JP6470447B1 - 青果物の鮮度保持用収納袋 - Google Patents

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【課題】、短時間で保存環境に適応させることができ、枝豆やブロッコリー等の過湿状態でカビが成長し易く変色が起こり易い青果物の収納に適している上、製造が容易な青果物の鮮度保持用収納袋を提供する。【解決手段】収納袋1は、袋本体2および不織布5によって構成されている。袋本体2は、OPPフィルムによって形成された正面視矩形状の二方袋であり、開口した上端縁の下側に、開閉可能な合成樹脂製のジッパー3が熱接着されている。そして、袋本体2のジッパー3の下側の右端縁際には、所定の直径の円形の透過孔4が穿設されており、その透過孔4を覆うように、所定の直径の円形の不織布5が熱接着されている。【選択図】図1

Description

本発明は、合成樹脂フィルムによって形成された青果物の鮮度保持用の収納袋に関するものである。
葉菜類、果菜類、根菜類、フルーツ、菌茸類等の各種の青果物を収納するための収納袋として、合成樹脂製のフィルムによって形成されたパウチ、ガゼット袋、三方袋、二方袋、合掌袋等の収納袋が知られている。また、そのような合成樹脂製のフィルムからなる収納袋は、2枚の合成樹脂フィルムを重ねて(あるいは単一の合成樹脂フィルムを折り畳んで)外周をヒートシール(熱接着)することによって形成されることが多い。そのため、ヒートシールの容易性(比較的に低い温度でヒートシールできること)の観点から、ポリオレフィン樹脂製のフィルムによって形成された収納袋が広く用いられている(特許文献1)。
また、ポリオレフィン樹脂製のフィルムからなる収納袋は、水蒸気透過率が低く、水蒸気の排出量が大きい青果物を収納して密封すると、フィルムの内面に水滴が付着して曇り、外観が低下してしまうため、微細な孔やスリットを設けて水蒸気透過度を調整するものも開発されている。
特開2004−284654号公報
しかしながら、特許文献1の如き微細な孔やスリットを設けたポリオレフィン系樹脂フィルムからなる従来の収納袋は、十分な水蒸気透過度(単位時間当たりの水蒸気透過度)を確保できないので短時間で保存環境に適応させることが困難であるため、枝豆やブロッコリー等の過湿状態でカビが成長し易く変色が起こり易い青果物の収納には適していない。また、微細な孔やスリットを設けたポリオレフィン系樹脂フィルムからなる収納袋は、製袋工程の途中でポリオレフィン系樹脂フィルムに微細な孔やスリットを均一に設けなければならないため、製造にコストおよび手間が掛かる、という不具合がある。
本発明の目的は、上記従来の青果物の鮮度保持用の収納袋が有する問題点を解消し、短時間で保存環境に適応させることができ、枝豆やブロッコリー等の過湿状態でカビが成長し易く変色が起こり易い青果物の収納に適している上、製造が容易な青果物の鮮度保持用収納袋を提供することにある。
本発明の内、請求項1に記載された発明は、合成樹脂フィルムによって形成された青果物の鮮度保持用収納袋であって、気体を透過させるための少なくとも1つの透過孔が5mm以上50mm以下の面積となるように袋本体に穿設されているとともに、その透過孔を透過する気体の量を制限するための透過制御布が透過孔を覆うように袋本体に取り付けられており、前記透過制御布が、外周縁際を前記透過孔の周囲に周状に固着させた状態で袋本体に取り付けられているとともに、その透過制御布の周状の固着部分と前記透過孔の外周との間に、透過制御布と袋本体とが固着し合っていない非固着部が設けられており、かつ、その非固着部が、環状のものであり、幅が0.1mm以上7.0mm以下に調整されていることを特徴とするものである。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記透過制御布が、厚み100μm以上300μm以下で、目付25g/m 以上35g/m以下の不織布であることを特徴とするものである。
