JP6767797B2 - 弁装置付き包装体及びこれに使用する弁装置 - Google Patents

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本発明は、通気制御用の弁装置を備えた包装体、及び、これに使用する弁装置に関するものである。
味噌や穀物、コーヒー豆や大豆のような豆類のように、発酵等によって炭酸ガス等のガスを発生させる物品(商品)がある。このような発ガス性の物品をカップ容器や袋容器に包装すると、内圧によって容器が膨れたり破裂したり、或いは、内容物が変質して風味が損なわれたりすることがある。そこで、容器内に発生したガスを容器外に逃がす必要がある。
しかし、容器に通気穴を空けただけでは、ホコリや微小な虫類のような異物が侵入するおそれがある。また、味噌のような発酵食品においては、腐敗等から商品を保護して品質を保持するために、外気の流入も極力抑制するのが好ましい。そこで、内部に発生したガスは逃がして外気の流入は阻止するという逆止機能を持った弁装置が種々提案されている。
その例として特許文献1には、ラップフィルムに用いられている自己密着性を有する樹脂フィルムに着目して、この自己密着性フィルムに弁機能を保持させたものが開示されている。
すなわち特許文献1には、弁本体の片面の全体に粘着剤層を形成して、弁本体で包装体の通気穴を塞ぐように構成した弁装置において、粘着剤層に、自己密着性フィルム製の補助フィルム(弁フィルム)を貼着して、補助フィルムと包装体との重合部をガスの排気通路と成した構成が開示されている。
特許文献1においては、弁装置を包装体に取り付ける(貼り付ける)と、補助フィルムは弁本体によって包装体に押さえられた状態になるため、外気が包装体の内部に流入することはしっかりと阻止される一方、包装体の内部にガスが発生して内圧がある程度まで高くなると、補助フィルムが包装体から離れて排気通路が形成され、ガスは外部に排出される。
特許第3808840号公報
特許文献1の弁装置は、補助フィルムが包装体の外面に強く密着するため、簡単な構造でありながら、極めて高い逆止機能を有している。しかし、包装体に対する補助フィルムの密着性が高いことから、包装体の内圧がかなり高くならないとガスが排出されにくく、味噌用容器のように蓋が積層フィルム製の場合は蓋が上向きに大きく膨れる現象が生じており、これが実用化を困難なものにしていた。
本願発明はこのような現状に鑑み成されたものであり、自己密着性を有する樹脂フィルムを弁フィルムとして使用することは特許文献1を踏襲しつつ、外気の流入は的確に阻止すると共にガスの排出を容易にして実用性に優れた技術を提供せんとするものである。
さて、電子レンジで加熱して調理する加工食品として、包装体に包装されて、加熱されて昇温すると蒸気が発生して内圧が上昇し、所定の内圧に上昇すると弁が開いて蒸気が噴出するタイプのものがあるが、本願発明は、このような電子レンジ用包装体の弁装置にも適用可能である。
本願発明は、各請求項で特定している。このうち請求項1の発明は、弁装置付きの包装体に関するものであり、これは、内外に連通する通気穴が空けられた包装体と、前記通気穴を覆うようにして前記包装体の外面に粘着されるシート状の弁装置とを備えている。
そして、前記弁装置は、
「前記包装体に向いた片面の全体に粘着剤層が形成された弁本体と、全体が前記粘着剤層に重なると共に前記通気穴を塞ぐように配置された弁フィルムとを有
前記弁フィルムを前記弁本体よりも小さい面積に形成して前記粘着剤層に前記通気穴の外側にはみ出た露出部を設けることにより、前記弁本体によって前記弁フィルムを前記包装体に押さえ保持していると共に、前記弁フィルムと前記包装体とで挟まれた部位を前記包装体の内部に発生したガスの排気通路と成している一方、
前記弁フィルムは、前記包装体に重ねるとこれに軽く貼り付く自己密着性を有している」
