JP5931616B2 - 防水型コネクタ及びワイヤシール - Google Patents

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Description

本発明は、防水型の電気コネクタ(以下、単にコネクタ)に装着されるワイヤシール、およびこのワイヤシールを用いた防水型コネクタに関する。
防水型コネクタは、外部から水等の侵入を阻止するために、コネクタハウジング内にワイヤシール、あるいは一括ゴム栓と称されるシール部材を設けているものが知られている。このワイヤシールは、コネクタハウジングに保持される複数のコンタクト(端子金具)の夫々に対応する位置に電線挿入孔を設けており、この電線挿入孔を通ってコンタクトがそれを保持するキャビティに挿入されると、電線挿入孔の周囲に設けられるシール突条にコンタクトに接続される電線が密着することで防水性が確保される。
同じ仕様の防水型コネクタに、異なる線径の電線が接続されたコンタクトが挿入されることがある。電線挿入孔の周囲には圧縮されたシール材の逃げ場がないことから、太い電線が電線挿入孔に挿入されると、その隣接する電線挿入孔にシール材が逃げてしまう。この場合、隣接する電線挿入孔に太い電線を挿入させようとしても、逃げてきたシール材が抵抗となりコンタクトの装着作業の負担が大きくなるとともに、無理に挿入させようとするとシール材(シール突条)にゴム切れが生じてしまう。そうすると、所望する防水性能が得られなくなってしまう。
以上の問題点に対して、いくつかの提案がなされている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
特許文献1は、ワイヤシールの外縁近傍の電線挿入孔に隣接する位置に、シール部材の厚さ方向に窪んでいる逃げ溝を形成することを提案している。
また、特許文献2は、ワイヤシールに設けられる電線挿入孔を軸先方向の一方側を大口径部とし、他方側を小口径部とするとともに、隣接する電線挿入孔を、大口径部と小口径部との向きがシール部材の表裏で異なるように配置することを提案している。
特開2005−317385号公報 特開2010−140876号公報
特許文献1の提案は、逃げ溝がワイヤシールの外縁近傍に設けられているため、ワイヤシールの外周側に設けられる電線挿入孔についてはシール材が逃げることができるが、外周側から離れた位置に設けられる電線挿入孔についてはシール材が逃げることができない。
特許文献2の提案は、電線挿入孔の小口径部がコンタクトの挿入側に配置される場合、小口径部の周囲のシール材にコンタクトが衝突してしまい、コンタクトの挿入作業が難しくなるのに加えて、無理に挿入させようとするとゴム切れを起こすおそれがある。
そこで本発明は、電線挿入孔が配置される位置に依存することなく、線径の太い電線でも無理なく挿入させることができるワイヤシールを提供することを目的とする。
また、本発明は、そのようなワイヤシールを備えることで、所望する防水性能が得られる防水型コネクタを提供することを目的とする。
本発明の防水型コネクタ用のワイヤシールは、表裏に対向する一対の主面を有する平板状のシール本体と、一対の主面の間を貫通してシール本体に形成される複数の電線挿入孔と、各々の電線挿入孔の内壁面に形成されるシール突条と、隣接する電線挿入孔の間に電線挿入孔に連通して設けられ、主面より窪んだ逃げ溝と、を備える。この電線挿入孔は、主面に向けて開口径が大きくなる誘い込みが主面の側に形成され、逃げ溝は、誘い込みの深さまで主面から窪んでいる。
このワイヤシールは、電線が電線挿入孔に挿入されると、シール突条が電線の周囲に密着されることで防水シールすることができる。
本発明によるワイヤシールによれば、外周側に限ることなく、任意の電線挿入孔同士の間に逃げ溝を設けることができるので、電線挿入孔の配置位置に依存することなく、線径の太い電線でも無理なく挿入させることができる。しかも、この逃げ溝は主面より所定の深さまでしか形成されておらず、それよりも深い部分にはシール材が存在することにより、シール突条による電線のシール性能を担保できる。