本発明に係る青果物の鮮度保持用収納袋は、大径の透過孔を介して水蒸気等の気体を透過させることによって短時間で保存環境に適応させることができるため、鮮度保持効果に優れており、枝豆やブロッコリー等の過湿状態でカビが成長し易く変色が起こり易い青果物の収納にも適している。また、製造時に、製袋工程の途中で構成材料である合成樹脂フィルムに微細な孔やスリットを均一に設ける必要がないため、安価に、かつ、容易に製造することができる。さらに、本発明に係る青果物の鮮度保持用収納袋は、透過制御布に、防曇剤、防腐剤、保存料、防カビ剤、エチレン吸着剤、炭酸ガス吸着剤、乾燥剤、ビスコース等のガスの出入りを微調整するための樹脂、熱接着性を付与するための樹脂等を塗布したり、含浸させたりすることによって、きわめて良好な鮮度保持効果を発現させることも可能である。
収納袋を示す説明図(正面図)である。 収納袋の透過孔および透過制御布の設置部分を拡大して示す説明図である(aは収納袋の右上部を拡大して示したものであり、bはaにおけるA−A線断面を示したものである)。
本発明に係る青果物の鮮度保持用収納袋(以下、単に、収納袋という)は、合成樹脂フィルムによって形成されており、気体を透過させるための透過孔が袋本体に穿設されているとともに、その透過孔を透過する気体(水蒸気等)の量を制限するための透過制御布が透過孔を覆うように袋本体に取り付けられていることが必要である。
本発明に係る収納袋を形成するための合成樹脂フィルムとしては、ポリオレフィンフィルム、ポリエステルフィルム等のヒートシールまたは溶断シールが可能な汎用の合成樹脂フィルムを好適に用いることができるが、それらの中でも、二軸延伸ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルムあるいはポリ乳酸フィルムを用いると、収納
袋の透明性が高くなり、青果物を収納した場合に内部を見易くなるので好ましい。
また、合成樹脂フィルムは、単一層からなるもので良いし、基材層の上に熱融着層等を積層した多層構造を有するものでも良いが、合成樹脂フィルムとして、基材層である二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムの上に、溶融押出ししたポリエチレンを熱融着層として積層させることによって形成された積層フィルムを用いることもできる。
また、形成材料である合成樹脂フィルムの厚さは、特に限定されないが、5〜75μmの範囲であると好ましく、20〜50μmの範囲であるとより好ましい。合成樹脂フィルムの厚さが5μmを下回ると、フィルムの“腰”がなくなってしまい、青果物を収納して密封する場合に、内部に空気が入り込み易くなるので好ましくなく、反対に、合成樹脂フィルムの厚さが75μmを上回ると、フィルムの剛性が高くなりすぎて、青果物を収納しにくくなったり、収納した後の密封作業がしにくくなったりするので好ましくない。
また、本発明に係る収納袋は、各種の青果物(特に、枝豆やブロッコリー等の袋内が過湿状態となったときにカビが成長し易く、変色し易いもの)を収納可能なものであるが、鮮度保持性を良好なものとするために、収納袋の内面が防曇性を有していることが好ましい。防曇性を付与する方法は、特に限定されるものではないが、収納袋を形成する合成樹脂原料中に予め防曇剤を含有させても良いし、収納袋の内面となるフィルム面に、防曇剤をコーティングしても良い。ここで用いる防曇剤としては、非イオン系の界面活性剤をあげることができ、防曇性と併せて帯電防止性を発揮するものを用いるのが好ましい。
そのような防曇剤としては、多価アルコールの脂肪酸エステル類、高級脂肪酸のアミン類、高級脂肪酸のアマイド類、ショ糖脂肪酸エステル類、高級脂肪酸のアミンやアマイドのエチレンオキサイド付加物等の非イオン系の界面活性剤を挙げることができる。そして、それらの防曇剤の中でも、ポリオキシエチレンアルキルアミン型、ポリオキシエチレンアルキルアミン脂肪酸エステル型、脂肪酸グリセリンエステル型を併用するのが好ましい。また、ポリビニルアルコール等の水溶性樹脂をコーティング剤として用いても良い。
加えて、合成樹脂フィルムを形成する樹脂には、必要に応じて各層の特性を阻害しない範囲で、熱安定剤、酸化防止剤、光安定剤、滑剤、核剤、難燃剤、顔料、染料、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化マグネシウム、マイカ、タルク、クレー、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、抗菌剤、自然分解性を付与する添加剤等を添加することができる。さらに、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、ゴム類、炭化水素樹脂、石油樹脂等を合成樹脂フィルムの特性を害さない範囲で配合しても良く、収納する青果物体内の水分の状態を制御するための特殊処理を合成樹脂フィルムに行っても良い。