という基本構成である。
そして、上記基本構成において、
「前記排気通路の箇所のうち前記通気穴を覆う部位に、前記包装体に対する弁フィルムの密着性を弱めるか又は無くした離反助長部が、前記弁フィルムと包装体とのうちいずれか一方又は両方に凸部又は凹部若しくは凹凸部を形成することによって設けられ、前記弁本体及び弁フィルムの厚さ方向から見て、前記通気穴が前記凸部又は凹部若しくは凹凸部の群の中に位置している
という構成が付加されている。
凸部と凹部と凹凸部とは実際には明分し難い場合もあるが、平坦でなくて相手部材との密着面積を低下させて( 或いは全く密着せずに) 弁フィルムが包装体から剥がれやすくなっている状態は、いずれかに含まれる。これは、典型的には、エンボス加工やディンプル加工によって形成できる。凸部や凹部等の高さ( 深さ) や密度などは任意に設定できる。梨子地のような粗雑面も凹凸部に含まれるものである
特許文献1にも記載されているように、自己密着性を有する樹脂フィルムとしては、塩化ビニリデン(PVDC)系フィルムや、ポリエチレン系フィルム、塩化ビニル系フィルム等があり、これらは食品類を簡易包装するためのラップフィルムとして多用されているが、本願発明でも、弁フィルムとしてこれらのフィルムを使用できる。
また、弁フィルムは、単層品のみでなく複数層からなるものも使用できる。例えば、ポリアミド系フィルムのような基材フィルムを表裏からポリエチレンフィルムで挟んだ積層フィルムのような複数枚のフィルムから成る多層構造フィルムを使用可能であり、このように多層構造フィルムを使用すると、粘着性(密着性)に優れたフィルムや伸び性が高いフィルムなどを選択して積層することにより、高低差が大きい凹凸等であっても、破断を生じることなく容易に加工できる利点がある。
複数層に構成する場合、基材フィルムの片面又は両面に密着補助剤をコーティングしたものも採用可能である。この場合も、基材フィルムとして伸びや強度に優れた素材を使用できるため、高い品質を確保できる。基材フィルムとしてアルミ箔を使用することも可能である。
なお、包装体は容器本体と蓋とで構成されていることが普通であり、弁装置は、一般に蓋に取付けられる。また、蓋は、フィルム状又はシート状である場合と、成形品である場合とがあるが、本願発明の弁装置はいずれも適用できる。
請求項2の発明は、請求項1に記載した装置自体を対象にしている。すなわち、この発明は、内外に連通する通気穴が空けられた包装体の外面に、弁フィルムによって前記通気穴を覆う状態で弁本体が貼り付けられる弁装置に係るもので、弁装置は請求項1と同様の構成になっている(但し、請求項2では、離反助長部は弁フィルムに形成した凸部又は凹部若しくは凹凸部によって構成されている。)
請求項3の発明は、ベース体付きの弁装置を対象にしている。すなわち、この発明は、内外に連通する通気穴が空けられた包装体の外面に、前記通気穴を覆う状態で貼り付けられる弁装置であって、
前記包装体に貼り付けられるように一方の面に第1粘着剤層を形成されると共に前記通気穴と重なる連通穴が形成されたベース体と、前記ベース体の他方の面に向いた片面の全体に第2粘着剤層が形成された弁本体と、全体が前記第2粘着剤層に重なると共に前記通気穴を塞ぐように配置された弁フィルムとを有しており、
前記弁フィルムを前記弁本体よりも小さい面積に形成して前記第2粘着剤層に前記連通穴の外側にはみ出た露出部を設けることにより、前記弁本体によって前記弁フィルムを前記ベース体に押さえ保持すると共に、前記弁フィルムと前記ベース体とで挟まれた部位を前記包装体の内部に発生したガスの排気通路と成している一方、
前記弁フィルムは、前記包装体に重ねるとこれに軽く貼り付く自己密着性を有しており」
という基本構成になっている。
そして、上記基本構成において、
