JP5938055B2 - サイドバイザー用モールディング及びその取付構造並びにこのモールディングを有する自動車用サイドバイザー - Google Patents

サイドバイザー用モールディング及びその取付構造並びにこのモールディングを有する自動車用サイドバイザー Download PDF

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Description

本発明は、キャブオーバ型自動車又はボンネット型自動車のサイドドアの窓枠に取付けられ、車内の換気に適したサイドバイザーの下縁端部に沿って取付けられるモールディング及びその取付構造に関する。また本発明は、このモールディングを有する自動車用サイドバイザーに関する。
本出願人は、風切り音を殆ど発生させずに、車内空気を通孔から速やかに排出して車内の換気を効率良く行うことができるとともに、通孔から車外に排出された車内の空気が再び車内に侵入するのを防止する、自動車用サイドバイザーを提案した(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に示されるサイドバイザーは、図7、図9、図12及び図13に示すように、ドア窓13bの前部から上部にかけて覆うとともに車幅方向外方に膨出しかつ下面が開放された第1サイドバイザー21と、ドア窓13bの上部のうち第1サイドバイザー21より下方を覆うとともにドア窓13bを開放可能に閉止する窓ガラス13cより外方であって第1サイドバイザー21の下縁端部より車幅方向内側に位置し後端から前端に向うに従って次第に窓ガラス13cに近付きかつ下縁端部が窓ガラス13cの外面に接近して設けられた第2サイドバイザー22と、第1サイドバイザー21下縁端部のうちドア窓13b上部に位置する部分と第2サイドバイザー22上縁端部とを一体的に接続することによりドア窓13b上部の第1及び第2サイドバイザー21,22の間を覆い上方に突出するように湾曲するとともに前端から後端に向うに従って斜め上方に延びかつ車幅方向で第2サイドバイザー22上縁端部から第1サイドバイザー21下縁端部に向うに従って斜め上方に延びて設けられる第3サイドバイザー23と、第3サイドバイザー23の前部に設けられた単一又は複数の通孔23a,23bとを備える。
特許文献1に示されるサイドバイザー11は、第2サイドバイザー22の下縁端部に沿ってゴム製のモールディング16が接着剤により取付けられ、このモールディング16の先端が窓ガラス13cの外面に更に接近するように構成される(図9参照)。具体的には、モールディング16は、帯状ブレード16aと、この帯状ブレード16aの長手方向の一側縁にその側縁のほぼ全長に亘って帯状ブレード面に立設され第2サイドバイザー22の下縁端部22aの端面に当接するための帯状当接片16bとが一体的に形成される。そして帯状当接片16bの第2サイドバイザー22の下縁端部側の面に図示しない接着剤を充填した後で第2サイドバイザー22の下縁端部22aに帯状当接片16bを当接しこの接着剤を硬化させることにより、モールディング16を取付けていた。
特開2011−189831号公報(請求項1、請求項3、段落[0011]、図1〜図6)
しかし、上記特許文献1に示された自動車用サイドバイザーの第2サイドバイザーの下縁端部に沿ってモールディングを取付ける接着剤が経時変化で劣化したり、接着不良を起こすと、モールディングが第2サイドバイザーの下縁端部から離脱又は剥離する不具合があった。
本発明の第1の目的は、接着剤の経時変化や接着不良によって、自動車用サイドバイザーの下縁端部から離脱又は剥離しないサイドバイザー用モールディング及びその取付構造を提供することにある。また本発明の第2の目的は、このモールディングを有することにより、風切り音を殆ど発生させずに、車内空気を通孔から速やかに排出して車内の換気を効率良く行うことができるとともに、通孔から車外に排出された車内の空気が再び車内に侵入するのを防止する自動車用サイドバイザーを提供することにある。