本発明のワイヤシールにおいて、隣接する電線挿入孔のシール突条が相互間で電線挿入孔の軸方向に沿って異なる位置に設けられることが好ましい。
そうすることで、シール突条を介した電線挿入による押圧力が隣接する各電線挿入孔間で軸方向に沿った特定の位置で集中せず、コンタクト及び電線の挿入を比較的容易に行うことができる。
本発明のワイヤシールにおいて、逃げ溝は、シール突条が形成されている厚さ方向の領域よりも、主面からの窪みが浅いことが好ましい。
そうすれば、シール突条が形成されている領域に、隣接する電線挿入孔の間にシール材が存在することになり、電線をシールするための押圧力を確保できる。
本発明による防水型コネクタは、複数のコンタクトを保持するコネクタハウジングと、コネクタハウジングに収容され、コンタクトに接続される複数の電線が挿入される複数の電線挿入孔を有するワイヤシールと、を備えるが、このワイヤシールとして上述したいずれかのワイヤシールを用いると、線径の太い電線を挿入したとしても、所望する防水性能が得られる。
本発明のワイヤシールによれば、外周側に限ることなく、任意の電線挿入孔同士の間に逃げ溝を設けることができるので、電線挿入孔の配置位置に依存することなく、線径の太い電線でも無理なく挿入させることができる。しかも、この逃げ溝は主面より所定の深さまでしか形成されておらず、それよりも深い部分にはシール材が存在することにより、シール突条による電線のシール性能を担保できる。
本実施形態に係る防水型コネクタの縦断面図である。 本実施形態に係るメスコネクタを示し、(A)は分解斜視図、(B)はワイヤシールをインナーハウジングに組み付けた状態の分解斜視図である。 本実施形態に係るメスコネクタの縦断面図である。 本実施形態に係るワイヤシールを示し、(A)は平面図、(B)は縦断面図、(C)は横断面図である。 本実施形態に係るワイヤシールを示し、(A)は図2のV-A部拡大断面図、(B)は図4のV-B部拡大断面図である。 図3のVI部拡大図である。 本実施形態に係るワイヤシールの変形例を示し、図6に相当する部分を示す図である。
以下、添付図面に示す実施形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図1〜図3に示すように、本実施形態の防水型コネクタ10は、複数のメス型のコンタクト1(図3)を保持するインナーハウジング20と、リテーナ40と、インナーハウジング20及びリテーナ40を収容するアウターハウジング60とを備えている。防水型コネクタ10は、相手コネクタ80と嵌合されると、コンタクト1が相手コネクタ80に保持される複数のオス型のコンタクト2にそれぞれ電気的に接続される。防水型コネクタ10は、相手コネクタ80との間にシール部材23を設けるとともに、インナーハウジング20にワイヤシール30を設けることで、内部への水の浸入を防いでいる。なお、以下では、防水型コネクタ10と相手コネクタ80が互いに嵌合される側を前、防水型コネクタ10から電線Wが引き出される側を後と定義して説明する。
インナーハウジング20は、コンタクト1がそれぞれ挿入される複数のキャビティ22が形成されるインナー本体21と、インナー本体21の前端側に設けられるインナーピース27とを備えている。なお、インナー本体21、インナーピース27は、各々、絶縁性の樹脂を射出成形することにより一体に製作される。アウターハウジング60および相手コネクタ80のハウジング(以下、相手ハウジング)81も同様である。
インナー本体21の外周部には、環状のシール部材23が装着されている。シール部材23は、インナー本体21の外周部に形成された段差24に突き当たり位置決めされている。このシール部材23は、シリコーンゴムから、ニトリルゴム、フッ素ゴム等から形成することができる。シール部材23は、インナーハウジング20と相手ハウジング81の間の防水を担う。
また、インナー本体21の後端に設けられるシール収容凹部25には、各コンタクト1にそれぞれ接続される電線Wの外周を一括して止水するワイヤシール30が設けられている。ワイヤシール30は、電線Wを伝ってくる水がインナーハウジング20内に浸入するのを防止する。本実施形態における特徴部分であるワイヤシール30については、追って詳しく説明する。