「前記排気通路の箇所のうち前記連通穴を覆う部位に、前記ベース体に対する弁フィルムの密着性を弱めるか又は無くした離反助長部が、前記弁フィルムとベースとのうちいずれか一方又は両方に凸部又は凹部若しくは凹凸部を形成することによって設けられ、前記弁本体及び弁フィルムの厚さ方向から見て、前記通気穴が前記凸部又は凹部若しくは凹凸部の群の中に位置している
という構成が付加されている。
凸部等からなる離反助長部は、例えば、インクジェット等のインクを塗布したり、剥離剤として使用されているシリコーンを塗布したり、或いは、レーザー加工によって表面を荒らすといったことによっても形成できるが、請求項4,5では、前記離反助長部は、弁フィルム自身塑性変形させることによって形成されている。弁フィルムの塑性変形は、エンボス加工やディンプル加工によって容易に実現できる。
本願各発明において、凸部の高さや凹部の深さをどの程度の寸法に設定するかや、離反助長部をどの程度の範囲まで形成するかは、必要に応じて設定できる。
請求項1,2の発明では、自己密着性を有する樹脂フィルムから成る弁フィルムが、弁本体によって押さえられた状態で包装体の外面に重なっているため、外気の流入がしっかりと遮断されている。
他方、通気穴離反助長部によって覆われているため、包装体の内部にガスが発生して内圧が上昇すると、離反助長部がきっかけになって弁フィルムがガスの圧力によって包装体から容易に離れて、弁フィルムの箇所を排気通路としてガスを速やかに逃がすことができる。
つまり、粘着テープの端を摘んで引くと容易に剥がれるが、これと同様で、離反助長部の箇所で弁フィルムが軽い力で包装体から剥がれるか又は既に剥がれていることにより、ガスの押しのけ作用によって弁フィルムが排気通路の出口に向かって軽い力で連続的に剥がれていくのであり、このため、包装体の内部にガスが発生するとこのガスを速やかに排出できるのである。
請求項3の発明の作用も請求項1,2と同様であり、離反助長部がきっかけとなって弁フィルムがベース体から簡単に剥がれるため、内圧が過剰に高くなる前に、ガスを速やかに排出することができる。ガスが排出されて包装体の内圧が低下すると、弁本体の押さえ作用によって弁フィルムがベース体に密着し、これにより、外気の流入が阻止される。このように、弁フィルムは、包装体の内圧の変化に追従して弁作用をしっかりと果たす。
離反助長部は様々な態様を選択できるが、請求項4,5のように、離反助長部を弁フィルム自体が塑性変形した態様に形成すると、離反助長部は、他の部材を付加することなくトムソンのような加圧装置を使用して形成できるため、コスト抑制に貢献できる。また、離反助長部を構成する部材が通気穴から包装体内に入り込むようなことは皆無であるため、安全性にも優れている。
本願発明の弁装置は、電子レンジで加熱されて内部に蒸気が発生して所定の内圧になると蒸気が噴出する食品包装体にも適用できるが、弁装置の大きさや離反助長部の面積の割合などを選択することにより、蒸気の噴出圧力を容易に設定できるため、電子レンジ用食品包装体用の弁装置としても好適である
実施形態を示す図で、(A)は弁装置を取付けた状態での包装体の斜視図、(B)は分離斜視図である。 (A)は弁装置を包装体に取り付けた状態での平面図、(B)は弁フィルムを裏返して見た状態の底面図、(C)は(B)のC−C視断面図、(D)は(A)のD−D視断面図、(E)は(A)のE−E視断面図、(F)は作用を示す図である。 離反助長部の別例である第2実施形態を示す図で、(A)は底面図、(B)(C)は断面の例を示す図である。 離反助長部を包装体に形成した第3実施形態を示す図で、(A)は平面図、(B)〜(D)は断面の例を示す図である。 ベース体付き弁装置例である第4実施形態を示す図であり、(A)は袋に取付けた状態の斜視図、(B)は弁装置の斜視図、(C)は分離正面図、(D)は(C)のD−D視平面図、(E)はガスが排出する状態での(D)のE−E視断面図、(F)は(E)と同じ方向から見た別例図である。