本発明の第1の観点は、図1、図2、図7、図9〜図11に示すように、自動車用サイドバイザー22の下縁端部22aに沿って取付けられ、弾性体で形成されるサイドバイザー用モールディング16において、帯状ブレード16aと、この帯状ブレード16aの長手方向の一側縁にその側縁のほぼ全長に亘って帯状ブレード面に立設され下縁端部22aの端面22dに当接するための帯状当接片16bとが一体的に形成され、この帯状当接片16bに全長に亘って複数の貫通孔16eが設けられ、複数の貫通孔16eを介して帯状当接片16bと下縁端部22aの端面22dとの間及び貫通孔16eの孔内に接着剤Xが充填されかつ貫通孔16eの孔口に肉盛りされて硬化してなることを特徴とする。
本発明の第2の観点は、図1、図2、図4に示すように、第1の観点に基づく発明であって、帯状当接片16bの自動車用サイドバイザー22の下縁端部22aの厚さ分だけ離れた先端に下縁端部22aに掛止するための掛止部16hが帯状当接片16bと一体的に形成されたサイドバイザー用モールディング16である。
本発明の第3の観点は、帯状ブレード16aは、一端に下縁端部22aに設けられた第1係合孔22bに挿入するための第1ねじ部16cが突設され他端に取付孔16dを有し、かつこの帯状ブレード16aと別体の第2ねじ部16fを取付孔16d及び下縁端部22aに設けられた第2係合孔22cに挿入して下縁端部22aに取付けられるように構成されたことを特徴とする。
本発明の第4の観点は、第3の観点に基づく発明であって、図1〜図3、図5に示すように、第1及び第2ねじ部16c、16fのそれぞれの胴部周囲の各ねじ部基端から自動車用サイドバイザー22の下縁端部22aの厚さ分だけ離れた位置に第1及び第2係合孔22b、22cの孔径に縮径可能なリング状の膨出部16g、16gが前記第1及び第2ねじ部と一体的に形成されたサイドバイザー用モールディング16である。
本発明の第5の観点は、図1、図2、図6、図7、図9〜図11に示すように、自動車用サイドバイザー22の下縁端部22aに沿って弾性体で形成されるモールディング16を取付けるサイドバイザー用モールディングの取付構造において、このモールディング16は、一端に第1ねじ部16cが突設され他端に取付孔16dを有する帯状ブレード16aと、この帯状ブレード16aの長手方向の一側縁にその側縁のほぼ全長に亘って帯状ブレード面に立設され下縁端部22aの端面22dに当接するための帯状当接片16bとが一体的に形成され、この帯状当接片に全長に亘って複数の貫通孔16eが設けられ、かつこの取付孔16dに挿通してモールディング16を下縁端部22aに取付けるための第2ねじ部16fを備え、下縁端部22aは、第1ねじ部16cが挿入可能な第1係合孔22bと、第1ねじ部16cが係合孔22bに挿入した状態で取付孔16dに臨む第2係合孔22cを有し、第1ねじ部16cを第1係合孔22bに挿入して第1係合孔22bから突出する部分の第1ねじ部16cを切断し、取付孔16dと第2係合孔22cに第2ねじ部16fを挿入して第2係合孔22cから突出する部分の第2ねじ部16fを切断し、帯状当接片16bを下縁端部22aの端面22dに当接し、複数の貫通孔16eを介して帯状当接片16bと下縁端部22aの端面22dとの間及び貫通孔16eの孔内に接着剤Xを充填しかつ貫通孔16eの孔口を肉盛りして硬化させることを特徴とする。