また、本発明の収納袋は、上記した合成樹脂フィルム製の袋本体に、気体を透過させるための透過孔が(合計で)5mm以上50mm以下の面積となるように穿設されていることが必要である。透過孔の形状は、特に限定されず、円形、楕円形、矩形等の各種の形状にすることができる。なお、透過孔を、4.0mm以上7.0mm以下の円形のものとすると、袋本体への透過孔の穿設が容易なものとなる上、透過孔の上に透過制御布を固着させる際に位置ズレが起こりにくくなるので好ましい。一方、袋本体に穿設する透過孔の個数も、特に限定されず、単一のものでも良いし、2個以上でも良く、必要に応じて適宜変更することができる。加えて、袋本体に穿設する透過孔の位置も、特に限定されないが、袋本体の上方(ヒートシール部やジッパー等の密封手段から概ね50mm以内)であって左右の端縁際(左右の端縁から概ね50mm以内)に透過孔を設けると、青果物を収納して積層した場合でも、透過孔が塞がれにくく、安定した鮮度保持効果を発現できるので好ましい。
さらに、本発明の収納袋は、上記した透過孔を覆うように透過制御布が袋本体に固着されていることが必要である。透過制御布を袋本体に固着させる方法は、特に限定されず、熱融着(ヒートシール)、粘着剤、接着剤による接着等の方法を好適に用いることができるが、透過制御布を袋本体に熱融着させる方法を用いると、収納袋の製造が一段と容易なものとなるので好ましい。
加えて、透過制御布の種類は、特に限定されず、各種の織布や不織布を用いることができるが、透過制御布として不織布を用いると、透過孔を透過する気体(水蒸気等)の量の調整が容易なものとなるので好ましい。ここでいう不織布とは、繊維を織らずに絡み合わせたシート状体のことであり、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル等の合成樹脂製の繊維を絡み合わせたものの他に、紙製の繊維を絡み合わせたものやフェルト等も含まれる。
また、上記した不織布の中でも、縦ウェブと横ウェブとが直交するように重ね合わせた不織布(たとえば、ポリオレフィン製のフィルムを割繊して延伸した後に直交状に重ね合わせたもの)や、紙製の繊維を絡み合わせた不織布を透過制御布として用いると、透過孔を透過する気体の量の調整が一段と容易なものとなるので特に好ましい。特に、縦ウェブと横ウェブとが直交するように重ね合わせたポリオレフィン製の不織布(たとえば、JX ANCI(株)製 CLAF(登録商標) SP(T)等)を用いると、不織布を介して収納袋内への水の出入れや収納袋内からの短時間での気体の放出が可能となるため、収納袋の利便性が向上する。加えて、透過制御布として不織布を用いる場合には、不織布を、厚み100μm以上300μm以下で目付25g/m 以上35g/m以下のものとすると、透過孔を介した気体の透過量の調整がきわめて容易なものとなるので好ましい。
また、透過制御布の形状は、特に限定されず、透過孔の形状に合わせて、円形、楕円形、矩形等の各種の形状にすることができる。さらに、透過制御布の大きさも、特に限定されず、透過孔の大きさに合わせて、適宜調整することができる。加えて、透過孔を円形にする一方、透過制御布を、外周縁際を透過孔の周囲に周状に固着させる態様で袋本体に取り付けるとともに、その透過制御布の周状の固着部分と透過孔の外周との間に、透過制御布と袋本体とが固着し合っていない非固着部を設けると、透過孔を透過する気体の量の調整がより容易なものとなるので好ましい。なお、そのように円形の透過孔の周囲に、円形の透過制御布を、外周縁際を透過孔の周囲に周状に固着させる態様で袋本体に取り付ける場合には、非固着部の幅を0.1mm以上7.0mm以下に調整すると、透過孔を透過する気体の量の調整がきわめて容易なものとなるので特に好ましい。
一方、本発明に係る収納袋の形状は、特に限定されず、左右および下部をヒートシールしてなる三方袋や、二つ折りされた合成樹脂フィルムの左右をヒートシールしてなる二方袋、パウチ等の各種の形状にすることが可能である。
以下、実施例・比較例によって本発明に係る収納袋について詳細に説明するが、本発明の収納袋は、かかる実施例の態様に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更することが可能である。また、実施例および比較例における特性の評価方法は以下の通りである。