(1).第1実施形態の構造
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1〜2に示す第1実施形態を説明する。本実施形態は、味噌の包装体(包装用容器)に適用している。包装体は、開口縁(上端縁)にフランジ1aを形成した容器本体1と、容器本体1のフランジ1aに接着又は溶着された蓋2とから成っている。容器本体1は樹脂シート製であり、蓋2は、紙やアルミ箔、樹脂フィルム等を積層した薄いシート材から成っている。
なお、この種の包装体は積み重ねできるようになっており、そこで、容器本体1に、樹脂シート製のオーバーキャップを被せて、オーバーキャップに、上に位置した容器本体の底部が嵌まる土手部を形成していることが多いが、図面ではオーバーキャップは省略している。
蓋2の適宜部位にごく小さい径の通気穴3が空けられており、この通気穴3を覆った状態で、蓋2の外面に薄いシート状の弁装置4が貼り付けられている。本実施形態では、弁装置4は円形の外観を呈しているが、四角形等の多角形や楕円形など、形状は任意に設定できる。
図2に示すように、弁装置4は、外面を構成する円板状の弁本体5を備えている。弁本体5の片面(下面)には、その全面にわたって粘着剤層6が形成されており、粘着剤層6に、弁フィルム7が貼り付けられている。弁本体5は、PETフィルムやポリプロピレンフィルムなどの単層フィルム、片面又は両面に各種補助膜を塗工したコーティングフィルム、或いは複数種類のフィルムを接合した多層構造フィルムから成っており、その厚さは、加工の容易性や剥離紙からの取り外しの容易性、経済性等を考慮して設定できる。例えば25〜150μmの範囲とすることが可能であるが、剥離紙からの取り外しの容易性に着目すると、50〜100μm(なかんずく、50μm程度)が好ましい。粘着剤層6の厚さはできるだけ薄いのが好ましいが、現実には、20μm程度の厚さになることが多い。
弁フィルム7は、包装体の内部で発生したガスの排気通路となるものであり、弁本体5よりも小さい面積になっている。弁フィルム7は、本実施形態では、弁本体5の1つの中心線に沿って長く、かつ、中間部は円形に広がった中膨れ形状になっている。従って、弁フィルム7は、弁本体5を完全に横切る形態であり、弁フィルム7を挟んだ両側に、粘着剤層6の露出部6aが、通気穴3の外側にはみ出た状態に形成されている。弁フィルム7は露出部6aから突出しているため、弁装置4を包装体の蓋2に貼り付けると、弁フィルム7は離反助長部9の表面に押さえられた状態になる(弁本体5は若干撓み変形する。)。
本実施形態では、図2(B)に表示するように、弁フィルム7の一端面7aと他端面7bとが弁本体5の外側に露出しており、従って、ガスの排気通路は2つの出口を有しているが、出口が1つしかない形態としたり、弁フィルム7を三ツ矢状や十字状に形成して3つ以上の出口を有する形態とすることも可能である。排気通路の出口が1つしかない場合は、粘着剤層6の露出部6aは2つに分断されずに一連に連続することになる。
弁フィルム7は、ラップフィルムとして使用されている樹脂フィルムをそのまま転用可能である。既述のとおり、塩化ビニリデン(PVDC)系フィルムや、ポリエチレン系フィルム、塩化ビニル系フィルム、ポリエチレン系フィルムとポリアミド系フィルムの積層体など、各種のものを使用できる。弁本体5の厚さは5〜50μmとすることができる。製造工程での扱いやすさなどを考慮すると、特に10〜20μm程度が好適である。
本実施形態では、弁フィルム7(排気通路)うち通気穴3を覆う中央部のみに、弁本体5と反対側に突出した多数の凸部(突起)8を形成することにより、弁フィルム7に離反助長部9を形成している。凸部8の群は、弁フィルム7の長手方向と短手方向とに並んで形成されており、離反助長部9は四角形の形態を成している。図では、離反助長部9の大まかな外延を点線で表示しており、図2(A)(B)から理解できるように、通気穴3と離反助長部9とが重なっている。