本発明の第6の観点は、図2、図7及び図9に示すように、サイドドア13のドア窓13bの前部から上部にかけて覆うとともに車幅方向外方に膨出しかつ下面が開放された第1サイドバイザー21と、ドア窓13bの上部を覆うとともにドア窓13bを開放可能に閉止する窓ガラス13cより外方に位置し下縁端部22aが窓ガラスの外面に接近して設けられた第2サイドバイザー22とが、一体となってドア窓13bを区画する窓枠13aに取付けられる自動車用サイドバイザー11において、第2サイドバイザー22の下縁端部22aに沿って第1ないし第3の観点のいずれかの観点に記載されたサイドバイザー用モールディング16が取付けられ、このモールディング16の帯状ブレード16aの先端が窓ガラス13cの外面に更に接近するように構成されたことを特徴とする。
本発明の第1の観点のサイドバイザー用モールディング及び第5の観点のモールディングの取付構造では、帯状当接片16bを自動車用サイドバイザー22の下縁端部22aの端面22dに当接させ、複数の貫通孔16eを介して帯状当接片16bと下縁端部22aの端面22dとの間及び貫通孔16eの孔内に接着剤Xを充填させかつ貫通孔16eの孔口を肉盛りして硬化させる(図6参照)。すると、帯状当接片16bと下縁端部22aの端面22dとが密着し、貫通孔16eの孔口から出現して硬化した接着剤Xが帯状当接片16bが下縁端部22aの端面22dからの浮き上がりを防止する。これにより接着剤の経時変化や接着不良によって、モールディング16がサイドバイザー22の下縁端部22aから離脱又は剥離することがなく、モールディング16をサイドバイザー22の下縁端部22aに堅牢に取付けることができる。
また本発明の第2の観点のサイドバイザー用モールディングでは、帯状当接片16bを自動車用サイドバイザー22の下縁端部22aの端面22dに当接させるときに、帯状当接片16bの先端に設けられた掛止部16hを下縁端部22aの内縁に掛止させれば、帯状ブレード16aが下縁端部22aから浮き上りにくくなる。これにより帯状ブレード16aが下縁端部22aに密着した状態で接着剤Xを塗布することができる。
また本発明の第3の観点のサイドバイザー用モールディングでは、第1ねじ部16cを第1係合孔22bに挿入して第1係合孔22bから突出する部分の第1ねじ部16cを切断し、取付孔16dと第2係合孔22cに第2ねじ部16fを挿入して第2係合孔22cから突出する部分の第2ねじ部16fを切断すると、帯状ブレード16aの両端がしっかりと自動車用サイドバイザー22の下縁端部22aに取付けることができる。
また本発明の第4の観点に基づくサイドバイザー用モールディング16では、第1及び第2ねじ部16c、16fのそれぞれの胴部周囲に設けられた各膨出部16gを縮径させた状態で第1及び第2ねじ部16c、16fを第1係合孔22b及び取付孔16dを介して第2係合孔22cにそれぞれ挿通させると、膨出部16g、16gが第1及び第2係合孔22b、22cの孔縁で膨張して止まる。これにより、各膨出部16gが第1及び第2係合孔22b、22cに係止し、第1及び第2ねじ部16c、16fが第1及び第2係合孔22b、22cから抜けなくなり、より一層堅牢にモールディング16を自動車用サイドバイザー22に取付けることができる。
更に第1ないし第4の観点に基づくモールディングを備えた本発明の第6の観点に基づく自動車用サイドバイザー22では、モールディング16が自動車用サイドバイザー22の下縁端部22aから離脱又は剥離することがなく、堅牢に自動車用サイドバイザー22に取付けられ、かつモールディング16の帯状ブレード16aの先端が自動車の窓ガラス13cの外面に更に接近するため、風切り音を殆ど発生させずに、車内の空気が開放されたドア窓13b及び通孔23a、23bを通って吸出され速やかに車外に排出され、これにより、車内の換気を効率良く行うことができる。
