連結連続体Bにあっては、前記剥離プレートにて離型シートを裏面側に反転させた際に、第1基材61などが剥離プレートの先端部に干渉し難くなるので好ましい。
本発明のラベルロール品は、上記第1実施形態に限られず、様々な形態に変更できる。以下、本発明の他の実施形態を説明するが、その説明に於いては、主として上記第1実施形態と異なる構成及び効果について説明し、同様の構成などについては、用語又は符号をそのまま援用し、その構成の説明を省略する場合がある。
[第2実施形態]
第1実施形態のラベル連続体3は長尺帯状の離型シート5上に複数のラベルが設けられているものであるが、第2実施形態のラベル連続体は(離型シートを有さず)複数のラベルが互いに繋がって長尺帯状を成している点で異なっている。
図12及び図13に示すように、本実施形態のラベルロール品1も、巻き芯2と、長尺帯状のラベル連続体8と、を有し、前記ラベル連続体8の終端部が介在シート片を介して前記巻き芯2の周面に貼り付けられた状態で前記ラベル連続体8が巻き芯2の周囲に巻き付けられている。介在シート片は、第1実施形態と同様であり、介在シート片を介してラベル連続体8と巻き芯2を接着することも第1実施形態と同様である。
本実施形態のラベル連続体8は、長尺帯状のラベル基材8を有し、このラベル基材81の長手方向に、一定間隔を開けて同じデザインが繰り返し設けられている(デザインは不図示)。このラベル連続体8を所定の長さで短手方向に切断することにより(図13に切断線を一点鎖線で示している)、1つのラベルが得られる。つまり、本実施形態のラベル連続体8は、個々のラベルが連続して繋がったラベル前駆体の如きものである。
本実施形態のラベル連続体8から得られるラベルは、例えば、物品の周囲に巻き付けて装着するラベル(巻付けラベルとも呼ばれる)として使用することができる。また、本実施形態のラベルは、水系接着剤などの適宜な接着剤を塗布して物品に貼り付けて使用することもできる。さらに、本実施形態のラベル基材81として熱収縮性を有するシートを用いた場合には、本実施形態のラベルは、熱収縮によって物品に装着することもできる。
[第3実施形態]
上記第1及び第2実施形態の介在シート片6は、第1基材61の裏面と第2基材62の表面のうち重なり合った領域の全てが擬似接着されているが、例えば、図14及び図15に示すように、第1基材61の裏面と第2基材62の表面のうち重なり合った領域のうち、一部分68が擬似接着され且つ一部分69が非接着とされていてもよい。非接着部分69は、第1基材61と第2基材62は、接着しておらず、単に接しているだけである。
前記非接着部分69は、横方向第1側の先端縁692aを含む端部であることが好ましい。なお、図14に非接着部分69を判り易く表すために、その部分69に網掛けを付している。
上記第1実施形態と同様に、本実施形態の介在シート片6の横方向第1側の端部をラベル連続体3の始端部32側に向けた状態で、介在シート片6を介してラベル連続体3の終端部31を巻き芯2に接着することにより、ラベルロール品1が得られる。
かかるラベルロール品1は、ラベル連続体3を終端部31側に向かって引き剥がしていく際に、第1基材61と第2基材62が極めて容易に剥離するようになる。
[第4実施形態]
上記第1乃至第3実施形態では、第1基材61及び第2基材62を有する介在シート片6は、不変部691と、前記不変部691の横方向両側に配置された略円弧状の第1変化部692及び第2変化部693と、からなるが、これに限定されず、様々な平面視形状に変更できる。
例えば、図16(a)に示すように、第1基材及び第2基材を有する介在シート片6が、不変部691と、前記不変部691の横方向第1側に配置された略円弧状の第1変化部692と、から構成されていてもよい。かかる介在シート片6の第1変化部692を、同図に示すように、ラベル連続体3の始端部32側に向けて貼り付けることにより、ラベルロール品において、介在シート片6が始端部32側から終端部31側に向かって徐々に幅広となる部分を有する。
また、同図(b)に示すように、第1基材及び第2基材を有する介在シート片6が、不変部691と、前記不変部691の横方向第1側に配置された略くの字状の第1変化部692と、から構成されていてもよい。
さらに、同図(c)に示すように、第1基材及び第2基材を有する介在シート片6が、横方向第1側に配置された第1変化部692と、横方向第2側に配置された第2変化部693と、から構成されていてもよい。この場合、第1変化部692及び第2変化部693の縁形状は、図示のような略くの字状でもよく、特に図示しないが、略半円状などの略円弧状、略台形状などでもよい。
さらに、同図(d)に示すように、第1基材及び第2基材を有する介在シート片6が、第1変化部692のみから構成されていてもよい。この場合、第1変化部692の縁形状は、図示のような略台形状でもよく、特に図示しないが、略半円状などの略円弧状、略くの字状などでもよい。同図(c)及び(d)の介在シート片6は、何れも不変部を有さない平面視形状である。
第1変化部692の横方向第1側の縁が、同図(b)乃至同図(d)に示すように、略くの字状及び略台形状に形成されている場合でも、ラベル連続体3を終端部31側に向かって引き剥がしていく際に、第1基材61と第2基材62が極めて容易に剥離するようになる。もっとも、第1変化部692の横方向第1側の縁が、上記第1実施形態や図16(a)に示すような略円弧状に形成されていれば、ラベル連続体3を終端部31側に向かって引き剥がしていく際にラベル連続体3が搬送時に歪んだとしても、第1基材61と第2基材62が確実に剥離するようになる。
また、同図(e)に示すように、第1基材及び第2基材を有する介在シート片6が、不変部691のみから構成されていてもよい。
[第5実施形態]
上記各実施形態では、介在シート片6が第1貼着剤層71及び第2貼着剤層72を有するが、擬似接着された第1基材61及び第2基材62のみからなる介在シート片6を用いてもよい。この介在シート片6を用いる場合には、ラベル連続体3の終端部31を巻き芯2に接着する際に、第1基材61の表面を適切な貼着剤(接着剤や両面粘着テープなど)を用いてラベル連続体3の終端部31に強接着し、その介在シート片6の第1基材61の表面を適切な貼着剤(接着剤や両面粘着テープなど)を用いて強接着し、第2基材62の裏面を適切な貼着剤を用いて巻き芯2に強接着することにより、本発明のラベルロール品1が得られる。
その他、上記各実施形態から選ばれる2以上の構成を適宜組み合わせてもよく、或いは、上記各実施形態から選ばれる1つ又は2つ以上の構成を、それ以外の実施形態に置換してもよい。
1 ラベルロール品
2 巻き芯
21 巻き芯の周面
3,8 ラベル連続体
31 ラベル連続体の終端部
32 ラベル連続体の始端部
4 粘着ラベル
5 離型シート
6 介在シート片
61 第1基材
62 第2基材

Claims (1)

  1. 巻き芯と、長尺帯状のラベル連続体と、を有し、前記ラベル連続体の終端部が介在シート片を介して前記巻き芯の周面に貼り付けられた状態で前記ラベル連続体が巻き芯の周囲に巻き付けられているラベルロール品において、
    前記介在シート片が、前記ラベル連続体の終端部に強接着された第1基材と、前記巻き芯の周面に強接着された第2基材と、を有し、前記第1基材と第2基材が擬似接着状態で積層されており、
    前記介在シート片が、平面視において、前記ラベル連続体の始端部側から終端部側に向かって徐々に幅広となる部分を有する、ラベルロール品。
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