<鮮度保持特性>
実施例・比較例で得られた合成樹脂フィルムよりなる収納袋に、約250gの枝豆を詰めた後に、その収納袋の上部に設けられたジッパーを閉じることによって収納袋を密封した。そして、その枝豆を収納した収納袋を、以下の温湿度の変更を伴う雰囲気下(条件aと条件bの繰り返し)で10日間保管した。しかる後、収納された枝豆の状態を、色および臭気の観点から下記の5段階で官能評価した。
・保管条件
a.30℃×80%RHの雰囲気下で18時間保管
b.20℃×40%RHの雰囲気下で6時間保管
・評価基準
5:色・臭気において収納前のものとの違いがまったく認められない。
4:若干乾燥した様子であるものの、変色・異臭が認められない。
3:わずかな変色、微かな異臭が認められる。
2:全体的な変色、明確な異臭とカビの発生が認められる。
1:変色の程度が酷く、刺激性の高い異臭がして、房全体にカビの発生がみられる。
[実施例1]
防曇剤を練り込んだ厚み40μmの二軸延伸ポリオレフィンフィルム(OPPフィルム 東洋紡(株)製 P5562)を用いて、所定の大きさ(幅170mm×高さ200mm)の二方袋(二つ折りしたOPPフィルムの左右をヒートシールして上端縁際にジッパーを設けたもの)を作製した。そして、その二方袋の表側のOPPフィルムの右上方(ジッパーから30mm下方で右端縁から30mm内側)の1箇所に、4.0mmφの円形の透過孔(パンチ孔)を穿設し、さらに、その透過孔を塞ぐように、紙製で16mmφの円形の不織布(日本製紙パピリア(株)製 ヒートロンGS−30 目付け=30g/m)を二方袋の上に載置し、180℃に加熱したドーナッツ状(内径4.1mmで外径16.0mm)の熱板を利用し、当該熱板の外周と不織布の外周とが一致するように熱板を不織布に押し付けることによって、不織布を表側のOPPフィルムにヒートシールした。
図1は、実施例1の収納袋を示したものであり、収納袋1は、袋本体2および透過制御布である不織布5によって構成されている。袋本体2は、OPPフィルムによって形成された正面視矩形状の二方袋であり、幅170mm×高さ200mmの大きさを有している。また、袋本体2の開口した上端縁の下側には、開閉可能な合成樹脂製のジッパー3が熱接着されており、長尺な突条が表側のOPPフィルムの内面に貼着され、長尺な凹状溝が裏側のOPPフィルムの内面に貼着された状態になっている。そして、ジッパー3の下側の右端縁際には、4.0mmφの円形の透過孔4が穿設されており(透過孔4の面積=約12.56mm)、その透過孔4を覆うように、16.0mmφの円形の不織布5が袋本体2にヒートシールされている。かかる不織布5は、外周縁際を透過孔4の周囲に周状(外径16.0mmφで内径4.1mmφのドーナッツ状)に固着させた状態で袋本体2に取り付けられており、その不織布5の周状の固着部分7と透過孔4の外周との間に、幅0.1mmの非固着部(不織布5と袋本体2とが固着し合っていない部分)6が設けられた状態になっている。
そして、上記の如く得られた収納袋に、約250gの枝豆を入れ、上端際のジッパーを閉じて密封した後に、上記した方法によって、収納袋の鮮度保持特性を評価した。その結果、異臭、変色、腐敗等の現象は見られず、鮮度保持状態は良好であった。収納袋の鮮度保持特性の評価結果を収納袋の性状とともに表1に示す。
[実施例2]
収納袋を作製する際に、不織布と表側のOPPフィルムにヒートシールする熱板を、内径5.0mmで外径16.0mmのドーナッツ状のものとし、その不織布5の周状の固着部分7と透過孔4の外周との間に、幅1.0mmの非固着部を形成した。そして、それ以外は、実施例1と同様に収納袋を作製し、実施例1と同様な方法によって、収納袋の鮮度保持特性を評価した。その結果、異臭、変色、腐敗等の現象は見られず、鮮度保持状態は良好であった。収納袋の鮮度保持特性の評価結果を収納袋の性状とともに表1に示す。
[実施例3]
収納袋を作製する際に、二方袋を形成するOPPフィルムを、防曇剤を練り込んだ厚み20μmの二軸延伸ポリオレフィンフィルム(OPPフィルム 東洋紡(株)製 P5562)に変更した。そして、それ以外は、実施例1と同様に収納袋を作製し、実施例1と同様な方法によって、収納袋の鮮度保持特性を評価した。その結果、異臭、変色、腐敗等の現象は見られず、鮮度保持状態は良好であった。収納袋の鮮度保持特性の評価結果を収納袋の性状とともに表1に示す。