本発明の実施形態の自動車用サイドバイザーにモールディングを取付ける状況を示す要部斜視図である。 図1のモールディングを自動車用サイドバイザーに取付けた状態を示す要部斜視図である。 図2のF−F線断面図である。 図2のG−G線断面図である。 図2のH−H線断面図である。 その貫通孔に接着剤を充填して硬化させた状態を示す図4に対応する断面図である。 自動車用サイドバイザーを取付けたトラック(キャブオーバ型自動車)のサイドドアを略正面から見たサイドドアの要部斜視図である。 図7のA−A線断面図である。 図7のB−B線断面図である。 図7のC−C線断面図である。 図7のD−D線断面図である。 図7のE−E線断面図である。 そのサイドバイザーを取付けたサイドドアを斜め後方から見たサイドドアの要部斜視図である。 そのサイドバイザーを取付けたトラック(キャブオーバ型自動車)のキャブの平面図である。 そのサイドバイザーを取付けたトラック(キャブオーバ型自動車)のキャブの側面図である。 自動車用サイドバイザーを取付けた乗用車(ボンネット型自動車)のサイドドアを略正面から見たサイドドアの要部斜視図である。
次に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図14及び図15に示すように、この実施の形態のサイドバイザー11は、キャブオーバ型のトラック10のサイドドア13に取付けられる。サイドバイザー11は左右対称であるため、トラック進行方向左側のサイドドア13に取付けられたサイドバイザー11を代表して説明し(図14)、トラック進行方向右側のサイドドア13に取付けられたサイドバイザー11の説明を省略する。トラック10のキャブ12の側面には乗員が乗降するための乗降口12aが設けられ、この乗降口12aはサイドドア13により開放可能に閉止される(図15)。サイドドア13の上部には窓枠13aにより区画されるドア窓13bが形成され、このドア窓13bは窓ガラス13cが昇降することにより開閉される。窓枠13aは、サイドドア13の前側に鉛直方向より僅かに後方に傾斜して起立する前枠部13dと、トラック10の進行方向に延びる上枠部13eと、サイドドア13の後側に略鉛直方向に起立する後枠部13fとを有する。また窓ガラス13cが上昇することによりドア窓13bが窓ガラス13cにより閉止され、窓ガラス13cが下降することによりドア窓13bが開放されるように構成される。
サイドバイザー11は窓枠13aの前枠部13d、上枠部13e及び後枠部13fに両面粘着テープ14(図8〜図12)等により取付けられ、ドア窓13bの前部及び上部を外方から覆うように構成される(図7、図13及び図15)。またサイドバイザー11は、ドア窓13bの前部から上部にかけて覆う第1サイドバイザー21と、ドア窓13bの上部のうち第1サイドバイザー21より下方を覆う第2サイドバイザー22と、第1サイドバイザー21下縁端部のうちドア窓13b上部に位置する部分と第2サイドバイザー22上縁端部とを一体的に接続することによりドア窓13b上部の第1及び第2サイドバイザー21,22の間を覆う第3サイドバイザー23と、第3サイドバイザー23の前部に設けられた2つの通孔23a,23bとを備える(図7及び図13)。第1〜第3サイドバイザー21〜23は、半透明プラスチックの射出成型により一体的に形成される。なお、第1〜第3サイドバイザーは、半透明プラスチックではなく、不透明プラスチックにより一体的に形成してもよく、或いは日除けとしての機能が不要で室内換気としての機能のみが必要である場合には、透明プラスチックにより一体的に形成してもよい。
第1サイドバイザー21は、車幅方向外方に膨出し、かつ下面が開放されるように構成される(図7〜図12)。また第1サイドバイザー21は、前部下方に向うに従って次第にトラック10の進行方向における幅が狭くなって前枠部13dの幅内に収まるように形成されるとともに、上部後方に向うに従って次第に鉛直方向における幅が狭くなって上枠部13eの幅内に収まるように形成される(図7)。更に第1サイドバイザー21の前部後縁は前方に突出するように湾曲して形成され、第1サイドバイザー21の上部下縁は上方に突出するように湾曲して形成される。