インナーピース27は、インナー本体21と共にコンタクト1を保持する。
インナーピース27をインナー本体21に組み付けると、インナーピース27の後端部によりシール部材23が後方から位置決めされる。
リテーナ40は、キャビティ22内に収容されたコンタクト1を二次的に係止するものであって、各キャビティ22内に収容されるコンタクト1を挿入するための複数列の開口41が各キャビティ22に対応して設けられている。そして、各開口41の下側には、コンタクト1を二次的に係止するための二次係止部42が設けられている。リテーナ40は、仮係止位置では、コンタクトが開口41を通ってキャビティ22内に収容可能となっているが、コンタクト1が収容されると、図1、図2に示す本係止位置に移動されることで、コンタクト1が二次係止部42により二次係止されるようになっている。
次に、アウターハウジング60は、インナー本体21の後端部に対向する電線引出部61と、電線引出部61の周囲に前方に向けて延びる筒状のフード部62とを備えている。このフード部62には、相手ハウジング81のロック片83に係止されるロックアーム63が一体に設けられている。ロック片83とロックアーム63が互いに係止されることで、防水型コネクタ10と相手コネクタ80はロックされる。
ロックアーム63は、基端側にロック解除操作部65と先端側にロック片66を備えるアーム本体64と、アーム本体64の基端側を支持するU字状のバネ片67と、を備える。ロック解除操作部65を下向きに押すと、ロックが解除される。
ロックアーム63の幅方向両側には、電線引出部61およびフード部62から立ち上がる一対の保護壁68,68が設けられている。保護壁68,68の前端側には、屋根69が架けられており、ロック片66を含むロックアーム63の前端側は、この屋根69によって覆われている。このように、保護壁68および屋根69が設けられることにより、ロックアーム63に電線、その他の障害物が接触しにくくなるので、ロックアーム63が変形、破損から保護される。
相手ハウジング81は、コンタクト2を保持するとともに、シール部材23を介してインナーハウジング20の外周部に嵌合される。
相手ハウジング81の外周部には、防水型コネクタ10のロックアーム63のロック片66と互いに係止されるロック片83が設けられている。
コンタクト2は、その一端側が相手ハウジング81の保持壁82を貫通してインナーハウジング20内に挿入される。コンタクト2の他端側は、保持壁82から引き出される相手ハウジング81の外側に延出し、途中から下方に向けて屈曲している
以上説明した構成の防水型コネクタ10と相手コネクタ80とを嵌合させるには、アウターハウジング60のフード部62とインナーハウジング20との間に相手ハウジング81を挿入する。すると、相手ハウジング81によってシール部材23が押し潰されて、相手ハウジング81とインナーハウジング20とに密着するので、内部の防水が図られる。
また、相手ハウジング81のロック片83によってロックアーム63のロック片66が押し上げられるので、バネ片67が撓む。そして、ロック片66がロック片83を乗り越えるとバネ片67の撓みが復元し、ロック片66とロック片83とが互いに係止される。これによって防水型コネクタ10と相手コネクタ80との抜け止めが図られる。
一方、防水型コネクタ10と相手コネクタ80との嵌合を解除するには、ロック解除操作部65を押し下げる。これによってバネ片67が撓んで、ロック片83からロック片66が離れるので、双方のコネクタ10,80を前後方向に離間させて嵌合を解除することができる。
次に、図4〜図6をも参照して、ワイヤシール30について詳しく説明する。
平面形状が概略矩形とされる平板状のワイヤシール30は、外周形状、寸法がシール収容凹部25の内周面26と密着するように作製されるとともに、ワイヤシール30の外周面には、内周面26との密着性を向上するための複数(3つ)のシール突条36が設けられている。シール突条36は、シール本体30aの周縁39の全域に亘って形成される。なお、シール突条36は、その形状を把握できるようにするために、変形する前の原形を各図面に示している。後述するシール突条33、前述したシール部材23についても同様である。