本実施形態では、凸部8は角形(四角形)に表示しているが、四角形以外の多角形や円形、楕円形など、どのような形状であってもよい。弁本体5の中心と同心の円弧状に形成することなども可能である。離反助長部9の形成手段としては、弁本体5と反対側(包装体の側)に突出した凸部8を形成することに代えて、弁本体5の側に凹んだ凹部の群を採用したり、弁本体5の側に凹んだ凹部と弁本体5と反対側に突出した凸部とが連続した凹凸部を採用したりすることも可能である。
いずれにしても、凸部8や凹部は弁フィルム7を塑性変形させて形成するものであるため、凸部8や凹部の箇所においても弁フィルム7の厚さは基本的には変わらない。また、離反助長部9として凸部8を形成すると、離反助長部9の箇所では、弁フィルム7と蓋2との間には隙間が空いている。
離反助長部9は、通気穴3の面積よりも相当に大きな面積になっているが、弁本体5及び弁フィルム7は一般に透明であって離反助長部9を視認しにくいため、特段の措置を講じないと、弁装置4を手作業で包装体に貼り付けるに際して、弁本体5の芯が通気穴3から大きくずれて、離反助長部9が通気穴3からはずれてしまう事態が生じうる。この点について、本実施形態では、離反助長部9の箇所に印刷インキを塗布することにより、離反助長部9の視認性を確保している。なお、印刷インキを弁フィルム7に塗布せずに、弁本体5の外面のうち離反助長部9に対応した箇所に塗布することも可能である。
以上の構成において、離反助長部9は弁フィルム7の中央部のみに形成されており、離反助長部9を除いた部位は、包装体に対して強く密着する高密着部になっている。また、弁フィルム7は、弁本体5によって蓋2の表面に押さえられている。従って、外気が容器の内部に浸入することはない。
離反助長部9として突起8の群を形成すると、図2(D)に示すように、離反助長部9の箇所では、突起8の群のみが蓋2に密着して、弁フィルム7と蓋2との間に僅かの隙間が空いた状態になっているため、包装体の内部にガスが発生した場合、内圧が過剰に上昇しなくても、弁フィルム7は、離反助長部9の箇所から端部7a,7bに向けて蓋2から容易に離れていく(剥がれていく。)。ガスが抜けて包装体の内圧が低下すると、弁本体5の押さえ作用によって弁フィルム7が蓋2に重なり、弁フィルム7が自己密着性によって蓋2に速やかに密着するため、外気の流入は確実に阻止される。
従って、外気の流入はしっかりと阻止しつつ、内部に発生したガスは速やかに排出できる。その結果、内部に発生したガスによって包装体が膨れたり破れたりすることを防止できるのである。よって、実用性に優れている。
離反助長部9として凹部の群を形成した場合は、離反助長部9の箇所でも弁フィルム7が蓋2に重なっているが、凹部の面積の総和分だけ重合面積が低下していて密着力が低下しているため、包装体内でガスが発生すると、離反助長部9はガスの圧力による押し退け作用によって蓋2から容易に剥がれる。この離反助長部9の箇所の剥がれをきっかけとして、剥がれが軽い力(ガス圧)で両端7a,7bに速やかに移行する。従って、凸部8の場合と同様に、ガスを速やかに排出できる。
本実施形態の弁装置は、多数枚を剥離紙に成立して並べた状態に仮粘着しておいて、自動機又は手作業によって1枚ずつ剥がして包装体に取り付けられる。そして、次のような工程を経て製造可能である。