第2サイドバイザー22は、ドア窓13bを閉止した窓ガラス13cより外方であって、第1サイドバイザー21の下縁端部より車幅方向内側に位置して設けられる(図9〜図11)。また第2サイドバイザー22は、後端から前端に向うに従って次第に窓ガラス13cに近付くように形成される、換言すれば、前端から後端に向うに従って次第に窓ガラス13cから離れるように形成される(図12)。また第2サイドバイザー22は、後端から前端に向うに従って次第に鉛直方向における幅が狭くなるように形成される、換言すれば、前端から後端に向うに従って次第に鉛直方向における幅が広くなるように形成される(図7)。第2サイドバイザー22の上縁端部は上方に突出するように湾曲して形成される。更に第2サイドバイザー22の下縁端部はトラック10の進行方向に延びて形成されるとともに(図7)、車幅方向において窓ガラス13c外面に向って突設され、窓ガラス13c外面に接近して設けられる(図9〜図11)。
この第2サイドバイザー22の下縁端部22aには、この下縁端部22aに沿って弾性体からなるモールディング16が取付けられる。モールディング16はゴム製、樹脂製などの弾性体である。この実施の形態ではモールディング16はポリエステルエラストマー樹脂の成形体である。
図1〜図6に示すように、このモールディング16は、帯状ブレード16aと帯状当接片16bとが一体的に形成される。帯状ブレード16aは、その一端に下縁端部22aに設けられた第1係合孔22bに挿入するための第1ねじ部16cが突設され、他端に長孔の取付孔16dを有する。帯状当接片16bは帯状ブレード16aの長手方向の一側縁にその側縁のほぼ全長に亘って帯状ブレード面に立設される。この帯状当接片16bは、第2サイドバイザー22の下縁端部22aの端面22dに当接するためのものである。帯状当接片16bにはその全長に亘って複数の貫通孔16eが等間隔に設けられる。またモールディング16は、帯状ブレード16aとは別体の第2ねじ部16fを備える。この第2ねじ部16fは、第1ねじ部16cと同じ材質からなる弾性体であって、取付孔16dに挿通して帯状ブレード16aを下縁端部22aに設けられた第2係合孔22cに挿入して下縁端部22aに取付けるためのものである。
図1〜図3、図5に示すように、第1及び第2ねじ部16c、16fのそれぞれの胴部周囲には、リング状の膨出部16g、16gが第1及び第2ねじ部とそれぞれ一体的に形成される。これらの膨出部16g、16gは、各ねじ部基端から第2サイドバイザー22の下縁端部22aの厚さ分だけ離れた位置に設けられ、かつ第1及び第2係合孔22b、22cの孔径に縮径可能な弾力性を有する。
図1、図2、図4に示すように、帯状当接片16bの先端には、掛止部16hが帯状当接片16bと一体的に形成される。この掛止部16hは第2サイドバイザー22の下縁端部22aに掛止するためのものであり、下縁端部22aの厚さ分だけ帯状ブレード16aのブレード面から離れて設けられる。帯状ブレード16aと帯状当接片16bと掛止部16hとで断面コ字状をなす(図4)。
図9〜図11に示すように、モールディング16の先端、即ち帯状ブレード16aの先端は、窓ガラス13c外面に向って突出し、窓ガラス13c外面に第2サイドバイザー22の下縁端部22aより更に接近するように構成される。
第3サイドバイザー23は、上方に突出するように湾曲するとともに、前端から後端に向うに従って斜め上方に延びて設けられる。また第3サイドバイザー23は、車幅方向において第2サイドバイザー22の上縁端部から第1サイドバイザー21の下縁端部に向うに従って斜め上方に延びて設けられる。更に第3サイドバイザー23の前部は車幅方向において窓ガラス13cに向って突出するように湾曲して形成される(図9及び図12)。第3サイドバイザー23の前部の湾曲する部分の曲率半径は比較的大きく形成される。