ワイヤシール30には、キャビティ22に対応する位置に複数の電線挿入孔31がシール本体30aの表裏をなす主面37,38を貫通して形成されている。キャビティ22に収容されたコンタクト1に接続された電線Wは、電線挿入孔31、アウターハウジング60の電線引出部61を通って後方に導出される。
各電線挿入孔31は、シール本体30aの主面37,38の両面側に、所定の深さまで誘い込み32が形成されている。誘い込み32は、ワイヤシール30の厚さ方向の中心から主面37,38に向かって開口径が大きくなるように形成されており、コンタクト1が電線挿入孔31に挿入するのを案内する。なお、誘い込み32を主面37,38の両面に形成するのは、ワイヤシール30の表裏を区別することなく使用できるようにするためである。
各電線挿入孔31の内周には複数(2つ)のシール突条33が設けられ、これらシール突条33が電線Wの外周面に密着することで、各電線挿入孔31を伝ってからインナーハウジング20の内部への浸水を阻止することができる。シール突条33は、表裏両面の誘い込み32,32の間であって、ワイヤシール30の厚さ方向の中央部に位置している。したがって、誘い込み32は、各々主面37,38からシール突条33に達するよりもわずかに浅いまでの深さを有している。
シール本体30aには、第一逃げ溝34が形成されている。第一逃げ溝34は、電線挿入孔31に電線Wを挿入したときに、シール突条33の周囲のシール材が変形して逃げ込むスペースとして機能する。ここでいうシール材とは、シール本体30aを構成する素材(例えばゴム)そのものを意図しており、シール材が変形するとは、当該素材が変形することを意味する。
第一逃げ溝34は、隣接する電線挿入孔31の間の全てに設けられている。これは好ましい形態であるが、本発明の必須の要素ではない。例えば、径の太い電線Wが挿入される電線挿入孔31が予め特定されていれば、当該電線挿入孔31の周囲の電線挿入孔31との間に第一逃げ溝34を設ければ足りる場合もある。
シール本体30aは、誘い込み32、及び、第一逃げ溝34が形成されない部分が主面37,38に残されている。この部分は、個々の電線挿入孔31の位置決めと、太い電線Wが挿入されたときに隣接する電線挿入孔31の変形を防ぐために残されている。ただし、本発明において必須の要素ではない。
第一逃げ溝34は、シール本体30aの主面37,38の両面に形成されている。この第一逃げ溝34は、誘い込み32と同じ深さまで窪んでいる。第一逃げ溝34の深さはこれに限定されるものではなく、後述する第一逃げ溝34による作用・効果を奏する限り、例えば、誘い込み32よりも浅くてもかまわない。ただし、シール突条33がワイヤシール30の平面方向に容易に逃げてしまうのは、電線Wに対してシール突条33が必要な密着度を得る上で好ましくない。したがって、シール突条33が形成されている厚さ方向の領域は、第一逃げ溝34を設けることなく、シール材が詰まっていることが好ましい。
シール本体30aには、その周縁39と外周側に位置する電線挿入孔31との間に、主面37に開口する複数の第二逃げ溝35が形成されている。第二逃げ溝35は、ワイヤシール30の外周側に位置する電線挿入孔31(以下、31a)に電線Wが挿入された場合に、シール材が逃げ込むスペースとなる。各々の第二逃げ溝35は隣接する二つの電線挿入孔31のちょうど中間に位置しており、二つの電線挿入孔31は第二逃げ溝35に対して対称の位置に存在することになる。
さて、防水型コネクタ10に、電線Wが接続されているコンタクト1を挿入するに際し、図6に示すように、電線Wがワイヤシール30の各電線挿入孔31に挿入されると、電線Wがシール突条33をワイヤシール30の平面方向に向けて押す。このとき、外周側の電線挿入孔31aにおいて、ワイヤシール30の周縁39に向かう側では、第二逃げ溝35との間に存在するシール材は、図6の矢印Hに示すように、第二逃げ溝35に向けて移動することができる。