すなわち、特許文献1に開示されている方法と同様に、まず、帯状の剥離紙原反と弁フィルム原反とを長手方向に繰り出しながら重ね合わせていきつつ、弁フィルム原反に、トムソンによって弁フィルム7の形状の切り込みを入れるのと同時に凸部8等の加工を施し、次いで、弁フィルム原反の余白部分を剥がしていき、それから、剥離紙原反に対して、粘着層が形成された弁本体原反を重ねていくことで、弁本体原反を弁フィルム7に重ねて粘着していき、次いで、弁本体原反にトムソンで切り込みを入れることによって弁本体5の形状を形成して、それから、弁本体原反の余白部分を剥がしていく、という手順で製造可能である。
この方法では、弁フィルム7への凸部8等の加工を、トムソンによる切り込みの形成と同時に行うことができるため、加工の手間を軽減できる利点がある。もとより、弁フィルム原反に、剥離紙原反に重なる前の段階で凸部等を加工することも可能である。離反助長部9の目印となる印刷を施す場合は、弁フィルム7又は弁本体5への印刷は、トムソンによる切り込み形成の前又は後に、原反の送りと同期させて行ったらよい。
(2).他の実施形態
次に、他の実施形態を説明する。図3に示す第2実施形態では、弁フィルム7に凸部8を形成するにおいて、凸部8を円形に形成している。凸部8にえて、図3(B)に示すように、凹部11を形成したり、図3(C)に示すように凹凸部12を形成したりすることも可能である。凸部8にしても凹部11にしても凹凸部12にしても、平面視形状は任意に設定できる。
図4に示す第3実施形態では、蓋2のうち通気穴3の周囲の箇所に離反助長部9′を形成している。離反助長部9′の具体的な形状としては、(B)に示すように外向きの凸部8′を形成したり、(B)に示すように凹部11′を形成したり、(D)に示すように凹凸部12′を形成したりすることができる。凸部8′等は、通気穴3から少し離して放射方向に長い形状に形成しているが、凸部8′等の内端を通気穴3の内周に位置させてもよい。
図4のように蓋2に離反助長部9′を形成した場合は、弁装置4の弁フィルム7には凸部等を形成する必要はない(弁フィルム7に凸部を形成することは排除しないが、コスト的には、片方だけに形成するのが好ましい。)。蓋2のみに離反助長部9′を形成した場合も、離反助長部9′の箇所では蓋2に対する弁フィルム7の密着性が低下したり、蓋2と弁フィルム7との間に隙間が空いたりするため、ガスを的確に排出できると共に外気の流入は的確に阻止できる。
図5では、ベース体付き弁装置13の例を示している。この実施形態は、第1実施形態の弁装置4にベース体14を貼り付けた構造になっている。従って、粘着剤層として、弁本体5″と弁フィルム7″とを粘着する第1粘着剤層15と、ベース体14を包装体に粘着するための第2粘着剤層16とが形成されている。なお、弁装置13は、第1実施形態と同様に、多数枚を剥離紙に整列して仮粘着された状態で製造されて、1枚ずつ剥がして包装体に取付けられる。
ベース体14は弁本体5″と同じ形状になっており、中央部には、包装体(袋容器18)の通気穴3と重なる連通穴17が空いている。
さて、第1実施形態では、弁フィルム7と包装体(蓋2)との間に排気通路が形成されるが、弁装置を貼り付ける箇所の腰の強さや表面の皺の有無により、弁フィルムと包装体との密着性が異なって、弁としての性能が安定しない場合がある。包装体が紙製であったり印刷が施されていたりして表面の平滑性が悪い場合も、弁フィルム7の密着性が低下して性能が悪化するおそれがある。つまり、第1実施形態の場合、包装体の性状によっては弁機能が安定しない場合があり、安価ではあるが適用対象が限られる。
これに対して、本実施形態では、ベース体14と弁フィルム7″との間に排気通路が形成されるため、ベース体14に適度の腰を持たせることにより、包装体の腰や表面状態等に関係なく安定した排気通路を形成できる。従って、包装体が袋容器18のように変形しやすいものであったり紙製であったりしても、外気の流入は的確に阻止しつつ、ガスは速やかに排出して安定した弁機能を確保することができる。つまり、包装体の性状の違いをベース体14で吸収できるため、様々な素材からなる包装に適用して高い弁機能を発揮できるのであり、従って、汎用性に優れている。