一方、2つの通孔23a,23bは第3サイドバイザー23の前端から上方に湾曲し第3サイドバイザー23の長手方向に沿って配設される。また2つの通孔23a,23bの下縁から第2サイドバイザー22外面にかけて2本のリブ17,18が略水平に延びて設けられる。これらのリブ17,18は第1〜第3サイドバイザー21〜23と一体的に形成される(図9及び図10)。更にこれらのリブ17,18の高さは、第2サイドバイザー22と第3サイドバイザー23の接続部で最も高くなるように形成される。そしてリブ17,18の高さは、上記接続部から前方に向うに従って次第に低くなり、上記接続部から後方に向うに従って次第に低くなるように形成される。但し、リブ17,18の先端面(上面)はリブ17,18の長手方向にわたって直線に近いなだらかな曲線状に構成される。
初めに、このように構成された第2サイドバイザー22のためのモールディング16の取付方法について説明する。先ず、図1、図2、図5に示すように、第1ねじ部16cを第1係合孔22bに挿入して第1係合孔22bから突出させる。ここで突出した第1ねじ部16cの軸部をプライヤやペンチなどの工具で挟んで強力に引っ張る。すると第1ねじ部16cの膨出部16gが縮径して、第1係合孔22bの孔縁より出現したところでその弾性力により縮径前の膨出部16gの径に復元する。膨出部16gは第2サイドバイザー22の下縁端部22aの厚さ分だけ離れた位置にあるため、この膨出部16gが第1係合孔22bの孔縁より出現したところで、第1ねじ部16cにより帯状ブレード16aは下縁端部22aに密着する。また膨出部16gが第1係合孔22bに係止し、第1ねじ部16cが第1係合孔22bから抜けなくなる。この状態で図5の破線に示すところで第1ねじ部16cの軸部を切断する。図2では切断した第1ねじ部16cを破線で示している。
次いで、図1、図2、図3に示すように、第2ねじ部16fを取付孔16dと第2係合孔22cに挿入して第2係合孔22cから突出させる。ここで突出した第2ねじ部16fの軸部をプライヤやペンチなどの工具で挟んで強力に引っ張る。すると第2ねじ部16fの膨出部16gが縮径して、第2係合孔22cの孔縁より出現したところでその弾性力により縮径前の膨出部16gの径に復元する。膨出部16gは第2サイドバイザー22の下縁端部22aの厚さ分だけ離れた位置にあるため、この膨出部16gが第2係合孔22cの孔縁より出現したところで、第2ねじ部16fにより帯状ブレード16aは下縁端部22aに密着する。また膨出部16gが第2係合孔22cに係止し、第2ねじ部16fが第2係合孔22cから抜けなくなる。この状態で図3の破線に示すところで第2ねじ部16fの軸部を切断する。図2では切断した第2ねじ部16fを破線で示している。
次に、帯状当接片16bを第2サイドバイザー22の下縁端部22aの端面22dに当接させる。このとき、帯状当接片16bの先端に設けられた掛止部16hを下縁端部22aの内縁に掛止させる(図2、図4)。これにより帯状ブレード16aが下縁端部22aに密着する。この状態で、複数の貫通孔16eに接着剤Xを注入すると、帯状当接片16bと下縁端部22aの端面22dとの間及び貫通孔16eの孔内に接着剤Xが充填される。この充填量は、貫通孔16eの孔口が接着剤Xで肉盛りされるように調整される。その後、接着剤を硬化させる(図2、図4、図6)。以上の取付方法により、第2サイドバイザー22にモールディング16を堅牢に取付けることができる。