また、ワイヤシール30の平面方向の中央に向かう側では、隣接する電線挿入孔31bにも電線Wが挿入されているため、シール材は平面方向に変形、移動するのが規制される。しかし、電線挿入孔31a及び電線挿入孔31bの周囲に第一逃げ溝34が設けられているため、シール材は図6の矢印Vに示すように第一逃げ溝34に向けて、換言すればワイヤシール30の主面37,38に向けて移動することができる。
以上のように、第一逃げ溝34に加えて第二逃げ溝35を設けることにより、外側の電線挿入孔31a及び内側の電線挿入孔31bに径の太い電線Wが挿入されたとしても、シール突条33を含むシール材の逃げ場が確保されるので、シール突条33にゴム切れが生ずるのを避けることができる。
以上説明した防水型コネクタ10は、電線挿入孔31(31a,31b)に臨む全てのシール突条33の位置が、ワイヤシール30の厚さ方向で一致しているが、本発明はこれに限らない。例えば、図7に示すように、隣接する電線挿入孔31に臨むシール突条33の位置をずらすことができる。そうすれば、隣接する電線挿入孔31aに臨むシール突条33が電線Wの挿入により受ける力をずらすことができるので、シール突条33を含むシール材の変形が容易になる。
上記以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
例えば、防水型コネクタ10および相手コネクタ80のハウジングの形状、あるいは、コンタクトの形状はあくまで例示であり、種々の形態に変更することができる。
また、シール突条33,36の形態、数は任意であり、ワイヤシール30が設置されるコネクタの仕様に合わせて適宜設定すればよい。
さらに、本実施形態は第一逃げ溝34が隣接する電線挿入孔31同士の間のすべてに設けられており、複数の第一逃げ溝34は、ワイヤシール30の長手方向及び幅方向に沿って配列されているが、長手(幅)方向に傾斜するように複数の第一逃げ溝34が配列されるように、電線挿入孔31同士の間に第一逃げ溝34を設けることもできる。もちろん、長手方向及び幅方向の一方のみに沿って配列されように、複数の第一逃げ溝34を設けることもできる。
1,2 コンタクト
10 防水型コネクタ
20 インナーハウジング
21 インナー本体
22 キャビティ
23 シール部材
30 ワイヤシール
30a シール本体
31,31a,31b 電線挿入孔
32 誘い込み
33,36 シール突条
34 第一逃げ溝
35 第二逃げ溝
37,38 主面
39 周縁
40 リテーナ
60 アウターハウジング
80 相手コネクタ
81 相手ハウジング
W 電線

Claims (4)

  1. 表裏に対向する一対の主面を有する平板状のシール本体と、
    一対の前記主面の間を貫通して形成される複数の電線挿入孔と、
    各々の前記電線挿入孔の内壁面に形成されるシール突条と、
    隣接する前記電線挿入孔の間に前記電線挿入孔に連通して設けられ、前記主面より窪んだ逃げ溝と、
    を備え
    前記電線挿入孔は、前記主面に向けて開口径が大きくなる誘い込みが前記主面の側に形成され、
    前記逃げ溝は、前記誘い込みの深さまで前記主面から窪んでいる、
    ことを特徴とする防水型コネクタ用のワイヤシール。
  2. 隣接する前記電線挿入孔の前記シール突条が相互間で前記電線挿入孔の軸方向に沿って異なる位置に設けられる、
    請求項1に記載のワイヤシール。
  3. 前記逃げ溝は、
    前記シール突条が形成されている前記厚さ方向の領域よりも、前記主面からの前記窪みが浅い、
    請求項1または2に記載のワイヤシール。
  4. 複数のコンタクトを保持するコネクタハウジングと、
    前記コネクタハウジングに収容され、前記コンタクトに接続される複数の電線が挿入される複数の電線挿入孔を有するワイヤシールと、を備え、
    前記ワイヤシールは、
    請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載のワイヤシールである、
    ことを特徴とする防水型コネクタ。
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