このタイプでは、弁フィルム7″と弁本体5″とのうちいずれか一方又は両方に離反助長部9″を形成することができるが、本実施形態ではベース体14に離反助長部9″を形成しており、その例として(E)では、弁フィルム7に向けて凹んだ凹部11″の群を形成した例を表示して、(F)では、弁フィルム7″に向けて突出した凸部8″の群を形成した例を表示している。凸部8″及び凹部11″とも、連通穴17から放射方向に向く姿勢に形成しているが、それらの形状や配置は任意に設定できる。
この実施形態でも、袋容器18の内部でガスが発生すると、離反助長部9″の箇所を剥離のきっかけとして、ガスの押し退け作用によって弁フィルム7″の全体がベース体14から速やかに剥がれていくため、袋容器18の内部に発生したガスを速やかに排出できる。従って、商店の棚等に陳列した袋容器18が膨れて消費者に違和感を与えるような不具合を防止できる。ガスが抜けきると、弁フィルム7″は弁本体5の押さえ作用と自身の自己密着性とによってベース体14に密着するため、外気の流入は阻止される。
この実施形態の弁装置は、基本的には、次のような手順で製造できる。すなわち、
a.剥離紙状原反を使用し、その上にベース体原反を重ねて第2粘着剤層15によって粘着させた状態で繰り出しつつ、ベース体原反に弁フィルム原反を重ねていく、
b.弁フィルム原反に、トムソンによって弁フィルム7″の形状の切り込みを入れて行きつつ、弁フィルム原反の余白部分を剥がしていく、
c.片面に第1粘着剤16の層が塗工された弁本体原反を、弁フィルム7を覆うようにしてベース体原反に重ねていきつつ、弁本体原反とベース体原反とに、トムソンにより、それら弁本体5″とベース体14の形状の切り込みを入れ、次いで、弁本体原反とベース体原反との余白部分を引き剥がしていく、
という手順で形成できる。これにより、剥離紙原反に多数の弁装置13が並べて搭載された状態の製品が製造される。
そして、ベース体14に凸部8″等を形成する場合は、弁フィルム原反を重ねる前に、一対の挟圧部材によってベース体原反に凸部8 ″等を加工できるし、弁フィルム7 ″に凸部8 ″等を形成する場合は,ベース体原反に切り込みを入れるのと同時に、又はその前の段階で、弁フィルム原反に凸部8 ″等を形成できる。もとより、他の製法方法も採用できる。
以上、図示した実施形態を説明したが、本願発明は他にも様々に具体化できる。例えば、包装体は樹脂シート製パックや袋には限らず、ボトルなどにも適用できる。1つの弁装置に複数枚の弁フィルムを互いに離して設けることも可能である(この場合は、包装体には複数の通気穴が空いている。)。
離反助長部は、速乾性インクをインクジェット等で塗布して形成された凸部で構成することも可能であるが、この場合のインクには塗料も含まれる。また、視認性は無くてもよいので、顔料が含まれていないビヒクルも使用可能である。
本願発明は、実際に包装体用弁装置に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 容器本体
包装体を構成する
3 通気穴
4 弁装置
5,5″ 弁本体
6 粘着剤層
7,7″ 弁フィルム
8,8′,8″ 凸部
9,9′,9″ 離反助長部
11,11′,11″ 凹部
12,12′ 凹凸部
13 ベース体付き弁装置
14 ベース体
15 第1粘着剤層
16 第2粘着剤層
17 連通穴
18 装体の一例としての袋容器

Claims (5)

  1. 内外に連通する通気穴が空けられた包装体と、前記通気穴を覆うようにして前記包装体の外面に粘着されるシート状の弁装置とを備えており、
    前記弁装置は、前記包装体に向いた片面の全体に粘着剤層が形成された弁本体と、全体が前記粘着剤層に重なると共に前記通気穴を塞ぐように配置された弁フィルムとを有