続いて、このように構成されたトラック10用のサイドバイザー11の動作を説明する。トラック10の走行中にキャブ12内の換気を行うときには、窓ガラス13cの上縁端部がサイドバイザー11の下縁端部より僅かに上方に位置するように窓ガラス13cを下降させる、即ちサイドバイザー11のモールディング16の先端が窓ガラス13cの上端より僅かに下方の外面に向って突出するように窓ガラス13cを下降させる(図7)。このときトラック10の走行によりサイドバイザー11の外面に沿いかつサイドバイザー11の前部から後部に向う空気流が発生する。この空気流は、車幅方向外方に膨出する第1サイドバイザー21外面を通ることにより速くなり、続いて第3サイドバイザー23外面から第2サイドバイザー22外面を通ることにより更に加速される。この結果、第3サイドバイザー23の通孔23a,23b外側を通過する高速の空気流により、通孔23a,23b外側における空気の静圧がキャブ12内の空気の静圧に対して極めて小さくなるとともに、サイドバイザー11前部後縁と窓ガラス13c前部上縁との間の開口部19外側における空気の静圧がキャブ12内の空気の静圧に対して極めて小さくなるので、キャブ12内の空気が開放された通孔23a,23b及び開口部19を通って吸出され速やかにキャブ12外に排出される。また第2サイドバイザー22をその後端から前端に向うに従って次第に窓ガラス13cに近付くように形成した、即ち第2サイドバイザー22をその前端から後端に向うに従って次第に窓ガラス13cから離れるように形成したので、通孔23a,23b外側を通過するときキャブ12内の空気を吸出した空気流が第2サイドバイザー22外面から剥離することなく第2サイドバイザー22外面に沿ってスムーズに流れる(図12)。この結果、風切り音が殆ど発生せずに、効率の良いキャブ12内換気を行うことができる。
一方、第2サイドバイザー22の下縁端部22aを窓ガラス13c外面に接近して設けるとともに、この下縁端部22aに沿って弾性体のモールディング16を取付けたので、モールディング16の帯状ブレード16aの先端が窓ガラス13c外面に更に接近する。このため、万一サイドバイザー14に外力が加わってモールディング16の帯状ブレード16aの先端が窓ガラス13c外面に接触しても窓ガラス13c及びモールディング16を損傷させずに、第2サイドバイザー22の下縁端部22aと窓ガラス13cとの隙間を極めて小さくすることができるとともに、通孔23a,23b及び開口部19からキャブ12外に排出されたキャブ12内の空気が再びキャブ12内に侵入するのをほぼ確実に防止できる。また2つの通孔23a,23bの下縁から第2サイドバイザー22外面にかけて2本のリブ17,18を略水平に延びて設けたので、通孔23a,23bから吸出されたキャブ12内の空気が上記リブ17,18により整流されるとともに、サイドバイザー11の通孔23a,23b近傍の強度が高くなる。この結果、トラック10の走行による空気流がサイドバイザー11外面をその前部から後部に向ってスムーズに流れるので、風切り音が殆ど発生せず、また通孔23a,23bの形成によるサイドバイザー11の強度の低下を抑制できる。
なお、この実施の形態のサイドバイザーでは、第1サイドバイザー及び第2サイドバイザー以外に第3サイドバイザーを備え、通孔23a,23b及び補強用のリブ17,18を設けた例を挙げたが、本発明は第1サイドバイザーと第2サイドバイザーのみで構成され、通孔23a,23b及びリブ17,18を有しない自動車用サイドバイザーにも適用することができる。またトラックやワンボックスカーなどのキャブオーバ型自動車用サイドバイザーに限らず、図16に示すような本発明のモールディング46を有する乗用車用サイドバイザー41やボンネット型トラック用サイドバイザーなどのボンネット型自動車用サイドバイザーにも適用することができる。
10 トラック(自動車)
11 サイドバイザー
13 サイドドア
13a 窓枠
13b ドア窓
13c 窓ガラス
16 モールディング
16a 帯状ブレード
16b 帯状当接片
16c 第1ねじ部
16d 取付孔
16e 貫通孔
16f 第2ねじ部
16g 膨出部
16h 掛止部
17,18 リブ
21 第1サイドバイザー
22 第2サイドバイザー
22a 第2サイドバイザーの下縁端部
22b 第1係合孔
22c 第2係合孔