[実施例4]
収納袋を作製する際に、表側のOPPフィルムにヒートシールする不織布を、縦ウェブと横ウェブとが直交するように重ね合わせたポリオレフィン製の不織布(JX ANCI(株)製 CLAF(登録商標) SP(T) 目付け=27g/m)に変更した。そして、それ以外は、実施例1と同様に収納袋を作製し、実施例1と同様な方法によって、収納袋の鮮度保持特性を評価した。その結果、異臭、変色、腐敗等の現象は見られず、鮮度保持状態は良好であった。収納袋の鮮度保持特性の評価結果を収納袋の性状とともに表1に示す。
[比較例1]
収納袋を作製する際に、表側のOPPフィルムに不織布をヒートシールしなかったこと以外は、実施例1と同様に収納袋を作製し、実施例1と同様な方法によって、収納袋の鮮度保持特性を評価した。その結果、7日目において枝豆が変色し始め、8日目において枝豆の商品価値が失われた。収納袋の鮮度保持特性の評価結果を収納袋の性状とともに表1に示す。
[比較例2]
収納袋を作製する際に、表側のOPPフィルムに穿設する透過孔の直径を1.0mmに変更した(透過孔4の面積=約0.78mm)。そして、それ以外は、実施例1と同様に収納袋を作製し、実施例1と同様な方法によって、収納袋の鮮度保持特性を評価した。その結果、6日目において異臭が発生し始め、8日目において枝豆の腐敗が発生し、商品価値が失われた。収納袋の鮮度保持特性の評価結果を収納袋の性状とともに表1に示す。
[比較例3]
収納袋を作製する際に、表側のOPPフィルムに穿設する透過孔の直径を10.0mmに変更した(透過孔4の面積=約78.5mm)。そして、それ以外は、実施例1と同様に収納袋を作製し、実施例1と同様な方法によって、収納袋の鮮度保持特性を評価した。その結果、7日目において枝豆が変色し始め、8日目において枝豆の商品価値が失われた。収納袋の鮮度保持特性の評価結果を収納袋の性状とともに表1に示す。
[比較例4]
収納袋を作製する際に、表側のOPPフィルムに穿設する透過孔を0.4mmφの4個の微細孔にするとともに(透過孔4の面積=約0.50mm)、それらの透過孔を覆う不織布をヒートシールしなかった。そして、それ以外は、実施例1と同様に収納袋を作製し、実施例1と同様な方法によって、収納袋の鮮度保持特性を評価した。その結果、5日目において異臭が発生し始め、7日目において枝豆の腐敗が発生し、商品価値が失われた。収納袋の鮮度保持特性の評価結果を収納袋の性状とともに表1に示す。
Figure 0006470447
表1から、実施例1〜4の収納袋は、枝豆を収納した場合の鮮度保持特性に優れていることが分かる。これに対して、透過孔に透過制御布が設けられていない比較例1の収納袋、および、透過孔の大きさが請求項1の範囲から外れた比較例1〜4の収納袋は、いずれも、鮮度保持機能が不良であることが分かる。
本発明に係る収納袋は、上記の如く優れた効果を奏するものであるため、特に、枝豆等の青果物の鮮度保持用の収納袋として好適に用いることができる。
1・・収納袋
2・・本体部袋本体
3・・ジッパー
4・・透過孔
5・・不織布(透過制御布)
6・・非固着部
7・・固着部分

Claims (2)

  1. 合成樹脂フィルムによって形成された青果物の鮮度保持用収納袋であって、
    気体を透過させるための少なくとも1つの透過孔が5mm以上50mm以下の面積となるように袋本体に穿設されているとともに、
    その透過孔を透過する気体の量を制限するための透過制御布が透過孔を覆うように袋本体に取り付けられており、
    前記透過制御布が、外周縁際を前記透過孔の周囲に周状に固着させた状態で袋本体に取り付けられているとともに、
    その透過制御布の周状の固着部分と前記透過孔の外周との間に、透過制御布と袋本体とが固着し合っていない非固着部が設けられており、かつ、
    その非固着部が、環状のものであり、幅が0.1mm以上7.0mm以下に調整されていることを特徴とする請求項1、または請求項2に記載の青果物の鮮度保持用収納袋。
  2. 前記透過制御布が、厚み100μm以上300μm以下で、目付25g/m 以上35g/m以下の不織布であることを特徴とする請求項1に記載の青果物の鮮度保持用収納袋。
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