    前記弁フィルムを前記弁本体よりも小さい面積に形成して前記粘着剤層に前記通気穴の外側にはみ出た露出部を設けることにより、前記弁本体によって前記弁フィルムを前記包装体に押さえ保持していると共に、前記弁フィルムと前記包装体とで挟まれた部位を前記包装体の内部に発生したガスの排気通路と成している一方、
    前記弁フィルムは、前記包装体に重ねるとこれに軽く貼り付く自己密着性を有している構成であって、
    前記排気通路の箇所のうち前記通気穴を覆う部位に、前記包装体に対する弁フィルムの密着性を弱めるか又は無くした離反助長部が、前記弁フィルムと包装体とのうちいずれか一方又は両方に凸部又は凹部若しくは凹凸部を形成することによって設けられ、前記弁本体及び弁フィルムの厚さ方向から見て、前記通気穴が前記凸部又は凹部若しくは凹凸部の群の中に位置している、
    弁装置付き包装体。
  2. 内外に連通する通気穴が空けられた包装体の外面に、前記通気穴を覆う状態で貼り付けられる弁装置であって、
    前記包装体に向いた片面の全体に粘着剤層が形成された弁本体と、全体が前記粘着剤層に重なると共に前記通気穴を塞ぐように配置された弁フィルムとを有
    前記弁フィルムを前記弁本体よりも小さい面積に形成して前記粘着剤層に前記通気穴の外側にはみ出た露出部を設けることにより、前記弁本体によって前記弁フィルムが前記包装体に押さえ保持されると共に、前記弁フィルムと前記包装体とで挟まれた部位が前記包装体の内部に発生したガスの排気通路になるように設定されている一方、
    前記弁フィルムは、前記包装体に重ねるとこれに軽く貼り付く自己密着性を有しており、
    前記弁フィルムのうち前記通気穴を覆う部位に、前記包装体に対する弁フィルムの密着性を弱めるか又は無くした離反助長部が、前記弁フィルムに凸部又は凹部若しくは凹凸部を形成することによって設けられ、前記弁本体及び弁フィルムの厚さ方向から見て、前記通気穴が前記凸部又は凹部若しくは凹凸部の群の中に位置するように設定されている、
    包装体用弁装置。
  3. 内外に連通する通気穴が空けられた包装体の外面に、前記通気穴を覆う状態で貼り付けられる弁装置であって、
    前記包装体に貼り付けられるように一方の面に第1粘着剤層を形成されると共に前記通気穴と重なる連通穴が形成されたベース体と、前記ベース体の他方の面に向いた片面の全体に第2粘着剤層が形成された弁本体と、全体が前記第2粘着剤層に重なると共に前記通気穴を塞ぐように配置された弁フィルムとを有しており、
    前記弁フィルムを前記弁本体よりも小さい面積に形成して前記第2粘着剤層に前記連通穴の外側にはみ出た露出部を設けることにより、前記弁本体によって前記弁フィルムを前記ベース体に押さえ保持すると共に、前記弁フィルムと前記ベース体とで挟まれた部位を前記包装体の内部に発生したガスの排気通路と成している一方、
    前記弁フィルムは、前記包装体に重ねるとこれに軽く貼り付く自己密着性を有しており、
    前記排気通路の箇所のうち前記連通穴を覆う部位に、前記ベース体に対する弁フィルムの密着性を弱めるか又は無くした離反助長部が、前記弁フィルムとベースとのうちいずれか一方又は両方に凸部又は凹部若しくは凹凸部を形成することによって設けられ、前記弁本体及び弁フィルムの厚さ方向から見て、前記通気穴が前記凸部又は凹部若しくは凹凸部の群の中に位置している、
    包装体用弁装置。
  4. 前記離反助長部は、前記弁フィルム自身塑性変形させることによって形成されている、
    請求項1に記載した弁装置付き包装体。
  5. 前記離反助長部は、前記弁フィルム自身を塑性変形させることによって形成されている、
    請求項2又は3に記載した包装体用弁装置。
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