22d その下縁端部の端面
23 第3サイドバイザー
23a,23b 通孔
41 サイドバイザー
46 モールディング
X 接着剤

Claims (6)

  1. 自動車用サイドバイザーの下縁端部に沿って取付けられ、弾性体で形成されるサイドバイザー用モールディングにおいて、
    帯状ブレードと、前記帯状ブレードの長手方向の一側縁にその側縁のほぼ全長に亘って前記帯状ブレード面に立設され前記下縁端部の端面に当接するための帯状当接片とが一体的に形成され、前記帯状当接片に全長に亘って複数の貫通孔が設けられ、
    前記複数の貫通孔を介して前記帯状当接片と前記下縁端部の端面との間及び前記貫通孔の孔内に接着剤が充填されかつ前記貫通孔の孔口に肉盛りされて硬化してなることを特徴とするサイドバイザー用モールディング。
  2. 前記帯状当接片の前記自動車用サイドバイザーの下縁端部の厚さ分だけ離れた先端に前記下縁端部に掛止するための掛止部が前記帯状当接片と一体的に形成された請求項1記載のサイドバイザー用モールディング。
  3. 前記帯状ブレードは、一端に前記下縁端部に設けられた第1係合孔に挿入するための第1ねじ部が突設され他端に取付孔を有し、かつ前記帯状ブレードと別体の第2ねじ部を前記取付孔及び前記下縁端部に設けられた第2係合孔に挿入して前記下縁端部に取付けられるように構成された請求項1又は2記載のサイドバイザー用モールディング。
  4. 前記第1及び第2ねじ部のそれぞれの胴部周囲の各ねじ部基端から前記自動車用サイドバイザーの下縁端部の厚さ分だけ離れた位置に前記第1及び第2係合孔の孔径に縮径可能なリング状の膨出部が前記第1及び第2ねじ部と一体的に形成された請求項3記載のサイドバイザー用モールディング。
  5. 自動車用サイドバイザーの下縁端部に沿って弾性体で形成されるモールディングを取付けるサイドバイザー用モールディングの取付構造において、
    前記モールディングは、一端に第1ねじ部が突設され他端に取付孔を有する帯状ブレードと、前記帯状ブレードの長手方向の一側縁にその側縁のほぼ全長に亘って前記帯状ブレード面に立設され前記下縁端部の端面に当接するための帯状当接片とが一体的に形成され、前記帯状当接片に全長に亘って複数の貫通孔が設けられ、かつ前記取付孔に挿通して前記モールディングを前記下縁端部に取付けるための第2ねじ部を備え、
    前記下縁端部は、前記第1ねじ部が挿入可能な第1係合孔と、前記第1ねじ部が前記係合孔に挿入した状態で前記取付孔に臨む第2係合孔を有し、
    前記第1ねじ部を前記第1係合孔に挿入して前記第1係合孔から突出する部分の前記第1ねじ部を切断し、前記取付孔と前記第2係合孔に第2ねじ部を挿入して前記第2係合孔から突出する部分の前記第2ねじ部を切断し、前記帯状当接片を前記下縁端部の端面に当接し、前記複数の貫通孔を介して前記帯状当接片と前記下縁端部の端面との間及び前記貫通孔の孔内に接着剤を充填しかつ前記貫通孔の孔口を肉盛りして硬化させることを特徴とするサイドバイザー用モールディングの取付構造。
  6. サイドドアのドア窓の前部から上部にかけて覆うとともに車幅方向外方に膨出しかつ下面が開放された第1サイドバイザーと、前記ドア窓の上部を覆うとともに前記ドア窓を開放可能に閉止する窓ガラスより外方に位置し下縁端部が前記窓ガラスの外面に接近して設けられた第2サイドバイザーとが、一体となって前記ドア窓を区画する窓枠に取付けられる自動車用サイドバイザーにおいて、
    前記第2サイドバイザーの下縁端部に沿って請求項1ないし4のいずれか1項に記載のサイドバイザー用モールディングが取付けられ、このモールディングの帯状ブレードの先端が前記窓ガラスの外面に更に接近するように構成されたことを特徴とする自動車用サイドバイザー。
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